JP2003198185A - 電磁波遮蔽シートの製造方法および電磁波遮蔽シート - Google Patents

電磁波遮蔽シートの製造方法および電磁波遮蔽シート

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電磁波遮蔽シートの製造方法を提供する。 【解決手段】 基材1、電磁波遮蔽パターンからなる凹
部3が賦形された樹脂層2、凹部内に設けられた無電解
めっき用触媒層12および無電解めっき導電層4、を有
する電磁波遮蔽シートの製造方法であって、基材上の樹
脂層2に凹部3を賦形する工程A、樹脂層2に無電解め
っき用触媒塗料11”を塗布する工程B、無電解めっき
用触媒塗料11”をワイピングする工程C、無電解めっ
き用触媒層12を形成する工程D、および、無電解めっ
きする工程E、を有する方法により、上記課題を解決す
る。このとき、工程Bにおいて、暗色系の無電解めっき
用触媒塗料が塗布されることが好ましく、工程Eにおい
て、暗色系の無電解めっきがなされることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波シールドが
必要な公共施設、ホール、病院、学校、企業ビル、住宅
等の壁面、ガラス面または樹脂パネル面、または、電磁
波を発生する機器の表示部等に使用される電磁波遮蔽シ
ートの製造方法およびその方法により得られた電磁波遮
蔽シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】公共施設、ホール、病院、学校、企業ビ
ル、住宅等の壁面、ガラス面または樹脂パネル面、また
は、電磁波を発生する機器の表示面等の被遮蔽面を電磁
波シールドする方法は、従来より種々提案されている。
例えば、被遮蔽面上に電磁波遮蔽塗料を全面塗布する方
法、被遮蔽面上に金属箔を貼り合わせる方法、金属めっ
きされた繊維メッシュを樹脂板に熱ラミネートしてなる
電磁波遮蔽シートを、被遮蔽面に貼り合わせる方法、導
電性繊維をメッシュ状に編んだものを被遮蔽面に貼り合
わせる方法、等が一般的に行われている。
【0003】これらのうち、透明ガラス面、透明樹脂パ
ネル面、CRTやPDPの表示面等の被遮蔽面を電磁波
シールドする場合においては、被遮蔽面を透視可能に覆
うことができる電磁波遮蔽シートが要求されている。
【0004】そうした要求に対しては、金属めっきされ
た繊維メッシュや導電性繊維をメッシュ状に編んだもの
を樹脂板に熱ラミネートする方法により製造された電磁
波遮蔽シートA、基材上に貼り合わせた金属層をフォト
リソグラフィー法でメッシュ状にエッチングする方法に
より製造された電磁波遮蔽シートB、平面基材上に無電
解めっき用触媒塗料をパターン印刷した後に無電解めっ
きで導電層を形成する方法により製造された電磁波遮蔽
シートC、平面基材上に導電性塗料をパターン印刷して
導電層を形成する方法により製造された電磁波遮蔽シー
トD、等が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、導電性
を付与した繊維メッシュ等を利用して製造された電磁波
遮蔽シートAにおいては、熱ラミネートの際に、繊維メ
ッシュ等と樹脂板との間で歪みが生じて透視画像がゆが
んだり、熱ラミネートの際にめっき層にクラックが発生
して電磁波シールド性能が低下したりする等、その製造
方法特有の問題が生じていた。また、その製法上、導電
性を付与した繊維の太さは50μm程度が限界であり、
細径化が難しく、より透視性を向上させたり、電磁波遮
蔽シート全体の厚さを薄くすることが困難であるという
問題があった。
【0006】また、フォトリソグラフィー法を利用して
製造された電磁波遮蔽シートBにおいては、工程が多く
高コストになるという問題があった。
【0007】また、無電解めっきで導電層を形成する方
法で製造された電磁波遮蔽シートCは、例えば特開平1
1−170420号公報に記載されているが、形成され
た導電層の線幅に太りや滲み等があり、特に、透視性が
要求される用途に使用される電磁波遮蔽シートにおいて
は、外観が劣るという問題があった。さらに、電磁波遮
蔽シートCの大きさはめっきラインの大きさに依存する
ので、幅2m程度の大きな寸法からなる電磁波遮蔽シー
トを製造するにはその電磁波遮蔽シートCを2〜3枚を
繋ぎ合わせる必要があり、そのため、繋ぎ目から電磁波
がもれて遮蔽を十分に行うことができないおそれもあっ
た。
【0008】また、導電性塗料を塗布して導電層を形成
する方法で製造された電磁波遮蔽シートDは、印刷時に
導電性塗料の滲みがみられ、外観が劣るという問題があ
った。
【0009】さらに、上述の電磁波遮蔽シートのうち、
電解めっきまたは無電解めっきで形成された導電層を有
するものにあっては、その導電層が金属光沢を有するも
のが多い。そのため、その導電層で光の反射が起こり、
透視性が低下して対象物が見にくくなるという問題があ
った。
【0010】本発明の目的は、上述した問題が生じない
電磁波遮蔽シートの製造方法およびその方法により得ら
れた電磁波遮蔽シートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に適用される本発明の電磁波遮蔽シートの製造方法は、
基材、電磁波遮蔽パターンからなる凹部が賦形された樹
脂層、凹部内に設けられた無電解めっき用触媒層および
無電解めっき導電層、を有する電磁波遮蔽シートの製造
方法であって、基材上の樹脂層に凹部を賦形する工程
A、樹脂層に無電解めっき用触媒塗料を塗布する工程
B、無電解めっき用触媒塗料をワイピングする工程C、
無電解めっき用触媒層を形成する工程D、および、無電
解めっきする工程E、を有することに特徴を有する。
【0012】この発明によれば、工程Aにより、微細な
電磁波遮蔽パターンからなる凹部を精度よく形成するこ
とができる。そして、その凹部内に無電解めっき導電層
を形成することにより、透視性に優れた電磁波遮蔽シー
トを製造することができる。
【0013】本発明の電磁波遮蔽シートの製造方法は、
前記工程Bにおいて、暗色系の無電解めっき用触媒塗料
が塗布されることが好ましく、前記工程Eにおいて、暗
色系の無電解めっきがなされることが好ましい。
【0014】これらの発明によれば、暗色系の無電解め
っき用触媒層または暗色系の無電解めっき導電層が基材
面側に形成されるので、基材側から見た場合における光
の反射が起こらず、透視性に優れた電磁波遮蔽シートを
製造できる。
【0015】本発明の電磁波遮蔽シートの製造方法にお
いて、前記工程Eの後、さらに、暗色系導電性塗料を全
面に塗布し、ワイピングして、暗色導電層を形成する工
程F、を有することに特徴を有する。
【0016】この発明によれば、凹部を有する樹脂層表
面に暗色導電層が形成されるので、樹脂層側から見た場
合における光の反射が起こらず、透視性に優れた電磁波
遮蔽シートを製造できる。
【0017】また、本発明の電磁波遮蔽シートの製造方
法において、前記工程Aは、基材上に塗工された硬化前
の樹脂表面に、所定パターンの凹凸を有する賦形部材を
圧着し、その後その圧着状態を維持しつつ樹脂を硬化さ
せ、その後その賦形部材から取り外すことにより、樹脂
層に凹部を賦形する工程A1、または、所定パターンで
形成された凹凸版からなる賦形部材上に樹脂を塗工し、
その上に基材を積層した後に樹脂を硬化させ、その後そ
の賦形部材から取り外すことにより、樹脂層に凹部を賦
形する工程A2、であることに特徴を有する。
【0018】この発明によれば、工程A1または工程A
2により、微細な電磁波遮蔽パターンからなる凹部を精
度よく形成することができる。
【0019】以上、本発明の電磁波遮蔽シートの製造方
法によれば、凹部を設計寸法通りに形成して細径化、透
視性の向上、外観の向上、電磁波遮蔽シート全体の薄肉
化等を達成することができるので、希望した透視性や電
磁波シールド特性を有する電磁波遮蔽シートを設計通り
に製造することができる。さらに、上述した従来の製造
方法に比べて製造が容易で生産性が高く、従来の繊維メ
ッシュのような熱ラミネートに基づく歪みの問題や、導
電層の線幅の太りや滲みの問題も生じなく、凹部内のみ
に導電層を形成することができるという格別の効果もあ
る。
【0020】上記目的を達成するために適用される本発
明の電磁波遮蔽シートは、基材、電磁波遮蔽パターンか
らなる凹部が賦形された樹脂層、凹部内に設けられた無
電解めっき用触媒層および無電解めっき導電層、を有す
ることに特徴を有する。なお、本発明の電磁波遮蔽シー
トにおいては、無電解めっき導電層上には、暗色導電層
がさらに形成されていることが好ましい。
【0021】この発明によれば、樹脂層の凹部のみに無
電解めっき導電層が設けられるので、従来の繊維メッシ
ュのような熱ラミネートに基づく問題がなく、しかも、
導電層の線幅の太りや滲みの問題も生じない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電磁波遮蔽シート
の製造方法について図面を参照しつつ説明し、さらに、
その製造方法によって得られた電磁波遮蔽シートについ
て説明する。
【0023】電磁波遮蔽シート101は、図1に示すよ
うに、工程A、工程B、工程C、工程D、工程Eを順番
に経ることによって製造される。この方法によって製造
された電磁波遮蔽シート101は、基材1、電磁波遮蔽
パターンからなる凹部3が賦形された樹脂層2、凹部内
に設けられた無電解めっき用触媒層12および無電解め
っき導電層4を有するものである。凹部内においては、
その底部に無電解めっき用触媒層12が形成され、その
上に無電解めっき導電層4が設けられた形態となる。
【0024】(工程A)工程Aは、基材1上に設けられ
た樹脂層2に凹部3を賦形する工程である。この工程A
において、樹脂層2上に所定の電磁波遮蔽パターンから
なる凹部3が形成される。
【0025】先ず、基材1について説明する。
【0026】基材1は、透明性を有するものであり、熱
可塑性樹脂または熱硬化性樹脂等からなる材料で形成さ
れる。基材1の材質としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリナフタレンテレフタレート、アクリル樹脂、
ポリカーボネート、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリステ
レン、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロー
ス、ポリウレンタン、ポリスルホン系樹脂、ポリエーテ
ル系樹脂、ポリメチルペンテン、ポリアクリルニトリル
系樹脂等が挙げられ、これらの材質からなる透明または
半透明のフィルム、シートまたは板が本発明における基
材1として適用される。基材1の厚さは、電磁波遮蔽シ
ート101が使用される用途や要求される透視性に基づ
いて任意に設定される。例えば、その用途に応じ、50
μm〜10mm程度の範囲のものが適用される。
【0027】基材1の表面には、後述する樹脂層2との
接着性を向上させるために、必要に応じてコロナ処理、
オゾン吹き付け処理またはプラズマ処理等の易接着処理
を施することができる。また、基材1の表面に、アンカ
ー層を形成して後述する樹脂層2との接着性を向上させ
ることもできる。アンカー層は樹脂材料で形成され、基
材1と樹脂層2の両方に接着性のよいものが用いられ
る。そうした樹脂としては、例えば、2液硬化型ウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂等を挙げることができる。アンカ
ー層は、そうした樹脂を含む塗料を、ロールコート、ス
プレーコート、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクス
クリーン印刷等の塗工法または印刷法で形成して設けら
れる。
【0028】次に、樹脂層2について説明する。
【0029】樹脂層2は、上述の基材1上に設けられる
ものであって、透明性(透明または半透明)があり、後
述の手段により電磁波遮蔽パターンからなる凹部3が形
成されるものである。そうした樹脂層2は、電離放射線
硬化性樹脂により形成されることが好ましい。基材1上
に塗工された電離放射線硬化性樹脂は、電離放射線(紫
外線、電子線など)の照射によって速やかに硬化する。
そのため、電離放射線硬化性樹脂が硬化する前に、賦形
部材7’によりその電離放射線硬化性樹脂の表面に凹部
3が賦形される。そして、その賦形状態を維持しつつ電
離放射線を照射することによって、所望寸法および形状
の凹部3を有する樹脂層2が形成される。
【0030】そうした電離放射線硬化性樹脂としては、
ラジカル重合性のビニル基を有する単官能もしくは多官
能アクリレート樹脂のモノマー、オリゴマー又はプレポ
リマーが挙げられる。例えば、分子中に(メタ)アクリ
ロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等の重合性不
飽和結合、または、エポキシ基等のカチオン重合性官能
基を有するプレポリマー、モノマー又はポリマーを、1
種のみ又は2種以上適宜混合した組成物を挙げることが
できる。また、ポリエンとポリチオールとの組み合わせ
によるポリエン/チオール系のプレポリマーからなる組
成物も用いることができる。組成物は、未硬化時に液状
のものが用いられる。
【0031】前記分子中に重合性不飽和結合を有するプ
レポリマーの例としては、不飽和ジカルボン酸と多価ア
ルコールの縮合物等の不飽和ポリエステル類、ポリエス
テル(メタ)アタリレート、ウレタン(メタ)アタリレ
ート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メ
タ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等
の(メタ)アクリレート類がある(なお、本明細書で
は、(メタ)アクリレートとは、アタリレート又はメタ
クリレートの意味で用いる。以下同様)。また、前記分
子中に重合性不飽和結合を有するモノマーの例として
は、スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系モノ
マー、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸メトキシエ
チル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル等の単官能
(メタ)アクリル酸エステル類、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アタリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト等の多官能(メタ)アクリル酸エステル類、(メタ)
アクリル酸−2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル、
(メタ)アクリル酸−2−(N,N−ジメチルアミノ)
エチル、(メタ)アクリル酸−2−(N,N−ジベンジ
ルアミノ)エチル等の不飽和酸の置換アミノアルコール
エステル類、(メタ)アクリルアミド等の不飽和カルボ
ン酸アミド等がある。
【0032】また、分子中にカチオン重合性官能基を有
するプレポリマーとしては、ビスフェノール型エポキシ
樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族型エポキシ樹
脂等、脂肪環型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂、脂肪族
系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル、ウレタン
系ビニルエーテル、エステル系ビニルエーテル等のビニ
ルエーテル系樹脂、環状エーテル系樹脂、スピロ系化合
物等のプレポリマー等がある。
【0033】また、ポリエン/チオール系のプレポリマ
ーとしては、分子中に2個以上のメルカプト基を有する
ポリチオール化合物、例えば、トリメチロールプロパン
トリチオグリコレート、トリメチロールプロパントリチ
オプロピレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリ
コール等がある。一方、ポリエンとしては、ジオールと
ジイソシアネートによるポリウレタンの両端にアリルア
ルコールを付加したもの等がある。
【0034】電離放射線硬化性樹脂は、以上の化合物を
必要に応じ1種又は2種以上混合して用いられるが、樹
脂組成物に通常の塗エ適性を付与するために、前記プレ
ポリマー又はオリゴマーを5質量%以上、前記モノマー
及び/又はポリチオールを95質量%以下とすることが
好ましい。
【0035】また、硬化物の可撓性、表面硬度、剥離性
等の物性を調節するために、前記電離放射線硬化性樹脂
に対して、以下のような電離放射線非硬化性樹脂を1〜
70質量%程度混合して用いることができる。電離放射
線非硬化性樹脂としては、ウレタン系樹脂、セルロース
系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ブチラ
ール樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等の熱可塑
性樹脂を用いることができる。また、剥離性を向上させ
る為に、シリコーン樹脂、ワックス等の滑剤を添加する
ことができる。
【0036】特に紫外線で硬化させる場合には、前記電
離放射線硬化性樹脂組成物に光重合開始剤を添加する。
分子中にラジカル重合性不飽和結合を有する化合物に対
しては、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラ
ーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステ
ル、テトラメチルメウラムモノサルファイド、チオキサ
ントン類等がある。
【0037】分子中にカチオン重合性官能基を有する化
合物に対しては、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホ
ニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合物、
ベンゾインスルホン酸エステル、ジアリルヨードシル塩
等がある。又、必要に応じて更に、光増感剤としてn−
ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホ
スフィン等を混合して用いることもできる。
【0038】なお、ここで電離放射線としては、電磁波
又は荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエネルギ
ーを有するものを意味し、紫外線、可視光線、X線、電
子線、α線等があるが、通常紫外線又は電子線が用いら
れる。紫外線源としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、
低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライトラン
プ、メタルハライドランプ等の光源が使用される。電子
線源としては、コッククロフトワルトン型、バンデグラ
フト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、又は、直線
型、ダイナミトロン型もしくは高周波型等の各種電子線
加速器を用い、100〜1000keV、好ましくは、
100〜300keVのエネルギーをもつ電子を照射す
るものが使用される。
【0039】電離放射線硬化性樹脂の塗布方法として
は、グラビアリバース、ロールコート、カーテンフロー
コート、Tダイコート、キスコート等の方法が適用され
る。これらのうち、溶剤希釈した塗料を用いた場合に
は、グラビアリバース、リバースロールコート、カーテ
ンフローコート、ロールコートが好ましく、無溶剤タイ
プの塗料を用いた場合には、Tダイコートが好ましい。
特に成形版胴に塗工する場合は、インキパン中の液状組
成物に、回転する成形版胴を浸漬させる(いわゆるドブ
浸け)も可能である。こうした塗布方法により、厚さ5
〜50μmの樹脂層2が形成される。
【0040】次に、基材1上の樹脂層2に凹部3を賦形
する手段について、図2を参照しつつ説明する。
【0041】第1の賦形手段(工程A1)としては、基
材上に塗工された硬化前の樹脂表面に、所定パターンの
凹凸を有する賦形部材7’を圧着し、その後その圧着状
態を維持しつつ樹脂を硬化させ、その後その賦形部材
7’から取り外すことにより、樹脂層2に凹部3を賦形
する。
【0042】第2の賦形手段(工程A2)としては、所
定パターンで形成された凹凸版からなる賦形部材7’上
に樹脂を塗工し、その上に基材1を積層した後に樹脂を
硬化させ、その後その賦形部材7’から取り外すことに
より、樹脂層2に凹部3を賦形する。
【0043】賦形部材としては、図3に示すようなシリ
ンダー7が好ましく使用される。なお、樹脂層表面に凹
部3を形成することが可能であれば、シリンダー7以外
の賦形部材や、上記手段(工程A1、A2)以外の賦形
手段を適用しても構わないが、電離放射線硬化性樹脂を
用いた上述の賦形手段は、電離放射線により所望の賦形
形態を保持させた状態で速やかに硬化させることができ
るので、透視性に優れ、寸法精度に優れた所望形状の凹
部3を樹脂層2に形成することができる点で優れてい
る。
【0044】ここで、図3は、シリンダー面9に電離放
射線硬化性樹脂の塗工表面を圧着した態様を示す説明図
である。また、図4は、シリンダー面9に形成された連
続凸状パターン8の一例を示す断面図である。この工程
Aにおいては、金属製のシリンダー7が好ましく使用さ
れる。シリンダー7は、大面積のものを使用できるの
で、大面積の電磁波遮蔽シートを容易に製造することが
できる。シリンダー7上には、後述する図8に示した電
磁波遮蔽パターンを樹脂層2に賦形できるように、所定
の連続凸状パターン8が形成されている。なお、シリン
ダー7上の賦形パターンは、化学エッチング、レーザー
露光エッチング、切削、ミル押し、研磨、Crめっき等
により形成される。樹脂層2に凹部3を賦形する際に
は、シリンダー7を30〜80℃程度に加熱して圧着す
ることが好ましく、硬化させる前の電離放射線硬化性樹
脂に容易に電磁波遮蔽パターンを賦形することができ
る。
【0045】こうした賦形手段により形成される凹部3
は、上述した樹脂層2の片面、より具体的には基材側で
ない側の樹脂層2の表面に所定の電磁波遮蔽パターンで
形成される。なお、形成する凹部3のパターン形状、凹
部3の線幅および凹部3の深さは、電磁波シールド性
能、透視性、用途等によって種々変化させることがで
き、さらに、凹部3の線幅や深さは、均一であっても均
一でなくてもよく、その用途や仕様により任意に変化さ
せることができる。特に、本発明においては、上述の賦
形手段により凹部3を形成するので、凹部3の線幅を5
〜100μmの微細な幅で形成することができ、また、
凹部3の深さも5〜50μmの深さで形成することがで
きる。この凹部3と、凹部以外の平面5との差(凹部3
の深さ)は、後述する無電解めっき用触媒層12の厚
さ、無電解めっき導電層4の厚さ、得られた電磁波遮蔽
シート101の凹み深さ(樹脂層平面と凹部内の最上部
との差:深さ)等を総合的に勘案して設定される。
【0046】(工程B)工程Bは、樹脂層2に暗色系の
無電解めっき用触媒塗料11”(以下、特に断らない限
り、「触媒塗料11”」という。)を塗布する工程であ
る。この工程Bにおいて、暗色系の触媒塗料11”は、
樹脂層2の凹部3およびその凹部以外の平面5に一様に
塗布される。
【0047】触媒塗料11”は、グラビアリバース、ロ
ールコート、キスコート、ダイコート等の塗工法によ
り、または、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスク
リーン印刷等の印刷法により、樹脂層上の全面に塗布さ
れる。触媒塗料11”は、触媒塗料11”中の溶剤含量
によっても異なるが、形成される無電解めっき用触媒層
12(以下、特に断らない限り、「触媒層12」とい
う。)の厚さが1〜3μmとなるように、通常、1〜1
0μmの厚さで塗布される。
【0048】触媒塗料11”は、バインダー樹脂と無電
解めっき触媒を含み、塗布後に触媒層12を形成し、そ
の上に無電解めっきによる導電層4の形成を可能にさせ
るものである。なお、ここでいう無電解めっき触媒と
は、無電解めっきを選択的に析出・成長させることがで
きる核のことであり、本発明においては、貴金属コロイ
ド粒子のことである。
【0049】バインダー樹脂としては、2液硬化型ウレ
タン樹脂等のウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹
脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂等の一種または二
種以上からなる樹脂が使用される。貴金属コロイド粒子
としては、パラジウム、金、銀、白金等の微粒子が用い
られる。特に、パラジウムの微粒子が好ましく用いられ
る。貴金属コロイド粒子の大きさは、およそ0.01〜
0.1μmであることが好ましい。こうした貴金属コロ
イド粒子は、バインダー樹脂中に5〜50重量%含有さ
せることが好ましい。
【0050】こうした触媒塗料11”には、バインダー
樹脂および貴金属コロイドの種類および性質に応じて、
有機溶剤系、水系、エマルジョン系の各種の溶剤が任意
に選択して用いられる。さらに、触媒塗料11”には、
必要に応じて、体質顔料、界面活性剤、着色剤等の添加
剤を含有させることができる。
【0051】特に、本発明においては、この触媒塗料1
1”により暗色系の触媒層12が形成される。触媒層1
2を暗色にさせるために、触媒塗料11”中に、カーボ
ン粉末または金属酸化物粉末等の暗色粉末を、1〜20
重量%程度含有させる。この範囲の暗色材(暗色粉末の
こと。)を含有させることにより、触媒層12を光の乱
反射が低減する程度に暗色化させることができる。
【0052】(工程C)工程Cは、触媒塗料11”をワ
イピングする工程である。この工程において、凹部内の
触媒塗料11”を残し、凹部以外に塗布された樹脂層上
の触媒塗料11”が掻き取られる。
【0053】ワイピングは、凹部内のみに触媒塗料1
1”を残し、凹部以外に塗布された触媒塗料11”を拭
き取ることであり、本発明においては、図5に示すよう
に、ドクター21を使用して凹部以外の触媒塗料11”
を除去する。ドクター21については、鉄または鋼をセ
ラミックで被覆したもの、ポリテトラフルオロエチレン
からなるもの、シリコンゴムからなるもの等が適宜選択
して使用される。
【0054】(工程D)工程Dは、ワイピングした後
に、触媒塗料11”の成分に応じた処理、例えば乾燥処
理または電離放射線処理等をし、触媒層12を形成する
工程である。
【0055】この工程において、触媒塗料11”の成分
に応じた処理は通常の条件で行われ、例えば、乾燥処理
にあっては40〜130℃の熱処理を施し、電離放射線
処理にあっては紫外線や電子線を照射して、触媒層12
を形成する。形成された触媒層12は、ほぼ黒色程度の
暗色を呈するので、基材側から見た場合における光の反
射が起こらず、透視性に優れた電磁波遮蔽シートとする
ことができる。
【0056】触媒層12においては、触媒塗料11”中
の溶剤の相対的な割合が大きい程、形成された凹部内の
触媒層12は、その凹部3に沿った形状で窪んだ形態で
形成される。一方、溶剤の相対的な割合が小さい場合
は、形成された凹部内の触媒層12はあまり窪まず、そ
の凹部3が埋まるような形態で形成される。従って、凹
部内に形成された触媒層12の凹み14の程度は、触媒
塗料11”中のバインダー樹脂成分と溶剤との比で調整
することができる。例えば、樹脂成分と溶剤との比を
2:1〜1:5の範囲内とすることにより、凹部内に形
成された層の凹み14の程度は、適度な凹みとなり、樹
脂成分と溶剤との比を10:1〜2:1の範囲内とする
ことにより、凹部内に形成された層の凹み14の程度
は、ほとんど凹まないか僅かに凹む程度となる。
【0057】本発明において、凹部3に形成された触媒
層12と、凹部以外の樹脂層平面5との差(凹み深さ)
は、5〜20μmであることが好ましい。触媒層12の
上には、後述する導電層4が無電解めっきにより形成さ
れるので、上記の凹みの深さは、形成される導電層4の
厚さ、さらに工程Fで任意に形成される導電層4’の厚
さ、および得られた電磁波遮蔽シート101の凹み深さ
を総合的に勘案して設定される。
【0058】(工程E)工程Eは、触媒層12上に無電
解めっきする工程である。無電解めっきを行う溶液とし
ては、銅、鉄、ニッケル、クロム、銀、金、白金、コバ
ルト等の無電解めっき液を使用することができる。無電
解めっきは、各々の無電解めっき液固有のめっき条件に
設定することによって、金属または合金を析出させ、導
電層4を形成することができる。形成された導電層4の
材質としては、銅、鉄、ニッケル、クロム、銀、金、白
金、コバルト等、またはそれら金属と還元剤成分である
リン、ボロン等との合金等が挙げられる。また、2種類
以上の無電解めっきを行って、2以上の無電解めっき層
を積層させた導電層4としてもよく、例えば、導電性に
優れた無電解銅めっきをした後に黒色の無電解ニッケル
めっきを0.1〜2μm程度施した導電層4とすること
も可能である。電解めっきにより形成された導電層4の
厚さは、1〜5μmであることが好ましい。
【0059】形成された導電層4は、高い導電性を有す
る点で優れており、例えば10-4〜10-6Ωcmの体積
抵抗率からなる導電層4を形成することができる。な
お、鉄、銅、銀等の錆び易いものからなる導電層4に関
しては、最表面に錆びにくいめっき層を形成したり、導
電層上に酸化膜を形成して防錆処理してもよい。
【0060】特に、本発明においては、無電解めっきに
より形成されてなる導電層4を、硫化水素ガスに接触さ
せたり、金属硫化物水溶液に接触させたりして、導電層
4の表面に硫化物を析出させて黒色化させることができ
る。こうして黒色化した導電層4は、金属層特有の光沢
を無くすので、光の反射が抑制される。より具体的に
は、硫化水素ガスを接触させたり、金属硫化物水溶液を
接触させる。
【0061】本発明において、凹部3に形成された導電
層4と、凹部以外の樹脂層平面5との差(凹みの深さ)
は、5〜20μmとすることが好ましい。この凹みの深
さは、無電解めっきの析出時間等の条件を変更すること
によって任意に調整することができ、凹部3の深さ、触
媒層12の厚さ、導電層4の厚さ、得られた電磁波遮蔽
シート101の凹み深さにより調節される。なお、導電
層4が形成された後に、工程Fが適用される場合には、
形成された導電層4’の厚さを加味して設定される。
【0062】(工程F)工程Fは、任意な工程であり、
暗色系の導電性塗料11’を全面に塗布し、ワイピング
して、暗色導電層4’を形成する工程である。この工程
Fにおいて、暗色導電層4’が樹脂層2の凹部内に形成
されるので、樹脂層側から見た場合における光の反射が
起こらず、透視性に優れた電磁波遮蔽シートを製造でき
る。
【0063】暗色系の導電性塗料11’は、グラビアリ
バース、ロールコート、キスコート、ダイコート等の塗
工法により、または、グラビア印刷、フレキソ印刷、シ
ルクスクリーン印刷等の印刷法により、無電解めっきさ
れた凹部3内の導電層表面および凹部3以外の樹脂層表
面に一様に塗布される。導電性塗料11’は、導電性塗
料11’中の溶剤含量によっても異なるが、形成される
導電層4’の厚さが1〜5μmとなるように、通常、3
〜10μmの厚さで塗布される。
【0064】導電性塗料11’は、バインダー樹脂に金
属粒子等の導電性粒子を分散させた塗料である。バイン
ダー樹脂としては、2液硬化型ウレタン樹脂等のウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂、
塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポ
リエステル樹脂等の一種または二種以上からなる樹脂、
または、紫外線や電子線で硬化させる電離放射線硬化性
樹脂等が使用される。また、導電性粒子としては、金、
銀、銅、アルミニウム、鉄、ニッケル等の金属粒子や、
カーボンブラック、黒鉛等の非金属粒子が使用される。
導電性粒子の形状は特に限定されないが、球、楕円、鱗
片形、針状の導電性粒子を好ましく使用でき、特に鱗片
形および針状の導電性粒子は導電性をより向上させるこ
とができる。また、導電性粒子には、インジウム、スズ
等の金属または酸化スズ、酸化インジウム、酸化鉛等の
金属酸化物をドープすることもできる。そうした導電性
粒子の平均粒径は、0.1〜10μmであることが好ま
しく、1〜5μmであることがより好ましい。導電性粒
子の平均粒径が前記の下限値を下回ると、粒子が小さす
ぎて分散性が悪くなり、凝集して導電性が悪くなる。一
方、導電性粒子の平均粒径が前記の上限値を上回ると、
その粒子が塗膜厚よりも厚くなることがあり、塗膜表面
に凹凸が生じるという欠点がある。
【0065】なお、導電性塗料11’には、必要に応じ
てその他の添加剤を添加することができる。また、溶剤
乾燥型の塗料とする場合には、イソプロピルアルコール
等の溶剤を使用できる。
【0066】導電層4’、導電性塗料11’中に配合さ
れたカーボン粉末等の暗色系粒子の作用により暗色を呈
する。導電性塗料11’中には、導電層4’を暗色にさ
せるために、触媒塗料11”中に、カーボン粉末を、1
〜10重量%程度含有させる。この範囲の暗色材を含有
させることにより、導電層4’を黒色に暗色化させるこ
とができる。形成された導電層4’は、黒色を呈するの
で、凹部が形成された樹脂層側から見た場合における光
の反射が起こらず、透視性に優れた電磁波遮蔽シートを
製造できる。
【0067】工程Fにおけるワイピングは、上述の工程
Cのワイピングと同様に行うことができるので、説明を
省略する。ワイピングした後においては、その導電性塗
料11’の成分に応じた処理(例えば、乾燥処理または
電離放射線処理等)をし、導電層4’を形成する。この
場合において、その処理は通常の条件で行われ、例え
ば、乾燥処理にあっては40〜130℃の熱処理を施
し、電離放射線処理にあっては紫外線や電子線を照射し
て、導電層4’を形成する。
【0068】なお、この導電性塗料11’は、形成され
た導電層4’の体積抵抗率が10-3〜10-6Ωcm、好
ましくは10-4〜10-5Ωcmとなるように、バインダ
ー樹脂と導電性粒子との含有比を調整できる。例えば、
導電性粒子をバインダー樹脂中に30〜80重量%含有
する導電性塗料11’が適用される。
【0069】この工程Fにおいて、導電性塗料中の溶剤
の相対的な割合が大きい程、凹部内の導電層4’は、そ
の凹部3に沿った形状で窪んだ形態で形成される。一
方、溶剤の相対的な割合が小さい場合は、凹部内の導電
層4’はあまり窪まず、その凹部3が埋まるような形態
で形成される。従って、凹部内に形成された導電層4’
の凹み14の程度は、導電性塗料中のバインダー樹脂成
分と溶剤との比で調整することができる。例えば、樹脂
成分と溶剤との比を2:1〜1:5の範囲内とすること
により、凹部内に形成された導電層4’の凹み14の程
度は、適度な凹みとなり、樹脂成分と溶剤との比を1
0:1〜2:1の範囲内とすることにより、凹部内に形
成された塗工層の凹み14の程度は、ほとんど凹まない
か僅かに凹む程度となる。
【0070】(その他の工程)凹部内に導電層4が形成
された電磁波遮蔽シートの製造方法には、更に、図7に
示すように、粘着剤層15または接着剤層を積層する工
程を加えることができる。粘着剤層15または接着剤層
の形成工程を経て製造された電磁波遮蔽シート101’
は、粘着剤層15または接着剤層を介して被遮蔽面に容
易に粘着または接着できる。
【0071】粘着剤層15または接着剤層を形成するた
めの樹脂は、溶剤系でも水系でもどちらでもよく特に限
定されない。具体的には、粘着剤層15を形成する樹脂
としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリアミド系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等が
挙げられ、接着剤層を形成する樹脂としては、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、アクリル系樹脂、ウレタン系
樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。これらの樹
脂は、従来公知の手段、例えば、グラビアリバース、ロ
ールコート、キスコート、ダイコート等の塗工法、また
は、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印
刷等の印刷法、により電磁波遮蔽シートの導電層形成側
の全面に塗布される。そして、その後の乾燥により粘着
剤層15または接着剤層が形成される。なお、粘着剤層
15または接着剤層の厚さは、5〜20μm程度が好ま
しい。
【0072】なお、上述したように、導電層4を形成す
る導電性樹脂の固形分と溶剤比を調整したり、無電解め
っきの析出時間等の条件およびその溶剤を揮発させる条
件等を変更することにより、樹脂層表面からやや凹んだ
形態となるように導電層4を凹部内に設けることができ
る。図7に示すように、やや凹んだ形態の溝14を有す
る樹脂層表面に粘着剤層15または接着剤層を形成した
後の表面も、やや凹んだ形態の溝14を有している。そ
うした溝14は、エア抜き用の溝として作用し、粘着剤
層15または接着剤層側の面を被遮蔽面に張り合わせる
ことにより、エアの混入を防ぐことができる。なお、溝
14の深さは5〜20μm程度が好ましい。溝14の深
さが20μmを超えると外観上凹み14が目立つため好
ましくなく、溝14の深さが5μm未満ではエア抜きと
して十分ではなくエア残りを発生しやすい。
【0073】(電磁波遮蔽シート)図6は、上述した工
程を経て製造された本発明の電磁波遮蔽シート101の
一例を示す断面図であり、基材1上に樹脂層2が設けら
れ、その樹脂層表面には、電磁波遮蔽パターンからなる
凹部3が賦形されており、その凹部内には、触媒層12
および導電層4、必要に応じて設けられた導電性塗料か
らなる導電層4’、が形成されている。図7は、さらに
粘着剤層15が形成された電磁波遮蔽シート101’の
一例を示す断面図である。
【0074】本発明の電磁波遮蔽シートの開口率は、6
0〜90%の範囲であることが好ましい。開口率をこの
範囲とすることにより、得られた電磁波遮蔽シート10
1を、透視性が要求される用途、例えば電磁波を発生す
る各種電気機器のLCD、PDP、CRT等の表示装置
の表示面、または、施設や家屋の透明ガラス面や透明パ
ネル面に好適に適用することができる。開口率が60%
未満では、透明性が損なわれ、開口率が90%を超える
と、シールド性能が不十分になることがある。なお、開
口率とは、導電層4が設けられる凹部3以外の開口部
が、全面積に占める面積割合のことである。
【0075】凹部の平面パターンは特に限定されない
が、図8の(A)〜(E)に示す正方格子(A)、六角
格子(B)、三角格子(C)、ストライプ格子(D)、
煉瓦積み模様(E)の平面パターンを例示することがで
きる。これらの各図において、黒い部分は、凹部3に導
電層4が形成されている部分であり、白い部分は、凹部
3が形成されていない部分である。凹部3の平面パター
ンについても、領域全体を同じパターンで形成しても、
領域毎に異なるパターンで形成してもよく、その用途や
仕様により任意に変化させることができる。なお、図8
の(A)〜(E)に示す平面パターンのうち、ストライ
プ格子(D)は、他のパターンよりも電磁波遮蔽効果が
弱いので実用上はあまり使用されてはいない。
【0076】なお、凹部内には、上述した触媒層12お
よび導電層4が必ず設けられているが、それら以外の層
であって独自の作用効果を奏するものが設けられていて
も構わない。
【0077】
【実施例】以下に、実施例および比較例により、本発明
を更に具体的に説明する。
【0078】(実施例1)基材1として厚さ100μm
の透明なポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを使
用し、その片面にアクリレートモノマーおよびアクリレ
ートオリゴマーからなるUV硬化性樹脂を溶剤乾燥後の
厚さが20μmとなるようリバースロールコートにより
塗工した。その塗工面を、微細な凹凸パターンが形成さ
れたシリンダー面に圧着し、その状態で600mJ/c
2 のUV光を照射した。UV光の照射により硬化した
樹脂層2を基材1と共に剥離して凹部3が形成された賦
形フィルムを得た。なお、シリンダー表面に形成した微
細なパターンは、銅メッキされたシリンダー表面に設け
られたレジスト層をレーザー露光後、エッチングするこ
とにより形成した。このとき、凸部幅が15μm、凸部
間隔が330μm、凸高さが15μmとなるように形成
した。
【0079】シリンダー表面に形成した微細なパターン
をそのまま保持した寸法で賦形された樹脂層2の表面
に、黒に着色した無電解めっき用触媒塗料11”を塗布
した後、凹部3にのみその触媒塗料11”が残るように
ドクター21で樹脂層表面上の触媒塗料11”をワイピ
ングし、その後乾燥等して厚さ2μmの触媒層12を形
成した。触媒塗料11”としては、パラジウムコロイド
粒子がアクリル樹脂中に分散したものを用いた。
【0080】次いで、銅を析出させることができる無電
解めっき液を用い、40℃の条件で厚さ1μmの無電解
銅めっきを行い、導電層4を形成した。こうして実施例
1の電磁波遮蔽シート101を製造した。
【0081】この電磁波遮蔽シート101の凹部側の表
面に、透明粘着剤を10μm塗布し、厚さ3mmの透明
アクリル板にラミネートした。電磁波遮蔽シートは、凹
部の凹みがきわめて少なく(平面から5μm)、きわめ
て平滑にラミネートされた。
【0082】得られた電磁波遮蔽シート101の外観
は、微細なパターンからなる凹部3のみに導電層4を設
けることができ、透視性もきわめて良好であった。ま
た、得られた電磁波遮蔽シート101の開口率、全光線
透過率、電磁波遮蔽度を評価し、その結果を表1に示し
た。
【0083】(実施例2)基材1として厚さ100μm
の透明なポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを使
用し、その片面にアクリレートモノマーおよびアクリレ
ートオリゴマーからなるUV硬化性樹脂を溶剤乾燥後の
厚さが20μmとなるようリバースロールコートにより
塗工した。その塗工面を、微細な凹凸パターンが形成さ
れたシリンダー面に圧着し、その状態で600mJ/c
2 のUV光を照射した。UV光の照射により硬化した
樹脂層2を基材1と共に剥離して凹部3が形成された賦
形フィルムを得た。なお、シリンダー表面に形成した微
細なパターンは、銅メッキされたシリンダー表面に設け
られたレジスト層をレーザー露光後、エッチングするこ
とにより形成した。このとき、凸部幅が15μm、凸部
間隔が330μm、凸高さが15μmとなるように形成
した。
【0084】シリンダー表面に形成した微細なパターン
をそのまま保持した寸法で賦形された樹脂層2の表面
に、黒に着色した無電解めっき用触媒塗料11”を塗布
した後、凹部3にのみその触媒塗料11”が残るように
ドクター21で樹脂層表面上の触媒塗料11”をワイピ
ングし、その後乾燥等して厚さ2μmの触媒層12を形
成した。触媒塗料11”としては、パラジウムコロイド
粒子がアクリル樹脂中に分散したものを用いた。
【0085】次いで、銅を析出させることができる無電
解めっき液を用い、40℃の条件で厚さ3μmの無電解
銅めっきを行い、導電層4を形成した。こうして実施例
2の電磁波遮蔽シート101を製造した。
【0086】得られた電磁波遮蔽シートの凹部側表面
に、さらに、暗色系の導電性塗料11’を塗布し、 ワ
イピングし、乾燥して、凹部内に厚さ1μmの暗色導電
層4’を形成した。導電性塗料11’としては、ニッケ
ル粒子がアクリル樹脂中に分散したものを用い、暗色化
させるためにカーボン粉末を含有させた。さらに、この
電磁波遮蔽シート101の凹部側の表面に、透明粘着剤
を5μm塗布し、厚さ3mmの透明アクリル板にラミネ
ートした。電磁波遮蔽シートは、凹部の凹みがきわめて
少なく(平面から5μm)、きわめて平滑にラミネート
された。
【0087】得られた電磁波遮蔽シート101の外観
は、微細なパターンからなる凹部3のみに導電層4を設
けることができ、透視性もきわめて良好であった。ま
た、実施例1と同様、結果を表1に示した。
【0088】(比較例1)基材1として厚さ100μm
の透明なポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを使
用し、その片面に、パラジウム粒子を含有を有する触媒
塗料11”をグラビアダイレクト法により印刷した。そ
して、その後乾燥等して厚さ1μmの触媒層12を形成
した。なお、電磁波遮蔽パターンは、実施例1と同じに
した。さらに、実施例1と同じ無電解めっき液を用い、
同じ条件で厚さ2μmの無電解銅めっきを行い、導電層
4を形成した。こうして比較例1の電磁波遮蔽シートを
製造した。
【0089】得られた電磁波遮蔽シートの外観は、その
パターンの格子線が設計値よりも太く広がっており、格
子形状も角部が丸くなっていた。また、希に発生してい
る微小印刷抜けは、透過光ではよく目立つものであり、
電磁波遮蔽シートの製造歩留まりを低下させるものであ
った。また、得られた電磁波遮蔽シートの開口率、全光
線透過率、電磁波遮蔽度を評価し、その結果を表1に示
した。
【0090】(比較例2)直径1μmのポリエステルフ
ィラメント繊維を30本束ね、それを300μm間隔で
編んだメッシュを準備した。そのメッシュに、実施例1
と同じ無電解銅めっき液を使用して無電解めっきを行
い、導電性メッシュを作製した。その後、さらにニッケ
ルめっきを行い、めっき表面を黒色化した。得られたメ
ッシュを、厚さ300μmのポリカーボネート樹脂から
なる基板にラミネートして、比較例2の電磁波遮蔽シー
トを製造した。
【0091】この電磁波遮蔽シートは、ラミネートの際
にメッシュに歪みを与えないように加工することが難し
く、得られた電磁波遮蔽シートの外観は、ラミネートの
際のメッシュに加わった張力により、格子形状の歪みが
生じていた。さらに、電磁波遮蔽シートの表面には、メ
ッシュの厚みに基づく凹凸が生じ、平滑性に劣るもので
あった。また、得られた電磁波遮蔽シートの開口率、全
光線透過率、電磁波遮蔽度を評価し、その結果を表1に
示した。
【0092】
【表1】
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電磁波遮
蔽シートの製造方法によれば、暗色系の無電解めっき用
触媒層が基材面側に形成されているので、基材側から見
た場合における光の反射が起こらず、透視性に優れた電
磁波遮蔽シートを製造できる。また、本発明の製造方法
によれば、凹部を設計寸法通りに形成して細径化、透視
性の向上、外観の向上、電磁波遮蔽シート全体の薄肉化
等を達成することができるので、希望した透視性や電磁
波シールド特性を有する電磁波遮蔽シートを設計通りに
製造することができる。さらに、上述した従来の製造方
法に比べて製造が容易で生産性が高く、従来の繊維メッ
シュのような熱ラミネートに基づく歪みの問題や、導電
層の線幅の太りや滲みの問題も生じなく、凹部内のみに
導電層を形成することができるという格別の効果もあ
る。
【0094】製造された本発明の電磁波遮蔽シートは、
透視性が要求される用途に対して好適に用いられるもの
であり、例えば、電磁波シールドが必要な公共施設、ホ
ール、病院、学校、企業ビル、住宅等のガラス面または
樹脂パネル面、または、電磁波を発生する機器の表示部
等に好ましく使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁波遮蔽シートの製造方法の一例を
示す工程フロー図である。
【図2】工程Aの二つの態様を示すフロー図である。
【図3】シリンダー面に電離放射線硬化性樹脂層を圧着
した態様を示す説明図である。
【図4】シリンダー面に形成された連続凸状パターンの
一例を示す断面図である。
【図5】ドクターにより塗料を除去する態様を示す説明
図である。
【図6】本発明の電磁波遮蔽シートの一例を示す断面図
である。
【図7】本発明の電磁波遮蔽シートの他の一例を示す断
面図である。
【図8】本発明の電磁波遮蔽シートに形成された凹部の
平面パターンの各例を示す概略図である。
【符号の説明】
101、101’ 電磁波遮蔽シート 1 基材 2 樹脂層 3 凹部 4 導電層 5 平面 6 剥離層 7 シリンダー 7’ 賦形部材 8 連続凸状パターン 9 シリンダー面 10 ガイドローラ 11’ 導電性塗料 11” 無電解めっき用触媒塗料 12 触媒層 13 導電層 14 凹み、溝 15 粘着剤層 21 ドクター 22 導電性塗料 31 シート 32 熱可塑性樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 7/02 104 B32B 7/02 104 H01B 5/14 H01B 5/14 Z 13/00 503 13/00 503Z // B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 Fターム(参考) 4F100 AB01E AK01B AK25 AK42 AT00A BA04 BA07 BA10A BA10D CA30D CC00C CC00D DD01B DD06B DD09B EH112 EH462 EH71E EH712 EJ542 EJ852 EJ862 EJ912 GB90 JK01C 4F204 AA21 AA24 AE03 AG01 AG03 AG05 EA03 EB02 EF01 EF05 EF23 EK18 5E321 AA43 AA44 AA46 BB23 BB32 BB41 CC16 GG05 GH01 5G307 GA06 GC01 5G323 AA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材、電磁波遮蔽パターンからなる凹部
    が賦形された樹脂層、凹部内に設けられた無電解めっき
    用触媒層および無電解めっき導電層、を有する電磁波遮
    蔽シートの製造方法であって、 基材上の樹脂層に凹部を賦形する工程A、 樹脂層に無電解めっき用触媒塗料を塗布する工程B、 無電解めっき用触媒塗料をワイピングする工程C、 無電解めっき用触媒層を形成する工程D、および、 無電解めっきする工程E、を有することを特徴とする電
    磁波遮蔽シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記工程Bにおいて、暗色系の無電解め
    っき用触媒塗料が塗布されることを特徴とする請求項1
    に記載の電磁波遮蔽シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記工程Eにおいて、暗色系の無電解め
    っきがなされることを特徴とする請求項1に記載の電磁
    波遮蔽シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記工程Eの後、さらに、暗色系導電性
    塗料を全面に塗布し、ワイピングして、暗色導電層を形
    成する工程F、を有することを特徴とする請求項1乃至
    請求項3の何れか1項に記載の電磁波遮蔽シートの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記工程Aは、基材上に塗工された硬化
    前の樹脂表面に、所定パターンの凹凸を有する賦形部材
    を圧着し、その後その圧着状態を維持しつつ樹脂を硬化
    させ、その後その賦形部材から取り外すことにより、樹
    脂層に凹部を賦形する工程A1、または、所定パターン
    で形成された凹凸版からなる賦形部材上に樹脂を塗工
    し、その上に基材を積層した後に樹脂を硬化させ、その
    後その賦形部材から取り外すことにより、樹脂層に凹部
    を賦形する工程A2、であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4の何れか1項に記載の電磁波遮蔽シートの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 基材、電磁波遮蔽パターンからなる凹部
    が賦形された樹脂層、凹部内に設けられた無電解めっき
    用触媒層および無電解めっき導電層、を有することを特
    徴とする電磁波遮蔽シート。
  7. 【請求項7】 無電解めっき導電層上には、暗色導電層
    がさらに形成されていることを特徴とする請求項6に記
    載の電磁波遮蔽シート。
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