JP2002214245A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents

回転速度検出装置付転がり軸受ユニット

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JP2002214245A
JP2002214245A JP2001007573A JP2001007573A JP2002214245A JP 2002214245 A JP2002214245 A JP 2002214245A JP 2001007573 A JP2001007573 A JP 2001007573A JP 2001007573 A JP2001007573 A JP 2001007573A JP 2002214245 A JP2002214245 A JP 2002214245A
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engaging
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Kaoru Katano
薫 片野
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NSK Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/007Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーに対するセンサユニット26aの着脱
を容易に行なえる構造を、安価に実現する。 【解決手段】 センサユニット26aの円柱部27aを
構成する大径柱部28aの外周面に、1対の係合溝29
a、29aを形成する。又、これら各係合溝29a、2
9aの奥部に、係止用凹部43、43をそれぞれ設け
る。一方、上記カバーに、上記センサユニット26aの
円柱部27aを挿通自在な挿入孔及び係合筒部を設け
る。又、この係合筒部の先端縁に、上記係合溝29a、
29a内に進入自在な1対の係合用突起を形成する。こ
れら各係合用突起を上記係合溝29a、29a内に進入
させた状態で、上記円柱部27aを上記挿入孔及び係合
筒部内で捩り、これら各係合用突起を上記各係止用凹部
43、43に係止する。この状態で、上記センサユニッ
ト26aの上記カバーに対する回転が阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置
に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速
度を検出する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪を懸架装置に対して回転自
在に支持するのに、転がり軸受ユニットを使用する。
又、アンチロックブレーキシステム(ABS)やトラク
ションコントロールシステム(TCS)を制御する為に
は、上記車輪の回転速度を検出する必要がある。この
為、上記転がり軸受ユニットに回転速度検出装置を組み
込んだ回転速度検出装置付転がり軸受ユニットにより、
上記車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共
に、この車輪の回転速度を検出する事が、近年広く行な
われる様になっている。
【0003】図25〜26は、この様な目的で使用され
る回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの従来構造の
1例として、実開平7−31539号公報に記載された
ものを示している。この回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、使用時にも回転しない静止輪である外輪1
の内径側に、使用時に回転する回転輪であるハブ2を回
転自在に支持している。そして、このハブ2の一部に固
定したエンコーダ3の回転速度を、上記外輪1に支持し
たセンサ4により検出自在としている。この為、上記外
輪1の内周面に、複列の外輪軌道5、5を設けている。
又、上記ハブ2の外周面、及びこのハブ2に外嵌しナッ
ト6によりこのハブ2に対し結合固定した状態で上記ハ
ブ2と共に上記回転輪を構成する内輪7の外周面に、内
輪軌道8、8を設けている。そして、これら各内輪軌道
8、8と上記各外輪軌道5、5との間にそれぞれ複数個
ずつの転動体9、9を、それぞれ保持器10、10によ
り保持した状態で転動自在に設け、上記外輪1の内側に
上記ハブ2及び内輪7を、回転自在に支持している。
【0004】又、上記ハブ2の外端部(自動車への組み
付け状態で幅方向外側となる端部を言い、図25の右端
部)で上記外輪1の外端部から軸方向外方に突出した部
分に、車輪を取り付ける為のフランジ11を設けてい
る。又、上記外輪1の内端部(自動車への組み付け状態
で幅方向中央側となる端部を言い、図25の左端部)
に、この外輪1を懸架装置に取り付ける為の取付部12
を設けている。又、上記外輪1の外端開口部と上記ハブ
2の中間部外周面との間の隙間は、シールリング13に
より塞いでいる。尚、重量の嵩む自動車用の転がり軸受
ユニットの場合には、上記複数個の転動体9、9とし
て、図示の様な玉に代えて、テーパころを使用する場合
もある。
【0005】上述の様な転がり軸受ユニットに回転速度
検出装置を組み込むべく、上記内輪7の内端部で上記内
輪軌道8から外れた部分の外周面に、前記エンコーダ3
を外嵌固定している。このエンコーダ3は、軟鋼板等の
磁性金属板に塑性加工を施す事により、断面L字形で全
体を円環状に形成したもので、円筒部14と円輪部15
とを備え、このうちの円筒部14を上記内輪7の内端部
に締まり嵌めで外嵌する事により、この内輪7の内端部
に固定している。又、上記円輪部15には、それぞれが
この円輪部15の直径方向に長いスリット状の透孔1
6、16を多数、放射状に、円周方向に関して等間隔で
形成する事により、上記円輪部15の磁気特性を、円周
方向に亙って交互に且つ等間隔に変化させている。
【0006】更に、上記外輪1の内端開口部にカバー1
7を、上記エンコーダ3の円輪部15の内側面に対向す
る状態で嵌合固定して、上記カバー17により上記外輪
1の内端開口部を塞いでいる。金属板を塑性加工して成
る、このカバー17は、上記外輪1の内端開口部に内嵌
固定自在な嵌合筒部18と、この内端開口部を塞ぐ塞ぎ
板部19とを有する。又、この塞ぎ板部19の外周寄り
部分に挿入孔20を形成し、この挿入孔20を通じて前
記センサ4の検知部21を、上記カバー17の内側に挿
入している。又、上記センサ4の中間部外周面には取付
フランジ22を固設しており、この取付フランジ22を
上記カバー17の塞ぎ板部19に、止めねじ23、23
で固定する事により、上記センサ4を上記カバー17
に、所定の位置関係で結合固定している。この様にセン
サ4をカバー17に結合固定した状態で、上記検知部2
1の先端面は、上記エンコーダ3を構成する円輪部15
の内側面に、微小隙間を介して対向する。
【0007】上述の様な回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットの使用時には、上記外輪1の外周面に固設した
取付部12を懸架装置に対して、図示しないボルトによ
り結合固定すると共に、前記ハブ2の外周面に固設した
フランジ11に車輪を、このフランジ11に設けたスタ
ッド24、24により固定する事で、上記懸架装置に対
して上記車輪を回転自在に支持する。この状態で車輪が
回転すると、上記センサ4の検知部21の端面近傍を、
上記円輪部15に形成した透孔16、16と、円周方向
に隣り合う透孔16、16同士の間に存在する柱部とが
交互に通過する。この結果、上記センサ4内を流れる磁
束の密度が変化し、このセンサ4の出力が変化する。こ
の様にしてセンサ4の出力が変化する周波数は、上記車
輪の回転数に比例する。従って、上記センサ4の出力を
図示しない制御器に送れば、ABSやTCSを適切に制
御できる。
【0008】上述した従来構造の場合には、1対の止め
ねじ23、23により、センサ4をカバー17に結合固
定している。従って、回転速度検出装置付転がり軸受ユ
ニットの組立工場で上記センサ4をカバー17に取り付
ける作業が面倒であり、作業時間を要する為、回転速度
検出装置付転がり軸受ユニットのコストが嵩む原因とな
る。又、修理等の為、上記センサ4を上記カバー17か
ら取り外し、再び装着する作業も面倒で、その分、修理
に要するコストを高くする原因ともなる。
【0009】この様な不都合を解消すべく、米国特許第
5756894号明細書には、カバーに対するセンサの
着脱を容易に行なえる構造が記載されている。この明細
書に記載された構造の場合、センサを支持するカバー
は、合成樹脂製のカバー本体と、このカバー本体の基端
部にモールドした金属板製の嵌合筒とにより構成してい
る。そして、このうちの嵌合筒を外輪の内端部に内嵌固
定する事により、この外輪の内端開口部を塞いでいる。
又、上記カバー本体の一部でエンコーダと対向する部分
に挿入孔を形成すると共に、この挿入孔の周縁部に上記
カバー本体の片面から突出する状態で、上記センサをが
たつきなく保持自在な保持筒部を形成している。この様
なカバーに上記センサを支持する際には、このセンサの
検知部である先端部を上記カバーの内側に、上記保持筒
部及び挿入孔を通じて挿入すると共に、このセンサの基
端部外周面に設けた弾性材製の係止片の先端部を、上記
保持筒部の外周面に設けた係止突起に係合させる。反対
に、上記カバーから上記センサを取り外す際には、上記
係止片を弾性変形させる事により、この係止片の先端部
と上記係止突起との係合を外し、上記保持筒部及び挿入
孔の内側から上記センサを抜き出す。
【0010】ところが、上述した様な米国特許第575
6894号明細書に記載された構造の場合には、カバー
に対するセンサの着脱を容易に行なえるが、センサを保
持する為の保持筒部と係止突起とを、上記カバーに形成
する必要があり、このカバーを金属板のみで造る事が難
しい。この為、上記米国特許第5756894号明細書
に記載された構造の場合には、上記カバーを合成樹脂中
に金属板をモールドして造り、合成樹脂部分に上記保持
筒部と係止突起とを形成しており、モールド成形を行な
う分、コストが嵩む。又、上記カバーを合成樹脂のみに
より造る場合でも、上記保持筒部と係止突起とを形成す
る為に複雑な形状の型が必要となり、その分、コストが
嵩む。この為、上述の様にカバーに対してセンサの着脱
を容易に行なえる構造を、安価に実現する事が望まれて
いる。
【0011】
【先発明の説明】図27〜31は、上述の様な事情に鑑
みて、本発明者が先に発明した回転速度検出装置付転が
り軸受ユニットを示している(特願2000−1847
24号)。尚、この先発明を表す図27は、前述した従
来構造を表す図25とは、車両の幅方向に関する内外方
向が左右逆になっている。この先発明に係る回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットでは、カバー17aを構成
する塞ぎ板部19aの外径寄り端部で内輪7の内端部に
外嵌固定したエンコーダ3aの内側面と対向する部分
に、挿入孔20aを形成している。又、これと共に、こ
の挿入孔20aの開口周縁部に係合筒部25を、このカ
バー17aの外側面(図27〜28の左側面)から軸方
向に突出する状態で形成している。そして、上記挿入孔
20a及び上記係合筒部25の内側に、センサユニット
26の円柱部27を構成する大径柱部28を、がたつき
なく挿通自在としている。
【0012】この大径柱部28の外周面で直径方向反対
側2個所位置に、それぞれがセンサ側係合部である、1
対の係合溝29、29を形成している。これら各係合溝
29、29は、上記大径柱部28の軸方向に延びる状態
で設けた進入部30と、この進入部30の奥端(図2
7、30〜31の右端)から連続する状態で、上記大径
柱部28の円周方向に対して互いに同方向に傾斜する状
態で設けた傾斜部31とから成る。又、上記各進入部3
0の先端(図27、30〜31の左端)は、上記大径柱
部28の先端面にそれぞれ通じさせている。これに対し
て、上記カバー17aの塞ぎ板部19aに形成した上記
係合筒部25の先端縁で直径方向反対側2個所位置に
は、それぞれが挿入孔側係合部である、係合用突起3
2、32を、それぞれ直径方向内方に突出する状態で形
成している。
【0013】又、上記塞ぎ板部19aの内側面(図27
〜28の右側面)の一部で、上記挿入孔20aの開口周
辺部の直径方向反対側2個所位置に、1対の係合用凹部
33、33を、それぞれ形成している。これら各係合用
凹部33、33は、上記挿入孔20a及び係合筒部25
の円周方向の位相に関して、上記係合用突起32、32
と凡そ90度ずれた位置に存在する。これに対して、上
記センサユニット26の鍔部34の外側面の一部で、上
記大径柱部28の外周面に設けた各係合溝29、29の
進入部30と対向する、直径方向反対側2個所位置に、
1対の係合用凸部35を、それぞれ形成している。そし
て、これら各係合用凸部35と上記各係合用凹部33、
33とにより、上記センサユニット26の上記カバー1
7aに対する回転の阻止及び解除を自在とした回転阻止
部を構成している。
【0014】上記センサユニット26を上記カバー17
aに装着する場合には、先ず、このセンサユニット26
を構成する円柱部27を、上記カバー17aに設けた挿
入孔20a及び上記係合筒部25の内径側に、軸方向に
関して内側から外側に(図27〜28の右から左に)挿
入する。そして、上記円柱部27の外周面に設けた各係
合溝29、29の進入部30の先端と、上記各係合用突
起32、32とを整合させた状態で、更に上記円柱部2
7を上記係合筒部25内に挿入して、これら各係合用突
起32、32を上記各進入部30内に進入させる。次い
で、上記各係合用突起32、32が上記各進入部30の
奥端部に突き当たった状態で、上記係合筒部25内に上
記円柱部27を捻りつつ進入させ、上記各係合用突起3
2、32を前記各傾斜部31、31内に進入させる。
【0015】そして、上記円柱部27を上記係合筒部2
5内に、更に進入させる事で、上記鍔部34の外側面と
上記カバー17aの内側面とを互いに押し付け合わせる
と共に、上記鍔部34の外側面に設けた各係合用凸部3
5と、上記塞ぎ板部19aの内側面に設けた各係合用凹
部33、33とを凹凸係合させる。この状態では、上記
挿入孔20a及び係合筒部25の内側で上記円柱部27
が、不用意に回転する事が阻止された状態となる。又、
この状態では、上記各係合溝29、29と各係合用突起
32、32とが係合する為、上記円柱部27が上記挿入
孔20a及び係合筒部25の内側から抜け出る事が防止
され、上記センサユニット26が上記カバー17aに結
合される。又、この状態で、上記円柱部27を構成する
小径柱部36の先端面(図27、30〜31の左端面)
が、前記エンコーダ3aを構成する支持環37に添着し
た永久磁石38の内側面に、スラスト方向に亙り微小隙
間を介して対向する。
【0016】一方、上記センサユニット26を上記カバ
ー17aから取り外す場合には、上記円柱部27を上記
挿入孔20a及び係合筒部25の内側で、比較的大きな
力により回転させて、上記各係合用凹部33、33と各
係合用凸部35との係合を外す。そして、上記各係合溝
29、29に沿って、上記各係合用突起32、32を移
動させつつ、上記円柱部27を上記挿入孔20a及び係
合筒部25の内側から抜き出す。
【0017】上述の様に構成する先発明の回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットの場合には、カバー17aを
金属板のみから造る事ができて、コストの低減を図れ
る。更に、このカバー17aを合成樹脂のみ、又は合成
樹脂中に金属板をモールドする事により造る場合でも、
このカバー17aを比較的単純な形状にできて、その
分、コストの低減を図れる。しかも、上記センサユニッ
ト26の上記カバー17aに対する着脱も、特に面倒な
作業を必要とする事なく、容易に行なう事ができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成し作用
する先発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの
場合、従来構造に比べ、カバー17aのコストの低減
化、並びに、このカバー17aとセンサユニット26と
の着脱の容易化を図れるが、更に改善する余地がある。
即ち、上記カバー17aに対するセンサユニット26の
回転の阻止及びその解除を、このカバー17aの内側面
に形成した各係合用凹部33、33と上記センサユニッ
ト26の鍔部34の外側面に形成した各係合用凸部35
との係合により行なう。この為、上記カバー17aの塞
ぎ板部19aの内周面に上記各係合用凹部33、33
を、上記センサユニット26の鍔部34の外側面に上記
各係合用凸部35を、それぞれ設ける必要があり、その
分だけ構造の単純化が図りにくくなる。しかも、これら
係合用凹部33、33と各係合用凸部35とをがたつき
なく係合させる為には、これら各係合用凹部33、33
と係合用突起32、32との位置関係、並びに、上記各
係合用凸部35と係合溝29、29との位置関係等を、
精度良くする必要もある。この為、上記カバー17a及
びセンサユニット26を成形する為の金型のコストが嵩
み、従来構造に比べ大幅な製造コストの低減を図れない
可能性がある。本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、この様な事情に鑑みて発明したものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットは、前述した従来の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットと同様に、静止側周面に静
止軌道を有し、使用時にも回転しない静止輪と、回転側
周面に回転軌道を有し、使用時に回転する回転輪と、上
記静止軌道と回転軌道との間に転動自在に設けた複数個
の転動体と、上記静止輪の一端部に支持固定したカバー
と、上記回転輪の一部でこのカバーに対向する部分に、
この回転輪と同心に支持した、円周方向に関して特性を
交互に且つ等間隔に変化させたエンコーダと、上記カバ
ーの一部でこのエンコーダと対向する部分に設けた挿入
孔と、この挿入孔を挿通した状態で上記カバーの一部に
支持され、その検知部を上記エンコーダの被検知部に対
向させたセンサとを備える。
【0020】そして、前述した先発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットと同様に、上記挿入孔の内径部
に設けられた挿入孔側係合部と、上記センサ若しくはこ
のセンサを保持したホルダのうちで上記挿入孔の内側に
挿通自在とした円柱部の外周面に設けられ、この円柱部
の上記挿入孔内での回転に伴って上記挿入孔側係合部と
の係脱を自在としたセンサ側係合部と、上記センサ若し
くはこのセンサを保持したホルダの上記カバーに対する
回転の阻止及びその解除を自在とした回転阻止部とを備
える。
【0021】更に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットに於いては、上記回転阻止部は、上記挿入
孔側係合部と上記センサ側係合部の一部に設けられた係
止部とから成るものである。そして、上記円柱部を上記
挿入孔内で回転させ、上記挿入孔側係合部を上記係止部
に係止した状態で、上記円柱部が上記挿入孔内で回転す
る事が阻止される。
【0022】
【作用】上述の様に構成する本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットが、自動車の懸架装置に対して車
輪を回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を
検出する際の作用は、前述した従来構造の場合と同様で
ある。特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユ
ニットの場合には、前述の先発明の構造に比べ、更に製
造コストの低減を図れる。即ち、センサ若しくはこのセ
ンサを保持したホルダのカバーに対する回転阻止を行な
う回転阻止部を、このカバーに設ける挿入孔側係合部
と、この挿入孔側係合部と係合するセンサ側係合部の一
部に設けた係止部とにより構成している。この為、上記
カバーに上記挿入孔側係合部以外の他の係合部を設ける
必要がなく、構造をより単純化できる。しかも、この挿
入孔側係合部を係止する為の上記係止部を、上記センサ
側係合部の一部に設ける為、これら挿入孔側係合部と係
止部との位置関係を精度良くする為に、特に考慮する必
要も少ない。従って、上記カバー及び上記センサ若しく
はホルダを成形する為の金型のコストを低く抑える事が
でき、従来構造に比べ大幅な製造コストの低減を図れ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜7は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、静止輪の
端部に固定したカバーにセンサを装着する部分の構造に
ある。静止輪に対して回転輪を回転自在に支持して成
る、転がり軸受ユニットの構造及び作用は、基本的には
前述の図25〜26に示した従来構造及び図27に示し
た先発明の構造と同様であるので、同等部分には同一符
号を付して、重複する説明を省略若しくは簡略にし、以
下、本発明の特徴部分並びに上記従来構造並びに先発明
の構造と異なる部分を中心に説明する。尚、本発明の実
施の形態を表す図は、上記従来構造を表した図25と
は、車両の幅方向に関する内外方向が左右逆(上記先発
明の構造を表した図27と同じ)である。
【0024】ハブ2と共に回転輪を構成する、内輪7の
内端部(図1の右端部)で、回転軌道である内輪軌道8
から外れた部分の外周面に、エンコーダ3aを外嵌固定
している。このエンコーダ3aは、支持環37と永久磁
石38とから成る。このうちの支持環37は、SPCC
の如き軟鋼板等の磁性金属板を折り曲げる事により、断
面L字形で全体を円環状に形成したもので、上記内輪7
の内端部に締まり嵌めで外嵌固定している。又、上記永
久磁石38は、例えばフェライト等の強磁性材の粉末を
混入したゴム又は合成樹脂を、上記支持環37を構成す
る円輪部の内側面(図1の右側面)に、焼き付け又は接
着等により添着して成る。この永久磁石38は、軸方向
(図1の左右方向)に着磁すると共に、着磁方向を円周
方向に関して交互に且つ等間隔で変化させている。従っ
て、被検知部である、上記エンコーダ3aの内側面に
は、S極とN極とが、円周方向に亙り交互に且つ等間隔
で配置されている。
【0025】又、外輪1の内端開口部には、カバー17
bを被着して、この外輪1の内端開口部を塞いでいる。
鋼板、ステンレス鋼板等の金属板を塑性加工して成る、
このカバー17bは、全体を有底円筒状に形成してお
り、嵌合筒部18aとこの嵌合筒部18aの内端開口部
を塞ぐ平板状の塞ぎ板部19bとを有する。本例の場
合、このうちの嵌合筒部18aを断面クランク形に形成
して、この嵌合筒部18aの先端寄り(図1の左端寄
り)部分に小径円筒部39を形成している。そして、こ
の小径円筒部39を、上記外輪1の内端部に締まり嵌め
で内嵌すると共に、上記嵌合筒部18aの中間部に設け
た段部40を、この外輪1の内端面に突き当てている。
上記塞ぎ板部19bは、上記嵌合筒部18aの中間部か
ら基半部(図1の右半部)に亙って設けた大径円筒部4
1の内端開口部を塞ぐ状態で設けている。この様に本例
の場合には、上記嵌合筒部18aのうち、上記外輪1の
内端部に内嵌固定する先半部(小径円筒部39)の直径
よりも、上記塞ぎ板部19bを設ける基半部(大径円筒
部41)の直径を大きくする事により、この塞ぎ板部1
9bの直径を上記外輪1の内端部の内径よりも大きくし
ている。この構成により、この塞ぎ板部19bのうちで
より大径の部分に、次述するセンサユニット26aを支
持自在として、このセンサユニット26aによる回転速
度検出の精度向上を図れる様にしている。
【0026】又、上記塞ぎ板部19bの外径寄り部分
で、上記エンコーダ3aと対向する部分に挿入孔20a
を形成している。又、これと共に、この挿入孔20aの
開口周縁部に係合筒部25を、上記カバー17bの外側
面(図1〜2の左側面)から軸方向に突出する状態で形
成している。そして、この係合筒部25及び上記挿入孔
20aの内側に、センサ若しくはこのセンサを保持した
ホルダに相当する、センサユニット26aの円柱部27
aをがたつきなく挿通自在としている。このセンサユニ
ット26aは、ホール素子、磁気抵抗素子(MR素子)
等、磁束の流れ方向或は磁束密度に応じて特性を変化さ
せる磁気検出素子、並びにこの磁気検出素子の出力波形
を整える為の波形整形回路を組み込んだIC等から成る
検出手段を、合成樹脂中に包埋して成る。又、この検出
手段から取り出した出力信号を、図示しない制御器に送
る為のハーネス42の端部を、(コネクタ等を介する事
なく)直接上記センサユニット26aに接続している。
【0027】この様なセンサユニット26aは、その先
端部に上記センサの検知部を設けた上記円柱部27a
と、この円柱部27aの基端部に結合する状態で設け
た、外向フランジ状で円形の鍔部34aとを、それぞれ
有する。又、上記円柱部27aは、先半部に設けた小径
柱部36と、基半部に設けた大径柱部28aとを、互い
に同心に結合して成る。そして、この大径柱部28aの
外周面で直径方向反対側2個所位置に、それぞれがセン
サ側係合部に相当する、1対の係合溝29a、29aを
形成している。これら各係合溝29a、29aは、上記
大径柱部28aの軸方向に延びる状態で設けた進入部3
0、30と、この進入部30、30の奥端(図1、5〜
7の右端)から連続する状態で、上記大径柱部28aの
円周方向に対して互いに同方向に傾斜する状態で設けた
傾斜部31a、31aとから成る。又、上記各進入部3
0、30の先端(図1、5〜7の左端)は、上記大径柱
部28aの先端面にそれぞれ通じさせている。更に、本
例の場合は、上記各傾斜部31a、31aの奥端部で、
これら各傾斜部31a、31aを構成する両側面のうち
の軸方向外側面に、係止部に相当する係止用凹部43、
43を、この外側面から軸方向外側に凹入した状態でそ
れぞれ設けている。又、本例の場合、これら各係合凹部
43、43の中心線を含む仮想平面と、上記各係合溝2
9a、29aの進入部30、30の中心線を含む仮想平
面とが、上記大径柱部28aの中心軸で互いに直交する
位置に、上記各係合凹部43、43と上記各係合溝29
a、29aとを形成している。尚、形成位置は、必ずし
も上記各仮想平面同士が直交する位置でなくても良い。
【0028】これに対して、上記カバー17bの塞ぎ板
部19bに形成した前記係合筒部25の先端縁の直径方
向反対側2個所位置に、それぞれが挿入孔側係合部に相
当する係合用突起32、32を、それぞれ直径方向内方
に突出する状態で形成している。特に、本例の場合に
は、上記各係合用突起32、32と上記各係止用凹部4
3、43とにより、上記センサユニット26aの上記カ
バー17bに対する回転の阻止及び解除を自在とした回
転阻止部を構成している。この為に、本例の場合には、
上記カバー17bを構成する塞ぎ板部19bの内側面か
ら上記各係合用突起32、32の外側面までの長さa
(図2参照)を、上記センサユニット26aの鍔部34
aの外側面から上記各係止用凹部43、43の底面(軸
方向外側面で、図1、5〜7の左側面)までの長さb
(図5参照)以上としている(a≧b)。
【0029】尚、上記センサユニット26aの上記カバ
ー17bに対する回転の阻止及び解除を図るのみであれ
ば、上記長さaを、上記各傾斜部31a、31aの外側
面の最も軸方向内側部分(上記各係止用凹部43、43
の開口縁)までの長さc(図5参照)よりも、大きくす
れば良い(a>c)。但し、上記長さaが上記長さcよ
りも大きく上記長さbよりも小さい(c<a<b)場合
には、上記各係合用突起32、32が上記各係止用凹部
43、43内で軸方向に変位可能となる為、上記センサ
ユニット26aが上記カバー17bに対してがたつく可
能性がある。この様な軸方向のがたつきをなくす為に本
例の場合は、上記長さaを上記長さb以上(a≧b)と
している。又、上記各係合溝29a、29aの底面同士
の円柱部27aの直径方向に関する間隔は、この円柱部
27aの先半部に設けた小径柱部36の直径よりも大き
く、且つ、上記各係合用突起32、32同士の間隔より
も少し小さくしている。
【0030】上記センサユニット26aを上記カバー1
7bに装着する場合には、先ず、上記円柱部27aを、
上記カバー17bに設けた挿入孔20a及び上記係合筒
部25の内側に、内側から外側に(図1〜2の右から左
に)挿入する。そして、上記円柱部27aの外周面に設
けた各係合溝29a、29aを構成する進入部30、3
0の先端部と、上記各係合用突起32、32とを整合さ
せた状態で、更に上記円柱部27aを上記係合筒部25
内に挿入して、これら各係合用突起32、32を上記各
進入部30、30内に進入させる。次いで、上記各係合
用突起32、32が上記各進入部30、30の奥端部に
突き当たった状態で、上記係合筒部25内に、上記円柱
部27aを捻りつつ進入させる。この結果、上記各係合
用突起32、32が、上記各係合溝29a、29aを構
成する傾斜部31a、31a内に進入する。尚、上記各
係合用突起32、32が上記各進入部30、30の奥端
部に突き当たった状態で、上記センサユニット26aの
鍔部34aの外側面と上記カバー17bの内側面とが近
接若しくはほぼ当接する。
【0031】そして、上記円柱部27aを上記係合筒部
25内で更に捩る事により、上記各係合用突起32、3
2を上記各傾斜部31a、31a内に更に進入させる
と、これら各係合用突起32、32の外側面によってこ
れら各傾斜部31a、31aの外側面が軸方向外側に押
圧され、これら各傾斜部31a、31aの外側面と上記
各係合用突起32、32とが弾性変形する。この様に各
傾斜部31a、31aの外側面及び各係合用突起32、
32を弾性変形させつつ、これら各係合用突起32、3
2を上記各傾斜部31a、31aの奥端部まで進入させ
ると、これら各外側面及び各係合用突起32、32の弾
性変形が解除され、自由状態に戻る。そして、これら各
係合用突起32、32の外側面が上記各係止用凹部4
3、43の底面と当接すると共に、これら各係止用凹部
43、43内に各係合用突起32、32が係止される。
この状態では、上記挿入孔20a及び係合筒部25内で
上記円柱部27aが、不用意に回転及び軸方向に変位す
る事を阻止された状態となる。即ち、この状態で、上記
各係合用突起32、32の外側面と上記カバー17bの
塞ぎ板部19bの内側面とが、上記各係止用凹部43、
43の底面と上記鍔部34aの内側面との間で狭持され
た状態となる。又、上記各係止用突起32、32が上記
各係止用凹部43、43の内面により回転方向の変位を
阻止される。この結果、上記円柱部27aが上記挿入孔
20a及び係合筒部25の内側から抜け出る事が防止さ
れ、上記センサユニット26aが上記カバー17bに結
合される。尚、この状態で、上記円柱部27aを構成す
る小径柱部36の先端面が前記エンコーダ3aを構成す
る永久磁石38の内側面に、スラスト方向に亙り微小隙
間を介して対向する。
【0032】一方、上記センサユニット26aを上記カ
バー17bから取り外す場合には、上記円柱部27aを
上記挿入孔20a及び係合筒部25の内側で、比較的大
きな力により回転させて、上記各係止用凹部43、43
と上記各係合用突起32、32との係合を外す。尚、こ
の際、上記鍔部34aの中心寄り部分を軸方向外側に押
圧しつつ、上記円柱部27aを捩れば、上記各係止用凹
部43、43と上記各係合用突起32、32との係合が
外れ易くなる。そして、上記各係合溝29a、29aに
沿って、上記各係合用突起32、32を移動させつつ、
上記円柱部27aを上記挿入孔20a及び係合筒部25
の内側から抜き出す事により、上記センサユニット26
aを上記カバー17bから取り外す。
【0033】尚、本例の場合には、上記センサユニット
26aを構成する大径柱部28aの基端部外周面に係止
溝44を、全周に亙り形成すると共に、この係止溝44
内にゴム等の弾性材製のOリング45を装着している。
そして、このOリング45の外周縁を、上記係合筒部2
5の内周面に全周に亙り弾性的に当接させる事により、
この内周面と上記大径柱部28aの外周面との間のシー
ルを図っている。そして、上記センサユニット26aの
外周面と係合筒部25の内周面との間部分を通じて上記
カバー17b内に、泥水等の異物が進入する事が防止し
ている。
【0034】上述の様に構成する本発明の回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットの場合には、前述の先発明の
構造に比べ、更に製造コストの低減を図れる。即ち、上
記センサユニット26aのカバー17bに対する回転阻
止を行なう回転阻止部を、このカバー17bに設けた上
記各係合用突起32、32と、これら各係合用突起3
2、32と係合する各係合溝29a、29aに設けた上
記各係止用凹部43、43とにより構成している。この
為、上記カバー17bに上記各係合用突起32、32以
外の他の係合部を設ける必要がなく、構造をより単純化
できる。しかも、これら各係合用突起32、32を係止
する為の上記各係止用凹部43、43を、上記各係合溝
29a、29aを構成する傾斜部31a、31aの奥部
に設ける為、これら各係止用凹部43、43と各係合溝
29a、29aとの位置関係を精度良くする為に、特別
な配慮をする必要も少ない。従って、上記カバー17b
及び上記センサユニット26aを成形する為の金型のコ
ストを低く抑える事ができ、従来構造に比べて大幅な製
造コストの低減を図れる。
【0035】尚、本例の場合には、上記係合溝29a、
29a及び係合用突起32、32を、それぞれ1対ずつ
設けているが、これら各係合部29a、32を、それぞ
れこれよりも多く設けても良い。例えば、上記係合筒部
25の先端縁に上記係合用突起32を、円周方向等間隔
で3個所位置に(120度ずつずらして)形成すると共
に、上記大径柱部28aに上記係合溝29aを、同じく
3個所位置に形成しても良い。そして、この様にした場
合には、上記センサユニット26aと上記カバー17b
との結合強度をより確保できる。尚、これらセンサユニ
ット26aとカバー17bとの結合強度を十分に確保で
きるのであれば、上記係合溝29a及び係合用突起32
を、それぞれ1つずつ設けるだけでも良い。
【0036】次に、図8〜13は、本発明の実施の形態
の第2例を示している。本例の場合には、前述した第1
例の場合と異なり、センサユニット26bを構成する円
柱部27bの外周面には、Oリングを装着しない。その
代わりに、本例の場合には、上記センサユニット26b
を構成する鍔部34bの外側面外周寄り部分に、Oリン
グ45aを装着している。この為、本例の場合には、上
記鍔部34bの外側面外周寄り部分に係止溝44aを、
全周に亙り形成している。そして、この係止溝44a内
に上記Oリング45aを装着し、このOリング45aに
より上記鍔部34bの外側面とカバー17cの内側面と
の間のシールを図っている。この様な本例の場合には、
前述した第1例の場合と異なり、上記センサユニット2
6bの円柱部27bの外周面には、Oリング45を装着
する為の係止溝44(図1、5〜7参照)を形成する必
要がないので、その分、係合筒部25及びセンサユニッ
ト26bの軸方向寸法の短縮化を図れる。又、各係合用
突起32、32と各係止用凹部43、43との係脱を、
上記Oリング45aを軸方向に圧縮しつつ行なえるの
で、係脱作用の円滑化を図れる。その他の構成及び作用
に就いては、前述した第1例の場合と同様である為、同
等部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0037】次に、図14〜19は、本発明の実施の形
態の第3例を示している。上述した第1例及び第2例の
場合には、非駆動輪(FF車の後輪、FR車の前輪)を
支持する為の転がり軸受ユニットに本発明を適用してい
た。これに対して、本例の場合には、駆動輪(FF車の
前輪、FR車の後輪、4WD車の全輪)を支持する為の
転がり軸受ユニットに本発明を適用している。この為に
本例の場合には、ハブ2aとして、内側に等速ジョイン
トの駆動軸46を挿通自在なスプライン孔47を有する
円筒状のものを使用している。又、この駆動軸46の基
端部に、上記等速ジョイントの外輪となるハウジング部
48を、一体的に結合固定している。又、上記駆動軸4
6の先端部(図14の左端部)にねじ部49を形成し、
このねじ部49に螺着したナット6と上記ハウジング部
48の外端面との間で、上記ハブ2a及び内輪7を挟持
している。更に、上記ハウジング部48との干渉を防止
する為、外輪1の内端部に固定したカバー17dを円環
状に形成し、センサユニット26aを、このカバー17
dの直径方向に配置している。
【0038】即ち、このカバー17dは、嵌合筒部18
bと、この嵌合筒部18bの内端縁から直径方向内方に
折れ曲がった状態で連続する円輪部50とから成る。こ
のうち、嵌合筒部18bの中間部に、この中間部を直径
方向内方に向け折り曲げる(座屈変形させる)と共に、
この折り曲げた部分を180度折り返す事により、直径
方向内方に向け全周に亙り突出する、内向フランジ状の
折り返し部51を形成している。そして、上記嵌合筒部
18bのうち、上記折り返し部51よりも軸方向外側
(図14の左側)部分を、上記外輪1の内端部に外嵌固
定している。これと共に、上記折り返し部51の外側面
を上記外輪1の内端面に突き当てて、上記カバー17d
の上記外輪1に対する軸方向に関する位置決めを図って
いる。又、上記円輪部50の内周縁にシールリング52
を、全周に亙り支持している。そして、このシールリン
グ52の内周縁部を、上記ハウジング部48の基端部に
形成した肩部53の外周面に、全周に亙って摺接させる
事により、上記円輪部50の内周縁と上記ハウジング部
48の外周面との間のシールを図っている。尚、本例の
場合には、上記ハブ2aの内端部に固定した内輪7の内
端部外周面と、上記外輪1の内端部内周面との間に、組
み合わせシールリング54を設けている。
【0039】又、上記センサユニット26aを、上記カ
バー17dの直径方向に配置する為に、上記嵌合筒部1
8bのうち、上記折り返し部51よりも軸方向内側部分
の円周方向一部に、平坦部55を形成している。そし
て、この平坦部55の中央部に挿入孔20aを形成する
と共に、この挿入孔20aの開口周縁部に係合筒部25
を、上記平坦部55の内周面から上記カバー17dの径
方向内方に突出する状態で形成している。そして、上記
センサユニット26aを構成する円柱部27aを、上記
挿入孔20a及び係合筒部25内に挿入している。
【0040】一方、前記肩部53の外周面で上記カバー
17d内に位置する部分に、軟鋼板等の磁性金属板を短
円筒状に形成して成る、エンコーダ3bを外嵌固定して
いる。そして、このエンコーダ3bの円周方向複数個所
の等間隔位置に、このエンコーダ3bの軸方向に長いス
リット状の透孔16、16を、それぞれ形成する事によ
り、このエンコーダ3bの外周面の磁気特性を、円周方
向に関して交互に且つ等間隔に変化させている。そし
て、上記センサユニット26aの円柱部27aを上記挿
入孔20a及び係合筒部25内に挿入した状態で、この
円柱部27aの先端面を上記エンコーダ3bの外周面
に、ラジアル方向に亙り微小隙間を介して対向させてい
る。
【0041】尚、本例で使用するセンサは、永久磁石と
磁性材製のヨークとホール素子等の磁気検出素子とを備
えたものとする。回転速度検出装置付転がり軸受ユニッ
トの使用時には、上記ヨーク内を流れる磁束の量が、こ
のヨークの端面が上記エンコーダ3bに設けた各透孔1
6、16に対向する瞬間と、それ以外の瞬間とで変化す
るので、この変化に伴って変化する上記磁気検出素子の
特性に基づく電圧等の変化を検出信号として取り出す事
により、回転速度検出を行なう。その他の構成及び作用
に就いては、前述した第1例の場合と同様である為、同
等部分には同一符号を付して、重複する説明は省略す
る。
【0042】次に、図20〜24は、本発明の実施の形
態の第4例を示している。本例の場合には、上述した第
3例の場合と異なり、センサユニット26bを構成する
円柱部27bの外周面には、Oリングを装着しない。そ
の代わりに、本例の場合には、上記センサユニット26
bを構成する鍔部34bの片面外周寄り部分に、Oリン
グ45aを装着している。この為、本例の場合には、上
記鍔部34bの片面外周寄り部分に係止溝44aを、全
周に亙り形成している。そして、この係止溝44a内に
上記Oリング45aを装着し、このOリング45aによ
り上記鍔部34bの片面とカバー17eの外周面との間
のシールを図っている。この様に本例の場合には、上述
した第3例の場合と異なり、上記センサユニット26b
の円柱部27bの外周面には、Oリング45を装着する
為の係止溝44(図14、18〜19参照)を形成する
必要がないので、その分、係合筒部25及びセンサユニ
ット26bの軸方向寸法の短縮化を図れる。その他の構
成及び作用に就いては、前述した第3例の場合と同様で
ある為、同等部分には同一符号を付して重複する説明は
省略する。
【0043】尚、上述した各例の場合には、カバーを金
属板のみにより構成した構造に就いて説明したが、本発
明はこの様な構造に限定するものではなく、カバーを合
成樹脂のみにより、又は合成樹脂中に金属板をモールド
する事により構成しても良い。この様にカバーを構成し
た場合であっても、本発明の場合には、このカバーを比
較的単純な形状にできる為、その分、回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットのコストの低減を図れる。
【0044】又、上述した各例は、何れも外輪が静止輪
である場合に就いて示したが、本発明は、外輪が回転輪
である場合にも適用できる。この場合、センサを取り付
けるべきカバーは、全体を円輪状とし、その内周縁部
を、静止輪である内輪に固定する。又、カバーの外周縁
と外輪との間は、シールリングにより塞ぐ。更に、セン
サ及びエンコーダは、図示の様な磁気式のものに限ら
ず、光電式、渦電流式等のものでも良い。
【0045】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用するので、
カバーに対するセンサの着脱を容易に行なえるだけでな
く、センサをカバーに支持する部分の構造を、低コスト
で造れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】センサユニットを取り外した状態で示す、図1
のA部拡大図。
【図3】図2の右方から見た図。
【図4】第1例の構造に組み込むカバーを、一部を切断
した状態で示す斜視図。
【図5】同じくセンサユニットを、図1と同方向から見
た状態で示す図。
【図6】図5の上方から見た図。
【図7】センサユニットの斜視図。
【図8】本発明の実施の形態の第2例を示す断面図。
【図9】センサユニットを取り外した状態で示す、図8
のB部拡大図。
【図10】図9の右方から見た図。
【図11】第2例の構造に組み込むセンサユニットを、
図8と同方向から見た状態で示す図。
【図12】図11の上方から見た図。
【図13】センサユニットの斜視図。
【図14】本発明の実施の形態の第3例を示す断面図。
【図15】センサユニットを取り外した状態で示す、図
14のC部拡大図。
【図16】図15の上方から見た図。
【図17】第3例の構造に組み込むカバーの斜視図。
【図18】同じくセンサユニットを、図14と同方向か
ら見た状態で示す図。
【図19】図18の側方から見た図。
【図20】本発明の実施の形態の第4例を示す断面図。
【図21】センサユニットを取り外した状態で示す、図
20のD部拡大図。
【図22】図21の上方から見た図。
【図23】第4例の構造に組み込むセンサユニットを、
図20と同方向から見た状態で示す図。
【図24】図23の側方から見た図。
【図25】従来構造の1例を示す、図26のE−O−F
断面図。
【図26】図25の左方から見た図。
【図27】先発明の実施の形態の1例を示す断面図。
【図28】センサユニットを取り外した状態で示す、図
27のG部拡大図。
【図29】図28の右方から見た図。
【図30】先発明の構造に組み込むセンサユニットを図
27と同方向から見た状態で示す図。
【図31】同斜視図。
【符号の説明】
1 外輪 2、2a ハブ 3、3a、3b エンコーダ 4 センサ 5 外輪軌道 6 ナット 7 内輪 8 内輪軌道 9 転動体 10 保持器 11 フランジ 12 取付部 13 シールリング 14 円筒部 15 円輪部 16 透孔 17、17a、17b、17c、17d、17e カバ
ー 18、18a、18b 嵌合筒部 19、19a、19b 塞ぎ板部 20、20a 挿入孔 21 検知部 22 取付フランジ 23 止めねじ 24 スタッド 25 係合筒部 26、26a、26b センサユニット 27、27a、27b 円柱部 28、28a 大径柱部 29、29a 係合溝 30 進入部 31、31a 傾斜部 32 係合用突起 33 係合用凹部 34、34a、34b 鍔部 35 係合用凸部 36 小径柱部 37 支持環 38 永久磁石 39 小径円筒部 40 段部 41 大径円筒部 42 ハーネス 43 係止用凹部 44、44a 係止溝 45、45a Oリング 46 駆動軸 47 スプライン孔 48 ハウジング部 49 ねじ部 50 円輪部 51 折り返し部 52 シールリング 53 肩部 54 組み合わせシールリング 55 平坦部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 41/00 F16C 41/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止側周面に静止軌道を有し、使用時に
    も回転しない静止輪と、回転側周面に回転軌道を有し、
    使用時に回転する回転輪と、上記静止軌道と回転軌道と
    の間に転動自在に設けた複数個の転動体と、上記静止輪
    の一端部に支持固定したカバーと、上記回転輪の一部で
    このカバーに対向する部分に、この回転輪と同心に支持
    した、円周方向に関して特性を交互に且つ等間隔に変化
    させたエンコーダと、上記カバーの一部でこのエンコー
    ダと対向する部分に設けた挿入孔と、この挿入孔を挿通
    した状態で上記カバーの一部に支持され、その検知部を
    上記エンコーダの被検知部に対向させたセンサとを備え
    た回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに於いて、上
    記挿入孔の内径部に設けられた挿入孔側係合部と、上記
    センサ若しくはこのセンサを保持したホルダのうちで上
    記挿入孔の内側に挿通自在とした円柱部の外周面に設け
    られ、この円柱部の上記挿入孔内での回転に伴って上記
    挿入孔側係合部との係脱を自在としたセンサ側係合部
    と、上記センサ若しくはこのセンサを保持したホルダの
    上記カバーに対する回転の阻止及びその解除を自在とし
    た回転阻止部とを備え、この回転阻止部は、上記挿入孔
    側係合部と上記センサ側係合部の一部に設けられた係止
    部とから成るものであり、上記円柱部を上記挿入孔内で
    回転させ、上記挿入孔側係合部を上記係止部に係止した
    状態で、上記円柱部が上記挿入孔内で回転する事が阻止
    される事を特徴とする回転速度検出装置付転がり軸受ユ
    ニット。
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