JPH09251028A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットInfo
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- JPH09251028A JPH09251028A JP8328174A JP32817496A JPH09251028A JP H09251028 A JPH09251028 A JP H09251028A JP 8328174 A JP8328174 A JP 8328174A JP 32817496 A JP32817496 A JP 32817496A JP H09251028 A JPH09251028 A JP H09251028A
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- Japan
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- wheel
- cover
- rolling bearing
- bearing unit
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- G01P—MEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
- G01P3/00—Measuring linear or angular speed; Measuring differences of linear or angular speeds
- G01P3/42—Devices characterised by the use of electric or magnetic means
- G01P3/44—Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed
- G01P3/443—Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed mounted in bearings
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/723—Shaft end sealing means, e.g. cup-shaped caps or covers
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- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/80—Labyrinth sealings
- F16C33/805—Labyrinth sealings in addition to other sealings, e.g. dirt guards to protect sealings with sealing lips
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- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/18—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
- F16C19/181—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
- F16C19/183—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
- F16C19/184—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
- F16C19/186—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2326/00—Articles relating to transporting
- F16C2326/01—Parts of vehicles in general
- F16C2326/02—Wheel hubs or castors
Abstract
(57)【要約】
【目的】 永久磁石であるトーンホイール１０ａを有す
る構造で、センサ１３ａを流れる磁束の密度を高くし
て、このセンサ１３ａの出力を確保する。 【構成】 磁性金属板製のカバー２６の内側に、センサ
１３ａを包埋した合成樹脂３０を保持する。上記カバー
２６の一部に形成した突出部３３を上記センサ１３ａの
背面に近接若しくは当接させる。トーンホイール１０ａ
のＮ極から出た磁束が上記突出部３３に向けて流れる
為、このセンサ１３ａを通過する磁束の密度が高くな
る。
る構造で、センサ１３ａを流れる磁束の密度を高くし
て、このセンサ１３ａの出力を確保する。 【構成】 磁性金属板製のカバー２６の内側に、センサ
１３ａを包埋した合成樹脂３０を保持する。上記カバー
２６の一部に形成した突出部３３を上記センサ１３ａの
背面に近接若しくは当接させる。トーンホイール１０ａ
のＮ極から出た磁束が上記突出部３３に向けて流れる
為、このセンサ１３ａを通過する磁束の密度が高くな
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明に係る回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置
に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速
度を検出する為に利用する。
装置付転がり軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置
に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速
度を検出する為に利用する。
【０００２】
【従来の技術】アンチロックブレーキシステム（ＡＢ
Ｓ）或はトラクションコントロールシステム（ＴＣＳ）
を制御する為には、車輪の回転速度を検出する必要があ
る。従って、車輪を懸架装置に回転自在に支持すると共
にこの車輪の回転速度を検出する為に、回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットが必要になる。この様な回転速
度検出装置付転がり軸受ユニットとして従来から、例え
ば米国特許第４９４８２７７号明細書に記載されている
様な構造のものが知られている。
Ｓ）或はトラクションコントロールシステム（ＴＣＳ）
を制御する為には、車輪の回転速度を検出する必要があ
る。従って、車輪を懸架装置に回転自在に支持すると共
にこの車輪の回転速度を検出する為に、回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットが必要になる。この様な回転速
度検出装置付転がり軸受ユニットとして従来から、例え
ば米国特許第４９４８２７７号明細書に記載されている
様な構造のものが知られている。
【０００３】図１０は、この明細書に記載された回転速
度検出装置付転がり軸受ユニットを示している。それぞ
れが静止輪である１対の内輪１、１は、懸架装置への組
み込み状態では、回転しない車軸（図示せず）に外嵌固
定する。それぞれが静止側周面である上記各内輪１、１
の外周面には、それぞれが静止側軌道である内輪軌道
２、２を、それぞれ形成している。又、使用時に回転す
る回転輪であるハブ３の内周面（回転側周面）には、そ
れぞれが回転側軌道である複列の外輪軌道４、４を形成
している。そして、これら各外輪軌道４、４と上記各内
輪軌道２、２との間に、それぞれ転動体である複数個の
玉５、５を設け、上記車軸の周囲にハブ３を、回転自在
に支持する。車輪のホイール（図示せず）は、このハブ
３の外周面に設けたフランジに固定する。
度検出装置付転がり軸受ユニットを示している。それぞ
れが静止輪である１対の内輪１、１は、懸架装置への組
み込み状態では、回転しない車軸（図示せず）に外嵌固
定する。それぞれが静止側周面である上記各内輪１、１
の外周面には、それぞれが静止側軌道である内輪軌道
２、２を、それぞれ形成している。又、使用時に回転す
る回転輪であるハブ３の内周面（回転側周面）には、そ
れぞれが回転側軌道である複列の外輪軌道４、４を形成
している。そして、これら各外輪軌道４、４と上記各内
輪軌道２、２との間に、それぞれ転動体である複数個の
玉５、５を設け、上記車軸の周囲にハブ３を、回転自在
に支持する。車輪のホイール（図示せず）は、このハブ
３の外周面に設けたフランジに固定する。
【０００４】更に、上記ハブ３の内端（内とは自動車へ
の組み付け状態で幅方向中央寄りとなる側を言い、図
２、５を除く各図で右。反対に車両の幅方向外寄りとな
る側を外と言う。）開口部には、シールリング６を構成
する芯金７を内嵌固定している。即ち、この芯金７の外
周縁部に形成した円筒部８を上記ハブ３の開口部に、締
まり嵌めにより内嵌している。そして、この芯金７の内
側面に、ゴム、エラストマー等の弾性材製のシール材９
を結合支持し、更にこのシール材９の内側面にトーンホ
イール１０を結合支持している。このトーンホイール１
０は、永久磁石により構成し、円周方向に亙ってＳ極と
Ｎ極とを交互に配置した円環状としている。
の組み付け状態で幅方向中央寄りとなる側を言い、図
２、５を除く各図で右。反対に車両の幅方向外寄りとな
る側を外と言う。）開口部には、シールリング６を構成
する芯金７を内嵌固定している。即ち、この芯金７の外
周縁部に形成した円筒部８を上記ハブ３の開口部に、締
まり嵌めにより内嵌している。そして、この芯金７の内
側面に、ゴム、エラストマー等の弾性材製のシール材９
を結合支持し、更にこのシール材９の内側面にトーンホ
イール１０を結合支持している。このトーンホイール１
０は、永久磁石により構成し、円周方向に亙ってＳ極と
Ｎ極とを交互に配置した円環状としている。
【０００５】一方、上記１対の内輪１、１のうち、内側
の内輪２の内端部には、金属板を絞り成形して成る保持
環１１を外嵌固定している。上記シールリング６を構成
するシール材９に設けた複数のシールリップ１２、１２
の先端縁は、この保持環１１の内外両周面及び外側面に
摺接させて、上記玉５、５設置部分に塵芥や雨水が進入
するのを防止している。又、上記保持環１１の一部には
センサ１３を支持固定し、このセンサ１３の前面（図１
０の左側面）に設けた検出部を、上記トーンホイール１
０の内側面に対向させている。
の内輪２の内端部には、金属板を絞り成形して成る保持
環１１を外嵌固定している。上記シールリング６を構成
するシール材９に設けた複数のシールリップ１２、１２
の先端縁は、この保持環１１の内外両周面及び外側面に
摺接させて、上記玉５、５設置部分に塵芥や雨水が進入
するのを防止している。又、上記保持環１１の一部には
センサ１３を支持固定し、このセンサ１３の前面（図１
０の左側面）に設けた検出部を、上記トーンホイール１
０の内側面に対向させている。
【０００６】上述した様な回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットの場合、ハブ３に固定した車輪を、内輪１、
１を外嵌支持した車軸に対し、回転自在に支持できる。
又、車輪と共にハブ３が回転すると、このハブ３に固定
したトーンホイール１０の側面と対向したセンサ１３の
出力が、このセンサ１３を通過する磁束の密度及び方向
の変化に対応して変化する。このセンサ１３の出力が変
化する周波数は、車輪の回転速度に比例する。従って、
センサ１３の出力信号を図示しない制御器に入力すれ
ば、上記車輪の回転速度を求め、ＡＢＳやＴＣＳを適切
に制御できる。
受ユニットの場合、ハブ３に固定した車輪を、内輪１、
１を外嵌支持した車軸に対し、回転自在に支持できる。
又、車輪と共にハブ３が回転すると、このハブ３に固定
したトーンホイール１０の側面と対向したセンサ１３の
出力が、このセンサ１３を通過する磁束の密度及び方向
の変化に対応して変化する。このセンサ１３の出力が変
化する周波数は、車輪の回転速度に比例する。従って、
センサ１３の出力信号を図示しない制御器に入力すれ
ば、上記車輪の回転速度を求め、ＡＢＳやＴＣＳを適切
に制御できる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な従来構造の
場合、センサ１３の出力を十分に確保する為には、トー
ンホイール１０の磁力を大きくしなければならず、トー
ンホイール１０並びにこのトーンホイール１０を組み込
んだ回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの製作費が
嵩む原因となる。この理由は、次の通りである。ハブ３
と共に回転する車輪の回転速度を確実に検出する為に
は、上記センサ１３の出力を十分に確保しなければなら
ない。又、このセンサ１３の出力を確保する為には、永
久磁石である上記トーンホイール１０の内側面から出て
このセンサ１３を通過する磁束の密度を高くする必要が
ある。これに対して、図１０に示した構造の場合には、
上記センサ１３の背面（トーンホイール１０と対向する
検出部を設けた前面と反対側の面で、図１０の右側面）
側に磁性材が存在しない為、上記センサ１３を通過する
磁束の密度が必ずしも高くない。
場合、センサ１３の出力を十分に確保する為には、トー
ンホイール１０の磁力を大きくしなければならず、トー
ンホイール１０並びにこのトーンホイール１０を組み込
んだ回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの製作費が
嵩む原因となる。この理由は、次の通りである。ハブ３
と共に回転する車輪の回転速度を確実に検出する為に
は、上記センサ１３の出力を十分に確保しなければなら
ない。又、このセンサ１３の出力を確保する為には、永
久磁石である上記トーンホイール１０の内側面から出て
このセンサ１３を通過する磁束の密度を高くする必要が
ある。これに対して、図１０に示した構造の場合には、
上記センサ１３の背面（トーンホイール１０と対向する
検出部を設けた前面と反対側の面で、図１０の右側面）
側に磁性材が存在しない為、上記センサ１３を通過する
磁束の密度が必ずしも高くない。
【０００８】即ち、上記トーンホイール１０の内側面に
はＳ極とＮ極とを円周方向に亙って交互に配置している
為、図１１に矢印で示す様に、各Ｎ極から出た磁束は隣
り合うＳ極に向けて流れる。この際、一部の磁束が上記
センサ１３を通過するが、Ｎ極から出た磁束のうちの相
当の割合部分が、このセンサ１３を通過する事なく、隣
り合うＳ極に流れてしまう。トーンホイール１０とセン
サ１３との距離を縮めれば、このセンサ１３を流れる磁
束の割合を多くできるが、これらトーンホイール１０と
センサ１３との干渉を確実に防止する必要上、上記距離
を極端に縮める事はできない。本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットは、上述の様な事情に鑑み、上
記トーンホイール１０から出た磁束をセンサ１３に向け
効率良く導く事によって、このトーンホイール１０の磁
力を強くしたり、或はトーンホイールとセンサ１３との
距離を極端に短くしなくても、このセンサ１３の出力を
十分に確保できる構造を実現すべく発明したものであ
る。
はＳ極とＮ極とを円周方向に亙って交互に配置している
為、図１１に矢印で示す様に、各Ｎ極から出た磁束は隣
り合うＳ極に向けて流れる。この際、一部の磁束が上記
センサ１３を通過するが、Ｎ極から出た磁束のうちの相
当の割合部分が、このセンサ１３を通過する事なく、隣
り合うＳ極に流れてしまう。トーンホイール１０とセン
サ１３との距離を縮めれば、このセンサ１３を流れる磁
束の割合を多くできるが、これらトーンホイール１０と
センサ１３との干渉を確実に防止する必要上、上記距離
を極端に縮める事はできない。本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットは、上述の様な事情に鑑み、上
記トーンホイール１０から出た磁束をセンサ１３に向け
効率良く導く事によって、このトーンホイール１０の磁
力を強くしたり、或はトーンホイールとセンサ１３との
距離を極端に短くしなくても、このセンサ１３の出力を
十分に確保できる構造を実現すべく発明したものであ
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットは、前述した従来の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットと同様に、静止側周面に静
止側軌道を有し使用時に回転しない静止輪と、回転側周
面に回転側軌道を有し使用時に回転する回転輪と、上記
静止側軌道と回転側軌道との間に設けられた複数の転動
体と、全体を円環状に形成されて上記回転輪に支持され
た、円周方向に亙ってＳ極とＮ極とを交互に配置した多
極磁石であるトーンホイールと、上記静止輪の開口端部
に固定されたカバーと、このカバーに支持されてその前
面を上記トーンホイールに対向させたセンサとを備え
る。特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットに於いては、上記センサの背面に磁性材を近接若し
くは当接させている。
置付転がり軸受ユニットは、前述した従来の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットと同様に、静止側周面に静
止側軌道を有し使用時に回転しない静止輪と、回転側周
面に回転側軌道を有し使用時に回転する回転輪と、上記
静止側軌道と回転側軌道との間に設けられた複数の転動
体と、全体を円環状に形成されて上記回転輪に支持され
た、円周方向に亙ってＳ極とＮ極とを交互に配置した多
極磁石であるトーンホイールと、上記静止輪の開口端部
に固定されたカバーと、このカバーに支持されてその前
面を上記トーンホイールに対向させたセンサとを備え
る。特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットに於いては、上記センサの背面に磁性材を近接若し
くは当接させている。
【００１０】
【作用】上述の様に構成される本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットにより、車輪を回転自在に支持
すると共に回転輪に固定された車輪の回転速度を検出す
る際の作用自体は、前述した従来の回転速度検出装置付
転がり軸受ユニットとほぼ同様である。
置付転がり軸受ユニットにより、車輪を回転自在に支持
すると共に回転輪に固定された車輪の回転速度を検出す
る際の作用自体は、前述した従来の回転速度検出装置付
転がり軸受ユニットとほぼ同様である。
【００１１】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットの場合、トーンホイールから出た磁束をセ
ンサに向け効率良く導ける。この為、このトーンホイー
ルの磁力を強くしたり、或はトーンホイールとセンサと
の距離を極端に短くしなくても、このセンサの出力を十
分に確保できる。即ち、上記トーンホイールのＮ極から
出た磁束のうちの多くが、上記センサの背面側に存在す
る磁性材に向けて流れる。この様にＮ極から出て磁性材
に向けて流れる磁束の大部分は上記センサを通過する。
この結果、このセンサを通過する磁束の密度を高くし
て、このセンサの出力を向上させる事ができる。
軸受ユニットの場合、トーンホイールから出た磁束をセ
ンサに向け効率良く導ける。この為、このトーンホイー
ルの磁力を強くしたり、或はトーンホイールとセンサと
の距離を極端に短くしなくても、このセンサの出力を十
分に確保できる。即ち、上記トーンホイールのＮ極から
出た磁束のうちの多くが、上記センサの背面側に存在す
る磁性材に向けて流れる。この様にＮ極から出て磁性材
に向けて流れる磁束の大部分は上記センサを通過する。
この結果、このセンサを通過する磁束の密度を高くし
て、このセンサの出力を向上させる事ができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】図１〜３は、請求項２に対応す
る、本発明の実施の形態の第１例を示している。回転輪
であるハブ３ａの外端部外周面（回転側周面）には、車
輪を固定する為のフランジ部１４を形成し、中間部外周
面には回転側軌道である内輪軌道２ａと、段部１５とを
形成している。又、このハブ３ａには、このハブ３ａと
共に回転輪を構成する内輪１ａを外嵌支持している。や
はり回転側周面である外周面に、やはり回転側軌道であ
る内輪軌道２ｂを形成した、この内輪１ａは、外端面を
上記段部１５に突き当てた状態で、上記ハブ３ａに外嵌
支持している。尚、上記内輪軌道２ａは、ハブ３ａの外
周面に直接形成する代りに、ハブ３ａとは別体の内輪
（図示せず）に形成し、この内輪と上記内輪１ａとを、
ハブ３ａに外嵌固定しても良い。
る、本発明の実施の形態の第１例を示している。回転輪
であるハブ３ａの外端部外周面（回転側周面）には、車
輪を固定する為のフランジ部１４を形成し、中間部外周
面には回転側軌道である内輪軌道２ａと、段部１５とを
形成している。又、このハブ３ａには、このハブ３ａと
共に回転輪を構成する内輪１ａを外嵌支持している。や
はり回転側周面である外周面に、やはり回転側軌道であ
る内輪軌道２ｂを形成した、この内輪１ａは、外端面を
上記段部１５に突き当てた状態で、上記ハブ３ａに外嵌
支持している。尚、上記内輪軌道２ａは、ハブ３ａの外
周面に直接形成する代りに、ハブ３ａとは別体の内輪
（図示せず）に形成し、この内輪と上記内輪１ａとを、
ハブ３ａに外嵌固定しても良い。
【００１３】又、ハブ３ａの内端寄り部分には、雄ねじ
部１６を形成している。そして、この雄ねじ部１６に螺
合し更に緊締したナット１７により、上記内輪１ａをハ
ブ３ａの外周面の所定部分に固定して、上記回転輪を構
成している。ハブ３ａの周囲に配置した、静止輪である
外輪１８の中間部外周面には、この外輪１８を懸架装置
に固定する為の取付部１９を設けている。又、静止側周
面である、この外輪１８の内周面には、それぞれが上記
各内輪軌道２ａ、２ｂに対向する、それぞれが静止側軌
道である外輪軌道４ａ、４ｂを形成している。そして、
これら各内輪軌道２ａ、２ｂと外輪軌道４ａ、４ｂとの
間に、それぞれが転動体である複数の玉５、５を設け
て、上記外輪１８の内側でのハブ３ａの回転を自在とし
ている。尚、図示の例では、転動体として玉５、５を使
用しているが、重量の嵩む自動車用の転がり軸受ユニッ
トの場合には、転動体としてテーパころを使用する場合
もある。又、上記外輪１８の外端部内周面とハブ３ａの
外周面との間には、シールリング２０を装着して、外輪
１８の内周面と上記ハブ３ａの外周面との間に存在し、
上記複数の玉５、５を設けた空間の外端開口部を塞いで
いる。
部１６を形成している。そして、この雄ねじ部１６に螺
合し更に緊締したナット１７により、上記内輪１ａをハ
ブ３ａの外周面の所定部分に固定して、上記回転輪を構
成している。ハブ３ａの周囲に配置した、静止輪である
外輪１８の中間部外周面には、この外輪１８を懸架装置
に固定する為の取付部１９を設けている。又、静止側周
面である、この外輪１８の内周面には、それぞれが上記
各内輪軌道２ａ、２ｂに対向する、それぞれが静止側軌
道である外輪軌道４ａ、４ｂを形成している。そして、
これら各内輪軌道２ａ、２ｂと外輪軌道４ａ、４ｂとの
間に、それぞれが転動体である複数の玉５、５を設け
て、上記外輪１８の内側でのハブ３ａの回転を自在とし
ている。尚、図示の例では、転動体として玉５、５を使
用しているが、重量の嵩む自動車用の転がり軸受ユニッ
トの場合には、転動体としてテーパころを使用する場合
もある。又、上記外輪１８の外端部内周面とハブ３ａの
外周面との間には、シールリング２０を装着して、外輪
１８の内周面と上記ハブ３ａの外周面との間に存在し、
上記複数の玉５、５を設けた空間の外端開口部を塞いで
いる。
【００１４】上記内輪１ａの内端部で上記内輪軌道２ｂ
から外れた肩部２５には、トーンホール１０ａを外嵌固
定している。このトーンホール１０ａは、支持環２１と
トーンホイール本体２２とを組み合わせる事により、全
体を円環状に構成している。このうちの支持環２１は、
鋼板等の磁性金属板により、断面Ｌ字形で全体を円環状
に形成したもので、円筒部２３と、この円筒部２３の内
端縁から直径方向外方に折れ曲がった円輪部２４とによ
り構成している。この様な支持環２１は、上記円筒部２
３を上記肩部２５に、締まり嵌めにより外嵌する事で、
上記内輪１ａに固定している。又、永久磁石である上記
トーンホイール本体２２は、軸方向（図１の左右方向）
に亙り着磁している。着磁方向は、円周方向に亙って交
互に、且つ等間隔に変化させている。従って、トーンホ
イール本体２２の内側面には、Ｓ極とＮ極とを交互に、
且つ等間隔に配置している。尚、上記トーンホイール本
体２２を構成する永久磁石は、ゴム磁石、プラスチック
磁石、フェライト磁石等、あらゆる永久磁石を使用可能
である。
から外れた肩部２５には、トーンホール１０ａを外嵌固
定している。このトーンホール１０ａは、支持環２１と
トーンホイール本体２２とを組み合わせる事により、全
体を円環状に構成している。このうちの支持環２１は、
鋼板等の磁性金属板により、断面Ｌ字形で全体を円環状
に形成したもので、円筒部２３と、この円筒部２３の内
端縁から直径方向外方に折れ曲がった円輪部２４とによ
り構成している。この様な支持環２１は、上記円筒部２
３を上記肩部２５に、締まり嵌めにより外嵌する事で、
上記内輪１ａに固定している。又、永久磁石である上記
トーンホイール本体２２は、軸方向（図１の左右方向）
に亙り着磁している。着磁方向は、円周方向に亙って交
互に、且つ等間隔に変化させている。従って、トーンホ
イール本体２２の内側面には、Ｓ極とＮ極とを交互に、
且つ等間隔に配置している。尚、上記トーンホイール本
体２２を構成する永久磁石は、ゴム磁石、プラスチック
磁石、フェライト磁石等、あらゆる永久磁石を使用可能
である。
【００１５】外輪１８の内端開口部は、鋼板等の磁性金
属板を絞り加工する等により有底円筒状に造った、カバ
ー２６により塞いでいる。このカバー２６は、外端開口
部側（図１の左側）に上記外輪１８の内端開口部に外嵌
固定自在な大径部２７を、内端底部側（図１の右側）に
前記ナット１７との干渉を確実に防止できるだけの内径
及び軸方向寸法を有する小径部２８を、この小径部２８
と上記大径部２７との間に中径部２９を、それぞれ形成
する事により、断面形状をクランク形に形成している。
そして、このうちの中径部２９の内側に、センサ１３ａ
を包埋した、円環状の合成樹脂３０を保持固定してい
る。所謂アクティブセンサである、このセンサ１３ａ
は、ホールＩＣ、磁気抵抗素子（ＭＲ素子）等の磁気セ
ンサを組み込んで成り、通過する磁束の方向に応じて出
力を変化させる。又、このセンサ１３ａの出力信号は、
上記カバー２６の底部に設けたコネクタ３１を通じて取
り出し自在としている。
属板を絞り加工する等により有底円筒状に造った、カバ
ー２６により塞いでいる。このカバー２６は、外端開口
部側（図１の左側）に上記外輪１８の内端開口部に外嵌
固定自在な大径部２７を、内端底部側（図１の右側）に
前記ナット１７との干渉を確実に防止できるだけの内径
及び軸方向寸法を有する小径部２８を、この小径部２８
と上記大径部２７との間に中径部２９を、それぞれ形成
する事により、断面形状をクランク形に形成している。
そして、このうちの中径部２９の内側に、センサ１３ａ
を包埋した、円環状の合成樹脂３０を保持固定してい
る。所謂アクティブセンサである、このセンサ１３ａ
は、ホールＩＣ、磁気抵抗素子（ＭＲ素子）等の磁気セ
ンサを組み込んで成り、通過する磁束の方向に応じて出
力を変化させる。又、このセンサ１３ａの出力信号は、
上記カバー２６の底部に設けたコネクタ３１を通じて取
り出し自在としている。
【００１６】更に、直径方向に広がって上記小径部２８
の外端縁と中径部２８の内端縁とを連続させる円輪部３
２の一部で、上記センサ１３ａの背面（図１、３の右側
面）に対向する部分には、突出部３３を形成し、この突
出部３３の先端面と上記センサ１３ａの背面とを近接若
しくは当接させている。
の外端縁と中径部２８の内端縁とを連続させる円輪部３
２の一部で、上記センサ１３ａの背面（図１、３の右側
面）に対向する部分には、突出部３３を形成し、この突
出部３３の先端面と上記センサ１３ａの背面とを近接若
しくは当接させている。
【００１７】上述の様に構成される回転速度検出装置付
転がり軸受ユニットの使用時、車輪を固定したハブ３ａ
と共にトーンホール１０ａが回転すると、上記センサ１
３ａの先端面が対向する磁極が交互に変化し、このセン
サ１３ａの出力信号が、上記ハブ３ａの回転速度に比例
した周波数で変化する。この様に、本発明の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットが車輪を回転自在に支持す
ると共に車輪の回転速度を検出する際の作用自体は、前
述した従来の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットと
ほぼ同様である。
転がり軸受ユニットの使用時、車輪を固定したハブ３ａ
と共にトーンホール１０ａが回転すると、上記センサ１
３ａの先端面が対向する磁極が交互に変化し、このセン
サ１３ａの出力信号が、上記ハブ３ａの回転速度に比例
した周波数で変化する。この様に、本発明の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットが車輪を回転自在に支持す
ると共に車輪の回転速度を検出する際の作用自体は、前
述した従来の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットと
ほぼ同様である。
【００１８】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットの場合、上記トーンホイール１０ａを構成
するトーンホイール本体２２の内側面に等間隔で配置さ
れたＮ極から出た磁束を、カバー２６の内側に支持され
たセンサ１３ａに向け効率良く導ける。即ち、上記トー
ンホイール本体２２の内側面に存在する複数のＮ極のう
ち、上記センサ１３ａに対向するＮ極から出た磁束のう
ちの多くの部分は、図３に示す様に、上記センサ１３ａ
の背面に近接して設けられた突出部３３に向けて流れ
る。この為、上記トーンホイール本体２２の磁力を強く
したり、或はこのトーンホイール本体２２の内側面とセ
ンサ１３ａの先端面との距離を極端に短くしなくても、
このセンサ１３ａの出力を十分に確保できる。又、本例
の場合には、元々存在するカバー２６の一部に突出部３
３を形成する事により、上記センサ１３ａの背面の直後
に磁性材を設けている。又、この突出部３３は、カバー
２６を造るのと同時に、容易に形成できる。従って、磁
性材を設ける事に伴うコスト増加も僅少で済む。
軸受ユニットの場合、上記トーンホイール１０ａを構成
するトーンホイール本体２２の内側面に等間隔で配置さ
れたＮ極から出た磁束を、カバー２６の内側に支持され
たセンサ１３ａに向け効率良く導ける。即ち、上記トー
ンホイール本体２２の内側面に存在する複数のＮ極のう
ち、上記センサ１３ａに対向するＮ極から出た磁束のう
ちの多くの部分は、図３に示す様に、上記センサ１３ａ
の背面に近接して設けられた突出部３３に向けて流れ
る。この為、上記トーンホイール本体２２の磁力を強く
したり、或はこのトーンホイール本体２２の内側面とセ
ンサ１３ａの先端面との距離を極端に短くしなくても、
このセンサ１３ａの出力を十分に確保できる。又、本例
の場合には、元々存在するカバー２６の一部に突出部３
３を形成する事により、上記センサ１３ａの背面の直後
に磁性材を設けている。又、この突出部３３は、カバー
２６を造るのと同時に、容易に形成できる。従って、磁
性材を設ける事に伴うコスト増加も僅少で済む。
【００１９】次に、図４〜６は、やはり請求項２に対応
する、本発明の実施の形態の第２例を示している。上述
した第１例の場合、従動輪（ＦＲ車の前輪、ＦＦ車の後
輪）を支持する為の転がり軸受ユニットに本発明を適用
しているのに対して、本例の場合には、駆動輪（ＦＲ車
の後輪、ＦＦ車の前輪）を支持する為の転がり軸受ユニ
ットに本発明を適用している。これに伴って本例の場合
には、ハブ３ｂを円筒状に形成し、このハブ３ｂの内周
面に、図示しない駆動軸の外周面とスプライン係合させ
る為のスプライン部３５を形成している。又、外輪１８
の内端開口部に外嵌固定するカバー２６ａを、上記駆動
軸を挿通する為の中心孔３４を有する、円環状に形成し
ている。
する、本発明の実施の形態の第２例を示している。上述
した第１例の場合、従動輪（ＦＲ車の前輪、ＦＦ車の後
輪）を支持する為の転がり軸受ユニットに本発明を適用
しているのに対して、本例の場合には、駆動輪（ＦＲ車
の後輪、ＦＦ車の前輪）を支持する為の転がり軸受ユニ
ットに本発明を適用している。これに伴って本例の場合
には、ハブ３ｂを円筒状に形成し、このハブ３ｂの内周
面に、図示しない駆動軸の外周面とスプライン係合させ
る為のスプライン部３５を形成している。又、外輪１８
の内端開口部に外嵌固定するカバー２６ａを、上記駆動
軸を挿通する為の中心孔３４を有する、円環状に形成し
ている。
【００２０】上記カバー２６ａの円周方向一部には、内
方に突出する膨出部３６を形成し、この膨出部３６の内
部に、センサ１３ａを包埋した合成樹脂３０ａを保持固
定している。又、上記膨出部３６の内側面側を仕切る内
壁３７の一部で上記センサ１３ａの背面に対向する部分
には、突出部３３ａを形成している。そして、この突出
部３３ａの先端面と上記センサ１３ａの背面とを、近接
若しくは当接させている。又、上記センサ１３ａの出力
信号は、上記膨出部３６の内面から内方に導出されたハ
ーネス４１により、取り出し自在としている。
方に突出する膨出部３６を形成し、この膨出部３６の内
部に、センサ１３ａを包埋した合成樹脂３０ａを保持固
定している。又、上記膨出部３６の内側面側を仕切る内
壁３７の一部で上記センサ１３ａの背面に対向する部分
には、突出部３３ａを形成している。そして、この突出
部３３ａの先端面と上記センサ１３ａの背面とを、近接
若しくは当接させている。又、上記センサ１３ａの出力
信号は、上記膨出部３６の内面から内方に導出されたハ
ーネス４１により、取り出し自在としている。
【００２１】一方、上記外輪１８の内端部内周面と内輪
１ａの肩部２５の外周面との間には、組み合わせシール
リング３８を設けて、これら両周面同士の間をシールし
ている。この組み合わせシールリング３８を構成する１
対のシールリング３９ａ、３９ｂのうち、上記センサ１
３ａと対向するシールリング３９ａは、トーンホイール
１０ｂと一体に構成している。即ち、このシールリング
３９ａを構成するシール材４０を、ゴム中にフェライト
等の強磁性材の粉末を混入したゴム磁石とすると共に、
このシール材４０の内側面にＳ極とＮ極とを、円周方向
に亙って交互に且つ等間隔に配置して、上記トーンホイ
ール１０ｂとしての機能を持たせている。上述の様に構
成する本例の構造により、車輪を回転自在に支持すると
共に、この車輪の回転速度を検出する作用、並びにトー
ンホイール本体２２のＮ極から出た磁束のうちの多くの
部分を上記センサ１３ａに流して、このセンサ１３ａの
出力を十分に確保する作用は、前述した第１例の構造の
場合と同様である。又、本例の場合も、センサ１３ａの
背面直後に磁性材を設ける事に伴うコスト増加は僅少で
済む。
１ａの肩部２５の外周面との間には、組み合わせシール
リング３８を設けて、これら両周面同士の間をシールし
ている。この組み合わせシールリング３８を構成する１
対のシールリング３９ａ、３９ｂのうち、上記センサ１
３ａと対向するシールリング３９ａは、トーンホイール
１０ｂと一体に構成している。即ち、このシールリング
３９ａを構成するシール材４０を、ゴム中にフェライト
等の強磁性材の粉末を混入したゴム磁石とすると共に、
このシール材４０の内側面にＳ極とＮ極とを、円周方向
に亙って交互に且つ等間隔に配置して、上記トーンホイ
ール１０ｂとしての機能を持たせている。上述の様に構
成する本例の構造により、車輪を回転自在に支持すると
共に、この車輪の回転速度を検出する作用、並びにトー
ンホイール本体２２のＮ極から出た磁束のうちの多くの
部分を上記センサ１３ａに流して、このセンサ１３ａの
出力を十分に確保する作用は、前述した第１例の構造の
場合と同様である。又、本例の場合も、センサ１３ａの
背面直後に磁性材を設ける事に伴うコスト増加は僅少で
済む。
【００２２】次に、図７は、請求項３に対応する、本発
明の実施の形態の第３例を示している。本例の場合に
は、前述した第１例の場合と同様に、鋼板等の磁性金属
板（或は非磁性金属板）製のカバー２６の一部に、セン
サ１３ａを包埋した合成樹脂３０（図１、４参照。図７
には省略。）を保持固定している。但し、本例の場合に
は、上記カバー２６には、上記第１例の場合の様な突出
部３３（図１〜３）を形成してはいない。その代わりに
本例の場合には、上記センサ１３ａの背面（図７の右
面）に、上記カバー２６と別体の磁性金属片４２を配置
している。そして、この磁性金属片４２の前面（図７の
左面）を上記センサ１３ａの背面に近接若しくは当接さ
せると共に、この磁性金属片４２の背面を、上記カバー
２６に近接させている。この様に構成する本例の場合
も、前述した第１例、或は上述した第２例の場合と同様
に、トーンホイール本体２２のＮ極から出た磁束のうち
の多くの部分を上記センサ１３ａに流して、このセンサ
１３ａの出力を十分に確保できる。尚、本例の構造を実
現する為に、好ましくは、予め上記センサ１３ａの背面
と磁性金属片４２とを接着しておき、これら両部材１３
ａ、４２同士が、合成樹脂３０内に包埋する以前に分離
しない様にする。
明の実施の形態の第３例を示している。本例の場合に
は、前述した第１例の場合と同様に、鋼板等の磁性金属
板（或は非磁性金属板）製のカバー２６の一部に、セン
サ１３ａを包埋した合成樹脂３０（図１、４参照。図７
には省略。）を保持固定している。但し、本例の場合に
は、上記カバー２６には、上記第１例の場合の様な突出
部３３（図１〜３）を形成してはいない。その代わりに
本例の場合には、上記センサ１３ａの背面（図７の右
面）に、上記カバー２６と別体の磁性金属片４２を配置
している。そして、この磁性金属片４２の前面（図７の
左面）を上記センサ１３ａの背面に近接若しくは当接さ
せると共に、この磁性金属片４２の背面を、上記カバー
２６に近接させている。この様に構成する本例の場合
も、前述した第１例、或は上述した第２例の場合と同様
に、トーンホイール本体２２のＮ極から出た磁束のうち
の多くの部分を上記センサ１３ａに流して、このセンサ
１３ａの出力を十分に確保できる。尚、本例の構造を実
現する為に、好ましくは、予め上記センサ１３ａの背面
と磁性金属片４２とを接着しておき、これら両部材１３
ａ、４２同士が、合成樹脂３０内に包埋する以前に分離
しない様にする。
【００２３】次に、図８は、請求項３に対応する、本発
明の実施の形態の第４例を示している。本例の場合に
は、前述した第１例及び上述した第３例の場合と同様
に、鋼板等の磁性金属板製のカバー２６の一部に、セン
サ１３ａを包埋した合成樹脂３０（図１、４参照。図８
には省略。）を保持固定している。特に、本例の場合に
は、上記カバー２６の外側面に磁性金属片４２ａを、溶
接により固定し、この磁性金属片４２ａの前面に、上記
センサ１３ａの背面を近接若しくは当接させている。こ
の様に構成する本例の場合も、上述した各例の場合と同
様に、トーンホイール本体２２のＮ極から出た磁束のう
ちの多くの部分を上記センサ１３ａに流して、このセン
サ１３ａの出力を十分に確保できる。
明の実施の形態の第４例を示している。本例の場合に
は、前述した第１例及び上述した第３例の場合と同様
に、鋼板等の磁性金属板製のカバー２６の一部に、セン
サ１３ａを包埋した合成樹脂３０（図１、４参照。図８
には省略。）を保持固定している。特に、本例の場合に
は、上記カバー２６の外側面に磁性金属片４２ａを、溶
接により固定し、この磁性金属片４２ａの前面に、上記
センサ１３ａの背面を近接若しくは当接させている。こ
の様に構成する本例の場合も、上述した各例の場合と同
様に、トーンホイール本体２２のＮ極から出た磁束のう
ちの多くの部分を上記センサ１３ａに流して、このセン
サ１３ａの出力を十分に確保できる。
【００２４】次に、図９は、請求項４に対応する、本発
明の実施の形態の第５例を示している。本例の場合に
は、カバー２６ｂを、非磁性材である合成樹脂を射出成
形する事により造っている。そして、この合成樹脂製の
カバー２６ｂ内に、前述の図７に示した第３例で、合成
樹脂３０中にセンサ１３ａと磁性金属片７とを包埋した
のと同様に、センサ１３ａと磁性金属片４２とを包埋し
ている。これらセンサ１３ａの背面と磁性金属片４２の
前面とは、近接若しくは当接させている。この様に構成
する本例の場合も、上述した各例の場合と同様に、トー
ンホイール本体２２のＮ極から出た磁束のうちの多くの
部分を上記センサ１３ａに流して、このセンサ１３ａの
出力を十分に確保できる。尚、第７〜９図に示した第３
〜５例の構造は、前述の図１〜３に示した非駆動輪用の
転がり軸受ユニットで実施できるだけでなく、図４〜６
に示した駆動輪用の転がり軸受ユニットでも実施でき
る。又、何れの回転速度検出装置の構造も、外輪が静止
輪で内輪が回転輪の場合に限らず、外輪が回転輪で内輪
が静止輪の場合でも実施できる。
明の実施の形態の第５例を示している。本例の場合に
は、カバー２６ｂを、非磁性材である合成樹脂を射出成
形する事により造っている。そして、この合成樹脂製の
カバー２６ｂ内に、前述の図７に示した第３例で、合成
樹脂３０中にセンサ１３ａと磁性金属片７とを包埋した
のと同様に、センサ１３ａと磁性金属片４２とを包埋し
ている。これらセンサ１３ａの背面と磁性金属片４２の
前面とは、近接若しくは当接させている。この様に構成
する本例の場合も、上述した各例の場合と同様に、トー
ンホイール本体２２のＮ極から出た磁束のうちの多くの
部分を上記センサ１３ａに流して、このセンサ１３ａの
出力を十分に確保できる。尚、第７〜９図に示した第３
〜５例の構造は、前述の図１〜３に示した非駆動輪用の
転がり軸受ユニットで実施できるだけでなく、図４〜６
に示した駆動輪用の転がり軸受ユニットでも実施でき
る。又、何れの回転速度検出装置の構造も、外輪が静止
輪で内輪が回転輪の場合に限らず、外輪が回転輪で内輪
が静止輪の場合でも実施できる。
【００２５】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用する為、ト
ーンホイールの磁力を強くしたり、或はトーンホイール
とセンサとの距離を極端に短くしなくても、このセンサ
の出力を十分に確保できる。従って、安価でしかも車輪
の回転速度検出を確実に行なえる回転速度検出装置付転
がり軸受ユニットを実現できる。
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用する為、ト
ーンホイールの磁力を強くしたり、或はトーンホイール
とセンサとの距離を極端に短くしなくても、このセンサ
の出力を十分に確保できる。従って、安価でしかも車輪
の回転速度検出を確実に行なえる回転速度検出装置付転
がり軸受ユニットを実現できる。
【図１】本発明の実施の形態の第１例を示す、図２のＡ
−Ａ断面図。
−Ａ断面図。
【図２】図１の右方から見た図。
【図３】一部を省略して示す、図１の拡大Ｂ−Ｂ断面
図。
図。
【図４】本発明の実施の形態の第２例を示す、図５のＣ
−Ｃ断面図。
−Ｃ断面図。
【図５】図４の右方から見た図。
【図６】図４のＤ部拡大図。
【図７】本発明の実施の形態の第３例を示す、図３と同
様の図。
様の図。
【図８】本発明の実施の形態の第４例を示す、図３と同
様の図。
様の図。
【図９】本発明の実施の形態の第５例を示す、図３と同
様の図。
様の図。
【図１０】従来構造の１例を示す断面図。
【図１１】一部を省略して示す、図１０の拡大Ｅ−Ｅ断
面図。
面図。
１、１ａ 内輪 ２、２ａ、２ｂ 内輪軌道 ３、３ａ、３ｂ ハブ ４、４ａ、４ｂ 外輪軌道 ５ 玉 ６ シールリング ７ 芯金 ８ 円筒部 ９ シール材 １０、１０ａ、１０ｂ トーンホイール １１ 保持環 １２ シールリップ １３、１３ａ センサ １４ フランジ部 １５ 段部 １６ 雄ねじ部 １７ ナット １８ 外輪 １９ 取付部 ２０ シールリング ２１ 支持環 ２２ トーンホイール本体 ２３ 円筒部 ２４ 円輪部 ２５ 肩部 ２６、２６ａ、２６ｂ カバー ２７ 大径部 ２８ 小径部 ２９ 中径部 ３０、３０ａ 合成樹脂 ３１ コネクタ ３２ 円輪部 ３３、３３ａ 突出部 ３４ 中心孔 ３５ スプライン部 ３６ 膨出部 ３７ 内壁 ３８ 組み合わせシールリング ３９ａ、３９ｂ シールリング ４０ シール材 ４１ ハーネス ４２、４２ａ 磁性金属片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ１６Ｊ 15/32 ３１１ Ｆ１６Ｊ 15/32 ３１１Ｚ
Claims (4)
- 【請求項１】 静止側周面に静止側軌道を有し使用時に
回転しない静止輪と、回転側周面に回転側軌道を有し使
用時に回転する回転輪と、上記静止側軌道と回転側軌道
との間に設けられた複数の転動体と、全体を円環状に形
成されて上記回転輪に支持された、円周方向に亙ってＳ
極とＮ極とを交互に配置した多極磁石であるトーンホイ
ールと、上記静止輪の開口端部に固定されたカバーと、
このカバーに支持されてその前面を上記トーンホイール
に対向させたセンサとを備えた回転速度検出装置付転が
り軸受ユニットに於いて、上記センサの背面に磁性材を
近接若しくは当接させた事を特徴とする回転速度検出装
置付転がり軸受ユニット。 - 【請求項２】 カバーが磁性金属板製であり、このカバ
ーの一部で上記センサの背面に対向する部分にセンサに
向けて突出する突出部を、上記カバーと一体に形成して
おり、この突出部の先端面を上記センサの背面に近接若
しくは当接させている、請求項１に記載した回転速度検
出装置付転がり軸受ユニット。 - 【請求項３】 カバーが金属板製であり、このカバーの
一部で上記センサの背面に対向する部分に、上記カバー
と別体の磁性金属片を配置しており、この磁性金属片の
片面を上記センサの背面に近接若しくは当接させてい
る、請求項１に記載した回転速度検出装置付転がり軸受
ユニット。 - 【請求項４】 カバーが非磁性材製であり、このカバー
の一部で上記センサの背面に対向する部分に磁性金属片
を包埋支持しており、この磁性金属片の片面を上記セン
サの背面に近接若しくは当接させている、請求項１に記
載した回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8328174A JPH09251028A (ja) | 1996-01-10 | 1996-12-09 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
| US08/779,530 US5938346A (en) | 1996-01-10 | 1997-01-07 | Rolling bearing unit with rotating speed sensor |
| GB9700364A GB2309085B (en) | 1996-01-10 | 1997-01-09 | Rolling bearing unit with rotating speed sensor |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP242496 | 1996-01-10 | ||
| JP8-2424 | 1996-01-10 | ||
| JP8328174A JPH09251028A (ja) | 1996-01-10 | 1996-12-09 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09251028A true JPH09251028A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=26335784
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8328174A Pending JPH09251028A (ja) | 1996-01-10 | 1996-12-09 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5938346A (ja) |
| JP (1) | JPH09251028A (ja) |
| GB (1) | GB2309085B (ja) |
Families Citing this family (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6174088B1 (en) * | 1997-12-15 | 2001-01-16 | Nsk Ltd. | Rolling bearing unit with rotation speed sensor |
| JP2000081444A (ja) * | 1998-07-01 | 2000-03-21 | Continental Teves Inc | 回転又は角運動を検出するためのセンサ―を一体に組込んだホイ―ルベアリング装置 |
| DE19947157B4 (de) * | 1999-10-01 | 2009-12-10 | Schaeffler Kg | ABS-fähige Wälzlagereinheut in einer Schutzanordnung sowie Schutzkappe oder Schutzhaube |
| US6422075B1 (en) * | 2001-01-22 | 2002-07-23 | Delphi Technologies, Inc. | Low cost sensor package for bearing mount |
| EP1203960B2 (en) * | 2000-11-06 | 2018-02-07 | Nsk Ltd | Rolling bearing device and ring with sensor for the rolling bearing device |
| JP2002340922A (ja) | 2001-01-25 | 2002-11-27 | Nsk Ltd | 車輪用回転検出装置 |
| US6538427B1 (en) | 2001-03-30 | 2003-03-25 | Kelsey-Hayes Company | Vehicle wheel speed sensor and bearing assembly having speed sensor secured to wheel spindle |
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