JP4424340B2 - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents
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Description
特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの場合には、合成樹脂製の底板部に形成した凹部に、鋼製の部材を係止し、この部材の内周面に形成された雌ねじとボルトとを螺合する構造としている為、上記凹部の一部に過大な応力が加わる事を防止でき、この部分の強度を確保できる。
図1〜3は、本発明に関する参考例の第1例を示している。尚、本参考例の特徴は、転がり軸受ユニットを構成する静止輪の一部に固定したカバーに対し、センサをホルダ中に支持して成るセンサユニットを結合する部分の構造にある。静止輪に対して回転輪を回転自在に支持して成る、転がり軸受ユニットの構造及び作用は、基本的には前述の図9〜10に示した従来構造と同様であるので、同等部分には同一符号を付して、重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本参考例の特徴部分並びに前述した従来構造と異なる部分を中心に説明する。尚、本発明に関する参考例及び本発明の実施の形態を表す図は、前述の従来構造を表した図9とは、車両の幅方向に関する内外方向が左右逆になっている。又、本参考例の場合、前述した従来構造の場合と異なり、内輪7をハブ2aに固定する為にナット6(図9参照)は用いない。その代わりに、ハブ2aの先端部(図1の右端部)を円筒部31とし、この円筒部31の先端部で上記内輪7の内端面から突出した部分を直径方向外方にかしめ広げる事により、上記内輪7を上記ハブ2aに対し結合固定している。この様な構造を採用する事により、ナット6が不要となる事によるコスト低減を図れるだけでなく、このナット6を省略した分、空間の有効活用も図れる。
次に、図4〜5は、本発明に関する参考例の第2例を示している。本参考例の場合、カバー18bは、外輪1の内端部に外嵌自在な嵌合部35aと、この嵌合部35aから連続した底板部38aとから成る。そして、この底板部38aの内側面(図4の右側面、図5の手前側面)で外周寄り部分に短円筒部41aを、中心寄り部分に突部39aを、それぞれ軸方向に突出する状態で設けている。又、上記底板部38aの外側面の外周寄り部分には、上記外輪1の内端縁を突き当て自在としている。又、上記短円筒部41aは、内側を挿入孔40とし、この挿入孔40内にセンサユニット42を構成する挿入部43を挿入自在としている。
その他の構成及び作用に就いては、前述した第1例と同様である為、同等部分には同一符号を付して、重複する説明並びに図示を省略する。
次に、図6は、本発明に関する参考例の第3例を示している。本参考例の場合、カバー18cに設けた突部39aの端面の一部で、センサユニット42に設けた挿入部43をカバー18cに設けた挿入孔40に挿入した状態で、センサユニット42に設けた通孔59と整合する部分に、上述した第2例の場合と同様に、有底の凹部60を設けている。特に、本参考例の場合には、上述した第2例の場合と異なり、上記凹部60内にボルト53の頭部やナット52(図4参照)を固定せず、その代わりに、この凹部60の内周面に雌ねじ部74を形成している。そして、ボルト53のねじ部を、上記センサユニット42に設けた通孔59を挿通してから、上記雌ねじ部74に螺合し、更に緊締する事により、上記センサユニット42を上記カバー18cに結合固定している。上記雌ねじ部74は、上記凹部60を塑性変形により形成した後に、タップを立てる等により形成する。
次に、図7〜8は、本発明の実施の形態の1例を示している。本例の場合は、前述した参考例の第1〜2例及び上述した第3例の場合と異なり、外輪1の内端開口部に被着してこの外輪1の内端開口部を塞ぐカバー18dの一部を、合成樹脂により造っている。即ち、このカバー18dは、合成樹脂を射出成形して成る有底円筒状の本体61と、この本体61の開口部に結合した嵌合筒62とから成る。この嵌合筒62は、ステンレス鋼板等の耐食性を有する金属板を塑性変形させて成るもので、断面L字形で全体を円環状とし、嵌合筒部63と、この嵌合筒部63の基端縁(図7の右端縁)から直径方向内方に向け折れ曲がった内向鍔部64とを備える。この様な嵌合筒62は、この内向鍔部64を上記本体61の開口端部に、この本体61の射出成形時にモールドする事により、この本体61の開口部に結合している。尚、上記内向鍔部64には、多数の透孔65、65を円周方向に亙って間欠的に形成している。これら各透孔65、65の内側には上記本体61を構成する合成樹脂が、この本体61の射出成形時に流入して、この本体61と上記嵌合筒62との結合強度を高める。
又、本例の場合、上記カバー18dを構成する本体61を合成樹脂製にした事により回転速度検出装置付転がり軸受ユニット全体の軽量化を図る事ができる。
更に、本例の場合、上記カバー18dの合成樹脂部分に形成した雌ねじ部74の一部に過大な応力が加わる事を防止して、この部分の強度を確保できる。
その他の構成及び作用に就いては、上述した参考例の第3例と同様である為、同等部分には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
2、2a ハブ
3、3a エンコーダ
4 センサ
5 外輪軌道
6 ナット
7 内輪
8 内輪軌道
9 転動体
10 保持器
11 フランジ
12 取付部
13 シールリング
15 円筒部
16 円輪部
17 透孔
18、18a、18b、18c、18d カバー
19 嵌合筒部
20 塞ぎ板部
21 膨出部
22 透孔
24 検知部
25 取付フランジ
26 止めねじ
27 スタッド
28 ボルト
29 ナット
30 空間
31 円筒部
32 主部
33 フランジ部
34 突き当て部
35、35a 嵌合部
36 支持環
37 永久磁石
38、38a 底板部
39、39a 突部
40 挿入孔
41、41a 短円筒部
42 センサユニット
43 挿入部
44 ハーネス
45 取付フランジ部
46 係止溝
47 Oリング
48 凹部
49 段付凹部
50 大径部
51 小径部
52 ナット
53 ボルト
54 通孔
55 芯金
56 通孔
57 凹部
58 膨出部
59 通孔
60、60a 凹部
61 本体
62 嵌合筒
63 嵌合筒部
64 内向鍔部
65 透孔
66 円筒壁部
67 係止溝
68 Oリング
69 底板部
70 突部
71 小径段部
72 挿入孔
73 ライナー
74 雌ねじ部
Claims (2)
- 静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転輪と、上記静止側軌道と上記回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、上記回転輪の一部にこの回転輪と同心に固定された、特性を円周方向に亙り交互に且つ等間隔で変化させたエンコーダと、このエンコーダに対向する状態で上記静止輪の一部に固定され、円筒壁部と底板部とを有するカバーと、このカバーの一部で上記エンコーダと対向する部分に設けられた挿入孔と、この挿入孔を挿通した状態で上記カバーの一部に支持固定され、上記エンコーダの回転に伴って出力を変化させるセンサとを備えた回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに於いて、上記センサはホルダに支持されており、このホルダは、上記センサを支持した状態で上記挿入孔に挿入する挿入部と、この挿入部の端部にその基端部を結合した取付フランジ部と、この取付フランジ部の先端部に設けた通孔とを備えており、上記カバーは、上記挿入孔に挿入部を挿入した状態でこの通孔と対向する部分に有底の凹部を備え、この凹部には、内周面に雌ねじを形成した、鋼製の部材を係止しており、この凹部と上記挿入孔とを形成した部分は、合成樹脂製の上記底板部であり、この底板部の軸方向内側面の一部で上記凹部が開口した部分及び上記挿入孔が開口した部分は、同一平面上に存在し、且つ、上記底板部の軸方向内側面の残部よりも、自動車の組み付け状態で幅方向中央側となる、軸方向内側に突出して、軸方向の厚さが厚くなっており、上記ホルダは、上記通孔を挿通すると共に、上記底板部の一部で上記残部よりも軸方向の厚さが厚くなっている部分の軸方向中間部まで挿入したボルトと上記凹部に係止した部材の雌ねじとの螺合に基づいて、上記カバーに結合固定されている事を特徴とする回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
- 静止輪が外輪であり、回転輪がこの外輪の内径側で回転するハブであり、カバーが、合成樹脂を射出成形して成る、円筒壁部及び底板部を有する有底円筒状の本体と、金属板を塑性変形する事により造られた嵌合筒とから成るものであり、この嵌合筒は、断面L字形で全体を円環状とされたもので、嵌合筒部及びこの嵌合筒部の基端縁から直径方向内方に向け折れ曲がった内向鍔部を備え、この内向鍔部を上記本体の開口端部に、この本体の射出成形時にモールドする事によりこの本体の開口部に結合したものである、請求項1に記載した回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
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