JP2002212813A - ゴルフ用上衣 - Google Patents

ゴルフ用上衣

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JP2002212813A
JP2002212813A JP2001008222A JP2001008222A JP2002212813A JP 2002212813 A JP2002212813 A JP 2002212813A JP 2001008222 A JP2001008222 A JP 2001008222A JP 2001008222 A JP2001008222 A JP 2001008222A JP 2002212813 A JP2002212813 A JP 2002212813A
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    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D27/00Details of garments or of their making
    • A41D27/10Sleeves; Armholes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アドレス位置およびトップ、フィニッシュ位
置で、ウエアによる突っ張りを無くす。 【解決手段】 前後身頃のアームホールに取り付ける袖
布を立体裁断して、前後身頃に対して袖を所要角度前向
きに傾斜させた状態で縫着していると共に、袖の付け根
部分の後部側にゆとり部分を持たせている。さらに、前
身頃と後身頃の脇側縫着ラインを、腋下の上端位置では
脇線ラインより後側に位置させると共に、下端位置では
脇線ラインより前側に位置させて、脇側縫着ラインを上
端より下端にかけて後側より前側へと傾斜させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポロシャツやブル
ゾン等のウエアからなるゴルフ用上衣に関し、特に、ア
ドレス時およびスイング時のトップおよびフィニッシュ
位置で、ウエアの突っ張りを無くして解放感を与えて着
用感の向上を図るものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ用ウエアとなる上衣は、通常ポロ
シャツからなり、このポロシャツは、図11に示すよう
に、一般的な衣服と同様に、前身頃1と後身頃2の脇側
縫着ラインAAを身体の脇線ライン(正中線を脇側に投
影したライン)Sに沿って上端から下端にかけて直線状
に垂下させている。また、前後身頃1と2のアームホー
ルに縫着する袖3も、一般的な衣類と同様に、前後身頃
1、2と同一平面上において左右横向きに取り付けられ
ている。即ち、袖口3aが横向きとなっており、前後身
頃に対して袖3は角度0゜で左右横向きに延在した状態
に取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゴルフの打球時は、図
12に示すように、アドレス→バックスイング→トップ
→インパクト→フォロースルー→フィニッシュの順で、
腕を前側に下げたアドレス状態から、バックスイング〜
フィニッシュまでのスイングは略1/2000秒の一瞬
の間に行われている。上記アドレスおよび一瞬のスイン
グ時には、図示のように、身体を大きくひねり、腕を大
きく振り回すため、ウエアにおける上記部位には大きな
伸びが要求される。
【0004】ゴルフ用上衣のポロシャツは、通常、伸縮
性を有する編地から形成して伸びを有するようにしてい
るが、前記図11に示すように袖3が前後身頃1、2に
対して横向きに取り付けられている。そのため、上記ア
ドレス時の腕を前傾させて降ろした状態では肩部および
肩甲骨部に突っ張りが発生する。
【0005】また、トップおよびフィニッシュ時に身体
を大きくひねり、右腕(右利きの場合)を180度近く
曲げながら上方へと振り上げる挙動および、このトップ
位置から振り抜いてトップ位置とや逆方向となるフィニ
ッシュ位置では、脇側、特に、腋下近傍の前側に大きく
伸びが要求される。しかしながら、脇線ラインSにそっ
て前後身頃の縫着ラインAAが存在すると、この縫着ラ
インAAで伸びが遮断されるため、トップおよびフィニ
ッシュの挙動に追従できず、腋後上部、肩部、肩甲骨部
に突っ張りが発生する。この突っ張りはゴルファーに対
して圧迫となって窮屈感を与え、スムーズなアドレスお
よびスイングを妨げる要因となる。ゴルフはメンタルな
要素が多いため、この圧迫感や窮屈感はゴルファーにと
って悪影響を与え、イメージしたスイングを行えなくな
る要因となる。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、アドレス時およびトップおよびフィニッシュ時に特
に突っ張りが発生する部位の挙動追従性を高め、ゴルフ
ァーに与える圧迫(負荷)を軽減し、窮屈感を無くして
解放感を持たせ、スムーズにアドレスおよびスイングが
行えるようにしたゴルフ用上衣を提供することを課題と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、前後身頃のアームホールに取り付ける袖
布を立体裁断して、前後身頃に対して袖が所要角度前向
きに傾斜した状態で縫着していると共に、袖の付け根部
分の後部側にゆとり部分を持たせていることを特徴とす
るゴルフ用上衣を提供している。
【0008】ゴルフプレー時においてアドレス時に腕を
前側に曲げる挙動に対応させて、本発明のゴルフ用上衣
では予め袖を前向きに傾斜させた状態で取り付けてい
る。よって、腕を前向き傾斜させたアドレス時に袖や後
身頃の引っ張りにより、肩および肩甲骨に発生する突っ
張りを無くすことができる。
【0009】前記したように、従来のゴルフ用上衣を含
む衣類では、袖は前後身頃と同一平面上で横向きに延在
させており、横向き状態を基準線として前向きの傾斜角
度は0度である。これに対して、発明では、袖の前向き
傾斜角度を15度〜30度の範囲、好ましくは20度〜
25度の範囲としている。上記傾斜角度は、15度より
小さいとアドレス時の腕の前方傾斜への追従が十分でな
く、肩および肩甲骨に生じる突っ張りの低減が十分に行
えない一方、30度より大きいと、腕を前向きとしない
状態および腕を後側に回す時に、腕の付け根の前側にお
いて突っ張りが発生するためである。
【0010】また、トップおよびフィニッシュ位置では
身体を大きくひねり、腕を大きく振り上げるため、袖の
付け根の後部位置に大きな伸びやゆとりが必要となる。
そのため、上記のように、本発明のゴルフ用上衣では、
袖の付け根の後部位置にゆとりを持たせ、トップおよび
フィニッシュ位置での肩および肩甲骨に発生する突っ張
りをなくして、スムーズにトップおよびフィニッシュ位
置で腕を振り上げることができるようにしている。
【0011】そのため、袖布は、水平状態とした時に、
袖付け根部分の後側に、1.5〜2.5cmの幅のダブ
リ分量がでるように袖布のパターンを後袖部分の幅を大
きく設定して上記ゆとりを持たせている。
【0012】さらに、身体をひねりながら腕を大きく振
り挙げるトップ位置およびフィニッシュ位置では、図1
2中に斜線で示す袖上端縁から腋下後部をへて後身頃下
端へと傾斜した帯状領域Xに突っ張りが生じる。特に、
この帯状領域Xにおける腋下近傍の上側部にはトップお
よびフィニッシュ位置での引っ張りが大きい、この部分
に前後身頃の脇側縫着ラインが存在すると、伸びを遮断
することとなる。従来のように、脇側縫着ラインL10
を脇線ラインに沿って直線状に垂下させると、突っ張り
が発生する帯状領域Xに縫着ラインL10’が長さ寸法
で延在し、トップおよびフィニッシュでの追従性が悪く
なり、脇側で突っ張りが発生する。
【0013】本発明では、上記のように脇側縫着ライン
を傾斜させることにより、腋下近傍の伸びを大きくする
必要がある部分では、上記帯状領域Xから脇側縫着ライ
ンを後側に外すようにすると共に、腋下より所要寸法離
れた下部で脇側縫着ラインが帯状領域Xと交差しても、
この交差する寸法を短くしている。このように、トップ
およびフィニッシュ位置で脇側がしなやかに追従できる
ようにして、突っ張りの発生を防止している。
【0014】即ち、肩部前身頃と後身頃の脇側縫着ライ
ンを、腋下の上端位置では身体の脇線ラインより後側に
位置させると共に、下端位置では脇線ラインより前側に
位置させて、脇側縫着ラインを上端より下端にかけて後
側より前側へと連続させる一方、上記袖布の下端縫着ラ
インの腋下端を、腋下位置から後側の上記前後身頃の脇
側縫着ライン上端と一致させて、左右の袖を前向きに傾
斜した状態で縫着している。
【0015】詳しくは、前後身頃の脇側縫着ラインは、
その腋下の上端位置から前後身頃の下端位置までの長さ
をLとすると、上端から1/3L〜1/2Lの範囲で脇
線ラインと交差させ、かつ、脇線ライン上端と脇側縫着
ライン上端の間の寸法をD1、脇線ライン上端と脇側縫
着ライン下端の間の寸法をD2とすると、D1≦D2と
している。上記D1は2〜3cm、D2は3〜4cmに
設定することが好ましい。
【0016】本発明者が、脇側縫着ラインと脇線ライン
との交差位置および交差角度を変えて、肩、肩甲骨、腋
下後部の各部において、ウエア(上衣)が人体に与える
圧力を測定した実験結果によると、上記の範囲に設定す
ると、上記各部における圧力が従来の脇側縫着ラインを
脇線ラインと一致させた場合よりも軽減できることを確
認している。
【0017】また、上記前後身頃の脇側縫着ラインで
は、腋下上端位置から1/4L〜1/3Lの範囲までは
湾曲させて傾斜させていると共に、該湾曲傾斜部分から
下端にかけては直線状に傾斜させていることが好まし
い。
【0018】上記のように、脇側縫着ラインの腋下位置
にあたる上部を湾曲させているのは、腋下に布のダブリ
を発生させないためである。また、湾曲ラインに連続し
た中央部から下端にかけて直線状に傾斜させているの
は、湾曲ラインで下端まで傾斜させると、脇側縫着ライ
ンが前身頃側に出過ぎるため、一般的なポロシャツ等に
上衣と外観との違いが大きくなり過ぎて、デザイン上で
好ましくなくなるためである。
【0019】上記前身頃、後身頃、袖布は伸縮性を有す
る編地からなる。編地の編み方は大きな挙動に追従でき
る程度の伸縮性を有するものであれば限定されない。
【0020】また、本発明に係わるゴルフ用上衣のタイ
プは、ポロシャツに限定されず、Tシャツ、ブルゾンタ
イプ等としてもよい。また、半袖、長袖のいずれにも適
用できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。実施形態はゴルフ用上衣として用い
られる半袖ポロシャツ10に適用したもので、図1の側
面図に示すように、前身頃11、後身頃12、半袖の袖
布13からなり、袖布13を立体裁断して、前後身頃1
1、12のアームホールへの縫着時に、下端縁が縫着さ
れて筒形状となる袖20が20〜25度の角度θの範囲
で前向きに傾斜させて取り付けている。
【0022】上記前身頃11と後身頃12との脇側縫着
ラインAは、腋下の上端位置Aー1では、図1、3、4
に示すように、身体の脇線ライン(正中線を脇側より投
影したライン)Sよりも寸法D1をあけて後側に変位さ
せると共に、身頃下端位置A−2では脇線ラインSより
寸法D2をあけて前側に変位させて、脇側縫着ラインA
を上端A−1より下端A−2にかけて後側より前側へと
連続して傾斜させている。上記D1とD2の関係はD1
≦D2とし、D1は2〜3cm、D2は3〜4cmに設
定している。
【0023】上記のように脇側縫着ラインAを傾斜させ
ることにより、脇線ラインSとは平行では無く、交差す
ることとなる。この交差位置Pは、上端位置A−1から
下端位置A−2までの前後身頃の下端位置までの長さを
Lとすると、上端から1/3L〜1/2Lの範囲として
いる。本実施形態では1/2Lの位置にP位置を設定し
ている。
【0024】脇側縫着ラインAを傾斜させて、脇線ライ
ンSを所要角度で交差させることにより、前記図12に
示す突っ張りが生じる帯状領域Xにおける脇側縫着ライ
ンの長A−3さを図4に示すように、脇側縫着ラインを
脇線ラインと一致させて垂直状とした場合と比較して短
くしている。
【0025】また、図3の前身頃11のパターン図の実
線で明示するように、脇側縫着ラインAは、上端位置A
−1から1/4L〜1/3Lの範囲までの範囲は湾曲さ
せて傾斜させ、該湾曲傾斜部分A−3から下端にかけて
は直線状に傾斜させて、直線傾斜部分A−4としてい
る。本実施形態では、1/4Lの位置までを湾曲傾斜部
分A−3としている。
【0026】図3中において、点線は従来の脇側縫着ラ
インAAを脇線Sと一致させた場合の前身頃パターンを
示し、本実施形態の前身頃11と重ねて示している。こ
の図3に示すように、前身頃11のアームホール11a
の下端位置11bは脇線ラインSより前側に寸法D3
(1.5cm〜2.5cm)の範囲で変位させている。
また、下端位置11bよりも上端位置11cに到る湾曲
は従来の点線ラインよりも前側へのくりを大きくしてい
る。
【0027】図5は袖布13のパターン図であり、図
中、上下両端縁13aと13bとを縫着して筒状とし、
図中、左側端縁13cを前後身頃11、12のアームホ
ールに沿う形状としている。該袖布13は後袖部分13
dを前袖部分13eよりも1.5cm〜2.5cmだけ
幅を大とし、後側部分にダブリとなるゆとりを持たせて
いる。
【0028】上記袖布13は上下下端縁の縫着部の脇側
先端を、上記前後身頃11、12の脇側縫着ラインAの
上端位置A−1と一致させている。よって、袖布13の
縫着ラインの脇側端は、前身頃11のアームホール11
aの最も深い位置の下端位置11bよりも寸法3.5c
m〜5cmだけ後側へと移行すると共に、アームホール
の最下端位置11bよりも上方位置となる。このように
脇布13と前後身頃11、12とを縫着することによ
り、脇布13を円筒状として前後身頃11、12に連結
される袖20は、前記したように20〜25度前向きに
傾斜した状態で縫着される。
【0029】さらに、上記前向きに取り付けられる袖2
0は後袖部分13dの幅を前袖部分13eより幅広とし
ているため、前後身頃11、12に縫着した状態で、袖
後部側にゆとりYを発生させている。
【0030】上記前後身頃11、12および袖布13
は、伸び率を高くした編み方からなる編地で形成してお
り、本実施形態ではカノコ編みの編地から形成してい
る。
【0031】上記構成よりなるポロシャツ10は、袖2
0を予め前向きに傾斜させ、ゴルフプレーにおける図6
に示すアドレス時に、腕が前向きになる挙動に予め沿わ
せているため、肩や肩甲骨に発生する突っ張りを無くす
ことができる。その結果、肩や肩甲骨へ負荷されるポロ
シャツからの圧力の低減を図ることができる。
【0032】また、図7に示すトップおよびフィニッシ
ュ時には、前記したように、斜線の帯状領域Xが突っ張
り領域となるが、脇側縫着ラインAを傾斜させて、腋下
近傍では帯状領域Xから外している。それにより、腋下
近傍での伸びが確保され、腕の挙動に対する十分な追従
性を確保できる。また、帯状領域Xに交差する脇側縫着
ラインAは縫着ラインの上端より所要寸法離れた下方位
置とし、しかも、帯状領域Xと交差する脇側縫着ライン
Aの長さA−3を短くしているため、縫着による伸びの
遮断領域の低減を図れる。これにより、トップおよびフ
ィニッシュ時において脇側をしなやかに伸ばして、腋下
近傍、腋後部、肩、肩甲骨に突っ張りを発生させず、ス
ムーズにトップおよびフィニッシュの動作を行えるよう
になる。
【0033】その上、アドレス時に腕を前方に下げる
時、トップ〜フィニッシュにかける腕の大きな振り回し
には腕の付け根後部に大きな伸びを必要とするが、本発
明のポロシャツ10では袖20の付け根側の後側の布幅
を大としてゆとりYを持たせているため、後身頃12の
肩部および肩甲骨に引っ張りは発生させず、よって、こ
の部分より負荷される圧力の低減を図ることができる。
【0034】上記実施形態のポロシャツと、前記図11
に示す従来のポロシャツとを着用して、トップ位置に腕
を振り上げると共に身体をひねった状態での肩部、肩甲
骨部、腋後側上部に負荷される圧力を比較測定した。
【0035】上記測定は(株)消費科学研究所で行い、
下記の表1に示す測定結果を得た。測定方法は、エアバ
ック式センサー30を図8に示すように、被験者の肩部
Z1、肩甲骨部Z2、腋後側上部Z3に貼着し、その上
から上記実施形態のポロシャツを着用した。被験者はゴ
ルフクラブシャフトを持ち、腕を振り挙げると共に身体
をひねってトップ位置とし、この状態からスイングして
フィニッシュにいたる上記センサー30からの出力をA
−D変換器を通してPCに取り込み、着圧データを得
た。同様の方法で、従来のポロシャツを着用して、着圧
データを得た。
【0036】 「表1」 測定部位 本発明の実施形態のポロシャツ 従来のポロシャツ 肩部 1.39kPa 1.72kPa 肩甲骨部 0.24kPa 0.26kPa 腋後上部 0.18kPa 0.37kPa
【0037】上記表1に示すように、最も大きな負荷が
かかる肩部では、0.33kPaも負荷が大きく低減し
ていた。これにより、肩部は突っ張りから解放されてい
ることが確認できた。さらに、肩甲骨部では0.02k
Pa、腋後上部では0.19kPaが低減されていた。
この比較実験結果より、実施形態のポロシャツは、従来
のポロシャツと比較して、ウエアに縛られずに上半身が
解放された状態となり、自由な動きが実現できることが
立証された。
【0038】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、脇側縫着ラインAは、図9(A)に示すように、上
端A−1から下端A−2にかけて連続した傾斜直線とし
ても良いし、図9(B)に示すように、上端A−1から
下端A−2にかけて連続して湾曲しながら傾斜する曲線
としてもよい。
【0039】さらに、上記実施形態では半袖のポロシャ
ツに適用しているが、長袖でも良いことはいうまでもな
い。さらに、ポロシャツ・タイプに限定されず、図10
に示すブルゾン50のタイプとしてもよい。該ブルゾン
50においてポロシャツと同様な箇所は同様な符号を付
して説明を省略する。さらに、Tシャツ・タイプでもよ
い。
【0040】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わるポロシャツ等のゴルフ用ウエアでは、アドレス
位置およびスイング時のトップおよびフィニッシュ位置
の腕の位置および身体のひねりを考慮して、従来のウエ
アにおいて突っ張りが生じていた各部位において、着用
者(ゴルファー)にかかる負荷を低減する構成としてい
る。 それにより、アドレス位置およびトップ、フィニ
ッシュ位置で、ウエアはゴルフファーの挙動に十分に追
従し、ゴルフファーはウエアに拘束されず、着用感のよ
いものとすることができる。
【0041】即ち、本発明では袖を前向きに傾斜させて
突出させ、アドレス時の腕の位置に袖を予め沿わせてい
るため、アドレス時における肩部等に発生する突っ張り
を無くすことができる。また、脇側縫着ラインを、上端
から下端にかけて後寄り位置から前寄り位置へと傾斜さ
せ、トップおよびフィニッシュ時に大きな伸びを必要と
する上部前寄り位置から縫着ラインを外して、縫着によ
り生じる伸びの遮断をなくして、伸びを確保している。
また、強い負荷がかかるために伸びを必要とする上記帯
状領域に交差する脇側縫着ラインの寸法を短くして伸び
が遮断される部分を少なくし、従来品と比較して脇側に
挙動に追従するしなやかな伸びを確保している。これに
より、トップおよびフィニッシュの挙動をスムーズに行
うことができる。
【0042】さらに、袖には、その腕の付け根近傍の後
側部分に布にゆとりを持たせているため、腕を前向きに
屈折するアドレス時および腕を振り回すスイング時に袖
の後側部の突っ張りを無くしている。この点からも、窮
屈感を無くして解放感を与え着用感の更なる向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明の実施形態のゴルフ用ポロシ
ャツの側面図、(B)は従来品との比較を示す図面であ
る。
【図2】 (A)は図1のポロシャツの正面図,(B)
は背面図である。
【図3】 本実施形態の前身頃パターンと従来品の前身
頃パターンとを比較して示す正面図である。
【図4】 突っ張りが発生する帯状領域における脇側縫
着ラインの長さを従来品と実施形態とで比較して示す図
面である。
【図5】 実施形態の袖布のパターン図である。
【図6】 アドレス時の状態を示す斜視図である。
【図7】 (A)はトップ時の状態を示す斜視図、
(B)は腋下部分の布の伸びと縫着線との関係を従来品
と実施形態とで比較して示す図面である。
【図8】 従来品と実施形態のポロシャツを着用してス
イング時におけるゴルファーに付与される負荷の測定実
験方法を示す概略図である。
【図9】 (A)(B)は脇側縫着ラインの変形例を示
す側面図である。
【図10】 ブルゾンに適用した例を示し、(A)は側
面図、(B)は正面図である。
【図11】 (A)(B)(C)は従来のゴルフ用ポロ
シャツを示す図面である。
【図12】 アドレス時およびスイング時の挙動を示す
図面である。
【符号の説明】
10 ゴルフ用ポロシャツ 11 前身頃 12 後身頃 13 袖布 20 袖 A 脇側縫着ライン S 脇線ライン P 交差位置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後身頃のアームホールに取り付ける袖
    布を立体裁断して、前後身頃に対して袖を所要角度前向
    きに傾斜させた状態で縫着していると共に、袖の付け根
    部分の後部側にゆとり部分を持たせていることを特徴と
    するゴルフ用上衣。
  2. 【請求項2】 上記前身頃と後身頃の脇側縫着ライン
    を、腋下の上端位置では身体の脇線ラインより後側に位
    置させると共に、下端位置では脇線ラインより前側に位
    置させて、脇側縫着ラインを上端より下端にかけて後側
    より前側へと傾斜させる一方、 上記袖布の下端縫着ラインの腋側先端を、腋下の最下端
    位置から後側の上記前後身頃の脇側縫着ライン上端と一
    致させて縫着している請求項1に記載のゴルフ用上衣。
  3. 【請求項3】 上記袖布の下端を縫着して筒状とする袖
    は、前後身頃に対して、15度〜30度の範囲で前向き
    に傾斜させて取り付けている請求項1または請求項2に
    記載のゴルフ用ウエア。
  4. 【請求項4】 上記前後身頃の脇側縫着ラインは、その
    腋下の上端位置から前後身頃の下端位置までの長さをL
    とすると、上端から1/3L〜1/2Lの範囲の位置で
    上記脇線ラインと交差させ、かつ、 脇線ライン上端と脇側縫着ライン上端の間の寸法をD
    1、脇線ライン下端と脇側縫着ライン下端の間の寸法を
    D2とすると、D1≦D2としている請求項2または請
    求項3に記載のゴルフ用上衣。
  5. 【請求項5】 上記D1は2〜3cm、D2は3〜4c
    mに設定している請求項4に記載のゴルフ用上衣。
  6. 【請求項6】 上記前後身頃の脇側縫着ラインでは、腋
    下上端位置から1/4L〜1/3Lの範囲までは湾曲さ
    せて傾斜させていると共に、該湾曲傾斜部分から下端に
    かけては直線状に傾斜させている請求項2乃至請求項4
    のいずれか1項に記載のゴルフ用上衣。
  7. 【請求項7】 上記袖布は、中心上縁線からの後袖部分
    の幅を前袖部分より大きくして、袖付け根部分の後側
    に、1.5〜2.5cmの幅の余裕分量を設けてゆとり
    を持たせている請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    記載のゴルフ用上衣。
  8. 【請求項8】 上記前身頃、後身頃、袖布は伸縮性を有
    する編地からなり、ポロシャツ、Tシャツ、ブルゾンの
    タイプとし、かつ、袖は半袖或いは長袖としている請求
    項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のゴルフ用上
    衣。
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