JP2002209850A - 自覚式検眼装置 - Google Patents

自覚式検眼装置

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JP2002209850A
JP2002209850A JP2001014741A JP2001014741A JP2002209850A JP 2002209850 A JP2002209850 A JP 2002209850A JP 2001014741 A JP2001014741 A JP 2001014741A JP 2001014741 A JP2001014741 A JP 2001014741A JP 2002209850 A JP2002209850 A JP 2002209850A
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optotype
fog
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JP2001014741A
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Kazuhiko Tamura
和彦 田村
Kouki Harumoto
考樹 春本
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Topcon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 片眼検査を行う際に非測定眼に雲霧をかける
煩わしさを解消することのできる自覚式検眼装置を提供
する。 【解決手段】 本発明の自覚式検眼装置10は、被検眼
に視標を提示する視標提示手段11と、被検眼と視標提
示手段11との間に所定の光学素子を配置するための光
学素子配置手段13と、視標提示手段11と光学素子配
置手段13とを制御する制御手段12とを備え、制御手
段12は提示される視標の種類及びその提示される順序
を規定した検眼プログラムを登録する検眼プログラム登
録手段64と、その登録された検眼プログラムを自動的
に実行する検眼プログラム実行手段12とを含むものに
おいて、検眼プログラム登録手段64は、検査を受けて
いない非測定眼を雲霧させるように光学素子配置手段1
3を駆動するか否かを提示される視標毎に登録する非測
定眼雲霧設定手段75eを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実行する検査内容
と検査手順とを事前に登録して、登録された手順、内容
に沿って自動的に検眼検査を進行させる検眼プログラム
を有する自覚式検眼装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自覚式検眼装置には、実行す
る検査内容と検査手順とを事前に登録して、登録された
手順、内容に従って次の検査ステップに移行させること
ができるものが知られている。
【0003】この種の自覚式検眼装置では、片眼検査、
両眼検査等の各種の検査を行うものであるが、片眼検査
を行う際には、測定を行っていない方の眼(以下、非測
定眼という)を通常遮蔽して視標チャートを見ることが
できないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、検査眼
の検査中に、非測定眼の暗順応が進行するので、検査眼
の検査完了後、非測定眼の検査に移行したときに、ある
いは、片眼検査から両眼検査に移行したときに、その非
測定眼がまぶしさを感じ、非測定眼が明るさに慣れるま
で測定を待たなければならない等の不都合がある。
【0005】そこで、片眼検査の際に非測定眼を遮蔽す
る代わりに、適宜のプラス球面度数のレンズを非測定眼
の前に配置し、非測定眼に雲霧をかける検査方法も採用
されている。
【0006】ところが、測定眼の前に配置されているレ
ンズの球面度数よりも数ディオプター程度大きな球面度
数のレンズを選択して非測定眼の前に配設しなければな
らず、片眼検査のときに雲霧をかけるのに必要なレンズ
の選択操作が煩わしいという問題がある。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、片眼検査を行う際に非測定眼に雲霧をかける煩わ
しさを解消することのできる自覚式検眼装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の自覚式
検眼装置は、被検眼に視標を提示する視標提示手段と、
前記被検眼と前記視標提示手段との間に所定の光学素子
を配置するための光学素子配置手段と、前記視標提示手
段と前記光学素子配置手段とを制御する制御手段とを備
え、前記制御手段は提示される視標の種類及びその提示
される順序を規定した検眼プログラムを登録する検眼プ
ログラム登録手段と、その登録された検眼プログラムを
自動的に実行する検眼プログラム実行手段とを含むもの
において、前記検眼プログラム登録手段は、検査を受け
ていない非測定眼を雲霧させるように前記光学素子配置
手段を駆動するか否かを提示される視標毎に登録する非
測定眼雲霧設定手段を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の自覚式検眼装置は、前記
非測定眼雲霧設定手段が雲霧の量を切替可能としたこと
を特徴とする。
【0010】請求項3に記載の自覚式検眼装置は、前記
非測定眼雲霧設定手段による設定がなされない場合に
は、前記非測定眼には遮光部材が配置されるように構成
されていることを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の自覚式検眼装置は、前記
検眼プログラム登録手段が提示される視標毎に検査対象
が片眼であるか両眼であるかを選択する選択手段を含
み、前記検眼プログラム実行手段は、提示される視標に
よる検査の検査対象が片眼であるか両眼であるかを判別
する判別手段と、該判別手段により検査対象が片眼であ
ると登録されている旨判別されたときに前記非測定眼の
雲霧動作を行う手順とを備えていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる自覚式検
眼装置の発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明す
る。 [全体]図1において、10は自覚式検眼装置を示し、自
覚式検眼装置10は、視標提示装置(視標提示手段)1
1、コントローラ(制御手段)12、左右対称形のフォ
ロプタ(光学素子配置手段)13、検眼テーブル14か
ら大略構成されている。 [検眼テーブル14]検眼テーブル14には上下方向に伸
縮可能の支柱15が設けられ、支柱15には支持アーム
16が回動可能に設けられている。フォロプタ13はそ
の支持アーム16に支持されている。 [フォロプタ13]フォロプタ13には、検眼窓13L、
13Rが設けられている。被検者21はこの検眼窓13
L、13Rを通じて視標チャート20を見ることにより
視力検査を受けるものである。
【0013】フォロプタ13は周知の通り左右対称構造
であるので、左側部分(被検者21の左眼Eを検査する
部分)についてのみ図2を参照しつつ説明する。
【0014】その図2において、22は左眼対応部のケ
ースを示す。そのケース22内には軸24が設けられ、
この軸24に回転ディスク25〜29が回転可能に設け
られている。各回転ディスク25〜29には図3に示す
ように周回り方向に等間隔を開けて円形開口30が設け
られ、その各回転ディスク25〜29の外周部にはギヤ
25G〜29Gが形成されている。
【0015】各ギヤ25G〜29Gには駆動ギヤK1〜
K5が噛み合わされ、駆動ギヤK1〜K5はパルスモー
タM1〜M5(M1、M3、M4は図2には示されてい
ない)によって回転駆動される。
【0016】回転ディスク25の複数の円形開口30に
は、検査用光学素子として、0.25Dずつ球面度数が
異なる複数の球面度数レンズが一枚ずつ嵌合され、回転
ディスク26の複数の円形開口30には、3Dずつ球面
度数の異なる複数の球面度数レンズが1枚ずつ嵌合さ
れ、回転ディスク27の各円形開口30には、検査用光
学素子として、乱視レンズがそれぞれ嵌合され、回転デ
ィスク28の各円形開口30には、検査用補助光学素子
としての遮光板、ピンホール、マドックスレンズ、レッ
ドフィルタ、グリーンフィルタ、ロータリプリズムがそ
れぞれ嵌合されている。
【0017】回転ディスク29には、図4に示すよう
に、クロスシリンダ検査を行うためのクロスシリンダ4
1と偏光板40及び遮光板30Bが装着されるものであ
る。
【0018】回転ディスク29は太陽歯車31を備えて
いる。太陽歯車31は、大径歯車32と小径歯車33と
から構成され、小径歯車33には駆動ギヤK6が噛み合
わされ、その小径歯車33はパルスモータM6によって
回転駆動される。
【0019】回転ディスク29の各円形開口30には、
図4に示すようにホルダー34、35〜39が回転可能
に設けられている。ホルダー34には検査用補助光学素
子としての偏光板40が設けられ、ホルダー35〜39
には検査用光学素子としての度数の異なるクロスシリン
ダー41が設けられている。
【0020】そのホルダー34〜39の外周部にはギヤ
42が設けられ、各ギヤ42には大径歯車32が噛み合
わされ、ホルダー34〜39はパルスモータM6によっ
て検査光軸43の回りに回転可能とされている。
【0021】なお、各回転ディスク25〜29の円形開
口30には、矯正力をかけない状態での検眼検査を行う
ために素通しとされているものが少なくとも1個ある。
この素通しの開口30に符号30Aを付する。また、各
回転ディスク25〜29の円形開口30には素通し開口
30Aに隣接して被検者21が視標チャート20を視認
することができないようにするため、遮蔽板30Bが設
けられている。
【0022】左眼検査用の偏光板40の偏光方向は基準
位置では水平方向に対しての偏光方向が135度方向を
向くように設定されている。これに対して、右眼検査用
の偏光板(図示を略す)の偏光方向は45度方向を向く
ように設定され、右眼用の偏光板と左眼用の偏光板とは
互いに直交する状態で、検眼窓13L、13Rにセット
される。 [視標提示装置11]図5に示すように、視標提示装置1
1にはその本体42内に視標光学系43が設けられてい
る。視標光学系43は、光源44、コンデンサレンズ4
5、拡散板46、視標パネル47からなる。視標パネル
47はその拡散板46によって均一に照明される。その
視標パネル47は複数種類準備され、検査の種類に応じ
て図示を略す切り替え機構によって視標光学系43の光
路内に挿入される。その視標パネル47は視標提示窓4
8を通じて被検者に提示される。
【0023】各視標パネル47には、図6に示すよう
に、ランドルト環視標チャート47a(図6(a)参
照)、乱視テスト用視標チャート47b(図6(b)参
照)、クロスシリンダーテスト用視標チャート(点群チ
ャート)47c(図6(c)参照)、十字斜位視標チャ
ート47d(図6(d)参照)、不透視像視標チャート
47e(図6(e)参照)等が準備されている。
【0024】その十字斜位視標チャート47d、不透視
像視標チャート47eには偏光フィルタが取り付けられ
ている。例えば、十字斜位視標チャート47dには、そ
の縦線部47fに偏光方向が水平方向に対して45度の
偏光フィルタが取り付けられ、横線部47gに偏光方向
が水平方向に対して135度の偏光フィルタが取り付け
られている。 [コントローラ12]検眼テーブル14にはコントローラ
12が載置されている。
【0025】コントローラ12は図7に示すようにその
内部にCPU12’と記憶手段としてのメモリ69とを
有する。CPU12’はインターフェースを介してフォ
ロプタ13の駆動制御部、視標提示装置11の駆動制御
部に接続されている。
【0026】コントローラ12は操作盤17とTVモニ
ター用の液晶表示盤(表示手段)18とマウス(選択手
段)19とから大略構成されている。その操作盤17、
マウス19によって視標提示装置11の視標チャート2
0の選択、フォロプタ13の制御を行うことができるよ
うになっている。
【0027】コントローラ12は、操作部50を有す
る。この操作部50は図8に拡大して示すようにチャー
ト選択スイッチ部51、基本操作スイッチ部52、測定
項目選択スイッチ部(機能選択スイッチ部53)、比較
スイッチ部54、特殊機能スイッチ部55、56からな
る。
【0028】チャート選択スイッチ部51は視標チャー
トを指定するスイッチ群で、このスイッチ群のいずれか
一つを操作すると、その操作されたスイッチに対応する
視標パネル47が視標光学系43の光路内に挿入される
と共に、液晶表示盤18の画面に対応する視標チャート
が表示される。
【0029】基本操作スイッチ部52は球面度数、乱視
度数、乱視軸の検査を行うためのスイッチ群とクロスシ
リンダーテストを行うためのスイッチ群からなり、測定
眼指定スイッチ57、左眼開閉スイッチ58、右眼開閉
スイッチ59、検査コース指定スイッチ60、「1」ス
イッチ61、「2」スイッチ62、ダイヤル63、その
他のスイッチから構成されている。
【0030】測定眼指定スイッチ57は測定眼が左眼で
あるのか、右眼であるのか、両眼であるのかを選択する
ためのスイッチであり、左眼開閉スイッチ58は検眼窓
13Lに遮蔽板を挿入して被検者の左眼で視標チャート
20を見えなくするためのスイッチであり、右眼開閉ス
イッチ59は検眼窓13Rに遮蔽板を挿入して被検者の
右眼で視標チャート20を見えなくするためのスイッチ
である。また、検査コース指定スイッチ60はプログラ
ムを開始するためのスイッチで、検査コース指定スイッ
チ60を押すと液晶表示盤18の画面に実行可能なプロ
グラム一覧が表示される。「1」スイッチ61、「2」
スイッチ62は乱視軸検査、乱視度数検査においてクロ
スシリンダレンズを駆動するのに用いられ、ダイヤル6
3は主にフォロプタ13中の回転ディスク25〜28を
回転させ、検眼窓13L、13Rに配置される検査光学
素子を切り替えるために使用される。なお、63’は検
眼プログラムを現在実施中の検査から次の検査へ移行す
るための送りスイッチである。
【0031】検査コース指定スイッチ60を押すと、液
晶表示盤18の画面に予め登録されている検査コースの
一覧が表示され、その一覧表の中から特定の検査プログ
ラムをマウス19で選択すると、その検査コースが実行
される。
【0032】検査コース指定スイッチ60を押すと、液
晶表示盤18の画面に予め登録されている検査コースの
一覧が表示され、その一覧表の中から特定の検査プログ
ラムをマウス19で選択すると、その検査コースが実行
される。
【0033】コントローラ12のメモリ69には、検査
コースを実行するための実行プログラムと、実行する検
査コースを事前に登録するための登録プログラムとが記
憶されている。
【0034】図9は液晶表示盤18に表示された実行プ
ログラムの初期画面100を示すものである。データ表
示部101は、球面度数、乱視度数、乱視軸角度、加入
度、水平/垂直プリズム値等の測定項目データを表示す
る部分であり、各数値は検眼窓13L、13Rに配置さ
れる光学素子の光学特性に対応して変化する。
【0035】各数値はダイヤル63の操作により段階的
に切替えられる。図9の外部データ表示部102には
「球面」の欄に示すように、文字が白抜き表示される部
分が、ダイヤル63等による切替えの対象になる。反転
表示部分は、提示される視標の種類により自動的に切り
替えられるが、測定項目選択スイッチ53の「S」、
「C」、「A」スイッチによっても切り替え可能であ
る。
【0036】ダイヤル操作表示部103はダイヤル63
の機能を表示する部分である。ファンクションスイッチ
表示部104はファンクションスイッチ55の機能を表
示する部分である。
【0037】外部データ表示部102は、データ入出力
スイッチ群により入力された外部データを表示する部分
であり、図9ではレフラクトメータによる他覚検眼デー
タが表示されている。チャート表示部105は視標提示
装置80により提示されている視標の種類をグラフィッ
クとして表示する部分である。補助光学素子表示部10
6、107は検眼窓13L、13Rに配置されている補
助光学部材(遮光板、偏光板、レッドフィルタ、グリー
ンフィルタ)の種類をグラフィックとして表示する欄で
ある。
【0038】マウス19により検査コースを事前に登録
する登録プログラムを選択すると、検査コースを登録す
る検眼プログラム登録手段としての登録画面64が図1
0に示すように表示される。
【0039】その登録画面64の画面左側には使用可能
な全ての視標チャート20の一覧表65が表示されると
共に、画面右側には、検査実行順序リスト66が表示さ
れる。検査実行順序リスト66は、実行順序を意味する
「No及び1、2、…の数字」と、選択された視標チャ
ートを表示する表示欄67と、その選択された視標チャ
ートにより実行される検査名を表示する表示欄68とか
らなっている。なお、図10中、符号Pはマウス19を
用いて対象を選択するためのポインタである。
【0040】検者70がマウス19を用いて選択したい
視標チャート20上にポインタPを移動させ、マウス1
9の左ボタンをダブルクリックすると、検査実行順序リ
スト66に、その選択された視標チャート20により実
行されるべき検査名と視標チャート20とが指定順に表
示される。
【0041】この登録画面64によれば、一連の検査に
使用する視標チャート20の種類とその視標チャート2
0の提示順序とがあらかじめ登録可能である。この一連
の検査に使用する視標チャート20の種類とその視標チ
ャート20の提示順序とは図7に示す記憶手段としての
メモリ69に記憶される。
【0042】上記検査コースは視標の種類等を変えて、
複数種類登録できるようにしておき、検査の目的に応じ
て適宜選択できるようにしておくとよい。
【0043】ここで、検査コースの登録が為された後、
コントローラ12の検査コース指定スイッチ60を操作
すると、登録済みのコースが小画面上に表示される。検
者70は液晶表示盤18の表示画面上で表示された検査
コースのうちから一つを選択する。これにより、前述の
登録画面64で選択した視標チャート20が選択した通
りの順序で提示され、検眼コースが実行されることにな
る。
【0044】図11は登録画面64において、選択され
た視標が実際に提示される場面で、フォロプタ13やコ
ントローラ12をどのような状態に設定するかを検者7
0が決定するための第2の検眼プログラム登録手段とし
ての登録画面である。
【0045】図10において、No.4の欄に表示され
た視標チャート20(0.5〜0.7のランドルト環)
をマウス19の左ボタンでダブルクリックすると、図1
1に示す登録画面71となる。
【0046】その図11において、72は検査名リスト
であり、ダブルクリックにより選択された視標に対応す
る検査名のみが反転表示されている。ここでは、「球面
度テスト/遠用視力測定」が反転表示されている。73
は登録を変更するために選択された視標チャート20を
表示する表示部であり、チャートに縦一列のマスクをす
ることを設定するマスク設定部73a、同じく横一列の
マスクを設定する設定部73bを有する。
【0047】74は視標チャート20に対してレッドグ
リーンフィルタを常時使用するか否かの設定するための
登録ボタンである。75は選択されている視標チャート
20に対応して検査内容のパラメータを詳細に指定する
ボックスであり、データ項目ボックス75a、被検眼項
目ボックス75b、KB−ID項目ボックス75c、雲
霧量項目ボックス75d、非測定眼項目ボックス75e
からなっている。
【0048】各ボックスの右端にはドロップダウン矢印
があり、このドロップダウン矢印をクリックすると、そ
のボックスの下にプルダウンメニューが表示され、任意
の項目を選択できるようになっている。
【0049】データ項目ボックス75aは、既に得られ
ているデータのうち、どのデータに基づいて検査を行う
かを指定するためのものであり、例えば、裸眼視力測定
用データ、オートレフラクトメータで測定されたデー
タ、レンズメータで測定されたデータ、図示しないデー
タベースから転送された前回の処方データ、自覚検眼デ
ータ、処方データの中からいずれか1つを選択する。
【0050】被検眼項目ボックス75bは、選択中の視
標チャートにより、片眼を検査対象とするのか、両眼を
検査対象とするかを選択するための選択手段として機能
するボックスである。KB−1D項目ボックス75c
は、選択中の視標チャートにより、球面度数検査、乱視
度数検査、乱視軸検査、水平プリズム検査、垂直プリズ
ム検査のいずれを行うかを選択可能にしたものである。
また、雲霧量項目ボックス75dは、選択中の視標チャ
ートを雲霧させて被検眼に提示するか否か、雲霧させる
のであれば雲霧量をどの程度にするのかを選択するため
のものであり、例えば、雲霧なし、0.25D、0.5
0D、0.75D、1.0D等を選択できるようにした
ものである。
【0051】また、非測定眼項目ボックス75eは非測
定眼に雲霧をかけるかかけないかを登録する非測定眼雲
霧設定手段としての役割を果たすボックスである。
【0052】この非測定眼項目ボックス75eのドロッ
プダウン矢印をマウス19でクリックすると、図11
(b)に示すように、プルダウンメニュー77が表示さ
れる。このプルダウンメニュー77は「指定なし」、
「遮蔽」、「雲霧+1.0」、「雲霧+2.0」、「雲
霧+3.0」の各項目が表示される。「指定なし」、
「遮蔽」が選択されると、非測定眼に表示中の指標が見
えないようにするための非測定眼側の検眼窓に遮蔽板を
挿入するための登録が行われる。「雲霧+1.0」、
「雲霧+2.0」、「雲霧+3.0」の各項目のいずれ
かを選択すると、その選択された雲霧量に対応するレン
ズを、非測定眼側の検眼窓に追加挿入するための登録が
行われる。これにより、雲霧量の切り替えが可能であ
る。
【0053】例えば、「雲霧+1.0」の項目を選択す
ると、球面度数のS値が「+1.0」のレンズを、その
検査を受けていない方の眼に対応する検眼窓に挿入する
ための登録が行われる。この登録も提示される視標の種
類毎に可能である。
【0054】従って、視標の種類毎に雲霧の量を変える
ことも可能である。また、片眼を検査対象とする視標の
全てについて「雲霧」を選択してもよいが、一部の視標
については「遮蔽」を選択してもよい。例えば、検眼プ
ログラムおいて、最初に提示される視標(例えば、レッ
ドグリーン検査視標)については、非測定眼側を「遮
蔽」するように登録してもよい。検査開始当初は、検査
眼の球面度数がどの程度であるのか不明であるので、非
測定眼側の雲霧もどの程度加えるべきか定かではないた
めである。場合によっては、非測定眼側の方が明瞭に視
標を観察できることがあるからである。
【0055】その登録画面71の下部には、雲霧量設定
登録チェックボタン項目79が設けられ、この雲霧量設
定登録チェックボタン項目79をチェックすると、非測
定眼の雲霧量を常に「+1.0」に設定できるようにな
っている。
【0056】すなわち、検者は、このボックス75によ
り各種項目を設定することにより、選択中の視標チャー
トをどのような検査に使用するのかを選択することがで
き、この選択を登録すると、次回より選択された通りの
状態を得るように、各種光学素子が自動的に検眼窓13
L、13R内に挿入される。
【0057】これらのボックスを「指定なし」の表示の
ままとした場合には、装置の出荷時に、デフォルトとし
て予めメモリ69に記憶された設定内容に基づき、各種
光学素子の検眼窓13への移動が行われる。
【0058】例えば、0.5〜0.7のランドルト環に
関し、ボックス75で何らの指定もしなかった場合に
は、データ項目ボックス75aは「遠用視力検査」、被
検眼項目ボックス75bは「片眼検査」、KB−1D項
目ボックスには「球面度数」、雲霧量項目ボックス75
dは「雲霧なし」、非測定眼ボックス75eには「遮
蔽」がそれぞれ選択されるように、予め装置の出荷時に
設定がなされ、この設定に合わせた光学素子の移動が行
われるようになっている。
【0059】符号76は選択中の視標チャートに対応し
て検眼窓13L、13Rに配置すべき検査用補助光学素
子(偏光板、ピンホール、遮光板等)をグラフィック表
示する表示部を示しており、符号76aは左眼用補助光
学素子のグラフィック表示部、符号76bは右眼用補助
光学素子のグラフィック表示部である。
【0060】この表示部76には、選択中の視標チャー
トを使用する場合に、通常使用される検査用補助光学素
子が表示されており、実際に検査コースが実行され、そ
の視標チャートが挿入される段階になったときには、当
該表示されている検査用光学素子が自動的に検眼窓13
L、13R内に挿入されるようになっている。
【0061】例えば、図11に示すようなランドルト環
チャートが選択されている場合には、測定眼側の表示部
76に開口を示すグラフィックが表示され、非測定眼側
の表示部76には遮蔽板又は雲霧を示すグラフィックが
表示される。
【0062】また、図6(d)に示すような十字斜位チ
ャートを使用する場合には、通常左右の検眼窓13L、
13Rにそれぞれ45度、135度の偏光板を使用する
ので、十字斜位チャートの場合には、表示部76には偏
光板を示すグラフィックが表示がなされる。
【0063】表示されている補助光学素子以外の補助光
学素子を使用したい場合には、表示部76にポインタP
を移動させ、マウス19の左ボタンをダブルクリックす
るか、又は、表示部76上方の「補助レンズ変更」アイ
コン76cをクリックする。すると、表示されていた補
助光学素子以外の補助光学素子の図柄が小画面に現れる
ので、検者は、所望の補助光学素子をクリックする。
【0064】こうして、ボックス75、表示部76の変
更作業を完了し、変更内容を登録したい場合には、画面
右上の「OK」のアイコンをクリックする。こうして、
変更登録が完了する。
【0065】次に、本発明の実施の形態の作用を非測定
眼に雲霧をかける旨の登録を含む検眼プログラムを設定
した場合を例にあげて説明する。
【0066】電源オン後、図9に示す実行プログラム画
面101が液晶表示盤18に表示されている状態で、検
者70がコントローラ12の検査コース指定スイッチ6
0を押すと、図12に示すように、登録された複数のプ
ログラムP1−P5、並びに出荷当所から登録されてい
るチャートコース及び標準プログラムのうちのいずれか
を選択させるメニュー画面MPが表示される。
【0067】メニューの選択は、ダイヤル63を回転さ
せて二重線囲みのアイコンを切り替えることにより行
い、決定は送りスイッチ63’により行う。ここでは、
非測定眼に雲霧をかける旨が全ての片眼検査について登
録されており、右目のレッドグリーン検査から検査が開
始される検眼プログラムを実行したものとして説明す
る。
【0068】すなわち、コントローラ12は検眼プログ
ラム実行手段として機能し、その判別手段により提示さ
れる視標による検査の検査対象が片眼であるか両眼であ
るかを判断し、片眼であると判断したときに非測定眼の
雲霧動作を所定の手順に従って行う。
【0069】例えば、図13に示すように、検査眼であ
るデータ表示部101の右目部分の球面度数の欄のみが
反転表示され、その他は通常の白背景で黒文字表示とさ
れている。また、補助光学素子表示部107には、非測
定眼である左眼の検眼窓13Lに雲霧がかけられること
を示すマーク107Mが表示される。非測定眼である左
眼側の検眼窓13Lには右眼の検眼窓13Rに挿入され
ている光学部材よりも所定量だけ非測定眼を雲霧させる
ための光学部材が挿入される。
【0070】例えば、右眼の検眼窓13Rに挿入されて
いる球面レンズの球面度数が「+1.0D」であり、登
録プログラムにおいて、「雲霧+1.0D」が登録され
ている場合には、左眼の検眼窓13Lには「1.0D+
1.0D=2.0D」の球面度数を有するレンズが挿入
されることになる。測定のため、ダイヤル63が回転さ
れ、右眼の検眼窓13Rに挿入されるレンズの球面度数
が増減すると、これに応じて応じて検眼窓13Lに挿入
されるレンズの球面度数も同様に増減する。これによ
り、非測定眼の雲霧状態が継続される。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、片眼検査を行う際に非
測定眼に雲霧をかける煩わしさを解消することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる自覚式検眼装置の斜視図であ
る。
【図2】 図1に示すフォロプタの内部構造の一例を示
す図である。
【図3】 図2に示す回転ディスクの構成の一例を示す
図である。
【図4】 図2に示す太陽歯車を備えた回転ディスクの
一例を示す図である。
【図5】 図1に示す視標提示装置の内部構成の概要を
示す図である。
【図6】 図1に示す視標提示装置に提示される視標チ
ャートの一例を示す図であって、(a)はランドルト
環、(b)は放射線チャート、(c)は点群チャート、
(d)は十字斜位チャート、(e)は不透視像チャート
をそれぞれ示す。
【図7】 図1に示すコントローラとフォロプタと液晶
表示盤と視標提示装置との通信接続関係の概略を示すブ
ロック図である。
【図8】 図1に示すコントローラの操作部の平面図で
ある。
【図9】 液晶表示盤に表示された実行プログラムの初
期画面の一例を示す説明図である。
【図10】 液晶表示盤に表示された登録画面を示す説
明図である。
【図11】 液晶表示盤に表示された第2登録画面を示
す説明図であり、(a)はその登録画面の全体図、
(b)は非測定眼項目のプルダウンメニューの表示状態
を示す図である。
【図12】 図9に示す実行プログラムの初期画面で検
者が検査コース指定スイッチを操作したときに表示させ
るメニュー画面の説明図である。
【図13】 図9に示す実行プログラムの初期画面で検
眼が実行されたときの雲霧量の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10…自覚式検眼装置 11…視標提示装置(視標提示手段) 12…コントローラ(制御手段、検眼プログラム実行手
段) 13…フォロプタ(光学素子配置手段) 64…登録画面(検眼プログラム登録手段) 75e…非測定眼項目ボックス(非測定眼雲霧設定手
段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼に視標を提示する視標提示手段
    と、前記被検眼と前記視標提示手段との間に所定の光学
    素子を配置するための光学素子配置手段と、前記視標提
    示手段と前記光学素子配置手段とを制御する制御手段と
    を備え、前記制御手段は提示される視標の種類及びその
    提示される順序を規定した検眼プログラムを登録する検
    眼プログラム登録手段と、その登録された検眼プログラ
    ムを自動的に実行する検眼プログラム実行手段とを含む
    自覚式検眼装置において、 前記検眼プログラム登録手段は、検査を受けていない非
    測定眼を雲霧させるように前記光学素子配置手段を駆動
    するか否かを提示される視標毎に登録する非測定眼雲霧
    設定手段を備えたことを特徴とする自覚式検眼装置。
  2. 【請求項2】 前記非測定眼雲霧設定手段は、雲霧の量
    を切替可能としたことを特徴とする請求項1に記載の自
    覚式検眼装置。
  3. 【請求項3】 前記非測定眼雲霧設定手段による設定が
    なされない場合には、前記非測定眼には遮蔽部材が配置
    されるように構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の自覚式検眼装置。
  4. 【請求項4】 前記検眼プログラム登録手段は、提示さ
    れる視標毎に検査対象が片眼であるか両眼であるかを選
    択する選択手段を含み、 前記検眼プログラム実行手段は、提示される視標による
    検査の検査対象が片眼であるか両眼であるかを判別する
    判別手段と、該判別手段により検査対象が片眼であると
    登録されている旨判別されたときに前記非測定眼の雲霧
    動作を行う手順とを備えていることを特徴とする請求項
    1に記載の自覚式検眼装置。
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