JP2002206100A - 植物ステロール含有油脂組成物及びその製造方法 - Google Patents
植物ステロール含有油脂組成物及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2002206100A JP2002206100A JP2000358314A JP2000358314A JP2002206100A JP 2002206100 A JP2002206100 A JP 2002206100A JP 2000358314 A JP2000358314 A JP 2000358314A JP 2000358314 A JP2000358314 A JP 2000358314A JP 2002206100 A JP2002206100 A JP 2002206100A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- oil
- fat
- plant sterol
- fatty acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
- Seasonings (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
- Confectionery (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Grain Derivatives (AREA)
- Edible Oils And Fats (AREA)
Abstract
ができ、かつマーガリン、ファットスプレッド、ホイッ
プクリーム等の乳化物の形態の油脂食品の製造に利用す
る場合、乳化剤の無添加あるいは乳化剤量の低減化が可
能で、乳化剤独特の風味が無いあるいは低減化した乳化
物を得ることができる、植物ステロール含有油脂組成物
を提供すること。 【解決手段】 植物ステロール脂肪酸エステル(A)及
び10〜70重量%の部分グリセリド(B)を含有する
植物ステロール含有油脂組成物。
Description
ットスプレッド、ホイップクリーム等の油脂食品に好適
に用いられる植物ステロール含有油脂組成物に関するも
のである。
テロールには小腸からのコレステロールの吸収抑制作用
があることが古くから知られており、血漿コレステロー
ル濃度低下剤として用いられている。コレステロールの
吸収は、コレステロールが胆汁酸ミセルへ溶解すること
が必要である。しかし、コレステロールの胆汁酸への溶
解量は低く、大部分はエマルジョンの状態にある。
ールとほぼ同程度の量が胆汁酸ミセルへ溶解する。従っ
て、コレステロールと植物ステロールが共存すると、コ
レステロールの胆汁酸ミセルへの溶解量が減少すること
になる。また、植物ステロールの小腸からの吸収率は低
く、小腸内腔に残存するため、コレステロールの胆汁酸
ミセルへの溶解量は制限されたままとなり、コレステロ
ールの吸収が抑制されることとなる。従って、食事から
摂取するコレステロールの影響を受けやすいヒトの場
合、植物ステロールは有効な血漿コレステロール低下剤
として、臨床的に利用されている。
麦等に含まれており、日常の食事で摂取しているが、そ
の量はごく僅かなものである。現在の日本人の食生活を
見てみると、食事からのコレステロールの吸収を抑制さ
せるためには、1日約1〜2gの植物ステロールが必要
であり、通常のヒトの食事でそのような多量の植物ステ
ロールを摂取することは困難である。
としては以下のものがあげられる。特公昭57−267
32号公報には、油脂中の遊離脂肪酸の含量を高めるこ
とによって植物ステロールの油脂への溶解性を高める方
法が提案されている。この方法では、植物ステロールの
油脂への溶解性は向上するが、油脂中の遊離脂肪酸の含
量が高くそのまま製品化するのは難しい。
臭スカムを食用油脂に添加し、それを精製して油脂中の
植物ステロール含量を高める方法が、特開昭57−39
736号公報には、食用油脂から有機溶剤を用いて植物
ステロールを抽出し、それを添加した油脂組成物が、そ
れぞれ提案されているが、これらの方法で調製した油脂
中の植物ステロールの含量はごく僅かなものであり満足
できるものではない。
物ステロールを0.5〜30重量%含有した食用油脂が
提案されている。しかし、植物ステロールの油脂への溶
解性は僅かであるため単に植物ステロールを油脂に混ぜ
ただけでは、油脂への溶解性を改良したことにはなって
おらず、これを油脂食品に利用することは困難である。
このように、植物ステロールは、油脂への溶解性が低い
ため油脂食品への利用はほとんど行われていないのが現
状である。
肪酸エステルにすることにより油脂への溶解性を高め
て、油脂食品に利用している例もある。例えば、ベルギ
ー特許第753648号明細書には、植物ステロール脂
肪酸エステルを0.5〜10重量%添加したサラダ油
が、特表平6−506909号公報には、植物スタノー
ル脂肪酸エステルを含有した油脂組成物が、それぞれ提
案されている。しかし、これらの油脂組成物は、乳化物
の形態の油脂食品の製造に利用する場合、乳化剤を添加
する必要があり、乳化物の風味を改良することはできな
い。
は、遊離の植物ステロールと植物ステロール脂肪酸エス
テルとの比率を特定した脂肪に基づく食品生成物が提案
されている。しかし、この公報に記載の食品生成物も、
乳化物の形態の油脂食品の製造に利用する場合、乳化剤
量を低減することはできない。
吸収抑制作用を付与することができ、かつマーガリン、
ファットスプレッド、ホイップクリーム等の乳化物の形
態の油脂食品の製造に利用する場合、乳化剤の無添加あ
るいは乳化剤量の低減化が可能で、乳化剤独特の風味が
無いあるいは低減化した乳化物を得ることができる、植
物ステロール含有油脂組成物を提供することにある。
ル脂肪酸エステル(A)及び10〜70重量%の部分グ
リセリド(B)を含有する植物ステロール含有油脂組成
物を提供することにより、上記目的を達成したものであ
る。また、本発明は、上記の本発明の植物ステロール含
有油脂組成物の好ましい製造方法として、植物ステロー
ルと、部分グリセリド及び/又はトリグリセリドとを、
無溶媒下でリパーゼ又はアルカリを触媒としてエステル
化反応を行うことを特徴とする植物ステロール含有油脂
組成物の製造方法を提供するものである。
ル含有油脂組成物について詳細に説明する。
(A)成分の植物ステロール脂肪酸エステルを構成する
植物ステロールとしては、特に制限はなく、例えばβ−
シトステロール、スチグマステロール、カンペステロー
ル、ブラシカステロール等の植物ステロールや、これら
の植物ステロールを水素添加した植物スタノールがあげ
られ、これらの中から選ばれた1種又は2種以上であ
る。上記植物ステロールとしては、β−シトステロー
ル、β−シトスタノール、カンペステロール及びカンペ
スタノールの中から選ばれた1種又は2種類以上を含有
するのが好ましい。
を構成する脂肪酸としては、特に制限はなく、好ましく
は炭素数4〜24の飽和及び不飽和脂肪酸があげられ、
これらのうち炭素数16〜24の飽和及び不飽和脂肪酸
を含有するのが好ましく、さらに炭素数16〜24の不
飽和脂肪酸を含有するのが好ましい。
は、植物ステロール含有油脂組成物中、好ましくは1重
量%以上、さらに好ましくは3重量%以上、最も好まし
くは5重量%以上含有する。
成物の(B)成分の部分グリセリドとは、モノグリセリ
ド及び/又はジグリセリドを意味する。上記部分グリセ
リドにおいて、ジグリセリド(E)とモノグリセリド
(F)の重量比E/Fは、好ましくは5以上、さらに好
ましくは6以上とする。上記重量比E/Fが5よりも小
さいと、植物ステロール含有油脂組成物を調理時に加熱
をする調理用やフライ用の油脂組成物として使用した場
合、発煙を生じやすい。
酸としては、特に制限はなく、上記植物ステロール脂肪
酸エステル(A)を構成する脂肪酸として上記に例示し
た脂肪酸と同様な脂肪酸があげられる。上記部分グリセ
リド(B)を構成する脂肪酸組成と、上記植物ステロー
ル脂肪酸エステル(A)を構成する脂肪酸組成とは、実
質的に同一であることが好ましい。
ール含有油脂組成物中、10〜70重量%、好ましくは
15〜65重量%、さらに好ましくは20〜60重量%
含有する。部分グリセリド(B)の含有量が10重量%
よりも少ないと、これを乳化物に使用する場合、乳化剤
の添加量を低減することができず、乳化物の風味を改良
することができないので好ましくない。一方、部分グリ
セリド(B)の含有量が70重量%よりも多いと、製造
コストが高いだけでなく、油脂食品に使用した場合、固
化性が遅くなる等の物性に影響がでるので好ましくな
い。
は、上記の植物ステロール脂肪酸エステル(A)と部分
グリセリド(B)のほかに、遊離の植物ステロール、ト
リグリセリド及び遊離脂肪酸の中から選ばれた1種又は
2種以上を含有してもよい。
特に制限はないが、本発明の植物ステロール含有油脂組
成物中、好ましくは5重量%以下、さらに好ましくは3
重量%以下、最も好ましくは1重量%以下である。ここ
でいう遊離の植物ステロールとしては、例えばβ−シト
ステロール、スチグマステロール、カンペステロール、
ブラシカステロール等の植物ステロールや、これらの植
物ステロールを水素添加した植物スタノールがあげら
れ、これらの中から選ばれた1種又は2種以上である。
上記遊離の植物ステロールとしては、β−シトステロー
ル、β−シトスタノール、カンペステロール及びカンペ
スタノールの中から選ばれた1種又は2種類以上を含有
するのが好ましい。
はないが、本発明の植物ステロール含有油脂組成物中、
好ましくは20〜90重量%、さらに好ましくは30〜
90重量%、一層好ましくは35〜85重量%、最も好
ましくは40〜80重量%である。
ルを含有する場合、植物ステロール脂肪酸エステル
(A)と該遊離の植物ステロール(C)との重量比A/
Cは、好ましくは6以上、さらに好ましくは7以上、一
層好ましくは8以上、最も好ましくは9以上とする。上
記重量比A/Cが6よりも小さいと、遊離の植物ステロ
ールが溶解せず、結晶化し易くなる。
有する場合、部分グリセリド(B)と該トリグリセリド
(D)との重量比B/Dは、好ましくは4以下、さらに
好ましくは3.5以下、より好ましくは3以下とする。
上記重量比B/Dが4よりも大きい場合、部分グリセリ
ドを濃縮するため製造コストが高くなり実用的でないば
かりでなく、マーガリン等の油脂食品へ利用した場合の
固化性が遅くなりやすい。また、上記遊離脂肪酸の含有
量は、特に制限はないが、本発明の植物ステロール含有
油脂組成物中、好ましくは0.6重量%以下、さらに好
ましくは0.4重量%以下、最も好ましくは0.3重量
%以下である。
は、植物ステロール脂肪酸エステル(A)と10〜70
重量%の部分グリセリド(B)とを含有するため、コレ
ステロール吸収抑制効果だけでなく、これを乳化物に使
用する場合、乳化剤の添加量を低減もしくは完全に無添
加にすることができる。
成物は、単独もしくは、他の食用油脂と配合して、製菓
用、製パン用、洋菓子用の、ショートニング、マーガリ
ン、練り込み用油脂、ロールイン用油脂;ホイップクリ
ーム用油脂;マヨネーズ用油脂;チョコレート用油脂;
無水クリーム用油脂;調理用油脂;フライ用油脂、スプ
レー用油脂等の食品として用いることができる。そして
上記のような油脂を用いて食パン、菓子パン、パイ、デ
ニッシュ、シュー、ドーナツ、ケーキ、クラッカー、ク
ッキー、ビスケット、ワッフル、スコーン、スナック菓
子、ホイップクリーム、乳代替組成物、デザート、アイ
スクリーム、飲料、マヨネーズ、ドレッシング、チョコ
レート、無水クリーム、キャンディー、ガム、米菓、サ
ンドクリーム、フィリングクリーム、サラダ、レトルト
食品、ルー、フライ食品、冷凍食品等の食品を製造する
ことができる。
油脂組成物を含有する以外に、例えば、ブドウ糖、果
糖、蔗糖、麦芽糖、酵素糖化水飴、乳糖、還元澱粉糖化
物、異性化液糖、蔗糖結合水飴、オリゴ糖、還元糖ポリ
デキストロース、ソルビトール、還元乳糖、トレハロー
ス、キシロース、キシリトール、マルチトール、エリス
リトール、マンニトール、フラクトオリゴ糖、大豆オリ
ゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ラフィノー
ス、ラクチュロース、パラチノースオリゴ糖、ステビ
ア、アスパルテーム等の糖類、リン酸塩(ヘキサメタリ
ン酸、第2リン酸、第1リン酸)、クエン酸のアルカリ
金属塩(カリウム、ナトリウム等)、グアーガム、キサ
ンタンガム、タマリンドガム、カラギーナン、アルギン
酸塩、ファーセルラン、ローカストビーンガム、ペクチ
ン、カードラン、澱粉、化工澱粉、結晶セルロース、ゼ
ラチン、デキストリン、寒天、デキストラン等の安定
剤、α−ラクトアルブミンやβ−ラクトグロブリン、血
清アルブミン等のホエイ蛋白質、カゼイン、その他の乳
蛋白質、低密度リポ蛋白質、高密度リポ蛋白質、ホスビ
チン、リベチン、リン糖蛋白質、オボアルブミン、コン
アルブミン、オボムコイド等の卵蛋白質、グリアジン、
グルテニン、プロラミン、グルテリン等の小麦蛋白質、
その他動物性及び植物性蛋白質等の蛋白質、食塩、岩
塩、海塩、塩化カリウム等の無機塩類、酢酸、乳酸、グ
ルコン酸等の酸味料、β―カロチン、カラメル、紅麹色
素等の着色料、トコフェロール、茶抽出物等の酸化防止
剤、全卵、卵黄、卵白、酵素処理卵等の卵類、強力粉、
中力粉、薄力粉等の穀類、大豆粉末等の豆類、水、着香
料、乳製品、調味料、pH調整剤、酵素、食品保存料日
持ち向上剤、果実、果汁、コーヒー、ナッツペースト、
香辛料、カカオマス、ココアパウダー、野菜類、肉類、
魚介類等の食品素材や食品添加物を含有させてもよい。
る。ただし、油脂とは、トリグリセリド、部分グリセリ
ド、植物ステロール脂肪酸エステル、植物ステロール等
を含有するものである。
トスプレッド) ・油相/水相(重量比率) 95/5〜30/70 ・油中水型乳化物中の植物ステロール脂肪酸エステルの
含有量 1〜60重量% ・油中水型乳化物中の部分グリセリドの含有量 3〜3
0重量% ・油相中の油脂の融点 20〜50℃
含有量 1〜70重量% ・ショートニング中の部分グリセリドの含有量 3〜4
0重量% ・油相中の油脂の融点 20〜50℃
用油脂 ・フライ用油脂、調理用油脂又はスプレー用油脂中の植
物ステロール脂肪酸エステルの含有量 1〜70重量% ・酸化防止剤 0〜500ppm ・消泡剤 0〜500ppm
油脂 ・チョコレート用油脂又は無水クリーム用油脂中の植物
ステロール脂肪酸エステルの含有量 1〜70重量% ・チョコレート用油脂又は無水クリーム用油脂中の部分
グリセリドの含有量3〜40重量% ・油相中の油脂の融点 15〜40℃
ドレッシング) ・油相/水相(重量比率) 80/20〜20/80 ・酸性水中油型乳化食品中の植物ステロール脂肪酸エス
テルの含有量 1〜60重量% ・酸性水中油型乳化食品中の部分グリセリドの含有量
3〜40重量% ・油相中の油脂の融点 20℃以下
の含有量 1〜50重量% ・ホイップクリーム中の部分グリセリドの含有量 2〜
30重量% ・油相中の油脂の融点 25〜35℃
重量% ・油脂含量に対する植物ステロール脂肪酸エステルの含
有量 0.1〜30重量% ・小麦粉 20〜50重量% ・糖質 5〜25重量% ・食塩 0.1〜0.5重量% ・蛋白質 3〜15重量%
重量% ・油脂含量に対する植物ステロール脂肪酸エステルの含
有量 0.1〜30重量% ・小麦粉 20〜40重量% ・糖質 5〜25重量% ・食塩 0.1〜0.5重量% ・蛋白質 3〜10重量%
重量% ・油脂含量に対する植物ステロール脂肪酸エステルの含
有量 0.1〜30重量% ・カカオマス 0〜50重量% ・ココアパウダー 0〜30重量% ・粉乳 0〜30重量% ・糖質 10〜60重量% ・乳化剤 0〜5重量% ・香料 0〜3重量%
重量% ・油脂含量に対する植物ステロール脂肪酸エステルの含
有量 0.1〜30重量% ・糖質 10〜60重量% ・呈味パウダー 0〜30重量% ・粉乳 0〜30重量%
重量% ・油脂含量に対する植物ステロール脂肪酸エステルの含
有量 0.1〜30重量% ・糖質、呈味成分 40〜90重量%
シ用等) ・油脂含量 25〜60重量% ・油脂含量に対する部分グリセリドの含有量 5〜30
重量% ・油脂含量に対する植物ステロール脂肪酸エステルの含
有量 0.1〜30重量% ・小麦粉 0〜40重量% ・調味料 10〜60重量%
成物の好ましい製造方法について説明する。本発明の植
物ステロール含有油脂組成物の製造方法は、植物ステロ
ールと、部分グリセリド及び/又はトリグリセリドと
を、無溶媒下でリパーゼ又はアルカリを触媒としてエス
テル化反応を行うことにより、上述した本発明の植物ス
テロール含有油脂組成物を製造する。
リセリドとしては、反応モノグリセリド、蒸留モノグリ
セリド、ジグリセリド、天然の油脂から抽出したジグリ
セリド等があげられる。
リセリドとしては、例えば構成脂肪酸が、炭素数4〜2
4の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸からなる油脂で、具体
的にはパーム油、パームオレイン、スーパーオレイン、
パームステアリン、パーム中融点部等のパーム系油脂、
大豆油、菜種油、綿実油、サフラワー油、サンフラワー
油、ハイオレイックサンフラワー油、ハイオレイックサ
フラワー油、米糠油等の液状油、パーム核油、ヤシ油等
のラウリン系油脂、牛脂、豚脂、魚油、乳脂等の動物油
脂、MCT等の合成油、これらの硬化油、分別油、ある
いはエステル交換油を単独あるいは2種以上配合して用
いることができる。これらの内、上記トリグリセリドと
しては、構成脂肪酸として、炭素数16〜24の不飽和
脂肪酸を好ましくは30重量%以上、さらに好ましくは
45重量%以上、最も好ましくは50重量%以上含有す
るものを使用するのが好ましい。
又はトリグリセリドとを無溶媒下でリパーゼを触媒とし
てエステル化反応を行う場合、必要により、部分グリセ
リド及び/又はトリグリセリドに、グリセリン、脂肪酸
低級アルコールエステル及び脂肪酸から選ばれた1種又
は2種以上を添加してもかまわない。
は、特に制限はないが、脂肪酸部分が、好ましくは炭素
数4〜24の飽和又は不飽和脂肪酸、さらに好ましくは
炭素数16〜24の飽和又は不飽和脂肪酸で、アルコー
ル部分が、エタノール、メタノール等で加水分解された
ときに遊離のアルコールの沸点が100℃以下の低級ア
ルコールであるものが好ましい。
いが、好ましくは炭素数4〜24の飽和又は不飽和脂肪
酸、さらに好ましくは炭素数16〜24の飽和又は不飽
和脂肪酸を用いる。
リパーゼとしては、特に制限はないが、位置選択性の無
いものを使用するのが好ましい。具体的にはAlcaligene
s 属、Chromobacterium 属、Pseudomonas 属、Humicola
属から得られる酵素等が好ましく、この中で、Alcalige
nes 属、Chromobacterium 属、Pseudomonas 属から得ら
れる酵素等がさらに好ましく、Alcaligenes 属から得ら
れる酵素が最も好ましい。これらの酵素は、酵素粉末の
ままで使用することも可能であるが、ケイソウ土、アル
ミナ、イオン交換樹脂、活性炭、セラミック等の担体に
固定化して用いてもかまわない。
ステル化反応の反応系の水分量は、好ましくは900p
pm以下、さらに好ましくは500ppm以下であるこ
とが、反応油の加水分解をできるだけ低くし、脱臭工程
での損失を低くできるため望ましい。また、エステル化
反応は常圧もしくは減圧の条件下で行なうことができ
る。
は、ソジウムメチラートを使用するのが好ましい。ソジ
ウムメチラートを触媒として使用する場合、植物ステロ
ールと部分グリセリド及び/又はトリグリセリドとの混
合物を80〜100℃に加熱し、好ましくは900pp
m、さらに好ましくは500ppm以下の水分まで脱水
した後、触媒を添加し、常圧もしくは減圧下でエステル
化反応を行うのがよい。エステル化反応終了後、クエン
酸、リン酸等の酸で中和、水洗、脱水を行う。触媒とし
ては、リパーゼを使用した方が、アルカリ触媒を使用す
るよりも効率的かつ経済的である。
としてエステル化反応を行う場合、ランダムエステル交
換を行うのが好ましい。ランダムエステル交換を行うこ
とにより、植物ステロールが部分グリセリド及び/又は
トリグリセドの構成脂肪酸でランダムにエステル化され
るため、植物ステロール脂肪酸エステルと部分グリセリ
ドの構成脂肪酸が実質的に同一になる。
有油脂組成物は、ヘキサンやアセトン等の溶剤もしくは
乾式分別を行い、遊離の植物ステロールを除去してもか
まわない。その後、植物ステロール含有油脂組成物は、
通常の油脂の精製方法と同じ方法により精製を行う。こ
こでいう通常の油脂の精製方法とは、漂白、脱臭又は脱
酸のことである。上記精製を行うことで、植物ステロー
ル特有の臭いが無くなり、風味、色調の良好な本発明の
植物ステロール含有油脂組成物が得られる。
するが、本発明はこれらの実施例により何等制限される
ものではない。
ゼ商品名:リパーゼQL(Alcaligenes 属)、名糖産業
(株)製)を触媒として、下記表1に記載の配合で油脂
と植物ステロールの混合物(800g)を65℃で、反
応系の水分量を200ppmに調節してエステル化反応
を行った。下記表1には、反応系の全組成を示し、下記
表2には、反応で使用した植物ステロールの全組成とス
テロール組成を示した。次いで、リパーゼを濾過した
後、白土2重量%(但し実施例9のみ5重量%)を添加
して漂白し、脱臭温度200℃で脱臭を行い、本発明の
植物ステロール含有油脂組成物を得た。得られた本発明
の植物ステロール含有油脂組成物の全組成と特定成分の
比率を下記表3に示した。また、得られた本発明の植物
ステロール含有油脂組成物の特定成分の脂肪酸組成を下
記表4に示した。下記表4の記載から明らかなように、
実施例1〜9の植物ステロール含有油脂組成物は、トリ
グリセリド、ジグリセリド及び植物ステロール脂肪酸エ
ステルの構成脂肪酸組成が実質的に同一であることがわ
かる。また、得られた植物ステロール含有油脂組成物の
風味と色調についての評価を下記表5に示した。
ゼ商品名:リパーゼQL(Alcaligenes 属)、名糖産業
(株)製)を触媒として、下記表1に記載の配合で油脂
と植物ステロールの混合物(800g)を65℃で、反
応系の水分量を200ppmに調節してエステル化反応
を行った。下記表1には、反応系の全組成を示し、下記
表2には、反応で使用した植物ステロールの全組成とス
テロール組成を示した。反応終了後リパーゼを濾過し、
反応油を80℃で完全に溶解した。次に、これを5℃/
hrの冷却速度で5℃まで冷却し、その後5℃で40h
r保持し、遊離の植物ステロールを結晶化させた。結晶
と濾液を減圧濾過にて濾別し、濾液部分に白土2重量%
添加して漂白し、脱臭温度200℃で脱臭を行い、本発
明の植物ステロール含有油脂組成物を得た。下記表4に
示したように、実施例10の植物ステロール含有油脂組
成物は、トリグリセリド、ジグリセリド及び植物ステロ
ール脂肪酸エステルの構成脂肪酸組成が実質的に同一で
あることがわかる。また、実施例10の植物ステロール
含有油脂組成物の風味と色調についての評価を下記表5
に示した。
量%、実施例3の植物ステロール含有油脂組成物30重
量%、水13.3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.
5重量%及びフレーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑
化によりマーガリンを作成した。このマーガリンは、植
物ステロール脂肪酸エステルを10.2重量%、遊離の
植物ステロールを0.9重量%含有していた。得られた
マーガリンは、乳化剤を添加していないが、急冷可塑化
中、保存中(4カ月)のいずれにおいても水の分離がな
かった。また、乳化剤を添加していないため、風味も非
常に良好であった。また、得られたマーガリンを、基準
油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−19
96(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に
準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)
を7.5重量%含有していた。
量%、実施例10の植物ステロール含有油脂組成物30
重量%、水13.3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳
0.5重量%及びフレーバー0.2重量%を乳化、急冷
可塑化によりマーガリンを作成した。このマーガリン
は、植物ステロール脂肪酸エステルを14.7重量%、
遊離の植物ステロールを0.3重量%含有していた。得
られたマーガリンは、乳化剤を添加していないが、急冷
可塑化中、保存中(4カ月)のいずれにおいても水の分
離がなかった。また、乳化剤を添加していないため、風
味も非常に良好であった。また、得られたマーガリン
を、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.
1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラ
フ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離
型換算)を8.4重量%含有していた。
物ステロール含有油脂組成物18.4重量%、水52.
3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及びフ
レーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑化によりファッ
トスプレッドを調製した。このファットスプレッドは、
植物ステロール脂肪酸エステルを6.3重量%、遊離の
植物ステロールを0.6重量%含有していた。得られた
ファットスプレッドは、乳化剤を添加していないが、急
冷可塑化中、保存中(3カ月)のいずれにおいても水の
分離がなかった。また、乳化剤を添加していないため、
風味も非常に良好であった。また、得られたファットス
プレッドを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.
4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロ
マトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロー
ル(遊離型換算)を4.6重量%含有していた。
植物ステロール含有油脂組成物18.4重量%、水5
2.3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及
びフレーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑化によりフ
ァットスプレッドを調製した。このファットスプレッド
は、植物ステロール脂肪酸エステルを9.0重量%、遊
離の植物ステロールを0.2重量%含有していた。得ら
れたファットスプレッドは、乳化剤を添加していない
が、急冷可塑化中、保存中(3カ月)のいずれにおいて
も水の分離がなかった。また、乳化剤を添加していない
ため、風味も非常に良好であった。また、得られたファ
ットスプレッドを、基準油脂分析法(日本油化学協会)
の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガ
スクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ス
テロール(遊離型換算)を5.2重量%含有していた。
量%、実施例1の植物ステロール含有油脂組成物30重
量%、水13.3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.
5重量%及びフレーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑
化によりマーガリンを作成した。このマーガリンは、植
物ステロール脂肪酸エステルを4.5重量%、遊離の植
物ステロールを0.3重量%含有していた。得られたマ
ーガリンは、乳化剤を添加していないが、急冷可塑化
中、保存中(4カ月)のいずれにおいても水の分離がな
かった。また、乳化剤を添加していないため、風味も非
常に良好であった。また、得られたマーガリンを、基準
油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−19
96(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に
準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)
を3.1重量%含有していた。
物ステロール含有油脂組成物18.4重量%、水52.
3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及びフ
レーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑化によりファッ
トスプレッドを調製した。このファットスプレッドは、
植物ステロール脂肪酸エステルを2.8重量%、遊離の
植物ステロールを0.2重量%含有していた。得られた
ファットスプレッドは、乳化剤を添加していないが、急
冷可塑化中、保存中(3カ月)のいずれにおいても水の
分離がなかった。また、乳化剤を添加していないため、
風味も非常に良好であった。また、得られたファットス
プレッドを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.
4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロ
マトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロー
ル(遊離型換算)を1.9重量%含有していた。
載の配合と下記製法にて食パンを製造した。得られた食
パンを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.
9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマト
グラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール脂
肪酸エステルを0.5重量%、遊離の植物ステロールを
0.05重量%(遊離型換算で計0.4重量%)含有し
ていた。
同様の配合と製法にて食パンを製造した。得られた食パ
ンを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.
9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマト
グラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール脂
肪酸エステルを0.9重量%、遊離の植物ステロールを
0.02重量%(遊離型換算で計0.5重量%)含有し
ていた。
同様の配合と製法にて食パンを製造した。得られた食パ
ンを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.
9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマト
グラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール脂
肪酸エステルを0.3重量%、遊離の植物ステロールを
0.02重量%(遊離型換算で計0.2重量%)含有し
ていた。
製造した。ビスケット生地は、マーガリン35重量部、
上白糖40重量部を混ぜ合わせ、これに全卵5重量部と
水18重量部と食塩0.5重量部の混合物を加えて混ぜ
合わせ、さらに薄力粉100重量部を加えて均一に混合
して得た。このビスケット生地を直径35mm、重量4
gの円形に成形し、焼成することによりビスケットを得
た。得られたビスケットを、基準油脂分析法(日本油化
学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグ
ラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したとこ
ろ、植物ステロール脂肪酸エステルを2.2重量%、遊
離の植物ステロールを0.2重量%(遊離型換算で計
1.6重量%)含有していた。
同様の配合と製法にてビスケットを製造した。得られた
ビスケットを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の
2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガス
クロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステ
ロール脂肪酸エステルを3.2重量%、遊離の植物ステ
ロールを0.06重量%(遊離型換算で計1.8重量
%)含有していた。
同様の配合と製法にてビスケットを製造した。得られた
ビスケットを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の
2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガス
クロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステ
ロール脂肪酸エステルを1.0重量%、遊離の植物ステ
ロールを0.07重量%(遊離型換算で計0.7重量
%)含有していた。
ステロール含有油脂組成物65重量%、水13.3重量
%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及びフレーバ
ー0.2重量%を乳化、急冷可塑化によりマーガリンを
作成した。このマーガリンは、植物ステロール脂肪酸エ
ステルを22.1重量%、遊離の植物ステロールを2.
0重量%含有していた。得られたマーガリンは、乳化剤
を添加していないが、急冷可塑化中、保存中(4カ月)
のいずれにおいても水の分離がなかった。また、乳化剤
を添加していないため、風味も非常に良好であった。ま
た、得られたマーガリンを、基準油脂分析法(日本油化
学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグ
ラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したとこ
ろ、植物ステロール(遊離型換算)を16.3重量%含
有していた。
%、食塩2.8重量%、食酢8重量%、調味香辛料1重
量%及び水35.8重量%を混合し、水相を調製した。
これに実施例1の植物ステロール含有油脂組成物30重
量%を添加し、攪拌して予備乳化後、コロイドミルによ
って仕上げ乳化を行い、マヨネーズを得た。このマヨネ
ーズは、植物ステロール脂肪酸エステルを4.5重量
%、遊離の植物ステロールを0.3重量%含有してい
た。得られたマヨネーズは、保存中(3カ月)に水の分
離がなかった。また、風味も非常に良好であった。ま
た、得られたマヨネーズを、基準油脂分析法(日本油化
学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグ
ラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したとこ
ろ、植物ステロール(遊離型換算)を3重量%含有して
いた。
%、食塩2.8重量%、食酢8重量%、調味香辛料1重
量%及び水35.8重量%を混合し、水相を調製した。
これに実施例3の植物ステロール含有油脂組成物30重
量%を添加し、攪拌して予備乳化後、コロイドミルによ
って仕上げ乳化を行い、マヨネーズを得た。このマヨネ
ーズは、植物ステロール脂肪酸エステルを10.2重量
%、遊離の植物ステロールを0.9重量%含有してい
た。得られたマヨネーズは、保存中(3カ月)に水の分
離がなかった。また、風味も非常に良好であった。ま
た、得られたマヨネーズを、基準油脂分析法(日本油化
学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグ
ラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したとこ
ろ、植物ステロール(遊離型換算)を7.1重量%含有
していた。
%、食塩2.8重量%、食酢8重量%、調味香辛料1重
量%及び水35.8重量%を混合し、水相を調製した。
これに実施例10の植物ステロール含有油脂組成物30
重量%を添加し、攪拌して予備乳化後、コロイドミルに
よって仕上げ乳化を行い、マヨネーズを得た。このマヨ
ネーズは、植物ステロール脂肪酸エステルを14.7重
量%、遊離の植物ステロールを0.3重量%含有してい
た。得られたマヨネーズは、保存中(3カ月)に水の分
離がなかった。また、風味も非常に良好であった。ま
た、得られたマヨネーズを、基準油脂分析法(日本油化
学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグ
ラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したとこ
ろ、植物ステロール(遊離型換算)を9.3重量%含有
していた。
量部、実施例4の植物ステロール含有油脂組成物30重
量部、レシチン0.3重量部、バニリン0.04重量部
からなる配合にて、常法に従いロール掛け、コンチング
処理し、ソフトチョコレートを得た。このソフトチョコ
レートは、植物ステロール脂肪酸エステルを8.4重量
%、遊離の植物ステロールを0.6重量%含有してい
た。得られたソフトチョコレートは、ブルームが発生せ
ず、風味も非常に良好であった。また、得られたソフト
チョコレートを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の
2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガス
クロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステ
ロール(遊離型換算)を5.7重量%含有していた。
ナタネ硬化油(融点23℃)29重量%、ナタネ硬化油
(融点60℃)1重量%の油脂を混合し、急冷可塑化
し、油脂混合物を調製した。該油脂混合物35重量%、
砂糖45重量%、呈味パウダー10重量%、粉乳10重
量%を混合し、無水クリームを得た。この無水クリーム
は、植物ステロール脂肪酸エステルを6.9重量%、遊
離の植物ステロールを0.5重量%含有していた。得ら
れた無水クリームは、風味が非常に良好であった。ま
た、得られた無水クリームを、基準油脂分析法(日本油
化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマト
グラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したとこ
ろ、植物ステロール(遊離型換算)を4.7重量%含有
していた。
ナタネ硬化油(融点36℃)30重量部、モノグリセリ
ド0.1重量部を混合し、急冷可塑化し、油脂混合物を
調製た。該油脂混合物をホイップし比重を0.3とし
た。そしてシロップ100重量部を添加し、さらにホイ
ップし、比重0.65のサンドクリームを得た。このサ
ンドクリームは、植物ステロール脂肪酸エステルを5.
2重量%、遊離の植物ステロールを0.3重量%含有し
ていた。得られたサンドクリームは、風味が非常に良好
であった。また、得られたサンドクリームを、基準油脂
分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996
(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じ
て測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を
3.5重量%含有していた。
に、ポリグリセリン脂肪酸エステル23重量部、グリセ
リン脂肪酸エステル14重量部、ショ糖脂肪酸エステル
4重量部を添加してなる油脂組成物を予め用意した。こ
の乳化剤を添加してなる油脂組成物35重量部、砂糖3
5重量部、水飴8.5重量部、脱脂粉乳1.5重量部、
水40重量部を混合し、水中油型乳化物とし、これを1
40℃になるまで煮詰め、水分含量が1.9重量%とな
るまで水分をとばし、冷却、成形し、ハードキャンディ
ーを得た。このハードキャンディーは、植物ステロール
脂肪酸エステルを7.2重量%、遊離の植物ステロール
を0.5重量%含有していた。得られたハードキャンデ
ィーは、保存中の油のしみだしがなく、風味も良好であ
った。また、得られたハードキャンディーを、基準油脂
分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996
(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じ
て測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を
4.9重量%含有していた。
脱脂粉乳4.9重量%、トリポリリン酸ナトリウム0.
1重量%を溶解させた水性相を用意した。一方、大豆硬
化油(融点36℃)10重量%、実施例3の植物ステロ
ール含有油脂組成物35重量%を混合した油性相を用意
し、上記の水性相に油性相を加え混合攪拌して、予備乳
化物を調製した。予備乳化後5MPaの圧力で均質化し
た後、VTIS殺菌機(アルファラバル社製UHT殺菌
機)で142℃、4秒間殺菌し、再度5MPaの圧力で
均質化後5℃まで冷却した。その後、冷蔵庫で24時間
エージングを行い、ホイップクリームを得た。このホイ
ップクリームは、植物ステロール脂肪酸エステルを1
1.9重量%、遊離の植物ステロールを1.1重量%含
有していた。得られたホイップクリームは、オーバーラ
ン、乳化安定性、耐熱保形性、風味、口どけ、造花性の
いずれも良好であった。また、得られたホイップクリー
ムを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.
9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマト
グラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール
(遊離型換算)を8.4重量%含有していた。
脱脂粉乳4.9重量%、トリポリリン酸ナトリウム0.
1重量%を溶解させた水性相を用意した。一方、バター
オイル10重量%、実施例3の植物ステロール含有油脂
組成物35重量%を混合した油性相を用意し、上記の水
性相に油性相を加え混合攪拌して、予備乳化物を調製し
た。予備乳化後5MPaの圧力で均質化した後、VTI
S殺菌機(アルファラバル社製UHT殺菌機)で142
℃、4秒間殺菌し、再度5MPaの圧力で均質化後5℃
まで冷却した。その後、冷蔵庫で24時間エージングを
行い、ホイップクリームを得た。このホイップクリーム
は、植物ステロール脂肪酸エステルを11.9重量%、
遊離の植物ステロールを1.1重量%含有していた。得
られたホイップクリームは、オーバーラン、乳化安定
性、耐熱保形性、風味、口どけ、造花性のいずれも良好
であった。また、得られたホイップクリームを、基準油
脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−199
6(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準
じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を
8.4重量%含有していた。
脂粉乳4.9重量%、トリポリリン酸ナトリウム0.1
重量%、ポリグリセリン脂肪酸0.2重量%を溶解させ
た水性相を用意した。一方、バターオイル10重量%、
ナタネ硬化油(融点36℃)25重量%、実施例3の植
物ステロール含有油脂組成物10重量%に大豆レシチン
0.1重量%、ソルビタン脂肪酸エステル0.2重量%
を溶解した油性相を用意し、上記の水性相に油性相を加
えて混合攪拌し、予備乳化物を調製した。予備乳化後5
MPaの圧力で均質化した後、VTIS殺菌機(アルフ
ァラバル社製UHT殺菌機)で142℃、4秒間殺菌
し、再度5MPaの圧力で均質化後5℃まで冷却した。
その後、冷蔵庫で24時間エージングを行い、ホイップ
クリームを得た。このホイップクリームは、植物ステロ
ール脂肪酸エステルを3.4重量%、遊離の植物ステロ
ールを0.3重量%含有していた。得られたホイップク
リームは、オーバーラン、乳化安定性、耐熱保形性、風
味、口どけ、造花性のいずれも良好であった。また、得
られたホイップクリームを、基準油脂分析法(日本油化
学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグ
ラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したとこ
ろ、植物ステロール(遊離型換算)を2.4重量%含有
していた。
乳25重量%、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.2重量
%、クエン酸ナトリウム0.2重量%、ショ糖脂肪酸エ
ステル0.3重量%を溶解した水性相に、実施例3の植
物ステロール含有油脂組成物10重量%にグリセリン脂
肪酸エステル0.3重量%を溶解した油性相を加えて混
合攪拌し、予備乳化物を調製した。予備乳化後5MPa
の圧力で均質化した後、VTIS殺菌機(アルファラバ
ル社製UHT殺菌機)で142℃、4秒間殺菌し、再度
15MPaの圧力で均質化後5℃まで冷却、乳代替組成
物を得た。この乳代替組成物は、植物ステロール脂肪酸
エステルを3.4重量%、遊離の植物ステロールを0.
3重量%含有していた。得られた乳代替組成物は、風
味、乳化安定性のいずれも良好であった。また、得られ
た乳代替組成物を、基準油脂分析法(日本油化学協会)
の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガ
スクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ス
テロール(遊離型換算)を2.4重量%含有していた。
沃素価111.0の菜種油50重量%を混合し、トコフ
ェロール100ppmを添加し、フライ用油脂を得た。
このフライ用油脂は、植物ステロール脂肪酸エステルを
14重量%、遊離の植物ステロールを1重量%含有して
いた。得られたフライ用油脂の酸化安定性は良好であっ
た。また、得られたフライ用油脂を、基準油脂分析法
(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層
クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定
したところ、植物ステロール(遊離型換算)を9.5重
量%含有していた。
に、トコフェロール100ppmを添加し、フライ用油
脂を得た。このフライ用油脂は、植物ステロール脂肪酸
エステルを28重量%、遊離の植物ステロールを2重量
%含有していた。得られたフライ用油脂の酸化安定性は
良好であった。また、得られたフライ用油脂を、基準油
脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−199
6(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準
じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を
19.1重量%含有していた。
は、コレステロール吸収抑制作用を付与することがで
き、かつマーガリン、ファットスプレッド、ホイップク
リーム等の乳化物の形態の油脂食品の製造に利用する場
合、乳化剤の無添加あるいは乳化剤量の低減化が可能
で、乳化剤独特の風味が無いあるいは低減化した乳化物
を得ることができる。
Claims (10)
- 【請求項1】 植物ステロール脂肪酸エステル(A)及
び10〜70重量%の部分グリセリド(B)を含有する
植物ステロール含有油脂組成物。 - 【請求項2】 上記植物ステロール脂肪酸エステル
(A)の含有量が1重量%以上である請求項1記載の植
物ステロール含有油脂組成物。 - 【請求項3】 上記植物ステロール脂肪酸エステル
(A)の構成脂肪酸組成と上記部分グリセリド(B)の
構成脂肪酸組成とが、実質的に同一である請求項1又は
2記載の植物ステロール含有油脂組成物。 - 【請求項4】 遊離の植物ステロール(C)を含有し、
上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)と上記遊離の
植物ステロール(C)との重量比A/Cが6以上である
請求項1〜3の何れかに記載の植物ステロール含有油脂
組成物。 - 【請求項5】 トリグリセリド(D)を含有し、上記部
分グリセリド(B)と上記トリグリセリド(D)の重量
比B/Dが4以下である請求項1〜4の何れかに記載の
植物ステロール含有油脂組成物。 - 【請求項6】 上記部分グリセリドがジグリセリド
(E)とモノグリセリド(F)から成り、その重量比E
/Fが5以上である請求項1〜5の何れかに記載の植物
ステロール含有油脂組成物。 - 【請求項7】 請求項1〜6の何れかに記載の植物ステ
ロール含有油脂組成物を使用した食品。 - 【請求項8】 植物ステロールと、部分グリセリド及び
/又はトリグリセリドとを、無溶媒下でリパーゼ又はア
ルカリを触媒としてエステル化反応を行うことを特徴と
する植物ステロール含有油脂組成物の製造方法。 - 【請求項9】 上記リパーゼが、位置選択性の無いリパ
ーゼである請求項8記載の植物ステロール含有油脂組成
物の製造方法。 - 【請求項10】 上記エステル化反応の反応系の水分量
が、900ppm以下である請求項8又は9記載の植物
ステロール含有油脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358314A JP4911815B2 (ja) | 2000-04-28 | 2000-11-24 | 植物ステロール含有油脂組成物 |
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000131295 | 2000-04-28 | ||
JP2000131295 | 2000-04-28 | ||
JP2000-339447 | 2000-11-07 | ||
JP2000339447 | 2000-11-07 | ||
JP2000-131295 | 2000-11-07 | ||
JP2000339447 | 2000-11-07 | ||
JP2000358314A JP4911815B2 (ja) | 2000-04-28 | 2000-11-24 | 植物ステロール含有油脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002206100A true JP2002206100A (ja) | 2002-07-26 |
JP4911815B2 JP4911815B2 (ja) | 2012-04-04 |
Family
ID=27343284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000358314A Expired - Lifetime JP4911815B2 (ja) | 2000-04-28 | 2000-11-24 | 植物ステロール含有油脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4911815B2 (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004168995A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-06-17 | Kao Corp | 油脂組成物 |
JP2005237354A (ja) * | 2004-01-26 | 2005-09-08 | Fuji Oil Co Ltd | 起泡性水中油型乳化物 |
WO2005084445A1 (en) * | 2004-02-27 | 2005-09-15 | Unilever N.V. | Anti-staling composition and bakery products comprising this composition |
JP2006094801A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Fuji Oil Co Ltd | 無脂乳固形分含有水中油型乳化物 |
JP2006517222A (ja) * | 2003-02-10 | 2006-07-20 | エンジィモテック リミテッド | コレステロール及びトリグリセリドの減少で使用するための、ジアシルグリセロール及びフィトステロールエステルを富化させた油 |
JP2006524047A (ja) * | 2003-04-22 | 2006-10-26 | ライシオ ベネコール オサケユイチア | 苦味、酸味及び/又は渋味をマスクした食用製品 |
JP2007504254A (ja) * | 2003-09-05 | 2007-03-01 | ユニバーシティ オブ ネブラスカ−リンカーン | 植物ステロールおよびスタノールエステルのコレステロール低下性を強化するための化合物および方法 |
JP2008509213A (ja) * | 2004-08-09 | 2008-03-27 | エンジモテック リミテッド | 糖尿病患者のための食物製品 |
US7550170B2 (en) | 2004-09-21 | 2009-06-23 | Kao Corporation | Acidic oil-in-water emulsion compositions |
JP2009148226A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Nisshin Oillio Group Ltd | ホームユース製菓製パン用液状油脂組成物 |
US7833556B2 (en) | 2002-09-13 | 2010-11-16 | Kao Corporation | Oil or fat compositions |
KR101054914B1 (ko) * | 2004-03-22 | 2011-08-05 | 주식회사 삼양제넥스 | 식물스테롤 또는 식물스테롤 에스테르를 함유하는식용유지의 제조방법 |
US8507466B2 (en) | 2003-02-10 | 2013-08-13 | Enzymotec Ltd. | Oils enriched with diacylglycerols and phytosterol esters and unit dosage forms thereof for use in therapy |
US8524309B2 (en) | 2004-04-28 | 2013-09-03 | Kao Corporation | Oil or fat composition |
US8772270B2 (en) | 2004-08-10 | 2014-07-08 | Enzymotec Ltd. | Treatment methods requiring phyto-ingredients |
JP2015040199A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | 日本水産株式会社 | 化粧料のための組成物 |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61204197A (ja) * | 1985-03-06 | 1986-09-10 | Yoshikawa Seiyu Kk | ステロ−ル脂肪酸エステルの製造方法 |
JPS62148424A (ja) * | 1985-12-23 | 1987-07-02 | Riken Vitamin Co Ltd | ステリン含有組成物 |
JPH0413608A (ja) * | 1990-04-27 | 1992-01-17 | Yoshikawa Seiyu Kk | ステロールエステル化物 |
JPH11123097A (ja) * | 1997-08-18 | 1999-05-11 | Kao Corp | ジグリセリドの製造法 |
JPH11127779A (ja) * | 1997-08-22 | 1999-05-18 | Unilever Nv | ステロールを含む脂肪に基づく食品生成物 |
WO1999048378A1 (fr) * | 1998-03-24 | 1999-09-30 | Kao Corporation | Composition grasse contenant du phytosterol |
JP2001000138A (ja) * | 1999-06-17 | 2001-01-09 | Kao Corp | 酸性水中油型乳化組成物 |
JP2001064170A (ja) * | 1999-08-24 | 2001-03-13 | Kao Corp | Hdlコレステロール上昇剤 |
JP2001064669A (ja) * | 1999-08-24 | 2001-03-13 | Kao Corp | 油脂組成物 |
JP2001064671A (ja) * | 1999-08-24 | 2001-03-13 | Kao Corp | 油脂組成物 |
JP2001211828A (ja) * | 2000-02-07 | 2001-08-07 | Kao Corp | 食用油脂 |
JP4526147B2 (ja) * | 1999-05-26 | 2010-08-18 | 株式会社Adeka | 植物ステロール脂肪酸エステル含有組成物の製造方法 |
-
2000
- 2000-11-24 JP JP2000358314A patent/JP4911815B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61204197A (ja) * | 1985-03-06 | 1986-09-10 | Yoshikawa Seiyu Kk | ステロ−ル脂肪酸エステルの製造方法 |
JPS62148424A (ja) * | 1985-12-23 | 1987-07-02 | Riken Vitamin Co Ltd | ステリン含有組成物 |
JPH0413608A (ja) * | 1990-04-27 | 1992-01-17 | Yoshikawa Seiyu Kk | ステロールエステル化物 |
JPH11123097A (ja) * | 1997-08-18 | 1999-05-11 | Kao Corp | ジグリセリドの製造法 |
JPH11127779A (ja) * | 1997-08-22 | 1999-05-18 | Unilever Nv | ステロールを含む脂肪に基づく食品生成物 |
WO1999048378A1 (fr) * | 1998-03-24 | 1999-09-30 | Kao Corporation | Composition grasse contenant du phytosterol |
JP4526147B2 (ja) * | 1999-05-26 | 2010-08-18 | 株式会社Adeka | 植物ステロール脂肪酸エステル含有組成物の製造方法 |
JP2001000138A (ja) * | 1999-06-17 | 2001-01-09 | Kao Corp | 酸性水中油型乳化組成物 |
JP2001064170A (ja) * | 1999-08-24 | 2001-03-13 | Kao Corp | Hdlコレステロール上昇剤 |
JP2001064669A (ja) * | 1999-08-24 | 2001-03-13 | Kao Corp | 油脂組成物 |
JP2001064671A (ja) * | 1999-08-24 | 2001-03-13 | Kao Corp | 油脂組成物 |
JP2001211828A (ja) * | 2000-02-07 | 2001-08-07 | Kao Corp | 食用油脂 |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004168995A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-06-17 | Kao Corp | 油脂組成物 |
US7833556B2 (en) | 2002-09-13 | 2010-11-16 | Kao Corporation | Oil or fat compositions |
JP2006517222A (ja) * | 2003-02-10 | 2006-07-20 | エンジィモテック リミテッド | コレステロール及びトリグリセリドの減少で使用するための、ジアシルグリセロール及びフィトステロールエステルを富化させた油 |
US8507466B2 (en) | 2003-02-10 | 2013-08-13 | Enzymotec Ltd. | Oils enriched with diacylglycerols and phytosterol esters and unit dosage forms thereof for use in therapy |
JP2012191944A (ja) * | 2003-04-22 | 2012-10-11 | Raisio Benecol Oy | 苦味、酸味及び/又は渋味をマスクした食用製品 |
US9179690B2 (en) | 2003-04-22 | 2015-11-10 | Raisio Nutrition Ltd. | Edible product with masked bitter, sour and/or astringent taste |
JP2006524047A (ja) * | 2003-04-22 | 2006-10-26 | ライシオ ベネコール オサケユイチア | 苦味、酸味及び/又は渋味をマスクした食用製品 |
JP2007504254A (ja) * | 2003-09-05 | 2007-03-01 | ユニバーシティ オブ ネブラスカ−リンカーン | 植物ステロールおよびスタノールエステルのコレステロール低下性を強化するための化合物および方法 |
JP2005237354A (ja) * | 2004-01-26 | 2005-09-08 | Fuji Oil Co Ltd | 起泡性水中油型乳化物 |
WO2005084445A1 (en) * | 2004-02-27 | 2005-09-15 | Unilever N.V. | Anti-staling composition and bakery products comprising this composition |
KR101054914B1 (ko) * | 2004-03-22 | 2011-08-05 | 주식회사 삼양제넥스 | 식물스테롤 또는 식물스테롤 에스테르를 함유하는식용유지의 제조방법 |
US8524309B2 (en) | 2004-04-28 | 2013-09-03 | Kao Corporation | Oil or fat composition |
JP2008509213A (ja) * | 2004-08-09 | 2008-03-27 | エンジモテック リミテッド | 糖尿病患者のための食物製品 |
US8772270B2 (en) | 2004-08-10 | 2014-07-08 | Enzymotec Ltd. | Treatment methods requiring phyto-ingredients |
US7550170B2 (en) | 2004-09-21 | 2009-06-23 | Kao Corporation | Acidic oil-in-water emulsion compositions |
JP2006094801A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Fuji Oil Co Ltd | 無脂乳固形分含有水中油型乳化物 |
JP2009148226A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Nisshin Oillio Group Ltd | ホームユース製菓製パン用液状油脂組成物 |
JP2015040199A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | 日本水産株式会社 | 化粧料のための組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4911815B2 (ja) | 2012-04-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5406050B2 (ja) | コク味強化剤 | |
JP6704437B2 (ja) | 可塑性油脂組成物 | |
JP4911815B2 (ja) | 植物ステロール含有油脂組成物 | |
JP5306757B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化油脂組成物 | |
CN105120675A (zh) | 油脂组合物及使用该油脂组合物的烘烤食品 | |
JP6827282B2 (ja) | 可塑性油脂組成物 | |
JP5931481B2 (ja) | 食用クリーム | |
JP5043792B2 (ja) | ベーカリー生地の製造方法 | |
WO2016117630A1 (ja) | 高油分フィリング材 | |
JP7203555B2 (ja) | 油脂組成物 | |
JP6507739B2 (ja) | 新規な菓子生地及び練り込み用油中水型乳化油脂組成物 | |
JP2019122343A (ja) | 冷やして食べる焼菓子用油脂組成物 | |
JP6507736B2 (ja) | 新規なパン生地及び練り込み用油中水型乳化油脂組成物 | |
JP6507738B2 (ja) | 新規なフィリング・トッピング用油中水型乳化油脂組成物 | |
JP7365113B2 (ja) | ホワイトルウ用油脂組成物 | |
JP2003064395A (ja) | 油脂組成物 | |
JP4868640B2 (ja) | 油脂組成物 | |
JP5460433B2 (ja) | フラワーペースト類 | |
JP2003003195A (ja) | エステル交換油脂組成物 | |
JP7519189B2 (ja) | 乳化油脂組成物 | |
JP2020068675A (ja) | ホワイトソース用油脂組成物 | |
JP7515269B2 (ja) | フィリング用油脂組成物、ならびに、それを含む冷菓用フィリングおよび複合冷菓 | |
JP7503397B2 (ja) | 焼菓子用油脂組成物、ならびに、それを含む冷菓用焼菓子および複合冷菓 | |
JP7387226B2 (ja) | バタークリーム用油脂組成物 | |
JP2004008070A (ja) | マイグレーション抑制剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110301 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110830 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110908 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120117 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120117 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4911815 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127 Year of fee payment: 3 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |