JP4868640B2 - 油脂組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物ステロール脂肪酸エステル含量の高い油脂組成物及びその製造方法並びにそれを用いた食品に関し、詳しくは、コレステロール吸収抑制作用を有する植物ステロールを高含量含有する油脂組成物及びその製造方法並びにそれを用いた食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
植物ステロールには小腸からのコレステロールの吸収抑制作用があることが古くから知られており、血漿コレステロール濃度低下剤として用いられている。コレステロールの吸収は、コレステロールが胆汁酸ミセルへ溶解することが必要である。しかし、コレステロールの胆汁酸への溶解量は低く、大部分はエマルジョンの状態にある。
【0003】
一方、植物ステロールもコレステロールとほぼ同程度の量が胆汁酸ミセルへ溶解する。したがって、コレステロールと植物ステロールが共存すると、コレステロールの胆汁酸ミセルへの溶解量が減少することになる。また、植物ステロールの小腸からの吸収率は低く、小腸内腔に残存するため、コレステロールの胆汁酸ミセルへの溶解量は制限されたままとなり、コレステロールの吸収が抑制されることになる。したがって、食事から摂取されるコレステロールの影響を受けやすいヒトの場合、植物ステロールは有効な血漿コレステロール低下剤として、臨床的に利用されている。
【0004】
この植物ステロールは植物油脂や大豆、小麦等に含まれており、日常の食事で摂取されているが、その量はごく僅かなものである。コレステロールの吸収を抑制するためには、1日約1〜2gの植物ステロールが必要であり、通常のヒトの食事でそのような多量の植物ステロールを摂取することは困難である。
【0005】
他方、植物ステロールを植物ステロール脂肪酸エステルにして油脂への溶解性を高めた方法もある。植物ステロール脂肪酸エステルは、小腸内で遊離の植物ステロールと脂肪酸に加水分解されるため、植物ステロールと同様にコレステロール吸収抑制作用を有する。
ベルギー特許第753648号明細書には、植物ステロール脂肪酸エステルを0.5 〜10重量%添加したサラダ油が開示されており、このサラダ油が、植物ステロールと脂肪酸無水物との化学的エステル交換反応により調製した植物ステロール脂肪酸エステルを、油脂へ添加するという方法により製造されることが開示されている。しかし、この方法は、植物ステロール脂肪酸エステルを調製した後、多工程の精製が必要となり、収率及びコスト的に好ましくない方法である。また、上記公報には、植物ステロール脂肪酸エステルの調製方法について、化学的方法しか言及されておらず、しかも該化学的方法は食品に適するものではない。
【0006】
また、特開平11−127779号公報、特開平11−146757号公報及び特開平2000−102361号公報には、植物ステロール脂肪酸エステルを含有する食品が開示されているが、植物ステロール脂肪酸エステルを高含量(18重量%以上)含有する食品は開示されていない。
【0007】
従って、本発明の目的は、コレステロール吸収抑制作用を有する植物ステロール脂肪酸エステルを高含量含有する油脂組成物及びその製造方法並びにそれを用いた食品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、植物ステロール脂肪酸エステル(A)を18重量%以上トリグリセリド(B)及び部分グリセリド(D)を含有し、該部分グリセリド(D)と該トリグリセリド(B)との重量比D/Bが4以下である油脂組成物を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、先ず、本発明の油脂組成物について詳細に説明する。
本発明の油脂組成物は、植物ステロール脂肪酸エステル(A)を18重量%以上及びトリグリセリド(B)を含有する。
【0010】
上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)を構成する植物ステロールとしては、特に制限はなく、例えば、β−シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール、ブラシカステロール等の植物ステロールや、これらの植物ステロールを水素添加した植物スタノールが挙げられ、これらの中から選ばれた1種又は2種以上である。特に、上記植物ステロールとしては、β−シトステロール、β−シトスタノール、カンペステロール及びカンペスタノールの中から選ばれた1種又は2種類以上が好ましい。
【0011】
また、上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)を構成する脂肪酸としては、特に制限はなく、好ましくは炭素数4〜24の飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸が挙げられ、これらのうち炭素数16〜24の飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸が好ましく、更に炭素数16〜24の不飽和脂肪酸が好ましい。
【0012】
上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)は、本発明の油脂組成物中、18重量%以上、好ましくは25〜90重量%、更に好ましくは30〜85重量%、最も好ましくは35〜80重量%含有される。油脂組成物中、植物ステロール脂肪酸エステル(A)の含有量が18重量%未満であると植物ステロールエステルの摂取量が少なくなるので好ましくない。
【0013】
上記トリグリセリド(B)は、グリセリン1分子に対して脂肪酸が3分子結合したものである。脂肪酸の種類としては、特に制限はないが、好ましくは炭素数4〜24の飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸であり、これらのうち炭素数16〜24の飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸が好ましく、更に炭素数16〜24の不飽和脂肪酸が好ましい。
【0014】
上記トリグリセリド(B)の含有量は、特に制限はないが、本発明の油脂組成物中、好ましくは10〜80量%、更に好ましくは20〜75重量%、一層好ましくは25〜70重量%、最も好ましくは30〜65重量%である。
【0015】
本発明では、上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)を構成する脂肪酸組成と上記トリグリセリド(B)を構成する脂肪酸組成とが、実質的に同一であることが好ましい。
【0016】
また、本発明の油脂組成物は、上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)及び上記トリグリセリド(B)の他に、遊離の植物ステロール(C)、部分グリセリド(D)及び遊離脂肪酸の中から選ばれた1種又は2種以上を含有してもよい。
【0017】
上記遊離の植物ステロール(C)の含有量は、特に制限はないが、本発明の油脂組成物中、好ましくは5重量%以下、更に好ましくは3重量%以下、最も好ましくは1重量%以下である。
また、上記部分グリセリド(D)の含有量は、特に制限はないが、本発明の油脂組成物中、好ましくは1〜20重量%、更に好ましくは1〜15重量%、一層好ましくは1〜10重量%、最も好ましくは1〜5重量%である。
【0018】
本発明において、上記遊離の植物ステロール(C)を含有させる場合、上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)と該遊離の植物ステロール(C)との重量比A/Cは、好ましくは6以上、更に好ましくは7以上、一層好ましくは8以上、最も好ましくは9以上とする。該重量比A/Cが6よりも小さいと、遊離の植物ステロールが溶解せず、結晶化し易くなる。
【0019】
本発明において、上記部分グリセリド(D)を含有させる場合、該部分グリセリド(D)と上記トリグリセリド(B)との重量比D/Bは、好ましくは4以下、更に好ましくは3.5以下、一層好ましくは3以下とする。該重量比D/Bが4よりも大きいと、上記部分グリセリド(D)を濃縮するため製造コストが高くなり実用的でないばかりでなく、マーガリン等の油脂食品へ利用した場合の固化性が遅くなり易い。
【0020】
本発明において、上記部分グリセリド(D)とは、モノグリセリド及び/又はジグリセリドを意味する。該ジグリセリド(E)と該モノグリセリド(F)との重量比E/Fは、好ましくは5以上、更に好ましくは6以上とする。該重量比E/Fが5よりも小さいと、油脂組成物を、調理時に加熱をする調理用やフライ用の油脂組成物として使用した場合、発煙を生じやすい。
【0021】
また、上記遊離脂肪酸の含有量は、特に制限はないが、本発明の油脂組成物中、好ましくは0.6重量%以下、更に好ましくは0.4重量%以下、最も好ましくは0.3重量%以下である。
【0022】
本発明の油脂組成物は、いろいろな食品の原料油脂として用いることができる。
【0023】
次に、本発明の油脂組成物の製造方法の好ましい実施形態について説明する。
本発明の油脂組成物の製造方法は、植物ステロールと、油脂と、脂肪酸低級アルコールエステル及び/又は脂肪酸との混合物を無溶媒下でリパーゼ又はアルカリを触媒としてエステル化反応を行うものである。
【0024】
上記植物ステロールとしては、上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)を構成する植物ステロールとして例示したものと同様のものが用いられる。
【0025】
上記油脂としては、例えば、構成脂肪酸組成が炭素数4〜24の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸からなる油脂が用いられ、具体的には、パーム油、パームオレイン、スーパーオレイン、パームステアリン、パーム中融点部等のパーム系油脂、大豆油、菜種油、綿実油、サフラワー油、オリーブ油、サンフラワー油、ハイオレイックサンフラワー油、米糠油等の液状油、パーム核油、ヤシ油等のラウリン系油脂、牛脂、豚脂、魚油、乳脂等の動物油脂、MCT等の合成油、これらの硬化油、分別油あるいはエステル交換油を単独あるいは2種以上を配合して用いることができる。これらのうち、健康面を考えると植物性油脂を用いることが好ましい。特に、油脂組成物をマーガリン、ファットスプレッド等に使用する場合、上記油脂として、多不飽和脂肪酸を30重量%以上含むような油脂配合物を用いることが好ましい。
【0026】
上記脂肪酸低級アルコールエステルの脂肪酸部分としては、好ましくは炭素数4〜24の飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸、更に好ましくは炭素数16〜24の飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸である。一方、アルコール部分としては、エタノール、メタノール等の加水分解されたときに遊離するアルコールの沸点が100℃以下の低級アルコールが好ましい。
【0027】
上記脂肪酸としては、好ましくは炭素数4〜24の飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸、更に好ましくは炭素数16〜24の飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸である。
【0028】
本発明において、植物ステロールと、油脂と、脂肪酸低級アルコールエステル及び/又は脂肪酸との混合物のエステル化反応前の配合割合としては、特に制限はないが、好ましくは植物ステロール10〜70重量%、油脂10〜90重量%、脂肪酸低級アルコールエステル及び/又は脂肪酸5〜60重量%、更に好ましくは植物ステロール20〜60重量%、油脂20〜80重量%、脂肪酸低級アルコールエステル及び/または脂肪酸10〜50重量%とするのがよい。
【0029】
本発明において、触媒として用いられるリパーゼとしては、特に制限はないが、位置選択性の無いものを使用するのが好ましい。具体的にはAlcaligenes 属、Chromobacterium 属、Pseudomonas 属、Humicola属から得られる酵素等が好ましく、この中で、Alcaligenes 属、Chromobacterium 属、Pseudomonas 属から得られる酵素等が更に好ましく、Alcaligenes 属から得られる酵素が最も好ましい。これらの酵素は、酵素粉末のままで使用することも可能であるが、ケイソウ土、アルミナ、イオン交換樹脂、活性炭、セラミック等の担体に固定化して用いることもできる。
【0030】
上記リパーゼを触媒として用いる場合、エステル化反応の反応系の水分量は、好ましくは900ppm以下、更に好ましくは500ppm以下であることが、反応油の加水分解をできるだけ低くし、脱臭工程での損失を低くできるため望ましい。また、エステル化反応は常圧又は減圧の条件下で行なうことができる。
【0031】
また、本発明において、触媒としてアルカリを用いる場合は、ソジウムメチラートを使用するのが好ましい。ソジウムメチラートを触媒として使用する場合、植物ステロールと油脂と脂肪酸低級アルコールエステル及び/又は脂肪酸との混合物を80〜100℃で加熱し、好ましくは900ppm以下、更に好ましくは500ppm以下の水分まで脱水した後、触媒を添加し、常圧又は減圧下でエステル化反応を行うのがよい。エステル化反応終了後、クエン酸、リン酸等の酸で中和、水洗、脱水を行う。
【0032】
尚、本発明では、触媒としてリパーゼを使用した方が、アルカリを使用するよりも効率的かつ経済的である。
【0033】
また、上記リパーゼ又は上記アルカリを触媒としてエステル化反応を行う場合、ランダムエステル交換を行うのが好ましい。ランダムエステル交換を行うことにより、植物ステロールが、油脂の構成脂肪酸でランダムにエステル化されるため、植物ステロール脂肪酸エステルの構成脂肪酸組成と油脂(トリグリセリド)の構成脂肪酸組成とが実質的に同一になる。
【0034】
このようにして得られる油脂組成物は、ヘキサンやアセトン等の溶剤又は乾式分別を行い、遊離の植物ステロールを除去しても構わない。
【0035】
その後、油脂組成物は、通常の油脂の精製方法と同じ方法により精製される。ここでいう通常の油脂の精製方法とは、漂白、脱臭又は脱酸のことである。精製を行うことで、植物ステロール特有の臭いが無くなり、風味、色調の良好な本発明の油脂組成物が得られる。
【0036】
次に、上記のような油脂組成物を用いた本発明の食品について説明する。
本発明の食品は、上記の本発明の油脂組成物を使用することにより、植物ステロール脂肪酸エステルを18重量%以上、好ましくは25重量%以上、更に好ましくは30重量%以上含有させ、トリグリセリドを好ましくは5〜80重量%、さらに好ましくは10〜70重量%含有させたものである。
【0037】
本発明の食品には、上記植物ステロール脂肪酸エステル及び上記トリグリセリドの他に、例えば、ブドウ糖、果糖、蔗糖、麦芽糖、酵素糖化水飴、乳糖、還元澱粉糖化物、異性化液糖、蔗糖結合水飴、オリゴ糖、還元糖ポリデキストロース、ソルビトール、還元乳糖、トレハロース、キシロース、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ラフィノース、ラクチュロース、パラチノースオリゴ糖、ステビア、アスパルテーム等の糖類、リン酸塩(ヘキサメタリン酸、第2リン酸、第1リン酸)、クエン酸のアルカリ金属塩(カリウム、ナトリウム等)、グアーガム、キサンタンガム、タマリンドガム、カラギーナン、アルギン酸塩、ファーセルラン、ローカストビーンガム、ペクチン、カードラン、澱粉、化工澱粉、結晶セルロース、ゼラチン、デキストリン、寒天、デキストラン等の安定剤、α−ラクトアルブミンやβ−ラクトグロブリン、血清アルブミン等のホエイ蛋白質、カゼイン、その他の乳蛋白質、低密度リポ蛋白質、高密度リポ蛋白質、ホスビチン、リベチン、リン糖蛋白質、オボアルブミン、コンアルブミン、オボムコイド等の卵蛋白質、グリアジン、グルテニン、プロラミン、グルテリン等の小麦蛋白質、その他動物性及び植物性蛋白質等の蛋白質、食塩、岩塩、海塩、塩化カリウム等の無機塩類、酢酸、乳酸、グルコン酸等の酸味料、β―カロチン、カラメル、紅麹色素等の着色料、トコフェロール、茶抽出物等の酸化防止剤、全卵、卵黄、卵白、酵素処理卵等の卵類、強力粉、中力粉、薄力粉等の穀類、大豆粉末等の豆類、水、着香料、乳製品、調味料、pH調整剤、酵素、食品保存料、日持ち向上剤、果実、果汁、コーヒー、ナッツペースト、香辛料、カカオマス、ココアパウダー、穀類、豆類、野菜類、肉類、魚介類等の食品素材や食品添加物を含有させてもよい。
【0038】
本発明の食品は、上記のような油脂組成物を単独でもしくは他の食用油脂と配合されたものであり、具体的には、例えば、製菓用、製パン用、洋菓子用の、ショートニング、マーガリン、練り込み用油脂、ロールイン用油脂;ホイップクリーム用油脂;マヨネーズ用油脂;チョコレート用油脂;無水クリーム用油脂;調理用油脂;フライ用油脂、スプレー用油脂等が挙げられる。そしてこのような油脂を用いて、食パン、菓子パン、パイ、デニッシュ、シュ、ドーナツ、ケーキ、クラッカー、クッキー、ビスケット、ワッフル、スコーン、スナック菓子、ホイップクリーム、乳代替組成物、デザート、アイスクリーム、飲料、マヨネーズ、ドレッシング、チョコレート、無水クリーム、キャンディー、ガム、米菓、サンドクリーム、フィリングクリーム、サラダ、レトルト食品、ルー、フライ食品、冷凍食品等の食品を製造することができる。
【0039】
次に具体的な食品の組成について説明する。ただし、油脂とは、トリグリセリド、部分グリセリド、植物ステロール脂肪酸エステル、植物ステロール等を含有するものである。
【0040】
1.油中水型乳化物(マーガリン、ファットスプレッド)
・油相/水相(重量比率) 95/5〜30/70
・油中水型乳化物中の植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 18〜70重量%
・油相中の油脂の融点 20〜50℃
【0041】
2.ショートニング
・ショートニング中の植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 18〜80重量%
・油相中の油脂の融点 20〜50℃
【0042】
3.フライ用油脂、調理用油脂、スプレー用油脂
・フライ用油脂、調理用油脂又はスプレー用油脂中の植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 18〜80重量%
・酸化防止剤 0〜500ppm
・消泡剤 0〜500ppm
【0043】
4.チョコレート用油脂、無水クリーム用油脂
・チョコレート用油脂又は無水クリーム用油脂中の植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 18〜80重量%
・油相中の油脂の融点 15〜40℃
【0044】
5.酸性水中油型乳化食品(マヨネーズ、ドレッシング)
・油相/水相(重量比率) 80/20〜20/80
・酸性水中油型乳化食品中の植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 18〜70重量%
・油相中の油脂の融点 20℃以下
【0045】
6.ホイップクリーム
・油相/水相(重量比率) 60/40〜20/80
・ホイップクリーム中の植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 18〜50重量%
・油相中の油脂の融点 25〜35℃
【0046】
7.パン
・油脂 10〜40重量%
・植物ステロール脂肪酸エステル 18〜35重量%
・小麦粉 20〜50重量%
・糖質 5〜25重量%
・食塩 0.1〜0.5重量%
・蛋白質 3〜15重量%
【0047】
8.焼き菓子
・油脂 10〜40重量%
・植物ステロール脂肪酸エステル 18〜35重量%
・小麦粉 20〜40重量%
・糖質 5〜25重量%
・食塩 0.1〜0.5重量%
・蛋白質 3〜10重量%
【0048】
9.チョコレート
・油脂含量 25〜60重量%
・植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 18〜50重量%
・カカオマス 0〜50重量%
・ココアパウダー 0〜30重量%
・粉乳 0〜30重量%
・糖質 10〜60重量%
・乳化剤 0〜5重量%
・香料 0〜3重量%
【0049】
10.無水クリーム
・油脂 25〜60重量%
・植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 18〜50重量%
・糖質 10〜60重量%
・呈味パウダー 0〜30重量%
・粉乳 0〜30重量%
【0050】
11.キャンディー
・油脂含量 1〜45重量%
・植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 18〜40重量%
・糖質、呈味成分 40〜90重量%
【0051】
12.ルー(カレー用、シチュー用、ハヤシ用等)
・油脂含量 25〜60重量%
・植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 18〜50重量%
・小麦粉 0〜40重量%
・調味料 10〜60重量%
【0052】
【実施例】
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何等制限されるものではない。
【0053】
〔実施例1〜4〕
位置選択性の無いリパーゼである市販リパーゼ(リパーゼ商品名:リパーゼQL(Alcaligenes 属)、名糖産業(株)製)を触媒として、下記表1に記載の配合で、油脂と、脂肪酸低級アルコールエステルと、植物ステロールとの混合物 (800g)を65℃で、反応系の水分量を調節してエステル化反応を行った。該エステル化反応前の全組成を下記表1に示した。また、該エステル化反応で使用した植物ステロール1〜3の全組成、及び該植物ステロール1〜3それぞれの植物ステロール部分の組成を下記表2に示した。
次いで、リパーゼを濾過した後、漂白(温度85℃、反応物に対し白土を1重量%添加し、1330Pa以下の減圧下で30分間処理)し、200℃、399Pa以下の減圧下で60分間水蒸気蒸留を行う脱臭にて、未反応の脂肪酸エチルを除去し、本発明の油脂組成物を得た。得られた本発明の油脂組成物の全組成及び特定成分の比率を下記表3に示した。
また、上記油脂組成物の特定成分の構成脂肪酸組成を下記表4に示した。
下記表4の記載から明らかなように、実施例1〜4の油脂組成物は、トリグリセリド、ジグリセリド及び植物ステロール脂肪酸エステルの構成脂肪酸組成が実質的に同一であることがわかる。
また、上記油脂組成物の風味と色調についての評価を下記表5に示した。
【0054】
【表1】
Figure 0004868640
【0055】
【表2】
Figure 0004868640
【0056】
【表3】
Figure 0004868640
【0057】
【表4】
Figure 0004868640
【0058】
【表5】
Figure 0004868640
【0059】
〔実施例5〕
(マーガリンの調製)
硬化大豆油(融点45℃)20重量%、パーム油15重量%、実施例1の油脂組成物50重量%、水13.3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及びフレーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑化によりマーガリンを作成した。このマーガリンは、植物ステロール脂肪酸エステルを20.5重量%、遊離の植物ステロールを0.8重量%含有していた。
得られたマーガリンは、乳化剤を添加していないが、急冷可塑化中、保存中 (4カ月)の何れにおいても水の分離がなかった。また、乳化剤を添加していないため、風味も非常に良好であった。
また、得られたマーガリンを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を13.1重量%含有していた。
【0060】
〔実施例6〕
(ファットスプレッドの調製)
魚硬化油(融点45℃)17.6重量%、実施例2の油脂組成物28.4重量%、水52.3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及びフレーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑化によりファットスプレッドを調製した。このファットスプレッドは、植物ステロール脂肪酸エステルを18.1重量%、遊離の植物ステロールを0.4重量%含有していた。
得られたファットスプレッドは、乳化剤を添加していないが、急冷可塑化中、保存中(3カ月)の何れにおいても水の分離がなかった。また、乳化剤を添加していないため、風味も非常に良好であった。
また、得られたファットスプレッドを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を11.4重量%含有していた。
【0061】
〔実施例7〕
(マヨネーズの調製)
卵黄8.5重量%、5重量%濃度の食酢9.5重量%、調味香辛料3.2重量%を混合し、水相を調製する。これに実施例3の油脂組成物78.8重量%を添加し、攪拌して予備乳化後、コロイドミルによって仕上げ乳化を行い、マヨネーズを得た。このマヨネーズは、植物ステロール脂肪酸エステルを59.6重量%、遊離の植物ステロールを2.0重量%含有していた。
得られたマヨネーズは、保存中(3カ月)に水の分離がなかった。また、風味も非常に良好であった。
また、得られたマヨネーズを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を38.4重量%含有していた。
【0062】
〔実施例8〕
(ソフトチョコレートの調製)
砂糖50重量部、カカオマス5重量部、全脂粉乳15重量部、実施例3の油脂組成物30重量部、レシチン0.3重量部、バニリン0.04重量部からなる配合にて、常法に従いロール掛け、コンチング処理し、ソフトチョコレートを得た。このソフトチョコレートは、植物ステロール脂肪酸エステルを22.6重量%、遊離の植物ステロールを0.8重量%含有していた。
得られたソフトチョコレートは、ブルームが発生せず、風味も非常に良好であった。
また、得られたソフトチョコレートを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を14.5重量%含有していた。
【0063】
〔実施例9〕
(無水クリームの調製)
実施例3の油脂組成物70重量%、ナタネ硬化油(融点23℃)29重量%、ナタネ硬化油(融点60℃)1重量%の油脂を混合し、急冷可塑化し、油脂混合物を調製した。該油脂混合物35重量%、砂糖45重量%、呈味パウダー10重量%、粉乳10重量%を混合し、無水クリームを得た。この無水クリームは、植物ステロール脂肪酸エステルを18.5重量%、遊離の植物ステロールを0.6重量%含有していた。
得られた無水クリームは、風味が非常に良好であった。
また、得られた無水クリームを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を11.9重量%含有していた。
【0064】
〔実施例10〕
(サンドクリームの調製)
実施例2の油脂組成物70重量部、ナタネ硬化油(融点36℃)30重量部、モノグリセリド0.1重量部を混合し、急冷可塑化し、油脂混合物を調製した。該油脂混合物をホイップし、比重を0.3とした。そしてシロップ100重量部を添加し、さらにホイップし、比重0.65のサンドクリームを得た。このサンドクリームは、植物ステロール脂肪酸エステルを22.2重量%、遊離の植物ステロールを0.5重量%含有していた。
得られたサンドクリームは、風味が非常に良好であった。
また、得られたサンドクリームを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を14.1重量%含有していた。
【0065】
〔実施例11〕
(ハードキャンディの調製)
実施例3の油脂組成物100重量部に、HLB13のデカグリセリンモノステアリン酸エステル23重量部、HLB3のグリセリン脂肪酸エステル14重量部、HLB16のショ糖脂肪酸エステル4重量部を添加してなる油脂組成物を予め用意した。この乳化剤を添加してなる油脂組成物35重量部、砂糖35重量部、水飴8.5重量部、脱脂粉乳1.5重量部、水40重量部を混合し、水中油型乳化物とし、これを140℃になるまで煮詰め、水分含量が1.9重量%となるまで水分をとばし、冷却、成形し、ハードキャンディーを得た。このハードキャンディーは、植物ステロール脂肪酸エステルを19.4重量%、遊離の植物ステロールを0.7重量%含有していた。
得られたハードキャンディーは、保存中の油のしみだしがなく、風味も良好であった。
また、得られたハードキャンディーを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を12.5重量%含有していた。
【0066】
〔実施例12〕
(ホイップクリームの調製)
まず、水49.5重量%を60℃に昇温し、攪拌しながら、脱脂粉乳4.9重量%、トリポリリン酸ナトリウム0.1重量%、ショ糖脂肪酸エステル0.2重量%を溶解させた水性相を用意した。
一方、大豆硬化油(融点36℃)15重量%、実施例3の油脂組成物30重量%に大豆レシチン0.2重量%、グリセリン脂肪酸エステル0.1重量%を溶解させた油性相を用意し、上記の水性相に油性相を加え混合攪拌して、予備乳化物を調製した。予備乳化後5MPaの圧力で均質化した後、VTIS殺菌機(アルファラバル社製UHT殺菌機)で142℃、4秒間殺菌し、再度5MPaの圧力で均質化後5℃まで冷却した。その後、冷蔵庫で24時間エージングを行い、ホイップクリームを得た。このホイップクリームは、植物ステロール脂肪酸エステルを22.7重量%、遊離の植物ステロールを0.8重量%含有していた。
得られたホイップクリームは、オーバーラン、乳化安定性、耐熱保形性、風味、口どけ、造花性のいずれも良好であった。
また、得られたホイップクリームを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を14.7重量%含有していた。
【0067】
〔実施例13〕
(ホイップクリームの調製)
まず、水49.5重量%を60℃に昇温し、攪拌しながら、脱脂粉乳4.9重量%、トリポリリン酸ナトリウム0.1重量%、ショ糖脂肪酸エステル0.2重量%を溶解させた水性相を用意した。
一方、バターオイル15重量%、実施例2の油脂組成物30重量%に大豆レシチン0.2重量%、グリセリン脂肪酸エステル0.1重量%を溶解させた油性相を用意し、上記の水性相に油性相を加え混合攪拌して、予備乳化物を調製した。予備乳化後5MPaの圧力で均質化した後、VTIS殺菌機(アルファラバル社製UHT殺菌機)で142℃、4秒間殺菌し、再度5MPaの圧力で均質化後5℃まで冷却した。その後、冷蔵庫で24時間エージングを行い、ホイップクリームを得た。このホイップクリームは、植物ステロール脂肪酸エステルを19.1重量%、遊離の植物ステロールを0.4重量%含有していた。
得られたホイップクリームは、オーバーラン、乳化安定性、耐熱保形性、風味、口どけ、造花性のいずれも良好であった。
また、得られたホイップクリームを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を12.1重量%含有していた。
【0068】
〔実施例14〕
(乳代替組成物の調製)
水64.2重量%を60℃に昇温し、攪拌しながら、脱脂粉乳10重量%、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.1重量%、クエン酸ナトリウム0.1重量%、ショ糖脂肪酸エステル0.3重量%を溶解した水性相に、実施例3の油脂組成物25重量%にソルビタンモノステアレート0.3重量%を溶解した油性相を加えて混合攪拌し、予備乳化物を調製した。予備乳化後5MPaの圧力で均質化した後、VTIS殺菌機(アルファラバル社製UHT殺菌機)で142℃、4秒間殺菌し、再度15MPaの圧力で均質化後5℃まで冷却、乳代替組成物を得た。この乳代替組成物は、植物ステロール脂肪酸エステルを18.9重量%、遊離の植物ステロールを0.7重量%含有していた。
得られた乳代替組成物は、風味、乳化安定性のいずれも良好であった。
また、得られた乳代替組成物を、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を12.2重量%含有していた。
【0069】
〔実施例15〕
(フライ用油脂の調整)
実施例1の植物ステロール含有油脂組成物50重量%と沃素価111.0の菜種油50重量%を混合し、トコフェロール100ppmを添加し、フライ用油脂を得た。このフライ用油脂は、植物ステロール脂肪酸エステルを20.4重量%、遊離の植物ステロールを0.7重量%含有していた。
得られたフライ用油脂の酸化安定性は良好であった。
また、得られたフライ用油脂を、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を13.2重量%含有していた。
【0070】
〔実施例16〕
(フライ用油脂の調製)
実施例4の植物ステロール含有油脂組成物100重量%に、トコフェロール100ppmを添加し、フライ用油脂を得た。このフライ用油脂は、植物ステロール脂肪酸エステルを28.5重量%、遊離の植物ステロールを0.6重量%含有していた。
得られたフライ用油脂の酸化安定性は良好であった。
また、得られたフライ用油脂を、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を18重量%含有していた。
【0071】
【発明の効果】
本発明の油脂組成物は、コレステロール吸収抑制作用を有する植物ステロールを高含量含有し、食品の原料油脂として用いることができる。
また、本発明の油脂組成物の製造方法は、上記油脂組成物を、高収率、低コストで製造することができる。

Claims (4)

  1. 植物ステロール脂肪酸エステル(A)を18重量%以上トリグリセリド(B)及び部分グリセリド(D)を含有し、該部分グリセリド(D)と該トリグリセリド(B)との重量比D/Bが4以下である油脂組成物。
  2. 上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)の構成脂肪酸組成と上記トリグリセリド(B)の構成脂肪酸組成とが、同一である請求項1記載の油脂組成物。
  3. 遊離の植物ステロール(C)を含有し、上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)と該遊離の植物ステロール(C)との重量比A/Cが6以上である請求項1又は2記載の油脂組成物。
  4. 上記部分グリセリド(D)が、ジグリセリド(E)とモノグリセリド(F)とから成り、その重量比E/Fが5以上である請求項1〜3の何れか1項に記載の油脂組成物。
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