JP4911815B2 - 植物ステロール含有油脂組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マーガリン、ファットスプレッド、ホイップクリーム等の油脂食品に好適に用いられる植物ステロール含有油脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
植物ステロールには小腸からのコレステロールの吸収抑制作用があることが古くから知られており、血漿コレステロール濃度低下剤として用いられている。コレステロールの吸収は、コレステロールが胆汁酸ミセルへ溶解することが必要である。しかし、コレステロールの胆汁酸への溶解量は低く、大部分はエマルジョンの状態にある。
【0003】
一方、植物ステロールの場合もコレステロールとほぼ同程度の量が胆汁酸ミセルへ溶解する。従って、コレステロールと植物ステロールが共存すると、コレステロールの胆汁酸ミセルへの溶解量が減少することになる。また、植物ステロールの小腸からの吸収率は低く、小腸内腔に残存するため、コレステロールの胆汁酸ミセルへの溶解量は制限されたままとなり、コレステロールの吸収が抑制されることとなる。従って、食事から摂取するコレステロールの影響を受けやすいヒトの場合、植物ステロールは有効な血漿コレステロール低下剤として、臨床的に利用されている。
【0004】
この植物ステロールは植物油脂や大豆、小麦等に含まれており、日常の食事で摂取しているが、その量はごく僅かなものである。現在の日本人の食生活を見てみると、食事からのコレステロールの吸収を抑制させるためには、1日約1〜2gの植物ステロールが必要であり、通常のヒトの食事でそのような多量の植物ステロールを摂取することは困難である。
【0005】
植物ステロールを油脂食品に利用した技術としては以下のものがあげられる。
特公昭57−26732号公報には、油脂中の遊離脂肪酸の含量を高めることによって植物ステロールの油脂への溶解性を高める方法が提案されている。この方法では、植物ステロールの油脂への溶解性は向上するが、油脂中の遊離脂肪酸の含量が高くそのまま製品化するのは難しい。
【0006】
特開昭59−147099号公報には、脱臭スカムを食用油脂に添加し、それを精製して油脂中の植物ステロール含量を高める方法が、特開昭57−39736号公報には、食用油脂から有機溶剤を用いて植物ステロールを抽出し、それを添加した油脂組成物が、それぞれ提案されているが、これらの方法で調製した油脂中の植物ステロールの含量はごく僅かなものであり満足できるものではない。
【0007】
特開昭57−206336号公報には、植物ステロールを0.5〜30重量%含有した食用油脂が提案されている。しかし、植物ステロールの油脂への溶解性は僅かであるため単に植物ステロールを油脂に混ぜただけでは、油脂への溶解性を改良したことにはなっておらず、これを油脂食品に利用することは困難である。
このように、植物ステロールは、油脂への溶解性が低いため油脂食品への利用はほとんど行われていないのが現状である。
【0008】
他方、植物ステロールを植物ステロール脂肪酸エステルにすることにより油脂への溶解性を高めて、油脂食品に利用している例もある。
例えば、ベルギー特許第753648号明細書には、植物ステロール脂肪酸エステルを0.5〜10重量%添加したサラダ油が、特表平6−506909号公報には、植物スタノール脂肪酸エステルを含有した油脂組成物が、それぞれ提案されている。しかし、これらの油脂組成物は、乳化物の形態の油脂食品の製造に利用する場合、乳化剤を添加する必要があり、乳化物の風味を改良することはできない。
【0009】
また、特開平11―127779号公報には、遊離の植物ステロールと植物ステロール脂肪酸エステルとの比率を特定した脂肪に基づく食品生成物が提案されている。しかし、この公報に記載の食品生成物も、乳化物の形態の油脂食品の製造に利用する場合、乳化剤量を低減することはできない。
【0010】
従って、本発明の目的は、コレステロール吸収抑制作用を付与することができ、かつマーガリン、ファットスプレッド、ホイップクリーム等の乳化物の形態の油脂食品の製造に利用する場合、乳化剤の無添加あるいは乳化剤量の低減化が可能で、乳化剤独特の風味が無いあるいは低減化した乳化物を得ることができる、植物ステロール含有油脂組成物を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、27〜49重量%の植物ステロール脂肪酸エステル(A)、15〜65重量%の部分グリセリド(B)及び遊離の植物ステロール(C)を含有し、上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)と上記遊離の植物ステロール(C)との重量比A/Cが6以上である植物ステロール含有油脂組成物を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0012】
【発明の実施形態】
以下、先ず、本発明の植物ステロール含有油脂組成物について詳細に説明する。
【0013】
本発明の植物ステロール含有油脂組成物の(A)成分の植物ステロール脂肪酸エステルを構成する植物ステロールとしては、特に制限はなく、例えばβ−シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール、ブラシカステロール等の植物ステロールや、これらの植物ステロールを水素添加した植物スタノールがあげられ、これらの中から選ばれた1種又は2種以上である。上記植物ステロールとしては、β−シトステロール、β−シトスタノール、カンペステロール及びカンペスタノールの中から選ばれた1種又は2種類以上を含有するのが好ましい。
【0014】
上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)を構成する脂肪酸としては、特に制限はなく、好ましくは炭素数4〜24の飽和及び不飽和脂肪酸があげられ、これらのうち炭素数16〜24の飽和及び不飽和脂肪酸を含有するのが好ましく、さらに炭素数16〜24の不飽和脂肪酸を含有するのが好ましい。
【0015】
上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)は、植物ステロール含有油脂組成物中、好ましくは1重量%以上、さらに好ましくは3重量%以上、最も好ましくは5重量%以上含有する。
【0016】
また、本発明の植物ステロール含有油脂組成物の(B)成分の部分グリセリドとは、モノグリセリド及び/又はジグリセリドを意味する。
上記部分グリセリドにおいて、ジグリセリド(E)とモノグリセリド(F)の重量比E/Fは、好ましくは5以上、さらに好ましくは6以上とする。上記重量比E/Fが5よりも小さいと、植物ステロール含有油脂組成物を調理時に加熱をする調理用やフライ用の油脂組成物として使用した場合、発煙を生じやすい。
【0017】
上記部分グリセリド(B)を構成する脂肪酸としては、特に制限はなく、上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)を構成する脂肪酸として上記に例示した脂肪酸と同様な脂肪酸があげられる。上記部分グリセリド(B)を構成する脂肪酸組成と、上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)を構成する脂肪酸組成とは、実質的に同一であることが好ましい。
【0018】
上記部分グリセリド(B)は、植物ステロール含有油脂組成物中、10〜70重量%、好ましくは15〜65重量%、さらに好ましくは20〜60重量%含有する。部分グリセリド(B)の含有量が10重量%よりも少ないと、これを乳化物に使用する場合、乳化剤の添加量を低減することができず、乳化物の風味を改良することができないので好ましくない。一方、部分グリセリド(B)の含有量が70重量%よりも多いと、製造コストが高いだけでなく、油脂食品に使用した場合、固化性が遅くなる等の物性に影響がでるので好ましくない。
【0019】
本発明の植物ステロール含有油脂組成物は、上記の植物ステロール脂肪酸エステル(A)と部分グリセリド(B)のほかに、遊離の植物ステロール、トリグリセリド及び遊離脂肪酸の中から選ばれた1種又は2種以上を含有してもよい。
【0020】
上記の遊離の植物ステロールの含有量は、特に制限はないが、本発明の植物ステロール含有油脂組成物中、好ましくは5重量%以下、さらに好ましくは3重量%以下、最も好ましくは1重量%以下である。
ここでいう遊離の植物ステロールとしては、例えばβ−シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール、ブラシカステロール等の植物ステロールや、これらの植物ステロールを水素添加した植物スタノールがあげられ、これらの中から選ばれた1種又は2種以上である。上記遊離の植物ステロールとしては、β−シトステロール、β−シトスタノール、カンペステロール及びカンペスタノールの中から選ばれた1種又は2種類以上を含有するのが好ましい。
【0021】
上記トリグリセリドの含有量は、特に制限はないが、本発明の植物ステロール含有油脂組成物中、好ましくは20〜90重量%、さらに好ましくは30〜90重量%、一層好ましくは35〜85重量%、最も好ましくは40〜80重量%である。
【0022】
本発明において、上記遊離の植物ステロールを含有する場合、植物ステロール脂肪酸エステル(A)と該遊離の植物ステロール(C)との重量比A/Cは、好ましくは6以上、さらに好ましくは7以上、一層好ましくは8以上、最も好ましくは9以上とする。上記重量比A/Cが6よりも小さいと、遊離の植物ステロールが溶解せず、結晶化し易くなる。
【0023】
本発明において、上記トリグリセリドを含有する場合、部分グリセリド(B)と該トリグリセリド(D)との重量比B/Dは、好ましくは4以下、さらに好ましくは3.5以下、より好ましくは3以下とする。上記重量比B/Dが4よりも大きい場合、部分グリセリドを濃縮するため製造コストが高くなり実用的でないばかりでなく、マーガリン等の油脂食品へ利用した場合の固化性が遅くなりやすい。
また、上記遊離脂肪酸の含有量は、特に制限はないが、本発明の植物ステロール含有油脂組成物中、好ましくは0.6重量%以下、さらに好ましくは0.4重量%以下、最も好ましくは0.3重量%以下である。
【0024】
本発明の植物ステロール含有油脂組成物は、植物ステロール脂肪酸エステル(A)と10〜70重量%の部分グリセリド(B)とを含有するため、コレステロール吸収抑制効果だけでなく、これを乳化物に使用する場合、乳化剤の添加量を低減もしくは完全に無添加にすることができる。
【0025】
また、本発明の植物ステロール含有油脂組成物は、単独もしくは、他の食用油脂と配合して、製菓用、製パン用、洋菓子用の、ショートニング、マーガリン、練り込み用油脂、ロールイン用油脂;ホイップクリーム用油脂;マヨネーズ用油脂;チョコレート用油脂;無水クリーム用油脂;調理用油脂;フライ用油脂、スプレー用油脂等の食品として用いることができる。そして上記のような油脂を用いて食パン、菓子パン、パイ、デニッシュ、シュー、ドーナツ、ケーキ、クラッカー、クッキー、ビスケット、ワッフル、スコーン、スナック菓子、ホイップクリーム、乳代替組成物、デザート、アイスクリーム、飲料、マヨネーズ、ドレッシング、チョコレート、無水クリーム、キャンディー、ガム、米菓、サンドクリーム、フィリングクリーム、サラダ、レトルト食品、ルー、フライ食品、冷凍食品等の食品を製造することができる。
【0026】
上記食品は、本発明の植物ステロール含有油脂組成物を含有する以外に、例えば、ブドウ糖、果糖、蔗糖、麦芽糖、酵素糖化水飴、乳糖、還元澱粉糖化物、異性化液糖、蔗糖結合水飴、オリゴ糖、還元糖ポリデキストロース、ソルビトール、還元乳糖、トレハロース、キシロース、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ラフィノース、ラクチュロース、パラチノースオリゴ糖、ステビア、アスパルテーム等の糖類、リン酸塩(ヘキサメタリン酸、第2リン酸、第1リン酸)、クエン酸のアルカリ金属塩(カリウム、ナトリウム等)、グアーガム、キサンタンガム、タマリンドガム、カラギーナン、アルギン酸塩、ファーセルラン、ローカストビーンガム、ペクチン、カードラン、澱粉、化工澱粉、結晶セルロース、ゼラチン、デキストリン、寒天、デキストラン等の安定剤、α−ラクトアルブミンやβ−ラクトグロブリン、血清アルブミン等のホエイ蛋白質、カゼイン、その他の乳蛋白質、低密度リポ蛋白質、高密度リポ蛋白質、ホスビチン、リベチン、リン糖蛋白質、オボアルブミン、コンアルブミン、オボムコイド等の卵蛋白質、グリアジン、グルテニン、プロラミン、グルテリン等の小麦蛋白質、その他動物性及び植物性蛋白質等の蛋白質、食塩、岩塩、海塩、塩化カリウム等の無機塩類、酢酸、乳酸、グルコン酸等の酸味料、β―カロチン、カラメル、紅麹色素等の着色料、トコフェロール、茶抽出物等の酸化防止剤、全卵、卵黄、卵白、酵素処理卵等の卵類、強力粉、中力粉、薄力粉等の穀類、大豆粉末等の豆類、水、着香料、乳製品、調味料、pH調整剤、酵素、食品保存料日持ち向上剤、果実、果汁、コーヒー、ナッツペースト、香辛料、カカオマス、ココアパウダー、野菜類、肉類、魚介類等の食品素材や食品添加物を含有させてもよい。
【0027】
次に具体的な食品の組成について説明する。ただし、油脂とは、トリグリセリド、部分グリセリド、植物ステロール脂肪酸エステル、植物ステロール等を含有するものである。
【0028】
1 油中水型乳化物(マーガリン、ファットスプレッド)
・油相/水相(重量比率) 95/5〜30/70
・油中水型乳化物中の植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 1〜60重量%
・油中水型乳化物中の部分グリセリドの含有量 3〜30重量%
・油相中の油脂の融点 20〜50℃
【0029】
2 ショートニング
・ショートニング中の植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 1〜70重量%
・ショートニング中の部分グリセリドの含有量 3〜40重量%
・油相中の油脂の融点 20〜50℃
【0030】
3 フライ用油脂、調理用油脂、スプレー用油脂
・フライ用油脂、調理用油脂又はスプレー用油脂中の植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 1〜70重量%
・酸化防止剤 0〜500ppm
・消泡剤 0〜500ppm
【0031】
4 チョコレート用油脂、無水クリーム用油脂
・チョコレート用油脂又は無水クリーム用油脂中の植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 1〜70重量%
・チョコレート用油脂又は無水クリーム用油脂中の部分グリセリドの含有量3〜40重量%
・油相中の油脂の融点 15〜40℃
【0032】
5 酸性水中油型乳化食品(マヨネーズ、ドレッシング)
・油相/水相(重量比率) 80/20〜20/80
・酸性水中油型乳化食品中の植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 1〜60重量%
・酸性水中油型乳化食品中の部分グリセリドの含有量 3〜40重量%
・油相中の油脂の融点 20℃以下
【0033】
6 ホイップクリーム
・油相/水相(重量比率) 60/40〜20/80
・ホイップクリーム中の植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 1〜50重量%
・ホイップクリーム中の部分グリセリドの含有量 2〜30重量%
・油相中の油脂の融点 25〜35℃
【0034】
7 パン
・油脂含量 10〜40重量%
・油脂含量に対する部分グリセリドの含有量 5〜30重量%
・油脂含量に対する植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 0.1〜30重量%
・小麦粉 20〜50重量%
・糖質 5〜25重量%
・食塩 0.1〜0.5重量%
・蛋白質 3〜15重量%
【0035】
8 焼き菓子
・油脂含量 10〜40重量%
・油脂含量に対する部分グリセリドの含有量 5〜30重量%
・油脂含量に対する植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 0.1〜30重量%
・小麦粉 20〜40重量%
・糖質 5〜25重量%
・食塩 0.1〜0.5重量%
・蛋白質 3〜10重量%
【0036】
9 チョコレート
・油脂含量 25〜60重量%
・油脂含量に対する部分グリセリドの含有量 5〜30重量%
・油脂含量に対する植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 0.1〜30重量%
・カカオマス 0〜50重量%
・ココアパウダー 0〜30重量%
・粉乳 0〜30重量%
・糖質 10〜60重量%
・乳化剤 0〜5重量%
・香料 0〜3重量%
【0037】
10 無水クリーム
・油脂含量 25〜60重量%
・油脂含量に対する部分グリセリドの含有量 5〜30重量%
・油脂含量に対する植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 0.1〜30重量%
・糖質 10〜60重量%
・呈味パウダー 0〜30重量%
・粉乳 0〜30重量%
【0038】
11 キャンディー
・油脂含量 1〜45重量%
・油脂含量に対する部分グリセリドの含有量 5〜30重量%
・油脂含量に対する植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 0.1〜30重量%
・糖質、呈味成分 40〜90重量%
【0039】
12 ルー(カレー用、シチュー用、ハヤシ用等)
・油脂含量 25〜60重量%
・油脂含量に対する部分グリセリドの含有量 5〜30重量%
・油脂含量に対する植物ステロール脂肪酸エステルの含有量 0.1〜30重量%
・小麦粉 0〜40重量%
・調味料 10〜60重量%
【0040】
次に、本発明の植物ステロール含有油脂組成物の好ましい製造方法について説明する。
本発明の植物ステロール含有油脂組成物の製造方法は、植物ステロールと、部分グリセリド及び/又はトリグリセリドとを、無溶媒下でリパーゼ又はアルカリを触媒としてエステル化反応を行うことにより、上述した本発明の植物ステロール含有油脂組成物を製造する。
【0041】
本発明の製造方法で用いられる上記部分グリセリドとしては、反応モノグリセリド、蒸留モノグリセリド、ジグリセリド、天然の油脂から抽出したジグリセリド等があげられる。
【0042】
本発明の製造方法で用いられる上記トリグリセリドとしては、例えば構成脂肪酸が、炭素数4〜24の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸からなる油脂で、具体的にはパーム油、パームオレイン、スーパーオレイン、パームステアリン、パーム中融点部等のパーム系油脂、大豆油、菜種油、綿実油、サフラワー油、サンフラワー油、ハイオレイックサンフラワー油、ハイオレイックサフラワー油、米糠油等の液状油、パーム核油、ヤシ油等のラウリン系油脂、牛脂、豚脂、魚油、乳脂等の動物油脂、MCT等の合成油、これらの硬化油、分別油、あるいはエステル交換油を単独あるいは2種以上配合して用いることができる。これらの内、上記トリグリセリドとしては、構成脂肪酸として、炭素数16〜24の不飽和脂肪酸を好ましくは30重量%以上、さらに好ましくは45重量%以上、最も好ましくは50重量%以上含有するものを使用するのが好ましい。
【0043】
植物ステロールと、部分グリセリド及び/又はトリグリセリドとを無溶媒下でリパーゼを触媒としてエステル化反応を行う場合、必要により、部分グリセリド及び/又はトリグリセリドに、グリセリン、脂肪酸低級アルコールエステル及び脂肪酸から選ばれた1種又は2種以上を添加してもかまわない。
【0044】
上記脂肪酸低級アルコールエステルとしては、特に制限はないが、脂肪酸部分が、好ましくは炭素数4〜24の飽和又は不飽和脂肪酸、さらに好ましくは炭素数16〜24の飽和又は不飽和脂肪酸で、アルコール部分が、エタノール、メタノール等で加水分解されたときに遊離のアルコールの沸点が100℃以下の低級アルコールであるものが好ましい。
【0045】
また、上記脂肪酸としては、特に制限はないが、好ましくは炭素数4〜24の飽和又は不飽和脂肪酸、さらに好ましくは炭素数16〜24の飽和又は不飽和脂肪酸を用いる。
【0046】
本発明の製造方法で触媒として用いられるリパーゼとしては、特に制限はないが、位置選択性の無いものを使用するのが好ましい。具体的にはAlcaligenes 属、Chromobacterium 属、Pseudomonas 属、Humicola属から得られる酵素等が好ましく、この中で、Alcaligenes 属、Chromobacterium 属、Pseudomonas 属から得られる酵素等がさらに好ましく、Alcaligenes 属から得られる酵素が最も好ましい。これらの酵素は、酵素粉末のままで使用することも可能であるが、ケイソウ土、アルミナ、イオン交換樹脂、活性炭、セラミック等の担体に固定化して用いてもかまわない。
【0047】
上記リパーゼを触媒として用いる場合、エステル化反応の反応系の水分量は、好ましくは900ppm以下、さらに好ましくは500ppm以下であることが、反応油の加水分解をできるだけ低くし、脱臭工程での損失を低くできるため望ましい。また、エステル化反応は常圧もしくは減圧の条件下で行なうことができる。
【0048】
また、触媒としてアルカリを用いる場合は、ソジウムメチラートを使用するのが好ましい。ソジウムメチラートを触媒として使用する場合、植物ステロールと部分グリセリド及び/又はトリグリセリドとの混合物を80〜100℃に加熱し、好ましくは900ppm、さらに好ましくは500ppm以下の水分まで脱水した後、触媒を添加し、常圧もしくは減圧下でエステル化反応を行うのがよい。エステル化反応終了後、クエン酸、リン酸等の酸で中和、水洗、脱水を行う。
触媒としては、リパーゼを使用した方が、アルカリ触媒を使用するよりも効率的かつ経済的である。
【0049】
また、上記のリパーゼ又はアルカリを触媒としてエステル化反応を行う場合、ランダムエステル交換を行うのが好ましい。ランダムエステル交換を行うことにより、植物ステロールが部分グリセリド及び/又はトリグリセドの構成脂肪酸でランダムにエステル化されるため、植物ステロール脂肪酸エステルと部分グリセリドの構成脂肪酸が実質的に同一になる。
【0050】
このようにして得られる植物ステロール含有油脂組成物は、ヘキサンやアセトン等の溶剤もしくは乾式分別を行い、遊離の植物ステロールを除去してもかまわない。
その後、植物ステロール含有油脂組成物は、通常の油脂の精製方法と同じ方法により精製を行う。ここでいう通常の油脂の精製方法とは、漂白、脱臭又は脱酸のことである。上記精製を行うことで、植物ステロール特有の臭いが無くなり、風味、色調の良好な本発明の植物ステロール含有油脂組成物が得られる。
【0051】
【実施例】
以下、実施例をもって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何等制限されるものではない。尚、下記の実施例1、7、9、15、16、19、22、24及び29は参考例である。
【0052】
実施例1〜9
位置選択性の無いリパーゼである市販リパーゼ(リパーゼ商品名:リパーゼQL(Alcaligenes 属)、名糖産業(株)製)を触媒として、下記表1に記載の配合で油脂と植物ステロールの混合物(800g)を65℃で、反応系の水分量を200ppmに調節してエステル化反応を行った。下記表1には、反応系の全組成を示し、下記表2には、反応で使用した植物ステロールの全組成とステロール組成を示した。
次いで、リパーゼを濾過した後、白土2重量%(但し実施例9のみ5重量%)を添加して漂白し、脱臭温度200℃で脱臭を行い、本発明の植物ステロール含有油脂組成物を得た。
得られた本発明の植物ステロール含有油脂組成物の全組成と特定成分の比率を下記表3に示した。また、得られた本発明の植物ステロール含有油脂組成物の特定成分の脂肪酸組成を下記表4に示した。
下記表4の記載から明らかなように、実施例1〜9の植物ステロール含有油脂組成物は、トリグリセリド、ジグリセリド及び植物ステロール脂肪酸エステルの構成脂肪酸組成が実質的に同一であることがわかる。
また、得られた植物ステロール含有油脂組成物の風味と色調についての評価を下記表5に示した。
【0053】
実施例10
位置選択性の無いリパーゼである市販リパーゼ(リパーゼ商品名:リパーゼQL(Alcaligenes 属)、名糖産業(株)製)を触媒として、下記表1に記載の配合で油脂と植物ステロールの混合物(800g)を65℃で、反応系の水分量を200ppmに調節してエステル化反応を行った。下記表1には、反応系の全組成を示し、下記表2には、反応で使用した植物ステロールの全組成とステロール組成を示した。
反応終了後リパーゼを濾過し、反応油を80℃で完全に溶解した。次に、これを5℃/hrの冷却速度で5℃まで冷却し、その後5℃で40hr保持し、遊離の植物ステロールを結晶化させた。結晶と濾液を減圧濾過にて濾別し、濾液部分に白土2重量%添加して漂白し、脱臭温度200℃で脱臭を行い、本発明の植物ステロール含有油脂組成物を得た。
下記表4に示したように、実施例10の植物ステロール含有油脂組成物は、トリグリセリド、ジグリセリド及び植物ステロール脂肪酸エステルの構成脂肪酸組成が実質的に同一であることがわかる。
また、実施例10の植物ステロール含有油脂組成物の風味と色調についての評価を下記表5に示した。
【0054】
【表1】
Figure 0004911815
【0055】
【表2】
Figure 0004911815
【0056】
【表3】
Figure 0004911815
【0057】
【表4】
Figure 0004911815
【0058】
【表5】
Figure 0004911815
【0059】
実施例11(マーガリンの調製)
硬化大豆油(融点45℃)20重量%、パーム油35重量%、実施例3の植物ステロール含有油脂組成物30重量%、水13.3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及びフレーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑化によりマーガリンを作成した。このマーガリンは、植物ステロール脂肪酸エステルを10.2重量%、遊離の植物ステロールを0.9重量%含有していた。
得られたマーガリンは、乳化剤を添加していないが、急冷可塑化中、保存中(4カ月)のいずれにおいても水の分離がなかった。また、乳化剤を添加していないため、風味も非常に良好であった。
また、得られたマーガリンを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を7.5重量%含有していた。
【0060】
実施例12(マーガリンの調製)
硬化大豆油(融点45℃)20重量%、パーム油35重量%、実施例10の植物ステロール含有油脂組成物30重量%、水13.3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及びフレーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑化によりマーガリンを作成した。このマーガリンは、植物ステロール脂肪酸エステルを14.7重量%、遊離の植物ステロールを0.3重量%含有していた。
得られたマーガリンは、乳化剤を添加していないが、急冷可塑化中、保存中(4カ月)のいずれにおいても水の分離がなかった。また、乳化剤を添加していないため、風味も非常に良好であった。
また、得られたマーガリンを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を8.4重量%含有していた。
【0061】
実施例13(ファットスプレッドの調製)
魚硬化油(融点36℃)27.6重量%、実施例3の植物ステロール含有油脂組成物18.4重量%、水52.3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及びフレーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑化によりファットスプレッドを調製した。このファットスプレッドは、植物ステロール脂肪酸エステルを6.3重量%、遊離の植物ステロールを0.6重量%含有していた。
得られたファットスプレッドは、乳化剤を添加していないが、急冷可塑化中、保存中(3カ月)のいずれにおいても水の分離がなかった。また、乳化剤を添加していないため、風味も非常に良好であった。
また、得られたファットスプレッドを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を4.6重量%含有していた。
【0062】
実施例14(ファットスプレッドの調製)
魚硬化油(融点36℃)27.6重量%、実施例10の植物ステロール含有油脂組成物18.4重量%、水52.3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及びフレーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑化によりファットスプレッドを調製した。このファットスプレッドは、植物ステロール脂肪酸エステルを9.0重量%、遊離の植物ステロールを0.2重量%含有していた。
得られたファットスプレッドは、乳化剤を添加していないが、急冷可塑化中、保存中(3カ月)のいずれにおいても水の分離がなかった。また、乳化剤を添加していないため、風味も非常に良好であった。
また、得られたファットスプレッドを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を5.2重量%含有していた。
【0063】
実施例15(マーガリンの調製)
硬化大豆油(融点45℃)20重量%、パーム油35重量%、実施例1の植物ステロール含有油脂組成物30重量%、水13.3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及びフレーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑化によりマーガリンを作成した。このマーガリンは、植物ステロール脂肪酸エステルを4.5重量%、遊離の植物ステロールを0.3重量%含有していた。
得られたマーガリンは、乳化剤を添加していないが、急冷可塑化中、保存中(4カ月)のいずれにおいても水の分離がなかった。また、乳化剤を添加していないため、風味も非常に良好であった。
また、得られたマーガリンを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を3.1重量%含有していた。
【0064】
実施例16(ファットスプレッドの調製)
魚硬化油(融点36℃)27.6重量%、実施例1の植物ステロール含有油脂組成物18.4重量%、水52.3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及びフレーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑化によりファットスプレッドを調製した。このファットスプレッドは、植物ステロール脂肪酸エステルを2.8重量%、遊離の植物ステロールを0.2重量%含有していた。
得られたファットスプレッドは、乳化剤を添加していないが、急冷可塑化中、保存中(3カ月)のいずれにおいても水の分離がなかった。また、乳化剤を添加していないため、風味も非常に良好であった。
また、得られたファットスプレッドを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を1.9重量%含有していた。
【0065】
実施例17
実施例11で得られたマーガリンを用いて下記表6に記載の配合と下記製法にて食パンを製造した。得られた食パンを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール脂肪酸エステルを0.5重量%、遊離の植物ステロールを0.05重量%(遊離型換算で計0.4重量%)含有していた。
【0066】
【表6】
Figure 0004911815
【0067】
Figure 0004911815
【0068】
実施例18
実施例12で得られたマーガリンを用いて実施例17と同様の配合と製法にて食パンを製造した。得られた食パンを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール脂肪酸エステルを0.9重量%、遊離の植物ステロールを0.02重量%(遊離型換算で計0.5重量%)含有していた。
【0069】
実施例19
実施例15で得られたマーガリンを用いて実施例17と同様の配合と製法にて食パンを製造した。得られた食パンを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール脂肪酸エステルを0.3重量%、遊離の植物ステロールを0.02重量%(遊離型換算で計0.2重量%)含有していた。
【0070】
実施例20
実施例11で得られたマーガリンを用いてビスケットを製造した。ビスケット生地は、マーガリン35重量部、上白糖40重量部を混ぜ合わせ、これに全卵5重量部と水18重量部と食塩0.5重量部の混合物を加えて混ぜ合わせ、さらに薄力粉100重量部を加えて均一に混合して得た。このビスケット生地を直径35mm、重量4gの円形に成形し、焼成することによりビスケットを得た。
得られたビスケットを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール脂肪酸エステルを2.2重量%、遊離の植物ステロールを0.2重量%(遊離型換算で計1.6重量%)含有していた。
【0071】
実施例21
実施例12で得られたマーガリンを用いて実施例20と同様の配合と製法にてビスケットを製造した。得られたビスケットを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール脂肪酸エステルを3.2重量%、遊離の植物ステロールを0.06重量%(遊離型換算で計1.8重量%)含有していた。
【0072】
実施例22
実施例15で得られたマーガリンを用いて実施例20と同様の配合と製法にてビスケットを製造した。得られたビスケットを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール脂肪酸エステルを1.0重量%、遊離の植物ステロールを0.07重量%(遊離型換算で計0.7重量%)含有していた。
【0073】
実施例23(マーガリンの調製)
硬化大豆油(融点45℃)20重量%、実施例3の植物ステロール含有油脂組成物65重量%、水13.3重量%、食塩1重量%、脱脂粉乳0.5重量%及びフレーバー0.2重量%を乳化、急冷可塑化によりマーガリンを作成した。このマーガリンは、植物ステロール脂肪酸エステルを22.1重量%、遊離の植物ステロールを2.0重量%含有していた。
得られたマーガリンは、乳化剤を添加していないが、急冷可塑化中、保存中(4カ月)のいずれにおいても水の分離がなかった。また、乳化剤を添加していないため、風味も非常に良好であった。
また、得られたマーガリンを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を16.3重量%含有していた。
【0074】
実施例24(マヨネーズの調製)
卵黄9重量%、デンプン5.2重量%、砂糖8.2重量%、食塩2.8重量%、食酢8重量%、調味香辛料1重量%及び水35.8重量%を混合し、水相を調製した。これに実施例1の植物ステロール含有油脂組成物30重量%を添加し、攪拌して予備乳化後、コロイドミルによって仕上げ乳化を行い、マヨネーズを得た。このマヨネーズは、植物ステロール脂肪酸エステルを4.5重量%、遊離の植物ステロールを0.3重量%含有していた。
得られたマヨネーズは、保存中(3カ月)に水の分離がなかった。また、風味も非常に良好であった。
また、得られたマヨネーズを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を3重量%含有していた。
【0075】
実施例25(マヨネーズの調製)
卵黄9重量%、デンプン5.2重量%、砂糖8.2重量%、食塩2.8重量%、食酢8重量%、調味香辛料1重量%及び水35.8重量%を混合し、水相を調製した。これに実施例3の植物ステロール含有油脂組成物30重量%を添加し、攪拌して予備乳化後、コロイドミルによって仕上げ乳化を行い、マヨネーズを得た。このマヨネーズは、植物ステロール脂肪酸エステルを10.2重量%、遊離の植物ステロールを0.9重量%含有していた。
得られたマヨネーズは、保存中(3カ月)に水の分離がなかった。また、風味も非常に良好であった。
また、得られたマヨネーズを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を7.1重量%含有していた。
【0076】
実施例26(マヨネーズの調製)
卵黄9重量%、デンプン5.2重量%、砂糖8.2重量%、食塩2.8重量%、食酢8重量%、調味香辛料1重量%及び水35.8重量%を混合し、水相を調製した。これに実施例10の植物ステロール含有油脂組成物30重量%を添加し、攪拌して予備乳化後、コロイドミルによって仕上げ乳化を行い、マヨネーズを得た。このマヨネーズは、植物ステロール脂肪酸エステルを14.7重量%、遊離の植物ステロールを0.3重量%含有していた。
得られたマヨネーズは、保存中(3カ月)に水の分離がなかった。また、風味も非常に良好であった。
また、得られたマヨネーズを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を9.3重量%含有していた。
【0077】
実施例27(ソフトチョコレートの調製)
砂糖50重量部、カカオマス5重量部、全脂粉乳15重量部、実施例4の植物ステロール含有油脂組成物30重量部、レシチン0.3重量部、バニリン0.04重量部からなる配合にて、常法に従いロール掛け、コンチング処理し、ソフトチョコレートを得た。このソフトチョコレートは、植物ステロール脂肪酸エステルを8.4重量%、遊離の植物ステロールを0.6重量%含有していた。
得られたソフトチョコレートは、ブルームが発生せず、風味も非常に良好であった。
また、得られたソフトチョコレートを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を5.7重量%含有していた。
【0078】
実施例28〈無水クリームの調製〉
実施例4の植物ステロール含有油脂組成物70重量%、ナタネ硬化油(融点23℃)29重量%、ナタネ硬化油(融点60℃)1重量%の油脂を混合し、急冷可塑化し、油脂混合物を調製した。該油脂混合物35重量%、砂糖45重量%、呈味パウダー10重量%、粉乳10重量%を混合し、無水クリームを得た。この無水クリームは、植物ステロール脂肪酸エステルを6.9重量%、遊離の植物ステロールを0.5重量%含有していた。
得られた無水クリームは、風味が非常に良好であった。
また、得られた無水クリームを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を4.7重量%含有していた。
【0079】
実施例29〈サンドクリームの調製〉
実施例1の植物ステロール含有油脂組成物70重量部、ナタネ硬化油(融点36℃)30重量部、モノグリセリド0.1重量部を混合し、急冷可塑化し、油脂混合物を調製た。該油脂混合物をホイップし比重を0.3とした。そしてシロップ100重量部を添加し、さらにホイップし、比重0.65のサンドクリームを得た。このサンドクリームは、植物ステロール脂肪酸エステルを5.2重量%、遊離の植物ステロールを0.3重量%含有していた。
得られたサンドクリームは、風味が非常に良好であった。
また、得られたサンドクリームを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を3.5重量%含有していた。
【0080】
実施例30〈ハードキャンディの調製〉
実施例2の植物ステロール含有油脂組成物100重量部に、ポリグリセリン脂肪酸エステル23重量部、グリセリン脂肪酸エステル14重量部、ショ糖脂肪酸エステル4重量部を添加してなる油脂組成物を予め用意した。この乳化剤を添加してなる油脂組成物35重量部、砂糖35重量部、水飴8.5重量部、脱脂粉乳1.5重量部、水40重量部を混合し、水中油型乳化物とし、これを140℃になるまで煮詰め、水分含量が1.9重量%となるまで水分をとばし、冷却、成形し、ハードキャンディーを得た。このハードキャンディーは、植物ステロール脂肪酸エステルを7.2重量%、遊離の植物ステロールを0.5重量%含有していた。
得られたハードキャンディーは、保存中の油のしみだしがなく、風味も良好であった。
また、得られたハードキャンディーを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を4.9重量%含有していた。
【0081】
実施例31〈ホイップクリームの調製〉
まず、水50重量%を60℃に昇温し、攪拌しながら、脱脂粉乳4.9重量%、トリポリリン酸ナトリウム0.1重量%を溶解させた水性相を用意した。
一方、大豆硬化油(融点36℃)10重量%、実施例3の植物ステロール含有油脂組成物35重量%を混合した油性相を用意し、上記の水性相に油性相を加え混合攪拌して、予備乳化物を調製した。予備乳化後5MPaの圧力で均質化した後、VTIS殺菌機(アルファラバル社製UHT殺菌機)で142℃、4秒間殺菌し、再度5MPaの圧力で均質化後5℃まで冷却した。その後、冷蔵庫で24時間エージングを行い、ホイップクリームを得た。このホイップクリームは、植物ステロール脂肪酸エステルを11.9重量%、遊離の植物ステロールを1.1重量%含有していた。
得られたホイップクリームは、オーバーラン、乳化安定性、耐熱保形性、風味、口どけ、造花性のいずれも良好であった。
また、得られたホイップクリームを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を8.4重量%含有していた。
【0082】
実施例32〈ホイップクリームの調製〉
まず、水50重量%を60℃に昇温し、攪拌しながら、脱脂粉乳4.9重量%、トリポリリン酸ナトリウム0.1重量%を溶解させた水性相を用意した。
一方、バターオイル10重量%、実施例3の植物ステロール含有油脂組成物35重量%を混合した油性相を用意し、上記の水性相に油性相を加え混合攪拌して、予備乳化物を調製した。予備乳化後5MPaの圧力で均質化した後、VTIS殺菌機(アルファラバル社製UHT殺菌機)で142℃、4秒間殺菌し、再度5MPaの圧力で均質化後5℃まで冷却した。その後、冷蔵庫で24時間エージングを行い、ホイップクリームを得た。このホイップクリームは、植物ステロール脂肪酸エステルを11.9重量%、遊離の植物ステロールを1.1重量%含有していた。
得られたホイップクリームは、オーバーラン、乳化安定性、耐熱保形性、風味、口どけ、造花性のいずれも良好であった。
また、得られたホイップクリームを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を8.4重量%含有していた。
【0083】
実施例33〈ホイップクリームの調製〉
水49.5重量%を60℃に昇温し、攪拌しながら、脱脂粉乳4.9重量%、トリポリリン酸ナトリウム0.1重量%、ポリグリセリン脂肪酸0.2重量%を溶解させた水性相を用意した。
一方、バターオイル10重量%、ナタネ硬化油(融点36℃)25重量%、実施例3の植物ステロール含有油脂組成物10重量%に大豆レシチン0.1重量%、ソルビタン脂肪酸エステル0.2重量%を溶解した油性相を用意し、上記の水性相に油性相を加えて混合攪拌し、予備乳化物を調製した。予備乳化後5MPaの圧力で均質化した後、VTIS殺菌機(アルファラバル社製UHT殺菌機)で142℃、4秒間殺菌し、再度5MPaの圧力で均質化後5℃まで冷却した。その後、冷蔵庫で24時間エージングを行い、ホイップクリームを得た。このホイップクリームは、植物ステロール脂肪酸エステルを3.4重量%、遊離の植物ステロールを0.3重量%含有していた。
得られたホイップクリームは、オーバーラン、乳化安定性、耐熱保形性、風味、口どけ、造花性のいずれも良好であった。
また、得られたホイップクリームを、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を2.4重量%含有していた。
【0084】
実施例34〈乳代替組成物の調製〉
水64重量%を60℃に昇温し、攪拌しながら、脱脂粉乳25重量%、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.2重量%、クエン酸ナトリウム0.2重量%、ショ糖脂肪酸エステル0.3重量%を溶解した水性相に、実施例3の植物ステロール含有油脂組成物10重量%にグリセリン脂肪酸エステル0.3重量%を溶解した油性相を加えて混合攪拌し、予備乳化物を調製した。予備乳化後5MPaの圧力で均質化した後、VTIS殺菌機(アルファラバル社製UHT殺菌機)で142℃、4秒間殺菌し、再度15MPaの圧力で均質化後5℃まで冷却、乳代替組成物を得た。この乳代替組成物は、植物ステロール脂肪酸エステルを3.4重量%、遊離の植物ステロールを0.3重量%含有していた。
得られた乳代替組成物は、風味、乳化安定性のいずれも良好であった。
また、得られた乳代替組成物を、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を2.4重量%含有していた。
【0085】
実施例35(フライ用油脂の調製)
実施例2の植物ステロール含有油脂組成物50重量%と沃素価111.0の菜種油50重量%を混合し、トコフェロール100ppmを添加し、フライ用油脂を得た。このフライ用油脂は、植物ステロール脂肪酸エステルを14重量%、遊離の植物ステロールを1重量%含有していた。
得られたフライ用油脂の酸化安定性は良好であった。
また、得られたフライ用油脂を、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を9.5重量%含有していた。
【0086】
実施例36(フライ用油脂の調製)
実施例2の植物ステロール含有油脂組成物100重量%に、トコフェロール100ppmを添加し、フライ用油脂を得た。このフライ用油脂は、植物ステロール脂肪酸エステルを28重量%、遊離の植物ステロールを2重量%含有していた。
得られたフライ用油脂の酸化安定性は良好であった。
また、得られたフライ用油脂を、基準油脂分析法(日本油化学協会)の2.4.9.1−1996(薄層クロマトグラフ−ガスクロマトグラフ法)に準じて測定したところ、植物ステロール(遊離型換算)を19.1重量%含有していた。
【0087】
【発明の効果】
本発明の植物ステロール含有油脂組成物は、コレステロール吸収抑制作用を付与することができ、かつマーガリン、ファットスプレッド、ホイップクリーム等の乳化物の形態の油脂食品の製造に利用する場合、乳化剤の無添加あるいは乳化剤量の低減化が可能で、乳化剤独特の風味が無いあるいは低減化した乳化物を得ることができる。

Claims (5)

  1. 27〜49重量%の植物ステロール脂肪酸エステル(A)、15〜65重量%の部分グリセリド(B)及び遊離の植物ステロール(C)を含有し、上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)と上記遊離の植物ステロール(C)との重量比A/Cが6以上である植物ステロール含有油脂組成物。
  2. 上記植物ステロール脂肪酸エステル(A)の構成脂肪酸組成と上記部分グリセリド(B)の構成脂肪酸組成とが同一である請求項1記載の植物ステロール含有油脂組成物。
  3. トリグリセリド(D)を含有し、上記部分グリセリド(B)と上記トリグリセリド(D)の重量比B/Dが4以下である請求項1又は2記載の植物ステロール含有油脂組成物。
  4. 上記部分グリセリドがジグリセリド(E)とモノグリセリド(F)から成り、その重量比E/Fが5以上である請求項1〜の何れか1項に記載の植物ステロール含有油脂組成物。
  5. 請求項1〜の何れか1項に記載の植物ステロール含有油脂組成物を使用した食品。
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