JP2002204071A - 配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板の製造方法

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JP2002204071A
JP2002204071A JP2001022363A JP2001022363A JP2002204071A JP 2002204071 A JP2002204071 A JP 2002204071A JP 2001022363 A JP2001022363 A JP 2001022363A JP 2001022363 A JP2001022363 A JP 2001022363A JP 2002204071 A JP2002204071 A JP 2002204071A
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filling resin
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Teruhisa Hayashi
照久 林
Yasutake Hotta
育丈 堀田
Koju Ogawa
幸樹 小川
Eiji Kodera
英司 小寺
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品が内蔵された配線基板を製造する方
法において、配線の形成を不具合なく行えるようにす
る。 【解決手段】 本実施例の配線基板の製造方法では、ス
ルーホール貫通孔9内部を穴埋樹脂12で穴埋めした後
に、電子部品配置用貫通孔21へのコンデンサ素子13
の内蔵を行うことにしている。そのため、電子部品配置
用貫通孔21に充填されるべき充填樹脂4によりスルー
ホール貫通孔9が塞がれてしまう、という問題は生じな
い。また、電子部品配置用貫通孔21の開口部付近にお
いて導体層に生じた窪みに穴埋樹脂12が詰まることも
ないため、それに起因して配線パターン形成に支障が生
じることもなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子部品を内蔵
した配線基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、集積回路素子(ICチップ)
が搭載される配線基板に、各種の電子部品を内蔵するこ
とが検討されている。電子部品を表面実装する場合より
も、ICチップと電子部品との間の配線長の短縮化を図
り、配線のインダクタンス成分が増加することを抑制す
るためである。具体的には、電子部品を収容するための
収容部(本明細書では「電子部品収容部」という。)を
配線基板本体に形成し、その電子部品収容部の内部に電
子部品を配置し、更に充填樹脂を注入し硬化させること
により電子部品を配線基板に内蔵することが考えられて
いる。なお、本明細書で配線基板本体とは、いわゆるコ
ア基板であり、配線基板の骨格となる基板をいう。ま
た、配線基板本体、即ちコア基板には、その基板内部に
導体層(導体パターン)を内蔵するもの、例えば複数の
絶縁層と導体層とが交互に積層されたものも含まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、配線基板本
体にはその第1主面および第2主面に形成した導体層同
士を接続するスルーホールを構成することが多いが、電
子部品を配線基板に内蔵させると共にスルーホールを形
成する手法としては、例えば図11に示すようなものが
考えられる。
【0004】即ち、配線基板本体503に電子部品収容
部521(例えば凹部)を形成すると共にスルーホール
を形成するための貫通孔(本明細書では「スルーホール
貫通孔」という。)509を設ける。そして、電子部品
収容部521に電子部品513を配置し、更に充填樹脂
504を注入し硬化させることにより電子部品513を
固定する(図11(a)参照)。その後、図11(b)
に示すように、パネルメッキにより配線基板本体503
の主面503aに導体層520を形成すると共にスルー
ホール貫通孔509の内周面にも導体層520を形成
し、更に、スルーホール貫通孔509内部に樹脂512
を充填することによりスルーホール511を構成すると
いうものである(図11(c)参照)。
【0005】しかしながら、この手法では、配線基板に
おける配線形成に不具合が生じてしまう可能性がある。
即ち、電子部品収容部521に充填樹脂504を注入す
る際に、その充填樹脂504がはみ出てスルーホール貫
通孔509を塞いでしまい、スルーホールの形成をうま
く行うことができない可能性がある。
【0006】また、電子部品収容部521に充填された
充填樹脂504の表面及びその周辺に導体層520を形
成する際には、その電子部品収容部521の開口部の縁
部付近において導体層520に窪み522が生じる可能
性がある(図11(b)参照)。これは、充填樹脂50
4と電子部品収容部521の開口部の縁部とが完全には
密着し難く、それらの間にわずかな隙間518が生じる
可能性があるためである(図11(a)参照)。こうし
た窪み522が生じた場合、導体層520の形成後にス
ルーホール貫通孔509内を穴埋樹脂512で穴埋めす
ることにすると、図11(c)に示す様に、その窪み5
22にも穴埋樹脂524が入り込んでしまう可能性があ
り、その後の配線パターンの形成に支障を来す結果とな
る。
【0007】本発明は、こうしたことを背景としてされ
たものであり、電子部品が内蔵された配線基板を製造す
る方法において、配線の形成を不具合なく行えるように
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するためになされた本発明(請求項1記載)の態
様は、配線基板本体に形成され樹脂で穴埋めされたスル
ーホールを有すると共に、該配線基板本体に形成された
電子部品収容部の内部に電子部品が内蔵された配線基板
を製造する方法であって、配線基板本体にスルーホール
を形成するためのスルーホール貫通孔を穿設するスルー
ホール貫通孔穿設工程と、該穿設されたスルーホール貫
通孔の内周面にメッキを施すメッキ工程と、該内周面に
メッキが施されたスルーホール貫通孔を樹脂で埋める穴
埋工程と、電子部品が収容された電子部品収容部内に、
前記穴埋工程の後充填樹脂を注入し硬化させることによ
り、該電子部品を固定する固定工程と、を有することを
特徴とする。
【0009】即ち、本発明(請求項1)においては、ス
ルーホール貫通孔内部を樹脂で穴埋めした後に、電子部
品収容部への充填樹脂の注入を行うことにしているた
め、電子部品収容部に充填されるべき充填樹脂によりス
ルーホール貫通孔が塞がれてしまう、といった不具合が
生じない。また、電子部品収容部の開口部の縁部付近に
おいて導体層に生じた窪みに穴埋め樹脂が詰まることも
ないため、穴埋め樹脂の詰まりに起因して配線パターン
形成に支障が生じることもなくなる。
【0010】配線基板本体への電子部品収容部の形成
や、電子部品収容部への電子部品の配置は、固定工程に
おける充填樹脂の注入前であれば、いつ行っても良い。
しかし、電子部品収容部の形成については、請求項2に
記載のように、メッキ工程の前に行うようにするとより
好ましい。
【0011】請求項2記載の製造方法においては、メッ
キ工程の前に配線基板本体に電子部品収容部を形成する
収容部形成工程を有しており、メッキ工程では、スルー
ホール貫通孔の内周面および電子部品収容部の内面にメ
ッキを施すこととしている。この様に、電子部品収容部
の内面にもメッキを施すようにすれば、その施されたメ
ッキにより電磁シールドを図ることができる。
【0012】ここで電子部品収容部の形態としては様々
考えられ、例えば凹部として構成することが考えられ
る。しかし、配線基板本体に設けた凹部に電子部品を高
精度で配置することは容易でない。即ち、電子部品を所
望の位置に載置しても、外部からの振動等によってその
位置がずれたり、また、はんだ付けの際、溶融したはん
だの表面張力により位置がずれてしまったりすることも
考えられる。電子部品の位置がずれると、基板の配線と
の電気的接続に不具合が生じることになる。
【0013】そこで、電子部品を高い位置精度で配置す
るには、電子部品収容部を、板状の配線基板本体の第1
主面及び第2主面のうち一方から他方に貫通する貫通孔
(本明細書では「電子部品配置用貫通孔」という。)と
して形成するものとし、請求項3記載の様に、表面に粘
着剤を有するシート材で、電子部品収容部の第2主面側
の開口部を、粘着剤が電子部品収容部の内側に露出する
ように塞ぐ閉塞工程と(塞がれる開口部側の面を便宜的
に「第2主面」とする)、電子部品を、シート材に粘着
剤を介して粘着した状態となるよう、電子部品収容部内
に配置する配置工程と、を行うようにするとよい。
【0014】請求項3記載の配線基板の製造方法によれ
ば、電子部品を、シート材の粘着剤に粘着した状態とな
るように電子部品収容部に収容することから、その位置
ずれを防止することができ、高い位置精度を実現でき
る。そのため、電子部品と配線との電気的接続も確実に
図ることができ、信頼性の高い配線基板を得ることがで
きる。
【0015】シート材としては、例えばポリイミド、ポ
リエステル、PET、PTFEで構成したものが考えら
れる。この内、耐熱性、耐薬品性の点で優れているPT
FEを使用するのが比較的好ましい。また、シート材の
表面に付される粘着剤としては、例えばシリコン系の粘
着剤、アクリル系の粘着剤、熱可塑性ゴム系の粘着剤な
どが考えられる。この内、離型性(即ち、剥がし易
さ)、耐熱性の点で優れているシリコン系の粘着剤を使
用するのが比較的好ましい。
【0016】ところで、シート材の表面において電子部
品を正確な位置に載置しても、その後注入される充填樹
脂に押されることにより、その位置がずれたり、傾いた
りする可能性がある。そうすると、電子部品の電極端子
と配線パターンとの接続が困難となることも考えられ
る。
【0017】そこで電子部品の位置の精度を上げるに
は、シート材の粘着力を高くした方が好ましい。具体的
には、シート材として、その粘着力が8.0N/25m
m以上であるものを用いることが望ましい。この粘着力
は、180°引きはがし法(JIS Z0237)によ
り測定されるものである。また、この単位[N/25m
m]は、幅25mmのシート材を試料として測定された
力を意味する(以下同様)。
【0018】この様にシート材の粘着力が高ければ、電
子部品が配置された貫通孔に充填樹脂を注入する際も、
電子部品が動きにくくなり、電子部品の位置の精度を高
めることができる。また、シート材は、機械的強度の高
いものである方が、好ましい。シート材の強度が低すぎ
ると、その表面に電子部品を載置する際にシート材が変
形し電子部品の位置ずれが生じるなど、電子部品の載置
が困難となるからである。具体的には、シート材として
は、その引張強さ(JIS Z0237)が100N/
25mm以上であるもの(より好ましくは150N/2
5mm以上)を用いるとよい。
【0019】配置工程は、必ずしも閉塞工程の後に行う
必要はなく、同時に行うようにしても良い。シート材に
電子部品を粘着させておき、そのシート材で電子部品収
容部を塞ぐと同時に、電子部品が電子部品収容部内部に
配置されるようにすれば、閉塞工程及び配置工程を同時
に行うことができる。
【0020】ところで、充填樹脂の粘性によっては、電
子部品本体とシート材との間が狭すぎると、そこに充填
樹脂が入り込めない可能性がある。その場合、電子部品
本体とシート材との間には、充填されない空間が生じ、
その後のビルドアップ層の形成に支障が生じる可能性が
ある。一方、電子部品本体とシート材との間に全く隙間
がない場合には、電子部品本体が、硬化した充填樹脂の
外部に露出することとなる。電子部品本体が充填樹脂の
内部に埋没しない場合、後の工程にて、電子部品本体が
エッチング液に侵されるなどの問題が生じる可能性があ
る。また、後の工程にて、電子部品本体が損傷する可能
性もある。
【0021】そこで配置工程では、電子部品の電極端子
がシート材に粘着すると共に、電子部品本体とシート材
との間には充填樹脂が流入可能な隙間が形成されるよ
う、電子部品を配置するとよい。この様にすれば、電子
部品本体とシート材との間に充填樹脂が流入可能な隙間
が形成されるようにすることから、そういった問題の発
生を防止できる。
【0022】電子部品本体とシート材との間に充填樹脂
が流入可能な隙間が形成される様にするには、シート材
として、シート材の表面の粘着剤の厚みが、電極端子の
高さ(電子部品本体から突出した部分の高さ)よりも小
さいものを用いた方がよい。たとえば、電子部品とし
て、電極端子の高さが30μm〜70μmであるものを
内蔵させる場合には、粘着剤の厚さは、少なくとも70
μm未満であることが必要である。粘着剤の厚みが70
μm以上になると、電子部品の電極端子が粘着剤に埋ま
った場合に、充填樹脂の流入に十分な隙間を電子部品本
体とシート材との間に確保することが難しくなるためで
ある。
【0023】また、シート材の表面の粘着剤の厚みが小
さいと、所定の粘着力が得られ難くなる。そのため、所
定の粘着力を確保するためには、粘着剤の厚みは15μ
m以上であることが望ましい。つまり、シート材とし
て、粘着剤の厚さが15μm以上70μm未満であるも
のを用いるとよい。
【0024】また、充填樹脂の硬化後、シート材を除去
するシート除去工程を行うと良い。シート材を除去すれ
ば、その後、第2主面側での配線層及び絶縁層の形成
(所謂ビルドアップ)等を支障なく行うことができる。
また、シート材の除去を、充填樹脂の硬化が不完全な状
態で行うと、電子部品収容部内の電子部品の位置がずれ
る可能性があるが、充填樹脂が硬化した後にシート材除
去を行なえば、そうした心配もない。
【0025】さて上述の様に、電子部品本体とシート材
との間に充填樹脂が流入可能な隙間を形成すると好まし
いが、充填樹脂の粘性と電子部品が配置された電子部品
収容部内の隙間との関係によっては、充填樹脂を電子部
品収容部内の全部に行き渡らせるのは必ずしも容易でな
く、例えば局所的にボイドが発生することも考えられ
る。電子部品収容部内における隙間とは、電子部品本体
とシート材との間の他にも、電子部品同士の間、或いは
電子部品と電子部品収容部の内壁(内側面)との間など
が考えられるが、そうした電子部品収容部内の隙間との
関係を考慮しつつ充填樹脂の粘性を制御することは容易
でない。
【0026】そこで、シート除去工程後に、電子部品収
容部に第2主面側から充填樹脂を注入し、その注入した
充填樹脂を硬化させる再充填工程を行うと良い。この様
にすれば、シート材で塞いだ開口部側からも、充填樹脂
を電子部品収容部内に注入することから、隙間なく、確
実に電子部品収容部に充填樹脂を充填することが容易と
なる。
【0027】なお、再充填工程を有する場合、結果的に
は、電子部品収容部内への充填樹脂の注入は第1主面側
および第2主面側から行うこととなる。これを行うに
は、配線基板本体の位置を定めておいて、充填樹脂を注
入するための器具(例えばノズル)を移動させても良い
が、器具の位置を定めておいて、配線基板本体を反転さ
せるようにした方が作業効率が良い。そこで、固定工程
と再充填工程との間には、配線基板本体を裏表反転させ
る基板反転工程を有するようにすると望ましい。基板反
転工程は、シート除去工程の先であっても後であっても
どちらでも良い。
【0028】次に、請求項4記載の配線基板の製造方法
は、電子部品収容部に注入された充填樹脂の硬化後、充
填樹脂の表面を平坦に整面する工程を有する。この工程
は、具体的には例えば、固定工程において充填樹脂を硬
化させた後にその硬化した充填樹脂に対して行う態様が
考えられ、また再充填工程を有する場合には、再充填工
程において充填樹脂を硬化させた後にその硬化した充填
樹脂に対して行う態様も考えられるが、どちらか一方の
みを行っても良いし、それら両方を行うようにしても良
い。
【0029】充填樹脂は、電子部品収容部内に注入後、
硬化により成形されるので、表面が盛り上がったり、凸
凹になりやすいが、請求項4記載の様に充填樹脂の表面
を平坦化すれば、その後、第1主面上又は第2主面上で
のビルドアップ層(絶縁層および導体層)の形成を支障
なく行うことができる。また、充填樹脂の平坦化を、充
填樹脂の硬化が不完全な状態で行うと、電子部品収容部
内の電子部品の位置がずれる可能性があるが、請求項4
記載の製造方法では、充填樹脂が硬化した後にシート材
の除去を行うことから、そういった心配もない。
【0030】充填樹脂の平坦化は、特に機械研磨(例え
ばバフ研磨や、ベルトサンダーによる研磨など)により
行うと好ましく、そうすれば充填樹脂と主面とを簡単に
同一平面にすることができる。例えばベルトサンダーな
どにより研磨紙を使用して充填樹脂の研磨を行う場合に
は、請求項5に記載の様に、#320以上の研磨紙を用
いるとよい。即ち、#320以上の番手(JIS規格R
6001「研磨材の粒度」に規定されている。)の研磨
紙を用いて充填樹脂を研磨することとすれば、後述の様
に、配線基板本体の表面(表面に予め導体層が形成され
ている場合には、導体層の表面)にキズが付きにくいの
である。そのため、配線形成(例えばビルドアップ法に
よる配線形成など)を支障なく行うことができる。
【0031】そして特に、#320以上#600以下の
研磨紙にて、充填樹脂を研磨することとすれば、配線基
板本体の表面(第1主面)に予め導体層が形成されてい
る場合であっても、導体層の剥離を抑制できるという効
果を奏する。次に、電子部品収容部内における電子部品
の姿勢は様々考えられるが、例えば、第1及び第2主面
の内、配線基板の配線が形成される面側に向くよう(即
ち近くなるよう)にすると良く、そうすれば、配線と電
子部品との電気的接続が容易となる。
【0032】そして、配線基板が、第1主面及び第2主
面側に配線を有するものである場合には、配置工程にお
いて、電子部品の電極端子が両主面に向くよう、電子部
品を電子部品収容部内に配置するとよく、そうすれば、
配線と電子部品との電気的接続が容易となる。
【0033】また、充填樹脂の硬化後は、電子部品の電
極端子を充填樹脂の外部に露出させる工程を行うと良
い。この工程は、具体的には例えば、固定工程において
充填樹脂を硬化させた後にその充填樹脂に処理(例えば
研磨や穴開けなど)を施して行う態様が考えられ、また
再充填工程を有する場合には、再充填工程において充填
樹脂を硬化させた後その充填樹脂に処理を施して行う態
様も考えられるが、どちらか一方のみ行っても良いし、
それら両方を行うようにしても良い。
【0034】即ち、電子部品の大きさ、電子部品収容部
内における姿勢等によっては、電子部品の電極端子が、
充填樹脂の中に埋もれてしまう可能性があり、そのまま
では、配線基板の配線と電子部品との接続を図ることが
できないが、電子部品の電極端子を充填樹脂の外部に露
出させる工程を行えば、配線基板の配線と電子部品との
電気的接続を図ることが可能となる。
【0035】電子部品の端子を充填樹脂外部に露出させ
る方法としては、例えば、充填樹脂部に光学的加工(例
えばレーザ照射)や機械的加工(ドリルなど)により孔
(縦孔)を設ける方法、充填樹脂部の表面を研磨する方
法が考えられる。また、充填樹脂が感光性材料からなる
場合にはフォトリソグラフィ技術により穴開けし、端子
を充填樹脂外部に露出させる方法も考えられる。
【0036】この内、孔を形成する方法によれば、電極
端子と配線とを上下方向に接続(即ち、ビルドアップ法
により形成された導体層と、電極端子とを接続)するこ
とが容易となる。そのため、配線基板が小型化、高密度
化した場合であっても、配線と電極端子とを容易に接続
することができる。
【0037】特に、レーザによれば、小径の孔を正確・
容易に設けることができるので好ましい。また、一つの
電子部品収容部内部に複数の電子部品を設けたり、電子
部品が複数の電極端子を有している場合には、電極の高
さにばらつきが生じる可能性があるが、レーザによる孔
開け加工によれば、問題とならない。レーザとしては、
CO2レーザ、YAGレーザ、エキシマレーザなどを使
用することが考えられる。
【0038】そして、充填樹脂部の表面を研磨すること
により電子部品の端子を外部に露出させる方法を採る場
合、機械研磨(例えばバフ研磨や、ベルトサンダーによ
る研磨など)により行うと好ましく、充填樹脂部の平坦
化も同時に行うことができるので効率的である。
【0039】なお、シート材を剥がすことによって、そ
のまま電子部品の電極端子(シート材に密着していた部
分)を外部に露出させることも可能である。ところで電
子部品と配線との接続は、例えば半田付けにて図ること
が考えられるが、その場合、次のような問題が生じる。
即ち、配線基板の表面にICチップ等を半田付け等にて
実装する際、配線基板に内蔵した電子部品と配線との接
続部分にまで熱が達して、その接続部分の半田等が溶け
てしまい、接続不良が発生したり、また半田くわれが発
生したりする可能性がある。これを防ぐには、内蔵の電
子部品と配線との接続を図るための半田等として溶解温
度の高いものを選択しておけばよいが、基板や電子部品
の耐熱温度も考慮する必要がある。そのため、各部(半
田等、電子部品、基板)材料の選択肢が狭まり、設計が
容易でなくなるし、延いては製造コストにも影響が出
る。
【0040】そこで配線の内、電子部品の電極と導通す
る接続部を次の様に形成すると良い。即ち、半田を除く
金属のメッキを電子部品の電極端子に施すことにより、
配線の内、電極端子と導通する接続部(即ち、配線と電
子部品の電極との接続部)を形成する。この様にすれ
ば、熱の影響で半田が溶け、配線と電子部品との間にお
ける接続不良が発生したり、配線の半田食われが発生し
たりすることを防止できる。めっきに使用する金属とし
ては、Cu,Au,Niなどが考えられる。この他、半
田よりも高融点の金属又は合金によるメッキであればよ
い。
【0041】なお、電子部品の電極の表面は、粗度Rz
が0.3〜20μmになるように粗化処理されていると
よい。電子部品の電極の表面の粗度Rzは、0.5〜
1.0μmがより好ましく、0.5〜5μmが更に好ま
しい。充填樹脂が電極表面の凹凸に食い込んで、密着性
を向上させるアンカー効果を奏するからである。粗度R
zの制御については、特に制約はなく、マイクロエッチ
ング法や黒化処理等の公知の方法で行えばよい。
【0042】一方、充填樹脂には、充填樹脂よりも熱膨
張係数が小さいフィラー(例えばSiO2等)を混合
(樹脂を含む複合材料となる。)しておくと好ましい。
こうすることにより、充填樹脂とフィラーとの複合体と
しての熱膨張係数を精度良くコントロールすることが可
能となる。その結果、例えば、Cu等にて形成される配
線(導体層)やSi等にて形成されるICチップと配線
基板との間で、熱膨張係数の整合をとり易くなり、配線
基板上に構成される配線パターンの剥がれ等を防止で
き、熱に対する信頼性を向上させることができる。
【0043】また特に、充填樹脂には、酸化剤に溶解し
難い成分として無機フィラーを含有させるとよい。充填
樹脂の表面は、配線パターンや電子部品との密着性を高
めるために、酸化剤により粗化処理をすることがある。
そこで、酸化剤に溶解し難い成分として無機フィラーを
含有させると、熱膨張係数の調整をすることができるほ
か、充填樹脂の硬化後において無機フィラーが骨材とし
て機能することによって、粗化処理後における充填樹脂
の形状が必要以上に崩れることを防止できる。
【0044】酸化剤に実質的に溶解しない無機フィラー
としては、特に制限はないが、結晶性シリカ、溶融シリ
カ、アルミナ、窒化ケイ素等がよく、充填樹脂の熱膨張
係数を効果的に下げることができる。これらの無機フィ
ラーを充填材として高い充填率になるように添加し、充
填樹脂の熱膨張係数を40ppm/℃以下(好ましくは
30ppm/℃以下、より好ましくは25ppm/℃以
下、更に好ましくは20ppm/℃以下。尚、下限値と
しては、10ppm/℃以上である。)にすることで、
埋め込まれた電子部品と実装された半導体素子との熱膨
張係数の差に起因する応力集中を少なくすることができ
る。
【0045】無機フィラーの形状は、充填樹脂の流動性
と充填率とを高くするために、略球状であるとよい。特
にシリカ系の無機フィラーは、容易に球状のものが得ら
れるため、好ましい。充填樹脂の低粘度、高充填率化を
さらに向上達成するためには、粒子の形状の異なる無機
フィラーを2種類以上添加するとよい。
【0046】無機フィラーのフィラー径は、充填樹脂が
電子部品の電極間の隙間にも容易に流れ込む必要がある
ため、粗径50μm以下のフィラーを使用するとよい。
この粒径の好ましい範囲は、好ましくは30μm以下、
より好ましくは20μm以下、更には10μm以下であ
る。50μmを越えると、電子部品の電極間の隙間にフ
ィラーが詰まりやすくなり、充填樹脂の充填不良により
局所的に熱膨張係数の極端に異なる部分が発生する。ま
た、表面を平坦化するために研磨する際に、フィラーが
脱粒して大きな凹部が発生し、その後のメッキによる微
細配線の形成を妨げる。フィラー径の下限値としては、
0.1μm以上がよい。これよりも細かいと、充填樹脂
の流動性が確保しにくくなる。好ましくは0.3μm以
上、更に好ましくは0.5μm以上がよい。充填樹脂の
低粘度、高充填化を達成するためには、粒度分布を広く
するとよい。
【0047】無機フィラーの表面は、必要に応じてカッ
プリング剤にて表面処理するとよい。無機フィラーの樹
脂成分との濡れ性が良好になり、充填樹脂の流動性を良
好にできるからである。カップリング剤の種類として
は、シラン系、チタン系、アルミニウム系等が用いられ
る。
【0048】酸化剤に実質的に溶解しない成分として
は、他に硬化促進剤、シリコンオイル、反応性シリコン
ゲル、反応性希釈剤、消泡剤等、改質剤等を用いること
ができる。充填樹脂に熱硬化性樹脂を含む場合は、硬化
剤の添加が必要である。硬化剤の種類に特に制限はない
が、イミダゾール系、アミン系、酸無水物系、ノボラッ
ク樹脂系等を用いると良い。特に熱硬化性樹脂としてエ
ポキシ樹脂を用いた場合は、イミダゾール系、アミン系
や酸無水物系等の液状硬化剤を用いると、充填樹脂の低
粘度化が容易なため、無機フィラー等の充填材を添加す
る際に有効でよい。
【0049】さて充填樹脂は、少なくとも配線との接触
界面において粗化されているとよい。粗化面の細かい凹
凸が、無電解メッキにより形成される配線との密着性を
高めるアンカー効果を奏するからである。粗化面は、表
面粗度Rzが0.1〜15μmになるように調整するの
がよい。好ましくは0.5〜10μm、より好ましくは
1〜8μm、更に好ましくは3〜7μm、特には5〜7
μmである.配線は、この粗化面の細かい凹凸に実質的
に食い込んでいるのがよい。配線が凹凸に実質的に食い
込んでいないような徹細な隙間や密着不良部があると、
信頼性試験において配線フクレが発生しやすくなるから
である。
【0050】無機フィラーを充填樹脂に含有させること
は、充填樹脂に対する粗化後の表面形状(凹凸)を調整
する上でも意義がある。即ち、充填樹脂は、少なくとも
一種類の無機フィラーを含むものであり、且つ、その無
機フィラーの含有量が35〜65体積%の範囲(好まし
くは40〜60体積%、より好ましくは40〜50体積
%)であるとよい。充填樹脂と配線層との界面が形成す
る凹凸の十点平均粗さRzが所定の範囲となる様に調製
するとともに、無機フィラーの含有量を所定の範囲に規
定することで、配線層の密着性を得るために必要なアン
カー効果がより効果的に得られるとともに、粗化処理後
の充填樹脂の形状保持を図って、配線層の下部に過大な
大きさの空孔等の潜在的欠陥の発生を抑制できる利点が
ある。
【0051】そして特に、熱硬化性樹脂とその硬化剤と
少なくとも一種類の無機フィラーとを含む充填樹脂であ
って、その熱硬化性樹脂がビスフェノールエポキシ樹
脂、ナフタレン型エポキシ樹脂及びフェノールノボラッ
ク樹脂から選ばれる少なくとも一種であり、その無機フ
ィラーの含有量が35〜65体積%であり、その硬化剤
が酸無水物系の硬化剤である充填樹脂を用いるとよい。
配線層の充填樹脂に対する密着力を向上できるととも
に、耐熱衝撃試験、耐水性試験などの信頼性試験におい
て高い信頼性が得られるからである。
【0052】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面と
共に説明する。図1(a)は、一実施例としての製造方
法により製造される配線基板1の内部構成を説明する図
である。なお、本実施例の配線基板1は、図1(b)に
示す様に、分割により複数の回路基板2(縦横約40m
m×40mm)となる多数個取りの配線基板(縦横約3
30mm×330mm)である。
【0053】図1に示すように、この配線基板1におい
ては、厚さ0.8mm程の、ガラス−エポキシ樹脂複合
材料製の絶縁性基板である配線基板本体3の表裏の両面
(第1主面3a及び第2主面3b)に、厚さ約25μm
程度の第1導体層5a,5bが形成されている。
【0054】配線基板本体3には、両主面3a,3bの
一方から他方に貫通するスルーホール貫通孔9の内壁に
メッキが施された直径約250μm程度のスルーホール
11が形成されている。このスルーホール11により、
第1主面3a上の第1導体層5aと第2主面3b上の第
1導体層5bとは相互に接続されている。なお、スルー
ホール11の内部には穴埋樹脂12が充填されている。
穴埋樹脂12には、SiO2やCu粉などの無機フィラ
ーや金属フィラーを混合(樹脂を含む複合材料とな
る。)しておくと良い。
【0055】また、配線基板本体3には電子部品を配置
するための貫通孔21(縦横約12mm×12mm)が
両主面3a,3bの一方から他方に貫通するよう形成さ
れており、その内部には複数のコンデンサ素子13(約
3.2mm×1.6mm×0.7mm)が設けられてい
る。コンデンサ素子13は、BaTiO3を主成分とす
る高誘電体セラミックから成る本体15と、Pdを主成
分とする電極端子14とから構成されている。
【0056】なお、この貫通孔21は、請求項の「電子
部品収容部」に相当するものであり、スルーホール貫通
孔9と区別するために、以下「電子部品配置用貫通孔2
1」と記す。またコンデンサ素子13は、請求項の「電
子部品」に相当するものである。
【0057】電子部品配置用貫通孔21の内部におい
て、コンデンサ素子13は、硬化した充填樹脂4により
固定されている。コンデンサ素子13は、配線基板1に
設けられることとなるICチップ16にて発生されるス
イッチングノイズの抑制や、またICチップ16に供給
すべき動作電源電圧の安定化などを図るためのものであ
る。
【0058】そして第1導体層5a,5bの上には、第
1層間絶縁層103a,103b(厚さ約30μm程
度)が積層され、更に、第1層間絶縁層103a,10
3bの上には、第2導体層105a,105b(厚さ約
15μm程度。幅約25μm程度)が形成されている。
即ち、この第1導体層5a(5b)と第2導体層105
a(105b)とは、第1層間絶縁層103a(103
b)を間に挟んで積層されている。また第1導体層5a
(5b)と第2導体層105a(105b)とは、第1
層間絶縁層103a(103b)に形成された開口径約
50μm程度のフィルドビア104a(104b)、1
15a(115b)により接続されている。
【0059】そして第2導体層105a,105bの上
には更に第2層間絶縁層107a,107bが積層され
ている。この内、第1主面3a側の第2層間絶縁層10
7aの上には、破線で示すICチップ16と配線基板1
の配線とを接続するためフリップチップパッド111が
多数形成され、各フリップチップパッド111上には、
高温はんだから成る略半球状のフリップチップバンプ1
12が形成されている。
【0060】なお第1主面3a側の第2層間絶縁層10
7a上において、フリップチップパッド111の周囲に
は、フリップチップバンプ112の形成時に、フリップ
チップパッド111の周囲に半田が流れ出すのを防ぐた
めのソルダレジスト層109a(厚さ約20μm程度)
が形成されている。
【0061】一方、第2主面側の第2層間絶縁層107
bの上には、マザーボードなどの他の配線基板の配線
と、当該配線基板1の配線と接続するためのLGAパッ
ド113が多数形成されている。そして、第2主面3b
側の第2層間絶縁層107b上において、LGAパッド
113の周囲にもソルダレジスト層109bが形成され
ている。
【0062】なお、第1主面側3aにおいて第2導体層
105aとフリップチップパッド111とは、第2層間
絶縁層107aに形成されたフィルドビア117aによ
り互いに接続されている。そして、第2主面側3bにお
いて、第2導体層105bとLGAパッド113とは、
第2層間絶縁層107bに形成されたフィルドビア11
7bを介して互いに接続されている。この様に層間接続
にフィルドビアを用いることで、コンデンサ素子の電極
端子14とフリップチップパッド111を一直線で結ぶ
ことができる(即ち、スタックトビアを形成できる)。
そのため、ICチップ16とコンデンサ素子13とを短
い距離で結ぶことが可能となり、電気的特性の向上を図
ることが可能となる。
【0063】配線基板1は後述の各工程を経た後、ダイ
シング加工等により分割され、複数の回路基板2とな
る。以下に、この配線基板1の製造方法について、図2
〜図6を参照しつつ説明する。これらの図では、1つの
電子部品配置用貫通孔21の近傍を拡大して示してい
る。なお、ここでは、図2(a)に示すように、配線基
板本体3として、導体層が積層されていない絶縁性基板
を使用するものとして説明するが、銅張積層板を用いて
も良い。
【0064】まず図2(b)に示すように、配線基板本
体3に、スルーホール11を構成するためのスルーホー
ル貫通孔9をドリルにより多数個形成する(スルーホー
ル貫通孔穿設工程)。なお、レーザを用いても良い。次
に図2(c)に示す様に、配線基板本体3に対してパネ
ルめっき(即ち、全面に無電解および電解Cuメッキ)
を施すことにより、配線基板本体3の第1主面3a、第
2主面3bおよびスルーホール貫通孔9の内周面にCu
からなるメッキ層20を形成し(メッキ工程)、そし
て、図2(d)に示すように、スルーホール貫通孔9の
内部に穴埋樹脂12を充填し硬化させる(穴埋工程)。
【0065】その後、図2(e)に示す様に、コンデン
サ素子13を内蔵するための電子部品配置用貫通孔21
を、パンチングにより設ける。電子部品配置用貫通孔2
1は、レーザ(CO2、YAG、エキシマ等)で穿設し
ても良い。なお電子部品配置用貫通孔21は、図1
(b)に示した様に、多数設けられる。
【0066】次に図2(f)に示す様に、電子部品配置
用貫通孔21の開口部の一方(第2主面3b側の開口部
21a)を、片面にシリコン系の粘着剤24を有するポ
リイミドからなるシート材23で覆う。その際、粘着剤
24を有する面23aが配線基板本体3側に向けられ、
シート材23は配線基板本体3に張り付けられる。この
とき、粘着剤24は、電子部品配置用貫通孔21の内側
に露出する。また、配線基板1には電子部品配置用貫通
孔21が多数形成されているが、これらの開口部21a
を1枚のシート材23で覆う(閉塞工程)。
【0067】なお、図2を示しながら行った上記の説明
では、スルーホール貫通孔9を穴埋樹脂12で埋めた後
に電子部品配置用貫通孔21を穿設するものとしたが、
これに限られない。例えば、スルーホール貫通孔9の形
成とほぼ同時或いは相前後して、即ち、スルーホール貫
通孔9を穴埋樹脂12で埋める前に、電子部品配置用貫
通孔21の形成を行っても良い。
【0068】図3に示す工程では、図3(a)の様に、
配線基板本体3として、導体層が積層されていない絶縁
性基板を使用するものとしている。そして、図3(b)
に示すように、配線基板本体3に、スルーホール11を
構成するためのスルーホール貫通孔9をドリルにより、
電子部品配置用貫通孔21をパンチングにより多数個形
成する(スルーホール貫通孔穿設工程および収容部形成
工程)。もちろん、ドリルやパンチングに代えてレーザ
を用いても良い。
【0069】次に図3(c)に示す様に、配線基板本体
3に対してパネルめっきを施すことにより、配線基板本
体3の第1主面3a、第2主面3b、スルーホール貫通
孔9の内周面並びに電子部品配置用貫通孔21の内面
(内周面)にCuからなるメッキ層20を形成し(メッ
キ工程)、そして、図3(d)に示すように、スルーホ
ール貫通孔9の内部に穴埋樹脂12を充填し硬化させる
(固定工程)。
【0070】そして次に図3(e)に示す様に、電子部
品配置用貫通孔21の開口部の一方(第2主面3b側の
開口部21a)を、片面にシリコン系の粘着剤24を有
するポリイミドからなるシート材23で覆う。その際、
粘着剤24を有する面23aが配線基板本体3側に向け
られ、シート材23は配線基板本体3に張り付けられ
る。このとき、粘着剤24は、電子部品配置用貫通孔2
1の内側に露出する。また、配線基板1には電子部品配
置用貫通孔21が多数形成されているが、これらの開口
部21aを1枚のシート材23で覆う(閉塞工程)。
【0071】また、図4に示す様に、スルーホール貫通
孔9の形成のすぐ後に、電子部品配置用貫通孔21の形
成を行っても良い。なお、図4に示す工程では、図4
(a)の様に、配線基板本体3として、導体層が予め積
層された基板を使用するものとしている。そして、図4
(b)に示すように、配線基板本体3に、スルーホール
11を構成するためのスルーホール貫通孔9をドリルに
より多数個形成し(スルーホール貫通孔穿設工程)、更
に図4(c)に示す様に、電子部品配置用貫通孔21も
ルータ加工により形成する(収容部形成工程)。
【0072】次に図4(d)に示す様に、配線基板本体
3に対してパネルめっきを施すことにより、配線基板本
体3の第1主面3a、第2主面3b、スルーホール貫通
孔9の内周面並びに電子部品配置用貫通孔21の内面
(内周面)にCuからなるメッキ層20を積層し(メッ
キ工程)、そして、図4(e)に示すように、スルーホ
ール貫通孔9の内部に穴埋樹脂12を充填し硬化させる
(固定工程)。
【0073】そして次に図4(f)に示す様に、電子部
品配置用貫通孔21の開口部の一方(第2主面3b側の
開口部21a)を、片面にシリコン系の粘着剤24を有
するポリイミドからなるシート材23で覆う。その際、
粘着剤24を有する面23aが配線基板本体3側に向け
られ、シート材23は配線基板本体3に張り付けられ
る。このとき、粘着剤24は、電子部品配置用貫通孔2
1の内側に露出する。また、配線基板1には電子部品配
置用貫通孔21が多数形成されているが、これらの開口
部21aを1枚のシート材23で覆う(閉塞工程)。
【0074】なお、図3および図4に示す工程を採用し
た場合には、図1(a)に示す配線基板1は、電子部品
配置用貫通孔21の内周面にメッキ層が形成された態様
のものとなる。さて、図2(f)に示したようにシート
材23で電子部品配置用貫通孔21を塞いだ後、図5
(a)に示す様に、コンデンサ素子13を、粘着剤24
を介してシート材23に粘着するよう、電子部品配置用
貫通孔21の内部に配置する。この際、コンデンサ素子
13は、その電極端子14の部分にてシート材23に粘
着すると共に、その本体15とシート材23との間には
充填樹脂4が流入可能な隙間25が形成されるよう配置
される(配置工程)。また、電極端子14は互いに反対
方向に向いている端部14a,14bを備えており、各
端部14a,14bが夫々第1主面3a側、第2主面3
b側に向けられる。ここでは、第1主面3a方向に向け
られる端部を上側端部14aと称し、第2主面3b側に
向けられる端部を下側端部14bと称することとする。
【0075】なお、シート材23として8.83N/2
5mmの粘着力を有するものを使用したところ、7.1
%のピース(1ピースあたりコンデンサ素子13が8
個)において、シート材からの剥がれが確認された。こ
のことから、シート材の上に電子部品を保持するには、
粘着力が8.0N/25mm以上であるシート材を使用
すると好ましいと思われる。
【0076】またシート材23として、粘着剤24の厚
さが、コンデンサ素子13の電極端子の高さよりも小さ
いものを用いた。次に、電子部品配置用貫通孔21の開
口部のうち、シート材23で閉塞されていない開口部
(本実施例では、第1主面3a側)から、図5(b)に
示す様に、電子部品配置用貫通孔21の内部に充填樹脂
4を注入する。そして、この充填樹脂4から気泡を抜い
た後、充填樹脂4を硬化させる。これにより、複数のコ
ンデンサ素子13が電子部品配置用貫通孔21内におい
て固定される(固定工程)。
【0077】充填樹脂4を硬化させるには、充填樹脂4
の種類に応じて様々な方法が考えられる。本実施例では
充填樹脂4として熱硬化性のエポキシ系樹脂を使用して
おり、加熱および乾燥により硬化(所謂キュア)させ
る。具体的には、電子部品配置用貫通孔21に充填した
充填樹脂4を、1時間〜3時間程、100℃〜120℃
の温度に保つことによってキュアを行う。
【0078】なお、充填樹脂4には、充填樹脂4よりも
熱膨張係数が小さいフィラー(例えばSiO2等)を混
合(樹脂を含む複合材料となる。)しておくと好まし
い。こうすることにより、充填樹脂4とフィラーとの複
合体としての熱膨張係数を精度良くコントロールするこ
とが可能となる。その結果、例えば、Cu等にて形成さ
れる配線(導体層)やSi等にて形成されるICチップ
16と配線基板1との間で、熱膨張係数の整合をとり易
くなり、配線基板1上に構成される配線の、熱に対する
信頼性を向上させることができることになる。
【0079】次に、図5(c)に示す様に配線基板本体
3の表裏(即ち、第1主面3aおよび第2主面3b)を
反転させ(反転工程)、図5(d)の様に、シート材2
3を取り除く。なお、シート材23の剥離の後に配線基
板本体3の反転を行っても良い。
【0080】そして、図5(e)に示す様に、第2主面
3b側から電子部品配置用貫通孔21内に充填樹脂4を
注入し、その充填樹脂4からの脱泡後、充填樹脂4をキ
ュアする(再充填工程)。また、第1主面3a側からの
樹脂注入のみで電子部品配置用貫通孔21が完全に樹脂
で満たされる場合は、第2主面3b側からの2回目の樹
脂充填は省略しても良い。
【0081】こうして電子部品配置用貫通孔21内に確
実に充填樹脂4を充填した後、充填樹脂4および配線基
板本体3の各主面3a,3bを、ベルトサンダーにより
研磨する。図6(a)に示すように、第1主面3a側に
おける充填樹脂4の研磨によって、電極端子14の上側
端部14aが、第1主面3a側から充填樹脂4の外部に
露出される。また、第2主面3b側における充填樹脂4
の研磨によって、電極端子14の下側端部14bが、第
2主面3b側から充填樹脂4の外部に露出される。コン
デンサ素子13の本体15は、充填樹脂4の中に埋没し
た状態となっている。
【0082】また、各主面3a,3bの研磨の際には、
コンデンサ素子13の周囲に形成した充填樹脂4が平坦
化されると共に、メッキ層20と充填樹脂4の表面との
高さが揃えられる。即ち、メッキ層20と充填樹脂4の
表面とが同一平面を形成することとなる。その結果、両
主面3a,3b上には、周知のビルドアップ法により、
平坦な導体層および層間絶縁層を形成することが可能と
なる。
【0083】また、穴埋樹脂12に対する研磨は、その
穴埋樹脂12の硬化後であればいつでも行いうるが、本
実施例では、充填樹脂4の研磨と同時に行う。なお、充
填樹脂4の研磨に使用する研磨紙は、目の細かさが#4
00のものを使用したが、これに限られず、#320又
は#320よりも目の細かい研磨紙を使用すればよく、
特に#320以上#600以下の研磨紙を用いると更に
好ましい。理由は次の如くである。
【0084】即ち表1に示す様に、#120、#240
の研磨紙にて充填樹脂4の研削を行ったところ、メッキ
層20の剥がれや、メッキ層20の表面にキズが見ら
れ、また、#800の研磨紙を用いたところ、メッキ層
20にはキズが見られなかったが、一部に剥がれが生じ
たためである。これは、研磨紙の目が細かくなると、樹
脂が削れ難くなるにもかかわらず、その分、金属部分
(本実施例では、Cu)が相対的に削れ易くなり、メッ
キ層20に剥離が生じてしまうと考えられる。
【0085】
【表1】
【0086】尚、表1において、○は良好、×は不良を
示す。また本実施例では、シート材23の粘着剤24と
してシリコン系のものを使用したが、これは、次のよう
な実験に基づいている。表2は、シート材(基材)と粘
着剤との種々の組み合わせについて、硬化した充填樹脂
4からの剥がし易さ、およびシート材の耐熱性(200
℃の環境における変形、変質の有無)について調べた結
果を示している。この実験において、充填樹脂4として
はエポキシ樹脂を使用し、これにシリカフィラーを混入
したものを用いた。
【0087】
【表2】
【0088】尚、表2において、○は良好、×は不良、
−は未確認であることを示す。表2に示す様に、基材が
ポリエステルまたはポリイミドであると、シート材23
は耐熱性に優れたものとなり変形や変質がなく、また、
粘着剤がシリコン系である場合には、充填樹脂の硬化後
に剥がし易いことがわかる。
【0089】本実施例では、シート材23の基材として
ポリイミドを用い、かつシリコン系の粘着剤24を用い
ているので、充填樹脂4を熱硬化させる際にシート材2
3に変形がなく、そのためシート材23上に配置した電
子部品(コンデンサ素子13)の位置ずれが少なく、高
い位置精度で電子部品を配線基板本体3内に設けること
ができる。また硬化した充填樹脂4からシート材23を
剥がしやすいため、シート材23の一部が残渣となって
後のビルドアップ工程に支障をきたすことを防ぐことが
できる。
【0090】さて、本実施例では、各主面3a,3bを
研磨した後に、各主面3a,3b上への第1導体層5
a,5bの形成を行う。即ち、電子部品配置用貫通孔2
1内にコンデンサ素子13を内蔵した配線基板本体3全
体に、Cuにて無電解メッキを施した後、更にCuにて
電解メッキを施すことにより、パネルめっきを行う。こ
のパネルめっきにより、上記のメッキ層20、充填樹脂
4、電極端子14、穴埋樹脂12などのの露出した表面
などに、図6(b)に示す様に、メッキ層114を積層
する。
【0091】そして図6(c)に示す様に、エッチング
によって不要部分を除去することにより、第1導体層5
a、5bを形成する。第1導体層5a,5bの形成後、
以下の様なビルドアップ工程を行う。まず第1主面3a
側及び第2主面3b側において、充填樹脂4、第1導体
層5a,5b並びに上側端部14a及び下側端部14b
の上に、エポキシ樹脂を主成分とするフィルム化された
感光性樹脂を貼付する。そして、この感光性樹脂を露光
・現像することにより、上側端部14a及び下側端部1
4bを露出すべき位置にビアホールを形成し、感光性樹
脂を硬化させて、第1層間絶縁層103a,103bを
形成する。なお、ビアホールは、第1層間絶縁層103
a,103bを感光性のない樹脂で形成した後、レーザ
などを用いて穿設しても良い。
【0092】さらに、Cuにて無電解メッキおよび電解
メッキを施し、第1層間絶縁層103a、103bに形
成したビアホールに導電体を充填すると共に、パネルメ
ッキを行ってメッキ層を形成する。このメッキ層の上に
ドライフィルムを貼り付け、露光現像してエッチングレ
ジストを形成し、メッキ層の内の不要部分をエッチング
により除去する。これにより、第2導体層105a、1
05bから成る配線が形成される。なお、導体層の形成
には、周知のサブトラクティブ法の他、フルアディティ
ブ法やセミアディティブ法を用いてもよい。
【0093】以降は、同様にして第2層間絶縁層107
a,107b、フィルドビア117a,117b、フリ
ップチップパッド111(LGAパッド113)を順に
形成し、その後ソルダレジスト層109a,109bを
形成する。そして、ソルダレジスト層109aから露出
したフリップチップパッド111の上には、Ni−Au
メッキ層を形成し、更にハンダペーストを塗布しリフロ
ーすることで、フリップチップバンプ112を形成す
る。
【0094】以上の様にして、図1に示す構造の配線基
板1が完成する。なお、LGAパッド113の表面に
は、酸化防止のためにNi−Auメッキ層を形成すると
良い。以上説明した第1実施例の製造方法によれば、以
下の効果を奏する。 (1)スルーホール貫通孔9内部を穴埋樹脂12で穴埋
めした後に、電子部品配置用貫通孔21へのコンデンサ
素子13の内蔵を行うことにしているため、電子部品配
置用貫通孔21に充填されるべき充填樹脂4によりスル
ーホール貫通孔9が塞がれてしまう、といった不具合が
生じない。また、電子部品配置用貫通孔21の開口部の
縁部付近において導体層に生じた窪みに穴埋樹脂12が
詰まることもないため、それに起因して配線パターン形
成に支障が生じることもなくなる。
【0095】(2)電子部品配置用貫通孔21の内部に
コンデンサ素子13を配置する前には、まず、粘着剤2
4付きのシート材23にて、その電子部品配置用貫通孔
21の一方の開口部21aを塞ぐ。その際、シート材2
3は、粘着剤24の付けられた面23aが電子部品配置
用貫通孔21の内側に向くように、電子部品配置用貫通
孔21を塞ぐ。そして、コンデンサ素子13を電子部品
配置用貫通孔21の内部に配置するに当たっては、コン
デンサ素子13をシート材23に粘着させ、電子部品配
置用貫通孔21内部で当該コンデンサ素子13の位置が
ずれないようにしておき、その状態で充填樹脂4を電子
部品配置用貫通孔21内部に充填し、硬化させる。この
ため、高い位置精度で電子部品配置用貫通孔21の内
部、即ち配線基板本体3の内部にコンデンサ素子13を
配置できる。そして、コンデンサ素子13の位置精度が
高いため、コンデンサ素子13と配線との電気的接続も
確実に図ることができ、信頼性の高い配線基板1を得る
ことができる。なお、電子部品配置用貫通孔21内部に
複数のコンデンサ素子13を配置する場合には、この効
果は特に顕著なものとなる。
【0096】(3)1枚のシート材23で複数の電子部
品配置用貫通孔21を同時に塞ぐこととしているため、
製造工程を簡素化することができる。 (4)コンデンサ素子13の本体15とシート材23と
の間には、充填樹脂4が流入可能な空間25が形成され
るように、コンデンサ素子13をシート材23上に配置
することから、コンデンサ素子13の本体15を充填樹
脂4で覆うことができる。
【0097】(5)シート材23を除去することから、
その後、第2主面3a側における第1配線層5bや第1
層間絶縁層103bの形成など(即ちビルドアップ工
程)を支障なく行うことができる。また、シート材23
の除去を、充填樹脂4が硬化した後に行うことから、コ
ンデンサ素子13の位置がずれるという心配もない。
【0098】(6)コンデンサ素子13を、その電極端
子14がシート材23に粘着するよう、電子部品配置用
貫通孔21の内部に配置することから、シート材23を
除去すると、そのまま電極端子14が、第2主面3b側
から充填樹脂4の外部に露出される。このため、コンデ
ンサ素子13の電極端子14を容易に外部に露出させる
ことができる。そして、第2主面3b側の配線と電極端
子14とを接続することが可能となる。
【0099】(7)第1主面3aおよび第2主面3bを
研磨により平坦化することから、その後両主面3a,3
b上でのビルドアップ工程を支障なく行うことができ
る。しかも、化学研磨ではなく、ベルトサンダーを使用
した機械研磨により充填樹脂4の研磨を行い、両主面3
a,3b上のメッキ層20と同一面にすることから、平
坦なビルドアップ層(第1導体層5a,5bや第1層間
絶縁層103a,103bなど)を形成できる。
【0100】(8)電極端子14の上側端部14aを第
1主面3a側の外部に露出させることから、第1主面3
a上に設けた配線とコンデンサ素子13の電極端子14
との接続を容易に図ることができる。また電極端子14
の下側端部14bを第2主面3b側の外部に露出させる
ことから、第2主面3b側に設ける配線とコンデンサ素
子13の電極端子14との接続も容易に図ることができ
る。
【0101】(9)充填樹脂4の第1主面3a側および
第2主面側3aを機械研磨により平坦化する際に、コン
デンサ素子13の電極端子14を両主面3a,3bに露
出させることも行うので効率的である。 (10)穴埋樹脂12に対する研磨を充填樹脂4の研磨
と同時に行うため、効率的である。
【0102】(11)Cuめっきを施すことにより、コ
ンデンサ素子13の電極端子14に直接接触するフィル
ドビア115a、115bを形成することから、熱によ
って配線とコンデンサ素子13との間の接続不良が発生
したり、配線の半田食われが発生したりすることを防止
することができる。
【0103】(12)#400の研磨紙を用いて充填樹
脂4を研磨するので、配線基板本体3の表面やメッキ層
20にキズが付きにくい。また、メッキ層20の剥離を
生じさせる可能性も少ない。そのため、例えばビルドア
ップ法などの、配線形成を支障なく行うことができる。
【0104】(13)シート材23で塞いだ開口部21
a側からも、充填樹脂4を電子部品配置用貫通孔21内
に注入することから、隙間なく、確実に電子部品配置用
貫通孔21に充填樹脂4を充填することができる。 (14)なお、図3や図4と共に説明したように、電子
部品配置用貫通孔21の形成をメッキ工程の前に行い、
メッキ工程では、スルーホール貫通孔9の内周面に加え
て電子部品配置用貫通孔21の内面にもメッキを施すよ
うにすれば、電磁シールド効果を期待できるので好まし
い。
【0105】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例
えば以下の様な種々の態様も本発明の技術的範囲に属す
る。例えば、上記実施例では、電子部品収容部を貫通孔
(即ち電子部品配置用貫通孔21)として構成するもの
と説明したが、これに限られるものではない。たとえ
ば、図7に示す様に、電子部品収容部を凹部221(電
子部品配置用凹部221)として構成してもよい。
【0106】また、上記実施例では、各電子部品配置用
貫通孔21にコンデンサ素子13を複数内蔵するものと
して図示して説明したが、これに限らず単数のコンデン
サ素子13を内蔵してもよい。また、上記実施例では、
電子部品として、コンデンサ素子13を配線基板に内蔵
するものとして説明したが、これに限らず、チップ状の
抵抗体、インダクタ、フィルタ(SAWフィルタ、LC
フィルタ等)、トランジスタ、メモリ、ローノイズアン
プ(LNA)、半導体素子、FET、アンテナスイッチ
モジュール、カプラ、ダイプレクサなど、各種の電子部
品を内蔵させてもよい。また、これらのうちで異種の電
子部品同士を同じ貫通孔内に内蔵してもよい。
【0107】また、上記実施例では、配線基板本体3の
材質として、ガラス−エポキシ樹脂複合材料を用いた
が、これに限られることなく、耐熱性、機械強度、可撓
性、加工の容易さ等を考慮して選択すればよい。従っ
て、例えばガラス織布、ガラス不織布などのガラス繊維
と、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、BT樹脂等の樹脂
との複合材料であるガラス繊維−樹脂複合材料を用いる
ことができる。また、ポリイミド繊維などの有機繊維と
樹脂との複合材料、連続気孔を有するPTFEなど3次
元網目構造のフッ素系樹脂にエポキシ樹脂等の樹脂を含
浸させた樹脂−樹脂複合材料などを用いることができ
る。
【0108】また、配線基板本体としては、導体層(導
体パターン)が内蔵されているものを用いてもよい。例
えば、図8に示す配線基板の配線基板本体303の内部
には、導体層305a,305bが形成されている。こ
の配線基板本体303は、例えば図9の様な手順により
得ることができる。
【0109】まず、図9(a)に示す様な銅張積層板を
用意する。これは、例えば、BT樹脂、FR−4、FR
−5などからなる絶縁基板306の両面に銅を積層して
導体層305a、305bを形成したものである。この
絶縁基板306の両面に形成された銅製の導体層305
a、305bをエッチングすることにより、所要のパタ
ーンを形成する(図9(b)参照)。
【0110】次に銅張積層板の両面を粗化し、図9
(c)に示す様に、両面に絶縁材307a,307bを
ラミネートする。絶縁材307a、307bは、上記の
絶縁基板306を構成する樹脂とは異なる材料であって
も同じ材料であってもよく、例えばエポキシ樹脂など、
種々の樹脂のものを使用できる。この様にして、内部に
導体層305a,305bを有する配線基板本体303
を得ることができる。
【0111】次に、図9(d)に示す様に、ビアを形成
するための穴部308を絶縁材307a,307bにレ
ーザで形成したり、スルーホールを形成するためのスル
ーホール貫通孔309をレーザやドリルにより形成す
る。次に図9(e)に示す様に、パネルめっきを施すこ
とにより、絶縁材307a,307bの表面、穴部30
8の内面およびスルーホール貫通孔309の内周面に、
Cuからなるメッキ層312を形成し、そして、図9
(f)に示すように、スルーホール貫通孔309の内部
には、シリカフィラーを含有するエポキシ樹脂などの穴
埋樹脂314を充填し、硬化させる。この穴埋樹脂31
4は、絶縁材307a,307bの表面のメッキ層31
2と略同一面を形成するように研磨する。
【0112】電子部品を内蔵するためには、図9(g)
に示す様に、電子部品配置用貫通孔321を形成し、こ
の電子部品配置用貫通孔321の開口部をシート材23
で塞ぐ。そして図5と共に説明した手順によって、電子
部品を配線基板本体303に内蔵でき、更にビルドアッ
プ層を形成することができる。
【0113】また、例えば図10に示す様に、予め内部
に導体層405a,405bを有する配線基板本体40
3を用いてもよい。これを用いて図8と略同様な配線基
板を得るには、まず図10(a)に示す配線基板本体4
03に、スルーホール貫通孔407やビア形成用の穴部
(図示せず)などを形成する(図10(b))。次にパ
ネルめっきにより配線基板本体403の両面およびスル
ーホール貫通孔407の内周面にメッキ層409を積層
し(図10(c))、そしてスルーホール貫通孔407
の内部に穴埋樹脂411を充填する(図10(d))。
そして更に、電子部品配置用貫通孔421を形成する
(図10(e))。この後、電子部品配置用貫通孔32
1の開口部をシート材で塞ぎ、図5と共に説明した手順
によって、電子部品を配線基板本体403に内蔵でき、
更にビルドアップ層を形成することができる。
【0114】以上の様に、配線基板本体として、導体層
が内蔵されているものを用いると、配線基板本体の上に
積層すべき導体層の数を減らすことができる。例えば、
図1等では、配線基板本体の両主面の上に導体層を3層
ずつ積層したものを示したが、これに対し、配線基板本
体として導体層を内蔵したものを用いた場合には、図8
に示す様に、両主面の上に積層すべき導体層の数が2層
ずつに減少している。
【0115】そのため、電子部品とICチップとの間の
導通経路を短くすることができ、ループインダクタン
ス、スイッチングノイズ、クロストークノイズなどの低
減、即ち、配線基板の電気的特性の向上を図ることが可
能となる。また、配線基板本体の両主面の上に積層すべ
き導体層の数が層ずつになっていることから、ビルドア
ップ層においてスタックトビ(積み上げビア)アを形成
する必要がなくなる。そして、スタックトビアが不要と
なるため、フィルドビ(導体で完全に充填されたビア)
アを形成する必要がなくなり、コンフォーマルビア(導
体で完全には充填されないビア)で足りることになるの
で、ビアの形成にかかるコストを抑制することができ
る。
【0116】なお、図8などでは、配線基板本体303
の両主面上に2層の導体層を積層したものを示したが、
その層数はこれに限定されない。また、配線基板本体3
03の内部には2層の導体層305a,305bを有す
るものとして説明したが、その層数はこれに限定される
ものではない。
【0117】さて、上記実施例では、第1層間絶縁層1
03a,103b、第2層間絶縁層107a,107b
としてエポキシ樹脂を主成分とするものを用いたが、耐
熱性、パターン成形性等を考慮して適宜選択すればよ
い。例えば、ポリイミド樹脂、BT樹脂、PPE樹脂、
連続気孔を有するPTFEなど3次元網目構造のフッ素
系樹脂にエポキシ樹脂等の樹脂を含浸させた樹脂−樹脂
複合材料などを用いることができる。絶縁層の形成に
は、絶縁層をフィルム化したものを熱圧着する方法の
他、液状樹脂をロールコータなどにより塗布して形成し
ても良い。
【0118】また、上記実施例では、第1導体層5a,
5b、第2導体層105a,105b等を無電解Cuメ
ッキ及び電解メッキによって形成したが、他の材質、例
えばNi,Ni−Au等によって形成しても良く、さら
には、メッキによらず、導電性樹脂を塗布するなどの手
法によって形成しても良い。
【0119】また、上記実施例では、ビア導体にフィル
ドビアを用いたが、ビアホールがメッキにより完全には
埋まっていない形態も採ることは可能である。また、上
記実施例では、ICチップ16との接続のために、配線
基板上面にフリップチップパッド111やフリップチッ
プバンプ112を多数設けるものとして説明した。しか
し、IC接続端子としては、接続するICチップに形成
された端子に応じて、適切な形態のものを使用すれば良
く、フリップチップバンプを形成したものの他、フリッ
プチップパッドのみのもの、或いはワイヤボンディング
パッドやTAB接続用のパッドを形成したものなどが挙
げられる。
【0120】また、上記実施例では、コンデンサ素子1
3の本体15にBaTiO3を主成分とする高誘電体セ
ラミックを用いたが、この材質に限定されず、例えば、
PbTiO3、PbZrO3、TiO2、SrTiO3、C
aTiO3、MgTiO3、KNbO3、NaTiO3、K
TaO3、RbTaO3、(Na1/2Bi1/2)TiO3
Pb(Mg1/21/2)O3、(K1/2Bi1/2)TiO3
どが挙げられ、要求されるコンデンサの静電容量その他
に応じて適宜選択すればよい。
【0121】また、電極端子14には、Pdを主成分と
する材料を使用したが、本体15の材質等との適合性を
考慮して選択すれば良く、例えば、Pt、Ag、Ag−
Pt、Ag−Pd、Cu、Au、Ni等が挙げられる。
さらに、高誘電体セラミックを主成分とする誘電体層や
Ag−Pd等から成る電極層と、樹脂やCuメッキ、
Niメッキ等から成るビア導体や配線層とを複合させて
コンデンサとして構成したものを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の製造方法により製造される配線基板
の構成を示す説明図である。
【図2】 実施例の製造方法を示す説明図である。
【図3】 図2に示した工程の変形例を示す説明図であ
る。
【図4】 図2に示した工程の変形例を示す説明図であ
る。
【図5】 実施例の製造方法を示す説明図である。
【図6】 実施例の製造方法を示す説明図である。
【図7】 他の実施例の製造方法により製造される配線
基板の構成を示す説明図である。
【図8】 配線基板本体の変形例を説明する図である。
【図9】 変形例の配線基板本体の製造方法を示す図で
ある。
【図10】 配線基板本体の別の変形例を示す図であ
る。
【図11】 穴埋樹脂が溝部に入り込む様子を示す説明
図である。
【符号の説明】
1…配線基板 3,303,403…配線基板本体 3a…第1主面側 3b…第2主面 4…充填樹脂 9…スルーホール貫通孔 11…スルーホール 12…穴埋樹脂 13…コンデンサ素子 21,321,421…電子部品配置用貫通孔 21a…開口部 23…シート材 24…粘着剤 221…電子部品配置用凹部
フロントページの続き (72)発明者 小川 幸樹 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 (72)発明者 小寺 英司 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 5E314 AA32 BB13 CC01 DD06 FF08 FF21 GG19 5E317 AA24 BB02 BB11 CC31 CD23 CD27 CD32 CD34 GG09 GG14 5E336 AA07 AA12 BB03 BB15 BC02 BC15 CC31 CC51 GG16 5E346 AA02 AA06 AA12 AA15 AA43 AA60 BB01 CC02 CC08 CC31 DD01 DD32 EE31 FF45 GG15 GG16 GG17 GG22 GG40 HH33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線基板本体に形成され樹脂で穴埋めさ
    れたスルーホールを有すると共に、該配線基板本体に形
    成された電子部品収容部の内部に電子部品が内蔵された
    配線基板を製造する方法であって、 配線基板本体にスルーホールを形成するためのスルーホ
    ール貫通孔を穿設するスルーホール貫通孔穿設工程と、 該穿設されたスルーホール貫通孔の内周面にメッキを施
    すメッキ工程と、 該内周面にメッキが施されたスルーホール貫通孔を樹脂
    で埋める穴埋工程と、 電子部品が収容された電子部品収容部内に、前記穴埋工
    程の後充填樹脂を注入し硬化させることにより、該電子
    部品を固定する固定工程と、 を有することを特徴とする配線基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記メッキ工程の前に配線基板本体に電
    子部品収容部を形成する収容部形成工程を有し、 前記メッキ工程では、前記スルーホール貫通孔の内周面
    および前記電子部品収容部の内面にメッキを施すことを
    特徴とする請求項1記載の配線基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記配線基板本体は、第1主面および第
    2主面を有する板状をなし、 前記電子部品収容部は、前記両主面の一方から他方に前
    記配線基板本体を貫通するように形成されてなり、 表面に粘着剤を有するシート材で、前記電子部品収容部
    の第2主面側の開口部を、該粘着剤が該電子部品収容部
    の内側に露出するように塞ぐ閉塞工程と、 電子部品を、前記シート材に粘着剤を介して粘着した状
    態となるよう、前記電子部品収容部内に配置する配置工
    程と、 を有することを特徴とする請求項1又は2記載の配線基
    板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記電子部品収容部に注入された充填樹
    脂の硬化後、該充填樹脂の表面を平坦に整面する工程を
    有することを特徴とする請求項1〜3の何れか記載の配
    線基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記充填樹脂の表面の整面は、#320
    以上の研磨紙にて、その充填樹脂の表面を研磨すること
    により行うことを特徴とする請求項4記載の配線基板の
    製造方法。
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