JP2002202168A - フローセンサ及びその製造方法 - Google Patents

フローセンサ及びその製造方法

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JP2002202168A
JP2002202168A JP2000400407A JP2000400407A JP2002202168A JP 2002202168 A JP2002202168 A JP 2002202168A JP 2000400407 A JP2000400407 A JP 2000400407A JP 2000400407 A JP2000400407 A JP 2000400407A JP 2002202168 A JP2002202168 A JP 2002202168A
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Tokyo Gas Co Ltd
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱式のフローセンサの温度特性(周囲温度依
存性)を改善し、従来必要であった温度補正回路を不要
にする。 【解決手段】 シリコン基板32の空隙部33の上に張
られた絶縁薄膜34の中央部にヒータ36を設け、その
両側にサーモパイル37、38を設け、シリコン基板3
2の上面で周囲温度測温抵抗体39を設ける。サーモパ
イル37、38はポリシリコンとアルミニウムからな
り、ボリシリコンには燐(P)がドープされる。ここ
で、燐のドーピング量は、サーモパイル37、38の温
度特性が、サーモパイル37、38以外の要因による温
度特性と絶対値がほぼ等しく、正負が逆となるようにし
てあり、サーモパイル37、38の温度特性によりサー
モパイル37、38以外の要因による温度特性を打ち消
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流量や流速
を検知するためのフローセンサ及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【背景技術】従来構造のフローセンサ1の概念図を図1
及び図2に示す。ここで、図2は図1のX1−X1線断
面を表している。ただし、図1ではヒーターや測温体を
露出させた状態で表しており、図2ではその上を保護膜
10等で覆った状態で表している。このフローセンサ1
にあっては、シリコン基板2の上面に凹状の空隙部3を
形成し、この空隙部3を覆うようにしてシリコン基板2
の上面に絶縁薄膜4を設け、この絶縁薄膜4の一部によ
って空隙部3の上に薄膜状のブリッジ部5を形成してい
る。このブリッジ部5は空隙部3内の空間(空気)によ
ってシリコン基板2と断熱されている。ブリッジ部5の
表面においては、その中央部にヒータ6を設け、ヒータ
6を挟んで対称な位置にそれぞれ測温体7、8を設けて
いる。ブリッジ部5の外側における絶縁薄膜4の表面に
は、周囲温度測温抵抗体9を設けている。さらに、ヒー
タ6、測温体7、8及び周囲温度測温抵抗体9を覆うよ
うにしてシリコン基板2は保護膜10で被覆されてい
る。
【0003】上記測温体7、8としては、種々の素子が
用いられており、例えば特開昭60−142268号公
報に開示されたものでは、鉄とニッケルの合金からなる
薄膜抵抗が用いられている。また、"Low power consump
tion thermal gas-flow sensor based on thermopiles
of highly effective thermoelectric materials"と題
する論文では、測温体にBiSb−Sbのサーモパイル
を用いている。さらには、測温体としてトランジスタ等
を用いたものもある。以下の説明では、測温抵抗体7、
8がBiSb/Sbの熱電対からなるサーモパイルを用
いているものとして説明する。
【0004】測温体7、8として、BiSb/Sbの熱
電対からなるサーモパイルを用いている場合には、ブリ
ッジ部5の縁を横切るようにしてBiSb細線とSb細
線が交互に配線され、ブリッジ部5内におけるBiSb
細線とSb細線の接続点によって温接点11の群が構成
され、ブリッジ部5外におけるBiSb細線とSb細線
の接続点によって冷接点12の群を構成している。
【0005】測温体(サーモパイル)7、8の温接点1
1及び冷接点12の数をそれぞれn個、冷接点12の温
度(測定時の周囲温度に相当する。)をTc、測温体7
の温接点11の温度をTh1、測温体8の温接点11の
温度をTh2とすると、測温体7の出力電圧(両端間電
圧)V1は、次の(1)式で表され、測温体8の出力電
圧(両端間電圧)V2は、次の(2)式で表される。 V1=n・α(Th1−Tc) …(1) V2=n・α(Th2−Tc) …(2) ただし、αはゼーベック係数である。
【0006】このフローセンサ1は、図3に示すように
流体の流れが生じる流路13に置かれ、ヒータ6に電流
を流して発熱させながら測温体7、8の出力が監視され
る。気体の流れていない無風時においては、図5に実線
で示すように絶縁薄膜4の表面における温度分布はヒー
タ6を中心として対称であるから、配置の対称性より測
温体7の温接点温度Th1と測温体8の温接点温度Th
2とは等しく、測温体7の出力電圧V1と測温体8の出
力電圧V2も等しくなる。
【0007】これに対し、図4に矢印で示すように、測
温体7側から測温体8側に向けて流体が流れていると、
絶縁薄膜4の表面における温度分布は図5に破線で示す
ように非対称となる。すなわち、上流側測温体7の温接
点温度Th1は気体の流れで冷却されて降温し、その出
力電圧V1=n・α(Th1−Tc)は小さくなる。一
方、気体によってヒータ6の熱が下流側へ輸送されて下
流側測温体8の温接点温度Th2は加熱されて昇温し、
その出力電圧V2=n・α(Th2−Tc)は大きくな
る。そして、それに伴う出力電圧の変化ΔV=V2−V
1より気体の流量を測定することができる。流体流量が
少ない場合には、両測温体7、8の温度差△T=Th2
−Th1は、流体の質量流量に比例するので、両測温体
7、8の出力電圧V1、V2を測定すれば、次の(3)
式によって温度差を求めることができ、さらに必要な演
算処理を施して流体の質量流量を算出することができ
る。 ΔT=ΔV/(n・α) =(V2−V1)/(n・α) …(3)
【0008】周囲温度測温抵抗体9は、フローセンサ1
の周囲温度を測定するものであって、周囲温度測温抵抗
体9で周囲温度を測定し、どのような流速の場合でもヒ
ータ6の発熱温度を周囲温度に対して一定温度高い温度
に維持させる(以下、ヒータ6の定温度上昇という。)
ためと、フローセンサ1の温度特性を補正するためとに
用いられている。
【0009】フローセンサ1においては、ヒータ6の発
熱温度が高くなるほど、それに比例して測温体7、8の
出力電圧も高くなり、測温体7、8による測定温度の分
解能が高くなる。一方、ヒータ6の発熱温度が高くなる
ほど、ヒータ6の消費電力も大きくなる。そのため、ヒ
ータ6の発熱温度は、両方の兼ね合いを考慮して使用者
が任意の一定温度に設定する。
【0010】しかし、ヒータ6の発熱温度は流体の流速
によって変化する。また、フローセンサ1が使用される
環境では、一般に周囲温度が変化するのが普通である。
これらの要因により、周囲温度に対するヒータ6の発熱
温度の差が変化すると、ヒータ6の周囲における温度勾
配が変化し、測温体7、8の出力電圧と流体の流量また
は流速との関係が変化し、測定精度が悪くなる。
【0011】そのため、従来のフローセンサでは、図6
に示すようなヒータ制御回路14を用い、ヒータ6の発
熱温度を、周囲温度測温抵抗体9で検出されている周囲
温度よりも一定温度だけ高い温度に自動調整する(ヒー
タの定温度上昇)。このヒータ制御回路14は、固定抵
抗17、18と分圧抵抗19、20、オペアンプ(差動
増幅回路)15及びトランジスタ16によって構成され
ている。固定抵抗17、18はヒータ6及び周囲温度測
温抵抗体9と共にブリッジ回路を構成されており、固定
抵抗17と周囲温度測温抵抗体9の中点がオペアンプ1
5の反転入力端子に接続され、固定抵抗18とヒータ6
の中点がオペアンプ15の非反転入力端子に接続されて
いる。トランジスタ16は、電源Vccと固定抵抗17
の間に挿入されており、直列に接続された分圧抵抗1
9、20はトランジスタ16のベースとグランドの間に
接続されている。オペアンプ15の出力は分圧抵抗1
9、20の中点に接続されている。
【0012】このヒータ制御回路14は、ヒータ6を周
囲温度に対して一定温度高い温度で熱平衡状態に保とう
とするものであり、例えば無風状態の熱平衡状態から気
体の流れのある状態に変化してヒータ6の温度が下がる
と、オペアンプ15の非反転入力端子の電位が下がり、
トランジスタ16を駆動し、電流が供給されて再び熱平
衡状態になるという動作を繰り返す。周囲温度が変化し
た場合も同様である。詳しくいうと、このヒータ制御回
路14にあっては、ヒータ6の発熱温度が平衡時の温度
よりも上昇すると、オペアンプ15から出力される電流
が増加するので、分圧抵抗19と20の中点の電圧が高
くなる。その結果、トランジスタ16のベース電流が減
少し、ブリッジ回路に流れる電流も減少する。この結
果、ヒータ6に流れる電流が減少してヒータ6の発熱温
度が下がる。逆に、ヒータ6の発熱温度が平衡時の温度
よりも低下すると、オペアンプ15から出力される電流
が減少するので、分圧抵抗19と20の中点の電圧が低
くなる。その結果、トランジスタ16のベース電流が増
加し、ブリッジ回路に流れる電流も増加する。この結
果、ヒータ6に流れる電流が増加してヒータ6の発熱温
度が上がる。
【0013】また、周囲温度を検出している周囲温度測
温抵抗体9の温度が平衡時の温度よりも上昇すると、オ
ペアンプ15から出力される電流が減少するので、分圧
抵抗19と20の中点の電圧が低くなる。その結果、ト
ランジスタ16のベース電流が増加し、ブリッジ回路に
流れる電流も増加する。この結果、ヒータ6に流れる電
流が増加してヒータ6の発熱温度が上がる。逆に、周囲
温度測温抵抗体9の発熱温度が平衡時の温度よりも低下
すると、オペアンプ15から出力される電流が増加する
ので、分圧抵抗19と20の中点の電圧が高くなる。そ
の結果、トランジスタ16のベース電流が減少し、ブリ
ッジ回路に流れる電流も減少する。この結果、ヒータ6
に流れる電流が減少してヒータ6の発熱温度が下がる。
【0014】このようにしてヒータ制御回路14は、ヒ
ータ6の抵抗値が一定となるように動作し、ヒータ6の
発熱温度が一定に保たれるように自動調整する。
【0015】また、周囲温度測温抵抗体9の抵抗値はC
PUを含む演算処理機能を備えた温度補正回路に入力さ
れ、周囲温度測温抵抗体9で検知された周囲温度の変化
に基づいて測温体7、8の出力電圧差ΔV=V2−V1
を補正することにより温度特性の補正が行われている。
よって、従来のフローセンサでは、周囲温度に応じた補
正を行うためには、温度補正回路を別途必要としてい
た。
【0016】
【発明の開示】本発明の目的とするところは、フローセ
ンサの温度特性(周囲温度依存性)を改善し、従来必要
であった温度補正回路を不要にすることにある。
【0017】本発明にかかるフローセンサは、半導体基
板と、前記半導体基板の表面に薄膜状に形成された絶縁
層と、前記絶縁層の表面に配置された発熱体と、前記絶
縁層の表面で前記発熱体の少なくとも一方に配置された
少なくとも1つの測温体と、前記発熱体と前記測温体の
少なくとも一部の下において、前記半導体基板に形成さ
れた空隙部とを備えたフローセンサにおいて、前記測温
体に、前記測温体以外の要因で発生する周囲温度依存性
を打ち消すような周囲温度依存性を持たせたことを特徴
としている。ここで周囲温度依存性とは、フローセンサ
の周囲温度の変化によってフローセンサの出力が変動す
ることをいう。
【0018】本発明にかかるフローセンサにあっては、
測温体以外の要因で発生する周囲温度依存性を打ち消す
ような周囲温度依存性を測温体に持たせているので、測
温体の周囲温度依存性と測温体以外の要因による周囲温
度依存性とが合併されることによってフローセンサ全体
としては周囲温度依存性が小さくなる。よって、従来の
ように周囲温度依存性を補償するための温度補正回路が
不要になる。
【0019】このようにフローセンサの周囲温度依存性
を測温体と測温体以外の要因とで打ち消させるための実
施形態においては、前記測温体をサーモパイルとし、前
記空隙部を温接点の下に設け、該サーモパイルの周囲温
度依存性をサーモパイル以外の要因で発生する周囲温度
依存性と一定比率を保つように構成することができる。
サーモパイルの周囲温度依存性をサーモパイル以外の要
因で発生する周囲温度依存性と一定比率を保つようにす
れば、その温度範囲内においては容易に周囲温度依存性
を打ち消させることができる。特に、測温体を構成する
サーモパイルの周囲温度依存性をサーモパイル以外の要
因で発生する周囲温度依存性と絶対値がほぼ等しくなる
ように構成すれば、高い精度でフローセンサの周囲温度
依存性を抑制できる。
【0020】また、本発明にかかるフローセンサのさら
に別な実施形態においては、前記測温体をサーモパイル
とし、前記空隙部を温接点の下に設け、サーモパイルを
構成する材料の少なくとも一部にドーピング材をドーピ
ングすることにより、前記サーモパイル以外の要因で発
生する周囲温度依存性を打ち消すような周囲温度依存性
を前記サーモパイルに持たせている。サーモパイルのド
ーピング量を変化させると、サーモパイルの温度依存性
が変化するので、サーモパイル以外の要因による周囲温
度依存性を考慮して、このドーピング量を調整すること
によりサーモパイル以外の要因による周囲温度依存性を
サーモパイルの周囲温度依存性で打ち消させることがで
きる。
【0021】また、本発明にかかるフローセンサのさら
に別な実施形態においては、前記測温体は前記発熱体を
隔ててその両側に配置され、前記空隙部は、両測温体の
中間領域において前記半導体基板の表面で開口してい
る。発熱体の両側に測温体を配置した場合には、流体の
流れの上流側の測温体では温度が下がり、下流側の測温
体では温度が上がるので、2つの測温体の差分をとれば
フローセンサの感度を向上させることができる。
【0022】また、本発明にかかるフローセンサのさら
に別な実施形態においては、前記サーモパイルがポリシ
リコンとアルミニウムによって構成され、前記サーモパ
イルの周囲温度依存性を制御するためのドーピング材に
燐(P)を用い、前記ドーピング材のドーピング量を
1.0×1017〜1.0×1021ions/cmとして
いる。燐のドーピング量をこの範囲内に納めれば、測温
体の検知温度誤差を±0.1%/℃の範囲内に納めるこ
とができ、フローセンサに要求される一般的な温度特性
スペックを満たすことができる。
【0023】本発明にかかるフローセンサの製造方法
は、半導体基板と、前記半導体基板の表面に薄膜状に形
成された絶縁層と、前記絶縁層の表面に配置された発熱
体と、前記絶縁層の表面で前記発熱体を挟んでその両側
に配置されたサーモパイルと、前記サーモパイルの先端
接合部から前記発熱体に至るまでの領域の下において半
導体基板に形成された空隙部とを備えたフローセンサの
製造方法であって、前記サーモパイルの構成材料の少な
くとも一部にはポリシリコン等の半導体材料を用い、当
該半導体材料にドーピングされる不純物のドーピング量
を制御することにより、前記サーモパイルの周囲温度依
存性が前記サーモパイル以外の要因で発生する周囲温度
依存性と一定比率を保つようにしたことを特徴としてい
る。
【0024】本発明にかかるフローセンサの製造方法に
あっては、サーモパイルの半導体材料にドーピングする
不純物のドーピング量を制御することにより、サーモパ
イルの周囲温度依存性がサーモパイル以外の要因で発生
する周囲温度依存性と一定比率を保つようにしているの
で、サーモパイルの周囲温度依存性とサーモパイル以外
の要因による周囲温度依存性とが合併されることによっ
てフローセンサ全体としては周囲温度依存性が小さくな
る。よって、従来のように周囲温度依存性を補償するた
めの温度補正回路が不要になる。しかも、ドーピング量
を調整することで、周囲温度依存性が全体として打ち消
されるよう容易に調整できる。さらに、発熱体の両側に
サーモパイルを配置しているので、流体の流れの上流側
のサーモパイルでは温度が下がり、下流側のサーモパイ
ルでは温度が上がり、2つのサーモパイルの差分をとれ
ばフローセンサの感度を向上させることができる。
【0025】なお、この発明の以上説明した構成要素
は、可能な限り組み合わせることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の一実
施形態によるフローセンサ31の構造を図7及び図8に
示す。図8は図7のX2−X2線断面を表し、図7は保
護膜40等を除去してサーモパイル37、38を露出さ
せた状態の平面を表している。このフローセンサ31に
あっては、シリコン基板32の上面に上方で広くなった
凹状の空隙部33を形成し、この空隙部33を覆うよう
にしてシリコン基板32の上面にSiO等からなる絶
縁薄膜34を設け、この絶縁薄膜34の一部によって空
隙部33の上に空中で支持された薄膜状のブリッジ部3
5を形成している。このブリッジ部35は空隙部33内
によってシリコン基板32と断熱されている。ブリッジ
部35の表面においては、その中央部にポリシリコンか
らなるヒータ36を設け、ヒータ36を挟んで上流側と
下流側の対称な位置にそれぞれ測温体としてサーモパイ
ル37、38を設けている。また、ブリッジ部35の外
側において、絶縁薄膜34の上に周囲温度感知用のポリ
シリコンからなる周囲温度測温抵抗体39を設けてあ
り、ヒータ36、サーモパイル37、38及び周囲温度
測温抵抗体39を覆うようにしてシリコン基板32の上
を保護膜40で覆っている。
【0027】上記サーモパイル37、38はポリシリコ
ン/アルミニウムからなる熱電対によって構成されてお
り、絶縁薄膜34の縁を横切るようにしてポリシリコン
からなる第1の細線41とアルミニウムからなる第2の
細線42が交互に、かつ平行に配線され、ブリッジ部3
5内における第1の細線41と第2の細線42の接続点
によって温接点43の群が構成され、ブリッジ部35外
における第1の細線41と第2の細線42の接続点によ
って冷接点44の群を構成している。また、ポリシリコ
ンからなるヒータ36及び第1の細線41には、1.0
×1019ions/cmの燐(P)がドーピングされて
いる。
【0028】冷接点44は、ヒートシンクの役目をする
シリコン基板32の上に位置しているので、気体に接触
しても温度は変化しにくいが、温接点43はシリコン基
板32から浮いたブリッジ部35の上に形成されている
ので、熱容量が小さく、気体に触れると敏感に温度が変
化する。
【0029】このフローセンサ31においても、サーモ
パイル37、38の温接点43及び冷接点44の数をそ
れぞれn個、温接点43の温度をTh、冷接点44の温
度をTcとすると、サーモパイル37、38の出力電圧
(両端間電圧)Vは、次の(4)式で表される。 V=n・α(Th−Tc) …(4) ただし、αはゼーベック係数である。
【0030】なお、45、46及び47は、それぞれヒ
ータ36、サーモパイル37、38及び周囲温度測温抵
抗体39にワイヤボンディングするためのワイヤパッド
である。
【0031】このフローセンサ31にあっても、ヒータ
36に電流を流して発熱させながら上流側及び下流側の
サーモパイル37、38の出力が監視される。気体の流
れていない無風時には、サーモパイル37の出力電圧と
サーモパイル38の出力電圧とは等しいが、図7に矢印
で示す方向に、上流側から下流側に向けて気体が移動し
ていると、上流側のサーモパイル37の温接点43は冷
却されて降温し、出力電圧が小さくなる。一方、気体に
よって運ばれる熱で下流側のサーモパイル38の温接点
43は温度が上昇し、出力電圧が大きくなる。従って、
両サーモパイル37、38の出力電圧値の差により空気
の流量を測定することができる。また、この実施形態の
ようにヒータ36の両側にサーモパイル37、38を配
置した構造の場合には、図7の矢印方向と反対向きに気
体が流れた場合にも流体流量(ガス流量)を検出するこ
とができる。また、ヒータ36の両側にサーモパイル3
7、38を配置すると、流体の流れの上流側のサーモパ
イルでは温度が下がり、下流側のサーモパイルでは温度
が上がるので、2つのサーモパイル37、38の差分を
とればフローセンサ31の感度を向上させることができ
る。
【0032】周囲温度測温抵抗体39は、周囲温度を測
定してヒータ36の発熱温度を周囲温度よりも一定温度
だけ高く保つために用いられる。
【0033】次に、上記フローセンサ31の製造プロセ
スを図9(a)(b)(c)、図10(d)(e)
(f)(g)及び図11(h)(i)(j)により説明
する。これらの製造プロセスを説明する図はいずれも、
図7のX3−X3線に沿った断面を表している。以下、
これらの図に従って当該製造プロセスを説明する。
【0034】まず、熱酸化法等によりシリコン基板32
の表裏両面に例えばSiOからなる絶縁薄膜34を形
成し[図9(a)]、CVD法等を用いて上面側の絶縁
薄膜34の上にポリシリコンを膜厚500nmとなるよ
うに堆積させてポリシリコン膜48を形成する[図9
(b)]。ついで、イオン注入法等によりポリシリコン
膜48の全体に燐(P)を不純物原子としてドーズ量1
×1019ions/cmだけドーピングさせる[図9
(c)]。
【0035】この後、フォトリソグラフィによりポリシ
リコン膜48をエッチングし、ポリシリコン膜48によ
ってヒータ36、周囲温度測定用の周囲温度測温抵抗体
39、サーモパイル37、38の各第1の細線41のパ
ターンを形成する[図10(d)]。なお、38aはサ
ーモパイル38の第1の細線41の端に形成されたパッ
ド部である。ついで、パターニングされたポリシリコン
膜48の不純物を熱拡散させる。このとき、ポリシリコ
ン膜48の表面には酸化膜49が形成される。
【0036】次に、サーモパイル37、38の温接点4
3及び冷接点44となる箇所で第1の細線41を覆う酸
化膜49の一部をエッチングして開口50、51を設け
[図10(e)]、酸化膜49の上からアルミニウムを
スパッタ等で堆積させ、さらにフォトリソグラフィによ
ってアルミニウム膜をパターニングしてサーモパイル3
7、38の第2の細線42を形成する[図10
(f)]。このとき、第2の細線42は、酸化膜49の
開口50、51を通して各端を第1の細線41の各端に
接続され、酸化膜49の下に形成された第1の細線41
と第2の細線42とによってサーモパイル37、38が
形成される。
【0037】この後、CVD法等により基板全体に例え
ばSiOを堆積させ、配線保護のための保護膜40を
形成する[図10(g)]。
【0038】ついで、サーモパイル37、38の両端、
ヒータ36の両端および周囲温度測温抵抗体39の両端
において、保護膜40及び酸化膜49の一部をエッチン
グして開口52を設け、同時にエッチングホール53を
開口して温接点43からシリコン基板32の一部を露出
させる[図11(h)]。そして、サーモパイル37、
38の両端、ヒータ36の両端及び周囲温度測温抵抗体
39の両端に金属材料を堆積させてそれぞれのワイヤパ
ッド45、46、47を設ける[図11(i)]。
【0039】ついで、エッチングホール53からシリコ
ン基板32の上面をエッチングすることによりシリコン
基板32の上面に空隙部33を凹設すると共に絶縁薄膜
34によってブリッジ部35を形成する[図11
(j)]。
【0040】なお、ここではエッチングホール53から
シリコン基板32の上面をエッチングすることにより空
隙部33およびブリッジ部35を形成する製造プロセス
について述べたが、ブリッジ部35の形成方法はこれに
限定されるものではなく、ヒータ36及びサーモパイル
37、38の温接点43がシリコン基板32と断熱され
るよう形成すればよい。たとえば、シリコン基板32の
下面からエッチングを行って、ヒータ36及びサーモパ
イル37、38の温接点43を含むブリッジを形成して
もよい。
【0041】ここで、フローセンサの温度特性の変動に
ついて考えると、その理由としては様々な要因が考えら
れるが、主としては次の3つを挙げることができる。 (1) 被測定流体の熱伝導率 (2) ヒータの消費電力 (3) 測温体の温度特性 これらの要因については、以下においてそれぞれ詳述す
る。
【0042】まず、被測定流体の熱伝導率と温度特性と
の関係について説明する。既に図5において説明したよ
うに、フローセンサの表面における温度分布は、流体が
流れている有風時と流体の流れていない無風時とで(つ
まり、流量によって)異なる。しかし、流体の流量が同
一であっても、流体の熱伝導率が異なる場合にも、フロ
ーセンサの表面における温度分布は異なる。
【0043】図12はフローセンサが熱伝導率0.02
0W/(m・K)の流体(ガス)に包まれた雰囲気中に
ある場合の温度分布曲線をシミュレーションにより求め
たものであり、図13はフローセンサが熱伝導率0.0
25W/(m・K)の流体(ガス)に包まれた雰囲気中
にある場合の温度分布曲線をシミュレーションにより求
めたものである。図12及び図13ではいずれも、流体
が移動していない無風時と一定流速で流体が流れている
有風時の温度分布曲線を表しており、それぞれの横軸は
ヒータの中心から測った距離である。シミュレーション
を行うにあたり、いずれもヒータの温度は周囲温度より
も20℃高い温度とし、流体の流速は30cm/secと
した。これらのシミュレーション結果から分かるよう
に、流体の熱伝導率が異なると、温度分布曲線も異なっ
ている。
【0044】図14に示すように流体の熱伝導率は温度
によって変化し、例えば空気の温度が一20℃から70
℃まで変化した場合、熱伝導率は0.020W/(m・
K)から0.025W/(m・K)まで変化する。フロ
ーセンサにおいてヒータを挟んでヒータの中心から20
0μmの位置にそれぞれ測温体が配置されていると仮定
すると、熱伝導率が0.020W/(m・K)の空気が
流れている場合には図12から1.3℃の温度差が計測
されるのに対し、熱伝導率が0.025W/(m・K)
の空気が流れている場合には図13から1.2℃の温度
差が計測される。よって、空気の温度が−20℃から7
0℃まで変化すると、フローセンサの計測結果に約8%
の計測誤差が生じることになる。また、ガスの熱伝導率
の温度依存性は、図14に示すようにガスの種類によっ
て異なるので、流体の種類によって熱伝導率に起因する
温度特性が変化することになる。
【0045】次に、ヒータの消費電力と温度特性との関
係について説明する。図6に示したようなヒータ制御回
路では、周囲温度の変化により消費電力、すなわち上昇
温度が変化する。空気中において、周囲温度を例えば−
20℃から70℃まで変化させ、ヒータを周囲温度に対
して20℃高い温度に保つ場合、図15に示すような消
費電力特性が得られることが実験結果により分かってい
る。図15によれば、どの流速でも約+2%の誤差が生
じることになる。消費電力はヒータの上昇温度に比例す
るので、周囲温度が−20℃から70℃まで変化したと
き、約+2%の上昇温度の誤差が生じることになる。上
昇温度は温度センサの出力に比例するので、上記条件で
は約2%の誤差が生じることになる。
【0046】次に、測温体の温度特性について説明す
る。測温体に抵抗線を用いた場合では、抵抗値と温度の
関係を線形近似し、抵抗値から温度を算出するので、抵
抗値と温度の関係が線形からずれるとそれがそのまま温
度特性の発生要因となる。しかし、ほとんどの金属で
は、抵抗値−温度特性はほぼ線形とみなして差し支えな
い。例えば汎用の温度センサに使用される白金では、1
00℃の温度変化があっても高々0.1%しか温度誤差
は生じない。よって、測温体として抵抗線を用いた場合
には、温度特性は考慮する必要はない。
【0047】しかし、測温体としてサーモパイルを用い
た場合には、ゼーベック係数αに温度特性があるため、
(1)式、(2)式等の△Tに誤差が生じ、温度センサ
として温度特性が生じる結果となる。ゼーベック係数α
の温度依存性は、使用する材料とドーピング量によって
違ってくるが、サーモパイルの材料にポリシリコンを用
いた場合には、流体の熱伝導率による温度特性やヒータ
の消費電力による温度特性を評価した場合と同様、周囲
温度を−20℃から70℃まで変化させた場合には、ド
ーピング量によっては±数10%程度の範囲内で出力が
変化する。
【0048】上記要因以外にも、パッケージの熱膨張そ
の他の様々な理由により、熱式のフローセンサは温度特
性を持つわけであるが、測温体の構成はフローセンサの
設計者が任意に選定することができるので、測温体に起
因する温度特性はフローセンサの設計者が任意に調整す
ることができる。特に、測温体としてサーモパイルを用
いた場合には、ドーピング量を調整するだけでゼーベッ
ク係数αの温度特性を調整することができる。従って、
本発明による上記フローセンサでは、以下に説明するよ
うに、「被測定流体の熱伝導率」による温度特性と「ヒ
ータの消費電力」による温度特性を「測温体の温度特
性」で打ち消すことにより、フローセンサ全体として温
度特性を小さくしている。
【0049】図16は、上記実施形態のフローセンサに
おいて、ポリシリコンからなるサーモパイルの第1の細
線に1.0×1019ions/cmのドーズ量で燐をド
ーピングした場合のサーモパイル(測温体)の温度特性
を計測し、その計測結果を20℃を基準にして表した図
である。ここでは、被測定流体としては空気を用いてい
る。また、図16には、サーモパイル以外(測温体以
外)の要因によるフローセンサの温度特性も併せて示し
ている。図16に示す場合では、広い温度領域でサーモ
パイルと、サーモパイル以外の要因による温度特性とが
等しい絶対値を持ち、かつ傾きが逆となっており、従っ
てサーモパイルの温度特性とサーモパイル以外の要因に
よる温度特性を総合したトータルの温度特性をほぼゼロ
にすることができる。
【0050】図17は、ポリシリコンからなる第1の細
線に対する燐のドーピング量をパラメーターとした、フ
ローセンサ全体の温度誤差係数(図16のトータルの温
度特性曲線の傾きに相当するもの)を表したグラフであ
る。一般のフローセンサにおける温度特性スペックは、
フルスケール(FS)に対して±0.1%FS/℃の範
囲内に収まることが要求されることが多く、その場合に
は図17によれば、燐のドーピング量を1.0×10
17〜1.0×1021ions/cmにすればよいこと
が分かる。
【0051】ただし、サーモパイル以外の要因によるフ
ローセンサの温度特性は、流体の熱伝導率やヒータの抵
抗値など様々な条件によって変化するので、それらの条
件に応じてサーモパイルへのドーピング量を調整する必
要がある。
【0052】こうして本発明によれば、フローセンサの
構造や用途、使用環境等を考慮してサーモパイル以外の
要因による温度特性をシミュレーション等によって算出
すれば、その温度特性をサーモパイルの温度特性を打ち
消すようにポリシリコンへのドーズ量を決定することに
より、フローセンサ全体としてのトータルの温度特性を
ほぼゼロにすることができる。よって、本発明のフロー
センサによれば、温度特性を補償するために従来必要と
されていた温度補正回路を不要にすることができ、フロ
ーセンサのコストを大幅に軽減することができる。例え
ば、フローセンサの出力回路として図18に示すような
ものを用いることができ、温度特性を調整する特別な回
路を不要にすることができる。
【0053】図18に示した出力回路61は、差動増幅
回路62の出力端子65と反転入力端子との間に負帰還
抵抗63を接続し、反転入力端子を固定抵抗64を介し
てグランドに接続して負帰還増幅回路を構成しており、
差動増幅回路62の非反転入力端子とグランドとの間に
は、2つのサーモパイル37、38を起電力の方向が互
いに逆向きとなるようにして直列に挿入されている。こ
の出力回路61は、ヒータ制御回路とは完全に独立して
おり、有風時には上流側のサーモパイルと下流側のサー
モパイルとの起電力の差を帰還増幅回路で任意に増幅
し、出力端子65から出力された増幅信号Voutに必要
な演算処理を施して流体の質量流量が求められる。
【0054】なお、上記実施形態においては、ヒータの
両側にサーモパイルを配置した構造のものを説明した
が、本発明のフローセンサは、ヒータの片側にのみサー
モパイルを設けた構造のものであってもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明のフローセンサによれば、測温体
以外の要因で発生する周囲温度依存性を打ち消すような
周囲温度依存性を測温体に持たせているので、フローセ
ンサ全体としては周囲温度依存性が小さくなる。よっ
て、従来のように周囲温度依存性を補償するための温度
補正回路が不要になり、フローセンサの小型化と低コス
ト化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフローセンサの構造を示す平面図であ
る。
【図2】図1のX1−X1線断面図である。
【図3】フローセンサを流路に設置した状態を示す一部
破断した斜視図である。
【図4】フローセンサを流体が流れる方向を示す図であ
る。
【図5】流体の流れが無い(無風)時と流体の流れがあ
る(有風)時との温度分布曲線を示す図である。
【図6】従来のフローセンサに用いられていたヒータ制
御回路を示す回路図である。
【図7】本発明の一実施形態によるフローセンサの構造
を示す平面図である。
【図8】図7のX2−X2線断面図である。
【図9】(a)(b)(c)は同上のフローセンサの製
造プロセスを説明する断面図であって、いずれも図7の
X3−X3線に相当する断面を表している。
【図10】(d)(e)(f)(g)は図9の続図であ
る。
【図11】(h)(i)(j)は図10の続図である。
【図12】フローセンサが熱伝導率0.020W/m・
Kの流体に触れている、無風時と有風時の温度分布曲線
を示す図である。
【図13】フローセンサが熱伝導率0.025W/m・
Kの流体に触れている、無風時と有風時の温度分布曲線
を示す図である。
【図14】空気その他のガスの熱伝導率の温度による変
化を示す図である。
【図15】流体の流速とヒータの消費電力との関係を表
した図である。
【図16】測温体(サーモパイル)及び測温体以外の要
因による温度特性(温度誤差)と、全体としてのトータ
ルの温度特性を示す図である。
【図17】サーモパイルにドープされるドーピング材の
ドーピング量と温度誤差係数との関係を示す図である。
【図18】本発明のフローセンサに用いられている出力
回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
32 シリコン基板 33 空隙部 34 絶縁薄膜 35 ブリッジ部 36 ヒータ 37、38 サーモパイル 39 周囲温度測温抵抗体 41 ポリシリコンからなる第1の細線 42 アルミニウムからなる第2の細線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 昌 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 中村 健一 東京都港区海岸1丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 根田 徳大 東京都港区海岸1丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 Fターム(参考) 2F035 EA02 EA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の表面に薄膜状に形成された絶縁層と、 前記絶縁層の表面に配置された発熱体と、 前記絶縁層の表面で前記発熱体の少なくとも一方に配置
    された少なくとも1つの測温体と、 前記発熱体と前記測温体の少なくとも一部の下におい
    て、前記半導体基板に形成された空隙部とを備えたフロ
    ーセンサにおいて、 前記測温体に、前記測温体以外の要因で発生する周囲温
    度依存性を打ち消すような周囲温度依存性を持たせたこ
    とを特徴とするフローセンサ。
  2. 【請求項2】 前記測温体はサーモパイルであり、前記
    空隙部は温接点の下に設けられ、該サーモパイルの周囲
    温度依存性をサーモパイル以外の要因で発生する周囲温
    度依存性と一定比率を保つように構成したことを特徴と
    する、請求項1に記載のフローセンサ。
  3. 【請求項3】 前記測温体はサーモパイルであり、前記
    空隙部は温接点の下に設けられ、前記サーモパイルの周
    囲温度依存性を、前記サーモパイル以外の要因で発生す
    る周囲温度依存性と絶対値がほぼ等しくなるようにした
    ことを特徴とする、請求項1に記載のフローセンサ。
  4. 【請求項4】 前記サーモパイルを構成する材料の少な
    くとも一部にドーピング材をドーピングすることによ
    り、前記サーモパイル以外の要因で発生する周囲温度依
    存性を打ち消すような周囲温度依存性を前記サーモパイ
    ルに持たせたことを特徴とする、請求項2又は3に記載
    のフローセンサ。
  5. 【請求項5】 前記測温体は前記発熱体を隔ててその両
    側に配置され、前記空隙部は、両測温体の中間領域にお
    いて前記半導体基板の表面で開口していることを特徴と
    する、請求項1に記載のフローセンサ。
  6. 【請求項6】前記サーモパイルはポリシリコンとアルミ
    ニウムによって構成され、前記サーモパイルの周囲温度
    依存性を制御するためのドーピング材に燐を用い、前記
    ドーピング材のドーピング量を1.0×1017〜1.0
    ×1021ions/cmとしたことを特徴とする、請求
    項4に記載のフローセンサ。
  7. 【請求項7】 半導体基板と、前記半導体基板の表面に
    薄膜状に形成された絶縁層と、前記絶縁層の表面に配置
    された発熱体と、前記絶縁層の表面で前記発熱体を挟ん
    でその両側に配置されたサーモパイルと、前記サーモパ
    イルの先端接合部から前記発熱体に至るまでの領域の下
    において半導体基板に形成された空隙部とを備えたフロ
    ーセンサの製造方法であって、 前記サーモパイルの構成材料の少なくとも一部にはポリ
    シリコン等の半導体材料を用い、当該半導体材料にドー
    ピングされる不純物のドーピング量を制御することによ
    り、前記サーモパイルの周囲温度依存性が前記サーモパ
    イル以外の要因で発生する周囲温度依存性と一定比率を
    保つようにすることを特徴とするフローセンサの製造方
    法。
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