JP3355127B2 - 熱式空気流量センサ - Google Patents

熱式空気流量センサ

Info

Publication number
JP3355127B2
JP3355127B2 JP04022698A JP4022698A JP3355127B2 JP 3355127 B2 JP3355127 B2 JP 3355127B2 JP 04022698 A JP04022698 A JP 04022698A JP 4022698 A JP4022698 A JP 4022698A JP 3355127 B2 JP3355127 B2 JP 3355127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air flow
flow sensor
heating resistor
resistor
thermal air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04022698A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11237266A (ja
Inventor
圭一 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP04022698A priority Critical patent/JP3355127B2/ja
Priority to US09/253,945 priority patent/US6357294B1/en
Priority to EP99102771A priority patent/EP0937966A3/en
Publication of JPH11237266A publication Critical patent/JPH11237266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3355127B2 publication Critical patent/JP3355127B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/6845Micromachined devices

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱式空気流量セン
サに係り、特に、内燃機関の吸入空気流量を測定するの
に好適な熱式空気流量センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車などの内燃機関の吸入
空気通路に設けられ、吸入空気量を測定する空気流量セ
ンサとしては、熱式のものが、質量流量を直接検知でき
ることから主流となってきている。近年、このような熱
式空気流量センサにおいて、シリコン(Si)等の半導
体基板上に、半導体微細加工技術を用いて製造された熱
式空気流量センサが、比較的容易に、しかも大量生産方
式で生産できることから経済性があり、また、小型で低
電力で駆動できることから注目されてきている。半導体
基板上に形成される発熱抵抗体,測温抵抗体の材料とし
ては、例えば、一般的には、白金(Pt),金(A
u),銅(Cu),アルミニウム(Al),クロム(C
r),ニッケル(Ni),タングステン(W)といった
金属材料が用いられている。
【0003】また、例えば、特開平8−54269号公
報に記載されているように、半導体基板上に形成される
発熱抵抗体,測温抵抗体の材料として、多結晶シリコン
(Po1y−Si)を用いるものも知られている。抵抗
体材料として、多結晶シリコンを用いることにより、既
存の半導体製造プロセスをそのまま利用できること、不
純物濃度を制御することにより、比抵抗値を制御するこ
とができること、保護膜となる二酸化シリコン(Si0
2)、窒化シリコン(Si34)との密着性が良好であ
るということ等の利点が上げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多結晶
シリコン自体の比抵抗は大きいため、そのままでは、空
気流量測定用の発熱抵抗体としては用いることができな
い。そこで、特開平8−54269号公報に記載されて
いるように、多結晶シリコン中に不純物をドーピングし
て、比抵抗を小さくすることが行われる。
【0005】しかしながら、多結晶シリコン中に不純物
をドーピングすると、比抵抗が小さくなるとともに、抵
抗温度係数も小さくなる。熱式空気流量センサは、吸入
空気によって奪われる熱量を用いて空気流量を測定する
ものであるため、検出感度を高めるには、抵抗温度係数
が大きい必要がある。例えば、従来から用いられている
白金線を用いる熱式空気流量センサにおいては、白金線
の抵抗温度係数は、3700ppm/Kである。それに
対して、比抵抗を小さくするために、不純物濃度が飽和
する領域まで不純物元素をドーピングした際の多結晶シ
リコンの抵抗温度係数は、1200ppm/K以下まで
低下することが判明した。このように抵抗温度係数が低
下すると、熱式空気流量センサとしての検出感度が低下
するため、実用的でないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、発熱抵抗体として多結晶
シリコンを用いるとともに、検出感度の向上した熱式空
気流量センサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、基板上に形成された発熱抵抗体を
有する熱式空気流量センサにおいて、上記発熱抵抗体
は、多結晶シリコンとシリサイド化合物を混合した半導
体薄膜によって形成するようにしたものである。かかる
構成により、抵抗温度係数を低下させることなく、比抵
抗を小さくして、検出感度を向上し得るものとなる。
【0008】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記シリサイド化合物を形成する金属は、モリブデン
(Mo),タンタル(Ta),タングステン(W),チ
タン(Ti)の少なくとも何れか1つを含むようにした
ものである。
【0009】(3)上記(1)において、好ましくは、
上記半導体薄膜は、不純物元素をドーピングするように
したものである。かかる構成により、比抵抗をさらに小
さくして、検出感度が向上し得るものとなる。
【0010】(4)上記(3)において、好ましくは、
上記半導体薄膜は、抵抗温度係数が1200ppm/K
以上で、比抵抗がシート抵抗で1〜10Ω/□となるよ
うに、不純物をドーピングするようにしたものである。
かかる構成により、比抵抗を小さくしながらも、抵抗温
度係数を大きくして、検出感度を向上し得るものとな
る。
【0011】(5)上記(1)において、好ましくは、
上記発熱抵抗体に接続されるとともに、上記発熱抵抗体
と同じ材料により形成された引出線に対して、リード線
を直接ワイヤーボンディングするようにしたものであ
る。かかる構成により、製造工程数を低減し得るものと
なる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、図1〜図5を用いて、本発明
の一実施形態による熱式空気流量センサについて説明す
る。最初に、図1及び図2を用いて、本発明の一実施形
態による熱式空気流量センサの構造について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による熱式空気流量センサ
の平面図であり、図2は、図1のA−A断面図である。
【0013】本実施形態による熱式空気流量センサ10
0は、シリコン基板110の上に形成された上流側発熱
抵抗体120Aと、下流側発熱抵抗体120Bと、測温
抵抗体120Cと、空気温度測温抵抗体120Dとを備
えている。上流側発熱抵抗体120Aは、吸入空気流A
irの方向(順流)に対して、上流側に配置されてお
り、下流側発熱抵抗体120Bは、上流側発熱抵抗体1
20Aの下流側に配置されている。測温抵抗体120C
は、発熱抵抗体120A,120Bの温度を検知するも
のである。空気温度測温抵抗体120Dは、吸入空気の
温度を測定するものである。シリコン基板110の大き
さは、例えば、図示の例では、短辺が2mmであり、長
辺が6mm程度の小型なものである。
【0014】上流側発熱抵抗体120Aと、下流側発熱
抵抗体120Bと、測温抵抗体120Cとは、図2を用
いて後述するように、シリコン基板110に形成された
空洞部112の上に形成されている。
【0015】シリコン基板110の端部には、端子電極
130A,130AB,130B,130C1,130
C2,130D1,130D2が形成されている。上流
側発熱抵抗体120Aの一端は、引出線140Aによっ
て端子電極130Aに接続され、上流側発熱抵抗体12
0Aと下流側発熱抵抗体120Bの接続点は、引出線1
40ABによって端子電極130ABに接続され、下流
側発熱抵抗体120Bの一端は、引出線140Bによっ
て端子電極130Bに接続されている。測温抵抗体12
0Cの両端は、それぞれ、引出線140C1,140C
2によって端子電極130C1,130C2に接続され
ている。また、空気温度測温抵抗体120Dの両端は、
それぞれ、引出線140D1,140D2によって端子
電極130D1,130D2に接続されている。
【0016】ここで、上流側発熱抵抗体120Aと、下
流側発熱抵抗体120Bと、測温抵抗体120Cと、空
気温度測温抵抗体120Dとは、多結晶シリコン(Po
ly−Si)と、シリコン(Si)とタングステン
(W)とのシリサイド化合物(WSiO2)とを混合し
た半導体薄膜に、不純物としてリン(P)をドーピング
したものを用いている。
【0017】抵抗体120として、多結晶シリコンとシ
リサイド化合物とを混合した半導体薄膜を用いることに
より、多結晶シリコン単体の場合に比べて、比抵抗を小
さくすることができるとともに、抵抗温度係数は、それ
ほど低下させないようにすることができる。また、比抵
抗をさらに小さくするために、多結晶シリコンにシリサ
イド化合物を混合したものに対して、不純物としてリン
をドーピングするようにしている。但し、不純物の濃度
が高くなると、比抵抗が低下するとともに、抵抗温度係
数も低下するため、要求される比抵抗と抵抗温度係数の
値に応じて、不純物濃度を調整している。
【0018】上流側発熱抵抗体120A及び下流側発熱
抵抗体120Bとしては、膜厚を0.5μmとし、線幅
を100μmとし、長さを1.1mmとしたときに、シ
ート抵抗値は2Ω/□となり、抵抗値はそれぞれ50Ω
となり、抵抗温度係数は2000ppm/Kとすること
ができている。
【0019】また、測温抵抗体120C及び空気温度測
温抵抗体120Dとしては、膜厚を0.5μmとし、線
幅を10μmとし、長さを2mmとしたときに、シート
抵抗値は2Ω/□となり、抵抗値は900Ωとなり、抵
抗温度係数は2000ppm/Kとすることができてい
る。
【0020】なお、多結晶シリコンに対するシリサイド
化合物の混合率及び不純物濃度を適宜選択することによ
り、シート抵抗値としては、1〜10Ω/□とし、さら
に、好適には1〜3Ω/□とすることにより、発熱抵抗
体120A,120Bの抵抗値を50Ω〜数百Ωとする
ことができる。また、このとき、抵抗温度係数は、12
00ppm/K以上となるようにする。
【0021】なお、シリサイド化合物としては、シリコ
ン(Si)とタングステン(W)のシリサイド化合物
(WSiO2)の他に、シリコン(Si)とモリブデン
(Mo)のシリサイド化合物(MoSiO2)や、シリ
コン(Si)とタンタル(Ta)のシリサイド化合物
(TaSiO2)や、シリコン(Si)とチタン(T
i)のシリサイド化合物(TiSiO2)を用いること
ができる。
【0022】また、多結晶シリコンとシリサイド化合物
とを混合した半導体薄膜にドープする不純物としては、
リン(P)の他に、ホウ素(B)や、砒素(As)や、
アンチモン(Sb)を用いることができる。
【0023】引出線140A,140AB,140B,
140C1,140C2,140D1,140D2も、
それぞれ、抵抗体120と同様にして、多結晶シリコン
とシリサイド化合物とを混合した半導体薄膜に不純物を
ドーピングしたものを用いている。なお、引出線140
の線幅は、抵抗体120よりも太く(抵抗体120の線
幅の10倍以上)することにより、抵抗値を小さくして
いる。
【0024】次に、本実施形態による熱式空気流量セン
サの空気流量検知の原理について説明する。上流側発熱
抵抗体120A及び下流側発熱抵抗体120Bは、端子
電極130A,130Bから加熱電流が供給されてお
り、発熱する。上流側発熱抵抗体120A及び下流側発
熱抵抗体120Bの温度(Th)は、これらの抵抗体1
20に近接して配置されている測温抵抗体120Cによ
り検出される。一方、吸入空気通路に流入する吸入空気
の温度(Ta)は、空気温度測温抵抗体120Dにより
検出される。そして、発熱抵抗体120A,120Bの
温度(Th)が、吸入空気の温度(Ta)に対して、所
定温度ΔTh(例えば、150℃)だけ高くなるよう
に、発熱抵抗体120A,120Bに供給する加熱電流
を制御する。発熱抵抗体120A,120Bから奪われ
る熱量は吸入空気の量に比例するため、発熱抵抗体12
0A,120Bを加熱する加熱電流の値が、空気量に対
応した値となり、吸入空気量を測定することができる。
【0025】次に、本実施形態による熱式空気流量セン
サによる空気流Airの方向検知の原理について説明す
る。空気流Airの流量が零のときは上流側発熱抵抗体
120Aと下流側発熱抵抗体120Bの間に温度差は生
じない。それに対して、図示するような空気流Airの
方向(順流)の場合には、上流側発熱抵抗体120Aの
方が、下流側発熱抵抗体120Bより空気流Airによ
る冷却効果が大きく、また、上流側発熱抵抗体120
A,120Bは直列接続であり、同じ加熱電流が流れて
いるため、発熱量は一定であることから、上流側発熱抵
抗体120Aの温度が、下流側発熱抵抗体120Bより
低い値となる。また、空気流Airが、図示する方向と
逆(逆流)の場合には、先程の場合とは反対に、下流側
発熱抵抗体120Bの方が上流側発熱抵抗体120Aよ
り空気流Airによる冷却効果が大きく、下流側発熱抵
抗体120Bの方が上流側発熱抵抗体120Aの温度よ
りも低くなる。
【0026】従って、上流側発熱抵抗体120Aの両端
電圧(端子電極130Aと端子電極130AB間の電
圧)と、下流側発熱抵抗体120Bの両端電圧(端子電
極130Bと端子電極130AB間の電圧)を比較し
て、両抵抗体の温度(抵抗値)を比較することにより、
空気流の方向を検知することができる。
【0027】次に、図2を用いて、本実施形態による熱
式空気流量センサ100の断面構造について説明する。
図2は、図1のA−A断面を示している。
【0028】シリコン基板110の上には、二酸化シリ
コン(SiO2)層150A及び窒化シリコン(Si3
4)層150Bが積層された電気絶縁膜150が形成さ
れる。二酸化シリコン層150Aは、シリコン基板11
0に比べて熱膨張係数が約1/10と小さいため、シリ
コン基板110より熱膨張係数の若干大きく、しかも、
機械的強度が高い窒化シリコン層150Bを用いること
により、シリコン基板110と電気絶縁膜150の間の
熱応力を低減して、強度を向上している。
【0029】窒化シリコン層150Bの上に、上述した
多結晶シリコンとシリサイド化合物とを混合した半導体
薄膜に不純物をドーピングした抵抗体120A,120
B,120C,120Dが形成される。
【0030】抵抗体120の上に、二酸化シリコン(S
iO2)層160A及び窒化シリコン(Si34)層1
60Bが積層された保護膜160が形成される。保護膜
160は、吸入空気中に含まれる油や水等の異物から抵
抗体120を保護するために形成される。
【0031】また、シリコン基板110の中央部であっ
て、発熱抵抗体120A,120B及び測温抵抗体12
0Cの下の領域には、空洞部112が形成される。空洞
部112は、シリコン基板110を異方性エッチングす
ることにより、電気絶縁膜150との境界面まで形成さ
れる。空洞部112を形成することにより、発熱抵抗体
120A,120B及び測温抵抗体120Cは、電気絶
縁膜150と保護膜160とによって支持される構造と
なり、空洞部112により熱絶縁された構造となるた
め、空洞部112の所にシリコン基板が存在する場合に
比べて、発熱抵抗体120A,120B及び測温抵抗体
120Cからなる空気流量を測定するセンサ部分の熱容
量を小さくして、熱式空気流量センサの応答性を向上す
ることができる。
【0032】次に、同じく図2を用いて、本実施形態に
よる熱式空気流量センサの製造プロセスについて説明す
る。シリコン基板110上に、電気絶縁膜150とし
て、二酸化シリコン150Aを約O.5μmの厚さで、
熱酸化あるいはCVD(Chemical Vapor Deposition)
等の方法で形成後、窒化シリコン150Bを、約0.2
μmの厚さでCVD等の方法で形成する。
【0033】次に、抵抗体120を形成するために、多
結晶シリコンとシリサイド化合物を混合した半導体薄膜
を約0.5μmの厚さで、CVD等の方法で形成し、さ
らに、不純物元素としてリンを熱拡散またはイオン注入
によりドーピングする。その後、公知のホトリソグラフ
ィ技術によりレジストを所定の形状に形成し、反応性イ
オンエッチング等の方法により、半導体薄膜をパターン
ニングすることにより、各抵抗体120A,120B,
120C,120Dを形成する。
【0034】次に、端子電極130をアルミニウムで形
成した後に、端子電極130以外の部分に、保護膜16
0として、二酸化シリコン160Aを約0.5μmの厚
さで熟酸化あるいはCVD等の方法で形成後、窒化シリ
コン160Bを、約0.2μmの厚さでCVD等の方法
で形成する。
【0035】最後に、シリコン基板110の裏面より、
二酸化シリコンをマスク材として、異方性エッチングに
より空洞部112を形成し、ダイシングすることにより
熱式空気流量センサ100が得られる。
【0036】ここで、本実施形態による熱式空気流量セ
ンサは、電源電圧及び発熱量の関係から発熱抵抗体の抵
抗値は50〜数百Ωが望ましい。本実施形態における各
抵抗体120A,120B,120C,120Dの材料
である多結晶シリコンと金属シリサイド化合物を混合し
た半導体薄膜は、比抵抗が十分に小さく、シート抵抗値
で1〜3Ω/□程度であり、従って、不純物のドーピン
グ量を押えることができるため、抵抗温度係数は多結晶
シリコンの場合の1200ppm/K以上の十分な値を
得ることができる。よって、目的を達成する所望の大き
な抵抗温度係数と小さな比抵抗を得ることが可能であ
る。
【0037】次に、図3〜図5を用いて、本実施形態に
よる熱式空気流量センサを備えた空気流量計の構成につ
いて説明する。図3は、本発明の一実施形態による熱式
空気流量センサを備えた空気流量計の部分平面図であ
り、図4は、図3のB−B断面図であり、図5は、本発
明の一実施形態による熱式空気流量センサを備えた空気
流量計の吸気通路への取付状態の説明図である。
【0038】図3に示すように、支持体200の上に、
熱式空気流量センサ100及び信号処理回路210が固
定される。熱式空気流量センサ100の複数の端子電極
130は、それぞれ、金線等のリード線220等により
ワイヤボンディングにより、信号処理回路210の複数
の端子電極212に接続される。信号処理回路210
は、アルミナ等の電気絶縁基板の上に形成されている。
【0039】図4に示すように、熱式空気流量センサ1
00は、シリコン基板100が支持体200に取り付け
られ、空洞部112が支持体200側に面している。抵
抗体120は、その表面が空気に晒される構成となって
いる。熱式空気流量センサ100の複数の端子電極13
0は、それぞれ、金線等のリード線220等によりワイ
ヤボンディングにより、信号処理回路210の複数の端
子電極212に接続される。端子電極130は、アルミ
ニウム(Al)若しくは金(Au)により、抵抗体12
0に接続された引出線140の端部の表面に形成されて
いる。
【0040】次に、図5に示すように、熱式空気流量セ
ンサ100が固定された支持体200は、吸入空気通路
300の内部にある副通路310中に熱式空気流量セン
サ100が配置されるように固定される。
【0041】自動車等の内燃機関の吸入空気通路300
中に熱式空気流量センサを装着する場合、通常、吸入空
気は空気流Airの方向(順流:エアクリーナからエン
ジン方向)に流れているが、内燃機関の運転条件によっ
ては、図示の空気流Airとは逆の方向(逆流)に吸入
空気が流れるため、上述した方向検知機能が重要性を持
つことになる。
【0042】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、発熱抵抗体として多結晶シリコンを用いることによ
り、既存の半導体製造プロセスをそのまま利用すること
ができるとともに、発熱抵抗体として、多結晶シリコン
にシリサイド化合物を混合することにより、比抵抗を小
さくし、さらに、不純物をドーピングすることにより、
比抵抗を小さくして、検出感度を向上することができ
る。
【0043】次に、図6を用いて、本発明の第2の実施
形態による熱式空気流量センサの構造について説明す
る。図6は、本発明の第2の実施形態による熱式空気流
量センサの構造を示す断面図である。なお、図4と同一
符号は、同一部分を示している。
【0044】本実施形態による熱式空気流量センサ10
0Aは、図1において説明したように、シリコン基板1
10の上に形成された上流側発熱抵抗体120Aと、下
流側発熱抵抗体120Bと、測温抵抗体120Cと、空
気温度測温抵抗体120Dとを備えた構成となってい
る。
【0045】また、断面構造は、図2において説明した
ように、シリコン基板110の上には、二酸化シリコン
(SiO2)層150A及び窒化シリコン(Si34
層150Bが積層された電気絶縁膜150が形成され
る。窒化シリコン層150Bの上に、上述した多結晶シ
リコンとシリサイド化合物とを混合した半導体薄膜に不
純物をドーピングした抵抗体120が形成される。抵抗
体120の上に、二酸化シリコン(SiO2)層160
A及び窒化シリコン(Si34)層160Bが積層され
た保護膜160が形成される。
【0046】さらに、図4において説明したように、熱
式空気流量センサ100Aは、シリコン基板100が支
持体200に取り付けられ、空洞部112が支持体20
0側に面している。抵抗体120は、その表面が空気に
晒される構成となっている。
【0047】しかしながら、図4において説明した構造
と異なる点は、熱式空気流量センサ100Aの引出線1
40の端部は、直接、金線等のリード線220等により
ワイヤボンディングにより、信号処理回路210の複数
の端子電極212に接続されるようにしている。
【0048】本実施形態においては、抵抗体120及び
引出線140の厚さは、0.5μmとしており、また、
比抵抗も小さくなっている。従って、図4に示した実施
形態において用いているような端子電極130を用いな
くとも、直接ワイヤボンディングが可能である。
【0049】例えば、抵抗体として白金の薄膜を用いた
場合には、所定の抵抗値を得るために白金薄膜の膜厚を
0.1μm程度と薄くする必要があるため、直接白金の
引出線にワイヤボンディングすると、接続部の剥離等の
問題あり、ワイヤボンディングの信頼性が低下するが、
本実施形態では、抵抗体120の膜厚を厚くできるた
め、直接ワイヤボンディングしても信頼性が低下するこ
とがないものである。
【0050】また、抵抗体として、多結晶シリコンに不
純物をドーピングしただけのものを用いると、比抵抗が
大きいため、比抵抗の小さいアルミニウムや金でできた
端子電極を用いる必要があるのに対して、本実施形態で
は、抵抗体120,引出線130の比抵抗が小さいた
め、端子電極を用いることなく、直接ワイヤボンディン
グが可能となる。
【0051】さらに、端子電極材料としてアルミニウム
を用いた場合には、端子電極の腐食の問題も発生する
が、本実施形態のように、端子電極を用いず、引出線に
直接ワイヤボンディングすることにより、腐食の問題も
生じないものである。
【0052】従って、本実施形態によれば、端子電極の
製造工程が不要となり、工程数を低減することができ
る。
【0053】次に、図7及び図8を用いて、本発明の第
3の実施形態による熱式空気流量センサの構造について
説明する。図7は、本発明の第3の実施形態による熱式
空気流量センサの平面図であり、図8は、図7のA−A
断面図である。なお、図1及び図2と同一符号は、同一
部分を示している。
【0054】図7に示すように、本実施形態による熱式
空気流量センサ100Bは、シリコン基板110の上に
形成された上流側発熱抵抗体120Aと、下流側発熱抵
抗体120Bと、空気温度測温抵抗体120Dとを備え
ている。なお、図1に示した実施形態における測温抵抗
体120Cは備えておらず、上流側発熱抵抗体120A
と下流側発熱抵抗体120Bとが、発熱抵抗体120
A,120Bの温度を検知する測温抵抗体120Cの機
能を兼ねているものである。
【0055】上流側発熱抵抗体120Aは、吸入空気流
Airの方向(順流)に対して、上流側に配置されてお
り、下流側発熱抵抗体120Bは、上流側発熱抵抗体1
20Aの下流側に配置されている。空気温度測温抵抗体
120Dは、吸入空気の温度を測定するものである。シ
リコン基板110の大きさは、例えば、図示の例では、
短辺が2mmであり、長辺が6mm程度の小型なもので
ある。上流側発熱抵抗体120Aと、下流側発熱抵抗体
120Bとは、図2を用いて後述するように、シリコン
基板110に形成された空洞部112の上に形成されて
いる。
【0056】シリコン基板110の端部には、端子電極
130A,130AB,130B,130D1,130
D2が形成されている。上流側発熱抵抗体120Aの一
端は、引出線140Aによって端子電極130Aに接続
され、上流側発熱抵抗体120Aと下流側発熱抵抗体1
20Bの接続点は、引出線140ABによって端子電極
130ABに接続され、下流側発熱抵抗体120Bの一
端は、引出線140Bによって端子電極130Bに接続
されている。また、空気温度測温抵抗体120Dの両端
は、それぞれ、引出線140D1,140D2によって
端子電極130D1,130D2に接続されている。
【0057】ここで、上流側発熱抵抗体120Aと、下
流側発熱抵抗体120Bと、空気温度測温抵抗体120
Dとは、多結晶シリコン(Poly−Si)と、シリコ
ン(Si)とタングステン(W)とのシリサイド化合物
(WSiO2)とを混合した半導体薄膜に、不純物とし
てリン(P)をドーピングしたものを用いている。
【0058】上流側発熱抵抗体120A及び下流側発熱
抵抗体120Bとしては、膜厚を0.5μmとし、線幅
を100μmとし、長さを1.1mmとしたときに、シ
ート抵抗値は2Ω/□となり、抵抗値はそれぞれ50Ω
となり、抵抗温度係数は2000ppm/Kとすること
ができている。また、空気温度測温抵抗体120Dとし
ては、膜厚を0.5μmとし、線幅を10μmとし、長
さを2mmとしたときに、シート抵抗値は2Ω/□とな
り、抵抗値は900Ωとなり、抵抗温度係数は2000
ppm/Kとすることができている。
【0059】なお、多結晶シリコンに対するシリサイド
化合物の混合率及び不純物濃度を適宜選択することによ
り、シート抵抗値としては、1〜10Ω/□とし、さら
に、好適には1〜3Ω/□とすることにより、発熱抵抗
体120A,120Bの抵抗値を50Ω〜数百Ωとする
ことができる。また、このとき、抵抗温度係数は、12
00ppm/K以上となるようにする。
【0060】なお、シリサイド化合物としては、シリコ
ン(Si)とタングステン(W)のシリサイド化合物
(WSiO2)の他に、シリコン(Si)とモリブデン
(Mo)のシリサイド化合物(MoSiO2)や、シリ
コン(Si)とタンタル(Ta)のシリサイド化合物
(TaSiO2)や、シリコン(Si)とチタン(T
i)のシリサイド化合物(TiSiO2)を用いること
ができる。
【0061】また、多結晶シリコンとシリサイド化合物
とを混合した半導体薄膜にドープする不純物としては、
リン(P)の他に、ホウ素(B)や、砒素(As)や、
アンチモン(Sb)を用いることができる。
【0062】引出線140A,140AB,140B,
140D1,140D2も、それぞれ、抵抗体120と
同様にして、多結晶シリコンとシリサイド化合物とを混
合した半導体薄膜に不純物をドーピングしたものを用い
ている。なお、引出線140の線幅は、抵抗体120よ
りも太く(抵抗体120の線幅の10倍以上)すること
により、抵抗値を小さくしている。
【0063】次に、本実施形態による熱式空気流量セン
サの空気流量検知の原理について説明する。上流側発熱
抵抗体120A及び下流側発熱抵抗体120Bは、端子
電極130A,130Bから加熱電流が供給されてお
り、発熱する。上流側発熱抵抗体120A及び下流側発
熱抵抗体120Bの温度(Th)は、上流側発熱抵抗体
120A及び下流側発熱抵抗体120Bにより検出され
る。一方、吸入空気通路に流入する吸入空気の温度(T
a)は、空気温度測温抵抗体120Dにより検出され
る。そして、発熱抵抗体120A,120Bの温度(T
h)が、吸入空気の温度(Ta)に対して、所定温度Δ
Th(例えば、150℃)だけ高くなるように、発熱抵
抗体120A,120Bに供給する加熱電流を制御す
る。発熱抵抗体120A,120Bから奪われる熱量は
吸入空気の量に比例するため、発熱抵抗体120A,1
20Bを加熱する加熱電流の値が、空気量に対応した値
となり、吸入空気量を測定することができる。
【0064】本実施形態による熱式空気流量センサによ
る空気流Airの方向検知の原理については、図1にお
いて説明したものと同様にして、上流側発熱抵抗体12
0Aの両端電圧(端子電極130Aと端子電極130A
B間の電圧)と、下流側発熱抵抗体120Bの両端電圧
(端子電極130Bと端子電極130AB間の電圧)を
比較して、両抵抗体の温度(抵抗値)を比較することに
より、空気流の方向を検知することができる。
【0065】次に、図8を用いて、本実施形態による熱
式空気流量センサ100Bの断面構造について説明す
る。図8は、図7のA−A断面を示している。
【0066】シリコン基板110の上には、二酸化シリ
コン(SiO2)層150A及び窒化シリコン(Si3
4)層150Bが積層された電気絶縁膜150が形成さ
れる。シリコン基板110より熱膨張係数の若干大き
く、しかも、機械的強度が高い窒化シリコン層150B
を用いることにより、シリコン基板110と電気絶縁膜
150の間の熱応力を低減して、強度を向上している。
【0067】窒化シリコン層150Bの上に、上述した
多結晶シリコンとシリサイド化合物とを混合した半導体
薄膜に不純物をドーピングした抵抗体120A,120
B,120Dが形成される。
【0068】抵抗体120の上に、二酸化シリコン(S
iO2)層160A及び窒化シリコン(Si34)層1
60Bが積層された保護膜160が形成される。保護膜
160は、吸入空気中に含まれる油や水等の異物から抵
抗体120を保護するために形成される。
【0069】また、シリコン基板110の中央部であっ
て、発熱抵抗体120A,120Bの下の領域には、空
洞部112が形成される。空洞部112は、シリコン基
板110を異方性エッチングすることにより、電気絶縁
膜150との境界面まで形成される。空洞部112を形
成することにより、発熱抵抗体120A,120Bは、
電気絶縁膜150と保護膜160とによって支持される
構造となり、空洞部112により熱絶縁された構造とな
るため、空洞部112の所にシリコン基板が存在する場
合に比べて、発熱抵抗体120A,120Bからなる空
気流量を測定するセンサ部分の熱容量を小さくして、熱
式空気流量センサの応答性を向上することができる。
【0070】本実施形態による熱式空気流量センサの製
造プロセスについては、図2において説明したものと同
様であり、電気絶縁膜150の上に、多結晶シリコンと
シリサイド化合物を混合した半導体薄膜を約0.5μm
の厚さで、CVD等の方法で形成し、さらに、不純物元
素としてリンを熱拡散またはイオン注入によりドーピン
グする。その後、公知のホトリソグラフィ技術によりレ
ジストを所定の形状に形成し、反応性イオンエッチング
等の方法により、半導体薄膜をパターンニングすること
により、各抵抗体120A,120B,120Dを形成
する。その他の工程は、図2において説明したものと同
様である。
【0071】以上説明したように、本実施形態によって
も、発熱抵抗体として多結晶シリコンを用いることによ
り、既存の半導体製造プロセスをそのまま利用すること
ができるとともに、発熱抵抗体として、多結晶シリコン
にシリサイド化合物を混合することにより、比抵抗を小
さくし、さらに、不純物をドーピングすることにより、
比抵抗を小さくして、検出感度を向上することができ
る。
【0072】次に、図9を用いて、本発明の第4の実施
形態による熱式空気流量センサの構造について説明す
る。図9は、本発明の第4の実施形態による熱式空気流
量センサの平面図である。
【0073】本実施形態による熱式空気流量センサ10
0Cにおいては、発熱抵抗体が形成される基板として、
アルミナ(Al23)基板170を用いている。従来か
らアルミナ基板の上に白金(Pt)等を発熱抵抗体とし
て形成するものが知られている。しかしながら、白金や
金等は熱伝導率が高いため、発熱抵抗体に接続される引
出線及び引出線にワーヤボンディングにより接続される
リード線からの熱ひけの問題があり、精度が低下するも
のである。
【0074】それに対して、本実施形態においては、ア
ルミナ基板170の上に、発熱抵抗体120Eを形成し
ている。発熱抵抗体120Eの両端は、それぞれ、引出
線140E1,140E2を介して、端子電極130E
1,130E2に接続されている。端子電極130E
1,130E2は、金線等のリード線220等によりワ
イヤボンディングにより、図示しない信号処理回路の複
数の端子電極に接続される。アルミナ基板170の大き
さは、例えば、図示の例では、短辺が10mmであり、
長辺が20mm程度の大型なものである。
【0075】発熱抵抗体120Eとしては、多結晶シリ
コン(Poly−Si)と、シリコン(Si)とタング
ステン(W)とのシリサイド化合物(WSiO2)とを
混合した半導体薄膜に、不純物としてリン(P)をドー
ピングしたものを用いている。発熱抵抗体120Eとし
て、多結晶シリコンとシリサイド化合物とを混合した半
導体薄膜を用いることにより、多結晶シリコン単体の場
合に比べて、比抵抗を小さくすることができるととも
に、抵抗温度係数は、それほど低下させないようにする
ことができる。また、比抵抗をさらに小さくするため
に、多結晶シリコンにシリサイド化合物を混合したもの
に対して、不純物としてリンをドーピングするようにし
ている。但し、不純物の濃度が高くなると、比抵抗が低
下するとともに、抵抗温度係数も低下するため、要求さ
れる比抵抗と抵抗温度係数の値に応じて、不純物濃度を
調整している。
【0076】なお、多結晶シリコンに対するシリサイド
化合物の混合率及び不純物濃度を適宜選択することによ
り、シート抵抗値としては、1〜10Ω/□とし、さら
に、好適には1〜3Ω/□とすることにより、発熱抵抗
体120Eの抵抗値を50Ω〜数百Ωとすることができ
る。また、このとき、抵抗温度係数は、1200ppm
/K以上となるようにする。
【0077】なお、シリサイド化合物としては、シリコ
ン(Si)とタングステン(W)のシリサイド化合物
(WSiO2)の他に、シリコン(Si)とモリブデン
(Mo)のシリサイド化合物(MoSiO2)や、シリ
コン(Si)とタンタル(Ta)のシリサイド化合物
(TaSiO2)や、シリコン(Si)とチタン(T
i)のシリサイド化合物(TiSiO2)を用いること
ができる。
【0078】また、多結晶シリコンとシリサイド化合物
とを混合した半導体薄膜にドープする不純物としては、
リン(P)の他に、ホウ素(B)や、砒素(As)や、
アンチモン(Sb)を用いることができる。
【0079】引出線140E1,140E2も、それぞ
れ、抵抗体120と同様にして、多結晶シリコンとシリ
サイド化合物とを混合した半導体薄膜に不純物をドーピ
ングしたものを用いている。なお、引出線140の線幅
は、抵抗体120よりも太く(抵抗体120の線幅の1
0倍以上)することにより、抵抗値を小さくしている。
【0080】以上の説明は、発熱抵抗体についてである
が、測温抵抗体についても、発熱抵抗体120Eと同様
にして、多結晶シリコンとシリサイド化合物とを混合し
た半導体薄膜に不純物をドープして形成することができ
る。
【0081】以上のようにして、発熱抵抗体を、多結晶
シリコンとシリサイド化合物とを混合した半導体薄膜に
不純物をドープして形成することにより、白金や金に比
べて熱伝導率を小さくすることができるため、発熱抵抗
体に接続される引出線及び引出線にワーヤボンディング
により接続されるリード線からの熱ひけを低減して、精
度が向上するものである。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発熱抵抗体として多結晶シリコンを用いることができる
とともに、検出感度が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による熱式空気流量センサ
の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の一実施形態による熱式空気流量センサ
を備えた空気流量計の部分平面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】本発明の一実施形態による熱式空気流量センサ
を備えた空気流量計の吸気通路への取付状態の説明図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施形態による熱式空気流量セ
ンサの構造を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態による熱式空気流量セ
ンサの平面図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態による熱式空気流量セ
ンサの平面図である。
【符号の説明】
100,100A,100B…熱式空気流量センサ 110…シリコン基板 112…空洞部 120A…上流側発熱抵抗体 120B…下流側発熱抵抗体 120C…空気温度測温抵抗体 120D…測温抵抗体 120E…発熱抵抗体 130…端子電極 140…引出線 150…電気絶縁膜 150A,160A…二酸化シリコン層 150B,160B…窒化シリコン層 160…保護膜 170…アルミナ基板 200…支持体 210…制御回路 220…リード線 300…吸入空気通路 310…副通路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/68 G01P 5/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された発熱抵抗体を有する熱
    式空気流量センサにおいて、 上記発熱抵抗体は、多結晶シリコンとシリサイド化合物
    を混合した半導体薄膜によって形成されたことを特徴と
    する熱式空気流量センサ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱式空気流量センサにおい
    て、 上記シリサイド化合物を形成する金属は、モリブデン
    (Mo),タンタル(Ta),タングステン(W),チ
    タン(Ti)の少なくとも何れか1つを含むことを特徴
    とする熱式空気流量センサ。
  3. 【請求項3】請求項1記載の熱式空気流量センサにおい
    て、 上記半導体薄膜は、不純物元素がドーピングされている
    ことを特徴とする熱式空気流量センサ。
  4. 【請求項4】請求項3記載の熱式空気流量センサにおい
    て、 上記半導体薄膜は、抵抗温度係数が1200ppm/K
    以上で、比抵抗がシート抵抗で1〜10Ω/□となるよ
    うに、不純物がドーピングされていることを特徴とする
    熱式空気流量センサ。
  5. 【請求項5】請求項1記載の熱式空気流量センサにおい
    て、 上記発熱抵抗体に接続されるとともに、上記発熱抵抗体
    と同じ材料により形成された引出線に対して、リード線
    を直接ワイヤーボンディングすることを特徴とする熱式
    空気流量センサ。
JP04022698A 1998-02-23 1998-02-23 熱式空気流量センサ Expired - Lifetime JP3355127B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04022698A JP3355127B2 (ja) 1998-02-23 1998-02-23 熱式空気流量センサ
US09/253,945 US6357294B1 (en) 1998-02-23 1999-02-22 Thermal air flow sensor
EP99102771A EP0937966A3 (en) 1998-02-23 1999-02-23 Thermal air flow sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04022698A JP3355127B2 (ja) 1998-02-23 1998-02-23 熱式空気流量センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11237266A JPH11237266A (ja) 1999-08-31
JP3355127B2 true JP3355127B2 (ja) 2002-12-09

Family

ID=12574845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04022698A Expired - Lifetime JP3355127B2 (ja) 1998-02-23 1998-02-23 熱式空気流量センサ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6357294B1 (ja)
EP (1) EP0937966A3 (ja)
JP (1) JP3355127B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016038244A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 株式会社デンソー 感熱式流量センサおよびその製造方法
KR101672039B1 (ko) * 2015-04-30 2016-11-02 주식회사 현대케피코 오염 방지를 위한 공기유량센서

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3513048B2 (ja) * 1999-04-13 2004-03-31 三菱電機株式会社 感熱式流量センサおよびその製造方法
JP3461469B2 (ja) * 1999-07-27 2003-10-27 株式会社日立製作所 熱式空気流量センサ及び内燃機関制御装置
DE19963966A1 (de) * 1999-12-31 2001-07-19 Abb Patent Gmbh Anemometer mit einem Heizwiderstand und einem Temperaturfühlerwiderstand
JP3468731B2 (ja) * 2000-01-14 2003-11-17 株式会社日立製作所 熱式空気流量センサ、素子および内燃機関制御装置
DE10008455A1 (de) * 2000-02-23 2001-08-30 Bosch Gmbh Robert Vorrichtung zur Durchführung von Steuerungs- oder Regelungsfunktionen und Verfahren zur Steuerung oder Regelung bei einem Fahrzeug
US10539366B2 (en) 2014-04-30 2020-01-21 Stephen B. Maguire Method and apparatus for vacuum drying granular resin material
JP4656136B2 (ja) * 2000-06-23 2011-03-23 オムロン株式会社 センサ用発熱装置、センサ及び加速度センサ
JP3583773B2 (ja) * 2000-07-27 2004-11-04 株式会社日立製作所 熱式空気流量計
JP3658321B2 (ja) 2000-12-28 2005-06-08 オムロン株式会社 フローセンサ及びその製造方法
JP2003031579A (ja) * 2001-07-18 2003-01-31 Denso Corp センサ及びその製造方法
JP2004028631A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 Mitsubishi Electric Corp 流量センサ
US6983653B2 (en) * 2002-12-13 2006-01-10 Denso Corporation Flow sensor having thin film portion and method for manufacturing the same
DE10324290A1 (de) * 2003-05-21 2004-12-16 Robert Bosch Gmbh Durchflusssensor mit zwei Heizwiderständen
CN1297802C (zh) * 2004-02-12 2007-01-31 李韫言 一种全硅集成流量传感器及其制造方法
JP4881554B2 (ja) * 2004-09-28 2012-02-22 日立オートモティブシステムズ株式会社 流量センサ
JP2006258678A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Hitachi Ltd 熱式流量計測装置
JP2006258676A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Hitachi Ltd 熱式流量計
JP2007139672A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Yazaki Corp 流体計測装置及び流体計測方法
JP4850105B2 (ja) * 2007-03-23 2012-01-11 日立オートモティブシステムズ株式会社 熱式流量計
JP2010038905A (ja) * 2008-07-10 2010-02-18 Denso Corp センサ装置
US20100078753A1 (en) * 2008-10-01 2010-04-01 Flowmems, Inc. Flow Sensor and Method of Fabrication
US8141270B2 (en) * 2009-08-13 2012-03-27 Maguire Products, Inc. Gas flow rate determination method and apparatus and granular material dryer and method for control thereof
CN101980025B (zh) * 2010-09-29 2012-02-01 东南大学 圆形铂金薄膜二维风速风向传感器
US8356514B2 (en) * 2011-01-13 2013-01-22 Honeywell International Inc. Sensor with improved thermal stability
US20190308344A1 (en) 2018-04-04 2019-10-10 Novatec, Inc. Method and apparatus for polymer drying using inert gas
US11364657B2 (en) 2018-04-04 2022-06-21 Novatec, Inc. Reducing moisture in granular resin material using inert gas
US11428467B2 (en) * 2020-04-08 2022-08-30 Next-Gen Graphene Polymers Co., Ltd Facility for forming wood plastic composite with microwave and degassing device

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4276557A (en) * 1978-12-29 1981-06-30 Bell Telephone Laboratories, Incorporated Integrated semiconductor circuit structure and method for making it
US4908679A (en) * 1981-01-23 1990-03-13 National Semiconductor Corporation Low resistance Schottky diode on polysilicon/metal-silicide
US4450620A (en) * 1983-02-18 1984-05-29 Bell Telephone Laboratories, Incorporated Fabrication of MOS integrated circuit devices
US4612258A (en) * 1984-12-21 1986-09-16 Zilog, Inc. Method for thermally oxidizing polycide substrates in a dry oxygen environment and semiconductor circuit structures produced thereby
DE3606850A1 (de) * 1986-03-03 1987-09-10 Vdo Schindling Anordnung zur messung der stroemungsgeschwindigkeit
US4888988A (en) 1987-12-23 1989-12-26 Siemens-Bendix Automotive Electronics L.P. Silicon based mass airflow sensor and its fabrication method
US5006421A (en) 1988-09-30 1991-04-09 Siemens-Bendix Automotive Electronics, L.P. Metalization systems for heater/sensor elements
US5243858A (en) * 1991-08-12 1993-09-14 General Motors Corporation Fluid flow sensor with thermistor detector
US5393351A (en) * 1993-01-13 1995-02-28 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Commerce Multilayer film multijunction thermal converters
JP2880651B2 (ja) 1994-08-12 1999-04-12 東京瓦斯株式会社 熱式マイクロフローセンサ及びその製造方法
DE19511590A1 (de) * 1995-03-29 1996-10-02 Bosch Gmbh Robert Meßelement für einen Durchflußsensor und Herstellungsverfahren
DE19710559A1 (de) * 1997-03-14 1998-09-17 Bosch Gmbh Robert Sensor mit einem Dünnfilmelement

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016038244A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 株式会社デンソー 感熱式流量センサおよびその製造方法
KR101672039B1 (ko) * 2015-04-30 2016-11-02 주식회사 현대케피코 오염 방지를 위한 공기유량센서

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11237266A (ja) 1999-08-31
EP0937966A3 (en) 1999-12-15
EP0937966A2 (en) 1999-08-25
US6357294B1 (en) 2002-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3355127B2 (ja) 熱式空気流量センサ
US6557411B1 (en) Heating element type mass air flow sensor, and internal combustion engine-control apparatus using the sensor
EP2600121B1 (en) Thermal flow meter
JP5202007B2 (ja) 熱式流体流量センサ
US4744246A (en) Flow sensor on insulator
JP5683192B2 (ja) 熱式流量センサ
US5656773A (en) Thermal micro flow sensor and production method thereof
EP2233896B1 (en) Thermal-type flowmeter
US4733559A (en) Thermal fluid flow sensing method and apparatus for sensing flow over a wide range of flow rates
EP1116939B1 (en) Thermal type air flow sensor
EP1452838B1 (en) Thermal flow rate sensor
JP4474771B2 (ja) 流量測定装置
EP1870681B1 (en) Thermal type flow rate measuring apparatus
US7721599B2 (en) Reduced resistance thermal flow measurement device
US6684693B2 (en) Heat generation type flow sensor
JP2002048616A (ja) 熱式空気流量センサ及び内燃機関制御装置
US7472591B2 (en) Thermal gas flow and control device for internal-combustion engine using the same
JP2001012985A (ja) 熱式空気流量センサ及び内燃機関制御装置
US6705160B2 (en) Flow sensor
JPH11258021A (ja) 熱式空気流量センサ
JP2002071416A (ja) 熱式空気流量センサ及び内燃機関制御装置
JP2004205498A (ja) フローセンサ
JP3524707B2 (ja) マイクロフローセンサ素子
JPH1183580A (ja) 熱式空気流量センサ
JP2001153704A (ja) フローセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070927

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110927

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120927

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120927

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130927

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term