JP4839395B2 - 熱式流量計 - Google Patents

熱式流量計 Download PDF

Info

Publication number
JP4839395B2
JP4839395B2 JP2009177186A JP2009177186A JP4839395B2 JP 4839395 B2 JP4839395 B2 JP 4839395B2 JP 2009177186 A JP2009177186 A JP 2009177186A JP 2009177186 A JP2009177186 A JP 2009177186A JP 4839395 B2 JP4839395 B2 JP 4839395B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
voltage
circuit
resistance
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009177186A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011033366A (ja
Inventor
洋 中野
昌大 松本
恵二 半沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2009177186A priority Critical patent/JP4839395B2/ja
Priority to EP10170241.3A priority patent/EP2280251B1/en
Priority to US12/844,429 priority patent/US8336376B2/en
Publication of JP2011033366A publication Critical patent/JP2011033366A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4839395B2 publication Critical patent/JP4839395B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/6845Micromachined devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/688Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow using a particular type of heating, cooling or sensing element
    • G01F1/69Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow using a particular type of heating, cooling or sensing element of resistive type
    • G01F1/692Thin-film arrangements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/696Circuits therefor, e.g. constant-current flow meters
    • G01F1/698Feedback or rebalancing circuits, e.g. self heated constant temperature flowmeters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/696Circuits therefor, e.g. constant-current flow meters
    • G01F1/698Feedback or rebalancing circuits, e.g. self heated constant temperature flowmeters
    • G01F1/699Feedback or rebalancing circuits, e.g. self heated constant temperature flowmeters by control of a separate heating or cooling element

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Details Of Flowmeters (AREA)

Description

本発明は、被計測流体中に発熱抵抗体を設置して流量を測定する熱式流量計に係り、特に、自動車の内燃機関の吸入空気流量や排ガス流量の測定を行うのに適した熱式流量計に関わる。
自動車などの内燃機関の吸入空気量を検出する流量センサとして、質量流量を直接測定できる熱式の空気流量計が主流になっている。
近年では、マイクロマシン技術を用いてシリコン(Si)などの半導体基板上に熱式流量計のセンサ素子を製造するものが提案されている。このような半導体タイプの熱式流量センサは、半導体基板の一部を矩形状に除去した空洞部を形成し、この空洞部に形成した数ミクロンの電気絶縁膜上に発熱抵抗体を形成している。発熱抵抗体の大きさは数百ミクロンと微細であり、薄膜状に形成されることから熱容量が小さく、高速応答・低消費電力化が可能である。また、発熱抵抗体の近傍の上流側及び下流側にそれぞれ温度センサ(測温抵抗体)を形成し、発熱抵抗体の上流側と下流側との温度差から流量を検出する温度差方式により、順流・逆流の判別も可能である。
自動車などの内燃機関に上記のような空気流量計を搭載して過酷な環境条件において使用する場合、季節,使用される地域,エンジンの発熱などにより過酷な温度条件に晒されるため、−40℃〜+125℃の温度変化においても高精度に流量を検出する流量センサが要求される。このような温度条件に対応した従来技術としては、特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1に記載の技術は、温度による抵抗値の変動が小さい固定抵抗の抵抗値により発熱抵抗体の加熱温度が決定される回路構成としている。これにより、外部温度が変化しても固定抵抗の抵抗値は変動しないため、発熱抵抗体の温度と外部温度との温度差を一定に保つことができ、検出感度の変動を低減している。さらに、製造工程による測温抵抗体や固定抵抗の抵抗値のばらつきに対応するため、可変抵抗により抵抗バランスを調整している。
特開2000−314645号公報
抵抗バランスを調整するための可変抵抗の調整には、レーザトリミングや機械式トリミングなど、機械的にトリミングするのが一般的である。このような、抵抗値を機械的に調整する可変抵抗は、固定抵抗に比べ抵抗温度係数が大きく、また抵抗温度係数のばらつきも大きい。従って、従来技術では抵抗値のバランスは調整できるが、抵抗温度係数のばらつきは残るため、発熱抵抗体の加熱温度の調整精度に限界があった。また、機械的なトリミングを用いて可変抵抗の抵抗値を調整する場合、十分な調整精度が得られない問題があった。さらに、量産工程においても、機械的なトリミング装置が必要であり、またトリミングに時間がかかるためコストの面でも課題があった。
本発明では、自動車などの内燃機関に搭載し過酷な温度変化に晒された場合でも、発熱抵抗体の加熱温度を一定に維持するように調整でき、安定した流量検出が可能な熱式流量計を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の熱式流量計は、電流を流すことによって発熱する発熱抵抗体の加熱温度を制御する制御回路を備え、流体の流量を測定する熱式流量計において、前記制御回路は、固定抵抗と第1抵抗体と第2抵抗体とが直列に接続された第1直列回路と、第3抵抗体と前記第4抵抗体とが直列に接続された第2直列回路と、前記固定抵抗の両端子の電圧を取り出して両端子電圧の範囲内で調整された電圧を出力する電圧生成回路とを備え、前記第1直列回路の前記固定抵抗側の端子は第1基準電位に接続され、前記第2直列回路の前記第3抵抗体側の端子は前記電圧生成回路の出力電圧に接続され、前記第1直列回路の他方の端子と前記第2直列回路の他方の端子とは第2基準電位に接続され、少なくとも前記第1抵抗体と前記第2抵抗体又は前記第3抵抗体のうちいずれか一方の抵抗体とが、前記固定抵抗よりも大きな抵抗温度係数をもつ感温抵抗体で構成されたものである。
このとき、前記発熱抵抗体を前記制御回路外に設け、前記第2抵抗体又は前記第3抵抗体のうち感温抵抗体で構成した方の抵抗体を前記発熱抵抗体の近傍に配置するとよい。このとき、薄肉部を有する平面基板を備え、前記発熱抵抗体と前記第2抵抗体又は前記第3抵抗体のうち感温抵抗体で構成した方の抵抗体とを前記薄肉部に配置し、前記第2抵抗体又は前記第3抵抗体のうち感温抵抗体で構成した方の抵抗体と前記第1抵抗体とを同一材料で形成するとよい。
前記第3抵抗体を前記発熱抵抗体で構成してもよい。
第1抵抗体,第2抵抗体,第3抵抗体及び第4抵抗体の全ての抵抗体を同一材料の感温抵抗体で構成するとよい。
上記の構成において、第2基準電位を接地電位として第1基準電位を第2基準電位よりも高い電位に設定するか、或いは第1基準電位を接地電位として第2基準電位を第1基準電位よりも高い電位に設定するとよい。
前記電圧生成回路は、前記固定抵抗の両端に並列に接続される複数の抵抗からなる直列抵抗回路と、前記直列抵抗回路の任意の抵抗間の接続点を選択し出力する電圧選択回路と、前記電圧選択回路によって選択した電圧を前記第2直列回路に加えるバッファアンプとを有するとよい。
前記電圧選択回路はトランジスタスイッチによって構成するとよい。
前記固定抵抗の抵抗温度係数は100ppm/℃以下にするとよい。
前記発熱抵抗体に流れる電流を制限する手段を設け、前記第1直列回路内の電圧と、第2直列回路内の電圧との差電圧を検出する手段を設け、前記差電圧をもとに、前記第2直列回路に加える電圧を選択する調整手段を備えるとよい。
上記構成によれば、可変抵抗を用いて抵抗値を調整する構成と等価な回路構成が得られる。さらに、抵抗温度係数が大きく、さらにばらつきも大きい可変抵抗が不要であることから、高精度な回路構成となる。さらに、上記電圧生成回路により第2直列回路の端子電圧を任意に設定することができ、調整範囲の拡大、調整分解能が向上する効果が得られる。
本発明によれば、機械的な抵抗トリミングを用いることなく、高精度かつ簡易に抵抗バランスを調整し、高精度で低コストな熱式流量センサが提供できる。
本発明の第1実施形態における熱式流量計の駆動回路である。 本発明の第1実施形態の熱式流量計における流量検出回路である。 本発明の第1実施形態における熱式流量計のセンサ素子18の平面図である。 図3におけるセンサ素子18のX−X′における断面図である。 図3におけるセンサ素子18の実装構造を示す図である。 図1における電圧生成回路10の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態における熱式流量計の駆動回路である。 本発明の第3実施形態における熱式流量計の駆動回路である。 本発明の第4実施形態における熱式流量計の駆動回路である。 本発明の第5実施形態における熱式流量計の駆動回路である。 本発明の第6実施形態における熱式流量計の駆動回路である。
以下、本発明に係る実施例を説明する。
以下、本発明に係る第1の実施例を説明する。
本実施例における熱式流量計の駆動回路、及び検出回路について説明する。
図1に、発熱抵抗体13の駆動回路を示す。駆動回路は、発熱抵抗体13の近傍に配置され発熱抵抗体13の温度によって抵抗値が変化する測温抵抗体3(第3抵抗体)と、被計測流体の温度によって抵抗値が変化する測温抵抗体1(第1抵抗体),2(第2抵抗体),4(第4抵抗体)と、抵抗値の温度依存がほとんどない固定抵抗5から成り、これらの抵抗バランスによって、発熱抵抗体13の加熱温度が制御される。一般的に、測温抵抗体は感温抵抗体とも呼ばれ、固定抵抗5に比べて大きな抵抗温度係数をもち、抵抗値の温度依存性が大きい抵抗体である。
固定抵抗5と測温抵抗体1と測温抵抗体2からなる直列回路に、第1基準電位となる基準電圧Vrefを印加する。固定抵抗5の両端6,7の端子電圧V6及び端子電圧V7を引き出し、電圧生成回路10に入力する。電圧生成回路10では、図6に示すように、複数の抵抗41a〜41dが直列に接続され、任意の抵抗間の端子電圧を取り出す電圧選択回路8により、端子電圧V6から端子電圧V7の電圧範囲において、任意の電圧を選択することにより、電圧選択回路8の出力14に端子電圧V14が得られる。電圧選択回路8における直列抵抗41a〜41dの抵抗値は固定抵抗5の抵抗値よりも100倍以上大きくなる値に設定し、電圧選択回路8に流れ込む電流を最小限にする。さらに、電圧選択回路8の端子電圧V14をバッファアンプ9で取り出し、測温抵抗体3の一端11の端子電圧V11として出力する。ここで、端子電圧V14と端子電圧V11はほぼ同電位となる。バッファアンプ9を設けることにより、測温抵抗体3の抵抗変化によって、端子電圧V14の電位が変動することを低減している。
測温抵抗体3の他方の端子には、測温抵抗体4が接続されて第2直列回路が構成される。さらに、測温抵抗体2の一端と測温抵抗体4の一端は同電位(第2基準電位)に接続される。なお、第2基準電位は接地電位としている。
本実施例において、第1基準電位を基準電圧Vref、第2基準電位を接地電位とする代わりに、第1基準電位を接地電位、第2基準電位を基準電圧Vrefとしてもよい。
さらに、測温抵抗体3と測温抵抗体4の間の電圧と、測温抵抗体1と測温抵抗体2の間の電圧とを、電圧比較器12により比較し、その差が小さくなるように発熱抵抗体13の電流を制御する。これにより、被計測流体の温度を検出する測温抵抗体1,2,4の温度に対して、発熱抵抗体13の温度が一定温度高くなるように加熱制御される。
ここで、測温抵抗体1と測温抵抗体3は、同じ温度状態において、ほぼ同じ抵抗値、抵抗温度係数となるように、同一材料で形成される。また、測温抵抗体2と測温抵抗体4は、同じ温度状態において、ほぼ同じ抵抗値、抵抗温度係数となるように、同一材料で形成される。さらに望ましくは、測温抵抗体1〜4は、同じ温度状態においてほぼ同じ抵抗値、抵抗温度係数となるように、同一材料で形成される。これにより、各抵抗が同一の材料で、また同一の条件で加工することができ、測温抵抗体1〜4の抵抗バランスの精度が向上し、より効果的に調整精度を向上することができる。これらの、抵抗体は、たとえば、多結晶シリコン(Poly−Si)などの半導体材料や、白金(Pt),モリブデン(Mo)などの金属材料など、抵抗温度係数が1000ppm/℃以上の抵抗材料により形成することが望ましい。
固定抵抗5は、測温抵抗体1に対し、抵抗温度係数が小さい抵抗材料で形成し、抵抗体温度係数は100ppm/℃以下が望ましい。
次に、本実施例における熱式流量計の流量検出回路について説明する。
図2は、本実施例における流量検出回路である。流量検出回路は、発熱抵抗体13の近傍に配置した上流側温度センサ15a,15bと、下流側温度センサ16a,16bから成る。上流側温度センサ15a,15bは、被計測流体の流れ方向に対して発熱抵抗体13の上流側に配置し、下流側温度センサ16a,16bは、被計測流体の流れ方向に対して発熱抵抗体13の下流側に配置する。
そして、上流側温度センサ15aと下流側温度センサ16aからなる直列回路と、下流側温度センサ16bと上流側温度センサ15bからなる直列回路を並列に接続したブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路に基準電圧Vrefを印加する。空気流により上流側温度センサ15a,15bと下流側温度センサ16a,16bに温度差が発生すると、ブリッジ回路の抵抗バランスが変化し、差電圧が発生する。この差電圧を増幅器17によって取り出すことにより、空気流量に応じた出力電圧Voutが得られる。
次に、本実施例による熱式流量計のセンサ素子18の構成を説明する。
本実施例による熱式流量計のセンサ素子18の構成を図3,図4により説明する。図3は、センサ素子18を示す平面図である。また図4は、図3におけるX−X′線に沿った断面図を示す。センサ素子18の基板19は、シリコンやセラミック等の熱伝導率の良い材料で構成される。そして、基板19上に電気絶縁膜20aを形成し、基板19を裏面からエッチングすることで空洞部19aを形成し、ダイアフラム部21を形成する。
ダイアフラム部21上の電気絶縁膜20aの中心付近の表面には発熱抵抗体13を形成する。発熱抵抗体13の周囲に発熱抵抗体13の加熱温度を検出する測温抵抗体3が、発熱抵抗体13を取り巻くように形成される。発熱抵抗体13の温度を測温抵抗体3で検出し、被計測流体である空気流31の温度に対して一定温度高くなるように加熱制御する。さらに発熱抵抗体13及び測温抵抗体3の両側には上流側温度センサ15a,15bと、下流側温度センサ16a,16bを配置する。上流側温度センサ15a,15bは発熱抵抗体13の中心より上流側に配置し、下流側温度センサ16a,16bは発熱抵抗体13の中心より下流側に配置する。センサ素子18の最表面は電気絶縁膜20bによって覆われており、電気絶縁膜20bは電気的絶縁や保護膜として働く。ダイアフラム部21より外側の電気絶縁膜20a上には、空気流31の温度に応じて抵抗値が変化する測温抵抗体1,2,4を配置する。
発熱抵抗体13、測温抵抗体1,2,3,4、上流側温度センサ15a,15b、下流側温度センサ16a,16bは温度によって抵抗値が変化する比較的抵抗温度係数が大きい材料で形成する。例えば,不純物をドープした多結晶シリコンや単結晶シリコンなどの半導体材料、また白金,モリブデン,タングステン,ニッケル合金などの金属材料などで形成すると良い。また、電気絶縁膜20a,20bは二酸化ケイ素(SiO2)や窒化ケイ素(Si34)により約2ミクロン厚の薄膜状に形成し、熱絶縁効果が十分に得られる構造とする。
さらにセンサ素子18の端部には、上記抵抗体の電極を取り出し駆動・検出回路と接続するためのアルミなどで形成した電極パッド部32を設ける。発熱抵抗体13、測温抵抗体1〜4、上流側温度センサ15a,15b、下流側温度センサ16a,16bは配線22a〜22pにより電極パッド部32に接続される。配線22a〜22pは、抵抗値ができるだけ小さい材料で、たとえばアルミなどによって形成することが望ましが、発熱抵抗体13、測温抵抗体1〜4、上流側温度センサ15a,15b、下流側温度センサ16a,16bを形成する材料と同一としてもよい。この場合、同一材料で形成できることから、製造工程を簡略化することができる。
本発明の実施例である熱式流量計は、以下のように動作する。
図4に示したセンサ素子18の断面構成と共に示した温度分布23,24はセンサ素子18の表面温度の分布を示している。温度分布23は無風時のダイアフラム部21の温度分布を示す。発熱抵抗体13は、空気流31の温度よりもΔTh高くなるように加熱する。温度分布24は、空気流31が発生したときのダイアフラム部21の温度分布である。空気流31が発生することにより、発熱抵抗体13の上流側は空気流31により冷却され温度が下がり、下流側は発熱抵抗体13を通過し加熱された空気が流れることから温度が上がる。したがって、上流側温度センサ15a,15bと下流側温度センサ16a,16bにより発熱抵抗体13の上下流の温度差ΔTdを検出することにより流量が計測される。
次に、自動車などの内燃機関の吸気管路内に上記センサ素子18、駆動・検出回路を実装した実施例を図5に示す。図5において、吸気管路38の壁面から突出するようにベース部材37を設ける。ベース部材37には、吸気管路38を流れる吸気39の一部を取り込む副通路40を形成する。副通路40内に形成した矩形状の凹部に、センサ素子18を設置する。また、ベース部材37には、センサ素子18の駆動回路を搭載した回路基板33が設けられ、金線ボンディングワイヤー34によりセンサ素子18を回路基板33上の駆動回路に電気的に接続する。さらに、駆動回路の電源供給,出力信号の取り出しのための端子35を設け、アルミボンディングワイヤー36により回路基板33上の駆動回路と端子35を電気的に接続する。
次に、本実施例における電圧生成回路10の詳細な構成について図6により説明する。
電圧生成回路10の内部の電圧選択回路8について説明する。抵抗41a〜41dからなる直列抵抗回路が設けられ、直列抵抗回路は、固定抵抗5に並列に接続されている。また、直列抵抗回路の各抵抗間の電極を引き出し、MOSトランジスタ42a〜42eのソース端子またはドレイン端子の一方の端子に接続する。たとえば、抵抗41aと抵抗41bの間の電極はMOSトランジスタ42bのソース端子またはドレイン端子に接続する。MOSトランジスタ42a〜42eのソースまたはドレインのもう一方の端子は、同一の接続点(端子電圧V14)に接続されている。
MOSトランジスタ42a〜42eは、ゲート電圧の設定によりソース−ドレイン間を電気的に開閉(ON・OFF)することにより、半導体スイッチとして動作する。したがって、MOSトランジスタ42a〜42eのうちONするMOSトランジスタを選択することにより、抵抗41a〜41dからなる直列抵抗回路の任意の抵抗間の電圧を選択し、端子電圧14に出力することができる。
次にバッファアンプ9は、差動増幅回路43と出力回路44からなる。差動増幅回路43の非反転入力端子は、端子電圧14に接続される。また、差動増幅回路43の反転入力端子を出力回路44の出力端子(端子電圧11)に接続し、ユニティゲインバッファとなる構成としている。出力回路44の回路構成はソース接地ドレイン出力回路であり、出力電圧のダイナミックレンジを拡大することができる。これは、端子電圧V14の電圧値は基準電圧Vrefの電圧に近い値であり、VrefとVccを同一の電位とした場合でも、十分な出力電圧範囲を確保することができるからである。
電圧選択回路8において、抵抗41a〜41dは、半導体プロセスで形成され、ポリシリコンや拡散抵抗などを用いる。これにより、電圧生成回路10を一体化した集積回路にすることができ小型化が可能になる。集積回路にメモリを設けて電圧選択回路8の選択位置を書き込む構成とすることにより、電気的に端子電圧V11の電圧値を選択・変更することが可能となり、調整工程の簡略化・調整時間の短縮が図られ低コスト化が可能になる。
以上の構成により、機械的なトリミングを用いることなく、発熱抵抗体13の加熱温度制御を行う抵抗体の抵抗バランスを高精度に調整することが可能となる。または従来のトリミングと併用することにより、従来のトリミングでは調整しきれなかった抵抗バランスを、本実施例の回路構成により高精度に調整することが可能となる。
以下、本発明に係る第2の実施例について説明する。
本実施例における熱式流量計の駆動回路について説明する。本実施例においては、第1実施例と異なる部分に関して説明する。
図7に、発熱抵抗体13の駆動回路を示す。発熱抵抗体13の近傍に配置され発熱抵抗体13の温度によって抵抗値が変化する測温抵抗体3(第3抵抗体)と、抵抗値の温度依存がほとんどない固定抵抗5,45(第4抵抗体),46(第2抵抗体)と、被計測流体の温度によって抵抗値が変化する測温抵抗体1(第1抵抗体)からなり、これらの抵抗バランスによって、発熱抵抗体13の加熱温度が制御される。
固定抵抗5と測温抵抗体1と固定抵抗46からなる直列回路に、第1基準電位となる基準電圧Vrefを印加する。固定抵抗5の両端6,7の端子電圧V6及び端子電圧V7を引き出し、電圧生成回路10に入力する。電圧生成回路10では、図6に示したように、複数の抵抗41a〜41dが直列に接続され、任意の抵抗間の端子電圧を取り出す電圧選択回路8により、端子電圧V6から端子電圧V7の電圧範囲において、任意の電圧を選択することにより、電圧選択回路8の出力14に端子電圧V14が得られる。電圧選択回路8における直列抵抗41a〜41dの抵抗値は固定抵抗5の抵抗値よりも100倍以上大きくなる値に設定し、電圧選択回路8に流れ込む電流を最小限にする。さらに、電圧選択回路8の端子電圧V14をバッファアンプ9で取り出し、測温抵抗体3の一端の端子電圧V11として出力する。ここで、端子電圧V14と端子電圧V11はほぼ同電位となる。バッファアンプ9は、測温抵抗体3の抵抗変化によって、端子電圧V14の電位が変動することを低減している。
測温抵抗体3の他方の端子には、固定抵抗45が接続されて第2直列回路が構成される。さらに、固定抵抗46の一端と固定抵抗45の一端は同電位(第2基準電位)に接続される。なお、第2基準電位は接地電位としている。
本実施例においても、第1基準電位を基準電圧Vref、第2基準電位を接地電位とする代わりに、第1基準電位を接地電位、第2基準電位を基準電圧Vrefとしてもよい。
さらに、測温抵抗体3と固定抵抗45の間の電圧と、測温抵抗体1と固定抵抗46の間の電圧とを、電圧比較器12により比較し、その差が小さくなるように発熱抵抗体13の電流を制御する。これにより、被計測流体の温度を検出する測温抵抗体1の温度に対して、発熱抵抗体13の温度が一定温度高くなるように加熱制御される。
ここで、測温抵抗体1と測温抵抗体3は、同じ温度状態において、ほぼ同じ抵抗値,抵抗温度係数となるように、同一材料で形成される。また、固定抵抗45と固定抵抗46は、ほぼ同じ抵抗値となるように選ばれ、望ましくは固定抵抗5と同一材料で形成する。これにより、各抵抗が同一の材料で、また同一の条件で加工することができ、測温抵抗体1と測温抵抗体3の抵抗バランス及び固定抵抗45と固定抵抗46の抵抗バランスの精度が向上し、より効果的に調整精度を向上することができる。
固定抵抗5,45,46は、測温抵抗体1に対し、抵抗温度係数が小さい抵抗材料で形成し、抵抗温度係数は100ppm/℃以下であることが望ましい。
以上の構成においても、機械的なトリミングを用いることなく発熱抵抗体13の加熱温度制御を行う抵抗体の抵抗バランスを高精度に調整することが可能となる。または従来のトリミングと併用することにより、従来のトリミングでは調整しきれなかった抵抗バランスを、本実施例の回路構成により高精度に調整することが可能となる。
以下、本発明に係る第3の実施例について説明する。
本実施例における熱式流量計の駆動回路について説明する。本実施例においては、第1実施例と異なる部分に関して説明する。
図8に、発熱抵抗体13の駆動回路を示す。駆動回路は、発熱抵抗体13の近傍に配置され発熱抵抗体13の温度によって抵抗値が変化する測温抵抗体3(第2抵抗体)と、被計測流体の温度によって抵抗値が変化する測温抵抗体1(第1抵抗体),2(第3抵抗体),4(第4抵抗体)と、抵抗値の温度依存がほとんどない固定抵抗5から成り、これらの抵抗バランスによって、発熱抵抗体13の加熱温度が制御される。
固定抵抗5と測温抵抗体1と測温抵抗体3からなる直列回路に、第1基準電位となる基準電圧Vrefを印加する。固定抵抗5の両端6,7の端子電圧V6及び端子電圧V7を引き出し、電圧生成回路10に入力される。電圧生成回路10では、図6に示すように、複数の抵抗41a〜41dが直列に接続され、任意の抵抗間の端子電圧を取り出す電圧選択回路8により、端子電圧V6から端子電圧V7の電圧範囲において、任意の電圧を選択することにより、電圧選択回路8の出力14に端子電圧V14が得られる。電圧選択回路8における直列抵抗41a〜41dの抵抗値は固定抵抗5の抵抗値よりも100倍以上大きい値に設定し、電圧選択回路8に流れ込む電流を最小限にする。さらに、電圧選択回路8の端子電圧V14をバッファアンプ9で取り出し、測温抵抗体2の一端の端子電圧V11として出力する。ここで、端子電圧V14と端子電圧V11はほぼ同電位となる。バッファアンプ9は、測温抵抗体2の抵抗変化によって、端子電圧V14の電位が変動することを低減している。
測温抵抗体2の他方の端子には、測温抵抗体4が接続されて第2直列回路が構成される。さらに、測温抵抗体4の一端と測温抵抗体3の一端は同電位(第2基準電位)に接続される。なお、第2基準電位は接地電位としている。
本実施例において、第1基準電位を基準電圧Vref、第2基準電位を接地電位とする代わりに、第1基準電位を接地電位、第2基準電位を基準電圧Vrefとしてもよい。
さらに、測温抵抗体2と測温抵抗体4の間の電圧と、測温抵抗体1と測温抵抗体3の間の電圧を、電圧比較器12により比較し、その差が小さくなるように発熱抵抗体13の電流を制御する。これにより、被計測流体の温度を検出する測温抵抗体1,2,4の温度に対して、発熱抵抗体13の温度が一定温度高くなるように加熱制御される。
ここで、測温抵抗体1〜4は、同じ温度状態において、ほぼ同じ抵抗値,抵抗温度係数となるように、同一材料で形成される。これにより、各抵抗が同一の材料で、また同一の条件で加工することができ、測温抵抗体1〜4の抵抗バランスの精度が向上し、より効果的に調整精度を向上することができる。
固定抵抗5は、測温抵抗体1〜4に対し、抵抗温度係数が小さい抵抗材料で形成し、抵抗温度係数は100ppm/℃以下であることが望ましい。
以上の構成においても、機械的なトリミングを用いることなく、発熱抵抗体13の加熱温度制御を行う抵抗体の抵抗バランスを高精度に調整することが可能となる。または従来のトリミングと併用することにより、従来のトリミングでは調整しきれなかった抵抗バランスを、本実施例の回路構成により高精度に調整することが可能となる。
以下、本発明に係る第4の実施例について説明する。
本実施例における熱式流量計の駆動回路について説明する。本実施例においては、第2実施例と異なる部分に関して説明する。
図9に、本実施例における発熱抵抗体13の駆動回路を示す。発熱抵抗体13の近傍に配置され発熱抵抗体13の温度によって抵抗値が変化する測温抵抗体3(第2抵抗体)と、抵抗値の温度依存がほとんどない固定抵抗5,45(第3抵抗体),46(第4抵抗体)と、被計測流体の温度によって抵抗値が変化する測温抵抗体1(第1抵抗体)から成り、これらの抵抗バランスによって、発熱抵抗体13の加熱温度が制御される。
固定抵抗5と測温抵抗体1と測温抵抗体3からなる直列回路に、第1基準電位となる基準電圧Vrefを印加する。固定抵抗5の両端6,7の端子電圧V6及び端子電圧V7を引き出し、電圧生成回路10に入力される。電圧生成回路10では、図6に示すように、複数の抵抗41a〜41dが直列に接続され、任意の抵抗間の端子電圧を取り出す電圧選択回路8により、端子電圧V6から端子電圧V7の電圧範囲において、任意の電圧を選択することにより、電圧選択回路8の出力14に端子電圧V14が得られる。電圧選択回路8における直列抵抗41a〜41dの抵抗値は固定抵抗5の抵抗値よりも100倍以上大きくなる値に設定し、電圧選択回路8に流れ込む電流を最小限にする。さらに、電圧選択回路8の端子電圧V14をバッファアンプ9で取り出し、固定抵抗45の一端の端子電圧V11として出力する。ここで、端子電圧V14と端子電圧V11はほぼ同電位となる。
固定抵抗45の他方の端子には、固定抵抗46が接続されて第2直列回路が構成される。さらに、固定抵抗46の一端と測温抵抗体3の一端は同電位(第2基準電位)に接続される。なお、第2基準電位は接地電位としている。
本実施例において、第1基準電位を基準電圧Vref、第2基準電位を接地電位とする代わりに、第1基準電位を接地電位、第2基準電位を基準電圧Vrefとしてもよい。
さらに、固定抵抗45と固定抵抗46の間の電圧と、測温抵抗体1と測温抵抗体3の間の電圧を、電圧比較器12により比較し、その差が小さくなるように発熱抵抗体13の電流を制御する。これにより、被計測流体の温度を検出する測温抵抗体1の温度に対して、発熱抵抗体13の温度が一定温度高くなるように加熱制御される。
ここで、測温抵抗体1と測温抵抗体3は、同じ温度状態において、ほぼ同じ抵抗値、抵抗温度係数となるように、同一材料で形成される。また、固定抵抗45と固定抵抗46は、ほぼ同じ抵抗値となるように選ばれ、望ましくは固定抵抗5と同一材料で形成する。これにより、各抵抗が同一の材料で、また同一の条件で加工することができ、測温抵抗体1と測温抵抗体3の抵抗バランス及び固定抵抗45と固定抵抗46の抵抗バランスの精度が向上し、より効果的に調整精度を向上することができる。
固定抵抗5,45,46は、測温抵抗体1に対し、抵抗温度係数が小さい抵抗材料で形成し、抵抗温度係数は100ppm/℃以下であることが望ましい。
以上の構成においても、機械的な可変抵抗を用いることなく発熱抵抗体13の加熱温度制御の抵抗バランスを高精度に調整することが可能となる。または従来のトリミングと併用することにより、従来のトリミングでは調整しきれなかった抵抗バランスを、本実施例の回路構成により高精度に調整することが可能となる。
以下、本発明を適用してなる第5の実施例について説明する。
図10に、本実施例における発熱抵抗体13の駆動回路を示す。発熱抵抗体13(第3抵抗体)と、被計測流体の温度によって抵抗値が変化する測温抵抗体1(第1抵抗体)と、抵抗値の温度依存がほとんどない固定抵抗5,45(第4抵抗体),46(第2抵抗体)の抵抗バランスによって、発熱抵抗体13の加熱温度が制御される。
固定抵抗5と測温抵抗体1と固定抵抗46からなる第1直列回路を構成する。固定抵抗5の両端6,7の端子電圧V6及び端子電圧V7を引き出し、電圧生成回路10に入力される。電圧生成回路10では、図6に示したように、複数の抵抗41a〜41dが直列に接続され、任意の抵抗間の端子電圧を取り出す電圧選択回路8により、端子電圧V6から端子電圧V7の電圧範囲において、任意の電圧を選択することにより、電圧選択回路8の出力14に端子電圧V14が得られる。電圧選択回路8における直列抵抗41a〜41dの抵抗値は固定抵抗5の抵抗値よりも100倍以上大きくなる値に設定し、電圧選択回路8に流れ込む電流を最小限にする。さらに、電圧選択回路8の端子電圧V14を差動アンプ47の非反転入力端子に入力する。差動アンプ47の出力はトランジスタ48のベースに接続する。トランジスタ48のコレクタは電源電圧Vccにつながり、エミッタは発熱抵抗体13の一端の端子電圧V11として接続する。差動アンプ47の反転入力端子は、トランジスタ48のエミッタに接続する。差動アンプ47は端子電圧V14と端子電圧V11が同電位となるように動作する。ここで、トランジスタ48は、発熱抵抗体13を高温に加熱するための電流を得る手段として設けられる。
発熱抵抗体13の他方の端子には、固定抵抗45が接続されて第2直列回路が構成される。さらに、固定抵抗45の一端と固定抵抗46の一端は同電位(第2基準電位)に接続される。なお、第2基準電位は接地電位としている。
さらに、発熱抵抗体13と固定抵抗45の間の電圧と、測温抵抗体1と固定抵抗46の間の電圧を、電圧比較器12により比較し、その差に応じた電圧が、固定抵抗5の一端に供給される。すなわち、電圧比較器12の出力は、固定抵抗5と測温抵抗体1と固定抵抗46からなる直列回路に供給される第1基準電位となる。この場合、第1基準電位は固定電位ではなく、変化する電位となる。たとえば、電圧比較器12の出力が増加すれば、端子電圧V14の電圧が増加する。そして、差動アンプ47の働きにより、端子電圧V11の電圧値が増加し発熱抵抗体13に流れる電流も増加し、発熱抵抗体13の温度を制御するこができる。これにより、発熱抵抗体13の温度は、被計測流体の温度を検出する測温抵抗体1の温度に対して一定温度高くなるように加熱制御される。
ここで、発熱抵抗体13と測温抵抗体1は、同じ温度状態において、ほぼ同じ、抵抗温度係数となるように、同一材料で形成される。また、固定抵抗5と固定抵抗45と固定抵抗46は、望ましくはと同一材料で形成する。これにより、各抵抗が同一の材料で、また同一の条件で加工することができ、発熱抵抗体13と測温抵抗体1の抵抗バランス、及び固定抵抗45と固定抵抗46の抵抗バランスの精度が向上し、より効果的に調整精度を向上することができる。
固定抵抗5,45,46は、測温抵抗体1に対し、抵抗温度係数が小さい抵抗材料で形成し、抵抗体温度係数は100ppm/℃以下であることが望ましい。
以上の構成においても、機械的な可変抵抗を用いることなく発熱抵抗体13の加熱温度制御の抵抗バランスを高精度に調整することが可能となる。または従来のトリミングと併用することにより、従来のトリミングでは調整しきれなかった抵抗バランスを、本実施例の回路構成により高精度に調整することが可能となる。
上記の実施例1〜5において、発熱抵抗体13の上流側及び下流側のそれぞれに配した二対の測温抵抗体15a,15b,16a,16bについて説明したが、一対の測温抵抗体の構成でも同様の効果が得られる。
また、本実施例では、発熱抵抗体13の上流側及び下流側のそれぞれに配した温度センサ測温抵抗体15a,15b,16a,16bの温度差から流量および流れの方向を計測する方式を説明したが、発熱抵抗体13の加熱電流や抵抗変化から流量および方向を計測する方式においても、同様の効果が得られる。
以下、本発明に係る第6の実施例について説明する。
図11に、本実施例における発熱抵抗体13の駆動回路を示す。本実施例においては、第1実施例と異なる部分に関して説明する。
本実施例における駆動回路は、測温抵抗体3と測温抵抗体4の間の電圧と、測温抵抗体1と測温抵抗体2の間の電圧との差電圧を取り出す差動増幅器49を備える。さらに、差動増幅器49の出力信号が調整手段50に入力される。また、発熱抵抗体13と電圧比較器12の間に電圧制限回路53を備える。調整手段50は電圧制限回路53に、発熱抵抗体13に流れる電流を制限するための電流制限信号52を出力する。また、調整手段50は、電圧選択回路8に、電圧選択位置を決定するための電気的な選択信号51を出力する。
調整手段50は、電圧制限回路53に電気的に信号を送り発熱抵抗体13に流れる電流を制限する。望ましくは、電流を遮断し発熱抵抗体13の加熱を停止する。そして、差動増幅器49の出力信号をもとに、電圧選択回路8における最適な電圧選択位置を計算し、電圧選択信号51を出力する。電圧選択回路8は、調整手段50からの電圧選択信号51をもとに電圧選択位置を選び端子電圧V14を出力する。そして、調整手段50は、電圧制限信号52を解除し、発熱抵抗体13の加熱制御を復帰させる。
上記構成により、熱式流量計は、電圧選択回路8を自己調整することができる。さらには、定期的に自動調整を実施することにより、長期間にわたり発熱抵抗体13の加熱温度を最適な値に保持することができる。
1,2,3,4 測温抵抗体
5 固定抵抗
8 電圧選択回路
9 バッファアンプ
10 電圧生成回路
12 電圧比較器
13 発熱抵抗体
15a,15b 上流側温度センサ
16a,16b 下流側温度センサ
17 増幅器
18 センサ素子
19 基板
20a,20b 電気絶縁膜
21 ダイアフラム部
22a〜22p 配線
23,24 温度分布
31 空気流
32 電極パッド部
33 回路基板
34 金線ボンディングワイヤー
35 端子
36 アルミボンディングワイヤー
37 ベース部材
38 吸気管路
39 吸気
40 副通路
41a〜41b 抵抗
42a〜42e MOSトランジスタ
43 差動増幅回路
44 出力回路
45,46 固定抵抗
47 差動アンプ
48 トランジスタ
49 差動増幅器
50 調整手段
51 選択信号
52 電圧制限信号
53 電圧制限回路

Claims (11)

  1. 電流を流すことによって発熱する発熱抵抗体の加熱温度を制御する制御回路を備え、流体の流量を測定する熱式流量計において、
    前記制御回路は、固定抵抗と第1抵抗体と第2抵抗体とが直列に接続された第1直列回路と、第3抵抗体と前記第4抵抗体とが直列に接続された第2直列回路と、前記固定抵抗の両端子の電圧を取り出して両端子電圧の範囲内で調整された電圧を出力する電圧生成回路とを備え、
    前記第1直列回路の前記固定抵抗側の端子は第1基準電位に接続され、前記第2直列回路の前記第3抵抗体側の端子は前記電圧生成回路の出力電圧に接続され、前記第1直列回路の他方の端子と前記第2直列回路の他方の端子とは第2基準電位に接続され、
    少なくとも前記第1抵抗体と前記第2抵抗体又は前記第3抵抗体のうちいずれか一方の抵抗体とが、前記固定抵抗よりも大きな抵抗温度係数をもつ感温抵抗体で構成されたことを特徴とする熱式流量計。
  2. 請求項1に記載の熱式流量計において、前記発熱抵抗体を前記制御回路外に設け、前記第2抵抗体又は前記第3抵抗体のうち感温抵抗体で構成した方の抵抗体を前記発熱抵抗体の近傍に配置したことを特徴とする熱式流量計。
  3. 請求項2に記載の熱式流量計において、薄肉部を有する平面基板を備え、前記発熱抵抗体と前記第2抵抗体又は前記第3抵抗体のうち感温抵抗体で構成した方の抵抗体とを、前記薄肉部に配置し、前記第2抵抗体又は前記第3抵抗体のうち感温抵抗体で構成した方の抵抗体と前記第1抵抗体とが同一材料で形成されたことを特徴とする熱式流量計。
  4. 請求項1に記載の熱式流量計において、第1抵抗体,第2抵抗体,第3抵抗体及び第4抵抗体の全ての抵抗体を同一材料の感温抵抗体で構成したことを特徴とする熱式流量計。
  5. 請求項1に記載の熱式流量計において、前記第3抵抗体を前記発熱抵抗体で構成したことを特徴とする熱式流量計。
  6. 請求項5に記載の熱式流量計において、第1抵抗体,第2抵抗体,第3抵抗体及び第4抵抗体の全ての抵抗体を同一材料の感温抵抗体で構成したことを特徴とする熱式流量計。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項において、第2基準電位を接地電位として第1基準電位が第2基準電位よりも高い電位に設定、或いは第1基準電位を接地電位として第2基準電位が第1基準電位よりも高い電位に設定されたことを特徴とする熱式流量計。
  8. 請求項1に記載の熱式流量計において、前記電圧生成回路は、前記固定抵抗の両端に並列に接続される複数の抵抗からなる直列抵抗回路と、前記直列抵抗回路の任意の抵抗間の接続点を選択し出力する電圧選択回路と、前記電圧選択回路によって選択した電圧を前記第2直列回路に加えるバッファアンプとを有すること特徴とする熱式流量計。
  9. 請求項8に記載の熱式流量計において、前記電圧選択回路をトランジスタスイッチによって構成したことを特徴とする熱式流量計。
  10. 請求項1に記載の熱式流量計において、前記固定抵抗の抵抗温度係数が100ppm/℃以下であることを特徴とする熱式流量計。
  11. 請求項1に記載の熱式流量計において、前記発熱抵抗体に流れる電流を制限する手段を設け、前記第1直列回路内の電圧と、第2直列回路内の電圧との差電圧を検出する手段を設け、前記差電圧をもとに、前記第2直列回路に加える電圧を選択する調整手段を備えたことを特徴とする熱式流量計。
JP2009177186A 2009-07-30 2009-07-30 熱式流量計 Expired - Fee Related JP4839395B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009177186A JP4839395B2 (ja) 2009-07-30 2009-07-30 熱式流量計
EP10170241.3A EP2280251B1 (en) 2009-07-30 2010-07-21 Thermal flow meter
US12/844,429 US8336376B2 (en) 2009-07-30 2010-07-27 Thermal flow meter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009177186A JP4839395B2 (ja) 2009-07-30 2009-07-30 熱式流量計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011033366A JP2011033366A (ja) 2011-02-17
JP4839395B2 true JP4839395B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=43086105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009177186A Expired - Fee Related JP4839395B2 (ja) 2009-07-30 2009-07-30 熱式流量計

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8336376B2 (ja)
EP (1) EP2280251B1 (ja)
JP (1) JP4839395B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016075694A (ja) * 2015-11-30 2016-05-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 熱式空気流量計

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11608618B2 (en) 2011-01-03 2023-03-21 Sentinel Hydrosolutions, Llc Thermal dispersion flow meter with fluid leak detection and freeze burst prevention
US11814821B2 (en) 2011-01-03 2023-11-14 Sentinel Hydrosolutions, Llc Non-invasive thermal dispersion flow meter with fluid leak detection and geo-fencing control
US9759632B2 (en) 2011-01-03 2017-09-12 Sentinel Hydrosolutions, Llc Non-invasive thermal dispersion flow meter with chronometric monitor for fluid leak detection and freeze burst prevention
US9146172B2 (en) * 2011-01-03 2015-09-29 Sentinel Hydrosolutions, Llc Non-invasive thermal dispersion flow meter with chronometric monitor for fluid leak detection
JP5327262B2 (ja) * 2011-04-04 2013-10-30 株式会社デンソー 熱式空気流量計
JP5743871B2 (ja) 2011-12-07 2015-07-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 熱式流量計
JP5969760B2 (ja) * 2011-12-27 2016-08-17 株式会社堀場エステック 熱式流量センサ
WO2013105124A1 (ja) * 2012-01-10 2013-07-18 日立オートモティブシステムズ株式会社 流量計測装置
JP5675716B2 (ja) * 2012-06-29 2015-02-25 日立オートモティブシステムズ株式会社 熱式空気流量センサ
JP5523528B2 (ja) * 2012-09-20 2014-06-18 三菱電機株式会社 熱式流量センサおよび熱式流量センサによる流量検出信号生成方法
JP5904959B2 (ja) 2013-03-08 2016-04-20 日立オートモティブシステムズ株式会社 熱式空気流量計
JP6201901B2 (ja) * 2014-06-04 2017-09-27 株式会社デンソー 空気流量測定装置
JP6438706B2 (ja) * 2014-08-22 2018-12-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 センサ装置
US10890472B2 (en) * 2016-08-25 2021-01-12 Honeywell International Inc. Low power operational methodology for a flow sensor
JP6807005B2 (ja) * 2019-12-25 2021-01-06 ミツミ電機株式会社 流量センサ

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4060715A (en) * 1976-07-16 1977-11-29 The Perkin-Elmer Corporation Linearized bridge circuitry
JPS60135617A (ja) * 1983-12-22 1985-07-19 Toyo Electric Mfg Co Ltd タ−ボチヤ−ジヤ−排ガスエネルギ−回収発電方式
JPS6122217A (ja) * 1984-07-11 1986-01-30 Hitachi Ltd 熱式空気流量計
US5159277A (en) * 1990-10-24 1992-10-27 The Perkin Elmer Corporation Precision bridge circuit using a temperature sensor
JP2582955B2 (ja) * 1991-05-02 1997-02-19 日本エム・ケー・エス株式会社 質量流量センサ
JPH06109506A (ja) * 1992-09-24 1994-04-19 Hitachi Ltd 発熱抵抗体式空気流量計
JPH08193862A (ja) * 1994-11-17 1996-07-30 Ricoh Co Ltd 感熱式流速測定装置
DE19603340A1 (de) * 1996-01-31 1997-08-07 Bosch Gmbh Robert Einrichtung zur Bestimmung des Durchsatzes eines strömenden Mediums
JP2008164632A (ja) * 1998-08-18 2008-07-17 Tokyo Gas Co Ltd 温度補償方法およびそれを用いた温度補償回路ならびにセンサおよび給湯器
JP2000314645A (ja) 1999-04-30 2000-11-14 Yazaki Corp ヒータ駆動回路
JP3455473B2 (ja) * 1999-07-14 2003-10-14 三菱電機株式会社 感熱式流量センサ
US6904799B2 (en) * 2002-06-12 2005-06-14 Polar Controls, Inc. Fluid velocity sensor with heated element kept at a differential temperature above the temperature of a fluid
JP4359705B2 (ja) * 2003-12-08 2009-11-04 株式会社日立製作所 発熱抵抗式流量測定装置
JP4161078B2 (ja) * 2005-11-22 2008-10-08 三菱電機株式会社 熱式流量センサ
JP5210491B2 (ja) * 2006-02-03 2013-06-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 熱式流量センサ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016075694A (ja) * 2015-11-30 2016-05-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 熱式空気流量計

Also Published As

Publication number Publication date
EP2280251A3 (en) 2014-05-28
US8336376B2 (en) 2012-12-25
EP2280251B1 (en) 2018-12-05
EP2280251A2 (en) 2011-02-02
US20110023597A1 (en) 2011-02-03
JP2011033366A (ja) 2011-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4839395B2 (ja) 熱式流量計
JP4836864B2 (ja) 熱式流量計
US8689608B2 (en) Thermal gas sensor
JP5857032B2 (ja) 熱式流量計
JP5210491B2 (ja) 熱式流量センサ
JP5683192B2 (ja) 熱式流量センサ
JP4157034B2 (ja) 熱式流量計測装置
US7287424B2 (en) Thermal type flow measurement apparatus having asymmetrical passage for flow rate measurement
JP4558647B2 (ja) 熱式流体流量計
US4733559A (en) Thermal fluid flow sensing method and apparatus for sensing flow over a wide range of flow rates
JP5315304B2 (ja) 熱式流量計
JP4608843B2 (ja) 流量測定装置
US8359919B2 (en) Thermal humidity sensor
JP2002202168A (ja) フローセンサ及びその製造方法
EP0395721A1 (en) CONTROL AND DETECTION CIRCUITS FOR MASS AIR FLOW SENSORS.
EP3184970A1 (en) Sensor device
JP5029509B2 (ja) 流量センサ
JPH09318412A (ja) 熱式流速センサ
JP3454265B2 (ja) 熱式流速センサ
JPH11258021A (ja) 熱式空気流量センサ
JP3577902B2 (ja) 熱式流速センサ
JP5319744B2 (ja) 熱式流量センサ
JP4089657B2 (ja) 空気流量センサ
Laconte et al. Microheater based flow sensor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111003

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4839395

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees