JP2002196870A - 画像形成装置及び文書管理システム - Google Patents

画像形成装置及び文書管理システム

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JP2002196870A JP2001236848A JP2001236848A JP2002196870A JP 2002196870 A JP2002196870 A JP 2002196870A JP 2001236848 A JP2001236848 A JP 2001236848A JP 2001236848 A JP2001236848 A JP 2001236848A JP 2002196870 A JP2002196870 A JP 2002196870A
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禎郎 高橋
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/10Office automation; Time management

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体に画像形成した画像データの基礎を
なす画像ソースに対して、その記録媒体に対する物理的
な加筆記入情報をデータ上で加筆可能とする。 【解決手段】 座標情報及び同一性情報を含むコードシ
ンボルが多数配列された記録媒体に対して画像ソースに
基づいて生成された画像データに従い画像形成動作を行
うに際し、記録媒体に配列されたコードシンボルを光学
的に読み取り、読み取られたコードシンボルをデコード
して同一性情報を獲得し、獲得した同一性情報と画像ソ
ースを特定する画像ソース特定情報との対応付けを行
う。例えば、筆記動作に伴い座標情報と同一性情報とを
共に認識可能なシステムを構築することで、認識された
座標情報から加筆情報を得、これを認識された同一性情
報に対応付けられた画像ソース特定情報によって特定さ
れる画像ソースにデータ上で加筆することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録媒体に対し
て画像形成を行う画像形成装置及びこの画像形成装置を
含む文書管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】電子化された文書は、ディスプレイ上で
表示されるため、閲覧のし易さに問題がある。またディ
スプレイ上で表示するのでは可搬性にも問題がある。そ
こで、文書を印刷して、その印刷物を閲覧し、あるい
は、その印刷物を持ち運んで利用することが多い。一
方、こうした印刷物に加筆することも多々あるが、電子
的な元文書と加筆事項とは何らリンクされておらず、後
で元文書を電子的に編集しなおす必要がある。そこで、
印刷された文書に加筆すると電子的な元文書に自動的に
反映されるシステム、端的にいえば、紙ベースのタブレ
ットシステムを実現したい。このようなシステムのため
には、まず、紙面上での先端部の座標を取得する必要が
ある。
【0003】これに対して、特開平9−101864号
公報では、全体が紙状で各種情報を書き換え自在に表示
して維持する複数の情報表示記録媒体、複数の情報蓄積
記録媒体、1個の情報記録装置を設けて、情報記録装置
に手書き入力された情報は情報表示記録媒体の表示や情
報蓄積記録媒体の記憶に利用され、情報記録装置により
情報蓄積記録媒体から読み出された情報も情報表示記録
媒体に表示される技術が開示されている。情報表示記録
媒体は、表示した情報を維持し、その消去や修正も自在
である。従って、紙を消費することなく書類の作成や蓄
積を実現することができる。
【0004】特開平61−296421号公報では、光
学的に読取可能なコードシンボルを座標板上にマトリッ
クス状に並べ、それを読むことによって座標情報を取得
する技術が開示されている。特開平7−141104号
公報にも、同様の技術内容が開示されている。
【0005】一方、紙面にファイル情報(ファイル名な
ど)をバーコードで印刷しておいて、タブレット上で加
筆する際に紙面上のバーコードを読み取って、文書の編
集を行う技術が、特開平7−244657号公報に開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】1.第1の課題 前記特開平9−101864号公報では、文字やイメー
ジなどの各種情報を見うる状態で保存する手段として、
伝統的な紙に記録する手段と、ディスプレイとメモリを
有するコンピュータに記録する手段との一長一短を考慮
して、両者の利点を併せた技術を提案している。つま
り、記録媒体にはコンピュータで作成された、あるい
は、手書き入力された情報が、何度も書き換えが可能で
(つまり、紙のように消費をしない)、その情報はメモ
リヘ蓄積されたり、外部へ出力されたり、外部から入力
されたり、コンピュータが処理することが可能なデジタ
ル情報として処理ができる装置について開示している。
【0007】ところが、ユーザビリティの観点からみる
と、すでに情報が書き込まれ、または印字されている複
数枚の情報表示記録媒体をタブレットにのせて、その文
書の上に加筆入力するようなものでは、情報表示記録媒
体を持ち歩く場合でもタブレットを随時携帯する必要が
あり不便になる。
【0008】また、個人のパーソナル的な使い方として
は、伝統的な紙に筆記具で書く場合と同等な利便性と機
能性の実現が必要となる。しかし、タブレットを用いる
筆記作業は、紙に筆記具で書く場合とは異なった感触と
なり、ユーザにとって違和感のあるものとなる。
【0009】これらの不具合は、前記特開昭61−29
6421号公報や、特開平7−141104号公報に開
示の技術についても同様である。
【0010】特開平7−244657号公報に開示の技
術では、タブレット上で加筆する際に紙面上のバーコー
ドを読み取って文書の編集を行うものであるが、編集の
際に、紙面上のバーコードをいちいち読み込んでから行
う必要があり面倒であるという不具合がある。
【0011】これに対し、この出願の出願人が平成11
年12月27日に特許出願をした特願平11−3688
05号においては、光学的に読取可能なコードシンボル
を紙面上にマトリクス状に並べ、それを小型カメラを備
えたペンで紙面への加筆と同時にカメラでコードシンボ
ルを読み取って座標情報を同時に取得することにより、
加筆情報をリアルタイムで読み取り、加筆前の紙面情報
と関連付けるシステムに関する発明が記載されている。
【0012】2.第2の課題 上記のように印刷された文書に加筆すると電子的な元文
書に自動的に反映されるシステムにおいては、元の電子
文書と印刷された文書の記録媒体との関連付けを行うこ
とが必須であり、その関連付けは可能な限り人手を介さ
ずに意識しないでできることが望ましい。
【0013】3.第3の課題 紙に印刷された文書は複製されることがあるため、複製
された文書を元の電子文書と関連付けしなければ、矛盾
の無い文書管理が不可能となる。ところが、従来技術の
ように文書情報を埋め込んだコードシンボルを印刷した
場合、それが破損、汚損された場合、それに埋め込まれ
た情報を取り出すことができなくなってしまい、文書の
複写や管理などが不可能になってしまう。
【0014】この発明の目的は、オフィスワークの中
で、会議や文書チェック、創造的活動等の、データが印
刷されている複数枚の記録媒体を使って作業または仕事
をするような状況で、従来のようなタブレットを使用せ
ずに、記録媒体の加筆前情報に対して加筆記入した情報
をリアルタイムに関連付けることができる技術を提供す
ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の画像形成
装置の発明は、画像が形成される記録媒体であってこの
記録媒体の座標情報及び同一性情報を含むコードシンボ
ルが多数配列された前記記録媒体に対して画像ソースに
基づいて生成された画像データに従い画像形成動作を行
う画像形成部と、前記記録媒体に配列された前記コード
シンボルを光学的に読み取るコード読取部と、前記コー
ド読取部によって読み取られたコードシンボルをデコー
ドして前記同一性情報を獲得するデコード手段と、前記
デコード手段によって獲得された前記同一性情報と前記
画像ソースを特定する画像ソース特定情報とを対応付け
る対応付け手段と、を具備する。
【0016】ここで、「同一性情報」というのは、記録
媒体の同一性を示す情報であり、この同一性情報は、例
えば、世界に一つしかないような番号によって示され
る。また、「画像ソース」というのは、画像データの基
礎になる画像ソースを意味し、例えば、文書データやイ
メージデータ等が画像ソースになり得る。そして、「画
像ソース特定情報」というのは、画像ソースを特定する
情報であり、例えば、パス名等が画像ソース特定情報に
なり得る。このような用語の定義は、この明細書の全体
を通じて同様である。
【0017】したがって、画像形成部によって記録媒体
に画像形成動作を行うと、コード読取部及びデコード手
段によって記録媒体の同一性情報が獲得され、これが対
応付け手段によって画像ソース特定情報と対応付けられ
る。
【0018】そこで、一例として、筆記具によって記録
媒体に筆記動作を行うことで記録媒体に配列されたコー
ドシンボルを読み取り、これをデコードすることで座標
情報及び同一性情報を認識するようなシステム構築を行
い、筆記具で記録媒体に筆記動作をした場合、デコード
された座標情報に基づいてその筆記軌跡を認識するよう
な使い方を想定する。このような想定の元、筆記具で筆
記動作を行う記録媒体については、その同一性情報と画
像ソース特定情報とが対応付けられているため、筆記具
での筆記軌跡を筆記軌跡と共に認識される同一性情報に
対応付けられた画像ソースに加筆するという処理が実行
可能となる。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記対応付け手段によって対応付
けられた前記同一性情報と前記画像ソース特定情報とを
外部に出力する出力手段を具備する。
【0020】したがって、対応付け手段によって対応付
けられた同一性情報と画像ソース特定情報とを外部に出
力することで、その対応付けられた情報を例えば外部機
器において記憶部に記憶しておくことが可能となる。こ
れにより、その記録媒体にはどのような画像ソース特定
情報が対応するかをいつでも参照することが可能とな
る。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像形成装置において、前記記録媒体について、前
記コード読取部がその記録媒体に配列された前記同一性
情報を読み取ることができない場合には、前記画像形成
部による前記記録媒体に対する画像形成動作を禁止する
禁止手段を具備する。
【0022】これにより、記録媒体と画像ソース特定情
報との対応付けを行うことができなくなるような事態が
防止される。同時に、記録媒体が無駄に消費されること
も防止される。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項3記載の画
像形成装置において、前記記録媒体について、前記コー
ド読取部がその記録媒体に配列された前記同一性情報を
読み取ることができない場合には、その旨を報知する報
知手段を具備する。
【0024】これにより、記録媒体と画像ソース特定情
報との対応付けを行うことができないために画像形成動
作が行われないということが操作者に示される。
【0025】請求項5記載の文書管理システムの発明
は、画像が形成される記録媒体であってこの記録媒体の
座標情報及び同一性情報を含むコードシンボルが多数配
列された前記記録媒体に対して画像ソースに基づいて生
成された画像データに従い画像形成動作を行う画像形成
部と、前記記録媒体に配列された前記コードシンボルを
光学的に読み取るコード読取部と、前記コード読取部に
よって読み取られたコードシンボルをデコードして前記
同一性情報を獲得するデコード手段と、前記デコード手
段によって獲得された前記同一性情報と前記画像ソース
を特定する画像ソース特定情報とを対応付けて記憶部に
記憶させる対応付け手段と、を具備する。
【0026】したがって、画像形成部によって記録媒体
に画像形成動作を行うと、コード読取部及びデコード手
段によって記録媒体の同一性情報が獲得され、これが対
応付け手段によって画像ソース特定情報と対応付けられ
る。このような文書管理の手法は、請求項6記載の発明
によって意義深くなる。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項5記載の文
書管理システムにおいて、人が手に持っての筆記動作を
許容する筆記具と、前記筆記具に設けられ、前記記録媒
体上におけるその筆記具の筆記軌道上に出現するコード
シンボルを光学的に読み取る第2のコード読取部と、こ
の読み取ったコードシンボルをデコードして前記座標情
報及び前記同一性情報を獲得する第2のデコード手段
と、前記第2のコード手段によって獲得された前記座標
情報に基づいて前記筆記具の筆記軌跡を認識する認識手
段と、前記第2のコード手段によって獲得された前記同
一性情報をキーとして前記記憶部からその同一性情報に
対応する前記画像ソース特定情報を検索する検索手段
と、前記検索手段によって検索された前記画像ソース特
定情報によって特定される前記画像ソースに前記認識手
段によって認識された前記筆記具の筆記軌跡を加筆する
加筆手段と、を具備する。
【0028】したがって、筆記具によって記録媒体に筆
記動作を行うことで第2のコード読取部によって記録媒
体に配列されたコードシンボルが読み取られ、第2のデ
コード手段によってそれがデコードされることで座標情
報が認識される。そこで、筆記具で記録媒体に筆記動作
をした場合、デコードされた座標情報に基づいてその筆
記軌跡が認識される。そして、筆記具で筆記動作を行う
記録媒体については、その同一性情報と画像ソース特定
情報とが対応付けられているため、筆記具での筆記軌跡
を筆記軌跡と共に認識される同一性情報に対応付けられ
た画像ソースに加筆するという処理が実行可能となる。
【0029】請求項7記載の文書管理システムの発明
は、画像が形成される記録媒体であってこの記録媒体の
座標情報及び同一性情報を含むコードシンボルが多数配
列された前記記録媒体を案内搬送し、この記録媒体に対
して画像ソースに基づいて生成された画像データに従い
画像形成動作を行う画像形成部と、案内搬送される前記
記録媒体に配列された前記コードシンボルを光学的に読
み取るコード読取部と、前記コード読取部によって読み
取られたコードシンボルをデコードして情報を獲得する
デコード手段と、前記デコード手段が前記コード読取部
によって読み取られたコードシンボルをデコードして獲
得した情報をそのコードシンボルとは異なるコード体系
に従う第2のコードシンボルに変換するエンコード手段
と、を具備する。
【0030】したがって、異なるコード体系に従う複数
のコードシンボルの扱いが可能となる。そこで、請求項
7、8、9、10又は11記載の文書管理システムに従
属する請求項12記載の発明のように、前記画像形成部
に、前記エンコード手段がエンコードした前記第2のコ
ードシンボルに基づいて生成する画像データに従い画像
形成動作を実行させるコードシンボル印字手段を設けれ
ば、第2のコードシンボルが記録された記録媒体が得ら
れる。
【0031】ここで、前記デコード手段が前記コード読
取部によって読み取られたコードシンボルをデコードし
て獲得する情報は、例えば座標情報(請求項10)や同
一性情報(請求項11)である。
【0032】請求項8記載の発明は、請求項7記載の文
書管理システムにおいて、前記コード読取部は前記第2
のコードシンボルも読み取り、前記デコード手段は、前
記コード読取部によって読み取られた前記第2のコード
シンボルをデコードして情報を獲得する。
【0033】したがって、例えば請求項12記載の発明
によって生成された第2のコードシンボルが記録された
記録媒体に対して、その第2のコードシンボルの読み取
りと、第2のコードシンボルをデコードしての情報の獲
得とが可能となる。
【0034】請求項9記載の発明は、請求項7又は8記
載の文書管理システムにおいて、前記コード読取部は、
近赤外吸収色素を含む画像形成材料により形成された不
可視のコードシンボルを読み取る。
【0035】したがって、不可視である第2のコードシ
ンボルがコード読取部によって読み取られる。不可視で
ある第2のコードシンボルは、例えば、請求項13記載
の文書管理システムによって得られる。
【0036】請求項12記載の発明は、請求項7、8、
9、10又は11記載の文書管理システムにおいて、前
記画像形成部に、前記エンコード手段がエンコードした
前記第2のコードシンボルに基づいて生成する画像デー
タに従い画像形成動作を実行させるコードシンボル印字
手段を具備する。
【0037】したがって、第2のコードシンボルが記録
された記録媒体が得られる。
【0038】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の文書管理システムにおいて、前記画像形成部は、近赤
外吸収色素を含む画像形成材料により形成された不可視
の前記第2のコードシンボルを印字する。
【0039】したがって、不可視である第2のコードシ
ンボルが記録された記録媒体が得られる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図7に基づいて説明する。
【0041】図1は、本実施の形態で用いられる記録媒
体の平面図である。記録媒体101には、人間が視覚的
に読み取り可能な状態で文書を記録することができ、一
般的には、紙、布、プラスチック等で構成され、シート
状である。このような記録媒体101には、光学的に読
み取り可能なコードシンボル102が予め記録されてい
る。このコードシンボル102は、例えば、バーコード
や2次元コード等によって表現されている。
【0042】また、記録媒体101は、人の手による筆
記動作、あるいは、プリンタや複写機による画像形成動
作等によって情報を可視的に表示することを目的として
いる。このため、記録媒体101は、図2に基づいて後
述する筆記具261を用いた筆記動作によって可視的な
画像を形成したり、あるいは、図2及び図3に示すプリ
ンタ221や図4に示す複写機241での画像形成動作
によって可視的な画像を形成したりすることができるよ
うに形成されている。
【0043】ここで、図1中は、コードシンボル102
は、記録媒体101の左隅に4個だけ示されているが、
実際には、記録媒体101には、多数のコードシンボル
102がマトリクス状に配列されている。そして、図1
では、コードシンボル102は記録媒体101の大きさ
に対して極めて大きく表現されているが、これは、説明
の便宜のためであり、実際のコードシンボル102の大
きさは極めて微細である。
【0044】このようなコードシンボル102は、座標
情報と同一性情報とを含んでいる。つまり、マトリクス
状に配列されたコードシンボル102の個々には、記録
媒体101におけるX−Y座標上のどの位置にそのコー
ドシンボル102が位置しているかという情報が座標情
報として含まれている。また、個々のコードシンボル1
02には、その記録媒体101の同一性を示す識別情報
が同一性情報として含まれている。この同一性情報は、
記録媒体101についての識別情報であるため、全ての
コードシンボル102について同一の情報が含まれてい
ることになる。
【0045】図2は、本実施の形態の文書管理システム
のシステム構成例を概略的に示すブロック図である。本
実施の形態の文書管理システム201は、いくつかの情
報処理装置211(211a、211b)、プリンタ2
21、スキャナ231及び複写機241等の周辺機器が
ネットワーク202を介して接続されたシステム構成と
なっている。
【0046】ここで、情報処理装置211は、例えば、
マイクロプロセッサとメモリとを用いて各種処理を実行
する一般的なマイクロコンピュータである。一つの情報
処理装置211aは、記録媒体101に対する筆記に適
した構成を備えている後述する筆記具261から無線送
信されたデータの入力を受付け、携帯情報端末281と
の間で無線によるデータの送受信が可能となっている。
また、別の情報処理装置211bは、そのハードディス
クドライブ(HDD)212に、各種の管理情報を保存
記録する。各種の管理情報としては、例えば、プリンタ
221や複写機241を用いて記録媒体101に情報を
記録した場合、その情報のソースである画像ソースを特
定する画像ソース特定情報とこの画像ソース特定情報に
基づいて生成された画像データが記録された記録媒体1
01とを対応付ける対応付けファイル213が保存記録
されている。
【0047】筆記具261は、その先端部に筆記部26
2を備える。筆記部262としては、この筆記部262
の筆記軌跡によって可視的な軌跡を残すことができる万
年筆、サインペン、ボールペン又はシャープペンシルの
ような構造であっても、あるいは、単に記録媒体101
等に接触するだけの構造であっても、いずれでも良い。
記録媒体101等に対して、筆記具261によって実際
の筆記、つまり、可視的な筆記軌跡を残すことが求めら
れる場合には、筆記部262の筆記軌跡によって可視的
な軌跡を残すことができるように構成すれば良い。
【0048】このような筆記具261は、記録媒体10
1に対する筆記動作に伴いコードシンボル102を光学
的に読み取ることができる第2のコード読取部263を
備える。この第2のコード読取部263は、光電変換素
子264と光学系265とを備え、光学系265を介し
てコードシンボル102からの反射光を光電変換素子2
64で受光し、この光電変換素子264からコードシン
ボル102の光反射率に応じた出力信号を出力すること
でコードシンボル102を光学的に読み取る構造であ
る。
【0049】筆記具261は、マイクロプロセッサとメ
モリとを具備する情報処理部266を内蔵する。この情
報処理部266は、第2のコード読取部263が読み取
ったコードシンボル102をデコードし、その反射率に
基づくイメージデータをコード化されたコードデータに
変換する。そのために、情報処理部266は、コードシ
ンボル102の形状的特徴とコードとを対応付けたファ
イル構造を具備している。情報処理部266は、さら
に、こうして獲得したコードデータを一方の情報処理装
置211aに無線送信するための無線出力回路も備えて
いる。
【0050】ここで、コードシンボル102は、座標情
報と同一性情報とを含んでいる。そこで、情報処理部2
66がデコードしたコードシンボル102からは同一性
情報が獲得されることになる。この意味で、情報処理部
266は、コードシンボル102をデコードして同一性
情報を獲得する第2のデコード手段として機能すること
になる。
【0051】なお、本実施の形態では、筆記具261の
情報処理部266は、情報処理装置211aに対して、
無線通信によってコードシンボル102のデコードデー
タを送信出力するように構成されている。これに対し、
筆記具261の情報処理部266が情報処理装置211
aに有線通信によってコードシンボル102のデコード
データを送信出力するように構成してもよい。この場
合、情報処理部266には、例えばシリアルインターフ
ェース等の通信インターフェースを具備させる必要があ
る。
【0052】また、本実施例では、筆記具261の情報
処理部266に第2のデコード手段の機能を持たせた
が、実施に当たっては、情報処理装置211やプリンタ
221、複写機241等にデコード手段の機能を持たせ
ても良い。つまり、文書管理システム内のどこかでデコ
ード手段の機能が発揮されれば良い。
【0053】図3は、プリンタ221の概略構造を示す
模式図である。このプリンタ221は、電子写真記録方
式の画像形成装置であり、給紙部222に収納保持され
た記録媒体101を案内経路223を介して排紙部22
4に案内搬送し、その途中で画像形成部としての画像形
成プロセス部225によって記録媒体101にトナー画
像を形成し、このトナー画像を定着装置226によって
加熱加圧定着する構造である。このような構造のプリン
タ221は、ネットワーク202に接続するネットワー
クインターフェース227を備え、ネットワーク202
を経由して情報処理装置211等から送信された画像デ
ータに従いマイクロプロセッサとメモリとを備えた情報
処理部228が画像形成プロセス部225を駆動制御
し、これによって記録媒体101にトナー画像を形成す
る。
【0054】プリンタ221は、記録媒体101の案内
経路223中に、記録媒体101に配列されたコードシ
ンボル102を光学的に読み取るコード読取部229を
備える。このコード読取部229は、構造的には前述し
た筆記具261に設けられた第2のコード読取部263
と同様な構造を備えている。そして、プリンタ221に
設けられた情報処理部228は、コード読取部229が
読み取ったコードシンボル102をデコードし、その反
射率に基づくイメージデータをコード化されたコードデ
ータに変換する。そのために、情報処理部228は、コ
ードシンボル102の形状的特徴とコードとを対応付け
たファイル構造を具備している。
【0055】ここで、前述した通り、コードシンボル1
02は、座標情報と同一性情報とを含んでいる。そこ
で、プリンタ221の情報処理部228がデコードした
コードシンボル102からは同一性情報が獲得されるこ
とになる。この意味で、情報処理部228は、コードシ
ンボル102をデコードして同一性情報を獲得するデコ
ード手段として機能することになる。
【0056】なお、本実施の形態では、プリンタ221
の情報処理部228にデコード手段の機能を持たせた
が、実施に当たっては、情報処理装置211等にデコー
ド手段の機能を持たせても良い。つまり、文書管理シス
テム内のどこかでデコード手段の機能が発揮されれば良
い。
【0057】また、本実施の形態では、プリンタ221
は電子写真方式のプリンタとして説明したが、実施に当
たったは、その形式を問わず、例えば、熱転写方式のプ
リンタやインクジェットプリンタ等、各種形式のプリン
タを用いることが可能である。
【0058】図4は、複写機241の概略構造を示す模
式図である。この複写機241は、デジタル複写機であ
り、スキャナ部251を備えている。そこで、スキャナ
部251で読み取った画像データに従いマイクロプロセ
ッサとメモリとを備えた情報処理部248が画像形成プ
ロセス部245を駆動制御し、これによって記録媒体1
01にトナー画像を形成する。その他の点は、図3に基
づいて説明したプリンタ221と同様である。
【0059】つまり、複写機241のプリンタ部は、電
子写真記録方式の画像形成装置であり、給紙部242に
収納保持された記録媒体101を案内経路243を介し
て排紙部244に案内搬送し、その途中で画像形成部と
しての画像形成プロセス部245によって記録媒体10
1にトナー画像を形成し、このトナー画像を定着装置2
46によって加熱加圧定着する構造である。このような
構造の複写機241は、ネットワーク202に接続する
ネットワークインターフェース247を備え、スキャナ
部251で読み取った画像データのみならず、ネットワ
ーク202を経由して情報処理装置211等から送信さ
れた画像データに従い情報処理部248が画像形成プロ
セス部245を駆動制御し、これによって記録媒体10
1にトナー画像を形成する。
【0060】そして、複写機241は、記録媒体101
の案内経路243中に、記録媒体101に配列されたコ
ードシンボル102を光学的に読み取るコード読取部2
49を備える。このコード読取部249は、構造的には
前述した筆記具261に設けられた第2のコード読取部
263やプリンタ221に設けられたコード読取部22
9と同様な構造を備えている。そして、複写機241に
設けられた情報処理部248は、コード読取部249が
読み取ったコードシンボル102をデコードし、その反
射率に基づくイメージデータをコード化されたコードデ
ータに変換する。そのために、情報処理部248は、コ
ードシンボル102の形状的特徴とコードとを対応付け
たファイル構造を具備している。
【0061】ここで、前述した通り、コードシンボル1
02は、座標情報と同一性情報とを含んでいる。そこ
で、複写機241の情報処理部248がデコードしたコ
ードシンボル102からは同一性情報が獲得されること
になる。この意味で、情報処理部248は、コードシン
ボル102をデコードして同一性情報を獲得するデコー
ド手段として機能することになる。
【0062】なお、本実施の形態では、複写機241の
情報処理部248にデコード手段の機能を持たせたが、
実施に当たっては、情報処理装置211等にデコード手
段の機能を持たせても良い。つまり、文書管理システム
内のどこかでデコード手段の機能が発揮されれば良い。
【0063】図5は、プリンタ221及び複写機241
に設けられたコード読取部229、249によるコード
シンボル102の読み取り構造を示す模式図である。コ
ード読取部229、249は、図示しない光電変換素子
を内蔵し、記録媒体101の搬送によって記録媒体10
1を走査する。そして、記録媒体101を走査すること
によって読み取ったコードシンボル102に基づく出力
信号を、制御回路255を介してコントローラである情
報処理部228、248に送信出力する構造となってい
る。
【0064】図6は、一方の情報処理装置211bのH
DD212に保存記録された対応付けファイル213の
データ構造を示す模式図である。この対応付けファイル
213は、プリンタ221や複写機241を用いて記録
媒体101に情報を記録した場合、その情報のソースで
ある画像ソースを特定する画像ソース特定情報とその画
像ソースに基づいて生成された画像データが記録された
記録媒体101とを対応付けて保存記録するファイル構
造を備えている。
【0065】より詳細には、プリンタ221や複写機2
41のコード読取部229、249が読み取った記録媒
体101のコードシンボル102に含まれている同一性
情報は、記録媒体101の識別情報として識別番号21
3aに記録されている。そして、対応付けファイル21
3のその他の部分には、それらのプリンタ221や複写
機241がその記録媒体101に画像形成した画像デー
タの基礎をなす画像ソースを特定するための画像ソース
特定情報が記録されている。ここで、画像ソースという
のは、例えば、プリンタ221がプリントアウトした画
像データがワードプロセッサソフトや表計算ソフトによ
って作成されたファイルに基づく場合を想定すると、そ
のファイルが画像ソースということになる。そして、画
像ソース特定情報は、その画像ソースを特定するための
パス名等である。例えば、図6に例示する対応付けファ
イル213の場合であれば、文書名213bにはその画
像ソースの文書名が記録され、パス名213cにはその
画像ソースにアクセスするためのパス名が記録され、こ
れらの情報が記録媒体101を識別する識別情報213
aに対応付けられている。その他、対応付けファイル2
13は、その画像ソースに関する作者213d、更新日
時213e、ページ213f、総ページ数213g及び
複写フラグ213hが記録され、これらの情報が記録媒
体101を識別する識別情報213aに対応付けられて
いる。
【0066】このようなファイル構造を備えた対応付け
ファイル213は、HDD212を備えた情報処理装置
211bに格納されている他、別の情報処理装置211
aやプリンタ221、複写機241等に設けられていて
も良い。
【0067】次に、文書管理システムの作用について説
明する。本実施の形態の文書管理システムでは、まず、
情報処理装置211がプリンタ221や複写機241に
所定の画像ソースから生成された画像データに基づく画
像形成命令を送信出力し、これに応じてプリンタ221
や複写機241が受信した画像データに従い記録媒体1
01に画像形成を行う。この際、記録媒体101に配列
されたコードシンボル102がコード読取部229、2
49によって読み取られ、これが情報処理部228、2
48でデコードされてその記録媒体101の同一性情報
が得られる。そこで、プリンタ221や複写機241の
情報処理部228、248は、画像形成命令に含まれて
いる画像ソース特定情報と記録媒体101の同一性情報
とを対応付け(対応付け手段)、こうして対応付けた情
報をネットワーク202経由で対応ファイル213を備
えた情報処理装置211bに送信出力するという処理を
実行する(出力手段)。
【0068】画像ソース特定情報と記録媒体101の同
一性情報とを対応付けた情報を受信した情報処理装置2
11bは、そのHDD212に格納する対応ファイル2
13に、その情報を記録する。この場合、記録媒体10
1の同一性情報は対応付けファイル213の識別番号2
13aに記録され、その同一性情報と対応付けられた画
像ソース特定情報には、文書名、パス名、作者名、ペー
ジ及び総ページ数の情報が含まれているため、それらの
情報を対応付けファイル213の該当欄に記録する。ま
た、対応付けファイル213中の対応する更新日時21
3eには、情報処理装置211bの計時機能を利用して
得られた更新日時の情報が記録される。
【0069】次いで、本実施の形態では、画像ソースに
基づき生成された画像データが記録された記録媒体10
1に対して、筆記具261を用いて情報を加筆すること
ができ、こうして情報を加筆した場合に、その画像ソー
スに対して加筆された情報をデータ上でも加筆すること
ができる点に特徴を有する。
【0070】つまり、画像形成済みの記録媒体101に
対して筆記具261を用いて筆記動作を行うと、記録媒
体101に配列されたコードシンボル102が筆記具2
61における第2のコード読取部263によって読み取
られ、そのコードシンボル102のイメージデータが情
報処理部266によってデコードされる。これにより、
コードシンボル102に含まれている座標情報及び同一
性情報が獲得される。そこで、筆記具261は、そのよ
うなデコードされたデータを無線によって情報処理装置
211aに送信出力する。情報処理装置211aは、受
信したコードシンボル102に含まれている座標情報に
基づいて筆記具261の筆記軌跡を認識し(認識手
段)。また、情報処理装置211aは、受信したコード
シンボル102に含まれている同一性情報に基づいて、
別の情報処理装置211bのHDD212に格納された
対応付けファイル213の識別情報213aの欄を検索
し、画像ソース特定情報である対応するパス名213c
を得る(検索手段)。そこで、情報処理装置211a
は、このパス名213cに基づいて対応する画像ソース
にアクセスし、その画像ソースを開く。この場合、画像
ソースは、情報処理装置211aにおいてその画像ソー
スを作成したアプリケーションの起動によって開かれ
る。その後、情報処理装置211aは、開かれた画像ソ
ースというデータに対して、認識手段によって認識され
た筆記具261の筆記軌跡をデータ上で加筆するという
処理を実行する(加筆手段)。この場合、情報処理装置
211aは、筆記軌跡のデータをイメージデータとして
加筆しても良く、筆記軌跡が文字を表現する場合にはそ
の筆記軌跡に基づいて文字情報を認識し、こうして認識
した文字情報を加筆してもよい。そして、筆記軌跡のデ
ータが加筆された後の画像ソースは、その画像ソースを
格納している情報処理装置211a又は211bや図示
しない情報処理装置の情報記憶領域において更新保存さ
れる。
【0071】以上説明した処理により、本実施の形態で
は、画像ソースに基づき生成された画像データが記録さ
れた記録媒体101に対して、筆記具261を用いて情
報を加筆することができ、こうして情報を加筆した場合
に、その画像ソースに対して加筆された情報をデータ上
でも加筆することができる。
【0072】ここで、プリンタ221及び複写機241
は、画像形成に際し、記録媒体101のコードシンボル
102に含まれている同一性情報を得ることができない
場合がある。このような事態は、典型的には、同一性情
報を含んだコードシンボル102を含まない記録媒体が
給紙部222、242にセットされているような場合に
発生する。そこで、本実施の形態では、記録媒体101
のコードシンボル102に含まれている同一性情報を得
ることができない場合には、プリンタ221及び複写機
241において、画像形成プロセス部225、245に
よる画像形成動作が禁止され(禁止手段)、その旨が報
知される(報知手段)。これにより、記録媒体101と
画像ソース特定情報との対応付けを行うことができなく
なるような事態の発生が防止され、同時に、記録媒体1
01が無駄に消費されることも防止される。そして、そ
の旨の報知により、記録媒体101と画像ソース特定情
報との対応付けを行うことができないために画像形成動
作が行われないという画像形成動作が行われない原因が
操作者に示され、例えば故障であるというような誤認識
をユーザにもたらすことがない。
【0073】さらに、本実施の形態の文書管理システム
では、画像ソースに基づく画像データに従い画像形成さ
れた記録媒体101を、複写機241で読み取って複写
することができる。そして、この場合に重要なのは、複
写機241は、コードシンボル102まで含めて複写で
きるという点である。図7は、こうして複写された画像
ソースに基づく画像データに従い画像形成された記録媒
体101の一例である。図7に示すように、複写機24
1の情報処理部248は、複写画像がコピーであること
を示す「Copy」という表示や、画像ソースに基づく
画像に対して「これはオリジナルの文書です。」という
表示を複写画像に重畳させる処理を実行する。
【0074】
【実施例】[発明の実施例1]この発明の一実施例であ
る情報処理システムを発明の実施例1として説明する。
【0075】図8は、この情報処理システムで用いる記
録媒体1の平面図である。記録媒体1には、人間が視覚
的に読み取り可能な状態で文書を記録することができ、
一般的には、紙、布、プラスチック等で構成され、シー
ト状である。符号2は、記録媒体1に筆記等の手法によ
って記録することができる人間が読み取り可能な文書そ
のものであり、文字、図、表などである。符号3は、光
学的に読み取り可能なコードシンボルであり、詳しくは
後述するが、一般にはバーコード、2次元コード等であ
る。
【0076】文書2とコードシンボル3のインクの吸光
波長または発光波長を互いに重ならないようにして、文
書2を人間が視覚的に読み取り可能な波長域に、コード
シンボル3を人間にとっては読み取り不可能であるが、
光学的には読み取り可能な波長域で印刷した場合、文書
2とコードシンボル3を重ねて印刷し、かつ、独立して
読み取ることができる。人間に不可視のインクとして
は、例えば、日立マクセル社製のステルスインクがあ
り、これには熱転写プリンタ用のシートも用意されてい
る。これは人間にはほとんど見えず、赤外領域で光学的
に読み取り可能である。一方、逆に赤外領域では、透明
な黒色インクも市販されているので、これらのインクを
用いて市販の熱転写方式プリンタを用いれば、人間にと
って可視の文書2と不可視のコードシンボル3とをプリ
ンタで印刷することが容易に可能となる(不可視のイン
ク材料については詳細を後述する)。
【0077】図8の例では、コードシンボル3はマトリ
クス状に並べられている。コードシンボル3には、記録
媒体1のコードシンボル3が印刷されている面における
コードシンボル3の座標を意味するマーク、及び、記録
媒体1の同一性を示すマークがエンコードされている。
例えば、座標を意味するマークという点に着目すると、
図8の左上のコードシンボル3aは「0101」がエン
コードされ、コードシンボル3bは「0102」、コー
ドシンボル3cは「0103」、コードシンボル3dは
「0201」とエンコードされている。あるいは他の例
としてコードシンボル3aの部分が「aa」、コードシ
ンボル3bの部分が「ab」、コードシンボル3cの部
分が「ac」、コードシンボル3dの部分が「ba」と
エンコードされていてもよい。このように複数のコード
シンボル3が各々一意的に識別できるならば何でもよ
く、また配置にも特に制約はないが、図8のように、規
則的にエンコードし、かつ、規則的にコードシンボル3
を配置するのが望ましい。
【0078】より具体的に例をあげると、紙面の左上を
原点とし、右および下方向にx軸およびy軸をとる。こ
こで、x軸、y軸の、(10mm,10mm)の位置に
「0101」のコードシンボル3の中心がくるように配
置し、(10mm,20mm)の位置には「0102」の
コードシンボル3、(20mm,10mm)の位置に「0
201」のコードシンボル3を配置する。
【0079】また、光学的に読み取り可能なコードシン
ボル3として、図8には、QRコードの例を示している
が、同様なコードシンボル3としては他にもいくつか周
知であるものがあり、例えば、CodeOne,Azt
ecCode,MaxiCode等を用いることができ
る。また1次元のバーコードや独自コードを用いてもよ
い。
【0080】コードシンボル3は記録媒体1のなるべく
広い範囲に記録することが望ましいが、必ずしも全面に
記録する必要はない。
【0081】図9は、この情報処理システムで用いる座
標入力装置4の概略構成を示すブロック図である。図9
に示すように、この座標入力装置4は、人が手に持って
の筆記動作を許容する筆記具7を備えている。この筆記
具7の先端部5には、必要であれば、現実の筆記具、す
なわち、ボールペン、シャープペンシルの先端部部分等
を取り付けて、現実に筆記可能としてもよい。筆記具7
の側部などに設けられた画像読取装置6は、例えば、C
CDなどの光電変換素子6aと、レンズなどからなる光
学系6bとから構成されていて、記録媒体1上の画像を
読み取る装置である。なお、画像読取装置6には、必要
に応じて照明を設けることができる。
【0082】筆記具7には、マイコン8が搭載されてい
て、このマイコン8には、画像読取装置6が接続されて
いる。画像読取装置6で読み取った記録媒体1上の画像
に基づいた各種処理がマイコン8でなされる。すなわ
ち、読み取ったコードシンボル3をデコードし、読み取
った画像上におけるコードシンボル3の位置、向き、歪
み量を検出する(詳細は後述する)。これにより、デコ
ード手段、歪み量等算出手段を実現している。また、マ
イコン8は筆記具7の外部のPCなどの情報処理装置9
と接続可能であり、マイコン8内に蓄積したデータを情
報処理装置9に出力可能である。なお、マイコン8を筆
記具7に搭載するのに代えて、画像読取装置6をプリン
タ10に接続された情報処理装置9と接続し、マイコン
8で行う前記処理を情報処理装置9で実行するようにし
てもよい。なお、図9では、画像読取装置6、マイコン
8などに電力を供給する電源や、マイコン8と情報処理
装置9とのインターフェースなどは図示を省略してい
る。
【0083】筆記具7には、先端部5の部分が筆記面に
接触しているかどうかを検出する装置を設けるのが望ま
しい。すなわち、先端部5部分をペン軸に沿った方向に
可動とし、先端部5が筆記面に接触することにより先端
部5部分が移動し、それを機械的にまたは導電性の変化
等により検出する技術は、既にタブレットのペン等に適
用されている技術としては周知である。
【0084】図10は、座標入力装置4で図8のような
記録媒体1を読み取った画像例である。座標入力装置4
による撮影範囲を、コードシンボル3の幅の少なくとも
倍以上にしておけば、少なくとも1つのコードシンボル
3は画像の読み取り範囲内に入る。ここで、例えば、図
10の枠11内のコードシンボル3を読み取り、それに
含まれている座標情報をマイコン8でデコードした結果
が「0102」と得られれば、座標入力装置4は、少な
くとも図10に示す四角の枠11の大きさの精度で記録
媒体1上の座標位置を検出することができる(なお、か
かる技術については、特開昭61−296421号公報
も参照)。
【0085】しかし、これでは解像度が数ミリ〜1cm
と非常に小さく、実用上は問題がある。あるいは解像度
を高くするためにコードシンボル3を小さくするために
は、コードシンボル3を印刷するプリンタや画像読取装
置6の精度を向上させる必要があり、かつ大量のコード
シンボル3を用いるためには印刷のコストがかかり、現
実的ではない。
【0086】そこで本発明の実施例では、図10に示す
ような画像をマイコン8で処理して、この画像内のコー
ドシンボル3の位置、向き、歪み量を検出する。すなわ
ち、コードシンボル3内に座標情報のデータ領域のほ
か、位置、向き、歪み量を検出しやすいような特殊なパ
ターン領域を設ければよい。例えば、図11は、QRコ
ードであるが、3ヶ所ある特殊領域a,b,cをそれぞ
れ探し出し、それぞれの位置や互いの位置関係、サイズ
比較等により、コードシンボル3全体の画像上におけ
る、位置、向き、歪み量が検出できる。
【0087】ここで、説明の簡易化のため、画像上にお
ける中心点が先端部5の位置であり、かつ、紙面に対し
て垂直であると仮定して以下の説明を行う。図12に示
す画像が得られたとすると、この画像で2次元コードを
デコードすると、図12のコードシンボル3がデコード
され、例えば「0102」という座標情報が得られる。
【0088】一方、説明のため、画像とコードシンボル
3の位置関係を図示したものを図13に示す。この図1
3では、画像12の中心とコードシンボル3の中心が一
致している(すなわち両中心間のオフセットが0であ
る)例を示している。コードシンボル3の印刷位置は既
知であるので、例えば座標情報が「0102」のコード
シンボル3の中心が紙面の左上から(10mm,20m
m)と得られる。一方、画像12の中心とコードシンボ
ル3の中心が一致しているので、先端部5は紙面座標に
おける(10mm,20mm)の位置にあると求めるこ
とができる。
【0089】また、図14は、撮像された画像12の別
の例である(図12の別の例)。図15は、図13に相
当する別例である。この図14、図15に示す例では、
コードシンボル3の位置は、撮影画像の中心にはなく、
コードシンボル3の中心と撮影画像の中心とは、オフセ
ット値d,eを持っている。撮影画像上のオフセット
量、例えば画素数値は求めることができる。さらにコー
ドシンボル3の実寸が既知であるので、オフセット値
d,eの実寸を求めることができる。例えば、オフセッ
ト値が(2mm,5mm)と求まれば、先端部5の座標
は(12mm,15mm)と求めることができる。
【0090】図12、図14の例は、説明の簡易化のた
めの理想的な画像であったが、一般的には、画像読取装
置6で読み取られる画像は、コードシンボル3が傾いた
り、歪んだりした画像となる。コードシンボル3を外枠
でのみ図示した画像12が図16である。このとき、画
像中におけるコードシンボル3の傾きαにより筆記具7
の回転量が求まる。また、コードシンボル3の歪fによ
り、筆記具7の傾き量がわかる。さらに、先端部5の位
置は画像12の中心とは限らないが、画像12と先端部
5の位置関係は一定であるので、これも求めることがで
きる。したがって、コードシンボル3をデコードしたデ
ータと、コードシンボル3の位置、傾き、歪み量の各量
の計算値より、先端部5の位置をより正確に求めること
ができ、これにより座標検出手段を実現することができ
る。
【0091】このような座標入力装置4を用い、記録媒
体1上での先端部5の位置の検出を連続的に行えば、記
録媒体1上での先端部5の移動軌跡を求めることができ
る。また、前記のような先端部5が筆記面に接触してい
るかどうかを検出する装置を設ければ、筆記具7で記録
媒体1上に筆記を行ったときの筆記軌跡を求めることが
できる。そのときの筆記軌跡のデータは、マイコン8の
記憶装置に記憶させる。また、前記のようにマイコン8
を設けない場合は、情報処理装置9の記憶装置に記憶す
る。
【0092】さて、コードシンボル3は、前記のよう
に、記録媒体1の同一性情報をエンコードしている。そ
こで、この記録媒体1にプリンタ10を用いて画像形成
動作を実行する場合、そのプリンタ10が図2及び図3
に基づいて説明したプリンタ221と同様の構成を備え
るならば、画像形成動作に伴い記録媒体1に配列された
コードシンボル3に含まれている同一性情報が読み取ら
れる。これにより、前述したように、画像ソースを特定
する画像ソース特定情報と記録媒体1の同一性情報とが
対応付けられて図6に例示するような対応付けファイル
213に記録保存される。画像ソース特定情報は、例え
ば、 「c:\MyDocument\Patent.doc」 のようなファイル(画像ソース)に対するパス名であ
る。
【0093】そこで、そのような画像形成後の記録媒体
1に対して筆記具7によって筆記動作を行うと、座標入
力装置4には、座標情報と記録媒体1の同一性情報とが
入力される。そこで、座標入力装置4におけるマイコン
8や情報処理装置9は、入力された同一性情報をキーと
して対応付けファイル213を検索し、その画像ソース
のパス名213cを獲得する。これにより、情報処理装
置9においては、例えば、 「c:\MyDocument\Patent.doc」「10,10」「10,11」「1
0,12.5」「11,14」… のように、画像ソース特定情報と座標情報とが得られ
る。
【0094】さらに、記録媒体1に対する筆記を開始す
る前に、筆記具7で使用する筆記のインクの色情報を事
前に検出するようにしてもよい。この場合、筆記を開始
すると、検出している文書情報や座標情報に、その前に
検出した色情報を添付することによって、実際に筆記し
た文字や図形などの形だけではなく、筆記に用いた色ま
で再現させることができる。
【0095】例えば、今使用するインクの色が赤である
とする。筆記具7で使用するインクカートリッジを赤に
替えたときに、赤インクであると座標入力装置4が検出
することができるようにする。例えば、インクカートリ
ッジには赤であるというマーク等が付けてあり、これを
筆記具7に取り付けることで、筆記具7側に設けてある
図示しないセンサで検出するようにすることができる。
次に前記したように、座標入力装置4において、 「c:\MyDocument\Patent.doc」「10,10」「10,11」「1
0,12.5」「11,14」… のような画像ソース特定情報及び座標情報が取得される
と、座標入力装置4では、このようなデータに色情報を
付加したデータとする。つまり、 「red\c:\MyDocument\Patent.doc,10,10」 (または「c:\MyDocument\Patent.doc,red,10,10」) 「red\c:\MyDocument\Patent.doc,10,11」 「red\c:\MyDocument\Patent.doc,10,12.5」 「red\c:\MyDocument\Patent.doc,11,14」 というようなデータを生成する。
【0096】以上のようにして得られた座標情報、文書
情報、色情報は、マイコン8の記憶装置に格納され、マ
イコン8から情報処理装置9に転送される。あるいは、
情報処理装置9において、以上のようにして得られた座
標情報、文書情報、色情報を生成する。そして、情報処
理装置9には、記録媒体1に対して形成した画像の元文
書である画像ソースが予めハードディスクなどに記憶さ
れている。そこで、情報処理装置9は、その画像ソース
を開き、筆記具7により記録媒体1上で筆記した内容を
あたかも加筆するかのように、画像ソースに前記の座標
情報、文書情報、色情報を付加するように画像ソースを
更新登録する。
【0097】いずれにしても、本実施例では、元文書
(画像ソース)を一意的に識別でき、かつ、筆記軌跡が
求まるので、これらの情報を元文書(画像ソース)に自
動的に付加するのは容易である。つまり、文書名やパス
名等の画像ソース特定情報から電子的な元文書(画像ソ
ース)を読み出し、その文書に座標情報による筆記軌
跡、さらに色情報を付加すればよい。これにより、座標
入力装置4より前記の座標情報、文書情報、色情報を得
て、元文書(画像ソース)に付加するような電子文書編
集のシステムは容易に構築することができるし、また周
知のいわゆるワードプロセッサソフトを用いても、その
マクロ機能を用いれば容易に実現できる。
【0098】なお、元文書(画像ソース)への筆記軌跡
の加筆を行う前記の処理は、必ずしもリアルタイムに行
う必要はなく、例えば、マイコン8内のメモリに一旦蓄
え、後でマイコン8と情報処理装置9を接続し、元文書
(画像ソース)への加筆を実行するようにしてもよい。
このとき、いきなり元文書(画像ソース)への加筆を行
うのではなく、情報処理装置9の操作者に確認を求めて
から行うようにするのが望ましい。さらに、加筆を行う
元文書(画像ソース)も情報処理装置9の操作者が情報
処理装置9の操作により選択可能とするのが望ましく、
この場合はコードシンボル3に元文書(画像ソース)を
識別する同一性情報がない場合でも、適切な元文書(画
像ソース)を選び出して加筆を行うことが可能である。
【0099】次に、記録媒体1として、書換え可能な記
録媒体1を用いる場合について、図17を参照して説明
する。この記録媒体1は、支持体13を有しており、こ
の支持体13上に、コードシンボル3が埋め込まれてい
るコードシンボル層14、記録層15、中間層16、保
護層17が順次積層されている。この支持体13は、熱
伝導性が良好な白色の樹脂からなり、中間層16、保護
層17は、透光性の良好な無色の樹脂からなる。
【0100】また、図18に示すように、与えた熱を有
効に利用するため、支持体13と記録層15との間に断
熱性の下引き層18を設けることができる。下引き層1
8は、有機または無機の微小中空体粒子を、バインダ樹
脂を用いて塗布することにより形成できる。筆記軌跡を
示す座標情報や記録媒体1の同一性情報を示すコードシ
ンボル3層は、下引き層18中に設けている。さらに、
支持体13と記録層15の接着性の改善や、支持体13
への記録層材料の浸透防止を目的としたアンダーコート
層を設けることもできる。
【0101】このコードシンボル3は前記したように不
可視インクで形成されている(不可視の材料については
詳細を後述)。ここで用いられているコードシンボル3
については、座標情報の他に、文書のID用として多種
多様にわたる文書を分類する必要がある場合は、前記し
たようなバーコードでは分類数が不足してしまうので、
2次元コードを使用する。2次元へ拡大することによ
り、20桁程度のコードを生成することができるので、
全世界で使用している記録媒体1の数に対して、絶対的
な識別番号(例えば通し番号)を文書情報として付ける
ことも可能となる。つまり一度作成した文書のIDが固
定されて、世界に1つしかないIDの付いた文書、つま
り、世界で1つしかない文書とすることができる。ま
た、前記したような可視光以外の光を反射して使用者が
見えにくくなる不可視材料を使用し、文書のIDが即座
に判別しないようにしてセキュリティを高めるようにす
ることができる。
【0102】この場合に、記録媒体1の作成時に絶対的
な識別番号を同一性情報として付すので、実際に記録媒
体1をプリンタで印刷する場合に、印刷したい文書2の
文書データである画像ソースを識別する情報である識別
情報(例えば、「c:\MyDocument\Patent.doc」)と、絶
対的な識別番号である同一性情報との関連付けを行う必
要がある。そうすれば、どの記録媒体1に何の文書2を
印刷したかがわかり、本情報処理システムで編集した
後、元文書(画像ソース)に加筆することが可能とな
る。つまり、「123456」という同一性情報がついた記録
媒体1に対して、情報処理装置9に接続されたプリンタ
10(図9参照)を用いて、「c:\MyDocument\Patent.d
oc」という識別情報を有する文書2を印刷し、その対応
関係を図6に例示するような対応付けファイル213に
記録保存しておけば、情報処理装置9において、自動的
に、「123456」と「c:\MyDocument\Patent.doc」との対
応付けを行うことが可能になる。これにより対応付け手
段を実現している。したがって、印刷後の記録媒体1に
座標入力装置4で筆記を行ったときは、画像読取装置6
で読み取った同一性情報と情報処理装置9に記憶されて
いる前記の関連付けがなされた情報とが対応付けファイ
ル213において照合されて、記録媒体1に印刷された
文書2の文書データ(画像ソース)が呼び出され、その
文書データに画像読取装置6で読み取った座標情報や色
情報が自動的に付加されるように、文書データは更新さ
れる。これにより加筆手段を実現している。
【0103】次に、前記したように、座標入力装置4に
赤インクを用いて、記録媒体1の番号である文書情報
と、座標情報とが、「123456」「10,10」「10,11」「1
0,12.5」「11,14」…のように入力されると、座標入力
装置4では、次のようなデータが作成される。つまり、
色情報、文書情報、座標情報とからなる、 「red\123456,10,10」(または「123456,red,10,10」) 「red\123456,10,11」 「red\123456,10,12.5」 「red\123456,11,14」… である。これらが情報処理装置9に転送されると、前記
のように関連付けられた情報「123456」と「c:\MyDocum
ent\Patent.doc」とにより元文書を指定して、元文書
「c:\MyDocument\Patent.doc」上に赤色で加筆情報を上
書きさせることができる。以上説明した処理は、情報処
理装置9に接続されたプリンタ10自身で行ってもよい
し、情報処理装置9で行わせてもよい。
【0104】記録層15は、情報の可視的表示を可逆的
に行うことができる可逆性記録層であり、感熱方式、磁
気記録方式、フォトクロミック記録方式、エレクトロク
ロミック方式等が利用できる。特に、本発明の実施例に
おいては、感熱記録方式、すなわち、熱エネルギーによ
り可逆的に光学特性が変化し、可視情報の記録および消
去が可能である記録層15が望ましいものとして挙げら
れる。熱エネルギーによる書込みは、例えば熱昇華型の
プリンタで印字することが容易である。
【0105】この熱エネルギーにより可逆記録が行える
材料としては、少なくとも、ロイコ染料と顕色剤を含む
記録層、有機低分子化合物の粒子を含有する樹脂層、さ
らに、低分子または高分子液晶化合物を含む記録層から
構成される可逆性記録層が望ましいものとして挙げられ
る。ロイコ染料と顕色剤を含む可逆性記録層は、例えば
樹脂バインダ中にロイコ染料および顕色剤を分散させる
ことにより形成することができる。ロイコ染料として
は、例えばフタリド系化合物、アサフタリド系化合物、
フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、ロイコ
オーラミン系化合物など公知の染料前駆体が挙げられ
る。具体的には、特開平5−124360号公報に記載
の公知のロイコ染料が使用できる。顕色剤は、分子内に
ロイコ染料を発色させる顕色能を有する構造、例えばフ
ェノール性水酸基、カルボン酸基、リン酸基等と、分子
間の凝集力を制御する構造、例えば長鎖炭化水素基が連
結した構造をもつ化合物である。連結部分にはヘテロ原
子を含む2価の基を介していてもよく、また、長鎖炭化
水素基中にもヘテロ原子を含む2価の基または芳香族炭
化水素基が含まれていてもよい。具体的には、特開平5
−124360号公報等に記載されている公知の顕色剤
が使用できる。
【0106】記録層15は、少なくともロイコ染料と顕
色剤を含む樹脂層からなり、記録層を形成する樹脂とし
ては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビ
ニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリ
ビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニ
レンオキシド、フッソ樹脂、ポリイミド、ポリアミド、
ポリアミドイミド、ポリベンズイミダゾール、ポリスチ
レン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリエス
テル、芳香族ポリエステル、ポリウレタン、ポリアクリ
ル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、(メタ)アク
リル酸エステル系共重合体、マレイン酸系共重合体、エ
ポキシ樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリプロピレンオキサイド、メチルセルロース、エ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、デンプン、ゼラチン、カゼイン
類等を挙げることができる。
【0107】また記録層15の皮膜の強度を上げること
を目的に、各種硬化剤、架橋剤を添加することもでき
る。このような硬化剤、架橋剤の例としてイソシアネー
ト基をもつ化合物、ポリアミドエピクロロヒドリン樹
脂、エポキシ基をもつ化合物、グリオキザール、ジルコ
ニウム化合物等を挙げることができる。さらに電子線硬
化性あるいは紫外線硬化性バインダを用いて記録層を設
けることもできる。かかるバインダとしてはエチレン性
不飽和結合を有する化合物が挙げられる。
【0108】これらの具体例としては、 1.脂肪族、脂環族、芳香族の多価アルコールおよびポ
リアルキレングリコールのポリ(メタ)アクリレート 2.脂肪族、脂環族、芳香族、芳香脂肪族の多価アルコ
ールにポリアルキレンオキサイドを付加させた多価アル
コールのポリ(メタ)アクリレート 3.ポリエステルポリ(メタ)アクリレート 4.ポリウレタンポリ(メタ)アクリレート 5.エポキシポリ(メタ)アクリレート 6.ポリアミドポリ(メタ)アクリレート 7.ポリ(メタ)アクリロイルオキシアルキルリン酸エス
テル 8.(メタ)アクリロイル基を側鎖、または末端に有する
ビニル系またはジエン系化合物 9.単官能(メタ)アクリレート、ビニルピロリドン、
(メタ)アクリロイル化合物 10.エチレン性不飽和結合を有するシアノ化合物 11.エチレン性不飽和結合を有するモノあるいはポリ
カルボン酸およびそれらのアルカリ金属塩、アンモニウ
ム塩、アミン塩等 12.エチレン性不飽和(メタ)アクリルアミドまたはア
ルキル置換(メタ)アクリルアミドおよびその多量体 13.ビニルラクタムおよびポリビニルラクタム化合物 14.エチレン性不飽和結合を有するモノあるいはポリ
エーテルおよびそのエステル 15.エチレン性不飽和結合を有するアルコールのエス
テル 16.エチレン性不飽和結合を有するポリアルゴールお
よびそのエステル 17.スチレン、ジビニルベンゼン等、1個以上のエチ
レン性不飽和結合を有する芳香族化合物 18.(メタ)アクリロイルオキシ基を側鎖、または末端
に有するポリオルガノシロキサン系化合物 19.エチレン性不飽和結合を有するシリコーン化合物 20.前記1〜19記載の化合物の多量体あるいはオリ
ゴエステル(メタ)アクリレート変成物 等が挙げられる。
【0109】紫外線硬化性バインダを用いて記録層15
を形成する場合には、光重合開始剤を混合して用いる。
光重合開始剤としては、ジあるいはトリクロロアセトフ
ェノンのようなアセトフェノン類、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、ミヒラー
ケトン、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、ベ
ンジルジメチルケタール、テトラメチルチウラムモノサ
ルファイト、チオキサントン類、アゾ化合物、ジアリー
ルヨードニウム塩、トリアリールスルホニウム塩、ビス
(トリクロロメチル)トリアジン化合物等が挙げられる。
【0110】これらのロイコ染料および顕色剤を用いた
記録層15は、図19に示すプロセスで発色・消色す
る。初期の消色状態(A)を加熱すると、温度T1以上
でロイコ染料と顕色剤が溶融混合して発色し(B)、こ
の状態を急冷すると発色状態のまま固定される(C)。
発色状態(C)を加熱していくと、発色温度T1より低
い温度T2で消色し(D)、冷却すれば初期と同様の消
色状態となる。また、記録層15が有機低分子化合物の
粒子を含有する樹脂層は、温度に依存してその透明度が
可逆的に変化する記録層であり、この記録層15の光散
乱性が温度に依存して可逆的に変化する性質を利用し構
成される。
【0111】記録層15に用いられる樹脂は、有機低分
子物質を均一に分散保持した層を形成すると共に、最大
透明時の透明度に影響を与える材料である。このため樹
脂母材は透明性がよく、機械的に安定で、かつ、成膜性
のよい樹脂が望ましい。このような樹脂としては、ポリ
塩化ビニル;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−
アクリレート共重合体等の重化ビニル系共重合体;ポリ
塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合
体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体等の塩
化ビニリデン系共重合体;ポリエステル;ポリアミド;
ポリアクリレートまたはポリメタクリレートあるいはア
クリレート−メタクリレート共重合体;シリコーン樹脂
等が挙げられる。これらは単独で或いは2種以上混合し
て使用される。
【0112】記録層15に用いられる有機低分子化合物
としては、一般に融点30〜200℃、好ましくは50
〜150℃程度のものが使用される。このような有機低
分子化合物としてはアルカノール;アルカンジオール;
ハロゲンアルカノールまたはハロゲンアルカンジオー
ル;アルキルアミン;アルカン;アルケン;アノレキ
ン;ハロゲンアルカン;ハロゲンアルケン;ハロゲンア
ルキン;シクロアルカン;シクロアルケン;シクロアル
キン;飽和または不飽和モノまたはジカルボン酸または
これらのエステル、アミド又はアンモニウム塩;飽和ま
たは不飽和ハロゲン脂肪酸またはこれらのエステル、ア
ミド又はアンモニウム塩;アリルカルボン酸またはそれ
らのエステル、アミド又はアンモニウム塩;ハロゲンア
リルカルボン酸またはそれらのエステル、アミド又はア
ンモニウム塩;チオアルコール;チオカルボン酸または
それらのエステル、アミンまたはアンモニウム塩;チオ
アルコールのカルボン酸エステル等が挙げられる。これ
らは単独で又は2種以上混合して使用される。これらの
化合物の炭素数は、10〜60、好ましくは10〜3
8、特に10〜30がよい。エステル中のアルコール基
部分は飽和していても飽和していなくてもよく、またハ
ロゲン置換されていてもよい。
【0113】いずれにしても、有機低分子化合物は分子
中に酸素、窒素、硫黄およびハロゲンの少なくとも1
種、例えば−OH、−COOH、―CONH、−COO
R、−NH−、−NH、−S−、−S−S−、−O
−、ハロゲン等を含む化合物であることが望ましい。さ
らに、透明化できる温度の巾を広げるには、上記の有機
低分子化合物を適宜組合せるか、または、そうした有機
低分子化合物と融点の異なる他の材料とを組合せればよ
い。これらは、例えば、特開昭63−39378号、特
開昭63−130380号などの公報や、特願昭63−
14754号、特願平1−140109号などの明細書
で明らかにされているが、これらに限定されるものでは
ない。
【0114】これらの有機低分子と樹脂とからなる記録
層15は、図20に示すプロセスで透明・白濁する。熱
による透明度の変化を表わしている図20において、樹
脂およびこの樹脂中に分散された有機低分子化合物を主
成分とする可逆記録層は、例えばT0以下の常温では白
濁不透明状態にある。これを温度T2に加熱すると透明
になり、この状態で再びT0以下の常温に戻しても透明
のままである。更にT3以上の温度に加熱すると、最大
透明度と最大不透明度との中間の半透明状態になる。次
に、この温度を下げて行くと、再び透明状態をとること
なく最初の白濁不透明状態に戻る。なお、この不透明状
態のものをT1〜T2間の温度に加熱した後、常温即ち
T0以下の温度に冷却した場合には、透明と不透明との
中間の状態をとることができる。また、前記常温で透明
になったものも再びT3以上の温度に加熱した後常温に
戻せば、再び白濁不透明状態に戻る。
【0115】さらに、記録層15が低分子または高分子
液晶を含む記録層に用いられる、高分子液晶としては、
主鎖または側鎖にメソゲン(液晶性を示す分子)が結合
された主鎖型および側鎖型分子液晶等が用いられる。高
分子液晶は、通常、重合可能なメソゲン化合物(メソゲ
ンモノマーと呼ぶ)を重合するか、あるいは水素化ポリ
シリコーン等の反応性ポリマーに付加反応可能なメソゲ
ン化合物を付加させて製造することができる。このよう
な技術は、 Makromo1.Chem.,179,p273(1978),Eur,Po1y.J.,18,p651
(1982) Mol.Cryst.Liq.Cryst.,169,p167(1989) 等に開示されている。本実施例に使用される高分子液晶
も同様な方法で製造することができる。
【0116】メソゲンモノマーおよび付加反応可能なメ
ソゲン化合物としては、ビフェニル系、フェニルベンゾ
エート系、シクロヘキシルベンゼン系、アゾキシベンゼ
ン系、アゾベンゼン系、アゾメチン系、フェニルピリミ
ジン系、ジフェニルアセチレン系、ビフェニルベンゾエ
ート系、シクロヘキシルビフェニル系、ターフェニル系
等の剛直な分子(メソゲン)に、好ましくは所定の長さ
のアルキルスペーサを介して、アクリル酸エステル基、
メタクリル酸エステル基またはビニル基が結合した種々
の化合物等が代表的なものとしてあげられる。
【0117】最後に不可視の材料について記述してお
く。不可視の材料の中で光学的に検知できるものとして
は、光を吸収し、その反射強度の差により検知できる材
料、または、光の吸収により励起し、蛍光を発し、それ
を検知できる材料が用いられる。光を吸収しその反射強
度の差により検知できる材料は、可視域での吸収は低
く、それ以外の波長領域での吸収を有する材料を用いる
ことができる。前記の座標情報、文書情報は、これらの
材料で形成された吸収する部分と反射する部分から形成
され、これらの吸収/反射による可視域外での光学濃度
の差から情報を検知できる。また、これらは可視域の光
学濃度の差が極めて小さいため、肉眼ではほとんど視認
されない。照射光については、紫外光による記録媒体含
有物の劣化等の配光性を考慮し、赤外光の照射により、
光学的に認識できることが望ましい。
【0118】有機系の赤外吸収材料としては、シアニン
系色素、ナフトキノン系色素、フタロシアニン系色素、
アントラキノン系色素、ジオール系色素、トリフェニル
メタン系色素等が挙げられる。これらは可視域にも吸収
があるため、赤味がかったクリーム色を呈している。こ
れに対し、可視域では吸収を持たず、赤外域に吸収を有
する無機系の材料がより望ましい。例えば、少なくと
も、Nd,Yb,In,Sn,Znを含有した化合物を
用いることができる。特に、これら金属およびこれらの
酸化物、硫化物、ハロゲン化物などの化合物が望まし
く、これら化合物は白色、または淡い青色であり、情報
担体を不可視化するに適している。これら化合物の具体
的な例として、酸化イッテルビウム、酸化錫、酸化亜
鉛、硫化イッテルビウム、硫化亜鉛、塩化イッテルビウ
ム、塩化インジウム、重化錫、塩化亜鉛、臭化イッテル
ビウム、臭化インジウム、インジウム−錫混合酸化物、
またはインジウム−錫混合酸化物とアルミナ、硫酸バリ
ウム、二酸化珪素、炭酸カルシウムから選ばれる1種と
の混合物等が挙げられる。
【0119】また、Yb,In,Sn,Znを含み、こ
れらと酸との塩も有効な赤外吸収材料である。これらの
具体的な例として、硫酸イッテルビウム、硫酸亜鉛、硫
酸インジウム、硝酸イッテルビウム、硝酸錫、過塩素酸
イッテルビウム、炭酸イッテルビウム、炭酸亜鉛、炭酸
インジウム、酢酸イッテルビウム、酢酸亜鉛、酢酸錫、
ニコチン酸イッテルビウム、リン酸イッテルビウム、リ
ン酸亜鉛、リン酸錫、シュウ酸イッテルビウム、シュウ
酸亜鉛、シュウ酸錫等が挙げられる。
【0120】また、光の吸収により励起し、蛍光を発
し、それを検知できる材料は、発せられる蛍光波長、強
度差で検知できるものが用いられる。特に、紫外光によ
る記録媒体含有物の劣化等の耐光性を考慮し、赤外光に
より励起し、蛍光を発する材料が好ましい。この赤外光
を吸収し、蛍光を発する材料としては、光学活性元素と
して少なくともNdを含む有機金属化合物がある。これ
ら有機金属化合物中の有機化合物としては、カルボン酸
類、ケトン類、エーテル類、アミン類から選択される。
これらの具体的な例としては、桂皮酸ネオジム、ナフト
エ酸ネオジム等が挙げられる。また、光学活性元素とし
て、NdおよびYbを含む有機金属化合物がより望まし
く、これらの具体的な例としては、桂皮酸ネオジム・イ
ッテルビウム複合塩、安息香酸ネオジム・イッテルビウ
ム複合塩、ナフトエ酸ネオジム・イッテルビウム複合塩
等が挙げられる。
【0121】また、Nd,Yb,Erの1種以上の元素
を含む含酸素酸塩化合物も赤外蛍光材料として使用でき
る。この含酸素酸塩化合物の具体的な例としては、リン
酸塩化合物、バナジン酸塩化合物、ホウ酸重化合物、モ
リブデン酸塩化合物等が挙げられる。さらに、光学活性
元素としてFeおよびErを含有し、他にSc,Ga,
Al,In,Y,Bi,Ce,Gd,Lu,Laから選
択された少なくとも1種以上の元素を含有した化合物も
赤外蛍光材料として使用できる。また、光学活性元素と
してYbを含有し、この他,Sc,Ga,Al,In,
Y,Bi,Ce,Gd,Lu,Laから選択された少な
くとも1種以上の元素を含有した化合物も赤外蛍光材料
として用いることができる。さらに、赤外領域に吸収を
有する有機化合物を把持させた、Nb,Yb,Erから
選択された1種以上の希土類含有有機化合物も赤外蛍光
材料として用いることができる。これら赤外領域に吸収
を有する有機化合物としては、ポリメチン系色素、アン
トラキノン系色素、ジオール系色素、フタロシアニン系
色素、インドフェノール系色素、アゾ系色素等から選択
できる。
【0122】[発明の実施例2]この発明の別の実施例
である情報処理システムを発明の実施例2として説明す
る。
【0123】図21は、この情報処理システムで用いる
記録媒体1の平面図である。記録媒体1には、人間が視
覚的に読み取り可能な状態で文書が記録されており、一
般的には、紙、布、プラスチック等で構成され、シート
状である。符号2は、人間が読み取り可能な文書そのも
のであり、文字、図、表などである。符号3は、光学的
に読み取り可能なコードシンボルであり、詳しくは後述
するが、一般にはバーコード、2次元コード等である。
【0124】文書2とコードシンボル3のインクの吸光
波長または発光波長を互いに重ならないようにして、文
書2を人間が視覚的に読み取り可能な波長域に、コード
シンボル3を人間にとっては読み取り不可能であるが、
光学的には読み取り可能な波長域で印刷した場合、文書
2とコードシンボル3を重ねて印刷し、かつ、独立して
読み取ることができる。人間に不可視のインクとして
は、例えば、日立マクセル社製のステルスインクがあ
り、これには熱転写プリンタ用のシートも用意されてい
る。これは人間にはほとんど見えず、赤外領域で光学的
に読み取り可能である。一方、逆に赤外領域では、透明
な黒色インクも市販されているので、これらのインクを
用いて市販の熱転写方式プリンタを用いれば、人間にと
って可視の文書2と不可視のコードシンボル3とをプリ
ンタで印刷することが容易に可能となる(不可視のイン
ク材料については、発明の実施例1で説明したとおりで
ある)。
【0125】図21の例では、コードシンボル3はマト
リクス状に並べられている。コードシンボル3には、記
録媒体1のコードシンボル3が印刷されている面におけ
るコードシンボル3の座標を意味するマークがエンコー
ドされている。例えば、図21の左上のコードシンボル
3aは「0101」がエンコードされ、コードシンボル
3bは「0102」、コードシンボル3cは「020
1」、コードシンボル3dは「0202」とエンコード
されている。あるいは他の例として、コードシンボル3
aの部分が「aa」、コードシンボル3bの部分が「a
b」、コードシンボル3cの部分が「ba」、コードシ
ンボル3dの部分が「bb」とエンコードされていても
よい。このように複数のコードシンボル3が各々一意的
に識別できるならば何でもよく、また配置にも特に制約
はないが、図21のように、規則的にエンコードし、か
つ、規則的にコードシンボル3を配置するのが望まし
い。
【0126】より具体的に例をあげると、紙面の左上を
原点とし、右および下方向にx軸およびy軸をとる。こ
こで、x軸、y軸の、(10mm,10mm)の位置に
「0101」のコードシンボル3の中心がくるように配
置し、(10mm,20mm)の位置には「0102」の
コードシンボル3、(20mm,10mm)の位置に「0
201」のコードシンボル3を配置する。
【0127】また、光学的に読み取り可能なコードシン
ボル3として、図21には、DataMatrixコー
ドを示しているが、同様なコードシンボル3としては他
にもいくつか周知であるものがあり、例えば、Code
One,AztecCode,MaxiCode,QR
Code等を用いることができる。また1次元のバーコ
ードや独自コードを用いてもよい。
【0128】さらに、コードシンボル3としてエンコー
ドされている情報は、記録媒体1上の物理的な位置を意
味するものではなく、文書の論理的な位置を意味するも
の、例えば第1章第2節第5段落第6文字目といったこ
とを意味する「01020506」のようなものでも構
わない。
【0129】コードシンボル3は記録媒体1のなるべく
広い範囲に記録することが望ましいが、必ずしも全面に
記録する必要はない。例えば、プリンタで印刷する場
合、紙面の周囲は印字できない範囲である場合が多い。
このようなとき、このような部分に必ずしも印刷する必
要はない。
【0130】図21の例では、コードシンボル3には、
記録媒体1の表面上における位置を示す座標情報のみが
エンコードされているが、これに加えて、記録媒体1を
一意的に識別するための情報である同一性情報もエンコ
ードして記録されている。この同一性情報をエンコード
したコードシンボル3は、座標情報を表すコードシンボ
ル3とは別に記録媒体1に配置してもよいが、座標情報
を表すコードシンボル3に同時にエンコードすることも
できる。例えば、2次元コードの場合、この程度の情報
量は数ミリ角くらいのサイズになるので、両者を併せて
も十分エンコード可能である。
【0131】この発明の情報処理システムで用いる座標
入力装置4の電気的な接続状態は、図9を参照して前記
したものと同様である。すなわち、図9に示すように、
この座標入力装置4は、人が手に持っての筆記動作を許
容する筆記具状の筆記具7を備えている。この筆記具7
の先端部5には、必要であれば、筆記具、すなわち、ボ
ールペン、シャープペンシルの先端部部分等を取り付け
て、現実に筆記可能としてもよい。筆記具7の側部など
に設けられた画像読取装置6は、例えば、CCDなどの
光電変換素子6aと、レンズなどからなる光学系6bと
から構成されていて、記録媒体1上の画像を読み取る装
置である。なお、画像読取装置6には、必要に応じて照
明を設けることができる。筆記具7を手に持って記録媒
体1に筆記を行っている状態の斜視図を、図22に示
す。
【0132】筆記具7には、マイコン8が搭載されてい
て、このマイコン8には、画像読取装置6が接続されて
いる。画像読取装置6で読み取った記録媒体1上の画像
に基づいた各種処理がマイコン8でなされる。すなわ
ち、読み取ったコードシンボル3をデコードし、読み取
った画像上におけるコードシンボル3の位置、向き、歪
み量を検出する。これにより、デコード手段、歪み量等
算出手段を実現している。また、マイコン8は筆記具7
の外部のPCなどの情報処理装置9と接続可能であり、
マイコン8内に蓄積したデータを情報処理装置9に出力
可能である。なお、マイコン8を筆記具7に搭載するの
に代えて、画像読取装置6を情報処理装置9と接続し、
マイコン8で行う前記処理を情報処理装置9で実行する
ようにしてもよい。なお、図9では、画像読取装置6、
マイコン8などに電力を供給する電源や、マイコン8と
情報処理装置9とのインターフェースなどは図示を省略
している。
【0133】筆記具7には、先端部5の部分が筆記面に
接触しているかどうかを検出する装置を設けるのが望ま
しい。すなわち、先端部5部分をペン軸に沿った方向に
可動とし、先端部5が筆記面に接触することにより先端
部5部分が移動し、それを機械的にまたは導電性の変化
等により検出する技術は、既にタブレットのペン等に適
用されている技術としては周知である。
【0134】図23は、座標入力装置4で図21のよう
な記録媒体1を読み取った画像例である。座標入力装置
4による撮影範囲を、コードシンボル3の幅の少なくと
も倍以上にしておけば、少なくとも1つのコードシンボ
ル3は画像の読み取り範囲内に入る。実際には、隣接の
コードシンボル3も読み取り範囲内に入るが、図23で
は省略している。図22に示すように、記録媒体1の表
面と画像読取装置6の撮像面は必ずしも正対していない
ので、図23に示すように、読み取ったコードシンボル
3の画像は歪みをもっている。ここで、例えば、図23
の枠11内のコードシンボル3を読み取り、それに含ま
れている座標情報をマイコン8でデコードした結果が
「0102」と得られれば、座標入力装置4は、少なく
とも図23に示す四角の枠11の大きさの精度で記録媒
体1上の座標位置を検出することができる(なお、かか
る技術については、特開昭61−296421号公報も
参照)。
【0135】しかし、これでは解像度が数ミリ〜1cm
と非常に小さく、実用上は問題がある。あるいは解像度
を高くするためにコードシンボル3を小さくするために
は、コードシンボル3を印刷するプリンタや画像読取装
置6の精度を向上させる必要があり、かつ大量のコード
シンボル3を用いるためには印刷のコストがかかり、現
実的ではない。
【0136】そこで、本発明の実施例2では、図23に
示すような、画像読取装置6で読み取った画像の枠11
をマイコン8で処理して、この枠11内のコードシンボ
ル3の位置、向き、歪み量を検出する。その具体的な手
段については、発明の実施例1で説明したとおりであ
る。
【0137】図23に示すような画像で2次元コードを
デコードすると、例えば「0102」というデータが得
られる。コードシンボル3の印刷位置は既知であるの
で、例えば「0102」であるコードシンボル3の中心
が記録媒体1の紙面の左上から、xy座標で(10m
m、20mm)であるとわかる。一方、コードシンボル
3のサイズも既知であり、例えば縦横5mmであるとす
ると、コードシンボル3の4角の座標位置も、それぞ
れ、(7.5mm,17.5mm),(7.5mm,2
2.5mm),(12.5mm,17.5mm),(1
2.5mm、22.5mm)にあると求めることができ
る。これらコードシンボル3の4角の座標位置の関係式
は次式で与えられることが知られている。
【0138】
【数1】
【0139】この式で、添え字rは記録媒体1の紙面上
の座標、添え字sは画像読取装置6で読み取った画像上
の座標である。この式には未知数が8個あるので、前述
のようにコードシンボル3の4角の座標位置がわかって
いれば、係数(射影変換係数)がすべて求まる。次に、
この係数と式を用いれば、画像上の任意の点に対する紙
面上の座標を求めることができる。したがって、先端部
5の位置に対応する記録媒体1の紙面上の座標を求める
ことができる。なお、先端部5対応する画像上の点は、
先端部5と画像読取装置6の位置関係から求めることも
できるし、画像上に先端部5が写っている場合は実測し
てもよい。いずれの場合も先端部5と画像読取装置6の
位置関係は固定であるので、容易に求めることができ
る。このような座標入力装置4を用い、先端部5の位置
の検出を連続的に行えば、先端部5の移動軌跡を求める
ことができる。前記のとおり、先端部5が筆記面に接触
しているかどうかを検出する装置を設けるならば、筆記
軌跡を求めることができる。筆記軌跡データは筆記具7
内のマイコン8の記憶装置に記憶させてもよいし、情報
処理装置9にリアルタイムに取り出してもよい。
【0140】コードシンボル3の読み取り画像をエンコ
ードしたデータが得られたときに、マイコン8が、その
データから先端部5の位置に対応する記録媒体1の紙面
上の座標を求める場合の処理手順について、前記の内容
を整理し、図24のフローチャートを参照して説明す
る。まず、マイコン8は、コードシンボル3のエンコー
ド結果から、コードシンボル3の中心における記録媒体
1の紙面上の座標を求める(ステップS1)。そして、
このコードシンボル3の中心における記録媒体1の紙面
上の座標から、コードシンボル3の4角における記録媒
体1の紙面上の座標を求める(ステップS2)。このコ
ードシンボル3の4角における紙面上の座標と、画像上
の座標とから、前記のように射影変換係数を求める(ス
テップS3)。そして、先端部5と画像読取装置6の位
置関係と、射影変換係数とから、先端部5における記録
媒体1の紙面上の座標を求めることができる(ステップ
S4)。
【0141】さて、コードシンボル3には、前記のよう
に、記録媒体1を一意的に識別できるデータである同一
性情報がエンコードされている。そこで、読み取られて
デコードされたその同一性情報をキーとして図6に例示
する対応付けファイル213を検索することで、座標入
力装置4は、例えば、 「c:\MyDocument\Patent.doc」「10,10」「10,11」「1
0,12.5」「11,14」… のような画像ソース特定情報と座標情報とを獲得する。
【0142】これにより、元文書(画像ソース)を一意
的に識別できかつ筆記軌跡が求まるので、これらの情報
を元文書(画像ソース)に自動的に付加するのは容易で
ある。文書名やバス名等の画像ソース特定情報から電子
的な元文書(画像ソース)を読み出し、その文書に座標
情報による筆記軌跡を付加すればよい。座標入力装置4
より前記の座標情報、文書情報を得て、元文書(画像ソ
ース)に付加するような電子文書編集のシステムは容易
に構築することができるし、また周知のいわゆるワード
プロセッサソフトを用いても、そのマクロ機能を用いれ
ば容易に実現できる。
【0143】なお、元文書(画像ソース)への筆記軌跡
の加筆を行う前記の処理は、必ずしもリアルタイムに行
う必要はなく、例えば、マイコン8内のメモリに一旦蓄
え、後でマイコン8と情報処理装置9を接続し、元文書
(画像ソース)へ加筆を実行するようにしてもよい。こ
のとき、いきなり元文書(画像ソース)への加筆を行う
のではなく、情報処理装置9の操作者に確認を求めてか
ら行うようにするのが望ましい。さらに、加筆を行う元
文書(画像ソース)も情報処理装置9の操作者が情報処
理装置9の操作により選択可能とするのが望ましく、こ
の場合はコードシンボル3に元文書(画像ソース)を識
別する同一性情報がない場合でも、適切な元文書(画像
ソース)を選び出して加筆を行うことが可能である。
【0144】次に、先端部5の記録媒体1上での位置の
検出を行う手段について、別の例を説明する。図25
は、この別の例で用いる記録媒体1を画像読取装置6で
読み取った画像を示すものである。図25に示すよう
に、この記録媒体1では、図23に示すものと同様であ
る座標情報および文書情報がエンコードされた2次元コ
ードであるコードシンボル3の周囲の四角に、それぞ
れ、このコードシンボル3とは別の4つのシンボル図形
21,21,…を配置している。
【0145】発明の実施例1で説明したように、2次元
コードのコードシンボル3の画像だけを用いて、コード
シンボル3の歪量の計算を行う場合には、コードシンボ
ル3の角部分の画像を用いていたが、元来コードシンボ
ル3はこのような用途に用いられるものではないので、
コードシンボル3の角部分にドットがない場合等、十分
な精度が得られない場合がある。
【0146】そこで、図25の例のように、コードシン
ボル3のほかに、このコードシンボル3のゆがみ量を検
出するためのシンボル図形21,21,…を配置する。
シンボル図形21,21,…は、エンコードしてデータ
を取り出す必要がないので、検出しやすい形状が望まし
く、図25の例では四角であるが円形などでもよい。そ
して、テンプレートマッチング手法を用いて、その画面
上におけるシンボル図形21,21,…の座標(以下特
徴点という)を検出することができる。
【0147】また、実際には画面上にはシンボル図形2
1,21,…のほかにも四角の図形が存在するので、抽
出されたシンボル図形21,21,…が必ずしも目標の
コードシンボル3の周囲に配置されているものであると
は限らず、もう1ブロック離れた位置のものが検出され
ることがあり、どの点が抽出されるかはその時々によっ
て異なる。しかし、画像読取装置6と記録媒体1の紙面
との距離がほぼ一定なので、4角のシンボル図形21,
21,…の画像中における間隔もほぼ一定となる。した
がって、各特徴点やコードシンボル3がそれぞれどのブ
ロックにあるか判定することができる。コードシンボル
3や、シンボル図形21,21,…の配置はあらかじめ
決められているので、これに対する記録媒体1の紙面に
おける座標を求める手順は以下のようになる。
【0148】すなわち、図26は、記録媒体1の紙面上
における先端部5の座標を求める処理を説明するフロー
チャートである。図26に示すように、まず、マイコン
8は、コードシンボル3のエンコード結果から、コード
シンボル3の中心における記録媒体1の紙面上の座標を
求める(ステップS11)。そして、このコードシンボ
ル3の中心における画像上の座標および各特徴点の画像
上の座標を求め、ステップS1で求めたコードシンボル
3の中心における記録媒体1の紙面上の座標とから、各
特徴点における記録媒体1の紙面上の座標を求める(ス
テップS12)。このステップS12によりシンボル図
形算出手段を実現している。そして、ステップS12で
求めた各特徴点の紙面上の座標と、画像上の座標とか
ら、前記のようにして射影変換係数を求める(ステップ
S13)。そして、先端部5と画像読取装置6の位置関
係と、射影変換係数とから、先端部5における記録媒体
1の紙面上の座標を求めることができる(ステップS1
4)。このステップS14により、座標検出手段を実現
している。
【0149】また、次のようにしてもよい。すなわち、
図27に示すように、座標情報、同一性情報がエンコー
ドされた2次元コードのコードシンボル3を複数個、少
なくとも4個読み取り、そのエンコード結果と各コード
シンボル3の中心における記録媒体1の紙面上の座標を
取得する。
【0150】前記と同様、2次元コードであるコードシ
ンボル3の角の検出は、十分な精度が得られない場合が
あるので、この例では、4個のコードシンボル3の中心
座標を用いて射影変換係数を求める。すなわち、記録媒
体1の紙面における座標を求める手順は以下のようにな
る。
【0151】すなわち、図28は、記録媒体1の紙面上
における先端部5の座標を求める処理を説明するフロー
チャートである。図28に示すように、まず、マイコン
8は、4つのコードシンボル3のエンコード結果から、
その各コードシンボル3の中心における記録媒体1の紙
面上の座標を求める(ステップS21)。そして、4つ
のコードシンボル3の中心における画像上の座標を求
め、ステップS21で求めたその各コードシンボル3の
中心における記録媒体1の紙面上の座標とから、前記の
ようにして射影変換係数が求まる(ステップS22)。
このステップS22によりコードシンボル検出手段を実
現している。そして、先端部5と画像読取装置6の位置
関係と、射影変換係数とから、先端部5における記録媒
体1の紙面上の座標を求めることができる(ステップS
23)。このステップS23により座標検出手段を実現
している。
【0152】図25,図26を参照して説明した例で
は、シンボル図形21,21,…の記録媒体1の紙面上
における座標を求めるのに、それぞれの位置関係を判定
する必要があったが(ステップS12)、図27,図2
8を参照して説明した例では、各コードシンボル3をエ
ンコードすることによって、その記録媒体1の紙面上に
おける座標が得られるので、ステップS12に対応する
処理を省略することができ、処理の高速化を図ることが
できる。一方、図27,図28を参照して説明した例で
は、図25,図26を参照して説明した例より広範囲で
2次元コードのコードシンボル3をエンコードする必要
があるため、画像読取装置6の光学系6bは広範囲に画
像を読み取れるものが必要となる。よって、図25,図
26を参照して説明した例の方が図27,図28を参照
して説明した例に比べて、画像読取装置6の製造コスト
を低減することができる。
【0153】なお、図25,図26を参照して説明した
例では、シンボル図形21を4個用いている。この中で
1個をコードシンボル3の中心の座標で代用することも
できるし、逆に5個以上のシンボル図形21を用い、最
小二乗法を用いてより高い精度で変換係数を求め、先端
部5の記録媒体1上での座標の検出をより精緻に行うこ
ともできる。記録媒体1の構造やその材料などについて
は、発明の実施例1で説明したとおりである。
【0154】[発明の実施例3]この発明の別の実施例
である情報処理システムの発明を実施例3として説明す
る。本実施例の情報処理システムは、基本的には前述し
た実施例1及び実施例2と同様のシステム構成を備えて
いる。したがって、実施例1及び実施例2と同一部分は
同一符号で示し説明も省略する。
【0155】<基本構成>前述したように、記録媒体1
の面上に座標情報と同一性情報とをエンコードしたコー
ドシンボル3を用意し、そのコードシンボル3を例えば
スキャナ読み取りして画像処理することによってコード
情報を得るに際して、コードシンボル3は規格統一され
たものではない。よって、全ての機器において互いに互
換性があるわけではない。例えば、あるコードシンボル
3を読み取った場合、そのコード体系と異なるコード体
系で認識しても、正しい認識がなされない。そこで、本
実施例では、このような互換性の問題に対して、一つの
解決策を与える。
【0156】本実施例による解決策は、概念的には、あ
るコード体系に従ったコードシンボル3を別のコード体
系のコードシンボル3(第2のコードシンボル301)
にエンコードし、その別のコード体系に従う機器におい
て第2のコードシンボル301を認識することで、この
第2のコードシンボル301とは異なるコード体系であ
る最初のコードシンボル3を認識したのと同様の効果を
もたらす、というものである。以下、その仕組みの詳細
を説明する。
【0157】図29は、情報処理装置9(プリンタ22
1や複写機241でも良い)で記録媒体1を読み取った
画像例を示す平面図である。このようなコードシンボル
3から座標情報及び同一性情報を取得する仕組みは、実
施例1及び実施例2と同様なので、その説明を省略す
る。情報処理装置9(プリンタ221や複写機241で
も良い)は、そのような実施例2で紹介した手法を用い
て記録媒体1に記録されたコードシンボル3から座標情
報及び同一性情報を読み取る。そして、情報処理装置9
は、それらの座標情報及び同一性情報を異なるコード体
系に従った2次元コード(第2のコードシンボル301)
に置換し、これをプリンタ10に印刷させる(コードシ
ンボル印字手段)。
【0158】ここで、図29に例示するコードシンボル
3は、例えば、図30に例示する左上のコードシンボル
3を読み取った場合を想定している。そのコードシンボ
ル3は、一例として、「0102」に相当するものとす
る。そこで、情報処理装置9は、そのコードシンボル3
を、このコードシンボル3とはコード体系が異なる図3
1に例示するような第2のコードシンボル301に変換
した後、プリンタ10に印字命令を発してその「010
2」というコードを記録媒体1の左上から(10mm、
20mm)である位置に印刷する。この場合、コードシ
ンボル3aのサイズが例えば5mmであるとすると、そ
のコードシンボル3aの頂点の紙面座標における位置
は、それぞれ、(7.5mm、17.5mm)、(7.
5mm、22.5mm)、(12.5mm、17.5m
m)、(12.5mm、22.5mm)の位置となる
(図32参照)。
【0159】このような処理を、図30に例示する記録
媒体1における全てのコードシンボル3について実行す
ると、変換後の第2のコードシンボル301が印刷され
た状態は、図33のようになる。こうして、コードシン
ボル3から第2のコードシンボル301へのデータ変換
及び印刷処理が終了する。
【0160】図34は、本実施例の情報処理装置9(プ
リンタ221や複写機241でも良い)の機能ブロック
図である。この機能ブロックは、ハードウエア構成とし
て見ると、マイクロコンピュータが特定のプログラムコ
ードに従い実行する各種の処理内容をブロック化したも
のとして認識可能である。つまり、図34の機能ブロッ
クは、例えばROM等の記憶媒体に記憶されているプロ
グラムコードに従いマイクロプロセッサが実行する処理
によって生ずる機能をブロック化して表現したものであ
る。
【0161】本実施例の情報処理装置9(プリンタ22
1や複写機241でも良い)は、次のような機構を備え
ている。
【0162】まず、1次コード読取部501(例えばス
キャナ)では第1のコードシンボル3を読み取る。ここ
で取得された画像に基づいて、1次コード判別部502
において座標情報を取得する。1次コード判別部502
で第1のコードシンボル3を判別する際に、そのコード
シンボルがいかなる座標情報を示しているかを取得する
必要がある。そこで、本実施例では、HDDに格納され
た1次コード情報記録媒体503よりその情報を取得
し、1次コード判別部502によって座標情報の判別を
行う。次に、そのデータは2次コード置換部504に受
け渡される。ここでは第1のコードシンボル3から第2
のコードシンボル301への置換処理を実行する(エン
コード手段)。その際には、第2のコードシンボル30
1が表現する座標情報が必要となる。そこで、本実施例
では、座標情報と第2のコードシンボル301との対応
関係を、HDDに格納された2次コード情報記録媒体5
05から取得する。最後に、どの第1のコードシンボル
3を第2のコードシンボル301に置換したかを記録す
る1次コード2次コード対応情報記録部506に記録す
る。この1次コード2次コード対応情報記録部506
は、例えばHDDの記憶領域を利用して構築されてお
り、この1次コード2次コード対応情報記録部506に
は、第1のコードシンボル3と第2のコードシンボル3
01との置換情報が記録されている。
【0163】図35は、本実施例の情報処理装置9(プ
リンタ221や複写機241でも良い)の変形例を示す
機能ブロック図である。この機能ブロックは、ハードウ
エア構成として見ると、マイクロコンピュータが特定の
プログラムコードに従い実行する各種の処理内容をブロ
ック化したものとして認識可能である。つまり、図35
の機能ブロックは、例えばROM等の記憶媒体に記憶さ
れているプログラムコードに従いマイクロプロセッサが
実行する処理によって生ずる機能をブロック化して表現
したものである。
【0164】HDDに1次コード座標対応文書情報記録
媒体511が設けられ、第1のコードシンボル3が同一
性情報を含み、この同一性情報によってその文書情報と
の対応がなされている場合、そのコードシンボル3を第
2のコードシンボル301に置換すると、その第2のコ
ードシンボル301に対しても文書情報との対応付けを
行う必要がある。
【0165】そこで、本実施例では、1次コード判別部
502によって第1のコードシンボル3の座標情報及び
同一性情報を判別する際に、判別した同一性情報に対応
する文書情報を1次コード座標対応文書情報記録媒体5
11より取得する。
【0166】そして、コードシンボル3と文書情報との
対応関係を取得した後、2次コード置換部504におい
て、その第2のコードシンボル301と文書情報との対
応関係を、例えばHDDの一部領域を利用する2次コー
ド座標対応文書情報記録媒体512に対して記録する。
図36に例示する2次コード座標対応文書情報記録媒体
512は、そのような対応関係の記録例を例示してい
る。
【0167】<第2のコードシンボルの印字>図37
は、第1のコードシンボル3と第2のコードシンボル3
01とが印刷記録されている記録媒体を示す模式図であ
る。本実施例では、第1のコードシンボル3が印刷記録
されている記録媒体1に対して、第2のコードシンボル
301を印字記録可能となっている。2種類のコードシ
ンボル3、301を同一の記録媒体1に表示するには、
次のように行う。
【0168】まず、第1のコードシンボル3と第2のコ
ードシンボル301とを交互に図37に示すように並
べ、それぞれのコード体系に適合する別個の情報処理装
置9(プリンタ221や複写機241でも良い)のいず
れでもその座標情報及び同一性情報を取得可能とする。
しかしながら、この手法だと、座標読み取りのためのコ
ードシンボル3、301の並びが疎になり、座標密度が
低下してしまう。そこで、本実施例では、第1のコード
シンボル3もしくは第2のコードシンボル301のいず
れか一方を不可視コードとし、記録媒体1上で重ね合わ
せることによってその問題を回避している(図38参
照)。
【0169】図38に示すように、不可視コードによる
第1のコードシンボル3は第2のコードシンボル301
上に形成されている。そして、第1のコードシンボル3
及び第2のコードシンボル301は、共に、重ね合わさ
った状態でも個々の読み取りが可能である。ここで、図
38では、図示の便宜上、2種類のコードシンボルがず
らして表現されているが、実際には2種類のコードシン
ボルは全く同じ所に重ね合わせて配置されている。もっ
とも、2種類のコードシンボルをずらして配置しても、
その読み取りが妨げられるわけではない。これにより、
一つの記録媒体1上に2種類のコードの表記が可能にな
り、2種類のコード体系を一つの情報処理装置9(プリ
ンタ221や複写機241でも良い)において使用可能
となる。
【0170】このように、本実施例では、単一のコード
シンボル3の組み合わせで表現されるコードの組み合わ
せ数には自ずと限界があるのに対して、第2のコードシ
ンボル301が併用されることによって、その組み合わ
せを増やすことが可能となる。コードの組み合わせ数が
増えることにより、記録媒体1上で表現される領域が広
がるという効果が得られる。例えば、2つのコードを全
く重ねて印刷したとする。このとき、第1のコードシン
ボル3から「1234」が得られ、第2のコードシンボ
ル301から「5678」が得られたとする。これを比
較すると、いずれか一方のコードの組み合わせだけの場
合には、コードの表現できる組み合わせが10000通
り(0000〜9999/10進数)となる。これに対
して、二つの数値「1234」及び「5678」を組み
合わせて一つのコードとして扱い、「1234567
8」であると判別すれば、10000×10000で、
100000000通りの表現が可能になる。そこで、
記録媒体1上で表現可能な領域が広がることになる。
【0171】このような本実施例の効果は、座標読取り
精度の向上ももたらす。図39(a)に例示するよう
に、第1のコードシンボル3と第2のコードシンボル3
01とが並んでいると想定する。図39(b)に示すよ
うに、第2のコードシンボル301の中心は、記録媒体
1の左上から(10mm、20mm)である位置に配置
されているものとする。そして、コードの中心座標と周
囲の4つの補助シンボルとの距離は、X軸方向とY軸方
向とのそれぞれについて、2.5mm間隔で与えられて
いる。このような想定の下では、第2のコードシンボル
301のみを見てみると、この第2のコードシンボル3
01から得られる座標の解像度は、2.5mmであるこ
とが分る。これに対して、第1のコードシンボル3は、
その近傍に位置する第2のコードシンボル301に対し
て、図39(c)に示すように、1.25mmだけX軸
方向及びY軸方向ともにオフセットして印刷されてい
る。図39(c)は、このような第1のコードシンボル
3を可視カットフィルタを通して見た状態を想定して示
している。こうして、2つのコードシンボル3、301
は、お互いに補完することにより、1.25mm間隔で
読み取りが可能になり、これにより、読み取り座標精度
の向上が図られる。
【0172】図40は、2種類のコード体系に従うコー
ドシンボル3、301(不可視コード、可視コード)を
読み取るための情報処理装置9(プリンタ221や複写
機241でも良い)の機能ブロック図である。情報処理
装置9等は、1次コード読取部501と2次コード読取
部521とを有する。これらの1次コード読取部501
及び2次コード読取部521のどちらか一方は、不可視
コードを読み取るために可視カットフィルタを装着して
いる。1次コード/2次コード判別部522は、1次コ
ード読取部501及び2次コード読取部521の両者か
ら出力される情報に基づいて、それぞれ1次コード情報
記録媒体503から第1のコードシンボル3が示す座標
情報を取り出し、2次コード情報記録媒体505から第
2のコードシンボル301が示す座標情報を取り出す。
これにより、第1のコードシンボル3と第2のコードシ
ンボル301とが示す座標情報を認識することができ
る。そして、1次コード座標対応文書情報記録媒体51
1と2次コード座標対応文書情報記録媒体512とから
情報を取得することで、第1のコードシンボル3と第2
のコードシンボル301との座標情報に対応した文書情
報を取得することができる。この際、どちらか片一方の
コード座標対応文書情報記録媒体511又は512から
しか対応文書情報を取得することができなかった場合、
例えば1次コード座標対応文書情報記録媒体511から
しか文書情報が得られなかった場合には、その情報は1
次コード2次コード対応情報記録部506に保存され
る。これは、その文書情報を、第1のコードシンボル3
と第2のコードシンボル301とのいずれからも得るこ
とができるようにするためである。
【0173】<不可視コードシンボル>ここで、不可視
のコードシンボル3又は301を形成するためのトナー
について説明する。このようなトナーの例としては、ジ
イモニウム系の近赤外吸収色素〔日本化薬(株)製品
IRG−022〕によって不可視コードを印字した紙に
黒画像を含む画像を形成する手法がある。この画像を、
可視カットフィルタを通してCCDで観察すると、可視
画像は見えずに不可視コードのみが認識される。つま
り、図39(a)に示すコードシンボル3、301中、
図39(c)に示す第1のコードシンボル3のみを認識
することができる。
【0174】そして、実施に際しては、記録媒体1上に
画像形成を行う際に、従来の赤外線吸収の黒色トナーを
用いる代わりに、イエロートナー、マゼンタトナー、シ
アントナーを使用することにより、赤外線が透過なトナ
ーを形成することができる。つまり不可視のトナー上
に、上記のトナーによる画像を形成する。これによっ
て、赤外線吸収を行うトナーを用いた第1のコードシン
ボル3上に、赤外線吸収を行わないトナー(イエロート
ナー、マゼンタトナー、シアントナー)で第2のコード
シンボル301の画像を形成し、これによって低コスト
で二つのコードシンボル3、301を重ね合わせ表現す
ることができる。
【0175】次いで、トナーの例を挙げる。樹脂とし
て、テレフタル酸とエチレンオキサイド付加ビスフェノ
ールAとを重合させて得る、重量平均分子量(Mw=1
2000)、酸価=5、軟化点TM=110℃のポリエ
ステル樹脂を使用する。このポリエステル樹脂を着色剤
と混合し、イエロートナー、マゼンタトナー及びシアン
トナーを作成する。 (1)イエロートナー 上記ポリエステル樹脂95重量%と、C.I.ピグメン
ト・イエロー95 5重量%とを、エクストルーダーに
よって溶融混練し、その後、粉砕、分級して、平均粒径
7.0μmのトナー50重量%及び平均粒径4.5μm
の微粉50重量%を得る。 (2)マゼンタトナー 上記ポリエステル樹脂95重量%と、C.I.ピグメン
ト・レッド122 5重量%とを、エクストルーダー混
練機によって溶融混練し、その後、粉砕、分級して、平
均粒径7.0μm、≦4μm(pop)=10%のトナ
ー50重量%及び平均粒径4.5μmの微粉50重量%
を得る。 (3)シアントナー 上記ポリエステル樹脂95重量%と、C.I.ピグメン
ト・ブルー15:35重量%とを、エクストルーダー混
練機によって溶融混練し、その後、粉砕、分級して、平
均粒径7.0μm、≦4μm(pop)=10%のトナ
ー50重量%及び平均粒径4.5μm%の微粉50重量
%を得る。 (4)黒色トナー 上記(1)〜(3)で得られた微粉を、黒色トナーの製
造に使用する。
【0176】上記(1)〜(3)で分離された微粉を、
イエロー微粉35重量%、マゼンタ微粉36重量%、及
びシアン微粉29重量%の比率で混合し、溶融混練し、
その後、粉砕、分級して、平均粒径7.0μm黒色トナ
ー50重量%を得る。
【0177】上記の各カラートナー及び黒色トナーを、
スチレン−メタクリレート−共重合体で被覆したフェラ
イトキャリアと組み合わせ、電子写真方式のプリンタ
(リコー製 IPSiOカラー5100D(商品名))
に導入する。本トナーを用いて近赤外吸収材料により不
可視コードが形成された紙に画像形成を行う。さらに、
この画像を、可視カットフィルタを通してCCDで観察
すると、可視画像は見えずに不可視コードのみが認識さ
れ、コードシンボル3、301を正しく認識することが
できる。
【0178】別の一例として、インクジェット方式を用
いても同様のことが可能である。インクジェット方式で
の一例を挙げると、例えば、ピエゾ式インクジェットプ
リンタ〔セイコーエプソン社製品MJ930〕を用い、
黒インクとしてカーボンブラックを用いたインクとし、
ジイモニウム系の近赤外吸収色素〔日本化薬(株)製品
IRG−022〕により不可視コードを印字した紙に
黒画像を含む画像を形成する。不可視コードを含むので
カラー画像形成材料のみによる画像形成が行われ、綺麗
な画像が得られる。さらに、この画像を、可視カットフ
ィルタを通してCCDで観察すると、可視画像は見えず
に不可視コードのみが認識され、コードシンボル3、3
01を正しく認識することができる。
【0179】
【発明の効果】請求項1記載の画像形成装置の発明で
は、画像形成部によって記録媒体に画像形成動作を行う
ことで、コード読取部及びデコード手段によって記録媒
体の同一性情報を獲得してこの同一性情報を対応付け手
段によって画像ソース特定情報と対応付けることができ
る。そこで、一例として、筆記具によって記録媒体に筆
記動作を行うことで記録媒体に配列されたコードシンボ
ルを読み取り、これをデコードすることで座標情報及び
同一性情報を認識するようなシステム構築を行い、筆記
具で記録媒体に筆記動作をした場合、デコードされた座
標情報に基づいてその筆記軌跡を認識するような使い方
をするとの想定の元、筆記具で筆記動作を行う記録媒体
については、その同一性情報と画像ソース特定情報とが
対応付けられているため、筆記具での筆記軌跡を筆記軌
跡と共に認識される同一性情報に対応付けられた画像ソ
ース特定情報によって特定される画像ソースに加筆する
という処理を行うことができる。
【0180】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記対応付け手段によって対応付
けられた前記同一性情報と前記画像ソース特定情報とを
外部に出力する出力手段を具備するので、対応付け手段
によって対応付けられた同一性情報と画像ソース特定情
報とを外部に出力することができ、これにより、一例と
して、その対応付けられた情報を例えば外部機器におい
て記憶部に記憶しておくことができ、これにより、その
記録媒体にはどのような画像ソース特定情報が対応する
かをいつでも参照することができる。
【0181】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像形成装置において、前記記録媒体について、前
記コード読取部がその記録媒体に配列された前記同一性
情報を読み取ることができない場合には、前記画像形成
部による前記記録媒体に対する画像形成動作を禁止する
禁止手段を具備するので、記録媒体と画像ソース特定情
報との対応付けを行うことができなくなるような事態の
発生を防止することができ、同時に、記録媒体が無駄に
消費されることも防止することができる。
【0182】請求項4記載の発明は、請求項3記載の画
像形成装置において、前記記録媒体について、前記コー
ド読取部がその記録媒体に配列された前記同一性情報を
読み取ることができない場合には、その旨を報知する報
知手段を具備するので、記録媒体と画像ソース特定情報
との対応付けを行うことができないために画像形成動作
が行われないということを操作者に示し、例えば故障で
あるというような誤認識をユーザにもたらすことを防止
することができる。
【0183】請求項5記載の文書管理システムの発明で
は、画像形成部によって記録媒体に画像形成動作を行う
ことで、コード読取部及びデコード手段によって記録媒
体の同一性情報を獲得してこの同一性情報を対応付け手
段によって画像ソース特定情報と対応付けることができ
る。
【0184】請求項6記載の発明は、筆記具での筆記軌
跡を画像ソース特定情報に加筆するという処理を行うこ
とができる。つまり、記録媒体上で筆記具が筆記した軌
跡の座標を検出し、記録媒体の加筆前情報である画像ソ
ースに対して加筆記入した情報をデータ上で加筆するこ
とが可能となる。
【0185】請求項7記載の文書管理システムの発明
は、画像が形成される記録媒体であってこの記録媒体の
座標情報及び同一性情報を含むコードシンボルが多数配
列された前記記録媒体に対して画像ソースに基づいて生
成された画像データに従い画像形成動作を行う画像形成
部と、前記記録媒体に配列された前記コードシンボルを
光学的に読み取るコード読取部と、前記コード読取部に
よって読み取られたコードシンボルをデコードして情報
を獲得するデコード手段と、前記デコード手段が前記コ
ード読取部によって読み取られたコードシンボルをデコ
ードして獲得した情報をそのコードシンボルとは異なる
コード体系に従う第2のコードシンボルに変換するエン
コード手段と、を具備するので、異なるコード体系に従
う複数のコードシンボルを扱うことができ、例えば、請
求項7、8、9、10又は11記載の文書管理システム
に従属する請求項12記載の発明のように、前記画像形
成部に、前記エンコード手段がエンコードした前記第2
のコードシンボルに基づいて生成する画像データに従い
画像形成動作を実行させるコードシンボル印字手段を設
ければ、第2のコードシンボルが記録された記録媒体を
得ることができる。
【0186】請求項8記載の発明は、請求項7記載の文
書管理システムにおいて、前記コード読取部は前記第2
のコードシンボルも読み取り、前記デコード手段は、前
記コード読取部によって読み取られた前記第2のコード
シンボルをデコードして情報を獲得するので、例えば請
求項12記載の発明によって生成された第2のコードシ
ンボルが記録された記録媒体に対して、その第2のコー
ドシンボルを読み取ることができ、読み取った第2のコ
ードシンボルをデコードしての同一性情報を獲得するこ
とができる。
【0187】請求項9記載の発明は、請求項7又は8記
載の文書管理システムにおいて、前記コード読取部は、
近赤外吸収色素を含む画像形成材料により形成された不
可視のコードシンボルを読み取るので、不可視である第
2のコードシンボルをコード読取部によって読み取るこ
とができる。
【0188】請求項12記載の発明は、請求項7、8、
9、10又は11記載の文書管理システムにおいて、前
記画像形成部に、前記エンコード手段がエンコードした
前記第2のコードシンボルに基づいて生成する画像デー
タに従い画像形成動作を実行させるコードシンボル印字
手段を具備するので、第2のコードシンボルが記録され
た記録媒体を得ることができる。
【0189】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の文書管理システムにおいて、前記画像形成部は、近赤
外吸収色素を含む画像形成材料により形成された不可視
の前記第2のコードシンボルを印字するので、不可視で
ある第2のコードシンボルが記録された記録媒体を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態において用いられる記録
媒体の平面図である。
【図2】本実施の形態の文書管理システムのシステム構
成例を概略的に示すブロック図である。
【図3】プリンタの概略構造を示す模式図である。
【図4】複写機の概略構造を示す模式図である。
【図5】プリンタ及び複写機に設けられたコード読取部
によるコードシンボルの読み取り構造を示す模式図であ
る。
【図6】対応付けファイルのデータ構造を示す模式図で
ある。
【図7】記録媒体の複写画像の一例を示す模式図であ
る。
【図8】この発明の実施例1である情報処理システムの
記録媒体の平面図である。
【図9】前記情報処理システムのペン型の座標入力装置
のブロック図である。
【図10】前記座標入力装置で記録媒体を読み取ったと
きの画像例を示す平面図である。
【図11】前記記録媒体上に形成されたコードシンボル
の平面図である。
【図12】前記座標入力装置で記録媒体を読み取ったと
きの画像例を示す平面図である。
【図13】前記コードシンボルの位置の検出を説明する
説明図である。
【図14】前記座標入力装置で記録媒体を読み取ったと
きの画像例を示す平面図である。
【図15】前記コードシンボルの位置の検出を説明する
説明図である。
【図16】前記コードシンボルの傾きや歪み量の検出を
説明する説明図である。
【図17】前記記録媒体の縦断面図である。
【図18】前記記録媒体の縦断面図である。
【図19】ロイコ染料および顕色剤を用いた可逆性記録
層が発色・消色するプロセスを説明するグラフである。
【図20】有機低分子と樹脂とからなる可逆性記録層が
透明・白濁するプロセスを説明するグラフである。
【図21】この発明の実施例2である情報処理システム
の記録媒体の平面図である。
【図22】前記情報処理システムの座標入力装置の装置
本体を手に持って記録媒体に筆記を行っている状態の斜
視図である。
【図23】前記座標入力装置で図21の記録媒体を読み
取った画像例を示す平面図である。
【図24】前記記録媒体上のコードシンボルの読み取り
画像をエンコードしたデータから前記装置本体の先端部
の位置に対応する記録媒体の紙面上の座標を求める場合
の処理について説明するフローチャートである。
【図25】前記座標入力装置で記録媒体を読み取った画
像例を示す平面図である。
【図26】前記記録媒体上のコードシンボルの読み取り
画像をエンコードしたデータから前記装置本体の先端部
の位置に対応する記録媒体の紙面上の座標を求める場合
の処理について説明するフローチャートである。
【図27】前記座標入力装置で記録媒体を読み取った画
像例を示す平面図である。
【図28】前記記録媒体上のコードシンボルの読み取り
画像をエンコードしたデータから前記装置本体の先端部
の位置に対応する記録媒体の紙面上の座標を求める場合
の処理について説明するフローチャートである。
【図29】座標入力装置で記録媒体を読み取った画像例
を示す平面図である。
【図30】記録媒体にコードシンボルが配列されている
状態を示す記録媒体の平面図である。
【図31】第1のコードシンボルとこの第1コードシン
ボルから変換される第2のコードシンボルとを例示する
模式図である。
【図32】第2のコードシンボルをその座標情報と共に
示す模式図である。
【図33】コードシンボルが第2のコードシンボルに変
換され、記録媒体に第2のコードシンボルが配列されて
いる状態を示す記録媒体の平面図である。
【図34】座標入力装置の機能ブロック図である。
【図35】座標入力装置の変形例を示す機能ブロック図
である。
【図36】2次コード座標対応文書情報記録媒体のデー
タ構造を示す模式図である。
【図37】第1のコードシンボルと第2のコードシンボ
ルとが印刷記録されている記録媒体の平面図である。
【図38】第1のコードシンボルと第2のコードシンボ
ルとが重ねて印刷記録されている記録媒体の平面図であ
る。
【図39】重ねて印刷記録されている第1のコードシン
ボルと第2のコードシンボルとをそれらの座標情報と共
に示す模式図である。
【図40】2種類のコード体系に従うコードシンボル
(不可視コード、可視コード)を読み取るための座標入
力装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
101 記録媒体 102 コードシンボル 212 記憶部(HDD) 221 画像形成装置(プリンタ) 225、245 画像形成部(画像形成プロセス
部) 228、248 デコード手段(情報処理部) 229、249 コード読取部 241 画像形成装置(複写機) 261 筆記具 265 第2のコード読取部 266 第2のデコード手段(情報処理部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 7/10 G06K 7/10 P 5C062 9/62 9/62 G H04N 1/00 H04N 1/00 C (72)発明者 古田 俊之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 禎郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 別府 智彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 淺野 大雅 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山崎 真湖人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C087 AA09 AA14 AC05 AC07 AC08 BA01 BA03 BA06 BB11 BB12 BD14 BD52 CA01 5B021 AA01 AA02 AA13 AA19 BB04 NN18 QQ04 5B064 AB04 BA05 5B068 AA36 BD02 BD09 BD17 5B072 BB00 CC21 DD02 LL11 LL18 5C062 AA05 AA14 AA35 AB17 AB18 AB42 AC02 AC21 AC22 AC24 AE07 AE10 AF00 BA00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が形成される記録媒体であってこの
    記録媒体の座標情報及び同一性情報を含むコードシンボ
    ルが多数配列された前記記録媒体に対して画像ソースに
    基づいて生成された画像データに従い画像形成動作を行
    う画像形成部と、 前記記録媒体に配列された前記コードシンボルを光学的
    に読み取るコード読取部と、 前記コード読取部によって読み取られたコードシンボル
    をデコードして前記同一性情報を獲得するデコード手段
    と、 前記デコード手段によって獲得された前記同一性情報と
    前記画像ソースを特定する画像ソース特定情報とを対応
    付ける対応付け手段と、を具備する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記対応付け手段によって対応付けられ
    た前記同一性情報と前記画像ソース特定情報とを外部に
    出力する出力手段を具備する請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体について、前記コード読取
    部がその記録媒体に配列された前記同一性情報を読み取
    ることができない場合には、前記画像形成部による前記
    記録媒体に対する画像形成動作を禁止する禁止手段を具
    備する請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体について、前記コード読取
    部がその記録媒体に配列された前記同一性情報を読み取
    ることができない場合には、その旨を報知する報知手段
    を具備する請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 画像が形成される記録媒体であってこの
    記録媒体の座標情報及び同一性情報を含むコードシンボ
    ルが多数配列された前記記録媒体に対して画像ソースに
    基づいて生成された画像データに従い画像形成動作を行
    う画像形成部と、 前記記録媒体に配列された前記コードシンボルを光学的
    に読み取るコード読取部と、 前記コード読取部によって読み取られたコードシンボル
    をデコードして前記同一性情報を獲得するデコード手段
    と、 前記デコード手段によって獲得された前記同一性情報と
    前記画像ソースを特定する画像ソース特定情報とを対応
    付けて記憶部に記憶させる対応付け手段と、を具備する
    文書管理システム。
  6. 【請求項6】 人が手に持っての筆記動作を許容する筆
    記具と、 前記筆記具に設けられ、前記記録媒体上におけるその筆
    記具の筆記軌道上に出現するコードシンボルを光学的に
    読み取る第2のコード読取部と、 この読み取ったコードシンボルをデコードして前記座標
    情報及び前記同一性情報を獲得する第2のデコード手段
    と、 前記第2のコード手段によって獲得された前記座標情報
    に基づいて前記筆記具の筆記軌跡を認識する認識手段
    と、 前記第2のコード手段によって獲得された前記同一性情
    報をキーとして前記記憶部からその同一性情報に対応す
    る前記画像ソース特定情報を検索する検索手段と、 前記検索手段によって検索された前記画像ソース特定情
    報が特定する前記画像ソースに前記認識手段によって認
    識された前記筆記具の筆記軌跡を加筆する加筆手段と、
    を具備する請求項5記載の文書管理システム。
  7. 【請求項7】 画像が形成される記録媒体であってこの
    記録媒体の座標情報及び同一性情報を含むコードシンボ
    ルが多数配列された前記記録媒体に対して画像ソースに
    基づいて生成された画像データに従い画像形成動作を行
    う画像形成部と、 前記記録媒体に配列された前記コードシンボルを光学的
    に読み取るコード読取部と、 前記コード読取部によって読み取られたコードシンボル
    をデコードして情報を獲得するデコード手段と、 前記デコード手段が前記コード読取部によって読み取ら
    れたコードシンボルをデコードして獲得した情報をその
    コードシンボルとは異なるコード体系に従う第2のコー
    ドシンボルに変換するエンコード手段と、を具備する文
    書管理システム。
  8. 【請求項8】 前記コード読取部は前記第2のコードシ
    ンボルも読み取り、前記デコード手段は、前記コード読
    取部によって読み取られた前記第2のコードシンボルを
    デコードして情報を獲得する請求項7記載の文書管理シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記コード読取部は、近赤外吸収色素を
    含む画像形成材料により形成された不可視のコードシン
    ボルを読み取る請求項7又は8記載の文書管理システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記デコード手段が前記コード読取部
    によって読み取られたコードシンボルをデコードして獲
    得する情報は、座標情報である請求項7、8又は9記載
    の文書管理システム。
  11. 【請求項11】 前記デコード手段が前記コード読取部
    によって読み取られたコードシンボルをデコードして獲
    得する情報は、同一性情報である請求項7、8、9又は
    10記載の文書管理システム。
  12. 【請求項12】 前記画像形成部に、前記エンコード手
    段がエンコードした前記第2のコードシンボルに基づい
    て生成する画像データに従い画像形成動作を実行させる
    コードシンボル印字手段を具備する請求項7、8、9、
    10、又は11記載の文書管理システム。
  13. 【請求項13】 前記画像形成部は、近赤外吸収色素を
    含む画像形成材料により形成された不可視の前記第2の
    コードシンボルを印字する請求項12記載の文書管理シ
    ステム。
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