JP2001180021A - 印刷媒体、印刷システム、周辺装置および情報処理システム - Google Patents

印刷媒体、印刷システム、周辺装置および情報処理システム

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JP2001180021A
JP2001180021A JP37316799A JP37316799A JP2001180021A JP 2001180021 A JP2001180021 A JP 2001180021A JP 37316799 A JP37316799 A JP 37316799A JP 37316799 A JP37316799 A JP 37316799A JP 2001180021 A JP2001180021 A JP 2001180021A
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JP37316799A
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English (en)
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Toshiyuki Furuta
俊之 古田
Tomohiko Beppu
智彦 別府
Hitoshi Hattori
仁 服部
Kyoji Tsutsui
恭治 筒井
Masashi Torii
昌史 鳥居
Hiromi Furuya
浩美 古屋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セキュリティとユーザビリティとに優れ、か
つ、信頼性の高い情報処理システムを提供する。 【解決手段】 印刷媒体の被印刷面には情報処理部の印
刷データ出力手段により出力された印刷データに基づく
所定の情報を情報印刷部5の情報印刷手段7により印刷
するとともに、印刷媒体の関連情報記憶手段には情報処
理装置の関連情報出力手段により出力されたその印刷デ
ータに関連する印刷関連情報データを情報印刷部5の情
報書込装置8により書き込む。これにより、例えば、印
刷関連情報データとして文書データのファイル名を関連
情報記憶手段に記録することで、元の文書データのファ
イル名を確実に把握することができ、また、印刷関連情
報データとして各ページに文書全体のデータを関連情報
記憶手段に記録することで、一部欠損した場合にその補
充をすることもでき、セキュリティとユーザビリティと
に優れ、かつ、信頼性の高い情報処理システムを提供す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷媒体、印刷シ
ステム、周辺装置および情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータやネットワーク技術
の進歩に伴ってプリンタ等での紙の消費量が著しく増加
している。
【0003】しかしながら、こうした紙の消費量の増加
に伴って森林の減少、ごみ処理問題、二酸化炭素の増加
による気温の上昇などのいわゆる環境問題が発生し、紙
の消費量を減少することが求められている。
【0004】そこで、このような課題を解決するため
に、記録・消去を繰り返して可逆的に行うことができる
紙と同様の媒体である情報表示媒体が開発されている。
そして、このような各種情報を書き換え自在に可逆的に
表示する情報表示媒体は、カード分野にとどまらず、オ
フィス等で従来より文書の出力に利用されている紙に置
き換わるメディアとして今後急速に広まるものと考えら
れている。
【0005】情報表示媒体の一例としては、熱によって
発色する染料が塗布された白色ポリエチレンテレフタレ
ート(PET:Polyethylene Terephthalate)などの基板
からなり、加熱により室温から所定の温度(発色温度)
に達すると染料が発色し、温度が室温に戻っても発色を
維持し、また、室温から別の所定の温度(消色温度)に
加熱すると透明に戻り、室温に戻っても透明のままであ
り、それが塗布された基板の色を示す熱可逆性表示媒体
が開発されている。
【0006】また、別の情報表示媒体の一例としては、
発色温度に達すると白濁し、消色温度に達すると透明に
なる熱可逆性表示媒体が開発されている。
【0007】いずれの熱可逆性表示媒体においても、加
熱による発色・消色サイクルは繰り返し可能であり、紙
と同様の使い勝手を維持しながら、再利用することがで
きる媒体となっている。
【0008】つまり、熱可逆性表示媒体に対して熱エネ
ルギーを付与することにより、その熱可逆性表示媒体上
に印字および消去を繰り返して行うことができるので、
熱可逆性表示媒体はリライタブル性を発揮することにな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
情報表示媒体や従来から使用されている普通紙等をオフ
ィス等でプリンタでの印字等に用いた場合、種々の問題
が生じている。
【0010】第一には、プリンタにより印字された印刷
物を使用者が見て元の電子的に保存された文書データを
再加工する場合には、使用者が印刷物と元の文書データ
のファイル名の関係を把握しておいて再加工する必要が
あり、記憶違い等によりしばしば混乱が生じるという問
題がある。
【0011】第二には、印刷物の複製を得るために複写
機を用いた場合には、画質の劣化は避けられないという
問題がある。
【0012】第三には、印刷物が複数ページにわたって
いる場合において、その一部が紛失してしまう場合があ
る。
【0013】第四には、印刷物を他の人に見せてその内
容について説明をし、その後印刷物とともにその印刷物
を電子的に保存した文書データのファイルを渡す場合に
は、従来では印刷物と電子文書が記録されたフロッピー
ディスク等のメディアの2種類を手渡すことになり煩雑
で混乱を招いてしまうという問題がある。
【0014】本発明の目的は、セキュリティとユーザビ
リティとに優れ、かつ、信頼性の高い印刷媒体、印刷シ
ステム、周辺装置および情報処理システムを提供するこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の印
刷媒体は、印刷データに基づく所定の情報が印刷される
被印刷面を有するとともに前記印刷データに関連する印
刷関連情報データを記憶する関連情報記憶手段を有す
る。
【0016】したがって、印刷媒体の被印刷面には印刷
データに基づく所定の情報が印刷されるとともに、印刷
媒体の関連情報記憶手段にはその印刷データに関連する
印刷関連情報データが記憶されることにより、印刷関連
情報データの再利用が可能になる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の印
刷媒体において、熱エネルギーにより発色状態と消色状
態とを可逆的に変化させることで可視情報の表示および
消去が可能である熱可逆性記録層を前記被印刷面に有す
る熱可逆性表示媒体である。
【0018】したがって、各種情報が可逆的に表示及び
消去可能になり、ユーザビリティが高く、低コストで省
資源化が図れる印刷媒体の提供が可能になる。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項2記載の印
刷媒体において、前記熱可逆性記録層は、少なくともロ
イコ染料と顕色剤とを含んでいる。
【0020】したがって、熱可逆性表示媒体に各種情報
の書き換えが簡単に、かつ、高品質でできるような材料
を用いることにより、低コストでユーザビリティの高い
印刷媒体の提供が可能になる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項2記載の印
刷媒体において、前記熱可逆性記録層は、有機低分子化
合物の粒子を含有する樹脂層である。
【0022】したがって、熱可逆性表示媒体に対する各
種情報の書き換えが簡単に、かつ、高品質でできるよう
な材料を用いることにより、低コストでユーザビリティ
の高い印刷媒体の提供が可能になる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項2記載の印
刷媒体において、前記熱可逆性記録層は、低分子液晶化
合物または高分子液晶化合物を含んでいる。
【0024】したがって、熱可逆性表示媒体に対する各
種情報の書き換えが簡単に、かつ、高品質でできるよう
な材料を用いることにより、低コストでユーザビリティ
の高い印刷媒体の提供が可能になる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれか一記載の印刷媒体において、前記関連情報記
憶手段は、光学的に前記印刷関連情報データの検出が可
能なコードシンボルである。
【0026】したがって、安価な構成で印刷関連情報デ
ータを記憶することが可能になる。
【0027】請求項7記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれか一記載の印刷媒体において、前記関連情報記
憶手段は、磁気的に前記印刷関連情報データの検出が可
能な磁性体で形成された磁気層である。
【0028】したがって、書き換え自在に印刷関連情報
データを記憶することが可能になる。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれか一記載の印刷媒体において、前記関連情報記
憶手段は、電子的に前記印刷関連情報データの検出が可
能なICチップである。
【0030】したがって、印刷関連情報データを書き換
え自在に大量に記憶することが可能になる。
【0031】請求項9記載の発明の印刷システムは、請
求項1ないし5のいずれか一記載の印刷媒体の被印刷面
に印刷される印刷データを出力する印刷データ出力手段
と、この印刷データ出力手段により出力される前記印刷
データに併せてその印刷データに関連する前記印刷関連
情報データを出力する関連情報出力手段と、を有する情
報処理部と、この情報処理部から出力された前記印刷デ
ータと前記印刷関連情報データとを取得するデータ取得
手段と、このデータ取得手段により取得された前記印刷
データに基づく所定の情報を前記印刷媒体の前記被印刷
面に印刷する情報印刷手段と、前記印刷媒体の前記関連
情報記憶手段に対して前記データ取得手段により取得さ
れた前記印刷関連情報データを書き込む情報書込装置
と、を有する情報印刷部と、を備える。
【0032】したがって、印刷媒体の被印刷面には情報
処理部の印刷データ出力手段により出力された印刷デー
タに基づく所定の情報が情報印刷部の情報印刷手段によ
り印刷されるとともに、印刷媒体の関連情報記憶手段に
は情報処理部の関連情報出力手段により出力されたその
印刷データに関連する印刷関連情報データが情報印刷部
の情報書込装置により書き込まれる。これにより、例え
ば、印刷関連情報データとして文書データのファイル名
を印刷媒体の関連情報記憶手段に記憶することにより、
元の文書データのファイル名を確実に把握することが可
能になる。また、印刷関連情報データとして文書の印刷
イメージを印刷媒体の関連情報記憶手段に記憶すること
により、その印刷イメージを読み出せば画質を損なうこ
となく印刷物の複製を得ることが可能になる。さらに、
印刷関連情報データとして各ページに文書全体のデータ
を印刷媒体の関連情報記憶手段に記憶することにより、
一部欠損した場合にその補充をすることも可能になる。
さらにまた、印刷関連情報データとして原文書の原デー
タを印刷媒体の関連情報記憶手段に記憶することによ
り、印刷媒体のみで印刷物と電子文書とが取得可能にな
り、混乱が防止される。以上により、セキュリティとユ
ーザビリティとに優れ、かつ、信頼性の高いシステムの
提供が可能になる。
【0033】請求項10記載の発明の周辺装置は、請求
項1ないし5のいずれか一記載の印刷媒体の関連情報記
憶手段に記憶されている印刷関連情報データを取得する
関連情報取得手段と、この関連情報取得手段により取得
された前記印刷関連情報データに基づく所定の情報を印
刷する関連情報印刷手段と、を備える。
【0034】したがって、印刷媒体の関連情報記憶手段
に記憶された印刷関連情報データが関連情報取得手段に
より取得され、関連情報印刷手段によりその印刷関連情
報データに基づく所定の情報が印刷される。これによ
り、例えば、印刷関連情報データとして文書の印刷イメ
ージが印刷媒体の関連情報記憶手段に記録されている場
合には、その印刷イメージを読み出して印刷することが
可能になるので、画質を損なうことなく印刷物の複製を
得ることが可能になる。
【0035】請求項11記載の発明の周辺装置は、請求
項1ないし5のいずれか一記載の印刷媒体の関連情報記
憶手段に記憶されている印刷関連情報データを取得する
関連情報取得手段と、この関連情報取得手段により取得
された前記印刷関連情報データに基づく所定の情報を表
示する関連情報表示手段と、を備える。
【0036】したがって、印刷媒体の関連情報記憶手段
に記憶された印刷関連情報データが関連情報取得手段に
より取得され、関連情報表示手段によりその印刷関連情
報データに基づく所定の情報が表示される。これによ
り、例えば、印刷関連情報データとして文書データのフ
ァイル名が印刷媒体の関連情報記憶手段に記録されてい
る場合には、その文書データのファイル名を読み出して
表示することが可能になるので、元の文書データのファ
イル名を確実に把握することが可能になる。
【0037】請求項12記載の発明の周辺装置は、請求
項1ないし5のいずれか一記載の印刷媒体の関連情報記
憶手段に記憶されている印刷関連情報データを取得する
関連情報取得手段と、この関連情報取得手段により取得
された前記印刷関連情報データを外部に出力する第二関
連情報出力手段と、を備える。
【0038】したがって、印刷媒体の関連情報記憶手段
に記憶された印刷関連情報データが関連情報取得手段に
より取得され、第二関連情報出力手段によりその印刷関
連情報データが出力される。これにより、例えば、印刷
関連情報データとして原文書の原データが印刷媒体の関
連情報記憶手段に記録されている場合には、その原文書
の原データを読み出して出力することが可能になるの
で、印刷物と電子文書とが印刷媒体のみで取得され、混
乱が防止される。
【0039】請求項13記載の発明の情報処理システム
は、請求項9記載の印刷システムと、請求項10、11
または12記載の周辺装置と、を備える。
【0040】したがって、セキュリティとユーザビリテ
ィとに優れ、かつ、信頼性の高い情報処理システムの提
供が可能になる。
【0041】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の情報処理システムにおいて、前記印刷システムの情報
処理部は、請求項12記載の周辺装置に対して前記印刷
関連情報データの出力を要求する関連情報要求手段と、
この関連情報要求手段の要求により請求項12記載の周
辺装置から出力された前記印刷関連情報データを受信す
る関連情報受信手段と、を備える。
【0042】したがって、関連情報要求手段により要求
した印刷関連情報データが、関連情報受信手段を介して
受信される。これにより、例えば、印刷関連情報データ
として文書データのファイル名が印刷媒体の関連情報記
憶手段に記録されている場合には、印刷システムの情報
処理部からの要求により文書データのファイル名が読み
出されて情報処理部に出力されるので、自動的に元の電
子的に保存された文書データを編集ソフト上に読み出す
ことも可能になる。
【0043】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の情報処理システムにおいて、前記印刷システムの情報
処理部は、前記関連情報受信手段により受信した前記印
刷関連情報データを所定の形式に変換する形式変換手段
と、この形式変換手段により所定の形式に変換された前
記印刷関連情報データを外部に出力する形式変換データ
出力手段と、を備える。
【0044】したがって、形式変換手段により所定の形
式に変換された関連情報受信手段により受信した印刷関
連情報データが、形式変換データ出力手段により出力さ
れる。これにより、例えば、印刷媒体の関連情報記憶手
段に記録されていた原文書の原データを印刷関連情報デ
ータとして受信した場合には、この原文書の原データを
別の形式(例えばビットマップやプリンタ用ページ記述
言語等)に変換し、プリンタ等に出力することが可能に
なる。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態の情報処
理システムは、情報処理装置と印刷媒体にて所定の情報
を印刷する印刷装置とで構成される印刷システムと、各
種の周辺装置とで構成されている。ここで、図1は情報
処理装置1を示す機能ブロック図、図2は印刷装置5を
示す機能ブロック図である。
【0046】図1に示すように、CPU(Central Proc
essing Unit)やメモリ等のマイクロコンピュータ構成
のホストコンピュータである情報処理装置1は、印刷シ
ステムの情報処理部として機能するものであって、使用
者が文書の印刷を行いたい場合に用いられるもので、例
えばHDD(Hard Disk Drive)やネットワーク上に設
けられた文書記憶手段2において電子的に保存された文
書データを文書編集手段3(例えば、いわゆるワープロ
ソフト文書)を用いて読み出し、その文書編集手段3に
対して印刷の指示をする。この場合、文書編集手段3が
印刷装置駆動手段4(例えば、プリンタドライバソフト
およびプリンタポート)を介して印刷装置5を駆動して
印刷するのが一般的である。具体的には、プリンタドラ
イバソフトは文書データを印刷装置5が解釈可能なコマ
ンドに変換して(例えばビットマップやプリンタ用ペー
ジ記述言語等)、印刷装置5に印刷データとして出力す
る。ここに、印刷データ出力手段が実現されている。印
刷装置5は、印刷システムの情報印刷部として機能する
ものであって、このような印刷データを受信し、その印
刷データに基づいて普通紙等の印刷媒体の被印刷面(図
示せず)へ印刷する。ここまではすでに広く知られてい
る印刷装置5の動作である。
【0047】本実施の形態の情報処理装置1において
は、文書データに加え、印刷装置5に対して印刷関連情
報データである文書情報データも出力する。ここに、関
連情報出力手段が実現されている。この文書情報データ
は、文書データのファイル名や文書データの作成日時と
いった本来は印刷装置5では印刷されない情報であった
り、文書データそのもの、あるいはその両方といったも
のである。文書データそのものの情報は、文書の印刷イ
メージまたは文書の原ファイルのデータそのもの、ある
いは文書データを汎用的なフォーマット(例えば、プレ
ーンテキストやリッチテキスト、HTML等)に変換し
たものであってもかまわない。なお、文書の印刷イメー
ジの場合、改めて情報処理装置1から印刷装置5に文書
情報データを送信する必要は必ずしもなく、印刷データ
をそのまま用いることもできる。このような文書情報デ
ータを印刷装置5に送る手段はCPUやメモリ等のマイ
クロコンピュータ構成上に動作するソフトウエアで実現
することができる。また、印刷装置5とのインターフェ
ースも、通常の印刷用のインターフェースを用いること
ができる。
【0048】一方、図2に示すように、印刷装置5で
は、まずインターフェース部6を通じて受信した印刷デ
ータを印字部7において印刷媒体に印刷する。ここに、
データ取得手段と情報印刷手段とが実現されている。こ
れは周知の印刷動作である。続いて、同じくインターフ
ェース部6を通じて受信した文書情報データを情報書込
装置として機能する文書情報記録部8を通じて印刷媒体
の関連情報記憶手段に記録する。先に述べたように、文
書情報データが印刷データそのものであった場合は、改
めて文書情報データを受信する必要はない。一方、文書
情報記録部8は印刷媒体の構造や性質と適合したもので
なければならない。例えば、関連情報記憶手段として光
学的に機械読み取り可能なコードシンボル(バーコード
や2次元コード等)を適用した場合には、文書情報デー
タをコードシンボルに変換して印刷媒体の余白部分に印
刷することになり、文書情報記録部8は印字部7と共用
で構成できる。また、関連情報記憶手段として印刷媒体
の裏面に磁性体を塗布した磁気層を適用した場合には、
文書情報記録部8を磁気ヘッドで構成し、この印刷媒体
の裏面の磁気層に文書情報データを磁気記録する。さら
に、関連情報記憶手段としていわゆるICチップを適用
して印刷媒体に内蔵した場合には、文書情報記録部8は
ICチップライターで構成し、文書情報データをICチ
ップに記録する。これらのいずれの文書情報記録部8の
構成例も、すでに市販の部品等を用いれば容易に構築可
能なものである。
【0049】このようにして文書情報記録部8によって
印刷媒体の関連情報記憶手段に記録された文書情報デー
タは、各種周辺装置を介して読み取り可能になってい
る。ここで、図3は周辺装置9を示す機能ブロック図、
図4は別の周辺装置10を示す機能ブロック図、図5は
さらに別の周辺装置11を示す機能ブロック図である。
図3ないし図5に示すように、いずれの周辺装置9,1
0,11にも、関連情報取得手段として機能し、印刷媒
体に記録された文書情報データを読み取って取得する文
書情報読み取り部12が設けられている。この文書情報
読み取り部12は、前述した文書情報記録部8と同様
に、印刷媒体の構造や性質と適合したものでなければな
らない。文書情報データが光学的機械読み取り可能なコ
ードシンボルとして記録されている場合の文書情報読み
取り部12は、CCD(Charge CoupledDevice)カメ
ラ、ラインセンサ、スキャナ等とシンボルデコーダーの
組み合わせで構成される。また、関連情報記憶手段であ
る磁気層に文書情報データが記録されている場合の文書
情報読み取り部12は、磁気ヘッドで構成される。さら
に、文書情報データが関連情報記憶手段であるICチッ
プに記録されている場合の文書情報読み取り部12は、
ICチップ読取装置で構成される。これらのいずれの文
書情報読み取り部12の構成例も、すでに市販の部品等
を用いれば容易に構築可能なものである。
【0050】このようにして文書情報読み取り部12に
おいて読み取られた文書情報データは、図3に示す周辺
装置9においては、表示部13において表示される。つ
まり、この周辺装置9においては、関連情報表示手段が
実現されている。また、図4に示す周辺装置10におい
ては、文書情報読み取り部12において読み取られた文
書情報データは、インターフェース部14を介してこの
周辺装置10に接続された他の装置(例えば、印刷時に
用いた情報処理装置1)に出力される。つまり、この周
辺装置10においては、第二関連情報出力手段が実現さ
れている。さらに、図5に示す周辺装置11において
は、文書情報読み取り部12において読み取られた文書
情報データは、印刷部15において印刷される。つま
り、この周辺装置11においては、関連情報印刷手段が
実現されている。このような表示部13、インターフェ
ース部14、印刷部15は、一般的にコンピュータで用
いられているような汎用的なものを用いることができ、
これらとCPUやメモリ等のマイクロコンピュータ構成
上に動作するソフトウエアで実現することができる。
【0051】なお、特に図示しないが、情報処理装置1
においては、周辺装置10に対して文書情報データの出
力を要求し、この要求によって周辺装置10から出力さ
れた文書情報データを受信することもCPUやメモリ等
のマイクロコンピュータ構成上に動作するソフトウエア
で実現することが可能である。ここに、関連情報要求手
段と関連情報受信手段とが実現されている。また、この
場合、情報処理装置1においては、受信した文書情報デ
ータを所定の形式(例えばビットマップやプリンタ用ペ
ージ記述言語等)に変換し、他の装置(プリンタ等)に
出力することもCPUやメモリ等のマイクロコンピュー
タ構成上に動作するソフトウエアで実現することが可能
である。ここに、形式変換手段と形式変換データ出力手
段が実現されている。
【0052】ここで、文書情報データの利用方法につい
て具体的な例について説明する。例えば、印刷物を見て
元の電子的に保存された文書データを再加工する場合に
は、従来は使用者が印刷物と元の文書データのファイル
名の関係を把握しておいて再加工する必要があり、記憶
違い等によりしばしば混乱の元となったが、本実施例に
よれば、文書情報データとして文書データのファイル名
を記録し、これを周辺装置9の表示部13に表示するこ
とにより、使用者は、印刷物の元の文書データのファイ
ル名を確実に把握することができる。また、この文書デ
ータのファイル名を周辺装置9のインターフェース部1
4を介して情報処理装置1に送信し、自動的に元の電子
的に保存された文書データを編集ソフト上に読み出すこ
ともできる。また、別の例としては、印刷物の複製を得
るために複写機を用いた場合には画質の劣化は避けられ
ないが、文書情報データとして文書の印刷イメージを記
録し、周辺装置11の文書情報読み取り部12でこの印
刷イメージを読み取り、これを印刷部15で印刷すれば
画質を損なうことなく印刷物の複製を得ることができ
る。また、このような印刷は、インターフェース部14
を介して情報処理装置1に送信した後に行うようにして
も良い。さらに、別の例としては、印刷物が複数ページ
にわたっていて一部が紛失してしまう場合があるが、こ
のような場合に対処すべく、各ページに文書情報データ
として文書全体のデータを記録し、これを文書情報読み
取り部12で読み出すことにより、その補充をすること
もできる。さらにまた、別の例としては、印刷物を他の
人に見せてその内容について説明をし、その後印刷物と
ともにその印刷物を電子的に保存した文書データのファ
イルを渡す場合には、従来では印刷物と電子文書が記録
されたフロッピーディスク等のメディアの2種類を手渡
すことになり煩雑で混乱を招いていたが、本実施例によ
れば、文書情報データとして原文書の原データを記録
し、これを文書情報読み取り部12で読み取り、それを
情報処理装置1に送ればこのような混乱も防ぐことがで
きる。
【0053】なお、本実施の形態においては、情報処理
部である情報処理装置と情報印刷部である印刷装置とを
別体で設けたが、これに限るものではなく、印刷システ
ムとして一体化されていても良い。
【0054】次に、本発明の第二の実施の形態を図6な
いし図8に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実
施の形態において説明した部分と同一部分については同
一符号を用い、説明も省略する。なお、以下の実施の形
態についても同様とする。本実施の形態は、熱可逆性表
示媒体20を印刷媒体に適用したものである。この熱可
逆性表示媒体20は、熱エネルギーにより可逆的に光学
特性が変化し、可視情報の記録および消去が可能なもの
であって、何回でも再利用でき、環境問題からもより望
ましいものである。なお、熱エネルギーによる可視情報
の記録および消去は、たとえば熱昇華型のプリンタによ
って可能になっている。
【0055】ここで、図6は熱可逆性表示媒体20を示
す縦断側面図である。図6に示すように、この熱可逆性
表示媒体20は、支持体21の上に画像表示層22と保
護層23とが順次積層されている。この支持体21は、
熱伝導性が良好の白色の樹脂からなり、保護層23は、
透光性の良好な無色の樹脂(例えば、PET樹脂等)か
らなる。つまり、保護層23を介して画像表示層22が
視認できる部分が、被印刷面である。なお、支持体21
は、これに限らず、普通紙と同様に筆記動作が容易な軽
量で薄型のものであれば良い。また、その下地は普通紙
と同様に白色であることが望ましいが、筆記軌跡が読み
取れる色であれば必ずしも白色でなくても良い。
【0056】画像表示層22は、情報の可視的表示を可
逆的に行い表示できる熱可逆性記録層であり、CTC
(Color Thermo Chromic)フィルム等を利用した感熱記
録方式、磁気記録方式、フォトクロミック記録方式、エ
レクトロクロミック方式等が利用できる。特に、本実施
の形態においては、感熱記録方式、すなわち、熱エネル
ギーにより可逆的に光学特性が変化し、可視情報の記録
および消去が可能である熱可逆性記録層が好ましいもの
として挙げられる。この熱エネルギーにより可逆記録が
行えるものとしては、少なくともロイコ染料と顕色剤と
を含む層、有機低分子化合物の粒子を含有する樹脂層、
低分子または高分子液晶化合物を含む層等のいずれかで
構成される熱可逆性記録層が好ましいものとして挙げら
れる。
【0057】まず、画像表示層22として少なくともロ
イコ染料と顕色剤とを含む層を適用した場合について説
明する。少なくともロイコ染料と顕色剤とを含む層は樹
脂バインダー中にロイコ染料および顕色剤を分散させる
ことにより形成されており、ロイコ染料としては、例え
ばフタリド系化合物、アザフタリド系化合物、フルオラ
ン系化合物、フェノチアジン系化合物、ロイコオーラミ
ン系化合物など公知の染料前駆体が挙げられる。具体的
には、特開平05−124360号公報記載の公知のロ
イコ染料が使用できる。
【0058】また、顕色剤としては、分子内にロイコ染
料を発色させる顕色能を有する構造を有する化合物が挙
げられる。例えば、フェノール性水酸基、カルボン酸
基、リン酸基等と分子間の凝集力を制御する構造や長鎖
炭化水素基が連結した構造を有する化合物である。連結
部分にはヘテロ原子を含む2価の基を介していても良
く、また長鎖炭化水素基中にもヘテロ原子を含む2価の
基または芳香族炭化水素基が含まれていても良い。具体
的には、特開平05−124360号公報等に記載され
ている公知の顕色剤が使用できる。
【0059】さらに、樹脂バインダーとしては、例えば
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラ
ール、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホ
ン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンオキシド、
フッソ樹脂、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミ
ド、ポリベンズイミダゾール、ポリスチレン、スチレン
系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリエステル、芳香族ポ
リエステル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、
ポリメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸エステ
ル系共重合体、マレイン酸系共重合体、エポキシ樹脂、
アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポ
リビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロ
ピレンオキサイド、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、デンプン、ゼラチン、カゼイン類等を挙げる
ことができる。
【0060】また、画像表示層22の皮膜の強度を挙げ
ることを目的に、各種硬化剤、架橋剤を添加しても良
い。このような硬化剤、架橋剤の例としては、イソシア
ネート基をもつ化合物、ポリアミドエピクロロヒドリン
樹脂、エポキシ基をもつ化合物、グリオキザール、ジル
コニウム化合物等が挙げられる。
【0061】なお、画像表示層22は、電子線硬化性あ
るいは紫外線硬化性バインダーを用いて形成することも
できる。かかるバインダーとしては、エチレン性不飽和
結合を有する化合物が挙げられる。これらの具体例とし
ては、 1.脂肪族、脂環族、芳香族の多価アルコール及びポリ
アルキレングリコールのポリ(メタ)アクリレート 2.脂肪族、脂環族、芳香族、芳香脂肪族の多価アルコ
ールにポリアルキレンオキサイドを付加させた多価アル
コールのポリ(メタ)アクリレート 3.ポリエステルポリ(メタ)アクリレート 4.ポリウレタンポリ(メタ)アクリレート 5.エポキシポリ(メタ)アクリレート 6.ポリアミドポリ(メタ)アクリレート 7.ポリ(メタ)アクリロイルオキシアルキルリン酸エ
ステル 8.(メタ)アクリロイル基を側鎖、または末端に有す
るビニル系またはジエン系化合物 9.単官能(メタ)アクリレート、ビニルピロリドン、
(メタ)アクリロイル化合物 10.エチレン性不飽和結合を有するシアノ化合物 11.エチレン性不飽和結合を有するモノあるいはポリ
カルボン酸、およびそれらのアルカリ金属塩、アンモニ
ウム塩、アミン塩等 12.エチレン性不飽和(メタ)アクリルアミドまたは
アルキル置換(メタ)アクリルアミドおよびその多量体 13.ビニルラクタムおよびポリビニルラクタム化合物 14.エチレン性不飽和結合を有するモノあるいはポリ
エーテルおよびそのエステル 15.エチレン性不飽和結合を有するアルコールのエス
テル 16.エチレン性不飽和結合を有するポリアルコールお
よびそのエステル 17.スチレン、ジビニルベンゼン等1個以上のエチレ
ン性不飽和結合を有する芳香族化合物 18.(メタ)アクリロイルオキシ基を側鎖、または末
端に有するポリオルガノシロキサン系化合物 19.エチレン性不飽和結合を有するシリコーン化合物 20.上記1〜19記載の化合物の多量体あるいはオリ
ゴエステル(メタ)アクリレート変成物等が挙げられ
る。
【0062】紫外線硬化性バインダーを用いて画像表示
層22を形成する場合には、光重合開始剤を混合して用
いる。この光重合開始剤としては、ジクロロアセトフェ
ノンあるいはトリクロロアセトフェノンのようなアセト
フェノン類、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾイン、
ベンゾインアルキルエーテル、ベンジルジメチルケター
ル、テトラメチルチウラムモノサルファイド、チオキサ
ントン類、アゾ化合物、ジアリールヨードニウム塩、ト
リアリールスルフォニウム塩、ビス(トリクロロメチ
ル)トリアジン化合物等が挙げられる。
【0063】上述したようなロイコ染料および顕色剤を
用いた画像表示層22は、図7に示すプロセスで発色・
消色する。初期の消色状態(A)を加熱すると温度T1
以上でロイコ染料と顕色剤が溶融混合して発色し
(B)、この状態を急冷すると発色状態のまま固定され
る(C)。発色状態(C)を加熱していくと、発色温度
1より低い温度T2で消色し(D)、冷却すれば初期と
同様の消色状態となる。
【0064】したがって、画像表示層22が透明な部分
では保護層23を介して支持体21の白色が視認され、
画像表示層22が黒色に発色変化した部分ではこの色が
保護層23を介して視認される。これにより、熱可逆性
表示媒体20の画像表示層22は、加熱により透明状態
と黒色状態とに可逆的に変化するように調整されてい
る。
【0065】次に、変形例として、画像表示層22とし
て有機低分子化合物の粒子を含有する樹脂層を適用した
場合について説明する。この有機低分子化合物の粒子を
含有する樹脂層の光散乱性は、温度に依存してその透明
度が可逆的に変化する性質を有している。
【0066】このような有機低分子化合物の粒子を含有
する樹脂層に用いられる樹脂は、有機低分子物質を均一
に分散保持した層を形成すると共に、最大透明時の透明
度に影響を与える材料である。このため樹脂母材は透明
性が良く、機械的に安定で、且つ成膜性の良い樹脂が好
ましい。このような樹脂としては、ポリ塩化ビニル;塩
化ビニル-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル
-ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル-
マレイン酸共重合体、塩化ビニル-アクリレート共重合
体等の塩化ビニル系共重合体;ポリ塩化ビニリデン、塩
化ビニリデン-塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン-ア
クリロニトリル共重合体等の塩化ビニリデン系共重合
体;ポリエステル;ポリアミド;ポリアクリレート又はポ
リメタクリレートあるいはアクリレート-メタクリレー
ト共重合体;シリコン樹脂等が挙げられる。これらは単
独であるいは2種以上混合して使用される。
【0067】また、この有機低分子化合物の粒子を含有
する樹脂層に用いられる有機低分子化合物としては、一
般に融点30〜200℃好ましくは50〜150℃程度
のものが使用される。このような有機低分子化合物とし
ては、アルカノール;アルカンジオール;ハロゲンアル
カノールまたはハロゲンアルカンジオール;アルキルア
ミン;アルカン;アルケン;アルキン;ハロゲンアルカ
ン;ハロゲンアルケン;ハロゲンアルキン;シクロアル
カン;シクロアルケン;シクロアルキン;飽和または不
飽和モノまたはジカルボン酸又はこれらのエステル、ア
ミド又はアンモニウム塩;飽和または不飽和ハロゲン脂
肪酸またはこれらのエステル、アミド又はアンモニウム
塩;アリルカルボン酸またはそれらのエステル、アミド
又はアンモニウム塩;ハロゲンアリルカルボン酸または
それらのエステル、アミド又はアンモニウム塩;チオア
ルコール;チオカルボン酸又はそれらのエステル、アミ
ンまたはアンモニウム塩;チオアルコールのカルボン酸
エステル等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上
混合して使用される。これらの化合物の炭素数は10〜
60、好ましくは10〜38、特に10〜30が好まし
い。エステル中のアルコール基部分は飽和していても飽
和していなくてもよく、またハロゲン置換されていても
よい。いずれにしても有機低分子化合物は、分子中に酸
素、窒素、硫黄及びハロゲンの少なくとも1種、例えば
−OH、−COOH、−CONH−、−COOR、−N
H−、−NH2、−S−、−S−S−、−O−、ハロゲ
ン等を含む化合物であることが好ましい。さらに、透明
化できる温度の巾を広げるには、上記の有機低分子化合
物を適宜組合せるか、または、有機低分子化合物と融点
の異なる他の材料とを組合せればよい。これらは例えば
特開昭63−39378号、特開昭63−130380
号などの公報や、特願昭63−14754号、特願平1
−140109号などの明細書で明らかにされている
が、これらに限定されるものではない。
【0068】これらの有機低分子化合物と樹脂とからな
る有機低分子化合物の粒子を含有する樹脂層で構成され
る画像表示層22は、図8に示すプロセスで透明化また
は白濁化する。図8は、熱による透明度の変化を表わし
ているグラフであり、樹脂及びこの樹脂中に分散された
有機低分子化合物を主成分とする画像表示層22は、例
えばT0以下の常温では白濁不透明状態にある。これを
温度T2に加熱すると透明になり、この状態で再びT0
下の常温に戻しても透明のままである。更にT3以上の
温度に加熱すると、最大透明度と最大不透明度との中間
の半透明状態になる。次に、この温度を下げて行くと、
再び透明状態をとることなく最初の白濁不透明状態に戻
る。なお、この不透明状態のものをT1〜T2間の温度に
加熱した後、常温即ちT0以下の温度に冷却した場合に
は透明と不透明との中間の状態をとることができる。ま
た、常温で透明になったものも再びT3以上の温度に加
熱した後に常温に戻せば再び白濁不透明状態に戻る。
【0069】さらに、変形例として、画像表示層22に
低分子または高分子液晶化合物を含む層を適用した場合
について説明する。この画像表示層22に用いられる高
分子液晶化合物としては、主鎖または側鎖にメソゲン
(液晶性を示す分子)が結合された主鎖型および側鎖型
分子液晶等が用いられる。高分子液晶化合物は、通常、
重合可能なメソゲン化合物(メソゲンモノマーと呼ぶ)
を重合するか、あるいは水素化ポリシリコーン等の反応
性ポリマーに付加反応可能なメソゲン化合物を付加させ
て製造することができる。このような技術はMakromol.C
hem.,179,p273(1978),Eur,Poly.J.,18,p651(1982)及びM
ol.Cryst.Liq.Cryst.,169,p167(1989)等に開示されてい
る。本発明に使用される高分子液晶化合物も同様な方法
で製造することができる。
【0070】メソゲンモノマーおよび付加反応可能なメ
ソゲン化合物としては、ビフェニル系、フェニルベンゾ
エート系、シクロヘキシルベンゼン系、アゾキシベンゼ
ン系、アゾベンゼン系、アゾメチン系、フェニルピリミ
ジン系、ジフェニルアセチレン系、ビフェニルベンゾエ
ート系、シクロヘキシルビフェニル系、ターフェニル系
等の剛直な分子(メソゲン)に、好ましくは所定の長さ
のアルキルスペーサーを介して、アクリル酸エステル
基、メタクリル酸エステル基またはビニル基が結合した
種々の化合物等が代表的なものとして挙げられる。
【0071】本実施の形態の熱可逆性表示媒体20にお
いては、文書情報データを記録したコードシンボル(図
示せず)が不可視インクによって形成されている。ここ
で、不可視の材料について説明する。不可視の材料の中
で光学的に検知できるものとしては、光を吸収し、その
反射強度の差により検知できる材料、または光の吸収に
より励起し、蛍光を発し、それを検知できる材料が用い
られる。光を吸収しその反射強度の差により検知できる
材料は、可視域での吸収は低く、それ以外の波長領域で
の吸収を有する材料を用いることができる。文書情報デ
ータは、これらの材料で形成された吸収する部分と反射
する部分から形成され、これらの吸収/反射による可視
域外での光学濃度の差から情報を検知できる。また、こ
れらは可視域の光学濃度の差が極めて小さいため、肉眼
ではほとんど視認されない。照射光については、紫外光
による媒体含有物の劣化等の耐光性を考慮し、赤外光の
照射により、光学的に認識できることが好ましい。有機
系の赤外吸収材料としては、シアニン系色素、ナフトキ
ノン系色素、フタロシアニン系色素、アントラキノン系
色素、ジオール系色素、トリフェニルメタン系色素等が
挙げられる。これらは可視域にも吸収があるため、赤味
がかったクリーム色を呈している。これに対し、可視域
では吸収を持たず、赤外域に吸収を有する無機系の材料
がより好ましい。例えば、少なくともNd、Yb、In、Sn、
Znを含有した化合物を用いることができる。特に、これ
ら金属およびこれらの酸化物、硫化物、ハロゲン化物な
どの化合物が好ましく、これら化合物は白色、または淡
い青色であり、情報担体を不可視化するに適している。
これら化合物の具体的な例として、酸化イッテルビウ
ム、酸化錫、酸化亜鉛、硫化イッテルビウム、硫化亜
鉛、塩化イッテルビウム、塩化インジウム、塩化錫、塩
化亜鉛、臭化イッテルビウム、臭化インジウム、インジ
ウム−錫混合酸化物、またはインジウム−錫混合酸化物
とアルミナ、硫酸バリウム、二酸化珪素、炭酸カルシウ
ムから選ばれる1種との混合物等が挙げられる。また、Y
b、In、Sn、Znを含みこれらと酸との塩も有効な赤外吸
収材料である。これらの具体的な例として、硫酸イッテ
ルビウム、硫酸亜鉛、硫酸インジウム、硝酸イッテルビ
ウム、硝酸錫、過塩素酸イッテルビウム、炭酸イッテル
ビウム、炭酸亜鉛、炭酸インジウム、酢酸イッテルビウ
ム、酢酸亜鉛、酢酸錫、ニコチン酸イッテルビウム、リ
ン酸イッテルビウム、リン酸亜鉛、リン酸錫、シュウ酸
イッテルビウム、シュウ酸亜鉛、シュウ酸錫等が挙げら
れる。
【0072】また、光の吸収により励起し、蛍光を発
し、それを検知できる材料は、発せられる蛍光波長、強
度差で検知できるものが用いられる。特に、紫外光によ
る媒体含有物の劣化等の耐光性を考慮し、赤外光により
励起し、蛍光を発する材料が好ましい。この赤外光を吸
収し、蛍光を発する材料としては、光学活性元素として
少なくともNdを含む有機金属化合物がある。これら有機
金属化合物中の有機化合物としては、カルボン酸類、ケ
トン類、エーテル類、アミン類から選択される。これら
の具体的な例としては、桂皮酸ネオジム、ナフトエ酸ネ
オジム等が挙げられる。また、光学活性元素として、Nd
およびYbを含む有機金属化合物がより好ましく、これら
の具体的な例としては、桂皮酸ネオジム・イッテルビウ
ム複合塩、安息香酸ネオジム・イッテルビウム複合塩、
ナフトエ酸ネオジム・イッテルビウム複合塩等が挙げら
れる。また、Nd、Yb、Erの1種以上の元素を含む含酸素
酸塩化合物も赤外蛍光材料として使用できる。この含酸
素酸塩化合物の具体的な例としては、リン酸塩化合物、
バナジン酸塩化合物、ホウ酸塩化合物、モリブデン酸塩
化合物等が挙げられる。さらに、光学活性元素としてFe
およびErを含有し、他にSc、Ga、Al、In、Y、Bi、Ce、G
d、Lu、Laから選択された少なくとも1種以上の元素を含
有した化合物も赤外蛍光材料として使用できる。また、
光学活性元素としてYbを含有し、この他Sc、Ga、Al、I
n、Y、Bi、Ce、Gd、Lu、Laから選択された少なくとも1
種以上の元素を含有した化合物も赤外蛍光材料として用
いることができる。さらに、赤外領域に吸収を有する有
機化合物を担持させた、Nb、Yb、Erから選択された1種
以上の希土類含有有機化合物も赤外蛍光材料として用い
ることができる。これら赤外領域に吸収を有する有機化
合物としては、ポリメチン系色素、アントラキノン系色
素、ジオール系色素、フタロシアニン系色素、インドフ
ェノール系色素、アゾ系色素等から選択できる。
【0073】なお、本実施の形態においては、文書情報
データを記録したコードシンボルを不可視インクによっ
て形成したが、これに限るものではなく、可視インクで
形成するようにしても良い。
【0074】また、熱昇華型のプリンタによって熱エネ
ルギーを与えることにより、画像表示層22を変化させ
て文書情報データをコード化したコードシンボルを形成
するようにしても良い。この場合には、画像表示層22
が関連情報記憶手段としても機能することになる。
【0075】次に、本発明の第三の実施の形態を図9に
基づいて説明する。本実施の形態は、第二の実施の形態
の熱可逆性表示媒体20に代えて熱可逆性表示媒体30
を用いたものである。
【0076】ここで、図9は熱可逆性表示媒体30の縦
断側面図である。図9に示すように、この熱可逆性表示
媒体30は、第二の実施の形態の熱可逆性表示媒体20
の保護層23とは反対側に、磁性体を含む磁気記録層3
1を設けた点で異なっている。
【0077】磁気記録層31は、支持体21上に磁気記
録層形成液をワイヤーバーで塗布乾燥することにより、
約10μmの厚さに形成されたものである。なお、磁気
記録層31は、支持体21上の全面に塗布する必要はな
く、一部であっても良い。ここで、磁気記録層形成液
は、下記の構成で調整されている。
【0078】
【表1】
【0079】そして、本実施の形態においては、熱可逆
性表示媒体30の磁気記録層31には、文書情報データ
がコード化され、規則的に着磁されることで記録されて
いる。つまり、磁気記録層31が関連情報記憶手段とし
て機能することになる。
【0080】
【発明の効果】請求項1記載の発明の印刷媒体によれ
ば、印刷データに基づく所定の情報が印刷される被印刷
面を有するとともに前記印刷データに関連する印刷関連
情報データを記憶する関連情報記憶手段を有することに
より、印刷媒体の被印刷面には印刷データに基づく所定
の情報を印刷するとともに、印刷媒体の関連情報記憶手
段にはその印刷データに関連する印刷関連情報データを
記憶することができるので、例えばこの印刷関連情報デ
ータを読み出すことで、印刷データに関連する印刷関連
情報データを再利用することができる。
【0081】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の印刷媒体において、熱エネルギーにより発色状態と
消色状態とを可逆的に変化させることで可視情報の表示
および消去が可能である熱可逆性記録層を前記被印刷面
に有する熱可逆性表示媒体であることにより、各種情報
が可逆的に表示及び消去可能になり、ユーザビリティが
高く、低コストで省資源化を図ることができる印刷媒体
を提供することができる。
【0082】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の印刷媒体において、前記熱可逆性記録層は、少なく
ともロイコ染料と顕色剤とを含んでいることにより、熱
可逆性表示媒体に各種情報の書き換えが簡単に、かつ、
高品質でできるような材料を用いるので、低コストでユ
ーザビリティの高い印刷媒体を提供することができる。
【0083】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の印刷媒体において、前記熱可逆性記録層は、有機低
分子化合物の粒子を含有する樹脂層であることにより、
熱可逆性表示媒体に対する各種情報の書き換えが簡単
に、かつ、高品質でできるような材料を用いるので、低
コストでユーザビリティの高い印刷媒体を提供すること
ができる。
【0084】請求項5記載の発明によれば、請求項2記
載の印刷媒体において、前記熱可逆性記録層は、低分子
液晶化合物または高分子液晶化合物を含んでいることに
より、熱可逆性表示媒体に対する各種情報の書き換えが
簡単に、かつ、高品質でできるような材料を用いるの
で、低コストでユーザビリティの高い印刷媒体を提供す
ることができる。
【0085】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし5のいずれか一記載の印刷媒体において、前記関連
情報記憶手段は、光学的に前記印刷関連情報データの検
出が可能なコードシンボルであることにより、安価な構
成で印刷関連情報データを記憶することができる。
【0086】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし5のいずれか一記載の印刷媒体において、前記関連
情報記憶手段は、磁気的に前記印刷関連情報データの検
出が可能な磁性体で形成された磁気層であることによ
り、書き換え自在に印刷関連情報データを記憶すること
ができる。
【0087】請求項8記載の発明によれば、請求項1な
いし5のいずれか一記載の印刷媒体において、前記関連
情報記憶手段は、電子的に前記印刷関連情報データの検
出が可能なICチップであることにより、印刷関連情報
データを書き換え自在に大量に記憶することができる。
【0088】請求項9記載の発明の印刷システムによれ
ば、請求項1ないし5のいずれか一記載の印刷媒体の被
印刷面に印刷される印刷データを出力する印刷データ出
力手段と、この印刷データ出力手段により出力される前
記印刷データに併せてその印刷データに関連する前記印
刷関連情報データを出力する関連情報出力手段と、を有
する情報処理部と、この情報処理部から出力された前記
印刷データと前記印刷関連情報データとを取得するデー
タ取得手段と、このデータ取得手段により取得された前
記印刷データに基づく所定の情報を前記印刷媒体の前記
被印刷面に印刷する情報印刷手段と、前記印刷媒体の前
記関連情報記憶手段に対して前記データ取得手段により
取得された前記印刷関連情報データを書き込む情報書込
装置と、を有する情報印刷部と、を備え、印刷媒体の被
印刷面には情報処理部の印刷データ出力手段により出力
された印刷データに基づく所定の情報を情報印刷部の情
報印刷手段により印刷するとともに、印刷媒体の関連情
報記憶手段には情報処理部の関連情報出力手段により出
力されたその印刷データに関連する印刷関連情報データ
を情報印刷部の情報書込装置により書き込むことによ
り、例えば、印刷関連情報データとして文書データのフ
ァイル名を印刷媒体の関連情報記憶手段に記憶すること
で、元の文書データのファイル名を確実に把握すること
ができ、また、印刷関連情報データとして文書の印刷イ
メージを印刷媒体の関連情報記憶手段に記憶すること
で、その印刷イメージを読み出せば画質を損なうことな
く印刷物の複製を得ることができ、さらに、印刷関連情
報データとして各ページに文書全体のデータを印刷媒体
の関連情報記憶手段に記憶することで、一部欠損した場
合にその補充をすることもでき、さらにまた、印刷関連
情報データとして原文書の原データを印刷媒体の関連情
報記憶手段に記憶することで、印刷媒体のみで印刷物と
電子文書とが取得可能になり、混乱を防止することがで
きるので、セキュリティとユーザビリティとに優れ、か
つ、信頼性の高いシステムを提供することができる。
【0089】請求項10記載の発明の周辺装置によれ
ば、請求項1ないし5のいずれか一記載の印刷媒体の関
連情報記憶手段に記憶されている印刷関連情報データを
取得する関連情報取得手段と、この関連情報取得手段に
より取得された前記印刷関連情報データに基づく所定の
情報を印刷する関連情報印刷手段と、を備え、印刷媒体
の関連情報記憶手段に記憶された印刷関連情報データを
関連情報取得手段により取得し、関連情報印刷手段によ
りその印刷関連情報データに基づく所定の情報を印刷す
ることにより、例えば、印刷関連情報データとして文書
の印刷イメージが印刷媒体の関連情報記憶手段に記録さ
れている場合には、その印刷イメージを読み出して印刷
することができるので、画質を損なうことなく印刷物の
複製を得ることができる。
【0090】請求項11記載の発明の周辺装置によれ
ば、請求項1ないし5のいずれか一記載の印刷媒体の関
連情報記憶手段に記憶されている印刷関連情報データを
取得する関連情報取得手段と、この関連情報取得手段に
より取得された前記印刷関連情報データに基づく所定の
情報を表示する関連情報表示手段と、を備え、印刷媒体
の関連情報記憶手段に記憶された印刷関連情報データを
関連情報取得手段により取得し、関連情報表示手段によ
りその印刷関連情報データに基づく所定の情報を表示す
ることにより、例えば、印刷関連情報データとして文書
データのファイル名が印刷媒体の関連情報記憶手段に記
録されている場合には、その文書データのファイル名を
読み出して表示することができるので、元の文書データ
のファイル名を確実に把握することができる。
【0091】請求項12記載の発明の周辺装置によれ
ば、請求項1ないし5のいずれか一記載の印刷媒体の関
連情報記憶手段に記憶されている印刷関連情報データを
取得する関連情報取得手段と、この関連情報取得手段に
より取得された前記印刷関連情報データを外部に出力す
る第二関連情報出力手段と、を備え、印刷媒体の関連情
報記憶手段に記憶された印刷関連情報データを関連情報
取得手段により取得し、第二関連情報出力手段によりそ
の印刷関連情報データを出力することにより、例えば、
印刷関連情報データとして原文書の原データが印刷媒体
の関連情報記憶手段に記録されている場合には、その原
文書の原データを読み出して出力することができるの
で、印刷媒体のみで印刷物と電子文書とが取得可能にな
り、混乱を防止することができる。
【0092】請求項13記載の発明の情報処理システム
によれば、請求項9記載の印刷システムと、請求項1
0、11または12記載の周辺装置と、を備えることに
より、セキュリティとユーザビリティとに優れ、かつ、
信頼性の高い情報処理システムを提供することができ
る。
【0093】請求項14記載の発明によれば、請求項1
3記載の情報処理システムにおいて、前記印刷システム
の情報処理部は、請求項12記載の周辺装置に対して前
記印刷関連情報データの出力を要求する関連情報要求手
段と、この関連情報要求手段の要求により請求項12記
載の周辺装置から出力された前記印刷関連情報データを
受信する関連情報受信手段と、を備え、関連情報要求手
段により要求した印刷関連情報データを関連情報受信手
段を介して受信することにより、例えば、印刷関連情報
データとして文書データのファイル名が印刷媒体の関連
情報記憶手段に記録されている場合には、印刷システム
の情報処理部からの要求により文書データのファイル名
が読み出されて情報処理部に出力されるので、自動的に
元の電子的に保存された文書データを編集ソフト上に読
み出すこともできる。
【0094】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載の情報処理システムにおいて、前記印刷システム
の情報処理部は、前記関連情報受信手段により受信した
前記印刷関連情報データを所定の形式に変換する形式変
換手段と、この形式変換手段により所定の形式に変換さ
れた前記印刷関連情報データを外部に出力する形式変換
データ出力手段と、を備え、形式変換手段により所定の
形式に変換された関連情報受信手段により受信した印刷
関連情報データを形式変換データ出力手段により出力す
ることにより、例えば、印刷媒体の関連情報記憶手段に
記録されていた原文書の原データを印刷関連情報データ
として受信した場合には、この原文書の原データを別の
形式(例えばビットマップやプリンタ用ページ記述言語
等)に変換し、プリンタ等に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の情報処理装置を示
す機能ブロック図である。
【図2】印刷装置を示す機能ブロック図である。
【図3】周辺装置を示す機能ブロック図である。
【図4】別の周辺装置を示す機能ブロック図である。
【図5】さらに別の周辺装置を示す機能ブロック図であ
る。
【図6】本発明の第二の実施の形態の熱可逆性表示媒体
を示す縦断側面図である。
【図7】ロイコ染料および顕色剤を用いた熱可逆性記録
層が発色・消色するプロセスを説明するグラフである。
【図8】有機低分子と樹脂とからなる熱可逆性記録層が
透明化・白濁化するプロセスを説明するグラフである。
【図9】本発明の第三の実施の形態の熱可逆性表示媒体
を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 情報処理部 5 情報印刷部 8 情報書込装置 9,10,11 周辺装置 12 関連情報取得手段 20 印刷媒体、熱可逆性表示媒体 22 熱可逆性記録層、関連情報記憶手段 30 印刷媒体、熱可逆性表示媒体 31 磁性体で形成された磁気層、関連情報記憶手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B42D 15/10 521 G06K 17/00 A 5B058 G06F 3/12 B41J 3/20 109E G06K 17/00 B41M 5/18 101A 5/26 102 19/06 G06K 19/00 B 19/07 C 19/00 J Z (72)発明者 服部 仁 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 筒井 恭治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鳥居 昌史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 古屋 浩美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C005 HA01 HA19 JA15 JA26 JB21 JC02 KA15 KA25 LA11 LA20 LB04 LB06 LB25 LB55 MA01 SA03 TA28 TA40 2H026 AA09 BB02 BB21 DD42 FF01 FF25 2H111 EA04 EA27 5B021 AA01 BB09 DD18 NN15 5B035 AA00 BA00 BB01 BB02 BB04 BB09 BC00 5B058 CA01 CA31 KA02 KA05 KA06 KA08 YA20

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データに基づく所定の情報が印刷さ
    れる被印刷面を有するとともに前記印刷データに関連す
    る印刷関連情報データを記憶する関連情報記憶手段を有
    する印刷媒体。
  2. 【請求項2】 熱エネルギーにより発色状態と消色状態
    とを可逆的に変化させることで可視情報の表示および消
    去が可能である熱可逆性記録層を前記被印刷面に有する
    熱可逆性表示媒体である請求項1記載の印刷媒体。
  3. 【請求項3】 前記熱可逆性記録層は、少なくともロイ
    コ染料と顕色剤とを含んでいる請求項2記載の印刷媒
    体。
  4. 【請求項4】 前記熱可逆性記録層は、有機低分子化合
    物の粒子を含有する樹脂層である請求項2記載の印刷媒
    体。
  5. 【請求項5】 前記熱可逆性記録層は、低分子液晶化合
    物または高分子液晶化合物を含んでいる請求項2記載の
    印刷媒体。
  6. 【請求項6】 前記関連情報記憶手段は、光学的に前記
    印刷関連情報データの検出が可能なコードシンボルであ
    る請求項1ないし5のいずれか一記載の印刷媒体。
  7. 【請求項7】 前記関連情報記憶手段は、磁気的に前記
    印刷関連情報データの検出が可能な磁性体で形成された
    磁気層である請求項1ないし5のいずれか一記載の印刷
    媒体。
  8. 【請求項8】 前記関連情報記憶手段は、電子的に前記
    印刷関連情報データの検出が可能なICチップである請
    求項1ないし5のいずれか一記載の印刷媒体。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし5のいずれか一記載の印
    刷媒体の被印刷面に印刷される印刷データを出力する印
    刷データ出力手段と、この印刷データ出力手段により出
    力される前記印刷データに併せてその印刷データに関連
    する前記印刷関連情報データを出力する関連情報出力手
    段と、を有する情報処理部と、 この情報処理部から出力された前記印刷データと前記印
    刷関連情報データとを取得するデータ取得手段と、この
    データ取得手段により取得された前記印刷データに基づ
    く所定の情報を前記印刷媒体の前記被印刷面に印刷する
    情報印刷手段と、前記印刷媒体の前記関連情報記憶手段
    に対して前記データ取得手段により取得された前記印刷
    関連情報データを書き込む情報書込装置と、を有する情
    報印刷部と、を備える印刷システム。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし5のいずれか一記載の
    印刷媒体の関連情報記憶手段に記憶されている印刷関連
    情報データを取得する関連情報取得手段と、 この関連情報取得手段により取得された前記印刷関連情
    報データに基づく所定の情報を印刷する関連情報印刷手
    段と、を備える周辺装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし5のいずれか一記載の
    印刷媒体の関連情報記憶手段に記憶されている印刷関連
    情報データを取得する関連情報取得手段と、 この関連情報取得手段により取得された前記印刷関連情
    報データに基づく所定の情報を表示する関連情報表示手
    段と、を備える周辺装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし5のいずれか一記載の
    印刷媒体の関連情報記憶手段に記憶されている印刷関連
    情報データを取得する関連情報取得手段と、 この関連情報取得手段により取得された前記印刷関連情
    報データを外部に出力する第二関連情報出力手段と、を
    備える周辺装置。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の印刷システムと、 請求項10、11または12記載の周辺装置と、を備え
    る情報処理システム。
  14. 【請求項14】 前記印刷システムの情報処理部は、請
    求項12記載の周辺装置に対して前記印刷関連情報デー
    タの出力を要求する関連情報要求手段と、この関連情報
    要求手段の要求により請求項12記載の周辺装置から出
    力された前記印刷関連情報データを受信する関連情報受
    信手段と、を備える請求項13記載の情報処理システ
    ム。
  15. 【請求項15】 前記印刷システムの情報処理部は、前
    記関連情報受信手段により受信した前記印刷関連情報デ
    ータを所定の形式に変換する形式変換手段と、この形式
    変換手段により所定の形式に変換された前記印刷関連情
    報データを外部に出力する形式変換データ出力手段と、
    を備える請求項14記載の情報処理システム。
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