JP2004237538A - 可逆性記録媒体およびそれを用いた印字画像形成方法 - Google Patents

可逆性記録媒体およびそれを用いた印字画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱手段による印字画像の形成に支障となる原因をつくらない、表面に筆記具でインク画像を形成することが可能な、加筆性に優れた可逆性記録媒体を提供すること。
【解決手段】少なくとも支持体上に熱エネルギーを加えることによって発色と消色した状態を形成する可逆性記録層が設けられ、熱エネルギー印加によって該可逆性記録層に形成された発色画像を支持体表面側から視認するのに用いられる可逆性記録媒体であって、該記録層に形成された画像が前記支持体側から認識し得る程度に、支持体が透明性であり、かつヘイズ値が90%以上であることを特徴とする可逆性記録媒体。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書き替え自在に各種情報を表示でき、かつ加筆性に優れた可逆性記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子供与性呈色性化合物(以下、発色剤またはロイコ染料ともいう)と電子受容性化合物(以下、顕色剤ともいう)との間の発色反応を利用した感熱記録媒体は広く知られており、ファクシミリ、ワードプロセッサー、科学計測機などのプリンターに使用されている。しかし、これらの実用化されている従来の記録媒体はいずれも不可逆的な発色であり、一度記録した画像を消去して繰り返して使用することはできない。
【0003】
一方、近年のゴミとして捨てられる紙の量が膨大となり、その処理は深刻な問題となっている。このためコピー紙をリサイクルして用いる等、森林をはじめとする地球環境の保護の気運が高まっており、この一つとして、書き換え可能な記録媒体の開発が行なわれている。
この書き換え可能な記録媒体に関し、従来、発色と消色を可逆的に行なうことができる記録媒体(可逆性記録媒体という)も提案されており、例えば、顕色剤として没食子酸とフロログルシノールを用いるもの(例えば、特許文献1参照)、発色剤、顕色剤及びカルボン酸エステル等の成分からなる均一相溶体を記録層に含有するもの(例えば、特許文献2〜4参照)、顕色剤にアスコルビン酸誘導体を用いたもの(例えば、特許文献5参照)、顕色剤にビス(ヒドロキシフェニル)酢酸または没食子酸と高級脂肪族アミンとの塩を用いるもの(例えば、特許文献6、7参照)等の技術が提案されている。
【0004】
さらに、本発明者等は、先に、顕色剤として長鎖脂肪族炭化水素基をもつ有機リン酸化合物、脂肪族カルボン酸化合物またはフェノール化合物を用い、これと発色剤であるロイコ染料とを組み合わせて、発色と消色を加熱冷却条件を選択することによって容易に行なわせることができ、しかもその発色状態と消色状態を常温において安定に保持させることが可能であり、さらには発色と消色を安定して繰り返すことが可能な可逆性発色組成物およびこれを記録層に用いた可逆性感熱記録媒体を提案した(例えば、特許文献8参照)。これは発色の安定性と消色性のバランスや発色濃度の点で実用レベルの性能を持つものである。
これら可逆性記録媒体は、厚手のカード状あるいは薄手のシート状にして利用され、記録層の本来の機能に基づいて、表示したい情報をサーマルヘッドや熱ペン等の加熱手段によって印字画像を形成することができるものであるが、さらに該記録媒体の加熱手段印加側表面にマーカーペン等の筆記具で筆記しインク画像を形成することも行なわれている。
しかしながら、インク画像を形成する際に筆記具によって生ずる傷や、インクカス等によって、可逆性記録媒体を繰り返し利用し印字画像の書き換える際、そのような傷やカスが消去不良または印字不良を起こす原因となっている。
この問題は、可逆性記録媒体を利用し広く普及させるためには障害になることであるが、従来この問題自体課題として認識されておらず、無論解決策の提案もないのが実情である。
【0005】
【特許文献1】
特開昭60−193691号公報(請求項1)
【特許文献2】
特開昭62−138556号公報(第2頁左下欄第6行目〜第11行目)
【特許文献3】
特公平7−100769号公報(請求項1)
【特許文献4】
特公平6−59746号公報(請求項1)
【特許文献5】
特公平8−29621号公報(請求項1)
【特許文献6】
特開平2−188293号公報(特許請求の範囲)
【特許文献7】
特開平2−188294号公報(特許請求の範囲)
【特許文献8】
特開平5−124360号公報(請求項1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述の問題に鑑み、加熱手段による印字画像の形成に支障となる原因をつくらない、表面に筆記具でインク画像を形成することが可能な、加筆性に優れた可逆性記録媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記課題は、本発明の(1)「少なくとも支持体上に熱エネルギーを加えることによって発色と消色した状態を形成する可逆性記録層が設けられ、熱エネルギー印加によって該可逆性記録層に形成された発色画像を支持体表面側から視認するのに用いられる可逆性記録媒体であって、該記録層に形成された画像が前記支持体側から認識し得る程度に、支持体が透明性であり、かつヘイズ値が90%以上であることを特徴とする可逆性記録媒体」、(2)「前記可逆性記録媒体に左右を反転させた画像を印字し、印字面と反対側から画像を認識できることを特徴とする前記第(1)項に記載の可逆性記録媒体」、(3)「支持体に対し、可逆性記録層と同じ側に隠蔽層を設けたことを特徴とする前記第(1)項または第(2)項に記載の可逆性記録媒体」、(4)「隠蔽層が白色であることを特徴とする前記第(3)項に記載の可逆性記録媒体」、(5)「記録層または隠蔽層中に、熱伝導度が10W/mK以上である粒子を含むことを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項の何れかに記載の可逆性記録媒体」、(6)「記録層または隠蔽層中に、酸化チタン粒子が含まれていることを特徴とする前記第(4)項または第(5)項に記載の可逆性記録媒体」、(7)「加筆用層を設けたことを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項の何れかに記載の可逆性記録媒体」、(8)「いずれかの層に紫外線吸収剤が含まれていることを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項の何れかに記載の可逆性記録媒体」、(8)「紫外線吸収剤を含む層を設けたことを特徴とする前記第(1)項乃至第(8)項の何れかに記載の可逆性記録媒体」、(10)「隠蔽層の最表層に保護層を設けたことを特徴とする前記第(1)項乃至第(9)項の何れかに記載の可逆性記録媒体」、(11)「記録媒体上の位置を示す情報担体を有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(10)項の何れかに記載の可逆性記録媒体」、(11)「記録媒体を識別する情報担体を有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(11)項の何れかに記載の可逆性記録媒体」、(13)「情報担体を有する層より上の層のヘイズ値が60%以下であることを特徴とする前記第(11)項または第(12)項に記載の可逆性記録媒体」、(14)「可逆性記録媒体記録媒体の記録層側表面に、熱エネルギー印加によって左右を反転させた画像が形成されたことを特徴とする前記第(1)項乃至第(13)項の何れかに記載の可逆性記録媒体」によって解決される。
【0008】
また、上記課題は、本発明の(15)「前記第(1)項乃至第(13)項の何れかに記載の可逆性記録媒体記録媒体の記録層側表面に、熱エネルギー印加によって左右を反転させた画像を印字することを特徴とする印字画像形成方法」によって解決される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、図2に例示されるように、少なくとも、支持体(11)と相対的な発色と消色した状態をとる可逆性記録層(12)から構成され、該支持体が、該記録層(12)に形成された画像が前記支持体(11)側から認識し得る程度の透明性を有し、かつ全体が透光性であり、実用上好ましくはヘイズ値が90%以上である可逆性記録媒体が提供される。
このような構成からなる本発明の可逆性記録媒体は、その支持体の反対側の表面上に、加熱手段を印加して左右反転させた画像を印字し、印字面と反対側、すなわち支持体側から表示画像を認識するように利用されるものである。
記録層中に記録された情報を支持体越しに表示させることによって、加筆インク像を支持体表面上に形成することができ、すなわち、サーマルヘッド、熱ペン等の加熱手段から熱エネルギーを供給して行なう印字記録と、熱エネルギー印加面と異なる面に加筆を行なうので、加筆を行なう際に支持体表面に傷が生じても、インクカス等があっても、それに関わりなく加熱手段によって充分な書き換えを行なうことができる。
【0010】
本発明の可逆性記録媒体は、基本的に支持体上に発色剤と顕色剤を主成分として記録層を設けてなるものである。
この記録層は、樹脂バインダー中に少なくともロイコ染料および顕色剤を分散させることによって形成されている。
この可逆性記録層に用いられるロイコ染料としては、例えばフタリド系化合物、アザフタリド系化合物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、ロイコオーラミン系化合物など公知の染料前駆体が挙げられる。具体的には、前記特許文献8に記載の公知のロイコ染料が使用できる。
また、この可逆性記録層に用いられる顕色剤としては、分子内にロイコ染料を発色させる顕色能を有する構造、例えばフェノール性水酸基、カルボン酸基、リン酸基等と、分子間の凝集力を制御する構造、例えば長鎖炭化水素基が連結した構造をもつ化合物を用いることができる。連結部分にはヘテロ原子を含む2価の基を介していても良く、また長鎖炭化水素基中にもヘテロ原子を含む2価の基または芳香族炭化水素基が含まれていても良い。具体的には、前記特許文献8等に記載されている公知の顕色剤が使用できる。
【0011】
この可逆性記録層に用いられる樹脂バインダーとしては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンオキシド、フッソ樹脂、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリベンズイミダゾール、ポリスチレン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリエステル、芳香族ポリエステル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、マレイン酸系共重合体、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、ゼラチン、カゼイン類等を挙げることができる。
【0012】
また記録層皮膜の強度を上げるために、さらに各種硬化剤、架橋剤を添加することもできる。
このような硬化剤、架橋剤の例として、イソシアネート基をもつ化合物、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂、エポキシ基をもつ化合物、グリオキザール、ジルコニウム化合物等を挙げることができる。
さらに電子線硬化性あるいは紫外線硬化性バインダーを用いて記録層を設けることもできる。かかるバインダーとしてはエチレン性不飽和結合を有する化合物が挙げられる。
これらの具体例としては、1.脂肪族、脂環族、芳香族の多価アルコール及びポリアルキレングリコールのポリ(メタ)アクリレート、2.脂肪族、脂環族、芳香族、芳香脂肪族の多価アルコールにポリアルキレンオキサイドを付加させた多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート、3.ポリエステルポリ(メタ)アクリレート、4.ポリウレタンポリ(メタ)アクリレート、5.エポキシポリ(メタ)アクリレート、6.ポリアミドポリ(メタ)アクリレート、7.ポリ(メタ)アクリロイルオキシアルキルリン酸エステル、8.(メタ)アクリロイル基を側鎖、または末端に有するビニル系またはジエン系化合物、9.単官能(メタ)アクリレート、ビニルピロリドン、(メタ)アクリロイル化合物、10.エチレン性不飽和結合を有するシアノ化合物、11.エチレン性不飽和結合を有するモノあるいはポリカルボン酸、およびそれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等、12.エチレン性不飽和(メタ)アクリルアミドまたはアルキル置換(メタ)アクリルアミドおよびその多量体、13.ビニルラクタムおよびポリビニルラクタム化合物、14.エチレン性不飽和結合を有するモノあるいはポリエーテルおよびそのエステル、15.エチレン性不飽和結合を有するアルコールのエステル、16.エチレン性不飽和結合を有するポリアルコールおよびそのエステル、17.スチレン、ジビニルベンゼン等1個以上のエチレン性不飽和結合を有する芳香族化合物、18.(メタ)アクリロイルオキシ基を側鎖、または末端に有するポリオルガノシロキサン系化合物、19.エチレン性不飽和結合を有するシリコーン化合物、20.上記1〜19に記載の化合物の多量体あるいはオリゴエステル(メタ)アクリレート変成物等が挙げられる。紫外線硬化性バインダーを用いて記録層を形成する場合には、光重合開始剤を混合して用いる。
光重合開始剤としては、ジあるいはトリクロロアセトフェノンのようなアセトフェノン類、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、ベンジルジメチルケタール、テトラメチルチウラムモノサルファイド、チオキサントン類、アゾ化合物、ジアリールヨードニウム塩、トリアリールスルフォニウム塩、ビス(トリクロロメチル)トリアジン化合物等が挙げられる。
【0013】
ロイコ染料と顕色剤を含有する可逆性記録層は、図1に示されるプロセスによって発色・消色する。
初期の消色状態(A)を加熱すると、温度T以上でロイコ染料と顕色剤が溶融混合して発色し(B)、この状態を急冷すると発色状態のまま固定される(C)。発色状態(C)を加熱していくと、発色温度Tより低い温度Tで消色し(D)、冷却すれば初期と同様の消色状態となる。
【0014】
本発明の可逆性記録媒体のヘイズ値は、視認性から90%以上であることが好ましい。これ以下であると、この媒体と重なった下にある別の媒体が透過し、この媒体上の表示情報の視認性が低下する。なお、ヘイズ値とは、透過した光の内散乱した光の割合を表わしたものである。
【0015】
また、本発明においては、図3に例示されるように、可逆性記録層(12)の支持体(11)とは反対側に隠蔽層(13)を設けることができ、該隠蔽層によって、さらに視認性が向上した可逆性記録媒体が提供できる。
隠蔽層としては、上記可逆性記録層に用いられる樹脂を用いることができる。
また、隠蔽層は、視認性の向上のため白色であることが好ましい。
本発明によれば記録層または隠蔽層中に視認性の向上のため、金属化合物からなる粒子を含有させることができる。
該粒子としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩;無水ケイ酸、含水ケイ酸、含水ケイ酸アルミ二ウム、含水ケイ酸カルシウムなどのケイ酸塩;アルミナ、酸化鉄などの水酸化物;酸化亜鉛、酸化インジウム、アルミナ、シリカ、酸化ジルコニア、酸化スズ、酸化セリウム、酸化鉄、酸化アンチモン、酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化ビスマス、酸化ニッケル、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化マンガン、酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化トリウム、酸化ハフニウム、酸化モリブデン、鉄フェライト、ニッケルフェライト、コバルトフェライト、チタン酸バリウム、チタン酸カリウムのような金属酸化物;硫化亜鉛、硫酸バリウムのような金属硫化物あるいは硫酸化合物;チタンカーバイド、シリコンカーバイド、モリブデンカーバイド、タングステンカーバイド、タンタルカーバイドのような金属炭化物;窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化ホウ素、窒化ジルコニウム、窒化バナジウム、窒化チタニウム、窒化ニオブ、窒化ガリウムのような金属窒化物等が挙げられる。特に隠蔽性を向上させるものとして酸化チタンがより好ましい。
【0016】
さらに本発明の可逆性記録媒体においては、印字の際の熱エネルギーの有効利用を考慮し、熱伝導度が10W/mK以上の粒子を含有させると、鮮明な画像が形成できるので好ましい。熱伝導度が10W/mK以上の粒子であれば、特に限定されるものではないが、アルミニウム、銅、銀等の金属、酸化アルミニウム、二酸化珪素、酸化チタン等の無機化合物が好ましく、特に白色または単色であることが好ましい。
【0017】
また、本発明においては、図4に例示されるように、支持体(11)の可逆性記録層(12)側と反対側に、加筆用層(14)を設けた可逆性記録媒体が提供される。加筆用層を設けることにより、筆記具によるインク画像形成性が向上する。
本発明において構成される加筆用層(14)としては、透過性が高いものが好ましい。加筆用層としては、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース等樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、水溶性アクリル樹脂を用いることができる。また、これら樹脂を耐水性向上のため、架橋することもできる。
さらに加筆用層(14)には、フィラーを含有することもできる。ここで用いられるフィラーは、有機高分子微粒子、無機酸化物粒子等を用いることができる。
有機高分子微粒子として具体的には、アクリル樹脂、スチレン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の微粒子を、無機酸化物微粒子としてはシリカ、タルク、アルミナ等を挙げることができる。これらのうち、記録媒体の透明性、ブロッキングの抑制及び耐傷つき性が良好となることから、有機高分子微粒子、特にアクリル樹脂微粒子が好ましい。
このようなフィラーの粒径は0.1〜30μmの範囲が好ましく、特に3〜30μmの範囲であることが好ましい。この粒径が大きすぎると印字ドットの真円性が低下し、逆に小さすぎるとブロッキングが起こり易くなる。
有機高分子微粒子の粒子形状は、真球状に近いほど良い。即ち、粒子形状が真球状に近いほど、受容層の透明度が高く、傷も発生し難くなる。
【0018】
さらに、光などによる画像の劣化を防止する目的として、本発明の可逆性記録媒体においては、いずれかの層中に紫外線吸収剤を含ませることが好ましい。紫外線吸収剤としては、紫外線を吸収するものであれば、特に限定されるものではない。
有機紫外線吸収剤としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−エトキシフェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オキシベンジルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−クロロベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン−スルホン酸ナトリウム等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、フェニルサリシレート,p−オクチルフェニルサリシレート,p−t−ブチルフェニルサリシレート、カルボキシフェニルサリシレート、メチルフェニルサリシレート、ドデシルフェニルサリシレート、2−エチルヘキシルフェニルサリシレート,ホモメンチルフェニルサリシレート等のサリチル酸エステル系紫外線吸収剤、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸グリセリル、p−ジメチルアミノ安息香酸アミル、p−ジヒドロキシプロピル安息香酸エチル等のp−アミノ安息香酸系紫外線吸収剤、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、p−メトキシケイ皮酸−2−エトキシエチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、4−t−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等が挙げられる。
【0019】
また、本発明の可逆性記録媒体においては、図5で例示されるように、この紫外線吸収剤を含有した層(紫外線吸収層(15)という)を別途設けた構成とすることができる。この紫外線吸収層(15)には、可逆性記録層に用いられる上記樹脂と同様なものが用いられる。なお、紫外線吸収剤の含有量は樹脂100重量部に対して0.5〜10重量部の範囲が好ましい。
【0020】
さらに、本発明の可逆性記録媒体においては、図7及び図8に例示されるように、支持体(11)の記録層(12)側の最表層に記録媒体の特性向上を目的とした保護層(16)を設けることが好ましい。
保護層(16)に用いる樹脂としては、前記の架橋状態にある樹脂の他に、ポリビニルアルコール、スチレン無水マレイン酸共重合体、カルボキシ変性ポリエチレン、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂および尿素−ホルムアルデヒド樹脂などが挙げられる。
保護層(16)の膜厚は、0.1〜20μmの範囲が好ましく、0.3〜10μmであればより好ましい。
【0021】
また、本発明の可逆性記録媒体においては、図9、図10及び図11に例示されるように、記録媒体上の位置を示すために、支持体中にあるいは記録層中に情報担体を含有することができる。情報担体は、実用上支持体中に含有させる方が好ましい。
これは、マーカー等の筆記具で追記した際、追記内容を取り込む場合に、追記した場所を特定させるための情報コード等をあらかじめ記録媒体上に埋め込んでおくという考え方であり、具体的には、紫外線等の光学的吸収率の違いを利用するものである。
例えば、アンケートの質問を可逆性記録媒体に印字しておき、マーカーで回答すると、マーカーで記載した内容を、情報担体によって記録媒体のどこをマーク(回答)したかを、PC等に取り込んでおくという使い方ができるものである。
また、加熱手段によって可逆性記録層に形成された情報について、さらに加筆等による追加情報を出力する場合、その追加された正確な位置に関する情報を提供し得るものである。
すなわち、本発明は、書き換えが自在に行なえ、つまり、何度でもリサイクルできる可逆性記録媒体であり、かつその記録媒体上の位置情報を提供できる情報担体を有するものである。
情報担体は、識別可能な形状、材料はいずれも適用できるが、実質的に不可視であることが好ましい。特に、情報担体が存在する部分の光学濃度がマクベス濃度計(RD−914)による測定で、存在しない部分の2倍以下であることが好ましい。
【0022】
本発明によれば、情報の有無が光学的に検知できる材料で情報担体が形成されていることが望ましい。このとき、可視では判別不能であるが、光学的に検知できるものとしては、光を吸収し、その反射強度の差により検知できる材料、または光の吸収により励起し、蛍光を発し、それを検知できる材料が用いられる。光を吸収しその反射強度の差により検知できる材料は、可視域での吸収は低く、それ以外の波長領域での吸収を有する材料を用いることができる。情報担体は、これらの材料で形成された吸収する部分と反射する部分から形成され、これらの吸収/反射による可視域外での光学濃度の差から情報を検知できる。また、これらは可視域の光学濃度の差が極めて小さいため、肉眼ではほとんど視認されない。
【0023】
照射光については、紫外光による媒体含有物の劣化等の耐光性を考慮し、赤外光の照射により、光学的に認識できることが好ましい。有機系の赤外吸収材料としては、シアニン系色素、ナフトキノン系色素、フタロシアニン系色素、アントラキノン系色素、ジオール系色素、トリフェニルメタン系色素等が挙げられる。これらは可視域にも吸収があるため、赤味がかったクリーム色を呈している。
【0024】
これに対し、可視域では吸収を持たず、赤外域に吸収を有する無機系の材料がより好ましい。例えば、少なくともNd、Yb、In、Sn、Znを含有した化合物を用いることができる。特に、これら金属およびこれらの酸化物、硫化物、ハロゲン化物などの化合物が好ましく、これら化合物は白色、または淡い青色であり、情報担体を不可視化するに適している。これら化合物の具体的な例として、酸化イッテルビウム、酸化錫、酸化亜鉛、硫化イッテルビウム、硫化亜鉛、塩化イッテルビウム、塩化インジウム、塩化錫、塩化亜鉛、臭化イッテルビウム、臭化インジウム、インジウム−錫混合酸化物、またはインジウム−錫混合酸化物とアルミナ、硫酸バリウム、二酸化珪素、炭酸カルシウムから選ばれる1種との混合物等が挙げられる。
【0025】
また、Yb、In、Sn、Znを含みこれらと酸との塩も有効な赤外吸収材料である。これらの具体的な例として、硫酸イッテルビウム、硫酸亜鉛、硫酸インジウム、硝酸イッテルビウム、硝酸錫、過塩素酸イッテルビウム、炭酸イッテルビウム、炭酸亜鉛、炭酸インジウム、酢酸イッテルビウム、酢酸亜鉛、酢酸錫、ニコチン酸イッテルビウム、リン酸イッテルビウム、リン酸亜鉛、リン酸錫、シュウ酸イッテルビウム、シュウ酸亜鉛、シュウ酸錫等が挙げられる。
【0026】
また、光の吸収により励起し、蛍光を発し、それを検知できる材料は、発せられる蛍光波長、強度差で検知できるものが用いられる。特に、紫外光による媒体含有物の劣化等の耐光性を考慮し、赤外光により励起し、蛍光を発する材料が好ましい。この赤外光を吸収し、蛍光を発する材料としては、光学活性元素として少なくともNdを含む有機金属化合物がある。これら有機金属化合物中の有機化合物としては、カルボン酸類、ケトン類、エーテル類、アミン類から選択される。これらの具体的な例としては、桂皮酸ネオジム、ナフトエ酸ネオジム等が挙げられる。また、光学活性元素として、NdおよびYbを含む有機金属化合物がより好ましく、これらの具体的な例としては、桂皮酸ネオジム・イッテルビウム複合塩、安息香酸ネオジム・イッテルビウム複合塩、ナフトエ酸ネオジム・イッテルビウム複合塩等が挙げられる。
【0027】
また、Nd、Yb、Erの1種以上の元素を含む含酸素酸塩化合物も赤外蛍光材料として使用できる。この含酸素酸塩化合物の具体的な例としては、リン酸塩化合物、バナジン酸塩化合物、ホウ酸塩化合物、モリブデン酸塩化合物等が挙げられる。さらに、光学活性元素としてFeおよびErを含有し、他にSc、Ga、Al、In、Y、Bi、Ce、Gd、Lu、Laから選択された少なくとも1種以上の元素を含有した化合物も赤外蛍光材料として使用できる。また、光学活性元素としてYbを含有し、この他Sc、Ga、Al、In、Y、Bi、Ce、Gd、Lu、Laから選択された少なくとも1種以上の元素を含有した化合物も赤外蛍光材料として用いることができる。さらに、赤外領域に吸収を有する有機化合物を担持させた、Nb、Yb、Erから選択された1種以上の希土類含有有機化合物も赤外蛍光材料として用いることができる。これら赤外領域に吸収を有する有機化合物としては、ポリメチン系色素、アントラキノン系色素、ジオール系色素、フタロシアニン系色素、インドフェノール系色素、アゾ系色素等から選択できる。
【0028】
また、この位置情報は、2種以上の情報担体から提供することができる。2種以上の情報担体から位置情報を検知することにより、より正確な位置を提供できる。
本発明によれば、2種以上の情報担体の光吸収特性が異なることにより、2種以上の情報をも提供できる。すなわち、2種以上含まれる情報担体の光に対する反射特性の差異を利用し検知するものである。これらは、前記、光吸収材料を複数組み合わせることにより可能である。
【0029】
また、本発明においては、可逆性記録媒体に存在する情報担体が、光を吸収し蛍光を発する材料からなる2種以上の情報担体から構成されていもよい。なお、ここで、用いられる2種以上の、蛍光材料は前記蛍光材料を複数組み合わせることにより可能である。
さらに、情報担体が2種含まれ、一方は、光吸収材料からなり、もう一方は、光吸収により蛍光を発する材料であることが好ましい。これにより、情報担体の材料選択性に富み、かつ情報検出手段が異なるため、位置の正確性が増大する。これらの情報担体は、前記光吸収材料および蛍光材料から組み合わせることができる。
また、蛍光を発する材料からなる情報担体が、光吸収材料からなる情報担体より、支持体に対して、上部にあることが好ましい。これにより、蛍光材料から発せられた光(蛍光)を、もう一方の情報担体、すなわち、光吸収材料が吸収し、位置情報の検知を阻害することを防止できる。
【0030】
さらに、本発明の可逆性記録媒体においては、その記録媒体を識別できる情報担体を含有することができる。例えば、手元に有する複数の可逆性記録媒体のうち、特定の媒体に対し、ある操作を行なう際、どの媒体にその操作を行なったのかを識別する場合、その情報を提供できるものである。この情報担体は、識別可能な形状、材料はいずれも適用できるが、実質的に不可視であることが好ましい。特に、情報担体が存在する部分の光学濃度がマクベス濃度計(RD−914)による測定で、存在しない部分の2倍以下であることが好ましい。
この情報が光学的に検知できる材料で情報担体が形成されていることが望ましく、上述した位置情報を提供し得る情報担体と同様な材料を用いることができる。
本発明によれば、これら情報担体は記録媒体のどの位置およびどこの層に設けられていてもよいが、表示内容の視認性および情報認識の精度向上のため情報担体を含む層より上に構成される層全体のヘイズ値が60%以下であることが望ましい。
【0031】
【実施例】
次に本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこの実施例によって限定されるものではない。なお、以下に示す部はいずれも重量基準である。
(実施例1)
2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン2部、顕色剤8部、アクリルポリオール樹脂の15%テトラヒドロフラン(THF)溶液70部を混合し、ボールミルを用いて粉砕分散した。
得られた分散液に、酸化チタン9部および日本ポリウレタン社製コロネートHL(アダクト型ヘキサメチレンジイソシアネート75%酢酸エチル溶液)10部を加え、よく攪拌し、可逆性記録層形成用塗布液を調整した。
上記の塗布液を用いて、100μm厚の透明ポリエチレンテレフタレートフィルム支持体上に、膜厚が10μmになるようにワイヤーバーを用いて塗布し、100℃で2分間乾燥した後、60℃で24時間加熱し、本発明の可逆性記録媒体を得た。
この可逆性記録媒体を、東洋精機製作所製直読ヘイズメーターでヘイズ値を測定したところ、91%であった。
【0032】
また、この記録媒体の可逆性記録層表面側からサーマルヘッドを用い、特定の印字を行ない、印字面と反対側の支持体透明フィルム側から、印字によって形成された画像部の濃度をマクベス濃度計(RD−914)で測定したところ、1.08であった。
さらに、同様にして作製した可逆性記録媒体2枚それぞれに、サーマルヘッドで同じ特定の印字画像を形成した後、支持体側を上にして2枚重ねて、最上部の記録媒体の記録層の印字画像が読み取れるかどうか上方から確認したところ、最上部の記録媒体に印字された情報は、下に配置した記録媒体に印字された情報に影響されず、視認性の高いものであった。
また、この可逆性記録媒体の支持体表面上に、ぺんてる製ホワイトボードマーカーで加筆を行なったところ、加筆性は良好であった。この加筆情報をホワイトボード用除去部材で除去した後、記録媒体を120℃の熱ブロックによって1秒間加熱したところ、印字によって形成された画像はいずれも完全に消去し、元の白色の記録媒体に戻った。
白色に戻った記録媒体に、再びサーマルヘッドで印字を行ない、上記と同様に支持体側からマクベス濃度計で濃度を測定したところ、1.07であった。
【0033】
(比較例1)
酸化チタンを5部、膜厚を4μmにした以外は、実施例1と同様に可逆性記録媒体を作製した。
この可逆性記録媒体を、東洋精機製作所製直読ヘイズメーターでヘイズ値を測定したところ、81%であった。
この記録媒体を可逆性記録層表面側からサーマルヘッドを用い、特定の印字を行ない、印字面と反対の透明フィルム側から、マクベス濃度計(RD−914)で測定したところ、画像部の濃度は0.89であった。
さらに、同様に作製した可逆性記録媒体にサーマルヘッドで同じ特定の印字したものを2枚準備し、実施例1と同様にして、2枚の可逆性記録媒体を重ねて最上部の記録媒体の表示内容について確認したところ、下に配置した記録媒体の表示と重なり読み取ることができなかった。
【0034】
(実施例2)
ロイコ染料として、2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン2部、顕色剤としてN−(4−ヒドロキシフェニル)−6−(N’−オクタデシルウレイド)ヘキサンアミド8部、アクリルポリオール樹脂の15%テトラヒドロフラン(THF)溶液70部を混合し、ボールミルを用いて粉砕分散した。
得られた分散液に日本ポリウレタン社製コロネートHL(アダクト型ヘキサメチレンジイソシアネート75%酢酸エチル溶液)10部を加え、良く攪拌し可逆性記録層塗布液を調整した。
上記の塗布液を用いて、100μm厚の透明ポリエチレンテレフタレートフィルム支持体上に、膜圧が10μmになるよう、ワイヤーバーを用い塗布し、100℃、2分間乾燥した後、60℃、24時間加熱した。
次いで、酸化チタン15部アクリルポリオール樹脂の15%テトラヒドロフラン(THF)溶液100部を混合し、ボールミルを用いて粉砕分散した。得られた分散液に日本ポリウレタン社製コロネートHL(アダクト型ヘキサメチレンジイソシアネート75%酢酸エチル溶液)12部を加え、良く攪拌し調整した隠蔽層塗布液を、この可逆性記録層の上に塗布し、100℃、2分間乾燥した後、60℃、24時間加熱し、隠蔽層が設けられた本発明の可逆性記録媒体を作製した。
この可逆性記録媒体を、東洋精機製作所製直読ヘイズメーターでヘイズ値を測定したところ、94%であった。
【0035】
また、この可逆性記録媒体を隠蔽層側からサーマルヘッドを用い、特定の印字を行ない、印字面と反対の透明フィルム側から、マクベス濃度計(RD−914)で測定したところ、画像部の濃度は1.04であった。
さらに、同様に作製した可逆性記録媒体にサーマルヘッドで特定の印字したものを2枚準備し、これを支持体側を上にして重ねて、最上部の記録媒体の表示内容を確認すると充分読み取れ、下側に配置した記録媒体に印字された情報に影響されず、視認性の高いものであった。
次いで、この記録媒体の支持体側表面上にMAX製ホワイトボードマーカーアクアーレで加筆を行なったところ、加筆性は良好であった。
この加筆情報を水を浸したタオルでふき取り消去した後、この記録媒体を120℃の熱ブロックを用いて1秒間加熱したところ、いずれも印字部は完全に消去し、元の白色の記録媒体に戻った。
再び、サーマルヘッドにて印字を行ない前と同様にマクベス濃度計で濃度を測定したところ、1.04であった。
【0036】
(実施例3)
実施例2において、酸化チタンの代わりに酸化アルミニウムを用いた以外は同様にして、本発明の可逆性記録媒体を作製した。
この可逆性記録媒体を、東洋精機製作所製直読ヘイズメーターでヘイズ値を測定したところ、93%であった。
また、この記録媒体を隠蔽層側からサーマルヘッドを用い、特定の印字を行ない、印字面と反対の透明フィルム側から、マクベス濃度計(RD−914)で測定したところ、画像部の濃度は1.12であった。
さらに、同様に作製した可逆性記録媒体にサーマルヘッドで特定の印字したものを2枚準備し、これを支持体側を上にして重ねて、最上部の記録媒体の表示内容を確認すると充分読み取れ、下側に配置した記録媒体に印字された情報に影響されず、視認性の高いものであった。
次いで、この記録媒体上にサクラクレパス製油性マーカーマイネームで加筆を行なったところ、加筆性は良好であった。
この加筆情報をアセトンでふき取り消去した記録媒体を、120℃の熱ブロックを用いて1秒間加熱したところ、いずれも印字部は完全に消去し、元の白色の記録媒体に戻った。
再び、サーマルヘッドにて印字を行ない、前と同様にマクベス濃度計で濃度を測定したところ、1.10であった。
【0037】
(実施例4)
アクリルポリオール樹脂の15%メチルエチルケトン(MEK)溶液30部、共同化学社製Viosorb130(2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシ)ベンゾフェノン4部、コロネートHL4部を混合し、紫外線吸収層塗布液を調整した。
この塗布液を透明ペット上にワイヤーバーを用いて塗布し、100℃、2分間乾燥後、60℃、24時間加熱した。次いで、この上に実施例2と同様にして、可逆性記録層、隠蔽層を積層して本発明の可逆性記録媒体を作製した。
この可逆性記録媒体を、東洋精機製作所製直読ヘイズメーターでヘイズ値を測定したところ、95%であった。
【0038】
また、この記録媒体を隠蔽層側からサーマルヘッドを用い、特定の印字を行ない、印字面と反対の透明フィルム側から、マクベス濃度計(RD−914)で測定したところ、画像部の濃度は1.06であり、地肌部の濃度は0.21であった。
さらに、同様に作製した可逆性記録媒体にサーマルヘッドで特定の印字したものを2枚準備し、これを支持体側を上にして重ねて、最上部の記録媒体の表示内容を確認すると充分読み取れ、下側に配置した記録媒体に印字された情報に影響されず、視認性の高いものであった。
次いで、この印字された可逆性記録媒体を白色蛍光灯下5500Luxに24時間保管した後、この記録媒体を120℃の熱ブロックを用いて1秒間加熱したところ、印字部は完全に消去した。このときの消去部のマクベス濃度は0.22であった。
【0039】
(比較例2)
実施例2において作製した記録媒体をサーマルヘッドで印字し、この記録媒体を実施例4と同様に、白色蛍光灯下で保管した後、120℃の熱ブロックにより1秒間加熱し印字部を消去した。
このときの消去部のマクベス濃度は0.26であり、完全に消去されなかった。
【0040】
(実施例5)
実施例2において作製した可逆性記録媒体に、ウレタンアクリレート系紫外線硬化性樹脂(大日本インキ社製C7−157)15部、酢酸エチル85部を溶解攪拌して得られた保護層塗布液をワイヤーバーを用いて塗工し90℃、1分乾燥後、照射エネルギー80W/cmの紫外線ランプ下を9m/分の搬送速度で通して硬化し保護層を積層した。
この記録媒体を、東洋精機製作所製直読ヘイズメーターでヘイズ値を測定したところ、96%であった。
【0041】
また、この可逆性記録媒体を隠蔽層側からサーマルヘッドを用い、特定の印字を行ない、印字面と反対の透明フィルム側から、マクベス濃度計(RD−914)で測定したところ、画像部の濃度は1.10であり、地肌部の濃度は0.21であった。
さらに、同様に作製した可逆性記録媒体にサーマルヘッドで特定の印字したものを2枚準備し、これを支持体側を上にして重ねて、最上部の記録媒体の表示内容を確認すると充分読み取れ、下側に配置した記録媒体に印字された情報に影響されず、視認性の高いものであった。
次いで、この記録媒体上にMAX製ホワイトボードマーカーアクアーレで加筆を行なったところ、加筆性は良好であった。
この加筆情報を水を浸したタオルでふき取り消去した。この記録媒体を120℃の熱ブロックにより1秒間加熱したところ、いずれも印字部は完全に消去し、もとの白色の記録媒体に戻った。
再び、サーマルヘッドにて印字を行ない前と同様にマクベス濃度計で濃度を測定したところ、1.11であった。
このサーマルヘッドによる印字、熱スタンプによる消去を100回繰り返した後の画像部の濃度は1.05であり、消去部の濃度は0.23であり、耐久性に優れていることが判った。
【0042】
(実施例6)
ポリビニルアセタール樹脂(商品名「エスレックKX−1」積水化学工業(株)社製:固形分8%,アセタール化度8モル%)1225部に、高分子アクリル樹脂粒子(商品名「BR89」三菱レイヨン(株)社製:中心粒径20μm)2部を加えて溶解操作を行ない、次いでバルブホモジナイザー(APV Gaulin INC.製)で圧力200kg/cmにて分散操作を行なってインク受容層塗液を調整した。
これを実施例2において作製した記録媒体の記録層と反対面の透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上にワイヤーバーにより乾燥後の膜厚が10μmになるように塗布し本発明の可逆性記録媒体を作製した。
この記録媒体を、東洋精機製作所製直読ヘイズメーターでヘイズ値を測定したところ、97%であった。
【0043】
また、この記録媒体を隠蔽層側からサーマルヘッドを用い、特定の印字を行ない、印字面と反対の透明フィルム側から、マクベス濃度計(RD−914)で測定したところ、画像部の濃度は1.05であり、地肌部の濃度は0.20であった。
さらに、同様に作製した可逆性記録媒体にサーマルヘッドで特定の印字したものを2枚準備し、これを支持体側を上にして重ねて、最上部の記録媒体の表示内容を確認すると充分読み取れ、下側に配置した記録媒体に印字された情報に影響されず、視認性の高いものであった。
次いで、この記録媒体上に市販のインクジェットプリンターとしてセイコーエプソン製MJ−800Cを用い印刷を行なったところ、印刷は良好であった。
この記録媒体を120℃の熱ブロックにより1秒間加熱したところ、インクジェットにて印刷した表示部以外は完全に消去した。再び、サーマルヘッドにて印字を行ない、前と同様にマクベス濃度計で濃度を測定したところ、1.05であった。
【0044】
(実施例7)
ポリビニルアセタール樹脂(商品名「エスレックKX−1」積水化学工業(株)社製:固形分8%,アセタール化度8モル%)1225部に、高分子アクリル樹脂粒子(商品名「BR89」三菱レイヨン(株)社製:中心粒径20μm)2部を加えて溶解操作を行ない、次いでバルブホモジナイザー(APV Gaulin INC.製)で圧力200kg/cmにて分散操作を行なってインク受容層塗液を調整した。
これを実施例2において作製した記録媒体の記録層と反対面の透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上にワイヤーバーにより乾燥後の膜厚が10μmになるように塗布し本発明の可逆性記録媒体を作製した。
この記録媒体を、東洋精機製作所製直読ヘイズメーターでヘイズ値を測定したところ、97%であった。
【0045】
また、この記録媒体を隠蔽層側からサーマルヘッドを用い、特定の印字を行ない、印字面と反対の透明フィルム側から、マクベス濃度計(RD−914)で測定したところ、画像部の濃度は1.05であり、地肌部の濃度は0.20であった。
さらに、同様に作製した可逆性記録媒体にサーマルヘッドで特定の印字したものを2枚準備し、これを支持体側を上にして重ねて、最上部の記録媒体の表示内容を確認すると充分読み取れ、下側に配置した記録媒体に印字された情報に影響されず、視認性の高いものであった。
次いで、クリスタルバイオレットラクトン1部、2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェノン1部、ヘコゲニン5重量部をトルエン/シクロヘキサン混合溶媒を用いて均一に混合した後、溶媒を蒸発させ、粉体を得た。この粉体を150℃まで加熱した後、10分かけて室温まで冷却して青色に発色させた状態とした。
この粉体1gを、ステアリン酸ナトリウム0.5gを添加した水50ccに投入し、粉砕機でミクロンオーダーまで粉砕して分散し、インクを調製した。このインクを、市販のインクジェットプリンターとしてセイコーエプソン製MJ−800Cを用い、本発明の記録媒体に印刷を行なったところ、印刷は良好であった。この記録媒体を120℃の熱ブロックにより1秒間加熱したところ、記録媒体上に表示した内容がすべて消去し、白色の可逆性記録媒体に戻った。再び、サーマルヘッドにて印字を行ない前と同様にマクベス濃度計で濃度を測定したところ、1.05であった。
【0046】
(実施例8)
アクリルポリオール樹脂の15%メチルエチルケトン(MEK)溶液30部、共同化学社製Viosorb130(2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシ)ベンゾフェノン4部、コロネートHL4部を混合し、紫外線吸収層塗布液を調整した。
この塗布液を透明ペット上にワイヤーバーを用いて塗布し、100℃、2分間乾燥後、60℃、24時間加熱した。
次いで、この上に実施例2と同様にして、可逆性記録層、隠蔽層を積層して本発明の可逆性記録媒体を作製した。
この記録媒体を、東洋精機製作所製直読ヘイズメーターでヘイズ値を測定したところ、95%であった。
【0047】
また、この記録媒体を隠蔽層側からサーマルヘッドを用い、特定の印字を行ない、印字面と反対の透明フィルム側から、マクベス濃度計(RD−914)で測定したところ、画像部の濃度は1.06であり、地肌部の濃度は0.21であった。
さらに、同様に作製した可逆性記録媒体にサーマルヘッドで特定の印字したものを2枚準備し、これを支持体側を上にして重ねて、最上部の記録媒体の表示内容を確認すると充分読み取れ、下側に配置した記録媒体に印字された情報に影響されず、視認性の高いものであった。
次いで、この印字された記録媒体を白色蛍光灯下5500Luxに24時間保管した後、この記録媒体を120℃の熱ブロックにより1秒間加熱したところ、印字部は完全に消去した。このときの消去部のマクベス濃度は0.22であった。
【0048】
(実施例9)
透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上に、硫酸イッテリビウム3重量部を、ワックス5重量部とガラスビーズアトライターにて攪拌して得たインクリボンインキを、4μmの厚さのPETフィルムにグラピアコートしてインクリボンを作製し、通常の方法により、バーコードを印刷した。
この印刷された部分のヘイズ値は50%であった。次いで、この印刷面に、実施例2と同様にして、可逆性記録層、隠蔽層を積層した。この記録媒体を、東洋精機製作所製直読ヘイズメーターでヘイズ値を測定したところ、95%であった。
【0049】
また、この記録媒体を隠蔽層側からサーマルヘッドを用い、特定の印字を行ない、印字面と反対の透明フィルム側から、マクベス濃度計(RD−914)で測定したところ、画像部の濃度は1.06であり、地肌部の濃度は0.20であった。
さらに、同様に作製した可逆性記録媒体にサーマルヘッドで特定の印字したものを2枚準備し、これを支持体側を上にして重ねて、最上部の記録媒体の表示内容を確認すると充分読み取れ、下側に配置した記録媒体に印字された情報に影響されず、視認性の高いものであった。
また、情報担体が存在する部分と、存在しない部分を肉眼では区別することができなかった。次いで、識別情報担体の有無を赤外発光ダイオードを光源とし、CCDリニアセンサーを受光部として読み取り試験を行なった結果、情報担体の有無を確認できた。
【0050】
(実施例10)
実施例9において作製したインクリボンを、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に直線を複数印刷した。
桂皮酸ネオジム・イッテリビウム複合塩20部を水400部に懸濁させ、攪拌しながら、ポリメチン色素(日本化薬社製、商品名IR−820B)0.06部をジメチルホルムアミド20部に溶かした溶液を滴下し、1時間攪拌後にろ過、乾燥した。この15部を、ワックス3部、ポリエステル1部、ポリウレタン1部とともに分散し、40μm厚のPET上に塗布し、乾燥して新たに作製したインクリボンを前の印刷した直線と垂直になるよう複数印刷した。このときのフィルムのヘイズ値は58%であった。
次いで、この印刷面に、実施例2と同様にして、可逆性記録層、隠蔽層を積層した。この記録媒体を、東洋精機製作所製直読ヘイズメーターでヘイズ値を測定したところ、94%であった。
【0051】
また、この記録媒体を隠蔽層側からサーマルヘッドを用い、特定の印字を行ない、印字面と反対の透明フィルム側から、マクベス濃度計(RD−914)で測定したところ、画像部の濃度は1.06であり、地肌部の濃度は0.20であった。
さらに、同様に作製した可逆性記録媒体にサーマルヘッドで特定の印字したものを2枚準備し、これを支持体側を上にして重ねて、最上部の記録媒体の表示内容を確認すると充分読み取れ、下側に配置した記録媒体に印字された情報に影響されず、視認性の高いものであった。
また、情報担体が存在する部分と、存在しない部分を肉眼では、ほとんど見ることができなかった。赤外発光ダイオードを光源とし、CCDリニアセンサを受光部とした読み取りとステルス・バーコード用ハンディスキャナLM−R−600(日立マクセル製)を用いた読み取り試験を行なった結果、読み取りには問題がなかった。
この記録媒体を120℃の熱ブロックにより1秒間加熱したところ、印字部は完全に消去した。
【0052】
【発明の効果】
以上、詳細かつ具体的な説明により明らかなように、本発明により、加筆性に優れた可逆性記録媒体を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可逆性記録媒体の発色・消色特性を示す図である。
【図2】本発明の可逆性記録媒体の模式的断面図を示す一例の図である。
【図3】本発明の可逆性記録媒体の模式的断面図を示す別の一例の図である。
【図4】本発明の可逆性記録媒体の模式的断面図を示す別の一例の図である。
【図5】本発明の可逆性記録媒体の模式的断面図を示す別の一例の図である。
【図6】本発明の可逆性記録媒体の模式的断面図を示す別の一例の図である。
【図7】本発明の可逆性記録媒体の模式的断面図を示す別の一例の図である。
【図8】本発明の可逆性記録媒体の模式的断面図を示す別の一例の図である。
【図9】本発明の可逆性記録媒体の模式的断面図を示す別の一例の図である。
【図10】本発明の可逆性記録媒体の模式的断面図を示す別の一例の図である。
【図11】本発明の可逆性記録媒体の模式的断面図を示す別の一例の図である。
【符号の説明】
11 支持体
12 可逆性記録層
13 隠蔽層
14 加筆用層
15 紫外線吸収層
16 保護層
17 情報担体層
17b 情報担体層

Claims (15)

  1. 少なくとも支持体上に熱エネルギーを加えることによって発色と消色した状態を形成する可逆性記録層が設けられ、熱エネルギー印加によって該可逆性記録層に形成された発色画像を支持体表面側から視認するのに用いられる可逆性記録媒体であって、該記録層に形成された画像が前記支持体側から認識し得る程度に、支持体が透明性であり、かつヘイズ値が90%以上であることを特徴とする可逆性記録媒体。
  2. 前記可逆性記録媒体に左右を反転させた画像を印字し、印字面と反対側から画像を認識できることを特徴とする請求項1に記載の可逆性記録媒体。
  3. 支持体に対し、可逆性記録層と同じ側に隠蔽層を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の可逆性記録媒体。
  4. 隠蔽層が白色であることを特徴とする請求項3に記載の可逆性記録媒体。
  5. 記録層または隠蔽層中に、熱伝導度が10W/mK以上である粒子を含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の可逆性記録媒体。
  6. 記録層または隠蔽層中に、酸化チタン粒子が含まれていることを特徴とする請求項4または5に記載の可逆性記録媒体。
  7. 加筆用層を設けたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の可逆性記録媒体。
  8. いずれかの層に紫外線吸収剤が含まれていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の可逆性記録媒体。
  9. 紫外線吸収剤を含む層を設けたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の可逆性記録媒体。
  10. 隠蔽層の最表層に保護層を設けたことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の可逆性記録媒体。
  11. 記録媒体上の位置を示す情報担体を有することを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の可逆性記録媒体。
  12. 記録媒体を識別する情報担体を有することを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の可逆性記録媒体。
  13. 情報担体を有する層より上の層のヘイズ値が60%以下であることを特徴とする請求項11または12に記載の可逆性記録媒体。
  14. 可逆性記録媒体記録媒体の記録層側表面に、熱エネルギー印加によって左右を反転させた画像が形成されたことを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の可逆性記録媒体。
  15. 請求項1乃至13の何れかに記載の可逆性記録媒体記録媒体の記録層側表面に、熱エネルギー印加によって左右を反転させた画像を印字することを特徴とする印字画像形成方法。
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