JP2000247032A - 加筆入力可能な、位置情報を有する可逆性記録媒体及び該媒体を用いて加筆入力するための装置並びに加筆入力方法 - Google Patents

加筆入力可能な、位置情報を有する可逆性記録媒体及び該媒体を用いて加筆入力するための装置並びに加筆入力方法

Info

Publication number
JP2000247032A
JP2000247032A JP36354299A JP36354299A JP2000247032A JP 2000247032 A JP2000247032 A JP 2000247032A JP 36354299 A JP36354299 A JP 36354299A JP 36354299 A JP36354299 A JP 36354299A JP 2000247032 A JP2000247032 A JP 2000247032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
image recording
information
marker
reversible image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP36354299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3818568B2 (ja
Inventor
Masashi Torii
昌史 鳥居
Hiroaki Matsui
宏明 松井
Kyoji Tsutsui
恭治 筒井
Hitoshi Hattori
仁 服部
Toshiyuki Furuta
俊之 古田
Tomohiko Beppu
智彦 別府
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP36354299A priority Critical patent/JP3818568B2/ja
Publication of JP2000247032A publication Critical patent/JP2000247032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3818568B2 publication Critical patent/JP3818568B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも支持体上に可逆記録層を有する可
逆性記録媒体であり、かつ、加筆された情報を元の画像
が記憶されているメモリに加筆入力な可逆性記録媒体、
及び加筆入力システム、並びに加筆入力方法を提供する
こと。 【解決手段】 文書情報を記録及び消去できる可逆性画
像記録層を有し、且つ自身の上に加筆された情報を文書
情報のソースであるメモリ上に入力するために必要なマ
ーカーを具備する可逆性画像記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書き換え自在に各
種情報を表示する可逆性画像記録媒体であり、さらにマ
ーカー、例えばその記録媒体上の位置を示す位置情報担
体のようなマーカーを有する可逆性記録媒体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴミとして捨てられる紙の量が膨
大となり、その処理は深刻な問題となってきている。こ
のためコピー紙をリサイクルして用いる等、森林を始め
とする地球環境の保護の気運が高まっており、この一つ
として、書き換え可能な可逆性の記録媒体の開発が盛ん
に行なわれている。また、文字やイメージなどの各種情
報を見られる状態で保存する手段として、従来より利用
されている紙そのものと、ディスプレイとデータメモリ
を有するマイクロコンピュータとの一長一短を解析し、
各々の利点をとるようにした情報処理に関する研究・開
発が盛んである。
【0003】例えば、本出願人による特開平9−101
864号公報においては、全体が紙状で各種情報を書き
換え自在に表示して維持できる情報表示媒体、情報蓄積
媒体、情報記録装置から構成され、情報表示媒体にはコ
ンピュータで作成された、あるいは、手書き入力された
各種情報が何度も書き換え自在で、その情報はメモリへ
蓄積させたり、外部へ出力させたり、コンピュータで処
理することが可能なデジタル情報として扱うことが可能
であることが提案されている。ところが、このような記
録装置では、入力情報が媒体のどこに入力されたのかと
いう情報を、メモリまたは、コンピュータに出力させる
ためには、クリップ等により媒体を必ず決められた位置
に設置しなければならない。すなわち、精細な入力位置
を示すには適さない。
【0004】この点、特開平6−222877号公報に
おいては、ペンであり、最初、ペンの圧力により基準点
を設定し、そこからの相対的位置を求める方法が提案さ
れている。この提案は、位置情報を与えるためのタブレ
ット等を使用しないため、携帯性には優れるが、基準点
は、紙上の任意の点を選択し得るため、複数回同様な操
作を行なった際、その都度、狂いなく同じ基準点を選択
するのは困難であり、正確な媒体上の位置情報を与える
ことはできない。
【0005】さらに、特開平8−36452号公報にお
いては、紙に赤と緑の紋様を設け、反射特性の差異によ
って筆記情報を得る提案がされており、上記のタブレッ
トと異なり、例えば、この紋様が設けられた筆記用紙が
ユーザー側の自由な配置で、入力されても詳細な位置を
示すことが可能である。しなかしながら、赤および緑色
で紋様が設けられた紙は、本来の白い紙上の表示と異な
り、ユーザーにとっては不必要であり、かつ必要な表示
情報を見る際、目障りであったり、美的価値が損なわれ
る。また、ここで使用される用紙の再利用等に関しては
言及されておらず、コストの高い紙となってしまう。ま
た、可逆性記録媒体は、通常、情報の書き込み、及び消
去が繰り返されるので、記録位置を識別するためのマー
カーはそれ自身、記録−消去操作に耐えるものでなけれ
ばならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の問題に鑑み、情報の書き換えが自在にできる可逆性記
録媒体において、位置に関する位置情報担体のようなマ
ーカーを有し、かつそのマーカーが実質的に不可視にも
できる情報表示媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも支持体上に可逆記録層を有する可逆性記録媒体であ
り、さらに位置情報担体のようなマーカーを有する可逆
性記録媒体が提供される。このマーカーは、本発明の可
逆性記録媒体上にあり、例えば、表示された情報に対
し、さらに加筆等による追加情報を出力する場合、その
追加された正確な位置に関する情報を提供し得るもので
ある。
【0008】上記課題は本発明により解決される。即
ち、(1)「文書情報を記録及び消去できる可逆性画像
記録層を有し、且つ自身の上に加筆された情報を文書情
報のソースであるメモリ上に入力するために必要なマー
カーを具備する可逆性画像記録媒体」、(2)「マーカ
ーが実質的に不可視であることを特徴とした前記第
(1)項に記載の可逆性画像記録媒体」、(3)「マー
カーが存在する部分の光学濃度がマクベス濃度計による
測定で、存在しない部分の2倍以下であることを特徴と
した前記第(2)項に記載の可逆性画像記録媒体」、
(4)「マーカーの有無が光学的に検知できるものであ
ることを特徴とした前記第(1)乃至第(3)の何れか
1に記載の可逆性画像記録媒体」、(5)「マーカーが
光吸収により検知されるものであることを特徴とした前
記第(4)項に記載の可逆性画像記録媒体」、(6)
「マーカが赤外光の吸収により検知するものであること
を特徴とした前記第(5)項に記載の可逆性画像記録媒
体」により達成される。
【0009】また本発明は、(7)「マーカーが、N
d、Yb、In、Sn、Znを含む酸化物、硫化物、ハ
ロゲン化物またはそれらの複合物である赤外吸収材料よ
り提供されることを特徴とした前記第(6)項に記載の
可逆性画像記録媒体」、(8)「マーカーが、Yb、I
n、Sn、Znを含みこれらと酸との塩である赤外吸収
材料より提供されることを特徴とした前記第(6)項に
記載の可逆性画像記録媒体」、(9)「マーカーが蛍光
を発し、それにより検知するものであることを特徴とし
た前記第(4)項に記載の可逆性画像記録媒体」、(1
0)「マーカーが赤外光の吸収により励起し、蛍光を発
光し、それにより検知するものであることを特徴とした
前記第(9)項に記載の可逆性画像記録媒体」、(1
1)「マーカーが、光学活性元素として少なくとも、N
dを含む有機金属化合物である赤外蛍光材料より提供さ
れることを特徴とした前記第(10)項に記載の情報を
有する可逆性画像記録媒体」、(12)「マーカーが、
光学的活性元素として、NbまたはYbを含む有機金属
化合物である赤外蛍光材料より提供されることを特徴と
した前記第(10)項に記載の情報を有する可逆性画像
記録媒体」により達成される。
【0010】また本発明は、(13)「マーカーがN
b、Yb、Erから選ばれる1種以上の元素を含む含酸
素酸塩化合物からなる赤外蛍光材料より提供されること
を特徴とした前記第(10)項に記載の情報を有する可
逆性画像記録媒体」、(14)「マーカーが、光学活性
元素としてFeおよびErを含有し、他にSc、Ga、
Al、In、Y、Bi、Ce、Gd、Lu、Laから選
択された少なくとも1種の元素を含有した化合物からな
る赤外蛍光材料より提供されることを特徴とした前記第
(10)項に記載の可逆性画像記録媒体」、(15)
「マーカーが、光学活性元素としてYbを含有してお
り、この光学活性元素の他にSc、Ga、Al、In、
Y、Bi、Ce、Gd、Lu、Laから選択された少な
くとも1種の元素を含有した化合物からなる赤外蛍光材
料より提供されることを特徴とする前記第(10)項に
記載の可逆性画像記録媒体」、(16)「マーカーが、
赤外領域に吸収を有する有機化合物を担持させた、N
b、Yb、Erから選択された1種以上の希土類含有有
機化合物からなる赤外蛍光材料であることを特徴とする
前記第(10)項に記載の可逆性画像記録媒体」より達
成される。
【0011】また本発明は、(17)「2種類以上のマ
ーカーを有することを特徴とした前記第(1)項乃至第
(16)項の何れか1に記載の可逆性画像記録媒体」、
(18)「光吸収特性の異なるマーカーが2種類以上含
まれたことを特徴とした前記第(17)項に記載の情報
を有する可逆性画像記録媒体」、(19)「発せられる
蛍光波長が異なるマーカーが2種以上含まれることを特
徴とした前記第(17)項に記載の情報を有する可逆性
画像記録媒体」、(20)「マーカーが2種含まれ、一
つは、光吸収材料からなり、もう一方は、光吸収により
蛍光を発する材料から提供されることを特徴とした前記
第(17)項に記載の可逆性画像記録媒体」、(21)
「蛍光を発する材料からなるマーカーが、光吸収材料か
らなるマーカーにより、支持体に対して、上部にあるこ
とを特徴とした前記第(20)項に記載の情報を有する
可逆性画像記録媒体」により達成される。
【0012】また本発明は、(22)「可逆性画像記録
層が熱エネルギーにより可逆的に光学特性が変化し、文
書情報の記録および消去が可能な可逆性感熱記録層であ
ることを特徴とした前記第(1)乃至第(21)項の何
れか1に記載の可逆性画像記録媒体」、(23)「可逆
性感熱記録層が少なくともロイコ染料と顕色剤を含むも
のであることを特徴とする前記第(22)項に記載の情
報を有する可逆性画像記録媒体」、(24)「可逆性感
熱記録層が有機低分子化合物の粒子を含有する樹脂層で
あることを特徴とした前記第(22)項に記載の情報を
有する可逆性画像記録媒体」、(25)「可逆性感熱記
録層が低分子または高分子液晶化合物を含むものである
ことを特徴とした前記第(22)項に記載の可逆性画像
記録媒体」、(26)「マーカーと可逆性画像記録層と
が、支持体の同一面側に存在することを特徴とした前記
第(1)項乃至第(25)項の何れか1に記載の情報を
有する可逆性画像記録媒体」により達成される。
【0013】また本発明は、(27)「マーカーが可逆
性画像記録層中に存在することを特徴とした前記第(2
6)項に記載の可逆性画像記録媒体」、(28)「可逆
性画像記録媒体が保護層を有し、マーカーが保護層中に
存在することを特徴とした前記第(26)項に記載の可
逆性画像記録媒体」、(29)「マーカーが可逆性画像
記録層と前記保護層の間に設置された中間層中に存在す
ることを特徴とした前記第(26)項に記載の情報を有
する可逆性画像記録媒体」、(30)「マーカーが支持
体と可逆性画像記録記録層の間に設置された下引き層中
に存在することを特徴とした前記第(26)項に記載の
情報を有する可逆性画像記録媒体」、(31)「マーカ
ーを2種以上有し、これらが可逆性画像記録媒体中にお
いて、媒体中の同一層に形成されることを特徴とした前
記第(26)項に記載の可逆性画像記録媒体」、(3
2)「少なくとも支持体上に可逆性画像記録層が設けら
れた可逆性画像記録媒体であり、さらにマーカーが含ま
れたマーカー層を設けたことを特徴とした前記第(2
6)項に記載の可逆画像性記録媒体」により達成され
る。
【0014】また本発明は、(33)「2種以上のマー
カーを有し、該複数のマーカが媒体中の別の層に形成さ
れることを特徴とした前記第(26)項に記載の可逆性
画像記録媒体」、(34)「マーカー層が支持体に対
し、可逆性画像記録層より上にあることを特徴とした前
記第(32)項または第(33)項に記載の可逆性画像
記録媒体」、(35)「マーカー層が支持体と可逆性画
像記録層の間にあることを特徴とした前記第(32)ま
たは第(33)項に記載の可逆性画像記録媒体」、(3
6)「弾性層を有することを特徴とした前記第(1)項
乃至第(35)項の何れか1に記載の可逆性画像記録媒
体」、(37)「前記媒体がシート状、カード状、また
はラベル状に加工されている前記第(1)項乃至第(3
6)項の何れか1に記載の可逆性画像記録媒体」により
達成される。
【0015】また本発明は、(38)「前記加筆された
情報を格納する記憶装置」、(39)「前記加筆された
情報を処理するための処理装置」、(40)「自分自身
の座標を検出し、前記媒体に加筆された情報を受信また
は受け取る受信装置または入力ポートに送るための入力
装置」、(41)「該入力装置が着色像を残す筆記機能
を有する前記第(40)項に記載の入力装置」、(4
2)「先端部が媒体を発色させられる程度に加熱されて
いる前記第(40)項に記載の入力装置」、(43)
「光源および受光素子を有する前記第(40)項に記載
の入力装置」によって達成される。
【0016】また本発明は、(44)「入力装置により
送られてきた情報を受信するかまたは受け取り、処理装
置に送る受信装置または入力ポート」、(45)「もと
の文書情報および加筆された情報を前記媒体に記録消去
する印刷装置」、(46)「前記媒体、記憶装置、処理
装置、入力装置、受信装置または入力ポートからなる加
筆可能な文書情報記録システム」、(47)「前記媒
体、記憶装置、処理装置、印刷装置、入力装置、受信装
置または入力ポートからなる消去記録可能で且つ加筆可
能な文書情報記録システム」によって達成される。
【0017】さらにまた本発明は、(48)「前記媒体
に加筆された情報を前記入力装置により前記受信装置ま
たは前記入力ポートに送る入力方法」、(49)「前記
第(41)項に記載の入力装置を用い、入力しながら着
色像を媒体上に残す前記第(48)項に記載の入力方
法」、(50)「前記入力装置により可逆性画像記録媒
体上に加筆されるとき、横切った情報担体の数を検出
し、入力装置の座標または軌跡を求め、該加筆情報を前
記受信装置または入力ポートに送ることを特徴とする加
筆情報の入力方法」、(51)「前記入力装置により送
られてきた前記情報を前記受信装置または前記入力ポー
トにより受信するかまたは受け取り、該情報を前記処理
装置または前記印刷装置に送る方法」、(52)「前記
加筆された情報を前記処理装置により処理する方法」、
(53)「前記加筆情報を、前記記憶装置にもともとあ
った文書情報に加えて格納する方法」、(54)「前記
入力装置により、前記可逆性画像記録媒体上に加筆され
た加筆情報を前記受信装置または前記入力ポートに送
り、前記受信装置または前記入力ポートが該加筆情報を
受け取り、該加筆情報を前記処理装置に送り、前記処理
装置が前記記録装置に該加筆情報をメモリ情報として書
き込む加筆可能な文書情報記録方法」、(55)「文書
情報が印刷された前記可逆性画像記録媒体上に前記入力
装置により、該媒体上に加筆された加筆情報を、前記受
信装置または前記入力ポートに送り、前記受信装置また
は前記入力ポートが受け取った該情報を前記処理装置に
送り、前記処理装置が前記記憶装置に該加筆情報をメモ
リ情報に加えて書き込み、元の文書メモリ情報と共に該
加筆されたメモリ情報を前記同一または別の可逆性記録
媒体に対して消去記録して印刷する可逆印刷および加筆
可能な情報記録方法」によって達成される。
【0018】本発明は、基本的に可逆性記録層を有する
可逆性記録媒体であり、同時に、紙状の入力装置でもあ
る。本発明の可逆性記録媒体は、少なくとも可逆性記録
層を有し、更に、位置情報を与えるマーカーを媒体内に
有するものである。
【0019】該可逆性記録媒体は既に印字(画像情報の
記録一般をここでは印字という。)されても、されてい
なくともよい。印字された、又はされていない媒体が図
1に示すような入力システム下に置かれ、入力され、必
要ならば記録(発色等)も行なわれる。一例にすぎずこ
れにこだわらない入力システムは記録入力ペン、位置情
報受信・出力器と本発明の媒体からなる。
【0020】例として、印字された媒体を用いて説明す
る。媒体は後で例示する可逆性記録媒体のうちの1つの
記録媒体である。例として、ロイコ染料と顕色剤から成
る発色型の可逆性感熱記録媒体を例にとって説明する。
図のように既に画像が印字記録されている。この印字媒
体のある場所に手書きで加筆し、その加筆情報を更にそ
の紙面の印字情報の電子情報自体に書き込むことを考え
る。従来世の中ではこのことはできなかった。
【0021】加筆情報が正確な印字情報(電子情報)上
の位置に正確な形状で入力されるためには、加筆の始点
がます正確に認識されなければならない。始点は、例え
ば、(図示しないが)、レーザー光のスキャニングによ
り検知したり、また、記録入力ペンに発信器を有してい
て、ペンの位置を受信器で受信し、検知する。他の例と
しては紙面に基準点を設け、ここに可視のマーカーを印
刷しておき、基準点を入力ペンにより位置情報受信・出
力器に伝達し、基準点から加筆図形のスタート点までを
後述の加筆図形入力方法で入力し、そこから改めて本物
の加筆図形を入力するようにすることもできる。入力さ
れた位置情報は、位置情報受信・出力器に送られ、更に
その先の(図示しない)記載装置(メモリ)に格納され
る。
【0022】媒体にはマーカーが存在している。ペンに
は情報媒体の検出装置を有している。例えば、こだわら
ないが、光源と受光器と処理装置と発信器を有してい
る。スタート点(始点)が決まればペンの動きに応じ
て、X軸、Y軸の格子縞を横切り、横切りをカウント
し、X軸、Y軸(たて、よこ)のカウントを逐一又はま
とめて発信する。これによりペンの軌跡即ち加筆画像が
入力されることになる。この時スタートから移動した方
向は図示しない方法によって、例えば前記スタート点の
検知装置により認識され、この情報も発信される。
【0023】次に格子パターンのX軸方向とY軸方向を
いかに判別するかであるが、これは、後述の2種の情報
担体を同一の記録媒体に設けることにより判別できる。
以上はペンがワイヤレスの送信としたが、有線の通信で
もよいことは勿論である。
【0024】発信されたスタート点、方向、軌跡の情報
は図の位置情報受信・出力器(入出力器)で受信され、
処理されて次の処理装置に渡され、元の印字画面情報
(電子情報)に加筆図形が記憶される。記憶された加筆
情報はもとの文書情報と共に印刷装置にて必要に応じ印
刷される。以上は既に印字された媒体について説明した
が印字されていない媒体も考えられる。この時は単なる
入力装置となり、空の印字情報(電子情報)の頁または
選択された印字情報の頁に図形が記憶される。記憶され
た加筆情報はもとの文書と共に文書情報と共に印刷装置
にて必要に応じ印刷される。この場合はスタート点(始
点)の認識機能はなくともよい。即ち絶対位置を特定す
る必要はないため、スタート点の認識は不要となる。従
ってこの場合は単に図形の入力のみとなる。
【0025】本媒体は可逆性記録媒体であるため、プリ
ンタに通せば、印字(発色)情報を全てクリアでき何回
でも使用できる。以上の例では記録入力ペンが何でもよ
く特に指定はしなかった。例えば、単なる鉛筆、ペン、
ボールペン、マジック、ポインタ(単に位置をなぞるも
の)のようなものであればよい。
【0026】しかし、記録入力ペンが加熱印字装置を兼
用している場合、即ち加熱印字装置を内臓している−電
源は電池である−場合は加筆した図形がそのまま媒体上
に記録できる。更に都合よいことには、この場合には印
字紙面と同じ発色型可逆性記録媒体上への記録であるか
ら、紙面の文書と一緒に加筆情報を消去できるという効
果がある。(上記ペン等では図形像が残る)
【0027】情報担体の種類と区分の例は表1に示され
る。図1は動作説明図である。スタート地点と方向は別
の方法で検知するとしてスタート位置からX軸、Y軸の
格子を切る毎にその軌跡をデジタル的に認識することが
できる。
【0028】
【表1】
【0029】本発明は、書換が自在に行なえ、つまり、
何度でもリサイクルできる可逆性記録媒体であり、かつ
その記録媒体上の位置情報を提供できるマーカーを有す
るものである。マーカーとしては、識別可能な形状、材
料のいずれも用いることができるが、可逆性記録媒体の
表示部と同一面に存在する場合、情報の表示を損ねない
ことが望ましい。このマーカーは実質的に不可視である
ことが好ましい。特に、マーカーが存在する部分の光学
濃度がマクベス濃度計(RD−914)による測定で、
存在しない部分の2倍以下であることが好ましい。
【0030】本発明によれば、情報の有無が光学的に検
知できる材料でマーカーが形成されていることが望まし
い。このとき、肉眼では判別不能であるが、光学的に検
知できるものとしては、光を吸収し、その反射強度の差
により検知できる材料、または光の吸収により励起し、
蛍光を発し、それを検知できる材料が用いられる。ま
た、本発明の可逆性記録媒体には、マーカーが2種以上
含まれていてもよい。
【0031】光を吸収し、その反射強度の差により検知
できる材料は、可視域での吸収は低く、それ以外の波長
領域での吸収を有する材料を用いることができる。マー
カーは、これらの材料で形成された光吸収する部分と光
反射する部分から形成され、これらの吸収/反射による
可視域外での光学濃度の差から位置情報を検知できる。
また、これらは可視域の光学濃度の差が極めて小さいた
め、肉眼ではほとんど視認されない。照射光について
は、紫外光による媒体含有物の劣化等の耐光性を考慮
し、赤外光の照射により、光学的に認識できることが好
ましい。
【0032】有機系の赤外吸収材料としては、シアニン
系色素、ナフトキノン系色素、フタロシアニン系色素、
アントラキノン系色素、ジオール系色素、トリフェニル
メタン系色素等が挙げられる。これらは可視域にも吸収
があるため、赤味がかったクリーム色を呈している。こ
れに対し、可視域では吸収を持たず、赤外域に吸収を有
する無機系の材料がより好ましい。例えば、少なくとも
Nd、Yb、In、Sn、Znを含有した化合物を用い
ることができる。特に、これら金属及びこれらの酸化
物、硫化物、ハロゲン化物等の化合物が好ましく、これ
ら化合物は白色、または淡い青色であり、マーカーを不
可視化すのるに適している。
【0033】これら化合物の具体的な例として、酸化イ
ッテルビウム、酸化錫、酸化亜鉛、硫化イッテルビウ
ム、硫化亜鉛、塩化イッテルビウム、塩化インジウム、
塩化錫、塩化亜鉛、臭化イッテルビウム、臭化インジウ
ム、インジウム−錫混合酸化物、またはインジウム−錫
混合酸化物とアルミナ、硫酸バリウム、二酸化珪素、炭
酸カルシウムから選ばれる1種との混合物等が挙げられ
る。また、Yb、In、Sn、Znを含みこれらと酸と
の塩も有効な赤外吸収材料である。これらの具体的な例
として、硫酸イッテルビウム、硫酸亜鉛、硫酸インジウ
ム、硝酸イッテルビウム、硝酸錫、過塩素酸イッテルビ
ウム、炭酸イッテルビウム、炭酸亜鉛、炭酸インジウ
ム、酢酸イッテルビウム、酢酸亜鉛、酢酸錫、ニコチン
酸イッテルビウム、リン酸イッテルビウム、リン酸亜
鉛、リン酸錫、シュウ酸イッテルビウム、シュウ酸亜
鉛、シュウ酸錫等が挙げられる。
【0034】また、光の吸収により励起し、蛍光を発
し、それを検知できる材料としては、発せられる蛍光波
長、強度差で検知できるものが用いられる。特に紫外光
による媒体含有物の劣化等の耐光性を考慮し、赤外光に
より励起し、蛍光を発する材料が好ましい。この赤外光
を吸収し、蛍光を発する材料としては、光学活性元素と
して少なくともNdを含む有機金属化合物がある。これ
ら有機金属化合物中の有機化合物としては、カルボン酸
類、ケトン類、エーテル類、アミン類から選択される。
これらの具体的な例としては、桂皮酸ネオジム、ナフト
エ酸ネオジム等が挙げられる。また、光学活性元素とし
て、Nd及びYbを含む有機金属化合物がより好まし
く、これらの具体的な例としては、桂皮酸ネオジム・イ
ッテルビウム複合塩、安息香酸ネオジム・イッテルビウ
ム複合塩、ナフトエ酸ネオジム・イッテルビウム複合塩
等が挙げられる。
【0035】また、Nd、Yb、Erの1種以上の元素
を含む含酸素酸塩化合物も赤外蛍光材料として使用でき
る。この含酸素酸塩化合物の具体的な例としては、リン
酸塩化合物、バナジン酸塩化合物、ホウ酸塩化合物、モ
リブデン酸塩化合物等が挙げられる。さらに光学活性元
素としてFe及びErを含有し、他にSc、Ga、A
l、In、Y、Bi、Ce、Gd、Lu、Laから選択
された少なくとも1種以上の元素を含有した化合物も赤
外蛍光材料として使用できる。また、光学活性元素とし
てYbを含有し、この他、Sc、Ga、Al、In、
Y、Bi、Ce、Gd、Lu、Laから選択された少な
くとも1種以上の元素を含有した化合物も赤外蛍光材料
として用いることができる。さらに、赤外領域に吸収を
有する有機化合物を担持させた、Nb、Yb、Erから
選択された1種以上の希土類含有有機化合物も赤外蛍光
材料として用いることができる。これら赤外領域に吸収
を有する有機化合物としては、ポリメチン系色素、アン
トラキノン系色素、ジオール系色素、フタロシアニン系
色素、インドフェノール系色素、アゾ系色素等から選択
できる。
【0036】また、本発明の位置情報を有する可逆性記
録媒体においては、2種以上のマーカーから位置情報を
提供することができる。2種以上のマーカーから、位置
情報を検知することにより、より正確な位置を容易に提
供できる。2種以上の分別法の例は前記表1に示したと
おりである。
【0037】本発明の位置情報を有する可逆性記録媒体
は、2種以上のマーカーの光吸収特性が異なることによ
り、2種類以上の情報をも提供できる。すなわち、2種
以上含まれるマーカーの光に対する反射特性の差異を利
用し検知するものである。これらは、前記光吸収材料を
複数組み合わせることにより可能である。格子パターン
の線巾を変えることもできる。
【0038】また、本発明においては、可逆性記録媒体
に存在するマーカーが光を吸収し蛍光を発する材料から
なる2種以上のマーカーから構成されていてもよい。な
お、ここで用いられる2種以上の蛍光材料は前記蛍光材
料を複数組み合わせることにより可能である。
【0039】さらに、マーカーが2種含まれ、一方は光
吸収材料からなり、もう一方は光吸収により蛍光を発す
る材料であることが好ましい。これにより、マーカーの
材料選択性に富み、かつ情報検出手段が異なるため、位
置の正確性が増大する。これらのマーカーは、前記光吸
収材料及び蛍光材料から組み合わせることができる。ま
た、蛍光を発する材料からなるマーカーが、光吸収材料
からなるマーカーより、支持体に対して上部にあること
が好ましい。これにより、蛍光材料から発せられた光
(蛍光)を、もう一方のマーカー、すなわち光吸収材料
が吸収し、位置情報の検知を阻害することを防止でき
る。なお、これらの可逆性記録媒体上への設置方法につ
いては後述する。
【0040】本発明によれば、マーカーの形状、パター
ンは、位置情報として検知できるものであれば、特に限
定されるものではない。本発明の位置情報を有する可逆
性記録媒体において、情報の可視的表示を可逆的に行な
い表示できる可逆性記録層としては、感熱方式、磁気記
録方式、フォトクロミック記録方式、エレクトロクロミ
ック方式等が利用できる。特に、本発明においては、感
熱記録方式、即ち熱エネルギーにより可逆的に光学特性
が変化し、可視情報の記録及び消去が可能である記録層
が好ましいものとして挙げられる。この熱エネルギーに
より可逆記録が行なえるものとしては、少なくともロイ
コ染料と顕色剤を含む記録層、有機低分子化合物の粒子
を含有する樹脂層、さらに低分子又は高分子液晶化合物
を含む記録層から構成される可逆性記録層が好ましいも
のとして挙げられる。
【0041】可逆性記録層が少なくともロイコ染料と顕
色剤を含むものとしては、樹脂バインダー中にロイコ染
料及び顕色剤を分散させることにより形成されている。
この可逆性記録層に用いられるロイコ染料は、例えばフ
タリド系化合物、アザフタリド系化合物、フルオラン系
化合物、フェノチアジン系化合物、ロイコオーラミン系
化合物等公知の染料前駆体が挙げられる。具体的には、
特開平5−124360号公報に記載された公知のロイ
コ染料が使用できる。
【0042】この可逆性記録層に用いられる顕色剤は、
分子内にロイコ染料を発色させる顕色能を有する構造、
例えばフェノール性水酸基、カルボン酸基、リン酸基等
と、分子間の凝集力を制御する構造、例えば長鎖炭化水
素基が連結した構造を持つ化合物である。連結部分には
ヘテロ原子を含む2価の基を介していてもよく、また、
長鎖炭化水素基中にもヘテロ原子を含む2価の基又は芳
香族炭化水素基が含まれていてもよい。具体的には、特
開平5−124360号公報、特開平9−290566
号公報、特開平9−323479号公報、特開平10−
67177号公報、特開平10−95175号公報、特
開平10−11944号公報等に記載されている公知の
顕色剤が使用できる。
【0043】この可逆性記録層は、少なくともロイコ染
料と顕色剤を含む樹脂層からなり、記録層を形成する樹
脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタ
ール、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリ
アリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポ
リフェニレンオキシド、フッソ樹脂、ポリイミド、ポリ
アミド、ポリアミドイミド、ポリベンズイミダゾール、
ポリスチレン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、
ポリエステル、芳香族ポリエステル、ポリウレタン、ポ
リアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、
(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、マレイン酸系
共重合体、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン
樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール、変性ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチ
レンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、ゼラチ
ン、カゼイン類等を挙げることができる。
【0044】また、記録層皮膜の強度を上げることを目
的に、各種硬化剤、架橋剤を添加することもできる。こ
のような硬化剤、架橋剤の例として、イソシアネート基
を持つ化合物、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂、エ
ポキシ基を持つ化合物、グリオキザール、ジルコニウム
化合物等を挙げることができる。更に、電子線硬化性或
いは紫外線硬化性バインダーを用いて記録層を設けるこ
ともできる。かかるバインダーとしては、エチレン性不
飽和結合を有する化合物が挙げられる。これらの具体例
としては、(1)脂肪族、脂環族、芳香族の多価アルコ
ール及びポリアルキレングリコールのポリ(メタ)アク
リレート、(2)脂肪族、脂環族、芳香族、芳香脂肪族
の多価アルコールにポリアルキレンオキサイドを付加さ
せた多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート、
(3)ポリエステルポリ(メタ)アクリレート、(4)
ポリウレタンポリ(メタ)アクリレート、(5)エポキ
シポリ(メタ)アクリレート、(6)ポリアミドポリ
(メタ)アクリレート、(7)ポリ(メタ)アクリロイ
ルオキシアルキルリン酸エステル、(8)(メタ)アク
リロイル基を側鎖、または末端に有するビニル系または
ジエン系化合物、(9)単官能(メタ)アクリレート、
ビニルピロリドン、(メタ)アクリロイル化合物、(1
0)エチレン性不飽和結合を有するシアノ化合物、(1
1)エチレン性不飽和結合を有するモノ或いはポリカル
ボン酸、およびそれらのアルカリ金属塩、アンモニウム
塩、アミン塩等、(12)エチレン性不飽和(メタ)ア
クリルアミドまたはアルキル置換(メタ)アクリルアミ
ドおよびその多量体、(13)ビニルラクタムおよびポ
リビニルラクタム化合物、(14)エチレン性不飽和結
合を有するモノ或いはポリエーテルおよびそのエステ
ル、(15)エチレン性不飽和結合を有するアルコール
のエステル、(16)エチレン性不飽和結合を有するポ
リアルコールおよびそのエステル、(17)スチレン、
ジビニルベンゼン等1個以上のエチレン性不飽和結合を
有する芳香族化合物、(18)(メタ)アクロイルオキ
シ基を側鎖、または末端に有するポリオルガノシロキサ
ン系化合物、(19)エチレン性不飽和結合を有するシ
リコーン化合物、(20)上記(1)〜(19)に記載
の化合物の多量体或いはオリゴエステル(メタ)アクリ
レート変性物、等が挙げられる。
【0045】紫外線硬化性バインダーを用いて記録層を
形成する場合には、光重合開始剤を混合して用いる。光
重合開始剤としては、ジ或いはトリクロロアセトフェノ
ンのようなアセトフェノン類、1−ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、ミヒラーケト
ン、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、ベンジ
ルジメチルケタール、テトラメチルチウラムモノサルフ
ァイド、チオキサントン類、アゾ化合物、ジアリールヨ
ードニウム塩、トリアリールスルフォニウム塩、ビス
(トリクロロメチル)トリアジン化合物等が挙げられ
る。
【0046】これらのロイコ染料および顕色剤を用いた
可逆性記録層は図2に示すプロセスで発色・消色する。
初期の消色状態(A)を加熱すると温度T1以上でロイ
コ染料と顕色剤が溶融混合して発色し(B)、この状態
を急冷すると発色状態のまま固定される(C)。発色状
態(C)を加熱していくと、発色温度T1より低い温度
2で消色し(D)、冷却すれば初期と同様の消色状態
となる。
【0047】また、可逆性記録層が有機低分子化合物の
粒子を含有する樹脂層は、温度に依存してその透明度が
可逆的に変化する記録層であり、この記録層の光散乱性
が温度に依存して可逆的に変化する性質を利用し構成さ
れる。この可逆性記録層に用いられる樹脂は、有機低分
子物質を均一に分散保持した層を形成すると共に、最大
透明時の透明度に影響を与える材料である。このため樹
脂母材は透明性がよく、機械的に安定で、かつ成膜性の
よい樹脂が好ましい。このような樹脂としては、ポリ塩
化ビニル;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−ア
クリレート共重合体等の塩化ビニル系共重合体;ポリ塩
化ビニリデン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、
塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体等の塩化ビ
ニリデン系共重合体;ポリエステル;ポリアミド;ポリ
アクリレートまたはポリメタクリレート或いはアクリレ
ート−メタクリレート共重合体;シリコーン樹脂等が挙
げられる。これらは単独で或いは2種以上混合して使用
される。
【0048】この可逆性記録媒体に用いられる有機低分
子化合物としては、一般に融点30〜200℃、好まし
くは50〜150℃程度のものが使用される。このよう
な有機低分子化合物としては、アルカノール;アルカン
ジオール;ハロゲンアルカノールまたはハロゲンアルカ
ンジオール;アルキルアミン;アルカン;アルケン;ア
ルキン;ハロゲンアルカン;ハロゲンアルケン;ハロゲ
ンアルキン;シクロアルカン;シクロアルケン;シクロ
アルキン;飽和または不飽和モノまたはジカルボン酸ま
たはこれらのエステル、アミドまたはアンモニウム塩;
飽和または不飽和ハロゲン脂肪酸またはこれらのエステ
ル、アミドまたはアンモニウム塩;アリルカルボン酸ま
たはそれらのエステル、アミドまたはアンモニウム塩;
ハロゲンアリルカルボン酸またはそれらのエステル、ア
ミドまたはアンモニウム塩;チオアルコール;チオカル
ボン酸またはそれらのエステル、アミンまたはアンモニ
ウム塩;チオアルコールのカルボン酸エステル等が挙げ
られる。これらは単独でまたは2種以上混合して使用さ
れる。これらの化合物の炭素数は10〜60、好ましく
は10〜38、特に10〜30が好ましい。エステル中
のアルコール基部分は飽和していても飽和していなくて
もよく、またハロゲン置換されていてもよい。いずれに
しても有機低分子化合物は分子中に酸素、窒素、硫黄お
よびハロゲンの少なくとも1種、例えば−OH、−CO
OH、−CONH、−COOR、−NH、−NH2、−
S−、−S−S−、−O−、ハロゲン等を含む化合物で
あることが好ましい。
【0049】さらに透明化できる温度の巾を広げるに
は、上記の有機低分子化合物を適宜組み合わせるか、ま
たは、そうした有機低分子化合物と融点の異なる他の材
料とを組み合わせればよい。これらは例えば、特開昭6
3−39378号公報、特開昭63−130380号公
報、特開平3−2089号公報等や、特願昭63−14
754号明細書に記載されているが、これらに限定され
るものではない。
【0050】これらの有機低分子と樹脂とからなる可逆
性記録層は図3に示すプロセスで透明・白濁する。図3
(熱による透明度の変化を表わした図である)におい
て、樹脂およびこの樹脂中に分散された有機低分子化合
物を主成分とする可逆性記録層は、例えばT 0以下の常
温では白濁不透明状態にある。これを温度T2に加熱す
ると、透明になり、この状態で再びT0以下の常温に戻
しても透明のままである。更に、T3以上の温度に加熱
すると、最大透明度と最大不透明度との中間の半透明状
態になる。次に、この温度を下げて行くと、再び透明状
態をとることなく最初の白濁不透明状態に戻る。なお、
この不透明状態のものをT1〜T2間の温度に加熱した
後、常温即ちT0以下の温度に冷却した場合には透明と
不透明との中間の状態をとることができる。また、前記
常温で透明になったものも再びT3以上の温度に加熱し
た後、常温に戻せば再び白濁不透明状態に戻る。
【0051】さらに、可逆性記録層は低分子または高分
子液晶を含む記録層に用いられる。高分子液晶として
は、主鎖または側鎖にメソゲン(液晶性を示す分子)が
結合された主鎖型および側鎖型分子液晶等が用いられ
る。高分子液晶は、通常、重合可能なメソゲン化合物
(メソゲンモノマーと呼ぶ)を重合するか、或いは水素
化ポリシリコーン等の反応性ポリマーに付加反応可能な
メソゲン化合物を付加させて製造することができる。こ
のような技術は、Makromol. Chem.,179,p273(1978),Eu
r,Poly.J.,18,p651(1982)およびMol.Cryst.Liq.Cryst.,
169,p167(1989)等に開示されている。本発明に使用され
る高分子液晶も同様な方法で製造することができる。
【0052】メソゲンモノマーおよび付加反応可能なメ
ソゲン化合物としては、ビフェニル系、フェニルベンゾ
エート系、シクロヘキシルベンゼン系、アゾキシベンゼ
ン系、アゾベンゼン系、アゾメチン系、フェニルピリミ
ジン系、ジフェニルアセチレン系、ビフェニルベンゾエ
ート系、シクロヘキシルビフェニル系、ターフェニル系
等の剛直な分子(メソゲン)に、好ましくは所定の長さ
のアルキルスペーサーを介して、アクリル酸エステル
基、メタクリル酸エステル基またはビニル基が結合した
種々の化合物等が代表的なものとして挙げられる。
【0053】本発明によれば、マーカーは、記録媒体の
どの位置に設けられていてもよいが、マーカーと可逆性
記録層とが、支持体上の同一面に存在することが好まし
い。本発明の記録媒体を複数重ねて利用する情報記録装
置を用いた場合、記録装置の構成の簡素化が可能であ
る。
【0054】本発明においては、マーカーは可逆性記録
層中に設けることができる。図4は、本発明のマーカー
を有する可逆性記録媒体例の模式的断面図であり、支持
体(11)上に可逆性記録層(12)があり、この中に
マーカー(13)が含有された例が示されている。
【0055】また、本発明の可逆性記録媒体は、可逆性
記録層を摩耗等から保護するために、保護層を設けるこ
とができる。マーカーをこの保護層中に設けることもで
きる。図5は、本発明のマーカーを有する可逆性記録媒
体の模式的断面例の図であり、支持体(11)上の可逆
性記録層(12)、中間層(14)、保護層(15)積
層されており、マーカー(13)が保護層中に含有され
た例が示されている。本発明で使用できる保護層は、赤
外領域に吸収を実質的に持たないものならば、特に限定
されるものではないが、架橋状態にある樹脂が主成分で
あること好ましい。
【0056】架橋状態にある樹脂としては、例えば架橋
剤およびこの架橋剤と反応する活性基を有する樹脂の組
み合わせであり、熱により架橋硬化できる樹脂である。
ここで用いられる樹脂は、例えばフェノキシ樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、セルロースアセテートプロピオ
ネート、セルロースアセテートブチレートなど、水酸
基、カルボキシル基など架橋剤と反応する基を持つ樹
脂、または水酸基、カルボキシル基などを持つモノマー
とそれ以外のモノマーを共重合した樹脂がある。共重合
樹脂には、例えば塩ビ系、アクリル系、スチレン系など
の樹脂があり、具体的には塩化ビニル−酢酸ビニル−ビ
ニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート共重合体、塩化ビニル−
酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体等が例示できる。
【0057】熱架橋の架橋剤としては例えば、イソシア
ネート類、アミノ樹脂、フェノール樹脂、アミン類、エ
ポキシ化合物等が挙げられる。例えば、イソシアネート
類としてはイソシアネート基を複数もつポリイソシアネ
ート化合物であり、具体的にはヘキサメチレンジイソシ
アネート(HDI)、トルエンジイソシアネート(TD
I)、キシリレンジイソシアネート(XDI)等、およ
びこれらのトリメチロールプロパンなどによるアダクト
タイプ、ビュレットタイプ、イソシアヌレートタイプお
よびブロック化イソシアネート類等が挙げられる。架橋
剤の樹脂に対する添加量としては、樹脂中の含まれる活
性基の数に対する架橋剤の官能基の比が0.01〜1が
好ましく、これ以下では熱強度が不足してしまい、また
これ以上添加すると発色・消色特性に悪影響をおよぼ
す。また更に、架橋促進剤としてこの種の反応に用いら
れる触媒を用いてもよい。架橋促進剤としては、例えば
1,4−ジアザ−ビシクロ[2,2,2]オクタンなど
の3級アミン類、有機すず化合物などの金属化合物など
が挙げられる。
【0058】次に、電子線および紫外線硬化の際に用い
られるモノマーとしては、例えば以下のものが挙げられ
る。 単官能性モノマーの例 メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸
t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタク
リル酸ラウリル、メタクリル酸トリデシル、メタクリル
酸ステアリル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリ
ル酸ベンジル、メタクリル酸、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メ
タクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチルメチルクロライド塩、メタクリル酸ジエ
チルアミノエチル、メタクリル酸グリシジル、メタクリ
ル酸テトラヒドロフルフリル、メタクリル酸アリル、ジ
メタクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸トリ
エチレングリコール、ジメタクリル酸テトラエチレング
リコール、ジメタクリル酸1,3−ブチレングリコー
ル、ジメタクリル酸1,6−ヘキサンジオール、トリメ
タクリル酸トリメチロールプロパン、メタクリル酸2−
エトキシエチル、2−エチルヘキシルアクリレート、2
−エトキシエチルアクリレート、2−エトキシエトキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ジシクロペ
ンテニルエチルアクリレート、N−ビニルピロリドン、
酢酸ビニル等。
【0059】2官能性モノマーの例 1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオール
ジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリプ
ロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレング
リコールジアクリレート、ビスフェノールAエチレンオ
キサイド付加物ジアクリレート、グリセリンメタクリレ
ートアクリレート、ネオペンチルグリコールのプロピレ
ンオキサイド2モル付加物のジアクリレート、ジエチレ
ングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール
(400)ジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸とネ
オペンチルグリコールのエステルのジアクリレート、
2,2−ビス(4−アクロリキシジエトキシフェニル)
プロパン、ネオペンチルグリコールジアジペートのジア
クリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコ
ールのε−カプロラクトン付加物のジアクリレート、2
−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−5−
ヒドロキシメチル−5−エチル−1,3−ジオキサンジ
アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジアクリ
レート、トリシクロデカンジメチロールジアクリレート
のε−カプロラクトン付加物、1,6−ヘキサンジオー
ルのグリシジルエーテルのジアクリレート等。
【0060】多官能性モノマーの例 トリメチロールプロパントリアクリレート、グリセリン
プロピレンオキサイド付加アクリレート、トリスアクリ
ロイルオキシエチルフォスフェート、ペンタエリスリト
ールアクリレート、トリメチロールプロパンのプロピレ
ンオキサイド3モル付加物のトリアクリレート、ジペン
タエリスリトール・ポリアクリレート、ジペンタエリス
リトールのカプロラクトン付加物のポリアクリレート、
プロピオン酸ジペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ヒドロキシピバルアルデヒド変性ジメチロールプロ
ピントリアクリレート、プロピオン酸ジペンタエリスリ
トールのテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパ
ンテトラアクリレート、プロピオン酸ジペンタエリスリ
トールのペンタアクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサア
クリレートのε−カプロラクトン付加物等。
【0061】オリゴマーの例 ビスフェノールA−ジエポキシアクリル酸付加物等。
【0062】また、紫外線を用いて架橋させる場合には
次のような光重合開始剤、光重合促進剤を用いる。その
例としては、イソブチルベンゾインエーテル、イソプロ
ピルベンゾインエーテル、ベンゾインエチルエーテル、
ベンゾインメチルエーテル等のベンゾインエーテル類。
1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エ
トキシカルボニル)オキシム等のα−アシロキシムエス
テル。2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、ベンジル、ヒドロキシシクロヘキシルフェノルケト
ン等のベンジルケタール類。ジエトキシアセトフェノ
ン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン等のアセトフェノン誘電体。ベンゾフェノ
ン、1−クロロチオキサントン、2−クロロチオキサン
トン、イソプロピルチオキサントン、2−メチルチオキ
サントン、2−メチルチオキサントン、2−クロロベン
ゾフェノン等のケトン類が挙げられる。これらの光重合
開始剤は、単独でまたは2種類以上併用して使用され
る。添加量としては架橋剤1重量部に対して0.005
〜1.0重量部が好ましく、更に好ましくは0.01〜
0.5重量部である。
【0063】光重合促進剤としては芳香族系の第3アミ
ンや脂肪族系アミンがある。具体的にはp−ジメチルア
ミノ安息香酸イソアミルエステル、p−ジメチルアミノ
安息香酸エチルエステル等が挙げられる。これらの光重
合促進剤は、単独でまたは2種類以上併用して使用され
る。添加量としては光重合開始剤1重量部に対して0.
1〜5重量部が好ましく、更に好ましくは0.3〜3重
量部である。
【0064】本発明に用いる紫外線照射の際の光源とし
ては水銀ランプ、メタルハライドランプ、ガリウムラン
プ、水銀キセノンランプ、フラッシュランプなどがある
が、前記した光重合開始剤および光重合促進剤の紫外線
吸収波長に対応した発光スペクトルを有する光源を使用
すればよい。また、紫外線照射条件としては、樹脂を架
橋させるために必要な照射エネルギーに応じてランプ出
力、搬送速度を決めればよい。また、電子線照射装置と
しては照射面積、照射線量、などの目的の応じて走査
形、非走査形いずれかを選べばよく、照射条件としては
樹脂を架橋するのに必要な線量に応じて、電子流、照射
幅、搬送速度を決めればよい。
【0065】更に、本発明の可逆性記録媒体において、
記録層と保護層の接着性の向上、保護層の塗布による記
録層の変質防止、保護層中に含有される添加剤の記録層
への移行を防止する目的で、両者の間に中間層を設ける
ことができ、マーカーをこの中間層中に設置することも
できる。
【0066】図6は、本発明の情報担体を有する可逆性
記録媒体の模式的断面図であり、支持体(11)上の可
逆性記録層(12)、中間層(14)、保護層(15)
が積層されており、マーカー(13)は中間層中に含有
された例が示されている。本発明で使用される中間層
は、上記記録層と同様な樹脂が使用できる。
【0067】本発明の可逆性記録媒体において、支持体
と記録層との間に、印加した熱を有効に利用するため、
支持体と記録層の間に断熱性の下引き層を設けることが
できる。下引き層は、有機または無機の微小中空体粒子
をバインダー樹脂を用いて塗布することにより形成でき
る。支持体と記録層の接着性の改善や支持体への記録層
材料の浸透防止を目的としたアンダーコート層を設ける
こともできる。また、この下引き層中に情報担体を設け
ることができる。
【0068】図7は、本発明のマーカーを有する可逆性
記録媒体の模式的断面図であり、支持体(11)上の下
引き層(16)、可逆性記録層(12)、中間層(1
4)、保護層(15)が積層されており、マーカー(1
3)は下引き層(16)中に含有された例が示されてい
る。
【0069】本発明の可逆性記録媒体においては、保護
層、中間層、記録層および下引き層には、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、酸化ケイ素、水酸
化アルミニウム、カオリン、タルク等のフィラーを含有
させることができる。その他、滑剤、界面活性剤、分散
剤等を含有させることもできる。この場合、マーカーの
読み取りを阻害しない、即ち赤外領域に吸収を持たない
添加剤が好ましい。
【0070】また、記録層、中間層、保護層、下引き層
にフィラーを添加もよく、フィラーとしては無機フィラ
ーと有機フィラーに分けることができる。無機フィラー
としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭
酸塩;無水ケイ酸、含水ケイ酸、含水ケイ酸アルミニウ
ム、含水ケイ酸カルシウムなどのケイ酸塩;アルミナ、
酸化鉄などの水酸化物;酸化亜鉛、酸化インジウム、ア
ルミナ、シリカ、酸化ジルコニア、酸化スズ、酸化セリ
ウム、酸化鉄、酸化アンチモン、酸化バリウム、酸化カ
ルシウム、酸化バリウム、酸化ビスマス、酸化ニッケ
ル、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化マンガン、酸
化タンタル、酸化ニオブ、酸化トリウム、酸化ハフニウ
ム、酸化モリブデン、鉄フェライト、ニッケルフェライ
ト、コバルトフェライト、チタン酸バリウム、チタン酸
カリウムのような金属酸化物;硫化亜鉛、硫酸バリウム
のような金属硫化物あるいは硫酸化合物;チタンカーバ
イド、シリコンカーバイド、モリブデンカーバイド、タ
ングステンカーバイド、タンタルカーバイドのような金
属炭化物;窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化ホウ素、
窒化ジルコニウム、窒化バナジウム、窒化チタニウム、
窒化ニオブ、窒化ガリウムのような金属窒化物等が挙げ
られる。有機フィラーとしては、シリコーン樹脂、セル
ロース樹脂、エポキシ樹脂、ナイロン樹脂、フェノール
樹脂、ポリウレタン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン、
ポリスチレン、ポリスチレン・イソプレン、スチレンビ
ニルベンゼンなどのスチレン系樹脂、塩化ビニリデンア
クリル、アクリルウレタン、エチレンアクリルなどのア
クリル系樹脂、ポリエチレン樹脂、ベンゾグアナミンホ
ルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒドなどのホル
ムアルデヒド系樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、
塩化ビニル樹脂等が挙げられる。本発明では有機フィラ
ーを単独で用いることもできるが、2種類以上含まれて
もよく、複合粒子であってもよい。また、形状としては
球状、粒状、板状、針状等が挙げられる。また、層中の
フィラーの含有量は体積分率で1〜95%、より好まし
くは5〜75%である。
【0071】また、記録層、中間層、保護層、下引き層
に滑剤を添加してもよく、滑剤の具体例としては、エス
テルワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワッ
クス等の合成ワックス類:硬化ひまし油等の植物性ワッ
クス類:牛脂硬化油等の動物性ワックス類:ステアリル
アルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール
類:マルガリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チル酸、ステアリン酸、ベヘニン鎖、フロメン酸等の高
級脂肪酸類:ソルビタンの脂肪酸エステルなどの高級脂
肪酸エステル類:ステアリン酸アミド、オレイン酸アミ
ド、ラウリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミ
ド、メチレンビスステアリン酸アミド、メチロールステ
アリン酸アミド等のアミド類などが挙げられる。
【0072】層中の滑剤の含有量は体積分率で0.1〜
95%、より好ましくは1〜75%である。また、中間
層、保護層中に無機または有機紫外線吸収剤を含有して
もよく、その含有量はバインダー100重量部に対して
0.5〜10重量部の範囲が好ましい。
【0073】有機紫外線吸収剤としては、2−(2’−
ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−
5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−オクトキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’
−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−
5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−エトキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤、
【0074】2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’
−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,
2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェ
ノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オキシベン
ジルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−クロロベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’
−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン
−スルホン酸ナトリウム等のベンゾフェノン系紫外線吸
収剤、
【0075】フェニルサリシレート、p−オクチルフェ
ニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサリシレー
ト、カルボキシフェニルサリシレート、メチルフェニル
サリシレート、ドデシルフェニルサリシレート、2−エ
チルヘキシルフェニルサリシレート、ホモメンチルフェ
ニルサリシレート等のサリチル酸エステル系紫外線吸収
剤、
【0076】2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,
3’−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−
3,3’−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレ
ート系紫外線吸収剤、p−アミノ安息香酸、p−アミノ
安息香酸グリセリル、p−ジメチルアミノ安息香酸アミ
ル、p−ジヒドロキシプロピル安息香酸エチル等のp−
アミノ安息香酸系紫外線吸収剤、p−メトキシケイ皮酸
−2−エチルヘキシル、p−メトキシケイ皮酸−2−エ
トキシエチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、4−t−ブ
チル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、ウロカニ
ン酸、ウロカニン酸エチル等が挙げられる。
【0077】本発明の可逆性記録媒体において、マーカ
ーを2種以上含むことができる。このとき、含まれる2
以上のマーカーは同一層に含むことができ、図8に、2
種のマーカーが中間層(14)に含まれた場合の模式的
断面図を示した。なお、これらマーカーは、可逆性記録
層、中間層、保護層、下引き層のいずれに含まれていて
もよい。
【0078】また、本発明の可逆性記録媒体において
は、2種以上のマーカーを異なる層中に含ませることも
できる。図9では、2種のマーカーが異なる層中に含ま
れた場合の模式的断面図を示した。なお、これらは異な
る層であれば、いずれの層にも設けることが可能であ
る。
【0079】本発明の可逆性記録媒体において、マーカ
ーが識別情報を含んだマーカー担体層として設置するこ
ともできる。図10は、本発明のマーカーを有する可逆
性記録媒体の模式的断面図であり、支持体(11)上の
可逆性記録層(12)、マーカー担体層(17)、中間
層(14)、保護層(15)が積層された例が示されて
いる。なお、マーカー担体層は、層構成において、いず
れの場所にも設置可能であるが、マーカー担体層は、可
逆性記録媒体層より支持体に対して上層に存在すること
が好ましい。これにより、識別情報の認識を向上させる
利点がある。
【0080】本発明においては、このマーカー担体層を
複数設置することができる。図11では、マーカーから
なるマーカー担体層2層(17)、(17b)から構成
されている模式的な断面図を表わしている。
【0081】更に、本発明の可逆性記録媒体において
は、弾性層を設けることができる。図12は、本発明の
マーカーを有する可逆性記録媒体の模式的断面図であ
り、支持体(11)上の弾性層(18)、可逆性記録層
(12)、中間層(14)、保護層(15)が積層され
た例が示されている。マーカーを設けたとき、凹凸が生
じ、可逆性記録において不均一な画像形成を防止する目
的で、この凹凸を吸収し得る弾性層を設けることにより
解決される。このような弾性層としては、シリコーンゴ
ム、ブタジエンゴム、ウレタンゴム、イソプレゴム、ニ
トリル−ブタジエンゴム、高飽和ニトリルゴム、エチレ
ン−プロピレンゴム、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、クロロスル
ホン化ポリエチレンゴム、塩素化ポリエチレン、エチレ
ン−アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、多硫化ゴ
ム、ブチルゴム、ゴム弾性を持つ紫外線硬化樹脂等であ
る。
【0082】また、微小中空フィラーを用いることがで
きる。微小中空フィラーは、熱可塑性樹脂を殻とし、内
部に空気その他の気体を含有するもので、既に発泡状態
となっている微小中空粒子は、熱可塑性樹脂を殻とする
ものであるが、この樹脂としては、ポリスチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポ
リアクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ポリブ
タジエン或いはそれらの共重合体樹脂等が挙げられる。
これらの中でも、特に塩化ビニリデンとアクリロニトリ
ルを主体とする共重合体樹脂が好ましい。
【0083】本発明の可逆性記録媒体において、マーカ
ーを可逆性記録媒体中または可逆性記録媒体上に設ける
には、識別させる形状によって、さまざまな手法で設け
ることが可能である。好ましくは、グラビア印刷方式、
スクリーン印刷方式、ロータリースクリーン印刷方式ま
たはオフセット印刷方式、更に熱転写リボンのインク、
静電印刷方によるトナーまたはインクジェットのインク
として、これらから選ばれる印刷方法により設けること
もできる。これらインク作製においては、通常用いられ
る高分子結着剤を用いることができる。
【0084】
【実施例】次に本発明を実施例によってさらに具体的に
説明するが、本発明はこの実施例によって限定されるも
のではない。なお、以下に示す部はいずれも重量基準で
ある。
【0085】〔実施例1〕 (下引き層)熱膨張性微小中空体(松本油脂社製ミクロ
パールF−30)15部、ポリビニルブチラール5部、
エチルアルコール70部、トルエン30部を混合し、ボ
ールミルを用いて粉砕分散し、下引き層塗布液を調整し
た。これを、分散液をワイヤーバーで塗布し、乾燥し下
引き層を設けた。
【0086】(可逆性記録層)2−アニリノ−3−メチ
ル−6−ジブチルアミノフルオラン2部、N−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−6−(N’−オクタデシルウレイ
ド)ヘキサンアミド8部、アクリルポリオール樹脂の1
5%のテトラヒドロフラン(THF)溶液70部を混合
し、ボールミルを用いて粉砕分散した。得られた分散液
に日本ポリウレタン社製コロネートHL(アダクト型ヘ
キサメチレンジイソシアネート75%酢酸エチル溶液)
10部を加え、よく撹拌し可逆性記録層塗布液を調整し
た。可逆性記録層は、ワイヤーバーを用い塗布し、10
0℃2分間乾燥した後、60℃24時間加熱した。
【0087】(中間層塗布液)アクリルポリオール樹脂
の15%メチルエチルケトン(MEK)溶液30部、共
同化学社製Viosorb130(2−ヒドロキシ−4
−n−オクトキシ)ベンゾフェノン4部、コロネートH
L4部を混合し、中間層塗布液を調整した。保護層は、
ワイヤーバーを用いて塗布し、100℃2分間乾燥後、
60℃24時間加熱した。
【0088】(保護層塗布液)ウレタンアクリレート系
紫外線硬化性樹脂(大日本インキ社製C7−157)1
5部、酢酸エチル85部を溶解撹拌し、保護層塗布液を
調整した。これをワイヤーバーを用いて塗工し90℃1
分乾燥後、照射エネルギー80W/cmの紫外線ランプ
下を9m/分の搬送速度で通して硬化し保護層を設け
た。
【0089】(弾性層塗布液)ブタジエン樹脂(日本合
成ゴム社製:JSR RB820)10部、トルエン1
0部からなる弾性層塗布液をワイヤーバーで塗布、乾燥
し弾性層を設けた。
【0090】上記各層を100μm厚の白色のポリエス
テルフィルム支持体上に、各層膜圧が5μmになるよ
う、下記に示す順序で積層し、本発明の可逆性記録媒体
を作製した。また、マーカーは、硫酸イッテリビウム3
重量部を、ワックス5重量部とガラスビーズアトライタ
ーにて撹拌して得たインクリボンインキを、4μmの厚
さのPETフィルムにグラピアコートしてインクリボン
を作製し、熱転写記録し、格子パターンを印刷した。こ
のマーカーは、下記に示す位置に設けた。
【0091】実施例1−1 支持体−マーカー−可逆性
記録層−中間層−保護層 実施例1−2 支持体−可逆性記録層−マーカー−中間
層−保護層 実施例1−3 支持体−可逆性記録層−中間層−マーカ
ー−保護層 実施例1−4 支持体−マーカー−下引き層−可逆性記
録層−中間層−保護層 実施例1−5 支持体−マーカー−可逆性記録層−弾性
層−保護層 実施例1−6 支持体−可逆性記録層−中間層−マーカ
ー−弾性層−保護層 実施例1−7 支持体−可逆性記録層−中間層−保護層
−マーカー−弾性層
【0092】また、識別情報を印刷した後、これと同膜
厚になるように中間層塗布液を塗布し、マーカー担体層
を設け、下記に示すように、各層を積層し、可逆性記録
媒体を作製した。
【0093】実施例1−8 支持体−マーカー担体層−
可逆性記録層−中間層−保護層 実施例1−9 支持体−可逆性記録層−マーカー担体層
−中間層−保護層 実施例1−10 支持体−可逆性記録層−中間層−マー
カー担体層−保護層
【0094】以上のようにして作製した本発明の位置情
報を有する可逆性記録媒体について、マーカーが存在す
る部分と、存在しない部分を肉眼では、ほとんど見るこ
とができなかった。また、赤外発光ダイオードを光源と
し、CCDリニアセンサを受光部として読み取り試験を
行なった。この結果を表2に示す。(非印字部として示
す)なお、表中、○は読み取れたことを、×は読み取れ
なかったことを表わす。
【0095】
【表2】
【0096】さらにサーマルヘッドを用い、これら可逆
性記録媒体に特定な印字を行なった。この状態で、上記
と同様に読み取り試験を実施した。この結果を表3に示
すなお、表中の記号は、上記と同様である。
【0097】
【表3】
【0098】次いでこれら印字された可逆性記録媒体を
120℃の熱ブロックにより1秒間加熱したところ、い
ずれも、印字部は完全に消去し、もとの白色の記録媒体
に戻った。この消去された状態で、再び、上記と同様な
読み取り試験を実施した。この結果を表4に示す。な
お、表中の記号は上記と同様である。
【0099】
【表4】
【0100】さらに、印字、読み取り、消去、読み取り
の一連の操作を繰り返した。表5には、この5回目の印
字された状態、および消去した状態での読み取り試験結
果を、上記と同様な記号で示した。なお、繰り返した際
の印字、消去については、いずれも初回の印字、消去の
状態と変化がなく、本発明の記録媒体が繰り返し使用で
きることが確認された。
【0101】
【表5】
【0102】〔実施例2〕実施例1におけるマーカーに
おいて、桂皮酸ネオジム・イッテリビウム複合塩20部
を水400部に懸濁させ、撹拌しながら、ポリメチン色
素(日本化薬社製、商品名IR−820B)0.06部
をジメチルホルムアミド20部に溶かした溶液を液下
し、1時間撹拌後にろ過、乾燥した。この15部を、ワ
ックス3部、ポリエステル1部、ポリウレタン1部とと
もに分散し、40μm厚のPET上に塗布し、乾燥して
インクリボンを作製した以外は、実施例1−1〜1−1
0と同様にして本発明の可逆性記録媒体を作製した。
(実施例2−1〜2−10)
【0103】以上のようにして作製した本発明の位置情
報を有する可逆性記録媒体について、マーカーが存在す
る部分と、存在しない部分を肉眼ではほとんど見えなか
った。マクベス濃度計(RD−914)を用いて、マー
カーが存在する部分と、存在しない部分について、その
光学濃度を測定した結果を表6に示す。
【0104】
【表6】
【0105】また、ステルス・バーコード用ハンディス
キャナLM−R−600(日立マクセル製)を用いて、
読み取り試験を行なった。この結果を表7に示す。な
お、表中の記号は、○は読み取れたことを、×は読み取
れなかったことを表わす。
【0106】
【表7】
【0107】さらにサーマルヘッドを用い、これら可逆
性記録媒体に特定な印字を行なった。この状態で、上記
と同様に読み取り試験を実施した。この結果を表8に示
す。なお、表中の記号は、上記と同様である。
【0108】
【表8】
【0109】次いでこれら印字された可逆性記録媒体を
120℃の熱ブロックにより1秒間加熱したところ、い
ずれも、印字部は完全に消去し、もとの白色の記録媒体
に戻った。この消去された状態で、再び、上記と同様な
読み取り試験を実施した。この結果を表9に示す。な
お、表中の記号は上記と同様である。
【0110】
【表9】
【0111】さらに、印字、読み取り、消去、読み取り
の一連の操作を繰り返した。表10には、この5回目の
印字された状態、および消去した状態での読み取り試験
結果を、上記と同様な記号で示した。なお、繰り返した
際の印字、消去については、いずれも初回の印字、消去
の状態と変化がなく、本発明の記録媒体が繰り返し使用
できることが確認された。
【0112】
【表10】
【0113】〔実施例3〕実施例1で調整した各層塗布
液を用いて、100μm厚の白色のポリエステルフィル
ム支持体上に、各層膜圧が5μmになるよう、下記に示
す順序で積層しに、本発明の可逆製記録媒体を作製し
た。(本例はX軸、Y軸に各々実施例1、2を用いたも
のである)また、実施例1で作製したインクリボンを用
いたマーカー、実施例2で作製したインクリボンを用い
たマーカーをそれぞれ、マーカー-1、マーカー-2と表
わし、下記に示す構成で、2種のマーカーが含まれた可
逆性記録媒体を作製した。
【0114】実施例3−1 支持体−マーカー-1−マ
ーカー-2−可逆性記録層−中間層−保護層 実施例3−2 支持体−可逆性記録層−マーカー-1−
マーカー-2−中間層−マーカー−保護層 実施例3−3 支持体−マーカー-1−可逆性記録層−
マーカー-2−マーカー−中間層−保護層
【0115】また各々の識別情報を印刷した後、これと
同膜厚になるように中間層塗布液を塗布し、マーカー担
体層を設け、下記に示すように、各層を積層し、可逆性
記録媒体を作製した。なお、実施例1のインクリボンに
より印刷されたマーカーを含む層をマーカー担体層-1
で表わし、実施例2のインクリボンにより作製したマー
カーを含む層をマーカー担体層-2で表わした。
【0116】実施例3−4 支持体−可逆性記録層−マ
ーカー担体層-1−マーカー担体層-2−中間層−保護層 実施例3−5 支持体−マーカー担体層-1−可逆性記
録層−マーカー担体層-2−中間層−保護層
【0117】以上のように作製した本発明の識別情報を
有する可逆性記録媒体について、マーカーが存在する部
分と、存在しない部分を肉眼では、ほとんど見ることが
できなかった。また、赤外発光ダイオードを光源とし、
CCDリニアセンサを受光部として読み取り試験とステ
ルス・バーコード用ハンディスキャナLM−R−600
(日立マクセル製)を用いた読み取り試験を行なった。
この結果を表11に示す。なお、表中、○は両方とも読
み取れたことを、×は読み取れなかったことを表わす。
【0118】
【表11】
【0119】さらにサーマルヘッドを用い、これら可逆
性記録媒体に特定な印字を行なった。この状態で、上記
と同様に読み取り試験を実施した。この結果を表12に
示す。なお、表中の記号は、上記と同様である。
【0120】
【表12】
【0121】次いでこれら印字された可逆性記録媒体を
120℃の熱ブロックにより1秒間加熱したところ、い
ずれも、印字部は完全に消去し、もとの白色の記録媒体
に戻った。この消去された状態で、再び、上記と同様な
読み取り試験を実施した。この結果を表13に示す。な
お、表中の記号は上記と同様である。
【0122】
【表13】
【0123】さらに、印字、読み取り、消去、読み取り
の一連の操作を繰り返した。表14には、この5回目の
印字された状態、および消去した状態での読み取り結果
を、上記と同様な記号で示した。なお、繰り返した際の
印字、消去については、いずれも初回の印字、消去の状
態と変化がなく、本発明の記録媒体が繰り返し使用でき
ることが確認された。
【0124】
【表14】
【0125】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明から明らか
なように、本発明の可逆性記録媒体は、情報表示が書き
換え自在、移動自在であり、かつその記録媒体上の位置
情報を提供できる。さらに位置情報は実質的に不可視に
各種情報を表示し、情報表示が記録媒体全体に行なえる
ものであるという極めて優れた効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置情報受信・出力器及び記憶入
力ペンの動作説明図である。
【図2】本発明に用いるロイコ染料及び顕色剤を用いた
可逆性記録媒体の発色・消色特性を示す図である。
【図3】本発明に用いる有機低分子と樹脂からなる可逆
性記録媒体の透明・白濁特性を示す図である。
【図4】本発明の位置情報が可逆性記録層に含まれる可
逆性記録媒体の模式的断面図である。
【図5】本発明の位置情報が保護層に含まれる可逆性記
録媒体の模式的断面図である。
【図6】本発明の位置情報が中間層に含まれる可逆性記
録媒体の模式的断面図である。
【図7】本発明の位置情報が下引き層に含まれる可逆性
記録媒体の模式的断面図である。
【図8】本発明の2種以上の位置情報が含まれる可逆性
記録媒体の模式的断面図である。
【図9】本発明の2種以上の位置情報が異なる層に含ま
れる可逆性記録媒体の模式的断面図である。
【図10】本発明のマーカー担体層を有する可逆性記録
媒体の模式的断面図である。
【図11】本発明のマーカー担体層を2層有する本発明
の可逆性記録媒体の模式的断面図である。
【図12】本発明の弾性層が含まれた可逆性記録媒体の
模式的断面図である。
【符号の説明】
11 支持体 12 可逆性記録層 13 マーカー 13b マーカー 14 中間層 15 保護層 16 下引き層 17 マーカー担体層 17b マーカー担体層 18 弾性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 恭治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 服部 仁 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 古田 俊之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 別府 智彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書情報を記録及び消去できる可逆性画
    像記録層を有し、且つ自身の上に加筆された情報を文書
    情報のソースであるメモリ上に入力するために必要なマ
    ーカーを具備する可逆性画像記録媒体。
  2. 【請求項2】 マーカーが実質的に不可視であることを
    特徴とした請求項1に記載の可逆性画像記録媒体。
  3. 【請求項3】 マーカーが存在する部分の光学濃度がマ
    クベス濃度計による測定で、存在しない部分の2倍以下
    であることを特徴とした請求項2に記載の可逆性画像記
    録媒体。
  4. 【請求項4】 マーカーの有無が光学的に検知できるも
    のであることを特徴とした請求項1乃至3の何れか1に
    記載の可逆性画像記録媒体。
  5. 【請求項5】 マーカーが光吸収により検知されるもの
    であることを特徴とした請求項4に記載の可逆性画像記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 マーカが赤外光の吸収により検知するも
    のであることを特徴とした請求項5に記載の可逆性画像
    記録媒体。
  7. 【請求項7】 マーカーが、Nd、Yb、In、Sn、
    Znを含む酸化物、硫化物、ハロゲン化物またはそれら
    の複合物である赤外吸収材料より提供されることを特徴
    とした請求項6に記載の可逆性画像記録媒体。
  8. 【請求項8】 マーカーが、Yb、In、Sn、Znを
    含みこれらと酸との塩である赤外吸収材料より提供され
    ることを特徴とした請求項6に記載の可逆性画像記録媒
    体。
  9. 【請求項9】 マーカーが蛍光を発し、それにより検知
    するものであることを特徴とした請求項4に記載の可逆
    性画像記録媒体。
  10. 【請求項10】 マーカーが赤外光の吸収により励起
    し、蛍光を発光し、それにより検知するものであること
    を特徴とした請求項9に記載の可逆性画像記録媒体。
  11. 【請求項11】 マーカーが、光学活性元素として少な
    くとも、Ndを含む有機金属化合物である赤外蛍光材料
    より提供されることを特徴とした請求項10に記載の情
    報を有する可逆性画像記録媒体。
  12. 【請求項12】 マーカーが、光学的活性元素として、
    NbまたはYbを含む有機金属化合物である赤外蛍光材
    料より提供されることを特徴とした請求項10に記載の
    情報を有する可逆性画像記録媒体。
  13. 【請求項13】 マーカーがNb、Yb、Erから選ば
    れる1種以上の元素を含む含酸素酸塩化合物からなる赤
    外蛍光材料より提供されることを特徴とした請求項10
    に記載の情報を有する可逆性画像記録媒体。
  14. 【請求項14】 マーカーが、光学活性元素としてFe
    およびErを含有し、他にSc、Ga、Al、In、
    Y、Bi、Ce、Gd、Lu、Laから選択された少な
    くとも1種の元素を含有した化合物からなる赤外蛍光材
    料より提供されることを特徴とした請求項10に記載の
    可逆性画像記録媒体。
  15. 【請求項15】 マーカーが、光学活性元素としてYb
    を含有しており、この光学活性元素の他にSc、Ga、
    Al、In、Y、Bi、Ce、Gd、Lu、Laから選
    択された少なくとも1種の元素を含有した化合物からな
    る赤外蛍光材料より提供されることを特徴とする請求項
    10に記載の可逆性画像記録媒体。
  16. 【請求項16】 マーカーが、赤外領域に吸収を有する
    有機化合物を担持させた、Nb、Yb、Erから選択さ
    れた1種以上の希土類含有有機化合物からなる赤外蛍光
    材料であることを特徴とする請求項10に記載の可逆性
    画像記録媒体。
  17. 【請求項17】 2種類以上のマーカーを有することを
    特徴とした請求項1乃至16の何れか1に記載の可逆性
    画像記録媒体。
  18. 【請求項18】 光吸収特性の異なるマーカーが2種類
    以上含まれたことを特徴とした請求項17に記載の情報
    を有する可逆性画像記録媒体。
  19. 【請求項19】 発せられる蛍光波長が異なるマーカー
    が2種以上含まれることを特徴とした請求項17に記載
    の情報を有する可逆性画像記録媒体。
  20. 【請求項20】 マーカーが2種含まれ、一つは、光吸
    収材料からなり、もう一方は、光吸収により蛍光を発す
    る材料から提供されることを特徴とした請求項17に記
    載の可逆性画像記録媒体。
  21. 【請求項21】 蛍光を発する材料からなるマーカー
    が、光吸収材料からなるマーカーにより、支持体に対し
    て、上部にあることを特徴とした請求項20に記載の情
    報を有する可逆性画像記録媒体。
  22. 【請求項22】 可逆性画像記録層が熱エネルギーによ
    り可逆的に光学特性が変化し、文書情報の記録および消
    去が可能な可逆性感熱記録層であることを特徴とした請
    求項1乃至21の何れか1に記載の可逆性画像記録媒
    体。
  23. 【請求項23】 可逆性感熱記録層が少なくともロイコ
    染料と顕色剤を含むものであることを特徴とする請求項
    22に記載の情報を有する可逆性画像記録媒体。
  24. 【請求項24】 可逆性感熱記録層が有機低分子化合物
    の粒子を含有する樹脂層であることを特徴とした請求項
    22に記載の情報を有する可逆性画像記録媒体。
  25. 【請求項25】 可逆性感熱記録層が低分子または高分
    子液晶化合物を含むものであることを特徴とした請求項
    22に記載の可逆性画像記録媒体。
  26. 【請求項26】 マーカーと可逆性画像記録層とが、支
    持体の同一面側に存在することを特徴とする請求項1乃
    至25の何れか1に記載の情報を有する可逆性画像記録
    媒体。
  27. 【請求項27】 マーカーが可逆性画像記録層中に存在
    することを特徴とした請求項26に記載の可逆性画像記
    録媒体。
  28. 【請求項28】 可逆性画像記録媒体が保護層を有し、
    マーカーが保護層中に存在することを特徴とした請求項
    26に記載の可逆性画像記録媒体。
  29. 【請求項29】 マーカーが可逆性画像記録層と前記保
    護層の間に設置された中間層中に存在することを特徴と
    した請求項26に記載の情報を有する可逆性画像記録媒
    体。
  30. 【請求項30】 マーカーが支持体と可逆性画像記録記
    録層の間に設置された下引き層中に存在することを特徴
    とする請求項26に記載の可逆性画像記録媒体。
  31. 【請求項31】 マーカーを2種以上有し、これらが可
    逆性画像記録媒体中において、媒体中の同一層に形成さ
    れることを特徴とした請求項26に記載の可逆性画像記
    録媒体。
  32. 【請求項32】 少なくとも支持体上に可逆性画像記録
    層が設けられた可逆性画像記録媒体であり、さらにマー
    カーが含まれたマーカー層を設けたことを特徴とした請
    求項26に記載の可逆性画像記録媒体。
  33. 【請求項33】 2種以上のマーカーを有し、該複数の
    マーカが媒体中の別の層に形成されることを特徴とした
    請求項26に記載の可逆性画像記録媒体。
  34. 【請求項34】 マーカー層が支持体に対し、可逆性画
    像記録層より上にあることを特徴とした請求項32また
    は33に記載の可逆性画像記録媒体。
  35. 【請求項35】 マーカー層が支持体と可逆性画像記録
    層の間にあることを特徴とした請求項32または33に
    記載の可逆性画像記録媒体。
  36. 【請求項36】 弾性層を有することを特徴とした請求
    項1乃至35の何れか1に記載の可逆性画像記録媒体。
  37. 【請求項37】 前記媒体がシート状、カード状、また
    はラベル状に加工されている請求項1乃至36の何れか
    1に記載の可逆性画像記録媒体。
  38. 【請求項38】 前記加筆された情報を格納する記憶装
    置。
  39. 【請求項39】 前記加筆された情報を処理するための
    処理装置。
  40. 【請求項40】 自分自身の位置(座標)を検出し、前
    記媒体に加筆された情報を受信または受け取る受信装置
    または入力ポートに送るための入力装置。
  41. 【請求項41】 該入力装置が着色像を残す筆記機能を
    有する請求項40に記載の入力装置。
  42. 【請求項42】 先端部が媒体を発色させられる程度に
    加熱されている請求項40に記載の入力装置。
  43. 【請求項43】 光源および受光素子を有する請求項4
    0に記載の入力装置。
  44. 【請求項44】 入力装置により送られてきた情報を受
    信するかまたは受け取り、処理装置に送る受信装置また
    は入力ポート。
  45. 【請求項45】 もとの文書情報および加筆された情報
    を前記媒体に記録消去する印刷装置。
  46. 【請求項46】 前記媒体、記憶装置、処理装置、入力
    装置、受信装置または入力ポートからなる加筆可能な文
    書情報記録システム。
  47. 【請求項47】 前記媒体、記憶装置、処理装置、印刷
    装置、入力装置、受信装置または入力ポートからなる消
    去記録可能で且つ加筆可能な文書情報記録システム。
  48. 【請求項48】 前記媒体に加筆された情報を前記入力
    装置により前記受信装置または前記入力ポートに送る入
    力方法。
  49. 【請求項49】 請求項41に記載の入力装置を用い、
    入力しながら着色像を媒体上に残す請求項48に記載の
    入力方法。
  50. 【請求項50】 前記入力装置により可逆性画像記録媒
    体上に加筆されるとき、横切った情報担体の数を検出
    し、入力装置の座標または軌跡を求め、該加筆情報を前
    記受信装置または入力ポートに送ることを特徴とする加
    筆情報の入力方法。
  51. 【請求項51】 前記入力装置により送られてきた前記
    情報を前記受信装置または前記入力ポートにより受信す
    るかまたは受け取り、該情報を前記処理装置または前記
    印刷装置に送る方法。
  52. 【請求項52】 前記加筆された情報を前記処理装置に
    より処理する方法。
  53. 【請求項53】 前記加筆情報を、前記記憶装置にもと
    もとあった文書情報に加えて格納する方法。
  54. 【請求項54】 前記入力装置により、前記可逆性画像
    記録媒体上に加筆された加筆情報を前記受信装置または
    前記入力ポートに送り、前記受信装置または前記入力ポ
    ートが該加筆情報を受け取り、該加筆情報を前記処理装
    置に送り、前記処理装置が前記記録装置に該加筆情報を
    メモリ情報として書き込む加筆可能な文書情報記録方
    法。
  55. 【請求項55】 文書情報が印刷された前記可逆性画像
    記録媒体上に前記入力装置により、該媒体上に加筆され
    た加筆情報を、前記受信装置または前記入力ポートに送
    り、前記受信装置または前記入力ポートが受け取った該
    情報を前記処理装置に送り、前記処理装置が前記記憶装
    置に該加筆情報をメモリ情報に加えて書き込み、元の文
    書メモリ情報と共に該加筆されたメモリ情報を前記同一
    または別の可逆性画像記録媒体に対して消去記録して印
    刷する可逆印刷および加筆可能な情報記録方法。
JP36354299A 1998-12-28 1999-12-21 加筆入力可能な、位置情報を有する可逆性記録媒体及び該媒体を用いて加筆入力するための装置並びに加筆入力方法 Expired - Fee Related JP3818568B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36354299A JP3818568B2 (ja) 1998-12-28 1999-12-21 加筆入力可能な、位置情報を有する可逆性記録媒体及び該媒体を用いて加筆入力するための装置並びに加筆入力方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37401898 1998-12-28
JP10-374018 1998-12-28
JP36354299A JP3818568B2 (ja) 1998-12-28 1999-12-21 加筆入力可能な、位置情報を有する可逆性記録媒体及び該媒体を用いて加筆入力するための装置並びに加筆入力方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000247032A true JP2000247032A (ja) 2000-09-12
JP3818568B2 JP3818568B2 (ja) 2006-09-06

Family

ID=26581490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36354299A Expired - Fee Related JP3818568B2 (ja) 1998-12-28 1999-12-21 加筆入力可能な、位置情報を有する可逆性記録媒体及び該媒体を用いて加筆入力するための装置並びに加筆入力方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3818568B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102642420A (zh) * 2011-02-16 2012-08-22 株式会社理光 可逆热敏记录介质及其制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102642420A (zh) * 2011-02-16 2012-08-22 株式会社理光 可逆热敏记录介质及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3818568B2 (ja) 2006-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6677273B2 (en) Erasable recording material capable of inputting additional information written thereon and information recording system and information recording method using the recording material
JP4037026B2 (ja) 座標入力装置、情報処理システムおよび媒体
JP4317334B2 (ja) 画像形成装置及び文書管理システム
EP0535930B1 (en) Thermoreversible recording material, thermoreversible recording medium and recording method
JP2001325067A (ja) 筆記情報処理装置と筆記情報処理システム及び情報記録媒体
JP3496047B2 (ja) 情報記録部及び画像記録部を有するカードに情報及び画像を記録する方法
JP2003136844A (ja) 熱可逆記録媒体、ラベル、及び画像記録消去方法
JP2004195751A (ja) 非接触型リライトサーマルラベルの記録及び消去方法
JP4224228B2 (ja) 文書管理システム及び文書管理方法
JP3842915B2 (ja) 情報処理システムおよびペン型の情報入出力装置
JP2000247032A (ja) 加筆入力可能な、位置情報を有する可逆性記録媒体及び該媒体を用いて加筆入力するための装置並びに加筆入力方法
JP2000190640A (ja) 識別情報を有する可逆性記録媒体
JP2010201833A (ja) 熱可逆記録媒体及びそれを用いた画像処理方法
JP2001180021A (ja) 印刷媒体、印刷システム、周辺装置および情報処理システム
JP4866710B2 (ja) 記録媒体内蔵構造体、記録媒体内蔵構造体積層物及びそれらを用いた非接触型記録方法
JP4456452B2 (ja) 可逆性感熱記録媒体およびその製造方法並びに製造用転写セット
JP2004295905A (ja) 座標入力装置、情報処理システムおよび媒体
JP3871295B2 (ja) 熱可逆記録媒体、ラベル、カード、ディスク、ディスクカートリッジ及びテープカセットと画像処理方法
JP2000137782A (ja) 情報記録カード
JP4180596B2 (ja) 熱可逆記録媒体、ラベル、カード、ディスク、ディスクカートリッジ及びテープカセットと画像処理方法
JP2004237538A (ja) 可逆性記録媒体およびそれを用いた印字画像形成方法
JP2003039834A (ja) 可逆性感熱記録媒体
EP0891874A1 (en) Thermosensitive reversible recording material
JP2002366293A (ja) 座標入力装置および情報処理システム
JP4267387B2 (ja) 熱可逆記録材料、熱可逆記録ラベル、情報記憶表示部材、画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees