JP2002323954A - 筆記入力装置及び筆記入力システム - Google Patents

筆記入力装置及び筆記入力システム

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JP2002323954A
JP2002323954A JP2001126442A JP2001126442A JP2002323954A JP 2002323954 A JP2002323954 A JP 2002323954A JP 2001126442 A JP2001126442 A JP 2001126442A JP 2001126442 A JP2001126442 A JP 2001126442A JP 2002323954 A JP2002323954 A JP 2002323954A
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Hitoshi Hattori
仁 服部
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーコードが印刷された媒体が複数枚ある
場合であって、その媒体を捲り、あるいは戻した場合で
も正常に各媒体上のバーコードを識別し得る構成を提供
することを目的とする。 【解決手段】 バーコードが印刷された媒体に対して
筆記入力する構成であって、媒体面上に沿って投光する
ための投光手段3Lと、投光手段からの光束がペンで反
射された反射光を検出して信号を発生する受光部2と、
検出信号を処理して記録媒体面上の筆記具による筆記座
標を求める演算処理部4と、媒体を固定する固定部10
とよりなり、投光手段からの光を利用して受光部2で媒
体識別情報の検出を行う構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】紙等の各種記録媒体上に、当
該記録媒体を識別する情報が印字され、当該記録媒体上
に手書きした筆記情報を加筆・筆記データとして検出す
る筆記情報検出装置、及び筆記情報を処理するシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータにより印刷された紙状の記
録媒体上への再入力システム(デジタルペーパーシステ
ム)として、以下の技術が提案されている。
【0003】まず、特開平9-101864号公報には、全体が
紙状で各種情報を書き換え自在に表示して維持する複数
の情報表示媒体、複数の情報蓄積媒体、1個の情報記録
装置を設け、情報記録装置に手書き入力された情報は情
報表示媒体の表示や情報蓄積媒体の記憶に利用され、情
報記録装置により情報蓄積媒体から読み出された情報も
情報表示媒体に表示され得る技術が開示されている。こ
の場合、情報表示媒体は、表示した情報を維持し、その
消去や修正も自在である。従って、情報処理装置は、紙
を消費することなく書類の作成や蓄積を実現することが
できる。
【0004】次に、特開平7-200134号公報では、タブレ
ット上に装着された複数枚の媒体の1枚1枚を識別する
方法として、タブレットの上の方、すなわち媒体を固定
保持するクリップ部分に識別IDを検知するような手段を
付設する構成が開示されている。
【0005】また、特開平8-36452号公報では、筆記用
紙に光学的反射率の異なる模様を設け、これをペン側に
設けた発光素子と受光素子で読み取ることにより、ペン
先座標を特定し、その座標値を入力する構成が開示され
ている。この場合、紙面上に交差する2次元座標を付与
する構成となっている。
【0006】さらに、公知ではないが、本出願人は、筆
記する紙面上に沿って投光する少なくても2つの投光手
段と、筆記用ペンで当該投光手段によって投光される光
束が反射された反射光を検出して信号を発生する受光部
と、当該検出信号を信号処理して紙面上のペンの筆記座
標情報を求める演算処理部と、筆記する当該紙を定位置
に固定する手段とを備えたことを特徴とする紙上筆記座
標情報検出装置を考案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平9-101864号
公報では、文字やイメージなどの各種情報を可視状態で
保存する手段として従来から使われている紙と、ディス
プレイとメモリを有するコンピュータとの一長一短を解
析し、それぞれのよい点をとったものが提案されてい
る。つまり、媒体に対してはコンピュータで作成され
た、あるいは、手書き入力された情報が何度も書き換え
が可能であって(つまり紙のように消費されない)、そ
の情報はメモリへ蓄積されたり、外部へ出力されたり、
外部から入力されたり、コンピュータが処理することが
可能なデジタル情報として得られる装置について開示さ
れている。
【0008】ところが、ユーザビリティ(使い勝手)の
観点からみると、すでに情報が書き込まれ、または印字
されている複数枚の情報表示媒体をタブレットにのせ、
その文書の上に加筆入力するようなものについては、情
報表示媒体を持ち歩く場合でも、嵩張るタブレットを随
時携帯する必要があるため、不便である。また、個人の
パーソナル的な使い方としては、従来の紙に従来の筆記
ペンで書く場合と同等な利便性と機能性の実現が望まれ
るが、タブレットを用いる筆記作業は、従来の紙に従来
の筆記ペンで書く場合とは異なった感触を与え、ユーザ
にとって違和感のあるものとなってしまう。
【0009】また、特開平8-36452号公報に開示された
技術は、タブレットを使用しないで、携帯型の筆記ペン
または筆記ペン装置と2次元座標が埋め込められている
筆記用紙によって筆記座標情報を記憶でき、しかも、座
標を検出するための構成は筆記ペン内に収容されている
ので、個々のパーソナル的な使用に際して有用と言える
かもしれない。
【0010】しかしながら、ここで開示された構成で
は、検出方式としての精度や速度の点で充分な品質を達
成することができず、かつ、ペン型検出装置と筆記用紙
として低コストで実現することができない。つまり、筆
記用紙に反射特性が数段階に変化させた模様を設定する
ことはコスト的に低価格で提供することが困難であり、
また、それを光学的反射によりペン型入力装置で検出す
ることは、ある程度は可能であるが、検出精度に限界が
あり、ペン型装置への機構的負担が大きく必ずしも実用
的とは言いがたい。
【0011】また、複数枚の媒体を使った作業をするよ
うな状況では、複数枚の媒体の加筆前情報、つまりあら
かじめパソコン中のある文書データがプリントされたも
のに対して、結果的にどの文書のどこページに何を加筆
したかという情報を関連付ける(リンクさせる)ことが
必要となる。つまり、今加筆している内容と加筆対象の
元データとが1対1に対応している必要があるが、上記
公報には複数枚の筆記用紙の1枚1枚を識別するような
手段が明示されていない。すなわち、何も書かれていな
い用紙に新規に加筆記入する場合に、最初にIDを記入し
てから書き始めることは可能だが、既存の文書データに
対して加筆する場合に上記対応関係を構築することは困
難である。また、新しい紙等の媒体を使って新たに文書
を作成するような状況では、記入する媒体の識別情報
(あらかじめ付加されている)と加筆情報との相関が取
れていれる必要がある。
【0012】さらに、特開平7-200134号公報に開示され
た技術は、タブレット上に装着された1枚を識別する方
法として、タブレットの上の方、すなわち媒体を固定保
持するクリップ部分に識別IDを検知するような手段を付
設させる構成であるが、この場合も、実際に使用する際
には1枚しかタブレット上にのせられないと考えられ
る。なんとなれば、検知する場所が保持する部分である
か、或いはこれに近接するため、複数枚の媒体を設置し
て、ぱらぱらめくったり戻したりするような作業または
仕事をするような状況では、複数枚の媒体の1枚1枚を
識別することは困難である。したがって、実際には1枚
づつ設置して使用することとなると思われる。
【0013】更に、複数枚の媒体を設置してその1枚1枚
を自動認識するような筆記入力装置が考えられるが、こ
のような装置は一般的に携帯して使用する事が求められ
るため、長時間携帯し使用できるように低消費電力化が
必須となり、バーコードリーダ等の動作部の動作時間は
できるだけ短時間が良く、特にリーダにおける光源の点
灯時間や回数が問題となってくる。
【0014】以上、デジタイジングする方式で分類した
タブレット型方式とペン型方式について述べたが、両方
式は一長一短があり、両方のメリットを活かすような方
式が望まれている。実際、タブレットよりは小型で実用
性が高いデジタイジング方式が考えられ(例えば図1の
如くの構成)、この方式ではデジタイジングする手段が
小型で、普通紙に対する筆記にも対応することができ
る。しかしながら、更に複数枚の、「パラパラ捲り」動
作に対するIDの自動検出が求められる。
【0015】そこで、本発明は上述した課題に鑑み、オ
フィスワークの中で、会議や文書チェック、創造的活動
等の場合、複数枚でかつデータがプリントされている媒
体を使って作業または仕事をするような、また、新しい
(何も印刷されていない)媒体を使って新たに文書を作
成するような状況でも、タブレット(デジタイザー)や
座標情報が意図的に埋め込んであるような特殊な構成の
記録(表示)媒体を使用せず、媒体の1枚1枚を任意に
自動識別するような手段を用いて媒体への加筆前情報に
対して、どこのページに何を加筆したかという情報を関
連付けるとともに、媒体のリライタブル性や情報に対す
るセキュリティ等を考慮した極めて使い勝手の良い筆記
入力システムを提供することを目的とする。
【0016】より具体的には、紙へ筆記した時、媒体の
パラパラ捲り動作とそれに対する戻し動作を行なっても
1枚毎の媒体の識別を自動的に行ないながら筆記軌跡を
取得する筆記入力装置を提供することを目的とする。
【0017】さらに、上記目的に加え、装置全体の簡易
化と低消費電力化を図ることを目的とする。
【0018】さらに、紙へ筆記した時、筆記行為検出の
誤検出を防止することを目的とする。
【0019】さらに、現在使用しているペンでデジタイ
ジングができているかどうか簡単に知ることができる入
力装置を提供することを目的とする。
【0020】さらに上記目的に加え、紙へ筆記した時、
どの色を使って(又は消去モードで)何を加筆(消去)
したかがわかるシステムを提供することを目的とする。
【0021】さらに、上記目的に加え、記録媒体へ筆記
した時、特定文書に対して、どの色を使って(又は消去
モードで)何を加筆(消去)したかがわかるシステムを
提供することを目的とする。
【0022】さらに、紙へ筆記した時、媒体のパラパラ
捲り時と戻し時の検出精度を向上させながら筆記軌跡を
取得する筆記入力装置を提供することを目的とする。
【0023】さらに、上記目的に加え、記録媒体へ筆記
した時、どの文書に、どの色を使って(又は消去モード
で)何を加筆(消去)したかがわかるシステムを提供す
ることを目的とする。
【0024】さらに、情報の書換えが媒体全体にわたっ
て自在にできる可逆性記録媒体で何回も消去書込みが可
能なシステムを提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、文書又は媒体を特定する識別情報が付された記録媒
体に対して筆記入力するための筆記入力装置であって、
上記記録媒体面上に沿って投光するための投光手段と、
上記投光手段によって投光される光束が筆記具で反射さ
れた反射光を検出して信号を発生する受光手段と、上記
検出信号を処理して記録媒体面上の筆記具による筆記座
標を求める演算処理手段と、前記記録媒体を固定する固
定手段とよりなり、前記投光手段によって投光される光
を利用して前記受光手段で上記識別情報の検出を行うこ
とを特徴とする筆記入力装置である。
【0026】このように構成することによって、装置上
に複数枚の記録媒体(紙等)を載置して筆記を行なって
文書を作成/加筆を行なうような場合であって、かつ、
その媒体を捲ったり、戻したりしながら媒体に加筆を行
なうような場合であっても、その文書の各頁(即ち何枚
目の記録媒体か)を識別しながら筆記情報を電子入力す
ることが可能となり、使い勝手が良く、適格に複数枚の
文書筆記/加筆情報を電子入力可能な筆記入力装置を提
供できる。
【0027】請求項2に記載の発明は、前記投光手段か
ら出射される光束を2分割し、そのうちの前記筆記具の
筆記座標を検出するための光束を前記識別情報を検出す
るための光束よりも前記媒体面に近接した位置から投光
することを特徴とする請求項1に記載の筆記入力装置で
ある。
【0028】このように構成することによって、筆記動
作を検出する際に筆記座標をより正確に検出できると共
に、筆記具(ペン等)が媒体(紙等)から離れたことを
確実に検出できるため、筆記動作の誤検出を防止可能で
ある。また、識別情報をもより確実に検出することが可
能となる。
【0029】請求項3に記載の発明は、筆記具で前記媒
体に対して筆記する際の前記検出信号により、上記筆記
具が有効か否かを検出し、その検出結果を表示する表示
手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記
載の筆記入力装置である。
【0030】このように構成することによって、筆記動
作を行なう前に、使用不可の筆記具(反射率の低い木製
鉛筆等)を自動的に見分けて筆記者に知らせることが可
能となり、もって入力ミスを未然に防止可能である。
【0031】請求項4に記載の発明は、加筆すると同時
にその際の色モードまたは消去モードの加筆モード情報
信号を発信する加筆装置と、請求項1乃至3のうちのい
ずれか一項に記載の筆記入力装置とよりなり、前記加筆
モード情報、前記筆記座標情報及び前記識別情報とを関
連付けて処理することを特徴とする筆記入力システムで
ある。
【0032】このような筆記入力システムによって、ど
のような色を使用して加筆したのか(あるいは消去した
のか)に関する情報がその際の筆記情報,識別情報と関
連付けられるため、より正確に加筆状況を把握可能な加
筆データを得ることが可能である。
【0033】請求項5に記載の発明は、文書又は媒体を
特定する識別情報が付された記録媒体に対して筆記入力
するための筆記入力装置であって、上記識別情報を検出
する検出手段と、上記記録媒体面上に沿って投光する投
光手段と、上記投光手段によって投光される光束が筆記
具で反射された反射光を検出して信号を発生する受光手
段と、上記検出信号を処理して記録媒体面上の筆記具の
筆記座標を求める演算処理手段と、前記記録媒体を固定
する固定手段とよりなり、前記投光手段から出射される
光束を利用して前記受光手段で上記記録媒体のめくり動
作または戻し動作を検出することを特徴とする筆記入力
装置である。
【0034】このような構成によって、加筆者が媒体
(紙等)を捲ったり、戻したりする動作を検出すること
によって、前記識別情報の検出は、この捲り、戻しの際
のみ行なえば良く、したがって識別情報検出のための電
力消費を有効に低減可能である。
【0035】請求項6に記載の発明は、加筆すると同時
に加筆の際の色モードまたは消去モードの加筆モード情
報信号を発信する加筆装置と請求項5に記載の筆記入力
装置とよりなる筆記入力システムである。
【0036】このような筆記入力システムによって、ど
のような色を使用して加筆したのか(あるいは消去した
のか)に関する情報がその際の筆記情報,識別情報と関
連付けられるため、より正確に加筆状況を把握可能な加
筆データを得ることが可能である。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の詳細な構成動作につい
て、各実施例に基づき、以下、図を用いて説明する。
【0038】まず、最初に筆記入力装置について説明す
る。
【0039】本発明の第1実施例では、各種情報表示媒
体である情報表示媒体として従来の紙を用い、従来技術
の如くにタブレットやペン側で検出するのではなく、紙
をある一定の位置に固定するようなクリップ型の検出装
置を使用することを前提とする。
【0040】本発明の第1実施例による光走査式筆記入
力装置の基本構成を図1乃至図5に示す。
【0041】この光走査式筆記入力装置では、光源部1
(図2(b)参照)から平行または略平行のビーム(光
束)が出射され、光学系を有する投光手段3L又は3R内
に設置されたハーフミラーを通過した後、ポリゴンミラ
ーによる回転走査系によってビーム(光束)を走査させ
る。
【0042】ここで、紙面上に筆記具(ペン等)がある
場合は、ビームはそのペン先等で反射され、瞬時に同じ
パスを戻って上記ハーフミラーと受光用集光レンズを通
過後(図2(b)参照)、光信号を検出する受光素子を
経由して受光部2へ導かれた後、検出信号として演算処
理部4に伝送される。
【0043】一方、ペン等が紙面上に無い場合、上記の
如くの反射光は発生せず、したがって受光無しという信
号(図2(a)の”L”)が演算処理部4で認識され
る。
【0044】これらの処理が2ヶ所で行われ、一般的な
三角測量による演算の結果、ペン先の位置座標(x,y)
が検出される。この検出原理は公知であるので、ここで
はその詳細にはふれないが、この場合2つの投光手段の
位置関係は当該装置内で固定されており、あらかじめわ
かっていることが必要である。
【0045】図2(a)は前述したように位置座標を、
検出されるパルス数で置き換えることを簡単に説明する
ためのものであり、簡単のため、8つのパルスで1回走
査する場合について示している。
【0046】ここでは、3L側では最初の同期検知用パル
スと、7番目のパルスが反射光として検出されており、
一方3R側では5番目に投光したパルス光が検出されたこ
とがわかる。実際、媒体用紙紙面上の座標を細かく検出
するには、より多くの投光パルスが必要となることは言
うまでも無い。
【0047】次に、図1、3、4に基づき、本装置や媒
体の構成について説明する。
【0048】まず、本筆記入力装置内には、図4に示す
如く、制御部5であるCPU(CentralProcessing Unit)
に、発光素子を駆動する発光部1(3:3R,3Lに含
まれる)、受光素子からの検出信号を検出処理する受光
部2、座標情報に基づき演算処理を実行する座標演算処
理部4、情報蓄積媒体(メモリ)6、通信手段8、識別
情報を検出するID検出手段9が接続されている。さら
に、本装置は、投光手段3R,3L、及び媒体用紙の固
定手段10とを含む。
【0049】また前記制御部5は、それ自体情報格納手
段を有している。一方、媒体(紙等)には、PC内のある
文書データが、図示されていないプリンタ等により印刷
されており、印刷時にPC内の文書の一部であることを示
す識別記号が媒体の上端部に黒インクで印字されている
(ここでは後述するようにバーコードを用いた例を示し
(図3、図18等参照)、図3は紙の場合、図18は熱
可逆性記録媒体の略断面図を示す)。
【0050】ここで識別記号が表現するものとしては、
例えば、文書名、ページ番号、PC名、PCのIPアドレス、
等があり、\\PC名(PCのIPアドレス)\ドライブ名\フォ
ルダ名\文書名\ページ、のようにディレクトリ構造によ
ってその文書データ(最小単位としては1ページ分)の
格納してある場所を一義的に定めるものである。
【0051】次に、以上の筆記入力装置や媒体や加筆装
置を使った筆記入力システムの実施例の動作について、
図5,10に基づ説明する。
【0052】まず、媒体を筆記入力装置に固定手段10
(図5(b)参照)で定位置に固定すると(ステップS
1のYes)、筆記入力装置内のバーコードセンサ部9
(図3参照)が稼動し媒体上に印字されているバーコー
ドを検出できるようになる(ステップS2のYes)。
バーコードには書き込み対象の文書のIDがコードとして
埋め込まれており、このようにして検出した(ステップ
S3)その文書のIDを、識別情報として演算処理部へ転
送し、そこで一時的にバッファリングされる。これによ
って、今書こうとしている文書がどの文書であるかがわ
かることになる。
【0053】一方、媒体を固定した後に、筆記入力装置
からの検出光を反射できるペン等で文字や線などを媒体
に対して手書き入力(筆記)する(ステップS4のYe
s)と、筆記入力装置では、2つの受光部2で検出され
たペンの筆記データが座標演算処理部で演算処理される
(ステップS5)。情報格納手段であるCPUは、算出
された座標情報と前記識別情報とを関連付けた(ステッ
プS6)後に、書き換え自在にメモリ6に記憶する。ま
た、場合によってはこの情報を通信手段によってHOST-P
Cへ伝送(ステップS8)する。前記メモリ6は情報蓄
積媒体であり、例えば、フラッシュメモリからなり、ま
た、前記通信手段として、RF無線通信やIrDA等の赤外線
通信などの無線の通信I/Fが設けられている。
【0054】以上の機能は媒体の枚数に無関係に実行さ
れ得るものであり、ドキュメントデータが格納されてい
るアドレスを表す識別情報が一端に印字された印刷文書
(ドキュメント)に対して、前述したようなペン等で通
常とおり加筆するだけで、その加筆情報を元のドキュメ
ントデータへ反映させることができる。
【0055】しかし、現実には、通常オフィスで使用す
る文書は複数枚のものであることが普通であり、それら
のページを捲ったり、また元に戻したりして加筆する場
合が多い。このような場合、前述した例の場合に、前提
として述べた図1、図3のような構成、つまり、媒体を装
置に挟み込むか上から押さえつけて固定する構成、さら
に識別情報であるバーコードを上方からセンサで読み取
る構成では、基本的に複数枚の扱いは困難であり、複数
枚の捲りと戻しとが困難なため、1枚ずつセットして使
うしかないことになる。
【0056】そこで、前述した筆記入力装置を用いて、
一度に複数枚の文書を取り扱うことが可能な、使用する
複数枚の文書を装置に固定する構成の実施例(第2実施
例)を図6、7に示す。
【0057】この第2実施例の装置では、前述した第一
実施例の場合のように三角測量的な座標検出を行うため
に(これらの位置関係の精度が、直接座標検出精度に影
響するため)、その位置関係を固定させるため、紙文書
と本装置とを決まった位置関係に固定する必要がある。
そうでないとドキュメントデータが印字された紙上のど
こに筆記したかについて正確にデータを検出することが
できなくなるからである。さらに、本実施例では複数枚
の文書を対象にしているため、それら複数枚の文書を当
該入力装置へ装着したままで使用可能なように、文書頁
の捲りや戻し作業ができる構成となっている。
【0058】そのために、筆記座標を検出するための2
つある投光手段3の配列方向と直交する方向に沿う紙文
書の1辺の一部を固定部10で固定するものとする(図6
参照)。こうすれば、図7(d)に示すように、1枚目を
普通にめくった状態においても、検出部3Lによる検出
動作の妨げとはならない。逆に配列方向に沿う1辺だけ
を固定した場合、1枚目をめくって使用しようとする
と、その頁が検出部3からの投光あるいは受光の妨げと
なり、正常な検出ができなくってしまう。したがって、
図6に示される如くに文書の左辺側を固定するようにす
る。その際、可動な固定部10をスライドさせて固定す
る構成とする(図7(b)参照)。なお、ここで文書を本装
置へ固定する手段としては、双方の位置関係が固定され
れば、いかなる構成のものでもよい。
【0059】上記実施例では識別情報(ID情報)を検出
するID検出手段としてバーコードセンサを例示したが、
本装置にはこれも含めて3個の検出部3R,3L,9が
あるが、低消費電力化のためできるだけ数を減らした方
が望ましい。そこで、図8に示す如く、投光方式として
ポリゴンミラーによる回転走査系ではなく、光源から扇
状に光を広げて投光して(投光光は水平方向に広がるも
のとする)、ペン先の反射地点をライン状のセンサ3R&
9で検出する方式を用いることが可能である。さらに、
図9(a),(b)に示す如く、投光光路中からバーコ
ードを検出する検出光を分離させる光学系(図ではハー
フミラー)によって媒体上の識別情報(バーコード)を検
出するための光を発生させるようにすることも可能であ
る。この場合、受光部3は筆記座標検出と識別情報ID
検出に共通に使用する。このような光学系により、ID検
出手段としてのバーコードセンサを別途設けることを省
略することができる。
【0060】また、図9(c)に示すように、更に2枚の
ミラー(ミラー2、ミラー3)を併設することにより、
ペン先への投光光を媒体面により近く投光させることが
できる(h1>h2)。これにより実際に筆記する場合にお
いて、筆記動作を検出する位置が実際に筆記する位置に
より近くなり(h2)、正確な筆記位置検出が可能とな
る。図9(a)の場合、極端な場合、筆記していなくて
も筆記していると誤って検出してしまう危険性が高くな
ってしまう。また、筆記が終了したにもかかわらず、ペ
ンアップが不十分であると筆記動作が継続中になってし
まい、書いた文字などが尾引き状態として検出され、使
用者の思った通りの筆記軌跡データが得られなくなって
しまう場合も考えられる。
【0061】一方、バーコードの検出については、検出
の信頼性を高くするために、媒体上のバーコードに対し
てできるだけ上方から投光および検出させた方が望まし
い。以上の理由により、投光部から投光される2つの光
のうち、ペン先を検出する光はできるだけ媒体面に近く
投光し、バーコードを検出する光は媒体面から高い位置
から投光するよう構成することが望ましい(図9(c)
の例)。
【0062】次に本発明の第3実施例について、図11、
12に基づき説明する。
【0063】上記実施例では、投光する光がペンで反射
されないとペンの位置を検出できないことから、例えば
図11に示すような鉛筆等の、光を反射しない筆記具の場
合、機能しないことになってしまう。そこで第3実施例
では、装置の電源をONにして媒体を固定したのち、識別
情報であるバーコードを検出した後のある一定時間(t)
の間信号が検出されない場合(図12のステップS8の
No)、このペンは使用できないことをLCDなどの表示
装置で表示する(ステップS9)ように構成する。この
ように構成することによって、使用者は、うっかり使え
ない筆記具で書こうとした場合でも、事前に気がついて
本装置で使用できるペンと取り換えることができる。そ
の場合の動作のフローチャートを図12に示す。図12に
おいて、図10のフローチャートにおけるものと同様の
ステップには同じ番号を振ってその説明を省略するもの
とする(以下、同様)。
【0064】次に、本発明の第4実施例について図13、
14に基づき説明する。
【0065】まず、本実施例の筆記入力システムで用い
られるペン型加筆装置について説明する。
【0066】この実施例は、一文書に対して多色の加筆
が必要な場合に有効なものであり、単色で良い場合はペ
ン先が反射性の部材で構成されてさえいれば、前述した
各実施例の筆記入力装置で充分検出することができる。
【0067】第4実施例のペン型加筆装置では、文書に
筆記する際に用いる各色を含むペン先Pと消しゴムEと
をスイッチSW1によって選択的に選ぶことができるよう
になっており、選択機構によって所望のペン先を出現さ
せることができる構成を有する。同時に、現在選択した
ペン先の色が何であるか(或いは消しゴムか)という情
報(加筆モード情報、図13(a)の場合は黒色モー
ド)を通信I/Fで発信するようにしてある。この場合の
送信手段としては、有線でも無線方式でも、既存の通信
I/Fでも良いが、この場合ペン型加筆装置であるので、
無線方式が最適である。また送信先は、前述した実施例
における如くの筆記入力装置に追加的に設けた加筆モー
ド受信部7(図13(b)参照)である。また、上記ペ
ン先Pまたは消しゴムEの選択のための構成は、従来の
ボールペン等で用いられている選択性ノック機構で十分
であるので、従来技術で述べたような複雑なペン型装置
である必要はない。
【0068】図13(a)に示すこのペン型加筆装置と
筆記入力装置の動作を図14に基づいて以下に簡単に説
明する。
【0069】まず、媒体が筆記入力装置に固定される
(図14のステップS1のYes)と、その媒体に印刷
されている文書識別情報つまりID情報が検出され記憶さ
れるステップS2、S3)。これで、今書こうとしてい
る文書がなんであるかがわかることになる。
【0070】次に、筆記する前に(今使用する色を決め
た際)、筆記入力装置が、使用するペンの色情報を事前
に検出する(ステップS11,S12)。そして筆記を
開始すると(ステップS4のYes)、そこで検出され
た(ステップS5)位置(座標)情報に、前述した如く
に検出したID情報と色情報とを添付する(ステップS
6)ことによって、実際に特定の文書に筆記した文字や
線の形状だけではなく、その際に用いた色まで再現させ
ることができる。
【0071】具体的には、今、加筆しようとしている文
書のアドレス(=識別情報)が「c:\MyDocument\Paten
t.doc」であるとする。そして筆記に使用する色を赤と
すると、ペン型加筆装置で使用する色を赤に替えた際、
対応する加筆モード情報が通信I/Fから伝送され、筆記
入力装置の加筆モード受信部7で受信されるため、筆記
入力装置は、文書「Patent.doc」に加筆用に使っている
ペンの色が赤であると判断する。
【0072】次に上述したように実際にペン(ペン型加
筆装置)で文書に加筆することによって、ペンが位置座
標「10,10」、「10,11」、「10,12.5」、「11,14」、・
・・の如くに紙面上を移動すると、筆記入力装置では上
記の実施例の如くの光学的な投光によって三角測量的に
それらの座標位置を検出し算出し、そのようにして得ら
れたデータに、上記識別情報と色情報を付加したデータ
として処理することになる。すなわち、「red\c:\MyDoc
ument\Patent.doc,10,10」(あるいは「c:\MyDocument\
Patent.doc,red,10,10」)、「red\c:\MyDocument\Pate
nt.doc,10,11」、「red\c:\MyDocument\Patent.doc,10,
12.5」「red\c:\MyDocument\Patent.doc,11,14」、・・
・の如くのデータが出力されることになる。
【0073】なおここでは、ビットマップ的な座標デー
タを使用した例を挙げて説明したが、全体の筆記データ
からベクトル的なデータに変換して扱うようにしても良
い。また、これらのデータをHOST-PC(ホストパーソナ
ルコンピュータ)へ転送すると、その識別情報に基づき
電子的に原文書へ赤字で上書きされることになる。
【0074】なお、このような原文書への筆記軌跡の付
加は必ずしもリアルタイムに行う必要はなく、例えば、
筆記入力装置内のメモリに一旦蓄えておき、後にPC等の
文書編集装置と接続し、そのとき、原文書へ筆記軌跡を
付加してもよい。このとき、いきなり原文書への筆記軌
跡付加を行うのではなく、操作者に確認を求めてから行
うほうがより好ましい。
【0075】図14に本システムのリアルタイムに処理す
る場合のフローの一例を示しているが、なお、ここでは
電源切断による割り込みは考慮していない。
【0076】また、ここで用いられているバーコードに
ついては、そのバーコードによって文書のID用として多
種多様にわたる文書を分類する必要があり、図示した1
次元のバーコードでは分類数が不足してしまう場合があ
るため、2次元コードを使用することを考える。この場
合、ID検出手段として2次元CCDまたはCMOSのエリアセン
サ等を使用するものとする。このように2次元へと拡大
することにより、例えば20桁程度のコードを生成する
ことができるので、絶対的な識別番号(例えば通し番号
等)を付けることも可能となり、媒体製造時に付加する
ようにすることも可能となる。
【0077】このように媒体(用紙等)製造時に絶対識
別番号を付加した場合、実際にこの媒体にプリンタで印
刷する際に、印刷したい文書の識別情報(「c:\MyDocume
nt\Patent.doc」)とこの媒体の絶対識別番号との関連付
けを行なう必要がある。そうすることによって、後々に
ある絶対識別番号の媒体に何の文書を印刷したかがわか
り、本システムで編集した後、元文書に加筆することが
可能となる。
【0078】つまり、123456という番号がついた媒体を
使って、本発明の印刷装置で文書「c:\MyDocument\Paten
t.doc」を印刷した場合、自動的に、「123456←→c:\MyDo
cument\Patent.doc」という関連付けがなされることにな
る。次に、前述したように、赤インクを用いて加筆する
ことによって「123456」「10,10」「10,11」「10,12.
5」「11,14」・・・のように媒体番号及び座標位置が入
力されると、筆記入力装置では、「red\123456,10,10」
(あるいは「123456,red,10,10」)「red\123456,10,1
1」「red\123456,10,12.5」「red\123456,11,14」の如
くのデータが作成される。そしてこれらのデータが電子
的に原文書上に加筆されるように転送されると、上記関
連付け情報「123456←→c:\MyDocument\Patent.doc」によ
り、元文書「c:\MyDocument\Patent.doc」上に赤色で加筆
情報を電子的に上書きさせることができる。以上説明し
た処理は、当該印刷装置自体で行なっても良いし、汎用
計算機(パソコン等)で行わせても良い。
【0079】本発明の第5実施例について、図15,16
に基づき説明する。
【0080】この実施例は、文書を複数枚本装置に設置
し、連続して(捲ったり、それを元に戻したりして)使用
する場合に有効である。
【0081】図16にて、まず、複数枚の、文書(ドキ
ュメント)情報が印刷されている普通紙を本装置に設置
(ステップS21)してから装置の電源を入れる(ステ
ップS22)。するとコードリーダー9が1ページ目の
ドキュメント上に印字されているバーコードを検出し
(ID検出、ステップS23)、ドキュメントの識別コー
ドを検知する。このようにして検出したIDデータを、CP
Uを介してメモリに格納する処理をおこなう(ステップ
S25)。
【0082】次に、この1ページ目に使用者がペンで手
書き入力(加筆、S26のYes)すると、本装置がペ
ンの位置情報を検出してその座標データを処理し(加筆
データ処理,ステップS27)、CPUを介して加筆データ
としてメモリへ格納する処理(メモリ処理、ステップS
29)をおこなう。この際に、前述したID処理後のIDデ
ータに対応させたところへリンク(ステップS28)し
て格納する。ここまでは1ページのみのドキュメントに
対するものと同じである。
【0083】次に1ページ目への加筆が終わって2ページ
目へ移る場合は、まず、1ページ目を捲るという作業が
発生する。上記各実施例では、コードリーダーが2ペー
ジ目の紙上に印刷されたバーコードを読み込むように随
時動作しており、捲り動作が終わっても終わらなくても
動作しており、めくり動作が終わったところで始めて2
ページ目の識別コードを正しく検知する構成である。
【0084】しかしながら、この構成の場合、実際、紙
めくり(捲り)動作がいつ行われるかは、ユーザやその
使用するドキュメント等の状況に依存するため、ドキュ
メントがいつめくられても良いように、このバーコード
リーダを常時動作させておく必要がある。そうすればい
つめくられても、その時のID情報を検出し処理する事が
できる。
【0085】これに対して第5実施例では、バーコード
リーダを常時動作させるのではなく、必要な時だけ動作
させるようにする(ここで言う動作とは投光、つまりLE
D光源(上記投光手段)の発光動作をいう)。必要な時
というのは、複数枚のドキュメントのページをめくった
時と戻した時であり、ここでは、1ページ目以降をめく
った時または戻した時に動作させれば良く、この機構を
有する構成をめくり検出部と称し、この実施例は図15の
ように投光手段と受光部(3R,3L)で兼用させるも
のとする。
【0086】このめくり検出部では例えば2ページ目へ
のめくり動作だけではなく、2ページ目から1ページ目へ
の戻し動作も検出する。めくり動作(ステップS35の
Yes)又は戻し動作(ステップS34のYes)を検
出した直後にバーコードリーダー9を動作させてバーコ
ードを読み取り、前述のようにID検出処理(ステップS
25)を行なう。
【0087】具体的に述べると、前述したように光源や
レンズ系を含む送信部からなる投光手段と受光素子や受
光回路を含む受光部(3R,3L,ここではめくり検出
部と呼ぶ)は、本装置の左右にかつ実際にめくられる辺
方向と垂直な方向に設置されている。これらは通常筆記
ペンによる筆記位置を検出しているが、1ページがめく
られると(図15(b)参照)、まずめくり検出部3Rで受
光信号(強度)のレベルが時間t1で一瞬小さくなり、続い
て最後までめくられると(図15(c)参照)、めくり検
出部3Lの受光信号(強度)のレベルが時間t2で一瞬小さ
くなる。そして、このような2つの受光信号レベルの時
間的な変化により、ページのめくり動作と戻し動作を判
別する事が可能となる。
【0088】すなわち、t1<t2であり、図示の如くの信
号変化であれば「めくり(捲り)」で、検出部3Lの方が
先にt1でレベルダウンし検出部3Rがt2でレベルダウン
があれば「戻し」ということになる。めくり、戻しという
動作に関して述べると、使用者によって若干異なるもの
の、例えばめくった場合のこれら2点を通過する時間差
はあまり大きいものではなく、長くても数秒の間に行わ
れる事がほとんどであるので、例えば、1つの検出部
(3Rまたは3L)の信号が変化してから2秒の間に別
の検出部(3Lまたは3R)の信号に変化があれば、め
くり、戻しと判断するように構成すればよい。
【0089】図17には、前述したペン型加筆装置と上記
めくり検出部を有する筆記入力装置とで構成される筆記
入力システムの動作のフローチャートの例を示す。
【0090】この例は、図14のフローチャートの動作
に含まれる加筆モード情報の処理のステップS11,S
12を含む(他の処理については図16の処理と同様で
ある)。なお、ここでも、途中書き込む必要がなくなっ
た時のリセットについては特に考慮されていない。
【0091】次に、媒体として紙ではなく、上述した実
施例の筆記入力システムにおいて、書換可能な情報表示
媒体を用いる実施例(第6実施例)について、図18,1
9、20を用いて説明する。
【0092】この可逆性記録媒体は、その画像記録面が
書き換え自在な可逆性を有したリライタブルなもの
で、、ベースフィルム(支持体)を有しており、このベ
ースフィルム上に画像記録層と中間層と保護層とが順番
に積層されている。
【0093】このベースフィルムは、熱伝導性が良好の
白色の樹脂からなり、中間層保護層は、透光性の良好な
無色の樹脂からなる。
【0094】本発明の位置情報を有する可逆性記録媒体
において、情報の可視的表示を可逆的に行い表示できる
可逆性記録層としては、感熱方式、磁気記録方式、フォ
トクロミック記録方式、エレクトロクロミック方式等が
利用できる構成であるものとする。特に、本実施例にお
いては、感熱記録方式、すなわち、熱エネルギーにより
可逆的に光学特性が変化し、可視情報の記録および消去
が可能である記録層を使用するものとする。
【0095】熱エネルギーによる書込み方式を採用した
場合、たとえばサーマルヘッドを用いた熱昇華型のプリ
ンタで印字することが容易であり、また、加熱温度や時
間等の条件を変更することにより、同じ書込み用サーマ
ルヘッドで消去することも容易となる。よって、この場
合は前記識別情報が同上プリンタで印字できるので、最
初から媒体に固定情報として埋め込むのではなく、プリ
ント時に使用者が適宜設定することが可能となり、再度
使用する時に別の文書を印刷してその文書IDを印字する
ようにしてリサイクルが可能となる。
【0096】この熱エネルギーにより可逆記録が行える
ものとしては、少なくとロイコ染料と顕色剤を含む記録
層、有機低分子化合物の粒子を含有する樹脂層、さらに
低分子または高分子液晶化合物を含む記録層から構成さ
れる可逆性記録層が好ましいものとして挙げられる。
【0097】可逆性記録層が少なくとロイコ染料と顕色
剤を含むものとしては、樹脂バインダー中にロイコ染料
および顕色剤を分散させることにより形成されているも
のが使用できる。この可逆性記録層に用いられるロイコ
染料は、例えばフタリド系化合物、アザフタリド系化合
物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、ロ
イコオーラミン系化合物など公知の染料前駆体が挙げら
れ、熱エネルギーにより可逆記録が行えるものとして
は、少なくともロイコ染料と顕色剤を含む記録層、有機
低分子化合物の粒子を含有する樹脂層、さらに低分子ま
たは高分子液晶化合物を含む記録層から構成される可逆
性記録層が好ましいものとして挙げられる。
【0098】可逆性記録層が少なくともロイコ染料と顕
色剤を含むものとしては、樹脂バインダー中にロイコ染
料および顕色剤を分散させることにより形成されるもの
が挙げられる。
【0099】この可逆性記録層に用いられるロイコ染料
は、例えばフタリド系化合物、アザフタリド系化合物、
フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、ロイコ
オーラミン系化合物など公知の染料前駆体が挙げられ
る。具体的には、特開平05-124360号公報記載の公知の
ロイコ染料が使用できる。
【0100】また、この可逆性記録層に用いられる顕色
剤は、分子内にロイコ染料を発色させる顕色能を有する
構造、例えばフェノール性水酸基、カルボン酸基、リン
酸基等と、分子間の凝集力を制御する構造、例えば長鎖
炭化水素基が連結した構造をもつ化合物である。連結部
分にはヘテロ原子を含む2価の基を介していても良く、
また長鎖炭化水素基中にもヘテロ原子を含む2価の基ま
たは芳香族炭化水素基が含まれていても良い。具体的に
は、特開平05-124360号公報等に記載されている公知の
顕色剤が使用できる。
【0101】また、この可逆性記録層は、少なくともロ
イコ染料と顕色剤を含む樹脂層からなり、記録層を形成
する樹脂としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビ
ニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセ
タール、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポ
リアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、
ポリフェニレンオキシド、フッソ樹脂、ポリイミド、ポ
リアミド、ポリアミドイミド、ポリベンズイミダゾー
ル、ポリスチレン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹
脂、ポリエステル、芳香族ポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステ
ル、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、マレイン
酸系共重合体、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、シリコ
ーン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール、変
性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ
エチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、ゼ
ラチン、カゼイン類等を挙げることができる。
【0102】また記録層皮膜の強度を挙げることを目的
に、各種硬化剤、架橋剤を添加することもできる。この
ような硬化剤、架橋剤の例としてイソシアネート基をも
つ化合物、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂、エポキ
シ基をもつ化合物、グリオキザール、ジルコニウム化合
物等を挙げることができる。
【0103】さらに電子線硬化性あるいは紫外線硬化性
バインダーを用いて記録層を設けることもできる。かか
るバインダーとしてはエチレン性不飽和結合を有する化
合物が挙げられる。これらの具体例としては、1)脂肪
族、脂環族、芳香族の多価アルコール及びポリアルキレ
ングリコールのポリ(メタ)アクリレート、2)脂肪
族、脂環族、芳香族、芳香脂肪族の多価アルコールにポ
リアルキレンオキサイドを付加させた多価アルコールの
ポリ(メタ)アクリレート、3)ポリエステルポリ(メ
タ)アクリレート、4)ポリウレタンポリ(メタ)アク
リレート、5)エポキシポリ(メタ)アクリレート、
6)ポリアミドポリ(メタ)アクリレート、7)ポリ
(メタ)アクリロイルオキシアルキルリン酸エステル、
8)(メタ)アクリロイル基を側鎖、または末端に有す
るビニル系またはジエン系化合物、9)単官能(メタ)
アクリレート、ビニルピロリドン、(メタ)アクリロイ
ル化合物、10)エチレン性不飽和結合を有するシアノ
化合物、11)エチレン性不飽和結合を有するモノある
いはポリカルボン酸、およびそれらのアルカリ金属塩、
アンモニウム塩、アミン塩等、12)エチレン性不飽和
(メタ)アクリルアミドまたはアルキル置換(メタ)ア
クリルアミドおよびその多量体、13)ビニルラクタム
およびポリビニルラクタム化合物、14)エチレン性不
飽和結合を有するモノあるいはポリエーテルおよびその
エステル、15)エチレン性不飽和結合を有するアルコ
ールのエステル、16)エチレン性不飽和結合を有する
ポリアルコールおよびそのエステル、17)スチレン、
ジビニルベンゼン等1個以上のエチレン性不飽和結合を
有する芳香族化合物、18)(メタ)アクリロイルオキ
シ基を側鎖、または末端に有するポリオルガノシロキサ
ン系化合物、19)エチレン性不飽和結合を有するシリ
コーン化合物、20)上記1)〜19)記載の化合物の
多量体あるいはオリゴエステル(メタ)アクリレート変
成物等が挙げられる。
【0104】紫外線硬化性バインダーを用いて記録層を
形成する場合には、光重合開始剤を混合して用いる。光
重合開始剤としてはジあるいはトリクロロアセトフェノ
ンのようなアセトフェノン類、1−ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、ミヒラーケト
ン、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、ベンジ
ルジメチルケタール、テトラメチルチウラムモノサルフ
ァイド、チオキサントン類、アゾ化合物、ジアリールヨ
ードニウム塩、トリアリールスルフォニウム塩、ビス
(トリクロロメチル)トリアジン化合物等が挙げられ
る。
【0105】これらのロイコ染料および顕色剤を用いた
可逆性記録層は図19に示すプロセスで発色・消色す
る。
【0106】すなわち、初期の消色状態(A)を加熱する
と温度T1以上でロイコ染料と顕色剤が溶融混合して発色
し(B)、この状態を急冷すると発色状態のまま固定され
る(C)。発色状態(C)を加熱していくと、発色温度T1より
低い温度T2で消色し(D)、冷却すれば初期と同様の消色
状態となる。
【0107】また、可逆性記録層が有機低分子化合物の
粒子を含有する樹脂層は、温度に依存してその透明度が
可逆的に変化する記録層であり、この記録層の光散乱性
が温度に依存して可逆的に変化する性質を利用し構成さ
れる。
【0108】この可逆性記録層に用いられる樹脂は、有
機低分子物質を均一に分散保持した層を形成すると共
に、最大透明時の透明度に影響を与える材料である。こ
のため樹脂母材は透明性が良く、機械的に安定で、且つ
成膜性の良い樹脂が好ましい。このような樹脂として
は、ポリ塩化ビニル;塩化ビニル-酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル-酢酸ビニル-ビニルアルコール共重合
体、塩化ビニル-酢酸ビニル-マレイン酸共重合体、塩化
ビニル-アクリレート共重合体等の塩化ビニル系共重合
体;ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン-塩化ビニル共
重合体、塩化ビニリデン-アクリロニトリル共重合体等
の塩化ビニリデン系共重合体;ポリエステル;ポリアミ
ド;ポリアクリレート又はポリメタクリレート或いはア
クリレート-メタクリレート共重合体;シリコン樹脂等が
挙げられる。これらは単独で或いは2種以上混合して使
用される。
【0109】この可逆性記録媒体に用いられる有機低分
子化合物としては、一般に融点30〜200℃好ましくは50
〜150℃程度のものが使用される。このような有機低分
子化合物としてはアルカノール;アルカンジオール;ハ
ロゲンアルカノールまたはハロゲンアルカンジオール;
アルキルアミン;アルカン;アルケン;アルキン;ハロ
ゲンアルカン;ハロゲンアルケン;ハロゲンアルキン;
シクロアルカン;シクロアルケン;シクロアルキン;飽
和または不飽和モノまたはジカルボン酸又はこれらのエ
ステル、アミド又はアンモニウム塩;飽和または不飽和
ハロゲン脂肪酸またはこれらのエステル、アミド又はア
ンモニウム塩;アリルカルボン酸またはそれらのエステ
ル、アミド又はアンモニウム塩;ハロゲンアリルカルボ
ン酸またはそれらのエステル、アミド又はアンモニウム
塩;チオアルコール;チオカルボン酸又はそれらのエス
テル、アミンまたはアンモニウム塩;チオアルコールの
カルボン酸エステル等が挙げられる。これらは単独で又
は2種以上混合して使用される。これらの化合物の炭素
数は10〜60、好ましくは10〜38、特に10〜30が好まし
い。エステル中のアルコール基部分は飽和していても飽
和していなくてもよく、またハロゲン置換されていても
よい。いずれにしても有機低分子化合物は分子中に酸
素、窒素、硫黄及びハロゲンの少くとも1種、例えば-O
H、-COOH、-CONH-、-COOR、-NH-、-NH2、-S-、-S-S-、-
O-、ハロゲン等を含む化合物であることが好ましい。
【0110】さらに、透明化できる温度の巾を広げるに
は、上記の有機低分子化合物を適宜組合せるか、また
は、そうした有機低分子化合物と融点の異なる他の材料
とを組合せればよい。これらは例えば特開昭63-39378
号、特開昭63-130380号などの公報や、特願昭63-14754
号、特願平1-140109号などの明細書で明らかにされてい
るが、これらに限定されるものではない。
【0111】これらの有機低分子を樹脂とからなる可逆
性記録層は図20に示すプロセスで透明・白濁する。図
20(熱による透明度の変化を表わしている)において、
樹脂及びこの樹脂中に分散された有機低分子化合物を主
成分とする可逆記録層は、例えばT0以下の常温では白濁
不透明状態にある。これを温度T2に加熱すると透明にな
り、この状態で再びT0以下の常温に戻しても透明のまま
である。更にT3以上の温度に加熱すると、最大透明度と
最大不透明度との中間の半透明状態になる。次に、この
温度を下げて行くと、再び透明状態をとることなく最初
の白濁不透明状態に戻る。
【0112】なお、この不透明状態のものをT1〜T2間の
温度に加熱した後、常温即ちT0以下の温度に冷却した場
合には透明と不透明との中間の状態をとることができ
る。また、前記常温で透明になったものも再びT3以上の
温度に加熱した後常温に戻せば再び白濁不透明状態に戻
る。
【0113】さらに、可逆性記録層が低分子または高分
子液晶を含む記録層に用いられる高分子液晶としては、
主鎖または側鎖にメソゲン(液晶性を示す分子)が結合
された主鎖型および側鎖型分子液晶等が挙げられる。高
分子液晶は、通常、重合可能なメソゲン化合物(メソゲ
ンモノマーと呼ぶ)を重合するか、あるいは水素化ポリ
シリコーン等の反応性ポリマーに付加反応可能なメソゲ
ン化合物を付加させて製造することができる。このよう
な技術はMakromol.Chem.,179,p273(1978),Eur,Poly.J.,
18,p651(1982)及びMol.Cryst.Liq.Cryst.,169,p167(198
9)等に開示されている。
【0114】本発明に使用される高分子液晶も同様な方
法で製造することができる。メソゲンモノマーおよび付
加反応可能なメソゲン化合物としては、ビフェニル系、
フェニルベンゾエート系、シクロヘキシルベンゼン系、
アゾキシベンゼン系、アゾベンゼン系、アゾメチン系、
フェニルピリミジン系、ジフェニルアセチレン系、ビフ
ェニルベンゾエート系、シクロヘキシルビフェニル系、
ターフェニル系等の剛直な分子(メソゲン)に、好まし
くは所定の長さのアルキルスペーサーを介して、アクリ
ル酸エステル基、メタクリル酸エステル基またはビニル
基が結合した種々の化合物等が代表的なものとしてあげ
られる。
【0115】上述した如くの本発明の構成として、次の
各構成が考えられる。
【0116】構成1:文書又は媒体を特定する識別情報
が周辺部分に印字された記録媒体に筆記入力する筆記入
力装置であって、上記識別情報を検出するID検出手段
と、上記記録媒体面上に沿って投光する少なくても2つ
の投光手段と、上記投光手段によって投光される光束が
筆記具で反射された反射光を検出して信号を発生する受
光手段と、上記検出信号を信号処理して記録媒体面上の
筆記具の筆記座標情報を求める演算処理手段と、筆記す
る当該記録媒体を固定する固定手段とよりなり、前記固
定手段が前記少なくとも2つの投光手段の配列方向と直
交する前記媒体の少なくても1辺の一部を固定すること
を特徴とする筆記入力装置。
【0117】構成2:文書又は媒体を特定する識別情報
が周辺部分に印字された記録媒体に対して筆記入力する
筆記入力装置であって、上記識別情報を検出するID検出
手段と、上記記録媒体面上に沿って投光する少なくても
2つの投光手段と、上記投光手段によって投光される光
束が筆記用の筆記具で反射された反射光を検出して信号
を発生する受光手段と、上記検出信号を信号処理して記
録媒体面上の筆記具による筆記座標情報を求める演算処
理手段と、筆記する記録媒体を固定する固定手段とより
なり、前記投光手段によって投光する光を利用して当該
受光手段で上記ID検出を行うことを特徴とする筆記入力
装置。
【0118】構成3:前記投光手段からの検出光を2分
割し、そのうちの前記筆記具の筆記に関する検出用光束
をID検出用光束よりも前記媒体面に近接した位置から投
光することを特徴とする前記構成2の筆記入力装置。
【0119】構成4:前記媒体を設置し筆記する際に検
出される検出信号により、使用している筆記具が有効か
否かを検出するものとし、それを表示する表示手段を更
に有することを特徴とする前記構成1乃至3のうちのい
ずれかの筆記入力装置。
【0120】構成5:加筆すると同時にその際の色モー
ドまたは消去モードの加筆モード情報信号を発信する加
筆装置と、請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載
の筆記入力装置とよりなり、前記筆記入力装置は前記加
筆装置からの加筆モード情報信号を受信する加筆モード
情報受信部と、前記筆記座標情報を求める演算処理部で
求められた情報を記憶するための情報記憶手段とよりな
り、前記加筆モード情報受信部からのモード情報と前記
座標筆記情報と前記識別情報とを関連付けて処理するこ
とを特徴とする筆記入力システム。
【0121】構成6:文書又は媒体を特定する識別情報
が周辺部分に印字された記録媒体に対して筆記入力する
ための筆記入力装置であって、上記識別情報を検出する
ID検出手段と、上記記録媒体面上に沿って投光する少な
くても2つの投光手段と、上記少なくとも2つの投光手
段によって投光される光束が筆記具で反射された反射光
を検出して信号を発生する受光手段と、上記検出信号を
信号処理して記録媒体面上の筆記具の筆記座標情報を求
める演算処理手段と、筆記する記録媒体を固定する固定
手段とよりなり、前記少なくとも2つの投光手段から投
光する光を利用して前記受光手段で上記記録媒体のめく
り(捲り)動作または戻し動作を検出することを特徴と
する筆記入力装置。
【0122】構成7:加筆すると同時に加筆の際の色モ
ードまたは消去モードの加筆モード情報信号を発信する
加筆装置と前記構成6の筆記入力装置とよりなる筆記入
力システム。
【0123】構成8:前記記録媒体は少なくても支持体
とロイコ染料と顕色剤を含む可逆性感熱記録層とよりな
ることを特徴とする請求項5又は7に記載の筆記入力シ
ステムで使用し得る記録媒体。
【0124】
【発明の効果】前記構成1によれば、筆記時に所謂「ぱ
らぱらめくり(捲り)」を行なっても、1枚毎の媒体
(紙等)の識別を自動的に行なうようにしているので、
使い勝手の良い、ユーザビリティの高い装置を提供する
ことができる。
【0125】前記構成2によれば、座標検出とID検出を
同じ機構で行なうように構成しているので、余分な電力
を消費しないような低消費電力化が可能な環境にやさし
く簡易な装置を提供することが可能となる。
【0126】前記構成3によれば、筆記動作の検出と媒
体に印字されている文書のID検出とが確実に検出できる
ような構成にしているので、信頼性の高い装置を提供す
ることが可能となる。
【0127】構成4によれば、筆記しようとしている筆
記具(ペン等)が本システムで有効に使用可能かどうか
知ることが可能となっているので、より使い勝手の良い
ユーザビリティが高いシステムを提供することができ
る。
【0128】構成5によれば、上記筆記入力装置と加筆
装置とを用いる筆記入力システムにおいて、紙等の記録
媒体上への筆記座標とペン等の加筆装置の色情報等が関
連づけられてデータ処理される構成であるため、実用に
即する態様で、極めて自然に紙等上への筆記に関するデ
ータを取得し且つ後にそれを再現させることができる。
【0129】構成6によれば、実際に紙等の媒体のめく
り動作や戻し動作が簡単な構成で検出できるため、低コ
ストで有用な装置を提供することが可能となる。
【0130】構成7によれば、上記構成6の筆記入力装
置と加筆装置とを用いた筆記入力システムにおいて、紙
等の上への筆記座標とペンの色情報等とが関連づけられ
てデータ処理させるようにしてあるので、実用に即した
態様で、極めて自然に紙等の上への筆記に関するデータ
を取得し再現させることができる。
【0131】構成8によれば、記録媒体一面に亘って書
き換え可能で情報の書換えが簡単にかつ高品質でできる
ような材料を用いているため、対環境性にすぐれた、低
コストでかつユーザビリティの高いシステムを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す平面図(a)
及び側面図(b)である。
【図2】図1の構成における筆記座標位置検出原理を説
明する図(a)及びそのための投光、受光手段の構成を
示す図(b)である。
【図3】図1の構成におけるバーコード検出のための構
成の説明のための図である。
【図4】図1の筆記入力装置の内部ブロック図である。
【図5】図1の構成の動作、機能を説明するための図で
ある。
【図6】本発明の第2実施例の構成、機能について説明
するための図(その1)である。
【図7】本発明の第2実施例の構成、機能について説明
するための図(その2)である。
【図8】図7の構成の変形例の構成、機能について説明
するための図である。
【図9】図7の構成の他の変形例の構成、機能について
説明するための図である。
【図10】上記本発明の第1及び第2実施例の動作のフ
ローチャートである。
【図11】本発明の第3実施例の構成、機能を説明する
ための図である。
【図12】本発明の第3実施例の動作のフローチャート
である。
【図13】本発明の第4実施例の構成、機能を説明する
ための図である。
【図14】本発明の第4実施例の動作のフローチャート
である。
【図15】本発明の第5実施例の構成、機能を説明する
ための図である。
【図16】本発明の第5実施例の動作のフローチャート
である。
【図17】本発明の第5実施例の他の動作のフローチャ
ートである。
【図18】本発明の第6実施例の記録媒体を説明するた
めの図である。
【図19】図18の記録媒体の一例の機能を説明するた
めの図である。
【図20】図18の記録媒体の他の例の機能を説明する
ための図である。
【符号の説明】
2 受光部 3 投光手段 4 演算処理部 5 制御部 6 メモリ 9 識別情報検出手段 10 固定部(固定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C071 CA02 CA04 DB02 DB04 DC04 EC01 5B068 AA05 AA32 AA33 BB19 BC05 BC07 BD02 BD09 BD17 BE06 CC11 CC18 5B087 AA09 BC03 BC32 DD17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書又は媒体を特定する識別情報が付さ
    れた記録媒体に対して筆記入力するための筆記入力装置
    であって、 上記記録媒体面上に沿って投光するための投光手段と、 上記投光手段によって投光される光束が筆記具で反射さ
    れた反射光を検出して信号を発生する受光手段と、 上記検出信号を処理して記録媒体面上の筆記具による筆
    記座標を求める演算処理手段と、 前記記録媒体を固定する固定手段とよりなり、 前記投光手段によって投光される光を利用して前記受光
    手段で上記識別情報の検出をも行うことを特徴とする筆
    記入力装置。
  2. 【請求項2】 前記投光手段から出射される光束を2分
    割し、そのうち前記筆記具の筆記座標を検出するための
    光束を前記識別情報を検出するための光束よりも前記媒
    体面に近接した位置から投光することを特徴とする請求
    項1に記載の筆記入力装置。
  3. 【請求項3】 筆記具で前記媒体に対して筆記する際得
    られる前記検出信号によって上記筆記具が有効か否かを
    検出し、 その検出結果を表示する表示手段を更に有することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の筆記入力装置。
  4. 【請求項4】 加筆すると同時にその際の色モードまた
    は消去モードの加筆モード情報信号を発信する加筆装置
    と、請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の筆記
    入力装置とよりなり、 前記加筆モード情報、前記筆記座標情報及び前記識別情
    報とを関連付けて処理することを特徴とする筆記入力シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 文書又は媒体を特定する識別情報が付さ
    れた記録媒体に対して筆記入力するための筆記入力装置
    であって、 上記識別情報を検出する検出手段と、 上記記録媒体面上に沿って投光する投光手段と、 上記投光手段によって投光される光束が筆記具で反射さ
    れた反射光を検出して信号を発生する受光手段と、 上記検出信号を処理して記録媒体面上の筆記具による筆
    記座標を求める演算処理手段と、 前記記録媒体を固定する固定手段とよりなり、 前記投光手段から出射される光束を利用して前記受光手
    段で上記記録媒体の捲り動作または戻し動作をも検出す
    ることを特徴とする筆記入力装置。
  6. 【請求項6】 加筆すると同時に加筆の際の色モードま
    たは消去モードの加筆モード情報信号を発信する加筆装
    置と請求項5に記載の筆記入力装置とよりなる筆記入力
    システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011210007A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Touch Panel Kenkyusho:Kk 光学式位置検出装置
JP2012118849A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Brother Ind Ltd 電子筆記装置
JP2012516486A (ja) * 2009-01-29 2012-07-19 ペガサス テクノロジーズ リミテッド 正位置と逆位置の間で枢動可能な測距儀
JP2015170278A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 井上 文彦 情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法

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