JP4328142B2 - 情報入力装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報入力装置及び情報表示媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、この種の情報処理システムに関する研究・開発が盛んであり、各種提案もなされている。その1つとして、例えば、本出願人により提案された特許文献1に示されるものがある。これは、文字やイメージなどの各種情報を見られる状態で保存する手法として、従来より利用されている紙(普通の紙)そのものと、ディスプレイ及びメモリを有するコンピュータとの一長一短を解析し、各々の利点をとるようにした提案例である。
【0003】
図20及び図21はその情報処理システムの構成例の一例を示すもので、全体が紙状で各種情報を書替自在に表示して維持する複数の情報表示媒体であるカラーサーモクロミックを画像表示層に用いたデジタルペーパー100と情報記録装置としてのデジタイザ(タブレット)101との組み合わせとして構成されている。即ち、デジタルペーパー100の画像表示層を構成するロイコ染料と顕色剤とを混合したカラーサーモクロミックは、加熱により透明状態と黒色状態とに可逆的に変化するよう調整されている。この画像表示層が透明な部分では、これと透明な保護フィルムを介してベースフィルムの白色が視認され、画像表示層が黒色に変化した部分では、これが透明な保護フィルムを介して視認される。このため、デジタルペーパー100には、表面の全域に画像表示面102が形成されており、この画像表示面102が各種情報を書替自在に表示する。この画像表示面102の画像表示は画像表示層の状態変化により実現されるので、情報の表示と消去にはエネルギを消費するが、表示した画像情報の維持にはエネルギを消費しない。
【0004】
デジタイザ101は、図20に示すように、平板状の本体ボード103を有しており、この本体ボード103の表面にヒートパネル104が設けられている。このヒートパネル104は、多数の発熱素子(図示せず)が400dpi (dot per inch)の密度で縦横に配列されており、例えばA4判より一回り大きいサイズに形成されている。本体ボード103の一端には、透明な入力フィルム105が開閉自在に装着されており、この入力フィルム105がヒートパネル104の表面に位置している。106は筆記ペンである。
【0005】
つまり、上記提案例によれば、デジタルペーパー100(媒体)にはコンピュータで作成された、或いは、手書き入力された各種情報が何度も書替自在で(つまり、紙のように消費をしない)、その情報はメモリへ蓄積させたり、外部へ出力させたり、外部から入力させたり、コンピュータで処理することが可能なデジタル情報として扱える。
【0006】
ところが、ユーザビリティの観点から見ると、既に各種情報が書き込まれ、又は、印字された複数枚のデジタルペーパー100(媒体)を積載させて、その文書上に加筆入力するようなワーキングプロセスの場合(例えば、会議や文書チェック時、創造的活動時等)、図20に示すような情報処理システムでは、デジタルペーパー100を1枚ずつデジタイザ101上に載せて加筆又は情報の入出力を行い、終わったらそのページ(デジタルペーパー100)を外して、次の1枚のデジタルペーパー100を載せて加筆しなくてはならず、極めて面倒である。
【0007】
また、その際に、デジタルペーパー100(媒体)上の加筆前情報と加筆後の内容については、メモリチップ等の情報蓄積媒体に蓄積する方法が述べられている。しかし、この方法では、積載させた複数枚のデジタルペーパー100(媒体)をぱらぱらめくってノート感覚で作業又は仕事をするような状況では、複数枚のデジタルペーパー100(媒体)の加筆前情報に対してどこのページに何を加筆したかという情報を関連付ける(リンクさせる)ことができない。つまり、デジタイザ101上に積載させた複数枚のデジタルペーパー100に関してその1枚1枚を識別するような手段については言及されていない。
【0008】
この点、タブレット上に装着された情報表示媒体を識別する方法として、例えば、特許文献2によれば、各媒体毎にその上辺部分にバーコード等の識別情報を印刷しておくとともに、タブレットの上方、例えば、媒体を固定保持するクリップ部分にその識別情報を検知するID検知手段を付設することが開示されている。
【0009】
ところが、この方法の場合、実使用を考えると、タブレット上には媒体を1枚しか載せられない。なぜなら、複数枚の媒体を積載させてぱらぱらめくったり戻したりして任意の媒体に対して書き込みを行なうような状況下であっても、ID検知手段により識別情報が認識されるのは常に最上位の媒体であり、現に書き込みを行なっている途中の媒体に関してはその識別情報の認識が不可能だからである。
【0010】
すなわち、図22及び図23に示すように、あるページを途中までめくりながら次のページに書込みを行なうような作業形態は多いが、バーコード110が保持辺部分に印刷され、2次元バーコードリーダ111を備えた保持用クリップ112により固定保持されているため、ページをめくった場合でも常に最上位の情報表示媒体113のバーコード110しか認識できない。
【0011】
そこで、本出願人は、特許文献3において、会議、創造的活動等において、複数枚の情報表示媒体をぱらぱらめくってノート感覚で作業又は仕事するような一般的な状況下に、主にタブレット上に積載された複数枚の情報表示媒体の1枚1枚を確実に識別でき、加筆前情報に対してどこのページに加筆したかという情報をユーザが特に意識せずとも関連付けることができる情報処理システムを提案している。
【0012】
【特許文献1】
特開平9−101864号公報
【特許文献2】
特開平7−200134号公報
【特許文献3】
特開2000−112646公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献3で提案されたような情報処理システムによれば、通信ポート(RS-232C)のボーレート設定等の各種の設定に手間がかかるものとなっており、改善が望まれている。
【0014】
本発明の目的は、筆記面上に情報表示媒体を保持するだけで各種の設定処理等を実行することができるような使い勝手の良い装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の情報入力装置は、筆記装置の移動に伴う筆記情報を電子化する情報入力装置において、識別情報を格納したコードシンボルが付されたシート状の情報表示媒体を保持し、前記筆記装置の移動を許容する筆記面と、前記筆記面上に、前記筆記面である旨を示す識別情報を格納したコードシンボルを付し、前記コードシンボルを光学的に読み取り可能なコードシンボル読取装置と、前記筆記面上に保持された前記情報表示媒体に形成された前記コードシンボル及び前記筆記面上に付された前記コードシンボルを、前記コードシンボル読取装置を用いて読み取るコードシンボル読取手段と、このコードシンボル読取手段により読み取られた前記情報表示媒体に形成された前記コードシンボルに格納された前記識別情報が所定の処理動作に対応付けられているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により読み取った前記識別情報が所定の処理動作に対応付けられていると判断した場合、当該識別情報に対応付けられている所定の処理動作を実行する処理動作実行手段と、を備える。
【0016】
したがって、情報表示媒体が筆記面上に保持され、この情報表示媒体に形成されたコードシンボルがコードシンボル読取装置により読み取られた場合には、コードシンボルに格納された識別情報が所定の処理動作に対応付けられているか否かが判断され、読み取られたコードシンボルの識別情報が所定の処理動作に対応付けられていると判断した場合には、当該識別情報に対応付けられている所定の処理動作が実行される。これにより、筆記面上に情報表示媒体を保持するだけで所定の処理動作を実行することが可能になるので、使い勝手の良い装置を提供することが可能になる。また、筆記面上に形成された筆記面である旨を示す識別情報を格納したコードシンボルは、筆記面上に情報表示媒体がない場合に限って読み取られることになるので、例えば情報表示媒体が筆記面上にない場合にまで読み取り失敗についての警告が発せられるような事態を回避することが可能になる。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報入力装置において、前記処理動作実行手段により実行される前記識別情報に対応付けられている所定の処理動作は、当該装置に関する設定値を変更する設定値変更処理である。
【0018】
したがって、筆記面上に情報表示媒体を保持させ、この情報表示媒体に形成されたコードシンボルをコードシンボル読取装置に読み取らせるだけで、当該装置に関する設定値を変更することが可能になる。
【0019】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の情報入力装置において、前記設定値変更処理により変更される設定値は前記識別情報により一義的に決定される。
【0020】
したがって、設定値を確実に変更することが可能になる。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の情報入力装置において、前記設定値変更処理により変更される設定値は前記識別情報により複数の設定値が選択可能とされており、前記筆記面上での前記情報表示媒体に対する筆記情報に応じて設定値が決定される。
【0022】
したがって、設定値を選択的に変更することが可能になる。
【0023】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の情報入力装置において、前記処理動作実行手段により実行される前記識別情報に対応付けられている所定の処理動作は、当該装置を使用する使用者情報を入力する使用者情報入力処理である。
【0024】
したがって、筆記面上に情報表示媒体を保持させ、この情報表示媒体に形成されたコードシンボルをコードシンボル読取装置に読み取らせるだけで、当該装置を使用する使用者情報を入力することが可能になる。
【0025】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の情報入力装置において、前記使用者情報入力処理により入力される使用者情報は前記識別情報により一義的に決定される。
【0026】
したがって、使用者情報を確実に入力することが可能になる。
【0027】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の情報入力装置において、前記使用者情報入力処理により入力される使用者情報は前記識別情報により複数の使用者情報が選択可能とされており、前記筆記面上での前記情報表示媒体に対する筆記情報に応じて使用者情報が決定される。
【0028】
したがって、使用者情報を選択的に入力することが可能になる。
【0029】
請求項8記載の発明は、請求項5記載の情報入力装置において、前記筆記面上での前記情報表示媒体に対する筆記情報に応じて前記使用者情報入力処理により入力される使用者情報が決定される。
【0030】
したがって、使用者の氏名が直接筆記されることにより、セキュリティの向上を図ることが可能になる。
【0031】
請求項9記載の発明は、請求項5記載の情報入力装置において、前記使用者情報入力処理により使用者情報が入力されるまで、筆記情報の取得を中止する。
【0032】
したがって、誰が筆記したかということを確実に取得することが可能になる。
【0033】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の情報入力装置において、前記使用者情報入力処理により使用者情報が入力された場合であっても、一定時間が経過した場合には、前記使用者情報入力処理により再度使用者情報の入力を要求する。
【0034】
したがって、いったん使用者情報を入力した後に放置した場合であっても、別人によるなりすまし使用を防ぐことができる。
【0035】
請求項11記載の発明は、請求項9記載の情報入力装置において、前記使用者情報入力処理により使用者情報が入力された場合であっても、一定時間内に何らかの操作が実行されない場合には、前記使用者情報入力処理により再度使用者情報の入力を要求する。
【0036】
したがって、いったん使用者情報を入力した後に放置した場合であっても、別人によるなりすまし使用を防ぐことが可能になる。
【0039】
請求項12記載の発明は、請求項1ないし11のいずれか一記載の情報入力装置において、前記コードシンボル読取手段により読み取られた前記コードシンボルの前記識別情報が前記筆記面である旨を示す識別情報であると判断した場合、前記情報表示媒体が保持されていないことに対応した所定の処理動作を実行する第二処理動作実行手段を備える。
【0040】
したがって、読み取られたコードシンボルの識別情報が筆記面である旨を示す識別情報であると判断した場合には、情報表示媒体が保持されていないことに対応した所定の処理動作が実行される。これにより、筆記面上に情報表示媒体が保持されていない場合には情報表示媒体が保持されていないことに対応した所定の処理動作のみを実行することになるので、使い勝手の良い装置を提供することが可能になる。
【0041】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の情報入力装置において、前記第二処理動作実行手段により実行される所定の処理動作は、筆記情報の取得を中止する座標検出中止処理である。
【0042】
したがって、省電力化が図られることになる。
【0043】
請求項14記載の発明は、請求項12記載の情報入力装置において、前記第二処理動作実行手段により実行される所定の処理動作は、識別情報読取確認の通知を中止する読取確認通知中止処理である。
【0044】
したがって、煩わしさがなくなる。
【0045】
請求項15記載の発明は、請求項12記載の情報入力装置において、前記第二処理動作実行手段により実行される所定の処理動作は、装置の休止状態にする休止処理である。
【0046】
したがって、省電力化が図られることになる。
【0049】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図19に基づいて説明する。
【0050】
[1.筆記システム1の構成についての説明]
図1は本実施の形態の情報処理システムとして例示する筆記システム1の概要を示す外観斜視図、図2は図1(a)におけるa−a線断面構成図、図3はデジタイザ(タブレット)を示す外観斜視図、図4はハードウェア構成を示すブロック図、図5は2次元コードが印刷された状態の普通紙を示す斜視図である。この筆記システム1は、図1に示すように、文書情報が予め印刷されている情報表示媒体である複数の普通紙2と、情報入力装置を構成する電磁誘導式のデジタイザ(タブレット)3と、筆記装置である手書き入力用の電磁ペン4とにより構成されており、情報蓄積手段である外部のコンピュータ(PC:Personal Computer)5(図4参照)と接続可能とされている。
【0051】
普通紙2は、文字通り、全体がシート状に形成されたもので、例えば、A4判サイズのものが用いられている。これらの普通紙2には、そのコンピュータ5に格納されている各種文書データが1画面単位で各々プリンタ(図示せず)により予め印刷されているとともに、後述するように、その印刷時にコンピュータ5内の文書の一部であることを示す識別情報が2次元コード6(図5参照)の形態で印刷されている。
【0052】
ここで、普通紙2に印刷されている識別情報(2次元コード6)について説明する。この2次元コード6は前述したようにその普通紙2に印刷されている表示画像情報がコンピュータ5内の文書の一部であることを示すものであるが、その2次元コード6が表現するものとしては、例えば、文書名、ページ番号、コンピュータ名(PC名)、そのIPアドレス等があり、
¥¥PC名(PCのIPアドレス)¥ドライブ名¥フォルダ名¥文書名¥ページのようなディレクトリ構造により、その文書(最小は、1ページ分)の格納してある個所(情報蓄積個所)を一義的に特定し得るものであれば良い。このような2次元コード6が各普通紙2上において、後述する保持用クリップ12に保持される保持辺2uに隣接する左側の隣接辺2Lの近傍に図4に示すように印刷されている。
【0053】
また、識別情報が格納されるコードシンボルとしては、1次元バーコード等であってもよいが、文書ID用として多種多様にわたる文書を分類する必要があり、1次元バーコード等では分類数が不足してしまうことを考えると、本実施の形態のように格段に容量の大きい2次元コード6を用いることが望ましい。即ち、2次元コード6を用いることにより20桁程度のコードを生成することができるので、全世界で使用している普通紙の数に対して、各々絶対的な識別番号(例えば、通し番号)を付すこともできる。つまり、一度作成した文書のID(識別情報)が唯一に固定されるので、世界で1つしかないIDが付された文書(世界で1つしかない文書)に設定することができる。また、2次元コード6のようなコードシンボルに関しては、特定の波長の入射光に対して可視域以外の光を反射するように普通紙2上に付すことが好ましい。即ち、可視光以外の光を反射し肉眼では見えないようにすれば、文書のID情報が第三者により即座に認識されることがなく、セキュリティ性が向上する。同時に、他のID付き(2次元コード6付き)普通紙にコピーしても、ID情報が異なるので、たとえコピーされたものに加筆されてもその加筆内容がオリジナルに対して上書きされることはなく、データを保護できる。加えて、コードシンボルを特定の波長の入射光に対して可視域以外の光を反射するように普通紙2上に付すことは見た目上も好ましいといえる。
【0054】
図1に示すように、デジタイザ3は、筆記面である手書き入力部7を平板状の本体ボード8の表面に有している。このデジタイザ3は、情報蓄積媒体としてのメモリ9、コンピュータ5と通信するための通信インタフェース10、ワンチップCPU(Central Processing Unit)11等を本体ボード8内に内蔵する形で構成され、複数枚の普通紙2の上端なる保持辺2uの中央部を本体ボード8上に積層させた状態で交換自在に保持する媒体保持部としての保持用クリップ12を備えている。本体ボード8上の上端辺側には通信インタフェース10に併設される形でLCD14が設けられている。
【0055】
また、デジタイザ3の左辺側には、コードシンボル読取装置であるコードリーダ15が設けられている。このコードリーダ15は、各普通紙2に印刷された2次元コード6(図5参照)を光学的に読取るためのものであり、2次元コード6の付された位置に対応させて読取窓32が形成されている。
【0056】
ここで、コードリーダ15について詳細に説明する。図2に示すように、コードリーダ15は、近赤外光による読取光を発する光源としてのLED33と、レンズ34と、2次元コード6側からの反射光に基づきその読取り動作を光電的に行うレンズ35とCCDセンサ36と、LED33からの照射光をデジタイザ3上に載置された普通紙2の2次元コード6部分に向けて反射させるとともに2次元コード6側からの反射光をCCDセンサ36に向けて反射させるミラー37とによりスキャン型コードリーダとして構成されている(もっとも、レーザ走査型であっても良く、また、付されたコードシンボルがバーコードであればバーコードリーダであっても良い)。
【0057】
加えて、図3に示すように、本実施の形態のデジタイザ3の手書き入力部7の左辺側であってコードリーダ15の近傍には、普通紙2に印刷されている識別情報(2次元コード6)とは異なる識別情報が2次元コード20の形態で付されている。このような2次元コード20は、予め印刷されているものでも良いし、シール等で貼り付けられているものであっても良い。このような識別情報(2次元コード20)もデジタイザ3の左辺側に設けられたコードシンボル読取装置であるコードリーダ15により光学的に読取り可能となっている。すなわち、デジタイザ3上に普通紙2が置かれていない場合には、2次元コード20がコードリーダ15により光学的に読み取られることになる。
【0058】
デジタイザ3において、ワンチップCPU11には、図4に示すように、手書き入力部7の検出回路16、メモリ9、通信インタフェース10、コードリーダ15、LCD14等が接続されている。17は各部に電力を供給する本体電源である。また、デジタイザ3は、ワンチップCPU11が適切なプログラムに従って各種の情報処理を実行することにより、情報入力手段、情報格納手段、情報出力手段、加筆検出手段、ID認識動作制御手段等の機能を果たす。
【0059】
情報入力手段は、ハードウェアとして手書き入力部7やワンチップCPU11や検出回路16などを有しており、各種情報の手書き入力を受け付ける。つまり、本体ボード8上に積層された普通紙2上で電磁ペン4を通じて手書き入力部7に文字や線などが手書き入力されると、その入力パターンを検出回路16により検出する(受け付ける)。ここに、電磁ペン4は手書き入力している時に電磁場を放射するアクティブなペンであり、手書き入力部7に対して手書き入力する時に検出回路16を通じて電磁誘導方式のデジタイザ3がその位置座標を検出する。この方式は、紙厚にして5mm程度は検出可能であり、或る程度の枚数の普通紙2を重ねてデジタイザ3の手書き入力部7上に置いた場合であっても、その最上位の普通紙2に対して電磁ペン4で手書き入力した内容を認識できるものである。
【0060】
情報格納手段は、メモリ9やワンチップCPU11を有しており、上述のように情報入力手段により受け付けられた手書き入力の各種情報を後述するようにコードリーダ15により認識された識別情報と関連付けてワンチップCPU11によりメモリ9に記憶させる。ここに、メモリ9としては例えば大容量のフラッシュメモリやハードディスク等が用いられている。
【0061】
情報出力手段は、ワンチップCPU11や通信インタフェース10などを有しており、後述するように識別情報に応じて予め情報蓄積個所が特定されて各種情報が記憶されているコンピュータ5に対してメモリ9に記憶された手書き入力の各種情報を伝送出力させる。この場合、通信インタフェース10としてはRS-232CポートやPCMCIAポートといった一般的なインタフェースが用いられている。
【0062】
加筆検出手段は、前述した情報入力手段の機能を利用して、デジタイザ3上での普通紙2に対する手書き入力操作の有無を検出する機能を実行する。具体的には、座標情報を検出するためのデジタイザ3が電磁ペン4のタッチを検出する機能により実現される。
【0063】
ID認識動作制御手段は、加筆検出手段による手書き入力操作の検出に基づきコードリーダ15により2次元コード6の認識動作を行わせる開始タイミング等を制御する機能を実行する。ここに、コードリーダ15による認識動作とは、2次元コード認識のためにLED33を発光させることを意味し、コードリーダ15自身の電源のオン・オフを意味するものではない。
【0064】
なお、本実施の形態のデジタイザ3は持ち運んで任意の場所で使用することを主に想定しているので、本体電源17としては、本体ボード8内部に内蔵されて再充電可能な2次電池を用いるのが望ましい。このような本体電源17の消費電力を考慮し、本実施の形態では、保持用クリップ12に電源スイッチの機能を兼用させてあり、図6に示すように、本体ボード8上に複数枚の普通紙2を積層状態で載置して保持用クリップ12で保持することにより本体電源17が起動されて動作可能となるように設定されている。このような機能がワンチップCPU11による制御の下に電源起動手段により実行される。図7はその処理制御を示すフローチャートである。
【0065】
[2.筆記システム1の一般的な機能についての説明]
このような構成において、本実施の形態の筆記システム1の一般的な使用方法について図8に示す模式図及び図9に示すフローチャートを参照して説明する。まず、図8(a)に示すように、コンピュータ5に格納されている各種文書データが予め印刷された複数枚の普通紙2を積層状態で(保持辺2u部分が綴じられたものであっても良い)、本体ボード8上に載置し保持用クリップ12で保持辺2uを固定保持する。これにより、前述した如く、電源が起動され(ステップS1)、コードリーダ15が稼動し、最上位の普通紙2に印刷されている2次元コード6の情報を読み込み、そのID情報(識別情報)を認識する(ステップS2)。このID情報の認識に基づき、その普通紙2に印刷されている文書情報の出所等がLCD14に表示され、ID情報が正常に読み取れたことが通知(ID読取確認通知)される(ステップS3)。これにより、使用者は装置が正常に機能していることを確認することができるとともに、使用者は最上位の普通紙2に印刷されている文書が何の文書であるかが分かるので、便利である。また、認識されたID情報はワンチップCPU11によってメモリ9に格納される。なお、音やLED等を用いてID情報が正常に読み取れたことを通知するようにしても良い。
【0066】
このような状態で、図8(b)に示すように、使用者が電磁ペン4により普通紙2上で手書き入力(加筆)すると(ステップS5のY)、手書き入力部7が電磁ペン4の動きに伴う位置情報をその検出回路16により検出して、ワンチップCPU11を介して加筆データとしてID情報に関連付けてメモリ9に格納する(ステップS6〜8)。図8(b)においては、加筆情報Aが加筆されている様子を示している。この格納処理に際して、前述したID情報に関連付けて加筆データをメモリ9に格納する。
【0067】
図10は、その一例として、ID=“¥¥AA¥BB¥CC¥P1”とID=“¥¥AA¥BB¥CC¥P21”(CCという文書の1ページ目と2ページ目)と、各々の加筆データを関連付けてメモリ9のマップ上に格納した例を示す。図示例では、2ページ目にはまだ加筆されていない。
【0068】
次に、その下の普通紙2なる2ページ目に加筆する場合を考える。この場合、図8(c)に示すように、使用者は最上位の普通紙2(1ページ目)をめくる。すると、2ページ目の普通紙2が最上位となるので、コードリーダ15部分ではこの2ページ目の普通紙2に印刷されている2次元コード6を読み込むことができる。そこで、2ページ目のID情報を認識し、1ページ目の場合と同様に、その情報をメモリ9に格納する等の処理を行なう。同時に、この2ページ目について電磁ペン4を利用して加筆があった場合、手書き入力部7、検出回路16等により加筆データとして認識し、そのID情報に関連付けて加筆データをメモリ9に格納する。
【0069】
なお、本実施の形態によれば、コードリーダ15がデジタイザ3の左辺側に位置し、普通紙2において2次元コード6が保持辺2uに隣接する隣接辺2L側に印刷されているので、残りの2辺である下端辺2dと右側辺2Rとは、コードリーダ15等が配設されることなくL字状に連続して開放されるため、図8からも分かるように、下端辺2dによる普通紙2のめくり操作がしやすく、かつ、この普通紙2に対する加筆操作が行いやすい。
【0070】
全ての作業が終了したら(ステップS9のN)、メモリ9に格納されている加筆データを対応するID情報とともに通信インタフェース10により元々の文書のあったコンピュータ5に伝送出力する。そして、ID情報が一致するかどうかを確認しながら、ID情報が一致する場合には(ステップS11のY)、その元の文書上に加筆データを上書きして最新のデータファイルに更新する(ステップS12)。一方、ID情報が一致しない場合には(ステップS11のN)、別のコンピュータ内の文書データである可能性が高いので、その旨をLCD14を通じて使用者に知らせる(ステップS13)。
【0071】
ちなみに、文書データの元々の格納個所が外部のコンピュータ5ではなく、ハードディスク等のデジタイザ3自身のメモリ9である場合も同様に可能であり、メモリ9に格納されている加筆データを対応するID情報とともに出力し、ID情報が一致するかどうかを確認しながら、ID情報が一致する場合には、その元の文書上に加筆データを上書きして最新のデータファイルに更新する一方、ID情報が一致しない場合には別のコンピュータ等に格納された文書データである可能性が高いので、その旨をLCD14を通じて使用者に知らせるようにしても良い。
【0072】
[3.筆記システム1の特殊機能についての説明]
次に、本実施の形態の筆記システム1の特殊機能について説明する。
【0073】
[3−1.紙載置認識機能についての説明]
前述したように、本実施の形態の筆記システム1においては、デジタイザ3の手書き入力部7の左辺側であってコードリーダ15の近傍に、普通紙2に印刷されている識別情報(2次元コード6)とは異なる識別情報が2次元コード20の形態で付されている。このような識別情報(2次元コード20)をコードリーダ15の近傍に付すことにより、識別情報(2次元コード6)が印刷された普通紙2がデジタイザ3上に載置されていない状態であっても(図3参照)、コードリーダ15によって識別情報(2次元コード20)が読み取られることになる。
【0074】
ここで、図11は紙載置認識処理の流れを示すフローチャートである。図11の紙載置認識処理は図9に示した処理の一部を構成する。ワンチップCPU11は、図11に示すように、コードリーダ15により読み取られた2次元コードをデコードしてID情報(識別情報)を検出した後(図9中、ステップS2:コードシンボル読取手段)、このID情報がデジタイザ3上に付された2次元コード20を読み取ったIDか、普通紙2に印刷されている2次元コード6を読み取ったIDかを判断する(ステップS20)。
【0075】
普通紙2に印刷されている2次元コード6を読み取ったIDであった場合には(ステップS20のY)、図9に示したステップS3〜S13の処理を行う。
【0076】
一方、デジタイザ3上に付された2次元コード20を読み取ったIDであった場合には(ステップS20のN)、2次元コード6が印刷された普通紙2がデジタイザ3上に載置されていない状態と判断し、そのまま処理を終了する。
【0077】
なお、このように2次元コード6が印刷された普通紙2がデジタイザ3上に載置されていない状態であると判断した場合には、デジタイザ3における座標検出を中止し、筆記座標の取得を抑制するようにしても良い。これにより、省電力化が図られることになる。また、デジタイザ3上に付された識別情報(2次元コード20)のID情報が正常に読み取れた場合については、普通紙2に印刷されている2次元コード6のID情報が正常に読み取れた場合とは異なり、ID読取確認通知を行わなくとも良い。これにより、煩わしさがなくなる。さらに、このように2次元コード6が印刷された普通紙2がデジタイザ3上に載置されていない状態であると判断した場合には、装置を休止状態にするようにしても良い。このとき、装置全体を休止状態にしてもかまわないが、装置全体を休止状態にした場合は、別途スイッチ等を用いて明示的に復帰させなくてはならないので、装置の一部のみを休止状態にした方が望ましい。例えば、筆記座標を取得する手書き入力部7及び検出回路16であるとか通信インタフェース10のみを休止状態にして、紙面上のIDが入力されたときに、自動的にシステム全体が元の状態に復帰する構成の方が望ましい。休止状態にする方法は既に公知であるが、例えば手書き入力部7及び検出回路16のみ休止状態にする場合、単純にこの部分のみ電源断とし、復帰する際には電源入とした後、ハードウェア的にはICのリセット信号を入力したり、ソフトウェア的には例えばバッファをクリアする等の処置をすれば良い。これにより、省電力化が図られることになる。ここに、第二処理動作実行手段が実現されている。
【0078】
なお、照明条件や普通紙2のずれ等により普通紙2に印刷された識別情報(2次元コード6)の読み取りを失敗した場合には普通紙2に印刷されている文書情報の出所等が特定できないのでその後の処理ができなくなることから、その旨を警告(LCD14に表示する等)するようにすることができるが、2次元コード20をコードリーダ15の近傍に付すことにより、普通紙2がデジタイザ3上に載置されていない場合にまで警告が発せられるような事態を回避することが可能になる。
【0079】
[3−2.設定値変更機能についての説明]
このような筆記システム1において、さまざまな設定内容を変更したいことがある。例えば、筆記システム1と外部のコンピュータ5の通信にRS-232Cを用いている場合、そのボーレートやパリティービットの有無の設定などが考えられる。あるいは、時計を内蔵している場合にはその時刻を設定したい場合もある。通常、このような設定にはボタンや表示装置などの組み合わせにより行われる場合や、外部にコンピュータ等を接続してそこから行う場合が一般的である。しかしながら、ボタンや表示装置を設置すると、サイズ、重量、消費電力の点で問題があり、コンピュータ接続して設定しようにも、この接続用の設定はそもそもできない。
【0080】
そこで、本実施の形態の筆記システム1においては、図12に示すような設定シートS1を用いることにより、さまざまな設定内容を変更することができるようにしたものである。図12は、RS-232Cのボーレートを変更するための設定シートS1を例示的に示すものである。設定シートS1は、普通紙2またはそれに類するシート状もしくはカード状のものであり、コードリーダ15で読み取りが可能な識別情報(2次元コード40)が印刷等により付されている。このような識別情報(2次元コード40)は、保持用クリップ12に保持された状態でコードリーダ15の近傍に位置するように形成されている。また、41はこの設定シートS1によって何が設定されるかを印刷したもので、これは使用者が見て判断するものである。
【0081】
ここで、図13は設定値変更処理の流れを示すフローチャートである。図13の設定値変更処理は図9に示した処理の一部を構成する。ワンチップCPU11は、図13に示すように、コードリーダ15により読み取られた2次元コードをデコードしてID情報を検出した後(図9中、ステップS2:コードシンボル読取手段)、このID情報が設定値変更用のIDであった場合には(ステップS30のY:判断手段)、2次元コード40が印刷された設定シートS1がデジタイザ3上に載置されている状態であると判断し、IDに従って設定値を変更する(ステップS31:処理動作実行手段)。
【0082】
例えば、ID番号が“101”の場合には、通信ポート(RS-232C)のボーレートを「9600」にすると予め定められている場合について説明する。すなわち、検出されたID番号が“101”の場合には、通信条件をボーレート「9600」に変更するものである。
【0083】
なお、設定変更用のIDは1つに限るものではなく、複数であっても同じ構成で実現できる。すなわち、ID番号が“102”の場合には、通信ポート(RS-232C)のボーレートを「4800」にすると予め定めるようにすれば、検出されたID番号が“102”の場合には、通信条件をボーレート「4800」に変更することができる。さらに、このような特殊な処理を行ったときは、使用者に何らかの方法で知らせた方がより望ましく、その旨をLCD14を通じて使用者に知らせるようにしても良い。
【0084】
なお、ID情報が設定値変更用のIDでなかった場合には(ステップS30のN)、前述したようなデジタイザ3上に付された識別情報(2次元コード20)又は普通紙2に印刷されている識別情報(2次元コード6)に応じた処理を実行する。
【0085】
一方、本実施の形態の筆記システム1においては、図14に示すような設定シートS2を用いることにより、さまざまな設定内容を変更することもできる。図14は、RS-232Cのボーレートを変更するための設定シートS2を例示的に示すものである。設定シートS2は、普通紙2またはそれに類するシート状もしくはカード状のものであり、コードリーダ15で読み取りが可能な識別情報(2次元コード40)が印刷等により付されている。このような識別情報(2次元コード40)は、保持用クリップ12に保持された状態でコードリーダ15の近傍に位置するように形成されている。また、41はこの設定シートS2によって設定する内容の一覧を印刷してあるもので、これは使用者が見て判断するものである。さらに、42は設定内容一覧41から一の設定内容を選択する部分であり、各設定内容に対応したチェックボックスである。使用者は、設定内容一覧41から一の設定内容を選択すると、このチェックボックス42に対して所定の内容(例えば、×印B)をデジタイザ3上で電磁ペン4を用いて筆記する。
【0086】
ここで、図15は設定値変更処理の流れを示すフローチャートである。図15の設定値変更処理は図9に示した処理の一部を構成する。ワンチップCPU11は、図15に示すように、コードリーダ15により読み取られた識別情報(2次元コード)をデコードしてID情報を検出した後(図9中、ステップS2:コードシンボル読取手段)、このID情報が設定値変更用のIDであった場合には(ステップS40のY:判断手段)、2次元コード40が印刷された設定シートS2がデジタイザ3上に載置されている状態であると判断し、IDに従って設定値を変更する(ステップS41〜S43:処理動作実行手段)。
【0087】
ここで、例えばID番号が“101”の場合には「通信ポート(RS-232C)のボーレートを変更する」と予め定められている場合の設定値の変更について具体的に説明する。ID番号が“101”の場合は、設定値変更用のIDであるので(ステップS40のY)、ステップS41に進み、設定シートS2に電磁ペン4により筆記された筆記軌跡(例えば、×印B)を取得する。このような筆記軌跡の取得は、加筆検出手段により実現されている。次いで、取得した筆記軌跡に基づいて設定内容を認識する(ステップS42)。図14に示した例では、設定シートS2のボーレート「2400」のチェックボックス42に×印Bを筆記している。どのチェックボックス42に筆記されたかは筆記軌跡の座標から判断することができるので、設定内容を認識することができる。図14に示した設定シートS2の例では各設定内容に対応してチェックボックス42が設けられているので、そのチェックボックス42の中に何らかの筆記が行われたかどうかの判定を行えば十分である。最後に、この認識結果に基づいて設定値を変更する(ステップS43)。すなわち、設定シートS2のID番号が“101”の場合であってボーレート「2400」のチェックボックス42に×印が筆記されれば、通信条件をボーレート「2400」に変更するものである。
【0088】
なお、設定変更用のIDは1つに限るものではなく、複数であっても同じ構成で実現できる。すなわち、ID番号が“102”の場合には、パリティを変更するような処理を行わせれば良い。
【0089】
ID情報が設定値変更用のIDでなかった場合には(ステップS40のN)、前述したようなデジタイザ3上に付された識別情報(2次元コード20)又は普通紙2に印刷されている識別情報(2次元コード6)に応じた処理を実行する。
【0090】
[3−3.使用者情報入力機能についての説明]
このような筆記システム1においては、セキュリティ上、使用者を特定したいことがある。例えば、ある文書に対して加筆がなされた場合に、誰が加筆したのかを知りたい場合である。そこで、本実施の形態の筆記システム1においては、図16に示すような設定シートS3を用いることにより、筆記システム1の使用者の情報を入力することができるようにしたものである。図16は、使用者情報を入力するための設定シートS3を例示的に示すものである。設定シートS3は、普通紙2またはそれに類するシート状もしくはカード状のものであり、コードリーダ15で読み取りが可能な識別情報(2次元コード50)が印刷等により付されている。このような識別情報(2次元コード50)は、保持用クリップ12に保持された状態でコードリーダ15の近傍に位置するように形成されている。また、51はこの設定シートS3によって入力される使用者の名前を印刷したもので、これは使用者が見て判断するものである。
【0091】
ここで、図17は使用者情報入力処理の流れを示すフローチャートである。図17の使用者情報入力処理は図9に示した処理の一部を構成する。ワンチップCPU11は、図17に示すように、コードリーダ15により読み取られた2次元コードをデコードしてID情報を検出した後(図9中、ステップS2:コードシンボル読取手段)、このID情報が使用者情報入力用のIDであった場合には(ステップS50のY:判断手段)、2次元コード50が印刷された設定シートS3がデジタイザ3上に載置されている状態であると判断し、IDに従って使用者情報を入力する(ステップS51:処理動作実行手段)。
【0092】
例えば、ID番号が“201”の場合には、使用者が「Aさん」であると予め定められている場合について説明する。すなわち、検出されたID番号が“201”の場合には、メモリ9の所定領域に使用者情報「Aさん」を設定する。あるいは、ID番号をメモリ9の所定領域に記憶する。このような使用者情報またはID番号は、後にコンピュータ5に筆記データを送信する際に同時に送信することにより、筆記内容と使用者の関連付けをすることができる。ID番号のみを記憶していた場合はコンピュータ5側で使用者を特定する。ID番号と使用者の対応をテーブルの形で持っておけば容易に特定が可能であり、また変更することもできる。
【0093】
なお、ID情報が設定値変更用のIDでなかった場合には(ステップS50のN)、前述したようなデジタイザ3上に付された識別情報(2次元コード20)又は普通紙2に印刷されている識別情報(2次元コード6)に応じた処理等を実行する。
【0094】
一方、本実施の形態の筆記システム1においては、図18に示すような設定シートS4を用いることにより、筆記システム1の使用者の情報を入力することもできる。図18は、使用者情報を入力するための設定シートS4を例示的に示すものである。設定シートS4は、普通紙2またはそれに類するシート状もしくはカード状のものであり、コードリーダ15で読み取りが可能な識別情報(2次元コード50)が印刷等により付されている。このような識別情報(2次元コード50)は、保持用クリップ12に保持された状態でコードリーダ15の近傍に位置するように形成されている。また、52はこの設定シートS4によって入力される使用者の氏名を記入させるための氏名記入エリアである。使用者はこの氏名記入エリア52に対して使用者の名前をデジタイザ3上で電磁ペン4を用いて筆記する。なお、氏名記入エリア52に代えて、使用者一覧から一の使用者を選択するように各使用者に対応したチェックボックスを設けるようにしても良いが、使用者の氏名を直接筆記させるほうがセキュリティ上より望ましい。
【0095】
ここで、図19は使用者情報入力処理の流れを示すフローチャートである。図97の使用者情報入力処理は図9に示した処理の一部を構成する。ワンチップCPU11は、図19に示すように、コードリーダ15により読み取られた2次元コードをデコードしてID情報を検出した後(図9中、ステップS2:コードシンボル読取手段)、このID情報が使用者情報入力用のIDであった場合には(ステップS60のY:判断手段)、2次元コード50が印刷された設定シートS4がデジタイザ3上に載置されている状態であると判断し、IDに従って使用者情報を入力する(ステップS61〜S63:処理動作実行手段)。
【0096】
ここで、例えばID番号が“201”の場合には「使用者を入力する」と予め定められている場合の使用者情報の入力について具体的に説明する。ID番号が“201”の場合は、使用者情報入力用のIDであるので(ステップS60のY)、ステップS61に進み、設定シートS4の氏名記入エリア52に電磁ペン4により筆記された筆記軌跡(使用者の氏名)を取得する。このような筆記軌跡の取得は、加筆検出手段により実現されている。次いで、取得した筆記軌跡に基づいて使用者の氏名を認識する(ステップS62)。使用者氏名の認識は、公知の文字認識技術により実現できるため、詳細な説明は省略する。また、取得した筆記軌跡に基づいて筆者識別も可能である。このような筆記軌跡に基づく筆者識別技術も、公知技術により実現できるため、詳細な説明は省略する。最後に、この認識結果に基づいて使用者情報をメモリ9の所定領域に入力する(ステップS63)。
【0097】
なお、ID情報が設定値変更用のIDでなかった場合には(ステップS60のN)、前述したようなデジタイザ3上に付された識別情報(2次元コード20)又は普通紙2に印刷されている識別情報(2次元コード6)に応じた処理等を実行する。
【0098】
ところで、上述したような使用者情報入力処理が終了するまでは、図9に示したような処理(文書IDの取得や筆記軌跡の取得等)を行わないようにしたほうが良い。すなわち、使用者情報が入力されていない場合には、筆記システム1においては筆記入力という本来の動作を行わないので、確実に誰が筆記したかを取得することが可能となる。なお、使用者情報が入力済みであるかどうかは、メモリ9の所定領域を参照することにより判定可能である。また、使用者情報が入力されてない場合に図9に示したような処理(文書IDの取得や筆記軌跡の取得等)を実行しようとしたような場合には、その旨をLCD14を通じて使用者に知らせるようにしたり、音やLED等により警告等を発するようにするのがより望ましい。
【0099】
また、使用者情報入力処理により使用者情報が入力された場合であっても、一定時間が経過した場合には、再度使用者情報入力処理により使用者情報の入力を要求するようにしても良い。この場合、使用者情報を入力する際に、その入力が行われた時間も同時に入力し、この時間を基準として一定時間が経過したかどうかを判断するようにすれば良い。これにより、いったん使用者情報を入力した後に放置した場合であっても、別人によるなりすまし使用を防ぐことができる。
【0100】
さらに、使用者情報入力処理により使用者情報が入力された場合であっても、一定時間内に何らかの操作が実行されない場合には、再度使用者情報入力処理により使用者情報の入力を要求するようにしても良い。この場合、図9に示したような処理(文書IDの取得や筆記軌跡の取得等)を行う際に、文書IDの取得や筆記軌跡の取得がなされた時間も同時に入力し、この時間を基準として一定時間が経過したかどうかを判断するようにすれば良い。これにより、いったん使用者情報を入力した後に放置した場合であっても、別人によるなりすまし使用を防ぐことができる。
【0101】
なお、本実施の形態においては、2次元コード等の識別情報を普通紙2の左辺2Lの近傍に付すようにしたが、保持用クリップ12により固定保持される保持辺2u部分以外であれば、側縁付近の一部等に付すようにしてもよい。コードリーダ15等のコードシンボル読取装置に関しても、識別情報を付す位置に応じて適宜対応する個所に配設すれば良く、或いは、位置変位自在に設けるようにしても良い。
【0102】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の情報入力装置によれば、筆記装置の移動に伴う筆記情報を電子化する情報入力装置において、識別情報を格納したコードシンボルが付されたシート状の情報表示媒体を保持し、前記筆記装置の移動を許容する筆記面と、前記筆記面上に、前記筆記面である旨を示す識別情報を格納したコードシンボルを付し、前記コードシンボルを光学的に読み取り可能なコードシンボル読取装置と、前記筆記面上に保持された前記情報表示媒体に形成された前記コードシンボル及び前記筆記面上に付された前記コードシンボルを、前記コードシンボル読取装置を用いて読み取るコードシンボル読取手段と、このコードシンボル読取手段により読み取られた前記情報表示媒体に形成された前記コードシンボルに格納された前記識別情報が所定の処理動作に対応付けられているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により読み取った前記識別情報が所定の処理動作に対応付けられていると判断した場合、当該識別情報に対応付けられている所定の処理動作を実行する処理動作実行手段と、を備え、情報表示媒体を筆記面上に保持し、この情報表示媒体に形成されたコードシンボルをコードシンボル読取装置により読み取った場合には、コードシンボルに格納された識別情報が所定の処理動作に対応付けられているか否かを判断し、読み取られたコードシンボルの識別情報が所定の処理動作に対応付けられていると判断した場合には、当該識別情報に対応付けられている所定の処理動作を実行することにより、筆記面上に情報表示媒体を保持するだけで所定の処理動作を実行することができるので、使い勝手の良い装置を提供することができる。また、筆記面上に形成された筆記面である旨を示す識別情報を格納したコードシンボルは筆記面上に情報表示媒体がない場合に限って読み取られることになるので、例えば情報表示媒体が筆記面上にない場合にまで読み取り失敗についての警告が発せられるような事態を回避することができる。
【0103】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の情報入力装置において、前記処理動作実行手段により実行される前記識別情報に対応付けられている所定の処理動作は、当該装置に関する設定値を変更する設定値変更処理であることにより、筆記面上に情報表示媒体を保持させ、この情報表示媒体に形成されたコードシンボルをコードシンボル読取装置に読み取らせるだけで、当該装置に関する設定値を変更することができる。
【0104】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の情報入力装置において、前記設定値変更処理により変更される設定値は前記識別情報により一義的に決定されることにより、設定値を確実に変更することができる。
【0105】
請求項4記載の発明によれば、請求項2記載の情報入力装置において、前記設定値変更処理により変更される設定値は前記識別情報により複数の設定値が選択可能とされており、前記筆記面上での前記情報表示媒体に対する筆記情報に応じて設定値が決定されることにより、設定値を選択的に変更することができる。
【0106】
請求項5記載の発明によれば、請求項1記載の情報入力装置において、前記処理動作実行手段により実行される前記識別情報に対応付けられている所定の処理動作は、当該装置を使用する使用者情報を入力する使用者情報入力処理であることにより、筆記面上に情報表示媒体を保持させ、この情報表示媒体に形成されたコードシンボルをコードシンボル読取装置に読み取らせるだけで、当該装置を使用する使用者情報を入力することができる。
【0107】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の情報入力装置において、前記使用者情報入力処理により入力される使用者情報は前記識別情報により一義的に決定されることにより、使用者情報を確実に入力することができる。
【0108】
請求項7記載の発明によれば、請求項5記載の情報入力装置において、前記使用者情報入力処理により入力される使用者情報は前記識別情報により複数の使用者情報が選択可能とされており、前記筆記面上での前記情報表示媒体に対する筆記情報に応じて使用者情報が決定されることにより、使用者情報を選択的に入力することができる。
【0109】
請求項8記載の発明によれば、請求項5記載の情報入力装置において、前記筆記面上での前記情報表示媒体に対する筆記情報に応じて前記使用者情報入力処理により入力される使用者情報が決定されることにより、使用者の氏名が直接筆記されるので、セキュリティの向上を図ることができる。
【0110】
請求項9記載の発明によれば、請求項5記載の情報入力装置において、前記使用者情報入力処理により使用者情報が入力されるまで、筆記情報の取得を中止することにより、誰が筆記したかということを確実に取得することができる。
【0111】
請求項10記載の発明によれば、請求項9記載の情報入力装置において、前記使用者情報入力処理により使用者情報が入力された場合であっても、一定時間が経過した場合には、前記使用者情報入力処理により再度使用者情報の入力を要求することにより、いったん使用者情報を入力した後に放置した場合であっても、別人によるなりすまし使用を防ぐことができる。
【0112】
請求項11記載の発明によれば、請求項9記載の情報入力装置において、前記使用者情報入力処理により使用者情報が入力された場合であっても、一定時間内に何らかの操作が実行されない場合には、前記使用者情報入力処理により再度使用者情報の入力を要求することにより、いったん使用者情報を入力した後に放置した場合であっても、別人によるなりすまし使用を防ぐことができる。
【0114】
請求項12記載の発明によれば、請求項1ないし11のいずれか一記載の情報入力装置において、前記コードシンボル読取手段により読み取られた前記コードシンボルの前記識別情報が前記筆記面である旨を示す識別情報であると判断した場合、前記情報表示媒体が保持されていないことに対応した所定の処理動作を実行する第二処理動作実行手段を備え、読み取られたコードシンボルの識別情報が筆記面である旨を示す識別情報であると判断した場合には、情報表示媒体が保持されていないことに対応した所定の処理動作を実行することにより、筆記面上に情報表示媒体が保持されていない場合には情報表示媒体が保持されていないことに対応した所定の処理動作のみを実行することになるので、使い勝手の良い装置を提供することができる。
【0115】
請求項13記載の発明によれば、請求項12記載の情報入力装置において、前記第二処理動作実行手段により実行される所定の処理動作は、筆記情報の取得を中止する座標検出中止処理であることにより、省電力化が図られることになる。
【0116】
請求項14記載の発明によれば、請求項12記載の情報入力装置において、前記第二処理動作実行手段により実行される所定の処理動作は、識別情報読取確認の通知を中止する読取確認通知中止処理であることにより、煩わしさがなくなる。
【0117】
請求項15記載の発明によれば、請求項12記載の情報入力装置において、前記第二処理動作実行手段により実行される所定の処理動作は、装置の休止状態にする休止処理であることにより、省電力化が図られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の筆記システムの概要を示す外観斜視図である。
【図2】図1(a)におけるa−a線断面構成図である。
【図3】デジタイザ(タブレット)を示す外観斜視図である。
【図4】ハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】2次元コードが印刷された状態の普通紙を示す斜視図である。
【図6】電源起動構造を示す概略側面図である。
【図7】その動作例を示すフローチャートである。
【図8】筆記システムの使用例の概要を示す外観斜視図である。
【図9】全体的な処理制御例を示すフローチャートである。
【図10】メモリマップの概要を示す説明図である。
【図11】紙載置認識処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】 RS-232Cのボーレートを変更するための設定シートを例示的に示す平面図である。
【図13】設定値変更処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】 RS-232Cのボーレートを変更するための設定シートを例示的に示す平面図である。
【図15】設定値変更処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】使用者情報を入力するための設定シートを例示的に示す平面図である。
【図17】使用者情報入力処理の流れを示すフローチャートである。
【図18】使用者情報を入力するための設定シートを例示的に示す平面図である。
【図19】使用者情報入力処理の流れを示すフローチャートである。
【図20】従来の筆記システムの概要を示す外観斜視図である。
【図21】その概略側面図である。
【図22】異なる従来例の筆記システムの概要を示す外観斜視図である。
【図23】その概略側面図である。
【符号の説明】
3 情報入力装置
4 筆記装置
7 筆記面
15 コードシンボル読取装置
20 筆記面のコードシンボル
40,50 コードシンボル
S1〜S4 情報表示媒体

Claims (15)

  1. 筆記装置の移動に伴う筆記情報を電子化する情報入力装置において、
    識別情報を格納したコードシンボルが付されたシート状の情報表示媒体を保持し、前記筆記装置の移動を許容する筆記面と、
    前記筆記面上に、前記筆記面である旨を示す識別情報を格納したコードシンボルを付し、
    前記コードシンボルを光学的に読み取り可能なコードシンボル読取装置と、
    前記筆記面上に保持された前記情報表示媒体に形成された前記コードシンボル及び前記筆記面上に付された前記コードシンボルを、前記コードシンボル読取装置を用いて読み取るコードシンボル読取手段と、
    このコードシンボル読取手段により読み取られた前記情報表示媒体に形成された前記コードシンボルに格納された前記識別情報が所定の処理動作に対応付けられているか否かを判断する判断手段と、
    この判断手段により読み取った前記識別情報が所定の処理動作に対応付けられていると判断した場合、当該識別情報に対応付けられている所定の処理動作を実行する処理動作実行手段と、
    を備えることを特徴とする情報入力装置。
  2. 前記処理動作実行手段により実行される前記識別情報に対応付けられている所定の処理動作は、当該装置に関する設定値を変更する設定値変更処理である、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報入力装置。
  3. 前記設定値変更処理により変更される設定値は前記識別情報により一義的に決定される、
    ことを特徴とする請求項2記載の情報入力装置。
  4. 前記設定値変更処理により変更される設定値は前記識別情報により複数の設定値が選択可能とされており、前記筆記面上での前記情報表示媒体に対する筆記情報に応じて設定値が決定される、
    ことを特徴とする請求項2記載の情報入力装置。
  5. 前記処理動作実行手段により実行される前記識別情報に対応付けられている所定の処理動作は、当該装置を使用する使用者情報を入力する使用者情報入力処理である、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報入力装置。
  6. 前記使用者情報入力処理により入力される使用者情報は前記識別情報により一義的に決定される、
    ことを特徴とする請求項5記載の情報入力装置。
  7. 前記使用者情報入力処理により入力される使用者情報は前記識別情報により複数の使用者情報が選択可能とされており、前記筆記面上での前記情報表示媒体に対する筆記情報に応じて使用者情報が決定される、
    ことを特徴とする請求項5記載の情報入力装置。
  8. 前記筆記面上での前記情報表示媒体に対する筆記情報に応じて前記使用者情報入力処理により入力される使用者情報が決定される、
    ことを特徴とする請求項5記載の情報入力装置。
  9. 前記使用者情報入力処理により使用者情報が入力されるまで、筆記情報の取得を中止する、
    ことを特徴とする請求項5記載の情報入力装置。
  10. 前記使用者情報入力処理により使用者情報が入力された場合であっても、一定時間が経過した場合には、前記使用者情報入力処理により再度使用者情報の入力を要求する、
    ことを特徴とする請求項9記載の情報入力装置。
  11. 前記使用者情報入力処理により使用者情報が入力された場合であっても、一定時間内に何らかの操作が実行されない場合には、前記使用者情報入力処理により再度使用者情報の入力を要求する、
    ことを特徴とする請求項9記載の情報入力装置。
  12. 前記コードシンボル読取手段により読み取られた前記コードシンボルの前記識別情報が前記筆記面である旨を示す識別情報であると判断した場合、前記情報表示媒体が保持されていないことに対応した所定の処理動作を実行する第二処理動作実行手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一記載の情報入力装置。
  13. 前記第二処理動作実行手段により実行される所定の処理動作は、筆記情報の取得を中止する座標検出中止処理である、
    ことを特徴とする請求項12記載の情報入力装置。
  14. 前記第二処理動作実行手段により実行される所定の処理動作は、識別情報読取確認の通知を中止する読取確認通知中止処理である、
    ことを特徴とする請求項12記載の情報入力装置。
  15. 前記第二処理動作実行手段により実行される所定の処理動作は、装置の休止状態にする休止処理である、
    ことを特徴とする請求項12記載の情報入力装置。
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