JP2000112646A - 情報処理装置及び情報表示媒体 - Google Patents

情報処理装置及び情報表示媒体

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JP2000112646A
JP2000112646A JP11207009A JP20700999A JP2000112646A JP 2000112646 A JP2000112646 A JP 2000112646A JP 11207009 A JP11207009 A JP 11207009A JP 20700999 A JP20700999 A JP 20700999A JP 2000112646 A JP2000112646 A JP 2000112646A
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JP11207009A
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Hitoshi Hattori
仁 服部
Toshiyuki Furuta
俊之 古田
Tomohiko Beppu
智彦 別府
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷済みの複数枚の情報表示媒体をぱらぱら
めくってノート感覚で作業するような一般的な状況下
に、その1枚1枚を確実に識別でき、加筆前情報に対し
てどの情報表示媒体に加筆したかを適正に関連付けられ
る情報処理装置を提供する。 【解決手段】 情報蓄積手段に予め格納されている各種
情報を表示し識別情報6が付された各情報表示媒体2に
ついて、その識別情報6をID認識手段により認識し
て、手書き入力された各種情報を認識されたこの識別情
報6と関連付けて情報蓄積媒体に記憶させる。この際、
識別情報6を画像表示面の保持辺2u以外の周縁付近の
一部2d等に付すことで、積層させた複数の情報表示媒
体2をぱらぱらめくってノート感覚で作業するような状
況下であっても、手書き入力する対象となる情報表示媒
体2をID認識手段により確実に識別できるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、普通紙或いはサー
モクロミック等による画像表示層を有して書替自在に各
種情報を表示する所定のペーパ等の予め各種情報が印刷
された情報表示媒体及びこのような情報表示媒体を利用
して各種情報を表示したり処理する情報処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の情報処理装置に関する研
究・開発が盛んであり、各種提案もなさている。その1
つとして、例えば、本出願人により提案された特開平9
−101864号公報に示されるものがある。これは、
文字やイメージなどの各種情報を見られる状態で保存す
る手法として、従来より利用されている紙(普通の紙)
そのものと、ディスプレイ及びメモリを有するコンピュ
ータとの一長一短を解析し、各々の利点をとるようにし
た提案例である。
【0003】図20及び図21はその情報処理装置の構
成例の一例を示すもので、全体が紙状で各種情報を書替
自在に表示して維持する複数の情報表示媒体であるカラ
ーサーモクロミックを画像表示層に用いたデジタルペー
パー100と情報記録装置としてのデジタイザ(タブレ
ット)101との組み合わせとして構成されている。即
ち、デジタルペーパー100の画像表示層を構成するロ
イコ染料と顕色剤とを混合したカラーサーモクロミック
は、加熱により透明状態と黒色状態とに可逆的に変化す
るよう調整されている。この画像表示層が透明な部分で
は、これと透明な保護フィルムを介してベースフィルム
の白色が視認され、画像表示層が黒色に変化した部分で
は、これが透明な保護フィルムを介して視認される。こ
のため、デジタルペーパー100には、表面の全域に画
像表示面102が形成されており、この画像表示面10
2が各種情報を書替自在に表示する。この画像表示面1
02の画像表示は画像表示層の状態変化により実現され
るので、情報の表示と消去にはエネルギを消費するが、
表示した画像情報の維持にはエネルギを消費しない。
【0004】デジタイザ101は、図20に示すよう
に、平板状の本体ボード103を有しており、この本体
ボード103の表面にヒートパネル104が設けられて
いる。このヒートパネル104は、多数の発熱素子(図
示せず)が400dpi (dot perinch)の密度で縦横に配
列されており、例えばA4判より一回り大きいサイズに
形成されている。本体ボード103の一端には、透明な
入力フィルム105が開閉自在に装着されており、この
入力フィルム105がヒートパネル104の表面に位置
している。106は筆記ペンである。
【0005】つまり、上記提案例によれば、デジタルペ
ーパー100(媒体)にはコンピュータで作成された、
或いは、手書き入力された各種情報が何度も書替自在で
(つまり、紙のように消費をしない)、その情報はメモ
リへ蓄積させたり、外部へ出力させたり、外部から入力
させたり、コンピュータで処理することが可能なデジタ
ル情報として扱える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ユーザビリ
ティの観点から見ると、既に各種情報が書き込まれ、又
は、印字された複数枚のデジタルペーパー100(媒
体)を積載させて、その文書上に加筆入力するようなワ
ーキングプロセスの場合(例えば、会議や文書チェック
時、創造的活動時等)、図20に示すような情報処理装
置では、デジタルペーパー100を1枚ずつデジタイザ
101上に載せて加筆又は情報の入出力を行い、終わっ
たらそのページ(デジタルペーパー100)を外して、
次の1枚のデジタルペーパ100を載せて加筆しなくて
はならず、極めて面倒である。
【0007】また、その際に、デジタルペーパー100
(媒体)上の加筆前情報と加筆後の内容については、メ
モリチップ等の情報蓄積媒体に蓄積する方法が述べられ
ている。しかし、この方法では、積載させた複数枚のデ
ジタルペーパー100(媒体)をぱらぱらめくってノー
ト感覚で作業又は仕事をするような状況では、複数枚の
デジタルペーパー100(媒体)の加筆前情報に対して
どこのページに何を加筆したかという情報を関連付ける
(リンクさせる)ことができない。つまり、デジタイザ
101上に積載させた複数枚のデジタルペーパー100
に関してその1枚1枚を識別するような手段については
言及されていない。
【0008】この点、タブレット上に装着された情報表
示媒体を識別する方法として、例えば、特開平7−20
0134号公報によれば、各媒体毎にその上辺部分にバ
ーコード等の識別情報を印刷しておくとともに、タブレ
ットの上方、例えば、媒体を固定保持するクリップ部分
にその識別情報を検知するID検知手段を付設すること
が開示されている。ところが、この方法の場合、実使用
を考えると、タブレット上には媒体を1枚しか載せられ
ない。なぜなら、複数枚の媒体を積載させてぱらぱらめ
くったり戻したりして任意の媒体に対して書き込みを行
なうような状況下であっても、ID検知手段により識別
情報が認識されるのは常に最上位の媒体であり、現に書
き込みを行なっている途中の媒体に関してはその識別情
報の認識が不可能だからである。即ち、図22及び図2
3に示すように或るページを途中までめくりながら次の
ページに書込みを行なうような作業形態は多いが、バー
コード110が保持辺部分に印刷され、2次元バーコー
ドリーダ111を備えた保持用クリップ112により固
定保持されているため、ページをめくった場合でも常に
最上位の情報表示媒体113のバーコード110しか認
識できない。
【0009】そこで、本発明の目的は、会議、創造的活
動等において、複数枚の情報表示媒体をぱらぱらめくっ
てノート感覚で作業又は仕事するような一般的な状況下
に、主にタブレット上に積載された複数枚の情報表示媒
体の1枚1枚を確実に識別でき、加筆前情報に対してど
このページに加筆したかという情報をユーザが特に意識
せずとも関連付けることができる情報処理装置及び情報
表示媒体を提供することである。
【0010】また、本発明の別の目的は、上記の目的を
書替自在な情報表示媒体について実現できる情報処理装
置及び情報表示媒体を提供することである。
【0011】本発明の目的は、任意の情報表示媒体に対
する加筆内容を適正に元の文書上に上書き更新させるこ
とができる情報処理装置を提供することである。
【0012】本発明の目的は、識別情報の容量を大幅に
大きくして多数の情報表示媒体について個別化を図れる
情報処理装置を提供することである。
【0013】本発明の目的は、情報に対するセキュリテ
ィ性を向上させることができる情報処理装置及び情報表
示媒体を提供することである。
【0014】本発明の目的は、消費電力等を考慮した上
で使い勝手の向上を図れる情報処理装置を提供すること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の情
報処理装置は、全体が紙状に形成され、各種情報を表示
した画像表示面を有し、この画像表示面の保持辺以外の
周縁付近の一部にその1ページ分の表示画像情報が予め
格納されている情報蓄積手段における情報蓄積個所を特
定する識別情報が付された複数の情報表示媒体と、積層
されたこれらの情報表示媒体を前記保持辺部分で保持す
る媒体保持部と、前記情報表示媒体上での各種情報の手
書き入力を受け付ける情報入力手段と、手書き入力の対
象とする前記情報表示媒体に付された前記識別情報を認
識するID認識手段と、手書き入力されて前記情報入力
手段により受け付けられた各種情報を前記ID認識手段
により認識された前記識別情報と関連付けて情報蓄積媒
体に記憶させる情報格納手段と、前記識別情報に応じて
予め情報蓄積個所が特定されて各種情報が記憶されてい
る前記情報蓄積手段に対して前記情報蓄積媒体に記憶さ
れた手書き入力の各種情報を出力する情報出力手段とを
備える。
【0016】従って、情報蓄積手段に予め格納されてい
る各種情報を表示し識別情報が付された各情報表示媒体
について、その識別情報をID認識手段により認識し
て、手書き入力された各種情報を認識されたこの識別情
報と関連付けて情報蓄積媒体に記憶させるので、どの文
書に何を加筆したかを電子的データとして再現すること
を適正に行なうことができ、この際、識別情報は画像表
示面の保持辺以外の周縁付近の一部に付されているの
で、積層させた複数の情報表示媒体をぱらぱらめくって
ノート感覚で作業又は仕事するような一般的な状況下で
あっても、手書き入力する対象となる情報表示媒体を確
実に識別できる。
【0017】請求項2記載の発明の情報処理装置は、全
体が紙状に形成され、各種情報を書替自在に表示する画
像表示面を有し、この画像表示面の保持辺以外の周縁付
近の一部にその1ページ分の表示画像情報が予め格納さ
れている情報蓄積手段における情報蓄積個所を特定する
識別情報が付されて、前記画像表示面による各種画像の
表示を維持する複数の情報表示媒体と、積層されたこれ
らの情報表示媒体を前記保持辺部分で保持する媒体保持
部と、前記情報表示媒体上での各種情報の手書き入力を
受け付ける情報入力手段と、所望の前記情報表示媒体上
で所望の各種情報を手書き入力する加筆手段と、手書き
入力の対象とする前記情報表示媒体に付された前記識別
情報を認識するID認識手段と、前記加筆手段により手
書き入力されて前記情報入力手段により受け付けられた
各種情報を前記ID認識手段により認識された前記識別
情報と関連付けて情報蓄積媒体に記憶させる情報格納手
段と、前記識別情報に応じて予め情報蓄積個所が特定さ
れて各種情報が記憶されている前記情報蓄積手段に対し
て前記情報蓄積媒体に記憶された手書き入力の各種情報
を出力する情報出力手段とを備える。
【0018】従って、請求項1記載の発明の場合と同様
であるが、特に、書替自在な情報表示媒体を用いる場合
にも同様に適用でき、結果として、書替自在で何回も使
える情報表示媒体の特性を活かして紙資源の節約を図る
ことができ、対環境性に優れた情報処理装置を提供でき
る。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の情報処理装置において、前記情報蓄積手段が外部の
コンピュータであり、このコンピュータ内に記憶されて
いる1ページ分の文書に1対1で対応する識別情報を前
記ID認識手段により入力の対象とする前記情報表示媒
体から認識した後、その情報表示媒体上に手書き入力さ
れた各種情報を認識された前記識別情報に関連付けて前
記情報格納手段により前記情報蓄積媒体に記憶させ、こ
の情報蓄積媒体に記憶された手書き入力の各種情報を前
記情報出力手段により前記コンピュータに伝送して関連
付けた前記識別情報に基づき1対1で対応する前記文書
の表示画像情報上に上書きさせる。
【0020】従って、外部のコンピュータ内に格納され
ている文書に関して情報表示媒体に印刷等を通じて表示
させ、適宜手書き加筆した場合であってもその手書き内
容をコンピュータ内における元の文書上で適正に上書き
更新することができる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の情報処理装置において、前記情報蓄積手段が前記情
報蓄積媒体であり、この情報蓄積媒体内に記憶されてい
る1ページ分の文書に1対1で対応する識別情報を前記
ID認識手段により入力の対象とする前記情報表示媒体
から認識した後、その情報表示媒体上に手書き入力され
た各種情報を認識された前記識別情報に関連付けて前記
情報格納手段により前記情報蓄積媒体に記憶させ、この
情報蓄積媒体に記憶された手書き入力の各種情報を前記
情報出力手段により前記情報蓄積媒体内で伝送して関連
付けた前記識別情報に基づき1対1で対応する前記文書
の表示画像情報上に上書きさせる。
【0022】従って、自己の情報蓄積媒体内に格納され
ている文書に関して情報表示媒体に印刷等を通じて表示
させ、適宜手書き加筆した場合であってもその手書き内
容を自己の情報蓄積媒体内における元の文書上で適正に
上書き更新することができる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
記載の情報処理装置に加えて、前記情報表示媒体上での
手書き入力操作を検出する加筆検出手段と、この加筆検
出手段による手書き入力操作の検出に基づき前記ID認
識手段による前記識別情報の認識動作を行わせるID認
識動作制御手段と、を備える。
【0024】従って、ID認識手段に常に識別情報の認
識動作を行わせることなく、実際の加筆操作が行われた
ことを条件に識別情報の認識動作を行わせることで、例
えば、ID認識手段中の光源を常に点灯させておく必要
がなく、余分な電力消費を回避して必要最低限の検出動
作を行わせることができる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか一に記載の情報処理装置における前記情報表示
媒体は、前記画像表示面の前記保持辺に対向する対向辺
に前記識別情報が付されている。
【0026】従って、識別情報がめくる部分に位置する
ことになり、積層させた複数の情報表示媒体をわずかに
めくってその下の最上位の情報表示媒体上に手書き入力
するような場合であっても、手書き入力する対象となる
情報表示媒体を確実に識別できる。
【0027】請求項7記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか一に記載の情報処理装置における前記情報表示
媒体は、前記画像表示面の前記保持辺に隣接する隣接辺
に前記識別情報が付されている。
【0028】従って、情報表示媒体の保持辺及び識別情
報が付された隣接辺以外の2辺は、ID認識手段用の機
構等が配設されずL字状に連続して開放されるため、情
報表示媒体のめくり操作性や情報表示媒体に対する加筆
操作性が向上する。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか一に記載の情報処理装置において、前記識別情
報が2次元コード情報であり、前記ID認識手段が2次
元コードリーダである。従って、単なるバーコード情報
を用いる場合に比して格段に識別情報の容量を大きくす
ることができ、多数の情報表示媒体について識別情報が
重複することがなく、その個別化を図れる。
【0030】請求項9記載の発明は、請求項1ないし8
の何れか一に記載の情報処理装置において、前記識別情
報が特定の波長の入射光に対して可視域以外の光を反射
するように前記各情報表示媒体に付されている。従っ
て、個々の情報表示媒体に付された識別情報が第三者に
より肉眼で認識されることがないので、その情報のセキ
ュリティ性が向上する。
【0031】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
9の何れか一に記載の情報処理装置において、前記媒体
保持部が前記各情報表示媒体を保持することにより電源
を起動させる電源起動手段を備える。従って、媒体保持
部が各情報表示媒体を保持する実使用状態になって始め
て自動的に電源が起動されて使用可能となるので、消費
電力等を考慮した上で使い勝手の向上を図れる。
【0032】請求項11記載の発明の情報表示媒体は、
全体が紙状に形成され、各種情報を表示して維持する画
像表示面を有し、この画像表示面の保持辺以外の周縁付
近の一部にその1ページ分の表示画像情報が予め格納さ
れている情報蓄積手段における情報蓄積個所を特定する
識別情報が付されている。従って、会議、創造的活動等
において、ぱらぱらめくってノート感覚で作業又は仕事
するような一般的な積層状況におかれても、個々の媒体
とその表示画像情報の出所とを適正に対応付けられる情
報表示媒体を提供できる。
【0033】請求項12記載の発明の情報表示媒体は、
全体が紙状に形成され、各種情報を書替自在に表示して
維持する画像表示面を有し、この画像表示面の保持辺以
外の周縁付近の一部にその1ページ分の表示画像情報が
予め格納されている情報蓄積手段における情報蓄積個所
を特定する識別情報が付されている。従って、請求項1
1記載の発明の場合と同様であるが、特に、書替自在な
場合にも同様に適用でき、結果として、書替自在で何回
も使える情報表示媒体の特性を活かして紙資源の節約を
図ることができる。
【0034】請求項13記載の発明は、請求項11又は
12記載の情報表示媒体において、前記識別情報が特定
の波長の入射光に対して可視域以外の光を反射するよう
に付されている。従って、個々の情報表示媒体に付され
た識別情報が第三者により肉眼で認識されることがない
ので、その情報のセキュリティ性が向上する。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図9に基づいて説明する。図1は本実施の形態の
情報処理装置として例示するペーパーシステム1の概要
を示す外観斜視図、図2はその概略側面図、図3はハー
ドウェア構成を示すブロック図である。このペーパーシ
ステム1は、図1に示すように、文書情報が予め印刷さ
れている情報表示媒体である複数の普通紙2と、情報記
憶装置を構成する電磁誘導式のデジタイザ(タブレッ
ト)3と、手書き入力用の電磁ペン4とにより構成され
ており、情報蓄積手段である外部のコンピュータ(P
C)5(図3参照)と接続可能とされている。
【0036】普通紙2は、文字通り、全体が紙状に形成
されたもので、例えば、A4判サイズのものが用いられ
ている。これらの普通紙2には、そのコンピュータ5に
格納されている各種文書データが1画面単位で各々プリ
ンタ(図示せず)により予め印刷されているとともに、
後述するように、その印刷時にコンピュータ5内の文書
の一部であることを示す識別情報が2次元コード6(図
4参照)の形態で印刷されている。
【0037】デジタイザ3は、図3中に示すように手書
き入力部7を平板状の本体ボード8の表面に有し、情報
蓄積媒体としてのメモリ9、コンピュータ5と通信する
ための通信インタフェース10、ワンチップCPU(C
entral Processing Unit)11等を本体ボード8内に
内蔵する形で構成され、複数枚の普通紙2の上端なる保
持辺2uの中央部を本体ボード8上に積層させた状態で
交換自在に保持する媒体保持部としての保持用クリップ
12と、積層された普通紙2の下端辺2dを押さえる格
納用クリップ13とを備えている。本体ボード8上の下
端辺側には格納用クリップ13に併設される形でLCD
14が設けられている。また、格納用クリップ13の紙
押え面部分(下面)には各普通紙2に印刷された2次元
コード6(図4参照)を光学的に読取るID認識手段で
ある2次元コードリーダ15が設けられている。
【0038】デジタイザ3において、ワンチップCPU
11には、手書き入力部7の検出回路16、メモリ9、
通信インタフェース10、2次元コードリーダ15、L
CD14等が接続されている。17は各部に電力を供給
する本体電源である。また、デジタイザ3は、ワンチッ
プCPU11が適切なプログラムに従って各種の情報処
理を実行することにより、情報入力手段、情報格納手
段、情報出力手段等の機能を果たす。
【0039】情報入力手段は、ハードウェアとして手書
き入力部7やワンチップCPU11や検出回路16など
を有しており、各種情報の手書き入力を受け付ける。つ
まり、本体ボード8上に積層された普通紙2上で電磁ペ
ン4を通じて手書き入力部7に文字や線などが手書き入
力されると、その入力パターンを検出回路16により検
出する(受け付ける)。ここに、電磁ペン4は手書き入
力している時に電磁場を放射するアクティブなペンであ
り、手書き入力部7に対して手書き入力する時に検出回
路16を通じて電磁誘導方式のデジタイザ3がその位置
座標を検出する。この方式は、紙厚にして5mm程度は
検出可能であり、或る程度の枚数の普通紙2を重ねてデ
ジタイザ3の手書き入力部7上に置いた場合であって
も、その最上位の普通紙2に対して電磁ペン4で手書き
入力した内容を認識できるものである。
【0040】情報格納手段は、メモリ9やワンチップC
PU11を有しており、上述のように情報入力手段によ
り受け付けられた手書き入力の各種情報を後述するよう
に2次元コードリーダ15により認識された識別情報と
関連付けてワンチップCPU11によりメモリ9に記憶
させる。ここに、メモリ9としては例えば大容量のフラ
ッシュメモリやハードディスク等が用いられている。
【0041】情報出力手段は、ワンチップCPU11や
通信インタフェース10などを有しており、後述するよ
うに識別情報に応じて予め情報蓄積個所が特定されて各
種情報が記憶されているコンピュータ5に対してメモリ
9に記憶された手書き入力の各種情報を伝送出力させ
る。この場合、通信インタフェース10としてはRS2
32Cポートやイーサネットポート、PCMCIAポー
トといった一般的なインタフェースが用いられている。
【0042】ここで、普通紙2に印刷されている識別情
報(2次元コード6)について説明する。この2次元コ
ード6は前述したようにその普通紙2に印刷されている
表示画像情報がコンピュータ5内の文書の一部であるこ
とを示すものであるが、その2次元コード6が表現する
ものとしては、例えば、文書名、ページ番号、コンピュ
ータ名(PC名)、そのIPアドレス等があり、¥¥P
C名(PCのIPアドレス)¥ドライブ名¥フォルダ名
¥文書名¥ページのようなディレクトリ構造により、そ
の文書(最小は、1ページ分)の格納してある個所(情
報蓄積個所)を一義的に特定し得るものであればよい。
このような2次元コード6が各普通紙2上において、保
持辺2u以外の周縁付近の一部、本実施の形態では、め
くる部分となる下端辺2d=保持辺2uに対する対向辺
の一部の同一個所(2次元コードリーダ15に対応する
位置)に図4に示すように印刷されている。また、識別
情報としては、1次元バーコード等であってもよいが、
文書ID用として多種多様にわたる文書を分類する必要
があり、1次元バーコード等では分類数が不足してしま
うことを考えると、本実施の形態のように格段に容量の
大きい2次元コード6を用いることが望ましい。即ち、
2次元コード6を用いることにより20桁程度のコード
を生成することができるので、全世界で使用している普
通紙の数に対して、各々絶対的な識別番号(例えば、通
し番号)を付すこともできる。つまり、一度作成した文
書のIDが唯一に固定されるので、世界で1つしかない
IDが付された文書(世界で1つしかない文書)に設定
することができる。また、2次元コード6のような識別
情報に関しては、特定の波長の入射光に対して可視域以
外の光を反射するように普通紙2上に付すことが好まし
い。即ち、可視光以外の光を反射し肉眼では見えないよ
うにすれば、文書のID情報が第三者により即座に認識
されることがなく、セキュリティ性が向上する。同時
に、他のID付き(2次元コード6付き)普通紙にコピ
ーしても、ID情報が異なるので、たとえコピーされた
ものに加筆されてもその加筆内容がオリジナルに対して
上書きされることはなく、データを保護できる。加え
て、識別情報を特定の波長の入射光に対して可視域以外
の光を反射するように普通紙2上に付すことは見た目上
も好ましいといえる。
【0043】また、本実施の形態のデジタイザ3は持ち
運んで任意の場所で使用することを主に想定しているの
で、本体電源17としては、本体ボード8内部に内蔵さ
れて再充電可能な2次電池を用いるのが望ましい。この
ような本体電源17の消費電力を考慮し、本実施の形態
では、保持用クリップ12に電源スイッチの機能を兼用
させてあり、図5に示すように、本体ボード8上に複数
枚の普通紙2を積層状態で載置して保持用クリップ12
で保持することにより本体電源17が起動されて動作可
能となるように設定されている。このような機能がワン
チップCPU11による制御の下に電源起動手段により
実行される。図6はその処理制御を示すフローチャート
である。
【0044】このような構成において、本実施の形態の
ペーパーシステム1の使用方法について説明する。ま
ず、コンピュータ5に格納されている各種文書データが
予め印刷された複数枚の普通紙2を積層状態で(保持辺
2u部分が綴じられたものであってもよい)、本体ボー
ド8上に載置し保持用クリップ12で保持辺2uを固定
保持するとともに、下端辺2d側は格納用クリップ13
で止める。これにより、前述した如く、電源が起動さ
れ、格納用クリップ13下面に内蔵されている2次元コ
ードリーダ15が稼動し、最上位の普通紙2に印刷され
ている2次元コード6の情報を読み込み、そのID情報
を認識する。このID情報の認識に基づきその普通紙2
に印刷されている文書情報の出所等がLCD14に表示
される。これにより、使用者は最上位の普通紙2に印刷
されている文書が何の文書であるかが分かるので、便利
である。また、認識されたID情報はCPU11によっ
てメモリ9に格納される。
【0045】このような状態で、使用者が電磁ペン4に
より普通紙2上で手書き入力(加筆)すると、手書き入
力部7が電磁ペン4の動きに伴う位置情報をその検出回
路16により検出して、CPU11を介して加筆データ
としてメモリ9に格納する。図1中では、丸やアンダラ
インが加筆情報Aとして加筆されている様子を示してい
る。この格納処理に際して、前述したID情報に関連付
けて加筆データをメモリ9に格納する。
【0046】図7は、その一例として、ID=“¥¥A
A¥BB¥CC¥P1”とID=“¥¥AA¥BB¥C
C¥P21”(CCという文書の1ページ目と2ページ
目)と、各々の加筆データを関連付けてメモリ9のマッ
プ上に格納した例を示す。図示例では、2ページ目には
まだ加筆されていない。
【0047】次に、その下の普通紙2なる2ページ目に
加筆する場合を考える。この場合、使用者は最上位の普
通紙2(1ページ目)をめくる。すると、手前部分では
2ページ目の普通紙2が最上位となるので、格納用クリ
ップ13のバーコードリーダ15部分ではこの2ページ
目の普通紙2に印刷されている2次元コード6を読み込
むことができる。そこで、2ページ目のID情報を認識
し、1ページ目の場合と同様に、その情報をメモリ9に
格納する等の処理を行なう。同時に、この2ページ目に
ついて電磁ペン4を利用して加筆があった場合、手書き
入力部7、検出回路16等により加筆データとして認識
し、そのID情報に関連付けて加筆データをメモリ9に
格納する。
【0048】全ての作業が終了したら、元々の文書のあ
ったコンピュータ5に接続し、メモリ9に格納されてい
る加筆データを対応するID情報とともに通信インタフ
ェース10によりコンピュータ5に伝送出力する。そし
て、ID情報が一致するかどうかを確認しながら、ID
情報が一致する場合には、その元の文書上に加筆データ
を上書きして最新のデータファイルに更新する。一方、
ID情報が一致しない場合には別のコンピュータ内の文
書データである可能性が高いので、その旨をLCD14
を通じて使用者に知らせる。
【0049】図8はこのような普通紙2(媒体)のセッ
トからコンピュータ5内の文書データへの上書き処理ま
での処理例を示すフローチャートである。
【0050】ちなみに、文書データの元々の格納個所が
外部のコンピュータ5ではなく、ハードディスク等のデ
ジタイザ3自身のメモリ9である場合も同様に可能であ
り、メモリ9に格納されている加筆データを対応するI
D情報とともに出力し、ID情報が一致するかどうかを
確認しながら、ID情報が一致する場合には、その元の
文書上に加筆データを上書きして最新のデータファイル
に更新する一方、ID情報が一致しない場合には別のコ
ンピュータ等に格納された文書データである可能性が高
いので、その旨をLCD14を通じて使用者に知らせる
ようにしてもよい。
【0051】ところで、このように複数枚の束ねた普通
紙付きデジタイザ3を携帯用としてデータや文字記入に
使用する場合、通常の紙めくりであれば本体ボード8の
裏側までめくって止めてから(止め方は一般的でよ
い)、次ページに書き込む。しかし、現実には、使用者
の個性により、色々な状況が考えられる。例えば、図1
7で説明したように、1枚目の途中までめくったまま次
ページに書き込みを行なうといった状況があり、これは
使用者がよく行なう作業形態の1つである。
【0052】この点、本実施の形態によれば、2次元コ
ードリーダ15が下端辺側に位置し、普通紙2において
2次元コード6が保持辺2u以外の辺、特に対向辺であ
りめくる部分となる下端辺2d側に印刷されているの
で、図9(a)に示すように、1枚目の普通紙2を途中
まで僅かにめくった状態でもその下の対象となる普通紙
2の2次元コード6の読取り認識がそのまま可能とな
る。また、一度めくったページに戻す場合、格納用クリ
ップ13を図9(b)に示すように手で押し下げてその
ページの普通紙2が格納用クリップ13下に入り込むよ
うにすればよい。このため、格納用クリップ13に関し
ては、押し下げて普通紙2を戻した後は、可動部にばね
等を用いて図9(c)に示す状態に復帰させる構造とす
るのがよい。
【0053】図10は、格納用クリップ13の動きを自
動化した変形例を示す側面図である。この格納用クリッ
プ13の上面は先端に向けて水平よりやや傾斜した傾斜
面を有して、媒体検知手段として機能する感圧センサ1
8が設けられている。この感圧センサ18に対応する位
置の下面側は2次元コードリーダ15が設けられてい
る。これらの感圧センサ18や2次元コードリーダ15
が設けられた部分(可動部19)は、感圧センサ18の
検知信号に応じて可動されるが、図示の如く、デジタイ
ザ3上にセットされる普通紙2の下端辺2dより紙側
(上端側)にオーバラップするよう突出している。ま
た、特に図示しないが、格納用クリップ13の可動部1
9部分に対しては自動的に元の位置に復帰させるための
はねが付加されている。これにより、図10(a)に示
すように1ページ目の普通紙2をめくった状態からこの
普通紙2を元に戻す過程で、図10(b)に示すように
この普通紙2の下端が可動部19上の感圧センサ18に
干渉することにより普通紙2(媒体)が検知されると、
この普通紙2を戻しやすくするために可動部19が図1
0(c)に示すように普通紙2から逃げる方向に変位
し、普通紙2が可動部19部分を抜けて感圧センサ18
により検知されなくなると、図10(d)に示すように
可動部19は強制変位が解除さればねによる復帰力で元
の状態に戻る。これにより、2次元コードリーダ15に
よる2次元コード6の読取りも可能な状態に復帰する。
【0054】本発明の第二の実施の形態を図11ないし
図14に基づいて説明する。図1ないし図10で示した
部分と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略す
る(以降の各実施の形態でも、順次同様とする)。図1
1は本実施の形態の情報処理装置として例示するペーパ
ーシステム21の概要を示す外観斜視図、図12はその
概略側面図、図13はデジタルペーパー22の構造を示
す断面図、図14はハードウェア構成を示すブロック図
である。このペーパーシステム21も、基本的には、ペ
ーパーシステム1の場合と同様であるが、文書情報が予
め印刷された複数の普通紙2に代えて、同様に文書情報
が予め印刷された書替自在な複数のデジタルペーパー2
2が情報表示媒体として用いられている点が最も異なる
点である。
【0055】このデジタルペーパー22は、全体が紙状
に形成されており、その厚さは 0.2mm程度でサイ
ズは例えばA4判とされている。図13に示すように、
デジタルペーパー22はベースフィルム23を有してお
り、このベースフィルム23に画像表示層24と保護フ
ィルム25とが順番に積層されている。ベースフィルム
23は、熱伝導性が良好な白色の樹脂からなり、保護フ
ィルム25は、透光性が良好な無色の樹脂からなる。画
像表示層24は、ロイコ染料と顕色剤とを混合したカラ
ーサーモクロミックからなり、ここでは加熱により透明
状態と黒色状態とに可逆的に変化するよう調整されてい
る。
【0056】画像表示層24が透明な部分では、これと
透明な保護フィルム25を介してベースフィルム23の
白色が視認され、画像表示層24が黒色に変化した部分
では、これが透明な保護フィルム25を介して視認され
る。このため、デジタルペーパー22には、表面の全域
に画像表示面26が形成されており、この画像表示面2
6が各種情報を書替自在に表示する。このような性質を
利用しつつ、各デジタルペーパー22には、コンピュー
タ5に格納されている各種文書データが1画面単位で各
々サーマルプリンタ等により予め可視状態に印刷されて
いる。この画像表示面26の画像表示は画像表示層24
の状態変化により実現されるので、情報の表示と消去に
はエネルギを消費するが、表示した画像情報の維持には
エネルギを消費しない。このようなデジタルペーパー2
2にあっても、図中には、特に図示しないが、普通紙2
の場合と同様な位置、即ち、保持辺22u以外の周縁付
近の一部、例えば、下端辺22dの一部に識別情報、例
えば、2次元コードが付されている。
【0057】また、本実施の形態では、電磁ペン4に代
えて、電磁/発熱ペン27が加筆手段として用いられて
いる。この電磁/発熱ペン27は上記のようなデジタル
ペーパー22を用いる場合に所望の加筆(手書き入力)
を行ない、かつ、その加筆データを取得するためであ
る。つまり、電磁波を放出するだけでなく、発熱する機
能を付加する必要があるためである。ただし、実際に加
筆する場合以外の時は無闇に発熱しないように動作スイ
ッチ28がこの電磁/発熱ペン27を握る位置に設けら
れており、この動作スイッチ28を押すことにより発熱
するように構成されている。このように加筆状態を印字
できる機能を持たせた電磁/発熱ペン27を用いて所望
のデジタルペーパー22に対して加筆すれば、実際の印
字とその電子的データの取得とがともに可能となる。こ
の際、積層状態の何れのデジタルペーパー22に対して
加筆を行なった場合であっても、常にそのデジタルペー
パー22の2次元コード情報が2次元コードリーダ15
により読取られて対応付けられているので、適正な上書
きが可能となる。
【0058】本実施の形態による場合、デジタルペーパ
ー22は熱を加えれば、何度も使用できるので、紙の消
費を節約することができる。
【0059】本発明の第三の実施の形態を図15ないし
図19に基づいて説明する。図15は本実施の形態の情
報処理装置として例示するペーパーシステム31の概要
を示す外観斜視図、図16は図15(a)におけるa−
a線断面構成図、図17はデジタルペーパー31の使用
例を示す外観斜視図、図19は動作制御例を示す概略フ
ローチャートである。このペーパーシステム31も、基
本的には、ペーパーシステム1の場合と同様であるが、
文書情報が予め印刷された複数の普通紙2において、2
次元コード6が保持辺2uに隣接する左側の隣接辺2L
に付され、この2次元コード6の付された位置に対応さ
せて読取窓32が形成された2次元コードリーダ15が
デジタイザ3の左辺側に設けられている。この2次元コ
ードリーダ15は図16に示すように、近赤外光による
読取光を発する光源としてのLED33と、レンズ34
と、2次元コード6側からの反射光に基づきその読取り
動作を光電的に行うレンズ35とCCDラインセンサ3
6と、LED33からの照射光をデジタイザ3上に載置
された普通紙2の2次元コード6部分に向けて反射させ
るとともに2次元コード6側からの反射光をCCDライ
ンセンサ36に向けて反射させるミラー37とによりス
キャン型コードリーダとして構成されている(もっと
も、レーザ走査型であってもよく、また、付された識別
情報がバーコードであればバーコードリーダであっても
よい)。
【0060】なお、本実施の形態にあっては、通信イン
タフェース10やLCD14はデジタイザ3の上辺側に
配設されている。また、本実施の形態のデジタイザ3
は、ワンチップCPU11が適切なプログラムに従って
各種の情報処理を実行することにより、前述した情報入
力手段、情報格納手段、情報出力手段等の機能に加え
て、後述する加筆検出手段、ID認識動作制御手段の機
能を果たす。この他の構成は、第一の実施の形態の場合
と同様である。
【0061】加筆検出手段は、前述した情報入力手段の
機能を利用して、デジタイザ3上での普通紙2に対する
手書き入力操作の有無を検出する機能を実行する。具体
的には、座標情報を検出するためのデジタイザ3が電磁
ペン4のタッチを検出する機能により実現される。ID
認識動作制御手段は、この加筆検出手段による手書き入
力操作の検出に基づき2次元コードリーダ15により2
次元コード6の認識動作を行わせる開始タイミング等を
制御する機能を実行する。ここに、2次元コードリーダ
15による認識動作とは、2次元コード認識のためにL
ED33を発光させることを意味し、2次元コードリー
ダ15自身の電源のオン・オフを意味するものではな
い。
【0062】このような本実施の形態は、紙めくりと筆
記とがいつ行われるかが、ユーザやその使用するドキュ
メント等の状況により不特定である点を考慮したもので
ある。ドキュメントが印字された複数の情報表示媒体、
ここでは、普通紙2をデジタイザ3上に設置して使用す
る瞬間から2次元コードリーダ15を動作させれば、い
つの時点で普通紙2をめくって加筆を行っても、その時
のID情報と筆記座標情報とを前述したように検出し処
理することができる。ここに、本実施の形態では、2次
元コードリーダ15を常時認識動作させるのではなく、
加筆検出手段とID認識動作制御手段とを利用して、必
要な時だけ、LED33を発光させて2次元コード6の
認識動作を行わせるようにしたものである。“必要な
時”とは、所望の普通紙2上に実際に書込んだ時、つま
り、書込んだ(最低、1ストローク分の書込操作時の)
普通紙2のIDが分かればよいのであり、このような場
合だけ“瞬時”に認識動作を行わせればよい。実際に
は、電磁ペン4が普通紙2上に書込んだ時、換言すれ
ば、座標検出のためのデジタイザ3が電磁ペン4のタッ
チを加筆検出手段により検出した時であり、望ましく
は、できるだけその直後の時点からID認識動作制御手
段により2次元コードリーダ15を認識動作させる。一
旦、認識動作を開始した後は、一定時間毎に繰返し認識
動作を行わせたり、一定時間以上にわたって書込み動作
がなくなった場合には認識動作を停止させるように制御
すれば、一層の低消費電力化を図ることができる。この
ような場合でも、次の書込み操作が発生すれば、その直
後に、2次元コードリーダ15が再度認識動作を開始す
ることになる。従って、“1回の書込み操作”とは、ペ
ンダウンして書込みを開始してからペンアップするまで
の1ストローク操作を意味する。
【0063】このような制御を含めて、本実施の形態の
ペーパーシステム31の具体例な使用方法について図1
7に示す模式図及び図18に示す概略フローチャートを
参照して説明する。まず、図17(a)に示すように、
1ページ目の普通紙2上に電磁ペン4により加筆を開始
した直後にLED33を発光させることにより2次元コ
ードリーダ15により2次元コード6の認識動作を1回
行う。認識精度を上げるためにはスキャン回数が多いほ
どよい(ちなみに、1回スキャンする時間は1/500
秒程度である)。このようなスキャン認識動作により、
今、加筆している普通紙2のドキュメントが何であるか
のID情報を検出できる。この後、筆記操作が続けられ
れば、何を筆記しているかの筆記情報が情報入力手段に
より検出され、前述した実施の形態で説明したように両
情報が関連付け処理を経てメモリ9に蓄積される。図1
7(b)は一筆書きの如く、電磁ペン4による加筆操作
のストロークが一定以上に長くなっている様子を示し、
このような場合には、加筆操作中であっても、2次元コ
ードリーダ15のLED33が消灯し、ID認識動作が
停止する。もっとも、上述したように、2次元コードリ
ーダ15によるスキャンを1分間の間、20秒間隔で間
欠的に行い、その後、自動的に停止させるようにしても
よい。この場合でも、20秒経過する前に再度加筆操作
が検出されれば、2次元コードリーダ5によるID認識
動作は再開される。
【0064】次に、当該ページに対する加筆操作が終了
し、そのページの普通紙2をめくって図17(c)に示
すように次のページの普通紙2に移るとする。この場合
も、次のページに移って、当該ページへの加筆操作が開
始され加筆検出手段により検出されれば、同様に、ID
認識動作制御手段がLED33を点灯させて2次元コー
ドリーダ15によるID認識動作を開始させ、その時点
で出現している2次元コード6を認識することにより2
ページ目であることを検出する。また、図17(c)に
示すように2ページ目に移ったとしても、実際に電磁ペ
ン4により加筆操作を行うまでの間、使用者が考え事を
してすぐに筆記操作に移行しないような場合には、加筆
検出手段が加筆操作を検出しないので2次元コードリー
ダ15もLED33が点灯せずID認識動作を開始せ
ず、待機状態となる。
【0065】よって、本実施の形態によれば、普通紙2
に付された2次元コード6の必要時における認識機能を
損なうことなく、必要時以外の時点ではLED33を消
灯させておくので、2次元コードリーダ15稼働による
消費電力を必要最低限に節約することができる。また、
近赤外光を発するLED33の場合、その発光光が目に
見えるので、連続発光させると使用者にとって目障りと
なることもあるが、本実施の形態では、必要最低限の発
光に抑えているので、このような不具合を軽減できる。
【0066】なお、本実施の形態のようなID認識動作
の制御は、第二の実施の形態で説明したペーパーシステ
ム21にも同様に適用し得ることは、明らかである。
【0067】ところで、本実施の形態によれば、2次元
コードリーダ15が保持用クリップ13に隣接する左側
隣接辺側に位置し、普通紙2において2次元コード6が
保持辺2uに隣接する隣接辺2L側に印刷されているの
で、残りの2辺である下端辺2dと右側辺2Rとは、2
次元コードリーダ15等が配設されることなくL字状に
連続して開放されるため、図15や図17からも分かる
ように、下端辺2dによる普通紙2のめくり操作がしや
すく、かつ、この普通紙2に対する加筆操作が行いやす
い。
【0068】ところで、前述した説明では、各種情報が
すでに印刷されている普通紙2に対して適宜加筆する場
合を想定しているが、新規にドキュメントを作成する場
合(即ち、まっさらな普通紙2を用いて適宜筆記を行う
場合)の処理制御例について、図19に示すフローチャ
ートを参照して説明する。この場合、まっさらな普通紙
2にはドキュメントが格納されているアドレス情報(I
D情報)を示す2次元コードが付されていないので、I
D情報を検出する必要はない。従って、普通紙2をデジ
タイザ3上に設置してから筆記操作を開始すると、2次
元コードリーダ15により2次元コード6の認識動作が
行われ、ID情報が認識されると前述した如く関連付け
処理等の制御される。ここに、まっさらな普通紙2の場
合には、2次元コードリーダ15により2次元コード6
が検出されないので、ID処理を行うことなく、加筆さ
れた情報に関してのみ座標情報認識等の処理が行われる
(加筆データ処理)。その後、ID情報がないため、関
連付け処理を経ることなく、その加筆情報がメモリ9に
格納される。このような加筆情報を最終的にコンピュー
タ5側に転送させる時には、メモリ9に格納させた加筆
情報のみを、当該コンピュータ5にはなかった新規なド
キュメントとして認識させ、自動的に新規ファイルとし
てセーブさせる(新規文書登録)。これにより、まっさ
らな普通紙2による新規なドキュメント作成時にもその
文書をコンピュータ5に登録させることができる。
【0069】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではなく、各種の変形を許容する。例えば、
デジタルペーパー22としてもカラーサーモクロミック
により画像を表示するものに限定されず、画像を書替自
在に繰り返し表示することができ、表示した画像が電力
を消費することなく維持されるものであり、紙と同様な
形状に形成できるものであれば、各種の表示媒体が利用
できる。このような表示材料としては、サーモクロミッ
ク、エレクトロクロミック、ポリマー液晶、強誘電性液
晶、双安定ネマティック液晶、相転移型液晶、液晶感光
体ライトバルブ、磁気泳動表示体、電気泳動表示体、な
どがある。
【0070】これらは何れも周知の表示媒体であるので
説明は割愛するが、これらでデジタルペーパー22を作
製した場合、各々の画像表示に対応した形態にデジタイ
ザ3及び電磁/発熱ペン27(加筆手段)を製作するこ
とは当然である。
【0071】また、これらの実施の形態では、2次元コ
ード等の識別情報を普通紙2やデジタルペーパー22の
下端辺2d,22d付近の一部に付すようにしたが、保
持用クリップ12により固定保持される保持辺2u,2
2u部分以外であれば、側縁付近の一部等に付すように
してもよい。2次元コードリーダ15等のID認識手段
に関しても、識別情報を付す位置に応じて適宜対応する
個所に配設すればよく、或いは、位置変位自在に設ける
ようにしてもよい。また、識別情報自体を透かし状にし
て普通紙2やデジタルペーパー22に付すようにしても
よい。
【0072】
【発明の効果】請求項1記載の発明の情報処理装置によ
れば、情報蓄積手段に予め格納されている各種情報を表
示し識別情報が付された各情報表示媒体について、その
識別情報をID認識手段により認識して、手書き入力さ
れた各種情報を認識されたこの識別情報と関連付けて情
報蓄積媒体に記憶させるようにしたので、どの文書に何
を加筆したかを電子的データとして再現することを適正
に行なうことができ、この際、識別情報は画像表示面の
保持辺以外の周縁付近の一部に付されているので、積層
させた複数の情報表示媒体をぱらぱらめくってノート感
覚で作業又は仕事するような一般的な状況下であって
も、手書き入力する対象となる情報表示媒体を確実に識
別することができる。
【0073】請求項2記載の発明の情報処理装置によれ
ば、基本的に請求項1記載の発明の場合と同様な効果が
得られるが、特に、書替自在な情報表示媒体を用いる場
合にも同様に適用でき、結果として、書替自在で何回も
使える情報表示媒体の特性を活かして紙資源の節約を図
ることができ、対環境性に優れた情報処理装置を提供す
ることができる。
【0074】請求項3記載の発明によれば、外部のコン
ピュータ内に格納されている文書に関して情報表示媒体
に印刷等を通じて表示させ、適宜手書き加筆した場合で
あってもその手書き内容をコンピュータ内における元の
文書上で適正に上書き更新することができる。
【0075】請求項4記載の発明によれば、自己の情報
蓄積媒体内に格納されている文書に関して情報表示媒体
に印刷等を通じて表示させ、適宜手書き加筆した場合で
あってもその手書き内容を自己の情報蓄積媒体内におけ
る元の文書上で適正に上書き更新することができる。
【0076】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4記載の情報処理装置に加えて、情報表示媒体上で
の手書き入力操作を検出する加筆検出手段と、この加筆
検出手段による手書き入力操作の検出に基づきID認識
手段による識別情報の認識動作を行わせるID認識動作
制御手段と、を備えるので、ID認識手段に常に識別情
報の認識動作を行わせることなく、実際の加筆操作が行
われたことを条件に識別情報の認識動作を行わせること
で、例えば、ID認識手段中の光源を常に点灯させてお
く必要がなく、余分な電力消費を回避して必要最低限の
検出動作を行わせることができる。
【0077】請求項6記載の発明によれば、情報表示媒
体には、画像表示面の保持辺に対向する対向辺に識別情
報が付されているので、識別情報がめくる部分に位置す
ることになり、積層させた複数の情報表示媒体をわずか
にめくってその下の最上位の情報表示媒体上に手書き入
力するような場合であっても、手書き入力する対象とな
る情報表示媒体を確実に識別できる。
【0078】請求項7記載の発明によれば、情報表示媒
体には、画像表示面の保持辺に隣接する隣接辺に識別情
報が付されているので、情報表示媒体の保持辺及び識別
情報が付された隣接辺以外の2辺は、ID認識手段用の
機構等が配設されずL字状に連続して開放されるため、
情報表示媒体のめくり操作性や情報表示媒体に対する加
筆操作性が向上する。
【0079】請求項8記載の発明によれば、2次元コー
ドを用いるので、単なるバーコード情報を用いる場合に
比して格段に識別情報の容量を大きくすることができ、
多数の情報表示媒体について識別情報が重複することが
なく、その個別化を図ることができる。
【0080】請求項9記載の発明によれば、識別情報が
特定の波長の入射光に対して可視域以外の光を反射する
ように各情報表示媒体に付されており、識別情報が第三
者により肉眼で認識されることがないので、その情報の
セキュリティ性を向上させることができる。
【0081】請求項10記載の発明によれば、媒体保持
部が各情報表示媒体を保持する実使用状態になって始め
て自動的に電源が起動されて使用可能となるので、消費
電力等を考慮した上で使い勝手の向上を図ることができ
る。
【0082】請求項11記載の発明の情報表示媒体によ
れば、全体が紙状に形成され、各種情報を表示して維持
する画像表示面を有し、この画像表示面の保持辺以外の
周縁付近の一部にその1ページ分の表示画像情報が予め
格納されている情報蓄積手段における情報蓄積個所を特
定する識別情報が付されているので、会議、創造的活動
等において、ぱらぱらめくってノート感覚で作業又は仕
事するような一般的な積層状況におかれても、個々の媒
体とその表示画像情報の出所とを適正に対応付けられる
情報表示媒体を提供することができる。
【0083】請求項12記載の発明の情報表示媒体によ
れば、請求項11記載の発明の場合と同様であるが、特
に、書替自在な場合にも同様に適用でき、結果として、
書替自在で何回も使える情報表示媒体の特性を活かして
紙資源の節約を図ることができる。
【0084】請求項13記載の発明によれば、識別情報
が特定の波長の入射光に対して可視域以外の光を反射す
るように付されており、その識別情報が第三者により肉
眼で認識されることがないので、その情報のセキュリテ
ィ性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のペーパーシステム
の概要を示す外観斜視図である。
【図2】その概略側面図である。
【図3】ハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】普通紙に印刷された2次元コードの様子を示す
斜視図である。
【図5】電源起動構造を示す概略側面図である。
【図6】その動作例を示すフローチャートである。
【図7】メモリマップの概要を示す説明図である。
【図8】全体的な処理制御例を示すフローチャートであ
る。
【図9】普通紙のめくり操作に伴う動きを示す概略側面
図である。
【図10】変形例を示す概略側面図である。
【図11】本発明の第二の実施の形態のペーパーシステ
ムの概要を示す外観斜視図である。
【図12】その概略側面図である。
【図13】デジタルペーパーの構造を示す断面図であ
る。
【図14】ハードウェア構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第三の実施の形態のペーパーシステ
ムの概要を示す外観斜視図である。
【図16】図15(a)のa−a線断面構成図である。
【図17】本実施の形態のペーパーシステムの使用例の
概要を示す外観斜視図である。
【図18】全体的な処理制御例の概要を示すフローチャ
ートである。
【図19】まっさらな普通紙を含む場合の処理制御例を
示すフローチャートである。
【図20】従来のペーパーシステムの概要を示す外観斜
視図である。
【図21】その概略側面図である。
【図22】異なる従来例のペーパーシステムの概要を示
す外観斜視図である。
【図23】その概略側面図である。
【符号の説明】
2 情報表示媒体 2u 保持辺 2d 対向辺 2L 隣接辺 5 外部のコンピュータ(情報蓄積手段) 6 2次元コード(識別情報) 9 情報蓄積媒体(情報蓄積手段) 12 媒体保持部 15 ID認識手段 22 書替自在な情報表示媒体 22u 保持辺 22d 対向辺 27 加筆手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体が紙状に形成され、各種情報を表示
    した画像表示面を有し、この画像表示面の保持辺以外の
    周縁付近の一部にその1ページ分の表示画像情報が予め
    格納されている情報蓄積手段における情報蓄積個所を特
    定する識別情報が付された複数の情報表示媒体と、 積層されたこれらの情報表示媒体を前記保持辺部分で保
    持する媒体保持部と、 前記情報表示媒体上での各種情報の手書き入力を受け付
    ける情報入力手段と、 手書き入力の対象とする前記情報表示媒体に付された前
    記識別情報を認識するID認識手段と、 手書き入力されて前記情報入力手段により受け付けられ
    た各種情報を前記ID認識手段により認識された前記識
    別情報と関連付けて情報蓄積媒体に記憶させる情報格納
    手段と、 前記識別情報に応じて予め情報蓄積個所が特定されて各
    種情報が記憶されている前記情報蓄積手段に対して前記
    情報蓄積媒体に記憶された手書き入力の各種情報を出力
    する情報出力手段と、 を備える情報処理装置。
  2. 【請求項2】 全体が紙状に形成され、各種情報を書替
    自在に表示する画像表示面を有し、この画像表示面の保
    持辺以外の周縁付近の一部にその1ページ分の表示画像
    情報が予め格納されている情報蓄積手段における情報蓄
    積個所を特定する識別情報が付されて、前記画像表示面
    による各種画像の表示を維持する複数の情報表示媒体
    と、 積層されたこれらの情報表示媒体を前記保持辺部分で保
    持する媒体保持部と、 前記情報表示媒体上での各種情報の手書き入力を受け付
    ける情報入力手段と、 所望の前記情報表示媒体上で所望の各種情報を手書き入
    力する加筆手段と、 手書き入力の対象とする前記情報表示媒体に付された前
    記識別情報を認識するID認識手段と、 前記加筆手段により手書き入力されて前記情報入力手段
    により受け付けられた各種情報を前記ID認識手段によ
    り認識された前記識別情報と関連付けて情報蓄積媒体に
    記憶させる情報格納手段と、 前記識別情報に応じて予め情報蓄積個所が特定されて各
    種情報が記憶されている前記情報蓄積手段に対して前記
    情報蓄積媒体に記憶された手書き入力の各種情報を出力
    する情報出力手段と、 を備える情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記情報蓄積手段が外部のコンピュータ
    であり、このコンピュータ内に記憶されている1ページ
    分の文書に1対1で対応する識別情報を前記ID認識手
    段により入力の対象とする前記情報表示媒体から認識し
    た後、その情報表示媒体上に手書き入力された各種情報
    を認識された前記識別情報に関連付けて前記情報格納手
    段により前記情報蓄積媒体に記憶させ、この情報蓄積媒
    体に記憶された手書き入力の各種情報を前記情報出力手
    段により前記コンピュータに伝送して関連付けた前記識
    別情報に基づき1対1で対応する前記文書の表示画像情
    報上に上書きさせる請求項1又は2記載の情報処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記情報蓄積手段が前記情報蓄積媒体で
    あり、この情報蓄積媒体内に記憶されている1ページ分
    の文書に1対1で対応する識別情報を前記ID認識手段
    により入力の対象とする前記情報表示媒体から認識した
    後、その情報表示媒体上に手書き入力された各種情報を
    認識された前記識別情報に関連付けて前記情報格納手段
    により前記情報蓄積媒体に記憶させ、この情報蓄積媒体
    に記憶された手書き入力の各種情報を前記情報出力手段
    により前記情報蓄積媒体内で伝送して関連付けた前記識
    別情報に基づき1対1で対応する前記文書の表示画像情
    報上に上書きさせる請求項1又は2記載の情報処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記情報表示媒体上での手書き入力操作
    を検出する加筆検出手段と、 この加筆検出手段による手書き入力操作の検出に基づき
    前記ID認識手段による前記識別情報の認識動作を行わ
    せるID認識動作制御手段と、 を備える請求項1ないし4記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記情報表示媒体は、前記画像表示面の
    前記保持辺に対向する対向辺に前記識別情報が付されて
    いる請求項1ないし5の何れか一に記載の情報処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記情報表示媒体は、前記画像表示面の
    前記保持辺に隣接する隣接辺に前記識別情報が付されて
    いる請求項1ないし5の何れか一に記載の情報処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記識別情報が2次元コード情報であ
    り、前記ID認識手段が2次元コードリーダである請求
    項1ないし7の何れか一に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記識別情報が特定の波長の入射光に対
    して可視域以外の光を反射するように前記各情報表示媒
    体に付されている請求項1ないし8の何れか一に記載の
    情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記媒体保持部が前記各情報表示媒体
    を保持することにより電源を起動させる電源起動手段を
    備える請求項1ないし9の何れか一に記載の情報処理装
    置。
  11. 【請求項11】 全体が紙状に形成され、各種情報を表
    示した画像表示面を有し、この画像表示面の保持辺以外
    の周縁付近の一部にその1ページ分の表示画像情報が予
    め格納されている情報蓄積手段における情報蓄積個所を
    特定する識別情報が付されている情報表示媒体。
  12. 【請求項12】 全体が紙状に形成され、各種情報を書
    替自在に表示して維持する画像表示面を有し、この画像
    表示面の保持辺以外の周縁付近の一部にその1ページ分
    の表示画像情報が予め格納されている情報蓄積手段にお
    ける情報蓄積個所を特定する識別情報が付されている情
    報表示媒体。
  13. 【請求項13】 前記識別情報が特定の波長の入射光に
    対して可視域以外の光を反射するように付されている請
    求項11又は12記載の情報表示媒体。
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