JP2003255919A - ディスプレイ設備 - Google Patents

ディスプレイ設備

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JP2003255919A
JP2003255919A JP2002055004A JP2002055004A JP2003255919A JP 2003255919 A JP2003255919 A JP 2003255919A JP 2002055004 A JP2002055004 A JP 2002055004A JP 2002055004 A JP2002055004 A JP 2002055004A JP 2003255919 A JP2003255919 A JP 2003255919A
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Makoto Wada
真 和田
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パソコン等の電子データを表示できるのみなら
ず、手書きで書き込むことも可能であり、取り扱いの容
易なディスプレイ設備を提供する。 【解決手段】ディスプレイ設備1を、表示内容を自己保
持した状態で持続的に表示可能な表示部2と、表示部2
とは別体をなし表示部2に表示される表示画像を表示部
2が有する接続手段23を介して制御する制御部3とを
備え、制御部3に、表示部2に対して表示させる表示用
データを受信する表示用データ受信手段32と、その受
信した表示用データに基づく表示制御信号を発信し接続
手段23を通じて表示部2に表示用データに対応する表
示画像を表示させる処理を行う表示制御手段31とを設
けた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子データを表示
可能なディスプレイ設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータやインターネットの
普及や、それに伴う技術革新が進むなか、より多くの電
子情報をディスプレイや紙に表示する機会が増加してい
る。通常のディスプレイは電子情報を表示するのには適
しているが、使用者の思考通りの表現を表示して処理す
ることはできないといえる。一方、紙は使用者の思考を
そのまま表現するのには適しているが、コンピュータと
共に紙を使用する場合には一旦ディスプレイに表示させ
た電子情報を印刷するという二次的な利用がなされてい
る。例えば会議等の場合は、パソコン等で作製した資料
を紙に必要な部数印刷又はコピーし、それを会議の出席
者に配布するということが日常的になされているため、
特に大部の資料では必然的に紙の使用枚数が増加する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、会議後には
それら資料は、所定期間保管されるとしても、いずれは
処分されることになる。その処分に際して、一旦使用さ
れた紙が再生紙として再利用されることもあるが、再利
用回数にも限度がある。その一方、今日では、環境保全
や経費削減等の観点からプリンタ用紙等の紙資源の節
減、換言すればペーパーレスの必要性が提言されてお
り、可能な限り紙の使用数を減らすことが望まれてい
る。
【0004】そこで本発明は、パソコン等で一旦表示し
た電子データを紙に印刷して使用する代わりに、電子デ
ータを表示して紙の如く使用し得るディスプレイ設備を
提供し、紙の使用量を減らして環境保全に寄与すること
を主たる目的としている。さらに、紙に直接書き込むと
いう行為は、古来より情報を記録したり伝達するための
人間が会得した極めて優れた特質であり、このことは、
いくらコンピュータ技術が発達し、キーボード等のデバ
イスを用いてコンピュータに情報を記録するという行為
が常態化した近年であっても変わるところはないことに
も着目して、パソコン等の電子データを表示できるのみ
ならず、手書きで書き込むことも可能なディスプレイ設
備を提供することをも目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のディ
スプレイ設備は、表示内容を自己保持した状態で持続的
に表示可能な表示部と、表示部とは別体をなし表示部に
表示される表示画像を表示部が有する接続手段を介して
制御する制御部とを備えており、制御部に、表示部に対
して表示させる表示用データを受信する表示用データ受
信手段と、その受信した表示用データに基づく表示制御
信号を発信し前記接続手段を通じて表示部に表示用デー
タに対応する表示画像を表示させる処理を行う表示制御
手段とを設けていることを特徴とするものである。
【0006】ここで、表示部には、例えば電子情報を表
示するという観点から近年開発が進んでいる電子ペーパ
と呼ばれる薄型ディスプレイの技術を適用することがで
きる。この電子ペーパには、いわゆるリライタブルペー
パとは異なって、厚さ1mm以下(コンマ数mm程度)
と紙のように薄く折り曲げることができ、一旦画像を表
示した後は無電源状態でもその画像を自己保持して表示
し続けることができ、書き換えも可能であるという技術
が考えられている。このような電子ペーパについては、
例えば電荷を帯びた粒子を電気泳動させるE-Ink(米国E
-Ink社)に代表されるマイクロカプセル電気泳動方式、
電荷を帯びた粒子を高速回転させるGyricon(米国Xerox
社、GyriconMedia社)に代表されるツイストボール方
式、トナーディスプレイ方式、液晶及び有機EL素子を
用いたもの等、媒体方式等、様々な方式の開発が活発化
している。この他にも、光エネルギーや熱エネルギーを
加えることにより画像を表示させる電子ペーパも開発さ
れつつあり、電子ペーパの表示画像をカラー化する技術
も進展してきている。しかしながら、これらの既に開発
されている或いは開発されつつある電子ペーパは一般
に、画像を表示する表示部に、表示部に対して表示制御
を行う制御部が一体に、すなわち物理的に取り付けられ
ているものであるため、現実には一枚の紙のように取り
扱うには不便である。これに対して本発明では、制御部
を表示部とは接続手段を介して物理的に別体をなすよう
に構成しているため、例えば会議の際には資料を表示さ
せた表示部のみを配布したり、個人で使用する場合であ
ってもプリンタや紙を用いることなくそれらの代用とす
ることができるので、あたかも資料が印刷された紙を取
り扱うのと同様の取り扱いが可能となり、極めて便利で
ある。その結果、紙の使用量そのものを減少することが
でき、紙資源の保護、ひいては環境保全にも寄与するこ
とができる。
【0007】表示部の好ましい具体例としては、前記接
続手段を介して受信した表示制御信号に基づいて電界又
は磁界を形成可能な表示基板と、その形成された電界又
は磁界に対応して表示用データに対応する画像を表示し
得る表示要素とを設けたものが挙げられる。特にこの場
合、表示部から制御部を取り外した状態でも表示手段に
表示させた画像をそのまま表示させ続けられるような態
様としては、表示部が、無電源状態で表示画像を持続的
に自己保持し得るものが挙げられる。
【0008】表示部を制御部に対して物理的に接続した
場合に、表示部に画像を表示し得るようにするには、接
続手段に表示部側接続端子を設けるとともに、制御部に
表示部側接続端子に対する物理的且つ電気的な信号接点
を通じて接続可能な制御部側接続端子を設け、表示部側
接続端子を前記制御部側接続端子に着脱可能に接続した
状態で表示制御信号を表示制御手段から表示部に伝達し
得るようにすることが好ましい。この場合、表示部又は
制御部の何れか一方に、前記表示制御信号に基づいて前
記表示基板に電界又は磁界を形成する表示駆動手段を設
けておくことが望ましい。
【0009】一方、表示部を制御部に対して物理的に接
続することなく、表示部に画像を表示し得るようにする
には、接続手段を、非接触方式で前記表示制御手段から
の表示制御信号を伝達可能なものとすることが好まし
く、この場合には、表示部に、接続手段を介して受信し
た表示制御信号に基づいて前記表示基板に電界又は磁界
を形成する表示駆動手段を設けておくことが望ましい。
【0010】このようなディスプレイ設備において、ま
ず、パソコン等で取り扱われる電子データを表示部に表
示させて、印刷された紙の代用とする観点からは、表示
用データは、外部の情報処理装置において生成された外
部画像信号に基づくものであることが好ましい。
【0011】一方、紙にはペン等を用いて手書きで文字
や図等を自由に描画できるという利点がある点に着目し
て、前述の表示部に、手書きした内容をも表示させられ
るようにするには、表示用データを、表示部の表面側に
手書き入力された際に生成された入力軌跡信号に基づく
ものとして、表示制御手段が、該入力軌跡信号に基づく
表示用データに対応する入力軌跡を表示部における手書
き入力箇所に表示させる表示制御信号を発信するものと
することが好ましい。
【0012】ここで、表示部及び制御部には、近年種々
開発されつつある、ホワイトボードや紙、特殊なシー
ト、タブレット等に書き込んだ画像をスキャンしてデジ
タルデータ化し、それをコンピュータ等に取り込むこと
によってコンピュータの画面に再現するコピーボードシ
ステムやデジタルペン、デジタイザ等の技術を適用する
ことができる。
【0013】このようなものの具体例としては、例え
ば、超音波を発信する特殊なペンを用いてそのペンで描
画する軌跡を超音波読み取り装置にて読み取り、その読
み取った情報をデータ化してコンピュータの画面に再現
するようにしたものや、格子状又はドット状等の位置情
報を提供するためのパターンを印刷した特殊シートとそ
のパターンや書き込んだ画像を読み取るカメラを内蔵し
たデジタルペンとを用い、デジタルペンの移動に伴う前
記パターンの軌跡を経時的に判別することにより書き込
んだ画像をデジタル化してコンピュータの画面に再現す
るようにしたもの、ペン先等でなぞった書込対象物の表
面の情報を光学的に読み取るとともにペン先の動きを解
析することによって入力軌跡をデータ化し、無線通信な
どを通じてパソコン等へ送信するようにしたデジタルペ
ン、一般的な磁気式、感圧式又は静電気式タブレットや
デジタイザを利用するものなどが挙げられる。しかしな
がら従来のコピーボードシステムやデジタルペン等で
は、ホワイトボードや特殊シート、タブレット等の書き
込み対象に書き込んだ画像はデータ化することはできて
も、コンピュータの画面と書き込まれた画像とを同時に
データ化して利用できるものではない。一方、一般的な
電子ペーパは、外部のコンピュータ等から取り込んだ画
像を表示するものであるため、表示した電子ペーパ上の
画像に新たに手入力で書き込みを行うことはできない。
そこで、本発明では、上述した電子ペーパ等の技術とコ
ピーボードやデジタルペン等の技術とを併せ持ち、デジ
タル技術を利用した装置とアナログな書き込み動作とを
融合させることとしている。
【0014】この場合、表示制御手段を、表示部への手
書き入力時に表示用データ受信手段で受信した入力軌跡
信号に基づいて、入力軌跡に対応する手書き画像を表示
部において手書き入力された箇所に即時的に表示する処
理を行うものとすることで、実際に紙に記述する如く使
用者の思考を中断させずにリアルタイムでの表示が可能
となる。なお、「即時的」とはいえ、入力軌跡のデータ
化に要する時間やそれを表示するために要する時間など
の若干のタイムラグは許容される。さらに表示制御手段
が、入力軌跡信号に基づく手書き画像及び外部画像信号
に基づく外部画像の両方を表示部に同時に表示させる表
示制御信号を発信するものであれば、表示部に表示され
る画像には、外部のパソコン等の電子データのみなら
ず、手書きした内容も含まれることとなり、これまでに
ない新たなディスプレイとすることができる。
【0015】このような場合、手書き入力による入力軌
跡をデータ化して最終的に前記制御部へ送るようにした
具体的に好ましい一態様としては、前記表示部への手書
き入力時の入力軌跡を読み取る入力軌跡判別手段、該入
力軌跡判別手段で読み取った入力軌跡をデータ化する入
力軌跡変換手段、該入力軌跡変換手段によりデータ化し
た入力軌跡信号を前記制御部へ送信する入力軌跡信号送
信手段を少なくとも備え表示部への外部からの手書き入
力が可能な入力部をこのディスプレイ設備の一構成要素
として設け、表示部に、前記入力部による手書き入力が
可能な被書込手段と、入力部に対して入力軌跡の位置を
示すための又はその位置を示唆するための位置情報を提
供する位置情報提供手段とを設けることが望ましい。す
なわち、入力部と表示部との両方によって入力軌跡を認
識することになるが、入力軌跡信号は直接制御部へ送信
してもよいし、他のコンピュータ等を一旦介してから制
御部へ送信するようにしてもよい。
【0016】表示部への入力軌跡に基づく表示画像の迅
速な表示を実現するためには、表示用データ受信手段
が、前記入力部における入力軌跡信号送信手段から入力
軌跡信号に基づく表示用データを直接受信するものであ
ればよい。
【0017】この場合における位置情報提供手段の好ま
しい態様としては、表示部上における絶対位置を示すも
の又は示唆するように表示部上に表された位置情報提供
パターンが挙げられ、それに対して軌跡判別手段は、手
書き入力時に入力部が通過した位置情報提供パターンを
読み取ることによって入力軌跡を判別するものとするこ
とが好ましい。
【0018】さらに、表示部の好ましい具体的態様に
は、表示基板及び表示要素を備えた表示層と、前記位置
情報提供パターンを備えた位置情報提供層と、表面を被
書込手段とした手書き入力層とを一体的に重層したもの
が挙げられ、特に表示部が全体として可撓変形可能なシ
ート状である場合には、軽量で持ち運びが容易な正に紙
の代用として使用することができる。この場合、手書き
入力層、位置情報提供層、及び表示層を、上からこの順
で重層し、手書き入力層及び位置情報提供層を透明又は
半透明とすることで、表示部への物理的な損傷を防止し
つつ、各機能を有効に発揮させることができる。また、
位置情報提供パターンは、入力部における入力軌跡判別
手段によって読み取り可能に位置情報提供層に印刷され
たものであることが好ましく、例えば位置情報提供層の
表面などに印刷等された多数のドットやグリッド等を挙
げることができるが、これらドットやグリッド等は、少
なくともそれらが表された表示部における絶対位置を示
すものであればよい。
【0019】さらに、表示部に上記表示データに基づい
て表示させるだけでなく、その表示した画像をコンピュ
ータ等で使用したり、直接プロジェクタ等で投影した
り、LANや電子メール等で送信するなどの利用を図り
得るようにするためには、制御部に、表示部に表示させ
た表示画像に対応する表示済データを出力する出力手段
をさらに設けることが望ましい。
【0020】さらに、表示部への複数回の書込及び表示
を可能にするとともに、過去に表示部に表示させた画像
を後に再現できるようにするためには、制御部に、表示
部に表示させた画像に対応する表示済データを各表示画
面ごとにそれぞれファイルデータとして蓄積する表示済
データ蓄積手段を設け、表示制御手段において、前記蓄
積された各ファイルデータに対応する表示済データに基
づく表示制御信号を発信して表示部に表示済画像を再表
示させるようにするとよい。
【0021】さらにまた、表示部への手書きによる書込
過程、すなわち思考過程をもプレイバックによって再現
し、あるいは外部の情報処理装置から受信したデータが
動画に基づく場合はそれをも再現して表示し得るように
するには、表示済データ蓄積手段において、表示済デー
タを表示部への表示時における時間軸と共に蓄積してお
き、表示制御手段において、前記蓄積された時間軸に沿
って表示制御信号を発信し画像を表示部に動的に再現表
示させるすることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。
【0023】<第1実施形態> 図1に示すこの実施形
態は、外部の汎用パーソナルコンピュータ(以下、パソ
コン)Pから受信した画像及び手書きにより書き込んだ
画像を表示可能な表示部2と、表示部2に表示させるべ
き画像の表示制御を主として行う制御部3と、表示部2
へ手書き入力を行い且つその入力軌跡を解析してそれに
基づくデータを前記制御部3へ通信する機能を有する入
力部たる入力ペン4とから主として構成されるディスプ
レイ設備1である。制御部3は表示部2とは別体をなす
ものであって、相互に着脱可能に装着できるようにして
いる。以下、各部の構成について説明する。
【0024】表示部2は、図2及び図4に示すように、
手書き入力層たる保護層2a、位置情報提供層2b、表
示層2c、制御部3と物理的及び電気的に接続可能な表
示部側接続端子2d、表示部2cと表示部側接続端子2
dとの間に介在してこれらに電気的に接続された図示し
ない半導体チップ等を備えており、これら各部が動作し
又は作用することで、図3に示すように被書込手段2
1、位置情報提供手段22、接続手段23、表示駆動手
段24、及び表示手段25として機能している。前記保
護層2a、位置情報提供層2b、及び表示層2cは、い
ずれもフィルム状をなすものであり、上からこの順で厚
さ1mm以下(コンマ数mm程度)のシート状に重層さ
れた可撓性のある一体構造を有している。また、表示部
側接続端子2dは、表示部2の一隅部に外方へ突出した
状態で設けられている。
【0025】具体的に、保護層2aは、後述する表示層
2cにおける浮かび上がった帯電粒子及び後述する位置
情報提供層2bに印刷された位置情報提供パターンが上
方から透けて見えるような透明又は半透明の樹脂フィル
ムから構成される。
【0026】位置情報提供層2bは、保護層2aと表示
層2cとの間に密着して重層されるものであり、一定の
法則により配置されたドット又はグリッドがそれぞれ表
示部2上における平面的な絶対位置を表す無数のドット
又はグリッドからなる位置情報提供パターンを表面又は
裏面に印刷された透明の樹脂などからなるフィルム状の
ものである。なお、位置情報提供層が例えば2層以上の
フィルムを重層した構造を有している場合には、いずれ
かのフィルムの表面又は裏面に位置情報提供パターンを
印刷などしたものとしてもよい。
【0027】表示層2cは、例えば図2に原理図を概略
的な断面図で示すように、上下一対のフィルム状をなす
表示基板2c1と、両表示基板2c1間に挟まれた表示
要素2c2とを備えるものである。表示基板2c1は、
例えば、上下それぞれの樹脂製フイルムに図示しない電
極を対向させて且つ上下の電極がマトリクス状になるよ
うに取り付けられ、その交点に生じる電位差を利用して
所定のポイント(位置)ごとに電圧を印加できる回路が
形成されているものである。なお、この電極としては例
えばITO(Indium Tin Oxide)など
透明のものを用いるのが望ましい。また、その他、上記
マトリクスの交点ごとに薄膜状のプラスチックトランジ
スタをスイッチング素子として備え、いわゆるアクティ
ブマトリクス制御を行えるように構成したようなもので
あってもよい。表示要素2c2は、例えば本実施形態で
はマイクロカプセル電気泳動による表示方式を採用して
おり、具体的には薄い樹脂シート2c21内に多数のマ
イクロカプセル2c22を保持した構造を有しており、
そのマイクロカプセル2c22の内部に封入されたゲル
又は液体に移動可能に浮遊させた多数の着色された又は
白色の帯電粒子(図示省略)内蔵している。そして、表
示部3から発信される表示制御信号に基づいて前記表示
基板2c1に形成された電界パターンによって、帯電粒
子が電極側に吸着されるように移動することによって前
記位置情報提供層2b及び保護層2aを通じて視認可能
に画像が表示されるようになる。さらに、マイクロカプ
セル2c22中での帯電粒子移動位置(吸着状態)は、
無電源状態においてもそのまま保持され、外部からの電
源供給を絶った状態、すなわち図4に示すように制御部
3から表示部2を離脱させた状態においても画像がその
まま表示されることになる。なお、表示層2cとしては
このようなマイクロカプセル電気泳動方式を利用する態
様のものに限定されるものではなく、ツイストボール方
式、コレステリック液晶などの液晶及び有機感光体複合
膜方式、トナーディスプレイ方式、或いは誘電性高分子
液晶と有機EL素子とを利用するものなど適宜のものを
採用することができる。
【0028】表示部側接続端子2dは、物理的接触によ
り情報処理装置本体と着脱可能に接続することができる
ものであり、電気回路を通じて前記表示基板2c1や半
導体チップ等と電気的に接続されている。そして本実施
形態では、この表示部側接続端子2dを後述する制御部
3の制御部側接続端子 と接続した状態でのみ、制御部
3から送信される表示制御信号を受信できるようにして
いる。
【0029】ここで、この表示部2が奏する各機能につ
いて図3を参照して説明すると、まず、被書込手段21
は、入力ペン4のペン先4a(図6参照)に当接する表
示層2cの表層を形成している前記保護層2aの表面
が、その機能を担っている。
【0030】位置情報提供手段22は、上述した位置情
報提供層2bに印刷されたパターンによって、後述する
入力ペン4を用いた手書き入力時において、当該入力ペ
ン4に対して表示部の表面上におけるペン先4aの絶対
位置を提示するものである。
【0031】接続手段23は、前述の表示部側接続端子
2dがその機能を担っており、制御部2に接続した場合
に、制御部3から表示制御信号を受信する。
【0032】表示駆動手段24は、接続手段23で受信
した表示制御信号に基づいて、前記表示基板2c1に対
して表示データに対応する電界を形成するように電圧を
印加するものである。なお、この表示駆動手段23は、
表示部2に設ける態様の他に、制御部3に設けることも
できる。
【0033】表示手段25は、表示制御信号に基づいて
前記表示駆動手段24によって印加された電圧に対応す
る電界パターンを表示基板2c1に形成して、上側の電
極に着色された帯電粒子を、静電気的に吸着させて表面
側に画像が浮かび上がるように画像の表示を行うもので
ある。
【0034】次に、入力部たる入力ペン4の構成につい
て説明する。次に、入力部たる入力ペン4の構成につい
て説明する。この入力ペン4は、図1に示すようにスタ
イラスペン型のものであり、図6に示すように、インク
や黒鉛等を有さないペン先4a、小型CMOSカメラ4
b、プロセッサ4c、メモリ4d、Bluetooth
技術等を利用したワイヤレストランシーバ等の通信イン
タフェース4e、及びバッテリ4f等を内蔵している。
一方、この入力部4は、機能面で説明すると、前記内蔵
された各部が動作することにより図3に示すように、手
書き入力手段41、入力軌跡判別手段42、入力軌跡変
換手段43、及び入力軌跡信号送信手段44等として機
能している。
【0035】まず、手書き入力手段41は、ペン先4a
を前記表示部2における保護層2aの表面である被書込
手段21に接触させて移動させることにより、すなわち
ペン先4aで保護層2aの表面をなぞることにより、手
書きによる軌跡を生成するものである。なお、ペン先4
aが保護層2aに接触した場合、図示しない筆圧検知セ
ンサが作動して、CMOSカメラ4bが駆動するように
なっている。
【0036】入力軌跡判別手段42は、この入力ペン4
を用いて手書き入力手段41を通じて描画した際の入力
軌跡を読み取るものである。具体的には前記筆圧センサ
がペン先4aの筆圧を検知すると、CMOSカメラ4b
が例えば一秒間に数十回〜百回連続して前記位置情報提
供パターンの撮像する。
【0037】また、入力軌跡変換手段42は、前記入力
軌跡判別手段42で読み取った入力軌跡を前記プロセッ
サ4cにより数値化し更にデジタル化することによりデ
ジタルデータ化するものである。さらに入力軌跡信号送
信手段44は、デジタルデータ化された入力軌跡信号を
通信インタフェース4eから制御部3へ送信するもので
ある。
【0038】制御部3は、前記入力部4から受信した入
力軌跡信号や、外部のパソコンPから受信した外部画像
信号に基づいて、表示部2に画像を表示する制御を行う
ものであり、図5に示すように、CPU3a、メモリ3
b、記憶装置3c、入力ペン4やパソコンPとの通信を
行うBluetoothやLAN、モデム等の無線・有
線の通信インタフェース3d、前記表示部側接続端子2
dを装着するための制御部側接続端子3e、バッテリ3
f及び小型のディスプレイや表示部2への表示内容を操
作するための操作部等を有している。そして、メモリ3
bや記憶装置3cに記憶させたプログラムにしたがって
各部を作動させることで、この制御部3は、表示制御手
段31、表示用データ受信手段32、表示済データ蓄積
手段33、出力手段34等としての機能を発揮する。ま
た、接続部3には、小型の記憶媒体を別途に接続できる
ようにして、この記憶媒体を用いて他のパソコンP等と
データ交換し得るように構成することもできる。
【0039】表示制御手段31は、前記入力ペン4から
送信された入力軌跡信号や、外部のパソコンPから送信
された外部画像信号、記憶装置3c等に蓄積した過去の
表示済データ等に基づいて、表示部2の表示手段21へ
の画像表示の制御を行うものであり、具体的には前記各
データにしたがって表示制御信号を生成し、その表示制
御信号を表示部2における接続手段23に送信する。そ
して、接続手段23が表示制御信号を受信するとそれが
表示駆動手段24へ伝達され、上述したように表示基板
2cに電圧が印加されて所定の電界パターンが形成され
ることにより、表示手段25に表示がなされることにな
る。
【0040】表示用データ受信手段32は、手書き入力
により入力ペン4で生成された入力軌跡信号、及びパソ
コンP等の外部の情報処理装置で生成され送信された外
部画像信号を入力軌跡信号送信手段43から受信するも
のであり、ここで受信した入力軌跡信号及び外部画像信
号は少なくとも一時的に記憶される。そして、この記憶
された入力軌跡信号及び外部画像信号は前記表示制御手
段31へと伝達されることになる。なお、入力軌跡信号
と外部画像信号とは、異なる通信規格の通信インタフェ
ース3dを介して受信するようにすることができる。ま
た、それら入力軌跡信号と外部画像信号を記憶する際に
も、それぞれ別々に記憶するようにしてもよい。
【0041】表示済データ蓄積手段33は、表示制御手
段31を通じて表示部2に表示させた画像に基づく表示
済データをファイルデータ化して蓄積するものである。
このファイルデータのデータ形式には、一般的な画像デ
ータ形式や特定アプリケーション依存の形式など種々の
ものが挙げられ、特に限定されるものではなく、複数の
データ形式を選択できるようにしてもよい。特に入力軌
跡信号は、入力ペン4で入力した際の時間軸に沿ったデ
ータとしても蓄積することができる。また、過去の表示
済データを表示部2に再度表示させる際には、操作部の
操作を通じて読み出した該当するファイルデータを表示
制御手段31へと送ることによって行うようにしてい
る。また、入力軌跡信号に基づいて表示した表示済画像
データと外部のパソコンPから受け付けた外部画像信号
に基づいて表示した表示済画像データとが、表示部2に
おいて同時に表示された場合は、それらを統合して一つ
のファイルデータとして蓄積しておくこともできるし、
別個に分けて蓄積することもできる。また、この表示済
データ蓄積手段34では、表示部2に表示させた画像に
基づく表示済データを、表示の度に逐一蓄積するように
してもよいし、使用者が指定した特定の画像に基づく表
示済データのみを蓄積するようにしてもよい。
【0042】出力手段34は、表示制御手段31を通じ
て表示部2に表示させた画像のデータや、表示済データ
蓄積手段34で蓄積されている表示済データを、外部の
パソコンPへ通信インタフェース3dを通じて出力する
ものである。
【0043】次に、本実施形態のディスプレイ設備1の
利用方法について説明する。
【0044】まず、図3に示すように、外部のパソコン
P等から受信した画像を表示部2に表示させる際は、ま
ず、表示部2と制御部3とを表示部側接続端子2d及び
制御部側接続端子3eを介して接続した状態にしてお
く。そして、この状態で、図3及び図8に示すように、
外部のパソコンP等から受信した画像を表示部2(一つ
であっても複数であってもよい)に表示させる際は、図
9にフローチャートで示すように、制御部3においてパ
ソコンPから外部画像信号(例えば図示例ではカレンダ
ー)を受信すると(ステップS1)、その外部画像信号
を一時的に記憶し(ステップS2)、その記憶した外部
画像信号に対応する表示制御信号を生成する(ステップ
S3)。さらに制御部3は、その表示制御信号を表示部
2に伝達する(ステップS4)。また、制御部3では、
その外部画像信号に基づいて表示部2に表示させた画像
に基づく表示済データを蓄積する(ステップS5)。一
方、図10にフローチャートで示すように、表示部2が
この表示制御信号を受けると(ステップS11)、その
表示制御信号に対応する電界パターンを表示基板2a1
に印加し(ステップS12)、外部画像すなわちパソコ
ンPのディスプレイPdに表示された画像(本例ではカ
レンダー)と同一の画像を表示する(ステップS1
3)。なお、外部画像は表示手段21の全体に表示又は
一部に表示することを選択できるようにしてもよい。ま
た、表示部2は、表示した画像を電源供給なしに自己保
持できるため、図4に示すように、表示部2を制御部3
から物理的な接続を解除しても、表示部2には表示させ
た外部画像がそのまま表示され続ける。なお、これは次
で説明する手書き入力した画像についても同様である。
【0045】このように、パソコンPのディスプレイに
表示した画像に基づく外部画像信号を、例えば会議の際
に各参加者が有するディスプレイ設備1の制御部3に送
信し、それら制御部3に対応する表示部2に同一の画像
を表示することで、紙に印刷することなく会議資料を配
付することができるようになる。また、本実施形態で
は、一つの表示部2に対して一つの制御部3が対応して
いる態様を示しているが、その他にも複数の表示部2で
一つの制御部3を共有し、外部画像信号を一つの制御部
3に送信しておき、その制御部3に参加者各自が有する
表示部2を接続してそれら表示部2に同一の画像を表示
することによっても同様に、紙やプリンタを用いること
なく会議資料を配付することができる。また、パソコン
Pを通じて遠隔地での同一資料を用いた会議等にも有効
に利用できる。
【0046】また、図11に示すように、入力ペン4を
用いて表示部2に手書きした画像(本例では文字を含む
メモ)を表示する際には、次のように各部が動作する。
なお、同図には、前述の外部画像が表示された表示部2
に手書き画像を上書きする態様を示しているが、何も表
示されていない状態、いわば白紙状態の表示部2に手書
き画像を表示する場合も同様である。また逆に、手書き
画像が表示されている表示部2に外部画像を表示するこ
とも可能である。本題に戻って、まず、図13にフロー
チャートで示すように、ペン先4aを表示部2の表面に
接触させてなぞるように描画することで、入力部4にお
いてペン先4aに加わった筆圧を検知すると(ステップ
S21)、CMOSカメラが作動して位置情報提供パタ
ーンを撮像する(ステップS22)。この位置情報提供
パターンの撮像は、上述したように1秒間に数10〜1
00回程度行われる。そして、撮像した位置情報提供パ
ターンを解析することによりペン先4aが移動した位置
情報提供パターンの軌跡すなわち入力軌跡を数値化・デ
ータ化して(ステップS23)入力軌跡信号を生成し
(ステップS24)、その入力軌跡信号を制御部3へ送
信する(ステップS25)。一方、図14にフローチャ
ートで示すように、制御部3において入力軌跡信号を受
信すると(ステップS31)、その入力軌跡信号を一時
的に記憶し(ステップS32)、その記憶した入力軌跡
信号に対応する表示制御信号を生成する(ステップS3
3)。さらに制御部3は、その表示制御信号を表示部2
に送信する(ステップS34)。また、制御部3では、
その入力軌跡信号に基づいて表示部2に表示させた画像
に基づく表示済データを蓄積する(ステップS35)。
なお、この表示済データ蓄積の際、特に手書き入力が外
部画像に上書きを行った場合など、両方の画像を表示部
2に同時に表示した場合には、その外部画像信号と手書
きによる入力軌跡信号とに基づく表示済データを一体に
ファイル化して記憶してもよい。また特に、入力軌跡信
号は手書き入力時の時間軸に沿って蓄積しておくことも
できる。さらに、図15にフローチャートで示すよう
に、表示部2がこの表示制御信号を受信すると(ステッ
プS41)、その表示制御信号に対応する電界パターン
を表示基板2a1に印加し(ステップS42)、手書き
画像すなわち入力ペン4を用いて手書きした入力軌跡
(本例ではメモ)と同一の画像を、その手書き箇所に該
当する位置に表示する(ステップS43)。ここで、入
力ペン4を用いた手書き描画から表示部2への入力軌跡
の表示までは、若干のタイムラグはあるとしてもなるべ
く即時的に行うようにすることが好ましい。これは、入
力ペン4を用いた手書き描画は表示部2への物理的な書
込ではなく、その表面をなぞることで位置情報提供パタ
ーンをCMOSカメラで読み取っているために、描画が
画像表示としてすぐに反映されないと、使用者が描画し
た内容を直感的に把握しにくいので思考が途切れてしま
うからである。
【0047】このように、入力部4を用いて手書きする
ことによって直接電子データとして扱われ、表示部2に
画像として反映されるため、現実のホワイトボードや紙
とは異なり、スキャンやトレースなどの別途の入力作業
が不要であるので、保存性、複製性、伝達性に優れてい
る。また、会議やブレーンストーミング等の際に、参加
者各自が手書きした内容を一旦パソコンPに取り込み、
さらに各自の表示部2に表示することで、参加者の考え
やイメージの表明、理解、共有の補助としてこのディス
プレイ設備1を活用することができる。
【0048】また、表示部2に現在表示させている手書
き画像に対応する入力軌跡信号や外部画像に対応する外
部画像信号、画像表示済データ蓄積手段34に蓄積して
いる過去に表示部2に表示させた表示済データを外部の
パソコンPへ出力する際には、図16にフローチャート
で示すように、制御部3に設けられている小型ディスプ
レイや操作部を利用し、該当するデータを表示制御手段
31又は表示済データ蓄積手段34から読み出して(ス
テップS51)、出力手段37を経て送信する(ステッ
プS52)ようにする。特に、表示済データを読み出す
場合には、制御部3に設けられたディスプレイ等に蓄積
してあるファイルデータの一覧やプレビューを表示させ
てそのなかから該当するものを選択できるようにしてお
くと便利である。さらに、図12に示すように、前記パ
ソコンPを通じてLANやインターネット等で接続され
た別のパソコンP1や携帯電話P2、携帯情報処理装置
P3、或いは図示しないプロジェクタ等の他の外部機器
へ表示済データを送信して、表示部2に表示した画像を
外部機器と共有できるようにすることも可能である。な
お、この制御部3が電子メール送信機能やインターネッ
ト接続機能等を有している場合には、直接的にさらに外
部のパソコンP1等の外部機器へ画像データを送信する
ことができる。また、入力軌跡デ信号に基づく表示済デ
ータや、アニメーション等の動画である外部画像信号に
基づく表示済データを、入力時又は表示時の時間軸に沿
って動的に再現する際には、例えば制御部3における操
作を通じて「プレイバックモード」で表示させることを
選択できるようにしておくとよい。
【0049】なお、本発明は上記実施形態の態様に限ら
れるものではない。例えば、入力軌跡の判別方法につい
ては、入力部に手書き書込時に超音波を発する機能を設
ける一方、制御部にその超音波を感知して入力部の位置
を認識する機能を設ける構成としたり、入力部の表示部
における表面での動きを磁気的、感圧的又は静電気的に
検知して入力軌跡を判別し得るようにするなど、適宜の
方式を採用することができる。さらに、入力部として
は、例えば光学的に読み取ったペン先等でなぞった表示
部表面の情報と、ペン先の動きとを解析することによっ
て入力軌跡をデータ化し、Bluetooth等により
直接又は間接的に制御部へ送信するような態様のものも
適用することができる。その他、各部の具体的構成につ
いても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0050】<第2実施形態> 上記第1実施形態にお
いて、表示部2は接続手段23における表示部側接続端
子2dを制御部側接続端子3eに接続することで制御部
3に対して物理的に接続可能なものであるが、本発明に
は、表示部は、制御部に物理的に接続しなくても非接触
の手段を通じて制御部により表示部における画像表示を
制御することができるものも含まれる。具体的にこの第
2実施形態に係るディスプレイ設備100の機能構成は
図17に示すように、前記第1実施形態において図5に
示したものと同様であるが、表示部120と制御部13
0とが、Bluetooth等に代表される電波による
通信方式、赤外線等に代表される光による通信方式、電
磁誘導による通信方式その他の何れかの非接触通信方式
により通信可能に接続されている点で、第1実施形態と
は相違する。また、表示部120や入力ペン140、表
示部130の具体的な機器構成についても、前記第1実
施形態のものと略同様であるため説明を省略する。具体
的に本実施形態では、表示部120における接続手段1
20dと、制御部130における通信インタフェース
(図示省略)とが前記何れかの方式による無線通信機能
を有している。この場合、通信方式が制御部130から
表示部120へ電力供給可能な例えば電磁誘導方式であ
る場合には、表示部120には電池や電源コード等を設
ける必要がないし、制御部130から表示部120へ電
力供給ができない通信方式を採用するならば、表示部1
20には例えば薄型電池等を設けておくとよい。特に、
表示部120における表示基板に対する電源供給は、表
示部120への新たな表示又は表示替えの時にのみ必要
である。
【0051】このような態様のディスプレイ設備100
においても、表示部120から通信可能な程度の距離に
制御部130を置いておけば、入力部140を用いた手
書き入力による画像や、外部のパソコンPから受信した
画像を表示部120に表示することができる。そしてこ
の場合、表示部120と制御部130とは物理的に別体
をなし完全に分離した状態で使用されるので、表示部1
20をあたかも紙と同じにように使用することができる
こととなり、使い勝手を飛躍的に向上することが可能で
ある。
【0052】その他、各部の具体的構成についても上記
実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。
【0053】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したように、表示部
に対して外部の情報処理装置で生成された画像を表示さ
せたり、アナログ的に手書きした内容を電子データ化し
た上で表示部に表示させることで、従来の一般的なディ
スプレイとしての機能だけでなく、手書きによる表示画
像をもデータ化して表示し、保存し、或いは伝達するこ
とができる。すなわち、デジタル技術の利便性と、アナ
ログな手書きによる描画という人間本来の動作の特質と
を併せ持った極めて画期的な表示媒体を提供することが
可能である。特に表示部は、制御部と物理的に別体をな
しているので、表示部に画像を表示させたまま持ち運ぶ
という、現実の紙と同じような取り扱いが可能であるた
め、極めて優れた利便性を備えたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を概略的に示す斜視図。
【図2】同実施形態における表示部の原理を部分的に示
す概略断面図。
【図3】同実施形態の一使用態様を示す説明図。
【図4】同実施形態の一使用態様を示す説明図。
【図5】同実施形態の機能構成ブロック図。
【図6】同実施形態における入力ペンの原理を示す概略
説明図。
【図7】同実施形態における制御部の概略的な機器構成
図。
【図8】同実施形態の一使用態様を示す説明図。
【図9】同実施形態において外部画像を表示する際の制
御部の動作を示すフローチャート。
【図10】同表示部の動作を示すフローチャート。
【図11】同実施形態の一使用態様を示す説明図。
【図12】同実施形態の一使用態様を示す説明図。
【図13】同実施形態において入力軌跡を表示する際の
入力ペンの動作を示すフローチャート。
【図14】同制御部の動作を示すフローチャート。
【図15】同表示部の動作を示すフローチャート。
【図16】同実施形態において、既に表示した又は表示
している画像を外部に出力する際の制御部の動作を示す
フローチャート。
【図17】本発明の第2実施形態の構成及び一使用態様
を概略的に示す斜視図。
【符号の説明】
1、100…ディスプレイ設備 2、120…表示部 2a…手書き入力層(保護層) 2b…位置情報提供層 2c…表示層 3、130…制御部 4、140…入力部(入力ペン) 21…被書込手段 22…位置情報提供手段 23…表示駆動手段 24…表示手段 31…表示制御手段 32…入力軌跡信号受信手段 33…外部画像信号受信手段 34…表示済データ蓄積手段 35…出力手段 41…手書き入力手段 42…入力軌跡判別手段 43…入力軌跡変換手段 44…入力軌跡信号送信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B068 AA05 BD02 BD09 BD17 BE15 5B087 AA03 AA09 AA10 BC03 BC32 CC01 CC26 CC33 5C082 AA24 BA02 BB01 BB12 BB32 BD02 CB06 DA12 DA22 DA86 DA89 MM02 MM05 MM09

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示内容を自己保持した状態で持続的に表
    示可能な表示部と、該表示部とは別体をなし表示部に表
    示される表示画像を表示部が有する接続手段を介して制
    御する制御部とを備え、 前記制御部が、表示部に対して表示させる表示用データ
    を受信する表示用データ受信手段と、表示用データ受信
    手段で受信した表示用データに基づく表示制御信号を発
    信し前記接続手段を通じて表示部に表示用データに対応
    する表示画像を表示させる処理を行う表示制御手段とを
    具備していることを特徴とするディスプレイ設備。
  2. 【請求項2】前記表示部が、前記接続手段を介して受信
    した表示制御信号に基づいて電界又は磁界を形成可能な
    表示基板と、該表示基板に形成された電界又は磁界に対
    応して表示データに対応する画像を表示し得る表示要素
    とを具備するものである請求項1記載のディスプレイ設
    備。
  3. 【請求項3】前記表示部が、無電源状態で表示画像を持
    続的に自己保持し得るものである請求項2記載のディス
    プレイ設備。
  4. 【請求項4】前記接続手段が表示部側接続端子を有する
    とともに、制御部が前記表示部側接続端子に対する物理
    的且つ電気的な信号接点を通じて接続可能な制御部側接
    続端子を有し、表示部側接続端子を前記制御部側接続端
    子に着脱可能に接続した状態で表示制御信号を表示制御
    手段から表示部に伝達し得るようにしている請求項2又
    は3記載のディスプレイ設備。
  5. 【請求項5】表示部又は制御部の何れか一方に、前記表
    示制御信号に基づいて前記表示基板に電界又は磁界を形
    成する表示駆動手段を設けている請求項4記載のディス
    プレイ設備。
  6. 【請求項6】前記接続手段が、非接触方式で前記表示制
    御手段からの表示制御信号を伝達可能なものである請求
    項2又は3記載のディスプレイ設備。
  7. 【請求項7】表示部に、前記接続手段を介して受信した
    表示制御信号に基づいて前記表示基板に電界又は磁界を
    形成する表示駆動手段を設けている請求項6記載のディ
    スプレイ設備。
  8. 【請求項8】前記表示用データが、外部の情報処理装置
    において生成された外部画像信号に基づくものである請
    求項2、3、4、5、6又は7記載のディスプレイ設
    備。
  9. 【請求項9】前記表示用データが、表示部の表面側に手
    書き入力された際に生成された入力軌跡信号に基づくも
    のであり、表示制御手段が、該入力軌跡信号に基づく表
    示用データに対応する入力軌跡を表示部における手書き
    入力箇所に表示させる表示制御信号を発信するものであ
    る請求項2、3、4、5、6、7又は8記載のディスプ
    レイ設備。
  10. 【請求項10】前記表示制御手段が、表示部への手書き
    入力時に表示用データ受信手段で受信した入力軌跡信号
    に基づいて、入力軌跡に対応する手書き画像を表示部に
    おいて手書き入力された箇所に即時的に表示する処理を
    行うものである請求項9記載のディスプレイ設備。
  11. 【請求項11】前記表示制御手段が、入力軌跡信号に基
    づく手書き画像及び外部画像信号に基づく外部画像の両
    方を、表示部に同時に表示させる表示制御信号を発信す
    るものである請求項9又は10記載のディスプレイ設
    備。
  12. 【請求項12】前記表示部への手書き入力時の入力軌跡
    を読み取る入力軌跡判別手段と、該入力軌跡判別手段で
    読み取った入力軌跡をデータ化する入力軌跡変換手段
    と、該入力軌跡変換手段によりデータ化した入力軌跡信
    号を前記制御部へ送信する入力軌跡信号送信手段とを少
    なくとも備え表示部への外部からの手書き入力が可能な
    入力部をさらに具備し、表示部に、前記入力部による手
    書き入力が可能な被書込手段と、入力部に対して入力軌
    跡の位置を示すための又はその位置を示唆するための位
    置情報を提供する位置情報提供手段とを設けている請求
    項9、10又は11記載のディスプレイ設備。
  13. 【請求項13】前記表示用データ受信手段が、前記入力
    部における入力軌跡信号送信手段から入力軌跡信号に基
    づく表示用データを直接受信するものである請求項12
    記載のディスプレイ設備。
  14. 【請求項14】位置情報提供手段が、表示部上における
    絶対位置を示すもの又は示唆するように表示部上に表さ
    れた位置情報提供パターンであり、前記軌跡判別手段
    が、手書き入力時に入力部が通過した位置情報提供パタ
    ーンを読み取ることによって入力軌跡を判別するもので
    ある請求項12又は13記載のディスプレイ設備。
  15. 【請求項15】表示部が、前記表示基板及び表示要素を
    備えた表示層と、前記位置情報提供パターンを備えた位
    置情報提供層と、表面を被書込手段とした手書き入力層
    とを一体的に重層したものである請求項14記載のディ
    スプレイ設備。
  16. 【請求項16】表示部が、手書き入力層、位置情報提供
    層、及び表示層を、上からこの順で重層したものであ
    り、手書き入力層及び位置情報提供層が透明又は半透明
    である請求項15記載のディスプレイ設備。
  17. 【請求項17】位置情報提供パターンが、前記入力部に
    おける入力軌跡判別手段によって読み取り可能に位置情
    報提供層に印刷されたものである請求項15又は16記
    載のディスプレイ設備。
  18. 【請求項18】前記制御部が、表示部に表示させた表示
    画像に対応する表示済データを出力する出力手段をさら
    に具備している請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16又
    は17記載のディスプレイ設備。
  19. 【請求項19】前記制御部が、表示部に表示させた画像
    に対応する表示済データを各表示画面ごとにそれぞれフ
    ァイルデータとして蓄積する表示済データ蓄積手段を具
    備するものであり、表示制御手段が、前記表示済画像デ
    ータ蓄積手段で蓄積された各ファイルデータに対応する
    表示済データに基づく表示制御信号を発信して表示部に
    表示済画像を再表示させるものである請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、1
    3、14、15、16、17又は18記載のディスプレ
    イ設備。
  20. 【請求項20】前記表示済データ蓄積手段が、表示済デ
    ータを表示部への表示時における時間軸と共に蓄積する
    ものであり、表示制御手段が、前記蓄積された時間軸に
    沿って表示制御信号を発信し画像を表示部に動的に再現
    表示させるものである請求19記載のディスプレイ設
    備。
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