JP2002196739A - 画像表示システム - Google Patents

画像表示システム

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JP2002196739A
JP2002196739A JP2000398360A JP2000398360A JP2002196739A JP 2002196739 A JP2002196739 A JP 2002196739A JP 2000398360 A JP2000398360 A JP 2000398360A JP 2000398360 A JP2000398360 A JP 2000398360A JP 2002196739 A JP2002196739 A JP 2002196739A
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JP2000398360A
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Yoshiro Yamaguchi
善郎 山口
Kiyoshi Shigehiro
清 重廣
Yoshinori Machida
義則 町田
Motohiko Sakamaki
元彦 酒巻
Takeshi Matsunaga
健 松永
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大画面に図や表の枠などを容易に描画でき、
詳細な表示も良好に認識することが可能な画像表示シス
テムを提供する。 【解決手段】 大画面30及び小画面32の2つの画面
を有するディスプレイ11、大画面30と小画面32の
両方に画像入力可能なペン部材34及び制御部36とを
備えている。ディスプレイ11の2つの画面30、32
は、それぞれ粒子表示媒体15により構成されており、
ペン部材34は、制御部36によってペン先部に負の直
流電圧が印加されている。ペン部材34を2つの画面3
0、32のいずれか一方の画面に近接又は接触させるこ
とによって近接又は接触した画面領域の電界強度を大き
くして黒粒子42を表示基板20側に移動させて新規画
像を形成すると共に、対応する領域の画素と配線で接続
された他方の画面の対応する画素に電流を流して電界を
発生させ、黒粒子42を表示基板20側に移動させて同
じ位置に新規画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示システム
かかり、特に、会議などで用いられる画像表示システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、会議やレセプションなどで
は、発表者が大画面に表示された画像を用いて多数の参
加者に説明する形態をとるのが一般的である。この場
合、多数の参加者が同一の表示画像を見て内容を認識で
きるようにするために、大画面表示を必要とする。その
ため、一般にプロジェクタなどを用い、発表者がロッド
やレーザビームなどのポインタを用いて説明する個所を
指示することがなされている。また、画面に直接図形描
画を含めた入力を行いながら説明をする必要がある場合
は、黒板やホワイトボード等を利用するのが一般的であ
る。
【0003】このような会議やレセプションなどでは、
入力した画像を保存し、電子化して参加者に配布するこ
とにより会議の内容を書類として保管する必要もある。
そのため、会議などオフィス用に用いられる大画面のホ
ワイトボードなどに書き込んだペン入力の画像を、デジ
タライザ等によって座標認識してデジタルデータに変換
したり、画像をスキャニングしてデータを取り込んで、
デジタルデータとして保存し、保存したデータをプリン
タなどの出力装置に転送して用紙への出力を行うことが
なされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像入力、出力の方法には以下のような問題がある。ま
ず、全体の枠や表の作成を入力する際、大画面の表示媒
体に直接フリーハンドで入力するため、歪んだ線になっ
たり、線画像のスキャニングが画像撮像の際に読み取れ
なかったりすることがある。逆に、詳細な図を入力する
場合には、大画面のボードに直接入力するほうが優れて
いるものの、プロジェクタなどによって小さな画面を投
影視して拡大した投影図による場合は、小さな画面側で
の入力が難しくなる。
【0005】また、大画面に詳細に表示した図や文字な
どを参加者が認識しづらかったり、大画面に書き込んだ
内容をデジタルデータとしてA4やB5程度の小さな紙
に印刷した場合などにおいても図や文字などが潰れてし
まい、内容の確認ができないなどの場合がある。
【0006】さらに、従来の画像表示システムでは、ホ
ワイトボードなどに書きこまれた内容を、デジタルデー
タに変換してホストコンピュータなどに一旦格納し、こ
のデジタルデータをプリンタ等の印刷装置に出力するこ
とによって画像を保管し、記録を確認している。そのた
め、デジタルデータに変換するためのソフトウエアや印
刷のためのソフトウエアが必要になるだけでなく、印刷
装置で印刷した印刷物を参加者全員に配布しなければな
らず、プリント作業及び配布作業が必要となる。
【0007】このような場合、プリントした印刷物を参
加者が同時に入手するのは難しく、一人一人順に印刷物
を取っていくこととなるため、夫々の参加者が印刷物の
入手に時間を要する。そのため、会議などの進行に対し
て、次の行動や作業に遅れを生じたり、記録した配布時
の状況記録や配布中の記憶の欠落などといったことによ
る集合体での決定事項の欠落が生じる可能性がある。
【0008】また、特に大きな会場では、主に主照射に
よるプロジェクタが用いられているが、参加者がメモな
どを取る際には、会場が暗いために筆記が難しい。この
ような場面においては、反射型の表示媒体が望まれてい
るが、例えば、液晶などを利用した反射型表示媒体は、
表示コントラストが低いので、見づらいと言う難点があ
る。また、表示媒体の安定性、コストの両面で大型化が
難しいと言う難点もある。
【0009】以上のことから、本発明は、大画面に図や
表の枠などを容易に描画でき、詳細な表示も良好に認識
することが可能な画像表示システムを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明の画像表示システムは、全体画
像及び該全体画像の一部領域を示す部分画像のいずれか
一方を表示する大画面と小画面とを備えた主表示媒体
と、前記大画面、及び、前記小画面のうちの少なくとも
1つの画面に新規画像を入力する入力手段と、前記入力
手段により入力された新規画像が他の画面に反映される
ように、前記大画面、及び、前記小画面の表示状態を制
御する表示制御手段と、を備えている。
【0011】本発明の画像表示システムでは、主表示媒
体が、大画面と小画面とを備えており、各々全体画像及
び該全体画像の一部領域を示す部分画像のいずれか一方
を表示する。入力手段は、主表示媒体の大画面、及び、
小画面の2つの画面に対して新規画像を入力することが
でき、さらに一方の画面に入力された新規画像は、他方
の画面にも表示されるように表示制御手段が制御してい
る。
【0012】すなわち、本発明では、主表示媒体の小画
面に全体画像を表示し、大画面に部分画像を表示した
り、逆に、大画面に全体画像を表示し、小画面に部分画
像を表示したり、大画面と小画面との両方に全体画像を
表示したり、大画面と小画面との両方に部分画像を表示
するようにできる。
【0013】例えば、フリーハンドで全体の枠や表のラ
インを入力する際、小画面に表示された全体画像に入力
すれば大画面に直接入力せずとも大画面に全体の枠や表
のラインが反映されるので、大画面に直接入力する場合
に比べて、歪んだ線になったり所望の位置に入力手段が
届かなくて入力できない等の問題が生じるのを防止でき
る。
【0014】また、詳細な画像を入力する場合も、大画
面に直接入力することができるので入力し易いだけでは
なく、入力した新規画像を反映した画像が小画面にも表
示されるので、小画面に表示される画像が潰れて認識不
能になったり誤認識するなどを回避できる。
【0015】なお、大画面に全体画像を表示、小画面に
部分画像を表示している場合に、大画面に入力された新
規画像が、小画面の表示領域に含まれる位置に入力され
た場合は小画面に反映されるが、小画面の表示領域に含
まない位置に新規画像が入力された場合は小画面には表
示されない。但し、小画面に表示される部分画像が新規
画像を含む領域を表示するように小画面の画像表示領域
が変更されると小画面にも表示される。
【0016】なお、本発明の主表示媒体は、大画面と小
画面との2つの画面を持つ表示媒体であればよく、これ
ら2つの画面は、同一面上に設けてもよいし、小画面を
脱着可能に構成してもよい。小画面を脱着可能に構成し
た場合、大画面に全体画像を表示することで、大画面を
見て全体像を確認しながら小画面に入力することができ
るので、使い勝手がよい。また。小画面を持ち運びなが
ら、大画面を見渡して小画面に入力手段により新規画像
を入力することも可能である。
【0017】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の画像表示システムにおいて、前記大画面に表
示された画像及び前記小画面に表示された画像のいずれ
か一方と同期した画像を表示する画面を備えた少なくと
も1つの副表示媒体をさらに備え、前記入力手段は、前
記副表示媒体の画面に新規画像を入力可能に構成される
と共に、前記表示制御手段は、前記副表示媒体の画面以
外の画面に入力された新規画像を前記副表示媒体の画面
に表示されるように副表示媒体の画面の表示状態を制御
することを特徴とする。
【0018】本発明では、一方が全体画像を表示し、他
方が該全体画像の一部領域を示す部分画像を表示する大
画面と小画面とを備えた主表示媒体と、前記大画面に表
示された画像及び前記小画面に表示された画像のいずれ
か一方と同期した画像を表示する画面を備えた少なくと
も1つの副表示媒体と、前記大画面、前記小画面及び前
記副表示媒体の画面のうちの少なくとも1つの画面に新
規画像を入力する入力手段と、前記入力手段により入力
された新規画像が他の画面に反映されるように、前記大
画面、前記小画面及び前記副表示媒体の画面の表示状態
を制御する表示制御手段と、を備えている。
【0019】このような構成とすることにより、副表示
媒体の画面に入力した新規画像も大画面と小画面に反映
されるので、遠隔操作による入力が容易であり好まし
い。
【0020】また、副表示媒体の画面は、主表示媒体の
大画面と小画面のいずれか一方の画像と同期した画像を
表示しており、入力手段は、主表示媒体の大画面、小画
面及び副表示媒体の画面の3つの画面全てに対して新規
画像が入力でき、さらに3つの画面のいずれかに入力さ
れた新規画像は、3つの画面の全てに表示されるように
表示制御手段が制御している。
【0021】また、入力手段は、大画面、小画面、及び
副表示媒体の画面の3つの画面の各々に設けてもよい
し、これら3つの画面のうちのいずれか1つに設けても
よい。また、1つの入力手段でこれら3つの画面のすべ
てに新規画像の入力が可能である場合、使用者が入力手
段を持ちかえることなく1つの入力手段で主表示媒体と
異なる場所に設置された副表示媒体に新規画像を入力す
ることができる。
【0022】また、請求項3に記載した画像表示システ
ムのように、前記主表示媒体は、大画面に表示する画像
と小画面に表示する画像との夫々を全体画像及び部分画
像のいずれかに切り換える切り替え手段を備えるように
構成とすることができる。これにより、大画面に全体画
像を表示した後、切り替え手段により部分画像に表示内
容を切り換えたり、逆に大画面に部分画像を表示した
後、切り替え手段により全体画像に表示内容を切り換え
ることができる。
【0023】例えば、画像全体に亙る直線を新規画像と
して入力する場合、小画面を全体モードにして入力する
ことにより、入力中に直線が曲がって見にくくなるなど
の問題を回避できる。また、全体画像の一部に細かな図
や文字を入力する場合などでは、小画面に部分画像を表
示させるように切り替え手段により切り替えることで、
入力し易くなり、図や文字が潰れて見難い等の問題を回
避できる。また、例えば、全体の枠や表などのように、
全体に亙る図を入力する場合などでは、小画面に全体画
像を表示させるように切り替え手段により切り替えるこ
とで、使い勝手がよく、フリーハンドで直線を書く場合
にも線が曲がったりするのを極力抑えられ、綺麗に書く
ことができる。
【0024】また、請求項4に記載したように、前記大
画面に表示された画像の一部を、前記小画面に表示させ
る画像領域として選択する領域選択手段を備え、小画面
に表示される部分画像を領域選択手段により選択するよ
うに構成できる。領域選択手段は、予め固定された枠に
より全体画像のうちの一部領域を選択するように構成し
てもよいし、所望の一部画像領域を選択かのうな選択領
域可変の枠により選択するように構成することができ
る。この際、元の画像と画像のサイズや解像度を変えな
いで第2の画面に表示するように構成してもよいが、第
2の画面のサイズに合わせて画像のサイズや解像度を変
えて表示するように構成したり、ユーザの所望する倍率
及び解像度に調整して表示するように構成してもよい。
【0025】また、請求項5に記載したように、前記副
表示媒体は、前記大画面に表示された画像又は前記小画
面に表示された画像のいずれか一方の画像を選択して前
記副表示媒体の画面に表示する画像選択手段を有するよ
うに構成できる。
【0026】大画面に表示された画像と小画面に表示さ
れた画像のいずれか一方の画像を選択する画像選択手段
を設け、表示制御手段が画像選択手段により選択された
画像を副表示媒体の画面に表示するように構成する。こ
れにより、全体画像の確認と詳細画像の確認とを同一の
画面上で行うことができる。
【0027】なお、画像選択手段を設ける代わりに、前
記副表示媒体は、前記大画面に表示された画像を表示す
る大画面用画面と、前記小画面に表示された画像を表示
する小画面用画面との2つの画面を備える構成とするこ
ともできる。
【0028】また、少なくとも1つの副表示媒体は、上
述した主表示媒体と同じ部屋に配置するようにしてもよ
いし、異なる部屋に配置するようにしてもよい。なお、
請求項6に記載したように、前記主表示手段と前記副表
示手段は有線又は無線による通信回線を介して接続され
るように構成することもできる。この場合、主表示媒体
と副表示媒体とを異なる部屋に配置するようにできるの
で遠隔地にいる参加者との間でリアルタイムでデータを
受け渡しながら会議を開くことが可能となる。
【0029】また、請求項7に記載したように、前記前
記大画面、前記小画面及び前記副表示媒体の画面のうち
の少なくとも1つの画面が表示メモリー性を有する表示
媒体とすると好ましい。表示メモリー性を有する表示媒
体とは、駆動源を遮断しても表示状態が維持される表示
媒体であり、例えば、Twistig Ball Di
splay(2色塗分け粒子回転表示媒体)、電気泳動
式表示媒体、磁気泳動式表示媒体、サーマルリライタブ
ル表示媒体、メモリ性を有する液晶、及び、トナー(粒
子)を用いた表示媒体などが適用できる。
【0030】Twistig Ball Displa
yは、半面を白に、残りの反面を黒に塗分けた球状粒子
を電界の作用によって反転駆動させ、例えば、画像部は
黒面を表示面側に、非画像部では白面を表示面側にする
ように電界を作用させて表示を行うものである。これに
よれば、電界の作用がない限り粒子は反転駆動を起こさ
ないため、表示のメモリ性を有する。また表示媒体の内
部は、粒子周囲のキャビテイにのみオイルが存在する
が、ほとんど固体状態であるため、表示媒体のシート化
なども比較的容易である。
【0031】また、電気泳動および磁気泳動を利用した
表示媒体は、電界あるいは磁界によって移動可能な着色
粒子を白色液体中に分散させ、着色粒子の色と白色液体
の色とで画像を形成するものである。例えば、画像部は
着色粒子を表示面に付着させて着色粒子の色を表示し、
非画像部では着色粒子を表示面から除去して、白色液体
による白を表示する。電気泳動および磁気泳動を利用し
た表示媒体では、着色粒子の移動は電界あるいは磁界の
作用がないと起こらないため、表示のメモリ性を有す
る。
【0032】サーマルリライタブル表示媒体は、熱可逆
性記録材料の加熱温度を変えて、光の透過率を変化させ
ることによる文字の記録および消去を繰り返し行う表示
媒体であり、加熱温度を変化させない限り、表示状態が
変わらないので表示のメモリ性を有している。また、メ
モリ性を有する液晶としては、例えば、強誘電性液晶分
子と呼ばれる液晶分子を利用した強誘電性液晶がある。
【0033】また、トナー(粒子)を用いた表示媒体
は、幾つか提案されている(Japan Hardco
py,'99論文集,p249‐p252、Japan
Hardcopy,'99 fall予稿集,p10
‐p13)。
【0034】これらの表示媒体は、透明な表示基板と、
これと微小間隙をもって対向する背面基板との間に、色
および帯電特性が異なる2種類の粒子群(トナー)を封
入した構成となっており、これらの基板間に画像情報に
応じて電界を印加することにより、表示基板に任意の色
の粒子を付着させて、画像表示を行うものである。
【0035】特に、副表示媒体は、駆動源を遮断しても
表示状態が維持されるメモリ性を有する表示媒体を用い
ると好ましい。このように、前記前記大画面、前記小画
面及び前記副表示媒体の画面のうちの少なくとも1つの
画面が表示メモリー性を有する表示媒体とすることによ
り、表示媒体の駆動源を遮断するだけで、画像を保持す
ることができる。好ましくは、取り外し可能なシート状
の記録媒体とし、保存の必要のある画像を保存する度に
記録媒体を新規なものに付けかえることによってプリン
タによりプリントすること無しに画像を保持し、配布す
ることができる。また、主表示媒体からの画像信号を受
信して副表示媒体に表示させたのち、副表示媒体だけを
持ち運ぶように構成することも可能である。このような
構成とすることによって、情報の伝達及び情報の整理な
どの効率を高めることができる。
【0036】また、主表示媒体と副表示媒体とは、異な
る種類としてもよいし、同じ種類の表示媒体を用いても
よい。また、副表示媒体を複数設ける場合は、全ての副
表示媒体を同じ種類の表示媒体により構成したり、異な
る種類の表示媒体で構成してもよい。好ましくは、同じ
種類の表示媒体とすることにより表示画像の印象が代わ
って情報の伝達が不充分になるなどの問題を回避でき
る。
【0037】好ましくは、請求項8に記載したように、
前記表示メモリー性を有する表示媒体が、少なくとも表
示側が透明で、かつ、対向して配置された一対の基板
と、前記一対の基板間に電界を発生させる電界発生手段
と、前記一対の基板間に封入され、かつ、前記一対の基
板間に発生された電界に応じて前記表示側の基板に移動
する色及び帯電特性が異なる少なくとも2種類の粒子群
と、から構成された粒子表示媒体とするとよい。
【0038】この粒子表示媒体は、電界発生手段により
1対の基板間に生じた電界によって、基板間に封入した
少なくとも2種類の粒子群のうちの少なくとも1種類を
透明な表示側基板に移動させて、この表示側基板に移動
した粒子の色により画像を表示する構成であり、電界が
印加されるまで粒子は移動しないので表示のために電源
などの駆動源を必要としないという利点がある。
【0039】また、大画面化が容易であり、かつ、高精
細も可能な反射型の表示媒体で、大画面、高解像度の画
面双方の描画を行うことができるので、見易いだけでな
く、必要な入力を速く正確に行うシステムを構築でき
る。
【0040】また、好ましくは、請求項9に記載したよ
うに、前記入力手段は、ペン形状の書き込み部材と、該
書き込み部材を前記一対の基板のうちのいずれか一方の
基板に近接または接触することによって該書き込み部材
と近接又は接触した領域の基板間に電界を生じさせる電
界発生手段と、を備えるように構成するとよい。
【0041】入力手段をペン形状とすることによりペン
先部に電界が集中しやすいので、強い電界を局所的に印
加することが可能であり、細かな画像の入力に優れると
言う利点がある。また、ペン形状であることから用紙へ
の手書き入力と同様の操作によって詳細な画像を描画す
ることができ、使用者が使いやすいという利点もある。
なお、電界発生手段は、予めぺン先部に電界を形成させ
てペン先と近接又は接触した領域の基板間に電界を生じ
させるように構成してもよいし、表示基板の表示面側の
表面に予め感圧性導電性シートを設け、前記一対の基板
に電圧を印加した状態でぺン先部により押圧されると、
押圧された部分の感圧性導電性シート画導電性となって
この部分に電流が流れて電界が発生する構成としてもよ
い。
【0042】さらに、請求項10に記載したように、前
記前記大画面、前記小画面及び前記副表示媒体の画面
は、夫々画素ごとに電極が形成された粒子表示媒体より
構成され、夫々対応する画素位置が配線により電気的に
接続するとよい。
【0043】これにより、入力手段により画素電極に電
界が印加されるとその領域は電流が流れるので、この電
流が配線を介して他の表示媒体の対応する位置の画素電
極に供給されて電界が発生し、対応する位置の粒子が表
示基板側に移動して画像を形成する。このように請求項
10に記載の発明によれば、簡単な構成で同期した画像
を表示することが可能である。
【0044】勿論、表示制御手段が、入力手段により画
素電極に電界が印加され電流が流れた領域を検出し、他
の表示媒体の対応する位置の画素電極に電界を生じさせ
るように制御する構成とすることも可能である。
【0045】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の実
施の形態を図を参照しながら説明する。図1は本発明の
画像システム概要を示す図である。この画像表示システ
ム10は、大画面30及び小画面32の2つの画面を有
するディスプレイ11、大画面30と小画面32の両方
に画像入力可能なペン部材34及び制御部36とを備え
ている。ディスプレイ11は本発明のメインディスプレ
イに相当し、ペン部材34は本発明の入力手段相当し、
制御部は本発明の表示制御手段に相当する。
【0046】ディスプレイ11の2つの画面30、32
は、それぞれトナー(粒子)を用いた表示媒体15(以
下、粒子表示媒体15と称する。)により構成されてお
り、ペン部材34は、制御部36によってペン先部に負
の直流電圧が印加されている。粒子表示媒体15は、大
画面化が容易であり、かつ、高精細の画像を表示するメ
モリー性のある表示媒体であり、本発明に好適な表示媒
体である。
【0047】ここで、トナー(粒子)を用いた表示媒体
15の構成について説明する。図2(A)に示すよう
に、粒子表示媒体15は、画像表示面を形成する透明な
表示基板20と背面基板23との間に、表示側電極2
2、スペーサ26、背面側電極25が順に形成された構
成である。なお、図示はしないが、表示側電極22と背
面側電極25との表面には夫々透明な表面コート層が形
成されている。
【0048】本第1の実施の形態では、表示基板20
は、例えば、光透過性の透明なITO電極より構成され
ている。また、背面基板23としては、電極付きエポキ
シ基板より構成されている。また、表示基板20と背面
基板23との間隔は、例えば、200μm程度としてい
る。勿論本発明は、これらの値に限定されるものではな
い。また、表示基板20の表示側の表面には、圧力が加
えられると導電性になる性質を有する感圧性導電性シー
ト21が設けられている。
【0049】表示基板20と背面基板23との間には、
図2(B)に示すように、格子状に形成したスペーサ2
6が設けられている。スペーサ26は、例えば、アクリ
ル系の紫外線硬化樹脂等の絶縁物質により格子状に形成
された、高さ0.3mm程度の隔壁であり、単位セルを
画定している。各単位セル内には、互いの色によってコ
ントラストがとれる2色の粒子が封入される。ここでは
着色粒子(黒粒子)40および白粒子42とが封入され
ている。
【0050】単位セル内に封入される白粒子42として
は、ここでは、イソプロピルトリメトキシシラン処理し
たチタニアの微粉末を、重量比100対0.1の割合で
混合した体積平均粒径20μmの酸化チタン含有架橋ポ
リメチルメタクリレートの球状白粒子(積水化成品工業
(株)製テクポリマーMBX−20−ホワイト)を用
い、黒粒子40としては、アミノプロピルトリメトキシ
シラン処理したアエロジルA130微粉末を、重量比1
00対0.2の割合で混合した体積平均粒径20μmの
カーボン含有架橋ポリメチルメタクリレー卜の球状黒粒
子(積水化成品工業(株)製テクポリマーMBX−20
−ブラック)を用いている。
【0051】なお、白色粒子42としては、例えば、酸
化チタン含有架橋ポリメタクリレートの粒状微粒子(M
BX−ホワイト(商品名);積水化成品工業株式会社
製)、架橋ポリメチルメタクリレートの球状微粒子(ケ
ミスノーMX(商品名);綜研化学株式会社製)、ポリ
テトラフルオロエチレンの微粒子(ルブロンL(商品
名);ダイキン工業株式会社製、SST−2(商品
名);Shamrok technologies I
nc.製)、フッ化炭素の微粒子(トスパール(商品
名);東芝シリコーン株式会社製)、酸化チタン含有ポ
リエステルの微粒子(ビリューシア PL1000ホワ
イトT(商品名);日本ペイント株式会社製)、酸化チ
タン含有ポリエステル・アクリルの微粒子(コナックN
o.1800ホワイト(商品名);日本油脂株式会社
製)及び、シリカの球状微粒子(ハイプシリカ(商品
名);宇部日東化成株式会社製)等を用いることができ
る。
【0052】また、黒色粒子40としては、例えば、時
ビニルベンゼンを主成分とする架橋共重合体からなる真
球状粒子(ミクロパールBB、ミクロパールBBP(商
品名);積水化成品工業株式会社製)、架橋ポリメチル
メタクリレートの球状微粒子(MBX−ブラック(商品
名);積水化成品工業株式会社製)、また、導電性の黒
色粒子としては、フェノール樹脂粒子を焼成したアモル
ファスカーボンの微粒子(ユニベックス GCP(商品
名);ユニチカ株式会社製)、炭素及び黒鉛質の球状微
粒子(ニカビーズICB、ニカビーズMC、ニカビーズ
PC(商品名);日本カーボン株式会社製)等を用いる
ことができる。
【0053】本第1の実施の形態では、単位セル13内
には、上述した白粒子42と黒粒子40とを重量比2対
1の割合で混合した混合粒子を、単位セル13の体積に
対して10%程度の量を封入している。なお、本実施の
形態では、白粒子42は負に帯電し、黒粒子40は正に
帯電する。
【0054】ここでは、粒子表示媒体15は、単位セル
13の体積に対して10%程度の量の混合粒子をスクリ
ーンを通して均一に単位セル13内に振るい落とした
後、表面コート層及び表示側電極22が形成された表示
基板20を、表面コート層側を単位セル13側にして配
置し、両基板をダブルクリップで加圧保持して、シリコ
ンゴムシートと両基板とを密着させることにより形成さ
れたものとする。
【0055】また、各単位セル13の表示基板20側に
は表示側電極22が設けられ、背面基板23側には背面
側電極25が設けられている。表示側電極22及び背面
側電極25は夫々ITO電極より構成されており、夫々
表示側電極22は接地されており、背面側電極25は制
御部36に接続されている。
【0056】制御部36は電源39と切り替えスイッチ
37とを含んで構成され、電源39と切り替えスイッチ
37とを制御して粒子表示媒体15の表示状態を制御す
ると共に、ペン部材34に印加する電圧も制御してい
る。また、制御部36は、パーソナルコンピュータなど
と接続可能であり、パーソナルコンピュータから入力さ
れた画像データに基づいて、電源39と切り替えスイッ
チ37とを制御して画像を表示する。
【0057】例えば、図3に示すように、切り替えスイ
ッチ37を制御して単位セル毎に設けられた表示側電極
22のうち、画像情報に応じた位置の表示側電極22に
電圧を印加することにより、電圧を印加した位置の単位
セルに電界を発生させ、単位セル13内の粒子が発生し
た電界に応じて移動して画像を表示させる。また、制御
部36はペン部材34とも接続されている。
【0058】画像の入力時には、単位セル13毎に設け
られた表示側電極22の夫々に電圧を印加する。これに
より、単位セル13毎に電界が発生され、単位セル13
内の粒子が発生させた電界に応じて移動して画像が表示
される。
【0059】例えば、図4に示すように、制御部36に
より、表示側電極22に正の直流電圧を印加すると、単
位セル13内に発生した電界の作用により、背面基板2
3側の負に帯電する白粒子42が表示基板20側へ移動
し、正に帯電する黒粒子40は、静電気的に背面基板2
3側に吸引される。
【0060】このため、表示基板20には白粒子42の
みが均一に付着し、良好な白表示(例えば、反射濃度≦
0.3)が達成される。この際、逆極性に帯電した黒粒
子40が表示基板20側に微小量存在していても、白粒
子42の量に比較して量が少ないため表示画像への影響
はほとんど見られない。
【0061】次に、制御部36により、表示側電極22
に、例えば、−150V〜−350V程度の負の直流電
圧を印加すると、単位セル13内に発生した電界の作用
により、背面基板23側の正に帯電する黒粒子40が表
示基板20側へ移動し、負に帯電する白粒子42は、静
電気的に背面基板23側に吸引される。
【0062】このため、表示基板20には黒粒子40の
みが均一に付着し、良好な黒表示(例えば、反射濃度≧
1.6)が達成される。この際、逆極性に帯電した白粒
子42が表示基板20側に微小量存在していても、黒粒
子40の量に比較して量が少ないため表示画像への影響
はほとんど見られない。
【0063】ディスプレイ11の大画面30及び小画面
32は、このような構成の粒子表示媒体15により構成
されており、本第1の実施の形態では、大画面30及び
小画面32の各々の単位セル13の数を同一にすると共
に、図5に示すように、大画面30の単位セル13の大
きさを大きく、かつ、小画面32の単位セル13の大き
さを小さくなるように各々の異ならせて全体の画面寸法
に差をつけている。
【0064】また、大画面30と小画面32の互いに対
応する位置の単位セル13の表示側電極は配線38によ
り接続されており、大画面30と小画面32のうちの一
方の表示側電極に電圧が印加されて電流が流れると、他
方にも電流が供給されて電界が発生し、この電界によっ
て粒子が移動して同じ位置の単位セルの色が同期して変
わる構成となっている。
【0065】もちろん、別の構成として図6に示すよう
に、大画面30と小画面32とを制御部36を介して接
続し、制御部36によって電流が流れた画面と画素位置
を検出して対応する他の画面の画素位置に電流を流すよ
うに制御してもよい。この場合、制御部36は、電流が
流れた画面と画素位置を検出する検出部と、対応する他
の画面の画素位置に流す電流を発生させる電流発生部と
を有する。
【0066】ここで、ペン部材34により画像を入力す
る場合について説明する。画像書き込み前は、図7
(A)に示すように、制御部36により全ての背面側電
極25に負の直流電圧が印加されて、白粒子が表示基板
20側に移動して付着し、白表示状態となっている。
【0067】ペン部材34により表示基板20の表示側
が押圧されると、押圧された部位の感圧性導電性透明シ
ート21が導電性となる。これにより、図7(B)に示
すように、押圧された部位の表示側電極22だけにペン
部材34による電圧が印加されて基板間電界強度が大き
くなるため、黒粒子が表示基板20側に移動し表示基板
に黒粒子の色が表示されることとなる。
【0068】また、別の構成として、図8に示すよう
に、感圧導電性シート21を設けないない構成とするこ
とも可能である。この場合、常に背面電極側25に電圧
を印加すると共に、表示基板20をスイッチを介して接
地可能に構成する。画像書き込み前は、スイッチを接続
して表示基板20を接地することにより一様な電界発生
させて表示基板20側に白粒子42を付着させ、画像書
き込み時は、スイッチを切ると共に先端に電圧が印加さ
れたペン部材34を表示基板20側に近接(図8(A)
参照)または接触(図8(B)参照)することによりペ
ン部材34が近接または接触した領域に電界を生じさ
せ、黒粒子40を表示基板20側に移動させてその部分
だけ黒表示とすることにより画像を表示する。
【0069】さらに別の構成として、図9に示すよう
に、感圧導電性シート21を設ける代わりに、内部に金
属などの導電性材料を充填したスルーホール27を設け
る構成を適用できる。このスルーホール27は表示側電
極22に通じており、ペン部材34とスルーホール27
が接触することにより表示側電極22に電圧が印加され
て基板間電界強度が大きくなり、黒粒子が表示基板20
側に移動し表示基板に黒粒子の色が表示される。また、
この構成において、ペン部材34を接地することによっ
てもペン部材34が接触した部分だけに電流が流れるの
で、ペン部材34が接触した部分に電界を表示させて粒
子を移動させ画像を形成するようにもできる。
【0070】なお、スルーホール27の周囲または表示
基板を弾性絶縁性部材により構成することにより、異な
る位置の表示側電極22に外部から電圧が印加されるこ
とが無く、不要な感電を起こすのを防止できるので好ま
しい。
【0071】このような構成のディスプレイ11の2つ
の画面30、32には、同期した画像が表示される。例
えば、図1(A)に示すように、大画面30に部分画像
を表示し、小画面32に全体画像を表示したり、図1
(B)に示すように、大画面30に全体画像を表示し、
小画面32に部分画像を表示したり、さらに、図10に
示すように、大画面30と小画面32共に同じ画像(図
10では全体画像)を表示したりするように設定でき
る。
【0072】本第1の実施の形態では、制御部36に表
示を切り替える切り替えスイッチ16と小画面に表示す
る領域を選択する領域選択部17が設けられている。こ
れにより、発表者が目的に応じて表示する画面を切り換
えることができる。また、発表者が目的に応じて小画面
に表示する領域を選択することができる。なお、領域選
択部17は予め定められた枠領域を大画面に表示して図
示しない決定ボタンを押圧することにより領域を選択す
るように構成してもよいし、カーソルにより少なくとも
二点を選択して選択した二点にか込まれた領域を選択す
るなどのように適宜構成できる。なお、切り替えスイッ
チ16は本発明の切り替え手段に相当し、領域選択部1
7は本発明の領域選択手段に相当する。
【0073】小画面32に全体画像を表示した場合、枠
やペイントなどの全体に亙る新規画像の入力がし易いだ
けでなく、早く描画できる。また、大画面30には小さ
な画像の入力がしやすく、大画面30に全体画像または
部分画像を表示して小さな画像を入力した場合、小画面
に反映される画像が潰れて認識不能となるのを極力回避
することができる。
【0074】(第2の実施の形態)第2の実施の形態
は、図11及び図12に示すように、上述した第1の実
施の形態のディスプレイ11をメインディスプレイ11
として用い、このメインディスプレイ11に表示された
画像を表示する小画面を備えたサブディスプレイ14 1
〜14n(但し、nは任意の正の整数)、メインディス
プレイ11とサブディスプレイ14a〜14cとの表示
画像が同期するようにサブディスプレイ141〜14n
表示する画像を制御する制御装置12とを備えている。
なお、メインディスプレイ11は本発明の主表示媒体に
相当し、サブディスプレイ141〜14nは本発明の副表
示媒体に相当する。また、制御部36及び表示制御装置
12は本発明の表示制御手段に相当する。
【0075】図11では、メインディスプレイ11の大
画面30には全体画像が表示されており、小画面32に
は、全体画像の一部領域である部分画像が拡大表示され
ている。また、図12では、メインディスプレイ11の
大画面30には全体画像の一部領域である部分画像が表
示されており、小画面32には、全体画像が拡大表示さ
れている。もちろん、メインディスプレイ11に画像切
替部を設け、画像切替部により大画面30に表示させる
画像を全体画像にするか部分画像にするかを切り換える
ように構成したり、小画面32に表示させる画像を全体
画像にするか部分画像にするかを切り換えるように構成
することもできる。勿論、大画面と小画面に表示する画
像を個々に選択可能に構成してもよい。
【0076】n個のサブディスプレイ141〜14nは、
メインディスプレイ11の大画面30に表示された画像
と同期した画像を表示するように構成したり、図11及
び図12に示すように、サブディスプレイ141〜14n
に表示する画像を、メインディプレイ11の大画面30
に表示された画像と、小画面32に表示された画像のう
ちのいずれか一方を選択する画像選択スイッチ18を設
け、画面に表示させる画像を選択できるように構成する
ことができる。これにより、会議の進行に合わせて参加
者の意思で画面に表示させる画像を選択できるので、よ
り発表の理解度を高めることができ、詳細な画像など、
大画面では認識しづらい画像も誤認識することなしに認
識可能となる。なお、この画像選択スイッチ18は本発
明の画像選択手段に相当する。
【0077】もちろん、図13に示すように、画像選択
スイッチ18を設けずに、メインディスプレイ11の大
画面30に表示された画像にかかわらず、常に全体画像
を表示するように構成することも可能である。
【0078】また、個々のサブディスプレイ141〜1
nの構成は特に限定しないが、好ましくは、粒子表示
媒体15により構成するとよい。粒子表示媒体15につ
いては、第1の実施の形態で説明したのでここでは説明
は省略する。もちろん、モバイル型、平置きで表示する
表示媒体等も適用することができる。このサブディスプ
レイ141〜14nは、例えば、会議体などでの進行画面
であり、プレゼンテーションに用いる発表者、司会、記
録係といった議事の進行、議事録の記載を行うために使
用されるものとしてもよいし、会議を傍聴する傍聴者に
より使用されるものとしてもよい。
【0079】また、n個のサブディスプレイ141〜1
nの夫々には、ペン部材341〜34nが設けられてお
り、図14に示すように、各々に設けられたペン部材3
1〜34nにより画面に新規画像が入力できるように構
成されている。入力された新規画像を表わす画像データ
は、制御装置によりメインディスプレイに送信され、メ
インディスプレイの画面30、32に表示される。勿
論、入力部材を1つとし、全ての画面に同じ入力部材に
よって新規画像を入力できるように構成することもでき
る。
【0080】さらに、n個のサブディスプレイ141
14nの夫々は同じ種類の表示媒体としてもよいし、異
なる種類の表示媒体とすることもできる。同じ種類の表
示媒体として、例えば、粒子表示媒体15を選択した場
合、図15に示すように、メインディスプレイ11の大
画面30と小画面32の互いに対応する位置の単位セル
13の表示側電極は配線38により接続すると共に、メ
インディスプレイ11の大画面30または小画面32
(図15では大画面30)と、n個のサブディスプレイ
141〜14nを制御装置12を介して接続し、図16に
示すように、制御装置12によって電流が流れた画面と
画素位置を検出して対応するサブディスプレイ141
14nの夫々の画面の画素位置に電流を流すようにスイ
ッチを制御する構成とするとよい。
【0081】これにより、大画面30と小画面32のう
ちの一方の表示側電極に電圧が印加されて電流が流れる
と、他方にも電流が供給されると共に、制御装置12に
出力され制御装置12によって電流が流れた画面と画素
位置を検出して対応するサブディスプレイ141〜14n
の夫々の画面の画素位置に電流が供給される。
【0082】そのため、全ての画面上の対応する画素位
置に電界が発生し、この電界によって粒子が移動して単
位セルの色が変わる構成となっている。
【0083】また、n個のサブディスプレイ141〜1
nの夫々を異なる種類の表示媒体とした場合、例え
ば、CRT液晶表示装置などを用いる場合は、各々表示
駆動ドライバやコントローラを備えるため、制御装置1
2が各々の表示駆動ドライバやコントローラを制御して
各々の画面に同期した画像が表示されるように構成す
る。
【0084】n個のサブディスプレイ141〜14nの少
なくとも1つを制御装置12と着脱可能で、かつ、駆動
源との接続を切っても表示が保存されるメモリ性を有す
る表示媒体15で構成することにより、サブディスプレ
イ14を制御装置12と駆動源とから切り離すことで保
存したい画面を保持できるので、印刷処理などを行う必
要が無く効率的である。好ましくは、制御装置12と切
り離したら別のサブディスプレイを取り付けることで継
続して次の画面の閲覧及び保存を行うことができる。こ
の場合、図17に示すようにペーパー状のサブディスプ
レイを適用すると持ち運びなどにも便利であり、好まし
い。
【0085】さらに、図18に示すように、制御装置1
1を通信回線を使って遠隔地にあるパソコンやサーバ
ーなどの他の制御装置122に接続し、遠隔地に設けら
れたサブディスプレイ14x(但し、xはn>x、か
つ、任意の正の整数)にメインディスプレイ11の画面
と同期した画像を表示させることも可能である。さら
に、この場合、遠隔地に居る発表者の手許にあるサブデ
ィスプレイ14xにペン部材34xにより新規画像を入力
してメインディスプレイの画面の表示を変えるようにも
できるので、遠隔地に居る発表者がメインディスプレイ
11に画像を表示させながら発表を行うことも可能であ
る。
【0086】なお、以上の述べた第1の実施の形態及び
第2の実施の形態では、粒子表示媒体15によって画面
を構成する場合について説明したが、本発明の画像表示
システムは、この構成に限らず、大画面表示が可能で入
力装置による追記が可能な表示媒体であればよく、例え
ば、CRT、磁気泳動表示装置、電界泳動表示装置、及
び液晶表示装置などの表示装置を適用することも可能で
ある。
【0087】また、入力装置としてペン部材を用いる場
合について説明したが、本発明の画像表示システムは、
この構成に限らず、タッチパネルのような圧電素子を用
いたデジタライザや、ON信号が出された位置をXY座
標に変換して出力するデジタライザなどを適用すること
も可能である。
【0088】また、第1の実施の形態及び第2の実施の
形態では、画素電極を2次元配置してなるアクティブマ
トリックス構造でドットの組み合せにより画像を表示す
る粒子表示媒体15について説明したが、ライン状電極
を直交となるように配置した単純マトリックス構造の粒
子表示媒体にも適用可能である。
【0089】なお、粒子表示媒体15の代わりに、タッ
チパネル、CRT、TwistigBall Disp
lay(2色塗分け粒子回転表示媒体)、電気泳動式表
示媒体、磁気泳動式表示媒体、サーマルリライタブル表
示媒体、及び、メモリ性を有する液晶等を適用すること
もできる。この場合、夫々の表示媒体に応じて新規画像
が入力可能な構成の入力部材を用いる。このように第1
の実施の形態と第2の実施の形態の画像表示システム1
0によれば、1つの画像を大画面30と小画面32との
夫々に表示するので、描画を容易に行うことができる、
という効果がある。また、メモリー性のある表示媒体を
用いることにより、画像の保存、印刷配布などの手間を
省くことが可能であるので、画面に表示した内容を効率
的に配布でき、迅速、かつ正確な情報伝達を実現でき
る、という効果がある。
【0090】さらに、粒子表示媒体により画面を構成し
た場合は、反射型で大画面、高コントラストな表示を実
現出きるので、明るい室内での表示が可能であり、会議
体での参加者の作業が容易となる、という効果がある。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、大
画面に図や表の枠などを容易に描画でき、詳細な表示も
良好に認識することが可能である、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の表示システムの
概略を示す説明図であり、図1(A)は、ディスプレイ
の大画面に部分画像を表示し、小画面に全体画像を表示
した場合の説明図であり、図1(B)は、大画面に全体
画像を表示し、小画面に部分画像を表示した場合の説明
図である。
【図2】 図2(A)は、粒子表示媒体の概略構成を説
明する断面図であり、図2(B)は、図2(A)のスペ
ーサの斜視説明図である。
【図3】 制御部により画像を表示させるときの説明図
である。
【図4】 対向する電極間の電位差と表示面の反射率と
の関係を示すグラフ及び、粒子の付着状態を説明する説
明図である。
【図5】 図1に示したディスプレイの大画面及び小画
面との接続構成を示す説明図である。
【図6】 図1に示したディスプレイの大画面及び小画
面との別の接続構成を示す説明図である。
【図7】 図7(A)はペン部材により入力前の画面の
状態を示す断面説明図であり、図7(B)はペン部材に
より入力後の画面の状態を示す断面説明図である。
【図8】 図8(A)はペン部材により入力前の別の画
面構成での画面の状態を示す断面説明図であり、図8
(B)はペン部材により入力後の別の画面構成での画面
の状態を示す断面説明図である。
【図9】 表示基板に内部に金属などの導電性材料を充
填したスルーホールを設けた画面の構成を示す断面説明
図である。
【図10】 図1に示したディスプレイの大画面と小画
面とが共に同じ画像を表示したときの説明図である。
【図11】 第2の実施の形態の表示システムの概略を
示す説明図であり、メインディスプレイの大画面に全体
画像、小画面に部分画像を表示した時の状態を示す説明
図である。
【図12】 第2の実施の形態の表示システムの概略を
示す説明図であり、メインディスプレイの大画面に部分
画像、小画面に全体画像を表示した時の状態を示す説明
図である。
【図13】 第2の実施の形態の表示システムの概略を
示す説明図であり、サブディスプレイが常に全体画像を
表示する時の状態を示す説明図である。
【図14】 図14(A)はペン部材によりメインディ
スプレイに新規画像を入力したときの状態を示す説明図
であり、図14(B)はペン部材によりサブディスプレ
イに新規画像を入力したときの状態を示す説明図であ
る。
【図15】 図11に示したメインディスプレイの大画
面及び小画面との接続構成及びメインディスプレイとサ
ブディスプレイとの接続構成を示す説明図である。
【図16】 メインディスプレイとサブディスプレイと
で表示する画像を同期させる為の一構成例を示す説明図
である。
【図17】 サブディスプレイをペーパー状の粒子表示
媒体としたときの状態を示す説明図である。
【図18】 通信回線を用いて遠隔地のサブディスプレ
イに画像を表示させるときの状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 画像表示システム 11 ディスプレイ(メインディスプレイ) 12 表示制御装置 141〜14n サブディスプレイ 15 粒子表示媒体 16 切り替えスイッチ 17 領域選択部 18 画像選択スイッチ 20 表示基板 21 感圧性導電性シート 22 表示側電極 23 背面基板 25 背面側電極 26 スペーサ 27 スルーホール 30 大画面 32 小画面 34、341〜34n ペン部材 36、制御部 37 切り替えスイッチ 38 配線 39 電源 40 着色粒子(黒粒子) 42 白粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/14 G09G 5/14 Z (72)発明者 町田 義則 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 酒巻 元彦 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 松永 健 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 5B069 CA13 JA06 KA02 5C080 AA16 CC01 EE01 EE17 EE31 GG06 JJ01 JJ02 JJ05 JJ06 KK02 KK05 KK52 5C082 AA03 AA05 AA25 BA32 BB02 BC02 CA54 CA81 CB06 DA89 MM09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体画像及び該全体画像の一部領域を示
    す部分画像のいずれか一方を表示する大画面と小画面と
    を備えた主表示媒体と、 前記大画面、及び、前記小画面のうちの少なくとも1つ
    の画面に新規画像を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された新規画像が他の画面に反
    映されるように、前記大画面、及び、前記小画面の表示
    状態を制御する表示制御手段と、 を備えた画像表示システム。
  2. 【請求項2】 前記大画面に表示された画像及び前記小
    画面に表示された画像のいずれか一方と同期した画像を
    表示する画面を備えた少なくとも1つの副表示媒体をさ
    らに備え、 前記入力手段は、前記副表示媒体の画面に新規画像を入
    力可能に構成されると共に、前記表示制御手段は、前記
    副表示媒体の画面以外の画面に入力された新規画像を前
    記副表示媒体の画面に表示されるように副表示媒体の画
    面の表示状態を制御することを特徴とする請求項1に記
    載の画像表示システム。
  3. 【請求項3】 前記主表示媒体は、大画面に表示する画
    像と小画面に表示する画像との夫々を全体画像及び部分
    画像のいずれかに切り換える切り替え手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像
    表示システム。
  4. 【請求項4】 前記大画面に表示された画像の一部を、
    前記小画面に表示させる画像領域として選択する領域選
    択手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3
    に記載の画像表示システム。
  5. 【請求項5】 前記副表示媒体は、前記大画面に表示さ
    れた画像又は前記小画面に表示された画像のいずれか一
    方の画像を選択して前記副表示媒体の画面に表示する画
    像選択手段を有することを特徴とする請求項1から請求
    項4のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  6. 【請求項6】 前記主表示手段と前記副表示手段は有線
    又は無線による通信回線を介して接続されていることを
    特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載
    の画像表示システム。
  7. 【請求項7】 前記前記大画面、前記小画面及び前記副
    表示媒体の画面のうちの少なくとも1つの画面が表示メ
    モリー性を有する表示媒体であることを特徴とする請求
    項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像表示シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記表示メモリー性を有する表示媒体
    は、 少なくとも表示側が透明で、かつ、対向して配置された
    一対の基板と、前記一対の基板間に電界を発生させる電
    界発生手段と、前記一対の基板間に封入され、かつ、前
    記一対の基板間に発生された電界に応じて前記表示側の
    基板に移動する色及び帯電特性が異なる少なくとも2種
    類の粒子群と、から構成された粒子表示媒体であること
    を特徴とする請求項7に記載の画像表示システム。
  9. 【請求項9】 前記入力手段は、 ペン形状の書き込み部材と、 該書き込み部材を前記一対の基板のうちのいずれか一方
    の基板に近接または接触することによって該書き込み部
    材と近接又は接触した領域の基板間に電界を生じさせる
    電界発生手段と、 を備えていることを特徴とする請求項8に記載の画像表
    示システム。
  10. 【請求項10】 前記前記大画面、前記小画面及び前記
    副表示媒体の画面は、夫々画素ごとに電極が形成された
    粒子表示媒体より構成され、夫々対応する画素位置が配
    線により電気的に接続されていることを特徴とする請求
    項8または請求項9に記載の画像表示システム。
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