JP2009069411A - 電気泳動表示装置、制御装置、印加方法、プログラム、および印加装置 - Google Patents

電気泳動表示装置、制御装置、印加方法、プログラム、および印加装置 Download PDF

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Abstract

【課題】交番電圧等の印加に伴い流れる電流を低減可能な電気泳動表示装置等を提供する。
【解決手段】交番電圧は、図5(a)に示すように、まず、正方向に立ち上がる+V1のパルス状電圧が時間T2印加される。そして、+V1の電圧印加が終了してから時間T3(所定時間、休止時間)経過後、負方向に立ち上がる−V1のパルス状電圧の印加が開始される。なお、この−V1のパルス状電圧の印加時間は、+V1のパルス状電圧の印加時間と同じT2である。そして、−V1のパルス状電圧の印加が終了してから時間T3経過後、再度+V1のパルス状電圧の印加が開始される。そして、本実施形態では、+V1のパルス状電圧の印加、時間T3の経過、−V1のパルス状電圧の印加、時間T3の経過を一単位とし、この一単位が複数回繰り返されていく。
【選択図】図5

Description

本発明は、電気泳動現象等を利用した電気泳動表示装置等に関するものである。
電極に対する微粒子の固着によって生じる表示むらやコントラストの低下等を防止するため、電極に対し交番電圧を印加する交番電圧印加回路を備えた電気泳動表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭52−24497号公報
ところで、交番電圧の印加に伴い装置内に電流が流れることとなるが、交番電圧の印加態様によっては、この電流が大きくなる。そして、流れる電流が大きくなると、装置における各部が劣化しやすくなるなどの不具合が生じてしまう。また、流れる電流が大きくなると表示装置内に気泡が発生し表示品位が低下するおそれもある。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、交番電圧等の印加に伴い流れる電流を低減可能な電気泳動表示装置等を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される電気泳動表示装置は、第1の電極と、当該第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とが当該第1の電極と当該第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルと、前記第1の電極と前記第2の電極とに対し互いに極性の異なる第1の電圧と第2の電圧とを交互に複数回印加する印加手段とを備え、前記印加手段は、前記第1の電圧の印加終了から所定時間経過後前記第2の電圧の印加を開始し、当該第2の電圧の印加終了から所定時間経過後当該第1の電圧の印加を開始することを特徴とする。
ここで、前記印加手段は、前記電気泳動表示パネルにおける初期表示又は表示変更に先立ち前記第1の電圧と前記第2の電圧とを交互に複数回印加することを特徴とすることができる。
また、前記印加手段が前記第1の電極および前記第2の電極に対し前記第1の電圧および前記第2の電圧を印加するための印加ラインを更に備え、前記印加手段は、前記第1の電圧の印加終了に伴い前記電気泳動表示パネルから前記印加ラインに流れる電流が略零となった後に前記第2の電圧の印加を開始し、当該第2の電圧の印加終了に伴い当該電気泳動表示パネルから当該印加ラインに流れる電流が略零となった後に当該第1の電圧の印加を開始することを特徴とすることができる。
さらに、前記印加手段は、前記第1の電極に対応して設けられ当該第1の電極を直流電源部の陽極側又は陰極側に接続する第1のスイッチング部と、前記第2の電極に対応して設けられ当該第2の電極を当該直流電源部の陽極側又は陰極側に接続する第2のスイッチング部とを備え、当該第1のスイッチング部および当該第2のスイッチング部にてスイッチングを行うことで前記第1の電圧又は前記第2の電圧を印加し、前記第1のスイッチング部および前記第2のスイッチング部の各々は、対応する電極を前記直流電源部の陽極側に導通/非導通状態とする第1の導通/非導通部と、当該第1の導通/非導通部に直列接続され、当該対応する電極を当該直流電源部の陰極側に導通/非導通状態とする第2の導通/非導通部とを備え、導通状態にある一方の導通/非導通部を非導通状態とした後に非導通状態にある他方の導通/非導通部を導通状態とし当該対応する電極を当該直流電源部の陽極側又は陰極側に接続することができる。
また、前記帯電粒子は、前記分散媒とともにマイクロカプセル内に封入されていることを特徴とすることができる。
また、本発明を制御装置と捉えた場合、本発明が適用される制御装置は、第1の電極と第2の電極との間に帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とが配設される電気泳動表示パネルを制御する制御装置であって、前記第1の電極と前記第2の電極とに対し互いに極性の異なる第1の電圧と第2の電圧とを交互に複数回印加し、前記複数回印加に際して、前記第1の電圧の印加終了から所定時間経過後前記第2の電圧の印加を開始し、当該第2の電圧の印加終了から所定時間経過後当該第1の電圧の印加を開始する。
さらに、本発明を印加方法と捉えた場合、本発明が適用される印加方法は、第1の電極と第2の電極との間に帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とが配設される電気泳動表示パネルに対する電圧の印加方法であって、前記第1の電極と前記第2の電極とに対し互いに極性の異なる第1の電圧と第2の電圧とを交互に複数回印加し、前記複数回印加に際して、前記第1の電圧の印加終了から所定時間経過後前記第2の電圧の印加を開始し、当該第2の電圧の印加終了から所定時間経過後当該第1の電圧の印加を開始する。
また、本発明をプログラムと捉えた場合、本発明が適用されるプログラムは、第1の電極と第2の電極との間に帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とが配設される電気泳動表示パネルを制御するコンピュータ装置に、前記第1の電極と前記第2の電極とに対し互いに極性の異なる第1の電圧と第2の電圧とを交互に複数回印加し、前記複数回印加に際して、前記第1の電圧の印加終了から所定時間経過後前記第2の電圧の印加を開始し、当該第2の電圧の印加終了から所定時間経過後当該第1の電圧の印加を開始する機能を実現させる。
さらに、本発明を印加装置と捉えた場合、本発明が適用される印加装置は、第1の電極と第2の電極との間に帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とが配設される電気泳動表示パネルの当該第1の電極と当該第2の電極とに対し交番電圧の印加を行う印加装置であって、前記交番電圧の極性を切り替える際に電圧の印加を行わない休止時間を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、本発明の構成を採用しない場合に比べ、交番電圧等の印加に伴い流れる電流を低減させることができる。
―第1の実施形態―
以下、添付図面を参照して、本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態に係る電気泳動表示装置を示す概略構成図である。
同図に示す電気泳動表示装置1は、電界の作用により可逆的に視認状態を変化させることが可能な表示装置である。この電気泳動表示装置1は、電気泳動表示パネル10と、この電気泳動表示パネル10を制御する制御装置20とから概略構成されている。なお、このような電気泳動表示装置1は、例えば、時計、カレンダー、電子ペーパー、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどにおいて使用される電子棚札などに用いられる。
詳細は後述するが、電気泳動表示パネル10は、共通電極13、画素電極14、および白粒子15aや黒粒子15bを分散した電気泳動インク15などから構成され、文字、数字、図形などの表示を行う。
制御装置20は、ドライバ30と、制御部40とを主要部として備えている。なお、本実施形態におけるドライバ30および制御部40は、印加手段、印加装置として機能している。
ドライバ30には、後述する直流電源部から電圧が印加された状態となっており、また、ドライバ30には、複数のスイッチング部が設けられた状態となっている。なお、ドライバ30の詳細については後述する。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)や、プログラム等が記録されるROM(Read Only Memory)等を備え、ドライバ30を介して、電気泳動表示パネル10を制御する。
次に、電気泳動表示パネル10およびドライバ30について詳細に説明する。
図2は、電気泳動表示パネル10およびドライバ30を示した図である。なお、本図では、制御部40の図示を省略している。
本実施形態における電気泳動表示パネル10は、電界の向きを制御することにより所望の表示を得ることが可能なパネルである。また、本電気泳動表示パネル10は、低コスト、視野角が通常の印刷物並に広い、消費電力が小さい、また、表示のメモリ性を有する等の長所を有している。さらに、本電気泳動表示パネル10は、表示したい文字や絵の形にパターンニングした電極を用いる所謂セグメント方式を採用している。セグメント方式を採用した電気泳動表示パネルは、例えば、デジタル時計や、電子棚札などに用いられる。なお、電子ブック等の高品位表示が求められるものについては、TFTなどのスイッチング素子を用いたドットマトリクス方式を採用することができる。
より詳細に説明すると、本実施形態における電気泳動表示パネル10は、基板11と、対向基板12と、共通電極13と、画素電極14と、帯電粒子を分散させた電気泳動インク15とを備えている。また、電気泳動表示パネル10は、基板11と対向基板12との間にこれら基板間の隙間を規定値に保つための隙間材(不図示)と、基板11および対向基板12の端部に上記電気泳動インク15の外部への漏れだしを防止する封止材(不図示)とを備えている。
基板11は、電気泳動表示パネル10のベースとなる部材であるとともに、画素電極14等の部材を支持する機能を有している。
対向基板12は、基板11と同様に電気泳動表示パネル10のベースとなる部材である。また、対向基板12は、電気泳動インク15を挟んで基板11の対向位置に配設される。さらに、対向基板12は、基板11に所定の隙間を介して貼着された状態となっている。また、対向基板12は、共通電極13等の部材を支持する機能を有している。
第1の電極の一例としての共通電極13は、対向基板12の内面全体にわたり形成されている。また、この共通電極13には、ドライバ30から所定の電圧が印加される構成となっている。
第2の電極の一例としての画素電極14は、基板11の内面且つ共通電極13の対向位置に、複数設けられている。また、画素電極14は、表示を行いたい所定の形にパターンニングされている。この画素電極14には、共通電極13と同様にドライバ30から所定の電圧が印加される構成となっている。
ここで、電気泳動表示パネル10においては、少なくとも一方側が表示面(観測面)となる。このため、表示面側における基板および電極については、光透過性が高いことが必要である。そこで、本実施形態においては、上記対向基板12および共通電極13を光透過性が高い材料を用いる構成としている。なお、対向基板12および共通電極13は、透明であることがより望ましい。また、本実施形態においては、対向基板12および共通電極13を光透過性が高い材料を用い対向基板12側を表示面とする構成としたが、基板11および画素電極14についても透明性が高い材料を用いれば他方側も表示面とすることができる。また、電気泳動表示パネル10に対して可撓性が求められる場合、基板11および対向基板12には、フィルム状あるいはシート状の樹脂基板が用いられる。
基板11および対向基板12には、例えば樹脂材料を用いることができる。なお、表示面側に位置する対向基板12のように高い透明性が要求される場合、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)などが用いられる。
共通電極13および画素電極14には、例えばアルミニウムや銅などの一般的な導電材料を用いることができる。なお、表示面側に位置する共通電極13のように透明性が要求される場合、例えば、ITO(インジウムスズ酸化物)等の導電性酸化物などが用いられる。この導電性酸化物は、画素電極14に対して用いることももちろん可能である。
電気泳動インク15は、基板11と対向基板12との間に封入された状態となっている。また、この電気泳動インク15は、正に帯電した白粒子15aと、負に帯電した黒粒子15bと、これらの粒子を分散させる分散媒15cとから構成されている。
帯電粒子の一例としての白粒子15aには、例えば酸化チタン等の白色顔料や、白色の樹脂粒子、または白色に着色された樹脂粒子等を用いることができる。
帯電粒子の一例としての黒粒子15bには、例えばチタンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料や、黒色に着色された樹脂粒子等を用いることができる。
また、これら粒子は、コントラスト表示可能な範囲で様々な色の粒子を任意に用いることも可能であり、白と赤、白と青、黄色と黒などのような組合せとすることもできる。また、本実施形態においては、白粒子15aと黒粒子15bの2種類の帯電粒子を用いているが、1種類の帯電粒子のみを用いる構成とすることもできる。
分散媒15cには、従来より電気泳動表示装置に用いられている種々の低誘電率有機溶媒などを用いることが可能であり、また、分散媒15cには、分散剤や電荷制御剤等の添加剤を添加して用いることもできる。
一方、本実施形態におけるドライバ30には、VFD(Vacuum Fluorescent Display:蛍光表示管)ドライバやPDP(Plasma Display Panel:プラズマディスプレイパネル)ドライバ等の市販されている高耐圧ドライバを用いることができる。
電気泳動表示パネル10における表示内容の変更は、対向して配置された共通電極13および画素電極14に電圧を印加し、両電極間に形成された電界により白粒子15aおよび黒粒子15bを移動させることで行われる。表示内容の変更を行う際に必要な電位差は、共通電極13と画素電極14との距離、白粒子15a,黒粒子15bの特性等に依存し、例えば、50V程度必要とされる。
ドライバ30について更に詳細に説明する。本実施形態におけるドライバ30は、その内部に、共通電極13および画素電極14に電圧を印加することで所定の表示を可能とする駆動回路36を備えている。
駆動回路36は、ドライバ30の外部に設けられた直流電源部60の陽極(アノード)側に接続された給電線31、直流電源部60の陰極(カソード)側に接続された接地線32を備えている。また、駆動回路36は、共通電極13および画素電極14の各々に電気的に接続された複数の出力ライン(印加ライン)34a〜34dを備えている。また、各出力ライン34に対応して設けられるとともに、出力ライン34の各々を給電線31又は接地線32に電気的に接続する複数のスイッチング部33a〜33dを備えている(以下、「スイッチング部33」とも称する。)。なお、各スイッチング部33は、直流電源部60に対して並列接続されている。また、本実施形態では、スイッチング部33aが第1のスイッチング部として機能し、スイッチング部33bが第2のスイッチング部として機能している。
ここで、スイッチング部33aを一例に、各スイッチング部33について詳細に説明する。スイッチング部33aは、給電線31と接地線32とを、電気的に導通し又は非導通とする第1の導通/非導通部37および第2の導通/非導通部38を備えている。なお、第1の導通/非導通部37および第2の導通/非導通部38は、直列的に接続されている。
第1の導通/非導通部37は、給電線31側に設けられるとともに、アノード側端子A1、カソード側端子C1、およびゲート端子G1の3つ端子を備える3端子素子により構成されている。ここで、アノード側端子A1は給電線31に接続され、カソード側端子C1は第2の導通/非導通部38に接続され、また、ゲート端子G1は、制御部40(図1参照)に接続されている。
第2の導通/非導通部38は、接地線32側に設けられるとともに、アノード側端子A2、カソード側端子C2、およびゲート端子G2の3つ端子を備える3端子素子により構成されている。ここで、アノード側端子A2は第1の導通/非導通部37におけるカソード側端子C1に接続され、カソード側端子C2は接地線32に接続され、また、ゲート端子G2は、制御部40に接続されている。
一方、出力ライン34aは、第1の導通/非導通部37におけるカソード側端子C1、第2の導通/非導通部38におけるアノード側端子A2の両者に電気的に接続されている。
第1の導通/非導通部37は、ゲート端子G1にて制御部40からの所定信号を受け付けた場合に、出力ライン34aと給電線31とを、導通状態とし又は非導通状態とする。また、第2の導通/非導通部38は、ゲート端子G2にて制御部40からの所定信号を受け付けた場合に、出力ライン34aと接地線32とを、導通状態とし又は非導通状態とする。なお、第1の導通/非導通部37、第2の導通/非導通部38は、例えば、FET(Field Effect Transistor)により構成することができる。
次に、本実施形態における電気泳動表示パネル10の基本的な動作について説明する。
図3は、電気泳動表示パネル10の動作を説明するための図である。
まず、本実施形態における電気泳動表示パネル10にて表示を行う場合、例えば、全体を白表示とするリセット動作が実行され、次いで表示動作が実行される。換言すれば、全体を白表示とするリセット動作が実行され、次いで初期表示が行われる。そして、表示動作(初期表示)がなされた後、表示が変更される表示変更動作が繰り返される。
図2も用いて詳細に説明すると、リセット動作を行う場合、スイッチング部33aにて出力ライン34aが接地線32に接続される。また、スイッチング部33b,33c,33dにて、出力ライン34b,34c,34dが給電線31に接続される。この結果、画素電極14から共通電極13に向かう電界が発生し、正に帯電した白粒子15aは共通電極13に向かって移動し、負に帯電した黒粒子15bは画素電極14に向かって移動する。このため、図3(a)に示すように、表示面側に位置する共通電極13側に白粒子15aが位置し、全体が白表示となる。なお、本実施形態においては、正に帯電した白粒子15a、負に帯電した黒粒子15bを用いているが、このような帯電状態は一例であり、白粒子15aを負に帯電させることもできるし、黒粒子15bを正に帯電させることもできる。
次いで、表示動作(初期表示)が実行される(図3(b)参照)。ここでは、図中中央の領域が黒表示となる場合の動作について説明する。白表示の一部を黒表示とする場合、スイッチング部33aにて出力ライン34aが給電線31に接続される。また、黒表示を行おうとする領域に対応した画素電極14(図中中央の画素電極14)に接続された出力ライン34cが、スイッチング部33cにて接地線32に接続される。一方、表示の変更を行わない領域(表示を維持する領域)に対応した画素電極14(図中両端の画素電極14)に接続された出力ライン34b,34dは、スイッチング部33b,33dにて給電線31に接続される。
この結果、図中中央の画素電極14と共通電極13との間に、共通電極13から画素電極14に向かう電界が発生し、この電界が発生した部分において黒表示がなされる。また、図中両端の画素電極14と共通電極13とはほぼ等電位となる。即ち、電界の強度が実質的にゼロとなる。このため、白粒子15aおよび黒粒子15bの移動が抑制されこの部分においては黒表示がなされず、白表示のまま維持される。そして、このような表示動作がなされた後、表示が変更される表示変更動作が繰り返されていく。
次に、表示変更動作について説明する。本実施形態における表示変更動作は、消去を要する黒表示を白表示へと変更するステップ(以下、「消去ステップ」と称する)と、白表示を黒表示へと変更するステップ(以下、「書き込みステップ」と称する)の2ステップにより構成される。なお、この2つのステップは、消去ステップの方が、書き込みステップより先に行われる。
図4は、表示変更動作を説明するための図である。
図4(a)は、消去ステップにおける電気泳動表示パネル10の状態を示している。
この消去ステップにおいては、出力ライン34aが接地線32に接続され、白表示へと変更する領域(表示を消去する領域)に対応した画素電極14に接続された出力ラインが給電線31に接続される。また、白表示への変更を行う領域以外の領域(表示状態を維持する領域)に対応した画素電極14に接続された出力ラインが、接地線32に接続される。この結果、所定領域が白表示へと変更されるとともに、この所定領域以外の領域においては、表示状態が維持される。
例えば、図中中央の黒表示を白表示へと変更し表示の消去を行う場合、出力ライン34aが接地線32に接続され、図中中央の画素電極14に接続された出力ライン34cが給電線31に接続される。この結果、図中中央の画素電極14から共通電極13に向かう電界が発生し、図中中央の黒表示は白表示へと変更される。また、図中両端の画素電極14に接続された出力ライン34b,34dは、接地線32に接続され、この両端の画素電極14と共通電極13とはほぼ等電位となる。この結果、この両端に位置する画素電極14に対応した領域においては、表示状態が維持される。
次に、書き込みステップについて説明する。
図4(b)は、書き込みステップにおける電気泳動表示パネル10の状態を示している。
書き込みステップにおいては、出力ライン34aが給電線31に接続される。また、黒表示へと変更する領域に対応した画素電極14に接続された出力ラインは、接地線32に接続される。一方、黒表示への変更を行う領域以外の領域(表示状態を維持する領域)に対応した画素電極14に接続された出力ラインは、給電線31に接続される。
例えば、図中右端の白表示を黒表示へと変更し書き込みを行う場合、出力ライン34aは、給電線31に接続され、図中右端の画素電極14に接続された出力ライン34dは、接地線32に接続される。この結果、共通電極13から図中右端の画素電極14に向かう電界が発生し、図中右端の白表示は黒表示へと変更される。一方で、図中中央および左端の画素電極14に接続された出力ライン34b,34cは、給電線31に接続される。この結果、図中中央および左端の画素電極14と共通電極13とはほぼ等電位となる。この結果、図中中央および左端に位置する画素電極14に対応した領域においては、表示状態が維持される。
ところで、本実施形態における電気泳動表示パネル10においては、時間の経過とともに白粒子15a等が徐々に凝集し、表示にドット状の欠陥などが生じる場合がある。また、時間の経過とともに白粒子15a等と共通電極13等との付着強度が増し、白粒子15a等が共通電極13などに強固に付着する所謂焼き付きが発生する場合がある。この結果、コントラストの低下などが発生し表示品位が低下してしまう。そこで、本実施形態では、消去ステップに先立ち、および書込ステップに先立ち、共通電極13および画素電極14に対して、正負が切り替わる(極性の切り替わる)交番電圧を印加する構成としている。交番電圧を印加した場合、白粒子15a、黒粒子15bが振動等し、凝集状態にある白粒子15a等の解離が促進され、また、共通電極13等から白粒子15a等を引き離すことが可能となる。なお、交番電圧の印加タイミングは、消去ステップ等を行う直前に限られず、例えば上記初期表示に先立って行うこともできる。また、上記リセット動作に先立って行うこともできる。即ち、消去ステップ等を行う直前に限られず、他のタイミングで印加することもできる。
図5は、共通電極13および画素電極14に印加される電圧(共通電極13と画素電極14との電位差)の詳細を、従来の電圧印加形態とともに示したものである。なお、本図における印加電圧(V)は、画素電極14から共通電極13に向かって電界が形成される場合を正で示している。
本実施形態では、上記のとおり、消去ステップ、書き込みステップに先立ち、共通電極13および画素電極14に対して交番電圧を印加する構成としている。付言すると、消去ステップ、書き込みステップが行われる直前に、共通電極13および画素電極14に対して交番電圧を印加する構成としている。
この交番電圧は、図5(a)に示すように、まず、正方向に立ち上がる+V1のパルス状電圧(第1の電圧)が時間T2印加される。そして、+V1の電圧印加が終了してから時間T3(所定時間、休止時間)経過後、負方向に立ち上がる−V1のパルス状電圧(第2の電圧)の印加が開始される。なお、この−V1のパルス状電圧の印加時間は、+V1のパルス状電圧の印加時間と同じT2である。そして、−V1のパルス状電圧の印加が終了してから時間T3経過後、再度+V1のパルス状電圧の印加が開始される。そして、本実施形態では、+V1のパルス状電圧の印加、時間T3の経過、−V1のパルス状態電圧の印加、時間T3の経過を一単位とし、この一単位が複数回繰り返されていく。なお、本実施形態における交番電圧の総印加時間は、T1となっている。また、上記時間T2は、消去ステップや書き込みステップにおいて印加される電圧の印加時間よりも短くなっている。
ここで、例えば+V1のパルス状電圧の印加が終了すると、共通電極13および画素電極14を通じて電気泳動表示パネル10から放電電流等が流れるようになる(詳細は後述)。上記−V1のパルス状電圧は、この放電電流等がほぼ零となった状態の後に、印加することが好ましい。換言すれば、時間T3を放電電流等の値が零となるような値に設定することが好ましい。このような構成とすることで、−V1のパルス状電圧を印加した際に流れる電流のピーク値(例えばピーク値P12(図6(a)参照))を低下させることができる。また、−V1のパルス状電圧の印加が終了した場合にも、放電電流等が流れるようになる。このため、+V1のパルス状電圧は、この放電電流等がほぼ零となった状態の後に、印加することが好ましい。換言すれば、時間T3を放電電流等の値が零となるような値に設定することが好ましい。このような構成とすることで、+V1のパルス状電圧を印加した際に流れる電流のピーク値(例えばピーク値P14(図6(a)参照))を低下させることができる。
なお、+V1のパルス状電圧の印加は、出力ライン34a(図2参照)を接地線32に接続するとともに、画素電極14に接続された出力ライン34b等を給電線31に接続することにより行われる。また、−V1のパルス状電圧の印加は、出力ライン34aを給電線31に接続するとともに、画素電極14に接続された出力ライン34b等を接地線32に接続することにより行われる。なお、交番電圧は、全ての表示領域(画素電極14)に対して印加することも出来るし、一部の表示領域に印加することもできる。
一方、従来における交番電圧は、図5(b)に示すように、+V1のパルス状電圧の印加後、時間T3の経過を待つことなく、−V1のパルス状電圧を印加する構成となっている。即ち、従来における交番電圧は、電圧の印加が行われない休止時間を設けることなく、連続的にパルス状の電圧を印加する構成となっている。
ところで、共通電極13および画素電極14に対して交番電圧を印加した際、交番電圧の印加形態によって流れる電流の大きさが異なるようになる。
ここで、図6は、交番電圧を印加した際に出力ライン34aに流れる電流を示したものである。なお、図6(a)は、本実施形態における交番電圧を印加した際に流れる電流を示し、図6(b)は、図5(b)に示した形態にて交番電圧を印加した際に流れる電流を示している。また、本図においては、印加電圧を濃い実線で示し、電流を薄い実線で示している。さらに、直流電源部60に50Vの電源を用いた場合を示している。また、各パルス状電圧の印加時間は、10msecとした。
本実施形態では、図6(a)に示すように、最初に印加される+50V(+V1)のパルス状電圧によって、まず、正方向に立ち上がりピーク値P10を有する充電電流が流れる。その後、時間の経過に応じて順次低下していく電流が流れるようになる。なお、この順次低下していく電流は、白粒子15a等において生じる分極に対応して流れる分極電流などであると考えられる。
そして、最初の+50Vのパルス状電圧の印加が終了すると、放電が開始されるとともに白粒子15a等における分極が解かれ、負方向に立ち上がりピーク値P11を有する電流が流れる。次いで、−50V(−V1)のパルス状電圧が印加されると、負方向に立ち上がりピーク値P12を有する充電電流が流れる。その後、時間の経過に応じて順次低下していく電流が流れるようになる。なお、この順次低下していく電流の開始点における値は、−0.25mAであった。また、−50Vのパルス状電圧は、+50Vのパルス状電圧の印加が終了してから1msec経過後に印加を開始した。
そして、−50Vのパルス状電圧の印加が終了すると、放電が開始されるとともに白粒子15a等における分極が解かれ、正方向に立ち上がりピーク値P13を有する電流が流れる。また、本実施形態では、上記のとおり、+V1のパルス状電圧と−V1のパルス状電圧とが交互に印加される。そして、これらの電圧印加、印加終了に応じて、ピーク値P14,P15,P16を有する電流が流れる。
一方、従来の印加形態では、図6(b)に示すように、最初に印加される+50V(+V1)のパルス状電圧によって、まず正方向に立ち上がりピーク値P20を有する充電電流が流れる。その後、時間の経過に応じて順次低下していく電流が流れるようになる。
その後、この+50Vのパルス状電圧の印加が終了するが、従来の印加形態の場合、この印加の終了と同時に−50V(−V1)のパルス状電圧が印加される。このため、+50Vのパルス状電圧の印加が終了した際(−50Vのパルス状電圧の印加を開始した際)に流れる電流には、放電等によって生じる電流と充電電流とが含まれる状態となる。
このため、+50Vのパルス状電圧の印加が終了した際(−50Vのパルス状電圧の印加が開始された際)に流れる電流のピーク値P21は、絶対値で比較した場合に、本実施形態におけるピーク値P11やピーク値P12よりも大きいものとなる。なお、本発明者が実際に測定を行ったところ、ピーク値P11は、約270mA、ピーク値P12は、約70mA、ピーク値P21は、約470mAであった。
また、ピーク値P21となる電流が流れた後、この従来の形態においても、順次低下していく電流が流れるが、この順次低下していく電流の開始点における値は、−0.35mAとなり、本実施形態における上記−0.25mAよりも絶対値が大きいものとなった。
以後、従来の印加形態においては、ピーク値P22、ピーク値P23を有する電流が流れるが、ピーク値P22は、ピーク値P13、ピーク値P14よりも絶対値が大きくなり、また、ピーク値P23は、ピーク値P15、ピーク値P16よりも絶対値が大きくなる。
本実施形態では、上記のように電流値(特に、ピーク値)を低下させることが可能となる。このため、電気泳動表示装置1を構成する各部(各部品)の劣化を、従来の印加形態に比べ抑制することが可能となる。また、電流値を低下可能となった結果、電流値を時間で積分した値も低下させることが可能となり、従来の印加形態に比べ、各部(各部品)の劣化を抑制することが可能となる。
また、各部に対する電流の影響は、電流値の2乗に比例すると考えられ、わずかな電流値の違いが各部に対し大きく影響を与えることになる。例えば、上記0.35mAを2乗したものと0.25mAを2乗したものとを比較した場合、その関係は、約2:1となる。このため、本実施形態における印加形態は、従来の印加形態に比べ、各部に対する影響を約1/2に抑えることができると考えられる。
さらに、電流値が大きくなると、例えば電気泳動表示パネル10における分散媒15c中に気泡が発生しやすくなるが、本実施形態の構成により、従来の印加形態に比べ気泡の発生を抑えることができる。この結果、表示品位の低下も、従来の印加形態に比べ抑制可能となる。
なお、本実施形態における駆動回路36(図2参照)を用い、上記+50Vのパルス状電圧を印加する場合、出力ライン34aがスイッチング部33aにて接地線32に接続される。詳細には、第1の導通/非導通部37が非導通状態とされ、第2の導通/非導通部38が導通状態とされ、出力ライン34aが接地線32に接続される。そして、この状態から−50Vのパルス状電圧を印加する場合、第1の導通/非導通部37が非導通状態から導通状態に切り替えられ、第2の導通/非導通部38が導通状態から非導通状態へと切り替えられ、出力ライン34aが給電線31に接続される。
ところで、従来の形態の交番電圧を本実施形態における駆動回路36を用いて印加する場合、第1の導通/非導通部37が非導通状態から導通状態へ切り替えられると同時に、第2の導通/非導通部38が導通状態から非導通状態へと切り変えられる。この場合、第1の導通/非導通部37および第2の導通/非導通部38の両者が一時的に導通状態(通電状態)となり、短絡が生じてしまう。なお、スイッチング部33b,33c,33dにおいても、同様に短絡が生じてしまう。
本実施形態における印加形態では、第2の導通/非導通部38が導通状態から非導通状態となった後に、第1の導通/非導通部37が非導通状態から導通状態となる。換言すれば、第2の導通/非導通部38において非導通状態への移行が終了した後に、第1の導通/非導通部37において導通状態への移行が開始される。このため、各スイッチング部33における短絡を防止することが可能となる。
ここで、上記実施形態では、制御部40(図1参照)内に、時間T2などを管理するタイマー部(不図示)を設ける構成としている。ここで、制御部40以外にタイマー部を設ける構成とすることもできる。以下、この点について説明する。
図7は、複数台の電気泳動表示装置1により構成した表示システムの概略を示した概略構成図である。
同図に示すように、本表示システムは、ネットワークに接続された複数(本実施形態においては3つ)の電気泳動表示装置1と、同じくネットワークに接続され電気泳動表示装置1の各々を個別に制御する制御端末70とから構成されている。
各電気泳動表示装置1は、図1で示した電気泳動表示装置1と同様に、電気泳動表示パネル10と、制御装置20とを備えている。また、制御装置20は、ドライバ30と、制御部40とを備えている。また、本実施形態における制御装置20は、制御部40と制御端末70とを接続し、制御部40と制御端末70の通信を可能とするインターフェース部50を備えている。なお、各装置(各部)の構成、機能については、図1で示した電気泳動表示装置1と同様であるため、説明を省略する。
制御端末70は、上述のとおり、電気泳動表示装置1の各々を個別に制御する。また、制御端末70は、タイマー部(不図示)を備えている。
上記図1で示した電気泳動表示装置1においては、制御部40の内部にタイマー部(不図示)を設け、このタイマー部を用いて時間T2等を管理していた。しかしながら、複数の電気泳動表示装置1を備えた表示システムの場合、各電気泳動表示装置1にタイマー部を設けてしまうと、システム全体のコストアップを招いてしまう。そこで、本実施形態においては、制御端末70にタイマー部(不図示)を設け、この制御端末70にて各電気泳動表示装置1における時間T2等を管理する構成としている。
また、電気泳動表示装置1は、家庭等で用いられる時計のように単一の形態で用いられるばかりでなく、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの電子棚札のように、複数台の形態で用いられる場合がある。このように、複数台の電気泳動表示装置1が用いられる場合、各電気泳動表示装置1に対応して設けられた制御装置20により、各電気泳動表示パネル10を制御する形態とすると、管理上煩雑となる。そこで、本実施形態においては、各電気泳動表示装置1と、制御端末70とをネットワークを介して接続し、制御端末70により各電気泳動表示パネル10を管理する構成としている。
―第2の実施形態―
次に第2の実施形態について説明する。
図8は、第2の実施形態における電気泳動表示パネル10を示した図である。第1の実施形態においては、共通電極13と画素電極14との間に液状体の電気泳動インク15をそのまま封入した構成となっていた。これに対し本第2の実施形態においては、電気泳動インク15をマイクロカプセル17に封入し、このマイクロカプセル17を共通電極13と画素電極14との間に配置した構成となっている。なお、第1の実施形態と同様の機能については、同様の符号を用いここではその説明を省略する。
本実施形態におけるマイクロカプセル17は、その内部に白粒子15a、黒粒子15b、および分散媒15cを保持する機能を有している。
マイクロカプセル17に用いられる材料としては、例えば、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリ尿素−ポリウレタン、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリスルホンアミド、ポリカーボネート、ポリスルフィネート、エポキシ、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニル、ゼラチンが挙げられる。なお、本マイクロカプセル17は、例えば、in-situ重合法、界面重合法、コアセルベーション法等により調製することができる。
共通電極13および画素電極14に所定の電圧を印加すると、マイクロカプセル17の内部に封入された白粒子15aおよび黒粒子15bが移動し、第1の実施形態と同様に表示面に黒表示、白表示を行うことができる。
なお、上記第1の実施形態で示したような処理を実行するプログラムは、記憶媒体、プログラム伝送装置の形態とすることもできる。すなわち、コンピュータ装置に実行させるプログラムを、CD−ROM、DVD、メモリ、ハードディスク等の記憶媒体に、コンピュータ装置が読み取り可能に記憶させることができる。また、プログラムを記憶させたCD−ROM、DVD、メモリ、ハードディスク等の記憶手段と、この記憶手段からプログラムを読み出し、プログラムを実行する装置側に、コネクタ、あるいはインターネットやLAN等のネットワークを介してプログラムを伝送する伝送手段とを備えるプログラム伝送装置とすることもできる。これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
第1の実施形態に係る電気泳動表示装置を示す概略構成図である。 電気泳動表示パネルおよびドライバを示した図である。 電気泳動表示パネルの動作を説明するための図である。 表示変更動作を説明するための図である。 共通電極および画素電極に印加される電圧の詳細を、従来の電圧印加形態とともに示したものである。 交番電圧を印加した際に出力ラインに流れる電流を示したものである。 複数台の電気泳動表示装置により構成した表示システムの概略を示した概略構成図である。 第2の実施形態における電気泳動表示パネルを示した図である。
符号の説明
1…電気泳動表示装置、10…電気泳動表示パネル、13…共通電極、14…画素電極、15a…白粒子、15b…黒粒子、15c…分散媒、17…マイクロカプセル、20…制御装置、30…ドライバ、33a〜33d…スイッチング部、34a〜34d…出力ライン、37…第1の導通/非導通部、38…第2の導通/非導通部、40…制御部、60…直流電源部

Claims (9)

  1. 第1の電極と、当該第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とが当該第1の電極と当該第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルと、
    前記第1の電極と前記第2の電極とに対し互いに極性の異なる第1の電圧と第2の電圧とを交互に複数回印加する印加手段とを備え、
    前記印加手段は、前記第1の電圧の印加終了から所定時間経過後前記第2の電圧の印加を開始し、当該第2の電圧の印加終了から所定時間経過後当該第1の電圧の印加を開始することを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 前記印加手段は、前記電気泳動表示パネルにおける初期表示又は表示変更に先立ち前記第1の電圧と前記第2の電圧とを交互に複数回印加することを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示装置。
  3. 前記印加手段が前記第1の電極および前記第2の電極に対し前記第1の電圧および前記第2の電圧を印加するための印加ラインを更に備え、
    前記印加手段は、前記第1の電圧の印加終了に伴い前記電気泳動表示パネルから前記印加ラインに流れる電流が略零となった後に前記第2の電圧の印加を開始し、当該第2の電圧の印加終了に伴い当該電気泳動表示パネルから当該印加ラインに流れる電流が略零となった後に当該第1の電圧の印加を開始することを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示装置。
  4. 前記印加手段は、前記第1の電極に対応して設けられ当該第1の電極を直流電源部の陽極側又は陰極側に接続する第1のスイッチング部と、前記第2の電極に対応して設けられ当該第2の電極を当該直流電源部の陽極側又は陰極側に接続する第2のスイッチング部とを備え、当該第1のスイッチング部および当該第2のスイッチング部にてスイッチングを行うことで前記第1の電圧又は前記第2の電圧を印加し、
    前記第1のスイッチング部および前記第2のスイッチング部の各々は、対応する電極を前記直流電源部の陽極側に導通/非導通状態とする第1の導通/非導通部と、当該第1の導通/非導通部に直列接続され、当該対応する電極を当該直流電源部の陰極側に導通/非導通状態とする第2の導通/非導通部とを備え、導通状態にある一方の導通/非導通部を非導通状態とした後に非導通状態にある他方の導通/非導通部を導通状態とし当該対応する電極を当該直流電源部の陽極側又は陰極側に接続する請求項1記載の電気泳動表示装置。
  5. 前記帯電粒子は、前記分散媒とともにマイクロカプセル内に封入されていることを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示装置。
  6. 第1の電極と第2の電極との間に帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とが配設される電気泳動表示パネルを制御する制御装置であって、
    前記第1の電極と前記第2の電極とに対し互いに極性の異なる第1の電圧と第2の電圧とを交互に複数回印加し、
    前記複数回印加に際して、前記第1の電圧の印加終了から所定時間経過後前記第2の電圧の印加を開始し、当該第2の電圧の印加終了から所定時間経過後当該第1の電圧の印加を開始する制御装置。
  7. 第1の電極と第2の電極との間に帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とが配設される電気泳動表示パネルに対する電圧の印加方法であって、
    前記第1の電極と前記第2の電極とに対し互いに極性の異なる第1の電圧と第2の電圧とを交互に複数回印加し、
    前記複数回印加に際して、前記第1の電圧の印加終了から所定時間経過後前記第2の電圧の印加を開始し、当該第2の電圧の印加終了から所定時間経過後当該第1の電圧の印加を開始する印加方法。
  8. 第1の電極と第2の電極との間に帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とが配設される電気泳動表示パネルを制御するコンピュータ装置に、
    前記第1の電極と前記第2の電極とに対し互いに極性の異なる第1の電圧と第2の電圧とを交互に複数回印加し、
    前記複数回印加に際して、前記第1の電圧の印加終了から所定時間経過後前記第2の電圧の印加を開始し、当該第2の電圧の印加終了から所定時間経過後当該第1の電圧の印加を開始する機能を実現させるためのプログラム。
  9. 第1の電極と第2の電極との間に帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とが配設される電気泳動表示パネルの当該第1の電極と当該第2の電極とに対し交番電圧の印加を行う印加装置であって、
    前記交番電圧の極性を切り替える際に電圧の印加を行わない休止時間を設けたことを特徴とする印加装置。
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