JP5037199B2 - 電気泳動表示装置、制御装置、表示変更方法、およびプログラム - Google Patents

電気泳動表示装置、制御装置、表示変更方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電気泳動現象等を利用した電気泳動表示装置等に関するものである。
文字や図形などを表示する電気泳動表示装置として、例えば、スペーサーなどを介して対向配置された少なくとも一方が透明な一対の電極と、帯電粒子を含み電極間に封入される表示用液と、から構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第3612758号公報
ここで、電気泳動表示装置においては、電極に対して電圧が印加されることで帯電粒子が移動し、表示の変更が行われる。ところで、電気泳動表示装置においては、表示変更の実行回数や時間の経過などに応じてコントラストが低下する傾向にある。そして、コントラストが低下すると表示の鮮明さが失われ、表示品位が低下してしまう。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、コントラストの低下を抑制可能な電気泳動表示装置等を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される電気泳動表示装置は、第1の電極と、第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、帯電粒子と帯電粒子を分散させる分散媒とを少なくとも含む電気泳動インクが第1の電極と第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルと、電気泳動表示パネルの第1の電極と第2の電極とに対して電圧を印加する印加手段と、を備え、印加手段は、電気泳動表示パネルの表示変更に際し、所定の電圧を複数回印加した後に所定の電圧よりも小さい電圧を複数回印加することを特徴とする。
ここで、印加手段は、所定の電圧の印加回数を小さい電圧の印加回数よりも多くすることを特徴とすることができる。また、印加手段は、所定の電圧および小さい電圧を一定間隔で印加することを特徴とすることができる。さらに、印加手段は、所定の電圧および小さい電圧における各々の印加時間を略一定とすることを特徴とすることができる。
また、本発明を制御装置として捉えた場合、本発明が適用される制御装置は、第1の電極と、第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、帯電粒子と帯電粒子を分散させる分散媒とを少なくとも含む電気泳動インクが第1の電極と第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルを制御する制御装置であって、電気泳動表示パネルの表示変更に際し、第1の電極と第2の電極とに所定の電圧を複数回印加した後に所定の電圧よりも小さい電圧を複数回印加することを特徴とする。
ここで、制御装置は、所定の電圧の各々の印加時間の加算値を、小さい電圧の各々の印加時間の加算値よりも大きくすることを特徴とすることができる。
さらに、本発明を表示変更方法として捉えた場合、本発明が適用される表示変更方法は、第1の電極と、第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、帯電粒子と帯電粒子を分散させる分散媒とを少なくとも含む電気泳動インクが第1の電極と第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルにおける表示変更方法であって、電気泳動表示パネルの第1の電極と第2の電極とに所定の電圧を複数回印加した後に所定の電圧よりも小さい電圧を複数回印加することを特徴とする。
さらに、本発明をプログラムとして捉えた場合、本発明が適用されるプログラムは、第1の電極と、第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、帯電粒子と帯電粒子を分散させる分散媒とを少なくとも含む電気泳動インクが第1の電極と第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルを制御するコンピュータ装置に、電気泳動表示パネルの表示変更に際し、第1の電極と第2の電極とに所定の電圧を複数回印加した後に所定の電圧よりも小さい電圧を複数回印加する機能を実現させる。
本発明によれば、本構成を採用しない場合に比べ、コントラストの低下を抑制可能な電気泳動表示装置等を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る電気泳動表示装置1を示す概略構成図である。
同図に示す電気泳動表示装置1は、電界の作用により可逆的に視認状態を変化させることが可能な表示装置である。この電気泳動表示装置1は、電気泳動表示パネル10と、この電気泳動表示パネル10を制御する制御装置20とから概略構成されている。なお、このような電気泳動表示装置1は、例えば、時計、カレンダー、電子ペーパー、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどにおいて使用される電子棚札などに用いられる。
詳細は後述するが、電気泳動表示パネル10は、共通電極13、画素電極14、および帯電粒子を分散させた電気泳動インク15などから構成され、文字、数字、図形などの表示を行う。
制御装置20は、ドライバ30と、制御部40とを主要部として備えている。
ドライバ30には、不図示の電源部から電圧が印加された状態となっており、また、ドライバ30には、複数のスイッチング部が設けられた状態となっている。なお、ドライバ30の詳細については後述する。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)や、プログラム等が記録されるROM(Read Only Memory)等を備え、ドライバ30を介して、電気泳動表示パネル10を制御する。なお、制御部40は印加手段の1つとして機能する。また、本電気泳動表示装置1の外部にホストコンピュータなどの制御端末が別途設けられた場合、制御部40は、インターフェース部(不図示)を介し、この制御端末との通信を行う。
次に、電気泳動表示パネル10およびドライバ30について詳細に説明する。
図2は、電気泳動表示パネル10およびドライバ30について説明する図である。なお、本図においては、図1で示した制御部40の図示を省略している。
本実施形態における電気泳動表示パネル10は、電界の向きを制御することにより所望の表示を得ることが可能なパネルである。また、本電気泳動表示パネル10は、製造コストが低い、視野角が通常の印刷物並に広いなどの長所を有している。さらに、本電気泳動表示パネル10は、電力を加えないでも表示が維持される表示のメモリー性を備えており、この結果、消費電力が小さいというメリットを有している。
より詳細に説明すると、本実施形態における電気泳動表示パネル10は、基板11と、対向基板12と、共通電極13と、画素電極14と、帯電粒子を分散させた電気泳動インク15とを備えている。また、電気泳動表示パネル10は、基板11と対向基板12との間にこれら基板間の隙間を規定値に保つための隙間材(不図示)と、基板11および対向基板12の端部に上記電気泳動インク15の外部への漏れだしを防止する封止材(不図示)とを備えている。
基板11は、電気泳動表示パネル10のベースとなる部材であるとともに、画素電極14等の部材を支持する機能を有している。
対向基板12は、基板11と同様に電気泳動表示パネル10のベースとなる部材である。また、対向基板12は、電気泳動インク15を挟んで基板11の対向位置に配設される。さらに、対向基板12は、基板11に所定の隙間を介して貼着された状態となっている。また、対向基板12は、共通電極13等の部材を支持する機能を有している。
第1の電極の一例としての共通電極13は、対向基板12の内面全体にわたり形成されている。また、この共通電極13には、ドライバ30から所定の電圧が印加される構成となっている。
第2の電極の一例としての画素電極14は、基板11の内面且つ共通電極13の対向位置に、複数設けられている。また、画素電極14には、共通電極13と同様にドライバ30から所定の電圧が印加される構成となっている。
ここで、電気泳動表示パネル10においては、少なくとも一方側が表示面(観測面)となる。このため、表示面側における基板および電極については透明であることが必要である。なお、この透明とは半透明や有色透明も含む概念である。そこで、本実施形態においては、上記対向基板12および共通電極13を透明な材料を用いる構成としている。なお、本実施形態においては、対向基板12および共通電極13を透明な材料を用い対向基板12側を表示面とする構成としたが、基板11および画素電極14についても透明な材料を用いれば他方側も表示面とすることができる。また、電気泳動表示パネル10に対して可撓性が求められる場合、基板11および対向基板12には、フィルム状あるいはシート状の樹脂基板が用いられる。
基板11および対向基板12には、例えば樹脂材料を用いることができる。なお、表示面側に位置する対向基板12のように透明性が要求される場合、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)などが用いられる。
共通電極13および画素電極14には、例えばアルミニウムや銅などの一般的な導電材料を用いることができる。なお、表示面側に位置する共通電極13のように透明性が要求される場合、例えば、ITO(インジウムスズ酸化物)等の導電性酸化物などが用いられる。この導電性酸化物は、画素電極14に対して用いることももちろん可能である。
電気泳動インク15は、基板11と対向基板12との間に封入された状態となっている。また、この電気泳動インク15は、正に帯電した白粒子15aと、負に帯電した黒粒子15bと、これらの粒子を分散させる分散媒15cとから構成されている。
帯電粒子の一例としての白粒子15aには、例えば酸化チタン等の白色顔料や、白色の樹脂粒子、または白色に着色された樹脂粒子等を用いることができる。
帯電粒子の一例としての黒粒子15bには、例えばチタンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料や、黒色に着色された樹脂粒子等を用いることができる。
また、これら粒子は、コントラスト表示可能な範囲で様々な色の粒子を任意に用いることも可能であり、白と赤、白と青、黄色と黒などのような組合せとすることもできる。また、本実施形態においては、白粒子15aと黒粒子15bの2種類の帯電粒子を用いているが、1種類の帯電粒子のみを用いる構成とすることもできる。
分散媒15cには、従来より電気泳動表示に用いられている種々の低誘電率有機溶媒などを用いることが可能であり、また、分散媒15cには、分散剤や電荷制御剤等の添加剤を添加して用いることもできる。
ドライバ30は、制御部40からの命令を受け共通電極13および各画素電極14に電圧を印加する。なお、ドライバ30は印加手段の1つとして機能する。また、ドライバ30は、不図示の電源部から印加された3種類の電圧(V1,V2,Vs)から一の電圧を選択可能とする複数のスイッチング部(不図示)を備えるとともに、各スイッチング部に対応して設けられた複数の出力端子(不図示)を備えている。各スイッチング部にて選択された一の電圧は、出力端子を介して共通電極13および画素電極14に印加される。ここで、本実施形態においては、ドライバ30に、例えば、電圧V1として50[V]が、電圧V2として35[V]が、電圧Vsとして0[V](接地電圧)が印加された状態となっている。
次に、本実施形態における電気泳動表示パネル10の動作について説明する。
図3は、電気泳動表示パネル10の動作を説明するための図である。
本実施形態における共通電極13および画素電極14には、上述のとおり、ドライバ30から電圧が印加される。電圧の印加方法にはいくつかの手法が提案されているが、本実施形態においては、画素電極14のみならず共通電極13に対しても電圧を選択的に印加する所謂コモン振りを採用している。
まず、本実施形態における電気泳動表示パネル10にて表示を行う場合、例えば、全体を白表示とするリセット動作が実行され、次いで表示動作が実行される。そして、表示動作がなされた後、表示が変更される表示変更動作が繰り返される。
リセット動作を行う場合、図3(a)に示すように、共通電極13に対して電圧Vs(=0[V])が印加され、全ての画素電極14に対して電圧V1(=50[V])が印加される。この結果、画素電極14から共通電極13に向かう電界が発生し、正に帯電した白粒子15aは共通電極13に向かって移動し、負に帯電した黒粒子15bは画素電極14に向かって移動する。このため、表示面側に位置する共通電極13側に白粒子15aが位置し、全体が白表示となる。なお、リセット動作が行われる際、上記電圧Vsおよび電圧V1は、約0.5秒印加される。また、本実施形態においては、正に帯電した白粒子15a、負に帯電した黒粒子15bを用いているが、このような帯電状態は一例であり、白粒子15aを負に帯電させることもできるし、黒粒子15bを正に帯電させることもできる。
次いで、表示動作が実行される。ここでは、一部が黒表示となる場合の動作について説明する。白表示の一部を黒表示とする場合、図3(b)に示すように、共通電極13に対して電圧V1(=50[V])が印加される。また、黒表示を行おうとする領域に対応した画素電極14(図中中央の画素電極14)に対して電圧Vs(=0[V])、表示の変更を行わない領域(表示を維持する領域)に対応した画素電極14(図中両端の画素電極14)に電圧V1(=50[V])が印加される。
この結果、電圧Vs(=0[V])が印加された画素電極14と共通電極13との間に共通電極13から画素電極14に向かう電界が発生し、この電界が発生した部分において黒表示がなされる。また、電圧V1(=50[V])が印加された画素電極14と共通電極13とはほぼ等電位となる。即ち、電界の強度が実質的にゼロとなる。このため、白粒子15aおよび黒粒子15bの移動が抑制されこの部分においては黒表示がなされず、白表示のまま維持される。そして、このような表示動作がなされた後、表示が変更される表示変更動作が繰り返されていく。
次に、表示変更動作について説明する。本実施形態における表示変更動作は、消去を要する黒表示を白表示へと変更するステップ(以下、「消去ステップ」と称する)と、白表示を黒表示へと変更するステップ(以下、「書き込みステップ」と称する)の2ステップにより構成される。なお、この2つのステップは、消去ステップの方が、書き込みステップより先に行われる。
図4は、表示変更動作を説明するための図である。
図4(a)は、消去ステップにおける電気泳動表示パネル10の状態を示している。
この消去ステップにおいては、共通電極13に電圧Vs(=0[V])が印加され、白表示へと変更する領域(表示を消去する領域)に対応した画素電極14に電圧V1(=50[V])が印加される。また、白表示への変更を行う領域以外の領域(表示状態を維持する領域)に対応した画素電極14には電圧Vs(=0[V])が印加される。この結果、所定領域が白表示へと変更されるとともに、この所定領域以外の領域においては、表示状態が維持される。
例えば、図中中央の黒表示を白表示へと変更し表示の消去を行う場合、共通電極13に電圧Vs(=0[V])が印加され、図中中央の画素電極14に電圧V1(=50[V])が印加される。この結果、図中中央の黒表示は白表示へと変更される。また、図中両端の画素電極14には、共通電極13に印加される電圧と同じ電圧Vs(=0[V])が印加され、この両端に位置する画素電極14に対応した領域においては、表示状態が維持される。
次に、書き込みステップについて説明する。
図4(b)は、書き込みステップにおける電気泳動表示パネル10の状態を示している。
書き込みステップにおいては、共通電極13に電圧V1(=50[V])が印加され、黒表示へと変更する領域に対応した画素電極14に電圧Vs(=0[V])が印加される。また、黒表示への変更を行う領域以外の領域(表示状態を維持する領域)に対応した画素電極14に電圧V1(=50[V])が印加される。この結果、所定領域が黒表示へと変更されるとともに、この所定領域以外の領域においては、表示状態が維持される。
例えば、図中右端の白表示を黒表示へと変更し書き込みを行う場合、共通電極13に電圧V1(=50[V])が印加され、図中右端の画素電極14に電圧Vs(=0[V])が印加される。この結果、図中右端の白表示は黒表示へと変更される。また、図中中央および左端の画素電極14には、共通電極13に印加される電圧と同じ電圧V1(=50[V])が印加され、図中中央および左端に位置する画素電極14に対応した領域においては、表示状態が維持される。
ところで、本実施形態のような電気泳動表示装置では、一般的に、表示変更動作の実行回数や、電気泳動表示パネルの使用時間などに応じてコントラストが低下する傾向にある。このため、当初鮮明な表示が可能であったとしても徐々に鮮明さが失われ、表示品位が低下してしまう。そこで、本発明者は、共通電極13および画素電極14に対し様々な形態の電圧を印加するとともにコントラストを観察する実験を行った。そして、本発明者は、この実験により、コントラストの低下を抑制可能な電圧の印加形態を見出した。以下、この印加形態について説明する。
図5は、消去ステップおよび書き込みステップにおいて、共通電極13および画素電極14に印加される電圧を示したものである。なお、本図においては、印加電圧(V)を、画素電極14から共通電極13に向かって電界が形成される場合を正で示し、共通電極13から画素電極14に向かって電界が形成される場合を負で示している。
同図に示すように、本実施形態においては、消去ステップが行われる際、従来のように休み無く電圧を印加するのではなく、電圧を分割して印加するとともに、最初に所定の電圧(以下、この電圧を「第1の電圧」と称する。)を複数回印加した後、この所定の電圧よりも小さい電圧(以下、この電圧を「第2の電圧」と称する。)を複数回印加する構成としている。また、書き込みステップにおいても同様であり、休み無く電圧を印加するのではなく、電圧を分割して印加するとともに、最初に第1の電圧を複数回印加した後、第2の電圧を複数回印加する構成としている。
より詳細には、消去ステップが行われる際、まず、正方向に立ちあがる印加時間T1,電圧値V1(本実施形態では、50[V])のパルス状電圧(第1の電圧)が、一定間隔毎に(時間T3毎に)、N1回印加される。そして、この第1の電圧の印加が終了してから時間T3経過後、正方向に立ち上がる印加時間T1,電圧値V2(本実施形態では、35[V])のパルス状電圧(第2の電圧)が、一定間隔毎に(時間T3毎に)、N2回印加される。
また、書き込みステップが行われる際、まず、負方向に立ちあがる印加時間T1,電圧値−V1(本実施形態では、−50[V])のパルス状電圧(第1の電圧)が、一定間隔毎に(時間T3毎に)、N1回印加される。そして、この電圧の印加が終了してから時間T3経過後、負方向に立ち上がる印加時間T1,電圧値−V2(本実施形態では、−35[V])のパルス状電圧(第2の電圧)が、一定間隔毎に(時間T3毎に)、N2回印加される。詳細は後述するが、本実施形態における電圧の印加形態により、休み無く電圧を印加する従来の印加形態に比べ、コントラストの低下を抑制することが可能となる。
以下、実施例および比較例を用いて本実施形態において印加される電圧をより詳細に説明する。まず、本発明者は、図5で示した態様の電圧を印加し、コントラスト値等を取得した(実施例1〜4)。一方で、本発明者は、休み無く印加される従来の態様等にて電圧の印加を行い、コントラスト値等を取得した(比較例)。ここで、図6、図7を用いて実施例1〜4および比較例における実験条件を詳細に説明する。
図6は、実施例1〜4、比較例における実験条件を模式的に示したものである。また、図7は、消去ステップが行われる際に印加される電圧を示したものである。
まず、実施例1〜4における実験条件について説明する。
(A1)まず、図6(a)の左方に示すように、電気泳動表示パネル10において所定の表示を行った。
(A2)A1にて所定の表示を行った後、電気泳動表示パネル10における所定の表示領域Aに対応した共通電極13および画素電極14(以下、これらの電極を「対応電極」と称する。)に対し電圧を印加し、1回目の消去ステップを実行した。この結果、黒表示となされていた表示領域Aは、白表示となる。
(A3)次いで、対応電極に対し電圧を印加することで、1回目の書き込みステップを実行した。この結果、白表示となされていた表示領域Aは、黒表示となる。
(A4)その後、上記A2、A3において印加した電圧を1つの電圧印加単位とし、この電圧印加単位を複数回繰り返していった。そして、1000回目における消去ステップが終了した後、表示領域Aにて任意の3点を選び、この3点においてXYZ表色系のY値(以下、この「XYZ表色系のY値」を単に「Y値」と称する。)を測定した。そして、測定した3つのY値の平均値を取得した。なお、1000回目の消去ステップが終了した際、表示領域Aは、白表示となっているため、本ステップでは、白表示におけるY値が取得されることになる。
(A5)次いで、1000回目における書き込みステップが終了した後、A4にて選択した任意の3点とほぼ同じ箇所にてY値を取得した。そして、測定した3つのY値の平均値を取得した。1000回目の書き込みステップが終了した際、表示領域Aは、黒表示となっているため、本ステップでは、黒表示におけるY値が取得されることになる。
(A6)その後、上記1単位をさらに繰り返していき、2000回目の消去ステップ終了後において上記A4の処理を行うとともに、2000回目の書き込みステップ終了後において上記A5の処理を実行し、白表示におけるY値、黒表示におけるY値を取得した。さらに、3000回目、4000回目においても同様に、白表示におけるY値、黒表示におけるY値を取得した。
(A7)その後、除算、[A4にて取得したY値(白)の平均値]/[A5にて取得したY値(黒)の平均値]を行い、1000回目の消去ステップおよび書き込みステップ(1000回目の電圧印加)が終了した際におけるコントラスト値を取得した。また、同様に除算を行い、2000回目の消去ステップおよび書き込みステップが終了した際におけるコントラスト値を取得した。さらに、3000回目、4000回目についても同様にコントラスト値を取得した。
(A8)また、本発明者は、〔(4000回目におけるコントラスト値)/(1000回目におけるコントラスト値)〕×100〔%〕という計算式を用い、コントラスト値の低下度合いを調査した。
(A9)なお、実施例1における消去ステップでは、図7(a1)に示すように、まず、印加時間T1=50[msec],V1=電圧値50[V]のパルス状電圧(第1の電圧)を、10[msec]おきに6回印加した。そして、この6回の電圧印加が終了してから10[msec]経過後、10[msec]おきに、印加時間T1=50[msec],V2=電圧値35[V]のパルス状電圧(第2の電圧)を4回印加した。なお、本実施例1における書き込みステップでは、消去ステップにおいて印加した電圧を正負逆転させたものを印加した。
また、実施例2(図7(a2)参照)における消去ステップでは、印加時間T1=50[msec],電圧値V1=50[V]のパルス状電圧(第1の電圧)を、10[msec]おきに8回印加した。そして、この8回の電圧印加が終了してから10[msec]経過後、10[msec]おきに、印加時間T1=50[msec],電圧値V2=35[V]のパルス状電圧(第2の電圧)を、2回印加した。即ち、本実施例2では、第1の電圧の印加回数を実施例1よりも2回多くし、第2の電圧の印加回数を実施例1よりも2回少なくした。なお、本実施例2における書き込みステップでは、本図に示した電圧を正負逆転させたものを印加した。
また、実施例3(図7(a3)参照)における消去ステップでは、印加時間T1=50[msec],電圧値V1=50[V]のパルス状電圧(第1の電圧)を、10[msec]おきに4回印加した。そして、この4回の電圧印加が終了してから10[msec]経過後、10[msec]おきに、印加時間T1=50[msec],電圧値V2=35[V]のパルス状電圧(第2の電圧)を6回印加した。即ち、本実施例3では、第1の電圧の印加回数を実施例1よりも2回少なくし、第2の電圧の印加回数を実施例1よりも2回多くした。なお、本実施例3における書き込みステップでは、本図に示した電圧を正負逆転させたものを印加した。
さらに、実施例4(図7(a4)参照)における消去ステップにおいては、印加時間T1=50[msec],電圧値V1=50[V]のパルス状電圧(第1の電圧)を、10[msec]おきに2回印加した。そして、この2回の電圧印加が終了してから10[msec]経過後、10[msec]おきに、印加時間T1=50[msec],電圧値V2=35[V]のパルス状電圧(第2の電圧)を、8回印加した。即ち、本実施例4では、第1の電圧の印加回数を実施例1よりも4回少なくし、第2の電圧の印加回数を実施例1よりも4回多くした。なお、本実施例4における書き込みステップでは、本図に示した電圧を正負逆転させたものを印加した。
次に、比較例における実験条件について説明する。
(B1)比較例では、上記にて説明したA1〜A8と同様の処理を実行した。
(B2)但し、比較例では、図7(b1)に示すように、50[V]の電圧を連続的に500[msec]印加する構成とした。即ち、電圧を休み無く(電圧の印加を中断することなく)印加する構成とした。なお、本比較例における書き込みステップでは、消去ステップにおいて印加した電圧を正負逆転させたものを印加した。
なお、上記実施例1〜4および比較例に共通する条件は、下記の通りである。
・白粒子15a…酸化チタン(平均直径0.3〜0.5μm)
・黒粒子15b…カーボンブラックで着色されたアクリル樹脂粒子(平均直径5μm)
・分散媒15c…キシレン
・共通電極13と画素電極14との間隙…50μm
・Y値の測定方法
・以下の条件の下、JIS Z8722に準拠した方法にて測定した。
・測定機器…スガ試験機株式会社 MSC-IS-2B
・光源…12V50Wハロゲンランプ
・測色条件…D65光 10°視野
・測定領域…5φ
・標準白色面…付属の白色標準板
ここで、実施例1〜4および比較例におけるコントラスト値等について、図8および図9を用いて説明する。
図8は、実施例1〜4および比較例におけるコントラスト値等を示したものである。図8(a)は、白表示および黒表示におけるY値を示し、図8(b)は、コントラスト値を示し、図8(c)は、コントラストの低下度合いを示している。また、図9は、図8(b)におけるコントラスト値をグラフとして示したものである。なお、図8(a)では、白表示におけるY値を「Y値(白)」と表示し、黒表示におけるY値を「Y値(黒)」と表示している。
まず、図8(c)を参照すると、比較例では、4000回目の電圧印加終了後におけるコントラスト値が、1000回目の電圧印加終了後におけるコントラスト値の52.8%となり、コントラストが大幅に低下することが判明した。
これに対し、実施例1〜4においては、いずれも比較例における値を大幅に上まわることが確認できた。このため、本実施形態における電圧の印加形態は、従来の印加形態に比べ、コントラストの低下を抑制することができる。この結果、本実施形態における電圧の印加形態は、従来よりも表示品位の低下を抑制することが可能となる。
次に、実施例1〜4、比較例におけるコントラスト値について説明する(図8(b)、図9参照)。
まず、実施例1におけるコントラスト値は、1000回目の電圧印加終了後において、比較例と同等の値となり、2000回、3000回、および4000回目の電圧印加終了後において、比較例におけるコントラスト値よりも大きくなった。また、実施例2におけるコントラスト値も、1000回目の電圧印加終了後において、比較例と同等の値となり、2000回、3000回、および4000回目の電圧印加終了後において、比較例におけるコントラスト値よりも大きくなった。
その一方で、実施例3におけるコントラスト値は、2000回目の電圧印加終了後において、比較例と同等の値となり、3000回、および4000回目の電圧印加終了後において、比較例におけるコントラスト値よりも大きくなった。しかしながら、1000回目の電圧印加終了後においては、比較例におけるコントラスト値よりも小さくなった。また、実施例4も同様であり、2000回目の電圧印加終了後において、比較例と同等の値となり、3000回、および4000回目の電圧印加終了後において、比較例におけるコントラスト値よりも大きくなった。しかしながら、1000回目の電圧印加終了後においては、比較例におけるコントラスト値よりも小さくなった。
即ち、実施例1,2では、比較例におけるコントラスト値をほぼ上まわる結果が得られたが、実施例3,4では、1000回目の電圧印加終了後において、比較例におけるコントラスト値を下回る結果が得られた。
実施例1,2と実施例3,4においては、印加回数の点において、第1の電圧の印加割合と第2の電圧の印加割合とが異なっている。実施例1,2では、第1の電圧の印加割合が第2の電圧の印加割合よりも大きく、実施例3,4では、第1の電圧の印加割合が第2の電圧の印加割合よりも小さくなっている。
換言すれば、実施例1,2では、第1の電圧の印加回数の方が第2の電圧の印加回数よりも多く、実施例3,4では、第1の電圧の印加回数の方が第2の電圧の印加回数よりも少なくなっている。さらに換言すれば、実施例1,2では、第1の電圧における各々の印加時間を加算した加算値の方が、第2の電圧における各々の印加時間を加算した加算値よりも大きく、実施例3,4では、第1の電圧における各々の印加時間を加算した加算値の方が、第2の電圧における各々の印加時間を加算した加算値よりも小さくなっている。
即ち、実施例1〜4、比較例の結果によれば、コントラスト値は、第1の電圧の印加割合と第2の電圧の印加割合の影響を受けることが分かる。そこで、コントラストを向上させるという観点からは、電圧の印加回数の点において、第1の電圧の印加割合を第2の電圧の印加割合よりも大きくすることが好ましい。換言すれば、第1の電圧の印加回数を第2の電圧の印加回数よりも多くすることが好ましい。
なお、実施例1〜4では、第1の電圧を一定間隔毎に印加し、また第2の電圧を一定間隔毎に印加する構成としている。このような構成とすることで、電圧を印加する際の制御をより簡易化することができる。また、実施例1〜4では、第1の電圧および第2の電圧が複数回印加される構成となっているが、この複数回印加における各々の印加時間を上述のとおりT1とし、一定としている。この結果、この場合も、電圧を印加する際の制御を簡易化することができる。なお、本実施形態では、最初に、第1の電圧が複数回印加される構成となっているが、本発明は、この複数回印加の前に他の電圧が印加される構成を排除するものではない。
上記実施形態では、制御部40内に、印加時間T1などを管理するタイマー部(不図示)を設ける構成としている。ところで、制御部40以外にタイマー部を設ける構成とすることもできる。以下、この点について説明する。
図10は、複数台の電気泳動表示装置1により構成した表示システムの概略を示した概略構成図である。
同図に示すように、本表示システムは、ネットワークに接続された複数(本実施形態においては3つ)の電気泳動表示装置1と、同じくネットワークに接続され電気泳動表示装置1の各々を個別に制御する制御端末70とから構成されている。
各電気泳動表示装置1は、図1で示した電気泳動表示装置1と同様に、電気泳動表示パネル10と、制御装置20とを備えている。また、制御装置20は、ドライバ30と、制御部40とを備えている。また、本実施形態における制御装置20は、制御部40と制御端末70とを接続し、制御部40と制御端末70の通信を可能とするインターフェース部50を備えている。なお、各装置(各部)の構成、機能については、図1で示した電気泳動表示装置1と同様であるため、説明を省略する。
制御端末70は、上述のとおり、電気泳動表示装置1の各々を個別に制御する。また、制御端末70は、タイマー部(不図示)を備えている。
上記図1で示した電気泳動表示装置1においては、制御部40の内部にタイマー部(不図示)を設け、このタイマー部を用いて上記印加時間T1等を管理していた。しかしながら、複数の電気泳動表示装置1を備えた表示システムの場合、各電気泳動表示装置1にタイマー部を設けてしまうと、システム全体のコストアップを招いてしまう。そこで、本実施形態においては、制御端末70にタイマー部(不図示)を設け、この制御端末70にて各電気泳動表示装置1における印加時間T1等を管理する構成としている。
また、電気泳動表示装置1は、家庭等で用いられる時計のように単一の形態で用いられるばかりでなく、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの電子棚札のように、複数台の形態で用いられる場合がある。このように、複数台の電気泳動表示装置1が用いられる場合、各電気泳動表示装置1に対応して設けられた制御装置20により、各電気泳動表示パネル10を制御する形態とすると、管理上煩雑となる。そこで、本実施形態においては、各電気泳動表示装置1と、制御端末70とをネットワークを介して接続し、制御端末70により各電気泳動表示パネル10を管理する構成としている。
なお、上記実施の形態で示したような処理を実行するプログラムは、記憶媒体、プログラム伝送装置の形態とすることもできる。すなわち、コンピュータ装置に実行させるプログラムを、CD−ROM、DVD、メモリ、ハードディスク等の記憶媒体に、コンピュータ装置が読み取り可能に記憶させることができる。また、プログラムを記憶させたCD−ROM、DVD、メモリ、ハードディスク等の記憶手段と、この記憶手段からプログラムを読み出し、プログラムを実行する装置側に、コネクタ、あるいはインターネットやLAN等のネットワークを介してプログラムを伝送する伝送手段とを備えるプログラム伝送装置とすることもできる。これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
本実施形態に係る電気泳動表示装置を示す概略構成図である。 電気泳動表示パネルおよびドライバについて説明する図である。 電気泳動表示パネルの動作を説明するための図である。 表示変更動作を説明するための図である。 消去ステップおよび書き込みステップにおいて、共通電極および画素電極に印加される電圧を示したものである。 実施例1〜4、比較例における実験条件を模式的に示したものである。 消去ステップが行われる際に印加される電圧を示したものである。 実施例1〜4および比較例におけるコントラスト値等を示したものである。 図8(b)におけるコントラスト値をグラフとして示したものである。 複数台の電気泳動表示装置により構成した表示システムの概略を示した概略構成図である。
符号の説明
10…電気泳動表示パネル、13…共通電極、14…画素電極、15…電気泳動インク、15a…白粒子、15b…黒粒子、15c…分散媒、20…制御装置、30…ドライバ、40…制御部

Claims (8)

  1. 第1の電極と、当該第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とを少なくとも含む電気泳動インクが当該第1の電極と当該第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルと、
    前記電気泳動表示パネルの前記第1の電極と前記第2の電極とに対して電圧を印加する印加手段と、を備え、
    前記印加手段は、
    前記第1の電極側に位置する前記帯電粒子を前記第2の電極に向けて移動させ前記電気泳動表示パネルの表示変更するに際し、当該帯電粒子を移動させる第1の電圧を複数回印加した後に当該第1の電圧と同極性の電圧であって当該第1の電圧よりも小さく且つ当該帯電粒子を移動させる第2の電圧を複数回印加し、
    前記第2の電極側に位置する前記帯電粒子を前記第1の電極に向けて移動させ前記電気泳動表示パネルの表示を変更するに際し、前記第1の電圧とは極性が異なる第3の電圧であって当該帯電粒子を移動させる当該第3の電圧を複数回印加した後に当該第3の電圧と同極性の電圧であって当該第3の電圧よりも小さく且つ当該帯電粒子を移動させる第4の電圧を複数回印加することを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 前記印加手段は、前記第1の電圧の印加回数の方が前記第2の電圧の印加回数よりも多くなるように当該第1の電圧および当該第2の電圧の印加を行い、前記第3の電圧の印加回数の方が前記第4の電圧の印加回数よりも多くなるように当該第3の電圧および当該第4の電圧の印加を行うことを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示装置。
  3. 前記印加手段は、前記第1の電圧および前記第2の電圧を一定間隔で印加し、前記第3の電圧および前記第4の電圧を一定間隔で印加することを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示装置。
  4. 前記印加手段は、前記第1の電圧および前記第2の電圧における各々の印加時間を略一定とし、前記第3の電圧および前記第4の電圧における各々の印加時間を略一定とすることを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示装置。
  5. 第1の電極と、当該第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とを少なくとも含む電気泳動インクが当該第1の電極と当該第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルの当該第1の電極および当該第2の電極に電圧を印加し当該電気泳動表示パネルの表示を制御する制御装置であって、
    前記第1の電極側に位置する前記帯電粒子を前記第2の電極に向けて移動させ前記電気泳動表示パネルの表示を変更するに際し、当該帯電粒子を移動させる第1の電圧を複数回印加した後に当該第1の電圧と同極性の電圧であって当該第1の電圧よりも小さく且つ当該帯電粒子を移動させる第2の電圧を複数回印加し、当該第2の電極側に位置する当該帯電粒子を当該第1の電極に向けて移動させ当該電気泳動表示パネルの表示を変更するに際し、当該第1の電圧とは極性が異なる第3の電圧であって当該帯電粒子を移動させる当該第3の電圧を複数回印加した後に当該第3の電圧と同極性の電圧であって当該第3の電圧よりも小さく且つ当該帯電粒子を移動させる第4の電圧を複数回印加することを特徴とする制御装置。
  6. 前記第1の電圧の各々の印加時間の加算値の方が前記第2の電圧の各々の印加時間の加算値よりも大きくなるように、当該第1の電圧および当該第2の電圧の印加が行われ、前記第3の電圧の各々の印加時間の加算値の方が前記第4の電圧の各々の印加時間の加算値よりも大きくなるように、当該第3の電圧および当該第4の電圧の印加が行われることを特徴とする請求項5記載の制御装置。
  7. 第1の電極と、当該第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とを少なくとも含む電気泳動インクが当該第1の電極と当該第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルの当該第1の電極および当該第2の電極に電圧を印加し当該電気泳動表示パネルの表示を変更する表示変更方法であって、
    前記第1の電極側に位置する前記帯電粒子を前記第2の電極に向けて移動させ前記電気泳動表示パネルの表示を変更するに際し、当該帯電粒子を移動させる第1の電圧を複数回印加した後に当該第1の電圧と同極性の電圧であって当該第1の電圧よりも小さく且つ当該帯電粒子を移動させる第2の電圧を複数回印加し、当該第2の電極側に位置する当該帯電粒子を当該第1の電極に向けて移動させ当該電気泳動表示パネルの表示を変更するに際し、当該第1の電圧とは極性が異なる第3の電圧であって当該帯電粒子を移動させる当該第3の電圧を複数回印加した後に当該第3の電圧と同極性の電圧であって当該第3の電圧よりも小さく且つ当該帯電粒子を移動させる第4の電圧を複数回印加することを特徴とする表示変更方法。
  8. 第1の電極と、当該第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、帯電粒子と当該帯電粒子を分散させる分散媒とを少なくとも含む電気泳動インクが当該第1の電極と当該第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルを制御するコンピュータ装置に、
    前記第1の電極側に位置する前記帯電粒子が前記第2の電極に向けて移動し前記電気泳動表示パネルの表示が変更されるに際し、当該帯電粒子を移動させる第1の電圧が前記第1の電極および前記第2の電極に複数回印加された後に当該第1の電圧と同極性の電圧であって当該第1の電圧よりも小さく且つ当該帯電粒子を移動させる第2の電圧が当該第1の電極および当該第2の電極に複数回印加される印加機能と、
    前記第2の電極側に位置する前記帯電粒子が前記第1の電極に向けて移動し前記電気泳動表示パネルの表示が変更されるに際し、前記第1の電圧とは極性が異なる第3の電圧であって当該帯電粒子を移動させる当該第3の電圧が当該第1の電極および当該第2の電極に複数回印加された後に当該第3の電圧と同極性の電圧であって当該第3の電圧よりも小さく且つ当該帯電粒子を移動させる第4の電圧が当該第1の電極および当該第2の電極に複数回印加される印加機能と、
    実現させるためのプログラム。
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