JP2006098782A - 電気泳動表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 帯電粒子の凝集や偏りあるいは沈降を解消し、帯電粒子を表示液中に均等に分散させて、画像品質を改善することができる電気泳動表示装置を提供する。
【解決手段】 画像表示装置1は、下部電極12を有する下部基板10及び上部電極22を有する上部基板20の間隙に形成された表示部30には、電界の方向に応じて移動する複数の帯電粒子33a,33bが液体分散媒34に分散された表示液が充填されている。表示部30の内部に配置されるスペーサー31には、複数の電気導電体から構成される第1水平電極35a,35bが設けられる。下部電極12及び上部電極22は、上下方向に電界を発生させて画像を形成する一方、第1水平電極35a,35bは横方向(A−A´方向)に電界を発生させて、帯電粒子33a,33bを横方向(A−A´方向)に拡散させる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、電気泳動現象を利用して画像を表示する電気泳動表示装置に関する。
従来、電気泳動現象を利用して画像を表示する電気泳動表示装置が知られている。この電気泳動表示装置では、一方が透明な表示基板と、それに対向配置される背面基板とにより、周囲のギャップスペーサーを介して所定間隔を設けた密閉空間が形成される。そして、着色された球状粒子である帯電粒子が着色液体である液体分散媒に分散されて表示液が形成され、この表示液が密閉空間に充填されて表示部が形成される。
このような構成のもと、2つの基板から表示部に電界を発生させることで、液体分散媒中の帯電粒子を表示基板側に移動させて、帯電粒子の色を表示基板の表面に表示させたり、又は帯電粒子を背面基板側に移動させて、液体分散媒の色を表示基板の表面に表示させたりして、所望の画像を得るようにした電気泳動表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−258805号公報
しかしながら、従来の電気泳動表示装置では、時間の経過とともに帯電粒子が凝集したり、表示部の一部分に帯電粒子が偏ったりすることがあり、また長時間画像を表示していないと、表示液中で帯電粒子が沈降してしまうことがあった。このような帯電粒子の凝集や偏りあるいは沈降が生じると、表示液中に電界を発生させても十分に帯電粒子を移動させることができずに、画像に色ムラが発生したり、画像のコントラストが低下したりして、画像品質が劣化するという問題があった。
このような画像品質の悪化を防止するために、電極により大きな電圧を印加して強い電界を発生させることで、帯電粒子の凝集等を解消することが考えられる。しかし、かかる方法では、電気泳動表示装置の消費電力が大幅に増加するとともに、高電圧を伴うために装置の取り扱いが困難となる問題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、帯電粒子の凝集や偏りあるいは沈降を解消し、帯電粒子を表示液中に均等に分散させて、画像品質を改善することができる電気泳動表示装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の電気泳動表示装置は、互いに対向するように配置した、第1の電極を有する第1の基板及び第2の電極を有する第2の基板と、前記第1の基板及び前記第2の基板との間隙に形成される表示部に架設されて、前記第1の基板及び前記第2の基板を支持するスペーサーと、前記第1の電極と前記第2の電極との間に発生する電界の方向に応じて移動する複数の帯電粒子が液体分散媒に分散されて、前記表示部に充填される表示液とを備えた電気泳動表示装置であって、前記第1の基板及び前記第2の基板との間隙には複数の電極から構成される第3の電極が設けられ、前記第3の電極は、該第3の電極を構成する複数の電極間で、前記第1の電極と前記第2の電極との間に発生する電界とは異なる方向に電界を発生させて、前記複数の帯電粒子を移動させることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記第3の電極は、隣り合う2つの電極が平行をなすように配置された複数の電極から構成されたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記スペーサーは、格子状に複数の貫通孔が形成された板状部材であり、前記表示部を複数の小区画セルに分割するものであって、前記第3の電極は、前記スペーサーに設けられたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記スペーサーは、隣り合う2つの糸状体が平行をなすように網状に組み合わせて形成された網状体であり、前記表示部を複数の小区画セルに分割するものであって、前記第3の電極は、前記スペーサーに設けられたことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記第1の電極及び前記第2の電極が前記表示部に画像を形成するために前記表示液に対して電界を発生させる画像形成動作の実行前において、前記第3の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第1リフレッシュ動作を実行する電圧印加制御手段を備えた。
また、請求項6に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項5に記載の発明の構成に加え、前記電圧印加制御手段は、前記第1リフレッシュ動作において、前記第3の電極における隣り合う2つの電極間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第3の電極に電圧を印加することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記第1の電極及び前記第2の電極が前記表示部に画像を形成するために前記表示液に対して電界を発生させる画像形成動作の実行前において、前記第3の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第1リフレッシュ動作を実行し、前記第1の電極及び前記第2の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第2リフレッシュ動作を実行する電圧印加制御手段を備えた。
また、請求項8に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項7に記載の発明の構成に加え、前記電圧印加制御手段は、前記第1リフレッシュ動作において、前記第3の電極における隣り合う2つの電極間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第3の電極に電圧を印加し、前記第2リフレッシュ動作において、前記第1の電極と前記第2の電極との間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第1の電極及び前記第2の電極に電圧を印加し、前記第1リフレッシュ動作及び前記第2リフレッシュ動作を、所定のタイミングで交互に実行することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項7又は8に記載の発明の構成に加え、前記電圧印加制御手段は、前記第1リフレッシュ動作における、前記表示液に対して電界を発生させるために前記第3の電極に印加される電圧、パルス幅、パルス回数とからなる電圧時間積の和と、前記第2リフレッシュ動作における、前記表示液に対して電界を発生させるために前記第1の電極及び前記第2の電極に印加される電圧、パルス幅、パルス回数とからなる電圧時間積の和とを異ならせることを特徴とする。
また、請求項10に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項5乃至9のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記電圧印加制御手段は、前記第1の電極、前記第2の電極及び前記第3の電極の少なくとも1つにおいて、前記表示液に対して電界を発生させるために印加される電圧振幅を、時間の経過とともに減衰させることを特徴とする。
また、請求項11に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記第3の電極は、隣り合う2つの電極の一方からみた前記第1の電極までの距離と、他方からみた前記第1の電極までの距離とが異なるように配置された複数の電極から構成されたことを特徴とする。
また、請求項12に係る発明の電気泳動表示装置は、互いに対向するように配置した、第1の電極を有する第1の基板及び第2の電極を有する第2の基板と、前記第1の基板及び前記第2の基板との間隙に形成される表示部に架設されて、前記第1の基板及び前記第2の基板を支持するスペーサーと、前記第1の電極と前記第2の電極との間に発生する電界の方向に応じて移動する複数の帯電粒子が液体分散媒に分散されて、前記表示部に充填される表示液とを備えた電気泳動表示装置であって、前記第1の基板及び前記第2の基板との間隙には、複数の電極から構成される第3の電極と、前記第3の電極とは異なる方向に配置された複数の電極から構成される第4の電極とが設けられ、前記第3の電極は、該第3の電極を構成する複数の電極間で、前記第1の電極と前記第2の電極との間に発生する電界とは異なる方向に電界を発生させて、前記複数の帯電粒子を移動させ、前記第4の電極は、該第4の電極を構成する複数の電極間で、前記第1の電極と前記第2の電極との間に発生する電界とは異なる方向であって、かつ前記第3の電極における複数の電極間で発生する電界は異なる方向に電界を発生させて、前記複数の帯電粒子を移動させることを特徴とする。
また、請求項13に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項12に記載の発明の構成に加え、前記第3の電極は、隣り合う2つの電極が平行をなすように配置された複数の電極から構成され、前記第4の電極は、隣り合う2つの電極が平行をなすように配置された複数の電極から構成され、前記第3の電極を構成する複数の電極と、前記第4の電極を構成する複数の電極とは、絶縁部を介して交差するように配置されたことを特徴とする。
また、請求項14に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項13に記載の発明の構成に加え、前記スペーサーは、格子状に複数の貫通孔が形成された板状部材であり、前記表示部を複数の小区画セルに分割するものであって、前記第3の電極及び前記第4の電極は、前記スペーサーにおける相異なる方向に設けられたことを特徴とする。
また、請求項15に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項13に記載の発明の構成に加え、前記スペーサーは、隣り合う2つの糸状体が平行をなすように網状に組み合わせて形成された網状体であり、前記表示部を複数の小区画セルに分割するものであって、前記第3の電極及び前記第4の電極は、前記スペーサーにおける相異なる方向に設けられたことを特徴とする。
また、請求項16に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項12乃至15のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記第1の電極及び前記第2の電極が前記表示部に画像を形成するために前記表示液に対して電界を発生させる画像形成動作の実行前において、前記第3の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第3リフレッシュ動作を実行し、前記第4の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第4リフレッシュ動作を実行する電圧印加制御手段を備えた。
また、請求項17に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項16に記載の発明の構成に加え、前記電圧印加制御手段は、前記第3リフレッシュ動作において、前記第3の電極における隣り合う2つの電極間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第3の電極に電圧を印加し、前記第4リフレッシュ動作において、前記第4の電極における隣り合う2つの電極間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第4の電極に電圧を印加し、前記第3リフレッシュ動作及び前記第4リフレッシュ動作を、所定のタイミングで交互に実行することを特徴とする。
また、請求項18に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項12乃至15のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記第1の電極及び前記第2の電極が前記表示部に画像を形成するために前記表示液に対して電界を発生させる画像形成動作の実行前において、前記第3の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第3リフレッシュ動作を実行し、前記第4の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第4リフレッシュ動作を実行し、前記第1の電極及び前記第2の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第5リフレッシュ動作を実行する電圧印加制御手段を備えた。
また、請求項19に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項18に記載の発明の構成に加え、前記電圧印加制御手段は、前記第3リフレッシュ動作において、前記第3の電極における隣り合う2つの電極間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第3の電極に電圧を印加し、前記第4リフレッシュ動作において、前記第4の電極における隣り合う2つの電極間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第4の電極に電圧を印加し、前記第5リフレッシュ動作において、前記第1の電極と前記第2の電極との間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第1の電極と第2の電極に電圧を印加し、前記第3リフレッシュ動作、前記第4リフレッシュ動作及び前記第5リフレッシュ動作を、所定のタイミングで交互に実行することを特徴とする。
また、請求項20に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項18又は19に記載の発明の構成に加え、前記電圧印加制御手段は、前記第3リフレッシュ動作における、前記表示液に対して電界を発生させるために前記第3の電極に印加される電圧、パルス幅、パルス回数とからなる電圧時間積の和と、前記第4リフレッシュ動作における、前記表示液に対して電界を発生させるために前記第4の電極に印加される電圧、パルス幅、パルス回数とからなる電圧時間積の和と、前記第5リフレッシュ動作における、前記表示液に対して電界を発生させるために前記第1の電極及び前記第2の電極に印加される電圧、パルス幅、パルス回数とからなる電圧時間積の和とを、それぞれ相異ならせることを特徴とする。
また、請求項21に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項16乃至20のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記電圧印加制御手段は、前記第1の電極、前記第2の電極、前記第3の電極及び前記第4の電極の少なくとも1つにおいて、前記表示液に対して電界を発生させるために印加される電圧振幅を、時間の経過とともに減衰させることを特徴とする。
また、請求項22に係る発明の電気泳動表示装置は、請求項12乃至21のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記第3の電極は、隣り合う2つの電極の一方からみた前記第1の電極までの距離と、他方からみた前記第1の電極までの距離とが異なるように配置された複数の電極から構成され、前記第4の電極は、隣り合う2つの電極の一方からみた前記第1の電極までの距離と、他方からみた前記第1の電極までの距離とが異なるように配置された複数の電極から構成されたことを特徴とする。
請求項1に係る発明の電気泳動表示装置では、第1の基板及び第2の基板との間隙に第3の電極を設けて、第1の電極と第2の電極による電界とは異なる方向に電界を発生させて、複数の帯電粒子を移動させるようにした。よって、第1の電極と第2の電極による電界の方向とは異なる方向に帯電粒子を移動させて、帯電粒子の凝集や偏りあるいは沈降を解消し、かつ帯電粒子を液体分散媒中に均等に分散させることで、画像品質を改善することができる。
また、請求項2に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、第3の電極は、隣り合う2つの電極が平行をなすように配置された複数の電極から構成されたので、隣り合う2つの電極で電界を発生させて、第1の電極と第2の電極による電界の方向とは異なる方向に帯電粒子を移動させることができる。
また、請求項3に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項2に記載の発明の効果に加え、第3の電極は、格子状に複数の貫通孔が形成された板状部材であり、表示部を複数の小区画セルに分割するスペーサーに設けられた。よって、表示部に第3の電極を容易に設けることができる。
また、請求項4に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項2に記載の発明の効果に加え、第3の電極は、隣り合う2つの糸状体が平行をなすように網状に組み合わせて形成された網状体であり、表示部を複数の小区画セルに分割するスペーサーに設けられた。よって、表示部に第3の電極を容易に設けることができる。
また、請求項5に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加え、表示部に画像を形成する画像形成動作の実行前に、帯電粒子を液体分散媒中で均等分散させる第1リフレッシュ動作を実行する。よって、液体分散媒中に帯電粒子が均等分散された状態で画像形成動作を実行できるので、画像の表示が円滑となり、かつ色ムラやコントラスト低下がない画像を表示することができる。
また、請求項6に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項5に記載の発明の効果に加え、第1リフレッシュ動作において、第3の電極による電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えるようにした。よって、第3の電極による電界の方向に、帯電粒子を液体分散媒中でより激しく攪拌して、帯電粒子の凝集等を解消し、かつ帯電粒子を表示液中に均等に分散させることができる。
また、請求項7に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加え、表示部に画像を形成する画像形成動作の実行前に、帯電粒子を液体分散媒中で均等分散させる第1リフレッシュ動作及び第2リフレッシュ動作を実行する。よって、液体分散媒中に帯電粒子が均等分散された状態で画像形成動作を実行できるので、画像の表示が円滑となり、かつ色ムラやコントラスト低下がない画像を表示することができる。
また、請求項8に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項7に記載の発明の効果に加え、第1リフレッシュ動作では第3の電極による電界の方向を、第2リフレッシュ動作では第1の電極と第2の電極による電界の方向を、それぞれ所定のタイミングで交互に切り替えながら、かつ第1リフレッシュ動作及び第2リフレッシュ動作を所定のタイミングで交互に実行するようにした。よって、第1の電極と第2の電極による電界の方向、及び第3の電極による電界の方向に、帯電粒子を液体分散媒中でより激しく攪拌して、帯電粒子の凝集や偏りあるいは沈降を解消し、かつ帯電粒子を表示液中に均等に分散させることができる。
また、請求項9に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項7又は8に記載の発明の効果に加え、第1リフレッシュ動作と第2リフレッシュ動作とにおける、電圧、パルス幅、パルス回数とからなる電圧時間積の和を異ならせるようにした。よって、電圧時間積の和の違いを調整することで、電気泳動表示装置の仕様や実装に応じた任意の泳動態様で、帯電粒子を液体分散媒中で効果的に均等に分散させることができる。
また、請求項10に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項5乃至9のいずれかに記載の発明の効果に加え、第1の電極、第2の電極及び第3の電極の少なくとも1つにおいて、電圧振幅を時間の経過とともに減衰させるようにした。よって、電圧振幅の減衰を調整することで、電気泳動表示装置の仕様や実装に応じた任意の泳動態様で、帯電粒子を液体分散媒中で効果的に均等に分散させることができる。
また、請求項11に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明の効果に加え、第3の電極における隣り合う2つの電極は、第1の電極までの距離が異なるように配置した。よって、第3の電極における隣り合う2つの電極間では、第1の電極及び第2の電極による電界に対して直交しない方向に電界が発生するように調整することで、電気泳動表示装置の仕様や実装に応じた任意の泳動態様で、帯電粒子を液体分散媒中で効果的に均等に分散させることができる。
また、請求項12に係る発明の電気泳動表示装置では、第1の基板及び第2の基板との間隙に第3の電極及び第4の電極を設けて、第1の電極と第2の電極による電界とは異なる2組の方向に電界を発生させて、複数の帯電粒子を移動させるようにした。よって、第1の電極と第2の電極による電界の方向とは異なる2組の方向に帯電粒子を移動させて、帯電粒子の凝集や偏りあるいは沈降を解消し、かつ帯電粒子を液体分散媒中に均等に分散させることで、画像品質を改善することができる。
また、請求項13に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項12に記載の発明の効果に加え、第3の電極及び第4の電極は、各々隣り合う2つの電極が平行をなすように配置された複数の電極から構成され、かつ絶縁部を介して交差するように配置された。よって、隣り合う2つの電極で電界を発生させて、第1の電極と第2の電極による電界の方向とは異なる2組の方向に帯電粒子を移動させることができる。
また、請求項14に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項13に記載の発明の効果に加え、第3の電極及び第4の電極は、格子状に複数の貫通孔が形成された板状部材であり、表示部を複数の小区画セルに分割するスペーサーにおける相異なる方向に設けられた。よって、表示部に第3の電極及び第4の電極を容易に設けることができる。
また、請求項15に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項13に記載の発明の効果に加え、第3の電極及び第4の電極は、隣り合う2つの糸状体が平行をなすように網状に組み合わせて形成された網状体であり、表示部を複数の小区画セルに分割するスペーサーにおける相異なる方向に設けられた。よって、表示部に第3の電極及び第4の電極を容易に設けることができる。
また、請求項16に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項12乃至15のいずれかに記載の発明の効果に加え、表示部に画像を形成する画像形成動作の実行前に、帯電粒子を液体分散媒中で均等分散させる第3リフレッシュ動作及び第4リフレッシュ動作を実行する。よって、液体分散媒中に帯電粒子が均等分散された状態で画像形成動作を実行できるので、画像の表示が円滑となり、かつ色ムラやコントラスト低下がない画像を表示することができる。
また、請求項17に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項16に記載の発明の効果に加え、第3リフレッシュ動作では第3の電極による電界の方向を、第4リフレッシュ動作では第4の電極による電界の方向を、それぞれ所定のタイミングで交互に切り替え、かつ第3リフレッシュ動作及び第4リフレッシュ動作を所定のタイミングで交互に実行するようにした。よって、第3の電極による電界の方向、及び第4の電極による電界の方向に、帯電粒子を液体分散媒中でより激しく攪拌して、帯電粒子の凝集等を解消し、かつ帯電粒子を表示液中に均等に分散させることができる。
また、請求項18に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項12乃至15のいずれかに記載の発明の効果に加え、表示部に画像を形成する画像形成動作の実行前に、帯電粒子を液体分散媒中で均等分散させる第3リフレッシュ動作,第4リフレッシュ動作,第5リフレッシュ動作を実行する。よって、液体分散媒中に帯電粒子が均等分散された状態で画像形成動作を実行できるので、画像の表示が円滑となり、かつ色ムラやコントラスト低下がない画像を表示することができる。
また、請求項19に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項18に記載の発明の効果に加え、第3リフレッシュ動作では第3の電極による電界の方向を、第4リフレッシュ動作では第4の電極による電界の方向を、第5のリフレッシュ動作では第1の電極と第2の電極による電界の方向を、それぞれ所定のタイミングで交互に切り替え、かつ第3リフレッシュ動作,第4リフレッシュ動作,第5リフレッシュ動作を所定のタイミングで交互に実行するようにした。よって、第1の電極と第2の電極による電界の方向,第3の電極による電界の方向,第4の電極による電界の方向に、帯電粒子を液体分散媒中でより激しく攪拌して、帯電粒子の凝集等を解消し、かつ帯電粒子を表示液中に均等に分散させることができる。
また、請求項20に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項18又は19に記載の発明の効果に加え、第3リフレッシュ動作,第4リフレッシュ動作,第5リフレッシュ動作における、電圧、パルス幅、パルス回数とからなる電圧時間積の和を異ならせるようにした。よって、電圧時間積の和の違いを調整することで、電気泳動表示装置の仕様や実装に応じた任意の泳動態様で、帯電粒子を液体分散媒中で効果的に均等に分散させることができる。
また、請求項21に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項16乃至20のいずれかに記載の発明の効果に加え、第1の電極、第2の電極、第3の電極及び第4の電極の少なくとも1つにおいて、電圧振幅を時間の経過とともに減衰させるようにした。よって、電圧振幅の減衰を調整することで、電気泳動表示装置の仕様や実装に応じた任意の泳動態様で、帯電粒子を液体分散媒中で効果的に均等に分散させることができる。
また、請求項22に係る発明の電気泳動表示装置では、請求項12乃至21のいずれかに記載の発明の効果に加え、第3の電極及び第4の電極における隣り合う2つの電極は、第1の電極までの距離が異なるように配置した。よって、第3の電極及び第4の電極における隣り合う2つの電極間では、第1の電極及び第2の電極による電界に対して直交しない方向に電界が発生するように調整することで、電気泳動表示装置の仕様や実装に応じた任意の泳動態様で、帯電粒子を液体分散媒中で効果的に均等に分散させることができる。
以下、本発明に係る電気泳動表示装置を具体化した画像表示装置1の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態として例示する画像表示装置1は、携帯用の電子機器に具備可能な小型の表示パネル1aと、表示パネル1aでの画像表示を制御する制御装置1bとを一体的に備えている。
まず、本実施の形態の画像表示装置1の物理的構成の概略について、図面を参照して説明する。図1は、画像表示装置1の正面図である。図2は、表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向断面図である。図3は、表示パネル1aのB−B´線(図1)における矢視方向断面図である。なお、図2及び図3における上方向が、画像表示装置1の正面とする。
図1乃至図3に示すように、画像表示装置1は、表示パネル1aが一例として正面視縦長の直方体形状をなし、その側面に制御装置1bが設けられて、表示パネル1aと制御装置1bとが電気的に接続されている。表示パネル1aは、その下面部分に設けられる下部基板10と、その上面部分に設けられる上部基板20とが対向配置され、下部基板10と上部基板20との間に表示部30を備える。なお、A−A´線は、画像表示装置1の横方向(図1の左右方向)に平行な線を示し、B−B´線は、縦方向(図1の上下方向)に平行な線を示す。
下部基板10は、下部電極12に絶縁材料を塗布等して形成した絶縁膜である下部電極保護膜11と、下部電極保護膜11の下面側に設けられて表示部30に電界を発生させる下部電極12と、下部電極12の下面側に設けられて画像表示装置1を支持する筐体支持部13とを備える。下部電極保護膜11は、ポリエチレンテレフタレートやシリカ等の樹脂フィルムやガラスなどの無機材料等の高い絶縁性を発揮可能な材料により構成される。なお、本実施の形態では、下部電極保護膜11及び筐体支持部13は、可撓性のあるポリエチレンテレフタレートにより構成されたプラスチック基板(樹脂フィルム)である。また、下部電極12は、一定の電圧が印加されるように線状の電気導電体が横方向(A−A´線方向)に平行に配設された、複数の電極を具備する基板である。
下部基板10の上方向(図2,3の上方向)には、下部基板10に対向して、かつ平行に所定間隔を空けて上部基板20が設けられる。上部基板20は、上部電極22に絶縁材料を塗布等して形成した絶縁膜である上部電極保護膜21と、上部電極保護膜21の上面側に設けられて表示部30に電界を発生させる上部電極22と、透明な部材により構成されて表示画面として機能する表示層23とを備える。上部電極保護膜21はポリイミド,ポリエチレンテレフタレート,ガラスなどの高い透明性を発揮可能な材料により構成される。また、上部電極22は、一定の電圧が印加されるように線状の電気導電体が縦方向(B−B´線方向)に平行に配設された、複数の電極を具備する基板であり、かつ高い透明性を発揮可能な材料により構成される。本実施の形態では、上部電極保護膜21はポリエチレンテレフタレートにより構成されたプラスチック基板(樹脂フィルム)である。また、上部電極22は酸化インジウムすず(ITO)により形成された透明電極であり、表示層23はガラス基板である。つまり、上部基板20は透明体であるから、利用者が上部基板20の上方向(図1上方向)から表示部30を視認可能な表示基板として機能する。
次に、表示部30について説明する。対向して設けられる下部基板10及び上部基板20と、スペーサー31とで形成される間隙が、表示部30である。スペーサー31は、下部基板10及び上部基板20との間隙に架設され、その間隙を格子状に均等に分割して複数の小区画セルを形成するとともに、下部基板10及び上部基板20を支持する。スペーサー31は、格子状に複数の貫通孔が形成された板状部材として構成された可撓性部材であり、例えばポリイミドやポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂で構成されればよい。
そして、スペーサー31には、一定の電圧が印加されるように線状の電気導電体が、B−B´線方向(図1)に平行に配設された第1水平電極35a,35bが設けられている。本実施の形態では、第1水平電極35a,35bの各電気導電体のいずれか一本が、隣り合う格子状の貫通孔の間隙に、交互に配設されている。また、第1水平電極35aは下部基板10の近傍で配設される一方、第1水平電極35bは上部基板20の近傍で配設されて、第1水平電極35aと第1水平電極35bとでは、各々からみた下部基板10(あるいは上部基板20)までの距離が異なる。
また、表示部30の内部には、帯電粒子33a,33b及び液体分散媒34が充填される。帯電粒子33a,33bは、液体分散媒34中において帯電可能な材料が用いられ、有機化合物や無機化合物からなる顔料や染料、もしくは顔料や染料を合成樹脂で包んだものからなる。本実施の形態では、帯電粒子33aはスチレン樹脂と二酸化チタンの混合物で、平均粒子径が5μmのもの(7wt%)であって、粒子中の二酸化チタンの量が40wt%のものを使用する。また、帯電粒子33bはスチレン樹脂とカーボンブラックの混合物で、平均粒子径が5μmのもの(10wt%)であって、粒子中のカーボンブラックの量が30wt%のものを使用する。そのため、帯電粒子33aは白色の色調であり、帯電粒子33bは黒色の色調である。また、帯電粒子33aと帯電粒子33bとは正あるいは負に相異なるように帯電しており、ここでは帯電粒子33aが負に、帯電粒子33bが正に帯電しているものとする。
一方、液体分散媒34としては、高絶縁性を発揮可能で、かつ粘性の低い、アルコール類,炭化水素,シリコーンオイルなどを利用できる。本実施の形態では、パラフィン系溶剤であるエクソンモービル社製Isopar(73wt%)を使用する。なお、帯電粒子33a,33bが分散された液体分散媒34が、本発明における「表示液」に相当するが、本実施の形態の「表示液」には添加剤としてエタノール(10wt%)が加えられている。
また、上部基板20の上面(下部基板10と対向しない面)には、正面視、小区画セルが存在しない表示部30の周縁部を、利用者が視認できないように隠蔽するためのマスク部40が設けられる。マスク部40は、上部基板20の四辺に沿って一定幅で設けられ、表示部30を利用者が視認できるように貫通孔が設けられたロの字型形状の板状部材であり、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂を着色したものを接着したり、表示層23の表面に印刷したインク層で形成すればよい。そして、画像表示装置1(表示パネル1a)をその上方からみると、マスク部40に設けられた貫通孔から、表示部30を視認することができる構成となっている。
また、図2に示すように、表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向断面では、表示部30の内部において、下部電極12が表示パネル1aの横方向の両端にわたって設けられていることが示される一方、上部電極22及び第1水平電極35a,35bの断面が示されている。また、図3に示すように、表示パネル1aのB−B´線(図1)における矢視方向断面では、表示部30の内部において、下部電極12の断面が示される一方、上部電極22及び第1水平電極35a,35bが表示パネル1aの縦方向の両端にわたって設けられていることが示されている。このように、対向するように設けられた下部電極12及び上部電極22では、各々の電気導電体が直交するねじれの位置で格子状をなす一方、第1水平電極35a,35bでは、各々の電気導電体が隣り合って平行をなしている。
次に、画像表示装置1の電気的構成について説明する。図4は、画像表示装置1の電気的構成を示すブロック図である。
図4に示すように、画像表示装置1の制御装置1bには、表示パネル1aを駆動させて画像の表示態様を制御する制御部90と、画像表示装置1に電源を供給する電源91と、帯電粒子33a,33bを表示液中で均等に分散させるリフレッシュ動作を指示するリフレッシュデータを記憶するリフレッシュデータ用メモリ92と、表示パネル1aに表示させる画像を示す表示データを記憶する表示データ用メモリ93と、各電極への電圧印加時間をカウントするタイマ94と、外部とのデータ交換を行うインターフェイス99とを備える。
また、下部電極12に接続されたチャネルCH1及び上部電極22に接続されたチャネルCH2を制御して、下部電極12及び上部電極22への電圧印加を司るCH1・CH2ドライバ95と、第1水平電極35aに接続されたチャネルCH3及び第1水平電極35bに接続されたチャネルCH4を制御して、第1水平電極35a,35bへの電圧印加を司るCH3・CH4ドライバ96が、それぞれ制御部90に接続されている(図2,図3参照)。
このような構成のもと、外部から入力された映像信号及び同期信号や、リフレッシュデータ用メモリ92及び表示データ用メモリ93に記憶された各種データに基づいて、制御部90は画像形成動作を制御する信号(画像形成動作制御信号)又はリフレッシュ動作を制御する信号(リフレッシュ動作制御信号)を、CH1・CH2ドライバ95及びCH3・CH4ドライバ96に送信する。
すると、CH1・CH2ドライバ95は、下部電極12及び上部電極22の各電気導電体に各々所定のタイミングによって電気信号を送り、正面視、各電気導電体が交差する位置で電圧を印加して電界を発生させて、帯電粒子33a,33bを上下方向(図2,図3の上下方向)に移動させる。
一方、CH3・CH4ドライバ96は、第1水平電極35a,35bの各電気導電体に各々所定のタイミングによって電圧を印加して各電気導電体間で電界を発生させて、帯電粒子33a,33bを横方向(A−A´方向)に移動させる。ただし、第1水平電極35a,35bは、それぞれ下部基板10(上部基板20)からの距離が異なるため、下部電極12及び上部電極22による電界に対して直交しない方向に帯電粒子33a,33bを移動させる。
以下、本実施の形態の画像表示装置1における画像表示動作について説明する。図5は、表示パネル1aでの電圧印加を説明するためのタイムチャート図である。図6は、画像表示動作時(状態1)における表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向部分断面図である。図7は、画像表示動作時(状態2)における表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向部分断面図である。図8は、画像表示動作時(状態3)における表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向断面図である。図9は、画像表示動作時(状態4)における表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向部分断面図である。図10は、画像表示動作時(状態5)における表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向部分断面図である。
本実施の形態では、表示パネル1aに文字「H」を表示する場合の画像表示動作を、リフレッシュ動作と画像形成動作に分けて説明する。すなわち、利用者が図示しない入力装置から文字「H」の画像表示を指示すると、リフレッシュデータ用メモリ92に記憶されているリフレッシュデータが読み出され、リフレッシュ動作制御信号に基づいてリフレッシュ動作が実行される。その後に、表示データ用メモリ93に記憶されている文字「H」の表示データが読み出され、画像形成動作制御信号に基づいて画像形成動作が実行される場合を例示して説明する。
以下、図5を参照しながら、画像表示動作を図6乃至図10の各状態別に説明する。なお、時間T1=時間T2=時間T3=時間T4=5(msec),時間T5=20(msec),時間T6=10(msec),電圧V1=電圧V4=+50(V),電圧V2=電圧V5=0(V),電圧V3=電圧V6=−50(V)とする。
まず、リフレッシュ動作では、制御部90からのリフレッシュ動作制御信号を基づいて、CH3・CH4ドライバ96により第1水平電極35a,35bに電圧が印加され、またCH1・CH2ドライバ95により下部電極12及び上部電極22に電圧が印加されて、表示パネル1aに所定の電界を発生させて、表示部30内の帯電粒子33a,33bを均等分散させる。リフレッシュ動作を開始する際、通常は前回の画像表示動作により形成された画像が残っており、一例として図6は、帯電粒子33aが上部電極22側に移動している一方、帯電粒子33bが下部電極12側に移動しており、帯電粒子33aの白色が表示されている「状態1」を示している。さらに詳しく説明すると、「状態1」は前回の画像表示動作後に図6の左側(第1水平電極35a側)を下にして鉛直方向に長時間立てられた後の状態であり、時間の経過や外部からの振動を受けることにより上部電極22側からは帯電粒子33aの一部が剥がれ落ち、下部電極12側からは帯電粒子33bの一部が剥がれ落ちている。
まず、第1水平電極35a(以下、チャネルCH3)に時間T1の電圧V4を印加すると同時に、第1水平電極35b(以下、チャネルCH4)に時間T1の電圧V6を印加する(印加パターン1)。次に、チャネルCH3に時間T2の電圧V6を印加すると同時に、チャネルCH4に時間T2の電圧V4を印加する(印加パターン2)。この印加パターン1,2を2回繰り返す。その結果、図7に示すように、表示パネル1内の帯電粒子33a,33bは「状態1」(図6)と比して横方向(A−A´方向)に拡散された「状態2」となる。
その後、下部電極12(以下、チャネルCH1)に時間T3の電圧V1を印加すると同時に、上部電極22(チャネルCH2)に時間T3の電圧V3を印加する(印加パターン3)。次に、印加パターン1を実行する。次に、チャネルCH1に時間T4の電圧V3を印加すると同時に、チャネルCH2に時間T4の電圧V1を印加する(印加パターン4)。次に、印加パターン2を実行する。その結果、図8に示すように、表示パネル1内の帯電粒子33a,33bは「状態2」(図7)と比して横方向(A−A´方向)にさらに拡散され、かつ上下方向にも拡散された「状態3」となる。
さらに、印加パターン3,1,4,2を再度繰り返した後、最後に印加パターン1,2を実行して、リフレッシュ動作を終了する。その結果、図9に示すように、表示パネル1内の帯電粒子33a,33bは「状態3」(図8)と比して横方向(A−A´方向)及び上下方向に完全に拡散されて、液体分散媒34内に均等分散された「状態4」となる。
このように、リフレッシュ動作では、印加パターン1,2を所定のタイミングで交互に切り替えながら実行して、横方向(A−A´方向)に帯電粒子33a,33bを拡散させる「第1リフレッシュ動作」と、印加パターン3,4を所定のタイミングで交互に切り替えながら実行して、上下方向に帯電粒子33a,33bを拡散させる「第2リフレッシュ動作」とが、所定のタイミングで交互に実行される。そして、前回に形成された画像を初期化して、帯電粒子33a,33bを液体分散媒34中に再分散させる。また,帯電粒子33a,33bの沈降や凝集あるいは偏りが発生していたとしても、帯電粒子33a,33bを均等分散した状態に戻す。
次に、画像形成動作では、制御部90からの画像形成制御信号を基づいて、CH1・CH2ドライバ95により下部電極12及び上部電極22に電圧が印加されて、表示パネル1aに所定の電界を発生させて、帯電粒子33a,33bを移動させて画像を形成する。本実施の形態では、帯電粒子33aが正に、帯電粒子33bが負に各々帯電しているので、下部電極12を陰極、上部電極22を陽極にすれば、帯電粒子33aは下部電極12の方向へ移動する一方、帯電粒子33bは上部電極22の方向へ移動する。逆に、下部電極12を陽極、上部電極22を陰極にすれば、帯電粒子33aは上部電極22の方向へ移動する一方、帯電粒子33bは下部電極12の方向へ移動する。なお、帯電粒子33aが負に、帯電粒子33bが正に各々帯電している場合は、帯電粒子33aは極性が陽極の基板の方へ移動し、帯電粒子33bは極性が陰極の基板の方へ移動することになる。
画像形成動作での印加パターンは、表示する画像に応じて異なる。例えば、チャネルCH1に時間T5の電圧V1を印加すると同時に、チャネルCH2に時間T5の電圧V3を印加するパターン(印加パターン5)と、チャネルCH1に時間T6の電圧V3を印加すると同時に、チャネルCH2に時間T6の電圧V1を印加するパターン(印加パターン6)のいずれか一方あるいは両方を実行しながら、帯電粒子33a,33bを任意の方向へ移動させる。
本実施の形態では、印加パターン5,6を交互に実行して、最後に印加パターン5を実行する。時間T5>時間T6であるため、印加パターン5と印加パターン6を交互に実行しても、全体として帯電粒子33aは上部電極22側へ、帯電粒子33bは下部電極12側へ徐々に移動し、最後の印加パターン5により帯電粒子33a,33bが確実に表示面に付着する。このように電界の方向を切り替えながら移動させることで、帯電粒子33a,33bが一部分に集中することなく、表示面に対して均等に付着する。
以上のように画像形成動作を実行した結果、図10に示すように、表示パネル1内の帯電粒子33aが上部電極22側に移動して上部電極保護膜21に付着する一方、帯電粒子33bが下部電極12側に移動して下部電極保護膜11に付着した「状態5」となる。すると、透明体である表示層23を介して、帯電粒子33aの白色が表示される。一方、帯電粒子33bは、正面視、上部電極保護膜21に付着した帯電粒子33aの背後に隠蔽されて、利用者にはその帯電粒子33bの黒色は視認されない。
逆に、帯電粒子33bを上部電極22側に移動させた場合は、帯電粒子33bが上部電極保護膜21に付着し、透明体である表示層23を介して、帯電粒子33bの黒色が表示される。一方、帯電粒子33aは下部電極12側に移動するから、正面視、上部電極保護膜21に付着した帯電粒子33bの背後に隠蔽されて、利用者にはその帯電粒子33aの白色は視認されない。
本実施の形態の画像表示装置1では、下部電極12が横方向に5列、上部電極22が縦方向に4列で、各々電気導電体がねじれの位置で配設され(図2,図3参照)、正面視、各電気導電体が計20箇所で交差する(図1参照)。そして、この各電気導電体が交差する位置に各小区画セルが各々対応するように設けられており、互いに対向する電極1組を単位として、表示部30(小区画セル)における電界の発生が各々制御されて、各ドットごとに白色あるいは黒色の表示制御がなされる。すなわち、縦横20ドットの表示制御が各々なされて、図1に示すように文字「H」が表示される。
このように、画像形成動作では、印加パターン5,6を実行して上下方向に帯電粒子33a,33bを移動させて、表示データに基づいた任意の画像を表示部30に形成する。特に、リフレッシュ動作によって帯電粒子33a,33bが液体分散媒34中に均等分散された状態にしてから画像形成動作が実行されるので、画像の表示が円滑となり、かつ色ムラやコントラスト低下がない高品質の画像が表示される。
以上、第1の実施の形態の画像表示装置1によれば、スペーサー31に設けた第1水平電極35a,35bにより、複数の帯電粒子33a,33bを横方向(A−A´方向)に拡散させる第1リフレッシュ動作を実行するようにした。よって、帯電粒子33a,33bの凝集や偏りあるいは沈降を解消し、かつ帯電粒子33a,33bを液体分散媒34に均等に分散させることで、画像品質を改善することができる。
さらに、下部電極12及び上部電極22により、複数の帯電粒子33a,33bを上下方向に拡散させる第2リフレッシュ動作を実行するようにしたので、より確実に帯電粒子33a,33bの凝集や偏りあるいは沈降を解消し、かつ帯電粒子33a,33bを液体分散媒34に均等に分散させることができる。
また、リフレッシュ動作を画像形成動作の実行前に行うようにしたので、帯電粒子33a,33bが液体分散媒34中に均等分散された状態にしてから画像形成動作が実行されるため、画像の表示が円滑となり、かつ色ムラやコントラスト低下がない高品質の画像を表示することができる。
また、第1リフレッシュ動作では第1水平電極35a,35bによる電界の方向を、第2リフレッシュ動作では下部電極12及び上部電極22による電界の方向を、それぞれ所定のタイミングで交互に切り替えながら、かつ第1,第2リフレッシュ動作を所定のタイミングで交互に実行するようにした。よって、帯電粒子33a,33bが液体分散媒34中でより激しく攪拌されるため、帯電粒子33a,33bを液体分散媒34中に確実に均等に分散させることができる。
また、第1水平電極35a,35bは、それぞれ下部基板10(上部基板20)からの距離が異なるので、第1水平電極35a,35bによる電界の方向と、下部電極12及び上部電極22による電界の方向とは、垂直でない傾斜した角度で表示部30内で交わる。このように電界の方向を調整することで、画像表示装置1の仕様や実装に応じた任意の泳動態様で、帯電粒子33a,33bを液体分散媒34中で効果的に均等に分散させることができる。
次に、本発明に係る第2の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態として例示する画像表示装置1は、第1の実施の形態のものと同一構成であるが、リフレッシュ動作時の印加パターンが異なる。図11は、第2の実施の形態における、表示パネル1aでの電圧印加を説明するためのタイムチャート図である。
以下、図11を参照しながら、画像表示動作を図6乃至図10の各状態別に説明する。なお、第1の実施の形態における同一の時間T,電圧V,印加パターンは、符号をそのまま使用している。ここで、時間T1=時間T2=時間T3=時間T4=5(msec),時間T5=20(msec),時間T6=10(msec),電圧V1=電圧V4=+60(V),電圧V2=電圧V5=+30(V),電圧V3=電圧V6=0(V),電圧V7=+50(V),電圧V8=+10(V),電圧V9=+55(V),電圧V10=+5(V),電圧V11=+45(V),電圧V12=+15(V)とする。
まず、第1の実施の形態と同様に、印加パターン1,2を2回繰り返す。その結果、図7に示すように、表示パネル1内の帯電粒子33a,33bは「状態1」(図6)と比して横方向(A−A´方向)に拡散された「状態2」となる。そして、印加パターン3,1,4,2を実行する。その結果、図8に示すように、表示パネル1内の帯電粒子33a,33bは「状態2」(図7)と比して横方向(A−A´方向)にさらに拡散され、かつ上下方向にも拡散された「状態3」となる。
その後、チャネルCH1に時間T3の電圧V7を印加すると同時に、チャネルCH2に時間T3の電圧V8を印加する(印加パターン7)。次に、チャネルCH3に時間T1の電圧V9を印加すると同時に、チャネルCH4に時間T1の電圧V10を印加する(印加パターン8)。次に、チャネルCH1に時間T4の電圧V8を印加すると同時に、チャネルCH2)に時間T4の電圧V7を印加する(印加パターン9)。次に、チャネルCH3に時間T2の電圧V10を印加すると同時に、チャネルCH4に時間T2の電圧V9を印加する(印加パターン10)。最後に、チャネルCH3に時間T1の電圧V11を印加すると同時に、チャネルCH4に時間T1の電圧V12を印加した後(印加パターン11)、チャネルCH3に時間T2の電圧V12を印加すると同時に、チャネルCH4に時間T2の電圧V11を印加して(印加パターン12)、リフレッシュ動作を終了する。その結果、図9に示すように、表示パネル1内の帯電粒子33a,33bは「状態3」(図8)と比して横方向(A−A´方向)及び上下方向に完全に拡散されて、液体分散媒34内に均等分散された「状態4」となる。
そして、画像形成動作では、印加パターン5,6を実行して表示部30に画像を形成するが(図10に示す「状態5」)、詳細は第1の実施の形態と同様である。
このように、本実施の形態では、下部電極12,上部電極22,第1水平電極35a,35bの各電極に印加するプラス電圧の強弱によって、電界の方向を制御するようにしている。この場合、通常時は各電極に一定の電圧(電圧V2=電圧V5=+30(V))を印加するようにして、印加パターンに応じて電圧の強弱を制御するようにすればよい。すなわち、第1の実施の形態では、各電極にプラス又はマイナスの電圧を印加して電界の方向を制御するのに対し、本実施の形態は、プラス(又はマイナス)のみの電圧印加でも、本発明に係る画像表示動作を実行できることを例示した。
また、本実施の形態では、各電極に印加するプラス電圧の強弱によって、電界の強度を制御するようにしている。すなわち、第1の実施の形態では、各電極に同一強度の電圧を印加しているので、第1リフレッシュ動作及び第2リフレッシュ動作における電圧、パルス幅、パルス回数とからなる電圧時間積の和の差異が小さいのに対し、本実施の形態では、各電極に異なる大きさの電圧を印加して電界の強度を制御しているので、第1リフレッシュ動作(印加パターン1,2,8,10,11,12)及び第2リフレッシュ動作(印加パターン3,4,7,9)における電圧時間積の和の差異が大きい。このように、本実施の形態は、電圧時間積の和(電圧、パルス幅、パルス回数)を任意に設定することができることを例示した。
また、本実施の形態では、印加パターン7〜12まで電圧振幅を時間の経過とともに減衰している。すなわち、第1の実施の形態では電圧振幅が一定なのに対し、本実施の形態は、電圧振幅を減衰させたり、増幅させたりして、各電極に任意の振幅パターンを付与することができることを例示した。
また、本実施の形態の印加パターンは、第1の実施の形態での印加パターンとは異なるが、リフレッシュ動作における印加パターンは、任意に設定可能である。すなわち、「第1リフレッシュ動作」及び「第2リフレッシュ動作」において、印加パターンを交互に切り替えるタイミングは任意に設定でき、例えば、一回ごとに交互切り替えるのではなく、複数回の同じ印加パターンを実行した後に他の印加パターンに切り替えるようにしてもよい。また、「第1リフレッシュ動作」及び「第2リフレッシュ動作」を交互に実行するタイミングも任意に設定すればよく、例えば、「第1リフレッシュ動作」を2回行った後に「第2リフレッシュ動作」を1回実行してもよい。
以上、第2の実施の形態の画像表示装置1によれば、画像表示装置1の仕様や実装,帯電粒子33a,33bの帯電性や粒子径,液体分散媒34の粘性や導電性等の各種条件に応じて、画像表示動作時に各電極に印加する電圧の正負,電圧時間積の和(電圧、パルス幅、パルス回数),振幅パターンなどを任意に設定できる。また、リフレッシュ動作における印加パターンも任意に設定できる。
また、第1リフレッシュ動作及び第2リフレッシュ動作における電圧時間積の和の差異が大きいことに加え、電圧振幅を時間の経過とともに減衰するようにしたので、電圧振幅を調整することで、画像表示装置1の仕様や実装に応じた任意の泳動態様で、帯電粒子33a,33bを液体分散媒34中で効果的に均等に分散させることができる。
次に、本発明に係る第3の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態として例示する画像表示装置1は、第1,2の実施の形態のものと基本的に同一構成であるが、表示部30にさらに他の電極を具備させた点及び画像表示動作時の印加パターンが異なる。
まず、本実施の形態の画像表示装置1の構成について、図面を参照して説明する。図12は、第3の実施の形態における、表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向断面図である。図13は、第3の実施の形態における、表示パネル1aのB−B´線(図1)における矢視方向断面図である。図14は、第3の実施の形態における、画像表示装置1の電気的構成を示すブロック図である。図15は、第3の実施の形態における、表示パネル1aでの電圧印加を説明するためのタイムチャート図である。なお、理解を容易にするため、図12及び図13では表示液(帯電粒子33a,33b,液体分散媒34)を図示しない。
図12及び図13に示すように、画像表示装置1のスペーサー31には、先述と同様に、B−B´線方向(図1)に一定の電圧が印加されるように線状の電気導電体が平行に配設された第1水平電極35a,35bが設けられており、第1水平電極35a,35bの各電気導電体のいずれか一本が、隣り合う格子状の貫通孔の間隙に、交互に配設されている。さらに、A−A´線方向(図1)にも、一定の電圧が印加されるように線状の電気導電体が平行に配設された第2水平電極36a,36bが設けられており、第2水平電極36a,36bの各電気導電体のいずれか一本が、隣り合う格子状の貫通孔の間隙に、交互に配設されている。
本実施の形態では、第1水平電極35a,35bは下部基板10の近傍で、下部基板10と平行に配設される一方、第2水平電極36a,36bは上部基板20の近傍で、上部基板20と平行に配設されている。また、正面視、第1水平電極35a,35b及び第2水平電極36a,36bが交差する位置では、スペーサー31が絶縁部となって、両者が電気的に遮断された状態におかれる。
図12に示すように、表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向断面では、表示部30の内部において、下部電極12及び第2水平電極36a,36bが表示パネル1aの横方向の両端にわたって設けられていることが示される一方、上部電極22及び第1水平電極35a,35bの断面が示されている。また、図13に示すように、画像表示装置1のB−B´線(図1)における矢視方向断面では、表示部30の内部において、下部電極12及び第2水平電極36a,36bの断面が示される一方、上部電極22及び第1水平電極35a,35bが表示パネル1aの縦方向の両端にわたって設けられていることが示されている。
図14に示すように、画像表示装置1の制御装置1bは、図4に示す構成に加え、第2水平電極36aに接続されたチャネルCH5及び第2水平電極36bに接続されたチャネルCH6を制御して、第2水平電極36a,36bへの電圧印加を司るCH5・CH6ドライバ97が、制御部90に接続されている。CH5・CH6ドライバ97は、第2水平電極36a,36bの各々隣り合って平行をなす各電気導電体に、各々所定のタイミングによって電圧を印加して各電気導電体間で電界を発生させて、帯電粒子33a,33bを縦方向(B−B´方向)に移動させる。
以下、図15を参照しながら、画像表示動作を図6乃至図10に示す表示部30の各状態別に説明する。ここで、時間T10=時間T11=時間T12=時間T13=時間T14=時間T15=5(msec),時間T16=20(msec),電圧V20=+60(V),電圧V21=電圧V28=電圧V35=+30(V),電圧V22=0(V),電圧V23=電圧V27=電圧V34=+50(V),電圧V24=電圧V29=電圧V36=+5(V),電圧V25=電圧V30=電圧V37=+45(V),電圧V26=電圧V31=電圧V38=+15(V),電圧V32=電圧V39=+40(V),電圧V33=電圧V40=+20(V)とする。
まず、チャネルCH3に時間T10の電圧V27を印加すると同時に、チャネルCH4に時間T10の電圧V29を印加する(印加パターン11)。次に、第2水平電極36a(以下、チャネルCH5)に時間T12の電圧V34を印加すると同時に、第2水平電極36b(以下、チャネルCH6)に時間T12の電圧V36を印加する(印加パターン12)。次に、チャネルCH3に時間T11の電圧V29を印加すると同時に、チャネルCH4に時間T11の電圧V27を印加する(印加パターン13)。次に、チャネルCH5に時間T13の電圧V36を印加すると同時に、チャネルCH6に時間T13の電圧V34を印加する(印加パターン14)。上記の印加パターン11,12,13,14を2回繰り返す。その結果、図7に示すように、表示パネル1内の帯電粒子33a,33bは「状態1」(図6)と比して、横方向(A−A´方向)及び縦方向(B−B´方向)に拡散された「状態2」となる。
その後、チャネルCH1に時間T14の電圧V23を印加すると同時に、チャネルCH2に時間T14の電圧V24を印加する(印加パターン15)。次に、印加パターン11,12を実行する。次に、チャネルCH1に時間T15の電圧V24を印加すると同時に、チャネルCH2に時間T15の電圧V23を印加する(印加パターン16)。次に、印加パターン13,14を実行する。その結果、図8に示すように、表示パネル1内の帯電粒子33a,33bは「状態2」(図7)と比して、横方向(A−A´方向)及び縦方向(B−B´方向)にさらに拡散され、かつ上下方向にも拡散された「状態3」となる。
さらに、チャネルCH3に時間T10の電圧V30を印加すると同時に、チャネルCH4に時間T10の電圧V31を印加する(印加パターン17)。次に、チャネルCH5に時間T12の電圧V37を印加すると同時に、チャネルCH6に時間T12の電圧V38を印加する(印加パターン18)。次に、チャネルCH3に時間T11の電圧V31を印加すると同時に、チャネルCH4に時間T11の電圧V30を印加する(印加パターン19)。次に、チャネルCH5に時間T13の電圧V38を印加すると同時に、チャネルCH6に時間T13の電圧V37を印加する(印加パターン20)。
その後、印加パターン15を実行する。次に、チャネルCH3に時間T10の電圧V32を印加すると同時に、チャネルCH4に時間T10の電圧V33を印加する(印加パターン21)。次に、チャネルCH5に時間T12の電圧V39を印加すると同時に、チャネルCH6に時間T12の電圧V40を印加する(印加パターン22)。そして、印加パターン16を実行する。次に、チャネルCH3に時間T11の電圧V33を印加すると同時に、チャネルCH4に時間T11の電圧V32を印加する(印加パターン23)。次に、チャネルCH5に時間T13の電圧V40を印加すると同時に、チャネルCH6に時間T13の電圧V39を印加する(印加パターン24)。
最後に、チャネルCH1に時間T14の電圧V25を印加すると同時に、チャネルCH2に時間T14の電圧V26を印加した後(印加パターン25)、チャネルCH1に時間T15の電圧V26を印加すると同時に、チャネルCH2に時間T14の電圧V25を印加して(印加パターン26)、リフレッシュ動作を終了する。その結果、図9に示すように、表示パネル1内の帯電粒子33a,33bは「状態3」(図8)と比して横方向(A−A´方向),縦方向(B−B´方向),上下方向に完全に拡散されて、液体分散媒34内に均等分散された「状態4」となる。
このように、リフレッシュ動作では、印加パターン11,13,17,19,21,23を実行して横方向(A−A´方向)に帯電粒子33a,33bを拡散させる「第3リフレッシュ動作」と、印加パターン12,14,18,20,22,24を実行して縦方向(B−B´方向)に帯電粒子33a,33bを拡散させる「第4リフレッシュ動作」と、印加パターン15,16,25,26を実行して上下方向に帯電粒子33a,33bを拡散させる「第5リフレッシュ動作」とによって、前回に形成された画像を初期化して、帯電粒子33a,33bを液体分散媒34中に再分散させる。また,帯電粒子33a,33bの沈降や凝集が発生していたとしても、帯電粒子33a,33bを均等分散した状態に戻す。
次に、画像形成動作では、チャネルCH1に時間T16の電圧V20を印加すると同時に、チャネルCH2に時間T16の電圧V22を印加して(印加パターン27)、帯電粒子33a,33bを任意の方向へ移動させる。本実施の形態では、帯電粒子33aが負に、帯電粒子33bが正に各々帯電しており、電圧V20は最も大きい印加電圧であり、電圧V22は最も小さい印加電圧であるから、表示液により強い電界が長時間(時間T16)発生して、帯電粒子33aは上部電極22側へ、帯電粒子33bは下部電極12側へそれぞれ移動する。本実施形態の画像形成動作では、表示液により大きな電界を長時間発生させることで、帯電粒子33a,33bが凝集あるいは沈降することなく、正確に画像を形成することができる。
このように、本実施の形態では、表示部30に第1水平電極35a,35b及び第2水平電極36a,36bを設けた。そして、第1の実施の形態では、リフレッシュ動作時に帯電粒子33a,33bを液体分散媒34中で上下方向及び横方向(A−A´方向)の2方向に移動及び拡散させるのに対し、本実施の形態は、さらに縦方向(B−B´方向)を加えた3方向に移動及び拡散させる。すなわち、本実施の形態は、表示パネル1aに3組以上の電極を具備させて、任意の複数方向に帯電粒子33a,33bを移動及び拡散させることができることを例示した。
また、本実施の形態では、第2の実施の形態と同様に、各電極に異なる大きさの電圧を印加して電界の強度を制御しているので、第1リフレッシュ動作、第2リフレッシュ動作及び第3リフレッシュ動作における電圧時間積の和の差異が大きい。また、印加パターン17〜26まで電圧振幅を時間の経過とともに減衰している。このように、本実施の形態は、電圧時間積の和(電圧、パルス幅、パルス回数)を任意に設定したり、各電極に任意の電圧振幅や振幅パターンを付与したりできることを例示した。また、リフレッシュ動作における印加パターンも任意に設定できることを例示した。
また、本実施の形態では、第1水平電極35a,35b(第2水平電極35a,35b)を下部基板10(上部基板20)と平行に設けているが、第1,2の実施の形態と同様に、第1水平電極35a,35b(第2水平電極35a,35b)が、それぞれ下部基板10(上部基板20)からの距離が異なるように配設してもよい。このように、本実施の形態は、各電極を任意の位置、数量、配列パターンで表示パネル1aに具備させればよいことを例示した。
以上、第3の実施の形態の画像表示装置1によれば、スペーサー31に第1水平電極35a,35b及び第2水平電極36a,36bを設けて、複数の帯電粒子33a,33bを横方向(A−A´方向)に拡散させる第3リフレッシュ動作と、縦方向(B−B´方向)に拡散させる第4リフレッシュ動作とを実行するようにした。よって、帯電粒子33a,33bの凝集や偏りあるいは沈降を解消し、かつ帯電粒子33a,33bを液体分散媒34に均等に分散させることで、画像品質を改善することができる。
さらに、下部電極12及び上部電極22により、複数の帯電粒子33a,33bを上下方向に拡散させる第5リフレッシュ動作を実行するようにしたので、より確実に帯電粒子33a,33bの凝集や偏りあるいは沈降を解消し、かつ帯電粒子33a,33bを液体分散媒34に均等に分散させることができる。
また、リフレッシュ動作を画像形成動作の実行前に行うようにしたので、帯電粒子33a,33bが液体分散媒34中に均等分散された状態にしてから画像形成動作を実行されるので、画像の表示が円滑となり、かつ色ムラやコントラスト低下がない高品質の画像を表示することができる。
特に、第3リフレッシュ動作では第1水平電極35a,35bによる電界の方向を、第4リフレッシュ動作では第2水平電極36a,36bによる電界の方向を、第5リフレッシュ動作では下部電極12及び上部電極22による電界の方向を、それぞれ所定のタイミングで交互に切り替えながら、かつ第3,第4,第5リフレッシュ動作を所定のタイミングで交互に実行するようにした。よって、帯電粒子33a,33bが液体分散媒34中でより激しく攪拌されるため、帯電粒子33a,33bを液体分散媒34中に確実に均等に分散させることができる。
次に、本発明に係る第4の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態として例示する画像表示装置1は、スペーサー31に代えて、表示部30の内部に1枚の薄い網状をなす網状体37が設けられる。図16は、網状体37の外観斜視図である。図17は、第4の実施の形態における、表示パネル1aの正面断面図である。図18は、第4の実施の形態における、表示パネル1aのC−C´線(図17)における矢視方向断面図である。図19は、第4の実施の形態における、表示パネル1aのD−D´線(図17)における矢視方向断面図である。
図16に示すように、網状体37は、画像表示装置1の縦方向(図17のC−C´方向及びD−D´方向)に平行に設けられた複数の糸状体37aと、横方向(図1のA−A´方向)に平行に設けられた複数の糸状体37bとにより構成されている。各糸状体37a,37bは、線状の電気導電体で構成された電極37cが、柔軟性と絶縁性の高い素材である絶縁被覆体37dによって被覆されて、略円形状の微細な断面をなす糸状部材として構成されている。絶縁被覆体37dは、ナイロン,ポリエステル,アクリル,ポリプロピレン,フッ素繊維などの合成樹脂により構成されてもよいし、絹や綿などの天然繊維により構成されてもよく、各種の有機高分子化合物を適用できる。本実施の形態では、各糸状体は同一素材,同一形状,同一色であり、その直径はおよそ100μmであり、各糸状体はおよそ150μmの間隔で並列に設けられており、その色調は白色である。
そして、本実施の形態では、複数の糸状体37aの各々に具備された電極37cが、交互に,第1水平電極35a又は第1水平電極35bとして機能する。一方、複数の糸状体37bの各々に具備された電極37cが、交互に、第2水平電極36a又は第2水平電極36bとして機能する。
網状体37は、複数の糸状体を直交に交差させて格子状に一体として組み合わせられ、微細な隙間(目開き)を複数有するメッシュ構造の部材として構成される。網状体37はメッシュ構造という撓みやすい形状をなしており、また各糸状体は柔軟な素材で構成されているため、網状体37も高い可撓性を発揮可能である。そして、表示部30の大きさと一致するように作製されて、下部基板10及び上部基板20と平行に表示部30の内部に載置される。
図17に示すように、本実施の形態の網状体37は、糸状体として2本のたて糸と3本のよこ糸とが一定の間隔で1本おきに上下して交互に交わった、いわゆる「平織」組織で構成されている。そして、たて糸とよこ糸とが交わる交差部分では、両者が絡んで相互に固定しあう状態となっており、たて糸を上、よこ糸を下にして絡んでいる交差部分と、たて糸を下、よこ糸を上にして絡んでいる交差部分とが交互に設けられる。
図17乃至図19に示すように、網状体37はその下面(下側に位置する糸)が下部電極保護膜11に、その上面(上側に位置する糸)が上部電極保護膜21に当接して、表示部30の内部に固定される。そして、網状体37が表示部30の内部を分割して、複数の小区画された空間である小区画セルが形成される。すなわち、隣り合う糸状体の狭間で形成される隙間(目開き)部分と、下部基板10の上面(上部基板20と対向する面)と、上部基板20の下面(下部基板10と対向する面)とで画される1つの空間が、1つの小区画セルとなる。そして、網状体37は、表示部30の内部で、下部基板10及び上部基板20を一定の間隔(ギャップ)に保持する機能を有する。また、表示部30の周縁部には、下部基板10及び上部基板20に架設されて、表示部30を密閉するギャップスペーサー38が設けられている。
そして、第3の実施の形態と同様に表示部30内には、各糸状体37aの電極37c(第1水平電極35a,35b)と、各糸状体37bの電極37c(第2水平電極36a,36b)が設けられた構成となり、正面視、第1水平電極35a,35b及び第2水平電極36a,36bが交差する位置には、絶縁被覆体37dが絶縁部となって、両者が電気的に遮断された状態におかれる。また、第1水平電極35a,35b(第2水平電極36a,36b)の隣り合う電気導電体は、表示部30内で上下位置の関係が交互に入れ替わる。そのため、第1水平電極35a,35b(第2水平電極36a,36b)の隣り合う電気導電体からみた下部基板10又は上部基板20までの距離は各々異なっている。
このような構成のもと、画像表示装置1では第3の実施の形態と同様に画像表示動作が実行される。すなわち、リフレッシュ動作により帯電粒子33a,33bを液体分散媒34に均等に分散させた後、画像形成動作により表示部30内に画像が形成されて、図1に示すように文字「H」が表示されるが、その詳細は省略する。
このように、本実施の形態では、スペーサー31に代えて、電極37c(第1水平電極35a,35b)及び電極37c(第2水平電極36a,36b)を具備した網状体37を表示部30の内部に配置して、表示パネル1aにおける画像表示動作を実行するようにした。すなわち、本実施の形態は、各電極を有効に表示部30内に配置できるのであれば、任意の部材に各電極を設けてよいことを例示した。
なお、網状体37やそれを構成する糸状体の形状,大きさ,数量、あるいは「平織」や「綾織」などの網状体37の編み方は任意である。また、電極の配置パターンも任意であり、全ての糸状体に電極を配置する必要はなく、例えば、一本おきに電極を配置するようにしてもよい。すなわち、画像表示装置1の実装や使用に応じて、最適な網状体37を任意に利用すればよい。
以上、第4の実施の形態の画像表示装置1によれば、網状体37に第1水平電極35a,35b及び第2水平電極36a,36bを設けて、画像表示動作を実行するようにしたので、表示部30に容易に電極を配置することができる。
また、第1水平電極35a,35b(第2水平電極36a,36b)の隣り合う電気導電体は、それぞれ下部基板10(上部基板20)からの距離が異なるので、第1水平電極35a,35b(第2水平電極36a,36b)による電界の方向と、下部電極12及び上部電極22による電界の方向とは、垂直でない傾斜した角度で表示部30内で交わる。このように電界の方向を調整することで、画像表示装置1の仕様や実装に応じた任意の泳動態様で、帯電粒子33a,33bを液体分散媒34中で効果的に均等に分散させることができる。
ところで、上記第1乃至第4の実施の形態において、下部基板10及び上部基板20が、本発明の「第1の基板」及び「第2の基板」に相当し、下部電極12及び上部電極22が、本発明の「第1の電極」及び「第2の電極」に相当する。スペーサー31及び網状体37が、本発明の「スペーサー」に相当する。第1水平電極35a,35b及び第2水平電極36a,36bが、本発明の「第3の電極」及び「第4の電極」に相当する。制御装置1bの制御部90が、本発明の「電圧印加制御手段」に相当する。
なお、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、各種の変形が可能なことはいうまでもない。
例えば、第1乃至第4の実施の形態に例示した画像表示装置1を組み合わせて、本発明を実現してもよい。一例として、第4の実施の形態の網状体37に電極37c(第1水平電極35a,35b)のみを設けて、第1の実施の形態における画像表示動作を実行してもよい。また、上記実施形態の画像表示装置1では、各電極が表示パネル1a内にそれぞれ設けられているが、表示パネル1aに電極が設けられている必要はなく、表示パネル1aの外部に設けられた電極によって、表示パネル1aに電界を発生させる構成にしてもよい。また、リフレッシュ動作時に電界を発生させる方向も、上下方向,縦方向,横方向に限定されず、任意の複数の異なる方向から電界を発生させて、リフレッシュ動作を実行するようにすればよい。また、リフレッシュ動作を実行するタイミングは、画像形成動作の実行前に限定されず、任意のタイミングで実行すればよい。また、電気泳動の駆動方式も問わず、単純マトリックス駆動方式、アクティブマトリックス駆動方式等の公知の手法を適用できることはいうまでもない。
本発明の電気泳動表示装置は、液晶モニタや液晶パネルとしてのみならず,携帯電話機,パーソナルコンピュータ,電子ブック,PDAなどの各種電子機器に具備される画像表示装置として適用できる。
画像表示装置1の正面図である。 表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向断面図である。 表示パネル1aのB−B´線(図1)における矢視方向断面図である 画像表示装置1の電気的構成を示すブロック図である。 表示パネル1aでの電圧印加を説明するためのタイムチャート図である。 画像表示動作時(状態1)における表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向部分断面図である。 画像表示動作時(状態2)における表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向部分断面図である。 画像表示動作時(状態3)における表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向断面図である。 画像表示動作時(状態4)における表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向部分断面図である。 画像表示動作時(状態5)における表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向部分断面図である。 第2の実施の形態における、表示パネル1aでの電圧印加を説明するためのタイムチャート図である。 第3の実施の形態における、表示パネル1aのA−A´線(図1)における矢視方向断面図である。 第3の実施の形態における、表示パネル1aのB−B´線(図1)における矢視方向断面図である。 第3の実施の形態における、画像表示装置1の電気的構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態における、表示パネル1aでの電圧印加を説明するためのタイムチャート図である。 網状体37の外観斜視図である。 第4の実施の形態における、表示パネル1aの正面断面図である。 第4の実施の形態における、表示パネル1aのC−C´線(図17)における矢視方向断面図である。 第4の実施の形態における、表示パネル1aのD−D´線(図17)における矢視方向断面図である。
符号の説明
1 画像表示装置
1a 表示パネル
1b 制御装置
10 下部基板
11 下部電極保護膜
12 下部電極
13 筐体支持部
20 上部基板
21 上部電極保護膜
22 上部電極
23 表示層
30 表示部
31 スペーサー
33a,33b 帯電粒子
34 液体分散媒
35a,35b 第1水平電極
36a,36b 第2水平電極
37 網状体
38 ギャップスペーサー
40 マスク部
90 制御部
91 電源
92 リフレッシュデータ用メモリ
93 表示データ用メモリ
94 タイマ
95 CH1・CH2ドライバ
96 CH3・CH4ドライバ
97 CH5・CH6ドライバ
99 インターフェイス

Claims (22)

  1. 互いに対向するように配置した、第1の電極を有する第1の基板及び第2の電極を有する第2の基板と、
    前記第1の基板及び前記第2の基板との間隙に形成される表示部に架設されて、前記第1の基板及び前記第2の基板を支持するスペーサーと、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に発生する電界の方向に応じて移動する複数の帯電粒子が液体分散媒に分散されて、前記表示部に充填される表示液とを備えた電気泳動表示装置であって、
    前記第1の基板及び前記第2の基板との間隙には複数の電極から構成される第3の電極が設けられ、
    前記第3の電極は、該第3の電極を構成する複数の電極間で、前記第1の電極と前記第2の電極との間に発生する電界とは異なる方向に電界を発生させて、前記複数の帯電粒子を移動させることを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 前記第3の電極は、隣り合う2つの電極が平行をなすように配置された複数の電極から構成されたことを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  3. 前記スペーサーは、格子状に複数の貫通孔が形成された板状部材であり、前記表示部を複数の小区画セルに分割するものであって、
    前記第3の電極は、前記スペーサーに設けられたことを特徴とする請求項2に記載の電気泳動表示装置。
  4. 前記スペーサーは、隣り合う2つの糸状体が平行をなすように網状に組み合わせて形成された網状体であり、前記表示部を複数の小区画セルに分割するものであって、
    前記第3の電極は、前記スペーサーに設けられたことを特徴とする請求項2に記載の電気泳動表示装置。
  5. 前記第1の電極及び前記第2の電極が前記表示部に画像を形成するために前記表示液に対して電界を発生させる画像形成動作の実行前において、
    前記第3の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第1リフレッシュ動作を実行する電圧印加制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電気泳動表示装置。
  6. 前記電圧印加制御手段は、前記第1リフレッシュ動作において、前記第3の電極における隣り合う2つの電極間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第3の電極に電圧を印加することを特徴とする請求項5に記載の電気泳動表示装置。
  7. 前記第1の電極及び前記第2の電極が前記表示部に画像を形成するために前記表示液に対して電界を発生させる画像形成動作の実行前において、
    前記第3の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第1リフレッシュ動作を実行し、前記第1の電極及び前記第2の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第2リフレッシュ動作を実行する電圧印加制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電気泳動表示装置。
  8. 前記電圧印加制御手段は、
    前記第1リフレッシュ動作において、前記第3の電極における隣り合う2つの電極間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第3の電極に電圧を印加し、
    前記第2リフレッシュ動作において、前記第1の電極と前記第2の電極との間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第1の電極及び前記第2の電極に電圧を印加し、
    前記第1リフレッシュ動作及び前記第2リフレッシュ動作を、所定のタイミングで交互に実行することを特徴とする請求項7に記載の電気泳動表示装置。
  9. 前記電圧印加制御手段は、前記第1リフレッシュ動作における、前記表示液に対して電界を発生させるために前記第3の電極に印加される電圧、パルス幅、パルス回数とからなる電圧時間積の和と、前記第2リフレッシュ動作における、前記表示液に対して電界を発生させるために前記第1の電極及び前記第2の電極に印加される電圧、パルス幅、パルス回数とからなる電圧時間積の和とを異ならせることを特徴とする請求項7又は8に記載の電気泳動表示装置。
  10. 前記電圧印加制御手段は、前記第1の電極、前記第2の電極及び前記第3の電極の少なくとも1つにおいて、前記表示液に対して電界を発生させるために印加される電圧振幅を、時間の経過とともに減衰させることを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載の電気泳動表示装置。
  11. 前記第3の電極は、隣り合う2つの電極の一方からみた前記第1の電極までの距離と、他方からみた前記第1の電極までの距離とが異なるように配置された複数の電極から構成されたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の電気泳動表示装置。
  12. 互いに対向するように配置した、第1の電極を有する第1の基板及び第2の電極を有する第2の基板と、
    前記第1の基板及び前記第2の基板との間隙に形成される表示部に架設されて、前記第1の基板及び前記第2の基板を支持するスペーサーと、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に発生する電界の方向に応じて移動する複数の帯電粒子が液体分散媒に分散されて、前記表示部に充填される表示液とを備えた電気泳動表示装置であって、
    前記第1の基板及び前記第2の基板との間隙には、複数の電極から構成される第3の電極と、前記第3の電極とは異なる方向に配置された複数の電極から構成される第4の電極とが設けられ、
    前記第3の電極は、該第3の電極を構成する複数の電極間で、前記第1の電極と前記第2の電極との間に発生する電界とは異なる方向に電界を発生させて、前記複数の帯電粒子を移動させ、
    前記第4の電極は、該第4の電極を構成する複数の電極間で、前記第1の電極と前記第2の電極との間に発生する電界とは異なる方向であって、かつ前記第3の電極における複数の電極間で発生する電界は異なる方向に電界を発生させて、前記複数の帯電粒子を移動させることを特徴とする電気泳動表示装置。
  13. 前記第3の電極は、隣り合う2つの電極が平行をなすように配置された複数の電極から構成され、
    前記第4の電極は、隣り合う2つの電極が平行をなすように配置された複数の電極から構成され、
    前記第3の電極を構成する複数の電極と、前記第4の電極を構成する複数の電極とは、絶縁部を介して交差するように配置されたことを特徴とする請求項12に記載の電気泳動表示装置。
  14. 前記スペーサーは、格子状に複数の貫通孔が形成された板状部材であり、前記表示部を複数の小区画セルに分割するものであって、
    前記第3の電極及び前記第4の電極は、前記スペーサーにおける相異なる方向に設けられたことを特徴とする請求項13に記載の電気泳動表示装置。
  15. 前記スペーサーは、隣り合う2つの糸状体が平行をなすように網状に組み合わせて形成された網状体であり、前記表示部を複数の小区画セルに分割するものであって、
    前記第3の電極及び前記第4の電極は、前記スペーサーにおける相異なる方向に設けられたことを特徴とする請求項13に記載の電気泳動表示装置。
  16. 前記第1の電極及び前記第2の電極が前記表示部に画像を形成するために前記表示液に対して電界を発生させる画像形成動作の実行前において、
    前記第3の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第3リフレッシュ動作を実行し、前記第4の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第4リフレッシュ動作を実行する電圧印加制御手段を備えたことを特徴とする請求項12乃至15のいずれかに記載の電気泳動表示装置。
  17. 前記電圧印加制御手段は、
    前記第3リフレッシュ動作において、前記第3の電極における隣り合う2つの電極間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第3の電極に電圧を印加し、
    前記第4リフレッシュ動作において、前記第4の電極における隣り合う2つの電極間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第4の電極に電圧を印加し、
    前記第3リフレッシュ動作及び前記第4リフレッシュ動作を、所定のタイミングで交互に実行することを特徴とする請求項16に記載の電気泳動表示装置。
  18. 前記第1の電極及び前記第2の電極が前記表示部に画像を形成するために前記表示液に対して電界を発生させる画像形成動作の実行前において、
    前記第3の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第3リフレッシュ動作を実行し、前記第4の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第4リフレッシュ動作を実行し、前記第1の電極及び前記第2の電極に電圧を印加して、前記複数の帯電粒子を前記液体分散媒中で均等分散させるために前記表示液に対して電界を発生させる第5リフレッシュ動作を実行する電圧印加制御手段を備えたことを特徴とする請求項12乃至15のいずれかに記載の電気泳動表示装置。
  19. 前記電圧印加制御手段は、
    前記第3リフレッシュ動作において、前記第3の電極における隣り合う2つの電極間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第3の電極に電圧を印加し、
    前記第4リフレッシュ動作において、前記第4の電極における隣り合う2つの電極間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第4の電極に電圧を印加し、
    前記第5リフレッシュ動作において、前記第1の電極と前記第2の電極との間で発生させる電界の方向を所定のタイミングで交互に切り替えながら、前記表示液に対して電界を発生させるように前記第1の電極と第2の電極に電圧を印加し、
    前記第3リフレッシュ動作、前記第4リフレッシュ動作及び前記第5リフレッシュ動作を、所定のタイミングで交互に実行することを特徴とする請求項18に記載の電気泳動表示装置。
  20. 前記電圧印加制御手段は、
    前記第3リフレッシュ動作における、前記表示液に対して電界を発生させるために前記第3の電極に印加される電圧、パルス幅、パルス回数とからなる電圧時間積の和と、前記第4リフレッシュ動作における、前記表示液に対して電界を発生させるために前記第4の電極に印加される電圧、パルス幅、パルス回数とからなる電圧時間積の和と、前記第5リフレッシュ動作における、前記表示液に対して電界を発生させるために前記第1の電極及び前記第2の電極に印加される電圧、パルス幅、パルス回数とからなる電圧時間積の和とを、それぞれ相異ならせることを特徴とする請求項18又は19に記載の電気泳動表示装置。
  21. 前記電圧印加制御手段は、
    前記第1の電極、前記第2の電極、前記第3の電極及び前記第4の電極の少なくとも1つにおいて、前記表示液に対して電界を発生させるために印加される電圧振幅を、時間の経過とともに減衰させることを特徴とする請求項16乃至20のいずれかに記載の電気泳動表示装置。
  22. 前記第3の電極は、隣り合う2つの電極の一方からみた前記第1の電極までの距離と、他方からみた前記第1の電極までの距離とが異なるように配置された複数の電極から構成され、
    前記第4の電極は、隣り合う2つの電極の一方からみた前記第1の電極までの距離と、他方からみた前記第1の電極までの距離とが異なるように配置された複数の電極から構成されることを特徴とする請求項12乃至21のいずれかに記載の電気泳動表示装置。
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