JP2007248842A - 電気泳動表示媒体及び電気泳動表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】単純な波形で駆動できる電気泳動表示装媒体及び電気泳動表示装置を提供する。
【解決手段】電気泳動表示装置の背面基板20の表示部30側に、第1帯電粒子41は入り、第2帯電粒子42は入り込まない間隔をおいて複数の突起50が配設されている。この突起の高さは、第1帯電粒子41及び第2帯電粒子42の、表示部30内における移動時間が実質的に等しくなるように作製されているため、当該電気泳動表示装置1は良好なコントラストを保持しつつ、単純な波形で駆動できる。
【選択図】図2
【解決手段】電気泳動表示装置の背面基板20の表示部30側に、第1帯電粒子41は入り、第2帯電粒子42は入り込まない間隔をおいて複数の突起50が配設されている。この突起の高さは、第1帯電粒子41及び第2帯電粒子42の、表示部30内における移動時間が実質的に等しくなるように作製されているため、当該電気泳動表示装置1は良好なコントラストを保持しつつ、単純な波形で駆動できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、電気泳動現象を利用して画像を表示する電気泳動表示媒体及び電気泳動表示装置に関するものである。
従来、電気泳動現象を利用して画像を表示する電気泳動表示装置が知られている。この電気泳動表示装置では、一方が透明な表示基板と、それに対向配置される背面基板とにより、周囲のギャップスペーサーを介して所定間隔を設けた密閉空間が形成されている。そして、互いに帯電極性の異なる、且つ、互いに光学的反射濃度の異なる少なくとも2種類の帯電粒子が分散された着色液体または気体からなる分散媒が前記密閉空間に充填されて表示部が形成されている。例えばこの帯電粒子が、黒色の帯電粒子と、それとは異なる極性である白色の帯電粒子によって構成されている場合、表示部に電界を発生させることで黒色の帯電粒子を表示基板側に移動させると、結果黒色を表示させることができる。また、逆向きの電界を発生させることで白色を表示させることができ、この組み合わせによって所望の画像が得られる。
また、少なくとも2種類の帯電粒子の体積平均粒径の比を一定の範囲内に制限することで、画像濃度の不釣合い(色むら)や粒状感の差を低減させ、画像品位を向上させる発明が提案されている(特許文献1参照)。
一方、表示駆動用電圧の印加時間を所要のコントラストが得られる最短の時間に制限するように構成したことを特徴とする電気泳動表示装置の発明が提案されている(特許文献2参照)。
特開2002−174830号公報
特開平5−173194号公報
このような従来の電気泳動表示装置では、帯電粒子の表示部内における移動速度は、主に帯電粒子の帯電量によって決定される。よって、帯電粒子の種類ごとに帯電粒子の帯電量が異なると、一方の基板から他方の基板に帯電粒子が移動するのに要する時間が、帯電粒子の種類によって異なる場合がある。このような場合に、電気泳動表示装置の駆動電圧を単純な波形を用いて印加させると、画像品質が低下する。すなわち、電圧の印加時間を、表示部内における移動時間が長い種類の帯電粒子に合わせると、表示部内における移動時間が短い種類の帯電粒子には電界が過剰な時間かかるため、この帯電粒子は電極に押し付けられ、貼り付きが生じることになる。一方、電圧の印加時間を、表示部内における移動時間が短い種類の帯電粒子に合わせると、表示部内における移動時間が長い種類の帯電粒子には十分に電界がかからないため、表示基板に到達しない帯電粒子が存在してしまう。すると、着色された複数の帯電粒子は表示部の表示基板側を完全に敷き詰めることができず、コントラストが低下する。しかし、同じ空間に密閉された環境下では、少なくとも2種類以上存在する帯電粒子の帯電量を、それぞれの種類ごとに自在に調整して、表示部内の移動時間を均一にすることは困難である。このため、高品質の画像を表示させるためには、電気泳動表示装置を駆動するための電圧の印加に用いる波形を複雑化せざるを得ず、複雑な波形を制御するのは難しいという問題点があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、表示部内における移動速度が異なる複数種類の帯電粒子を用いる場合に、単純な波形で駆動電圧を印加できる電気泳動表示媒体及び電気泳動表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の電気泳動表示媒体は、透明な表示基板及び当該表示基板から所定距離の位置に対向配置された背面基板と、前記表示基板及び前記背面基板の間隙に周囲を隔壁で囲まれて形成され、電界が発生される表示部と、前記表示部に内包され、電界の作用により当該表示部内を移動し、粒径が第1粒径である複数の第1帯電粒子と、前記表示部に内包され、前記第1帯電粒子とは異なる帯電極性であり、電界の作用により前記第1帯電粒子より遅い速度で当該表示部内を移動し、粒径が前記第1粒径より大きい第2粒径である複数の第2帯電粒子と、前記背面基板上に設けられ、前記第1帯電粒子と前記第2帯電粒子が電界の作用により前記表示部内を実質的に同じ時間で移動するように、前記第2帯電粒子の前記表示部内における移動距離を短縮する移動距離規制部材とを備えている。
また、本発明の請求項2に記載の電気泳動表示媒体は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記移動距離規制部材は、前記第1粒径より大きく前記第2粒径より小さい所定間隔を置いて配置される複数の突起であることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の電気泳動表示媒体は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記突起の先端から前記表示基板までの最短距離よりも、前記第2帯電粒子が前記背面基板側に位置しているときの、当該第2帯電粒子における前記背面基板に最も近い端部から前記表示基板までの最短距離の方が大きいことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の電気泳動表示媒体は、請求項2または3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記所定間隔を前記突起の高さで割った値が1より大きいことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の電気泳動表示媒体は、請求項2乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記所定間隔は前記第2粒径の5分の4より小さいことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の電気泳動表示媒体は、請求項2乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記突起は前記背面基板から垂直方向に柱状に伸びる形状であることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の電気泳動表示媒体は、請求項2乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記突起は、その先端が凸の曲面状もしくはテーパー状に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の電気泳動表示装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の電気泳動表示媒体と、前記表示基板に設けられ、透明な第1電極と、前記背面基板に設けられた第2電極と、前記第1電極及び前記第2電極に電圧を印加する電圧印加手段とを備えている。
本発明の請求項1に記載の電気泳動表示媒体によると、第2帯電粒子は表示基板から背面基板に備えられた移動距離規制部材までの間しか移動しないので、表示基板から背面基板まで移動する第1帯電粒子の移動距離に比べ、第2帯電粒子の表示部内における移動距離を短縮することができる。これにより、表示部内における移動速度が速い第1帯電粒子の基板間の移動時間と、表示部内における移動速度が第1帯電粒子よりも遅い第2帯電粒子の表示基板から移動距離規制部材までの移動時間とを実質的に等しくすることが可能である。このように、2種類の帯電粒子の表示部内における移動時間を実質的に等しくする、すなわち、2種類の帯電粒子に加える電界の発生時間を等しくしても画像品質が低下しない程度に、2種類の帯電粒子の表示部内における移動時間を等しくすることで、電気泳動表示媒体を駆動するための電圧の印加に用いる波形を簡素化することができる。
また、本発明の請求項2に記載の電気泳動表示媒体は、請求項1に記載の発明の効果に加え、移動距離規制部材として複数の突起を備え、第1帯電粒子は突起間の隙間に入り、第2帯電粒子は隙間に入り込まないようにしたので、第1帯電粒子の表示部内における移動距離は表示基板から背面基板までの間であるが、第2帯電粒子の表示部内における移動距離は表示基板から突起の先端までに短縮される。従って、第2帯電粒子の表示部内における移動時間が、突起を設けない場合に比べて短縮される。そして、この突起の高さを2種類の帯電粒子の表示部内における移動速度に合わせて調節することで、2種類の帯電粒子の表示部内の移動時間を実質的に等しくすることができる。このため、電気泳動表示媒体を駆動するための電圧の印加に用いる波形を簡素化することができる。また、このような突起は非常に小さいものとなるが、エッチング法を用いれば容易に作製ができる。従って、単純な波形で駆動電圧を印加でき、作製も容易な電気泳動表示媒体を実現できる。
また、本発明の請求項3に記載の電気泳動表示媒体は、請求項2に記載の発明の効果に加え、第2帯電粒子が、著しく狭い間隔で配設された複数の突起上に乗るのではなく、適切な間隔をおいて配設された複数の突起により、1つの第2帯電粒子が複数の部位で安定的に支えられるため、背面基板側からの粒子の離脱性を低くすることができる。これにより、振動等によって第2帯電粒子が突起から剥離し、粒子濃度に片寄りが生じてコントラストが低下する可能性を低く抑えることができる。
また、本発明の請求項4に記載の電気泳動表示媒体は、請求項2または3に記載の発明の効果に加え、突起の高さが突起の間隔より短いので、突起の間隔よりも長い高さの突起を作製するのに比べ、強度の高いものを作製することができる。
また、本発明の請求項5に記載の電気泳動表示装置は、請求項2乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、突起の間隔が第2帯電粒子の粒径の5分の4より小さくなる。第2帯電粒子の粒径と突起の間隔を同じくらいの長さにすると、製造上のばらつきから突起間にはまり込んでしまう第2帯電粒子が存在し、第2帯電粒子の中で表示部内における移動距離の差が発生するため、第2帯電粒子の帯電粒子ごとの移動時間が均一でなくなってしまう恐れがある。そこで、突起の間隔を第2帯電粒子の粒径の5分の4より小さく設定すると、突起間にはまり込む第2帯電粒子が存在せずに、複数の第2帯電粒子の表示部内における移動時間が実質的に均一になる。このため、電界の発生時間が個々の粒子にとって適切になり、コントラストの低下や表示基板への貼り付きが起こらなくなる。その結果、良好な画像品質が得られる。
また、本発明の請求項6に記載の電気泳動表示媒体は、請求項2乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、突起を背面基板から垂直方向に柱状に伸びる形状としたので、例えば格子状等の他の形状の部材に比べて、表示基板側から見た場合に背面基板に対する面積の割合が少なく、第1帯電粒子が突起の先端に乗りにくくなる。すると、ほぼ全ての第1帯電粒子が突起間に入り、第1帯電粒子の粒子間における移動時間の差がなくなる。よって、電界の発生時間が個々の粒子にとって適切になるため、コントラストの低下や表示基板への貼り付きが起こらなくなる。従って、良好な画像品質が得られる。
また、本発明の請求項7に記載の電気泳動表示媒体は、請求項2乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加え、突起の先端を凸の曲面上もしくはテーパー状に形成したので、例えば帯電粒子の移動方向に対して垂直な平面等の他の形状の先端に比べ、第1帯電粒子が突起の先端に乗らなくなる。すると、ほぼ全ての第1帯電粒子が突起間に入り、第1帯電粒子の粒子間における移動時間の差がなくなる。よって、電界の発生時間が個々の粒子にとって適切になるため、コントラストの低下や表示基板への貼り付きが起こらなくなる。従って、良好な画像品質が得られる。
また、本発明の請求項8に記載の電気泳動表示装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の電気泳動表示媒体に加え、表示基板側に透明な第1電極を、背面基板側に第2電極を、さらに第1電極及び第2電極に電圧を印加する電圧印加手段を備えたので、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の作用効果を奏することができる。
以下、本発明に係る電気泳動表示装置を具体化した電気泳動表示装置1について、図面を参照して説明する。図1は電気泳動表示装置1の正面図であり、図2は表示パネル2のA−A線(図1)における矢視方向断面図である。尚、図2における上方向が電気泳動表示装置1の正面とする。
本実施の形態として例示する電気泳動表示装置1は、図1に示すように、携帯用の電子機器に具備可能な小型の表示パネル2と、表示パネル2での画像表示を制御する制御装置3とを一体的に備えている。
まず、本実施の形態の電気泳動表示装置1の構成の概略について図面を参照して説明する。図1に示すように、表示パネル2と制御装置3とが電気的に接続されて電気泳動表示装置1が構成されている。表示パネル2は、一例として正面視縦長の直方体形状であり、その側面に制御装置3が配設されている。また、図2に示すように、表示パネル2は、その正面側(図2における上面側)に設けられる表示基板10と、その背面側(図2における下面側)に設けられる背面基板20とがスペーサ31を介して対向配置されている。そして表示基板10と背面基板20との間隙に、隔壁32によって区分けされた複数の表示部30を備えている。
次に、表示基板10及び背面基板20の構成について説明する。図2に示すように、表示基板10は、透明部材により形成されて表示面として機能する表示層11と、当該表示層11の背面側に設けられて表示部30に電界を発生させる透明な表示電極層12と、当該表示電極層12の背面側に絶縁材料を塗布等して形成された絶縁膜である表示電極保護層13とを備える。表示層11及び表示電極保護層13はポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ガラス等の高い透明性と高い絶縁性を発揮可能な材料により形成される。また、表示電極層12は、酸化インジウムスズ(ITO)膜、フッ素がドープされた酸化スズ膜、インジウムがドープされた酸化亜鉛膜等、電極としての役割を果たし、かつ高い透明性を発揮可能な材料により形成される。本実施の形態では、表示層11は透明なガラス基板であり、表示電極層12は酸化インジウムスズにより形成された透明電極である。また、表示電極保護層13はポリエチレンテレフタレートにより形成された透明なプラスチック基板(樹脂フィルム)である。つまり、表示基板10は透明体であるから、利用者が表示基板10の上方向(図2上方向)から表示部30を視認可能な表示基板として機能する。尚、本実施の形態において、表示電極層12が本発明の「第1電極」に相当する。
また、図2に示すように、背面基板20は、電気泳動表示装置1を支持する筐体支持層21と、当該筐体支持層21の正面側に各表示部30ごとに設けられ、それぞれの表示部30に電界を発生させる背面電極層22と、当該背面電極層22の正面側に絶縁材料を塗布等して形成された絶縁膜である背面電極保護層23とを備える。筐体支持層21及び背面電極保護層23は、ポリエチレンテレフタレートやシリカ等の樹脂フィルムやガラス等の無機材料等の高い絶縁性を発揮可能な材料により形成される。ここで、表示基板10とは異なり、背面基板20を形成する各層は透明であっても有色であってもかまわない。尚、本実施の形態では、筐体支持層21はガラス基板、背面電極層22は酸化インジウムスズにより形成される。また、背面電極保護層23はポリエチレンテレフタレートにより形成されたプラスチック基板(樹脂フィルム)である。尚、背面電極層22が本発明の「第2電極」に相当する。
次に、図2及び図3を参照して表示部30について説明する。図3は、表示部30の一部のA−A線(図1)における矢視方向部分断面図である。図2に示すように、表示基板10と背面基板20との間にスペーサ31が設けられている。スペーサ31は表示パネル2の外周に沿って配設されており、表示基板10と背面基板20とスペーサ31との間に密閉空間が形成されている。当該密閉空間はさらに隔壁32により複数の表示部30に均等に分割されており、分割された1つの表示部30によって1つの画素が形成されている。すなわち、図3は1つの画素を示している。図2に示す表示パネル2は、図3に示す画素が格子状に複数個並んで形成されている。ここで、スペーサ31と隔壁32は一体に形成されていてもよく、これらはポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂で形成されればよい。本実施の形態ではポリエチレンテレフタレートのフィルムを用いた。
また、表示部30の内部には分散媒40及び第1帯電粒子41、第2帯電粒子42が充填される。分散媒40としては、高絶縁性を発揮可能で、かつ粘性の低い、アルコール類、炭化水素、シリコーンオイル等を利用できる。本実施の形態では、炭化水素系絶縁性溶媒に少量のアルコールを添加して使用した。
また、第1帯電粒子41及び第2帯電粒子42は、分散媒40中において帯電可能な材料が用いられ、有機化合物や無機化合物からなる顔料や染料、もしくは顔料や染料を合成樹脂で包んだものからなる。本実施の形態では第1帯電粒子41に酸化チタン含有ポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂粒子を使用し、第2帯電粒子42にカーボンブラック含有ポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂粒子を使用する。そのため第1帯電粒子41は白色の色調であり、第2帯電粒子42は黒色の色調である。また、第1帯電粒子41と第2帯電粒子42とは正あるいは負に相異なるように帯電していればよい。本実施の形態では第1帯電粒子41が負に、第2帯電粒子42が正に帯電している。
ここで、帯電粒子の表示部30内における移動速度は、主に帯電粒子の帯電量によって決定され、表示部30内に密閉された環境下では、2種類の帯電粒子の帯電量をそれぞれの種類の帯電粒子ごとに調整して、表示部30内における移動速度を自在に調節することは困難である。本実施の形態では、帯電粒子の表示部30内における移動速度については第1帯電粒子41のほうが第2帯電粒子42よりも速く移動し、且つ、帯電粒子の粒径については第2帯電粒子42の粒径r2(図5参照)が第1帯電粒子41の粒径r1(図5参照)より大きい組み合わせのものを用いる。この詳細は後述する。
次に、図4を参照して電気泳動表示装置1の電気的構成について説明する。図4は、電気泳動表示装置1の電気的構成を示すブロック図である。電気泳動表示装置1の制御装置3には、表示パネル2を駆動して画像の表示態様を制御する制御部90と、電気泳動表示装置1に電源を供給する電源91と、第1帯電粒子41及び第2帯電粒子42を分散媒40中で均等に分散させるリフレッシュ動作を指示するリフレッシュデータを記憶するリフレッシュデータ用メモリ92と、表示パネル2に表示させる画像を示す表示データを記憶する表示データ用メモリ93と、各電極への電圧印加時間をカウントするタイマ94と、外部とのデータ交換を行うインターフェイス99とを備えている。尚、制御部90には、図示外のCPU、ROM、RAM等が設けられている。また、各背面電極層22に接続されたチャンネルCH1及び表示電極層12に接続されたチャンネルCH2を制御して、各背面電極層22及び表示電極層12への電圧印加を司るCH1・CH2ドライバ95が制御部90に接続されている。
このような構成のもと、外部から入力された映像信号及び同期信号や、リフレッシュデータ用メモリ92及び表示データ用メモリ93に記憶された各種データに基づいて、制御部90は画像形成動作を制御する信号またはリフレッシュ動作を制御する信号を、CH1・CH2ドライバ95に送信する。するとCH1・CH2ドライバ95は各背面電極層22及び表示電極層12に各々所定のタイミングによって電圧を印加し、第1帯電粒子41及び第2帯電粒子42を上下方向(図2、図3の上下方向)に移動させる。そして表示基板10側に移動した帯電粒子の色を表示基板10に表示させる。尚、本実施の形態では背面電極層22が各画素ごとに分割されているが、代わりに表示電極層12を各画素ごとに分割してもよい。つまり、対向する2つの電極の少なくとも一方を複数の区画に分割することで、複数の画素を実現している。尚、本実施の形態において、制御装置3が本発明の「電圧印加手段」に相当する。
次に、図2、図3、図5を参照して、本発明における移動距離規制部材である複数の突起50について説明する。図5は背面基板20側での第1帯電粒子41と第2帯電粒子42の様子を並べて示した説明図である。背面基板20の表示部30側に、高さLhの突起50が間隔Lpをおいて複数配置されている。突起50は、表示基板10にではなく、背面基板20に配設されている。このような構成にしているのは、表示基板10に突起50を配設すると、画像を見る人は表示基板10側に移動した帯電粒子の色だけでなく、突起50そのものも視認することになるので、表示画像の視認性が低下するためである。さらには、第2帯電粒子42が表示基板10側に移動した場合に、第2帯電粒子42と表示基板10との間に距離ができてしまい、コントラストが低下するのを防止するためである。また、後述するように、突起50間の間隔Lpは、第1帯電粒子41が突起間の隙間に入り、第2帯電粒子42が突起間の隙間に入り込まない距離に設定されている。すなわち、突起50間の間隔Lpは、第1帯電粒子41の粒径r1より大きく、第2帯電粒子42の粒径r2より小さい範囲に設定されている。また、突起50の高さLhを変えることにより、表示部30内における第2帯電粒子42のみの移動距離を変更し、結果第2帯電粒子42の表示部30内における移動時間を調節することができる。これにより、突起50の高さLhは、電界の発生による第1帯電粒子41の背面基板20から表示基板10への移動時間と、電界の発生による第2帯電粒子42の突起50から表示基板10への移動時間とが実質的に等しくなるように設定されている。すなわち、2種類の帯電粒子に加える電界の発生時間を等しくしても画像品質が低下しない程度に、2種類の帯電粒子の表示部内における移動時間が等しくなるように設定されている。
以下、図5を参照して、突起50の材料や作製方法、突起50の高さLh、突起50間の間隔Lp、について詳細に説明する。突起50の材料としてはエポキシ樹脂、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂等が使用可能である。本実施の形態では、エポキシ樹脂を用い、エッチング法により突起50を作製した。また、突起50の高さLhを突起50間の間隔Lpより低い高さに設定している。これは、突起50が非常に小さいため、間隔が狭く、高さが高く、さらに強度が強い突起を作製するのが困難であるからである。このように、突起50の高さLhを突起50間の間隔Lpより低い高さに設定することで、突起50間の間隔Lpより突起50の高さLhが高い突起50を作製する場合に比べて、強度の高い突起50の作製が容易にできる。尚、突起50の間隔Lpが、本発明における「所定間隔」に相当する。
図5に示すように、突起50間の間隔Lpは第1帯電粒子41の粒径r1より大きく、第2帯電粒子42の粒径r2より小さいため、第1帯電粒子41は突起間の隙間に入り、第2帯電粒子42は隙間に入り込まずに、複数の突起50によって支えられる状態となる。このため、第2帯電粒子42の表示部30内における移動距離は、表示基板10から突起50の先端51までとなり、突起50を配設しない場合に比べて表示部30内における移動距離が短縮される。よって、突起50の高さLhを変えることで、第2帯電粒子42の表示部30内における移動距離を調整することができる。そこで、この高さを、第1帯電粒子41が表示基板10から背面基板20までの距離を移動するためにかかる移動時間と、第1帯電粒子41よりも移動速度が遅い第2帯電粒子42が、表示基板10から突起50までの距離を移動するためにかかる移動時間とが実質的に等しくなるように設定する。尚、本実施の形態において、第1帯電粒子41の粒径r1が本発明の「第1粒径」に相当し、第2帯電粒子の粒径r2が本発明の「第2粒径」に相当する。また、突起50の先端51の形状については後述する。
次に、図6及び図7を参照して、突起50の高さLhについてさらに詳細に説明する。図6は第2帯電粒子42の粒径r2よりも突起50間の間隔Lpが著しく狭い場合を示す説明図であり、図7は第2帯電粒子42の粒径r2と突起50間の間隔Lpとがほぼ等しい場合の説明図である。突起50の高さLhは、第2帯電粒子42の粒径r2と突起50間の間隔Lpとの関係が影響する。
まず、図6に示すように、突起50間の間隔Lpが第2帯電粒子42の粒径r2よりも著しく狭い場合は、突起50の表示基板10に近い部分、すなわち図6における突起50の先端51は、第2帯電粒子42における背面基板20に近い部分、すなわち図6における下端部分の近くを支えている。このような状況では、第2帯電粒子42は突起50から離脱し易く、振動等により離脱すると粒子濃度に片寄りが生じて表示画像が均一でなくなる。また、第1帯電粒子41の粒径r1に関しても、著しく狭い突起間に入るように小さく設定する必要が生じる。粒径が極端に小さい帯電粒子は、ファンデルワールス力や水架橋力等の付着力が強いため、電界を発生させてこの帯電粒子を移動させる場合は、基板からの離脱が遅れたり、基板から離脱しなかったりする。従って、駆動電圧の制御が困難となり、さらには画像品質が低下する。よって、表示基板10から突起50の先端51までの最短距離D1(図3参照)よりも、第2帯電粒子42が背面基板20側(突起上)に位置し、複数の突起50によって支えられているときの、第2帯電粒子42の背面基板20に最も近い端部から表示基板10までの最短距離D2(図3参照)が長く、且つ第2帯電粒子42が突起間にはまり込まないように突起50の間隔Lpを設定すると、画像品質が向上する。
この影響を考慮すると、第2帯電粒子42が複数の突起50に支えられているときの、第2帯電粒子42における背面基板20からの最長距離をrb(図5参照)とすると、突起50の高さLhは次の不等式の範囲に限定される。
rb−r2<Lh<rb−r2/2・・・(式1)
rb−r2<Lh<rb−r2/2・・・(式1)
ここで(式1)におけるrbについて、表示基板10と背面基板20との距離をd、表示部30内における第1帯電粒子41の移動速度をv1、第2帯電粒子42の移動速度をv2とすると、第1帯電粒子41の基板間の移動時間は(d−r1)/v1となり、これが第2帯電粒子42の表示基板10から突起50の先端51までの移動時間(d−rb)/v2と等しくなることが前提のため、次の式が導き出される。
rb=d−(d−r1)v2/v1・・・(式2)
すなわち、rbという距離は、第1帯電粒子41と第2帯電粒子42の、表示部30内における移動時間が等しくなるときの、基板間の距離dと、第2帯電粒子42の移動距離との差と捉えることができる。
rb=d−(d−r1)v2/v1・・・(式2)
すなわち、rbという距離は、第1帯電粒子41と第2帯電粒子42の、表示部30内における移動時間が等しくなるときの、基板間の距離dと、第2帯電粒子42の移動距離との差と捉えることができる。
さらに、突起50間の間隔Lpが第2帯電粒子42の粒径r2に著しく近い図7のような場合、すなわち(式1)のLhの値がrb−r2/2に著しく近い場合も問題点がある。突起50間の間隔Lpの全て、及び第2帯電粒子42の粒径r2の全てを完全に等しく作製するのは困難であるため、図7のような場合は突起間にはまり込んでしまう第2帯電粒子42も存在し、その結果、表示部30内における移動時間に、帯電粒子間によるばらつきが生じてしまう。表示部30内における移動時間にばらつきがある場合、電界の発生時間を移動時間が短い帯電粒子に合わせると、移動時間が長い帯電粒子には十分に電界がかからないため、表示基板10に到達しない帯電粒子が発生し、コントラストが低下する。反対に、電界の発生時間を移動時間が長い帯電粒子に合わせると、移動時間が短い帯電粒子には過剰に電界がかかるため、基板への貼り付きが生じる。このような理由から、同一種類の粒子間による移動時間のばらつきは、画像品質の低下を招く。したがって、突起50間の間隔Lpを、第2帯電粒子42の粒径r2の5分の4より小さく設定することで、突起間にはまり込む第2帯電粒子42が無くなり、画像品質を向上させることができる。
また、粒径が極端に小さい帯電粒子は、ファンデルワールス力や水架橋力等の付着力が強いため、制御を困難にし、さらには画像品質の低下を招くことを先述したが、第1帯電粒子41及び第2帯電粒子42に粒径が極端に大きい帯電粒子を用いても弊害がある。粒径が大きい帯電粒子が表示基板10側に移動した場合、表示基板10と複数の帯電粒子との間にできる隙間が大きくなるため、帯電粒子の色の表示が鮮明でなくなる。よって、第1帯電粒子41及び第2帯電粒子42の粒径は0.1μmより大きく20μmより小さい範囲が好ましく、さらに好ましいのは0.5μmより大きく15μmより小さい範囲である。そして特に好ましいのは1μmより大きく10μmより小さい範囲である。
また、第1帯電粒子41の粒径r1と第2帯電粒子42の粒径r2が著しく近い場合、製造上のばらつきにより、第2帯電粒子42も突起間にはまり込んでしまう可能性がある。よって、r1の値がr2の値の6分の5より小さいものを用いる。本実施の形態では、第1帯電粒子41には粒径r1が3μm、第2帯電粒子42には粒径r2が9μmのものを使用した。また、表示部30内における第1帯電粒子41の移動速度v1と第2帯電粒子42の移動速度v2は、印加する電圧の大きさによって変化するが、移動速度の比は一定であり、この比がv2/v1=0.5であった。
また、表示基板10と背面基板20との距離d(図3参照)を25μmとした。この場合、(式2)からrbが14μmとなる。さらに、先述したように突起50間の間隔Lpは第2帯電粒子42の粒径r2の5分の4より小さく設定する。従って、第2帯電粒子42の粒径r2が9μmであることから、突起50間の間隔Lpは7.2μm以下に設定すればよい。本実施の形態では、突起50間の間隔Lpを7μmに設定した。ここで、図5に示すように、突起50に支えられた第2帯電粒子42の中心点をA、第2帯電粒子42を支えている2つの突起50の先端51を結んだ線と中心点Aとの距離をPとすると、P={(r2/2)2−(Lp/2)2}1/2であるためP≒2.8となる。さらにLh=rb−r2/2−Pで表されるため、これより突起の高さLhを6.7μmに設定した。さらに、突起50自体の幅を3μmに設定した。尚、突起50の高さLhの誤差の許容範囲は10%以内であり、この範囲内に収まると第1帯電粒子41と第2帯電粒子42の移動時間は実質的に同じになる。また、突起50の高さLhが突起50間の間隔Lpより短いという先述した条件を満たすため、突起50を容易に作製できる。尚、表示基板10と背面基板20との距離dが、本発明における「所定距離」に相当する。
次に、図8を参照して突起50の形状について説明する。図8は、第2帯電粒子42が背面基板20側に移動し、突起50に支えられて静止している状態の背面図である。図8に示すように、本実施の形態では、突起50を四角柱状に作製した。表示基板10側から見た場合の、背面基板20の面積に対する移動距離規制部材の面積の割合が少ないほど、第1帯電粒子41が突起50の先端に乗りにくいため、ほぼ全ての第1帯電粒子が突起間に入り、同一種類の帯電粒子間における表示部30内の移動距離の差が無くなる。このような理由から、突起50を柱状に作製し、柱状の突起50を所定間隔をおいて配置することで、同一種類の粒子間における表示部30内の移動時間のばらつきが低減され、良好な画像品質が得られる。また、柱状の突起はエッチング法による作製が容易で、強度が高いという利点も有する。
次に、図9及び図10を参照して突起50の先端の形状について説明する。図9は、突起50の先端51が凸の曲面状である場合の側面図であり、図10は突起50の先端51がテーパー状である場合の側面図である。突起50の先端51を、図9に示すように、球を半分に切断してふせた凸の曲面状、もしくは図10に示すように、先端を平面で斜めに切断したテーパー状に作製すると、第1帯電粒子41が突起50の先端51に乗りにくいため、ほぼ全ての第1帯電粒子が突起間に入り、同一種類の帯電粒子間における表示部30内の移動時間のばらつきが無くなる。よって、良好な画像品質が得られる。本実施の形態においては、突起50の先端51を凸の曲面状に作製した。
以上、本実施の形態に係る電気泳動表示装置1では、移動距離規制部材である突起50を背面基板20における表示部30側に配設することにより、第2帯電粒子42の表示部30内における移動距離を、突起50を配設しない場合に比べて短縮することができる。この突起50の高さを調節することにより、第1帯電粒子41が表示基板10から背面基板20まで移動する時間と、第2帯電粒子42が表示基板10から突起50の先端51まで移動する時間を実質的に等しくすることができる。よって、電気泳動表示装置1を駆動するための電圧の印加に用いる波形を簡素化することができる。
また、突起50の高さの範囲を(式1)及び(式2)を用いて限定することで、第2帯電粒子42が、著しく狭い間隔で配設された複数の突起上に乗るのではなく、適切な間隔をおいて配設された複数の突起によって、1つの第2帯電粒子42が複数の部位で安定的に支えられ、粒子の背面基板20からの離脱性を低くすることができる。また、突起50の高さLhを突起50間の間隔Lpより短く設定したため、突起50の作製が容易であり、強度も強い。また、突起50間の間隔Lpを第2帯電粒子42の粒径r2の5分の4より小さく設定したため、第2帯電粒子42が突起50の間にはまり込んでしまうことがない。よって、第2帯電粒子42の表示部30内の移動が円滑且つ均一に行われ、良好な画像品質が得られる。
また、表示パネル2における表示基板10及び背面基板20に電極層を設け、制御装置3により各電極層に電圧を印加することで、先述した様々な作用効果を実現する電気泳動表示装置1を実現できる。
尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で各種の改良、変形が可能である。例えば、本実施の形態では表示基板10に表示電極層12を組み込み、背面基板20に背面電極層22を組み込んだが、2つの電極と電圧印加手段とを備えた電圧印加装置と、それのみでは電圧を印加する手段を持たない電気泳動表示媒体とが分けられていてもよい。この場合は電気泳動表示媒体を電圧印加装置の2つの電極間に配置して駆動する。
また、本実施の形態では、本発明における「移動距離規制部材」として背面基板20に突起50を配設したが、突起50以外にも様々な部材が使用できる。例えば、溝、凹部(窪み)、グリッド(格子)等を設けた部材を使用してもよいし、第1帯電粒子がすり抜けて第2帯電粒子はすり抜けない網、スリット等の部材を配設してもよい。
また、本実施の形態では本発明における「突起」として柱状の突起50を用いたが、柱状に限られず、錘状、球状、半球状、波状、棒状、格子状等、様々な形状の突起を使用できるし、異なる形状の突起を複数種類組み合わせて用いることもできる。また、本実施の形態では突起50を四角柱状に作製したが、円柱状や三角柱状等の他の柱状でもよい。
このように、本発明に係る電気泳動表示媒体及び電気泳動表示装置は、2種類の帯電粒子の表示部内における移動時間を等しくすることを可能にしたため、良好な画像品質を維持しつつ、単純な波形で駆動電圧を印加できる。
本発明に係る電気泳動表示媒体及び電気泳動表示装置は、表示部を備えた様々な電子機器に適用される。例えば、電子ペーパー等が挙げられる。電子ペーパーとは、紙と同様の質感及び柔軟性を有するリライタブルシートからなる本体と表示ユニットとを備えており、この表示ユニットが先述の電気泳動表示装置により構成される。
また、モバイル型コンピュータのように、操作部と一体となった装置の表示部に用いてもよい。このような場合、操作部から操作された内容の信号に基づいて表示部に所望の画像が表示される。その他、携帯電話や電子ブック、テレビ、電卓等の電子機器に具備される表示部として適用できる。
1 電気泳動表示装置
2 表示パネル
3 制御装置
10 表示基板
11 表示層
12 表示電極層
13 表示電極保護層
20 背面基板
21 筐体支持層
22 背面電極層
23 背面電極保護層
30 表示部
31 スペーサ
32 隔壁
40 分散媒
41 第1帯電粒子
42 第2帯電粒子
50 突起
51 突起50の先端
2 表示パネル
3 制御装置
10 表示基板
11 表示層
12 表示電極層
13 表示電極保護層
20 背面基板
21 筐体支持層
22 背面電極層
23 背面電極保護層
30 表示部
31 スペーサ
32 隔壁
40 分散媒
41 第1帯電粒子
42 第2帯電粒子
50 突起
51 突起50の先端
Claims (8)
- 透明な表示基板及び当該表示基板から所定距離の位置に対向配置された背面基板と、
前記表示基板及び前記背面基板の間隙に周囲を隔壁で囲まれて形成され、電界が発生される表示部と、
前記表示部に内包され、電界の作用により当該表示部内を移動し、粒径が第1粒径である複数の第1帯電粒子と、
前記表示部に内包され、前記第1帯電粒子とは異なる帯電極性であり、電界の作用により前記第1帯電粒子より遅い速度で当該表示部内を移動し、粒径が前記第1粒径より大きい第2粒径である複数の第2帯電粒子と、
前記背面基板上に設けられ、前記第1帯電粒子と前記第2帯電粒子が電界の作用により前記表示部内を実質的に同じ時間で移動するように、前記第2帯電粒子の前記表示部内における移動距離を短縮する移動距離規制部材と
を備えたことを特徴とする電気泳動表示媒体。 - 前記移動距離規制部材は、前記第1粒径より大きく前記第2粒径より小さい所定間隔を置いて配置される複数の突起であることを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示媒体。
- 前記突起の先端から前記表示基板までの最短距離よりも、前記第2帯電粒子が前記背面基板側に位置しているときの、当該第2帯電粒子における前記背面基板に最も近い端部から前記表示基板までの最短距離の方が大きいことを特徴とする請求項2に記載の電気泳動表示媒体。
- 前記所定間隔を前記突起の高さで割った値が1より大きいことを特徴とする請求項2または3に記載の電気泳動表示媒体。
- 前記所定間隔は前記第2粒径の5分の4より小さいことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の電気泳動表示媒体。
- 前記突起は前記背面基板から垂直方向に柱状に伸びる形状であることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の電気泳動表示媒体。
- 前記突起は、その先端が凸の曲面状もしくはテーパー状に形成されていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の電気泳動表示媒体。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の電気泳動表示媒体と、
前記表示基板に設けられ、透明な第1電極と、
前記背面基板に設けられた第2電極と、
前記第1電極及び前記第2電極に電圧を印加する電圧印加手段と
を備えたことを特徴とする電気泳動表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006072684A JP2007248842A (ja) | 2006-03-16 | 2006-03-16 | 電気泳動表示媒体及び電気泳動表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006072684A JP2007248842A (ja) | 2006-03-16 | 2006-03-16 | 電気泳動表示媒体及び電気泳動表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007248842A true JP2007248842A (ja) | 2007-09-27 |
Family
ID=38593204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006072684A Withdrawn JP2007248842A (ja) | 2006-03-16 | 2006-03-16 | 電気泳動表示媒体及び電気泳動表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007248842A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010020004A (ja) * | 2008-07-09 | 2010-01-28 | Seiko Epson Corp | 電気泳動表示シート、電気泳動表示装置および電子機器 |
JP2010139968A (ja) * | 2008-12-15 | 2010-06-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 表示媒体、表示素子、及び表示装置 |
JP2012123373A (ja) * | 2010-12-09 | 2012-06-28 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 電子ペーパー表示装置及びその製造方法 |
JP2013145350A (ja) * | 2012-01-16 | 2013-07-25 | Seiko Epson Corp | 表示装置、表示装置の製造方法および電子機器 |
-
2006
- 2006-03-16 JP JP2006072684A patent/JP2007248842A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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