JP2002271604A - 画像形成装置、感熱記録媒体、画像形成方法、プログラム及び該プログラムを格納する記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置、感熱記録媒体、画像形成方法、プログラム及び該プログラムを格納する記憶媒体

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JP2002271604A
JP2002271604A JP2001065695A JP2001065695A JP2002271604A JP 2002271604 A JP2002271604 A JP 2002271604A JP 2001065695 A JP2001065695 A JP 2001065695A JP 2001065695 A JP2001065695 A JP 2001065695A JP 2002271604 A JP2002271604 A JP 2002271604A
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Minoru Morikawa
穣 森川
Tomio Kubota
富雄 久保田
Tadaaki Sugano
忠明 菅野
Kazumi Ishima
和己 石間
Seiji Yamada
征史 山田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱記録媒体の第1領域に電子化されたデー
タをコード情報として印刷し、該感熱記録媒体の第2領
域に人間により読み取り可能な情報を印刷する。 【解決手段】 画像形成装置10は、レーザ光源やサー
マルヘッドを用いた書き込み手段11、コード情報と人
間により読み取り可能な情報を記憶しておく記憶ユニッ
ト16、外部装置と接続するI/Fユニット17を有
し、該I/Fユニット17には、書き込み情報供給系6
0としてPCが接続される。感熱記録媒体へ書き込む情
報をPCに記憶されている元の電子化されたデータから
選択し、PC又は、装置10において該データに基づき
コード情報と人間により読み取り可能な情報とを生成
し、その2つの情報を記憶ユニット16に記憶する。書
き込み時に所望の情報を選択し、書き込み手段11によ
り感熱記録媒体の前記第1領域に前記コード情報を、前
記第2領域に前記人間により読み取り可能な情報を印刷
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、感
熱記録媒体、画像形成方法、プログラム及び該プログラ
ムを格納する記憶媒体に関し、より詳細には、所定の読
取装置により読み取り可能なコードを感熱記録媒体の第
1領域に、人間により読み取り可能な情報を該感熱記録
媒体の第2領域に書き込む画像形成装置、該装置により
電子化されたデータを記録する感熱記録媒体、該装置に
より画像を形成する画像形成方法、該方法を実行するプ
ログラム及び該プログラムを格納する記憶媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の従来技術に関して、例え
ば、特開平5−12288号公報には、文字や画像情報
を入力する入力手段と、入力された文章又は画像情報を
予め定める変換手順に従って符号化情報に変換する変換
手段と、変換手段からの符号化情報を記録紙に印字出力
する印字手段と、記録紙上に印字された符号化情報を読
み取る読み取り手段と、符号化情報を予め定める復元手
順に従って文章情報又は画像情報に復元する復元手段と
を含むことを特徴とする情報処理装置が開示されてい
る。本公報では、ワードプロセッサにより作成された電
子文書の内容を表す可視認識可能なパターンと、専用の
読み取り手段で解読される2次元パターンとが記録紙上
にプリンタにて印刷された事例が示されているが、請求
項から本装置はワードプロセッサを指しており、実施例
からも、本システムに用いられる文書作成手段は、用紙
上に印刷された2次元パターンを光学的に読み取る手段
と用紙への印刷手段を含むワードプロセッサを対象とし
ている。従って、第一に、装置本体がワードプロセッサ
であるため、本発明における画像形成装置とは使用目的
が全く異なる。更に、第二として本公報の装置において
は、2次元パターンに変換する電子文書が本装置で作成
したものに限られるため汎用性に欠けている。そして第
三に、本装置は追記機能や部分修正機能が無いため、媒
体を効率的に使用することが困難であるなどの問題点が
ある。
【0003】また、特開平8−186703号公報に
は、仮想的な行列状の升目に光学的に読み取り可能なマ
ークをそれぞれ付与した2次元パターンが記録された用
紙面を光学的に読み取る読み取り手段と、文書/図形等
のデータを入力する入力手段と、入力された文書/図形
等のデータを記憶するデータ記憶手段と、データ記憶手
段に記憶されたデータを文字・記号等の可視認識可能な
パターンに変換して出力する第1変換手段と、データ記
憶手段に記憶されたデータを仮想的な行列状の升目に光
学的に読み取り可能なマークをそれぞれ付与した2次元
パターンに変換し出力する第2変換手段と、前記読み取
り手段により読み取られた2次元パターンを文書データ
に変換し前記データ記憶手段に出力する第3変換手段
と、第1変換手段及び第2変換手段により変換された各
々のパターンを用紙上に出力する印刷手段とを備え、こ
れにより、文書/図形等のデータから2次元パターン
へ、あるいは2次元パターンから文書/画像等のデータ
への相互変換を行いうることを特徴とするデータ処理装
置が開示されている。本公報では、ワードプロセッサに
より作成された電子文書の内容を表す可視認識可能なパ
ターンと、専用の読み取り手段で解読される2次元パタ
ーンとが記録紙上に熱転写型プリンタにて印刷された事
例が示されているが、実施例から、本システムに用いら
れる文書作成手段は、用紙上に印刷された2次元パター
ンを光学的に読み取る手段と用紙への印刷手段のついた
ワードプロセッサを主たる対象としており、その応用は
ワープロ使用説明書等である。まず、本発明と大きく異
なる点は、第一に紙の表面に形成する可視認識画像は、
裏面に形成する2次元パターンデータの内容全体か、若
しくは、更に情報を付加した画像となっている点であ
る。従って、本公報における装置は印刷結果が1枚の用
紙に収まる範囲内の容量であるデータだけが対象となる
ため、何ページにも渡る電子文書には適用できない。第
二に本装置は追記機能や部分修正機能が無いため、媒体
を効率的に使用することが困難であるなどの問題点があ
る。
【0004】また、特開平7−121673号公報に
は、文字によって表現された情報と等価な情報をバーコ
ード化したものを、文字情報に対応させて同一紙面上に
印刷しておき、バーコード情報を認識するバーコード入
力手段と、前記バーコード入力手段から入力されたバー
コード情報に対応する出力情報を格納する記憶手段と、
前記バーコード情報と出力情報の対応を調べる出力情報
生成手段と、前記出力情報を格納する手段とを含むこと
を特徴とする情報提供方法が開示されている。本公報で
は、同一紙面上に文字によって表現された情報と等価な
情報がバーコードとして記録されているが、実際にはバ
ーコードに対応する出力情報を検索して、対応する出力
情報を使用者に出力するため、必ず対応する出力情報を
格納する記憶手段が必要となる。すなわち、バーコード
が記憶しているのは、電子メディアに出力させる情報の
識別情報のみである。
【0005】また、特開平9−282422号公報に
も、記録用紙上に記録された可視情報に関連する情報が
記録されている磁気ディスク装置のアドレスを示すアド
レス情報が、記録用紙上に記録された可視情報のうちの
磁気ディスクのアドレス情報が表すアドレスに記憶され
た情報に関連する関連部分に対応付けられて記録用紙上
に不可視的に記録されると共に、上記関連情報が磁気デ
ィスク装置に記憶されていることを表すマークが可視的
に記録されるという方法が開示されているが、前述の公
報と同様に、記録紙上に記録された情報は可視情報をそ
のまま表すものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の点に
鑑みてなされたものであり、高密度記録が可能な感熱記
録媒体に対して、印刷用専用インクを用いずにデータ情
報に応じて加熱し、画像形成してデータを書き込む書き
込み手段により、例えば、文字、図、写真、音、動画と
いった電子化されたデータをコード化して感熱記録媒体
に印刷することにより情報の配布、携帯を可能にし、感
熱記録媒体に表された、例えば、文字、図、写真といっ
た人間により読み取り可能な情報により人間に対する情
報伝達を可能にすること、感熱記録を用いた記録方式で
あることから、独立した1画素を高密度で書き込むこと
が可能となるため、感熱記録媒体のデータ容量を大きく
することができ、多数ページから構成される大容量の文
書データを記録可能にすること、感熱記録媒体の巾をカ
ードサイズ巾とし、変形がし難く、携帯性、配布性に非
常に優れる記録媒体として利用可能にすること、感熱記
録媒体の表面状態に応じて最適な解像度(コード情報密
度)を選択可能にすること、同一の感熱記録媒体を複数
回書き変えて使用可能にすること、レーザ光源を用いた
書き込みを行って高密度にてコードを記録することによ
り感熱記録媒体のデータ容量を大きくすること、感熱記
録媒体に書き込まれたコードに持たせるデータ容量を向
上させること、エンコードされた電子文書か元の電子文
書のどちらであるかを判断し、元の電子文書であればエ
ンコード処理を行うこと、
【0007】感熱記録媒体に高速で書き込む時の搬送精
度を向上させること、感熱記録媒体の無駄な消費を低減
し、効率的に使用すること、
【0008】感熱記録媒体の未記録領域に情報の追記を
可能にすること、簡易なマーキングにより感熱記録媒体
への記録状態を判断可能にすること、
【0009】大量の感熱記録媒体への書き込みを自動的
に実施すること、感熱記録媒体へ書き込む電子文書の事
前確認を可能にすること、本装置の機能を簡便に実行す
るためにGUIの向上を可能にすること、を目的として
なされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、感熱
記録媒体に書き込む電子化されたデータを記憶しておく
記憶手段と、該電子化されたデータ全体が所定の読み取
り装置により読み取り可能なコードとして前記感熱記録
媒体の第1領域に、前記電子化されたデータの内容の少
なくとも一部が人間により読み取り可能な情報として前
記感熱記録媒体の第2領域に書き込む書込手段と、画像
形成装置の機能を制御する制御手段とを有することを特
徴としたものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、感熱記録媒体の巾のサイズがカードサイズ巾である
ことを特徴としたものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記コードを書き込む際に、コード情報密度を指定
する機能を有することを特徴としたものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの発明において、前記感熱記録媒体を加熱する加
熱手段及び冷却する冷却手段を有し、該感熱記録媒体と
して可逆性感熱記録媒体を使用する場合、該可逆性感熱
記録媒体に前記コードと前記人間により読み取り可能な
情報とを書き込む際に、該可逆性感熱記録媒体に加熱し
て書き込む時の書き込み温度と加熱書き込み後の冷却時
間を制御して、該可逆性感熱記録媒体に情報を書き込む
機能を有することを特徴としたものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記可逆性感熱記録媒体に書き込まれた前記コード
及び前記人間により読み取り可能な情報とを消去する際
に、該可逆性感熱記録媒体のコード及び人間により読み
取り可能な情報を消去する時の消去温度または、該可逆
性感熱記録媒体を書き込み温度に加熱して冷却する時の
冷却時間を制御して、該可逆性感熱記録媒体に書き込ま
れた情報を消去する機能を有することを特徴としたもの
である。
【0015】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかの発明において、前記感熱記録媒体として、光を
吸収し、熱に変換して発色させる光吸収層を有する感熱
記録媒体を用いることを特徴としたものである。
【0016】請求項7の発明は、請求項1ないし6のい
ずれかの発明において、前記コードを濃度差を区別でき
る2ビット以上の複数濃度で書き込む機能を有するこ
とを特徴としたものである。
【0017】請求項8の発明は、請求項1ないし7のい
ずれかの発明において、前記コードを識別可能な2
ット以上の複数色で書き込む機能を有することを特徴と
したものである。
【0018】請求項9の発明は、請求項1ないし8のい
ずれかの発明において、前記画像形成装置に接続され
た、感熱記録媒体以外の他種記録媒体から入手した情報
が電子ファイル情報か、符号化されたコード情報のどち
らであるか判断し、前記入手した情報が電子ファイル情
報であれば、該電子ファイル情報をコード情報に変換す
る機能を有することを特徴としたものである。
【0019】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、前記入手した情報のヘッダ部情報を解析すること
により、該入手した情報が電子ファイル情報か、符号化
されたコード情報のどちらであるか判断し、前記入手し
た情報が電子ファイル情報であれば、該電子ファイル情
報をコード情報に変換する機能を有することを特徴とし
たものである。
【0020】請求項11の発明は、請求項1ないし10
のいずれかの発明において、前記感熱記録媒体がロール
状に巻回されたロール形状の感熱記録媒体であって、前
記書込手段への供給形態が該ロール形状の感熱記録媒体
に、前記コードと前記人間により読み取り可能な情報と
を書き込む機能を有することを特徴としたものである。
【0021】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記感熱記録媒体に前記コードと前記人間によ
り読み取り可能な情報とを書き込むために必要なカット
長と、予め設定された複数種の定形カット長を比較し、
比較結果に基づいて該定形カット長の中から最適なカッ
ト長を選択する機能を有することを特徴としたものであ
る。
【0022】請求項13の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記感熱記録媒体に前記コードと前記人間によ
り読み取り可能な情報とを書き込むために要した長さで
カットすることを特徴としたものである。
【0023】請求項14の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記感熱記録媒体の先端部に該感熱記録媒体と
異なるシート材を用いることを特徴としたものである。
【0024】請求項15の発明は、請求項1ないし10
のいずれかの発明において、前記感熱記録媒体が枚葉に
カットされたカット形状の感熱記録媒体であって、前記
書込手段への供給形態が該カット形状の感熱記録媒体
に、前記コードと前記人間により読み取り可能な情報と
を書き込む機能を有することを特徴としたものである。
【0025】請求項16の発明は、請求項15の発明に
おいて、前記コードと前記人間により読み取り可能な情
報とを前記感熱記録媒体の未記録領域に追記する機能を
有することを特徴としたものである。
【0026】請求項17の発明は、請求項16の発明に
おいて、前記感熱記録媒体に前記コードと前記人間によ
り読み取り可能な情報とを最初に書き込む際に、該感熱
記録媒体表面の書き始め先端部の所定位置にマーキング
を行うことを特徴としたものである。
【0027】請求項18の発明は、請求項16の発明に
おいて、前記感熱記録媒体に前記コードと前記人間によ
り読み取り可能な情報とを書き込む度に、該感熱記録媒
体表面の書き始め先端部の所定位置に異なるマーキング
を行うことを特徴としたものである。
【0028】請求項19の発明は、請求項16の発明に
おいて、前記感熱記録媒体に前記コードと前記人間によ
り読み取り可能な情報とを書き込む度に、該感熱記録媒
体表面の異なる所定位置にマーキングを行うことを特徴
としたものである。
【0029】請求項20の発明は、請求項17ないし1
9のいずれかの発明において、前記マーキングを検知
し、その検知結果に基づいて前記感熱記録媒体の記録状
態を認識する機能を有することを特徴としたものであ
る。
【0030】請求項21の発明は、請求項15の発明に
おいて、前記感熱記録媒体に書き込んだ前記コードの画
素位置を特定するためのマークを該コードの周辺に形成
する機能を有することを特徴としたものである。
【0031】請求項22の発明は、請求項15の発明に
おいて、複数枚の前記感熱記録媒体を格納する感熱記録
媒体供給トレイを有することを特徴としたものである。
【0032】請求項23の発明は、請求項22の発明に
おいて、未記録状態の感熱記録媒体供給トレイと既記録
状態の感熱記録媒体供給トレイとを有することを特徴と
したものである。
【0033】請求項24の発明は、請求項15ないし2
3のいずれかの発明において、前記既記録状態の感熱記
録媒体供給トレイから供給される該感熱記録媒体に対し
て、書き込み時に該感熱記録媒体表面の記録状態を前記
マーキングにより認識する機能を有することを特徴とし
たものである。
【0034】請求項25の発明は、請求項15の発明に
おいて、同一の前記コードと前記人間により読み取り可
能な情報に対して、前記感熱記録媒体の作成枚数を指定
し、指定した枚数分の該感熱記録媒体に書き込みを行う
機能を有することを特徴としたものである。
【0035】請求項26の発明は、請求項1ないし25
のいずれかの発明において、元電子ファイル情報また
は、符号化された元コード情報を復元した電子ファイル
情報を書き込み情報として表示するための画像表示デバ
イスを有することを特徴としたものである。
【0036】請求項27の発明は、請求項1ないし26
のいずれかの発明において、元電子ファイル情報また
は、符号化された元コード情報を復元した電子ファイル
情報を書き込み情報として点字出力するための点字出力
デバイスを有することを特徴としたものである。
【0037】請求項28の発明は、請求項1ないし27
のいずれかの発明において、元電子ファイル情報また
は、符号化された元コード情報を復元した電子ファイル
情報を書き込み情報として音声出力するための音声出力
デバイスを有することを特徴としたものである。
【0038】請求項29の発明は、請求項1ないし28
のいずれかの発明において、前記画像形成装置の機能を
実行するために必要なコマンドを入力するコマンド入力
用デバイスを有することを特徴としたものである。
【0039】請求項30の発明は、請求項1ないし29
のいずれかにおける画像形成装置により印刷された感熱
記録媒体であって、前記第1領域に前記コードが、前記
第2領域に前記人間により読み取り可能な情報が印刷さ
れていることを特徴としたものである。
【0040】請求項31の発明は、請求項30の発明に
おいて、前記感熱記録媒体表面の書き始め先端部の所定
位置に、該感熱記録媒体の記録状態を示すマーキングが
印刷されていることを特徴としたものである。
【0041】請求項32の発明は、請求項27または3
0の発明において、前記感熱記録媒体に記録されている
情報の少なくとも一部が該感熱記録媒体の任意の領域に
点字情報として印刷されていることを特徴としたもので
ある。
【0042】請求項33の発明は、請求項1ないし29
のいずれかにおける画像形成装置を用いて感熱記録媒体
の前記第1領域に前記コードを、前記第2領域に前記人
間により読み取り可能な情報を印刷する画像形成方法で
あって、感熱記録媒体に書き込む情報を電子化データと
して入力する入力ステップと、入力された該電子化デー
タを記憶する記憶ステップと、記憶された該電子化デー
タのうち前記コードに変換可能な電子化データを選択す
る選択ステップと、選択された該電子化データ全体を前
記コードに符号化する符号化ステップと、選択された該
電子化データの内容の少なくとも一部を前記人間により
読み取り可能な情報として生成する情報生成ステップ
と、符号化された前記コードと生成された前記人間によ
り読み取り可能な情報を前記書込手段に転送する転送ス
テップと、感熱記録媒体の前記第1領域に前記コード
を、前記第2領域に前記人間により読み取り可能な情報
を書き込む書込ステップとからなることを特徴としたも
のである。
【0043】請求項34の発明は、請求項33の発明に
おいて、前記コードを感熱記録媒体の前記第1領域に書
き込む際に、前記コードを濃度差を区別できる2ビッ
ト以上の複数濃度で書き込むことを特徴としたものであ
る。
【0044】請求項35の発明は、請求項33の発明に
おいて、前記コードを感熱記録媒体の前記第1領域に書
き込む際に、前記コードを識別可能な2ビット以上の
複数色で書き込むことを特徴としたものである。
【0045】請求項36の発明は、請求項33に記載の
画像形成方法における入力された電子化データを記憶す
る記憶ステップと、記憶された該電子化データのうち前
記コードに変換可能な電子化データを選択する選択ステ
ップと、選択された該電子化データ全体を前記コードに
符号化する符号化ステップと、選択された該電子化デー
タの内容の少なくとも一部を前記人間により読み取り可
能な情報として生成する情報生成ステップと、符号化さ
れた前記コードと生成された前記人間により読み取り可
能な情報を前記書込手段に転送する転送ステップと、感
熱記録媒体の前記第1領域に前記コードを、前記第2領
域に前記人間により読み取り可能な情報を書き込む書込
ステップとをコンピュータに実行させるプログラムであ
る。
【0046】請求項37の発明は、請求項36における
プログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶
媒体である。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明が適用される画像形成装置
は、電子化されたデータ全体が所定の読取装置により読
み取り可能なコードに予め符号化された情報と、電子化
されたデータの少なくとも一部が人間により読み取り可
能な状態にて印刷された情報とを感熱記録媒体に書き込
む手段及び機能を有する。
【0048】本発明に係る感熱記録媒体又は、印刷物の
巾は、カードサイズ巾であることを特徴とし、カードサ
イズ巾とは、例えば、クレジットカードやテレホンカー
ドといったサイズ巾であるが、名刺サイズ巾も含むもの
とする。ここで、印刷物とは、感熱記録媒体の第1領域
にコードが、第2領域に人間により読み取り可能な情報
とが印刷されたものである。カードサイズ巾または、名
刺サイズ巾の感熱記録媒体または、印刷物をカードサイ
ズや名刺サイズにカットすることにより、格段に携帯性
や配布性が向上し非常に使い勝手が向上する。また、既
存の名刺ホルダーやカードホルダーを用いることができ
るため整理もし易く、ポケット、手帳、財布などにも入
れることができる。更に、カードサイズは元々携帯性に
優れるサイズであるため、折り曲げや変形がされ難く、
書き込まれた情報の読み取り信頼性、安定性が非常に優
れる。
【0049】従来、例えば、フロッピー(登録商標)デ
ィスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、MO、
DVDといった電子的・磁気的記録媒体を使用して情報
を配布してきたが、人間は、フロッピーディスクのよう
な電子的・磁気的記録媒体を外部から見ても何が記録し
てあるか理解することが難しく、ファイル名が分かる場
合でもファイルの内容がどのようなものであるかわから
ないことも多い。
【0050】本発明における印刷物を使用すれば、人間
はどのような内容のデータが記録されているか印刷物を
見てみれば分かる。なお、人間により読み取り可能な状
態となっているのは文書の一部なので、それ以外の部分
の秘密は保たれる。また、電子化された文書全体がコー
ド化され印刷されているため、所定の読取装置を使用し
てコード化された電子文書全体を電子的なファイルに戻
すことも、印刷することも可能になる。当該印刷物によ
ると、紙等の記録用紙に大容量の記録機能を与えた上
で、記録用紙に表された文字、図、写真などによって人
間に対する情報伝達を行うことができ、情報の配布、携
帯を可能とする新たな記録媒体を提供するものである。
【0051】感熱記録媒体に書き込まれる2次元コード
データは独立する1画素が安定して形成される必要があ
るが、従来の例えば、乾式電子写真プロセスによる記録
ではトナーの飛散があるため、高密度の独立した1画素
を形成することは非常に難しく、大容量化が困難であ
る。また、熱溶融型転写記録の場合は溶融インクが広が
り易いため高密度化が難しく、両記録プロセスは、トナ
ーやインク等の色材を記録媒体に付着させるものである
ため、記録媒体の使用時や保存中に色材が剥がれて記録
媒体のコード情報を正確に読み取ることができなくなる
という問題がある。
【0052】一方、熱昇華型転写記録の場合は、高密度
化は可能であるが、記録媒体上の色材が他の物体に転移
しやすいため、安定して情報を保持することが難しいと
いう問題がある。
【0053】また、インクジェットプリンタの場合は、
ノズルから放射するインクの方向がバラツキ易く、か
つ、にじみ易いため、前述の記録方式と同様に1200
dpi以上の単独画素形成は難しく、その上、ノズルが
つまり易くかすれたコードが形成されるなど信頼性に欠
ける。更に、書き込んだ画像は耐候性が低く保存時や使
用時に情報が変化してしまう可能性がある。
【0054】前述の記録方式は何れもトナー、インクリ
ボン、インクのような記録媒体以外のサプライが必要で
ある。それに対して、例えば、感熱紙のような自己発色
型で高解像性を有する記録媒体の場合は、前述したよう
な問題がなく、独立した1画素を1200dpi以上の
高密度で書き込むことが可能となるため、記録媒体に大
容量のデータを保持させることが可能となる。また、最
表層に色材が付着する前述の記録プロセスと異なり、本
記録媒体の記録層は記録媒体の最表層でなくとも良いた
め、機械的な擦れに強く記録情報が消失し難いなど記録
媒体として非常に適している。
【0055】画像形成装置本体は、エンコードされたコ
ード情報と、人間により読み取り可能な情報とが入力さ
れると該装置内の記憶手段にて保持しておき、操作に応
じてそれら情報を記録媒体に書き込む機能を有する。エ
ンコードされたコード情報は、例えば、本装置に接続さ
れたPCや、エンコード機能を有する複写機、スキャナ
といった画像入力機器から得ることができる。記録媒体
へのコード形成方式は感熱記録であるため、書き込み手
段としては、例えば、シリアル型又は、ライン型のサー
マルヘッドが挙げられる。ただし、書き込み手段は加熱
によって画像形成を行うことが可能であればどのような
手段でも良い。
【0056】ここで、感熱記録媒体とは、例えば、ロイ
コ染料と顕色剤を含む材料で加熱により自己発色する感
熱紙などを対象とし、記録媒体の基板材料は、例えば、
普通紙、コート紙、合成紙、樹脂フィルム、プラスチッ
ク、金属といったものを利用し、加熱によって発色した
り、消色したり、白濁したり、透明化したりと、何らか
の方法で加熱部又は、非加熱部の状態が認識できれば良
い。
【0057】図1は本発明が適用される画像形成装置の
構成例を示す図で、図1(A),(B)中、10は、画
像形成装置であって、該装置10は、書き込み手段1
1、搬送ローラ12a、光センサ18を有し、30は、
感熱記録媒体である。図1(A)は、搬送ローラ12a
で記録媒体30を搬送して書き込みを行った後、そのま
ま背面側に記録媒体30を排出する構成例を示し、図1
(B)は、搬送ローラ12aで記録媒体30を搬送して
書き込みを行った後、搬送ローラ12aを逆回転して挿
入側に戻すことにより記録媒体30を排出する構成例を
示す。図1(C),(D)中、10は、画像形成装置で
あって、該装置10は、書き込み手段11、搬送ローラ
12a、搬送ベルト12b、光センサ18を有し、30
は、感熱記録媒体である。図1(C)は、搬送ベルト1
2bにて記録媒体30を搬送して書き込みを行った後、
そのまま背面側に記録媒体30を排出する構成例を示
し、図1(D)は、搬送ベルト12bにて記録媒体30
を搬送して書き込みを行った後、搬送ローラ12aを逆
回転して挿入側に戻すことにより記録媒体30を排出す
る構成例を示す。
【0058】図2は、本発明が適用される画像形成装置
の内部構成例を示す図で、図中、画像形成装置10は、
書き込み手段11、搬送系駆動ユニット12、熱制御処
理部13、システム制御ユニット14、書き込み情報供
給ユニット15、書き込み情報記憶ユニット16、外部
装置とのインタフェイス(I/F)ユニット17からな
り、書き込み情報記憶ユニット16は、コード情報保持
部16aと人間により読み取り可能な情報(図中では可
視情報)保持部16bを有し、60は、書き込み情報供
給系で外部装置としてPC等から構成される。
【0059】装置10の動作例を以下に説明する。記録
媒体30が検知センサ位置まで挿入されると、一定距
離、記録媒体30を内部に搬送し停止する。その後PC
又は、装置10本体より書き込み実行コマンドを送る
と、装置10が書き込み情報を受信し、受信情報を内部
の書き込み情報記憶ユニット16に記憶する。その後又
は、それと同時に書き込み情報記憶ユニット16から情
報を読み出して書き込み手段11へデータを送り、搬送
されてくる記録媒体30に書き込みを行うというもので
ある。
【0060】本実施例における装置10の動作例は、記
録媒体30が搬送方向に移動して書き込み手段11の位
置が固定された状態で書き込みを行う場合を示す。それ
に対して図示しないが、装置10の他の動作例として、
記録媒体30が挿入されると奥まで記録媒体30を搬送
して位置を固定し、その後、書き込み手段11が記録媒
体30の端部から他方の端部まで動いて書き込みを行う
構成とすることもでき、より高精度に書き込みを行うこ
とが可能である。
【0061】図3は、本発明が適用される画像形成装置
を用いて印刷された印刷物の一例を示す図で、図中、4
5は、印刷物で、該印刷物45は、人間により読み取り
可能な情報が印刷されている第2領域45aと、読取装
置により読み取り可能なコード情報が印刷されている第
1領域45bからなる。図3に示す実施例では第2領域
45aには、ファイル名の欄に「sample.doc」、ファイ
ル容量の欄に「1.2MB」、作成日の欄に「00/0
9/18」、ファイル保存場所を示すファイルディレク
トリの欄に「ftp://ftp.rdc.ricoh.co.jp/doc...」、フ
ァイル内容の欄に文書のサムネールが印刷されており、
第1領域45bには、電子文書を2次元コードにエンコ
ードした情報がそのまま印刷されている。
【0062】印刷物45の第2領域45aは人間に対す
るインタフェイスを与える部分であり、第1領域45b
に印刷されたコード部分の内容を人間が理解可能な状態
で表現されていればよい。ここで、ファイル名の欄、フ
ァイル容量の欄、作成日の欄、ファイルの保存場所の
欄、ファイル内容の欄は任意の項目であるため、他の情
報を加えて印刷することも可能である。例えば、600
dpi(dot per inch)以上の解像度を有する読取装置
で読み取ること、といった注記事項も含めることができ
る。また、ファイル内容の欄も、印刷される内容はサム
ネールに限定されない。例えば、印刷物45の作成者が
コード部分の内容を要約した文章又は、図画を新たに作
成してサムネールの代わりに印刷してもよい。サムネー
ルを使用する場合には、例えば、最初のページから所定
のページ分の情報を自動的に取得してサムネールを印刷
してもよいし、印刷物45の作成者に所定ページ数分の
ページを選択させるようにしてもよい。いずれにしても
ファイル内容の欄は、人間に対して印刷物45のコード
内容を理解させるための主たる情報を印刷する部分であ
る。
【0063】印刷物45の第1領域45bは、読取装置
に対するインタフェイスを与える部分であり、コード部
分が印刷されている。本発明の1つの特徴として、コー
ド部分には、印刷物45の作成者が選択した文書全体の
データが符号化され、印刷されているため、当該印刷物
45を保持し、所定の読取装置を使用すれば、他に文書
の記憶装置が無くとも文書全体が利用可能になる。ここ
で、利用とは、例えば、印刷、ファイルを行って、文書
を取得、編集することを意味する。コード部分に使用さ
れるコードは、例えば、グリフコード、インタクタコー
ド、DDコード、その他の種々2次元コードであり、電
子化した文書をエンコードし、そのエンコードされたデ
ータを再度デコードすることによって元の電子文書に復
元できるコードであればどのようなコードでも良い。例
えば、グリフコードは左向きスラッシュと右向きスラッ
シュで0と1を表現するコード体系であり、600dp
iから1200dpi乃至2400dpiの印刷装置と
読取装置を用いて、数百キロバイト(KB)から数メガ
バイト(MB)程度のデータをA6一枚又は、カードサ
イズ一枚に記録、復元することができるようになる。よ
って、A4サイズの記録媒体であれば数十メガバイトの
データを記録することが可能となる。
【0064】なおコードの誤り訂正の程度によって一枚
に記録できる容量が変わる。ファイルを所定のアルゴリ
ズムで圧縮した上でグリフコードに基づき印刷すること
により、より大容量の記録を行うことができる。
【0065】印刷物45に記録される文書は電子化され
ている文書でなければならないが、例えば、文字、図、
写真、音声、動画といった電子化されたデータを含み、
コード部分に印刷できるようなデータ量であればページ
数、ファイル形式、データの内容にかかわらず取り扱う
ことができる。なお、図1に示した装置10は基本的な
構成要素のみを示しており、本例に限られるものではな
い。また、装置10には、ローカル接続された種々装置
が存在するが、例えば、プリンタ、複写機、FAXとい
った画像形成手段に対して元の電子ファイル情報を送る
ことにより、元電子ファイルの内容を紙に印刷すること
もできる。
【0066】図4は、本発明が適用される画像形成装置
を用いてコード情報を書き込む際にコード情報密度を指
定する処理の一例を説明するフローチャートである。コ
ード情報密度を示す書き込み密度の指定は、装置10の
有するコマンド入力用パネル上で行ったり、又は、接続
されたPCにインストールされた装置10用のデバイス
ドライバにその機能を持たせて、書き込み実行時にPC
のディスプレイ上に書き込み条件を設定するウィンドウ
を開いて指定させるようにする(ステップS1)。コー
ド情報の書き込み密度が低密度(600dpi程度)か
どうか判断し(ステップS2)、低密度でない場合、中
密度(1200dpi程度)かどうか判断し(ステップ
S3)、中密度でない場合、高密度(2400dpi程
度)かどうか判断する(ステップS4)。書き込み密度
を任意に設定したい場合は、希望する密度値を入力する
(ステップS5)。ステップS2からステップS5で入
力された密度値が設定可能最小値よりも大きいかどうか
判断し(ステップS6)、入力密度値が設定可能最小値
よりも大きい場合は、入力された密度値が設定可能最大
値よりも小さいかどうか判断し(ステップS7)、入力
密度値が設定可能最大値よりも小さい場合、密度レジス
タに密度値を設定する(ステップS8)。
【0067】ここで、コード情報の最大密度は、例え
ば、書き込み手段11の画素密度や画素形状、書き込み
手段11や記録媒体30の搬送精度から決定される値と
なる。低密度側は正方形や円形などのドット形状からな
る場合と棒形状からなる場合で異なる。これは、書き込
むコードがドット形状からなる場合は、主走査方向と副
走査方向の書き込み密度が同じであるか、又は、整数比
である必要があるが、コードが棒形状からなる場合は、
主走査方向、副走査方向の書き込み密度が異なっていて
も大きな問題はない。ただし、書き込みライン間に隙間
ができない程度の密度は最低限必要である。
【0068】書き込み手段11がシリアル方式である場
合は、ヘッドを送るピッチを細かくすることで主走査方
向の書き込み密度を容易に変えることができ、副走査方
向も記録媒体30の搬送ピッチを変えることで書き込み
密度を変えられる。ただし、何れもメカ機構により制限
されるため、最大書き込み密度をより高く設定できるよ
うに、ドット間を搬送するために必要なモータ制御パル
ス数をより多くの約数を有する値にしておくことが望ま
しい。また、シリアル方式に対してライン方式は、主走
査方向の書き込み密度を変更できないため、複数画素で
1つのドットを形成することとなる。従って、主走査方
向は最大密度の約数となる。副走査方向は記録媒体30
の搬送ピッチによるため、シリアル方式と同様である。
なお、本実施例は、記録媒体30が搬送方向に移動する
装置を例としたものであり、書き込み手段11が可動す
る装置の場合は、主走査、副走査方向ともに書き込み手
段11の搬送ピッチによって書き込み密度が変わること
になる。また、その際のデータ転送タイミングも書き込
み手段11の駆動タイミングに合わせる必要がある。
【0069】図5は、本発明における感熱記録媒体とし
て可逆性感熱記録媒体の一例を示す図で、図5(A),
(B)は、ともにTC(Thermo Chromi
c)層を有するフィルムからなる媒体構成例である。図
5(A)中、可逆性感熱記録媒体30は、フルカラー印
刷層31、TC層32、AL蒸着層33、ベースフィル
ム(PET)34、磁気層35、セルフクリーニング層
36、印刷層37からなり、図5(B)中、可逆性感熱
記録媒体30は、フルカラー印刷層31、TC層32、
PETフィルム層38、接着層39、印刷層+エアギャ
ップ40、ベースフィルム(PET)34、磁気層3
5、セルフクリーニング層36、印刷層37からなる。
【0070】図5(C)は、可逆性感熱記録媒体30の
常温時における透明状態の一例を示す図で、図中、可逆
性感熱記録媒体30は、保護層41、ベースフィルム3
4の上にAL蒸着層33を介してTC層32を有し、該
TC層32は、樹脂32bとポリマーと呼ばれる結晶3
2aの混じった記録層が塗られたものである。図5
(D)は、可逆性感熱記録媒体30の加熱時における白
濁状態の一例を示す図である。TC層32は、図5
(C)に示すように常温では透明であるが、図5(D)
に示すように一度110℃程度に加熱して冷やすと結晶
32aがふぞろいになり、樹脂32bとの間にすきまが
できて光が乱反射し白く濁るという特性を持つ。従っ
て、そのしくみを利用することにより、加熱して白く濁
らせた部分を文字や画像として浮かび上がらせることが
できる。さらに、70〜100℃に加熱すると結晶32
aが一定の向きに並ぶため、すきまが消えて図5(C)
に示す透明状態になり、印字されていた情報を消すこと
が可能となる。本装置10では、記録媒体に対する情報
書き込みモードと、記録媒体上の情報を消去するモード
を有し、それぞれの記録媒体に適した書き込み温度及び
冷却時間があるため、それらをコントロールする機能を
持つ。
【0071】図6は、本発明における感熱記録媒体とし
て可逆性感熱記録媒体の一例を示す図で、図6(A)〜
(D)は、CTC(Color Thermo Chro
mic)層を有するフィルムからなる可逆性感熱記録媒
体の異なる4つの状態を示す。図中、可逆性感熱記録媒
体30は、CTC層42を有し、該CTC層42は、ロ
イコ染料42aと顕色材42bからなる。ここで、CT
Cとは、サーマルペーパーに使われているロイコ染料と
顕色材の技術を発展させたものであり、黒い文字で書き
換え表示も可能である。
【0072】図6(A)に示すロイコ染料42aと顕色
材42bが離れて消色した状態の可逆性感熱記録媒体3
0を150℃程度に加熱すると、ロイコ染料42aは顕
色材42bと溶け合って結合して発色する。図6(B)
にロイコ染料42aと顕色材42bとが溶け合って結合
して発色した状態を示す。図6(C)は、図6(B)に
示すロイコ染料42aと顕色材42bが結合した状態か
ら急冷して得られる発色状態を示す。また、図6(B)
に示す結合状態の可逆性感熱記録媒体30を徐々に冷却
すると顕色材42b自身が結晶を作る力を使ってロイコ
染料42aから引き離すことで消色する。図6(D)に
示す可逆性感熱記録媒体30の状態は、図6(C)に示
す発色状態の可逆性感熱記録媒体30を発色する温度よ
り少し低い温度(100℃程度)に加熱して消色した状
態を示す。このように、本装置10と可逆性感熱記録媒
体30を用いることで書き込んだ画像の表示を容易に書
き換えることができる。前述したように本装置10は、
記録媒体30に対する情報書き込みモードと、記録媒体
上の情報を消去するモードを有し、それぞれ記録媒体に
適した書き込み温度及び冷却時間をコントロールする機
能を持つ。
【0073】図6(E)は、可逆性感熱記録媒体30の
有するロイコ染料42aと顕色材42bからなる組成物
の発色濃度と温度との関係を示した図で、図中、状態
(A)は、消色状態、状態(B)は、溶融発色状態、状
態(C)は、急冷して固まった発色状態、状態(D)
は、状態(C)に加熱して消色を始める状態、状態
(E)は、状態(D)から消色された状態を示す。本可
逆性感熱記録媒体30は、加熱温度、加熱後の冷却速度
を制御して相対的に発色した状態と消色した状態を形成
するものである。
【0074】初め状態(A)にある組成物を昇温してい
くと、溶融し始める発色温度T1で発色し、状態(B)
になる。状態(B)から急冷して発色状態のまま室温に
下げると発色したまま固まった状態(C)となる。この
状態(C)が得られるかどうかは、状態(B)から降温
する速度に依存しており、徐冷では、降温の過程で消色
が起き、初めの状態(A)あるいは、状態(C)より相
対的に濃度の低い状態が形成される。一方、状態(C)
を再び昇温していくと発色温度T1より低い温度T2で
消色が起き、状態(D)から状態(E)になる。状態
(E)から降温すると初めの状態(A)に戻る。実際の
発色温度、消色温度は、組成物の組み合わせにより変化
するので目的に合わせて選択出来る。また、状態(B)
の発色濃度と状態(C)の発色濃度は必ずしも一致せ
ず、異なる場合もある。
【0075】本可逆性感熱記録媒体30に書き込む場
合、記録はレーザ光源やサーマルヘッド等により溶融混
合する発色温度T1に加熱し、急冷することでなされ
る。また、消色は状態(B)から徐冷する方法と、状態
(C)を発色温度T1よりやや低い温度T2に加熱する
方法がある。この2つの方法はともに、ロイコ染料42
aと顕色材42bとが相分離したり、ロイコ染料42a
と顕色材42bの少なくとも片方が結晶化する温度に一
時的に保持することにより消色することができる。発色
させる際に急冷する理由は、前述の相分離または、結晶
化温度に保持しないようにするためである。ここで、急
冷と徐冷は1つの組成物に対して相対的なものであり、
その境界はロイコ染料42aと顕色材42bの組み合わ
せによって変化するため、使用する組成物に応じた温度
制御を行う必要がある。
【0076】可逆性感熱記録媒体は、前述の材料に限ら
れないが、加熱により自己白濁又は、自己発色するよう
な特性が必要とされる。なお、これらの材料を用いた感
熱記録媒体は、独立した1画素を1200dpi以上の
高密度で書き込むことが可能であるため、記録媒体に大
容量のデータを保持させることができる。また、記録層
は記録媒体の最表層でなくとも良く、最表層であっても
色材が付着している記録プロセスと異なり、記録情報が
消失し難いため、記録媒体として非常に適している。
【0077】図7は、本発明に係わる光吸収層を有する
感熱記録媒体と該感熱記録媒体に書き込む画像形成装置
の構成例を示す図で、図7(A)は、TC層を有する可
逆性感熱記録媒体30に光吸収層43が形成されている
例を示す図で、図7(B)は、CTC層を有する可逆性
感熱記録媒体30に光吸収層43が形成されている例を
示す図である。図7(C),(D)は、レーザ光源を書
き込み手段11とした画像形成装置10の構成例を示
す。図7(A),(B)に示す例のように、本装置10
に用いる可逆性感熱記録媒体30は光を吸収して熱に変
換する光吸収層43を有し、該光吸収層43は、照射光
を吸収する染料を含むが、感熱記録材料層の中に光を吸
収する材料を含ませた構成とすることもできる。また、
光吸収層43の厚みは、1μm以上が望ましく、必要な
コントラストを形成するための温度で分解しない染料で
あることが望ましい。なお、1200dpi以上の高密
度画像の形成はサーマルヘッドでは難しく、レーザ光源
が適しており、例えば、安価、小型で高効率の半導体レ
ーザがより望ましい。
【0078】図8は、本発明が適用された印刷物45に
印刷されたコードが濃度差を区別できる複数の濃度で形
成された一例を示す図で、図中、50は、コードで、該
コード50は、濃度ゼロ50a、低濃度50b、中濃度
50c、高濃度50dの4階調に制御される画素で構成
される。濃度ゼロ50aに2ビット分のデータが共にゼ
ロで“00”、低濃度50bに下位ビットだけが1で
“01”、中濃度50cに上位ビットだけが1で“1
0”、高濃度50dに2ビット分のデータが共に1で
“11”というように関係付けることで表現できる情報
が増えるため、印刷物45に持たせるデータ量は倍とな
る。従って、A4サイズ又は、カードサイズの記録媒体
30のそれぞれ8割の領域に2400dpiでコードを
形成した場合、A4サイズで約60MB、カードサイズ
で約8MBのデータ量とすることができる。
【0079】図9は、本発明が適用された印刷物45に
印刷されたコードが識別可能な複数色で形成された一例
を示す図で、図中、コード50は、無色50e、イエロ
ー50f、マゼンタ50g、シアン50hに制御される
画素で構成される。濃度ゼロ50eに2ビット分のデー
タが共にゼロで“00”、イエロー50fに下位ビット
だけが1で“01”、マゼンタ50gに上位ビットだけ
が1で“10”、シアン50hに2ビット分のデータが
共に1で“11”という関係付けることで表現できる情
報が増えるため、印刷物45に持たせるデータ量は倍と
なる。更に、複数色でかつ各色の濃度が複数段に制御さ
れた印刷物45の場合はより大容量となり、大きな写真
画像データを持たせることも可能となる。ここで、例え
ば、2色がそれぞれ4階調の濃度を持ち、かつ、1色単
独だけでなく2色重ねた記録もされた場合で、A4サイ
ズ又は、カードサイズの記録媒体30のそれぞれ8割の
領域に2400dpiのコードを形成した場合、A4サ
イズで約120MB、カードサイズで約16MBのデー
タ量を得ることができる。本装置10に使用する記録媒
体30は、多色書き込みが可能であり、1画素単位で濃
度を変えられる特性のあるTAフィルム等が適する。な
お、書き込み手段には高密度書き込みが可能なレーザ光
源が望ましい。
【0080】図10は、本発明が適用される画像形成装
置の内部構成例を示す図で、図中、19は、エンコード
処理ユニットで、書き込み手段11にレーザ光源を用い
た例を示す。装置10には、例えば、PCといった書き
込み情報供給系60が接続されている。本装置10は、
記録媒体へ書き込む情報として、元となる電子ファイル
全体をエンコードした2次元コード情報と、元の電子フ
ァイルの内容を表した人間の目で認識可能な情報の2種
類の情報を元の電子ファイル情報から生成する機能を有
する。その手順は、元の電子ファイル情報を記憶する記
憶手段から所望の電子ファイルを選択し、書き込み密度
と誤り訂正度を指定した後、採用する規格の処理手順に
従ってエンコード処理を行う。記録媒体に書き込む情報
は、前述のように元の電子ファイル情報にエンコード処
理を施したり、情報の抽出処理を行うことにより生成す
る必要があるため、これらの処理を外部の装置で行う場
合は処理できる装置が限られ、汎用性に乏しいシステム
となってしまう。
【0081】それに対して、本装置10では、接続され
た書き込み情報供給系60から入手した元の電子ファイ
ル情報から記録媒体に書き込むコード情報を生成できる
ため、記録媒体に書き込む情報の供給元が格段に広が
り、より汎用性が向上する。また、元となる電子ファイ
ル情報から、その内容を表す人間の目で認識可能な情報
も生成する機能を持たせることにより、本装置10に係
わる多様なシステムを構築することができ、使い勝手も
大幅に向上する。また、本装置10を用いることでコー
ド情報を持つ記録媒体を作成できるため、他のシステム
に左右されず、コンパクトなシステムを構築することも
可能となる。
【0082】図11は、本発明が適用される画像形成装
置の内部構成例を示す図で、図中、60aは、外部記憶
装置である。装置10には、書き込み情報供給系60を
介して、例えば、フロッピーディスク、MO、CD−R
/RWといった外部記憶装置60aが接続されている。
本装置10は、書き込み情報供給系60を介して接続さ
れた外部記憶装置60aを用いて他の記憶媒体から情報
を読み出すと、その情報をまず書き込み情報記憶ユニッ
ト16に格納する。そして、記録媒体30に書き込む際
には書き込み情報記憶ユニット16から情報を読み出し
て書き込みを実施する。なお、他の記憶媒体から読み出
した情報が元電子ファイルである場合は、ファイル内容
を表す人間の目で認識可能な情報を生成し、元電子ファ
イル全体を2次元コードに変換する。その後、生成した
2種類の生成情報を記録媒体30に書き込む。
【0083】現在は、多種多様の記憶媒体が存在し、そ
れぞれの目的に合った記憶媒体を利用しているが、印刷
物45のように保持された情報の内容が人間の目で解
り、安価で配布性、携帯性に優れ、数十MB程度の容量
を有する記録媒体は他に無い。ここで、大容量の光磁気
媒体に多くの電子ファイルを保有している場合、その中
の所望する電子ファイルを配布するためには、そのまま
の媒体を渡すか、普及しているフロッピーディスク等の
媒体に入れ直して渡すか、若しくは、ネットワークを通
して配布するか、紙に印刷して配布する必要がある。
【0084】しかし、光磁気媒体は、普及度が低く媒体
も装置も高価なため、配布するには不適当である。ま
た、普及しているフロッピーディスクの場合は中身の内
容が解らないため、配布ミスが発生し易く、また、数多
くの媒体を配布するとなると非常にかさ張るため、携帯
することはできない。更に、ネットワークで配布となる
と、機密性の問題や信頼性の問題があり、あまり大きな
データの配布には向かず、配布対象はネットワークにつ
ながっている装置に限定されてしまう。そして、紙に印
刷して配布する場合は、大変かさ張り重いため、多くの
情報を数多く配布することはできない。それに対して、
記録媒体30は電子ファイル情報を圧縮してコード化し
書き込むことができるため、多くの情報をかさ張らずに
持つことができる。更に保持された情報の内容を表す印
刷がなされているため、配布・選択ミスを生じる可能性
も少ない。それに加えて、媒体価格が非常に安価にでき
るため、配布にも非常に適する。以上より、記録媒体3
0は配布・形態・整理などの目的に非常に適しており、
他の記憶媒体から記録媒体30に情報をコピーするに
は、装置10が不可欠となる。
【0085】図12は、本発明が適用される画像形成装
置の内部構成例を示す図で、図中、1は、ネットワーク
である。装置10には、ネットワーク1を介して書き込
み情報供給系60が接続され、該装置10は、ネットワ
ーク1と接続するインタフェイスユニット17を有す
る。インタフェイス仕様としては10BASE−T、1
00BASE−TXといった比較的大きな専用ネットワ
ークに用いることのできるものや、モデムのように何処
にでもある電話線を介して情報のやり取りを行うもの
や、赤外線による主に同一室内での通信に用いる小規模
ネットワークに対応するものや、更に電波を使ってBl
uetoothのように主に1つの建物内でのネットワ
ークに用いるものなど、目的に応じて最適なインタフェ
イス仕様が決められる。しかし、大規模のネットワーク
に接続される場合は、ネットワークを管理するサーバが
必要となるので、サーバとなるPCやWS等とのインタ
フェイスとして、10BASE−T、100BASE−
TXなどのネットワークインタフェイスか、セントロニ
クスなどのパラレルインタフェイスか、USBなどのシ
リアルインタフェイスなどを搭載する。ネットワーク対
応とすることにより、本装置10を共通のデバイスとし
て利用することが可能となり、また、ネットワーク接続
されたスキャナ、PC、他の外部記憶装置等から所望の
情報を入手したり、エンコードを最適な外部装置で行わ
せたりすることが可能となる。
【0086】図13は、本発明が適用される画像形成装
置のシステム構成の一例を示す図で、図中、2は、原
稿、70は、データ出力系で、該データ出力系70は、
プリンタ71、デジタル複写機72からなり、書き込み
情報供給系60は、スキャナ61、PC62からなる。
まず、印刷物45のコード情報は、スキャナ61で読み
取られ(W1)、読み取られたコード情報は、スキャナ
61から、PC62に直接送信(W3)または、ネット
ワーク1を介してPC62に送信される(W4)。PC
62では、受信したコード情報をデコード処理し、元の
電子ファイル情報に復元して、データ出力系70に直接
送信(W5)または、ネットワーク1を介してデータ出
力系70に送信され(W6)、文書として、プリンタ7
1、デジタル複写機72で印刷される。また、PC62
では、スキャナ61で読み取った原稿(W2)とコード
情報を復元した元の電子ファイル情報を書き込み情報と
して記録する。
【0087】PC62は、電子化されたデータを記録し
ておき、感熱記録媒体への書き込み情報として、装置1
0へ直接送信(W8)または、ネットワーク1を介して
送信する(W7)。書き込み情報として元となる電子フ
ァイル情報を受信した装置10は、その元電子ファイル
情報からコード情報と人間により読み取り可能な情報を
生成して、印刷物45を出力する(W9)。ここで、コ
ード情報と人間により読み取り可能な情報をPC62で
生成することも可能である。また、装置10で生成した
コード情報と人間により読み取り可能な情報をデータ出
力系70に直接送信(W10)または、ネットワーク1
を介して送信して(W11)、プリンタ71、デジタル
複写機72で印刷物45を生成することも可能である。
【0088】図14は、本発明が適用される画像形成装
置に接続された他の記憶媒体から受信した情報が、元の
電子ファイル情報か、符号化されたコード情報のどちら
であるかを識別する処理の一例を説明するフローチャー
トである。装置10は、ネットワーク接続を可能とする
インタフェイス17を有するが、インタフェイス17か
ら得られる情報は、ローカル接続装置から取得する情報
に比べてデータが圧縮されている場合が多い。従って、
装置10においては、特に圧縮されているデータである
ことを認識し、かつ、そのデータを解凍して、更に、そ
のデータがエンコード処理されたデータであるか、若し
くは、エンコード処理前のデータであるかを識別する機
能を持つ。
【0089】まず、装置10では、圧縮されたデータで
あるかどうか、電子ファイル情報の拡張子により判断す
る(ステップS11)。圧縮された電子ファイルは、通
常、ZIPやLHA形式が多く使用されているため、そ
の拡張子は主に、“zip”や“lzh”となり、受信
した電子ファイルがこれらの拡張子を有する場合は、ま
ず解凍処理を行う(ステップS12)。解凍された電子
ファイルが受信された場合や圧縮された電子ファイルを
解凍した後に、その電子ファイルの拡張子がエンコード
処理前の拡張子かどうか判断し(ステップS13)、エ
ンコード処理前の拡張子である場合、エンコード処理を
施し(ステップS14)、エンコード処理されたデータ
には、独自の拡張子を設定する。このように、元の電子
ファイル情報とエンコード処理されたコード情報を異な
る拡張子に設定することにより、両方の情報の識別が容
易となる。
【0090】図15は、本発明が適用される画像形成装
置に接続された他種記憶媒体から入手した情報のヘッダ
部情報を解析することにより、入手した情報が元の電子
ファイル情報か、符号化されたコード情報のどちらであ
るかを識別する処理の一例を説明するフローチャートで
ある。記録媒体30に書き込む情報は、元の電子ファイ
ル全体をエンコードした2次元コード情報と、元の電子
ファイルの内容を表した人間の目で認識可能な情報との
2種類の情報である。装置10は、それら2種類の情報
を認識し記録媒体30への書き込みを行う。まず、圧縮
されたデータであるかどうか、電子ファイル情報の拡張
子により判断する(ステップS21)。圧縮された電子
ファイルは、通常、ZIPやLHA形式が多く使用され
ているため、その拡張子は主に、“zip”や“lz
h”となり、受信した電子ファイルがこれらの拡張子を
有する場合は、まず解凍処理を行う(ステップS2
2)。書き込み情報の識別は、それぞれの情報が有する
ヘッダ部情報等を解析することにより行う(ステップS
23)。元の電子ファイルは、そのファイルを作成する
ために用いたアプリケーションによって独自に決められ
たファイルフォーマット形式と、規格化されたファイル
フォーマット形式があり、いずれも固有の特徴的ヘッダ
情報を有するため、元の電子ファイルの場合は、そのフ
ァイル名、ファイル種類、固有のヘッダ情報を合わせた
テーブルを用意し、そのテーブルと入手した電子ファイ
ルのヘッダ情報とを比較することによって、認識を行
う。また、エンコード済みのコード情報、人間により読
み取り可能な情報も独自のヘッダ情報を持つので、同様
な方法で識別することができる。ヘッダ情報を解析した
結果、エンコード処理前のデータである場合、エンコー
ド処理を行う(ステップS24)。ヘッダ情報を解析す
ることにより、より詳細の情報を入手することができる
ため、判断ミスの発生確率をより減少させることが可能
となる。
【0091】図16は、本発明が適用される画像形成装
置の構成例を示す図で、図16(A)中、画像形成装置
10は、書き込み手段11、搬送ローラ12a、光セン
サ18、記録媒体30をカットするカッター20を有
し、図16(B)中、装置10は、さらに搬送ベルト1
2bを有する。図16(A),(B)は、記録媒体30
にロール形状の記録媒体を用いる装置10の構成例を示
す。図16(C)は、ロール形状の感熱記録媒体の一例
を示す図である。装置10に対して記録媒体30への書
き込み要求が出されると、記録媒体30の搬送と書き込
み情報の転送がなされ、記録媒体30に情報が書き込ま
れる。図16(C)に示すロール形状の記録媒体30を
装置10にセットする時は、最初に書き込み手段11を
通して搬送ローラ12aに挟む必要がある。従って、書
き込み終了後に記録媒体30のカットを行う場合は、少
なくとも書き込み手段11の位置からカッター20間の
記録媒体は、使用されずに無駄となるので、書き込み手
段11とカッター20間はなるべく近い方が記録媒体3
0の使用効率向上に関しては望ましい。
【0092】なお、ロール形状の記録媒体の方がカット
された記録媒体に比べて精度良く搬送し易いため、特に
高密度記録が必要とされる装置に適するが、ロール形状
記録媒体の場合は厚みを限定される。これは、記録媒体
の基板材料としては伸びのなるべく少ない材料、形態が
望ましいが、例えば、厚みが1mm程度のPET樹脂を
基板とすると、ロール形状に加工して、更に書き込み後
に平坦な形状に戻すことは装置構成が複雑となり実用上
困難が多い。従って、PETの場合、実用上の厚みはお
およそ200μm以下が望ましい。
【0093】図17は、本発明が適用される画像形成装
置における書き込む情報のサイズに応じて、定形長の中
から最適な媒体長を選択する処理の一例を説明するフロ
ーチャートである。まず、印刷開始すると、記録媒体3
0の搬送長を検知開始する(ステップS31)。印刷終
了と判断すると(ステップS32)、本実施例では、定
形長として予め150、300、450、600、90
0、1200、1800、2400mmを設定してお
き、書き込む情報のヘッダに付されたサイズ情報から得
られる画像長nを求めて(ステップS33)、その画像
長nと設定した定形媒体長と比較する。最初に定形長1
50mmと比較し(ステップS34)、画像長nが15
0mm以下の場合、画像長nを150mmに設定する
(ステップS35)。以下同様に、ステップS36から
ステップS49において、定形長300、450、60
0、900、1200、1800、2400mmとの比
較を行い、比較結果に基づき画像長nを設定し、実際の
媒体搬送量が設定した画像長nと等しいかどうか判断し
(ステップS50)、等しい場合、媒体搬送を停止し
(ステップS51)、媒体をカットする(ステップS5
2)。
【0094】図18は、図17に示す処理の他の実施例
を説明するフローチャートである。まず、印刷開始する
と、記録媒体30の搬送長を検知開始する(ステップS
61)。印刷終了と判断すると(ステップS62)、図
17に示す定形長と同様の150、300、450、6
00、900、1200、1800、2400mmを設
定しておき、書き込み時に搬送ローラ軸に付けられたエ
ンコーダ出力から書き込みを行った記録媒体の長さが検
知され、書き込み終了時に媒体搬送長nを求めて(ステ
ップS63)、その媒体搬送長nと設定した定形媒体長
とを比較する。最初に定形長150mmと比較し(ステ
ップS64)、媒体搬送長nが150mm以下の場合、
媒体搬送長nを150mmに設定する(ステップS6
5)。以下同様に、ステップS66からステップS79
において、定形長300、450、600、900、1
200、1800、2400mmとの比較を行い、比較
結果に基づき媒体搬送長nを設定し、実際の媒体搬送量
が設定した媒体搬送長nと等しいかどうか判断し(ステ
ップS80)、等しい場合、媒体搬送を停止し(ステッ
プS81)、媒体をカットする(ステップS82)。図
17、18に示す実施例によると記録媒体を有効に使用
でき、無駄な媒体消費の低減が達成される。
【0095】図19は、本発明が適用される画像形成装
置における書き込む情報のサイズに応じて、定形長の中
から最適な媒体長を選択する処理の一例を説明するフロ
ーチャートである。図19では記録媒体の巾をカードサ
イズ巾とした例を示す。まず、印刷開始すると、記録媒
体30の搬送長を検知開始する(ステップS91)。印
刷終了と判断すると(ステップS92)、本実施例で
は、定形長として予め82、84、86、88、90、
92mmを設定しておき、書き込む情報のヘッダに付さ
れたサイズ情報から得られる画像長nを求めて(ステッ
プS93)、その画像長nと設定した定形媒体長と比較
する。最初に定形長82mmと比較し(ステップS9
4)、画像長nが82mm以下の場合、画像長nを82
mmに設定する(ステップS95)。以下同様に、ステ
ップS96からステップS104において、定形長8
4、86、88、90mmとの比較を行い、比較結果に
基づき画像長nを設定し、実際の媒体搬送量が設定した
画像長nと等しいかどうか判断し(ステップS10
5)、等しい場合、媒体搬送を停止し(ステップS10
6)、媒体をカットする(ステップS107)。
【0096】図20は、図19に示す処理の他の実施例
を説明するフローチャートである。まず、印刷開始する
と、記録媒体30の搬送長を検知開始する(ステップS
111)。印刷終了と判断すると(ステップS11
2)、図19に示す定形長と同様の82、84、86、
88、90、92mmを設定しておき、書き込み時に搬
送ローラ軸に付けられたエンコーダ出力から書き込みを
行った記録媒体の長さが検知され、書き込み終了時に媒
体搬送長nを求めて(ステップS113)、求まった媒
体搬送長nと設定した定形媒体長とを比較する。最初に
定形長82mmと比較し(ステップS114)、媒体搬
送長nが82mm以下の場合、媒体搬送長nを82mm
に設定する(ステップS115)。以下同様に、ステッ
プS116からステップS124において、定形長8
4、86、88、90mmとの比較を行い、比較結果に
基づき媒体搬送長nを設定し、実際の媒体搬送量が設定
した媒体搬送長nと等しいかどうか判断し(ステップS
125)、等しい場合、媒体搬送を停止し(ステップS
126)、媒体をカットする(ステップS127)。図
19、20に示す実施例によると記録媒体を有効に使用
でき、無駄な媒体消費の低減が達成される。
【0097】図21は、本発明が適用される画像形成装
置における書き込むサイズに応じて媒体長を決定する処
理の一例を説明するフローチャートである。図21
(A)では、まず、印刷開始すると、記録媒体30の搬
送長を検知開始する(ステップS131)。印刷終了と
判断すると(ステップS132)、書き込む情報に付さ
れるヘッダ情報を元に媒体の画像長nを決定し(ステッ
プS133)、実際の媒体搬送量が画像長nと等しいか
どうか判断し(ステップS134)、等しい場合、媒体
搬送を停止し(ステップS135)、媒体をカットする
(ステップS136)。
【0098】図21(B)では、まず、印刷開始して、
書き込み情報の読み込み時に、エンドオブファイル(E
OF)情報を検知して(ステップS141)、印刷終了
すると(ステップS142)、規定量の媒体を搬送して
(ステップS143)、媒体搬送を停止し(ステップS
144)、媒体をカットする(ステップS145)。図
21(A),(B)ともに書き込み終了位置からある一
定量搬送した後停止、若しくは、停止後媒体のカットを
行う。本装置10は、特に書き込み情報の媒体長サイズ
が多種である場合において、記録媒体を有効に使用で
き、無駄な媒体消費の低減が達成される。
【0099】図22は、本発明に係わる感熱記録媒体の
先端に記録媒体と異なるシート材を用いた一例を示す図
で、図中、44は、シート材で、ロール形状の記録媒体
30の先端がシート材44になっている。図22(A)
に示す実施例では、先端部が記録材料層の無いシート材
44となっていて、媒体製造時に記録材料が塗布されて
いない基板部でカットし、ロール形状にしたものであ
る。
【0100】図22(B)に示す例は、ロール形状の記
録媒体30に対して、後から先端部にシート材を付与し
たものを示す。後から付与するシート材44は、記録媒
体30と同一の機械特性を有するものが望ましい。機械
特性とは、テンションをかけた時の強度や伸び率をい
う。従って、付与するシート材としては記録媒体30の
端切れが望ましいが、都合良い端切れが常に無い場合
は、記録媒体30と同一の基板が望ましい。ただし、書
き込み時のテンションに対する伸び率が記録媒体30と
同程度であるならば、どのような材料でも良い。ここ
で、後からシート材44を付与する場合は、貼り付け部
の厚みが厚くなり過ぎると、装置10内での搬送精度、
機能が十分出せない場合があるので注意を要する。図2
2(B)に示す記録媒体を用いる装置は、書き込み中に
付与したシート材44の後端が媒体カット手段に達した
時に、媒体をカットする機能を有する。従って、カット
する領域ができるように、シート材44貼り付け部から
一定量の記録媒体が搬送された後情報を書き込むことが
望ましい。
【0101】図23,図24は、本発明における情報の
追記を行う領域を有する印刷物45の一例を示す図で、
図中、45cは、追記領域である。枚葉にカットされた
カット形状の印刷物45に設けた追記領域45cの第1
領域45bにコード情報を、第2領域45aに人間によ
り読み取り可能な情報を追記する。
【0102】図25,図26は、本発明が適用される画
像形成装置における追記時の書き込み位置を決定する処
理の一例を説明するフローチャートである。本実施例で
は、記録媒体への印刷時において、装置の操作パネルや
本装置に接続されたPCなどに繋がれたディスプレイ上
で本記録媒体への書き込み履歴や回数又は、単に初めて
の書き込みか否かを問いかけて、それに対して入力され
る情報に基づき、これから新規に書き込む情報の位置を
推測する手順を示す。図25では、まず、印刷条件を設
定し(ステップS151)、使用する記録媒体が未使用
媒体かどうか判断し(ステップS152)、記録媒体を
未使用媒体(ステップS153)、既使用媒体(ステッ
プS154)のどちらであるか認識し、認識結果に応じ
た書き込み位置テーブルを参照して(ステップS15
5)、参照結果に応じて規定量の記録媒体を搬送し(ス
テップS156)、印刷を開始する(ステップS15
7)。
【0103】図26では、まず、印刷条件を設定し(ス
テップS161)、記録媒体への書き込み回数nを求め
る(ステップS162)。書き込み回数nが0回かどう
か判断し(ステップS163)、書き込み回数n=0の
場合、書き込み位置NO.1を認識する(ステップS1
64)。以下同様に、ステップS165からステップS
170において、書き込み回数nが1、2、3回である
か判断し、書き込み回数nに応じた書き込み位置を認識
する。そして、認識した書き込み位置に応じた書き込み
位置テーブルを参照して(ステップS171)、参照結
果に応じてエンコーダを回転させ、その回転量が規定の
媒体搬送量と等しいかどうか判断し(ステップS17
2)、等しい場合、印刷を開始する(ステップS17
3)。ここで、記録媒体上の位置情報は、書き込み回数
と書き込み位置の関係が決められた参照テーブルを装置
内に用意し、書き込み位置に記録媒体若しくは、書き込
み手段が搬送又は、駆動されているかどうかは、搬送ロ
ーラ軸にエンコーダを配置して媒体搬送量を制御した
り、書き込みヘッド移動用モータへの駆動パルスをカウ
ントすることにより制御する。
【0104】図27は、本発明における印刷物45への
書き込み状態を判断するためのマーキングの一例を示す
図で、図27(A)中、45dは、マーキングである。
図27(B)は、印刷物45への情報書き込みを行う度
に、所定位置に印刷されたマーキング45dの濃度を検
知することにより、印刷物45への書き込み状態を認識
する例を示す。また、図27(C)は、所定位置に印刷
されたマーキング45dの大きさを検知することによ
り、印刷物45への書き込み状態を認識する例である。
その他にも、形状や色、文字、マークの数など予め決め
られた形式で形成された情報を検知して状況を把握する
ことができる。なお、書き込み状態を検知するための検
知手段としては、例えば、CCD、フォトインタラプ
タ、フォトダイオード、フォトトランジスタといった光
センサを用いることができるが、その他でも濃度差が検
知可能であればどのような手段でも良い。前述の検知手
段によって得られる情報は、各検知手段と書き込まれた
マーキングの種類に応じて決められたテーブルを参照す
ることにより認識することができる。
【0105】図28は、本発明が適用される画像形成装
置の構成例を示す図で、図中、21は、印刷物45を搬
送方向にまっすぐ挿入するための挿入ガイドである。装
置10は、印刷物45への最初の書き込み時に印刷物4
5上の書き始め先端部の所定位置にマーキングを行う機
能を有しており、図28(A),(B)は、印刷物45
への最初の情報書き込み時に、マーキングとして検知可
能な濃度となるように書き込みを行う例を示している。
書き込む情報は、検知可能であるならばどのような記号
や文字、その他模様でも良い。尚、マーキングを印刷す
る所定位置の決定は、記録媒体の挿入を検知してからあ
る決まった量を搬送することにより行ったり、光センサ
や磁気センサにより媒体位置を決めたりして行うことが
できる。
【0106】図29は、本発明が適用される画像形成装
置の構成例を示す図で、図中、CCDセンサ系22は、
CCDセンサ22a、レンズ22b、照明22c、ミラ
ー22dからなる。装置10は、印刷物45への情報書
き込みの度に、印刷物45上の書き始め先端部の所定位
置にマーキングを行う機能を有しており、図29
(A),(B)は、印刷物45への情報書き込みを行う
度に、マーキングとして徐々に濃度が変わるように書き
込みを行う例を示している。最大書き込み回数は予め決
められており、例えば、対象となるアプリケーションの
内容や、検知可能な濃度数(階調数)によって決定され
る。また、他のマーキングの例として、先に書き込まれ
た情報を消して、新たに異なる情報を書き込むことも可
能である。本実施例に示す装置10に用いられる記録媒
体は、例えば、CTCやTCといった可逆に記録できる
材料となる。ただし、書き込む情報は予め決められた順
番に従うものとする。なお、記録媒体へ書き込む情報
は、例えば、形状、色、大きさ、情報の数、文字といっ
た予め規則、手順が決められて、検知可能であるならば
どのようなものでも良い。
【0107】図30は、本発明が適用される画像形成装
置の構成例を示す図である。装置10は、印刷物45へ
の情報書き込みの度に、印刷物45上の異なる所定位置
にマーキングを行う機能を有しており、図30(A),
(B)に示す実施例は、印刷物45の一部に、書き込み
回数に応じて順次隣の位置にマーキングする領域を有す
る。印刷物45への情報書き込み時においては最初にそ
のマーキング状況を確認し、現在が何回目の書き込みで
あるかを認識する。その後で、書き込み回数に応じて予
め決められた位置に追記する情報を書き込む。なお、こ
のマーキング領域内でのマーキング位置の順序は、予め
決められた仕組みに則して認識可能であればどのような
形態でも良い。
【0108】図31は、本発明が適用された印刷物45
に印刷されたコードの周辺に形成されたマークの一例を
示す図で、図31(A)中、51は、印刷物45へ情報
を追記する際に、書き込んだコードの画素位置を決定す
るために用いるマーク、図31(B)中、52は、他の
マークの例である。記録媒体へ書き込んだコードの画素
位置を検出するためのマークを印刷する方法としては、
例えば、追記するコード情報と一緒にマークを施す場合
には、図31(B)に示す位置検知用マーク52のよう
にコード50周辺の少なくとも1辺に形成したり、ライ
ン毎に形成したり、図31(A)に示すようにマス目状
にマーク51を形成するなどの方法が挙げられる。これ
らのマークは、追記する内容やフォーマット等によりそ
れぞれ変えて、適するものを選ぶと良い。これは、追記
位置が主走査方向だけにずらせば良い場合は、主走査方
向の位置が検知できれば良いので、主走査方向だけに位
置情報をマークすれば良い。副走査方向も同様であり、
主走査方向、副走査方向両方ずらす場合は、マークも両
方向に形成することが望ましい。
【0109】また、記録媒体が大きいなどの理由で、コ
ード情報を読み取る際に記録媒体にたるみ、ゆがみ等が
発生しやすく読み取りエラーが生じる場合は、周辺だけ
の位置情報ではなく、図31(A)に示すマーク51の
ようにマス目状に位置情報を形成して、微小領域単位で
読み取る方が精度が向上する。なお、図31(A),
(B)に示す何れのマークにおいても、マークの形は検
知可能なものであればどのような形状でも良い。ただ
し、位置検知用マーク51,52の形状を大きくすると
データ容量が減少するので、記録媒体の種類や書き込み
密度、及び、読み取り状況、その他最低限必要とされる
データ容量などから最適な形状を決定する必要がある。
【0110】図32は、本発明が適用される画像形成装
置の構成例を示す図で、図中、23は、複数枚の記録媒
体30を格納するトレイである。装置10は、複数枚の
記録媒体への情報書き込み要求を認識すると、先ず1枚
目の記録媒体に印刷し、次に2枚目以降の記録媒体がト
レイ23にあるかないかを確認する。そして記録媒体が
ある場合は順次印刷を続ける。記録媒体が無い場合は、
装置10に搭載されたパネルや外部接続のパネルに内容
やコードを表示したり、LEDを光らせたり、若しく
は、ブザーを鳴らしたりして何らかのメッセージを出す
ものとする。その後、記録媒体の補給がトレイ23にな
されたことを検知すると、継続して印刷を実行し、印刷
のキャンセル要求を認識すると、印刷を中止する。記録
媒体の有無を検知する方法は、従来から行われている透
過型フォトインタラプタや反射型フォトインタラプタな
どの光センサを用いる。装置10を用いることにより、
特に、1つの元電子ファイル情報から生成されるコード
情報と人間により読み取り可能な情報が、多数枚の記録
媒体を要する容量である場合でも、自動で連続して印刷
することができるため、効率が大幅に向上する。
【0111】図33は、本発明が適用される画像形成装
置の構成例を示す図で、図中、装置10は、未記録状態
媒体30用トレイ23と既記録状態媒体45用トレイ2
4とを有する。装置10は、記録媒体への情報書き込み
要求を認識すると、使用する記録媒体が未記録状態のも
のか、既記録状態のものかを問い掛けるメッセージを発
する。図33(A)に示すように使用する記録媒体とし
て未記録状態媒体30を指定された場合は、未記録状態
媒体30用トレイ23の媒体残量を確認して記録媒体が
ある場合は印刷を開始し、無ければ装置10に搭載され
たパネルや外部接続のパネルに内容やコードを表示した
り、LEDを光らせたり、若しくは、ブザーを鳴らした
りして何らかのメッセージを表示する。その後、記録媒
体の補給がトレイ23になされたことを検知すると、継
続して印刷を実行し、印刷のキャンセル要求を認識する
と、印刷を中止する。
【0112】一方、図33(B)に示すように使用する
記録媒体として既記録状態媒体45を指定された場合
は、既記録状態媒体45用トレイ24の媒体残量を確認
して記録媒体がある場合は印刷を開始し、無ければ上記
と同様に、装置10に搭載されたパネルや外部接続のパ
ネルに内容やコードを表示したり、LEDを光らせた
り、若しくは、ブザーを鳴らしたりして何らかのメッセ
ージを表示する。その後、記録媒体がトレイ24に補給
がなされたことを検知すると、継続して印刷を実行し、
印刷のキャンセル要求を認識すると、印刷を中止する。
このように、最初から記録媒体のトレイを分けておくこ
とにより、装置10本体の制御システムを簡易にするこ
とが可能となる。
【0113】図34は、本発明が適用される画像形成装
置の構成例を示す図で、図中、装置10は、既記録状態
媒体45用トレイ24からの記録媒体に対してのみ、書
き込み時において記録媒体表面の記録状態を検知するC
CDセンサ系22をトレイ24内に有する。装置10
は、記録媒体への情報書き込み要求を認識すると、使用
する記録媒体が未記録状態のものか、既記録状態のもの
かを問い掛けるメッセージを発するか、印刷時に記録媒
体の種類を指定するようになっている。使用する記録媒
体として未記録状態媒体30を指定された場合は、未記
録状態媒体30用トレイ23の媒体残量を確認して記録
媒体がある場合は印刷を開始し、無ければ装置10に搭
載されたパネルや外部接続のパネルに内容やコードを表
示したり、LEDを光らせたり、若しくは、ブザーを鳴
らしたりして何らかのメッセージを表示する。その後、
記録媒体の補給がトレイ23になされたことを検知する
と、継続して印刷を実行し、印刷のキャンセル要求を認
識すると、印刷を中止する。
【0114】一方、図34に示すように使用する記録媒
体として既記録状態媒体45を指定された場合は、既記
録状態媒体45用トレイ24の媒体残量を確認して記録
媒体がある場合は印刷を開始するが、その時、前述した
所定位置に印刷されたマーキングをCCDセンサ系22
により読みとって記録媒体の書き込み状況や書き込み回
数を認識することにより書き込み位置の特定を行い記録
媒体への追記を行う。また、記録媒体が無ければ上記と
同様に、装置10に搭載されたパネルや外部接続のパネ
ルに内容やコードを表示したり、LEDを光らせたり、
若しくは、ブザーを鳴らしたりして何らかのメッセージ
を表示する。その後、記録媒体の補給がトレイ24にな
されたことを検知すると、継続して印刷を実行し、印刷
のキャンセル要求を認識すると、印刷を中止する。この
ように、既記録状態の記録媒体に対してのみ記録状態の
確認を行うために、新規の記録媒体を使用する時のほう
が、記録時間が短くなり、短時間で書き込みを行いたい
場合は、新規の記録媒体を用いるなどの使い分けも可能
となる。
【0115】図35は、本発明が適用される画像形成装
置における同一情報に対する媒体作成枚数を指定して指
定枚数分の記録媒体に書き込みを行う処理の一例を説明
するフローチャートである。まず、電子ファイル情報を
記録媒体に印刷する時には、希望とする印刷枚数nを設
定する(ステップS181)。その印刷枚数nの入力値
はメモリに記憶され(ステップS182)、記録媒体が
トレイにあるかどうか判断し(ステップS183)、記
録媒体が無い場合、媒体補給の要求を表示する(ステッ
プS184)、記録媒体が有る場合、印刷を開始する
(ステップS185)。1枚印刷する度にある変数mを
1ずつ増して(ステップS186)、入力された印刷枚
数nとの比較を行い、残りの印刷枚数を確認するか、若
しくは、予め設定されていた印刷枚数nから1を引いて
残りがゼロであるかどうかを確認する(ステップS18
7)。残りの印刷がない場合(m=n)は、印刷完了
し、残りの印刷がある場合(m≠n)は、2枚目以降の
記録媒体がトレイにあるかないかを確認する(ステップ
S183)。記録媒体がある場合は印刷を続け(ステッ
プS185)、その後は同様な動作を繰り返す。ここ
で、トレイに記録媒体が無い場合は、装置10に搭載さ
れたパネルや外部接続のパネルに内容やコードを表示し
たり、LEDを光らせたり、若しくは、ブザーを鳴らし
たりして何らかのメッセージを出すものとする(ステッ
プS184)。記録媒体の有無を検知する方法は、従来
から行われている透過型フォトインタラプタや反射型フ
ォトインタラプタなどの光センサを用いる。その後、記
録媒体の補給がなされたことを検知すると、継続して印
刷を実行し、印刷のキャンセル要求を認識すると、印刷
を中止する。装置10を用いることにより、同一の電子
ファイル情報を持つ記録媒体を数多く作製する場合にお
いて、特に効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0116】図36は、本発明が適用される画像形成装
置をPC内蔵型とした装置構成例を示す図である。装置
10がPC62の増設ベイに装着可能なサイズであり、
書き込む情報をコード情報に変換するエンコード機能を
PC62に持たせた構成例を示す。装置10は、PC6
2の5インチベイ、若しくは、3.5インチベイに挿入
可能なサイズであり、電源、ディスプレイ、筐体などは
PC本体やPCとセットのディスプレイを使うことがで
きるため、装置10自体は非常に簡易な構成にすること
ができる。また、エンコード機能をPC62に持たせる
ことができるため、内蔵メモリを小さくすることが可能
となる。例えば、フロッピーサイズの記録媒体を用いて
コード情報を形成すると、1200dpiでおよそフロ
ッピーサイズ並みのデータ記憶容量を持つことが可能と
なり、安価で使い勝手の良い記録媒体、そのための画像
形成装置が実現できる。
【0117】図37は、本発明が適用される画像形成装
置のシステム構成例を示す図で、図中、63は、ディス
プレイである。図37(A),(B)は、元電子ファイ
ル情報または、元コード情報を復元した電子ファイル情
報を書き込み情報として表示するための画像表示デバイ
ス63を有するシステム構成例を示す。装置10と接続
されたディスプレイ63は、元の電子ファイル情報やそ
の内容を表す人間により読み取り可能な情報や2次元コ
ード情報を表示する機能を有しており、表示される情報
は一つだけでなく、必要とする情報を選択、指定して表
示する機能を持つ。これは、ディスプレイ63上に各情
報のファイル名、アイコン、その内容を表すサムネイル
などを表示し、その中から希望とするファイルが選択さ
れると、記憶ユニットから選択された当該ファイルを読
み出し、その内容を順次ディスプレイ63へ表示すると
いう機能を持つ。なお、選択された電子ファイルが2次
元コード情報である場合は、デコード処理を施した後、
ディスプレイ63にデコードしたデータを転送して表示
する。ディスプレイ63とは、例えば、CRT、カラー
液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイといった高階
調の画像を表示可能なものや、単色の液晶ディスプレイ
やLED表示ディスプレイやパネルなども含む。それら
から表示する内容によって最適なものを選択する。この
ように、書き込む内容を表示して確認することができる
ため、書き込み情報の選択ミスを低減することが可能と
なる。
【0118】図38は、本発明が適用される画像形成装
置のシステム構成例を示す図で、図中、64は、点字出
力デバイスである。図38(A),(B)は、元電子フ
ァイル情報または、元コード情報を復元した電子ファイ
ル情報を書き込み情報として確認するための点字出力デ
バイス64を有するシステム構成例を示す。装置10と
接続された点字出力デバイス64は、主に元の電子ファ
イル情報やその内容を表す人間により読み取り可能な情
報を点字出力する機能を有しており、これは、表示手段
上に各情報のファイル名、アイコン、その内容を表すサ
ムネイルなどを表示し、その中から希望とするファイル
が選択されると、記憶ユニットから選択された当該ファ
イルを読み出し、その内容を順次点字出力デバイス64
へ出力するという機能を持つ。その出力された情報に対
応した点字情報を記録媒体に印刷しておけば、後に記録
媒体に記録した情報を確認することができる。なお、選
択された電子ファイルが2次元コード情報である場合
は、デコード処理を施した後、点字出力デバイス64に
デコードしたデータを転送して出力する。点字出力デバ
イス64としては、例えば、ドットインパクト方式の印
刷手段により、印字後に凹凸が形成されるようなシート
に情報を打ち出すものでも良いし、ボイスコイルなどを
用いて磁力によりピンの突き出し量を変えることが可能
なものでも良い。このように、書き込む内容を確認する
ことができるため、書き込み情報の選択ミスを低減する
ことが可能となる。
【0119】図39は、本発明が適用される画像形成装
置のシステム構成例を示す図で、図中、65は、音声出
力デバイスである。図39(A),(B)は、元電子フ
ァイル情報または、元コード情報を復元した電子ファイ
ル情報を書き込み情報として確認するための音声出力デ
バイス65を有するシステム構成例を示す。装置10と
接続された音声出力デバイス65は、主に元の電子ファ
イル情報の内容や、その内容を表す人間により読み取り
可能な情報を音声にて説明する機能を持つ。これは、表
示手段上に各情報のファイル名、アイコン、その内容を
表すサムネイルなどを表示し、その中から希望とするフ
ァイルが選択されると、記憶ユニットから選択された当
該ファイルを読み出し、その内容を順次音声出力デバイ
ス65に転送するという機能をもつ。なお、選択された
電子ファイルが2次元コード情報である場合は、デコー
ド処理を施した後、音声出力デバイス65にデコードし
たデータを転送して出力する。音声出力デバイス65と
しては、アナログ式の場合は、アンプとスピーカを持つ
構成であり、ディジタル式の場合は、ディジタル信号化
された情報を元にボイスコイルを制御し、スピーカから
出力する構成となるが、音声出力可能な手段であれば、
どのような構成でも良い。このように、書き込む内容を
確認することができるため、書き込み情報の選択ミスを
低減することが可能となる。
【0120】図40は、本発明が適用される画像形成装
置のシステム構成例を示す図で、図中、装置10は、本
装置の機能を用いるためのコマンド入力用デバイス8
0、81、82、83、84、85を有する構成例を示
す。コマンド入力デバイスとは、例えば、記録媒体への
情報書き込みの実施や、印刷条件の設定や、ディスプレ
イへの表示要求等、本装置10が有する機能を使用する
際に必要な、諸コマンドの入力に用いるものである。コ
マンド入力用デバイス例としては、図40(A)に示す
キーボード、モニタ付きデバイス80、図40(B)に
示す手書きペン入力デバイス81、図40(C)に示す
マウス82とディスプレイ63からなるデバイス、図4
0(D)に示すリモコン83とディスプレイ63からな
るデバイス、図40(E)に示す赤外線入力、表示用デ
バイス84、図40(F)に示すタッチ入力デバイス8
5といったものがある。従って、装置10は各コマンド
入力用デバイスに対応するインタフェイスを持ち、それ
は、ケーブルにより接続されるデバイスばかりではな
く、赤外線や電波などの無線による入力デバイスに対す
るインタフェイスも対象となる。
【0121】図41は、本発明が適用される画像形成方
法の一例を説明するフローチャートである。まず、記録
媒体30に書き込む情報の入力を行う(ステップS19
1)、入力する情報の供給元として例えば、PCのよう
な外部装置とローカル接続もしくは、ネットワークを介
した接続を行って入手する場合、スキャナ、デジカメ、
CD、DVDといった静止画を供給できる装置や、ビデ
オカメラ、MPEG4規格のデータを生成できる装置
や、CD、DVDといった動画と音声を供給できる装置
や、MD、CD、マイクといった音声を供給できる装置
を情報供給元としてPCに接続し、PCにおいて入手し
た情報を記憶しておき(ステップS192)、記憶した
情報から書き込むデータを選択して(ステップS19
3)、その選択したデータを二次元コードに符号化し
(ステップS194)、そのコード内容を表す人間によ
り読み取り可能な情報を生成する(ステップS195)
第1の方法と、装置10に、例えば、フロッピーディス
ク、CD、MO、スマートメディアといった情報供給元
となる記憶媒体からの情報を読み取る機能を持たせる場
合、装置10においてステップS193で選択したデー
タを二次元コードに符号化し(ステップS194)、そ
のコード内容を表す人間により読み取り可能な情報を生
成する(ステップS195)第2の方法の2種類の方法
がある。
【0122】前述の第1の方法では、選択したデータを
二次元コードに符号化し、そのコード内容を表す人間に
より読み取り可能な情報を生成する機能を情報供給元と
なる装置に持たせて、該装置を直接装置10に接続する
構成も可能である。既存の情報供給装置を用いる場合
は、PCと接続して必要な情報はPCで生成する必要が
あるが、上述の機能を有する情報供給装置を用いること
でよりシンプルな構成にすることができる。また、前述
の第2の方法によると、装置10と接続されているPC
はむろんのこと、接続されていないPCを用いて情報供
給元となる記憶媒体に保持する情報を生成することが可
能となり、システム構成もよりシンプルとなる。さらに
生成したコード情報と人間により読み取り可能な情報を
書き込み手段に転送し(ステップS196)、転送され
たデータを記録媒体30に書き込む(ステップS19
7)。ここで、ステップS196で、装置10に多数の
情報を保持する記憶領域があれば、転送された情報をそ
の記憶領域に保持し、情報を書き込む際に複数保持され
ている情報の中から希望の情報を選択して、書き込み作
業を行うことができる。
【0123】(実施例) <装置の構成>画像形成装置に図1(A)〜(D)に示
す構成として、画像形成手段にA3サイズ600dpi
サーマルヘッド(型番F3216 東芝社製)、エンコード
/デコードプログラムに3DFAX/E-mail(開発元INTACTA
Laboratories Ltd.)、人間により読み取り可能な情報
を対象とする電子ファイルから等間隔に画素を抽出する
ことにより作成し、2次元コード情報を書き込む領域を
記録媒体の約8割の面積とした。
【0124】<記録媒体の構成>下記に示す(1)から
(12)の記録媒体をそれぞれ2通りのサイズで生成
し、サイズ1をA4サイズ、サイズ2をカードサイズと
する。このうち、記録媒体(2)と(4)はロール形状
とする。 (1)サーマルプロッタ用フィルム(型番TF3101-S リ
コー製) <厚み>116μm <サイズ1>210×310mm <サイズ2>54×
85.5mm (2)サーマルプロッタ用フィルム(型番TF3101-S リ
コー製) <厚み>116μm <サイズ1>310mm幅ロール形状 <サイズ2>5
4mm幅ロール形状 (3)サーマルプロッタ用フィルム(型番TF3100-S リ
コー製) <厚み>91μm <サイズ1>210×310mm <サイズ2>54×
86mm
【0125】(4)サーマルプロッタ用フィルム(型番
TF3100-S リコー製) <厚み>91μm <サイズ1>310mm幅ロール形状 <サイズ2>5
4mm幅ロール形状 (5)合成紙ベース感熱紙(型番120CC-S リコー製) <厚み>66μm <サイズ1>210×297mm <サイズ2>54×
85.5mm (6)感熱紙(型番130LHB リコー製) <厚み>64μm <サイズ1>210×297mm <サイズ2>54×
85.5mm
【0126】 (7)熱可逆性記録フィルム <記録層>下記組成物よりなる溶液とメリシン酸7部をシェーカーにて均一 分散した液を塗布乾燥したもの HOOC(CH)NHCO(CH)10CONH(CH)COOH 1.2 部 エイコサンニ酸 (岡村製油社 SL−20−90) 1.8部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイド社 VYHH)38部 ジメチルホルムアミド 230部 <基板>100μm厚みのPETフィルム <サイズ1>210×297mm <サイズ2>54×86mm (8)可逆性感熱発色記録フィルム <記録層>下記組成物よりなる溶液を基板に塗布乾燥したもの ドコシルホスホン酸 18部 2−(N−メチル−o−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン5部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイド社製VYHH) 33部 3,4−ジヒドロ−2H−ビラン 225部 <基板>100μm厚みのPETフィルム <サイズ1>210×297mm <サイズ2>54×85.5mm
【0127】 (9)光吸収層を有する熱可逆性記録フィルム <光吸収層> フタロシアニン系染料+透明樹脂層 <記録層>下記組成物よりなる溶液とメリシン酸7部をシェーカーにて均一 分散した液を塗布乾燥したもの HOOC(CH)NHCO(CH)10CONH(CH)COOH 1.2 部 エイコサンニ酸 (岡村製油社 SL−20−90) 1.8部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイド社 VYHH)38部 ジメチルホルムアミド 230部 <基板>100μm厚みのPETフィルム <サイズ1>210×297mm <サイズ2>55×85.5mm
【0128】 (10)可逆性感熱発色記録フィルム <光吸収層> フタロシアニン系染料+透明樹脂層 <記録層> 下記組成物よりなる溶液を基板に塗布乾燥したもの ドコシルホスホン酸 18部 2−(N−メチル−o−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン5部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイド社製VYHH) 33部 3,4−ジヒドロ−2H−ビラン 225部 <基板>100μm厚みのPETフィルム <サイズ1>210×297mm <サイズ2>54×85mm (11)TAフィルム <名称・型番>Thermo-Autochrome Paper RA5-G100 (富士写真フィルム社製) <サイズ1> A5サイズ <サイズ2> 54×86mm
【0129】 (12)光書き込みタイプTAフィルム <名称・型番>Thermo-Autochrome Paper RA5-G100 (富士写真フィルム社製)に光吸収層を設けた記録媒体 <光吸収層>フタロシアニン系染料+透明樹脂層 <サイズ1> A5サイズ <サイズ2> 54×86mm (実施例1)前述の記録媒体(1)と(5)への画像形
成を行った結果、いずれも安定した画像形成を行うこと
ができた。また、下記の表1に示すデータ容量を持つ記
録媒体が得られ、安価な記録媒体として充分使用できる
ことを確認した。
【0130】
【表1】
【0131】(実施例2)実施例1と同様の構成で前述
の記録媒体(1),(5),(6)を用いて、図4に示
す手順に基づいて画像形成を行ったところ、使用する記
録媒体の表面性に応じて適切な解像度(コード情報密
度)を選択して、画素抜けなどの不良を避けることが可
能となった。その結果を下記の表2に示す。
【0132】
【表2】
【0133】(実施例3)前述の記録媒体(7)を用い
て、記録媒体上への画像形成と消去を100回繰り返し
行った結果、初回と同様の記録状態を得ることができる
ことを確認した。更に、記録媒体(8)を用いて記録媒
体上への画像形成と消去を10回繰り返し行った結果、
初回と同様の記録状態を得ることができることを確認し
た。
【0134】(実施例4)画像形成手段に、CW85m
W出力半導体レーザ(785nm、GH07885C2C、シャ−プ社
製)、CW100mW出力半導体レーザ(830nm、DL-70
32-001、鳥取三洋電機社製)、CW150mW出力半導
体レーザ(830nm、DL-8032-001、鳥取三洋電機社製)の
3種類の半導体レーザを用いて、図7(C),(D)に
示す装置構成において前述の記録媒体(9),(10)
に対して、書き込み密度2540dpiでそれぞれ画像
形成を行ったところ、書き込み手段が高密度になったた
め、下記の表3に示すようにデータ容量が格段に向上す
ることを確認した。なお、3種類のレーザ光源を用いた
本装置の構成で全て同一の2540dpiの書き込み密
度とした場合に、いずれのレーザ光源でも同一のデータ
容量を得ることができた。
【0135】
【表3】
【0136】(実施例5)前述の記録媒体(1)から
(8)に対して、図8に示すように4階調の濃度を持つ
コード情報を形成した結果、下記の表4(A)に示すよ
うにデータ容量が格段に向上することを確認した。ま
た、記録媒体(9),(10)に対して、図8に示すよ
うに4階調の濃度を持つコード情報を形成した結果、下
記の表4(B)に示すようにデータ容量が格段に向上す
ることを確認した。なお、同一密度での書き込みにおい
ては、いずれもほぼ同一のデータ容量を得ることができ
た。
【0137】
【表4】
【0138】(実施例6)前述の記録媒体(11)に対
して、図9に示すように4色のコード情報を形成した結
果、下記の表5に示すようにデータ容量が格段に向上す
ることを確認した。また、記録媒体(12)に対して、
図9に示すように4色のコード情報を形成した結果、同
様にデータ容量が格段に向上することを確認した。
【0139】
【表5】
【0140】(実施例7)図10に示す装置構成にて、
接続されたPCより受信した電子ファイル情報をグリフ
コードにエンコードし、前述の記録媒体(1)〜(8)
と(11)に対し本装置内にて生成したコード情報を形
成できることを確認した。同様に、記録媒体(9),
(10),(12)に対して、図10に示す装置構成を
用いてコード情報を形成した結果、本装置内で生成した
コード情報を形成できることを確認した。
【0141】(実施例8)図11に示す装置構成におい
て、接続するインタフェイスにRS-232、USB、
SCSIを介して外部記憶装置にフロッピーディスク、
CD−R、MOを接続した構成にて、本装置は、上記イ
ンタフェイスを介して接続された上記記憶媒体より電子
ファイルを入手し、グリフコードにエンコードした情報
を前述の記録媒体(1)〜(8)と(11)に対して形
成した。同様に、記録媒体(9),(10),(12)
に対して、図11に示す装置を用いてコード情報を形成
した結果、多種多様の記憶媒体からデータを得られるこ
とを確認した。
【0142】(実施例9)図12に示す装置構成におい
て、接続するネットワークインタフェイスにTCP/I
P(10BASE−T)、電話回線を介して外部記憶装
置を接続した構成にて、本装置は、上記インタフェイス
を介して接続された外部記憶装置より電子ファイルを入
手し、グリフコードにエンコードした情報を前述の記録
媒体(1)〜(8)と(11)に対して形成した。同様
に、記録媒体(9),(10),(12)に対して、図
12に示す装置を用いてコード情報を形成した結果、多
種多様の記憶媒体からデータを得られることを確認し
た。
【0143】(実施例10)図14に示す手順にて前述
の記録媒体(1)〜(8)と(11)に対してコード情
報を形成した。同様に、記録媒体(9),(10),
(12)に対して、図14に示す手順によりコード情報
を形成した結果、エンコード前後の情報に対して適切に
判断して記録媒体への画像形成を実施できることを確認
した。
【0144】(実施例11)図15に示す手順にて前述
の記録媒体(1)〜(8)と(11)に対してコード情
報を形成した。同様に、記録媒体(9),(10),
(12)に対して、入手したファイルのヘッダ情報を確
認した後、図15に示す手順によりコード情報を形成し
た結果、エンコード前後の情報に対して適切に判断して
記録媒体への画像形成を実施できることを確認した。
【0145】(実施例12)図16(A),(B)に示
す装置構成において、前述の記録媒体としてロール形状
の(2),(4)とカット形状の(1),(3)をそれ
ぞれ用いて書き込みを行った結果、特に厚みの薄い記録
媒体(4)に対して、下記の表6に示す結果より印刷速
度の向上を達成することができた。ロール形状の記録媒
体(2),(4)の搬送はカット形状の記録媒体
(1),(3)に比べて安定した高速搬送が可能である
が、記録媒体の感度によって高速化が限られるため、特
に搬送の難しい厚みの薄い記録媒体の場合に対して優位
性が見られた。なお、装置構成、記録媒体以外の条件は
実施例1と同一とした。
【0146】
【表6】
【0147】(実施例13)図17,図18,図19,
図20に示す手順に基づき、前述のロール形状の記録媒
体(2),(4)に書き込みを行った結果、いずれも無
駄なフィルムの使用量が低減でき、従来約140ジョブ
/ロールに対して、記録媒体のサイズがサイズ1の場
合、平均して約10ジョブ/ロール、サイズ2の場合、
約4ジョブ/ロール多く使用できることとなった。
【0148】(実施例14)図21(A),(B)に示
す手順に基づき、前述のロール形状の記録媒体(2),
(4)に書き込みを行った結果、いずれも無駄なフィル
ムの使用量が低減でき、従来約140ジョブ/ロールに
対して、記録媒体のサイズがサイズ1の場合、平均して
約20ジョブ/ロール、サイズ2の場合、約8ジョブ/
ロール多く使用できることとなった。
【0149】(実施例15)図22(A)に示す構成の
記録媒体を用いた結果、記録材料に関わるコストを低減
できることが確認された。また、図22(B)に示す構
成の記録媒体においても書き込み時に搬送用シート材を
装着することにより、1ジョブ当たり約40mmの記録
媒体を節約することができた。
【0150】(実施例16)前述の記録媒体(1)〜
(8)と(11)に対して、図25に示す手順によりコ
ード情報を形成した結果、図23に示す情報が追記され
た記録媒体が得られることを確認した。また、図26に
示す手順によりコード情報を形成した結果、図24に示
す情報が3回追記された記録媒体が得られることを確認
した。同様に、記録媒体(9),(10),(12)に
対して、図25に示す手順によりコード情報を形成した
結果、図23に示す情報が追記された記録媒体が得られ
ることを確認した。また、図26に示す手順によりコー
ド情報を形成した結果、図24に示す情報が3回追記さ
れた記録媒体が得られることを確認した。
【0151】(実施例17)前述の記録媒体(1)〜
(8)と(11)に対して、図27(B),(C)に示
すマーキングを用いてコード情報を形成した結果、それ
ぞれ図27(A)に示す情報が追記された記録媒体が得
られることを確認した。同様に、記録媒体(9),(1
0),(12)に対して、図27(B),(C)に示す
マーキングを用いてコード情報を形成した結果、それぞ
れ図27(A)に示す情報が追記された記録媒体が得ら
れることを確認した。
【0152】(実施例18)図28に示す装置構成にお
いて前述の記録媒体(1)〜(8)と(11)に対して
コード情報を形成した結果、それぞれ書き込み履歴の形
成が可能であることを確認した。同様に、記録媒体
(9),(10),(12)に対して、図28に示す装
置構成を用いてコード情報を形成した結果、それぞれ書
き込み履歴の形成が可能であることを確認した。
【0153】(実施例19)図29に示す装置構成にお
いて前述の記録媒体(1)〜(8)と(11)に対して
コード情報を形成した結果、それぞれ書き込み履歴の形
成が可能であることを確認した。同様に、記録媒体
(9),(10),(12)に対して、図29に示す装
置構成を用いてコード情報を形成した結果、それぞれ書
き込み履歴の形成が可能であることを確認した。
【0154】(実施例20)図30に示す装置構成にお
いて前述の記録媒体(1)〜(8)と(11)に対して
コード情報を形成した結果、それぞれ書き込み履歴の形
成が可能であることを確認した。同様に、記録媒体
(9),(10),(12)に対して、図30に示す装
置構成を用いてコード情報を形成した結果、それぞれ書
き込み履歴の形成が可能であることを確認した。
【0155】(実施例21)図31(A),(B)に示
すマークをそれぞれ用いて、前述の記録媒体(1)〜
(8)と(11)に対してコード情報を形成した結果、
各行、列を認識することが可能となり、書き込みの信頼
性が向上することを確認した。記録媒体(9),(1
0),(12)に対して、図31(A),(B)に示す
マークをそれぞれ用いてコード情報を形成した結果、各
行、列を認識することが可能となり、書き込みの信頼性
が向上することを確認した。
【0156】(実施例22)図32に示す装置構成にお
ける書き込み手段にサーマルヘッドを用いて前述の記録
媒体(1)〜(8)と(11)に対してコード情報を形
成した。同様に、書き込み手段にレーザ光源を用いて記
録媒体(9),(10),(12)に対してコード情報
を形成した結果、複数の印刷を手間なく行なえることを
確認した。
【0157】(実施例23)図33に示す装置構成にお
ける書き込み手段にサーマルヘッドを用いて前述の記録
媒体(1)〜(8)と(11)に対してコード情報を形
成した。同様に、書き込み手段にレーザ光源を用いて記
録媒体(9),(10),(12)に対してコード情報
を形成した結果、トレイ内の記録媒体の使用状況に応じ
て適切に記録媒体を選択し複数の印刷を手間なく行なえ
ることを確認した。
【0158】(実施例24)図34に示す装置構成にお
ける書き込み手段にサーマルヘッドを用いて前述の記録
媒体(1)〜(8)と(11)に対してコード情報を形
成した。同様に、書き込み手段にレーザ光源を用いて記
録媒体(9),(10),(12)に対してコード情報
を形成した結果、トレイ内の記録媒体の使用状況に応じ
て適切に記録媒体を選択し、かつ、記録媒体の使用状況
確認を効率的に行えることを確認した。
【0159】(実施例25)図35に示す手順に基づい
て前述の記録媒体(1)〜(8)と(11)に対してコ
ード情報を形成した。同様に、記録媒体(9),(1
0),(12)に対してコード情報を形成した結果、同
一の情報を有する複数の記録媒体を手間なく生成できる
ことを確認した。
【0160】(実施例26)図36に示すようなタワー
型のPCやデスクトップ型のPCに装置を内蔵すること
により、省スペース化が達成でき、同様に、記録媒体
(9),(10),(12)に対してコード情報を形成
した結果、PC内蔵型としても同一の印刷物を生成でき
ることを確認した。
【0161】(実施例27)図37に示す2つの装置構
成にて書き込み前後の情報を表示したところ、書き込み
情報の確認ができるため100回書き込みにおいて5%
程のミス低減が可能となった。
【0162】(実施例28)図38に示す2つの装置構
成にて書き込み前後の情報を点字プリンタとして点字プ
ロッターTZ100を用いて点字出力したところ、印刷
前の書き込み情報の確認が可能となった。
【0163】(実施例29)図39に示す2つの装置構
成にて書き込み前後の情報を音声にて出力したところ、
印刷前の書き込み情報の確認が可能となり、実施例27
と同様の効果が確認された。
【0164】(実施例30)図40に示す(A)〜
(F)に示す各種入力デバイスを用いることにより、各
種操作の要求や指示が格段に行いやすくなったことを確
認した。
【0165】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1,30〜37の発明によると、高密度記録が可能な感
熱記録媒体に対して、印刷用専用インクを用いずにデー
タ情報に応じて加熱し、画像形成してデータを書き込む
書き込み手段により、電子化されたデータ全体をコード
化して感熱記録媒体の第1領域に印刷し、人間により読
み取り可能な情報を感熱記録媒体の第2領域に印刷する
画像形成装置及び該装置を用いて生成され、大容量の電
子化されたデータを記録できる感熱記録媒体を提供する
ことができる。請求項2の発明によると、感熱記録媒体
の巾をカードサイズ巾とし、変形がし難く、携帯性、配
布性に非常に優れる記録媒体として利用することができ
る。請求項3の発明によると、感熱記録媒体の表面状態
に応じて最適な解像度(コード情報密度)を選択するこ
とができる。
【0166】請求項4,5の発明によると、同一の感熱
記録媒体を複数回書き変えて使用することができる。請
求項6の発明によると、レーザ光源を用いた書き込みを
行って高密度にてコードを記録することにより感熱記録
媒体のデータ容量を大きくすることができる。請求項
7,8の発明によると、感熱記録媒体に書き込まれたコ
ードに持たせるデータ容量を向上させることができる。
請求項9,10の発明によると、エンコードされた電子
文書か元の電子文書のどちらであるかを判断し、元の電
子文書であればエンコード処理を行うことができる。
【0167】請求項11の発明によると、感熱記録媒体
に高速で書き込む時の搬送精度を向上させることができ
る。請求項12,13,14の発明によると、感熱記録
媒体の無駄な消費を低減し、効率的に使用することがで
きる。
【0168】請求項15,16の発明によると、感熱記
録媒体の未記録領域に情報の追記をすることができる。
請求項17,18,19,20の発明によると、簡易な
マーキングにより感熱記録媒体への記録状態を判断する
ことができる。請求項21の発明によると、書き込んだ
コードの周辺にマークを形成することにより、コードの
画素位置を正確に特定することができる。請求項22,
23,24,25の発明によると、大量の感熱記録媒体
への書き込みを自動的に実施することができる。請求項
26,27,28の発明によると、感熱記録媒体へ書き
込む電子文書の事前確認をすることができる。請求項2
9の発明によると、本画像形成装置の機能を簡便に実行
するためにGUIを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される画像形成装置の構成例を
示す図である。
【図2】 本発明が適用される画像形成装置の内部構成
例を示す図である。
【図3】 本発明が適用される画像形成装置を用いて印
刷された印刷物の一例を示す図である。
【図4】 本発明が適用される画像形成装置を用いてコ
ード情報を書き込む際にコード情報密度を指定する処理
の一例を説明するフローチャートである。
【図5】 本発明における感熱記録媒体として可逆性感
熱記録媒体の一例を示す図である。
【図6】 本発明における感熱記録媒体として可逆性感
熱記録媒体の一例を示す図である。
【図7】 本発明に係わる光吸収層を有する感熱記録媒
体と該感熱記録媒体に書き込む画像形成装置の構成例を
示す図である。
【図8】 本発明が適用された印刷物に印刷されたコー
ドが濃度差を区別できる複数の濃度で形成された一例を
示す図である。
【図9】 本発明が適用された印刷物に印刷されたコー
ドが識別可能な複数色で形成された一例を示す図であ
る。
【図10】 本発明が適用される画像形成装置の内部構
成例を示す図である。
【図11】 本発明が適用される画像形成装置の内部構
成例を示す図である。
【図12】 本発明が適用される画像形成装置の内部構
成例を示す図である。
【図13】 本発明が適用される画像形成装置のシステ
ム構成の一例を示す図である。
【図14】 本発明が適用される画像形成装置に接続さ
れた他の記憶媒体から受信した情報が元の電子ファイル
情報か、符号化されたコード情報のどちらであるか識別
する処理の一例を説明するフローチャートである。
【図15】 本発明が適用される画像形成装置に接続さ
れた他種記憶媒体から入手した情報のヘッダ部情報を解
析することにより、入手した情報が元の電子ファイル情
報か、符号化されたコード情報のどちらであるか識別す
る処理の一例を説明するフローチャートである。
【図16】 本発明が適用される画像形成装置の構成例
を示す図である。
【図17】 本発明が適用される画像形成装置における
書き込む情報のサイズに応じて、定形長の中から最適な
媒体長を選択する処理の一例を説明するフローチャート
である。
【図18】 図17に示す処理の他の実施例を説明する
フローチャートである。
【図19】 本発明が適用される画像形成装置における
書き込む情報のサイズに応じて、定形長の中から最適な
媒体長を選択する処理の一例を説明するフローチャート
である。
【図20】 図19に示す処理の他の実施例を説明する
フローチャートである。
【図21】 本発明が適用される画像形成装置における
書き込むサイズに応じて媒体長を決定する処理の一例を
説明するフローチャートである。
【図22】 本発明に係わる感熱記録媒体の先端に記録
媒体と異なるシート材を用いた一例を示す図である。
【図23】 本発明における情報の追記を行う領域を有
する印刷物の一例を示す図である。
【図24】 本発明における情報の追記を行う領域を有
する印刷物の一例を示す図である。
【図25】 本発明が適用される画像形成装置における
追記時の書き込み位置を決定する処理の一例を説明する
フローチャートである。
【図26】 本発明が適用される画像形成装置における
追記時の書き込み位置を決定する処理の一例を説明する
フローチャートである。
【図27】 本発明における印刷物への書き込み状態を
判断するためのマーキングの一例を示す図である。
【図28】 本発明が適用される画像形成装置の構成例
を示す図である。
【図29】 本発明が適用される画像形成装置の構成例
を示す図である。
【図30】 本発明が適用される画像形成装置の構成例
を示す図である。
【図31】 本発明が適用された印刷物に印刷されたコ
ードの周辺に形成されたマークの一例を示す図である。
【図32】 本発明が適用される画像形成装置の構成例
を示す図である。
【図33】 本発明が適用される画像形成装置の構成例
を示す図である。
【図34】 本発明が適用される画像形成装置の構成例
を示す図である。
【図35】 本発明が適用される画像形成装置における
同一情報に対する媒体作成枚数を指定して指定枚数分の
記録媒体に書き込みを行う処理の一例を説明するフロー
チャートである。
【図36】 本発明が適用される画像形成装置をPC内
蔵型とした装置構成例を示す図である。
【図37】 本発明が適用される画像形成装置のシステ
ム構成例を示す図である。
【図38】 本発明が適用される画像形成装置のシステ
ム構成例を示す図である。
【図39】 本発明が適用される画像形成装置のシステ
ム構成例を示す図である。
【図40】 本発明が適用される画像形成装置のシステ
ム構成例を示す図である。
【図41】 本発明が適用される画像形成方法の一例を
説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…ネットワーク、2…原稿、10…画像形成装置、1
1…書き込み手段、12…搬送系駆動ユニット、13…
熱制御処理部、14…システム制御ユニット、15…書
き込み情報供給ユニット、16…書き込み情報記憶ユニ
ット、17…I/Fユニット、18…光センサ、19…
エンコード処理ユニット、20…カッター、21…挿入
ガイド、22…CCDセンサ系、23…未記録状態媒体
用トレイ、24…既記録状態媒体用トレイ、30…感熱
記録媒体、31…フルカラー印刷層、32…TC層、3
3…AL蒸着層、34…ベースフィルム(PET)、3
5…磁気層、36…セルフクリーニング層、37…印刷
層、38…PETフィルム層、39…接着層、40…印
刷層+エアギャップ、41…保護層、42…CTC層、
43…光吸収層、44…シート材、45…印刷物、50
…コード、51,52…マーク、60…書き込み情報供
給系、61…スキャナ、62…PC、63…ディスプレ
イ、64…点字出力デバイス、65…音声出力デバイ
ス、70…データ出力系、71…プリンタ、72…デジ
タル複写機、80,81,82,83,84,85…コ
マンド入力デバイス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 1/12 B41J 3/20 109A 5C076 3/534 (72)発明者 菅野 忠明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 石間 和己 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山田 征史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C055 JJ00 JJ07 JJ12 2C061 AQ04 GG17 2C065 AB01 AD07 AF01 CA03 CA08 2C087 AA13 AC05 BA01 BA03 BA04 BA05 BA06 BB12 BD14 2C187 AC05 5C076 AA01 AA14 BA02 BA06

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱記録媒体に書き込む電子化されたデ
    ータを記憶しておく記憶手段と、該電子化されたデータ
    全体が所定の読み取り装置により読み取り可能なコード
    として前記感熱記録媒体の第1領域に、前記電子化され
    たデータの内容の少なくとも一部が人間により読み取り
    可能な情報として前記感熱記録媒体の第2領域に書き込
    む書込手段と、画像形成装置の機能を制御する制御手段
    とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、感熱記録媒体の巾の
    サイズがカードサイズ巾であることを特徴とする画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記コードを書き込
    む際に、コード情報密度を指定する機能を有することを
    特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記感熱記録媒体を加熱する加熱手段及び冷却する冷却
    手段を有し、該感熱記録媒体として可逆性感熱記録媒体
    を使用する場合、該可逆性感熱記録媒体に前記コードと
    前記人間により読み取り可能な情報とを書き込む際に、
    該可逆性感熱記録媒体に加熱して書き込む時の書き込み
    温度と加熱書き込み後の冷却時間を制御して、該可逆性
    感熱記録媒体に情報を書き込む機能を有することを特徴
    とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記可逆性感熱記録
    媒体に書き込まれた前記コード及び前記人間により読み
    取り可能な情報とを消去する際に、該可逆性感熱記録媒
    体のコード及び人間により読み取り可能な情報を消去す
    る時の消去温度または、該可逆性感熱記録媒体を書き込
    み温度に加熱して冷却する時の冷却時間を制御して、該
    可逆性感熱記録媒体に書き込まれた情報を消去する機能
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記感熱記録媒体として、光を吸収し、熱に変換して発
    色させる光吸収層を有する感熱記録媒体を用いることを
    特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記コードを濃度差を区別できる2ビット以上の複数
    濃度で書き込む機能を有することを特徴とする画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記コードを識別可能な2ビット以上の複数色で書き
    込む機能を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
    前記画像形成装置に接続された、感熱記録媒体以外の他
    種記録媒体から入手した情報が電子ファイル情報か、符
    号化されたコード情報のどちらであるか判断し、前記入
    手した情報が電子ファイル情報であれば、該電子ファイ
    ル情報をコード情報に変換する機能を有することを特徴
    とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記入手した情報
    のヘッダ部情報を解析することにより、該入手した情報
    が電子ファイル情報か、符号化されたコード情報のどち
    らであるか判断し、前記入手した情報が電子ファイル情
    報であれば、該電子ファイル情報をコード情報に変換す
    る機能を有することを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかにおい
    て、前記感熱記録媒体がロール状に巻回されたロール形
    状の感熱記録媒体であって、前記書込手段への供給形態
    が該ロール形状の感熱記録媒体に、前記コードと前記人
    間により読み取り可能な情報とを書き込む機能を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記感熱記録媒
    体に前記コードと前記人間により読み取り可能な情報と
    を書き込むために必要なカット長と、予め設定された複
    数種の定形カット長を比較し、比較結果に基づいて該定
    形カット長の中から最適なカット長を選択する機能を有
    することを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 請求項11において、前記感熱記録媒
    体に前記コードと前記人間により読み取り可能な情報と
    を書き込むために要した長さでカットすることを特徴と
    する画像形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項11において、前記感熱記録媒
    体の先端部に該感熱記録媒体と異なるシート材を用いる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし10のいずれかにおい
    て、前記感熱記録媒体が枚葉にカットされたカット形状
    の感熱記録媒体であって、前記書込手段への供給形態が
    該カット形状の感熱記録媒体に、前記コードと前記人間
    により読み取り可能な情報とを書き込む機能を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、前記コードと前
    記人間により読み取り可能な情報とを前記感熱記録媒体
    の未記録領域に追記する機能を有することを特徴とする
    画像形成装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、前記感熱記録媒
    体に前記コードと前記人間により読み取り可能な情報と
    を最初に書き込む際に、該感熱記録媒体表面の書き始め
    先端部の所定位置にマーキングを行うことを特徴とする
    画像形成装置。
  18. 【請求項18】 請求項16において、前記感熱記録媒
    体に前記コードと前記人間により読み取り可能な情報と
    を書き込む度に、該感熱記録媒体表面の書き始め先端部
    の所定位置に異なるマーキングを行うことを特徴とする
    画像形成装置。
  19. 【請求項19】 請求項16において、前記感熱記録媒
    体に前記コードと前記人間により読み取り可能な情報と
    を書き込む度に、該感熱記録媒体表面の異なる所定位置
    にマーキングを行うことを特徴とする画像形成装置。
  20. 【請求項20】 請求項17ないし19のいずれかにお
    いて、前記マーキングを検知し、その検知結果に基づい
    て前記感熱記録媒体の記録状態を認識する機能を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  21. 【請求項21】 請求項15において、前記感熱記録媒
    体に書き込んだ前記コードの画素位置を特定するための
    マークを該コードの周辺に形成する機能を有することを
    特徴とする画像形成装置。
  22. 【請求項22】 請求項15において、複数枚の前記感
    熱記録媒体を格納する感熱記録媒体供給トレイを有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  23. 【請求項23】 請求項22において、未記録状態の感
    熱記録媒体供給トレイと既記録状態の感熱記録媒体供給
    トレイとを有することを特徴とする画像形成装置。
  24. 【請求項24】 請求項15ないし23のいずれかにお
    いて、前記既記録状態の感熱記録媒体供給トレイから供
    給される該感熱記録媒体に対して、書き込み時に該感熱
    記録媒体表面の記録状態を前記マーキングにより認識す
    る機能を有することを特徴とする画像形成装置。
  25. 【請求項25】 請求項15において、同一の前記コー
    ドと前記人間により読み取り可能な情報に対して、前記
    感熱記録媒体の作成枚数を指定し、指定した枚数分の該
    感熱記録媒体に書き込みを行う機能を有することを特徴
    とする画像形成装置。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし25のいずれかにおい
    て、元電子ファイル情報または、符号化された元コード
    情報を復元した電子ファイル情報を書き込み情報として
    表示するための画像表示デバイスを有することを特徴と
    する画像形成装置。
  27. 【請求項27】 請求項1ないし26のいずれかにおい
    て、元電子ファイル情報または、符号化された元コード
    情報を復元した電子ファイル情報を書き込み情報として
    点字出力するための点字出力デバイスを有することを特
    徴とする画像形成装置。
  28. 【請求項28】 請求項1ないし27のいずれかにおい
    て、元電子ファイル情報または、符号化された元コード
    情報を復元した電子ファイル情報を書き込み情報として
    音声出力するための音声出力デバイスを有することを特
    徴とする画像形成装置。
  29. 【請求項29】 請求項1ないし28のいずれかにおい
    て、前記画像形成装置の機能を実行するために必要なコ
    マンドを入力するコマンド入力用デバイスを有すること
    を特徴とする画像形成装置。
  30. 【請求項30】 請求項1ないし29のいずれかにおけ
    る画像形成装置により印刷された感熱記録媒体であっ
    て、前記第1領域に前記コードが、前記第2領域に前記
    人間により読み取り可能な情報が印刷されていることを
    特徴とする感熱記録媒体。
  31. 【請求項31】 請求項30において、前記感熱記録媒
    体表面の書き始め先端部の所定位置に、該感熱記録媒体
    の記録状態を示すマーキングが印刷されていることを特
    徴とする感熱記録媒体。
  32. 【請求項32】 請求項27または30において、前記
    感熱記録媒体に記録されている情報の少なくとも一部が
    該感熱記録媒体の任意の領域に点字情報として印刷され
    ていることを特徴とする感熱記録媒体。
  33. 【請求項33】 請求項1ないし29のいずれかにおけ
    る画像形成装置を用いて感熱記録媒体の前記第1領域に
    前記コードを、前記第2領域に前記人間により読み取り
    可能な情報を印刷する画像形成方法であって、感熱記録
    媒体に書き込む情報を電子化データとして入力する入力
    ステップと、入力された該電子化データを記憶する記憶
    ステップと、記憶された該電子化データのうち前記コー
    ドに変換可能な電子化データを選択する選択ステップ
    と、選択された該電子化データ全体を前記コードに符号
    化する符号化ステップと、選択された該電子化データの
    内容の少なくとも一部を前記人間により読み取り可能な
    情報として生成する情報生成ステップと、符号化された
    前記コードと生成された前記人間により読み取り可能な
    情報を前記書込手段に転送する転送ステップと、感熱記
    録媒体の前記第1領域に前記コードを、前記第2領域に
    前記人間により読み取り可能な情報を書き込む書込ステ
    ップとからなることを特徴とする画像形成方法。
  34. 【請求項34】 請求項33において、前記コードを感
    熱記録媒体の前記第1領域に書き込む際に、前記コード
    を濃度差を区別できる2ビット以上の複数濃度で書き
    込むことを特徴とする画像形成方法。
  35. 【請求項35】 請求項33において、前記コードを感
    熱記録媒体の前記第1領域に書き込む際に、前記コード
    を識別可能な2ビット以上の複数色で書き込むことを
    特徴とする画像形成方法。
  36. 【請求項36】 請求項33に記載の画像形成方法にお
    ける入力された電子化データを記憶する記憶ステップ
    と、記憶された該電子化データのうち前記コードに変換
    可能な電子化データを選択する選択ステップと、選択さ
    れた該電子化データ全体を前記コードに符号化する符号
    化ステップと、選択された該電子化データの内容の少な
    くとも一部を前記人間により読み取り可能な情報として
    生成する情報生成ステップと、符号化された前記コード
    と生成された前記人間により読み取り可能な情報を前記
    書込手段に転送する転送ステップと、感熱記録媒体の前
    記第1領域に前記コードを、前記第2領域に前記人間に
    より読み取り可能な情報を書き込む書込ステップとをコ
    ンピュータに実行させるプログラム。
  37. 【請求項37】 請求項36におけるプログラムを格納
    するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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