JP2003094734A - 情報記録装置 - Google Patents

情報記録装置

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JP2003094734A
JP2003094734A JP2001288028A JP2001288028A JP2003094734A JP 2003094734 A JP2003094734 A JP 2003094734A JP 2001288028 A JP2001288028 A JP 2001288028A JP 2001288028 A JP2001288028 A JP 2001288028A JP 2003094734 A JP2003094734 A JP 2003094734A
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JP2001288028A
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Minoru Morikawa
穣 森川
Tomio Kubota
富雄 久保田
Tadaaki Sugano
忠明 菅野
Kazumi Ishima
和己 石間
Shinichi Suzuki
伸一 鈴木
Seiji Yamada
征史 山田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の文書情報の保存、配布、携帯が可能な
印刷物を容易に作成可能で、文書情報の修正、関連文書
情報の追加などに容易に対応可能な情報記録装置を提供
する。 【解決手段】 情報記録部105はカットされた又はロ
ール状の感熱記録媒体に情報を記録するものである。記
録制御部107の制御により、文書の内容の少なくとも
一部を人間が直接的に理解可能な形で表現するためのイ
ンターフェース情報と、文書の内容を人間が直接的には
理解不可能な形で表現するためのコード情報とが、情報
記録部105によって、感熱記録媒体の対応領域に書き
込まれる。追記モードでは、感熱記録媒体上の複数領域
より選択された領域に情報が追記されるととも書き込み
履歴認識用情報も記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体上に文書
情報を記録する情報記録装置に係り、特に、情報を人間
が直接的に理解困難であるが特定の装置により人間が理
解可能な情報として復元可能な形で記録媒体に記録する
とともに、その情報の内容の少なくとも一部を人間が直
接的に理解可能な形で記録する情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置の従来技術として、(1)
用紙上に、文書情報をそのまま印刷するとともにバーコ
ードなどの2次元パターンに変換して印刷する装置(特
開平5−12288、特開平8−186703)、
(2)用紙上に文書情報とバーコードを印刷し、そのバ
ーコードを認識することにより関連情報を出力できる装
置(特開平9−282422)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術(1)に
よって作成された印刷物は、情報の保存、配布、携帯の
ための有効な手段であり、印刷物を見れば、バーコード
などに変換されて印刷された情報の内容の少なくとも概
略を理解できるとともに、バーコードなどに変換されて
印刷された情報を読み取って元の文書情報に復元し、保
存、加工、出力も容易である。しかし、限られたサイズ
の用紙上にページ数の多い文書のような大量の情報を記
録することに困難があった。
【0004】前記従来技術(2)によれば、限られたサ
イズの用紙上に印刷しきれないような大量の文書情報で
も、用紙上にバーコードとして印刷されたアドレス情報
を用いて関連情報として出力することも可能となる。し
かし、関連情報を保存するための記憶装置などが必要と
なるため、1枚の用紙上に全ての情報を記録した場合の
ような情報の保存、配布、携帯の利便性は損なわれてし
まう。
【0005】よって、本発明の1つの目的は、大量の文
書情報の保存、配布、携帯が可能な印刷物を容易に作成
可能な情報記録装置を提供することにある。本発明のも
う1つの目的は、文書情報の修正、関連文書情報の追加
などに容易に対応可能な情報記録装置を提供することに
ある。本発明のもう1つの目的は、記録媒体を無駄なく
使用可能な情報記録装置を提供することにある。本発明
のもう1つの目的は、様々な情報供給元から供給される
情報を記録可能な情報記録装置を提供することにある。
本発明のもう1つの目的は、パソコンなどのコンピュー
タを利用して安価に実現できる情報記録装置を提供する
ことにある。これ以外の目的については、以下の説明に
おいて明らかになろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明による情報記録装置は、請求項1記載のよう
に、感熱記録媒体に情報を記録する情報記録手段と、情
報記録手段の動作を制御する制御手段と、文書の内容の
少なくとも一部を人間が直接的に理解可能な形で表現す
るためのインターフェース情報と、文書の内容を人間が
直接的には理解不可能な形で表現するためのコード情報
とを記憶するための記憶手段とを有し、記憶手段に記憶
されているインターフェース情報及びコード情報が、制
御手段の制御下で情報記録手段によって同一の感熱記録
媒体に記録される構成とされる。
【0007】媒体に記録されるコード情報は独立する1
画素が安定して形成される必要がある、しかし、乾式電
子写真プロセスによる記録ではトナーの飛散があるた
め、高密度の独立した1画素を形成することは非常に難
しく、大容量化が困難である。熱溶融型転写記録の場合
も、溶融インクが広がり易いため高密度化が難しい。ま
た、これら記録プロセスは、トナーやインク等の色材を
媒体に付着させるものであるため、媒体の使用時や保存
中に色材が剥がれて媒体のコード情報を正確に読み取る
ことができなくなるという問題がある。熱昇華型転写記
録の場合は、高密度化は可能であるが、媒体上の色材が
他の物体に転移しやすいため、情報を安定に保持するこ
とが難しい。インクジェット記録の場合は、ノズルから
放射されるインクの飛翔方向のバラツキが生じやすく、
にじみも生じやすいため高密度の単独画素形成が難し
く、また、ノズル詰まりにより記録情報の掠れが生じる
など記録情報の信頼性に欠ける。さらに、記録の耐候性
が低く保存時や使用時に情報が変化してしまう恐れがあ
る。
【0008】これに対し、本発明の情報記録装置におい
て用いられる感熱記録媒体は、独立した1画素を120
0dpiといった極めて高密度の記録が可能であるた
め、本発明の情報記録装置によれば、限られたサイズの
媒体に対し多ページ文書などの情報量の多い文書の内容
全体を容易に記録することができる。したがって、例え
ばカードサイズの感熱記録媒体を用いることもでき、こ
の場合は、記録済み媒体の保管、配布、携帯が極めて容
易になる。また、最表層に突起状に色材を付着させる記
録プロセスと異なり、感熱記録媒体の記録層は媒体最表
層でなくともよいため、機械的な擦れなどによって記録
情報の消失が生じにくいため、記録情報の保存性も良好
である。
【0009】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項2又は3記載のように、感熱記録媒体に対
しコード情報が3階調以上の濃度又は3以上の色を用い
て記録されることである。このような記録方法によれ
ば、2値で記録する方法に比べ記録情報量を大幅に増加
させることができる。
【0010】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項4記載のように、情報記録手段が、光吸収
層を有する感熱記録媒体にレーザ光によって情報記録を
行うことであり、サーマルヘッドによって媒体を直接加
熱して記録する構成に比べ、さらに高密度の書き込みが
可能であるため記録情報量を大幅に増加させることがで
きる。
【0011】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項5記載のように、感熱記録媒体に対するコ
ード情報の書き込み密度が可変であることであり、使用
する感熱記録媒体の種類や表面状態に応じた最適な書き
込み密度で情報記録を行うことが可能である。
【0012】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項6記載のように、追記モードを有し、追記
モードにおいて、制御手段が情報記録手段で感熱記録媒
体上の複数領域中の選択した領域にインターフェース情
報及びコード情報を記録させることである。文書はしば
しば修正されることがあり、また、一緒に保存されると
都合の良い関連文書が作成されることも多いが、本発明
による情報記録装置によれば、文書が記録された媒体上
に、その修正文書や関連文書の情報を後から容易に追記
することができる。
【0013】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項7記載のように、感熱記録媒体上の書き込
み履歴認識用情報を読み取るための手段を有し、この手
段により読み取られた書き込み履歴認識用情報に基づい
て、制御手段がインターフェース情報及びコード情報を
記録すべき感熱記録媒体上の領域を選択することであ
り、情報の記録領域を人手操作で指定する必要がない。
【0014】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項8記載のように、制御手段が、感熱記録媒
体に対するインターフェース情報及びコード情報の記録
時に、情報記録手段によって感熱記録媒体上の書き込み
履歴認識用情報の書き換えを行わせることであり、媒体
に2回以上の追記を行う場合でも、情報記録領域を人手
操作で指定する必要がない。
【0015】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項9記載のように、消去モードを有し、消去
モードにおいて、制御手段が情報記録手段で感熱記録媒
体に記録された情報を消去させることであり、可逆性感
熱記録媒体を使用することにより、記録情報の書き換え
や媒体の繰り返し利用が可能になる。
【0016】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項10記載のように、複数枚の感熱記録媒体
を収容可能な、情報記録手段に感熱記録媒体を供給する
ための媒体トレイ装置を有することであり、人手操作を
介在することなく媒体を情報記録手段に連続的に供給
し、同じ文書情報を多数枚の媒体へ繰り返し記録する処
理などを効率的に行うことができる。
【0017】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項11記載のように、複数枚の未記録状態の
感熱記録媒体を収容可能な、情報記録手段に未記録状態
の感熱記録媒体を供給するための第1の媒体トレイ装置
と、複数枚の既記録状態の感熱記録媒体を収容可能な、
情報記録手段に既記録状態の感熱記録媒体を供給するた
めの第2の媒体トレイ装置とを有し、制御手段によって
選択された第1の媒体トレイ装置又は第2の媒体トレイ
装置より供給される感熱記録媒体に対し情報記録手段に
より情報記録が行われることであり、人手操作を介在す
ることなく、未記録状態の媒体への新規記録と既記録状
態の媒体への追記とを効率的に行うことができる。
【0018】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項12記載のように、制御手段が、第2の媒
体トレイ装置より供給される感熱記録媒体に情報記録が
行われる場合にのみ感熱記録媒体の記録状態の確認を行
うことであり、未記録状態の媒体への新規記録時に無用
な記録状態確認による処理の遅れを防止することができ
る。
【0019】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項13記載のように、情報記録手段がロール
状に巻かれた感熱記録媒体に情報記録を行うものであ
り、制御手段が、感熱記録媒体に記録される情報の量に
応じて、その記録に使用される媒体長を制御することで
あり、媒体を節約できる。
【0020】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項14記載のように、制御手段が、記録され
る情報の量に応じて、その記録に使用される媒体長を複
数の定形媒体長の中から選択することであり、媒体を節
約できるとともに、媒体長が不定長の場合に比べ、情報
記録済み媒体の整理、保管が容易になる。
【0021】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項15記載のように、感熱記録媒体は、始端
に記録層のない一定長部分が設けられるか又は一定長の
ファイルが後付けされた、ロール状に巻かれたものであ
り、感熱記録媒体が最初に使用される時に、感熱記録媒
体の始端の一定長部分を通過した位置より情報記録を開
始させるように、制御手段が情報記録手段を制御するこ
とであり、媒体の使い始め時に、記録層の存在する媒体
始端部分が無駄に消費されることがなくなる。
【0022】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項16記載のように、制御手段が、情報記録
手段に、感熱記録媒体に対しインターフェース情報及び
コード情報とともに位置検出用情報を記録させることで
あり、追記時の情報記録位置の制御、又は、媒体に記録
された情報の読み取り時の読み取り位置の制御を、容易
確実に行うことができる。
【0023】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項17乃至19に記載のように、情報供給元
より供給された情報から、コード情報及び/又はインタ
ーフェース情報を生成する手段を有することであり、コ
ード情報やインターフェース情報を生成できない情報供
給元から供給される情報も支障なく記録することが可能
となり、したがって情報供給元として利用可能な機器の
範囲が広がる。
【0024】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項20記載のように、情報供給元より供給さ
れた圧縮情報を解凍する手段を有することである。大容
量の文書ファイルなどは、記憶スペース又は伝送時間を
減らすため圧縮された形で保存又は伝送されることが多
いが、本発明の情報記録装置は、そのような圧縮された
情報を供給された場合にも支障なく情報を記録すること
ができる。
【0025】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項21記載のように、情報供給元とのネット
ワーク接続のためのインターフェース手段を有すること
であり、様々な機器と接続して多様なシステムを構築す
ることができる。
【0026】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項22記載のように、感熱記録媒体に記録さ
れるコード情報の元の文書内容を出力デバイスに出力す
るためのインターフェース手段を有することであり、元
の文書内容を確認することにより、誤った情報の記録を
容易に防止することができる。
【0027】本発明による情報記録装置のもう1つの特
徴は、請求項23記載のように、コンピュータのバスと
のインターフェース手段をさらに有し、少なくとも、こ
のインターフェース手段、情報記録手段、制御手段及び
記憶手段がコンピュータの増設ベイに装着可能なユニッ
トに実装されることであり、同ユニットをコンピュータ
に増設することにより、コンピュータの機能及びコンピ
ュータの装備する各種インターフェースを利用して本発
明の情報記録装置を安価に実現でき、また、設置スペー
スも減らすことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照し、本発明
の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明
による情報記録装置の機能的ブロック構成の一例を示す
ブロック図である。ここに示す情報記録装置100は、
感熱記録媒体に対し情報を記録する情報記録部105、
この情報記録部105の動作を直接制御する記録制御部
107、感熱記録媒体に記録する情報などを記憶するた
めの記憶部109、必要に応じて情報のエンコード処理
を行うために用いられるエンコード処理部111、感熱
記録媒体に記録するための情報を供給する内部書き込み
情報供給部113、当該情報記録装置100を操作する
ためのコマンド入力などに利用される操作パネル部11
5、外部の書き込み情報供給元となる機器とのローカル
接続又はリモート接続のための外部インターフェース部
117,119,121、外部の出力デバイス153と
の接続のための外部インターフェース部122、当該情
報記録装置100の全体的動作の制御と特定の処理を行
うシステム制御部123から構成される。外部の書き込
み情報供給元としては、例えば、パソコン150や、磁
気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュ
メモリ等の半導体記憶素子などの情報記録媒体の情報を
読み取る媒体ドライブ装置152、デジタル複写機やス
キャナ等の画像入力機器154を接続できる。外部の出
力デバイス153としては、ディスプレイ装置、点字出
力装置、音声出力装置などを接続できる。点字出力装置
としては、ドットインパクト方式で情報をシート上に点
字として打ち出す装置や、ボイスコイルなどを用いて磁
力によりピンの突き出し量を制御することによって情報
を点字として出力する装置などを用いることが可能であ
る。
【0029】内部書き込み情報供給部113は、例え
ば、媒体ドライブ装置152と同様の媒体ドライブ装置
である。システム制御部123は、例えばCPUとRA
MやROMなどのメモリなどからなるプログラム制御の
装置として実現される。この場合、エンコード処理部1
11はシステム制御部123上でプログラムによって実
現されてもよい。
【0030】情報記録部105は、本欄の末尾に例示し
たような感熱記録媒体上に、電子化された文書の内容の
全体を、人間が直接的には理解困難であるが所定の装置
によって読み取って内容を再現することが可能な2次元
コードとして記録するとともに、その文書の内容の少な
くとも一部を人間が直接的に理解可能な文字、画像など
として記録するものである。ここで言う感熱記録媒体と
は、例えばロイコ染料と顕色剤を含む材料で加熱により
自己発色する感熱紙などを対象とし、媒体の基板材料
は、普通紙、コート紙、合成紙、樹脂フィルム、プラス
チック、金属等を利用し、加熱によって発色したり、消
色したり、白濁したり、透明化したりと、何らかの方法
で加熱部又は非加熱部の状態が視覚上で認識できるもの
で、高密度記録に適したものであれば、例示したものに
限定されない。また、感熱記録媒体の形状は、シート
状、カード状、ロール状のいずれであっても構わない。
【0031】また、電子化された文書とは、文字文書の
みに限らず、図、写真、音声、動画などの電子化された
文書を包含する。
【0032】ここで、感熱記録媒体上の記録形態につい
て説明する。図2及び図3は感熱記録媒体の両面に1つ
の文書の情報を記録する記録形態の一例を示す。図2が
記録媒体の一方の面(表面)を示し、図3が記録媒体の
他の一方の面(裏面)を示す。いずれの面においても、
インターフェース領域Aとコード領域Bとが設けられ
る。
【0033】インターフェース領域Aは、記録された文
書の内容の少なくとも一部を人間が直接的に理解可能な
形で表現するインターフェース情報の記録領域である。
この例の場合、表面側のインターフェース領域Aaに
は、「ファイル内容」(この例では文書のいくつかのペ
ージの縮小画像(サムネール))のほか、文書に関する
他の情報として「ファイル名」、「作成日」、「ファイ
ルディレクトリ」、「ファイル容量」(1.2MB)が
記録される。裏側のインターフェース領域Abには、文
書の内容の一部がそのまま記録される(この例では文字
であるが、画像などのこともある)。
【0034】コード領域Bには、文書の内容を人間が直
接的には理解不可能な形で(ただし特定の装置で読み取
って内容を復元可能)表現するためのコード情報の記録
領域である。この例の場合、文書の内容全体が2次元の
コードとして表面側のコード領域Baと裏面側のコード
領域Bbに分けて記録される。コード情報に使用される
コードとしては、例えばグリフコードやインタクタコー
ド、DDコードであるが、これ以外の2次元コードを用
いることもできる。デコードすることによって元の電子
文書に復元できるコードであればどのようなコードでも
良い。例えば、グリフコードは左向きスラッシュと右向
きスラッシュで0と1を表現するコード体系であり、6
00dpiから1200dpi乃至2400dpiの記
録装置及び読み取り装置を使用すれば、数百キロバイト
(KB)から数メガバイト(MB)程度のデータをA6一枚
に記録し、また、それを復元することができるようにな
る。したがって、A4サイズの記録媒体であれば数十M
Bの情報を記録可能となる。なお、コードの誤り訂正の
程度によって一枚の媒体に記録できる容量は変動するこ
とは当然である。文書ファイルを所定のアルゴリズムで
圧縮してから2次元コードに変換して記録すれば、より
大容量の記録が可能となる。
【0035】インターフェース領域Aに記録されるイン
ターフェース情報は、ここに示した例に限定されるもの
ではない。例えば、表面側のインターフェース領域Aa
の「ファイル名」、「作成日」、「ファイルディレクト
リ」、「ファイル容量」などは、その一部又は全部を省
くことも可能である。逆に、他の情報を加えることも可
能である。例えば、コード領域Bの情報の読み取りに
「600dpi以上の解像度を有する読み取り装置を使
用すること」などの注意書きを記録することも可能であ
る。また、「ファイル内容」はサムネールに限定されな
い。例えば、文書の内容を要約した文章又は図画を記録
してもよい。
【0036】また、ここに示した例は、感熱記録媒体の
両面を用いたが、一面のみ利用して情報を記録する形態
も当然に可能である。例えば、1つの文書情報を媒体の
1面に、図2に示すような記録形態や図3に示すような
記録形態で記録することも可能である。また、両面を利
用する場合であっても、インターフェース領域Aを例え
ば表面側にのみ設け、裏面側にはコード領域Bのみを設
けるような記録形態も可能である。
【0037】図4と図5に別の記録形態の例を示す。こ
の記録形態は同じシート状又はカード状の感熱記録媒体
に文書情報の追記を可能にする場合に用いられる。図4
の例は、初回書き込み領域C1と追記用領域C2があ
り、各領域はインターフェース領域Aとコード領域Bか
らなる。図5の例は、3つの追記領域C2,C3,C4
があり、最大3回の追記が可能である。なお、感熱記録
媒体の両面を利用する場合にも同様の追記が可能な記録
形態をとり得ることは当然である。
【0038】このような1回又は複数回の追記が可能な
記録形態の場合、感熱記録媒体に書き込み回数を認識す
るための情報(書き込み履歴認識用情報)を記録すると
都合がよい。そのような記録形態の例を図6に示す。こ
の例では、感熱記録媒体の先端(図中、左端)の上部
に、書き込み履歴認識用情報として書き込み回数認識用
マークPが記録される。このマークPは、例えば図6の
上部に示すように、書き込み回数に対応して濃度又は大
きさが変更される。書き込み回数に応じてマークPの形
状や色を変更する形態も可能である。さらに、書き込み
回数に対応した数のマークを記録する形態も可能であ
る。
【0039】コード領域における記録方法は、白ドット
と黒ドットというような2値による記録方法のほかに、
3階調以上の濃度又は3以上の色のドットを用いて記録
する方法も可能であり、2値記録に比べ感熱記録媒体上
の同じ面積に記録可能なデータ量を増加させることがで
きる。
【0040】図7に、濃度ゼロ、低濃度、中濃度、高濃
度の4階調のドットを用いて記録したコード情報画像の
例を示す。濃度ゼロのドットはデータ”00”、低濃度
のドットでデータ”01”、中濃度のドットでデータ”
10”、高濃度のドットでデータ”11”を表す。この
ような記録方法によれば、2値記録の方法に比べ記録可
能なデータ量が倍増する。
【0041】図8に、4色のドットを用いて記録したコ
ード情報の画像の例を示す(作図の制約から濃淡で示さ
れている)。濃度ゼロ(無色)のドットでデータ”0
0”、イエローのドットでデータ”01”、マゼンタの
ドットでデータ”10”、シアンのドットでデータ”1
1”を表す。この方法によれば、2値記録に比べ記録可
能なデータ量は倍増する。さらに、各色の濃度を複数段
回に制御しドットの色と階調の組み合わせによりデータ
を表現する方法も可能であり、記録可能データ量をさら
に増加させることができる。
【0042】以下、いくつかの実施例に関して詳細に説
明する。 《実施例1》本発明の一実施例によれば、情報記録装置
100の情報記録部105は図9に示すような構成であ
り、シート状又はカード状にカットされた感熱記録媒体
に対して両面記録が可能である。図9において、感熱記
録媒体は、挿入口200より挿入され、搬送ローラ20
1〜206によって図中左方向へ搬送され、最終的に排
出口220より排出される。感熱記録媒体の表面に情報
書き込みを行うための手段としてのサーマルヘッド20
8が搬送ローラ203に対向する位置に配設され、感熱
記録媒体の裏面に情報書き込みを行うための手段として
サーマルヘッド209が搬送ローラ204に対向する位
置に配設されている。また、感熱記録媒体を検知するた
めの光センサ210,211,212が配設されてい
る。これら光センサ210,211,212の検出信号
は記録制御部107に送られ、感熱記録媒体の有無判定
や位置制御に利用される。なお、搬送ローラ201〜2
06を回転させるモータなどの駆動機構が存在するが、
図中省略されている。
【0043】以下、本実施例における情報記録装置10
0の動作について説明する。まず基本的な動作を説明す
る。感熱記録媒体を情報記録部105の挿入口200よ
り挿入し、感熱記録媒体の先端が光センサ210に検知
されると、記録制御部107は搬送ローラ201〜20
6を駆動して感熱記録媒体を一定距離だけ内部に搬送し
てから停止させる。そして、例えば、パソコン150よ
り書きコマンドを実行し、パソコン150より送信され
る文書の書き込み情報がインターフェース部117を介
して情報記録装置100に取り込まれ、記憶部109に
記憶される。媒体ドライブ装置152や画像入力装置1
54、あるいは内部書き込み情報供給部113から書き
込み情報を供給する場合には、操作パネル部115より
書き込みコマンドを実行することができる。ここでは、
文書の書き込み情報として、感熱記録媒体のインターフ
ェース領域Aにそのまま記録可能なインターフェース情
報と、コード領域Bにそのまま記録可能なコード情報が
供給されるものとして説明する。
【0044】システム制御部123の制御下で、記憶部
109より書き込み情報が読み出されて記録制御部10
7へ転送される。記録制御部107は、搬送ローラ20
1〜206を駆動するとともに、転送された書き込み情
報によってサーマルヘッド208,209を駆動するこ
とにより、図2及び図3に示すような記録形態で感熱記
録媒体の両面に情報を記録する。情報の記録が終了した
感熱記録媒体が排出口220より排出される位置まで搬
送されると、記録制御部107は搬送ローラ201〜2
06の駆動を停止する。
【0045】なお、情報記録部105において、情報の
書き込みを終了後、搬送ローラ201〜206を逆回転
させることにより、記録済みの感熱記録媒体を逆向きに
搬送し挿入口200より排出させることも可能である。
【0046】サーマルヘッド208,209として、A
3サイズ、600dpiのライン型サーマルヘッドを用
い、感熱記録媒体として本欄末尾記載のNo.1とN
o.5の媒体を用い、感熱記録媒体の約8割の面積をコ
ード領域Bとした場合、6MB以上のコード情報を記録
できることを確認した。このように媒体に記録可能な情
報量が大きいため、多ページ文書のような情報量の大き
な文書の内容全体を容易に1枚の媒体上に記録保存する
ことができる。
【0047】また、高密度の情報記録が可能であるた
め、カードサイズ程度のサイズにカットされた感熱記録
媒体であっても、相当に情報量の大きな文書情報も記録
可能である。カードサイズとは、一般的なクレジットカ
ードやテレホンカード等のサイズであるが、名刺サイズ
も含む。このように、感熱記録媒体のサイズをカードサ
イズや名刺サイズとすることにより、情報記録済みの感
熱記録媒体の携帯性や配布性が格段に向上する。また、
既存の名刺ホルダーやカードホルダーを利用することが
できるための、情報記録済みの感熱記録媒体の整理が容
易になる。また、ポケットや手帳、財布などにも入れる
ことができるため、携帯が容易である。さらに、折り曲
げなどの変形にも強いため、記録された情報の読み取り
の信頼性・安定性にも優れる。
【0048】No.1とNo.5の感熱記録媒体を一般
的なカードサイズにカットしたものを用い、前記条件で
情報を記録したところ、約500KBのコード情報を記
録可能であることを確認した。
【0049】本実施例の情報記録装置100は、コード
情報の書き込み密度(解像度dpi)の指定を、操作パ
ネル部115又はパソコン150より行うことができ
る。書き込み密度指定時の処理フローを図10に示す。
まず、操作パネル部115又はパソコン150より書き
込み密度を指定する(ステップS1)。例えば、設定画
面が表示され、低密度、中密度、高密度のいずれかを選
択するか、書き込み密度を数値で直接指定する。システ
ム制御部123は、指定された書き込み密度が設定可能
最小値から設定可能最大値までの範囲内であるか判定し
(ステップS2,S3)、この範囲から逸脱している場
合には書き込み密度の再指定を求める。適正な範囲の書
き込み密度が指定されると、システム制御部123は指
定された書き込み密度を記録制御部107の密度レジス
タ(不図示)に設定する。記録制御部107は、この密
度レジスタに設定された書き込み密度で感熱記録媒体の
コード領域Bへの情報記録を行う。
【0050】なお、書き込み密度の設定可能最大値はサ
ーマルヘッド208,209の画素密度や画素形状、及
び、感熱記録媒体の搬送精度等から決定される。一方、
書き込み密度の設定可能最小値は、コードが正方形や円
形のようなドット形状の場合と棒形状の場合とで異な
る。即ち、コードがドット形状からなる場合は、主走査
方向と副走査方向の書き込み密度は同一か整数比である
必要がある。一方、コードが棒形状からなる場合は主走
査方向、副走査方向の書き込み密度が異なっていても大
きな問題はない(ただし、書き込みライン間に隙間がで
きない程度の密度は最低限必要である)。
【0051】なお、サーマルヘッド208,209を主
走査方向に移動しながら記録を行うシリアル方式の場合
は、ヘッド送りピッチを細かくすることで主走査方向の
書き込み密度を容易に変えることができ、副走査方向も
感熱記録媒体の搬送ピッチを変えることで書き込み密度
を変えられる。ただし、何れのピッチも駆動機構によっ
て制限されるため、最大書き込み密度をより高く設定で
きるように、ドット間を搬送するために必要なモータ制
御パルス数をより多くの約数がある値にしておくことが
望ましい。また、サーマルヘッド208,209として
前記のようなライン型のものを用いる場合には、主走査
方向の書き込み密度を変更できないため、複数画素で1
つのドットを形成することとなるので、主走査方向は最
大密度の約数となる。副走査方向は媒体の搬送ピッチに
よるため、シリアル方式でもライン方式でも同様であ
る。
【0052】なお、本実施例における情報記録部105
は、感熱記録媒体を副走査方向に搬送する構成である
が、感熱記録媒体を固定し、書き込み手段としてのサー
マルヘッド208,209を主走査方向及び副走査方向
に移動しながら情報の書き込みを行う構成とすることも
可能である。この場合には、サーマルヘッド208,2
09の移動ピッチによって書き込み密度を変更できる。
【0053】サーマルヘッド208,209として、前
記のA3サイズ、600dpiのライン型サーマルヘッ
ドを用い、感熱記録媒体として本欄末尾記載のNo.
1,No.5,No.6の媒体を用い、感熱記録媒体の
約8割の面積をコード領域Bとし、図10に示す手順に
よって、それぞれの加熱記録媒体の表面性に応じて適切
な書き込み密度を指定した。No.1とNo.5の感熱
記録媒体では書き込み密度を600dpiとして6MB
以上のコード情報を記録できることを、No.6の感熱
記録媒体では書き込み密度を200dpiとして約70
0KBのコード情報を記録できることを、それぞれ確認
した。
【0054】本実施例の情報記録装置100は、追記モ
ードを有し、感熱記録媒体に対し図4又は図5に示した
ように情報の追記を行うことができる。ここでは図5に
示すように3回の追記が可能な記録形態の場合について
説明する。この場合の操作手順及び記録制御の手順を図
11にフローチャートとして示す。
【0055】まず、パソコン150から書き込み情報を
供給する場合にはパソコン150又は操作パネル部11
5より、それ以外の書き込み情報供給元から書き込み情
報を供給する場合には操作パネル部115より、使用す
る感熱記録媒体への書き込み回数を指定する(ステップ
S10)。システム制御部123において、指定された
書き込み回数を判定し(ステップS11,S12,S1
3,S14)、判定した書き込み回数を記録制御部10
7に指示する(ステップS15,S16,S17,S1
8)。ただし、書き込み回数が最大回数を超えている場
合には(この例では、n≧4の場合)、システム制御部
123は操作パネル部115又はパソコン150に対し
てエラーを警告する。記録制御部107は、各書き込み
回数に対応した書き込み開始位置情報が記録された書き
込み位置テーブル(不図示)を備えている。記録制御部
107は、システム制御部123より指示された書き込
み回数に対応した書き込み開始位置情報を書き込み位置
テーブルより読み出し(ステップS19)、その書き込
み開始位置情報に基づいて、感熱記録媒体が書き込み開
始位置まで搬送されたか否かを監視する(ステップS2
0)。具体的には、例えば、搬送ローラ201〜206
のいずれかの回転軸と連動するエンコーダによって感熱
記録媒体の搬送量を検出するか、搬送ローラ201〜2
06の駆動用モータの駆動パルスをカウントすることに
よって感熱記録媒体の搬送量を検出し、その搬送量から
書き込み開始位置への到達を判断する。なお、感熱記録
媒体を固定し、サーマルヘッドを副走査方向に移動させ
る場合には、例えば、サーマルヘッドの駆動用モータの
駆動パルスをカウントすることによって、サーマルヘッ
ドの書き込み位置への移動を判断すればよい。このよう
にして書き込み位置に到達したことを確認すると、記録
制御部107は感熱記録媒体への情報の書き込みを開始
する。なお、図4に示すような1回の追記が可能な記録
形態の場合には、記録済みであるか否か、つまり初回書
き込みか追記かの別を指定すればよい。書き込み開始位
置の制御手順は図11と同様であるので説明を省く。
【0056】本実施例の情報記録装置100は、消去モ
ードを有し、可逆性感熱記録媒体を用いる場合には媒体
上の記録情報を消去することができる。
【0057】可逆性感熱記録媒体の例として、TC(T
hermo Chromic)フィルムからなる媒体構
造を2例、図12の(a)と(b)に示す。また、これ
ら媒体の異なる2つの状態を図12の(c)と(d)に
示す。TCとは、透明フィルムの上に樹脂とポリマーと
呼ばれる結晶の混じった記録層が塗られた媒体である。
この記録層は、常温では図12(c)に示すように透明
であるが、110℃程度に一旦加熱して冷やすと、図1
2(d)に示すように結晶が不揃いになり、樹脂との間
にすきまができて光が乱反射され白く濁るという特性を
持つ。この仕組みを利用することにより、加熱して白く
濁らせた部分を文字や画像として浮かび上がらせること
ができる。さらに70℃から100℃に加熱すると結晶
が再び一定の向きに並ぶため、すきまが消えて透明状態
になり、記録されていた情報を消すことができる。
【0058】別の可逆性感熱記録媒体であるCTC(C
olor Thermo Chromic)フィルムの
異なる4つの状態を図13の(a)から(d)に示す。
CTCとは、サーマルペーパーに使われているロイコ染
料と顕色材の技術を発展させたものであり、黒い文字で
書き換え表示も可能である。ロイコ染料は、加熱したと
き顕色材と溶け合って結合して発色し、顕色材自身が結
晶を作る力を使ってロイコ染料から引き離すことで消色
する。この材料は、図13(e)に示すように、発色さ
せるときより少し低い温度に加熱するだけで消色するた
め、記録情報を容易に書き換えることができる。
【0059】可逆性記録媒体の材料は上記材料に限られ
ないが、加熱により自己白濁又は自己発色するような機
能が必要とされる。なお、これらの材料を用いた媒体
は、独立した1画素を1200dpi以上の高密度で書
き込むことが可能であるため、媒体に大容量のデータを
保持させることができる。また、記録層は媒体の最表層
でなくともよい。記録層が最表層であっても、乾式写真
プロセスのようにトナーなどを突起状に付着させて情報
を記録する記録プロセスと異なり、機械的な摩擦などに
よる記録情報の消失が起きにくいため、情報記録媒体と
して非常に適している。
【0060】さて、本実施例の情報記録装置100は、
上に述べたような可逆性感熱記録媒体に対する通常の情
報書き込みモードのほかに、媒体上の情報を消去するモ
ードを持ち、使用する媒体に適した書き込み温度及び冷
却時間をコントロールする機能を有する。消去モードに
ついて図14に沿って説明する。
【0061】操作パネル部115又はパソコン150よ
り、媒体上の全領域の消去処理、又は、例えば図5のC
1〜C4のような領域の選択的な消去処理を要求するこ
とができる。システム制御部123は、要求された処理
が全領域の消去であるときには(ステップS30,N
o、かつ、ステップS31,Yes)、媒体上の全領域
に対する消去処理を記録制御部107に指示し、情報記
録部105で消去処理を実行させ(ステップS32)、
消去処理終了を記録制御部107より報告されると、処
理終了通知を操作パネル部115又はパソコン150に
表示する。
【0062】選択領域の消去処理を要求された場合には
(ステップS30,Yes)、システム制御部123
は、操作パネル部115又はパソコン150より指定さ
れた選択領域を検知し(ステップS35)、その選択領
域を操作パネル部115又はパソコン150に表示して
確認を求める(ステップS36)。選択領域が正しいと
の応答が入力されたときには(ステップS37,Ye
s)、システム制御部123は選択領域の消去処理を記
録制御部107に指示して消去処理を実行させ(ステッ
プS32)、その終了の報告を受けると処理終了通知を
操作パネル部115又はパソコン150に表示する。選
択領域が正しくないとの応答が入力された場合には(ス
テップS37,No)、システム制御部123は領域再
選択要求を操作パネル部115又はパソコン150に表
示し、消去すべき領域の再選択を促す(ステップS3
8)。そして、領域の再選択が行われたならば(ステッ
プS39,Yes)、ステップS35以降の手順を繰り
返す。また、操作パネル部115又はパソコン150よ
り消去処理の中止を要求された場合には(ステップS3
4,Yes)、消去処理を実行することなく消去処理モ
ードを終了する。
【0063】媒体に記録済みの文書が修正されたような
場合に、この消去モードを利用することにより前の文書
情報を消去し、同じ媒体に修正後の文書情報を書き込む
ことができる。また、不要になった情報が記録された媒
体の情報を消去し、その媒体を再利用することができ
る。
【0064】本欄末尾記載のNo.7の媒体を用いて情
報の書き込みと消去を100回繰り返して行った結果、
最終回の書き込みでも初回の書き込みの場合と同様の記
録状態を得られることを確認した。No.8記載の媒体
を用いて情報の書き込みと消去を10回繰り返して行っ
た結果、最終回の書き込みでも初回の書き込みの場合と
同様の記録状態を得られることを確認した。
【0065】ここまでは、情報を2値で記録した場合を
説明したが、本実施例の情報書装置100は3階調以上
の濃度を用いてコード情報を記録することも可能であ
る。サーマルヘッド208,209として、前記のA3
サイズ、600dpiのライン型サーマルヘッドを用
い、本欄末尾記載のNo.1からNo.8の感熱記録媒
体に対し、図7に関連して説明した4階調のコード情報
記録を行った。コード領域は媒体の約8割の面積とし
た。No.1〜No.4、No.7,No.8の感熱記
録媒体では、600dpiの書き込み密度の場合に約1
3MB以上のコード情報を記録できることが確認され
た。No.5の媒体でも600dpiの書き込み密度で
約12MB以上のコード情報を確認できることが確認さ
れた。No.6の媒体では、200dpiの書き込み密
度で約1.4MBのコード情報を書き込み可能であっ
た。
【0066】本実施例の情報記録装置100は、3色以
上を用いてコード情報を記録することも可能である。サ
ーマルヘッド208,209として、前記のA3サイ
ズ、600dpiのライン型サーマルヘッドを用い、本
欄末尾記載のNo.11の感熱記録媒体に対し、図8に
関連して説明した4色を用いるコード情報記録を行っ
た。コード領域は媒体の約8割の面積とした。600d
piの書き込み密度で、約13MB以上のコード情報の
書き込みが可能であることが確認された。
【0067】内部書き込み情報供給部113又は外部の
書き込み情報供給元(ここではパソコン150、媒体ド
ライブ装置152、画像入力装置154)より、インタ
ーフェース情報とコード情報が供給される場合には、そ
れら情報を感熱記録媒体のインターフェース領域とコー
ド領域にそのまま書き込むことができる。しかし、それ
らの書き込み情報の元となる文書ファイル又はその圧縮
ファイルが供給されても、本実施例の情報記録装置10
0は前述のような感熱記録媒体への情報書き込みが可能
である。この場合の処理について図15のフローチャー
トに沿って説明する。
【0068】システム制御部123は、書き込み情報と
して受信され、記憶部109に記憶された電子ファイル
が圧縮ファイルか否か判定し(ステップS50)、圧縮
ファイルならば、その電子ファイルの解凍(伸長)処理
を行う(ステップS51)。圧縮ファイルのファィル名
の拡張子として、通常、“zip”や“lzh”のような特定
の拡張子が用いられるため、拡張子を調べることによっ
て圧縮ファイルか非圧縮ファイルかを判定することがで
きる。また、拡張子によって解凍方式も判明する。解凍
された電子ファイルは記憶部109に記憶される。
【0069】次にシステム制御部123は、その電子フ
ァイル(非圧縮ファイル)が、コード情報及びインター
フェース情報の元となるエンコード処理前の電子ファイ
ルであるか否かを判定し(ステップS52)、エンコー
ド処理前ならばエンコード処理部111によって、電子
ファイルの内容全体を感熱記録媒体のコード領域に書き
込み可能なコード情報へ変換する処理と、インターフェ
ース領域に書き込むためのインターフェース情報の生成
処理(これら2つの処理をここではエンコード処理と総
称する)を実行させる(ステップS53)。ただし、こ
のエンコード処理中のコード情報への変換処理のみをエ
ンコード処理部111で実行させ、インターフェース情
報(サムネールなど)の生成処理をシステム制御部12
3で実行するような構成としてもよい。
【0070】エンコード処理前か処理後であるかの判定
は、例えば次に述べる2つの方法で行うことができる。
【0071】1つの方法は、エンコード処理された電子
ファイルのファイル名に独自の拡張子を用いるように定
義し、ファイル名の拡張子を調べることによって、エン
コード処理済みであるか否かを判定する方法である。
【0072】もう1つの方法は、電子ファイルのヘッダ
情報を解析して判定する方法である。元の電子ファイル
のファイルフォーマットは、その電子ファイルの作成に
用いられたアプリケーションによって独自に決められた
ファイルフォーマットと、規格化されたファイルフォー
マットがあるが、いずれの場合も固有のヘッダ情報を含
んでいる。コード情報に符号化済みのデータ、及び、そ
の内容を表すためのインターフェース情報も独自のヘッ
ダ情報を持つ。したがって、ファイル名とファイルの種
類、及び、固有のヘッダ情報を合わせたテーブルを用意
し、そのテーブルと入手した電子ファイルのヘッダ情報
とを比較することによって、より確実な判定が可能であ
る。
【0073】このように、書き込み情報の元の電子ファ
イル又はその圧縮ファイルを処理する機能を情報記録装
置100に持たせることにより、書き込み情報供給元と
して様々な機器を接続可能となり、情報記録装置100
の使い勝手が向上する。
【0074】また、ここまでの説明では触れなかった
が、情報書き込み処理の際に、書き込み内容の確認のた
めに、エンコード処理前の書き込み情報、コンコード処
理後の確認情報、又は、その両方の情報を、操作パネル
部115の表示パネル、書き込み情報供給元のパソコン
150、あるいは出力デバイス153に出力させ、画
像、音声又は点字として出力させることもできる。
【0075】本実施例の1つの変形例によれば、情報記
録装置100の情報記録部105は図16に示すような
構成とされる。図16において、251〜254は感熱
記録媒体を搬送するための搬送ローラ、257は書き込
み手段としてのサーマルヘッド、258,259は光セ
ンサである。感熱記録媒体は挿入/排出口250より挿
入され、搬送ローラ251〜255により図中左方へ搬
送されながらサーマルヘッド257により表面に情報が
書き込まれる。表面への情報書き込みが終わった感熱記
録媒体はガイドローラ256に案内されて搬送ローラ2
55に巻き付けられ、裏面を上にして右方向へ送られ
る。この時に、搬送ローラ251,252,253の回
転方向が反転させられ、感熱記録媒体は裏面を上にして
図中右方へ搬送されながらサーマルヘッド257によっ
て情報の書き込みが行われる。裏面への情報書き込みが
終了した感熱記録媒体は挿入/排出口250より排出さ
れる。情報記録装置10のこれ以外の構成及び動作は本
実施例の場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0076】本実施例のもう1つの変形例によれば、追
記時の情報書き込み位置のより確実な制御を可能にする
ため、情報書き込み動作時に感熱記録媒体上に位置検出
用情報も同時に記録され、次回の追記動作時に、前回記
録された位置検出用情報を光センサ(図9又は図16に
示した光センサ又は他の光センサ)で検出し、その位置
に基づいて情報書き込み位置を制御する。
【0077】例えば、図5に示すような記録形態の場合
に、初回書き込み時に、位置検出用情報として、例えば
領域C1のコード領域Aを囲む枠が記録される。そして
次の追記動作時に、前回記録された枠の線を検出し、そ
の縦線の位置に基づいて副走査方向の情報書き込み位置
を、横線の位置に基づいて主走査方向の情報書き込み位
置を、それぞれ制御する。勿論、枠全体を必ずしも記録
する必要はなく、例えば副走査方向についてだけ書き込
み位置を制御すれば足りる場合には枠の縦線(少なくと
も右端の縦線)のみを記録すればよい。このような位置
検出用情報を記録し、その位置によって次回の書き込み
位置を制御する方式の他の利点は、媒体上の各回の書き
込み領域の大きさが一定でなくとも確実な追記が可能に
なることである。また、記録された感熱記録媒体の情報
を他の読取装置で読み取る時にも、位置検出用情報を検
知することで情報読み取り位置を精度よく制御できる利
点がある。
【0078】さらに、位置検出用情報として、例えば図
29に示すような各行及び各列のピッチに対応した凹凸
パターンL1,L2を記録させることもできる。このよ
うな凹凸パターンを記録しておくと、感熱記録媒体の情
報を他の読取装置で読み取る時に、位置検出用凹凸パタ
ーンの凹凸位置を検出することによって、主走査方向及
び副走査方向の画素読み取り位置を高精度に制御するこ
とが可能になる。
【0079】本実施例のもう1つの変形例によれば、図
30に示すように、情報記録部105に媒体トレイ装置
400が付設される。この媒体トレイ装置400にはシ
ート状又はカード状にカットされた感熱記録媒体405
が複数枚収容される。この媒体トレイ装置400には、
感熱記録媒体の有無を検知するためのセンサ401と、
感熱記録媒体を繰り出す繰り出しローラ402が設けら
れる。また、情報記録部105の媒体挿入口の前に、繰
り出しローラ402より繰り出された感熱記録媒体を1
枚ずつ分離して情報記録部105に搬入するための繰り
込みローラ403と分離板404が設けられる。
【0080】この様な構成によれば、複数枚の感熱記録
媒体に対する同じ電子ファイルの情報の記録処理を連続
的に効率よく行うことができる。また、1枚の感熱記録
媒体に記録しきれない大容量の電子ファイルの情報を、
2枚以上の感熱記録媒体に記録する処理を連続して行う
こともできる。この場合、操作パネル部115又はパソ
コン150より連続して記録する媒体枚数を当然指定す
ることができ、記録制御部107なおいて処理済みの媒
体の枚数管理などを行う。また、情報記録処理の開始時
にセンサ401の検知信号によって媒体の有無を確認
し、媒体切れの時には警報を発するなどの制御も行われ
ることは当然である。
【0081】《実施例2》本発明のもう1つの実施例に
よれば、情報記録装置100の情報記録部105は図1
7に示すような構成とされ、ロール状に巻かれた感熱記
録媒体が使用される。図17において、261〜265
は感熱記録媒体を搬送するための搬送ローラ、266は
書き込み手段としてのサーマルヘッド、267〜269
は感熱記録媒体を検知するための光センサ、270は感
熱記録媒体を切断するためのカッターである。感熱記録
媒体ロール260より繰り出された感熱記録媒体は搬送
ローラ251〜255により図中左方へ搬送されながら
サーマルヘッド266により表面に情報が書き込まれ
る。情報書き込みが終わった感熱記録媒体はカッター2
70によって切断されて排出口271より排出される。
サーマルヘッド266による書き込み位置からカッター
270の間の感熱記録媒体は利用されずに無駄となるの
で、書き込み位置とカッター270との間の距離は狭い
ほど媒体使用効率の面で望ましい。
【0082】このようなロール状に巻かれた感熱記録媒
体を用いる構成は、シート状やカード状にカットされた
感熱記録媒体を用いる場合に比べ感熱記録媒体を精度良
く搬送し易いため、特に高密度記録が必要とされる場合
に適する。
【0083】ただし、感熱記録媒体は、ロール状に巻く
関係から、その厚みが制限される。すなわち、媒体の基
板材料としては伸びのなるべく少ない材料・形態が望ま
しいが、例えば厚みが1mm程度のPET樹脂を基板と
すると、ロール状に加工したものを書き込み後に平坦な
形状に戻すことが難しいため、PETの場合は実用上の
厚みはおおよそ200μm以下が望ましいであろう。
【0084】また、ロール状に巻いた感熱記録媒体はカ
ットした媒体に比べ安定した高速搬送が可能である。本
欄末尾記載のNo.1からNo.4の感熱記録媒体(た
だし、いずれもロール状に巻いたもの)を使用して60
0dpiの書き込み密度で情報記録を行ったところ、安
定して書き込み可能な媒体搬送速度はNo.1の媒体は
50mm/s、No.2とNo.4の媒体は60mm/
sとなり、同じ媒体をシート状又はカード状にカットし
て使用する場合よりも高速化を達成できることが確認さ
れた。ただし、感度の低いNo.3の媒体は30mm/
sであった。
【0085】本実施例の情報記録装置100のその他の
構成は前記実施例1と同様であり、動作についても、追
記処理と消去処理を行わないことと、以下に説明する媒
体長制御に関連した動作以外は前記実記実施例1と同様
である。
【0086】本実施例の情報記録装置100において
は、1つの文書(電子ファイル)の情報の記録に使用さ
れる媒体長を一定長にする動作モードと、書き込む情報
の量に応じて媒体長を変化させる可変長の動作モードを
指定することができる。この可変長の動作モードもいく
つか選択することができる。以下、この可変長の各動作
モードについて説明する。
【0087】第1の可変長動作モードが指定された場合
の動作を図18のフローチャートに沿って説明する。記
録制御部107は、情報記録動作を開始させると同時に
媒体搬送長の測定を開始する(ステップS60)。媒体
搬送長の測定は、搬送ローラ261〜265に連動して
回転するエンコーダの出力信号に基づいて行われる。た
だし、これ以外の方法、例えば、搬送ローラ駆動用モー
タの駆動パルスをカウントして媒体搬送長を測定しても
よい。
【0088】システム制御部123は、電子ファイルの
情報の記録が終了すると(ステップS61,Yes)、
その電子ファイルのヘッダ情報より記録情報量を確認
し、その情報量から記録に必要な媒体長(記録画像の長
さ)nを求める(ステップS62)。そして、求めた媒
体長nと定形媒体長(この例では150mm,300m
m,450mm,600mm,900mm,1200m
m,1800mm,2400mm)とを比較し(ステッ
プS63〜S70)、最適な媒体長Nを決定する(ステ
ップS71〜S79)。なお、求めた媒体長nが最大の
定形媒体長(2400mm)を越える場合にはN=n+
α(αは定数)に決定する(ステップS79)。決定さ
れた媒体長Nは記録制御部107に指定される。
【0089】記録制御部107は、この媒体長Nと測定
した媒体長とが一致するまで媒体搬送を継続し、一致す
ると(ステップS80,Yes)搬送ローラ261〜2
65の駆動を停止し(ステップS81)、カッター27
0を作動させて媒体を切断する(ステップS82)。
【0090】第2の可変長動作モードが指定された場合
の動作を図19のフローチャートに沿って説明する。記
録制御部107は、情報記録動作を開始すると同時に媒
体搬送長の測定を開始する(ステップS100)。媒体
搬送長の測定方法は前述の通りである。情報記録動作が
記録が終了すると(ステップS101,Yes)、測定
した媒体搬送長nと定形媒体長(この例では150m
m,300mm,450mm,600mm,900m
m,1200mm,1800mm,2400mm)とを
比較し(ステップS103〜S110)、最適な媒体長
Nを決定する(ステップS111〜S119)。なお、
測定した媒体搬送長nが最大の定形媒体長(2400m
m)を越える場合にはN=n+αに決定する。
【0091】記録制御部107は、決定した媒体長Nと
測定した媒体搬送長nとが一致するまで媒体搬送を継続
し、一致すると(ステップS120,Yes)搬送ロー
ラ261〜265の駆動を停止し(ステップS12
1)、カッター270を作動させて媒体を切断する(ス
テップS122)。
【0092】以上の2つの可変長動作モードによれば、
書き込み情報量に応じて消費される媒体の長さが適切に
制御されるため、媒体の浪費を避けることができる。ま
た、媒体長は定形媒体長の中から選ばれるため、媒体長
がまったくばらばらの場合に比べ情報記録済みの媒体の
整理・保管に都合がよい。
【0093】第3の可変長動作モードが指定された場合
の動作を図20のフローチャートに沿って説明する。記
録制御部107は、情報記録動作を開始すると同時に媒
体搬送長の測定を開始する(ステップS130)。電子
ファイルの情報の記録が終了すると(ステップS13
1,Yes)、その電子ファイルのヘッダ情報より記録
情報量を確認し、その情報量から記録に必要な媒体長
(記録画像の長さ)nを求め、それを記録制御部107
に指定する(ステップS132)。記録制御部107
は、この媒体長nと測定した媒体長とが一致するまで媒
体搬送を継続し、一致すると(ステップS133,Ye
s)、搬送ローラ261〜265の駆動を停止し(ステ
ップS134)、カッター270を作動させて媒体を切
断する(ステップS135)。
【0094】第4の可変長動作モードが指定された場合
の動作を図21のフローチャートに沿って説明する。シ
ステム制御部123は、電子ファイルの情報を記憶部1
09より記録制御部107に転送して記録動作を行わせ
るが、電子ファイルのEOFを検知すると(ステップS
140,Yes)、情報記録動作の終了を記録制御部1
07に通知する(ステップS141)。記録制御部10
7は、この終了通知を受け取ると、さらに規定量だけ媒
体を搬送し(ステップS142)、その直後に媒体搬送
を停止し(ステップS143)、カッター270を作動
させて媒体を切断する(ステップS144)。
【0095】このような第3と第4の可変長動作モード
によれば、書き込み情報量が大幅に変動する場合でも媒
体消費量を必要最小限におさえることができるため、経
済的である。
【0096】本実施例の情報記録装置100において
は、図22又は図23に示すようなロール状感熱媒体を
使用することができる。
【0097】図22に示す感熱記録媒体は、その始端の
一定長部分273には記録材料層が無く基板フィルムが
露出していることが特徴である。
【0098】図23に示す感熱記録媒体は、その始端に
一定長のフィルム274が継ぎ足されたことが特徴であ
る。このフィルム274は、感熱記録媒体と同一の機械
特性を持つものが望ましい。この機械特性とは、テンシ
ョンをかけた時の強度や伸び率のことである。したがっ
て、フィルム274としては感熱記録媒体の端切れが望
ましいが、都合の良い端切れを常に入手できない場合に
は、感熱記録媒体の基板フィルムと同一のフィルムが望
ましい。ただし、書き込み時のテンションに対しての伸
び率が媒体と同程度であるならば、他の材料のフィルム
を用いてもよい。感熱記録媒体の先端とフィルム274
との貼り合わせ部の厚みは、搬送精度に悪影響のない程
度におさえる必要がある。
【0099】ロール状に巻かれた感熱記録媒体を交換し
た時、その始端が少なくともカッター270の位置に来
るまで搬送する必要があるが、一般的な感熱記録媒体ロ
ールの場合には、この時にカッター270からサーマル
ヘッド266までの間の感熱記録媒体は情報記録に使用
されず無駄になる。
【0100】本実施例の情報記録装置100において
は、図22に示すような感熱記録媒体がセットされた時
には、始端の一定長部分273の後端がサーマルヘッド
266を一定量だけ通過した位置まで感熱記録媒体を搬
送させて停止させるように記録制御部107は情報記録
部105を制御する。したがって、感熱記録媒体の感熱
記録層が存在する部分の略先端位置より最初の情報書き
込みが可能である。そして、記録制御部107は、最初
の情報書き込み中に感熱記録層のない一定長部分273
の後端がカッター270の位置に来た時にカッター27
0を作動させて切断するように制御する。
【0101】図23に示すような感熱記録媒体がセット
された時には、記録制御部107は、フィルム274の
後端がサーマルヘッド266を一定量だけ通過した位置
まで感熱記録媒体を搬送して停止させるように情報記録
部105を制御する。したがって、感熱記録媒体の感熱
記録層が存在する部分の略先端位置より最初の情報書き
込みが可能である。そして、記録制御部107は、最初
の情報書き込み中にフィルム274の後端がカッター2
70の位置に来た時にカッター270を作動させて切断
するように制御する。
【0102】このように、本実施例の情報記録装置10
0では、図22又は図23に示すような感熱記録媒体を
セットした時に、その始端部分が無駄に消費されず、経
済的である。
【0103】なお、本実施例の情報記録装置100にお
ける情報記録部105の構成は図17に示す構成に限定
されるものではなく、例えば図24のような構成とする
ことも可能である。図24に示す構成では、図17中の
搬送ローラ262,263,265が搬送ベルト278
に置き換えられている。279,281は搬送ベルト2
78を駆動するためのローラであり、280は搬送ベル
ト280とサーマルヘッド266の間を通過する感熱記
録媒体をサーマルヘッド266に押しつけるためのロー
ラである。
【0104】《実施例3》本発明のもう1つの実施例に
よれば、情報記録装置100は、全体的構成及び動作は
前記実施例1と同様であるが、図9に示したと同様の構
成の情報記録部105において、サーマルヘッド208
に代えて、レーザ光を使用して情報書き込みを行うレー
ザ書き込み装置が書き込み手段として用いられる。ただ
し、裏面用サーマルヘッド209に対応したレーザ書き
込み装置は本実施例では設けられない(設けることも可
能である)。このレーザ書き込み装置としては様々な形
式の装置を使用し得るが、本実施例では、高密度の情報
記録を実現するため、レーザ光源から出射したレーザ光
を回転多面鏡で偏向して感熱記録媒体の表面を走査す
る、複写機などで広く用いられている周知の構成の書き
込み装置が用いられる。なお、本実施例において、情報
記録部105を図16に示したような全体的構成とし、
そのサーマルヘッド257をレー光書き込み装置で置き
換えた構成とすることも可能である。なお、レーザ書き
込み装置の光源としては、安価、小型で高効率の半導体
レーザが一般に適している。
【0105】本実施例の情報記録装置100は、光吸収
層を有する感熱記録媒体に高密度な情報記録を行うこと
ができる。図25は光吸収層を有する感熱記録媒体の例
を説明するための模式図である。図25の(a)はTC
媒体に光吸収層が形成されている例であり、(b)はC
TC媒体に光吸収層が形成されている例を示す。光吸収
層はレーザ光を吸収する染料を含んでおり、レーザ書き
込み装置により照射されたレーザ光は光吸収層に吸収さ
れて熱に変換されることにより、情報の記録が行われ
る。光吸収層の厚みは1μm以上が望ましく、光吸収層
に含まれる染料は必要なコントラストを形成するための
温度で分解しないものが望ましい。なお、感熱記録材料
層の中に光を吸収する材料を含ませた構造の媒体も使用
できる。
【0106】レーザ書き込み装置の光源として、波長7
85nm・CW85mW出力の半導体レーザ、波長83
0nm・CW100mW出力の半導体レーザ、波長83
0nm・CW150mW出力の半導体レーザを用い、書
き込み密度2540dpiで本欄末尾記載のNo.9と
No.10の感熱記録媒体に対し情報記録を行った。2
値による書き込み方法では、いずれの媒体でも約119
MBもの大量の情報を記録できることが確認された。ま
た、図7に示したような4階調による書き込み方法によ
れば、さらに大容量の約218MBもの情報記録が可能
であることが確認された。
【0107】また、同様のレーザ書き込み装置を用い
て、本欄末尾記載のNo.12の媒体に対し、図8に示
したような4色による書き込み方法によって1270d
piで情報記録を行った結果、約54MBの情報記録が
可能であった。
【0108】なお、本実施例においても、情報記録部1
05を、図17又は図24に示すようなロール状に巻か
れた感熱記録媒体を使用できる構成とすることも可能で
あることは当然である。
【0109】《実施例4》本発明のもう1つの実施例に
よれば、情報記録装置100の情報記録部105は図2
6に簡略化して示すような構成とされる。図26におい
て、301〜305は挿入口309より挿入された感熱
記録媒体306を図中左方へ搬送し、最終的に排出口3
10より排出するための搬送ローラである。307は書
き込み手段としてのサーマルヘッド(又はレーザ書き込
み装置)である。サーマルヘッド(又はレーザ書き込み
装置)307の手前に、書き込み回数認識用マークP
(図6参照)の読み取りのための読み取りセンサ308
が設けられている。なお、感熱記録媒体の位置制御など
のための別の光センサなども設けられるが、図中省略さ
れている。
【0110】本実施例の情報記録装置100は、図6に
示すような記録形態で感熱記録媒体上に情報を記録する
ことができるが、この場合の情報記録動作を図27のフ
ローチャートに沿って説明する。
【0111】記録制御部107は、搬送ローラ301〜
305を駆動して情報記録媒体306の搬送を開始する
(ステップS150)。感熱記録媒体306先端部分の
書き込み回数認識用マークPが読み取りセンサ308を
通過すると、その読み取り信号に基づいて記録制御部1
07は書き込み回数を認識する(ステップS151)。
図6に関連して説明したように、書き込み回数認識用マ
ークPの濃度、サイズ、色又は形状と、書き込み回数と
の間に一定の関係が定義されているため、読み取り信号
によって書き込み回数を容易に認識できる。なお、読み
取りセンサ308としては、書き込み回数認識用マーク
Pの濃度、サイズ、色又は形状を読み取ることができる
ようなセンサが用いられることは当然である。
【0112】記録制御部107は、認識した書き込み回
数が最大回数に達しているかチェックし、最大回数に達
しているとき、つまり感熱記録媒体にこれ以上の書き込
みが不可能と判定したときには(ステップS152,Y
es)、情報記録を行わずに感熱記録媒体をそのまま排
出させるととも、システム制御部123にその旨を通知
し、システム制御部123は記録しようとしている書き
込み情報の供給元へエラーを表示させるなどの処理を行
う(ステップS153)。
【0113】認識した書き込み回数が最大回数未満であ
るときには(ステップS152,No)、今回の書き込
み領域(図6のC1〜C4)の先端がサーマルヘッド
(又はレーザ書き込み装置)307による書き込み位置
に到達した時点から情報書き込みを開始し、また書き込
み回数認識用マークPが書き込み位置を通過する時に、
同マークPを、認識した書き込み回数に1を加えた回数
に対応した濃度、サイズ、色又は形状に書き換える(ス
テップS154)。
【0114】なお、書き込み回数認識用情報として、例
えば図28に示すように、情報書き込み時に書き込み回
数に対応した数のマークPを媒体の特定位置に記録し、
次の情報書き込みの際に読み取ったマークPの数によっ
て書き込み回数を認識するようにしてもよいことは明ら
かである。また、書き込み回数認識用情報を数字、文字
などとして記録することも可能である。
【0115】本実施例の情報記録装置100の動作は、
以上説明した以外は前記実施例1と同様である。
【0116】本実施例の1つの変形例によれば、図31
及び図32に示すように、未記録状態の感熱記録媒体4
51を複数枚収容するための第1の媒体トレイ装置45
2と、既記録状態の感熱記録媒体453を複数枚収容す
るための第2の媒体トレイ装置454とが情報記録部1
05に付設される。これら2つの媒体トレイ装置45
2,454は不図示のエレベータ機構により一体的に上
下移動が可能である。媒体トレイ装置452には、収容
された感熱記録媒体の有無を検知するためのセンサ45
5と、感熱記録媒体を繰り出すための繰り出しローラ4
56が設けられる。媒体トレイ装置454にも、同様の
センサ457と繰り出しローラ458が設けられてい
る。また、情報記録部105の媒体挿入口の前に、繰り
出しローラ456又は458より繰り出された感熱記録
媒体を1枚ずつ分離して情報記録部105に搬入するた
めの繰り込みローラ460と分離板461が設けられ
る。このような媒体トレイ装置452,454の動作は
記録制御部107によって制御される。
【0117】以下、図33のフローチャートに沿って説
明する。この変形例においては、システム制御部123
は、未記録状態媒体に対する情報記録処理を要求された
場合には、記録制御部107によって媒体トレイ装置4
52,454を図31に示した位置に移動させて未記録
状態の感熱記録媒体451を使用媒体として選択し、既
記録状態媒体に対する追記処理又は消去処理を要求され
た場合には媒体トレイ装置452,454を図32に示
した位置に移動させて既記録状態の感熱記録媒体453
を使用媒体として選択する(ステップS200)。そし
て、使用媒体として未記録状態の感熱記録媒体媒体45
1を選択した場合には(ステップS201,Yes)、
感熱記録媒体451を情報記録部105に搬送して要求
された新規の情報記録処理を実行させる制御を行う(ス
テップS202)。
【0118】一方、既記録状態の感熱記録媒体453を
使用媒体として選択した場合には(ステップS201,
No)、システム制御部123は、記録制御部107に
感熱記録媒体453を情報記録部105に搬送させて同
媒体の記録状態の確認を行わせる制御を行う(ステップ
S203)。すなわち、図27に関連して説明したよう
に、感熱記録媒体453上の書き込み回数認識用情報を
読み取らせて書き込み回数を認識させる。この後に、要
求された処理、すなわち、情報の追記処理、又は、図1
4に関連して説明した消去処理を実行するための制御を
行う(ステップS204)。
【0119】このように、未記録状態の媒体に対して
は、その記録状態の確認手順を省いて処理を効率的に実
行し、また、既記録状態の媒体に対しては、記録状態を
確認した上でを適切に処理を実行することができる。
【0120】なお、既記録状態媒体用の媒体トレイ装置
454に、感熱記録媒体上の書き込み回数認識用情報を
読み取るためのセンサを設けることもできる。この読み
取りセンサを、媒体検知用のセンサ457と兼用させて
もよい。この場合、既記録状態の感熱記録媒体453が
情報記録部105に搬入される際に、読み取りセンサに
よって書き込み回数認識用情報を読み取らせることによ
り、同媒体が情報記録部105の内部に取り込まれる前
の時点で記録状態確認(ステップS203)を実行し、
迅速に追記処理などの処理(ステップS204)へ移行
することが可能となる。この場合、情報記録部105の
内部には書き込み回数認識用情報の読み取り手段を設け
る必要はない。
【0121】《実施例5》本発明のもう1つの実施例に
よれば、情報記録装置100の主要部がパソコンなどの
コンピュータの5インチ増設ベイ又は3.5インチ増設
ベイに装着可能な増設ユニットとして構成され、これを
増設することによりコンピュータの機能を利用して情報
記録装置100の機能を遂行する。換言すれば、増設ユ
ニットとコンピュータとの協働により情報記録装置10
0を実現するもので、このような実現形態も本発明に包
含される。
【0122】図34に増設ユニットのブロック構成の一
例を示す。ここに示す例では、情報記録装置100の構
成要素のうち、情報記録部105、記録制御部107、
記憶部109だけが増設ユニット500上に実装され、
これら各部はバスインターフェース部502を介してコ
ンピュータ503のバス(例えばPCIバス)504と
接続される。情報記録装置100のシステム制御部12
3及びエンコード処理部111の機能はコンピュータ5
03のハードウェアを利用してソフトウェアによって実
現される。また、情報記録装置100の操作パネル部1
15の機能は、コンピュータ503に装備されているキ
ーボード、マウス、タッチパネル、ディスプレイなどを
利用して実現される。内部書き込み情報供給部113の
機能は、コンピュータ503に装備されている各種媒体
のドライブ装置を利用して実現される。言うまでもない
ことであるが、コンピュータ503上のアプリケーショ
ンソフトウェアによって作成された文書なども、書き込
み情報として利用し得る。外部の書き込み情報供給元と
しての外部のパソコンや画像入力機器との接続は、コン
ピュータ503の装備する各種インターフェースを利用
して行われる。なお、記憶部109は、感熱記録媒体に
書き込み可能なデータだけを記憶するために利用され、
書き込み情報の元の電子ファイルや、その圧縮ファイル
の記憶にはコンピュータ503のメモリやハードディス
クなどが利用される。
【0123】増設ユニット500は、例えば図35に示
すような外観を持つユニットとして実現される。情報記
録部105は扁平なケース510内に実装される。ケー
ス510の前面に設けられた開口部511より、例えば
フロッピィディスクと同様の大きさにカットされた感熱
記録媒体を情報記録部105に挿入して情報記録や消去
処理を行わせることができ、処理後の感熱記録媒体は開
口部511より排出される。記録制御部107、記憶部
109及びバスインターフェース部502は回路基板5
12に実装される。この回路基板512の例えば後端
に、コンピュータ503のバス504との接続のための
コネクタ513が設けられる。
【0124】このような構成とすると、増設ユニット5
00をコンピュータの増設ベイに装着し、必要なソフト
ウェアをコンピュータにインストールするだけで、本発
明の情報記録装置100を安価に実現することができ
る。
【0125】また、コンピュータの装備する各種インタ
ーフェース、例えば、パラレルインターフェース、シリ
アルインターフェース、赤外線インターフェース、Blue
toothのような電波を用いるインターフェース、さらに
は10Base-Tや100Base-T等のネットワークインターフェ
ース、モデムなどを利用できため、様々な機器とのロー
カル接続又はリモート接続を容易かつ安価に行うことが
できる。
【0126】また、コンピュータの機能を広く利用でき
ため、感熱記録媒体に記録しようとする電子ファイルの
内容と、そのエンコード処理後の書き込み情報(コード
情報とサムネールなどのインターフェース情報)をパソ
コンのディスプレイに表示するというような機能も容易
に追加することができる。また、図示しないが、増設ユ
ニット500を装着したコンピュータ503に、点字出
力装置を接続することによって、エンコード処理前後の
書き込み情報を点字出力させることも容易である。ま
た、増設ユニット500が装着されるコンピュータには
一般にPCM音源などを有するサウンドカードが実装さ
れており、音声を出力することが可能であるため、エン
コード前の書き込み情報の内容を音声として出力して確
認できるようにすることも容易である。
【0127】なお、以上説明した各実施例及びその変形
例による情報記録装置に、同装置によって感熱記録媒体
に記録されたコード情報を読み取り、人間が直接理解可
能な情報にデコードしてディスプレイやプリンタに出力
するための手段を付加することも可能であることは言う
までもない。
【0128】《感熱記録媒体の例》 <No.1> サーマルプロッタ用フィルム(TF3101-S
リコー製) サイズ:210×310mmにカットして使用 厚み:
116μm <No.2> サーマルプロッタ用フィルム(TF3101-S
リコー製) サイズ:310mm幅ロール形式 厚み:116μm <No.3> サーマルプロッタ用フィルム(TF3100-S
リコー製) サイズ:210×310mmにカットして使用 厚み:
91μm <No.4> サーマルプロッタ用フィルム(TF3100-S
リコー製) サイズ:310mm幅ロール形式 厚み:91μm <No.5> 合成紙ベース感熱紙(120CC-S リコー
製) サイズ:210×297mm 厚み:66μm <No.6> 感熱紙(130LHB リコー製) サイズ:210×297mm 厚み:64μm <No.7> 熱可逆性記録フィルム 記録層:下記組成物よりなる溶液とメリシン酸7部をシ
ェーカーにて均一分散した液を塗布乾燥したもの ・HOOC(CH2)5NHCO(CH2)10CONH
(CH2)5COOH1.2部 ・エイコサンニ酸(岡村製油社 SL−20−90)
1.8部 ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイ
ト社 VYHH)38部 ・ジメチルホルムアミド 230部 基板:100μm厚みのPETフィルム サイズ:210×297mm <No.8> 可逆性感熱発色記録フィルム 記録層:下記組成物よりなる溶液を基板に塗布乾燥した
もの ・ドコシルホスホン酸 18部 ・2−(N−メチル−o−クロロアニリノ)−6−ジブ
チルアミノフルオラン5部 ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイ
ト社製VYHH)33部 ・3,4−ジヒドロ−2H−ビラン 225部 基板:100μm厚みのPETフィルム サイズ:210×297mm <No.9> 光吸収層を持つ熱可逆性記録フィルム 光吸収層:フタロシアニン系染料+透明樹脂層 記録層:下記組成物よりなる溶液とメリシン酸7部をシ
ェーカーにて均一分散した液を塗布乾燥したもの ・HOOC(CH2)5NHCO(CH2)10CONH
(CH2)5COOH1.2部 ・エイコサンニ酸 (岡村製油社 SL−20−90)
1.8部 ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイ
ト社 VYHH)38部 ・ジメチルホルムアミド 230部 基板:100μm厚みのPETフィルム サイズ:210×297mm <No.10> 可逆性感熱発色記録フィルム 光吸収層:フタロシアニン系染料+透明樹脂層 記録層:下記組成物よりなる溶液を基板に塗布乾燥した
もの ・ドコシルホスホン酸 18部 ・2−(N−メチル−o−クロロアニリノ)−6−ジブ
チルアミノフルオラン5部 ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイ
ト社製VYHH) 33部 ・3,4−ジヒドロ−2H−ビラン 225部 基板:100μm厚みのPETフィルム サイズ:210×297mm <No.11> TAフィルム Thermo-Autochrome Paper RA5-G100(富士写真フィルム
社製) サイズ:A5サイズ <No.12> 光書き込みタイプTAフィルム Thermo-Autochrome Paper RA5-G100(富士写真フィルム
社製)に光吸収層を設けた媒体 光吸収層:フタロシアニン系染料+透明樹脂層 サイズ:A5サイズ
【0129】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明に
よれば、大量の文書情報の保存、配布、携帯が可能な印
刷物を容易に作成可能となる。文書情報の修正、関連文
書情報の追加などに容易に対応可能となる。感熱記録媒
体の繰り返し使用が可能となる。ロール状感熱記録媒体
を無駄なく経済的に使用可能となる。様々な情報供給元
から供給される情報を記録することができる。情報記録
装置を様々な機器と接続して多様なシステムを構築する
ことができる。パソコンなどのコンピュータを利用して
情報記録装置を安価に実現できる、等々の効果を得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報記録装置のブロック構成の一
例を示すブロック図である。
【図2】感熱記録媒体上の記録例を示す図である。
【図3】感熱記録媒体上の記録例を示す図である。
【図4】感熱記録媒体上の記録例を示す図である。
【図5】感熱記録媒体上の記録例を示す図である。
【図6】感熱記録媒体上の記録例を示す図である。
【図7】4階調の濃度を用いたコード情報の記録例を示
す図である。
【図8】4色を用いたコード情報の記録例を示す図であ
る。
【図9】情報記録部の構成例を示す概略図である。
【図10】書き込み密度指定の説明のためのフローチャ
ートである。
【図11】追記時の制御手順を説明するためのフローチ
ャートである。
【図12】可逆性感熱記録媒体を説明するための模式図
である。
【図13】可逆性感熱記録媒体を説明するための模式図
である。
【図14】消去モードの説明のためのフローチャートで
ある。
【図15】書き込み情報に対する処理を説明するための
フローチャートである。
【図16】情報記録部の構成例を示す概略図である。
【図17】情報記録部の構成例を示す概略図である。
【図18】媒体長制御の説明のためのフローチャートで
ある。
【図19】媒体長制御の説明のためのフローチャートで
ある。
【図20】媒体長制御の説明のためのフローチャートで
ある。
【図21】媒体長制御の説明のためのフローチャートで
ある。
【図22】記録層のない始端部分を有するロール状感熱
記録媒体の斜視図である。
【図23】始端にフィルムが後付けされたロール状感熱
記録媒体の斜視図である。
【図24】情報記録部の構成例を示す概略図である。
【図25】光吸収層を持つ感熱記録媒体の説明図であ
る。
【図26】情報記録部の構成例を示す概略図である。
【図27】書き込み履歴認識用情報を利用する情報記録
処理を説明するためのフローチャートである。
【図28】書き込み履歴認識用情報の例を示す図であ
る。
【図29】感熱記録媒体に記録される位置検出用情報の
例を示す図である。
【図30】情報記録部に媒体トレイ装置を付設した構成
を示す概略図である。
【図31】情報記録部に2つの媒体トレイ装置を付設し
た構成を示す概略図である。
【図32】情報記録部に2つの媒体トレイ装置を付設し
た構成を示す概略図である。
【図33】未記録媒体と既記録媒体に対する記録処理を
説明するためのフローチャートである。
【図34】コンピュータの増設ベイに装着可能な情報記
録装置の構成例を示すブロック図である。
【図35】増設ユニットの外観例を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 情報記録装置 105 情報記録部 107 記録制御部 109 記憶部 111 エンコード処理部 123 システム制御部 115 操作パネル部 117,119,121,122 外部インターフェー
ス部 A インターフェース領域 B コード領域 C1 初回書き込み領域 C2〜C4 追記領域 P 書き込み回数認識用マーク(書き込み履歴認識用情
報)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅野 忠明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 石間 和己 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鈴木 伸一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山田 征史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C055 JJ00 JJ07 JJ12 2C087 AA15 AB05 AC05 BA01 BB11 BC12 BD07 BD40 CA05 DA02

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱記録媒体に情報を記録する情報記録
    手段と、 情報記録手段の動作を制御する制御手段と、 文書の内容の少なくとも一部を人間が直接的に理解可能
    な形で表現するためのインターフェース情報と、文書の
    内容を人間が直接的には理解不可能な形で表現するため
    のコード情報とを記憶するための記憶手段とを有し、 記憶手段に記憶されているインターフェース情報及びコ
    ード情報が、制御手段の制御下で情報記録手段によって
    同一の感熱記録媒体に記録されることを特徴とする情報
    記録装置。
  2. 【請求項2】 感熱記録媒体に対しコード情報が3階調
    以上の濃度を用いて記録されることを特徴とする請求項
    1記載の情報記録装置。
  3. 【請求項3】 感熱記録媒体に対しコード情報が3以上
    の色を用いて記録されることを特徴とする請求項1記載
    の情報記録装置。
  4. 【請求項4】 情報記録手段は、光吸収層を有する感熱
    記録媒体にレーザ光によって情報記録を行うものである
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の情報記録装
    置。
  5. 【請求項5】 感熱記録媒体に対するコード情報の書き
    込み密度が可変であることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか1項記載の情報記録装置。
  6. 【請求項6】 追記モードを有し、追記モードにおい
    て、制御手段は情報記録手段で感熱記録媒体上の複数領
    域中の選択した領域にインターフェース情報及びコード
    情報を記録させることを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか1項記載の情報記録装置。
  7. 【請求項7】 感熱記録媒体上の書き込み履歴認識用情
    報を読み取るための手段を有し、この手段により読み取
    られた書き込み履歴認識用情報に基づいて、制御手段は
    インターフェース情報及びコード情報を記録すべき感熱
    記録媒体上の領域を選択することを特徴とする請求項6
    記載の情報記録装置。
  8. 【請求項8】 制御手段は、感熱記録媒体に対するイン
    ターフェース情報及びコード情報の記録時に、情報記録
    手段によって感熱記録媒体上の書き込み履歴認識用情報
    の書き換えを行わせることを特徴とする請求項7記載の
    情報記録装置。
  9. 【請求項9】 消去モードを有し、消去モードにおい
    て、制御手段は情報記録手段で感熱記録媒体に記録され
    た情報を消去させることを特徴とする請求項1乃至8の
    いずれか1項記載の情報記録装置。
  10. 【請求項10】 複数枚の感熱記録媒体を収容可能な、
    情報記録手段に感熱記録媒体を供給するための媒体トレ
    イ装置を有することを特徴とする請求項1乃至9のいず
    れか1項記載の情報記録装置。
  11. 【請求項11】 複数枚の未記録状態の感熱記録媒体を
    収容可能な、情報記録手段に未記録状態の感熱記録媒体
    を供給するための第1の媒体トレイ装置と、複数枚の既
    記録状態の感熱記録媒体を収容可能な、情報記録手段に
    既記録状態の感熱記録媒体を供給するための第2の媒体
    トレイ装置とを有し、制御手段によって選択された第1
    の媒体トレイ装置又は第2の媒体トレイ装置より供給さ
    れる感熱記録媒体に対し情報記録手段により情報記録が
    行われることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1
    項記載の情報記録装置。
  12. 【請求項12】 制御手段は、第2の媒体トレイ装置よ
    り供給される感熱記録媒体に情報記録が行われる場合に
    のみ感熱記録媒体の記録状態の確認を行うことを特徴と
    する請求項11記載の情報記録装置。
  13. 【請求項13】 情報記録手段はロール状に巻かれた感
    熱記録媒体に情報記録を行うものであり、制御手段は、
    感熱記録媒体に記録される情報の量に応じて、その記録
    に使用される媒体長を制御することを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか1項記載の情報記録装置。
  14. 【請求項14】 制御手段は、記録される情報の量に応
    じて、その記録に使用される媒体長を複数の定形媒体長
    の中から選択することを特徴とする請求項13記載の情
    報記録装置。
  15. 【請求項15】 感熱記録媒体は、始端に記録層のない
    一定長部分が設けられるか又は一定長のフィルムが後付
    けされた、ロール状に巻かれたものであり、制御手段
    は、感熱記録媒体が最初に使用される時に、感熱記録媒
    体の始端の一定長部分を通過した位置より情報記録を開
    始させるように情報記録手段を制御することを特徴とす
    る請求項1乃至5、13、14のいずれか1項記載の情
    報記録装置。
  16. 【請求項16】 制御手段は、情報記録手段に、感熱記
    録媒体に対しインターフェース情報及びコード情報とと
    もに位置検出用情報を記録させることを特徴とする請求
    項1乃至15のいずれか1項記載の情報記録装置。
  17. 【請求項17】 情報供給元より供給された情報からコ
    ード情報を生成する手段を有することを特徴とする請求
    項1乃至16のいずれか1項記載の情報記録装置。
  18. 【請求項18】 情報供給元より供給された情報からイ
    ンターフェース情報を生成する手段を有することを特徴
    とする請求項1乃至16のいずれか1項記載の情報記録
    装置。
  19. 【請求項19】 情報供給元より供給された情報からコ
    ード情報及びインターフェース情報を生成する手段を有
    することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項
    記載の情報記録装置。
  20. 【請求項20】 情報供給元より供給された圧縮情報を
    解凍する手段を有することを特徴とする請求項1乃至1
    9のいずれか1項記載の情報記録装置。
  21. 【請求項21】 情報供給元とのネットワーク接続のた
    めのインターフェース手段を有することを特徴とする請
    求項1乃至20のいずれか1項記載の情報記録装置。
  22. 【請求項22】 感熱記録媒体に記録されるコード情報
    の元の文書内容を出力デバイスに出力するためのインタ
    ーフェース手段を有することを特徴とする請求項1乃至
    21のいずれか1項記載の情報記録装置。
  23. 【請求項23】 コンピュータのバスとのインターフェ
    ース手段をさらに有し、少なくとも、このインターフェ
    ース手段、情報記録手段、制御手段及び記憶手段がコン
    ピュータの増設ベイに装着可能なユニットに実装されて
    なる請求項1乃至22のいずれか1項記載の情報記録装
    置。
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