JP2007174111A - 印刷指示装置、印刷装置、印刷方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子文書の媒体への印刷指示を受け付ける印刷指示受付部11と、電子文書を文書PDLに変換する文書PDL生成部12と、電子文書の画像と重畳して印刷する識別情報及び位置情報を示すコード画像を生成するコード画像生成部13と、電子文書から参照情報及びその位置を取得する参照情報取得部14と、参照情報をそれが印刷される媒体の識別情報及び位置情報に対応付けて参照情報テーブルに登録する登録部15と、文書PDL生成部12が生成した文書PDLに対しコード画像生成部13が生成したコード画像を示すPDLコマンドを挿入して出力用PDLを生成する出力用PDL生成部16とを備える。
【選択図】図2
Description
しかしながら、特許文献1では、用紙上の座標情報と定形フォームの項目情報とを予め対応付けて管理しておく必要があり、オンデマンドで参照情報付きの電子文書を印刷し、印刷物から参照情報を辿って所望の情報又は機能にアクセスすることができないという問題点があった。
また、特許文献2は、そもそも用紙上に座標を示す画像を印刷していないので、用紙上の任意の領域に書いた手書き文字を電子化して保存する等の処理を行えるものではない。
即ち、従来、オンデマンドで電子文書を印刷した媒体について、手書き文字の電子化の可能性を維持しつつ、参照情報を辿って所望の情報又は機能にアクセスできるようにする技術は存在しなかった。
ここで、登録手段は、例えば、参照情報と、電子文書内の参照情報の存在位置又は付加位置に対応する媒体内の位置情報との対応情報を、管理情報として登録することができる。
ここで、登録手段は、例えば、参照情報と、識別情報と、電子文書内の参照情報の存在位置又は付加位置に対応する媒体内の位置情報との対応情報を、管理情報として登録することができる。
図1は、本実施の形態が適用されるシステムの構成の一例を示したものである。このシステムは、少なくとも、電子文書の印刷を指示する端末装置100と、電子文書を蓄積する文書リポジトリ200と、電子文書の画像とコード画像との重畳画像を印刷する画像形成装置400とがネットワーク900に接続されることにより構成されている。また、このシステムは、画像形成装置400にて出力される印刷物500と、印刷物500に文字又は図形を記録し、その文字又は図形の軌跡を読み取るペンデバイス600とを含む。更に、ネットワーク900には、ペンデバイス600から受信した軌跡と、文書リポジトリ200から取得した電子文書とを重ね合わせて表示する端末装置700も接続されている。
まず、端末装置100は、文書リポジトリ200から印刷対象の電子文書を取得する(A)。そして、画像形成装置400に対し、この電子文書の印刷を指示する(B)。このとき、端末装置100は、印刷に関するパラメータである印刷属性を指定する。この印刷属性には、通常の印刷と同様、用紙サイズ、向き、両面印刷等が含まれる。また、コード画像に関し、コード画像を印刷すべき領域の指定等が含まれてもよい。
この電子文書の印刷指示を受けると、画像形成装置400は、電子文書の画像にコード画像を重畳した画像を紙等の媒体に印刷し、印刷物500を出力する(C)。この場合、コード画像は、識別情報に対応する識別コードと、位置情報に対応する位置コードとを画像化したものである。或いは、その他の情報である付加情報を含めて画像化したものであってもよい。尚、電子文書の画像とコード画像とを重畳する処理は、端末装置100で行ってもよいし、画像形成装置400で行ってもよい。
また、位置情報とは、個々の媒体上の座標位置(X座標、Y座標)を特定するための情報である。例えば、媒体の左上点を原点とし、媒体の右方向にX軸をとり、下方向にY軸をとることにより設定した座標系で、座標を表すことが考えられる。
更に、付加情報としては、印刷指示を行ったユーザの識別情報や、コピー禁止であるかどうかの情報等がある。
その後、端末装置700は、ペンデバイス600から受信した識別情報に基づいて、印刷物500に印刷された文書画像の元となる電子文書を文書リポジトリ200から取得する(F)。そして、文書リポジトリ200から取得した電子文書と、ペンデバイス600から取得した情報とを重ね合わせて表示する。
また、ペンデバイス600から軌跡情報を受信した場合、この軌跡情報は、印刷物500上での筆記位置に対応する電子文書上の位置に重ね合わせて表示される。これは、ペンデバイス600で読み取ったコード画像に筆記位置の情報が含まれるので、その情報から電子文書の表示イメージにおける対応する位置が特定できるからである。
尚、本明細書では、「電子文書」の文言を用いるが、これは、テキストを含む「文書」を電子化したデータのみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクターデータかによらない)、その他の印刷可能な電子データも含めて「電子文書」としている。
そして、このように、参照情報と媒体の識別情報及び位置情報との対応を保持しておくことにより、ペンデバイス600で媒体上の特定の位置を指定し、その位置に対応する参照情報を辿って所望の情報又は機能へアクセスすることが可能となる。即ち、図1では、端末装置700のディスプレイに電子文書とペンデバイス600による軌跡が重ね合わせて表示されているが、本実施の形態のように参照情報を管理しておけば、参照情報を辿って取得されたWebページや、参照情報を辿って実行されたアプリケーションプログラムの処理結果等を端末装置700のディスプレイに表示することも可能となる。
以下、この端末装置100の構成及び動作について説明する。
図2は、端末装置100の機能構成を示した図である。
図示するように、端末装置100は、印刷指示受付部11と、文書PDL生成部12と、コード画像生成部13と、参照情報取得部14と、登録部15と、出力用PDL生成部16とを備えている。
文書PDL生成部12は、印刷指示受付部11から渡された電子文書を、画像形成装置400が画像形成を行うためのコマンド列からなるPDL(Page Description Language)ファイルである文書PDLファイルに変換する。
コード画像生成部13は、印刷指示受付部11からコード画像生成指示があると、後で詳述するフォーマットのコード画像を生成し、色を指定して出力用PDL生成部16に出力する。
登録部15は、参照情報取得部14が取得した参照情報を、媒体ID及び矩形情報と対応付けた管理情報としての参照情報テーブルを図示しない記憶装置に登録する。ここで、記憶装置は、どこに設けられていてもよいが、例えば、文書リポジトリ200等、ネットワークに接続された各装置等から共通にアクセス可能なコンピュータに設けるのが望ましい。
まず、図3に、電子文書の作成、編集、印刷等を行うアプリケーションプログラムの表示画面190を示す。
この表示画面190において、メニューバー191から「ファイル」を選択すると、図示するようなプルダウンメニュー192が表示される。このプルダウンメニュー192に表示された項目のうち、「印刷(P)」は、参照情報を埋め込まずに通常の印刷を行うための選択項目である。一方、「参照情報付き印刷(R)」は、参照情報を埋め込んで印刷を行うための選択項目である。
従って、本実施の形態では、「参照情報付き印刷(R)」が選択された場合の動作を説明する。即ち、以下で、「印刷指示」というときは、「参照情報付き印刷(R)」を選択することによる印刷指示を指す。尚、ここでは、電子文書はそのままの大きさで媒体の全面に印刷され、電子文書の特定の位置情報で表される部分の画像は、媒体内の同じ位置情報で表される位置に印刷されるものとする。
図4は、印刷指示受付部11の動作の流れを示したフローチャートである。
まず、印刷指示受付部11は、印刷指示があるかどうかを監視する(ステップ111)。即ち、印刷指示がなければ、ステップ111を繰り返し、印刷指示があれば、印刷属性を取得する(ステップ112)。印刷属性には、用紙サイズ、向き、両面印刷等が含まれる。また、印刷指示には、印刷対象の電子文書を特定するための情報も含まれている。
次に、印刷指示受付部11は、電子文書が印刷される媒体を一意に識別する媒体IDを取得する(ステップ113)。尚、媒体IDは、所定のサーバコンピュータから発行してもらうことにより取得することができる。
そして、最後に、文書PDL生成部12に対し電子文書を渡して文書PDLへの変換を指示する(ステップ117)。
図5は、コード画像生成部13の動作の流れを示したフローチャートである。
まず、コード画像生成部13は、印刷指示受付部11からコード画像生成指示があるかどうかを監視する(ステップ131)。即ち、コード画像生成指示がなければ、ステップ131を繰り返し、コード画像生成指示があれば、識別コードを生成する(ステップ132)。
具体的には、電子文書が印刷される紙等の媒体の識別情報を所定の符号化方式により符号化する。この符号化には、例えば、既知の誤り訂正符号であるRS(リードソロモン)符号やBCH符号を用いることができる。また、誤り検出符号として、位置情報のCRC(Cyclic Redundancy Check)やチェックサム値を計算し、それを冗長ビットとして付加することもできる。
そして、この符号化された識別情報を、コード情報として埋め込む形式に変換する。例えば、第三者による解読が困難になるように、符号化された識別情報における各ビットの配置を、疑似乱数等により入れ替えたり暗号化したりすることができる。また、識別コードが2次元配置される場合は、ビット値をコードの配置と同様に2次元配置しておく。
具体的には、電子文書が印刷される媒体のサイズに応じた位置情報を所定の符号化方式により符号化する。この符号化には、識別情報の符号化に使用したのと同様の方式を使用することができる。また、位置情報は、疑似雑音系列の一種であるM系列を利用して表すこともできる。ここで、M系列は、k段の線形シフトレジスタで生成できる最大周期の系列であり、その周期は2k−1である。また、M系列中の任意の位置から取り出した連続するkビットの部分系列がM系列中に1度しか現われないという性質を持っている。この性質により、連続したkビットの部分系列ごとに位置情報を対応させておけば、部分系列を検出することで位置情報を特定することができる。
そして、この符号化された位置情報を、コード情報として埋め込む形式に変換する。例えば、第三者による解読が困難になるように、符号化された位置情報における各ビットの配置を、疑似乱数等により入れ替えたり暗号化したりすることができる。また、位置コードが2次元配置される場合は、ビット値をコードの配置と同様に2次元配置しておく。
また、識別コード及び位置コードの各ビットに後述のパターン画像を割り当てることにより、コード画像を生成する(ステップ135)。
そして、最後に、コード画像生成部13は、色指定がなされたコード画像を出力用PDL生成部16に出力する(ステップ137)。
図6(a)〜(c)は、上述したコード画像を説明するための図である。図6(a)は、不可視画像として形成される2次元コード配列を模式的に示している。また、図6(b)は、図6(a)における2次元コード配列の1単位である2次元コードを拡大して示した図である。更に、図6(c)は、バックスラッシュ「\」とスラッシュ「/」のパターン画像を説明するための図である。
また、識別コードは、2ビット×8ビット及び6ビット×2ビットの矩形領域に配置されており、合計28ビットの識別情報を格納できる。識別情報として28ビットを使用した場合は、228通り(約2億7千万通り)の識別情報を表現できる。識別コードも位置コードと同様に、28ビットの中に誤り検出や誤り訂正のための冗長ビットを含めることができる。
また、図6(c)に示す例では、パターン画像を使用してビット値の符号化を説明しているが、パターン画像以外を採用してもよい。例えば、ドットのON/OFFや、ドットの位置を基準位置からずらす方向により符号化することも可能である。
図7は、参照情報取得部14の動作の流れを示したフローチャートである。
まず、参照情報取得部14は、印刷指示受付部11から参照情報取得指示があるかどうかを監視する(ステップ141)。即ち、参照情報取得指示がなければ、ステップ141を繰り返し、参照情報取得指示があれば、印刷指示受付部11から渡された電子文書の各ページに対し、以下の処理を行う。尚、参照情報取得指示には、印刷指示受付部11にて取得された媒体IDも含まれるものとする。
このように、参照情報を検索して、参照情報があったなら、媒体IDと矩形情報と参照情報とを対応付けて蓄積する処理を、そのページに参照情報がなくなるまで続け、参照情報がなくなれば、他のページがあるかどうかを判定する(ステップ147)。
ここで、他のページがあれば、ステップ142〜146の処理を繰り返すが、他のページがなければ、登録部15に対し、メモリに蓄積された媒体IDと矩形情報と参照情報との対応を出力する(ステップ148)。
図8は、ここで登録される参照情報テーブルの内容の一例を示す図である。
ここで、矩形情報は、上述したように、矩形領域の左上点の座標と右下点の座標で表している。例えば、媒体ID「00000001」から取得された1つ目の参照情報の存在位置(付加位置)は、左上点の座標が(x11,y11)で、右下点の座標が(x12,y12)の矩形領域であることが分かる。
尚、参照情報としては、所定の機能を実行するための参照情報もあるが、ここでは、所定の情報にアクセスするための参照情報のみを想定している。
その後、登録部15は、出力用PDL生成部16に対し、参照情報の登録を完了した旨を伝える。
そして、この出力用PDLを画像形成装置400に送信することで、画像形成装置400では、不可視トナーでコード画像が印刷されることとなる。
図9は、画像形成装置400の構成の一例を示した図であり、所謂タンデム型の機構を示している。尚、この画像形成装置400は、本来、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの現像器を有する画像形成装置において、黒(K)を不可視(I)に交換したものである。
この画像形成装置400は、各色の階調データに対応して画像形成を行う画像プロセス系410、記録用紙(シート、媒体)を搬送するシート搬送系430、画像形成装置400全体を制御する画像出力制御部441、例えばパーソナルコンピュータやスキャナユニット445等に接続され、受信したPDLデータを解釈して画像データに変換する機能や、画像データに対して所定の画像処理を施す機能を持つ画像処理系であるIPS(Image Processing System)442を備えている。本構成例では、プリント処理を行う機能とスキャン系処理を行う機能を併せ持ったものをIPSと表現しているが、それぞれ別モジュールとして実現してもよい。尚、図9は、画像形成装置400をユーザが操作する側(手前側)から見た図である。
まず、図2の出力用PDL生成部16で生成された出力用PDLが、IPS442に入力される。IPS442は、入力されたPDLに対し、PDLのコマンドを解釈して出力用画像を生成する等の所定の画像処理を施す。画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、不可視(I)の4色の色材階調データに変換され、各画像形成ユニット411Y,411M,411C,411Iのレーザ露光器414に出力される。
例えば、媒体IDの代わりに、文書を一意に識別する文書IDやページを一意に識別するページIDを用いてもよい。そして、媒体内の位置情報に代えて、前者の場合においては文書内の位置情報を、後者の場合においてはページ内の位置情報を用いてもよい。但し、このような情報の対応を参照情報テーブルに保持する場合は、媒体に印刷するコード画像に含める媒体ID及び媒体内の位置情報を、文書ID及び電子文書内の位置情報(ページID及びページ内の位置情報)に変換する変換テーブルも併せて生成する必要がある。このような構成にすれば、媒体上の任意の位置が指定された場合に、変換テーブルを参照してその位置に対応する電子文書上の位置を特定し、参照情報テーブルを参照してその電子文書上の位置に対応する参照情報を取得することができる。尚、このような変換テーブルを用いる方法を採用すれば、本実施の形態で考慮しなかった拡大/縮小印刷や、N−up印刷にも対応することができる。
Claims (9)
- 媒体に印刷すべき電子文書を取得する文書取得手段と、
前記媒体内の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記電子文書の画像と前記位置情報の画像との重畳画像の印刷を印刷機構に指示する指示手段と、
前記電子文書から所定の情報又は機能への参照情報を取得する参照情報取得手段と、
前記位置情報に基づいて前記参照情報を得ることを可能にするための管理情報を登録する登録手段と
を備えたことを特徴とする印刷指示装置。 - 前記指示手段は、前記位置情報の画像の印刷を、特定の波長の光を吸収する不可視トナーを用いて行うよう指示することを特徴とする請求項1記載の印刷指示装置。
- 前記参照情報取得手段は、前記電子文書の付加情報から前記参照情報を取得することを特徴とする請求項1記載の印刷指示装置。
- 前記登録手段は、前記参照情報と、前記電子文書内の当該参照情報の存在位置又は付加位置に対応する前記媒体内の位置情報との対応情報を、前記管理情報として登録することを特徴とする請求項1記載の印刷指示装置。
- 前記電子文書又は前記媒体の識別情報を取得する識別情報取得手段を更に備え、
前記登録手段は、前記識別情報及び前記位置情報に基づいて前記参照情報を得ることを可能にするための前記管理情報を登録することを特徴とする請求項1記載の印刷指示装置。 - 前記登録手段は、前記参照情報と、前記識別情報と、前記電子文書内の当該参照情報の存在位置又は付加位置に対応する前記媒体内の位置情報との対応情報を、前記管理情報として登録することを特徴とする請求項5記載の印刷指示装置。
- 媒体に印刷すべき電子文書の文書画像を取得する文書画像取得手段と、
前記媒体内の位置情報を示すコード画像を取得するコード画像取得手段と、
前記文書画像と前記コード画像との重畳画像を印刷する印刷手段と、
前記電子文書から所定の情報又は機能への参照情報を取得する参照情報取得手段と、
前記位置情報に基づいて前記参照情報を得ることを可能にするための管理情報を登録する登録手段と
を備えたことを特徴とする印刷装置。 - 媒体に印刷すべき電子文書を取得するステップと、
前記媒体内の位置情報を取得するステップと、
前記電子文書から所定の情報又は機能への参照情報を取得するステップと、
前記位置情報に基づいて前記参照情報を得ることを可能にするための管理情報を登録するステップと、
前記電子文書の画像と前記位置情報の画像との重畳画像を印刷するステップと
を含むことを特徴とする印刷方法。 - コンピュータに、
媒体に印刷すべき電子文書を取得する手順と、
前記媒体内の位置情報を取得する手順と、
前記電子文書から所定の情報又は機能への参照情報を取得する手順と、
前記位置情報に基づいて前記参照情報を得ることを可能にするための管理情報を登録する手順と、
前記電子文書の画像と前記位置情報の画像との重畳画像の印刷を印刷機構に対して指示する手順と
を実行させるためのプログラム。
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