JP2002188183A - 作機機械の管理装置 - Google Patents

作機機械の管理装置

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JP2002188183A JP2001129793A JP2001129793A JP2002188183A JP 2002188183 A JP2002188183 A JP 2002188183A JP 2001129793 A JP2001129793 A JP 2001129793A JP 2001129793 A JP2001129793 A JP 2001129793A JP 2002188183 A JP2002188183 A JP 2002188183A
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正毅 田丸
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】オペレータのみによって複数の建設機械を的確
に管理できるようにする。 【解決手段】複数の作業機械31〜35が相互に通信可
能に第1の通信手段6により接続され、複数の作業機械
のうち1もしくは複数の主作業機械31とサーバ装置1
1とが相互に通信可能に第2の通信手段5により接続さ
れている。複数の作業機械の作業の進行に伴い、複数の
作業機械に設けられた作業機械情報検出手段によって作
業機械情報が検出され、第1の通信手段6を介して主作
業機械に送信される。主作業機械は、送信された作業機
械情報を第2の通信手段5を介してサーバ装置に送信す
る。サーバ装置は、送信された作業機械情報とデータベ
ース100の記憶データとに基づいて、管理情報を作成
し、第2の通信手段5を介して主作業機械に送信する。
主作業機械は、送信された管理情報に基づいて、複数の
作業機械を管理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機械の管理装
置および予定作業計画作成装置に関し、特に複数の建設
機械が共同して道路工事等の作業を行う場合に適用して
好適な装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】道路
工事などの大規模公共工事を施工する場合には、ブルド
ーザ、油圧ショベル、ロードローラ、グレーダ、ダンプ
トラックなどの複数種類、複数台の建設機械が共同して
作業を行う。この場合、全ての建設機械を無人の建設機
械とすることは稀であり、実際にはオペレータが搭乗し
た有人の建設機械を用いて協調して作業が進行する。労
務管理等のために通常、オペレータには自己の作業時間
を記録した作業日報を作成することが義務づけられてい
る。
【0003】工事の着工時には工事の施主の要求等に基
づいて作業工程管理表(以下ガントチャートという)が
作成され、ガントチャートに従って工事が進行する。こ
こで、ガントチャートとは工事を各工程毎に分け、各工
程毎に必要となる建設機械の種類および台数と、各工程
毎に要する日程とを表した予定作業計画のことである。
ガントチャートには、工事の進行に伴い作業の実績が記
入され、当初の予定計画と比較される。
【0004】しかし、厳密な意味においてガントチャー
トに示される当初の予定計画通りに工事が完工すること
は稀である。すなわち実際には建設機械で発生する予期
せぬ故障等の不具合、当初の予定外のメンテナンスによ
ってダウンタイムが発生し、不具合改修、メンテナンス
に要する時間だけ工事の進行が遅れる。工事現場では、
その挽回のために多大な労力が発生しているのが通常で
ある。
【0005】したがって故障の原因を早期に究明すると
ともにメンテナンス部位を早期に特定し、必要となる部
品を手配したり、修理を行うサービスマンを手配する役
割を担うサービス担当者(機械保全担当者)が工事現場
には不可欠となる。
【0006】サービス担当者は、建設機械の状態をチェ
ックし、メンテナンス時期を判断する。また、建設機械
の故障等の不具合箇所、不具合内容を特定し処置が緊急
を要するか否かを判断する。こうした判断の結果、部品
補給を要する場合にはパーツデポ(部品倉庫)に補給部
品の在庫の有無を確認し、補給部品を送るように手配す
る。また、不具合改修、メンテナンスを行うサービスマ
ンをサービスポイント(サービス会社)から呼び出すよ
うに手配する。また、不具合の改修、メンテナンスが終
了した場合には、正常な状態に復帰したことをオペレー
タに報告する。
【0007】複数の建設機械に作業を効率よく行わせる
ためには、現場のすべての建設機械への作業指示と工事
の進捗状況を管理する役割を担う現場監督者(施工管理
者)が工事現場に不可欠となる。
【0008】現場監督者は、ガントチャートに従って各
建設機械の作業分担を決定し、工事進行中は各建設機械
(オペレータ)による作業の進捗状況をチェックする。
また、作業範囲を各建設機械に指示する。また、不具合
改修、メンテナンス、天候、施主要求の変更、遺跡発見
等の異常事態に対して工事をそのまま続行すべきか否か
を判断しつつ予定計画通りに工事が完工するように現場
を監督する。
【0009】現場監督者以外にも作業に必要な建設機械
を手配したり、工事全体の進捗を管理する役割を担う現
場責任者が、工事現場には不可欠となる。
【0010】現場責任者は、ガントチャートを作成し、
各工程毎に必要となる建設機械の種類および台数を選定
し、選定した建設機械をレンタル(リース)会社から借
り出したりメーカから購入したりし、配車を管理する。
また、各建設機械の作業進捗状況をチェックし、ガント
チャートに示される当初の予定作業計画と実際の作業の
実績を比較し、当初の予定作業計画とおりに作業が進行
していない場合には、ガントチャートに示される当初の
予定作業計画を修正する。また、作業の遅れを挽回する
ために、新たに建設機械を投入すべきか否かを判断す
る。また、修正された予定作業計画に従って作業が行わ
れるように、関係する建設機械のオペレータや現場監督
に、修正があったことを連絡する。
【0011】工事現場では、工事の進行に伴う各種事務
を処理する役割を担う事務管理者(労務管理者)が不可
欠となる。
【0012】事務管理者は、オペレータが作成した作業
日報をチェック等してオペレータの労務管理を行う。ま
た、オペレータに支払う給与を計算してオペレータに振
り込む手続きを行う。また、サービスマンによる不具合
の改修が行われた場合等に、その費用請求に対して精算
処理を行い該当者に振り込む手続きを行う。
【0013】以上のように工事現場には、オペレータ以
外にサービス担当者、現場監督者、現場責任者、事務管
理者といった管理者が必要となる。各人の業務をオペレ
ータが1人で兼任することは、管理の質を確保する上で
困難であり、実際にはオペレータ以外に1人ないし複数
の管理者が必要となる。
【0014】ここに、実質的な作業に従事するオペレー
タ以外の管理者を削減して、人的なコストを減らしたい
との要請がある。しかも管理の質を低下させることな
く、従来よりも高度かつ正確で迅速に管理を行うことが
望まれている。
【0015】そこで、建設機械に設けられたセンサの検
出データつまり現在位置、サービスメータ、燃料量、エ
ンジン回転数などのデータを通信装置を介して、管理部
に送信し、管理部で建設機械を効率的に管理するという
発明が、従来より公知になっている。
【0016】たとえば特開平6−330539号公報に
は、管理部と建設機械との間を通信手段で双方向通信自
在に接続し、管理部からデータ要求を送信し建設機械で
データを抽出し管理部に送り返すという発明が記載され
ている。また上記公報には、保守員が管理部から離れた
場所に存在している場合でも、その出先の顧客コンピュ
ータを用いてデータ要求を送信し建設機械でデータを抽
出しその顧客コンピュータに送り返すという発明が記載
されている。
【0017】この発明によれば、管理部のコンピュータ
または出先の顧客コンピュータの表示画面上で建設機械
の情報を収集でき、建設機械の管理を行うことができ
る。
【0018】しかし、この公報記載の発明によれば、管
理部から建設機械に対してデータを要求しなければ建設
機械側の情報を管理部側で収集することができない。し
たがって、建設機械にデータを要求してから、送られて
きたデータを加工して管理に必要なデータを作成するま
でに多大な時間を要する。
【0019】また、建設機械が複数台存在する場合に
は、個々の建設機械に対してデータ要求を個別に送信す
るとともに、さらに個々の建設機械から管理部に対して
データを送り返す必要がある。このように建設機械毎に
通信を行う必要があるため、無線チャンネル数が増加
し、通信に要するコストが増大する。
【0020】また、管理部は、通常、工事現場から離れ
ている。このため、管理部の管理者は、工事現場内の建
設機械の動きを直接目視にて把握できない。このため、
現場の状況変化に応じた建設機械への作業指示や進捗状
況の管理を、的確に行うことができない。
【0021】また、特開平10−183691号公報に
は、監視装置と複数の作業機械の中の1つのマスタ機と
の間を、高出力無線通信装置を介して通信可能に接続す
るとともに、マスタ機と他の作業機械である複数のスレ
ーブ機との間を、低出力無線通信装置を介して通信可能
に接続し、監視装置から指令をマスタ機を経由して複数
のスレーブ機に与え、これを受けた複数のスレーブ機
は、稼働データをマスタ機を経由して監視装置に送り返
すという発明が記載されている。
【0022】この発明によれば、高出力無線通信装置を
減らすことができ、監視装置と作業機械間の通信回数を
減らすことができるので、通信コストを低減することが
できる。
【0023】しかし、この公報記載の発明によれば、監
視装置から複数のスレーブ機に対して稼働データを要求
しなければ、スレーブ機側の稼働データを監視装置で収
集することができない。したがって、スレーブ機に稼働
データを要求し、送られてきた稼働データを加工して管
理に必要なデータを作成するまでには、多大な時間を要
する。
【0024】また、監視装置は、通常、工事現場から離
れている。このため監視装置の管理者は、工事現場内の
作業機械の動きを直接目視にて把握できない。このた
め、現場の状況変化に応じた作業機械への作業指示や進
捗状況の管理を、的確に行うことができないまた、本出
願人は、無人ダンプシステムに関して種々特許出願を行
っている。すなわち広域の鉱山現場などで複数の無人ダ
ンプトラックが稼働する場合に、監視局と複数の無人ダ
ンプトラックとの間で、広域無線通信(VHF)により
データの送受信を行うとともに、複数の無人ダンプトラ
ック間で、局所無線通信(SS無線通信)によりデータ
の送受信を行うという発明が公知になっている。
【0025】この発明によれば、広域作業現場で複数の
無人ダンプトラックが安全に走行できるように監視局で
管理することができる。
【0026】しかし、複数の無人ダンプトラックは、広
域無線通信用の通信装置と、局所無線通信用の通信装置
の両方を搭載しなければならないため、通信装置のコス
トが増大する。
【0027】また、監視局は、複数の無人ダンプトラッ
クと個別に広域無線通信を行う必要があるため無線チャ
ンネル数が増加し、通信に要するコストが増大する。
【0028】また、監視局を広域作業現場内に設けたと
しても、監視局の管理者は遠く離れた無人ダンプトラッ
クの動きを直接目視で把握することはできない。このた
め、現場の状況変化に応じた無人ダンプトラックへの作
業指示や進捗状況の管理を、的確に行うことができな
い。 このように従来の建設機械の管理システ
ムにおいては、以下のような問題があった。
【0029】1)オペレータ以外に管理局側に最低1
人、建設機械の情報を収集し建設機械に指示を出す役割
を担う管理者を要するため、人的コストが増大する。
【0030】2)複数の建設機械と管理局との間では、
建設機械毎に無線通信を行う必要があるため無線チャン
ネル数が増加し、装置コスト、通信コストが増大する。
【0031】3)管理局の管理者は、作業現場内の建設
機械の動きを直接目視にて把握できないため、現場の状
況変化に応じた作業指示や進捗状況の管理を、的確に行
うことはできない。 本発明は、これらの問題を解決し、オペレータのみによ
って複数の建設機械を的確に管理できるようにすること
を第1の解決課題とするものである。
【0032】前述したように、ガントチャートに示され
る当初の予定作業計画通りに工事が完工することは、稀
である。不具合改修、メンテナンスに要する時間だけ工
事の進行が遅れる。このため、当初の予定作業計画の日
程通りに工事が進行しなかった場合には、ガントチャー
トを作成し直して、予定作業計画を修正する作業が必要
となる。
【0033】ここに、ガントチャートの作成や修正の作
業そのものは、ソフトウエアを用いて自動的に行うこと
ができる。
【0034】しかし、作成、修正に必要な情報は、人手
に頼り入手し、手動でデータ入力する必要がある。しか
も予定作業計画の修正は、日程の遅れの原因となる事態
が発生する毎に、行う必要がある。このため日程の遅れ
の原因が発生する度に、現場責任者は、サービスマンか
らメンテナンス等に要する時間を問い合わせたり、作業
の遅れを挽回するために建設機械の増車が必要な場合に
はレンタル会社に在庫の確認の問い合わせをしたりし
て、予定作業計画の修正に必要な情報を入手しなければ
ならなかった。
【0035】しかし、これらの問い合わせの作業は煩わ
しく、しかも問い合わせの結果が出るまでに多大な時間
を要する。このため、予定作業計画を修正する作業を迅
速に行うことができなかった。予定作業計画を修正する
作業が迅速に行われないと、その間は工事を一時中断せ
ざるを得ず、工事の完工が延びたり、工事の遅延を挽回
するために労力が増大するという問題が発生する。ま
た、工事が遅延したまま進行すると、他の工事に影響を
及ぼすという問題も発生する。
【0036】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、予定作業計画を修正する作業を人手に頼る
ことなく迅速に行えるようにすることを第2の解決課題
とするものである。
【0037】ところで、工事の施主側の要求に基づいて
ガントチャートを作成したり、建設機械の不具合等の発
生に応じて修正する作業そのものは、上述したようにソ
フトウエアを用いて自動的に行うことができる。すなわ
ち、このソフトウエアは施主側の工期、予算、環境に対
する配慮等の各種要求データを入力して、シミュレーシ
ョンによって各工程毎に必要となる建設機械の種類およ
び台数と、各工程毎に要する日程を割り出して、予定作
業計画を自動的に生成するというものである。
【0038】しかし、シミュレーションによって予定作
業計画を生成するものであるため、実際の作業実績との
ずれが大きいことが多い。ソフトウエアの改良により、
そのずれを少なくできるものの、それには限界がある。
【0039】また、不具合等が発生した場合にはデータ
を入力することによってシミュレーションによって修正
後の予定作業計画を生成することが考えられる。しか
し、この場合も同様に、生成された修正予定作業計画と
実際の作業実績とのずれを少なくことには限界がある。
【0040】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、実際の作業実績とのずれが最小となるよう
に予定作業計画を新たに作成したり修正することができ
るようにすることを第3の解決課題とするものである。
【0041】ところで、予定作業計画を作成して工事に
必要となる建設機械の種類、台数が明らかになったとし
ても、その時点で、必要となる建設機械を、建設機械の
レンタル会社や建設機械のメーカの工場から迅速に確保
することは難しいことが多い。これはレンタル会社やメ
ーカは、ある程度の長期的な需要予測をして建設機械を
仕入れたり生産してはいるものの、個別の工事を予測し
て建設機械を仕入れたり生産したりしてはいないからで
ある。
【0042】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、レンタル会社やメーカが個別の工事を予測
して建設機械を仕入れたり生産できるようにして、予定
作業計画が作成された時点で、必要となる建設機械をレ
ンタル会社やメーカから迅速に確保できるようにするこ
とを第4の解決課題とするものである。
【0043】ところで、大規模な公共工事など、周辺の
住民に環境上、多大な影響を与える工事現場では、周辺
の住民との意思疎通を図るべく、工事現場周辺にホワイ
トボードを設置し、工事現場に関する情報を記載して情
報を広く開示することが行われている。この場合、工事
現場に騒音計を設置して、広報担当者が騒音計の指示値
を読み取ることにより、騒音値が手書きでホワイトボー
ドに記載される。また、広報担当者が現場責任者等から
工事の予定、実績を訊きとり、その予定、実績が手書き
でホワイトボードに記載される。
【0044】しかし、これら工事現場に関する情報の記
載は、全て人手に依るため、怠惰や読み取りミス、訊き
取りミスなどにより、情報が誤って開示されたり、情報
の開示が遅れたりすることがある。このため、周辺住民
に工事現場に関する情報をリアルタイムに、かつ正確に
伝達できないという問題があった。また、広報担当者の
労力は大きく、その労力を減らしたいという要請もあっ
た。
【0045】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、工事現場の周辺住民に対して工事日程や環
境状態などの工事現場に関する情報をリアルタイムにか
つ正確に提供し、周辺住民との意思疎通を従来よりも、
より緊密にできるようにするとともに、周辺住民に、工
事現場に関する情報を伝達する役割を担う広報担当者の
労力を軽減することを第5の解決課題とするものであ
る。
【0046】ところで、現場監督者や建設機械に搭乗す
るオペレータは、目視で確認できる範囲や稼動時間内で
あれば、建設機械の転倒事故や盗難発生などの異常事態
の有無を監視でき、異常発生時には、関係省庁に連絡し
て適切な対応をとることができる。
【0047】しかし、建設機械の稼動時間外や、建設機
械が目視で確認できない場所まで移動している場合に
は、転倒事故や盗難などの異常事態を見逃すことがあ
る。このため、関係省庁への連絡が遅れ、適切な対応を
緊急にとれないことがある。
【0048】さらに、従来は異常事態の監視や連絡を現
場監督者やオペレータなどの人手に頼っているので、そ
の労力を減らしたいという要請もあった。
【0049】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、建設機械の異常事態を監視する労力を軽減
するとともに、異常事態を見逃すことなく監視できるよ
うにし、異常事態が発生した場合に、関係省庁への連絡
が迅速に行えるようにすることを第6の解決課題とする
ものである。
【0050】
【課題を解決するための手段および効果】第1発明は、
第1の解決課題を達成するために、複数の作業機械が稼
働することにより所定の作業を行う作業機機械の管理装
置において、前記複数の作業機械を相互に通信可能に第
1の通信手段により接続し、前記複数の作業機械のうち
1もしくは複数の主作業機械とサーバ装置とを相互に通
信可能に第2の通信手段により接続し、前記複数の作業
機械のそれぞれに作業機械情報を検出する作業機械情報
検出手段を設け、前記サーバ装置側に、前記複数の作業
機械を管理するためのデータを記憶するデータベース
と、前記作業機械情報と前記データベースの記憶データ
とに基づいて管理情報を作成する管理情報作成手段とを
設け、前記複数の作業機械の作業の進行に伴い、前記複
数の作業機械に設けられた作業機械情報検出手段によっ
て作業機械情報を検出し、この検出された作業機械情報
を前記第1の通信手段を介して前記主作業機械に送信
し、前記主作業機械は、送信された作業機械情報を前記
第2の通信手段を介して前記サーバ装置に送信し、前記
サーバ装置は、送信された作業機械情報と前記データベ
ースの記憶データとに基づいて、管理情報を作成し、こ
の作成された管理情報を前記第2の通信手段を介して前
記主作業機械に送信し、前記主作業機械は、送信された
管理情報に基づいて、前記複数の作業機械を管理するこ
とを特徴とする。
【0051】第1発明によれば、図4に示すように複数
の作業機械31〜35が相互に通信可能に第1の通信手
段6により接続されている。
【0052】複数の作業機械31〜35のうち1もしく
は複数の主作業機械31とサーバ装置11とが相互に通
信可能に第2の通信手段5により接続されている。
【0053】複数の作業機械31〜35のそれぞれに作
業機械情報を検出する作業機械情報検出手段が設けられ
ている。
【0054】サーバ装置11側には、図1に示すように
複数の作業機械31〜35を管理するためのデータを記
憶するデータベース100と、作業機械情報とデータベ
ース100の記憶データとに基づいて管理情報を作成す
る管理情報作成手段13とが設けられている。
【0055】複数の作業機械31〜35の作業の進行に
伴い、複数の作業機械31〜35に設けられた作業機械
情報検出手段によって作業機械情報が検出され、この検
出された作業機械情報が第1の通信手段6を介して主作
業機械31に送信される。
【0056】主作業機械31は、送信された作業機械情
報を第2の通信手段5を介してサーバ装置11に送信す
る。
【0057】サーバ装置11は、送信された作業機械情
報とデータベース100の記憶データとに基づいて、管
理情報を作成し、この作成された管理情報を第2の通信
手段5を介して主作業機械31に送信する。
【0058】主作業機械31は、送信された管理情報に
基づいて、複数の作業機械31〜35を管理する。
【0059】以上のように第1発明によれば、複数の作
業機械31〜35の作業機械情報とデータベース100
の記憶データとに基づいて管理情報がサーバ装置11で
自動的に作成され、この作成された管理情報が主作業機
械31に送信され、主作業機械31のオペレータは、こ
の送信された管理情報に基づいて複数の作業機械31〜
35を管理することができる。
【0060】このため主作業機械31のオペレータのみ
で複数の作業機械31〜35を管理することができる。
つまり従来のようにオペレータ以外に管理局側に最低1
人、建設機械の情報を収集し建設機械に指示を出す管理
者を要することがない。このため人的コストを減らすこ
とができる。
【0061】またデータの通信は、主作業機械31とサ
ーバ装置11との間だけで行われる。つまり従来のよう
に複数の建設機械と管理局との間で建設機械毎に無線通
信を行う必要がない。このため無線チャンネル数を減ら
すことができ装置コスト、通信コストを低減することが
できる。
【0062】また主作業機械31のオペレータは、管理
情報に基づいて複数の作業機械31〜35を直接目視し
ながら複数の作業機械31〜35に対して作業指示を与
えることができ、複数の作業機械31〜35の進捗状況
を管理することができる。つまり従来のように作業現場
から離れた管理局で管理を行う場合のように作業現場内
の建設機械の動きを直接目視にて把握できないという事
態は生じない。このため現場の状況変化に応じて作業指
示や進捗状況の管理を的確に行うことができる。以上の
ように第1発明によれば、オペレータのみによって複数
の建設機械を的確に管理することができる。
【0063】第2発明は、第1発明において、前記サー
バ装置から前記主作業機械に送信された管理情報は、前
記主作業機械に設けられた表示装置に表示されることを
特徴とする。
【0064】第3発明は、第1発明において、前記所定
の作業は複数の作業工程からなる作業であり、各作業工
程毎に、前記主作業機械が定められることを特徴とす
る。
【0065】第4発明は、第1発明において、前記サー
バ装置で作成され前記主作業機械に送信される管理情報
は、前記複数の作業機械に対してなすべきメンテナンス
に関する情報であることを特徴とする。
【0066】第5発明は、第1発明において、前記サー
バ装置で作成され前記主作業機械に送信される管理情報
は、前記複数の作業機械で発生した不具合に関する情報
であることを特徴とする。
【0067】第6発明は、第2の解決課題を達成するた
めに、複数の作業機械が稼働することにより予定作業計
画に従って所定の作業を行う作業機機械の管理装置にお
いて、前記複数の作業機械を相互に通信可能に第1の通
信手段により接続し、前記複数の作業機械のうち1もし
くは複数の主作業機械とサーバ装置とを相互に通信可能
に第2の通信手段により接続し、前記複数の作業機械の
それぞれに作業機械情報を検出する作業機械情報検出手
段を設け、前記サーバ装置側に、前記複数の作業機械を
管理するためのデータを記憶するデータベースと、前記
作業機械情報と前記データベースの記憶データとに基づ
いて予定作業計画を作成する予定作業計画作成手段とを
設け、前記複数の作業機械の作業の進行に伴い、前記複
数の作業機械に設けられた作業機械情報検出手段によっ
て作業機械情報を検出し、この検出された作業機械情報
を前記第1の通信手段を介して前記主作業機械に送信
し、前記主作業機械は、送信された作業機械情報を前記
第2の通信手段を介して前記サーバ装置に送信し、前記
サーバ装置は、送信された作業機械情報と前記データベ
ースの記憶データとに基づいて、予定作業計画を作成
し、この作成された予定作業計画を前記第2の通信手段
を介して前記主作業機械に送信し、前記主作業機械は、
送信された予定作業計画に基づいて、前記複数の作業機
械を管理することを特徴とする。
【0068】第6発明によれば、図4に示すように複数
の作業機械31〜35が相互に通信可能に第1の通信手
段6により接続されている。
【0069】複数の作業機械31〜35のうち1もしく
は複数の主作業機械31とサーバ装置11とが相互に通
信可能に第2の通信手段5により接続されている。
【0070】複数の作業機械31〜35のそれぞれに作
業機械情報を検出する作業機械情報検出手段が設けられ
ている。
【0071】サーバ装置11側には、図1に示すように
複数の作業機械31〜35を管理するためのデータを記
憶するデータベース100と、作業機械情報とデータベ
ース100の記憶データとに基づいて予定作業計画を作
成する予定作業計画作成手段13とが設けられている。
【0072】複数の作業機械31〜35の作業の進行に
伴い、複数の作業機械31〜35に設けられた作業機械
情報検出手段によって作業機械情報が検出され、この検
出された作業機械情報が第1の通信手段6を介して主作
業機械31に送信される。
【0073】主作業機械31は、送信された作業機械情
報を第2の通信手段5を介してサーバ装置11に送信す
る。
【0074】サーバ装置11は、送信された作業機械情
報とデータベース100の記憶データとに基づいて、予
定作業計画を作成し、この作成された予定作業計画を第
2の通信手段5を介して主作業機械31に送信する。
【0075】主作業機械31は、送信された予定作業計
画に基づいて、複数の作業機械31〜35を管理する。
【0076】以上のように第6発明によれば、複数の作
業機械31〜35の作業機械情報とデータベース100
の記憶データとに基づいて予定作業計画がサーバ装置1
1で自動的に作成(修正)され、この作成された予定作
業計画が主作業機械31に送信され、主作業機械31の
オペレータは、この送信された予定作業計画に基づいて
複数の作業機械31〜35を管理することができる。
【0077】このため第1発明と同様にオペレータのみ
によって複数の建設機械を的確に管理することができ
る。
【0078】さらに第6発明によれば、複数の作業機械
31〜35で不具合が発生したり複数の作業機械31〜
35をメンテナンスする必要が生じた場合に、予定作業
計画を修正する作業を人手に頼ることなく迅速に行うこ
とができる。
【0079】第7発明は、第6発明において、前記サー
バ装置から前記主作業機械に送信された予定作業計画
は、前記主作業機械に設けられた表示装置に表示される
ことを特徴とする。
【0080】第8発明は、第6発明において、前記予定
作業計画は複数の作業工程からなり、各作業工程毎に、
前記主作業機械が定められることを特徴とする。
【0081】第9発明は、第6発明において、前記サー
バ装置は、前記複数の作業機械に対してなすべきメンテ
ナンスに関する情報と、メンテナンスに伴い現在の予定
作業計画を修正した予定作業計画を前記主作業機械に送
信することを特徴とする。
【0082】第10発明は、第6発明において、前記複
数の作業機械のメンテナンスが行われる側に設けられた
端末装置をさらに、前記第2の通信手段に接続し、前記
サーバ装置は、前記複数の作業機械に対してなすべきメ
ンテナンスに関する情報と、メンテナンスに伴い現在の
予定作業計画を修正した予定作業計画を前記主作業機械
に送信し、前記主作業機械は、送信されたメンテナンス
に関する情報に基づいてメンテナンスを実行する指令を
前記第2の通信手段を介して前記メンテナンス用端末装
置に送信するとともに、前記修正された予定作業計画に
基づいて前記複数の作業機械を管理することを特徴とす
る。
【0083】第11発明は、第6発明において、前記サ
ーバ装置は、前記複数の作業機械で発生した不具合に関
する情報と、不具合発生に伴い現在の予定作業計画を修
正した予定作業計画を前記主作業機械に送信することを
特徴とする。
【0084】第12発明は、第6発明において、前記複
数の作業機械の不具合を改修する側に設けられた不具合
改修用端末装置をさらに、前記第2の通信手段に接続
し、前記サーバ装置は、前記複数の作業機械で発生した
不具合に関する情報と、不具合発生に伴い現在の予定作
業計画を修正した予定作業計画を前記主作業機械に送信
し、前記主作業機械は、送信された不具合に関する情報
に基づいて不具合を改修する指令を前記第2の通信手段
を介して前記不具合改修用端末装置に送信するととも
に、前記修正された予定作業計画に従って前記複数の作
業機械を管理することを特徴とする。
【0085】第13発明は、第6発明において、前記サ
ーバ装置は、過去に作成した予定作業計画とこの予定作
業計画に基づいて行われた実際の作業実績との関係を示
す予定・実績データを記憶しており、新たな予定作業計
画を、前記予定・実績データに基づいて作成することを
特徴とする。
【0086】第14発明は、第3の解決課題を達成する
ために、発注者から要求された作業内容を示す作業要求
データに応じて予定作業計画を作成し、この作成された
予定作業計画に基づいて複数の作業機械を用いて作業を
行わせる場合に、前記予定作業計画を作成する予定作業
計画作成装置において、サーバ装置側に、過去に作成し
た予定作業計画とこの予定作業計画に基づいて行われた
実際の作業実績との関係を示す予定・実績データを記憶
するデータベースを設け、前記発注者側の端末装置と前
記サーバ装置と前記複数の作業機械とを相互に通信可能
に通信手段により接続し、前記発注者側端末装置から前
記作業要求データを入力し、前記サーバ装置は、入力さ
れた作業要求データと、前記データベースに記憶された
予定・実績データとに基づいて、予定作業計画を作成
し、この作成された予定作業計画を前記通信手段を介し
て前記複数の作業機械に送信するとともに、前記データ
ベースの予定・実績データを更新し、前記複数の作業機
械は、送信された予定作業計画に基づいて作業を行うと
ともに、当該作業計画に基づいて行われた実際の作業実
績を前記通信手段を介して前記サーバ装置に送信し、前
記サーバ装置は、送信された実際の作業実績によって前
記データベースの予定・実績データを更新することを特
徴とする。
【0087】第14発明によれば、図1に示すようにサ
ーバ装置11側のデータベース100には、過去に作成
した予定作業計画と、この予定作業計画に基づいて行わ
れた実際の作業実績との関係を示す予定・実績データが
記憶されている。
【0088】そして発注者側の端末装置93とサーバ装
置11と複数の作業機械31〜35とが相互に通信可能
に通信手段1、3により接続されている。
【0089】発注者側端末装置93から作業要求データ
が入力される。
【0090】サーバ装置11は、入力された作業要求デ
ータと、データベース100に記憶された予定・実績デ
ータとに基づいて、予定作業計画を作成し、この作成さ
れた予定作業計画を通信手段1、3を介して複数の作業
機械31〜35に送信するとともに、データベース10
0の予定・実績データを更新する。
【0091】複数の作業機械31〜35は、送信された
予定作業計画に基づいて作業を行うとともに、当該作業
計画に基づいて行われた実際の作業実績を通信手段1、
3を介してサーバ装置11に送信する。
【0092】サーバ装置11は、送信された実際の作業
実績によってデータベース100の予定・実績データを
更新する。
【0093】以上のように第14発明によれば、予定作
業計画に基づいて複数の作業機械31〜35で行われた
実際の作業実績によってデータベース100の予定・実
績データが更新され、この更新された予定・実績データ
に基づいて新たに予定作業計画を作成するようにしてい
るので、新たに作成される予定作業計画と、実際の作業
実績とのずれを最小にすることができる。このため実際
の作業実績とのずれが最小になるように予定作業計画を
新たに作成したり修正することができるようになる。
【0094】第15発明は、第14発明において、現在
の予定作業計画を修正する修正データが与えられると、
前記サーバ装置は、当該修正データと、前記作業要求デ
ータと、前記データベースに記憶された予定・実績デー
タとに基づいて、現在の予定作業計画を修正し、この修
正された予定作業計画を前記通信手段を介して前記複数
の作業機械に送信し、前記複数の作業機械は、送信され
た予定作業計画に基づいて作業を行うとともに、当該作
業計画に基づいて行われた実際の作業実績を前記通信手
段を介して前記サーバ装置に送信することを特徴とす
る。
【0095】第16発明は、第4の解決課題を達成する
ために、発注者から要求された作業内容を示す作業要求
データに応じて予定作業計画を作成し、この作成された
予定作業計画に基づいて複数の作業機械を入手し、この
入手された複数の作業機械を用いて作業を行わせる場合
に、前記予定作業計画を作成する予定作業計画作成装置
において、サーバ装置側に、過去に作成した予定作業計
画とこの予定作業計画に基づいて行われた実際の作業実
績との関係を示す予定・実績データを記憶するデータベ
ースを設けるとともに、前記作業機械を貸与または生産
する貸与・生産側端末装置を設け、前記発注者側の端末
装置と前記サーバ装置と前記複数の作業機械と前記貸与
・生産側端末装置とを相互に通信可能に通信手段により
接続し、前記発注者側端末装置から前記作業要求データ
を入力し、前記サーバ装置は、入力された作業要求デー
タと、前記データベースに記憶された予定・実績データ
とに基づいて、予定作業計画を作成し、この作成された
予定作業計画を前記通信手段を介して前記複数の作業機
械および前記貸与・生産側端末装置に送信するととも
に、前記データベースの予定・実績データを更新し、前
記複数の作業機械は、送信された予定作業計画に基づい
て作業を行うとともに、当該作業計画に基づいて行われ
た実際の作業実績を前記通信手段を介して前記サーバ装
置に送信し、前記サーバ装置は、送信された実際の作業
実績によって前記データベースの予定・実績データを更
新し、前記貸与・生産側端末装置は、送信された予定作
業計画に基づいて貸与または生産を計画することを特徴
とする。
【0096】第16発明によれば、図1に示すように、
サーバ装置11側のデータベース100には、過去に作
成した予定作業計画と、この予定作業計画に基づいて行
われた実際の作業実績との関係を示す予定・実績データ
が記憶されている。
【0097】そして発注者側の端末装置93とサーバ装
置11と複数の作業機械31〜35と貸与・生産側端末
装置81、91が相互に通信可能に通信手段1、3によ
り接続されている。
【0098】発注者側端末装置93から作業要求データ
が入力される。
【0099】サーバ装置11は、入力された作業要求デ
ータと、データベース100に記憶された予定・実績デ
ータとに基づいて、予定作業計画を作成し、この作成さ
れた予定作業計画を通信手段1、3を介して複数の作業
機械31〜35および貸与・生産側端末装置81、91
に送信するとともに、データベース100の予定・実績
データを更新する。
【0100】複数の作業機械31〜35は、送信された
予定作業計画に基づいて作業を行うとともに、当該作業
計画に基づいて行われた実際の作業実績を通信手段1、
3を介してサーバ装置11に送信する。
【0101】サーバ装置11は、送信された実際の作業
実績によってデータベース100の予定・実績データを
更新する。
【0102】貸与・生産側端末装置81、91は、送信
された予定作業計画に基づいて貸与または生産を計画す
る。
【0103】また第16発明によれば、発注者から作業
の要求があるごとに、予定作業計画が作成され、この作
成された予定作業計画に基づいて作業機械の貸与または
生産を計画することができる。このためレンタル会社や
メーカの工場は、個別の工事を予測して作業機械を仕入
れたり生産することができるようになる。このため実際
に作業を行う工事施工会社等は、予定作業計画が作成さ
れた時点で必要となる作業機械をレンタル会社やメーカ
から迅速に確保できるようになる。しかもその予定作業
計画は第14発明と同様に予定・実績データに基づき作
成されたものであり、実際の作業実績とのずれが最小に
なる正確なものである。このため作業機械の貸与または
生産の計画を正確に行うことができる。
【0104】第17発明は、第5の解決課題を達成する
ために、第1発明において、前記複数の作業機械が稼働
する作業現場外に向けて情報を表示する情報表示器を、
前記複数の作業機械のうち1または複数の作業機械に設
け、前記サーバ装置は、送信された作業機械情報と前記
データベースの記憶データとに基づいて、前記作業現場
に関する情報を作成し、この作成された作業現場に関す
る情報を前記第2の通信手段を介して前記主作業機械に
送信し、前記主作業機械は、送信された作業現場に関す
る情報を前記情報表示器に表示させることを特徴とす
る。
【0105】第17発明を図3を参照して説明する。
【0106】第17発明によれば、複数の作業機械31
〜35が稼働する作業現場外に向けて情報を表示する情
報表示器47が、複数の作業機械31〜35のうち1ま
たは複数の作業機械31に設けられる。サーバ装置11
では、送信された作業機械情報(騒音、排ガス中の有害
物質濃度、稼動時間)とデータベース100の記憶デー
タとに基づいて、作業現場に関する情報(騒音値のグラ
フ、有害物質濃度のグラフ、作業の予定、実績のグラ
フ)が作成され、この作成された作業現場に関する情報
が第2の通信手段5を介して主作業機械31に送信され
る。主作業機械31では、送信された作業現場に関する
情報(騒音値のグラフ、有害物質濃度のグラフ、作業の
予定、実績のグラフ)が、その車両に搭載の情報表示器
47に表示される。
【0107】第17発明によれば、工事現場の周辺住民
に対して工事日程や環境状態などの工事現場に関する情
報をリアルタイムにかつ正確に提供することができるの
で、周辺住民との意思疎通が従来よりもより緊密にな
る。また周辺住民に工事現場に関する情報を伝達する広
報担当者の労力が軽減される。
【0108】なお情報表示器47には、騒音値のグラ
フ、有害物質濃度のグラフ、作業の予定、実績のグラフ
に限定されることなく、これら以外の情報たとえば当該
地域の天気予報などの情報を表示してもよい。
【0109】第18発明は、第17発明において、前記
情報表示器は前記主作業機械とは別の作業機械に設けら
れ、前記主作業機械は、送信された作業現場に関する情
報を、前記第1の通信手段を介して他の作業機械に送信
して当該他の作業機械に設けられた前記情報表示器に表
示させることを特徴とする。
【0110】第19発明は第1発明において、前記複数
の作業機械が稼働する作業現場外に向けて情報を表示す
る情報表示器を、前記作業現場周辺に設置し、前記サー
バ装置は、送信された作業機械情報と前記データベース
の記憶データとに基づいて、前記作業現場に関する情報
を作成し、この作成された作業現場に関する情報を前記
第2の通信手段を介して前記主作業機械に送信し、前記
主作業機械は、送信された作業現場に関する情報を前記
情報表示器に表示させることを特徴とする。
【0111】第20発明は第19発明において、前記主
作業機械は、送信された作業現場に関する情報を、前記
第1の通信手段を介して前記作業現場周辺に設置された
前記情報表示器に表示させることを特徴とする。
【0112】第21発明は第1発明において、前記複数
の作業機械が稼働する作業現場外に向けて情報を表示す
る情報表示器を、前記作業現場周辺に設置し、前記サー
バ装置は、送信された作業機械情報と前記データベース
の記憶データとに基づいて、前記作業現場に関する情報
を作成し、この作成された作業現場に関する情報を前記
第2の通信手段を介して前記情報表示器に送信し、当該
情報表示器に、送信された作業現場に関する情報を表示
させることを特徴とする。
【0113】第22発明は、複数の作業機械が作業現場
内で稼働することにより所定の作業を行う作業機機械の
管理装置において、前記作業現場周辺に設けられ、作業
現場周辺の環境状態を計測する環境状態計測手段と、前
記作業現場周辺に設置されるか、あるいは前記複数の作
業機械のうち1または複数の作業機械に設けられ、作業
現場外に向けて情報を表示する情報表示器と、前記環境
状態計測手段とサーバ装置とを、前記サーバ装置と前記
情報表示器とをそれぞれ通信可能に、通信手段により接
続し、前記サーバ装置側に、環境状態計測値とデータベ
ースの記憶データとに基づいて環境状態表示情報を作成
する表示情報作成手段を設け、前記複数の作業機械の作
業の進行に伴い、前記環境状態計測手段によって計測さ
れた環境状態計測値を前記通信手段を介して前記サーバ
装置に送信し、前記サーバ装置は、送信された環境状態
計測値と前記データベースの記憶データとに基づいて、
環境状態表示情報を作成し、この作成された環境状態表
示情報を前記通信手段を介して前記情報表示器に送信
し、当該情報表示器に、送信された環境状態表示情報を
表示させることを特徴とする。
【0114】第23発明は、第1の解決課題を達成する
ために、第1発明において、前記サーバ装置のデータベ
ースに、前記複数の作業機械が行った作業の実績のデー
タを複数の作業機械毎に記憶し、前記主作業機械から前
記サーバ装置に対して特定の作業機械に関する作業報告
を作成することを要求するデータが前記第2の通信手段
を介して送信されると、前記サーバ装置は、前記特定の
作業機械に対応する作業実績のデータを前記データベー
スの記憶データから読み出し、前記特定の作業機械が一
定期間に行った作業内容を示す作業報告を作成し、この
作成された作業報告を前記第2の通信手段を介して前記
主作業機械に送信し、前記主作業機械は、送信された作
業報告に基づいて前記複数の作業機械を管理することを
特徴とする。
【0115】第23発明を図8を参照して説明する。
【0116】第23発明によれば、サーバ装置11のデ
ータベース141Aに、複数の作業機械31〜35が行
った作業の実績のデータが複数の作業機械毎に記憶され
ている。主作業機械31からサーバ装置11に対して特
定の作業機械33に関する作業報告(作業日報)を作成
することを要求するデータ(車両ID200a)が第2
の通信手段5を介して送信されると、サーバ装置11で
は、特定の作業機械33に対応する作業実績のデータを
データベース141Aの記憶データから読み出し、特定
の作業機械33が一定期間(1日)に行った作業内容を
示す作業報告(作業日報)が作成される。この作成され
た作業報告(作業日報)は第2の通信手段5を介して主
作業機械31に送信される。主作業機械31では、送信
された作業報告(作業日報)に基づいて複数の作業機械
31〜35が管理される。
【0117】このように第23発明によれば、建設機械
31のオペレータは作業日報をチェック等してオペレー
タの労務管理を行うとともに、オペレータに支払う給与
を計算してオペレータに振り込む手続きを行う事務管理
者(労務管理者)としての役割を兼任することができ
る。
【0118】第24発明は第23発明において、前記複
数の建設機械の搭乗者の労務管理を行う側の労務管理側
端末装置と、前記主作業機械とを相互に通信可能に通信
手段により接続し、前記主作業機械は前記作業報告を、
前記通信手段を介して前記労務管理側端末装置に送信
し、前記労務管理側端末装置は、送信された作業報告に
基づいて前記複数の建設機械の搭乗者の労務管理を行う
ことを特徴とする。
【0119】第25発明は、第6の解決課題を達成する
ために第1発明において、前記作業機械情報は作業機械
の実際の作業状態を示す作業状態情報であり、前記サー
バ装置のデータベースに、前記複数の作業機械が行うべ
き作業予定のデータを複数の作業機械毎に記憶し、前記
主作業機械から前記サーバ装置に対して前記作業状態情
報が前記第2の通信手段を介して送信されると、前記サ
ーバ装置は、作業予定のデータを前記データベースの記
憶データから読み出し、この作業予定データと送信され
た作業状態情報とを比較し、不一致があった場合に、対
応する作業機械に異常が発生したことを示す異常情報を
作成し、この作成された異常情報を前記第2の通信手段
を介して前記主作業機械に送信し、前記主作業機械は、
送信された異常情報に基づいて前記複数の作業機械を管
理することを特徴とする。
【0120】第25発明を図9を参照して説明する。
【0121】第25発明によれば、サーバ装置11のデ
ータベース141Aに、複数の作業機械31〜35が行
うべき作業予定のデータが複数の作業機械31〜35毎
に記憶されている。主作業機械31からサーバ装置11
に対して作業状態情報(稼動時間)が第2の通信手段5
を介して送信されると、サーバ装置11では、作業予定
のデータがデータベース141Aの記憶データから読み
出され、この作業予定データ(作業予定)と送信された
作業状態情報(作業実績)とが比較され、不一致があっ
た場合に、対応する作業機械33に異常が発生したこと
を示す異常情報(盗難情報)が作成され、この作成され
た異常情報(盗難情報)が第2の通信手段5を介して主
作業機械31に送信される。主作業機械31は、送信さ
れた異常情報(盗難情報)に基づいて関係省庁92aに
連絡する等して複数の作業機械31〜35を管理する。
【0122】このように第25発明によれば、建設機械
の異常事態(盗難)を監視する労力を軽減できるととも
に、異常事態(盗難)を見逃すことなく監視でき異常事
態(盗難)が発生した場合に関係省庁への連絡を迅速に
行うことができる。
【0123】第26発明は第1発明において、前記作業
機械情報は作業機械の実際の位置を示す位置情報であ
り、前記サーバ装置のデータベースに、前記複数の作業
機械が稼動する稼動位置を記憶し、前記主作業機械から
前記サーバ装置に対して前記位置情報が前記第2の通信
手段を介して送信されると、前記サーバ装置は、稼動位
置のデータを前記データベースの記憶データから読み出
し、この稼動位置のデータと送信された位置情報とを比
較し、実際の位置が稼動位置から外れている場合に、対
応する作業機械に異常が発生したことを示す異常情報を
作成し、この作成された異常情報を前記第2の通信手段
を介して前記主作業機械に送信し、前記主作業機械は、
送信された異常情報に基づいて前記複数の作業機械を管
理することを特徴とする。
【0124】第26発明を図9を参照して説明する。
【0125】第26発明によれば、サーバ装置11のデ
ータベース141Aに、複数の作業機械31〜35が稼
動する稼動位置(工事現場の位置)が記憶されている。
主作業機械31からサーバ装置11に対して位置情報が
第2の通信手段5を介して送信されると、サーバ装置1
1では、稼動位置(工事現場位置)のデータがデータベ
ース141Aの記憶データから読み出され、この稼動位
置データ(工事現場位置)と送信された位置情報(実際
の位置)とが比較され、実際の位置が稼動位置(工事現
場位置)から外れている場合に、対応する作業機械33
に異常が発生したことを示す異常情報(盗難情報)が作
成され、この作成された異常情報(盗難情報)が第2の
通信手段5を介して主作業機械31に送信される。主作
業機械31は、送信された異常情報(盗難情報)に基づ
いて関係省庁92aに連絡する等して複数の作業機械3
1〜35を管理する。
【0126】このように第26発明によれば、建設機械
の異常事態(盗難)を監視する労力を軽減できるととも
に、異常事態(盗難)を見逃すことなく監視でき異常事
態(盗難)が発生した場合に関係省庁への連絡を迅速に
行うことができる。
【0127】第27発明は第1発明において、前記作業
機械情報は作業機械の実際の姿勢を示す姿勢情報であ
り、前記サーバ装置のデータベースに、前記複数の作業
機械の姿勢の限度値を記憶し、前記主作業機械から前記
サーバ装置に対して前記姿勢情報が前記第2の通信手段
を介して送信されると、前記サーバ装置は、姿勢限度値
のデータを前記データベースの記憶データから読み出
し、この姿勢限度値のデータと送信された姿勢情報とを
比較し、実際の姿勢が姿勢限度値を超えている場合に、
対応する作業機械に異常が発生したことを示す異常情報
を作成し、この作成された異常情報を前記第2の通信手
段を介して前記主作業機械に送信し、前記主作業機械
は、送信された異常情報に基づいて前記複数の作業機械
を管理することを特徴とする。
【0128】第27発明を図9を参照して説明する。
【0129】第27発明によれば、サーバ装置11のデ
ータベース151に、複数の作業機械31〜35の姿勢
の限度値が(車両傾斜角のしきい値)が記憶されてい
る。主作業機械31からサーバ装置11に対して姿勢情
報(車両傾斜角)が第2の通信手段5を介して送信され
ると、サーバ装置11では、姿勢限度値(車両傾斜角の
しきい値)のデータがデータベース151の記憶データ
から読み出され、この姿勢限度値データ(車両傾斜角の
しきい値)と送信された姿勢情報(実際の車両傾斜角)
とが比較され、実際の姿勢(実際の車両傾斜角)が姿勢
限度値(車両傾斜角のしきい値)を超えている場合に、
対応する作業機械33に異常が発生したことを示す異常
情報(転倒情報)が作成され、この作成された異常情報
(転倒情報)が第2の通信手段5を介して主作業機械3
1に送信される。主作業機械31は、送信された異常情
報(転倒情報)に基づいて関係省庁92bに連絡する等
して複数の作業機械31〜35を管理する。
【0130】このように第27発明によれば、建設機械
の異常事態(転倒)を監視する労力を軽減できるととも
に、異常事態(転倒)を見逃すことなく監視でき異常事
態(転倒)が発生した場合に関係省庁への連絡を迅速に
行うことができる。
【0131】第28発明は第25発明または第26発明
または第27発明において、異常が発生した建設機械に
対して異常処理を行う側の異常処理側端末装置と、前記
サーバ装置とを相互に通信可能に通信手段により接続
し、前記サーバ装置は、当該サーバ装置で異常情報が作
成された際にこの異常情報を、前記通信手段を介して前
記異常処理側端末装置に送信し、前記異常処理側端末装
置は、送信された異常情報に基づいて異常が発生した建
設機械に対して異常処理を行うことを特徴とする。
【0132】第29発明は第25発明または第26発明
または第27発明において、異常が発生した建設機械に
対して異常処理を行う側の異常処理側端末装置と、前記
主作業機械とを相互に通信可能に通信手段により接続
し、前記主作業機械は前記異常情報を、前記通信手段を
介して前記異常処理側端末装置に送信し、前記異常処理
側端末装置は、送信された異常情報に基づいて異常が発
生した建設機械に対して異常処理を行うことを特徴とす
る。
【0133】第30発明は、複数の作業機械が稼働する
ことにより所定の作業を行う作業機機械の管理装置にお
いて、前記複数の作業機械を相互に通信可能に第1の通
信手段により接続し、前記複数の作業機械のうち1もし
くは複数の主作業機械とサーバ装置とを相互に通信可能
に第2の通信手段により接続し、前記複数の作業機械の
それぞれに作業機械情報を検出する作業機械情報検出手
段を設け、前記サーバ装置側に、前記複数の作業機械を
管理するためのデータを記憶するデータベースと、前記
作業機械情報と前記データベースの記憶データとに基づ
いて管理情報を作成する管理情報作成手段とを設け、前
記複数の作業機械の作業の進行に伴い、前記複数の作業
機械に設けられた作業機械情報検出手段によって作業機
械情報を検出し、この検出された作業機械情報を前記第
1の通信手段を介して前記主作業機械に送信し、前記主
作業機械は、送信された作業機械情報を前記第2の通信
手段を介して前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置
は、送信された作業機械情報と前記データベースの記憶
データとに基づいて、管理情報を作成し、この作成され
た管理情報を前記第2の通信手段を介して前記主作業機
械に送信し、前記主作業機械は、送信された管理情報に
基づいて、前記複数の作業機械を管理し、さらに、前記
主作業機械と前記サーバ装置との間で前記第2の通信手
段による通信が可能であるか不可能であるかを判断する
判断手段を、前記主作業機械に設け、前記判断手段によ
って前記第2の通信手段による通信が不可能であると判
断された場合に、前記第2の通信手段を介して前記主作
業機械で受信された最新の管理情報、前記第1の通信手
段を介して前記主作業機械で受信された最新の作業機械
情報を、前記判断手段によって前記第2の通信手段によ
る通信が可能になったと判断されるまで、前記主作業機
械で記憶することを特徴とする。
【0134】以上のように第30発明によれば、第1発
明と同様に、複数の作業機械31〜35の作業機械情報
とデータベース100の記憶データとに基づいて管理情
報がサーバ装置11で自動的に作成され、この作成され
た管理情報が第2の通信手段5を介して主作業機械31
に送信され、主作業機械31のオペレータは、この送信
された管理情報に基づいて複数の作業機械31〜35を
管理することができる。
【0135】ところで、第2の通信手段5による通信が
不可能になると、以後、主作業機械31からサーバ装置
11に作業機械情報を送信できず、サーバ装置11から
主作業機械31に管理情報を送信できなくなるため、主
作業機械31では管理情報を取得することができなくな
る。
【0136】そこで、こうした通信不良が発生した場合
でも、通信が再開されるまでの期間中に、複数の作業機
械31〜35を管理でき、通信が再開された時点で円滑
に管理情報を取得できるようにすることが必要となる。
【0137】第30発明によれば、主作業機械31とサ
ーバ装置11との間で第2の通信手段5による通信が可
能であるか不可能であるかを判断する判断手段が、主作
業機械31に設けられる。
【0138】そして第2の通信手段5による通信が不可
能であると判断された場合には、第2の通信手段5を介
して主作業機械31で受信されている最新の管理情報、
第1の通信手段6を介して主作業機械31で受信されて
いる最新の作業機械情報が、第2の通信手段5による通
信が可能になったと判断されるまで、主作業機械31で
記憶される。
【0139】このため第2の通信手段5による通信が再
開されるまでの間は、記憶、保持されている最新の管理
情報に基づいて、複数の作業機械31〜35を管理する
ことができる。また第2の通信手段5による通信が再開
された場合には、記憶、保持されていた最新の作業機械
情報をサーバ装置11に送信することでサーバ装置11
で管理情報を作成でき、この管理情報を、主作業機械3
1で取得することが可能となる。
【0140】第31発明は、複数の作業機械が稼働する
ことにより所定の作業を行う作業機機械の管理装置にお
いて、前記複数の作業機械を相互に通信可能に第1の通
信手段により接続し、前記複数の作業機械のうち1もし
くは複数の主作業機械と管理装置とを相互に通信可能に
第2の通信手段により接続し、前記複数の作業機械のそ
れぞれに作業機械情報を検出する作業機械情報検出手段
を設け、前記管理装置側に、前記複数の作業機械を管理
するための管理用データと、前記管理用データおよび前
記作業機械情報に基づいて管理情報を作成するための管
理情報作成用ソフトウエアとを記憶するデータベースを
設け、前記主作業機械が定められた場合に、前記管理装
置は、前記データベースに記憶された管理用データと、
前記管理情報作成用ソフトウエアとを、前記第2の通信
手段を介して前記主作業機械に送信し、前記複数の作業
機械の作業の進行に伴い、前記複数の作業機械に設けら
れた作業機械情報検出手段によって作業機械情報を検出
し、この検出された作業機械情報を前記第1の通信手段
を介して前記主作業機械に送信し、前記主作業機械は、
前記複数の作業機械から第1の通信手段を介して送信さ
れた作業機械情報と、前記管理装置から第2の通信手段
を介して送信された管理用データおよび管理情報作成用
ソフトウエアとに基づいて、管理情報を作成し、この作
成された管理情報に基づいて、前記複数の作業機械を管
理するとともに、前記管理用データを更新し、この更新
された管理用データを一定期間が経過する毎に、前記管
理装置に、前記第2の通信手段を介して送信し、前記管
理装置は、送信された管理用データによってデータベー
スの記憶内容を更新することを特徴とする。
【0141】主作業機械31とサーバ装置11との間の
データ通信は、作業機械31〜35相互の通信6と異な
り、長距離であるなどの理由から、通信コストが高い衛
星通信回線を用いて行われることが多い。
【0142】そこで主作業機械31とサーバ装置11と
の間の通信コストを低く抑え、しかも第1発明と同様に
サーバ装置11側で、データを一括管理することができ
るシステムの構築が望まれている。
【0143】第31発明によれば、サーバ装置としての
機能を、主作業機械31に持たせることで、これを実現
している。
【0144】すなわち図4に示すように複数の作業機械
31〜35が相互に通信可能に第1の通信手段6により
接続されている。
【0145】複数の作業機械31〜35のうち1もしく
は複数の主作業機械31と管理装置11とが相互に通信
可能に第2の通信手段5により接続されている。
【0146】複数の作業機械31〜35のそれぞれに作
業機械情報を検出する作業機械情報検出手段が設けられ
ている。
【0147】管理装置11側には、図1に示すように複
数の作業機械31〜35を管理するための管理用データ
と、管理用データおよび作業機械情報に基づいて管理情
報を作成するための管理情報作成用ソフトウエアとを記
憶するデータベース100が設けられている。
【0148】そこで主作業機械31が定められると、管
理装置11は、データベース100に記憶されている管
理用データと、管理情報作成用ソフトウエアとを、第2
の通信手段5を介して主作業機械31に送信する。
【0149】複数の作業機械31〜35の作業の進行に
伴い、複数の作業機械31〜35に設けられた作業機械
情報検出手段によって作業機械情報が検出され、この検
出された作業機械情報が第1の通信手段6を介して主作
業機械31に送信される。
【0150】主作業機械31は、複数の作業機械31〜
35から第1の通信手段6を介して送信されてきた作業
機械情報と、管理装置11から第2の通信手段5を介し
て送信されてきた管理用データおよび管理情報作成用ソ
フトウエアとに基づいて管理情報を作成する。主作業機
械31は、この作成された管理情報に基づいて、複数の
作業機械31〜35を管理する。そして主作業機械31
は、管理用データを更新し、この更新された管理用デー
タを一定期間が経過する毎に、管理装置11に、第2の
通信手段5を介して送信する。
【0151】管理装置11は、送信された最新の管理用
データによってデータベース100の記憶内容を更新す
る。
【0152】以上のように第31発明によれば、第2の
通信手段の通信回線5は、主作業機械31が定められて
データベース100の記憶内容を主作業機械31に送信
するときと、一定期間が経過する毎に管理用データを管
理装置11に送信するときのみ、使用される。このため
第2の通信手段5の通信コストが、飛躍的に低減する。
【0153】また管理装置11のデータベース100の
記憶内容は、最新の管理用データによって常に更新され
ており、第1発明と同様に、管理装置11側でデータを
一括して管理することができる。
【0154】第32発明は、複数の作業機械が稼働する
ことにより所定の作業を行う作業機機械の管理装置にお
いて、前記複数の作業機械を相互に通信可能に第1の通
信手段により接続し、前記複数の作業機械のうち1もし
くは複数の主作業機械とを相互に通信可能に第2の通信
手段により接続し、前記複数の作業機械のそれぞれに作
業機械情報を検出する作業機械情報検出手段を設け、管
理装置側に、前記複数の作業機械を管理するための管理
用データと、前記管理用データおよび前記作業機械情報
に基づいて管理情報を作成するための管理情報作成用ソ
フトウエアとを記憶するデータベースを設け、前記主作
業機械が定められた場合に、前記データベースに記憶さ
れた管理用データと、前記管理情報作成用ソフトウエア
とを、前記主作業機械に書き込み、前記複数の作業機械
の作業の進行に伴い、前記複数の作業機械に設けられた
作業機械情報検出手段によって作業機械情報を検出し、
この検出された作業機械情報を前記第1の通信手段を介
して前記主作業機械に送信し、前記主作業機械は、前記
複数の作業機械から第1の通信手段を介して送信された
作業機械情報と、前記書き込まれた管理用データおよび
管理情報作成用ソフトウエアとに基づいて、管理情報を
作成し、この作成された管理情報に基づいて、前記複数
の作業機械を管理するとともに、前記管理用データを更
新し、前記更新された管理用データを、前記管理装置に
書き込むことで、前記管理装置のデータベースの記憶内
容を更新することを特徴とする。
【0155】主作業機械31とサーバ装置11との間の
データ通信は、作業機械31〜35相互の通信6と異な
り、長距離であるなどの理由から、通信コストが高い衛
星通信回線を用いて行われることが多い。
【0156】そこで主作業機械31とサーバ装置11と
の間のデータ通信を不要とし、しかも第1発明と同様に
サーバ装置11側で、データを一括管理することができ
るシステムの構築が望まれている。
【0157】第32発明によれば、サーバ装置としての
機能を、主作業機械31に持たせることで、これを実現
している。
【0158】すなわち図4に示すように複数の作業機械
31〜35が相互に通信可能に第1の通信手段6により
接続されている。
【0159】複数の作業機械31〜35のそれぞれに作
業機械情報を検出する作業機械情報検出手段が設けられ
ている。
【0160】管理装置11側には、図1に示すように複
数の作業機械31〜35を管理するための管理用データ
と、管理用データおよび作業機械情報に基づいて管理情
報を作成するための管理情報作成用ソフトウエアとを記
憶するデータベース100が設けられている。
【0161】そこで主作業機械31が定められると、管
理装置11のデータベース100に記憶されている管理
用データと、管理情報作成用ソフトウエアは、メモリカ
ードなどの携行可能な記録媒体をインストールする等し
て、主作業機械31に記憶装置に書き込まれる。
【0162】複数の作業機械31〜35の作業の進行に
伴い、複数の作業機械31〜35に設けられた作業機械
情報検出手段によって作業機械情報が検出され、この検
出された作業機械情報が第1の通信手段6を介して主作
業機械31に送信される。
【0163】主作業機械31は、複数の作業機械31〜
35から第1の通信手段6を介して送信されてきた作業
機械情報と、上記のごとく書き込まれた管理用データお
よび管理情報作成用ソフトウエアとに基づいて管理情報
を作成する。主作業機械31は、この作成された管理情
報に基づいて、複数の作業機械31〜35を管理する。
そして主作業機械31は、管理用データを更新する。
【0164】管理装置11のデータベース100には、
この更新された最新の管理用データが書き込まれ管理装
置11のデータベース100の記憶内容が書き換えられ
る。
【0165】以上のように第32発明によれば、第1発
明と異なり、第2の通信手段5による通信が不要となり
第1の通信手段6による通信だけで済むため、通信コス
トが飛躍的に低減する。
【0166】また管理装置11のデータベース100の
記憶内容は、最新の管理用データによって常に更新され
ており、第1発明と同様に、管理装置11側でデータを
一括して管理することができる。
【0167】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る作業機械の管理装置の実施の形態について説明する。
なお実施形態では、作業機械として油圧ショベル、ブル
ドーザ、ロードローラ、クレーン、グレーダ、破砕処理
車などの建設機械を想定している。
【0168】図1は実施形態の建設機械を管理する管理
システムを示している。
【0169】図1に示すように複数の端末装置21、2
3、25、31a、51a、61a、71a、48、5
8、68、78、49、59、69、79、81、9
1、93、95とサーバ装置11は、相互に送受信可能
にインターネット1または通信衛星3により接続されて
いる。なおインターネットとは、複数のLAN(ローカ
ルエリアネットワーク)をゲートウエイ、ブリッジによ
って相互に通信自在に接続した世界的通信網のことであ
る。
【0170】サーバ装置11は、本実施形態の管理シス
テムで行われるサービスを提供するサービス提供会社1
0に設けられている。
【0171】サービス提供会社10内には端末装置13
が設けられている。端末装置13はデータベース100
を備えている。後述するようにデータベース100は複
数の端末装置13に分散して設けられており、建設機械
を管理するためのデータを記憶している。
【0172】端末装置81は建設機械を製造するメーカ
の工場80に設けられている。
【0173】サーバ装置11と端末装置13と工場端末
装置81とは相互に送受信可能にイントラネット2によ
り接続されている。なおイントラネットとは、インター
ネットの技術に基づき構築された企業内通信網のことで
ある。
【0174】サーバ装置11はインターネット1または
通信衛星3とイントラネット2との間で、データの入出
力を管理するとともに、端末装置13内のデータベース
100の記憶データを加工して工事現場で建設機械を管
理するために必要な管理情報を作成する。
【0175】端末装置21は建設機械の部品を格納する
部品倉庫であるパーツデポ20に設けられている。
【0176】端末装置23は建設機械の保守、点検、整
備等のサービスを行うサービス部門であるサービスポイ
ント22に設けられている。パーツデポ20とサービス
ポイント22でサービス会社20′を構成している。
【0177】端末装置25は気象予報を提供する気象予
報会社24に設けられている。端末装置25はデータベ
ース26を備えている。データベース26は地域別の詳
細な気象情報を記憶している。
【0178】端末装置48は、複数の建設機械を用いて
工事を行う工事施工会社30Aに設けられている。
【0179】端末装置49は工事施工会社30Aの工事
現場内の事務所30に設けられている。端末装置31a
は、工事施工会社30Aに所属する建設機械のうち主導
機となる建設機械31に搭載されている。ここで「主導
機」とは後述するように複数の建設機械によって工事を
行う場合に、複数の建設機械を管理する任務を担うオペ
レータが搭乗する建設機械のことである。主導機によっ
て管理される建設機械を「従導機」と定義する。
【0180】図4に示すように、工事施工会社30Aは
建設機械31〜41を所有しているものとする。各建設
機械31〜41にはモニタ装置300が搭載されてい
る。モニタ装置300の表示画面301には、後述する
ように各種情報が表示される(図5〜図16)。
【0181】図1に示すように、端末装置58は、複数
の建設機械を用いて工事を行う工事施工会社50Bに設
けられている。端末装置59は工事施工会社50Bの工
事現場内の事務所50に設けられている。端末装置51
aは、工事施工会社50Bに所属する建設機械のうち主
導機となる建設機械51に搭載されている。
【0182】同様に端末装置68は、複数の建設機械を
用いて工事を行う工事施工会社60Cに設けられてい
る。端末装置69は工事施工会社60Cの工事現場内の
事務所60に設けられている。端末装置61aは、工事
施工会社60Cに所属する建設機械のうち主導機となる
建設機械61に搭載されている。
【0183】同様に端末装置78は、複数の建設機械を
用いて工事を行う工事施工会社70Dに設けられてい
る。端末装置79は工事施工会社70Dの工事現場内の
事務所70に設けられている。端末装置71aは、工事
施工会社70Dに所属する建設機械のうち主導機となる
建設機械71に搭載されている。
【0184】端末装置91は、建設機械をレンタルまた
はリース(貸与)するリース/レンタル会社90に設け
られている。 端末装置93は、
建設機械を用いて行われる工事を発注する発注者(施
主)である官公庁92に設けられている。
【0185】端末装置95は、建設機械に装着されるア
タッチメントまたは建設設備を製造するアタッチメント
/建設設備会社94に設けられている。
【0186】後述するように各端末装置21、23、2
5、31a、51a、61a、71a、49、59、6
9、79、81、91、93、95はサーバ装置11側
のデータベース100の記憶データをアクセス権限に応
じてアクセスすることができる。データベース100の
記憶データのうち特定のデータに関しては特定の端末の
みにアクセスを許容して、他の端末にはアクセスを許容
しない実施も可能である。これは端末装置側において特
定のID番号、特定の暗証番号の入力操作を条件とする
ことで実現することができる。
【0187】つぎに図2、図3を参照して図1に示す通
信形態をより詳細に説明する。
【0188】図3に示すように、パーツデボ20の端末
装置21と、サービスポイント22の端末装置23と、
工事施工会社30Aの端末装置48と、工事施工会社5
0Bの端末装置58と、工事施工会社60Cの端末装置
68と、工事施工会社70Dの端末装置78と、事務所
30の端末装置49と、事務所50の端末装置59と、
事務所60の端末装置69と、事務所70の端末装置7
9と、主導機31内の端末装置31aと、主導機51内
の端末装置51aと、主導機61内の端末装置61a
と、主導機71内の端末装置71aと、メーカ本社80
の端末装置81と、リース会社90の端末装置91と、
官公庁92の端末装置93と、アタッチメント/建設設
備会社94の端末装置95と、サービス提供会社10の
サーバ装置11との間では、通信衛星3を介し無線の通
信回線5によって相互に送受信がなされる。
【0189】気象予報会社24の端末装置25はインタ
ーネット1に有線にて接続している。このため気象予報
会社24の端末装置25と他の端末装置21、23、2
5、31a、51a、61a、71a、48、58、6
8、78、49、59、69、79、81、91、9
3、95およびサーバ装置11との間では、インターネ
ット1、通信衛星3を介して相互に送受信がなされる。
【0190】図3は、工事施工会社30Aが受注した工
事が施工される工事現場で、複数の建設機械31〜35
によって工事が行われている場合を例示している。複数
の建設機械31〜35の間では無線の通信回線6によっ
て相互に送受信がなされる。無線通信回線6は、工事現
場全域の距離を無線通信でき高速にデータを送受信でき
る通信方式が採用される。例えばSS(スペクトラム拡
散方式)無線が採用される。複数の建設機械31〜35
のうち主導機31には、無線通信回線5用の通信端末
と、無線通信回線6用の通信端末が搭載されている。ま
た主導機31には後述するように通信衛星3から無線通
信回線5を介して送信されてくるデータを表示画面30
1上に表示するモニタ装置300が搭載されている。ま
た主導機31には車載式のサインボード47が搭載され
る。サインボード47は、工事現場周辺の住民に工事現
場に関する情報を与える電光掲示板のことである。
【0191】同様に工事施工会社50Bの工事現場内の
複数の建設機械の間では、無線通信回線6により相互に
送受信がなされる。工事施工会社50Bの工事現場には
設置式のサインボード57が設置されている。サインボ
ード57は上記サインボード47と同様に工事現場周辺
の住民に工事現場に関する情報を与える。
【0192】他の工事施工会社60C、70Dの工事現
場についても同様である。
【0193】サービス提供会社10内のデータベース1
00は各データベース110、130、140A、14
0B、140C、140D、150、160、161、
162、163、164に分散している。
【0194】データベース110は、工事毎に3次元
(3D)のガントチャートを作成するために必要なプロ
グラムとデータを工事別最適3Dガントチャート作成シ
ステムとして格納したデータベースである。この工事別
最適3Dガントチャート作成システム110に記憶され
たプログラムとデータを用いて工事毎に3Dガントチャ
ートを作成することができる。
【0195】工事別最適3Dガントチャート作成システ
ム110は地域別統計データベース群110Aと機械別
統計データベース群110Bとからなる。地域別統計デ
ータベース群110Aは地域別に統計のデータを記憶し
たデータベースであり、気象統計データベース111
と、3D地形図データベース112と、土質データベー
ス113と、交通量統計データベース114とからな
る。
【0196】気象統計データベース111は地域別に気
象統計を記憶している。3D地形図データベース112
は地域別に3次元(3D)の地形図を記憶している。土
質データベース113は地域別に土質を記憶している。
交通量統計データベース114は地域別に交通量の統計
を記憶している。
【0197】機械別統計データベース110Bは建設機
械の機種、型式別に統計のデータを記憶したデータベー
スであり、作業能力データベース115と、燃費データ
ベース116と、環境負荷データベース117と、リー
ス料データベース118とメンテナンス価格データベー
ス119とからなる。
【0198】作業能力データベース115は機種、型式
別に作業能力を記憶している。燃費データベース116
は機種、型式別に燃費を記憶している。環境負荷データ
ベース117は機種、型式別に環境に与える負荷を記憶
している。リース料データベース118は機種、型式別
にリース料金(レンタル料金)を記憶している。メンテ
ナンス価格データベース119は機種、型式別にメンテ
ナンスの価格を記憶している。
【0199】データベース130はサービス関連料金を
集計するために必要なプログラムとデータをサービス関
連料金集計システムとして格納したデータベースであ
る。このサービス関連料金集計システム130に格納さ
れたデータとプログラムを用いてサービスに要する料金
を計算することができる。 サービス関連料金集計シス
テム130はサービス料金データベース131と、サー
ビス部品価格データベース132とからなる。
【0200】サービス料金データベース131はサービ
ス料金(工賃)を記憶している。サービス部品価格デー
タベース132は建設機械の部品の価格を記憶してい
る。
【0201】データベース140Aは工事施工会社30
Aに関するデータを格納したデータベースであり、3D
ガントチャート予定/実績データベース141Aと、サ
ービス経歴データベース142Aと、30A社内部品在
庫データベース143Aとからなる。
【0202】3Dガントチャート予定/実績データベー
ス141Aは工事施工会社30Aが行う工事の3Dガン
トチャートの予定と実績を記憶している。サービス経歴
データベース142Aは30A社の工事現場で建設機械
が受けたサービスの経歴を記憶している。30A社内部
品在庫データベース143Aは30A社内に在庫してい
る建設機械の部品を記憶している。
【0203】データベース140Bは工事施工会社50
Bに関するデータを格納したデータベースであり、記憶
内容はデータベース140Aと同様である。工事施工会
社60Cのデータベース140C、工事施工会社70D
のデータベース140Dについても同様である。
【0204】各工事施工会社30A、50B、60C、
70Dのデータベース140A、140B、140C、
140Dをまとめて会社別経歴データベース群140と
いう。
【0205】データベース150は建設機械が発生する
不具合(故障等の異常)を判断し建設機械について行う
最適なメンテナンス内容を確定するために必要なプログ
ラムとデータを不具合/最適メンテナンス判定システム
として格納したデータベースである。この不具合/最適
メンテナンス判定システム150に記憶されたプログラ
ムとデータを用いて建設機械で発生する不具合を判断す
ることができ、建設機械について行うべきメンテナンス
内容を確定することができる。不具合/最適メンテナン
ス判定システム150は機械別異常判定データベース群
150Aと機械別サービス判定データベース群150B
とからなる。
【0206】機械別異常判定データベース群150Aは
建設機械の機種、型式別に異常を判定するためのデータ
を記憶したデータベースであり、基準状態データデータ
ベース151と、異常現象データデータベース152
と、改修時間データデータベース153と、異常部位デ
ータデータベース154とからなる。
【0207】基準状態データデータベース151は機
種、型式別に異常判定の基準を示す基準状態データを記
憶している。異常現象データデータベース152は機
種、型式別に、建設機械で発生する異常現象および異常
現象毎の重要性を異常現象データとして記憶している。
改修時間データデータベース153は機種、型式別に、
異常が正常に改修されるまでの時間を改修時間データと
して記憶している。異常部位データデータベース154
は機種、型式別に、異常が発生する部位を異常部位デー
タとして記憶している。
【0208】機械別サービス判定データベース群150
Bは建設機械の機種、型式別にメンテナンス内容を確定
するためのデータを記憶したデータベースであり、限界
状態データデータベース156と、メンテナンス不良致
命度データベース157と、メンテナンス所要時間デー
タデータベース158とからなる。
【0209】限界状態データデータベース156は機
種、型式別にメンテナンスが必要か否かの限界状態を限
界状態データとして記憶している。メンテナンス不良致
命度データベース157は機種、型式別に、メンテナン
スを行わない場合の致命度を示すデータを記憶してい
る。メンテナンス所要時間データデータベース158は
機種、型式別に、メンテナンスを終了するまでに要する
時間をメンテナンス所要時間データとして記憶してい
る。
【0210】機種/型式別号機データベース160は、
個々の建設機械を特定する符号である車両IDデータ
と、建設機械の機種、型式、号機との対応関係を記憶し
ている。3D部品形状データベース161は、建設機械
を構成する部品の3次元(3D)形状を記憶している。
【0211】データベース162は、建設機械の転倒事
故、盗難等の非常事態が発生した場合に緊急に関係各所
に連絡するために必要なプログラムとデータを非常時緊
急対応システムとして格納したデータベースである。
【0212】データベース163は、将来予想される工
事に伴う需要を予測するために必要なプログラムとデー
タを将来予想工事計算システムとして格納したデータベ
ースである。
【0213】データベース164は、工事に関する情報
を工事現場のサインボード47、57に表示するための
プログラムとデータを情報表示選定システムとして格納
したデータベースである。
【0214】図2は、主導機31の端末装置31a等の
各主導機搭載の端末装置から収集される情報とサーバ装
置11で上記データベース110等に基づいて作成され
主導機31等に提供されるサービスとの関係を示してい
る。
【0215】図2では工事施工会社30Aの建設現場を
示している。建設機械31〜35には、油圧a、油温
b、水温c、応力d、エンジン回転数e、レバー操作信
号f、アワメータの計時時間g、車両位置h、車両傾斜
角kという車両状態(これを車両状態データという)を
検出するセンサ群が設けられている。なおレバー操作信
号fとは、建設機械の作業機を操作する操作レバーの操
作方向、操作量を示す信号のことであり、レバー操作信
号fに応じて建設機械の作業状態(作業内容)を判別す
ることができる。また建設機械31〜41には車両の機
種、型式、号機を特定する車両IDが対応づけられてい
る。なお応力dとは作業機にかかる応力を検出する応力
センサの検出値のことである。
【0216】これら複数の建設機械32〜35で検出さ
れた車両IDデータ/車両状態データ200は、後述す
るように主導機31から通信衛星3を介してサーバ装置
11に送信される。また施主の要求の変更等があり修正
ガントチャートの作成の要求があった場合には、この修
正ガントチャート作成要求情報600bは主導機31か
ら通信衛星3を介してサーバ装置11に送信される。
【0217】官公庁92は警察署92a、消防署(救
急)92b、都道府県92c、国92d、市町村92e
からなる。たとえば官公庁92の国92dが施主の場合
には国92dは発注予定工事の情報(施主要求データ)
600aを通信衛星3を介してサーバ装置11に送信す
る。警察署92a、消防署(救急)92b、都道府県9
2c、国92d、市町村92eにはそれぞれ端末装置9
3a、93b、93c、93d、93eが設けられてい
る。
【0218】工事施工会社30A、50B、60C、7
0Dは受注予定工事の情報202を通信衛星3を介して
サーバ装置11に送信する。
【0219】リース会社90はリース会社90aとレン
タル会社90bとからなる。リース会社90a、レンタ
ル会社90bは自社内で所有している建設機械の情報
(手持ち機械情報)203を通信衛星3を介してサーバ
装置11に送信する。リース会社90aとレンタル会社
90bにはそれぞれ端末装置91a、91bが設けられ
ている。
【0220】サービス会社20′のパーツデポ20は部
品の在庫を検索した結果を示す情報(部品在庫検索結果
情報)204を通信衛星3を介してサーバ装置11に送
信する。
【0221】サービス会社20′のサービスポイント2
2はサービスマンの所在を検索した結果を示す情報(サ
ービスマン検索結果情報)205を通信衛星3を介して
サーバ装置11に送信する。
【0222】建設機械のメーカ(製造会社)80はメー
カ80a、80b、80cからなる。メーカ80a、8
0b、80cは機械別統計データベース110B、機械
別異常判定データベース150Aを通信衛星3を介して
サーバ装置11に送信する。メーカ80a、80b、8
0cにはそれぞれ端末装置81a、81b、81cが設
けられている。
【0223】アタッチメント/建設設備会社94はクラ
ッシャを製造するクラッシャ製造会社94aと、鑿岩機
を製造する鑿岩機製造会社94bと、建築資材を製造す
る建築資材製造会社94cからなる。クラッシャ製造会
社94aと、鑿岩機製造会社94bと、建築資材製造会
社94cは、自社内で所有しているアタッチメントまた
は建設設備の情報(手持ちアタッチメント/設備情報)
178を通信衛星3を介してサーバ装置11に送信す
る。クラッシャ製造会社94a、鑿岩機製造会社94
b、建築資材製造会社94cにはそれぞれ端末装置95
a、95b、95cが設けられている。
【0224】また気象予報会社24はデータベース26
に記憶されている地域別詳細気象情報175をインター
ネット1、通信衛星3を介してサーバ装置11に送信す
る。
【0225】サーバ装置11では、収集された発注予定
工事情報(施主要求データ)600aと機械別統計デー
タベース110Bと、データベース100に記憶された
会社別経歴データベース群140と工事別最適3Dガン
トチャート作成システム110とに基づいて、未着手の
工事の最適な工程を記述した3Dガントチャートの情報
165を作成する。そして3Dガントチャート情報16
5の作成に付帯してつぎの情報を作成する。
【0226】すなわち3Dガントチャート情報165と
将来予想工事計算システム163を用いて、工事費用の
概算を示す工事費用概算情報170を作成する。また3
Dガントチャート情報165と将来予想工事計算システ
ム163を用いて、工事の完工に必要な建設機械の種類
および台数の見積もりを示す最適フリート見積情報17
1を作成する。また3Dガントチャート情報165と将
来予想工事計算システム163を用いて、工事発注に伴
い予測される建築設備の需要を示す建築設備需要予測情
報172を作成する。また3Dガントチャート情報16
5と将来予想工事計算システム163を用いて、工事発
注に伴い予測されるアタッチメントの需要を示すアタッ
チメント需要予測情報173を作成する。また3Dガン
トチャート情報165と将来予想工事計算システム16
3を用いて、工事発注に伴い予測される部品の需要を示
す部品需要予測情報176を作成する。また3Dガント
チャート情報165と将来予想工事計算システム163
を用いて、工事発注に伴い予測されるサービスの需要を
示すサービス需要予測情報177を作成する。また3D
ガントチャート情報165と将来予想工事計算システム
163を用いて未発注の工事の需要を示す未発注工事需
要予測情報181を作成する。また3Dガントチャート
情報165と将来予想工事計算システム163を用いて
建設機械の新たな購入、代替えの需要を示す機械購入/
代替需要予測情報169を作成する。
【0227】サーバ装置11では収集された修正ガント
チャート作成要求情報600bと地域別詳細気象情報1
75と車両IDデータ/車両状態データ200と、デー
タベース100に記憶された会社別経歴データベース群
140と工事別最適3Dガントチャート作成システム1
10と不具合/最適メンテナンス判定システム150と
に基づいて、施主要求の変更、予定外のメンテナンス、
不具合改修、気象状況の変化という異常発生に対する対
処案と当初の3Dガントチャートを修正した修正3Dガ
ントチャートの案(候補)を示す異常対処案/修正ガン
トチャート案情報166を作成する。
【0228】サーバ装置11では、収集された部品在庫
検索結果情報204とサービスマン検索結果情報205
とに基づいて部品とサービスマンの到着日時を示す部品
/サービスマン到着日時情報167を作成する。
【0229】サーバ装置11では、収集された車両ID
データ/車両状態データ200と、データベース100
に記憶された非常時緊急対応システム162とに基づい
て建設機械の転倒事故と建設機械の盗難を示す事故/盗
難状況情報168を作成する。事故/盗難状況情報16
8は事故情報179と転倒事故情報180とからなる。
【0230】サーバ装置11で作成された異常対処案/
修正ガントチャート案情報166と部品/サービスマン
到着日時情報167は、通信衛星3を介して工事施工会
社30Aの主導機31に送信される。
【0231】サーバ装置11で作成された購入/代替需
要予測情報169は、メーカ80a、80b、80cに
送信される。
【0232】サーバ装置11で作成された部品需要予測
情報176、サービス需要予測情報177は、通信衛星
3を介してサービス会社20′のパーツデポ20、サー
ビスポイント22にそれぞれ送信される。サーバ装置1
1で作成されたアタッチメント需要予測情報173、建
設設備需要予測情報172は、アタッチメント/建設設
備会社94a、94b、94cに送信される。
【0233】サーバ装置11で作成された3Dガントチ
ャート情報165、最適フリート見積情報171は、工
事施工会社30A、50B、60C、70Dに送信され
る。また官公庁92から送信された発注予定工事情報
(施主要求データ)600aは、サーバ装置11、通信
衛星3を介して工事施工会社30A、50B、60C、
70Dに送信される。
【0234】サーバ装置11で作成された事故/盗難状
況情報168、未発注工事需要予測情報181は、通信
衛星3を介してリース会社90a、レンタル会社90b
に送信される。
【0235】サーバ装置11で作成された事故/盗難状
況情報168のうち盗難情報179に関しては、通信衛
星3を介して官公庁92の警察署92aに送信される。
またサーバ装置11で作成された事故/盗難状況情報1
68のうち転倒事故情報180に関しては、官公庁92
の消防署92bに送信される。またサーバ装置11で作
成された工事費用概算情報170は、通信衛星3を介し
て施主である官公庁92の国92dに送信される。
【0236】図4は工事の工程毎に複数の建設機械の組
合せが変遷する様子を示している。図4では、工事施工
会社30Aの工事現場で道路工事を行う場合を例示して
いる。
【0237】すなわち道路工事は、地山を掘削する第1
工期と、掘削した地山を整形する第2工期と、整形した
地山を道路に仕上げる第3工期とからなる。第3工期の
終了によって道路工事が完工する。第1工期では基礎工
事が行われ、第2工期は側溝工事が行われ、第3工期で
は舗装仕上げが行われる。
【0238】第1工期では、ブルドーザ31、32と、
油圧ショベル33と、破砕処理機34、35とによって
地山が掘削される。第1工期ではブルドーザ31が主導
機になり、他のブルドーザ32、油圧ショベル33、破
砕処理機34、35が従導機になる。第1工期では主導
機31に搭載した端末装置31aと通信衛星3との間で
無線通信回線5によりデータの送受信が行われ、主導機
31に搭乗したオペレータは自己の建設機械31を含め
他の従導機32、33、34、35を管理する。
【0239】第2工期では、油圧ショベル36、33、
37、38と、クレーン39とによって地山が整形され
る。第2工期では油圧ショベル36が主導機になり、他
の油圧ショベル33、37、38、クレーン39が従導
機になる。第2工期では主導機36に搭載した端末装置
36aと通信衛星3との間で無線通信回線5によりデー
タの送受信が行われ、主導機36に搭乗したオペレータ
は自己の建設機械36を含め他の従導機33、37、3
8、39を管理する。
【0240】第3工期では、油圧ショベル33と、グレ
ーダ40と、ロードローラ41とによって地山が道路に
仕上げられる。第3工期では油圧ショベル33が主導機
になり、他のグレーダ40、ロードローラ41が従導機
になる。第3工期では主導機33に搭載した端末装置3
3aと通信衛星3との間で無線通信回線5によりデータ
の送受信が行われ、主導機33に搭乗したオペレータは
自己の建設機械33を含め他の従導機40、41を管理
する。
【0241】各建設機械31〜41には、油圧a、油温
b、水温c、応力d、エンジン回転数e、レバー操作信
号f、アワメータの計時時間g、車両位置h、車両傾斜
角kという車両状態(これを車両状態データという)を
検出するセンサ群が設けられている。また建設機械31
〜41には車両IDデータ対応づけられている。
【0242】これら車両状態データと車両IDデータは
送信データ200として従導機から主導機に無線通信回
線6を介して送信される。たとえば第1工期では従導機
32〜35から送信データ200(車両状態データ、車
両IDデータ)が主導機31に無線通信回線6によって
送信される。また主導機31は他の従導機32〜35の
送信データ200(車両状態データ、車両IDデータ)
と自己の車両の車両状態データ、車両IDデータとを無
線通信回線5を介して通信衛星3に送信する。
【0243】以下図5〜図16を併せ参照して実施形態
で行われる動作について説明する。以下の説明では国9
2dが施主になって工事施工会社30Aの工事現場で道
路工事が行われ、第1工期に建設機械31が主導機にな
って工事を行う場合を想定する。
【0244】図7は主導機31のオペレータが現場監督
者(施工管理者)および現場責任者を兼任できる実施形
態を示している。以下図2と図7を参照して説明する。
【0245】まず図2に示すように国92dは端末装置
93dからデータを入力し道路工事に関する施主の要求
内容を示す発注予定工事情報(施主要求データ)600
aを、無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を
介してサービス提供会社10のサーバ装置11に送信す
る。図7に示すように発注予定工事情報(施主要求デー
タ)600aは、車線数/舗装厚さq、予算r、工期
s、環境への配慮(外観、CO2の排出量など)tから
構成されている。データベース100には発注予定工事
情報(施主要求データ)600aが記憶される。データ
ベース100に記憶された発注予定工事情報600a
は、工事施工会社30A、50B、60C、70Dがア
クセスできる権限を持っている。そこで工事施工会社3
0A、50B、60C、70Dの端末装置48、58、
68、78からパスワード等のデータを入力し、発注予
定工事情報600aをアクセスすると、発注予定工事情
報600aは無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回
線5を介して工事施工会社30A、50B、60C、7
0Dの各端末装置48、58、68、78に送信され端
末装置内のメモリに記憶され表示画面に表示される。
【0246】サーバ装置11ではデータベース100に
記憶された発注予定工事情報(施主要求データ)600
aと、機械別統計データベース群110Bと、会社別経
歴データベース群140と、工事別最適3Dガントチャ
ート作成システム110とに基づいて、未着手の工事の
最適な工程を記述した3Dガントチャートの情報165
を作成する。
【0247】ここで建設機械のメーカ80a、80b、
80c側で建設機械の設計変更等があるごとに、機械別
統計データベース群110Bの記憶データはメーカ80
a、80b、80cからサーバ装置11へ送信され、機
械別統計データベース群110Bの記憶データは最新の
データに更新される。
【0248】図7に示すように工事別最適3Dガントチ
ャート作成システム110は類似工事選定システム70
6を備えている。この類似工事選定システム706は会
社別経歴データベース群140のうち3Dガントチャー
ト予定・実績データベース141A、141B、141
C、141Dに記憶されたデータの中から今回の工事要
求内容に類似する過去の工事に対応するガントチャート
を選定するシステムである。
【0249】そこで類似工事選定システム706は、発
注予定工事情報(施主要求データ)600aに示される
工事に類似する過去の工事を、3Dガントチャート予定
・実績データベース141A、141B、141C、1
41Dの記憶データの中から探索し、今回の工事に類似
した工事に対応するガントチャートを選定する(ステッ
プ701)。
【0250】つぎに選定したガントチャートを地域特性
によって補正する処理がなされる。これは今回工事が行
われる地域と選定したガントチャートに対応する工事が
行われた地域とが異なる場合には土質や交通量や気象や
地形が異なり、それに応じて工期等が異なり、選定した
ガントチャートをそのまま使用できないからである。
【0251】そこで地域別統計データベース群110A
の地域別土質データベース113、地域別交通量統計デ
ータベース114、地域別気象統計データベース11
1、地域別3D地形図データベース112の記憶データ
を用いて、今回の工事が行われる地域に適合するよう
に、選定したガントチャートを補正する(ステップ70
2)。
【0252】つぎに施主の要求内容のうち工期s、予算
r、環境への配慮tに応じてガントチャートを補正し、
工期sに最も優先度をもたせたガントチャート(以下工
期優先ガントチャート)、予算rに最も優先度をもたせ
たガントチャート(以下予算優先ガントチャート)、環
境への配慮tに最も優先度をもたせたガントチャート
(以下環境優先ガントチャート)をそれぞれガントチャ
ートの候補として作成する。工期sに最も優先度を持た
せた場合には、投入される建設機械の台数が多くなり工
事が短期に完工する代わりに予算rが多くかかり、環境
への配慮tが犠牲になる。また予算rに最も優先度をも
たせた場合には、低予算で工事が行われる代わりに、投
入される建設機械の台数が少なくなり工事が長期にわた
ることになる。また環境への配慮tに最も優先度をもた
せた場合には、工事期間は工期sに優先度をもたせた場
合と比較して長くなるが環境負荷は小さくなる。
【0253】そこで機械別統計データベース群110B
の機械別作業能力データベース115、機械別燃費デー
タベース116、機械別環境負荷データベース117、
機械別メンテナンス費用データベース119、機械別リ
ース料データベース118のデータを用いて、工期sに
最も優先度をもたせるようにガントチャートを補正す
る。工期sに最も優先度をもたせる場合には作業能力が
高い機種の建設機械が多数投入されることになる。
【0254】同様に機械別作業能力データベース11
5、機械別燃費データベース116、機械別環境負荷デ
ータベース117、機械別メンテナンス費用データベー
ス119、機械別リース料データベース118のデータ
を用いて、予算rに最も優先度をもたせるようにガント
チャートを補正する。予算rに最も優先度をもたせる場
合にはメンテナンス費用、リース料、燃費が低い機種の
建設機械が少数投入されることになる。
【0255】同様に機械別作業能力データベース11
5、機械別燃費データベース116、機械別環境負荷デ
ータベース117、機械別メンテナンス費用データベー
ス119、機械別リース料データベース118のデータ
を用いて、環境への配慮tに最も優先度をもたせるよう
にガントチャートを補正する。環境への配慮tに最も優
先度をもたせる場合には環境負荷が低く燃費が低い機種
の建設機械が少数投入されることになる。
【0256】こうして工期優先ガントチャート、予算優
先ガントチャート、環境優先ガントチャートがそれぞれ
ガントチャートの候補として作成され、未着手工事最適
工程(3Dガントチャート)情報165として、データ
ベース100に記憶される。
【0257】なお本実施形態では工期優先ガントチャー
ト、予算優先ガントチャート、環境優先ガントチャート
の3つをガントチャートの候補として例示しているが、
工期と予算の両方を優先したガントチャート、予算と環
境の両方を優先したガントチャート、工期と環境の両方
を優先したガントチャートをそれぞれ候補とするなど適
宜候補数をさらに増加させる実施も可能である。
【0258】またサーバ装置11では3Dガントチャー
トの情報165の作成に付帯してつぎの情報を作成す
る。
【0259】すなわち3Dガントチャート情報165と
将来予想工事計算システム163を用いて、今回の工事
の費用の概算を示す工事費用概算情報170を作成す
る。また3Dガントチャート情報165と将来予想工事
計算システム163を用いて、今回の工事の完工に必要
な建設機械の種類および台数の見積もりを示す最適フリ
ート見積情報171を作成する。また3Dガントチャー
ト情報165と将来予想工事計算システム163を用い
て、今回の工事の発注に伴い予測される建築設備の需要
を示す建築設備需要予測情報172を作成する。また3
Dガントチャート情報165と将来予想工事計算システ
ム163を用いて、今回の工事の発注に伴い予測される
アタッチメントの需要を示すアタッチメント需要予測情
報173を作成する。また3Dガントチャート情報16
5と将来予想工事計算システム163を用いて、今回の
工事の発注に伴い予測される部品の需要を示す部品需要
予測情報176を作成する。また3Dガントチャート情
報165と将来予想工事計算システム163を用いて、
今回の工事の発注に伴い予測されるサービスの需要を示
すサービス需要予測情報177を作成する。また3Dガ
ントチャート情報165と将来予想工事計算システム1
63を用いて国92dが施主になる今回の工事を含め各
施主の未発注の工事の需要を示す未発注工事需要予測情
報181を作成する。また3Dガントチャート情報16
5と将来予想工事計算システム163を用いて国92d
が施主になる今回の工事を含め各施主の未発注の工事の
発注に伴い予測される建設機械の新たな購入、代替えの
需要を示す機械購入/代替需要予測情報169を作成す
る。
【0260】これら作成された工事費用概算情報17
0、最適フリート見積情報171、建築設備需要予測情
報172、アタッチメント需要予測情報173、サービ
ス需要予測情報177、未発注工事需要予測情報18
1、機械購入/代替需要予測情報169はデータベース
100に記憶される。
【0261】データベース100に記憶された未着手工
事最適工程(3Dガントチャート)情報165、最適フ
リート見積情報171は、工事施工会社30A、50
B、60C、70Dがアクセスできる権限を持ってい
る。そこで工事施工会社30A、50B、60C、70
Dの端末装置48、58、68、78からパスワード等
のデータを入力し発注予定工事情報(施主要求データ)
600aをアクセスすると、発注予定工事情報(施主要
求データ)600aとともに、この発注予定工事に対応
する未着手工事最適工程(3Dガントチャート)情報1
65、最適フリート見積情報171が、無線通信回線
5、通信衛星3、無線通信回線5を介して工事施工会社
30A、50B、60C、70Dの各端末装置48、5
8、68、78に送信され、端末装置内のメモリに記憶
され表示画面に表示される。
【0262】このため工事施工会社30A、50B、6
0C、70Dでは、表示画面に表示された発注予定工事
情報(施主要求データ)600a、未着手工事最適工程
(3Dガントチャート)情報165、最適フリート見積
情報171を用いて今回の工事を受注すべきか否かを迅
速かつ容易に判断することができる。
【0263】ここで3Dガントチャート情報165は、
データベース100の3Dガントチャート予定/実績デ
ータベース141A、141B、141C、141Dに
基づいて作成されたものである。このため新たに作成さ
れるガントチャートに従って作業が行われた場合には、
新たに作成された予定作業計画と、実際の作業実績との
ずれを最小にすることができる。
【0264】一方データベース100に記憶された工事
費用概算情報170は、施主である国92dがアクセス
できる権限を持っている。そこで国92dの端末装置9
3dからパスワード等のデータを入力し工事費用概算情
報170をアクセスすると、工事費用概算情報170は
無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介して
国92dの端末装置93dに送信され、端末装置93d
内のメモリに記憶され表示画面に表示される。
【0265】このため国92dは今回の工事を発注すべ
きか否かの判断を迅速かつ容易に行うことができる。
【0266】データベース100に記憶された購入/代
替需要予測情報169は、建設機械の製造会社であるメ
ーカ80a、80b、80cがアクセスできる権限を持
っている。そこでメーカ80a、80b、80cの端末
装置81a、81b、81cからパスワード等のデータ
を入力し購入/代替需要予測情報169をアクセスする
と、購入/代替需要予測情報169は無線通信回線5、
通信衛星3、無線通信回線5を介してメーカ80a、8
0b、80cの端末装置81a、81b、81cに送信
され、端末装置内のメモリに記憶され表示画面に表示さ
れる。
【0267】このため発注予定の工事の情報が施主から
提供される毎にメーカ80a、80b、80cで購入/
代替需要予測情報169を取得でき、それに基づいて工
場で建設機械を生産する計画を修正することができ、将
来の工事に必要となる建設機械を市場に迅速に提供する
ことができる。
【0268】このため実際に作業を行う工事施工会社3
0A、50B、60C、70D等は、3Dガントチャー
ト情報165が作成された時点で必要となる建設機械を
メーカ80a、80b、80cから迅速に確保できるよ
うになる。しかも購入/代替需要予測情報169は3D
ガントチャート情報165に付帯して作成されるもので
あり、3Dガントチャート情報165自体はデータベー
ス100の3Dガントチャート予定/実績データベース
141A、141B、141C、141Dに基づいて作
成されたものであり非常に正確なものである。このため
購入/代替需要予測情報169に記述されている建設機
械の機種、台数は、きわめて正確なものである。このた
め購入/代替需要予測情報169に基づきメーカ80
a、80b、80cの工場で生産される建設機械の機
種、台数は、将来の工事の需要にきわめて正確に適合し
たものになる。
【0269】このようにメーカ80a、80b、80c
は、工場の生産計画の修正を迅速かつ容易にしかも正確
になし得る。
【0270】データベース100に記憶された未発注工
事需要予測情報181は、建設機械をリースするリース
会社90a、建設機械をレンタルするレンタル会社90
bがアクセスできる権限を持っている。そこでリース会
社90a、レンタル会社90bの端末装置91a、91
bからパスワード等のデータを入力し、未発注工事需要
予測情報181をアクセスすると、未発注工事需要予測
情報181は無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回
線5を介してリース会社90a、レンタル会社90bの
端末装置91a、91bに送信され、端末装置内のメモ
リに記憶され表示画面に表示される。
【0271】このため発注予定の工事の情報が施主から
提供される毎にリース会社90a、レンタル会社90b
で未発注工事需要予測情報181を取得でき、それに基
づいて将来のリース、レンタルに必要な手持ち機械を確
保することができ、将来の工事に必要となる建設機械を
市場に提供することができる。
【0272】このため実際に作業を行う工事施工会社3
0A、50B、60C、70D等は、3Dガントチャー
ト情報165が作成された時点で必要となる建設機械を
リース会社90a、レンタル会社90bから迅速に確保
できるようになる。しかも未発注工事需要予測情報18
1は3Dガントチャート情報165に付帯して作成され
るものであり、3Dガントチャート情報165自体はデ
ータベース100の3Dガントチャート予定/実績デー
タベース141A、141B、141C、141Dに基
づいて作成されたものであり、きわめて正確なものであ
る。このため未発注工事需要予測情報181に記述され
ている建設機械の機種および台数は、きわめて正確なも
のである。このため未発注工事需要予測情報181に基
づいてリース会社90a、レンタル会社90bで確保さ
れる手持ち機械の機種、台数は、工事の需要にきわめて
正確な適合したものになる。
【0273】このようにリース会社90a、レンタル会
社90bは将来の工事に必要となる手持ち機械の確保
を、迅速かつ容易にしかも正確になし得る。
【0274】データベース100に記憶された部品需要
予測情報176、サービス需要予測情報177は、建設
機械の部品を市場に供給するパーツデポ20、建設機械
についてメンテナンス等のサービスを行うサービスポイ
ント22がそれぞれアクセスできる権限を持っている。
そこでパーツデポ20、サービスポイント22の端末装
置21、23からパスワード等のデータを入力し、部品
需要予測情報176、サービス需要予測情報177をア
クセスすると、部品需要予測情報176、サービス需要
予測情報177は無線通信回線5、通信衛星3、無線通
信回線5を介してパーツデポ20、サービスポイント2
2の端末装置21、23それぞれにに送信され、端末装
置内のメモリに記憶され表示画面に表示される。
【0275】このため発注予定の工事の情報が施主から
提供される毎にパーツデポ20、サービスポイント22
ではそれぞれ部品需要予測情報176、サービス需要予
測情報177を取得でき、それに基づいて、将来の工事
に必要となる建設機械の補給部品、サービスマンを確保
することができる。
【0276】データベース100に記憶されたアタッチ
メント需要予測情報173、建設設備需要予測情報17
2は、建設機械のアタッチメントを供給するクラッシャ
製造会社94aおよび鑿岩機製造会社94b、建設設備
を供給する建築資材製造会社94cがそれぞれアクセス
できる権限を持っている。そこでクラッシャ製造会社9
4aおよび鑿岩機製造会社94b、建築資材製造会社9
4cの端末装置95aおよび95b、95cからパスワ
ード等のデータを入力し、アタッチメント需要予測情報
173、建設設備需要予測情報172をアクセスする
と、アタッチメント需要予測情報173、建設設備需要
予測情報172は無線通信回線5、通信衛星3、無線通
信回線5を介してクラッシャ製造会社94aおよび鑿岩
機製造会社94b、建築資材製造会社94cの端末装置
95aおよび95b、95cそれぞれにに送信され、端
末装置内のメモリに記憶され表示画面に表示される。
【0277】このため発注予定の工事の情報が施主から
提供される毎にクラッシャ製造会社94aおよび鑿岩機
製造会社94b、建築資材製造会社94cではそれぞれ
アタッチメント需要予測情報173、建設設備需要予測
情報172を取得でき、それに基づいて、将来の工事に
必要となる建設機械のアタッチメント、建設設備を市場
に提供することができる。
【0278】工事施工会社30Aが今回の工事を受注し
た場合を想定する。
【0279】データベース100に記憶された手持ち機
械情報203、手持ちアタッチメント/設備情報178
は、建設機械を用いて工事を施工する工事施工会社30
A、50B、60C、70Dがアクセスできる権限を持
っている。
【0280】そこで工事を受注した工事施工会社30A
の端末装置48からパスワード等を入力し、データベー
ス100に記憶された手持ち機械情報203、手持ちア
タッチメント/設備情報178をアクセスすると、手持
ち機械情報203、手持ちアタッチメント/設備情報1
78は無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を
介して工事施工会社30Aの端末装置48に送信され、
端末装置内のメモリに記憶され表示画面に表示される。
【0281】このため工事施工会社30Aは、受注した
工事に必要となる建設機械31〜41をリース会社90
a、レンタル会社90bから迅速に確保することが可能
になる。また工事施工会社30Aは受注した工事に必要
となる建設機械31〜41のアタッチメント、建設設備
をクラッシャ製造会社94aおよび鑿岩機製造会社94
b、建築資材製造会社94cから迅速に確保することが
可能になる。
【0282】このようにして工事施工会社30Aが受注
した工事に必要となる建設機械31〜41が確保される
と、サーバ装置11から3Dガントチャート情報165
が無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介し
て建設機械31〜41のうち工事の第1工期で主導機と
なる建設機械31の端末装置31aに送信され、端末装
置31a内のメモリに記憶される。
【0283】このため図7に示すように、主導機31に
搭載のモニタ装置300の表示画面301Jには、3D
ガントチャート情報165が表示される。
【0284】すなわち表示画面301Jは、3Dガント
チャートの候補が表示される表示箇所320と、表示箇
所320に現在、表示されている3Dガントチャートの
候補を、次候補の3Dガントチャートに順次変更する次
候補選択ボタン322と、表示箇所320に現在、表示
されている3Dガントチャートの候補を、確定する確定
ボタン321とから構成されている。
【0285】次候補選択ボタン322が押される毎に、
表示箇所320に表示されている3Dガントチャート
が、各候補つまり工期優先ガントチャート、予算優先ガ
ントチャート、環境優先ガントチャートに順次変更され
ていく。そこで確定ボタン321が押されると、表示箇
所320に現在、表示されている3Dガントチャート
(たとえば工期優先ガントチャート)が確定される。
【0286】3Dガントチャートが確定すると、この確
定した3Dガントチャート(たとえば工期優先ガントチ
ャート)を示すデータは、主導機31の端末装置31a
から無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介
してサーバ装置11に送信され、データベース100の
3Dガントチャート予定/実績データベース141Aに
記憶される。これにより工事施工会社30Aに対応する
3Dガントチャート予定/実績データベース141Aの
「予定」のデータが更新される。
【0287】このように主導機31のオペレータは、ガ
ントチャートを決定する現場責任者としての役割を兼任
することができる。
【0288】図10、図11、図12は3Dガントチャ
ートを確定した場合の表示画面301を示している。な
お図10、図11、図12は、表示画面301を縦方向
にそれぞれ3つに分けて示した図である。
【0289】これら図に示すように、表示画面301の
表示箇所320には、確定された3Dガントチャートが
表示される。表示画面301には表示箇所320の表示
内容を遷移させる各種ボタン302〜318、321、
322が配置されている。
【0290】図10、図11、図12に示すように3D
ガントチャートは、工事を第1工期、第2工期、第3工
期に分け、各工期毎に必要となる建設機械の種類および
台数と、各工期毎に要する日程とを表した「予定」が記
述されている。建設機械毎(投入機械の号機毎)に「予
定」が記述され、また全体の建設機械の「予定」が記述
されている。3Dガントチャートには工事の進行に伴
い、工事の「実績」が記入され、当初の「予定」と比較
される。
【0291】また本実施形態の3Dガントチャートは、
工事現場の3次元的な地形を「予定」と「実績」毎に、
また第1工期、第2工期、第3工期毎に、表示したこと
を特徴としている。
【0292】すなわち第1工期の着工前で「予定」して
いる工事現場の3次元的な地形、第1工期の完工後に
「予定」している工事現場の3次元的な地形、第2工期
の着工前で「予定」している工事現場の3次元的な地
形、第2工期の完工後に「予定」している工事現場の3
次元的な地形、第3工期の着工前で「予定」している工
事現場の3次元的な地形、第3工期の完工後に「予定」
している工事現場の3次元的な地形がそれぞれグラフィ
ック表示される。
【0293】また第1工期の着工前の「実績」を示す工
事現場の3次元的な地形、第1工期の完工後の「実績」
を示す工事現場の3次元的な地形、第2工期の着工前の
「実績」を示す工事現場の3次元的な地形、第2工期の
完工後の「実績」を示す工事現場の3次元的な地形、第
3工期の着工前の「実績」を示す工事現場の3次元的な
地形、第3工期の完工後の「実績」を示す工事現場の3
次元的な地形がそれぞれグラフィック表示される。なお
実際の写真にて表示してもよい。
【0294】3Dガントチャート情報165には、第1
工期、第2工期、第3工期毎に工事を共同で行う複数の
建設機械の機種、型式、号機を特定する車両IDが付与
されている。これを図10、図11、図12と図4とを
併せ参照して説明する。
【0295】第1工期では機種「D」の号機「31」、
「32」の建設機械31、32、機種「P」の号機「3
3」の建設機械33、機種「B」の号機「34」、「3
5」の建設機械34、35が投入され稼働する。
【0296】第2工期では機種「P」の号機「36」、
「33」、「37」の建設機械36、33、37、機種
「PU」の号機「38」の建設機械38、機種「L」の
号機「39」の建設機械39が投入され稼働する。
【0297】第3工期では機種「P」の号機「33」の
建設機械33、機種「G」の号機「40」の建設機械4
0、機種「J」の号機「41」の建設機械41が投入さ
れ稼働する。
【0298】3Dガントチャート情報165は、工事現
場のX−Y2次元位置P(X、Y)を示す位置データP
と、従導機用3Dガントチャート情報165′を含んで
いる。ここで位置データPは、たとえば緯度、経度のデ
ータとして与えられる。また従導機用3Dガントチャー
ト情報165′とは、個々の従導機が作業すべき工程を
記述したガントチャートのことである。従導機用ガント
チャート情報165′は、第1工期の主導機31の端末
装置31aから無線通信回線6を介して各従導機32、
33、34、35の端末装置に送信され、端末装置内の
メモリに記憶され従導機に搭載のモニタ装置300の表
示画面に表示される。
【0299】第1工期の各従導機32、33、34、3
5のオペレータは、自己車両のモニタ装置300の表示
画面に表示された従導機用ガントチャート情報165′
に従い自己車両で行うべき作業を遂行することができ
る。
【0300】第1工期の工事進行中には、主導機31の
オペレータは、図10、図11、図12に示す表示画面
301の表示内容に基づいて自己車両31および各従導
機32〜35による作業の進捗状況をチェックし、作業
が遅れている場合には従導機32〜35に対して無線通
信回線6を介して遅れを挽回するように指示する。また
主導機31のオペレータは、図10、図11、図12に
示す表示画面301の表示内容に基づいて各従導機32
〜35に対して作業範囲を無線通信回線6を介して指示
する。
【0301】このように主導機31のオペレータは、複
数の建設機械31〜35の作業進捗状況を監督する現場
監督者としての役割を兼任することができる。
【0302】また主導機31のオペレータは、図10、
図11、図12に示す表示画面301の表示内容に基づ
いて自己車両31および各従導機32〜35の作業進捗
状況をチェックし、ガントチャートに示される当初の
「予定」と「実績」を比較し、当初の予定とおりに作業
が進行していない場合には、作業の遅れを挽回するため
に新たに建設機械を投入すべきか否かを判断する。
【0303】データベース100に記憶された手持ち機
械情報203は、主導機31がアクセスできる権限を持
っている。
【0304】そこで主導機31の端末装置31aからパ
スワード等を入力し、データベース100に記憶された
手持ち機械情報203をアクセスすると、手持ち機械情
報203は無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線
5を介して主導機31の端末装置31aに送信され、端
末装置内のメモリに記憶され表示画面に表示される。
【0305】そこで主導機31のオペレータは、配車を
要求する旨のデータを端末装置31aから入力し、作業
の遅れを挽回するために必要となる建設機械を配車する
ことを要求する。建設機械の機種を変更(追加)する場
合には図12における機種変更ボタン309が押され
る。また建設機械の号機を変更(追加)する場合には図
12における号機変更ボタン310が押される。
【0306】配車を要求するデータは無線通信回線5、
通信衛星3、無線通信回線5を介してリース会社90
a、レンタル会社90bの端末装置91a、91bに送
信される。このため工事現場には、必要な建設機械が迅
速に配車される。
【0307】このように主導機31のオペレータは、配
車を手配する現場責任者としての役割を兼任することが
できる。
【0308】工事現場で異常が発生した場合には、以下
に述べるように異常発生時データ(修正ガントチャート
作成要求情報)600bに基づいて、ガントチャートが
サーバ装置11で自動的に修正される。
【0309】ここで異常とは、建設機械に対して行う予
定外のメンテナンスu、建設機械で発生する故障等の不
具合の改修v、気象状況の変化w、施主要求の変更(工
期変更、遺跡発見等)xという異常事態のことである。
【0310】これらの異常発生時データ(修正ガントチ
ャート作成要求情報)600bは、主導機31のオペレ
ータが端末装置31aから直接入力してサーバ装置11
側に送信してもよく、図5、図6で後述するように自動
的にサーバ装置11側に送信するようにしてもよい。気
象情報であればインターネット1を介して気象予報会社
24のデータベース26から地域別の詳細な気象情報
を、地域別詳細気象情報175として取得することがで
きる。地域別詳細気象情報175によれば地域別気象統
計データベース111と異なり、極めて短期的な(たと
えば2〜3日後に台風上陸など)気象予報が得られる。
【0311】サーバ装置11に異常発生時データ600
bが送信されると、上述したようにステップ701、7
02、703において施主要求データ600aに基づい
て今回の工事に類似した工事に対応するガントチャート
が選定され(ステップ701)、選定したガントチャー
トが地域特性によって補正され(ステップ702)、さ
らに工期s、予算r、環境への配慮tに応じてガントチ
ャートが補正され、工期優先ガントチャート、予算優先
ガントチャート、環境優先ガントチャートがそれぞれガ
ントチャートの候補として作成される(ステップ70
3)。
【0312】工事別最適3Dガントチャート作成システ
ム110は天候不良時日程補正データ抽出システム70
7を有している。この天候不良時日程補正データ抽出シ
ステム707は気象状況変化wに応じて工期s内に工事
が完工するようにガントチャートに記述されている日程
を補正するシステムである。
【0313】そこで天候不良時日程補正データ707
は、ガントチャートに記述されている日程を気象状況変
化wに応じて工期s内に工事が完工するように補正する
(ステップ704)。
【0314】つぎに類似工事選定システム706は、予
定外のメンテナンスu、不具合の改修v、施主要求の変
更xによってガントチャートが修正された過去の工事
を、3Dガントチャート予定・実績データベース141
A、141B、141C、141Dの記憶データの中か
ら探索し、今回の予定外のメンテナンスu、不具合の改
修v、施主要求の変更xに応じて工期s内に工事が完工
するようにガントチャートを修正する(ステップ70
5)。
【0315】こうして工期優先ガントチャート、予算優
先ガントチャート、環境優先ガントチャートの各修正ガ
ントチャートを示すデータが、修正3Dガントチャート
データ166bとして作成される。
【0316】また図5、図6で後述するように、メンテ
ナンス、不具合改修という異常事態に対処する対処案を
示すデータが異常発生時対処データ166aとして作成
される。
【0317】異常発生時対処データ166aと修正3D
ガントチャートデータ166bは異常対処案/修正ガン
トチャート案情報166として、サーバ装置11から無
線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介して主
導機31の端末装置31aに送信され、端末装置31a
内のメモリに記憶される。
【0318】このため図7に示すように主導機31に搭
載のモニタ装置300の表示画面301Kには、異常対
処案/修正ガントチャート案情報166が表示される。
【0319】すなわち表示画面301Kは、異常対処案
および修正3Dガントチャートの候補が表示される表示
箇所320と、表示箇所320に現在、表示されている
修正3Dガントチャートの候補を、次候補の修正3Dガ
ントチャートに順次変更する次候補選択ボタン322
と、表示箇所320に現在、表示されている修正3Dガ
ントチャートの候補を、確定する確定ボタン321とか
ら構成されている。
【0320】まず表示画面301Kには異常発生時対処
データ166aに基づき異常対処案が表示される。図
5、図6で後述するようにオペレータは、表示画面30
1Kの表示内容から不具合改修、メンテナンス、天候、
施主要求の変更(遺跡発見等)という異常事態に対し
て、工事をそのまま続行すべきか否かを判断する。たと
えばメンテナンスや不具合改修をする重要度が低い場合
には修正ガントチャートを採用しない旨の判断をする。
この場合は修正前のガントチャートに従って工事が進行
されるように主導機31のオペレータが複数の作業機械
31〜35の作業進捗状況を監督することになる。
【0321】このように主導機31のオペレータは、予
定外のメンテナンス等の異常事態に対して工事をそのま
ま続行すべきか否かを判断する現場監督者としての役割
を兼任することができる。
【0322】これに対してメンテナンスや不具合改修を
する重要度が高い場合には、修正ガントチャートを採用
する旨の判断をし、モニタ装置300の表示画面301
Kを、異常対処案が表示されている状態から、修正ガン
トチャートが表示される状態に遷移させる。
【0323】次候補選択ボタン322が押される毎に表
示箇所320に表示されている修正3Dガントチャート
が、工期優先ガントチャート、予算優先ガントチャー
ト、環境優先ガントチャートに順次変更されていく。そ
こで確定ボタン321が押されると、表示箇所320に
現在表示されている修正3Dガントチャート(たとえば
工期優先ガントチャート)が確定される。
【0324】修正3Dガントチャートが確定すると、図
10、図11、図12に示す表示内容が修正前のものか
ら修正後の確定したガントチャートの内容に変更され
る。
【0325】確定した3Dガントチャート(たとえば工
期優先ガントチャート)を示すデータは、主導機31の
端末装置31aから無線通信回線5、通信衛星3、無線
通信回線5を介してサーバ装置11に送信され、データ
ベース100の3Dガントチャート予定/実績データベ
ース141Aに記憶される。これにより工事施工会社3
0Aに対応する3Dガントチャート予定/実績データベ
ース141Aの「予定」のデータが更新される。
【0326】このように主導機31のオペレータは、ガ
ントチャートを修正する現場責任者としての役割を兼任
することができる。
【0327】修正ガントチャートに記述されている建設
機械の台数は、修正前のガントチャートに記述されてい
る台数よりも増加していることがある。
【0328】そこで主導機31の端末装置31aからパ
スワード等を入力し、データベース100に記憶された
手持ち機械情報203をアクセスすると、手持ち機械情
報203は無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線
5を介して主導機31の端末装置31aに送信され、端
末装置内のメモリに記憶され表示画面に表示される。
【0329】そこで主導機31のオペレータが、端末装
置31aから配車要求データを入力すれば、前述したの
と同様にして、必要な台数の建設機械をリース会社90
a、レンタル会社90bから迅速に確保することができ
る。
【0330】このように主導機31のオペレータは、修
正されたガントチャートに従い配車を手配する現場責任
者としての役割を兼任することができる。
【0331】修正3Dガントチャート情報166は、従
導機用3Dガントチャート情報165′を含んでいる。
修正後の従導機用3Dガントチャート情報165′は第
1工期の主導機31の端末装置31aから無線通信回線
6を介して各従導機32、33、34、35の端末装置
に送信され、端末装置内のメモリに記憶されモニタ装置
300の表示画面に表示される。
【0332】このように主導機31のオペレータは、ガ
ントチャートが修正された場合に、修正内容に従って作
業が行われるように関係する建設機械のオペレータに修
正があったことを連絡する現場責任者としての役割を兼
任することができる。。
【0333】以後第1工期の各従導機32、33、3
4、35のオペレータは、自己車両のモニタ装置300
の表示画面に表示された従導機用ガントチャート情報1
65′に従い自己車両で行うべき作業を遂行することが
できる。
【0334】第1工期の工事進行中には、主導機31の
オペレータは図10、図11、図12に示す表示画面3
01の表示内容に基づいて自己車両31および各従導機
32〜35による作業の進捗状況をチェックし、作業が
遅れている場合には従導機32〜35に対して無線通信
回線6を介して遅れを挽回するように指示する。また主
導機31のオペレータは、図10、図11、図12に示
す表示画面301の表示内容に基づいて各従導機32〜
35に対して作業範囲を無線通信回線6を介して指示す
る。
【0335】図10、図11、図12を参照してガント
チャートが修正される場合を具体的に説明する。
【0336】第1工期の「当初計画」は8月2日に着工
し8月20日に完工するというものであった。長期的な
地域天気予報(地域別気象統計データベース111)に
よれば8月18日に「雨」が降るというものであった。
しかし地域別詳細気象情報175によれば8月11日に
「雨」が降るという予報であったので、8月11日は稼
働せずに休日である8月14日と8月21日に稼動する
という「修正計画」に変更された。この図10では変更
された計画の稼働日、日程通りに計画が進行した日を、
それぞれ黒で塗りつぶして示している。同図10に示す
ように変更された計画にしたがい稼動したところ第1工
期は当初の日程通りに完工された。
【0337】以上第1工期の主導機31、従導機32〜
35の動作について説明したが、第2工期の主導機3
6、従導機33、37、38、39、第3工期の主導機
33、従導機40、41についても同様に動作する。
【0338】つぎに図5を参照して工事中に予定外のメ
ンテナンス時期到来という異常が発生した場合の処理内
容について具体的に説明する。
【0339】従導機32〜35に設けられたセンサ群で
は、油圧a、油温b、水温c、応力d、エンジン回転数
e、レバー操作信号f、アワメータの計時時間g、車両
位置h、車両傾斜角kという車両状態データ200bが
検出される。
【0340】従導機32〜35で検出された車両状態デ
ータ200bは車両IDデータ200aとともに、無線
通信回線6を介して主導機31に送信される。
【0341】複数の従導機32〜35で検出された車両
IDデータ/車両状態データ200は、主導機31で検
出された車両IDデータ/車両状態データ200ととも
に、主導機31の端末装置31aから無線通信回線5、
通信衛星3、無線通信回線5を介してサーバ装置11に
送信される。
【0342】以下従導機35で予定外のメンテナンス時
期が到来した場合を想定して説明する。
【0343】サーバ装置11に、従導機35の車両ID
データ200aが送信されると、車両IDデータ200
a(B−35)に対応する機種「B」、型式「1型」が
機種/型式別号機データベース160から読み出され
る。号機「35」は型式「1型」に対応しているという
対応づけが機種/型式別号機データベース160でなさ
れているものとする(ステップ401)。
【0344】つぎに機種「B」、型式「1型」に対応す
る基準状態データが、機械別基準状態データデータベー
ス151から読み出される。つぎに従導機35の車両I
Dデータ200a(B−35)に対応づけられた従導機
35の車両状態データ200bと、読み出された基準状
態データとが比較され、車両状態が正常か異常かの判断
がなされる。
【0345】図17(a)は基準状態データの内容を例
示している。
【0346】図17(a)に示すように基準状態データ
は、レバー操作信号f1、f2、f3つまり作業状態f1、
f2、f3毎に、各センサ検出値a、b、c、d、e、g
の基準値が設定されている。たとえば作業状態f1のと
きにセンサ検出値a、b、c、d、e、gが基準値a
1、b1、c1、d1、e1、g1以上(センサの種類によっ
て基準値以下)である場合には異常であると判断し、そ
うでない場合には正常であると判断する(ステップ40
2)。
【0347】ステップ402の判断の結果、「異常」で
ある場合には更に、メンテナンスすることなく継続して
稼働させることが可能か否かが判断される。
【0348】すなわち機種「B」、型式「1型」に対応
する限界状態データが、機械別限界状態データデータベ
ース156から読み出される。つぎに従導機35の車両
IDデータ200a(B−35)に対応づけられた従導
機35の車両状態データ200bと、読み出された限界
状態データとが比較され、メンテナンスせずに継続して
稼動させることが可能か否かの判断がなされる。この場
合も図17(a)と同様にしてセンサ検出値と限界状態
データとが比較される(ステップ403)。
【0349】ステップ403の判断の結果、「継続稼動
不可」である場合には、つぎにメンテナンス部位を特定
するとともにメンテナンス部位の3次元形状データを検
索する処理がなされる。
【0350】すなわち機種「B」、型式「1型」に対応
するメンテナンス不良致命度データが、機械別メンテナ
ンス不良致命度データベース157から読み出される。
つぎに従導機35の車両IDデータ200a(B−3
5)に対応づけられた従導機35の車両状態データ20
0bと、読み出されたメンテナンス不良致命度データと
が比較され、メンテナンス部位が特定される。
【0351】図17(b)は「エンジンオイルフィルタ
交換」というメンテナンス部位を特定するメンテナンス
不良致命度データの内容を例示している。
【0352】図17(b)に示すようにメンテナンス不
良致命度データは、レバー操作信号f4、f5、f6つま
り作業状態f4、f5、f6毎に、特定のセンサの検出値
a、b、e、gの基準値が設定されている。たとえば作
業状態f4のときに特定のセンサの検出値a、b、e、
gが基準値a4、b4、e4、g4以上(センサの種類によ
って基準値以下)である場合には「オイルフィルタ交換
要」と判断し、そうでない場合には「オイルフィルタ交
換不要」であると判断する。他のメンテナンス部位につ
いても同様にして判断がなされ、メンテナンスすべき部
位が特定される。この結果「オイルフィルタ交換要」と
判断された場合には、メンテナンス部位(エンジンのオ
イルフィルタ取付部周辺)と交換部品(オイルフィル
タ)の3次元形状(3D)のデータが3D部品形状デー
タベース161から読み出される(ステップ404)。
【0353】つぎにメンテナンスに際して部品交換を要
する場合には、従導機35を所有している工事施工会社
30Aの倉庫に当該部品が在庫しているか否かを30A
社部品在庫データベース143Aの記憶データから検索
し、部品を手配する(ステップ405)。
【0354】部品が工事施工会社30Aの倉庫に在庫し
ていない場合には、サーバ装置11から部品の在庫の検
索、部品到着日時の確認を要求するデータを、無線通信
回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介してパーツデ
ポ20の端末装置21に送信して、部品の在庫、部品到
着日時を問い合わせ、部品を手配する。この結果パーツ
デポ20の端末装置21からは部品の検索結果(部品在
庫、部品到着日時)を示すデータが無線通信回線5、通
信衛星3、無線通信回線5を介してサーバ装置11に送
信される(ステップ406)。
【0355】つぎにサーバ装置11からサービスマンの
工事現場への到着日時、修理時間(工事現場に到着して
から修理が完了するまでの時間)を要求するデータを、
無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介して
サービスポイント22の端末装置23に送信して、サー
ビスマンの到着日時、修理時間を問い合わせる。この結
果サービスポイント22の端末装置23からはサービス
マンの到着日時、修理時間の検索結果を示すデータが、
無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介して
サーバ装置11に送信される(ステップ407)。
【0356】またステップ405、406、407にお
いては機種「B」、型式「1型」の交換部品「オイルフ
ィルタ」に対応する部品価格が、機種別部品価格データ
ベース132から読み出される。また機種「B」、型式
「1型」の交換部品「オイルフィルタ」に対応するサー
ビス料金が、サービス料金データベース131から読み
出される。ここでサービス料金とは、サービスデポ22
から工事現場までの距離に応じて設定されたサービスマ
ンの出張料金と、修理(部品交換)に要する工賃との両
方を含む料金のことである。また機種「B」、型式「1
型」の交換部品「オイルフィルタ」に対応するメンテナ
ンス所要時間(修理時間)が、メンテナンス所要時間デ
ータデータベース158から読み出される。ここでメン
テナンス所要時間(修理時間)とは、工事現場で修理
(部品交換)に要する時間のことである。
【0357】つぎにメンテナンス所要時間(修理時間)
を考慮して、図7のステップ705で説明したのと同様
にして、当初の3Dガントチャートが修正される。
【0358】すなわち図7のステップ705と同様に類
似工事選定システム706は、予定外のメンテナンスu
(オイルフィルタ交換)によりガントチャートが修正さ
れた過去の工事を、3Dガントチャート予定・実績デー
タベース141A、141B、141C、141Dの記
憶データの中から探索し、今回の予定外のメンテナンス
uに応じて工期s内に工事が完工するようにガントチャ
ートを修正する(ステップ408)。
【0359】こうして工期優先ガントチャート、予算優
先ガントチャート、環境優先ガントチャートの各修正ガ
ントチャートを示すデータが修正3Dガントチャートデ
ータ166bとして作成される。
【0360】また予定外のメンテナンスという異常事態
に対処する対処案を示すデータが異常発生時対処データ
166aとして作成される。
【0361】異常発生時対処データ166aは、ステッ
プ404〜407で取得されたメンテナンス部位の3次
元形状を示す要メンテナンス部位3D形状データ166
cと、手配部品の3次元形状と部品到着日時を示す手配
部品3D形状/部品到着日時データ167aと、サービ
スマンが工事現場に到着する日時と修理に要する時間と
を示すサービスマン到着日時/修理時間データ167b
と、部品の価格とサービス料金を示す部品価格/サービ
ス費用データ182とから構成されている。これら異常
発生時対処データ166aと、修正された3次元のガン
トチャートを示す修正3Dガントチャートデータ166
bは、サーバ装置11から無線通信回線5、通信衛星
3、無線通信回線5を介して主導機31の端末装置31
aに送信され、端末装置31a内のメモリに記憶され
る。
【0362】このため図5に示すように主導機31に搭
載のモニタ装置300の表示画面301Aの表示箇所3
20には、要メンテナンス部位3D形状データ166c
に基づいてメンテナンスを要する部位(エンジンのオイ
ルフィルタ取付部周辺)の3次元形状が表示される。オ
ペレータはこの表示内容からメンテナンスを即時に実行
すべきか否かを判断することができる。
【0363】主導機31のオペレータは、表示画面30
1Aの表示内容からメンテナンスを即時に実行して修正
ガントチャートに従って工事をすすめるべきか否かを判
断する。メンテナンスを即時に実行すべきと判断した場
合には、表示画面301Aのボタン321が押される。
また更に検討を要すると判断した場合には、表示画面3
01Aのボタン322が押される。
【0364】この結果、表示画面301Aは表示画面3
01Bに遷移する。
【0365】表示画面301Bの表示箇所320には、
手配部品3D形状/部品到着日時データ167aに基づ
いて、手配部品の3次元形状、手配部品が工事現場に到
着する日時が表示され、またサービスマン到着日時/修
理時間データ167bに基づいてサービスマンが工事現
場に到着する日時、修理時間が表示され、また部品価格
/サービス費用データ182に基づいて部品価格および
サービス費用が表示される。オペレータは、この表示内
容からメンテナンスを即時に実行すべきか否かを更に詳
細に判断することができる。
【0366】主導機31のオペレータは、表示画面30
1Bの表示内容からメンテナンスを即時に実行して修正
ガントチャートに従って工事をすすめるべきか否かを判
断する。メンテナンスを即時に実行すべきと判断した場
合には、表示画面301Bのボタン321が押される。
また更に検討を要すると判断した場合には、表示画面3
01Bのボタン322が押される。
【0367】この結果、表示画面301Bは表示画面3
01Cに遷移する。
【0368】表示画面301Cの表示箇所320には、
修正3Dガントチャートデータ166bに基づいて、修
正3Dガントチャートの候補が表示される。ボタン32
2が押される毎に表示箇所320に現在、表示されてい
る修正3Dガントチャートの候補が次候補の修正3Dガ
ントチャートに順次変更される。表示箇所320に現
在、表示されている修正3Dガントチャートの候補を、
確定する場合には、ボタン321が押される。
【0369】ボタン321が押された場合には、メンテ
ナンス実行を指令するデータが、主導機31の端末装置
31aから無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線
5を介してサーバ装置11に送信される。サーバ装置1
1からは、部品の手配を指令するデータが無線通信回線
5、通信衛星3、無線通信回線5を介してパーツデポ2
0の端末装置21に送信されるとともに、サービスマン
の手配を指令するデータが無線通信回線5、通信衛星
3、無線通信回線5を介してサービスポイント22の端
末装置23に送信される。これにより工事現場に部品と
サービスマンが到着して建設機械35に対してメンテナ
ンスが行われる。なお工事現場での修理が不可能の場合
には、建設機械は修理工場に搬送されて修理が行われる
(ステップ409)。
【0370】メンテナンスが終了すると、パーツデポ2
0およびサービスポイント22は部品価格とサービス費
用を計算する。そこでパーツデポ20の端末装置21か
らは、部品価格を要求するデータが、またサービスポイ
ント22の端末装置23からは、サービス費用を要求す
るデータが入力され、無線通信回線5、通信衛星3、無
線通信回線5を介してサーバ装置11に送信される。サ
ーバ装置11では機種別部品価格データベース132の
記憶データに基づいて部品の価格が検索されるととも
に、サービス料金データベース131の記憶データに基
づいてサービス費用が検索され、これらデータが無線通
信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介してパーツ
デポ20の端末装置21、サービスポイント22の端末
装置23それぞれに送信される。このようにサービス会
社20′(パーツデポ20、サービスポイント22)は
サーバ装置11のデータベース100をアクセスするこ
とにより部品価格とサービス費用を容易かつ迅速に取得
することができる。
【0371】そこでパーツデポ20の端末装置21に
は、部品価格を工事施工会社30Aに請求するデータが
入力されるとともに、サービスポイント22の端末装置
23には、修理内容とサービス費用を工事施工会社30
Aに請求するデータが入力される。これらデータは無線
通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介してサー
バ装置11に送信される。サーバ装置11は、これらデ
ータを無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を
介して主導機31の端末装置31aに送信し端末装置3
1a内のメモリに記憶する。
【0372】このため主導機31に搭載のモニタ装置3
00の表示画面301Dの表示箇所320には、修理内
容と請求金額(部品価格とサービス費用)が表示され
る。
【0373】オペレータが、この表示内容を受け入れ支
払い(検収可)の意思を示す場合にはボタン321が押
される。また表示内容に不備があり受け入れることがで
きない(検収不可)場合にはボタン322が押される。
【0374】表示画面301Dでボタン322が押され
ると、検収不可を示すデータが主導機31の端末装置3
1aに入力され、無線通信回線5、通信衛星3、無線通
信回線5を介してサーバ装置11に送信される。サーバ
装置11はこのデータを無線通信回線5、通信衛星3、
無線通信回線5を介してパーツデポ20の端末装置2
1、サービスポイント22の端末装置23それぞれに送
信する。そこでパーツデポ20、サービスポイント22
は、再度、部品価格、サービス費用を見直して、その結
果得られた部品価格、サービス費用を同様にしてサーバ
装置11を介して主導機31の端末装置31aに送信す
る。
【0375】表示画面301Dでボタン321が押され
ると、検収可を示すデータが主導機31の端末装置31
aに入力され、無線通信回線5、通信衛星3、無線通信
回線5を介してサーバ装置11に送信される。サーバ装
置11は工事施工会社Aの指定の口座から料金を引き落
とし、引き落とした料金をサービス会社20′の指定の
口座に振り込む処理を電子決済にて実行する。
【0376】サーバ装置11は、メンテナンス内容(部
品交換、修理内容)、請求金額(部品価格、サービス費
用)を示すサービス経歴データを、30A社サービス経
歴データベース142Aに記憶し、30A社サービス経
歴データベース142Aの記憶内容を更新する。このよ
うにしてサービス経歴データが工事施工会社30A、5
0B、60C、70D毎に、また建設機械の機種、型式
毎に、また工事内容毎に分類されて記憶される(ステッ
プ410)。なおステップ401〜410では従導機3
5を代表させて説明したが、他の建設機械31、32〜
34についても同様にして処理が実行される。
【0377】このように主導機31のオペレータは、メ
ンテナンスが行われた場合に、その費用請求に対して精
算処理を行い、該当者に振り込む手続きを行う事務管理
者(労務管理者)としての役割を兼任することができ
る。
【0378】また主導機31のオペレータは、表示画面
301Aまたは301Bまたは301Cの表示内容から
予定外のメンテナンスという異常事態に対してガントチ
ャートを修正することなく工事をそのまま続行すべきと
判断することもできる。
【0379】たとえば工期の完工までの残り時間が僅か
でありメンテナンスをする重要度が低い場合には、修正
ガントチャートを採用しない旨の判断をする。この場合
は修正前のガントチャートに従って工事が進行されるよ
うに主導機31のオペレータが、複数の作業機械31〜
35の作業進捗状況を監督することになる。
【0380】このように主導機31のオペレータは、予
定外のメンテナンスに対して工事をそのまま続行すべき
か否かを判断する現場監督者としての役割を兼任するこ
とができる。
【0381】表示画面301Cでボタン321が押され
ると、修正3Dガントチャートが確定し、図10、図1
1、図12に示す表示内容が修正前のものから修正後の
確定したガントチャートの内容に変更される。
【0382】確定した3Dガントチャート(たとえば工
期優先ガントチャート)を示すデータは、主導機31の
端末装置31aから無線通信回線5、通信衛星3、無線
通信回線5を介してサーバ装置11に送信され、データ
ベース100の3Dガントチャート予定/実績データベ
ース141Aに記憶される。これにより工事施工会社3
0Aに対応する3Dガントチャート予定/実績データベ
ース141Aの「予定」のデータが更新される。
【0383】このように主導機31のオペレータは、ガ
ントチャートを修正する現場責任者としての役割を兼任
することができる。
【0384】修正ガントチャートに記述されている建設
機械の台数は、修正前のガントチャートに記述されてい
る台数よりも増加していることがある。
【0385】そこで主導機31の端末装置31aからパ
スワード等を入力しデータベース100に記憶された手
持ち機械情報203をアクセスすると、手持ち機械情報
203は無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5
を介して主導機31の端末装置31aに送信され、端末
装置内のメモリに記憶され表示画面に表示される。
【0386】そこで主導機31のオペレータが端末装置
31aから配車要求データを入力すれば、前述したのと
同様にして、必要な台数の建設機械をリース会社90
a、レンタル会社90bから迅速に確保することができ
る。
【0387】このように主導機31のオペレータは、修
正されたガントチャートに従い配車を手配する現場責任
者としての役割を兼任することができる。
【0388】修正3Dガントチャート情報166は、従
導機用3Dガントチャート情報165′を含んでいる。
修正後の従導機用3Dガントチャート情報165′は第
1工期の主導機31の端末装置31aから無線通信回線
6を介して各従導機32、33、34、35の端末装置
に送信され、端末装置内のメモリに記憶され、モニタ装
置300の表示画面に表示される。
【0389】このように主導機31のオペレータは、ガ
ントチャートが修正された場合に、修正内容に従って作
業が行われるように関係する建設機械のオペレータに修
正があったことを連絡する現場責任者としての役割を兼
任することができる。。
【0390】以後第1工期の各従導機32、33、3
4、35のオペレータは、自己車両のモニタ装置300
の表示画面に表示された従導機用ガントチャート情報1
65′に従い自己車両で行うべき作業を遂行することが
できる。
【0391】第1工期の工事進行中には、主導機31の
オペレータは図10、図11、図12に示す表示画面3
01の表示内容に基づいて自己車両31および各従導機
32〜35による作業の進捗状況をチェックし、作業が
遅れている場合には従導機32〜35に対して無線通信
回線6を介して遅れを挽回するように指示する。また主
導機31のオペレータは、図10、図11、図12に示
す表示画面301の表示内容に基づいて各従導機32〜
35に対して作業範囲を無線通信回線6を介して指示す
る。
【0392】以上第1工期の主導機31、従導機32〜
35の動作について説明したが、第2工期の主導機3
6、従導機33、37、38、39、第3工期の主導機
33、従導機40、41についても同様に動作する。
【0393】図10、図11、図12を参照して予定外
のメンテナンスという異常事態が発生した場合の判断例
について具体的に説明する。
【0394】(例1)第1工期の「当初計画」は8月2
日に着工し8月20日に完工するというものである。そ
こで従導機35についてメンテナンスを8月19日に行
うとの情報が主導機31に送信された。しかし8月19
日は第1工期の完工間際であり従導機35はつぎの第2
工期、第3工期では稼動予定のない建設機械であるの
で、主導機31のオペレータは従導機35については第
1工期内にメンテナンスを行わないとの判断をした。こ
のため第1工期は当初の計画通りに完工された。
【0395】(例2)第2工期の「当初計画」は8月1
6日に着工し9月10日に完工するというものである。
長期的な地域天気予報(地域別気象統計データベース1
11)によれば8月18日に「雨」が降るというもので
あった。しかし地域別詳細気象情報175によれば8月
19日と9月2日に「雨」が降るという予報であったの
で、8月19日と9月2日は稼働せずに休日である8月
22日に稼動するという「修正計画」に変更された。そ
こで従導機39についてメンテナンスを8月19日に行
うとの情報が主導機36に送信された。8月19日は
「雨」が降る予定の非稼働日であるので従導機39につ
いてメンテナンスを行っても工程に影響はないとの判断
をし、メンテナンスを実行した。このため第2工期は修
正された計画通りに日程遅れなく進行している。
【0396】つぎに図6を参照して、工事中に不具合に
よる改修という異常が発生した場合の処理内容について
具体的に説明する。
【0397】従導機32〜35に設けられたセンサ群で
は、油圧a、油温b、水温c、応力d、エンジン回転数
e、レバー操作信号f、アワメータの計時時間g、車両
位置h、車両傾斜角kという車両状態データ200bが
検出される。
【0398】従導機32〜35で検出された車両状態デ
ータ200bは、車両IDデータ200aとともに、無
線通信回線6を介して主導機31に送信される。
【0399】複数の従導機32〜35で検出された車両
IDデータ/車両状態データ200は、主導機31で検
出された車両IDデータ/車両状態データ200ととも
に、主導機31の端末装置31aから無線通信回線5、
通信衛星3、無線通信回線5を介してサーバ装置11に
送信される。
【0400】以下従導機33で故障等の異常が発生する
場合を想定して説明する。
【0401】サーバ装置11に従導機33の車両IDデ
ータ200aが送信されると、車両IDデータ200a
(P−33)に対応する機種「P」、型式「2型」が機
種/型式別号機データベース160から読み出される。
号機「33」は型式「2型」に対応しているという対応
づけが機種/型式別号機データベース160でなされて
いるものとする(ステップ501)。
【0402】つぎに機種「P」、型式「2型」に対応す
る基準状態データが、機械別基準状態データデータベー
ス151から読み出される。つぎに従導機35の車両I
Dデータ200a(P−33)に対応づけられた従導機
33の車両状態データ200bと、読み出された基準状
態データとが比較され、車両状態が正常か異常かの判断
が図17(a)で説明したのと同様にしてなされる(ス
テップ502)。
【0403】ステップ502の判断の結果、「異常」で
ある場合には更に、異常現象とその重要性を特定する処
理がなされる。ここで異常現象とは「力がない」、「燃
費が悪い」などのことである。また重要性とは部品が使
用できなくなるまでの残り時間に応じて定められる。残
り時間が少ないほど重要性は高くなる。
【0404】すなわち機種「P」、型式「2型」に対応
する異常現象データが、機械別異常現象データデータベ
ース152から読み出される。つぎに従導機33の車両
IDデータ200a(P−33)に対応づけられた従導
機33の車両状態データ200bと、読み出された異常
現象データとが比較され、異常現象とその重要性が特定
される(ステップ503)。
【0405】つぎに異常部位を特定するとともに異常部
位の3次元形状データを検索する処理がなされる。ここ
で異常部位とは「油圧ポンプ故障」、「作業機破損」な
どのことである。
【0406】すなわち機種「P」、型式「2型」に対応
する異常部位データが、機械別異常部位データベース1
54から読み出される。つぎに従導機33の車両IDデ
ータ200a(P−33)に対応づけられた従導機33
の車両状態データ200bと、読み出された異常部位デ
ータとが比較され、異常部位が特定される。
【0407】図18は「油圧ポンプ故障」、「作業機破
損」という異常部位を特定する異常部位データの内容を
例示している。
【0408】図18に示すように異常部位毎に特定のセ
ンサの検出値の基準値が設定されている。たとえばレバ
ー操作信号f7(作業状態f7)のときに特定のセンサの
検出値a、eが基準値a7以下、e7以上である場合には
「油圧ポンプ故障」と判断する。またレバー操作信号f
8(作業状態f8)のときに特定のセンサの検出値d、g
が基準値d8以下、g8以下である場合には「作業機破
損」と判断する。
【0409】この結果、異常部位が特定されると異常部
位(油圧ポンプ周辺)と交換部品(油圧ポンプアッセン
ブリないしは油圧ポンプを構成する部品)の3次元形状
(3D)のデータが3D部品形状データベース161か
ら読み出される(ステップ504)。
【0410】つぎに不具合改修に際して部品交換(たと
えば油圧ポンプアッセンブリ)を要する場合には、従導
機33を所有している工事施工会社30Aの倉庫に当該
部品が在庫しているか否かを30A社部品在庫データベ
ース143Aの記憶データから検索し部品を手配する
(ステップ505)。
【0411】部品が工事施工会社30Aの倉庫に在庫し
ていない場合には、サーバ装置11から部品の在庫の検
索、部品到着日時の確認を要求するデータを、無線通信
回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介してパーツデ
ポ20の端末装置21に送信して、部品の在庫、部品到
着日時を問い合わせ部品を手配する。この結果パーツデ
ポ20の端末装置21からは、部品の検索結果(部品在
庫、部品到着日時)を示すデータが無線通信回線5、通
信衛星3、無線通信回線5を介してサーバ装置11に送
信される(ステップ506)。
【0412】つぎにサーバ装置11から、サービスマン
の工事現場への到着日時、修理時間(工事現場に到着し
てから修理が完了するまでの時間)を要求するデータ
を、無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介
してサービスポイント22の端末装置23に送信して、
サービスマンの到着日時、修理時間を問い合わせる。こ
の結果、サービスポイント22の端末装置23からはサ
ービスマンの到着日時、修理時間の検索結果を示すデー
タが無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介
してサーバ装置11に送信される(ステップ507)。
【0413】またステップ505、506、507にお
いては、機種「P」、型式「2型」の交換部品「油圧ポ
ンプアッセンブリ」に対応する部品価格が、機種別部品
価格データベース132から読み出される。また機種
「P」、型式「2型」の交換部品「(油圧ポンプアッセ
ンブリ」に対応するサービス料金が、サービス料金デー
タベース131から読み出される。ここでサービス料金
とは、サービスデポ22から工事現場までの距離に応じ
て設定されたサービスマンの出張料金と、修理(部品交
換)に要する工賃との両方を含む料金のことである。ま
た機種「P」、型式「2型」の交換部品「油圧ポンプア
ッセンブリ」に対応する改修時間(修理時間)が、改修
時間データデータベース153から読み出される。ここ
で改修時間(修理時間)とは、工事現場で改修(修理)
に要する時間のことである。
【0414】つぎに改修時間(修理時間)を考慮して、
図7のステップ705で説明したのと同様にして当初の
3Dガントチャートが修正される。
【0415】すなわち図7のステップ705と同様に、
類似工事選定システム706は、不具合による改修v
(油圧ポンプアッセンブリ交換)によりガントチャート
が修正された過去の工事を、3Dガントチャート予定・
実績データベース141A、141B、141C、14
1Dの記憶データの中から探索し、今回の不具合改修v
に応じて工期s内に工事が完工するようにガントチャー
トを修正する(ステップ508)。
【0416】こうして工期優先ガントチャート、予算優
先ガントチャート、環境優先ガントチャートの各修正ガ
ントチャートを示すデータが、修正3Dガントチャート
データ166bとして作成される。
【0417】また不具合改修という異常事態に対処する
対処案を示すデータが、異常発生時対処データ166a
として作成される。
【0418】異常発生時対処データ166aは、ステッ
プ504〜507で取得された重要性と異常部位の3次
元形状を示す重要性/異常部位3D形状データ166d
と、手配部品の3次元形状と部品到着日時を示す手配部
品3D形状/部品到着日時データ167aと、サービス
マンが工事現場に到着する日時と修理に要する時間とを
示すサービスマン到着日時/修理時間データ167b
と、部品の価格とサービス料金を示す部品価格/サービ
ス費用データ182とから構成されている。これら異常
発生時対処データ166aと、修正された3次元のガン
トチャートを示す修正3Dガントチャートデータ166
bは、サーバ装置11から無線通信回線5、通信衛星
3、無線通信回線5を介して主導機31の端末装置31
aに送信され、端末装置31a内のメモリに記憶され
る。
【0419】このため図6に示すように、主導機31に
搭載のモニタ装置300の表示画面301Eの表示箇所
320には、重要性/異常部位3D形状データ166d
に基づいて重要性(油圧ポンプが使用できなくなるまで
の残り時間)と、異常部位(油圧ポンプ周辺)の3次元
形状が表示される。オペレータは、この表示内容から改
修を即時に実行すべきか否かを判断することができる。
【0420】主導機31のオペレータは、表示画面30
1Eの表示内容から改修を即時に実行して修正ガントチ
ャートに従って工事をすすめるべきか否かを判断する。
改修を即時に実行すべきと判断した場合には表示画面3
01Eのボタン321が押される。また更に検討を要す
ると判断した場合には、表示画面301Eのボタン32
2が押される。
【0421】この結果、表示画面301Eは表示画面3
01Fに遷移する。
【0422】表示画面301Fの表示箇所320には、
手配部品3D形状/部品到着日時データ167aに基づ
いて、手配部品の3次元形状、手配部品が工事現場に到
着する日時が表示され、またサービスマン到着日時/修
理時間データ167bに基づいてサービスマンが工事現
場に到着する日時、修理時間が表示され、また部品価格
/サービス費用データ182に基づいて部品価格および
サービス費用が表示される。この表示内容から、改修を
即時に実行すべきか否かを更に詳細に判断することがで
きる。
【0423】主導機31のオペレータは、表示画面30
1Fの表示内容から改修を即時に実行して修正ガントチ
ャートに従って工事をすすめるべきか否かを判断する。
改修を即時に実行すべきと判断した場合には、表示画面
301Fのボタン321が押される。また更に検討を要
すると判断した場合には、表示画面301Fのボタン3
22が押される。
【0424】この結果、表示画面301Fは表示画面3
01Gに遷移する。
【0425】表示画面301Gの表示箇所320には、
修正3Dガントチャートデータ166bに基づいて、修
正3Dガントチャートの候補が表示される。ボタン32
2が押される毎に表示箇所320に現在、表示されてい
る修正3Dガントチャートの候補が次候補の修正3Dガ
ントチャートに順次変更される。表示箇所320に現
在、表示されている修正3Dガントチャートの候補を、
確定する場合には、ボタン321が押される。
【0426】ボタン321が押された場合には、改修実
行を指令するデータが、主導機31の端末装置31aか
ら無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介し
てサーバ装置11に送信される。サーバ装置11から
は、部品の手配を指令するデータが無線通信回線5、通
信衛星3、無線通信回線5を介してパーツデポ20の端
末装置21に送信されるとともに、サービスマンの手配
を指令するデータが無線通信回線5、通信衛星3、無線
通信回線5を介してサービスポイント22の端末装置2
3に送信される。これにより工事現場に、部品とサービ
スマンが到着して、建設機械35に対して不具合の改修
が行われる。なお工事現場での修理が不可能の場合に
は、建設機械は修理工場に搬送されて修理が行われる
(ステップ509)。
【0427】改修が終了する、とパーツデポ20および
サービスポイント22は部品価格とサービス費用を計算
する。そこでパーツデポ20の端末装置21からは、部
品価格を要求するデータが、またサービスポイント22
の端末装置23からは、サービス費用を要求するデータ
が入力され、無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回
線5を介してサーバ装置11に送信される。サーバ装置
11では、機種別部品価格データベース132の記憶デ
ータに基づいて部品の価格が検索されるとともに、サー
ビス料金データベース131の記憶データに基づいてサ
ービス費用が検索され、これらデータが無線通信回線
5、通信衛星3、無線通信回線5を介してパーツデポ2
0の端末装置21、サービスポイント22の端末装置2
3それぞれに送信される。このようにサービス会社2
0′(パーツデポ20、サービスポイント22)は、サ
ーバ装置11のデータベース100をアクセスすること
により部品価格とサービス費用を容易かつ迅速に取得す
ることができる。
【0428】そこでパーツデポ20の端末装置21に
は、部品価格を工事施工会社30Aに請求するデータが
入力されるとともに、サービスポイント22の端末装置
23には、修理内容とサービス費用を工事施工会社30
Aに請求するデータが入力される。これらデータは無線
通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介してサー
バ装置11に送信される。サーバ装置11は、これらデ
ータを無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を
介して主導機31の端末装置31aに送信し、端末装置
31a内のメモリに記憶する。
【0429】このため主導機31に搭載のモニタ装置3
00の表示画面301Hの表示箇所320には、修理内
容と請求金額(部品価格とサービス費用)が表示され
る。
【0430】オペレータがこの表示内容を受け入れ支払
い(検収可)の意思を示す場合には、ボタン321が押
される。また表示内容に不備があり受け入れることがで
きない(検収不可)場合には、ボタン322が押され
る。
【0431】表示画面301Hでボタン322が押され
ると、検収不可を示すデータが主導機31の端末装置3
1aに入力され、無線通信回線5、通信衛星3、無線通
信回線5を介してサーバ装置11に送信される。サーバ
装置11は、このデータを無線通信回線5、通信衛星
3、無線通信回線5を介してパーツデポ20の端末装置
21、サービスポイント22の端末装置23それぞれに
送信する。そこでパーツデポ20、サービスポイント2
2は再度、部品価格、サービス費用を見直して、その結
果得られた部品価格、サービス費用を、同様にしてサー
バ装置11を介して主導機31の端末装置31aに送信
する。
【0432】表示画面301Hでボタン321が押され
ると、検収可を示すデータが主導機31の端末装置31
aに入力され、無線通信回線5、通信衛星3、無線通信
回線5を介してサーバ装置11に送信される。サーバ装
置11は、工事施工会社Aの指定の口座から料金を引き
落とし、引き落とした料金をサービス会社20′の指定
の口座に振り込む処理を電子決済にて実行する。
【0433】サーバ装置11は、メンテナンス/改修内
容(部品交換、修理内容)、請求金額(部品価格、サー
ビス費用)を示すサービス経歴データを、30A社サー
ビス経歴データベース142Aに記憶し30A社サービ
ス経歴データベース142Aの記憶内容を更新する。こ
のようにしてサービス経歴データが、工事施工会社30
A、50B、60C、70D毎に、また建設機械の機
種、型式毎に、また工事内容毎に分類されて記憶される
(ステップ510)。なおステップ501〜510では
従導機33を代表させて説明したが、他の建設機械3
1、32、34、35についても同様にして処理が実行
される。
【0434】このように主導機31のオペレータは、不
具合改修が行われた場合に、その費用請求に対して精算
処理を行い、該当者に振り込む手続きを行う事務管理者
(労務管理者)としての役割を兼任することができる。
【0435】また主導機31のオペレータは、表示画面
301Eまたは301Fまたは301Gの表示内容か
ら、不具合改修という異常事態に対してガントチャート
を修正することなく工事をそのまま続行すべきと判断す
ることもできる。
【0436】たとえば重要性が低く工期の完工までの残
り時間が僅かである場合には、修正ガントチャートを採
用しない旨の判断をする。この場合は、修正前のガント
チャートに従って工事が進行されるように、主導機31
のオペレータが複数の作業機械31〜35の作業進捗状
況を監督することになる。
【0437】このように主導機31のオペレータは、不
具合発生に際して工事をそのまま続行すべきか否かを判
断する現場監督者としての役割を兼任することができ
る。
【0438】表示画面301Cでボタン321が押され
ると、修正3Dガントチャートが確定し、図10、図1
1、図12に示す表示内容が修正前のものから修正後の
確定したガントチャートの内容に変更される。
【0439】確定した3Dガントチャート(たとえば工
期優先ガントチャート)を示すデータは、主導機31の
端末装置31aから無線通信回線5、通信衛星3、無線
通信回線5を介してサーバ装置11に送信され、データ
ベース100の3Dガントチャート予定/実績データベ
ース141Aに記憶される。これにより工事施工会社3
0Aに対応する3Dガントチャート予定/実績データベ
ース141Aの「予定」のデータが更新される。
【0440】このように主導機31のオペレータは、ガ
ントチャートを修正する現場責任者としての役割を兼任
することができる。
【0441】修正ガントチャートに記述されている建設
機械の台数は、修正前のガントチャートに記述されてい
る台数よりも増加していることがある。
【0442】そこで主導機31の端末装置31aからパ
スワード等を入力し、データベース100に記憶された
手持ち機械情報203をアクセスすると、手持ち機械情
報203は無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線
5を介して主導機31の端末装置31aに送信され、端
末装置内のメモリに記憶され表示画面に表示される。
【0443】そこで主導機31のオペレータが端末装置
31aから配車要求データを入力すれば、前述したのと
同様にして、必要な台数の建設機械をリース会社90
a、レンタル会社90bから迅速に確保することができ
る。
【0444】このように主導機31のオペレータは、修
正されたガントチャートに従い配車を手配する現場責任
者としての役割を兼任することができる。
【0445】修正3Dガントチャート情報166は、従
導機用3Dガントチャート情報165′を含んでいる。
修正後の従導機用3Dガントチャート情報165′は、
第1工期の主導機31の端末装置31aから無線通信回
線6を介して各従導機32、33、34、35の端末装
置に送信され、端末装置内のメモリに記憶されモニタ装
置300の表示画面に表示される。
【0446】このように主導機31のオペレータは、ガ
ントチャートが修正された場合に、修正内容に従って作
業が行われるように、関係する建設機械のオペレータに
修正があったことを連絡する現場責任者としての役割を
兼任することができる。
【0447】以後第1工期の各従導機32、33、3
4、35のオペレータは、自己車両のモニタ装置300
の表示画面に表示された従導機用ガントチャート情報1
65′に従い自己車両で行うべき作業を遂行することが
できる。
【0448】第1工期の工事進行中には、主導機31の
オペレータは図10、図11、図12に示す表示画面3
01の表示内容に基づいて自己車両31および各従導機
32〜35による作業の進捗状況をチェックし、作業が
遅れている場合には従導機32〜35に対して無線通信
回線6を介して遅れを挽回するように指示する。また主
導機31のオペレータは、図10、図11、図12に示
す表示画面301の表示内容に基づいて各従導機32〜
35に対して作業範囲を無線通信回線6を介して指示す
る。
【0449】以上第1工期の主導機31、従導機32〜
35の動作について説明したが、第2工期の主導機3
6、従導機33、37、38、39、第3工期の主導機
33、従導機40、41についても同様に動作する。
【0450】図10、図11、図12を参照して故障等
の不具合発生という異常事態が発生した場合の判断例に
ついて具体的に説明する。
【0451】第1工期の「当初計画」は8月2日に着工
し8月20日に完工するというものである。そこで従導
機33について故障の修理を8月19日、20日に行う
との情報が主導機31に送信された。この故障の重要性
は高くしかも従導機33はつぎの第2工期、第3工期で
も稼動予定のある建設機械であるので、主導機31のオ
ペレータは、従導機33について故障の改修を行うべき
との判断をし、改修を実行した。この故障の改修による
遅れを挽回すべく修正計画に従い建設機械31、33、
34、35を、休日である8月21日に稼動させたとこ
ろ、第1工期は当初の日程通りに完工された。
【0452】つぎに第1工期の従導機32〜35に搭載
されるモニタ装置300の表示内容について、図13〜
図16を参照して説明する。
【0453】前述したように従導機用3Dガントチャー
ト情報165′は、第1工期の主導機31の端末装置3
1aから無線通信回線6を介して各従導機32、33、
34、35の端末装置に送信され、端末装置内のメモリ
に記憶されモニタ装置300の表示画面に表示される。
従導機用3Dガントチャート情報165′には、個々の
従導機が作業すべき工程が記述されている。
【0454】図13は従導機33(油圧ショベル)のモ
ニタ装置300の表示例を示している。
【0455】同図13に示すように従導機33のモニタ
装置300の表示画面には「作業工程表」と「本日の日
程」と「作業内容」が表示される。
【0456】「作業工程表」は、従導機33の本日まで
の作業実績と本日行うべき予定作業をバーグラフで比較
して示したものである。図13で黒色に塗りつぶした部
分が本日までの作業実績であり、斜線で示す部分が本日
行うべき予定作業である。
【0457】「本日の日程」は、全体の建設機械31〜
35を更に複数にグループ分けしてそれのグループが本
日行うべき作業内容を文章で示したものである。
【0458】「作業内容」は、従導機33が本日に行う
べき作業内容を文章で示したものである。
【0459】従導機33が本日行うべき作業内容は、グ
ラフィック表示させることができる。
【0460】図13に示す表示画面は、画面上の所定の
ボタンをクリック操作すると図14に示す表示画面に遷
移する。
【0461】図14に示すようにモニタ装置300の表
示画面には、従導機33が本日行うべき作業内容が斜視
的にグラフィック表示される。
【0462】図14に示す表示画面は、画面上の所定の
ボタンをクリック操作すると図15に示す表示画面に遷
移し、更に図15に示す表示画面は画面上の所定のボタ
ンをクリック操作すると図16に示す表示画面に遷移す
る。
【0463】図15、図16は、図14の表示内容を視
点を変えて表示したものである。図15は工事現場を側
面から表示したものであり、図16は工事現場を上面か
ら表示したものである。
【0464】従導機33の作業実績は、従導機33のセ
ンサから出力されるレバー操作信号fとアワメータ計時
時間gとから積算することができる。レバー操作信号f
から作業状態を検出することができ、アワメータ計時時
間gからエンジン稼動時間を検出することができる。こ
のためアワーメータ計時時間gに基づいて従導機33の
1日の実稼動時間を示す作業日報を作成することができ
る。またレバー操作信号fとアワメータ計時時間gに基
づいて、従導機33の掘削量つまり作業実績を積算する
ことができる。
【0465】従導機33に設けられたセンサ群では、レ
バー操作信号f、アワメータの計時時間gという車両状
態データ200bが検出される。従導機33で検出され
た車両状態データ200bは車両IDデータ200aと
ともに、無線通信回線6を介して主導機31に送信され
る。これら車両IDデータ/車両状態データ200は、
主導機31の端末装置31aから無線通信回線5、通信
衛星3、無線通信回線5を介してサーバ装置11に送信
される。
【0466】サーバ装置11では、従導機33で検出さ
れたレバー操作信号fとアワメータ計時時間gとに基づ
いて作業実績が演算される。他の建設機械31、32、
34、35の作業実績についても同様にして演算され
る。またこれら各建設機械31〜35の作業実績を積算
することにより、複数の建設機械31〜35による全体
の作業実績が演算される。これら演算された作業実績に
よって図10、図11、図12の3Dガントチャートの
「実績」の欄が自動的に記述される。また上記演算され
た作業実績によって工事施工会社30Aに対応する3D
ガントチャート予定/実績データベース141Aの「実
績」のデータが更新される。
【0467】サーバ装置11で図10、図11、図12
の3Dガントチャートの「実績」の欄が自動的に記述さ
れると、そのデータはサーバ装置11から無線通信回線
5、通信衛星3、無線通信回線5を介して主導機31の
端末装置31aに送信され、端末装置31a内のメモリ
に記憶される。このため「実績」の欄が記述された3D
ガントチャートが、主導機31のモニタ装置300の表
示画面に表示される。なお第1工期の完工時には、全体
の「実績」が図10、図11、図12のガントチャート
にグラフィック表示される。
【0468】なおサーバ装置11で3Dガントチャート
の「実績」の欄を自動的に記述することなく、主導機3
1のオペレータが手動で記述する実施も可能である。
【0469】この場合主導機31のオペレータは、図1
2に示すボタン311を操作して、表示画面320に表
示された各建設機械31〜35毎に「実績」を記述す
る。また建設機械31〜35全体の「実績」を記述す
る。この記述内容を示すデータは、主導機31の端末装
置31aから無線通信回線5、通信衛星3、無線通信衛
星5を介してサーバ装置11に送信される。このため主
導機31で記述された内容にしたがって工事施工会社3
0Aに対応する3Dガントチャート予定/実績データベ
ース141Aの「実績」のデータが更新される。
【0470】このようにして3Dガントチャート予定/
実績データベース141Aには、建設機械31〜35毎
に、つまり各建設機械31〜35の車両IDデータ20
0a毎に「実績」が記憶される。また建設機械31〜3
5の全体の「実績」が記憶される。
【0471】このように主導機31のオペレータは、ガ
ントチャートの「実績」の欄を記入する現場監督者とし
ての役割を兼任することができる。
【0472】3Dガントチャート予定/実績データベー
ス141Aに記憶された「実績」のデータのうち従導機
33の車両IDデータ200aに対応づけられたデータ
は、サーバ装置11から無線通信回線5、通信衛星3、
無線通信回線5を介して主導機31の端末装置31aに
送信される。さらに従導機33の車両IDデータ200
aに対応づけられた「実績」のデータは、主導機31の
端末装置31aから無線通信回線6を介して従導機33
の端末装置に送信され端末装置内のメモリに記憶され
る。このメモリに記憶されたデータに基づいて、図13
で前述したように「作業工程表」に、本日までの作業実
績(黒色で示す)がバーグラフで表示される。
【0473】以上従導機33を代表して説明したが、他
の従導機32、34、35についても同様に自己の車両
のモニタ装置300に図13〜図16に示す内容が表示
される。第2工程の従導機33、37、38、39、第
3工期の従導機40、41についても同様である。
【0474】以上のように工事現場内の建設機械31〜
41のモニタ装置300の表示画面には、3Dガントチ
ャートが各建設機械のオペレータが見るためのオペレー
タ用工事日程表として表示されることになる。
【0475】ここでオペレータ用工事日程表のデータ
を、工事現場周辺の住民が見るための住民用工事日程表
のデータに加工して、これを建設機械31(主導機3
1)に車載された車載式サインボード47に表示しても
よい。データの加工はサーバ装置11で行われる。また
建設機械31(主導機31)内の端末装置31aでデー
タを加工してもよい。
【0476】車載式サインボード47は、主導機31以
外の従導機32〜35のいずれか1つの建設機械または
複数の建設機械に設けてもよい。この場合は主導機31
から住民用工事日程表のデータが無線通信回線6を介し
て他の従導機32〜35に送信され、従導機32〜35
に設けられた車載式サインボード47に表示される。
【0477】住民用工事日程表はたとえば、オペレータ
用工事日程表を簡略化したものであり、工事の予定と実
績がバーグラフや3次元の地形図でグラフィック表示さ
れる。また3Dガントチャートが変更された場合には、
これに応じて住民用工事日程表も変更される。
【0478】また工事現場に設置された設置式サインボ
ード57に、同様な表示を行うことができる。この場
合、設置式サインボード57に、衛星通信用の通信端末
を設け、サーバ装置11から住民用工事日程表のデータ
を無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介し
て直接、設置式サインボード57に送信して、設置式サ
インボード57に住民用工事日程表を表示させることが
できる。また建設機械51(主導機51)から住民用工
事日程表のデータを無線通信回線6を介して設置式サイ
ンボード57に送信して、設置式サインボード57に住
民用工事日程表を表示させることができる。
【0479】さらにサインボード47、57に、工事現
場周辺の環境状態を示す情報を表示してもよい。たとえ
ば工事現場周辺の騒音、CO2濃度、NOx濃度などの環
境状態を表示することができる。
【0480】この場合、環境状態を計測する態様は、つ
ぎのようなものが考えられる。以下第1工期を例にと
る。
【0481】1)各建設機械31〜35に騒音を計測す
る騒音計を設ける。
【0482】2)主要な建設機械たとえば主導機31に
上記騒音計を設ける。
【0483】3)工事現場の所定箇所に1または複数の
上記騒音計を設置する。
【0484】4)各建設機械31〜35に燃料消費量を
検出することによって間接的に、排ガス中の有害物質濃
度(CO2濃度、NOx濃度等)を計測する燃料センサを
設ける。また排ガス中の有害物質濃度(CO2濃度、N
Ox濃度等)を直接計測する濃度計を設ける。
【0485】5)主要な建設機械たとえば主導機31に
上記燃料センサまたは濃度計を設ける。
【0486】6)工事現場の1または複数の所定箇所
に、空気中の有害物質濃度(CO2濃度、NOx濃度等)
を直接計測する濃度計を設ける。
【0487】騒音計、濃度計で得られたデータ(以下環
境状態データ)は、前述した車両状態データ200bと
同様に、従導機32〜35から無線通信回線6を介し
て、あるいは設置された騒音計、濃度計から無線通信回
線6を介して、主導機31に送信される。そして主導機
31は、自己の環境状態データを含め各建設機械31〜
35の環境状態データを、または設置された騒音計、濃
度計で計測された環境状態データを、無線通信回線5、
通信衛星3、無線通信回線5を介してサーバ装置11に
送信する。サーバ装置11では、環境状態データが、住
民が見るための住民用環境状態データに加工される。そ
してサーバ装置11から住民用環境状態データが無線通
信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介して主導機
31に送信され、車載式サインボード47に住民用環境
状態データが表示される。車載式サインボード47に
は、たとえば、工事日程(時間)を横軸とし騒音を縦軸
とする騒音のグラフ、あるいは工事日程(時間)を横軸
とし有害物質濃度(CO2濃度、NOx濃度等)を縦軸と
する有害物質濃度のグラフが表示される。
【0488】車載式サインボード47は、主導機31以
外の従導機32〜35のいずれか1つの建設機械または
複数の建設機械に設けてもよい。この場合は主導機31
から住民用環境状態データが、無線通信回線6を介して
他の従導機32〜35に送信され、従導機32〜35に
設けられた車載式サインボード47に表示される。
【0489】また設置式サインボード57に表示させる
場合には、サーバ装置11から住民用環境状態データを
無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介して
設置式サインボード57に直接送信してもよく、主導機
51に送信してから無線通信回線6を介して設置式サイ
ンボード57に送信してもよい。
【0490】以上のように本実施形態によれば、工事現
場の周辺住民に対して工事日程や環境状態などの工事現
場に関する情報をリアルタイムにかつ正確に提供するこ
とができるので、周辺住民との意思疎通を従来よりもよ
り緊密にすることができる。
【0491】また従来のように工事現場に設けたホワイ
トボードに、広報担当者が工事の予定、実績や、騒音計
を読み取った値を手書きで記載する必要がない。
【0492】このため主導機31、51のオペレータ
は、周辺住民に工事現場に関する情報を伝達する広報担
当者としての役割を兼任することができる。なお車載式
サインボード47、設置式サインボード57には、上述
した情報以外の任意の情報たとえば当該地域の天気予報
などを表示してもよい。
【0493】つぎに図8を参照して作業日報を自動的に
作成する実施形態について説明する。
【0494】前述したようにサービス提供会社10の3
Dガントチャート予定/実績データベース141Aに
は、各建設機械31〜35の車両IDデータ200a毎
に「実績」が記憶されている。
【0495】そこで主導機31のオペレータが従導機3
3の作業日報をチェックするときには、従導機33の車
両IDデータ200aと、従導機33についての作業日
報の作成を要求するデータが端末装置31aに入力され
る。これらデータは、主導機31の端末装置31aから
無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介して
サーバ装置11に送信される。
【0496】図8に示すようにサーバ装置11は、日報
データ作成システム185を備えている。日報データ作
成システム185は、会社別経歴データベース群140
のうち3Dガントチャート予定・実績データベース14
1A、141B、141C、141Dに記憶されたデー
タに基づいて、車両IDデータ200aで特定される建
設機械の作業日報のデータを作成するシステムである。
【0497】今、サーバ装置11に、従導機33につい
ての作業日報の作成を要求する指令が与えられると、日
報データ作成システム185は、車両IDデータ200
aに基づいて従導機33に対応する「実績」データを、
3Dガントチャート予定/実績データベース141Aか
ら読み出し、従導機33の作業日報を示すデータ189
を作成する。
【0498】日報データ189は、サーバ装置11から
無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介して
主導機31の端末装置31aに送信され、端末装置31
a内のメモリに記憶される。
【0499】このため図8に示すように、主導機31に
搭載のモニタ装置300の表示画面301Lの表示箇所
320には、従導機33の作業日報つまり従導機33の
1日の実稼動時間が、バーグラフでグラフィック表示さ
れる。主導機31のオペレータは、この表示画面301
Lに示される作業日報をチェック等してオペレータの労
務管理を行うことができる。
【0500】主導機31のオペレータは、表示画面30
1Lの表示箇所320に表示された作業日報を修正する
ことができる。この場合、表示画面301Lのボタン3
22が押され、表示画面は修正画面に遷移する。この修
正画面上で作業日報を修正することができる。また表示
箇所320に表示されている作業日報の内容が正しいと
判断した場合には、表示画面301Lのボタン321が
押される。
【0501】表示画面301Lのボタン321が押され
ると、確定した日報データ189は主導機31の端末装
置31aから無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回
線5を介して現場事務所30の端末装置49に送信され
る。
【0502】現場事務所30の端末装置49には、給与
計算システム183のデータとプログラムが格納されて
いる。この給与計算システム183は、日報データ18
9に基づいて各建設機械に搭乗するオペレータの給与を
計算するシステムである。
【0503】今、現場事務所30の端末装置49に、従
導機33に対応する日報データ189が送信されると、
給与計算システム183は、この日報データ189に基
づいて従導機33に搭乗するオペレータの給与を演算す
る。
【0504】なお現場事務所30の端末装置49は、工
事施工会社Aの指定の口座から演算した給与分の金額を
引き落とし、引き落とした金額の給与を従導機33に搭
乗するオペレータの指定の口座に振り込む処理を電子決
済にて実行する。
【0505】以上従導機33を代表して説明したが、他
の従導機31、33、34、35、主導機31について
も同様に、作業日報が自動的に作成され、給与が自動的
に演算される。
【0506】このように主導機31のオペレータは、作
業日報をチェック等してオペレータの労務管理を行うと
ともに、オペレータに支払う給与を計算してオペレータ
に振り込む手続きを行う事務管理者(労務管理者)とし
ての役割を兼任することができる。なお第2工程、第3
工程においても同様にして、作業日報が自動的に作成さ
れ、給与が自動的に演算される。
【0507】また工事現場の現場責任者は、施工報告書
を作成し、施主である国92dに届ける必要がある。本
実施形態によれば、この施工報告書を自動的に作成し自
動的に国92dに届けることができる。施工報告書に
は、工事の遅れ、進み度合い、工事に伴い支出したメン
テナンス費用(部品価格、サービス費用)、不具合改修
費用(部品価格、サービス費用)が記述されている。
【0508】すなわち前述したように、サービス提供会
社10の3Dガントチャート予定/実績データベース1
41Aには、各建設機械31〜35の車両IDデータ2
00a毎に「実績」が記憶されている。またサービス提
供会社10のサービス経歴データベース142Aには、
各建設機械31〜35の車両IDデータ200a毎にサ
ービス経歴データつまりメンテナンス/改修内容(部品
交換、修理内容)、請求金額(部品価格、サービス費
用)を示すデータが記憶されている。
【0509】そこで、主導機31のオペレータが従導機
33の施工報告書を作成するときには、従導機33の車
両IDデータ200aと、従導機33についての施工報
告書の作成を要求するデータが端末装置31aに入力さ
れる。これらデータは、主導機31の端末装置31aか
ら無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介し
てサーバ装置11に送信される。
【0510】図8に示すようにサーバ装置11は、工事
進捗データ作成システム186を備えている。工事進捗
データ作成システム186は、会社別経歴データベース
群140のうち3Dガントチャート予定・実績データベ
ース141A、141B、141C、141Dに記憶さ
れたデータに基づいて、車両IDデータ200aで特定
される建設機械の工事進捗状況を示す工事進捗データ1
90を作成するシステムである。
【0511】またサーバ装置11は、メンテナンス/改
修費用データ作成システム187を備えている。メンテ
ナンス/改修費用データ作成システム187は、会社別
経歴データベース群140のうちサービス経歴データベ
ース142A、142B、142C、142Dに記憶さ
れたデータに基づいて、車両IDデータ200aで特定
される建設機械に支払われた請求金額を示すメンテナン
ス/改修費用データ195を作成するシステムである。
【0512】今、サーバ装置11に、従導機33につい
ての施工報告書の作成を要求する指令が与えられると、
工事進捗データ作成システム186は、車両IDデータ
200aに基づいて従導機33に対応する「実績」デー
タを、3Dガントチャート予定/実績データベース14
1Aから読み出し、従導機33の工事進捗データ190
を作成する。
【0513】またメンテナンス/改修費用データ作成シ
ステム187は、車両IDデータ200aに基づいて従
導機33に対応する請求金額のデータを、サービス経歴
データベース142Aから読み出し、従導機33のメン
テナンス/改修費用データ195を作成する。
【0514】これら工事進捗データ190とメンテナン
ス/改修費用データ195は、サーバ装置11から無線
通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介して現場
事務所30の端末装置49に送信される。
【0515】現場事務所30の端末装置49には、工事
進捗管理システム184のデータとプログラムが格納さ
れている。この工事進捗管理システム184は、工事進
捗データ190とメンテナンス/改修費用データ195
に基づいて各建設機械毎に施工報告書を作成するシステ
ムである。
【0516】今、現場事務所30の端末装置49に、従
導機33に対応する工事進捗データ190とメンテナン
ス/改修費用データ195が送信されると、工事進捗管
理システム184は、これら工事進捗データ190とメ
ンテナンス/改修費用データ195に基づいて従導機3
3の施工報告書を作成する。
【0517】以上従導機33を代表して説明したが、他
の従導機31、33、34、35、主導機31について
も同様に施工報告書が自動的に作成される。
【0518】このように主導機31のオペレータは、施
工報告書を作成する現場責任者としての役割を兼任する
ことができる。なお第2工程、第3工程においても同様
にして施工報告書が自動的に作成される。
【0519】さて第1工期の主導機31のオペレータ
は、他の従導機32〜35を工事現場内で監視している
ため、稼動時間内であれば従導機32〜35で生じた転
倒事故や盗難発生の有無を外部より確認することができ
る。しかし従導機32〜35の稼動時間外や従導機32
〜35が目視で確認できない場所まで移動している場合
には、転倒事故や盗難を確認することができない。
【0520】つぎに図9を参照して、主導機31自身も
含め従導機32〜35で発生する転倒事故や盗難を発見
し、関係省庁に連絡し、適切な対応を緊急にとることが
できる実施形態について説明する。
【0521】まず第1工期の従導機33が盗難された場
合を想定する。
【0522】従導機33に設けられたセンサ群では、油
圧a、油温b、水温c、応力d、エンジン回転数e、レ
バー操作信号f、アワメータの計時時間g、車両位置
h、車両傾斜角kという車両状態データ200bが検出
される。また従導機33には、搭乗するオペレータを特
定するオペレータIDデータ200cが対応づけられて
いる。従導機33で検出された車両状態データ200b
は、車両IDデータ200aとともに、無線通信回線6
を介して主導機31に送信される。これら車両IDデー
タ/車両状態データ200は、主導機31の端末装置3
1aから無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5
を介してサーバ装置11に送信される。
【0523】サービス提供会社10の3Dガントチャー
ト予定/実績データベース141Aには、3Dガントチ
ャート情報165が記憶されている。前述したように3
Dガントチャート情報165には、第1工期、第2工
期、第3工期毎に工事を共同で行う複数の建設機械の機
種、型式、号機を特定する車両IDが付与されている。
また3Dガントチャート情報165には、車両ID毎に
作業の「予定」が対応づけられている。また3Dガント
チャート情報165は、工事現場のX−Y2次元位置P
(X、Y)を示す位置データPを含んでいる。
【0524】サーバ装置11は、盗難報知システム19
1を備えている。盗難報知システム191は、会社別経
歴データベース群140のうち3Dガントチャート予定
・実績データベース141A、141B、141C、1
41Dに記憶されたデータに基づいて、車両IDデータ
200aで特定される建設機械の作業の「予定」と、実
際の作業の有無(車両状態データ200bから得られ
る)とを比較するとともに、車両IDデータ200aで
特定される建設機械が属する工事現場の位置Pと、実際
の位置(車両位置データhから得られる)とを比較し
て、盗難があったことを示す盗難情報179を作成する
システムである。
【0525】今、サーバ装置11に、従導機33につい
ての車両IDデータ/車両状態データ200が送信され
ると、盗難報知システム191は、車両IDデータ20
0aに基づいて、従導機33に対応する作業の「予定」
のデータを、3Dガントチャート予定/実績データベー
ス141Aから読み出す。また車両状態データ200b
に基づいて従導機33の実際の作業の有無を検出する。
たとえばエンジン回転数e、アワメータ計時時間gに基
づいて実際に作業(走行)が行われているか否かを検出
することができる。この結果、たとえば従導機33は
「連続して3日間作業していなければならない予定」で
あるにもかかわらず、実際には「連続して3日間作業を
していない」ことが検出された場合には、メンテナンス
実施や不具合改修による作業停止状態ではなく、盗難が
発生して搬送中である可能性があるものと判断する(ス
テップ801)。
【0526】しかしステップ801で従導機33の作業
の「予定」と実際の作業の有無が一致していたとして
も、既に盗難され工事現場外で作業していることも考え
られる。また「予定」が修正されないままメンテナンス
実施や不具合改修がなされたため、従導機33の作業の
「予定」と実際の作業の有無が一致していないことも考
えられる。
【0527】そこで、つぎに従導機33が稼動すべき工
事現場の位置Pと実際の位置を照合して盗難の発生の有
無を確定する。
【0528】盗難報知システム191は、車両IDデー
タ200aに基づいて従導機33に対応する工事現場の
位置データPを、3Dガントチャート予定/実績データ
ベース141Aから読み出す。また車両状態データ20
0bのうち車両位置hに基づいて、従導機33の実際の
位置を検出する。この結果、従導機33が稼動すべき工
事現場の位置Pと、従導機33の実際の検出位置とが所
定のしきい値以上離れている場合には、盗難が発生して
工事現場から撤去されたと判断し、盗難情報179を作
成する。また、盗難発生と判断した時点の日、時刻を盗
難された日、時刻として記録する。盗難情報179は、
盗難があったというメッセージを示すデータ、盗難され
た建設機械の車両IDデータ200a、盗難された建設
機械が稼動すべき工事現場の位置データP、盗難された
日、時刻を示すデータ、盗難された建設機械の現在の検
出位置データを含んでいる(ステップ802)。
【0529】盗難情報179は、サーバ装置11から無
線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介して主
導機31の端末装置31aに送信され端末装置31a内
のメモリに記憶される。
【0530】このため図9に示すように、主導機31に
搭載のモニタ装置300の表示画面301Mには、盗難
情報179つまり盗難があったというメッセージ、盗難
された従導機33の車両IDデータ200a(P−3
3)、盗難された日、時刻、盗難された従導機33が稼
動すべき工事現場の位置データP、盗難された従導機3
3現在の位置が表示される。なお盗難情報179は、緊
急の情報であるので、モニタ装置300の表示画面の現
在の表示内容いかんにかかわらず強制的に盗難情報17
9の表示に切り換えられる。この場合図12に示す「緊
急画面表示」という表示箇所316が点灯して、緊急の
画面であることをオペレータに知らせる。
【0531】主導機31のオペレータは、表示画面30
1Mに表示された盗難情報179に基づいて自ら関係部
署(リース会社90aや警察署92aなど)に連絡する
などの適切な措置を迅速にとることができる。
【0532】また盗難情報179は、サーバ装置11か
ら無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介し
て直接、関係省庁である警察署92aの端末装置93a
に送信され、端末装置93a内のメモリに記憶される。
なお、この場合、盗難情報179を音声信号にしてもよ
い。このため警察署92aは、盗難情報179に基づい
て適切な捜査を迅速に行うことができる。
【0533】つぎに、第1工期の従導機33が転倒事故
を起こした場合を想定する。
【0534】従導機33に設けられたセンサ群では、油
圧a、油温b、水温c、応力d、エンジン回転数e、レ
バー操作信号f、アワメータの計時時間g、車両位置
h、車両傾斜角kという車両状態データ200bが検出
される。また従導機33には、搭乗するオペレータを特
定するオペレータIDデータ200cが対応づけられて
いる。従導機33で検出された車両状態データ200b
は、車両IDデータ200a、オペレータIDデータ2
00cとともに、無線通信回線6を介して主導機31に
送信される。これらデータは、主導機31の端末装置3
1aから無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5
を介してサーバ装置11に送信される。
【0535】サーバ装置11に、従導機33の車両ID
データ200aが送信されると、車両IDデータ200
a(P−33)に対応する機種「P」、型式「2型」
が、機種/型式別号機データベース160から読み出さ
れる。号機「33」は型式「2型」に対応しているとい
う対応づけが、機種/型式別号機データベース160で
なされているものとする。
【0536】つぎに機種「P」、型式「2型」に対応す
る基準状態データが、機械別基準状態データデータベー
ス151から読み出される。つぎに従導機33の車両状
態データ200bと、読み出された基準状態データとが
比較され、車両状態が正常か異常かの判断が図17
(a)で説明したのと同様にしてなされる。
【0537】この結果、「異常」である場合には更に、
「転倒状態」という異常現象の発生の有無を判別する処
理がなされる。
【0538】すなわち機種「P」、型式「2型」に対応
する異常現象データが、機械別異常現象データデータベ
ース152から読み出される。つぎに従導機33の車両
状態データ200bのうち車両傾斜角kと、読み出され
た異常現象データとが比較され、「転倒状態」の判別が
なされる。たとえば「車両傾斜角kが所定のしきい値以
上になっている状態が所定時間以上継続している」場合
には、「転倒状態」であると判別され、転倒事故情報1
80が作成される。また「転倒状態」であると判別した
時点の日、時刻を事故発生の日、時刻として記録する。
転倒事故情報180は、転倒事故があったというメッセ
ージを示すデータ、転倒事故があった建設機械の車両I
Dデータ200a、転倒事故があった建設機械が稼動し
ている工事現場の位置データP、転倒事故発生の日、時
刻を示すデータ、転倒事故があった建設機械に搭乗する
オペレータのオペレータIDデータ200cを含んでい
る(ステップ803)。
【0539】転倒事故情報180は、サーバ装置11か
ら無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を介し
て主導機31の端末装置31aに送信され、端末装置3
1a内のメモリに記憶される。
【0540】このため図9に示すように、主導機31に
搭載のモニタ装置300の表示画面301Nには、転倒
事故情報180つまり転倒事故があったというメッセー
ジ、転倒事故があった従導機33の車両IDデータ20
0a(P−33)、転倒事故発生の日、時刻、転倒事故
があった従導機33が稼動している工事現場の位置デー
タP、転倒事故があった従導機33に搭乗するオペレー
タのオペレータIDデータ200cが表示される。なお
転倒事故情報180は、緊急の情報であるので、モニタ
装置300の表示画面の現在の表示内容いかんにかかわ
らず強制的に転倒事故情報180の表示に切り換えられ
る。この場合、図12に示す「緊急画面表示」という表
示箇所316が点灯して、オペレータに緊急の画面であ
ることを知らせる。
【0541】主導機31のオペレータは、表示画面30
1Nに表示された転倒事故情報180に基づいて自ら関
係部署(リース会社90aや消防署(救急)92bな
ど)に連絡するなどの適切な措置を迅速にとることがで
きる。
【0542】また転倒事故情報180は、サーバ装置1
1から無線通信回線5、通信衛星3、無線通信回線5を
介して直接、関係省庁である消防署(救急)92bの端
末装置93bに送信され、端末装置93b内のメモリに
記憶される。なお、この場合、転倒事故情報180を音
声信号にしてもよい。このため消防署(救急)92b
は、転倒事故情報180に基づいて適切な救急措置を迅
速に行うことができる。
【0543】以上従導機33を代表して説明したが、他
の従導機31、33、34、35、主導機31について
も同様に、盗難情報179、転倒事故情報180が自動
的に作成され、適切かつ迅速な措置がとることができ
る。
【0544】このように主導機31のオペレータは、盗
難や転倒事故に対する連絡を行う現場責任者としての役
割を兼任することができる。なお第2工程、第3工程に
おいても同様にして、盗難情報179、転倒事故情報1
80が自動的に作成され、適切かつ迅速な措置をとるこ
とができる。
【0545】以上説明したように本実施形態によれば、
複数の建設機械のうちの主導機のオペレータは、他に管
理者を要することなく、サービス担当者、現場監督者、
現場責任者、事務管理者といった管理者を兼任すること
ができるので、作業効率が飛躍的に向上する。
【0546】なお実施形態では、複数の建設機械のうち
1台の建設機械を主導機としているが、主導機は2台以
上存在してもよい。
【0547】以上説明した実施形態は、通信衛星3によ
る無線通信回線5の通信状態が良好である場合を想定し
ている。
【0548】しかし無線通信回線5の通信状態が不良と
なると、以後、主導機31からサーバ装置11に、車両
ID/車両状態データ200などの作業機械情報を送信
できず、サーバ装置11から主導機31に、修正3Dガ
ントチャート情報166、盗難情報179などの管理情
報を送信できなくなる。このため主作業機械31では、
修正3Dガントチャート情報166、盗難情報179な
どの管理情報を取得することができなくなる。
【0549】そこで、こうした通信不良が発生した場合
でも、通信が再開されるまでの期間、自己車両31およ
び従導機32〜35を管理でき、通信が再開された時点
で円滑に管理情報を取得できるようにすることが必要と
なる。
【0550】これを実現するためには、主導機31とサ
ーバ装置11との間で無線通信回線5による通信が可能
であるか不可能であるかを判断する判断処理装置を、主
導機31に設ければよい。
【0551】通信が不可能な場合とは、障害物などの影
響によって通信障害が生じた場合と、通信衛星3、主導
機31に搭載の通信端末が故障した場合のいずれかの場
合である。
【0552】通信衛星3と主導機31との間の通信経路
には、山岳、建造物等の通信上の障害物が存在してい
る。また通信衛星3の高度が低いとき(最大仰角が小さ
いとき)には、障害物による通信障害が大きくなり通信
状態が不良となる。
【0553】そこで主導機31による呼びかけに対して
衛星通信3による応答がなくなった場合には、通信衛星
3自体の故障か、通信障害が生じたものと判断する。
【0554】また主導機31のアンテナに通電される電
流を検出する等して、自己の通信端末で故障が発生した
ものと判断する。
【0555】そして無線通信回線5による通信が不可能
であると判断された場合には、無線通信回線5を介して
主導機31で受信されている最新の管理情報、無線通信
回線6を介して主導機31で受信された従導機32〜3
5の最新の作業機械情報および自己車両31の最新の作
業機械情報が、無線通信回線5による通信が可能になっ
たと判断されるまで、主導機31内に設けたメモリに記
憶される。ただし無線通信回線6を介して新たな作業機
械情報が主導機31で受信される毎に、あるいは自己車
両31の新たな作業機械情報が取得される毎に、メモリ
の記憶内容は更新される。
【0556】このため無線通信回線5による通信が再開
されるまでの間は、記憶、保持されている最新の管理情
報(修正3Dガントチャート情報166等)に基づい
て、自己車両31および従導機32〜35を管理するこ
とができる。そして無線通信回線5による通信が再開さ
れた場合には、記憶、保持されていた最新の作業機械情
報(車両ID/車両状態データ200等)をサーバ装置
11に送信することでサーバ装置11で、修正3Dガン
トチャート情報166などの管理情報を作成でき、この
管理情報を、主導機31で取得することが可能となる。
【0557】なお前述した実施形態では、サーバ装置1
1と主導機31との間のデータ通信は、通信衛星3によ
る無線通信5で行われる場合を想定している。しかし、
この通信方式は一例であり、任意の通信方式を採用する
ことができる。すなわち衛星通信ではなく既存の地上波
を用いてもよい。また既存の電話回線を利用して通信を
行ってもよい。また既存の携帯基地局やPHS基地局を
経由して通信を行ってもよい。
【0558】特に建設機械31〜35は、地下で作業を
することも考えられる。この場合既存の衛星通信の設備
でデータ通信を行う場合には、通信障害が発生する。
【0559】そこで、地下の主導機31と地上の通信衛
星3との通信を確保する中継局を新たに設置し、この中
継局を経由してデータ通信を行うようにしてもよい。
【0560】またサーバ装置11と主導機31との間の
通信回線を、2以上、冗長に設ける実施も可能である。
このように通信回線を冗長に設けることによって、通信
不可能と判断される確率をきわめて小さくすることがで
きる。
【0561】しかしながら、一般的に、主導機31とサ
ーバ装置11との間のデータ通信は、建設機械31〜3
5相互の無線通信6と異なり、長距離であるなどの理由
から通信コストが高い衛星通信回線を用いて行われるこ
とが多い。
【0562】そこで主導機31とサーバ装置11との間
の通信コストを低く抑え、しかも前述した実施形態と同
様にサーバ装置11側で、データを一括管理することが
できるシステムの構築が望まれている。
【0563】つぎに、サーバ装置としての機能を、主導
機31に持たせることで、これを実現する実施形態につ
いて説明する。
【0564】すなわちサーバ装置11側には、前述した
実施形態と同様に、複数の建設機械31〜35を管理す
るための管理用データ(発注予定工事情報600a等)
と、上記管理用データおよび作業機械情報(車両ID/
車両状態データ200等)に基づいて管理情報(修正3
Dガントチャート情報166等)を作成するための管理
情報作成用ソフトウエア(工事別最適3Dガントチャー
ト情報作成システム110等)とを記憶するデータベー
ス100が設けられる。
【0565】そこで、たとえば第1工期は建設機械31
が主導機であると、主導機が定められると、サーバ装置
11は、データベース100に記憶されている管理用デ
ータと、管理情報作成用ソフトウエアとを、無線通信回
線5を介して、この新たに定められた主導機31に送信
する。以後主導機31は、サーバ装置11として機能す
る。
【0566】複数の建設機械31〜35の作業の進行に
伴い、複数の従導機32〜35に設けられたセンサによ
って作業機械情報が検出され、この検出された作業機械
情報が無線通信回線6を介して主導機31に送信され
る。
【0567】主導機31は、複数の従導機32〜35か
ら無線通信回線6を介して送信されてきた作業機械情報
と自己の作業機械情報、サーバ装置11から無線通信回
線5を介して送信されてきた管理用データおよび管理情
報作成用ソフトウエアとに基づいて管理情報を作成す
る。
【0568】主導機31は、この作成された管理情報に
基づいて、自己車両31および従導機32〜35を管理
する。そして主導機31は、サーバ装置11として機能
するため、新たに工事の発注があれば発注予定工事情報
600aを更新するなどして、管理用データを更新し、
この更新された管理用データを一定期間が経過する毎
に、サーバ装置11に、無線通信回線5を介して送信す
る。
【0569】ここで管理用データの送信間隔は、最長で
も1工期が終了する毎の間隔で行う。望ましくは、1日
に1回、1時間に1回、1分間に1回など、所定時間間
隔で定期的に送信する。
【0570】サーバ装置11では、送信された最新の管
理用データによってデータベース100の記憶内容が更
新される。
【0571】以上のように本実施形態によれば、衛星通
信などの無線通信回線5は、建設機械31が主導機と定
められてデータベース100の記憶内容をこの主導機3
1に送信するときと、一定期間(1工期毎、1日毎、1
時間毎、1分毎、など)経過する毎に管理用データをサ
ーバ装置11に送信するときのみ、使用される。このた
め衛星通信などの無線通信回線5の通信コストが、飛躍
的に低減する。
【0572】またサーバ装置11のデータベース100
の記憶内容は、最新の管理用データによって常に更新さ
れており、前述した実施形態と同様に、サーバ装置11
側でデータを一括して管理することができる。
【0573】つぎに無線通信回線5を不要とする実施形
態について説明する。
【0574】すなわち、この場合、サーバ装置11側に
は、前述した実施形態と同様に、複数の建設機械31〜
35を管理するための管理用データ(発注予定工事情報
600a等)と、上記管理用データおよび作業機械情報
(車両ID/車両状態データ200等)に基づいて管理
情報(修正3Dガントチャート情報166等)を作成す
るための管理情報作成用ソフトウエア(工事別最適3D
ガントチャート情報作成システム110等)とを記憶す
るデータベース100が設けられる。
【0575】そこで、たとえば第1工期は建設機械31
が主導機であると、主導機が定められると、サーバ装置
11のデータベース100に記憶されている管理用デー
タと、管理情報作成用ソフトウエアとが、メモリカード
などの携行可能な記録媒体をインストールすることで、
この新たに定められた主導機31の記憶装置に書き込ま
れる。なお記録媒体をインストールするのでなくキーボ
ード等の入力手段によって直接主導機31の記憶装置に
書き込むようにしてもよい。以後主導機31は、サーバ
装置11として機能する。
【0576】複数の建設機械31〜35の作業の進行に
伴い、複数の従導機32〜35に設けられたセンサによ
って作業機械情報が検出され、この検出された作業機械
情報が無線通信回線6を介して主導機31に送信され
る。
【0577】主導機31は、複数の従導機32〜35か
ら無線通信回線6を介して送信されてきた作業機械情報
と自己の作業機械情報、上述したように書き込まれた管
理用データおよび管理情報作成用ソフトウエアとに基づ
いて管理情報を作成する。
【0578】主導機31は、この作成された管理情報に
基づいて、自己車両31および従導機32〜35を管理
する。そして主導機31は、サーバ装置11として機能
するため、新たに工事の発注があれば発注予定工事情報
600aを更新するなどして、管理用データを更新し、
この更新された管理用データを一定期間が経過する毎
に、サーバ装置11に、無線通信回線5を介して送信す
る。
【0579】ここで管理用データの送信間隔は、最長で
も1工期が終了する毎の間隔で行う。望ましくは、1日
に1回、1時間に1回、1分間に1回など、所定時間間
隔で定期的に送信する。
【0580】サーバ装置11のデータベース100に
は、この更新された最新の管理用データが書き込まれサ
ーバ装置11のデータベース100の記憶内容が書き換
えられる。
【0581】以上のように本実施形態によれば、前述し
た実施形態と異なり、衛星通信などの無線通信回線5に
よる通信が不要となり、局所的なSS通信などの無線通
信回線6による通信だけで済むため、通信コストが飛躍
的に低減する。
【0582】またサーバ装置11のデータベース100
の記憶内容は、最新の管理用データによって常に更新さ
れており、前述した実施形態と同様に、サーバ装置11
側でデータを一括して管理することができる。
【0583】なお実施形態では、工事現場で作業を行う
建設機械に適用される場合を想定しているが、複数の作
業機械が共同で作業を行う場合であれば、作業機械の種
類は任意である。たとえば複数の一般自動車が共同で作
業を行う場合にも、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施形態の建設機械を管理する管理シス
テムを示す図である。
【図2】図2は主導機の端末装置等の各端末装置から収
集される情報とサーバ装置で作成され主導機等に提供さ
れるサービスとの関係を示す図である。
【図3】図3は図1、図2に示す通信形態をより詳細に
説明する図である。
【図4】図4は、工事の工程毎に複数の建設機械の組合
せが変遷する様子を示す図である。
【図5】図5は、建設機械で予定外のメンテナンス時期
が到来したときの処理の手順を示す図である。
【図6】図6は、建設機械で故障等の不具合が発生した
ときの処理の手順を示す図である。
【図7】図7は、ガントチャートを自動的に作成する場
合の処理の手順を示すとともに、建設機械で異常が発生
したときにガントチャートを修正する処理の手順を示す
図である。
【図8】図8は建設機械の作業日報を自動的に作成する
実施形態を示す図である。
【図9】図9は、建設機械で盗難や転倒事故が発生した
ときの処理の手順を示す図である。
【図10】図10は実施形態のガントチャートを示す図
である。
【図11】図11は実施形態のガントチャートを示す図
である。
【図12】図12は実施形態のガントチャートを示す図
である。
【図13】図13は従導機のモニタ装置の表示内容を例
示する図である。
【図14】図14は従導機のモニタ装置の表示内容を例
示する図である。
【図15】図15は従導機のモニタ装置の表示内容を例
示する図である。
【図16】図16は従導機のモニタ装置の表示内容を例
示する図である。
【図17】図17(a)、(b)はメンテナンスすべき
か否かを判定する処理を説明する図である。
【図18】図18は異常部位を特定する処理を説明する
図である。
【符号の説明】
1 インターネット 2 イントラネット 3 通信衛星 5、6 無線通信回線 11 サーバ装置 31〜41 建設機械

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の作業機械が稼働することによ
    り所定の作業を行う作業機機械の管理装置において、 前記複数の作業機械を相互に通信可能に第1の通信手段
    により接続し、 前記複数の作業機械のうち1もしくは複数の主作業機械
    とサーバ装置とを相互に通信可能に第2の通信手段によ
    り接続し、 前記複数の作業機械のそれぞれに作業機械情報を検出す
    る作業機械情報検出手段を設け、 前記サーバ装置側に、前記複数の作業機械を管理するた
    めのデータを記憶するデータベースと、前記作業機械情
    報と前記データベースの記憶データとに基づいて管理情
    報を作成する管理情報作成手段とを設け、 前記複数の作業機械の作業の進行に伴い、前記複数の作
    業機械に設けられた作業機械情報検出手段によって作業
    機械情報を検出し、この検出された作業機械情報を前記
    第1の通信手段を介して前記主作業機械に送信し、 前記主作業機械は、送信された作業機械情報を前記第2
    の通信手段を介して前記サーバ装置に送信し、 前記サーバ装置は、送信された作業機械情報と前記デー
    タベースの記憶データとに基づいて、管理情報を作成
    し、この作成された管理情報を前記第2の通信手段を介
    して前記主作業機械に送信し、 前記主作業機械は、送信された管理情報に基づいて、前
    記複数の作業機械を管理することを特徴とする作業機械
    の管理装置。
  2. 【請求項2】 前記サーバ装置から前記主作業機械に送
    信された管理情報は、前記主作業機械に設けられた表示
    装置に表示されることを特徴とする請求項1記載の作業
    機械の管理装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の作業は複数の作業工程からな
    る作業であり、 各作業工程毎に、前記主作業機械が定められることを特
    徴とする請求項1記載の作業機械の管理装置。
  4. 【請求項4】 前記サーバ装置で作成され前記主作業機
    械に送信される管理情報は、前記複数の作業機械に対し
    てなすべきメンテナンスに関する情報であることを特徴
    とする請求項1記載の作業機械の管理装置。
  5. 【請求項5】 前記サーバ装置で作成され前記主作業機
    械に送信される管理情報は、前記複数の作業機械で発生
    した不具合に関する情報であることを特徴とする請求項
    1記載の作業機械の管理装置。
  6. 【請求項6】 複数の作業機械が稼働することにより予
    定作業計画に従って所定の作業を行う作業機機械の管理
    装置において、 前記複数の作業機械を相互に通信可能に第1の通信手段
    により接続し、 前記複数の作業機械のうち1もしくは複数の主作業機械
    とサーバ装置とを相互に通信可能に第2の通信手段によ
    り接続し、 前記複数の作業機械のそれぞれに作業機械情報を検出す
    る作業機械情報検出手段を設け、 前記サーバ装置側に、前記複数の作業機械を管理するた
    めのデータを記憶するデータベースと、前記作業機械情
    報と前記データベースの記憶データとに基づいて予定作
    業計画を作成する予定作業計画作成手段とを設け、 前記複数の作業機械の作業の進行に伴い、前記複数の作
    業機械に設けられた作業機械情報検出手段によって作業
    機械情報を検出し、この検出された作業機械情報を前記
    第1の通信手段を介して前記主作業機械に送信し、 前記主作業機械は、送信された作業機械情報を前記第2
    の通信手段を介して前記サーバ装置に送信し、 前記サーバ装置は、送信された作業機械情報と前記デー
    タベースの記憶データとに基づいて、予定作業計画を作
    成し、この作成された予定作業計画を前記第2の通信手
    段を介して前記主作業機械に送信し、 前記主作業機械は、送信された予定作業計画に基づい
    て、前記複数の作業機械を管理することを特徴とする作
    業機械の管理装置。
  7. 【請求項7】 前記サーバ装置から前記主作業機械に送
    信された予定作業計画は、前記主作業機械に設けられた
    表示装置に表示されることを特徴とする請求項6記載の
    作業機械の管理装置。
  8. 【請求項8】 前記予定作業計画は複数の作業工程から
    なり、 各作業工程毎に、前記主作業機械が定められることを特
    徴とする請求項6記載の作業機械の管理装置。作業機械
    の管理装置。
  9. 【請求項9】 前記サーバ装置は、前記複数の作業機械
    に対してなすべきメンテナンスに関する情報と、メンテ
    ナンスに伴い現在の予定作業計画を修正した予定作業計
    画を前記主作業機械に送信することを特徴とする請求項
    6記載の作業機械の管理装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の作業機械のメンテナンスが
    行われる側に設けられた端末装置をさらに、前記第2の
    通信手段に接続し、 前記サーバ装置は、前記複数の作業機械に対してなすべ
    きメンテナンスに関する情報と、メンテナンスに伴い現
    在の予定作業計画を修正した予定作業計画を前記主作業
    機械に送信し、 前記主作業機械は、送信されたメンテナンスに関する情
    報に基づいてメンテナンスを実行する指令を前記第2の
    通信手段を介して前記メンテナンス用端末装置に送信す
    るとともに、前記修正された予定作業計画に基づいて前
    記複数の作業機械を管理することを特徴とする請求項6
    記載の作業機械の管理装置。
  11. 【請求項11】 前記サーバ装置は、前記複数の作業機
    械で発生した不具合に関する情報と、不具合発生に伴い
    現在の予定作業計画を修正した予定作業計画を前記主作
    業機械に送信することを特徴とする請求項6記載の作業
    機械の管理装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の作業機械の不具合を改修す
    る側に設けられた不具合改修用端末装置をさらに、前記
    第2の通信手段に接続し、 前記サーバ装置は、前記複数の作業機械で発生した不具
    合に関する情報と、不具合発生に伴い現在の予定作業計
    画を修正した予定作業計画を前記主作業機械に送信し、 前記主作業機械は、送信された不具合に関する情報に基
    づいて不具合を改修する指令を前記第2の通信手段を介
    して前記不具合改修用端末装置に送信するとともに、前
    記修正された予定作業計画に従って前記複数の作業機械
    を管理することを特徴とする請求項6記載の作業機械の
    管理装置。
  13. 【請求項13】 前記サーバ装置は、過去に作成した予
    定作業計画とこの予定作業計画に基づいて行われた実際
    の作業実績との関係を示す予定・実績データを記憶して
    おり、新たな予定作業計画を、前記予定・実績データに
    基づいて作成することを特徴とする請求項6記載の作業
    機機械の管理装置。
  14. 【請求項14】 発注者から要求された作業内容を示す
    作業要求データに応じて予定作業計画を作成し、この作
    成された予定作業計画に基づいて複数の作業機械を用い
    て作業を行わせる場合に、前記予定作業計画を作成する
    予定作業計画作成装置において、 サーバ装置側に、過去に作成した予定作業計画とこの予
    定作業計画に基づいて行われた実際の作業実績との関係
    を示す予定・実績データを記憶するデータベースを設
    け、 前記発注者側の端末装置と前記サーバ装置と前記複数の
    作業機械とを相互に通信可能に通信手段により接続し、 前記発注者側端末装置から前記作業要求データを入力
    し、 前記サーバ装置は、入力された作業要求データと、前記
    データベースに記憶された予定・実績データとに基づい
    て、予定作業計画を作成し、この作成された予定作業計
    画を前記通信手段を介して前記複数の作業機械に送信す
    るとともに、前記データベースの予定・実績データを更
    新し、 前記複数の作業機械は、送信された予定作業計画に基づ
    いて作業を行うとともに、当該作業計画に基づいて行わ
    れた実際の作業実績を前記通信手段を介して前記サーバ
    装置に送信し、 前記サーバ装置は、送信された実際の作業実績によって
    前記データベースの予定・実績データを更新することを
    特徴とする予定作業計画作成装置。
  15. 【請求項15】 現在の予定作業計画を修正する修正デ
    ータが与えられると、前記サーバ装置は、当該修正デー
    タと、前記作業要求データと、前記データベースに記憶
    された予定・実績データとに基づいて、現在の予定作業
    計画を修正し、この修正された予定作業計画を前記通信
    手段を介して前記複数の作業機械に送信し、 前記複数の作業機械は、送信された予定作業計画に基づ
    いて作業を行うとともに、当該作業計画に基づいて行わ
    れた実際の作業実績を前記通信手段を介して前記サーバ
    装置に送信することを特徴とする請求項14記載の予定
    作業計画作成装置。
  16. 【請求項16】 発注者から要求された作業内容を示す
    作業要求データに応じて予定作業計画を作成し、この作
    成された予定作業計画に基づいて複数の作業機械を入手
    し、この入手された複数の作業機械を用いて作業を行わ
    せる場合に、前記予定作業計画を作成する予定作業計画
    作成装置において、 サーバ装置側に、過去に作成した予定作業計画とこの予
    定作業計画に基づいて行われた実際の作業実績との関係
    を示す予定・実績データを記憶するデータベースを設け
    るとともに、 前記作業機械を貸与または生産する貸与・生産側端末装
    置を設け、 前記発注者側の端末装置と前記サーバ装置と前記複数の
    作業機械と前記貸与・生産側端末装置とを相互に通信可
    能に通信手段により接続し、 前記発注者側端末装置から前記作業要求データを入力
    し、 前記サーバ装置は、入力された作業要求データと、前記
    データベースに記憶された予定・実績データとに基づい
    て、予定作業計画を作成し、この作成された予定作業計
    画を前記通信手段を介して前記複数の作業機械および前
    記貸与・生産側端末装置に送信するとともに、前記デー
    タベースの予定・実績データを更新し、 前記複数の作業機械は、送信された予定作業計画に基づ
    いて作業を行うとともに、当該作業計画に基づいて行わ
    れた実際の作業実績を前記通信手段を介して前記サーバ
    装置に送信し、 前記サーバ装置は、送信された実際の作業実績によって
    前記データベースの予定・実績データを更新し、 前記貸与・生産側端末装置は、送信された予定作業計画
    に基づいて貸与または生産を計画することを特徴とする
    予定作業計画作成装置。
  17. 【請求項17】 前記複数の作業機械が稼働する作業現
    場外に向けて情報を表示する情報表示器を、前記複数の
    作業機械のうち1または複数の作業機械に設け、 前記サーバ装置は、送信された作業機械情報と前記デー
    タベースの記憶データとに基づいて、前記作業現場に関
    する情報を作成し、この作成された作業現場に関する情
    報を前記第2の通信手段を介して前記主作業機械に送信
    し、 前記主作業機械は、送信された作業現場に関する情報を
    前記情報表示器に表示させることを特徴とする請求項1
    記載の作業機械の管理装置。
  18. 【請求項18】 前記情報表示器は前記主作業機械とは
    別の作業機械に設けられ、 前記主作業機械は、送信された作業現場に関する情報
    を、前記第1の通信手段を介して他の作業機械に送信し
    て当該他の作業機械に設けられた前記情報表示器に表示
    させることを特徴とする請求項17記載の作業機械の管
    理装置。
  19. 【請求項19】 前記複数の作業機械が稼働する作業現
    場外に向けて情報を表示する情報表示器を、前記作業現
    場周辺に設置し、 前記サーバ装置は、送信された作業機械情報と前記デー
    タベースの記憶データとに基づいて、前記作業現場に関
    する情報を作成し、この作成された作業現場に関する情
    報を前記第2の通信手段を介して前記主作業機械に送信
    し、 前記主作業機械は、送信された作業現場に関する情報を
    前記情報表示器に表示させることを特徴とする請求項1
    記載の作業機械の管理装置。
  20. 【請求項20】 前記主作業機械は、送信された作業現
    場に関する情報を、前記第1の通信手段を介して前記作
    業現場周辺に設置された前記情報表示器に表示させるこ
    とを特徴とする請求項19記載の作業機械の管理装置。
  21. 【請求項21】 前記複数の作業機械が稼働する作業現
    場外に向けて情報を表示する情報表示器を、前記作業現
    場周辺に設置し、 前記サーバ装置は、送信された作業機械情報と前記デー
    タベースの記憶データとに基づいて、前記作業現場に関
    する情報を作成し、この作成された作業現場に関する情
    報を前記第2の通信手段を介して前記情報表示器に送信
    し、当該情報表示器に、送信された作業現場に関する情
    報を表示させることを特徴とする請求項1記載の作業機
    械の管理装置。
  22. 【請求項22】 複数の作業機械が作業現場内で稼
    働することにより所定の作業を行う作業機機械の管理装
    置において、 前記作業現場周辺に設けられ、作業現場周辺の環境状態
    を計測する環境状態計測手段と、 前記作業現場周辺に設置されるか、あるいは前記複数の
    作業機械のうち1または複数の作業機械に設けられ、作
    業現場外に向けて情報を表示する情報表示器と、 前記環境状態計測手段とサーバ装置とを、前記サーバ装
    置と前記情報表示器とをそれぞれ通信可能に、通信手段
    により接続し、 前記サーバ装置側に、環境状態計測値とデータベースの
    記憶データとに基づいて環境状態表示情報を作成する表
    示情報作成手段を設け、 前記複数の作業機械の作業の進行に伴い、前記環境状態
    計測手段によって計測された環境状態計測値を前記通信
    手段を介して前記サーバ装置に送信し、 前記サーバ装置は、送信された環境状態計測値と前記デ
    ータベースの記憶データとに基づいて、環境状態表示情
    報を作成し、この作成された環境状態表示情報を前記通
    信手段を介して前記情報表示器に送信し、当該情報表示
    器に、送信された環境状態表示情報を表示させることを
    特徴とする作業機械の管理装置。
  23. 【請求項23】 前記サーバ装置のデータベースに、
    前記複数の作業機械が行った作業の実績のデータを複数
    の作業機械毎に記憶し、 前記主作業機械から前記サーバ装置に対して特定の作業
    機械に関する作業報告を作成することを要求するデータ
    が前記第2の通信手段を介して送信されると、 前記サーバ装置は、前記特定の作業機械に対応する作業
    実績のデータを前記データベースの記憶データから読み
    出し、前記特定の作業機械が一定期間に行った作業内容
    を示す作業報告を作成し、この作成された作業報告を前
    記第2の通信手段を介して前記主作業機械に送信し、 前記主作業機械は、送信された作業報告に基づいて前記
    複数の作業機械を管理することを特徴とする請求項1記
    載の作業機械の管理装置。
  24. 【請求項24】 前記複数の建設機械の搭乗者の労務
    管理を行う側の労務管理側端末装置と、前記主作業機械
    とを相互に通信可能に通信手段により接続し、 前記主作業機械は前記作業報告を、前記通信手段を介し
    て前記労務管理側端末装置に送信し、 前記労務管理側端末装置は、送信された作業報告に基づ
    いて前記複数の建設機械の搭乗者の労務管理を行うこと
    を特徴とする請求項23記載の作業機械の管理装置。
  25. 【請求項25】 前記作業機械情報は作業機械の実際
    の作業状態を示す作業状態情報であり、 前記サーバ装置のデータベースに、前記複数の作業機械
    が行うべき作業予定のデータを複数の作業機械毎に記憶
    し、 前記主作業機械から前記サーバ装置に対して前記作業状
    態情報が前記第2の通信手段を介して送信されると、 前記サーバ装置は、作業予定のデータを前記データベー
    スの記憶データから読み出し、この作業予定データと送
    信された作業状態情報とを比較し、不一致があった場合
    に、対応する作業機械に異常が発生したことを示す異常
    情報を作成し、この作成された異常情報を前記第2の通
    信手段を介して前記主作業機械に送信し、 前記主作業機械は、送信された異常情報に基づいて前記
    複数の作業機械を管理することを特徴とする請求項1記
    載の作業機械の管理装置。
  26. 【請求項26】 前記作業機械情報は作業機械の実際
    の位置を示す位置情報であり、 前記サーバ装置のデータベースに、前記複数の作業機械
    が稼動する稼動位置を記憶し、 前記主作業機械から前記サーバ装置に対して前記位置情
    報が前記第2の通信手段を介して送信されると、 前記サーバ装置は、稼動位置のデータを前記データベー
    スの記憶データから読み出し、この稼動位置のデータと
    送信された位置情報とを比較し、実際の位置が稼動位置
    から外れている場合に、対応する作業機械に異常が発生
    したことを示す異常情報を作成し、この作成された異常
    情報を前記第2の通信手段を介して前記主作業機械に送
    信し、 前記主作業機械は、送信された異常情報に基づいて前記
    複数の作業機械を管理することを特徴とする請求項1記
    載の作業機械の管理装置。
  27. 【請求項27】 前記作業機械情報は作業機械の実際
    の姿勢を示す姿勢情報であり、 前記サーバ装置のデータベースに、前記複数の作業機械
    の姿勢の限度値を記憶し、 前記主作業機械から前記サーバ装置に対して前記姿勢情
    報が前記第2の通信手段を介して送信されると、 前記サーバ装置は、姿勢限度値のデータを前記データベ
    ースの記憶データから読み出し、この姿勢限度値のデー
    タと送信された姿勢情報とを比較し、実際の姿勢が姿勢
    限度値を超えている場合に、対応する作業機械に異常が
    発生したことを示す異常情報を作成し、この作成された
    異常情報を前記第2の通信手段を介して前記主作業機械
    に送信し、 前記主作業機械は、送信された異常情報に基づいて前記
    複数の作業機械を管理することを特徴とする請求項1記
    載の作業機械の管理装置。
  28. 【請求項28】 異常が発生した建設機械に対して異
    常処理を行う側の異常処理側端末装置と、前記サーバ装
    置とを相互に通信可能に通信手段により接続し、 前記サーバ装置は、当該サーバ装置で異常情報が作成さ
    れた際にこの異常情報を、前記通信手段を介して前記異
    常処理側端末装置に送信し、 前記異常処理側端末装置は、送信された異常情報に基づ
    いて異常が発生した建設機械に対して異常処理を行うこ
    とを特徴とする請求項25または26または27記載の
    作業機械の管理装置。
  29. 【請求項29】 異常が発生した建設機械に対して異
    常処理を行う側の異常処理側端末装置と、前記主作業機
    械とを相互に通信可能に通信手段により接続し、 前記主作業機械は前記異常情報を、前記通信手段を介し
    て前記異常処理側端末装置に送信し、 前記異常処理側端末装置は、送信された異常情報に基づ
    いて異常が発生した建設機械に対して異常処理を行うこ
    とを特徴とする請求項25または26または27記載の
    作業機械の管理装置。
  30. 【請求項30】 複数の作業機械が稼働することによ
    り所定の作業を行う作業機機械の管理装置において、 前記複数の作業機械を相互に通信可能に第1の通信手段
    により接続し、 前記複数の作業機械のうち1もしくは複数の主作業機械
    とサーバ装置とを相互に通信可能に第2の通信手段によ
    り接続し、 前記複数の作業機械のそれぞれに作業機械情報を検出す
    る作業機械情報検出手段を設け、 前記サーバ装置側に、前記複数の作業機械を管理するた
    めのデータを記憶するデータベースと、前記作業機械情
    報と前記データベースの記憶データとに基づいて管理情
    報を作成する管理情報作成手段とを設け、 前記複数の作業機械の作業の進行に伴い、前記複数の作
    業機械に設けられた作業機械情報検出手段によって作業
    機械情報を検出し、この検出された作業機械情報を前記
    第1の通信手段を介して前記主作業機械に送信し、 前記主作業機械は、送信された作業機械情報を前記第2
    の通信手段を介して前記サーバ装置に送信し、 前記サーバ装置は、送信された作業機械情報と前記デー
    タベースの記憶データとに基づいて、管理情報を作成
    し、この作成された管理情報を前記第2の通信手段を介
    して前記主作業機械に送信し、 前記主作業機械は、送信された管理情報に基づいて、前
    記複数の作業機械を管理し、 さらに、前記主作業機械と前記サーバ装置との間で前記
    第2の通信手段による通信が可能であるか不可能である
    かを判断する判断手段を、前記主作業機械に設け、 前記判断手段によって前記第2の通信手段による通信が
    不可能であると判断された場合に、前記第2の通信手段
    を介して前記主作業機械で受信された最新の管理情報、
    前記第1の通信手段を介して前記主作業機械で受信され
    た最新の作業機械情報を、前記判断手段によって前記第
    2の通信手段による通信が可能になったと判断されるま
    で、前記主作業機械で記憶することを特徴とする作業機
    械の管理装置。
  31. 【請求項31】 複数の作業機械が稼働することに
    より所定の作業を行う作業機機械の管理装置において、 前記複数の作業機械を相互に通信可能に第1の通信手段
    により接続し、 前記複数の作業機械のうち1もしくは複数の主作業機械
    と管理装置とを相互に通信可能に第2の通信手段により
    接続し、 前記複数の作業機械のそれぞれに作業機械情報を検出す
    る作業機械情報検出手段を設け、 前記管理装置側に、前記複数の作業機械を管理するため
    の管理用データと、前記管理用データおよび前記作業機
    械情報に基づいて管理情報を作成するための管理情報作
    成用ソフトウエアとを記憶するデータベースを設け、 前記主作業機械が定められた場合に、前記管理装置は、
    前記データベースに記憶された管理用データと、前記管
    理情報作成用ソフトウエアとを、前記第2の通信手段を
    介して前記主作業機械に送信し、 前記複数の作業機械の作業の進行に伴い、前記複数の作
    業機械に設けられた作業機械情報検出手段によって作業
    機械情報を検出し、この検出された作業機械情報を前記
    第1の通信手段を介して前記主作業機械に送信し、 前記主作業機械は、前記複数の作業機械から第1の通信
    手段を介して送信された作業機械情報と、前記管理装置
    から第2の通信手段を介して送信された管理用データお
    よび管理情報作成用ソフトウエアとに基づいて、管理情
    報を作成し、この作成された管理情報に基づいて、前記
    複数の作業機械を管理するとともに、前記管理用データ
    を更新し、この更新された管理用データを一定期間が経
    過する毎に、前記管理装置に、前記第2の通信手段を介
    して送信し、 前記管理装置は、送信された管理用データによってデー
    タベースの記憶内容を更新することを特徴とする作業機
    械の管理装置。
  32. 【請求項32】 複数の作業機械が稼働することに
    より所定の作業を行う作業機機械の管理装置において、 前記複数の作業機械を相互に通信可能に第1の通信手段
    により接続し、 前記複数の作業機械のうち1もしくは複数の主作業機械
    とを相互に通信可能に第2の通信手段により接続し、 前記複数の作業機械のそれぞれに作業機械情報を検出す
    る作業機械情報検出手段を設け、 管理装置側に、前記複数の作業機械を管理するための管
    理用データと、前記管理用データおよび前記作業機械情
    報に基づいて管理情報を作成するための管理情報作成用
    ソフトウエアとを記憶するデータベースを設け、 前記主作業機械が定められた場合に、前記データベース
    に記憶された管理用データと、前記管理情報作成用ソフ
    トウエアとを、前記主作業機械に書き込み、 前記複数の作業機械の作業の進行に伴い、前記複数の作
    業機械に設けられた作業機械情報検出手段によって作業
    機械情報を検出し、この検出された作業機械情報を前記
    第1の通信手段を介して前記主作業機械に送信し、 前記主作業機械は、前記複数の作業機械から第1の通信
    手段を介して送信された作業機械情報と、前記書き込ま
    れた管理用データおよび管理情報作成用ソフトウエアと
    に基づいて、管理情報を作成し、この作成された管理情
    報に基づいて、前記複数の作業機械を管理するととも
    に、前記管理用データを更新し、 前記更新された管理用データを、前記管理装置に書き込
    むことで、前記管理装置のデータベースの記憶内容を更
    新することを特徴とする作業機械の管理装置。
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