JP7440991B2 - 作業機械の管理システム、作業機械の管理方法、作業機械の管理プログラム、管理サーバー - Google Patents

作業機械の管理システム、作業機械の管理方法、作業機械の管理プログラム、管理サーバー Download PDF

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Description

本発明は、作業機械の稼働状況などを管理する作業機械の管理システム等に関する。
関連技術として、作業機械で故障などのイベントが発生した場合にその旨が管理サーバーに報知され、当該管理サーバーからサービスマンに、作業機械のユーザー等への電話連絡を指示する指示情報を送信する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第6302391号公報
ところで、作業機械で故障などのイベントの発生が検出された場合には、その旨がメンテナンス担当のサービスマンに伝えられ、サービスマンは作業機械のユーザーに連絡を取り、又は、作業機械の場所に駆けつける等の対応を行う。しかしながら、作業機械でイベントが検出されても、実際には作業機械で当該イベントが発生していないこと、又は、当該イベントに対する緊急性が低いことがある。そのため、サービスマンによるイベント各々への対応が無駄になることがあり、サービスマンの作業効率が悪くなることがある。
本発明の目的は、作業機械におけるイベントの発生について効率的に対応することが可能な、作業機械の管理システム、作業管理の管理方法、作業管理の管理プログラム、及び管理サーバーを提供することにある。
本発明に係る作業機械の管理システムは、作業機械及び管理サーバーを備える作業機械の管理システムであって、前記作業機械は、音声を再生する音声出力部と、音声を集音する音声取得部と、を備え、前記管理サーバーは、前記作業機械について予め設定されるイベントが発生した場合に、当該作業機械の前記音声出力部で第1音声情報を再生させ、前記音声取得部で集音される第2音声情報を取得する音声通信処理部と、前記第2音声情報に基づく報知情報を予め設定される特定の送信先に送信する報知処理部と、を備える。
本発明に係る作業機械の管理方法では、音声を再生する音声出力部及び音声を集音する音声取得部を備える作業機械との間で通信可能な管理サーバーが、前記作業機械について予め設定されるイベントが発生した場合に、当該作業機械の前記音声出力部で第1音声情報を再生させ、前記音声取得部で集音される第2音声情報を取得するステップと、前記第2音声情報に基づく報知情報を予め設定される特定の送信先に送信するステップと、を実行する、作業機械の管理方法である。
本発明に係る作業機械の管理プログラムは、音声を再生する音声出力部及び音声を集音する音声取得部を備える作業機械との間で通信可能な管理サーバーに、前記作業機械について予め設定されるイベントが発生した場合に、当該作業機械の前記音声出力部で第1音声情報を再生させ、前記音声取得部で集音される第2音声情報を取得するステップと、前記第2音声情報に基づく報知情報を予め設定される特定の送信先に送信するステップと、を実行させるための作業機械の管理プログラムである。
本発明に係る管理サーバーは、音声を再生する音声出力部及び音声を集音する音声取得部を備える作業機械との間で通信可能な管理サーバーであって、前記作業機械について予め設定されるイベントが発生した場合に、当該作業機械の前記音声出力部で第1音声情報を再生させ、前記音声取得部で集音される第2音声情報を取得する音声通信処理部と、前記第2音声情報に基づく報知情報を予め設定される特定の送信先に送信する報知処理部と、を備える。
本発明によれば、作業機械におけるイベントの発生について効率的に対応することが可能な、作業機械の管理システム、作業管理の管理方法、作業管理の管理プログラム、及び管理サーバーを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る管理システムのシステム構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る作業機械の一例を示す外観図である。 図3は、本発明の実施形態に係る管理システムで用いられる出力対象情報の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行される情報出力処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行される音声通信処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態に係る管理システムで用いられる管理情報の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行されるイベント対応処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行される音声通信処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施形態に係る管理システムで表示される報知画面の一例を示す図である。
以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[管理システム1の概略構成]
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る作業機械の管理システム1は、一又は複数の作業機械10と、一又は複数の管理サーバー20と、一又は複数の情報表示装置30とを備える。
作業機械10、管理サーバー20、及び情報表示装置30は、電話回線網又はデータ通信網などの通信網N1を介して通信可能である。前記電話回線網は、公衆電話回線網又は携帯電話回線網などである。前記データ通信網は、パケット通信網又は無線LANなどである。
本実施形態では、作業機械10がトラクタである場合を例に挙げて説明する。なお、他の実施形態として、作業機械10は、田植機、コンバイン、建設機械、及び除雪車などの作業車両、又は、薬剤散布作業用のドローンなどの飛行体であってもよい。
管理サーバー20は、作業機械10から離れた遠隔地に設けられており、当該作業機械10を遠隔で管理するために用いられる。具体的に、管理システム1では、管理サーバー20によって、作業機械10に関する位置情報及び稼働情報などが管理される。
前記位置情報は、予め設定されるサンプリング間隔で取得される作業機械10の位置を示す情報であって、当該位置情報は、例えば作業機械10の走行軌跡の再現に用いられる。前記稼働情報は、予め設定されるサンプリング間隔で取得される作業機械10の稼働状況を示す情報であって、当該稼働情報は、例えば作業機械10に設けられる各種のセンサの検出結果又は各種の電気部品の駆動状態などを示す情報である。また、作業機械10が穀物などを収穫するものである場合には、前記稼働情報に、作業機械10による収穫量などを示す収穫量情報が含まれてもよい。
情報表示装置30は、作業機械10のメンテナンスを担当するサービスマンによって使用される端末である。具体的に、管理システム1では、作業機械10のサービスマンが、管理サーバー20で管理される作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などを情報表示装置30で参照することが可能である。
ところで、作業機械10で故障などのイベントの発生が検出された場合には、その旨がメンテナンス担当のサービスマンに伝えられ、サービスマンは作業機械10のユーザーに連絡を取り、又は、作業機械10の場所に駆けつける等の対応を行う。しかしながら、作業機械10でイベントが検出されても、実際には作業機械10で当該イベントが発生していないこと、又は、当該イベントに対する緊急性が低いことがある。そのため、サービスマンによるイベント各々への対応が無駄になることがあり、サービスマンの作業効率が悪くなることがある。これに対し、本実施形態に係る管理システム1では、作業機械10におけるイベントの発生について効率的に対応することが可能である。
[作業機械10の概略構成]
図1及び図2に示されるように、作業機械10は、制御部11、走行装置12、作業装置13、エンジン駆動切替部14、及び通信装置16などを備える。制御部11は、走行装置12、作業装置13、エンジン駆動切替部14、及び通信装置16と接続されている。
制御部11は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶部とを備えるコンピュータシステムである。制御部11は、前記プロセッサーで前記記憶部に記憶されている制御プログラムに従って各種の処理を実行することによって作業機械10の動作を制御する。
走行装置12は、作業機械10を走行させる駆動部である。図2に示されるように、走行装置12は、エンジン121、前輪122、後輪123、トランスミッション124、フロントアクスル125、リアアクスル126、ハンドル127などを備える。前輪122及び後輪123は、作業機械10の左右にそれぞれ設けられている。走行装置12は、前輪122及び後輪123を備えるホイールタイプに限らず、作業機械10の左右に設けられるクローラを備えるクローラタイプであってもよい。
エンジン121は、不図示の燃料タンクに補給される燃料を用いて駆動するディーゼルエンジン又はガソリンエンジンなどの駆動源である。走行装置12は、エンジン121と共に、又はエンジン121に代えて、電気モーターを駆動源として備えてもよい。エンジン121には、不図示の発電機が接続されており、当該発電機から作業機械10に設けられた制御部11等の電気部品及びバッテリー等に電力が供給される。なお、前記バッテリーは、作業機械10に設けられており、前記発電機から供給される電力によって充電される。そして、前記バッテリーは、エンジン121の停止中に制御部11及び通信装置16等の電気部品に電力を供給することが可能である。
エンジン121の駆動力は、トランスミッション124及びフロントアクスル125を介して前輪122に伝達され、トランスミッション124及びリアアクスル126を介して後輪123に伝達される。また、エンジン121の駆動力は、不図示のPTO軸を介して作業装置13にも伝達される。
ハンドル127は、ユーザーによって操作される操作部である。走行装置12では、ユーザーによるハンドル127の操作に応じて、不図示の油圧式パワーステアリング機構などによって前輪122の角度が変更され、作業機械10の進行方向が変更される。
走行装置12は、ハンドル127の他に、ユーザーによって操作される不図示のシフトレバー、アクセル、ブレーキ等を備える。走行装置12では、ユーザーによる前記シフトレバーの操作に応じて、トランスミッション124のギアが前進ギア又はバックギアなどに切り替えられ、作業機械10の走行態様が前進又は後進などに切り替えられる。また、制御部11は、ユーザーによる前記アクセルの操作に応じてエンジン121の回転数を制御する。一方、制御部11は、ユーザーによる前記ブレーキの操作に応じて、電磁ブレーキを用いて前輪122及び後輪123の回転を制動する。
また、走行装置12は、当該走行装置12の動作を制御する電子制御部128、エンジン121の回転数を検出する回転センサ129、及び作業機械10の傾き(水平状態)を検出するジャイロセンサ130などを備える。回転センサ129及びジャイロセンサ130による検出結果は、電子制御部128に入力される。
電子制御部128は、回転センサ129及びジャイロセンサ130による検出結果を通信装置16に出力する。なお、前記検出結果は、電子制御部128から制御部11に入力され、当該制御部11から通信装置16に出力されてもよい。さらに、前記検出結果は、回転センサ129及びジャイロセンサ130から通信装置16に出力されてもよい。
また、電子制御部128は、予め設定された検出条件と回転センサ129又はジャイロセンサ130による検出結果とに基づいて、作業機械10の走行装置12における異常などのイベントの発生を検出する検出処理部として機能する。そして、電子制御部128は、走行装置12に異常が発生した場合に、通信装置16に走行装置12の異常を示すイベント検出情報を出力する。
例えば、電子制御部128は、作業機械10の稼働中に回転センサ129により検出されるエンジン121の回転数が、予め設定された特定数以下である場合に、作業機械10のエンジン121の異常を示すイベント検出情報を出力する。また、電子制御部128は、ジャイロセンサ130により検出される作業機械10の傾きが、予め設定された特定角度以上である場合に、作業機械10の水平状態の異常を示すイベント検出情報を出力する。
なお、制御部11が、回転センサ129又はジャイロセンサ130による検出結果に基づいて異常の有無を判定し、当該異常が発生した場合に、通信装置16に前記イベント検出情報を出力してもよい。また、通信装置16が、回転センサ129又はジャイロセンサ130による検出結果に基づいて異常の有無を判定してもよい。
作業装置13は、例えば耕耘機、プラウ、施肥機、草刈機、又は播種機などであり、作業機械10に着脱可能である。これにより、作業機械10は、作業装置13各々を用いて各種の作業を行うことが可能である。
具体的に、図2に示される作業装置13は、エンジン121からの駆動力によって回転軸131を中心に回転して圃場を耕耘する複数の耕耘爪132を備える耕耘機である。また、作業装置13は、作業機械10において、不図示の昇降機構により昇降可能に支持されている。そして、制御部11は、ユーザーによる昇降操作に応じて前記昇降機構を制御して作業装置13を昇降させる。
また、作業装置13は、当該作業装置13の動作を制御する電子制御部133、当該作業装置13の駆動状態を検出する状態検知センサ134などを備える。状態検知センサ134による検出結果は、電子制御部133に入力される。例えば、状態検知センサ134は、作業装置13に籾の排出方向をモーター等の駆動部からの駆動力によって切り替える切替部が設けられている場合に、当該切替部の切替状態を検出するスイッチ又は光学式センサなどである。
電子制御部133は、状態検知センサ134による検出結果を通信装置16に出力する。なお、前記検出結果は、電子制御部133から制御部11に入力され、当該制御部11から通信装置16に出力されてもよい。さらに、前記検出結果は、状態検知センサ134から通信装置16に出力されてもよい。
また、電子制御部133は、予め設定された検出条件と状態検知センサ134による検出結果とに基づいて作業機械10の作業装置13における異常などのイベントの発生を検出する検出処理部として機能する。そして、電子制御部133は、作業装置13に異常が発生した場合に、通信装置16に作業装置13の異常を示すイベント検出情報を出力する。例えば、電子制御部133は、状態検知センサ134により検出される前記切替部の切替状態が、制御部11から電子制御部133に入力された制御指示の内容と異なる場合に、作業装置13の前記イベント検出情報を出力する。
なお、制御部11が、状態検知センサ134による検出結果に基づいて異常の有無を判定し、当該異常が発生した場合に、通信装置16に前記イベント検出情報を出力してもよい。また、通信装置16が、状態検知センサ134による検出結果に基づいて異常の有無を判定してもよい。
エンジン駆動切替部14は、走行装置12のエンジン121のオン(始動)及びオフ(停止)を切り替えるためのキースイッチ又はボタンスイッチなどである。制御部11は、エンジン駆動切替部14がオンに切り替えられた場合にエンジン121を始動させ、エンジン駆動切替部14がオフに切り替えられた場合にエンジン121を停止させる。また、制御部11は、エンジン駆動切替部14の状態を示すエンジン駆動切替情報を通信装置16に出力する。
通信装置16は、制御部161、記憶部162、位置検出部163、通信部164、音声出力部165、及び音声取得部166などを備える。通信装置16は、図2に示されるように、ユーザーが搭乗するキャビン17内に設けられる。なお、通信装置16の設置場所はキャビン17内に限らない。例えば、通信装置16の制御部161、記憶部162、位置検出部163、通信部164、音声出力部165、及び音声取得部166は、作業機械10において異なる位置に分散して配置されていてもよい。また、通信装置16として、例えば携帯電話端末、スマートフォン、又はタブレット端末などが代用されてもよい。
位置検出部163は、GNSS(Global Navigation Satellite System)等の衛星測位システムを用いて、通信装置16が搭載された作業機械10の位置情報を検出する。前記位置情報には、作業機械10の位置を示す緯度及び経度の情報が含まれる。なお、位置検出部163による作業機械10の位置情報の取得手法は特に限定されない。また、前記位置情報は、緯度及び経度に限らず、作業機械10の位置を特定可能な他の形式の情報であってもよい。例えば、他の実施形態として、前記位置情報は、作業機械10の作業開始位置又はエンジン始動位置などの特定の位置を基準位置として、当該基準位置に対する相対的な位置を示す情報であってもよい。
音声出力部165及び音声取得部166は、通信装置16に内蔵されていてもよく、当該通信装置16に有線又は無線で通信可能に接続されるものであってもよい。音声出力部165は、作業機械10のユーザーに向けて音声を出力するスピーカーを含み、例えば通信部164から入力される音声情報を前記スピーカーに出力可能である。音声取得部166は、作業機械10のユーザーの音声を集音するマイクを含み、例えば当該マイクで集音される音声情報を通信部164に入力可能である。
通信部164は、通信網N1を介して管理サーバー20との間で各種のデータの送受信が可能である。具体的に、通信部164は、作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などを管理サーバー20に送信する際に用いられる。また、通信部164は、管理サーバー20との間における前記音声情報の送受信にも用いられる。例えば、通信部164は、管理サーバー20から受信するデジタル信号の音声情報をアナログ信号に変換して音声出力部165に出力する。また、通信部164は、音声取得部166で取得される音声情報をデジタル信号に変換して管理サーバー20に送信する。なお、他の実施形態として、通信部164が、音声出力部165及び音声取得部166を用いて、管理サーバー20との間でアナログ音声通信を実行するものであってもよい。
記憶部162は、制御部161に後述の情報出力処理(図4参照)及び音声通信処理(図5参照)などを実行させるための通信制御プログラムと、作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などの各種の情報とを記憶する不揮発性メモリなどである。例えば、前記通信制御プログラムは、サーバー(不図示)から通信網N1を介して通信装置16にダウンロードされて記憶部162に記憶される。
また、記憶部162には、作業機械10で各種のセンサ等から取得可能な各種の取得対象項目の情報のうち、記憶部162に前記稼働情報として記録されて管理サーバー20にも送信される出力対象情報の項目となる情報を示す出力対象情報D11が記録される。ここで、出力対象情報D11に登録可能な前記出力対象項目の数は、前記取得対象項目の総数よりも少ない予め定められた数である。
例えば、前記取得対象項目には、回転センサ129、ジャイロセンサ130、及び状態検知センサ134などによる検出結果が含まれる。その他、前記取得対象項目には、作業機械10の車速、エンジン負荷率、冷却水の水温、燃料残量、バッテリー電圧、燃料消費量、作業機械10の傾き(水平状態)、扱き胴回転数、排藁量、総走行距離、各種クラッチのON/OFF状態、各種スイッチのON/OFF状態、各種モーターの駆動状態、各種部品の位置制御状態、又はエンジン駆動切替部14の切替状態などの他の項目も含まれる。
ここに、図3は、出力対象情報D11の一例を示す図である。図3に示されるように、出力対象情報D11では、「接点」、「アナログ」、「積算」などの区分ごとに予め定められた数の前記出力対象項目が登録されている。具体的に、「接点」の区分には、作業機械10の稼働状況が、オン/オフ又は1/0などで示される「エンジン関係警報」及び「走行系異常警報」を含む5つの項目が含まれる。また、「接点」の区分には、前記取得対象項目として例示した前記各種クラッチのON/OFF状態、又は前記各種スイッチのON/OFF状態などが含まれてもよい。また、「アナログ」の区分には、作業機械10の稼働状況が数値で示される「エンジン回転数」、「車速」、「エンジン負荷率」などを含む7つの項目が含まれる。さらに、「積算」の区分には、作業機械10の稼働状況が積算して求められる数値で示される「アワーメータ」及び「総走行距離」の2つの項目が含まれる。なお、ここで説明する各分類の項目数は一例に過ぎず、各分類の項目数は定められていなくてもよい。
制御部161は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶メモリとを備えるコンピュータシステムである。そして、制御部161は、前記プロセッサーで前記記憶部に記憶されている制御プログラムに従って各種の処理を実行することによって通信装置16の動作を制御する。
具体的に、制御部161は、計時処理部171、取得処理部172、出力処理部173、及び通信処理部174などの各種の処理部を含む。なお、制御部161は、前記通信制御プログラムに従って各種の処理を実行することにより前記各種の処理部として機能する。また、他の実施形態として、前記各種の処理部の一部又は全部が電子回路で構成されていてもよい。
計時処理部171は、現在の時刻を計時するための計時処理を実行する。前記時刻には、年、月、日、時、分、秒が含まれる。通信装置16は、前記バッテリーに接続されており、計時処理部171は、作業機械10のエンジン121がOFF状態でも、前記バッテリーから供給される電力により前記計時処理を実行することが可能である。
取得処理部172は、作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報を取得する情報取得処理を実行する。具体的に、取得処理部172は、計時処理部171により計時される時刻に基づいて、予め設定された情報取得間隔で、作業機械10の前記位置情報を位置検出部163から取得し、作業機械10の電子制御部128及び電子制御部133等から入力される前記稼働情報を取得する。なお、前記情報取得間隔は、出力処理部173によって出力される前記位置情報及び前記稼働情報のサンプリング間隔よりも短い間隔である。
出力処理部173は、取得処理部172によって取得される前記位置情報及び前記稼働情報のうち、予め設定されるサンプリング間隔の前記位置情報及び前記稼働情報を記憶部162に出力して当該記憶部162に記録する。また、出力処理部173は、取得処理部172によって取得される前記稼働情報のうち予め設定される前記出力対象項目の情報を記憶部162に記録する。即ち、取得処理部172によって取得される前記稼働情報のうち前記出力対象項目の情報を除く他の情報は記憶部162に記録されない。具体的に、出力処理部173は、前記稼働情報のうち、出力対象情報D11に登録されている前記出力対象項目の情報を記憶部162に記録する。
また、出力処理部173は、予め設定される送信タイミングで、記憶部162に記憶されている前記位置情報及び前記稼働情報を管理サーバー20に送信する。例えば、出力処理部173は、作業機械10のエンジン121が停止したタイミングを前記送信タイミングとして、前記位置情報及び前記稼働情報を管理サーバー20に送信する。なお、本実施形態では、出力処理部173が、前記出力対象項目の情報を前記稼働情報として記憶部162及び管理サーバー20に出力する場合を例に挙げて説明するが、出力処理部173は、前記出力対象項目の情報を前記稼働情報として記憶部162又は管理サーバー20のいずれか一方に出力するものであってもよい。
通信処理部174は、音声出力部165及び音声取得部166を制御し、通信装置16と管理サーバー20との間で音声情報を送受信するための処理を実行する。具体的に、通信処理部174は、管理サーバー20から通信開始要求を受信すると、管理サーバー20から受信する音声情報を音声出力部165で再生する処理、及び、音声取得部166で取得される音声情報を当該管理サーバー20に送信する処理を実行する。
[管理サーバー20の概略構成]
管理サーバー20は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信部24などを備えるサーバーコンピュータである。なお、管理サーバー20は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。
通信部24は、管理サーバー20を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して一又は複数の作業機械10、情報表示装置30などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるタッチパネル、マウス、又はキーボードのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。記憶部22には、制御部21に後述のイベント対応処理(図7参照)などを実行させるための管理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記管理プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、管理サーバー20が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。なお、前記管理プログラムは、サーバー(不図示)から通信網N1を介して管理サーバー20にダウンロードされて記憶部22に記憶されてもよい。
また、記憶部22には、作業機械10で発生し得るイベントの種別と当該イベントの種別に対応する第1音声情報との対応関係を示す音声対応情報が記憶されている。例えば、前記音声対応情報では、前記イベントのうちエンジン121の異常に対応する前記第1音声情報として、「エンジン関係の異常が発生しているようですが、状況はいかがでしょうか。」の音声が記憶されている。また、前記音声対応情報では、前記イベントのうち作業機械10の水平状態の異常に対応する前記第1音声情報として、「車体水平制御関係の異常が発生しているようですが、状況はいかがでしょうか。」の音声が記憶されている。なお、複数の前記イベントに、共通の前記第1音声情報が対応付けられてもよい。
制御部21は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶メモリとを備えるコンピュータシステムである。そして、制御部21は、前記プロセッサーで前記記憶部に記憶されている制御プログラムに従って各種の処理を実行することによって管理サーバー20の動作を制御する。
具体的に、制御部21は、記録処理部211、音声通信処理部212、及び報知処理部213などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記管理プログラムに従って各種の処理を実行することにより前記各種の処理部として機能する。また、他の実施形態として、前記各種の処理部の一部又は全部が電子回路で構成されていてもよい。
記録処理部211は、作業機械10の通信装置16から送信される当該作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などを含む管理情報D21を、当該作業機械10を識別可能な識別情報と対応付けて記憶部22に蓄積して記録する。これにより、管理サーバー20及び情報表示装置30などでは、記憶部22に記録された作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などを参照することが可能である。
音声通信処理部212は、作業機械10で予め設定される特定のイベントが発生した場合に、当該イベントの種別に対応する前記第1音声情報を当該作業機械10に出力し、当該作業機械10の音声出力部165で当該第1音声情報を再生させる。また、音声通信処理部212は、前記第1音声情報の再生後に、作業機械10の音声取得部166で集音される第2音声情報を当該作業機械10から取得する。そして、音声通信処理部212は、前記第2音声情報に基づいて前記イベントの発生についての緊急性を特定することも可能である。
例えば、音声通信処理部212は、作業機械10から受信する前記第2音声情報について音声認識処理を実行して文字情報を認識し、当該文字情報が、当該作業機械10が動作しない状態であることを意味する場合に、前記イベントの緊急性が高いと特定する。また、音声通信処理部212は、作業機械10から受信する前記第2音声情報の音量又は周波数が予め設定された特定の音量以上又は特定の周波数以上である場合に、作業機械10のユーザーが怒っている可能性が高く、前記イベントの緊急性が高いと特定する。
さらに、音声通信処理部212は、報知処理部213から送信される後述の報知情報を受信する情報表示装置30で入力される文字情報を第3音声情報に変換して作業機械10の音声出力部165で再生させる。具体的に、音声通信処理部212は、前記第3音声情報を再生させるための音声再生指示を作業機械10に送信し、当該第3音声情報を音声出力部165で再生させる。
報知処理部213は、作業機械10から受信する前記第2音声情報に基づく報知情報を生成し、当該報知情報を予め設定される特定の送信先に送信する。例えば、管理サーバー20では、作業機械10ごとに当該作業機械10に対応するサービスマン又は当該サービスマンが使用する情報表示装置30が予め設定されており、当該サービスマン又は当該情報表示装置30に対応する宛先情報に基づいて前記報知情報が送信される。前記宛先情報は、例えばメールアドレス、SNSのID、URL、又はIPアドレスなどである。
[情報表示装置30の概略構成]
図1に示されるように、情報表示装置30は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信部34などを備える。情報表示装置30は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。
通信部34は、情報表示装置30を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して管理サーバー20などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるタッチパネル、マウス、又はキーボードのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD、SSD又はフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、ブラウザプログラム及びメッセージ表示プログラムなどの制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)などの通信プロトコルに従って管理サーバー20などの外部装置との間で通信処理を制御部31に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、管理サーバー20との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。前記メッセージ表示プログラムは、管理サーバー29などの外部装置から送信されたメッセージを受信して表示し、情報表示装置30で入力されるメッセージを管理サーバー20などの外部装置に送信するための処理を制御部31に実行させるため制御プログラムである。
制御部31は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶メモリとを備えるコンピュータシステムである。そして、制御部31は、前記プロセッサーで前記記憶部に記憶されている制御プログラムに従って各種の処理を実行することによって情報表示装置30の動作を制御する。
具体的に、制御部31は、ブラウザ処理部311及びメッセージ処理部312などの各種の処理部を含む。なお、制御部31は、前記ブラウザプログラム及び前記メッセージ表示プログラムに従って各種の処理を実行することにより前記各種の処理部として機能する。また、他の実施形態として、前記各種の処理部の一部又は全部が電子回路で構成されていてもよい。
ブラウザ処理部311は、管理サーバー20から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作を管理サーバー20に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。即ち、情報表示装置30は、制御部31によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、管理サーバー20の操作用端末として機能する。
具体的に、情報表示装置30では、管理サーバー20で提供されるサポートサービスのウェブサイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うための操作が行われた場合に、ブラウザ処理部311によって操作表示部33に前記ウェブサイトが表示される。なお、前記ウェブサイトは、例えば作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などが表示されるサイトである。
メッセージ処理部312は、管理サーバー20からメール又はSNSなどを用いて受信する前記報知情報などの各種の情報を操作表示部33に表示させ、操作表示部33に入力されるメッセージをメール又はSNSなどを用いて管理サーバー20に送信する。なお、メッセージ処理部312による前記報知情報などの各種の情報の送受信方法はメール又はSNSに限らない。
[通信装置16の情報出力処理]
以下、図4を参照しつつ、通信装置16の制御部161によって実行される情報出力処理の一例について説明する。例えば、前記情報出力処理は、エンジン駆動切替部14により作業機械10のエンジン121がオンにされた場合に制御部161によって開始される。また、前記情報出力処理は、作業機械10又は通信装置16に対する所定のユーザー操作に応じて開始されてもよい。なお、前記情報出力処理は、制御部161及び制御部11によって協働して実行されてもよく、制御部11によって実行されてもよい。
<ステップS1>
ステップS1において、制御部161の取得処理部172は、作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報を取得する情報取得処理を実行する。具体的に、取得処理部172は、位置検出部163から前記位置情報を取得し、制御部11、走行装置12、作業装置13などから前記取得対象項目各々の情報を前記稼働情報として取得する。また、取得処理部172は、計時処理部171から前記位置情報及び前記稼働情報を取得した時刻を示す時刻情報を取得し、当該時刻情報と前記位置情報及び前記稼働情報とを対応付けて制御部161のRAM等に一時記憶する。
また、取得処理部172は、位置検出部163から能動的に送信される前記位置情報を受信し、制御部11、走行装置12、作業装置13などから能動的に送信される前記稼働情報を受信することにより、前記位置情報及び前記稼働情報を取得してもよい。
<ステップS2>
ステップS2において、制御部161は、作業機械10のエンジン121がオフであるか否かを判定する。具体的に、制御部161は、エンジン駆動切替部14がオンである場合に作業機械10のエンジン121がオンであり、エンジン駆動切替部14がオフである場合に作業機械10のエンジン121がオフであると判定する。そして、作業機械10のエンジン121がオフであると判定されると(S2:Yes)、処理が後述のステップS201に移行し、作業機械10のエンジン121がオフでなければ(S2:No)、処理がステップS3に移行する。
<ステップS3>
ステップS3において、制御部161の出力処理部173は、前記ステップS1で取得される前記位置情報、前記稼働情報、及び前記時刻情報が対応付けられた管理情報D21を記憶部162に出力し、当該記憶部162に記録する。
但し、ステップS3において、出力処理部173は、出力対象情報D11に基づいて、前記ステップS1で取得される前記稼働情報のうち出力対象情報D11に登録されている前記出力対象項目の情報のみを抽出して前記稼働情報として出力する。即ち、前記稼働情報に含まれている前記取得対象項目の情報のうち前記出力対象項目に該当しない項目の情報は管理情報D21として記憶されない。
ここに、図6は、管理情報D21の一例を示す図である。図6に示されるように、管理情報D21には、予め設定されたサンプリング間隔で前記ステップS1において取得される前記位置情報及び前記稼働情報が含まれる。図6の管理情報D21では、前記位置情報及び前記稼働情報を示す数値を、便宜上、X1、Y1、A11、A21、又はA31などで表現する。なお、他の実施形態として、前記ステップS1において前記稼働情報が取得される際に、出力対象情報D11に基づいて前記出力対象項目の情報のみが取得されることも考えられる。
<ステップS4>
ステップS4において、制御部161の出力処理部173は、作業機械10で予め設定されたイベントが発生したか否かを判断する。そして、前記イベントが発生したと判定された場合(S4:Yes)、処理はステップS5に移行し、前記イベントが発生していないと判定された場合(S4:No)、処理はステップS6に移行する。
前記イベントは、作業機械10で発生し得る異常又は不具合などであり、出力処理部173は、制御部11、走行装置12、作業装置13などから異常又は不具合に関するイベント検出情報を受信した場合に、前記イベントが発生したと判断する。また、出力処理部173は、前記ステップS1で取得される前記稼働情報に基づいて異常又は不具合などの前記イベントの発生の有無を判断してもよい。なお、前記イベントは、異常又は不具合でなくてもよい。
<ステップS5>
ステップS5において、制御部161の出力処理部173は、前記ステップS4で発生したと判断された前記イベントの種別、当該イベントの発生日時、当該イベントの発生時作業装置10の前記位置情報などの情報を含むイベント発生情報を管理サーバー20に送信する報知処理を実行する。これにより、管理サーバー20では、前記イベント発生情報に基づいて、作業機械10における前記イベントの発生を把握することができる(図7のステップS21)。
また、前記イベント発生情報には、前記イベントの発生前に記憶部162に記録されている管理情報D21のうち当該イベント発生時の直前の所定時間分の情報が送信されてもよい。前記所定時間は、例えば30秒又は60秒などである。これにより、管理サーバー20では、前記イベントの発生時の作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などを把握することができる。
<ステップS6>
ステップS6において、制御部161の出力処理部173は、前記イベントの発生後から予め設定された特定時間が経過したか否かを判断する。前記特定時間は、前記イベントごとに対応付けられて予め設定された時間であってもよい。例えば、前記特定時間は30秒又は60秒などである。そして、前記特定時間が経過したと判断されると(S6:Yes)、処理がステップS7に移行し、前記特定時間が経過していないと判断されると(S6:No)、処理がステップS8に移行する。
<ステップS7>
ステップS7において、制御部161の出力処理部173は、前記イベントの発生後から前記特定時間が経過するまでの間の前記出力対象項目の情報を少なくとも含む管理情報D21を管理サーバー20に送信する。また、前記ステップS7では、管理サーバー20における前記イベントの発生状況の管理に用いるために、前記特定時間分の前記出力対象項目の情報に加えて、前記イベントの発生前に記録されている所定時間分の管理情報D21の情報が送信されてもよい。前記所定時間は、例えば30秒又は60秒などである。なお、他の実施形態として、前記ステップS7で送信される管理情報D21には、前記位置情報が含まれていなくてもよい。
また、出力処理部173は、前記イベントの発生後、当該イベントが復旧するまでの間、前記特定時間が経過するごとに当該特定時間に記録された管理情報D21を管理サーバー20に繰り返し送信してもよい。なお、管理サーバー20は、制御部161から前記特定時間分の管理情報D21を受信した場合に受信確認信号を制御部161に送信する。そして、制御部161は、管理サーバー20から管理情報D21の受信確認信号を受信すると、当該特定時間分の管理情報D21を記憶部162から消去する。
<ステップS8>
ステップS8において、制御部161の出力処理部173は、予め設定される前記サンプリング間隔が経過したか否かを判定する。そして、前記サンプリング間隔が経過したと判定された場合(S8:Yes)、処理はステップS1に移行し、前記サンプリング間隔が経過していないと判定された場合(S8:No)、処理はステップS4に移行する。即ち、作業機械10では、エンジン121がオンとなった後、エンジン121がオフになるまでの間、前記サンプリング間隔で前記ステップS1以降の前記情報出力処理が繰り返し実行され、前記出力対象項目の種別の情報が記憶部162に記録される。
例えば、前記サンプリング間隔が10秒である場合、出力処理部173は、計時処理部171で計時されている現在の時刻の秒の情報について、一の位が0である場合に、前記サンプリング間隔が経過したと判定する。この場合、現在の時刻の秒の情報が、00秒、10秒、20秒、30秒、40秒、50秒となる10秒ごとのタイミングで前記サンプリング間隔が経過したと判定されることになる。
<ステップS201>
その後、前記ステップS2において、エンジン121がオフになったと判断されると(S2:Yes)、続くステップS201において、制御部161の出力処理部173は、記憶部162に記録されている管理情報D21を管理サーバー20に送信し、前記情報出力処理を終了する。なお、管理サーバー20は、制御部161から管理情報D21を受信した場合に受信確認信号を制御部161に送信する。そして、制御部161は、管理サーバー20から管理情報D21の受信確認信号を受信すると、当該管理情報D21を記憶部162から消去する。
[作業機械10の音声通信処理]
以下、図5を参照しつつ、通信装置16の制御部161によって実行される音声通信処理の一例について説明する。なお、制御部161は、前記音声通信処理を前記情報出力処理(図4参照)と並行して実行する。前記音声通信処理は、エンジン駆動切替部14により作業機械10のエンジン121がオンにされた場合に制御部161によって開始される。また、前記音声通信処理は、作業機械10又は通信装置16に対する所定のユーザー操作に応じて開始されてもよい。なお、前記音声通信処理は、制御部161及び制御部11によって協働して実行されてもよく、制御部11によって実行されてもよい。
<ステップS11>
ステップS11において、制御部161の通信処理部174は、管理サーバー20から音声再生指示を受信したか否かを判断する。前記音声再生指示には、再生対象の音声情報が含まれる。例えば、前記再生対象の音声情報は、前記第1音声情報又は前記第3音声情報などである。そして、前記音声再生指示を受信したと判断されると(S11:Yes)、処理がステップS12に移行し、前記音声再生指示を受信していないと判断されるまでの間は(S11:No)、処理がステップS11で待機する。
<ステップS12>
ステップS12において、制御部161の通信処理部174は、前記音声再生指示に含まれる音声情報を音声出力部165から再生する音声再生処理を実行する。具体的に、管理サーバー20では、作業機械10でイベントが発生した場合に、当該イベントに対応する前記第1音声情報の音声再生指示を当該作業機械10の通信装置16に送信する。例えば、前記第1音声情報は、「~の異常が発生しているようですが、状況はいかがでしょうか。」など、前記イベントに対応付けられたメッセージである。また、前記第3音声情報は、「到着予定時間は~時~分です」、「~分後に到着する予定です。」など、サービスマンからの返信メッセージである。
<ステップS13>
ステップS13において、制御部161の通信処理部174は、音声取得部166で取得される第2音声情報を管理サーバー20に送信する。前記第2音声情報は、作業機械10のユーザーの音声であり、当該第2音声情報には、例えば前記第1音声情報に対するユーザーの回答内容を示すメッセージが含まれる。例えば、前記第2音声情報は、「問題なく作業できています」又は「作業機械が動かないからすぐ来て欲しい」などのメッセージである。
<ステップS14>
ステップS14において、制御部161の通信処理部174は、前記第2音声情報の取得を終了するか否かを判断する。具体的に、通信処理部174は、前記ステップS13が開始されてから予め設定された回答時間が経過した場合に、前記第2音声情報の取得を終了すると判断する。また、通信処理部174は、前記第2音声情報として、予め設定された時間分の音声が取得された場合に、前記第2音声情報の取得を終了すると判断してもよい。さらに、通信処理部174は、管理サーバー20から音声通信終了の指示を受信した場合、又は管理サーバー20との音声通信が終了した場合に、前記第2音声情報の取得を終了すると判断してもよい。そして、前記音声取得を終了すると判断されると(S14:Yes)、処理がステップS11に移行し、前記音声再生指示を受信していないと判断されるまでの間は(S14:No)、処理がステップS13に戻される。
なお、前記音声通信処理(図5参照)は、通信装置16と管理サーバー20との間でデータ通信によって前記第1音声情報、前記第2音声情報、及び前記第3音声情報が送受信される場合を例に挙げて説明した。一方、他の実施形態として、前記音声通信処理では、通信装置16と管理サーバー20との間で確立される電話通信によって、前記第1音声情報、前記第2音声情報、及び前記第3音声情報が送受信されてもよい。
[管理サーバー20のイベント対応処理]
続いて、図7を参照しつつ、管理サーバー20の制御部21によって実行されるイベント対応処理の一例について説明する。なお、制御部21は、前記イベント対応処理を作業機械10各々に対応して並行して実行する。
本発明は、制御部21により前記イベント対応処理の一部又は全部を実行する管理方法の発明、又は、当該イベント対応方法の一部又は全部を制御部21に実行させるための前記管理プログラムの発明として捉えてもよい。
<ステップS21>
ステップS21において、制御部21は、作業機械10で前記イベントが発生したか否かを判断する。具体的に、制御部21は、作業機械10の通信装置16から前記イベント発生情報を受信した場合に当該作業機械10で前記イベントが発生したと判断する。そして、前記イベントが発生したと判断された場合は(S21:Yes)、処理がステップS22に移行し、前記イベントが発生したと判断されない場合は(S21:No)、処理がステップS211に移行する。なお、制御部21は、前記イベント発生情報及び前記イベントの発生後に受信する管理情報D21などを、作業機械10における前記イベントの履歴情報として、当該作業機械10の識別情報と対応付けて記憶部22に記憶する。
<ステップS22>
ステップS22において、制御部21は、前記ステップS21で発生したと判断された前記イベントが予め設定された特定のイベントであるか否かを判断する。前記特定のイベントは、緊急性を確認する必要があるイベントとして予め設定される。例えば、前記特定のイベントには、作業機械10が正常に走行できない可能性があるイベント、又は、作業機械10の作業装置13が正常に作業を実行できない可能性があるイベントが含まれる。
そして、前記ステップS21で発生したと判断された前記イベントが前記特定のイベントであると判断されると(S22:Yes)、処理がステップS23に移行し、前記特定のイベントでないと判断されると(S22:No)、処理がステップS221に移行する。なお、他の実施形態として、前記ステップS22が省略され、作業機械10から受信し得る前記イベント発生情報に対応する全ての前記イベントについてステップS23以下の処理が実行されてもよい。
<ステップS23>
ステップS23において、制御部21の音声通信処理部212は、前記ステップS21で発生したと判断された前記イベントに対応する前記第1音声情報の音声再生指示を、当該イベントが発生した作業機械10の通信装置16に送信し、当該作業機械10の音声出力部165で再生させる。また、音声通信処理部212は、作業機械10に送信した前記第1音声情報を、前記作業機械10の識別情報及び前記イベントに対応付けて記憶部22に対応履歴として記録する。
<ステップS24>
ステップS24において、制御部21の音声通信処理部212は、作業機械10の通信部16から送信される前記第2音声情報を取得する。また、音声通信処理部212は、作業機械10から受信する前記第2音声情報を、作業機械10の識別情報及び前記イベントに対応付けて記憶部22に対応履歴として記録する。
<ステップS25>
ステップS25において、制御部21の音声通信処理部212は、前記ステップS23における前記音声再生指示の送信先である作業機械10の通信装置16から前記第2音声情報の取得を終了するか否かを判断する。そして、前記第2音声情報の取得を終了すると判断されると(S25:Yes)、処理がステップS26に移行する。一方、前記第2音声情報の取得を終了しないと判断されると(S25:No)、処理がステップS24に戻されて前記第2音声情報の取得が継続することになる。
例えば、音声通信処理部212は、前記第1音声情報の前記音声再生指示を送信した後、予め設定された回答時間が経過した場合に、前記第2音声情報の取得を終了すると判断する。また、音声通信処理部212は、作業機械10から音声通信終了の指示を受信した場合、又は作業機械10との音声通信が終了した場合に、前記第2音声情報の取得を終了すると判断してもよい。
<ステップS26>
ステップS26において、制御部21の報知処理部213は、作業機械10から取得した前記第2音声情報に基づく報知情報を生成する。
前記報知情報には、前記イベントが発生した作業機械10の機種コード及び機種名などの識別情報、作業機械10のユーザーの氏名などの識別情報、前記イベントの発生日時、前記報知情報の送信日時、作業機械10の前記位置情報、前記イベントの種別、前記イベントの想定原因、前記イベントの緊急性などが含まれる。なお、前記報知情報に含まれる前記位置情報は、例えば作業機械10で前記イベントが発生した場合に作業機械10から受信する位置情報、又は、作業機械10に予め対応付けられた位置情報である。
具体的に、報知処理部213は、前記第2音声情報について音声認識処理を実行することにより当該第2音声情報に対応する文字情報を認識する。また、報知処理部213は、前記文字情報に基づいて、前記報知情報に含まれる前記イベントの緊急性を特定する。例えば、記憶部22に、前記緊急性ごとに対応付けて単語又は文字列などの特定文字情報が記憶されていることが考えられる。なお、前記緊急性ごとに対応する前記特定文字情報は、前記イベントの種別ごとに個別に設定されていてもよい。そして、報知処理部213は、前記文字情報の一部又は全部が前記特定文字情報と一致又は類似する場合に、当該特定文字情報に対応する前記緊急性を前記イベントの緊急性として特定し、当該緊急性の情報を含む前記報知情報を生成する。なお、報知処理部213は、前記第2音声情報から認識された前記文字情報の一部又は全部を含む前記報知情報を生成してもよい。
例えば、緊急性が「高」に対応する前記特定文字情報として、「すぐに」、「来て欲しい」、「動かない」、又は「困る」などのように、サービスマンが作業機械10の場所に急行する必要性が高いと判断するための文字列が登録されていることが考えられる。また、例えば、緊急性が「低」に対応する前記特定文字情報として、「問題ない」、「動いている」、又は「急がない」などのように、サービスマンが作業機械10の場所に急行する必要性が低いと判断するための文字列が登録されていることが考えられる。なお、前記緊急性は、「高」、「低」の2段階であってもよいが、3段階以上であってもよい。
また、他の実施形態として、報知処理部213は、前記第2音声情報について音声解析処理を実行することにより当該第2音声情報の一部又は全部の解析結果に基づいて、前記報知情報に含まれる前記イベントの緊急性を特定してもよい。例えば、記憶部22に、前記緊急性ごとに対応付けて音声の音量又は周波数などの特性情報が記憶されていることが考えられる。そして、報知処理部213は、前記第2音声情報の一部又は全部の音声の音量または周波数が前記特性情報と一致又は類似する場合に、当該特性情報に対応する前記緊急性を前記イベントの緊急性として特定する。
例えば、作業機械10のユーザーの音声は、当該ユーザーが怒っている場合に音量が大きくなること、又は周波数が高くなることがある。そのため、前記緊急性が「高」に対応する前記特性情報として、前記第2音声情報の音声の音量が予め設定された特定音量以上であること、又は、前記第2音声情報の音声の周波数が予め設定された特定周波数以上であることが登録されていることが考えられる。また、例えば、緊急性が「低」に対応する前記特性情報として、前記第2音声情報の音声の音量が前記特定音量未満であること、又は、前記第2音声情報の音声の周波数が前記特定周波数未満であることが登録されていることが考えられる。なお、前記緊急性は、「高」、「低」の2段階であってもよいが、3段階以上であってもよい。また、前記音量及び前記周波数各々の値の組み合わせで前記緊急性が特定可能であってもよい。
また、報知処理部213は、通信装置16から取得する前記特定時間分の管理情報D21に基づいて、前記イベントの発生要因を特定してもよい。例えば、報知処理部213は、前記イベントの発生を検出するために用いられるセンサの検出結果が、管理情報D21における前記稼働情報に前記出力対象項目の情報として含まれる場合がある。この場合、管理情報D21において前記イベントの発生を検出するための前記センサの検出結果に変化がなければ、当該イベントの発生要因が前記センサの異常又は故障の可能性が高いと特定することが考えられる。
なお、他の実施形態として、報知処理部213は、前記第2音声情報の一部又は全部を含む前記報知情報を生成してもよい。即ち、報知処理部213は、前記第2音声情報について前記音声認識処理を実行することなく、前記第2音声情報の一部又は全部が再生可能な態様で含まれる前記報知情報を生成してもよい。
<ステップS221>
ところで、前記ステップS22において、前記イベントが前記特定のイベントではないと判断されると(S22:No)、続くステップS221において、制御部21の報知処理部213は、前記イベントの発生をサービスマンに報知するための報知情報を生成する。
前記報知情報には、前記イベントが発生した作業機械10の機種コード及び機種名などの識別情報、作業機械10のユーザーの氏名などの識別情報、前記イベントの発生日時、前記報知情報の送信日時、作業機械10の前記位置情報、前記イベントの種別、前記イベントの想定原因などが含まれる。このとき生成される前記報知情報は、前記第2音声情報に基づいて生成されるものではない。例えば、前記報知情報に、前記イベントの緊急性が含まれていてもよいが、この場合の前記イベントの緊急性は、前記第2音声情報に基づいて特定されたものではなく、当該イベントの種別に応じて予め設定されたものであることが考えられる。
<ステップS27>
ステップS27において、制御部21の報知処理部213は、前記ステップS26又は前記ステップS221で生成される前記報知情報を予め設定された特定の送信先に送信する。具体的に、前記報知情報の送信先となる前記特定の送信先は、当該報知情報に対応する前記イベントが発生した作業機械10に対応付けて予め設定されたサービスマン又は当該サービスマンが使用する情報表示装置30である。そして、報知処理部213は、前記サービスマン又は情報表示装置30に対応付けて予め登録された宛先情報に基づいて、メール又はSNSなどを用いて前記報知情報を送信する。前記宛先情報は、例えばメールアドレス、SNSのID、URL、又はIPアドレスなどである。
<ステップS211>
また、前記ステップS21で前記イベントが発生していないと判断された場合(S21:No)、続くステップS211において、制御部21の音声通信処理部212は、情報表示装置30から後述の返信メッセージを受信したか否かを判断する。そして、前記返信メッセージを受信したと判断されると(S211:Yes)、処理がステップS212に移行し、前記返信メッセージを受信していないと判断されると(S211:No)、処理がステップS21に戻される。なお、前記返信メッセージには、当該返信メッセージの送信先を特定するための情報として、前記イベントが発生した作業機械10の識別情報、作業機械10のユーザーの識別情報なども含まれる。
<ステップS212>
ステップS212において、制御部21の音声通信処理部212は、前記返信メッセージに対応する第3音声情報を前記イベントの発生元の作業機械10の通信装置16に送信し、当該作業機械10の音声出力部165で再生させる。例えば、前記返信メッセージが文字情報である場合、音声通信処理部212は、前記返信メッセージを機械的に音声で読み上げた音声情報に変換して前記第3音声情報として通信装置16に送信する。また、前記返信メッセージが音声情報である場合、音声通信処理部212は、当該返信メッセージをそのまま前記第3音声情報として作業機械10の通信装置16に送信してもよい。
また、音声通信処理部212は、作業機械10に送信した前記第3音声情報を、前記作業機械10の識別情報及び前記イベントに対応付けて記憶部22に対応履歴として記録する。このように、前記イベント対応処理では、管理サーバー20の記憶部22に、作業機械10における前記イベントの発生後に当該作業機械10と管理サーバー20との間で送受信された前記第1音声情報、前記第2音声情報、及び前記第3音声情報などの情報が対応履歴として記憶部22に記録される。そのため、管理サーバー20では、作業機械10各々で発生する前記イベントに関する前記対応履歴を後で参照することが可能となる。
[情報表示装置30の情報表示処理]
続いて、図8を参照しつつ、情報表示装置30の制御部31によって実行される情報表示処理の一例について説明する。
<ステップS31>
ステップS31において、制御部31は、管理サーバー20から前記報知情報を受信したか否かを判断する。そして、制御部31は、前記報知情報を受信したと判断されると(S31:Yes)、処理がステップS32に移行し、前記報知情報を受信されるまでの間は(S31:No)、処理がステップS31で待機する。
<ステップS32>
ステップS32において、制御部31は、前記ステップS31で受信したと判断された前記報知情報が表示される報知画面D31を操作表示部33に表示させる。これにより、情報表示装置30を使用するサービスマンは、操作表示部33に表示される報知画面D31を参照し、前記報知情報の内容を把握して当該報知情報に対応する前記イベントに対応することが可能である。なお、制御部31は、前記報知情報が受信された後、当該報知情報を表示させるためのユーザー操作に応じて当該報知情報を表示させてもよい。
図9は、報知画面D31の表示例を示す図である。図9に示される例では、前記報知情報として、前記イベントが発生した作業機械10の機種コード及び機種名などの識別情報、作業機械10のユーザーの氏名などの識別情報、前記イベントの発生日時、前記報知情報の送信日時、作業機械10の前記位置情報、前記イベントの種別、前記イベントの想定原因、前記イベントの緊急性などが表示されている。前述したように、前記イベントの緊急性は、前記第2音声情報に基づいて特定された情報である。さらに、前記報知情報に、前記第2音声情報についての音声認識処理の結果を示す前記文字情報がユーザーメッセージとして含まれており、図9に示されるように、報知画面D31に、前記第2音声情報についての音声認識処理の結果を示す前記文字情報がユーザーメッセージとして表示されてもよい。
また、図9に示されるように、報知画面D31には、情報表示装置30を使用するサービスマンから作業機械10のユーザーへの返信メッセージの入力の開始操作を受け付けるための操作キーK31が表示される。そして、制御部31は、操作キーK31が操作されると、制御部31は、前記返信メッセージを入力させるための入力画面を操作表示部33に表示させ、当該操作表示部33に対する前記返信メッセージの文字入力などを受け付ける。また、制御部31は、前記返信メッセージの入力を音声入力によって受け付けてもよい。
なお、前述したように、前記報知情報に前記第2音声情報の一部又は全部が含まれている場合、制御部31は、情報表示装置30に内蔵又は接続されているスピーカーのような音声出力部(不図示)を用いて、前記第2音声情報に基づいて音声を再生することが可能である。例えば、前記報知情報に前記第2音声情報の一部又は全部が含まれている場合、制御部31は、報知画面D31に当該第2音声情報を再生させるための操作キーを表示させ、当該操作キーが操作された場合に、当該第2音声情報を再生する。また、制御部31は、前記報知画面D31が開かれた場合に自動的に前記第2音声情報を再生してもよい。
<ステップS33>
ステップS33において、制御部31は、前記返信メッセージの送信が要求されたか否かを判断する。具体的に、制御部31は、前記入力画面において前記返信メッセージの送信操作が行われた場合に前記返信メッセージの送信が要求されたと判断する。そして、前記返信メッセージの送信が要求されたと判断されると(S33:Yes)、処理がステップS34に移行し、前記返信メッセージの送信が要求されていと判断されると(S33:No)、処理がステップS33で待機する。
<ステップS34>
ステップS34において、制御部31は、前記返信メッセージを管理サーバー20に送信する。なお、他の実施形態として、前記返信メッセージが作業機械10の通信装置16に直接送信されてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る管理システム1では、作業機械10でイベントが発生した場合に、管理サーバー20によって作業機械10のユーザーから取得された前記第2音声情報に基づく前記報知情報が情報表示装置30に送信されることになる。従って、作業機械10のメンテナンスを担当するサービスマン等は、前記報知情報を受信した情報表示装置30を用いて、事前に取得された前記第2音声情報に基づく前記報知情報を参照し、前記イベントに効率的に対応することができる。例えば、サービスマン等が作業機械10のユーザーに連絡する作業を省略すること、又は、サービスマンが作業機械10の使用場所に急行する頻度を下げることができる。
[発明の付記]
以下、本発明に係る上記実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、各付記と各実施形態との対応関係の理解に供するために便宜上符号などを付して説明することがあるが、当該付記に係る発明はその符号を付した具体的構成に限定されるものではない。また、以下で説明する各構成及び各処理機能を取捨選択して任意に組み合わせることも可能である。
[付記1]
作業機械及び管理サーバーを備える作業機械の管理システムであって、
前記作業機械は、音声を再生する音声出力部と、音声を集音する音声取得部と、を備え、
前記管理サーバーは、前記作業機械について予め設定されるイベントが発生した場合に、当該作業機械の前記音声出力部で第1音声情報を再生させ、前記音声取得部で集音される第2音声情報を取得する音声通信処理部と、前記第2音声情報に基づく報知情報を予め設定される特定の送信先に送信する報知処理部と、
を備える、作業機械の管理システム。
[付記2]
前記報知処理部は、前記第2音声情報から音声認識処理によって文字情報を認識し、当該文字情報の一部又は全部を含む前記報知情報を送信する、
付記1に記載の作業機械の管理システム。
[付記3]
前記報知処理部は、前記文字情報に基づいて前記イベントの緊急性を特定し、当該イベントの緊急性を含む前記報知情報を送信する、
付記2に記載の作業機械の管理システム。
[付記4]
前記報知処理部は、前記第2音声情報に基づいて前記イベントの緊急性を特定し、当該イベントの緊急性を含む前記報知情報を送信する、
付記1に記載の作業機械の管理システム。
[付記5]
前記音声通信処理部は、前記報知情報を受信する情報表示装置で入力される文字情報を第3音声情報に変換して前記作業機械の前記音声出力部で再生させる、
付記1~4のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
[付記6]
前記音声通信処理部は、前記イベントの発生後に前記作業機械との間で送受信した情報を当該イベントに対応付けて記憶部に記録する、
付記1~5のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
[付記7]
前記作業機械は、当該作業機械の位置情報を検出する位置検出部と、前記位置検出部により検出される前記作業機械の位置情報を前記管理サーバーに送信する出力処理部と、を備え、
前記報知処理部は、前記作業機械から送信された前記位置情報を含む前記報知情報を送信する、
付記1~6のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
[付記8]
音声を再生する音声出力部及び音声を集音する音声取得部を備える作業機械との間で通信可能な管理サーバーが、
前記作業機械について予め設定されるイベントが発生した場合に、当該作業機械の前記音声出力部で第1音声情報を再生させ、前記音声取得部で集音される第2音声情報を取得するステップと、
前記第2音声情報に基づく報知情報を予め設定される特定の送信先に送信するステップと、
を実行する、作業機械の管理方法。
[付記9]
音声を再生する音声出力部及び音声を集音する音声取得部を備える作業機械との間で通信可能な管理サーバーに、
前記作業機械について予め設定されるイベントが発生した場合に、当該作業機械の前記音声出力部で第1音声情報を再生させ、前記音声取得部で集音される第2音声情報を取得するステップと、
前記第2音声情報に基づく報知情報を予め設定される特定の送信先に送信するステップと、
を実行させるための作業機械の管理プログラム。
[付記10]
音声を再生する音声出力部及び音声を集音する音声取得部を備える作業機械との間で通信可能な管理サーバーであって、
前記作業機械について予め設定されるイベントが発生した場合に、当該作業機械の前記音声出力部で第1音声情報を再生させ、前記音声取得部で集音される第2音声情報を取得する音声通信処理部と、
前記第2音声情報に基づく報知情報を予め設定される特定の送信先に送信する報知処理部と、
を備える、管理サーバー。
1 管理システム
10 作業機械
11 制御部
12 走行装置
13 作業装置
14 エンジン駆動切替部
16 通信装置
17 キャビン
171 計時処理部
172 取得処理部
173 出力処理部
174 通信処理部
20 管理サーバー
21 制御部
211 記録処理部
212 音声通信処理部
213 報知処理部
22 記憶部
30 情報表示装置
31 制御部
311 ブラウザ処理部
312 メッセージ処理部

Claims (10)

  1. 作業機械及び管理サーバーを備える作業機械の管理システムであって、
    前記作業機械は、音声を再生する音声出力部と、音声を集音する音声取得部と、を備え、
    前記管理サーバーは、前記作業機械について予め設定されるイベントが発生した場合に、当該作業機械の前記音声出力部で第1音声情報を再生させ、前記音声取得部で集音される第2音声情報を取得する音声通信処理部と、前記第2音声情報に基づく報知情報を予め設定される特定の送信先に送信する報知処理部と、
    を備える、作業機械の管理システム。
  2. 前記報知処理部は、前記第2音声情報から音声認識処理によって文字情報を認識し、当該文字情報の一部又は全部を含む前記報知情報を送信する、
    請求項1に記載の作業機械の管理システム。
  3. 前記報知処理部は、前記文字情報に基づいて前記イベントの緊急性を特定し、当該イベントの緊急性を含む前記報知情報を送信する、
    請求項2に記載の作業機械の管理システム。
  4. 前記報知処理部は、前記第2音声情報に基づいて前記イベントの緊急性を特定し、当該イベントの緊急性を含む前記報知情報を送信する、
    請求項1に記載の作業機械の管理システム。
  5. 前記音声通信処理部は、前記報知情報を受信する情報表示装置で入力される文字情報を第3音声情報に変換して前記作業機械の前記音声出力部で再生させる、
    請求項1~4のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
  6. 前記音声通信処理部は、前記イベントの発生後に前記作業機械との間で送受信した情報を当該イベントに対応付けて記憶部に記録する、
    請求項1~5のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
  7. 前記作業機械は、当該作業機械の位置情報を検出する位置検出部と、前記位置検出部により検出される前記作業機械の位置情報を前記管理サーバーに送信する出力処理部と、を備え、
    前記報知処理部は、前記作業機械から送信された前記位置情報を含む前記報知情報を送信する、
    請求項1~6のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
  8. 音声を再生する音声出力部及び音声を集音する音声取得部を備える作業機械との間で通信可能な管理サーバーが、
    前記作業機械について予め設定されるイベントが発生した場合に、当該作業機械の前記音声出力部で第1音声情報を再生させ、前記音声取得部で集音される第2音声情報を取得するステップと、
    前記第2音声情報に基づく報知情報を予め設定される特定の送信先に送信するステップと、
    を実行する、作業機械の管理方法。
  9. 音声を再生する音声出力部及び音声を集音する音声取得部を備える作業機械との間で通信可能な管理サーバーに、
    前記作業機械について予め設定されるイベントが発生した場合に、当該作業機械の前記音声出力部で第1音声情報を再生させ、前記音声取得部で集音される第2音声情報を取得するステップと、
    前記第2音声情報に基づく報知情報を予め設定される特定の送信先に送信するステップと、
    を実行させるための作業機械の管理プログラム。
  10. 音声を再生する音声出力部及び音声を集音する音声取得部を備える作業機械との間で通信可能な管理サーバーであって、
    前記作業機械について予め設定されるイベントが発生した場合に、当該作業機械の前記音声出力部で第1音声情報を再生させ、前記音声取得部で集音される第2音声情報を取得する音声通信処理部と、
    前記第2音声情報に基づく報知情報を予め設定される特定の送信先に送信する報知処理部と、
    を備える、管理サーバー。
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