JP6280854B2 - 作業計画情報送信方法 - Google Patents
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Description
また、ここでいう各作業領域毎の個別の特徴を提示する情報である各履歴情報とは、例えば、「石が多い作業領域である」、「作業領域が湿田である」、「作業機が走行する際に注意を要する場所がある作業領域である」等といった情報である。このような履歴情報が、作業計画の情報と併せて端末に返信される。これにより、その作業領域での作業が初めてである作業者や、その作業領域での作業の経験が少ない作業者であったとしても、この履歴情報によって注意を促して作業を行わせることができる。このため、前記履歴情報を認識していなかったことに起因する不具合を未然に防止することができる。また、端末が発信した位置情報に基づく作業領域のみの履歴情報が選択されて端末に返信されるため、不要な情報(作業者が担当していない作業領域の履歴情報)を端末が受信することはなく、履歴情報の確認が容易である。
図1は、農業機械110,…を遠隔監視する遠隔監視システム100においてアクセスポイントを介さない通信構成の一例を模式的に示す概略構成図である。図2は、農業機械110,…を遠隔監視する遠隔監視システム100においてアクセスポイントを介した通信構成の一例を模式的に示す概略構成図である。図3は、遠隔監視端末装置200を備えた農業機械110,…の概略構成を示すブロック図である。また、図4は、農業機械110における遠隔監視端末装置200の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、遠隔監視端末装置200は、通信部210と、通信時におけるデータの送受信、各種の入出力制御および演算処理の制御を行う制御部240と、制御部240に電力を供給する電源制御部220と、農業機械110の稼動状態に関する稼動情報が入力される複数の接続端子T,…とを備えている。
通信部210は、遠隔監視センター120(図1および図2参照)における遠隔サーバ130の通信部131と同一の通信プロトコル(通信規約)で通信可能とされている。通信時に送受信されるデータは、通信プロトコルに従うように通信部210で変換される。そして、通信部210は、制御部240にて取得した農業機械110の稼動情報等を遠隔サーバ130に送信する。
電源制御部220は、起動スイッチSWのオフ状態およびオン状態に関わらず、バッテリーBTに接続されている。具体的には、電源制御部220の入力側電源ライン(図示せず)とバッテリーBTとが電源接続ラインL3によって接続されている。これにより、電源制御部220は、バッテリーBTからの電力が常時供給されるようになっている。
本実施の形態では、遠隔監視端末装置200は、GNSS(Global Navigation Satellite System:全地球測位システム)を用いて測位する。この例では、遠隔監視端末装置200は、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信するGPSセンサ(位置センサの一例)231と、GPSセンサ231にて受信した電波に基づいて農業機械110の位置情報等を検出する位置検出部232と、位置検出部232にて検出した位置情報等の各種データを一時的に格納する情報記憶部233とをさらに備えている。
制御部240は、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロコンピュータからなる処理部250と、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリを含む記憶部260と、起動情報送信制御部241と、稼動情報送信制御部242と、イベント発報情報送信制御部243と、位置情報送信制御部244と、メンテナンス情報送信制御部245とを備えている。
接続端子T,…は、エラー状態情報(具体的には0または1のエラー有無情報)等の二値情報(具体的には二値化信号)や、数値データ、エラーコード、積算時間計(アワーメータ)による積算時間等の積算情報等の入力端子を有している。
制御部240は、農業機械110が運転されて遠隔監視端末装置200が起動したときに(具体的には、遠隔監視端末装置200が農業機械110の起動スイッチSWのオン操作を受け付けたときに)起動情報を遠隔サーバ130に送信する起動情報送信制御部241を備えている。ここで、起動情報は、起動時の農業機械110の稼動開始位置情報(具体的には経度、緯度であって、本発明でいう作業領域に関連する位置情報)および稼動開始日時(具体的には世界標準の西暦、年、月、日、時、分、秒であって、本発明でいう日時情報)とされている。なお、前記位置情報は、農業機械110の速度や方位を含んでいてもよい。
制御部240は、農業機械110の起動スイッチSWのオフ操作時に稼動情報を遠隔サーバ130に送信する稼動情報送信制御部242を備えている。また、この稼動情報送信制御部242から稼動情報を遠隔サーバ130に送信するタイミングとしては、起動スイッチSWのオフ操作時だけでなく、前記起動情報送信制御部241によって起動情報が遠隔サーバ130に送信されるタイミングや、後述する位置情報送信制御部244によって位置情報が遠隔サーバ130に送信されるタイミングとしても設定されている。つまり、起動情報や位置情報に加えて稼動情報が遠隔サーバ130に送信されるようになっている。
イベント発報情報送信制御部243は、所定の不都合を含む所定のイベント発報の発生時に不都合内容の特定情報を含むイベント発報情報を農業機械110の固有の識別情報(以下、機械識別情報SDという。)と共に遠隔サーバ130に送信する。機械識別情報SDとしては、遠隔監視端末装置200の端末電話番号であってもよく、予め設定した農業機械110の固有の識別番号(数字のみでなく、記号のみ或いは番号と記号とを組み合わせたものを含む。)であってもよい。図1に示す通信構成では、遠隔監視端末装置200の端末電話番号とされており、図2に示す通信構成では、遠隔監視端末装置200に予め登録しておいた農業機械110の固有の識別番号とされている。
制御部240は、農業機械110の稼動中に予め定めた所定の周期(例えば30秒)毎および予め定めた所定の操作部の操作(例えば農業機械110の走行ハンドルの操作角度が所定回転角度以上になる操作)毎に位置情報および日時を取得して情報記憶部233(図4参照)に格納し、この情報記憶部233に格納した位置情報(具体的には経度、緯度)および日時(具体的には世界標準の西暦、年、月、日、時、分、秒)を遠隔サーバ130に送信する位置情報送信制御部244を備えている。
制御部240は、農業機械110に対するメンテナンス作業が行われたときにメンテナンス情報を遠隔サーバ130に送信するメンテナンス情報送信制御部245を備えている。ここで、メンテナンス情報は、メンテナンス作業の内容である。また、このメンテナンス情報としては、メンテナンス時の農業機械110の位置情報(具体的には経度、緯度)および日時(具体的には世界標準の西暦、年、月、日、時、分、秒)を含んでいてもよい。
図5は、遠隔監視システム100における管理サーバとして作用する遠隔サーバ130の概略構成を示すブロック図である。
通信部131は、第1通信部131aおよび第2通信部131bを備えている。
制御部132は、CPU等のマイクロコンピュータからなる処理部134と、ROM、RAM等の揮発性メモリおよびハードディスク装置やフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリとを含む記憶部135と、農作業の作業実績情報を作成する作業実績情報作成部136とを有している。
作業領域特定部141は、前記遠隔監視端末装置200または携帯端末機180から日時情報および位置情報(以下、作業領域に関連する位置情報という場合もある)を受信した際に、この位置情報に基づいて作業領域(圃場)を特定するものである。
記憶部135の作業計画登録部151には、所有者が所有している圃場の全てに対し、それぞれの圃場に対応付けて作業計画(作業日時と作業内容とを関連付けた情報)が登録されている。つまり、複数の圃場を所有している場合、各圃場それぞれにおいて生産する農作物が異なっていたり、各圃場において必要とされている農作業(例えば、代掻き、田植え、農薬散布、収穫等の農作業)が異なっていたりするため、各圃場それぞれに対し、農作物および必要とされている農作業に応じて作業計画が個別に立てられて、その情報が作業計画登録部151に登録されている。具体的には、一つの圃場に対する同一の農作業は数日間に亘って実施される場合が多いため、この作業計画としては、農作業の内容と、その農作業を実施する期間とが関連付けられて作業計画として登録されている。
作業計画選択部142は、前記作業計画登録部151に登録されている複数の作業計画、または、前記生産管理モデルにより生成されている複数の作業計画の中から、前記受信した日時情報および前記特定された(作業領域特定部141によって特定された)作業領域に基づいて作業計画を選択するものである。
返信情報記憶部152は、遠隔サーバ130から、前記遠隔監視端末装置200または携帯端末機180に向けて作業計画の情報が返信された場合、この返信が行われたことを所定期間(例えば、その日の一日間)記憶しておく。具体的には、返信した作業計画の内容(圃場および農作業の内容)、返信した端末(作業計画の返信先の端末)の識別情報を記憶しておく。
作業領域履歴情報記憶部153には、所有者が所有している圃場のそれぞれに対して、各圃場の特徴を提示する情報が登録されている。例えば、「石が多い作業領域(圃場)である」、「作業領域が湿田である」、「農業機械110が走行する際に注意を要する場所がある作業領域である」等といった情報が、各圃場の個別の特徴として作業領域履歴情報記憶部153に登録されている。
履歴情報選択部143は、前記作業領域履歴情報記憶部153に登録されている作業領域履歴情報(イベント発報情報から得られた圃場の特徴を提示する情報)から所定の情報を選択するものである。
稼動履歴記憶部154は、遠隔監視端末装置200から受信した農業機械110の識別情報およびその農業機械110の稼動情報を受信し、この農業機械110の識別情報と関連付けて農業機械110の稼動情報を稼動履歴として記録していくものである。
作業機種類特定部144は、遠隔監視端末装置200から受信した農業機械110の識別情報から、その農業機械110の種類を特定するものである。つまり、情報を発信した農業機械110が、コンバイン、耕耘機、田植機の何れであるのか、また、その農業機械110の仕様等の情報が特定されることになる。具体的には、例えば日時情報および位置情報を発信した端末が農業機械110の遠隔監視端末装置200であった場合には、受信した情報の中に含まれる農業機械110の識別情報から、図6のテーブルを参照することで、農業機械110の種類を特定する。
作業前点検項目記憶部155は、農業機械110の種類に応じた作業前点検項目が予め記憶されている。農業機械110は、その種類によって構造が異なるため、その作業前に必要となる点検項目もそれぞれ異なっている。この作業前点検項目記憶部155では、この点を考慮し、農業機械110の種類に応じた作業前点検項目が記憶されている。具体的な作業前点検項目については周知であるため、ここでの説明は省略する。
メンテナンス履歴記憶部156は、前記農業機械110におけるメンテナンス情報送信制御部245によるメンテナンス情報送信機能によって発信されるメンテナンス情報を、遠隔サーバ130が受信した際に、このメンテナンス情報を記憶する。なお、このメンテナンス情報を記憶しておく期間は、そのメンテナンスの内容によって異なっている。例えば、メンテナンス間隔が比較的短い項目(例えば前記PM除去運転)に対しては、このメンテナンス情報を記憶しておく期間は比較的短くなっている。逆に、メンテナンス間隔が比較的長い項目(例えばエンジンオイルの交換やベルト類の交換)に対しては、このメンテナンス情報を記憶しておく期間は比較的長くなっている。これらメンテナンス情報を記憶しておく期間は任意に設定が可能である。
作業前点検項目特定部145は、前記作業前点検項目記憶部155に記憶されている各種作業前点検項目の中から、農業機械110の種類(前記作業機種類特定部144において特定された農業機械110の種類)に応じた作業前点検項目を選択するものである。
作業目標値登録部157は、作業計画毎の作業目標値が予め登録されている。例えば、作業計画毎に、また、圃場毎に、作業時間、収穫量、農業機械110の燃料消費量といった作業目標値が予め登録されている。これら作業目標値は、圃場の所有者が固定端末機160や携帯端末機170を操作することにより任意の値として入力が可能である。
作業目標値選択部146は、前記遠隔監視端末装置200または携帯端末機180から日時情報および作業領域に関連する位置情報を受信した際に前記作業計画選択部142によって選択された作業計画に対応する作業目標値を前記作業目標値登録部157から選択する。
次に、前記遠隔サーバ130において実行される作業計画情報の返信動作(遠隔監視端末装置200または携帯端末機180への作業計画情報の返信動作)について図7のフローチャートに沿って説明する。この図7に示したフローチャートの動作は、遠隔サーバ130に備えられた制御部132において実行される
先ず、遠隔監視端末装置200または携帯端末機180から各種情報を受信したか否かが判定される(ステップSa1)。例えば、アクセスポイントを介さない図1に示す通信構成の場合には、遠隔監視端末装置200からの日時情報、位置情報、農業機械110の識別情報、農業機械110の稼動情報、農業機械110のメンテナンス情報等を受信したか否かを判定する。一方、アクセスポイントを介した図2に示す通信構成の場合には、携帯端末機180からの日時情報および位置情報を受信したか否かを判定する。なお、農業機械110の起動スイッチSWがONされており且つ携帯端末機180と遠隔監視端末装置200との間での通信(IEEE802.11規格の無線LAN通信等)が可能な状況である場合には、遠隔サーバ130が携帯端末機180から受信する情報としては、前記日時情報および位置情報に加えて、農業機械110の識別情報、農業機械110の稼動情報、農業機械110のメンテナンス情報等も含まれることになる。
次に、農作業の作業実績情報を作成する作業実績情報作成部136について説明する。この作業実績情報作成部136は、農業機械110から取得した稼動情報や作業者情報(作業者が遠隔監視端末装置200または携帯端末機180から入力する作業者の識別情報(例えば作業者のID等))を利用して、農作業の作業実績をグラフ等に表示してユーザやディーラ等の利用者に利用させるものである。また、遠隔サーバ130に備えられた表示部133によって農作業の作業実績を表示するようにしてもよい。
本実施の形態に係る遠隔監視システム100は、コンバイン、耕耘機や田植機等の走行作業機械に適用したが、それに限定されるものではなく、トラクター、ショベルカー、ホイルローダやキャリヤ等の建設作業機械といった走行作業機や、プレジャーボート、漁船といった船舶にも好適に適用することができる。
110 農業機械(作業機)
130 遠隔サーバ
131 通信部
132 制御部
135 記憶部
136 作業実績情報作成部
140 通信網
141 作業領域特定部
142 作業計画選択部
143 履歴情報選択部
144 作業機種類特定部
145 作業前点検項目特定部
146 作業目標値選択部
150 ネットワーク
151 作業計画登録部
152 返信情報記憶部
153 作業領域履歴情報記憶部
154 稼動履歴記憶部
155 作業前点検項目記憶部
156 メンテナンス履歴記憶部
157 作業目標値登録部
180 携帯端末機
200 遠隔監視端末装置
210 通信部
241 起動情報送信制御部
242 稼動情報送信制御部
243 イベント発報情報送信制御部
244 位置情報送信制御部
245 メンテナンス情報送信制御部
Claims (7)
- 端末が発信した日時情報および作業領域に関連する位置情報を遠隔サーバが受信し、
前記遠隔サーバが、前記日時情報および前記作業領域に関連する位置情報を受信した際に、この作業領域に関連する位置情報に基づいて作業領域を特定し、
日時および作業領域に応じて予め登録されている複数の作業計画、または、所定の生産管理モデルにより生成される複数の作業計画の中から、前記受信した日時情報および前記特定された作業領域に基づいて作業計画を選択し、
この選択された作業計画の情報を、前記日時情報および前記作業領域に関連する位置情報を発信した端末に返信し、
予め登録されている各作業領域毎の個別の特徴を提示する情報である各履歴情報の中から、前記特定された作業領域に該当する履歴情報を選択し、この選択された履歴情報を、前記選択された作業計画の情報と併せて前記端末に返信することを特徴とする作業計画情報送信方法。 - 請求項1記載の作業計画情報送信方法において、
前記遠隔サーバが、前記選択された作業計画の情報を前記端末に返信したことを記憶し、所定期間内は、この選択された作業計画の情報の前記端末への返信を停止することを特徴とする作業計画情報送信方法。 - 請求項1記載の作業計画情報送信方法において、
前記遠隔サーバが、前記日時情報および前記作業領域に関連する位置情報に加えて、作業機の識別情報およびその作業機の所定の稼動情報を受信し、
前記作業機の識別情報と関連付けて前記所定の稼動情報を稼動履歴として記録し、
前記日時情報および前記作業領域に関連する位置情報に加えて、前記作業機の識別情報を受信した際に、この識別情報に基づいて稼動履歴および作業機の種類を特定し、
稼動履歴および作業機の種類に対応して予め定められた作業機の作業前点検項目の中から、前記特定された稼動履歴および作業機の種類に該当する作業前点検項目を選択し、この選択された作業前点検項目の情報を、前記選択された作業計画の情報と併せて前記端末に返信することを特徴とする作業計画情報送信方法。 - 請求項3記載の作業計画情報送信方法において、
前記遠隔サーバが、前記作業機のメンテナンスが行われた場合に、その作業機の識別情報と関連付けてメンテナンス履歴を記録し、
この記録されたメンテナンス履歴を照合して、前記選択される作業前点検項目からメンテナンス済みの項目を除外することを特徴とする作業計画情報送信方法。 - 請求項1記載の作業計画情報送信方法において、
前記遠隔サーバには、前記作業計画毎の作業目標値が予め登録されており、前記遠隔サーバが、これら作業目標値のうち、前記選択された作業計画に該当する作業目標値を選択し、この選択された作業目標値の情報を、前記選択された作業計画の情報と併せて前記端末に返信することを特徴とする作業計画情報送信方法。 - 請求項1記載の作業計画情報送信方法において、
前記遠隔サーバが、前記日時情報および前記作業領域に関連する位置情報に加えて、所定の稼動情報を受信し、この稼動情報から、作業領域別の作業実績情報、または、作業別の作業実績情報を作成することを特徴とする作業計画情報送信方法。 - 請求項1記載の作業計画情報送信方法において、
前記遠隔サーバが、前記日時情報および前記作業領域に関連する位置情報に加えて、作業者情報および所定の稼動情報を受信し、これら情報から、作業者別の作業実績情報を作成することを特徴とする作業計画情報送信方法。
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