JP6332896B2 - 作業情報抽出システム及び作業情報抽出システムの動作方法 - Google Patents
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Description
また近年、圃場での作業計画の効率化や収穫物の品質等を高めるため、圃場での作業内容など圃場に関する圃場データを収集して活用する試みがなされている。例えば、特許文献2は、トラクタやコンバインなどの農業機械を用いて圃場データを収集する技術を開示している。
ところが、特許文献1の圃場位置認識システムは、ただ単に農業機械が存在する圃場を特定するだけであり、農業機械が圃場で行った作業内容を収集するものではない。また、特許文献2の農業機械のデ−タ収集装置は、収集したデータを単に分類及び整理(ファイリング)するだけであり、そのファイリングには、作業者による圃場番号の入力など多くの人手による作業を要求する構成となっている。
そこで本発明は、上記課題に鑑みて、圃場などで農業機械が行った作業についての情報(作業情報)を簡単に取得することができると共に、取得した作業情報を農業機械の位置に対応させて簡単に抽出することができる作業情報抽出システム及び作業情報抽出システムの動作方法を提供することを目的とする。
即ち、作業情報抽出システムによれば、農業機械に設けられ且つ時刻を計時する計時部と、農業機械に設けられ且つ前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得時における前記計時部の時刻を作業情報取得時刻として継続的に取得する作業情報取得部と、前記作業情報取得部とは別に設けられ、且つ測位衛星の測位信号に基づく前記農業機械の位置を作業機位置として所定の時間間隔で継続的に取得すると共に、前記作業機位置の取得時に前記測位信号に基づいて求められた時刻を位置取得時刻として前記所定の時間間隔で継続的に取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部が取得した作業機位置と前記作業情報取得部が取得した作業情報とを、前記測位信号に基づいて求められた前記位置取得時刻及び前記計時部の時刻に基づく前記作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存部と、指定された指定位置と前記実績情報保存部に保存された実績情報とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での作業情報とを抽出する指定作業情報抽出部と、を備え、前記位置情報取得部は、前記農業機械に乗車した作業者が所持する携帯端末に設けられ、且つ当該測位衛星の測位信号に基づいて求めた位置を前記作業機位置として取得することを特徴とする。
作業情報抽出システムによれば、農業機械に設けられ且つ時刻を計時する計時部と、農業機械に設けられ且つ前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得時における前記計時部の時刻を作業情報取得時刻として継続的に取得する作業情報取得部と、前記作業情報取得部とは別に設けられ、且つ測位衛星の測位信号に基づく前記農業機械の位置を作業機位置として所定の時間間隔で継続的に取得すると共に、前記作業機位置の取得時に前記測位信号に基づいて求められた時刻を位置取得時刻として前記所定の時間間隔で継続的に取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部が取得した作業機位置と前記作業情報取得部が取得した作業情報とを、前記測位信号に基づいて求められた前記位置取得時刻及び前記計時部の時刻に基づく前記作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存部と、指定された指定時刻と前記実績情報保存部に保存された実績情報とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻又は前記指定時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出し、抽出した位置取得時刻又は作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出部と、を備え、前記位置情報取得部は、前記農業機械に乗車した作業者が所持する携帯端末に設けられ、且つ当該測位衛星の測位信号に基づいて求めた位置を前記作業機位置として取得することを特徴とする。
作業情報抽出システムによれば、前記位置取得時刻と前記作業情報取得時刻とが、前記衛星測位システムを基準として同期していることを特徴とする。
作業情報抽出システムの動作方法によれば、農業機械に設けられた計時部と、農業機械に設けられた作業情報取得部と、前記作業情報取得部とは別に設けられた位置情報取得部と、実績情報保存部と、指定作業情報抽出部とを備える作業情報抽出システムの動作方法であって、前記作業情報取得部が、農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報の取得時における前記計時部で計時した時刻を作業情報取得時刻として継続的に取得する作業情報取得工程と、前記位置情報取得部が、測位衛星の測位信号に基づいて前記農業機械に乗車した作業者が所持する携帯端末の位置を検出し且つ前記携帯端末の位置を前記農業機械の位置とし、且つ、前記農業機械の位置を示す作業機位置を所定の時間間隔で継続的に取得すると共に、前記作業機位置の取得時に前記測位信号に基づいて求められた時刻を位置取得時刻として前記所定の時間間隔で継続的に取得する位置情報取得工程と、前記実績情報保存部が、前記位置情報取得工程で取得した作業機位置と前記作業情報取得工程で取得した作業情報とを、前記測位信号に基づいて求められた前記位置取得時刻及び前記計時部の時刻に基づく前記作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存工程と、前記指定作業情報抽出部が、指定された指定位置と前記実績情報保存工程で保存された実績情報とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での作業情報とを抽出する指定作業情報抽出工程と、を備えることを特徴とする。
作業情報抽出システムの動作方法によれば、農業機械に設けられた計時部と、農業機械に設けられた作業情報取得部と、前記作業情報取得部とは別に設けられた位置情報取得部と、実績情報保存部と、指定作業情報抽出部とを備える作業情報抽出システムの動作方法であって、前記作業情報取得部が、農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報の取得時における前記計時部で計時した時刻を作業情報取得時刻として継続的に取得する作業情報取得工程と、前記位置情報取得部が、測位衛星の測位信号に基づいて前記農業機械に乗車した作業者が所持する携帯端末の位置を検出し且つ前記携帯端末の位置を前記農業機械の位置とし、且つ、前記農業機械の位置を示す作業機位置を所定の時間間隔で継続的に取得すると共に、前記作業機位置の取得時に前記測位信号に基づいて求められた時刻を位置取得時刻として前記所定の時間間隔で継続的に取得する位置情報取得工程と、前記実績情報保存部が、前記位置情報取得工程で取得した作業機位置と前記作業情報取得工程で取得した作業情報とを、前記測位信号に基づいて求められた前記位置取得時刻及び前記計時部の時刻に基づく前記作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存工程と、前記指定作業情報抽出部が、指定された指定時刻と前記実績情報保存工程で保存された実績情報とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻又は前記指定時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出し、抽出した位置取得時刻又は作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出工程と、を備えることを特徴とする。
請求項7によれば、農作業を実施した時間を容易かつ正確に検出することができる。これによって、農作業を実施した圃場のみならず農作業時間まで非常に正確に管理することができる。
[第1実施形態]
図を参照しながら、本発明の第1実施形態による作業情報抽出システム1aについて説明する。
図1は、本実施形態による作業情報抽出システム1aの概略を示す図である。図1に示すように、作業情報抽出システム1aは、例えば全地球測位システム(GPS)などの衛星測位システム2を利用する。周知の通り衛星測位システム2は、人工衛星軌道上にある複数の測位衛星21で構成されるシステムであり、各測位衛星21が、地球上での緯度・経度に基づく座標位置を示す位置情報及び時刻情報を含む測位信号を地上に向けて送信している。
携帯端末3は、例えばスマートフォンと呼ばれる高機能携帯電話やタブレットPC等の携帯型コンピュータであり、データの入出力インタフェイスとして例えば液晶のタッチパネルを採用している。携帯端末3は、衛星測位システム2からの信号を受信する受信機として働く位置情報取得部31を備えている。
次に、図2、図4及び図17を参照しながら、トラクタ4の構成について説明する。
図17に示すように、トラクタ4は、前後に車輪が取り付けられた走行車両(走行車体)90に、エンジン91、変速装置92等が搭載されて構成されている。エンジン91の後方には、独立搭載型のキャビン93が設けられており、キャビン93内に運転席94が設けられている。
ここで、肥料散布装置97と操作パネルとの間では、制御用の信号が有線または無線で送受信される。また操作パネルは、肥料散布装置97の近傍に設置されてもよいし、キャビン内の運転席94近傍に設置されていてもよい。
図2に戻って、トラクタ4は、上述の制御装置(制御部)41に加えて、計時装置(計時部)42と、作業情報取得装置(作業情報取得部)43と、を有している。制御部41、計時部42、作業情報取得部43、及び肥料散布装置97の操作パネルは、車両通信ネットワーク(例えば、Controller Area Network、FlexRayなど)によって接続されていて、互いに信号(データ)の送受信を行う。また、制御部41は、近距離の無線通信(WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)など)機能を有しており、この近距離無線通信機能によって携帯端末3との間でデータを送受信する。
作業情報取得部43は、トラクタ4などの農業機械が行った農作業に関する農作業情報(作業情報)を取得すると共に、作業情報を取得した時間である作業情報取得時間を計時部42から取得するものである。作業情報取得部43は、取得した作業情報及び作業情報取得時間を保存する。
加えて、作業情報取得部43は、作業情報を取得した時刻を作業情報取得時間として計時部42から取得し、作業情報と作業情報取得時間を関連付けて保存する。
なお、肥料散布装置97は、トラクタ4の車速に応じて肥料散布量を変化させる手段が具備されており、車速が高ければ単位時間あたりに肥料散布装置97から吐出される肥料散布量は多くなり、車速が低ければ単位時間あたりの肥料散布量は少なくなる。そのため、作業情報取得部43は、車速の変化に応じた肥料散布量を取得することができる。
ここで、作業情報テーブル400は、時刻「Apr 2 13:20:00 2012」から時刻「Apr 2 13:32:59 2012」までの連続した約13分間の作業情報を一連の作業情報とし、続く時刻「Apr 2 13:45:18 2012」から時刻「Apr 2 13:53:26 2012」までの連続した約8分間の作業情報をもう一つの一連の作業情報として保持しているといえる。
情報処理端末7aは、実績情報テーブル500を作成し保存する実績情報保存部71aと、指定された位置(指定位置)と実績情報保存部71aに保存された実績情報テーブル500とから作業情報を得る(抽出する)指定作業情報抽出部72aと、圃場など予め定められた作業場所のマップ(地図)を格納する作業場所格納部73と、を有する。
図6は、実績情報テーブル500を示す図である。実績情報テーブル500は、図3の位置情報テーブル300と作業情報テーブル400とを組み合わせて得られるテーブルである。
作業場所格納部73は、農業機械が作業を行う圃場など作業場所の位置を示す作業場所マップ(圃場マップ)を格納している。圃場マップとは、複数の圃場に関するデータ(圃場の緯度や経度のデータ)から構成されたもので、例えば図4に示すような地図であり、複数の圃場8A〜8Dが平面図として示されるものである。
具体的には、指定作業情報抽出部72aは、圃場マップ上での圃場8Aの指定によって作業場所格納部73から出力された圃場8Aの位置情報(緯度及び経度)を受信すると、実績情報テーブル500を参照する。その上で、指定作業情報抽出部72aは、指定された圃場8Aの位置情報(指定位置)に一致する作業機位置を実績情報テーブル500上で抽出し、抽出した作業機位置に対応付けられた作業情報を抽出(取得)する。さらに、指定作業情報抽出部72aは、抽出した作業情報を圃場8Aについての作業情報として保持する。この一連の動作によって、圃場マップ上で指定された圃場8Aの作業情報が得られる。
まず、作業者がトラクタ4に乗車する前又は乗車した直後において携帯端末3の電源が投入され、携帯端末3の入出力インタフェイスを介して入力された指示によって位置情報取得部31が起動する。起動した位置情報取得部31は、測位衛星21からの測位信号の受信を開始して、トラクタ4の位置を示す作業機位置情報を緯度及び経度の組み合わせによって1秒毎に取得し、作業機位置情報の取得と同時に作業機位置情報の取得時刻である位置取得時刻を取得する。以降、位置情報取得部31は、作業機位置情報及び位置取得時刻を継続的に取得して、取得した順に図3に示す位置情報テーブル300に保持する(ステップS10:位置情報取得工程)。
トラクタ4が農家5へ戻った後、携帯端末3は、トラクタ4の作業情報取得部43から図5の作業情報テーブル400を取得する。この後に携帯端末3は、位置情報取得部31に保持された図4の位置情報テーブル300と、トラクタ4の作業情報取得部43から取得した図5の作業情報テーブル400とを、Wi-Fiなどの無線通信接続又は有線接続によって、農家5に備えられた情報処理端末7aに出力する(ステップS14)。
作業場所格納部73は、圃場マップ上で圃場8A及び圃場8Bが指定されると、指定された圃場8A及び圃場8Bの緯度経度情報(指定位置)を、情報処理端末7aの指定作業情報抽出部72aに出力する(ステップS17:圃場指定工程)。
つまり、農作業を実施した位置(圃場の位置)は携帯端末3で管理され、実施した農作業の内容はトラクタ4で管理される。従って、作業者は、どの圃場でどのような作業を実施したかについて、作業中に記憶する必要も記録する必要もなくなり、農作業管理の負担を大きく低減することができる。また、農作業の記録における誤りが減少するので、圃場毎の農作業計画の管理負担を軽減することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による作業情報抽出システム1bについて説明する。
第2実施形態による作業情報抽出システム1bは、第1実施形態と異なって、位置情報テーブル300と作業情報テーブル400を予め関連付けた(対応付けた)実績情報テーブル500を作成せずに、作業情報を抽出できるようにしたものである。上述した第1実施形態及び第2実施形態と異なる構成について説明する。
本実施形態による実績情報保存部71bは、位置情報取得部31から取得した図4に示す位置情報テーブル300と、作業情報取得部43から取得した図5に示す作業情報テーブル400とを、対応付けることなく別々に保存するものである。
図11のフローチャートに示すステップS10〜S14、S16、S17の各動作は、図7に示す第1実施形態のフローチャートにおける同一符号のステップの動作とほぼ同様である。従って、図11のフローチャートに示すステップS20及びS21の動作について、以下に説明する。
図12を参照しながら説明を続ける。指定作業情報抽出部72bは、ステップS17で出力された圃場8A及び圃場8Bの緯度経度情報(指定位置)を受信すると、実績情報保存部71bの位置情報テーブル300を参照する。指定作業情報抽出部72bは、図12に示すように、圃場8A及び圃場8Bの緯度経度情報(指定位置)に一致する作業機位置を、位置情報テーブル300から抽出し、抽出した作業機位置に対応付けられた位置取得時間を取得する。これにより、各圃場毎の位置取得時間を得ることができる。
以上のように、本実施形態の作業情報抽出システム1bによっても、トラクタ4に保持された農作業の内容を、圃場毎に容易に抽出することができる。本実施形態においても、作業場所格納部73の圃場マップ上で圃場8A〜8Dのそれぞれを指定すれば、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
このように情報処理端末7bの構成を携帯端末30内に設けても、上述した動作と同様の動作を経て、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
本発明の第3実施形態による作業情報抽出システム1cについて説明する。
第2実施形態による作業情報抽出システム1bでは、作業機位置などの位置を指定することによって作業情報を抽出するようにした第1実施形態及び第2実施形態とは異なり、時刻を指定することによって作業情報を抽出するようにしたものである。上述した第1実施形態及び第2実施形態と異なる構成について説明する。
実績情報保存部71aは、図6に示す実績情報テーブル500を保持している。また、指定作業情報抽出部72cは、実績情報保存部71aに保存された実績情報テーブル500を参照して、指定された時刻(指定時刻)に対応する作業機位置情報及び作業情報を取得するものである。つまり、指定作業情報抽出部72cは、第1実施形態のように圃場の指定によらず、指定時刻によって、図8に示す抽出作業情報テーブルR1や抽出作業情報テーブルR2など作業機位置と作業情報を対応付けたテーブルを作成する。
図14のフローチャートに示すステップS10〜S15の各動作は、図7に示す第1実施形態のフローチャートにおける同一符号のステップの動作とほぼ同様である。従って、図14のフローチャートに示すステップS30〜S32の動作について、以下に説明する。
以上のように、本実施形態の作業情報抽出システム1cによっても、トラクタ4に保持された農作業の内容を、圃場毎に容易に抽出することができる。本実施形態においては、圃場で農作業を実施した時刻を指定するだけで、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
このように情報処理端末7cの構成を携帯端末30内に設けても、上述した動作と同様の動作を経て、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
本発明の第4実施形態による作業情報抽出システム1dについて説明する。
第4実施形態による作業情報抽出システム1dは、第2実施形態と同様に、位置情報テーブル300と作業情報テーブル400を予め関連付けた(対応付けた)実績情報テーブル500を作成せずに、作業情報を抽出することができるようにしたものである。しかし、本実施形態における指定作業情報抽出部72dの構成及び動作が、第2実施形態における指定作業情報抽出部72bの構成及び動作とは異なるので、以下に説明する。
実績情報保存部71bは、図4に示す位置情報テーブル300と、図5に示す作業情報テーブル400とを、対応付けることなく別々に保存している。
詳しくは、指定作業情報抽出部72dは、情報処理端末7dのキーボードやマウスなどの入力装置によって指定時刻が入力されると、位置情報テーブル300を参照し、指定時刻に対応(一致)する位置取得時刻を抽出する。また、指定作業情報抽出部72dは、作業情報テーブル400を参照し、指定時刻に対応(一致)する作業情報取得時刻を検出する。その上で指定作業情報抽出部72dは、抽出した位置取得時刻及び作業情報取得時刻と位置情報テーブル300及び作業情報テーブル400とを照らし合わせて、位置取得時刻及び作業情報取得時刻に対応する作業機位置と作業情報とを抽出し、その上で指定作業情報抽出部72dは、作業情報と作業機位置とを関連付けて、抽出作業情報テーブルR1や抽出作業情報テーブルR2を作成する。
図16のフローチャートに示すステップS10〜S14の各動作は、図7に示す第1実施形態のフローチャートにおける同一符号のステップの動作とほぼ同様である。また、図16に示すステップS20の動作は、図11に示す第2実施形態のフローチャートにおけるステップS20の動作とほぼ同様であり、図16に示すステップS30,S32の動作は、図14に示す第3実施形態のフローチャートにおけるステップS30,S32の動作とほぼ同様である。従って、図16のフローチャートに示すステップS40の動作について、以下に説明する。
以上のように、本実施形態の作業情報抽出システム1dによっても、トラクタ4に保持された農作業の内容を、圃場毎に容易に抽出することができる。本実施形態においては、圃場で農作業を実施した時刻を指定するだけで、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
このように情報処理端末7dの構成を携帯端末30内に設けても、上述した動作と同様の動作を経て、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
このように営農集団は、複数の圃場を管理して必要な農作業を適切に実施しなくてはならないが、管理対象として、例えば数百枚にのぼる圃場を有する営農集団も少なくない。そこで、多くの圃場を管理する営農集団は、特に綿密な農作業計画を立てて、農作業を実施している。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。農業機械で取得する作業情報は、上述した散布量等に限定されない。農業機械では、当該農業機械に取り付けられる作業装置の種類に対応して作業情報を取得すればよく、例えば、作業装置が収穫装置である場合には収穫量などを作業情報とすることができる。
2 衛星測位システム
3 携帯端末
4 トラクタ
5 農家
6 農業管理センター
7a〜7d 情報処理端末
8(8A〜8D) 圃場
21 測位衛星
30 携帯端末
31 位置情報取得部
41 制御部
42 計時部
43 作業情報取得部
71a〜71d 実績情報保存部
72a〜72d 指定作業情報抽出部
73 作業場所格納部
90 走行車両(走行車体)
91 エンジン
92 変速装置
93 キャビン
94 運転席
95 3点リンク機構
96 PTO軸
97 肥料散布装置
300 位置情報テーブル
400 作業情報テーブル
500 実績情報テーブル
R1,R2 抽出作業情報テーブル
Claims (12)
- 農業機械に設けられ且つ時刻を計時する計時部と、
農業機械に設けられ且つ前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得時における前記計時部の時刻を作業情報取得時刻として継続的に取得する作業情報取得部と、
前記作業情報取得部とは別に設けられ、且つ測位衛星の測位信号に基づく前記農業機械の位置を作業機位置として所定の時間間隔で継続的に取得すると共に、前記作業機位置の取得時に前記測位信号に基づいて求められた時刻を位置取得時刻として前記所定の時間間隔で継続的に取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部が取得した作業機位置と前記作業情報取得部が取得した作業情報とを、前記測位信号に基づいて求められた前記位置取得時刻及び前記計時部の時刻に基づく前記作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存部と、
指定された指定位置と前記実績情報保存部に保存された実績情報とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での作業情報とを抽出する指定作業情報抽出部と、を備え
前記位置情報取得部は、前記農業機械に乗車した作業者が所持する携帯端末に設けられ、且つ当該測位衛星の測位信号に基づいて求めた位置を前記作業機位置として取得することを特徴とする作業情報抽出システム。 - 農業機械に設けられ且つ時刻を計時する計時部と、
農業機械に設けられ且つ前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得時における前記計時部の時刻を作業情報取得時刻として継続的に取得する作業情報取得部と、
前記作業情報取得部とは別に設けられ、且つ測位衛星の測位信号に基づく前記農業機械の位置を作業機位置として所定の時間間隔で継続的に取得すると共に、前記作業機位置の取得時に前記測位信号に基づいて求められた時刻を位置取得時刻として前記所定の時間間隔で継続的に取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部が取得した作業機位置と前記作業情報取得部が取得した作業情報とを、前記測位信号に基づいて求められた前記位置取得時刻及び前記計時部の時刻に基づく前記作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存部と、
指定された指定位置と前記実績情報保存部に保存された作業機位置及び位置取得時刻とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での位置取得時刻を抽出し、前記抽出した位置取得時刻と前記実績情報保存部に保存された作業情報及び作業情報取得時刻とに基づいて、前記抽出した位置取得時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出すると共に、抽出した作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出部と、を備え、
前記位置情報取得部は、前記農業機械に乗車した作業者が所持する携帯端末に設けられ、且つ当該測位衛星の測位信号に基づいて求めた位置を前記作業機位置として取得するもことを特徴とする作業情報抽出システム。 - 前記農業機械が作業を行う作業場所の位置を示す作業場所マップを格納する作業場所格納部を備え、
前記作業場所格納部は、前記作業場所マップ上で指定された位置を、前記指定された指定位置として前記指定作業情報抽出部に出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業情報抽出システム。 - 農業機械に設けられ且つ時刻を計時する計時部と、
農業機械に設けられ且つ前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得時における前記計時部の時刻を作業情報取得時刻として継続的に取得する作業情報取得部と、
前記作業情報取得部とは別に設けられ、且つ測位衛星の測位信号に基づく前記農業機械の位置を作業機位置として所定の時間間隔で継続的に取得すると共に、前記作業機位置の取得時に前記測位信号に基づいて求められた時刻を位置取得時刻として前記所定の時間間隔で継続的に取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部が取得した作業機位置と前記作業情報取得部が取得した作業情報とを、前記測位信号に基づいて求められた前記位置取得時刻及び前記計時部の時刻に基づく前記作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存部と、
指定された指定時刻と前記実績情報保存部に保存された実績情報とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻又は前記指定時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出し、抽出した位置取得時刻又は作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出部と、を備え、
前記位置情報取得部は、前記農業機械に乗車した作業者が所持する携帯端末に設けられ、且つ当該測位衛星の測位信号に基づいて求めた位置を前記作業機位置として取得するもことを特徴とする作業情報抽出システム。 - 農業機械に設けられ且つ時刻を計時する計時部と、
農業機械に設けられ且つ前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得時における前記計時部の時刻を作業情報取得時刻として継続的に取得する作業情報取得部と、
前記作業情報取得部とは別に設けられ、且つ測位衛星の測位信号に基づく前記農業機械の位置を作業機位置として所定の時間間隔で継続的に取得すると共に、前記作業機位置の取得時に前記測位信号に基づいて求められた時刻を位置取得時刻として前記所定の時間間隔で継続的に取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部が取得した作業機位置と前記作業情報取得部が取得した作業情報とを、前記測位信号に基づいて求められた前記位置取得時刻及び前記計時部の時刻に基づく前記作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存部と、
指定された指定時刻と前記実績情報保存部に保存された作業機位置、位置取得時刻、作業情報、及び作業情報取得時刻とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻及び作業情報取得時刻を抽出すると共に、前記抽出した位置取得時刻での作業機位置及び作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出部と、を備え、
前記位置情報取得部は、前記農業機械に乗車した作業者が所持する携帯端末に設けられ、且つ当該測位衛星の測位信号に基づいて求めた位置を前記作業機位置として取得するもことを特徴とする作業情報抽出システム。 - 前記作業機位置が、衛星測位システムを用いて得られる位置であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の作業情報抽出システム。
- 前記位置取得時刻と前記作業情報取得時刻とが、前記衛星測位システムを基準として同期していることを特徴とする請求項6に記載の作業情報抽出システム。
- 農業機械に設けられた計時部と、農業機械に設けられた作業情報取得部と、前記作業情報取得部とは別に設けられた位置情報取得部と、実績情報保存部と、指定作業情報抽出部とを備える作業情報抽出システムの動作方法であって、
前記作業情報取得部が、農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報の取得時における前記計時部で計時した時刻を作業情報取得時刻として継続的に取得する作業情報取得工程と、
前記位置情報取得部が、測位衛星の測位信号に基づいて前記農業機械に乗車した作業者が所持する携帯端末の位置を検出し且つ前記携帯端末の位置を前記農業機械の位置とし、且つ、前記農業機械の位置を示す作業機位置を所定の時間間隔で継続的に取得すると共に、前記作業機位置の取得時に前記測位信号に基づいて求められた時刻を位置取得時刻として前記所定の時間間隔で継続的に取得する位置情報取得工程と、
前記実績情報保存部が、前記位置情報取得工程で取得した作業機位置と前記作業情報取得工程で取得した作業情報とを、前記測位信号に基づいて求められた前記位置取得時刻及び前記計時部の時刻に基づく前記作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存工程と、
前記指定作業情報抽出部が、指定された指定位置と前記実績情報保存工程で保存された実績情報とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での作業情報とを抽出する指定作業情報抽出工程と、
を備えることを特徴とする作業情報抽出システムの動作方法。 - 農業機械に設けられた計時部と、農業機械に設けられた作業情報取得部と、前記作業情報取得部とは別に設けられた位置情報取得部と、実績情報保存部と、指定作業情報抽出部とを備える作業情報抽出システムの動作方法であって、
前記作業情報取得部が、農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報の取得時における前記計時部で計時した時刻を作業情報取得時刻として継続的に取得する作業情報取得工程と、
前記位置情報取得部が、測位衛星の測位信号に基づいて前記農業機械に乗車した作業者が所持する携帯端末の位置を検出し且つ前記携帯端末の位置を前記農業機械の位置とし、且つ、前記農業機械の位置を示す作業機位置を所定の時間間隔で継続的に取得すると共に、前記作業機位置の取得時に前記測位信号に基づいて求められた時刻を位置取得時刻として前記所定の時間間隔で継続的に取得する位置情報取得工程と、
前記実績情報保存部が、前記位置情報取得工程で取得した作業機位置と前記作業情報取得工程で取得した作業情報とを、前記測位信号に基づいて求められた前記位置取得時刻及び前記計時部の時刻に基づく前記作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存工程と、
前記指定作業情報抽出部が、指定された指定位置と前記実績情報保存工程で保存された作業機位置及び位置取得時刻とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での位置取得時刻を抽出し、前記抽出した位置取得時刻と前記実績情報保存工程で保存された作業情報及び作業情報取得時刻とに基づいて、前記抽出した位置取得時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出すると共に、抽出した作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出工程と、を備えることを特徴とする作業情報抽出システムの動作方法。 - 前記作業情報抽出システムは、作業場所格納部を備え、
前記作業場所格納部が、前記農業機械が作業を行う作業場所の位置を示す作業場所マップを表示し、当該作業場所マップ上で示された圃場を前記指定位置として指定する圃場指定工程、を備えていることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の作業情報抽出システムの動作方法。 - 農業機械に設けられた計時部と、農業機械に設けられた作業情報取得部と、前記作業情報取得部とは別に設けられた位置情報取得部と、実績情報保存部と、指定作業情報抽出部とを備える作業情報抽出システムの動作方法であって、
前記作業情報取得部が、農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報の取得時における前記計時部で計時した時刻を作業情報取得時刻として継続的に取得する作業情報取得工程と、
前記位置情報取得部が、測位衛星の測位信号に基づいて前記農業機械に乗車した作業者が所持する携帯端末の位置を検出し且つ前記携帯端末の位置を前記農業機械の位置とし、且つ、前記農業機械の位置を示す作業機位置を所定の時間間隔で継続的に取得すると共に、前記作業機位置の取得時に前記測位信号に基づいて求められた時刻を位置取得時刻として前記所定の時間間隔で継続的に取得する位置情報取得工程と、
前記実績情報保存部が、前記位置情報取得工程で取得した作業機位置と前記作業情報取得工程で取得した作業情報とを、前記測位信号に基づいて求められた前記位置取得時刻及び前記計時部の時刻に基づく前記作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存工程と、
前記指定作業情報抽出部が、指定された指定時刻と前記実績情報保存工程で保存された実績情報とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻又は前記指定時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出し、抽出した位置取得時刻又は作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出工程と、を備えることを特徴とする作業情報抽出システムの動作方法。 - 農業機械に設けられた計時部と、農業機械に設けられた作業情報取得部と、前記作業情報取得部とは別に設けられた位置情報取得部と、実績情報保存部と、指定作業情報抽出部とを備える作業情報抽出システムの動作方法であって、
前記作業情報取得部が、農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報の取得時における前記計時部で計時した時刻を作業情報取得時刻として継続的に取得する作業情報取得工程と、
前記位置情報取得部が、測位衛星の測位信号に基づいて前記農業機械に乗車した作業者が所持する携帯端末の位置を検出し且つ前記携帯端末の位置を前記農業機械の位置とし、且つ、前記農業機械の位置を示す作業機位置を所定の時間間隔で継続的に取得すると共に、前記作業機位置の取得時に前記測位信号に基づいて求められた時刻を位置取得時刻として前記所定の時間間隔で継続的に取得する位置情報取得工程と、
前記実績情報保存部が、前記位置情報取得工程で取得した作業機位置と前記作業情報取得工程で取得した作業情報とを、前記測位信号に基づいて求められた前記位置取得時刻及び前記計時部の時刻に基づく前記作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存工程と、
前記指定作業情報抽出部が、指定された指定時刻と前記実績情報保存工程で保存された作業機位置、位置取得時刻、作業情報及び作業情報取得時刻とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻及び作業情報取得時刻を抽出すると共に、前記抽出した位置取得時刻での作業機位置及び作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出工程と、を備えることを特徴とする作業情報抽出システムの動作方法。
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