JP2013235460A - 作業情報抽出システム及び作業情報抽出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】圃場で行った作業内容などの圃場データを圃場毎に簡便に収集することができる作業情報抽出システム及び作業情報抽出方法を提供すること。
【解決手段】農作業情報を抽出する作業情報抽出システム1aにおいて、トラクタ4の位置を示す作業機位置を取得すると共に、作業機位置の取得時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得部31と、トラクタ4が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、作業情報の取得時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得部43と、を備える。その上で、作業情報抽出システム1aは、取得した作業機位置と作業情報とを位置取得時刻及び作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存部71aと、指定された指定位置と実績情報保存部に保存された実績情報とに基づいて、指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での作業情報とを抽出する指定作業情報抽出部72aと、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、農業機械から作業情報を抽出して取得するための作業情報抽出システム及び作業情報抽出方法に関する。
近年、衛星測位システムを用いて、自動車や歩行者などの位置を検出する技術が様々に開発されている。農業分野でも、圃場で作業している農業機械の位置を検出するために、GPS(Global Positioning System)を用いた位置検出技術の開発が進められている。例えば、特許文献1に示すように、農業機械にGPSを搭載することで農業機械が存在する圃場の位置を検出する技術がある。
特許文献1は、GPS付作業機を用いて圃場位置を認識するための技術であって、作業機に搭載されたGPSにより検出されたGPSデータと位置座標が重なる圃場位置の認識を行う圃場位置認識システムを開示する。この圃場位置認識システムは、GPSデータと圃場位置データとの重なりを、GPSデータが圃場位置データ内に所定の割合以上あるか否かで判定するか、又はGPSデータの平均位置が圃場位置データの平均位置から所定の距離内にあるか否かで判定するものである。
特許文献1の圃場位置認識システムによれば、電子地図データがなくとも、解析した位置座標を用いて圃場を特定することができるとされている。
また近年、圃場での作業計画の効率化や収穫物の品質等を高めるため、圃場での作業内容など圃場に関する圃場データを収集して活用する試みがなされている。例えば、特許文献2は、トラクタやコンバインなどの農業機械を用いて圃場データを収集する技術を開示している。
特許文献2に開示の農業機械のデ−タ収集装置は、農業機械に装着され、本機側のデ−タを通信ラインを介して管理端末器に送信するように構成されたデ−タ収集装置において、該管理端末器の記憶装置内に設定されるデ−タフアイルを自動的に作成するように構成すると共に、そのファイル名には、少なくとも作業した日付、機械の識別コ−ド、作業者名、圃場番号の各要素の1つ、若しくは複数が含まれていることを特徴とするものである。
特許文献2のデ−タ収集装置によれば、パソコンを用いなくても圃場等で簡単に作業デ−タの分析作業が行なえるとされている。
特許第4667060号公報 特開平06−231329号公報
近年の農業は、圃場毎の農作業計画の管理を効率化することだけでなく、圃場で生産される農作物の品質を高めるために、実施した作業内容などの圃場データを、単に圃場毎に収集するだけでなく圃場内での詳細な位置に対応付けてできるだけ簡易に収集し管理することが課題となっている。
ところが、特許文献1の圃場位置認識システムは、ただ単に農業機械が存在する圃場を特定するだけであり、農業機械が圃場で行った作業内容を収集するものではない。また、特許文献2の農業機械のデ−タ収集装置は、収集したデータを単に分類及び整理(ファイリング)するだけであり、そのファイリングには、作業者による圃場番号の入力など多くの人手による作業を要求する構成となっている。
このように、従来の技術では、農業機械が圃場で行った作業内容を圃場毎に簡便に収集することは困難であるので、圃場毎の農作業計画の管理を効率化することも、農作業実績を圃場毎に管理することも容易ではない。
そこで本発明は、上記課題に鑑みて、圃場などで農業機械が行った作業についての情報(作業情報)を簡単に取得することができると共に、取得した作業情報を農業機械の位置に対応させて簡単に抽出することができる作業情報抽出システム及び作業情報抽出方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講じた。
即ち、請求項1にかかる作業情報抽出システムによれば、農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置の取得時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得部と、前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報の取得時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得部と、前記位置情報取得部が取得した作業機位置と前記作業情報取得部が取得した作業情報とを、前記位置取得時刻及び作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存部と、指定された指定位置と前記実績情報保存部に保存された実績情報とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での作業情報とを抽出する指定作業情報抽出部と、を備えることを特徴とする。
請求項2にかかる作業情報抽出システムによれば、農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置を取得した時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得部と、前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得した時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得部と、前記位置情報取得部が取得した作業機位置及び位置取得時刻と、前記作業情報取得部が取得した作業情報及び作業情報取得時刻とを保存する実績情報保存部と、指定された指定位置と前記実績情報保存部に保存された作業機位置及び位置取得時刻とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での位置取得時刻を抽出し、前記抽出した位置取得時刻と前記実績情報保存部に保存された作業情報及び作業情報取得時刻とに基づいて、前記抽出した位置取得時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出すると共に、抽出した作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出部と、を備えることを特徴とする。
請求項3にかかる作業情報抽出システムによれば、前記農業機械が作業を行う作業場所の位置を示す作業場所マップを格納する作業場所格納部を備え、
前記作業場所格納部は、前記作業場所マップ上で指定された位置を、前記指定された指定位置として前記指定作業情報抽出部に出力することを特徴とする。
請求項4にかかる作業情報抽出システムによれば、農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置を取得した時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得部と、前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得した時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得部と、前記位置情報取得部が取得した作業機位置と前記作業情報取得部が取得した作業情報とを、前記位置取得時刻及び作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存部と、指定された指定時刻と前記実績情報保存部に保存された実績情報とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻又は前記指定時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出し、抽出した位置取得時刻又は作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出部と、を備えることを特徴とする。
請求項5にかかる作業情報抽出システムによれば、農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置を取得した時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得部と、前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得した時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得部と、前記位置情報取得部が取得した作業機位置及び位置取得時刻と、前記作業情報取得部が取得した作業情報及び作業情報取得時刻とを保存する実績情報保存部と、指定された指定時刻と前記実績情報保存部に保存された作業機位置、位置取得時刻、作業情報及び作業情報取得時刻とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻及び作業情報取得時刻を抽出すると共に、前記抽出した位置取得時刻での作業機位置及び作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出部と、を備えることを特徴とする。
請求項6にかかる作業情報抽出システムによれば、前記作業機位置が、衛星測位システムを用いて得られる位置であることを特徴とする。
請求項7にかかる作業情報抽出システムによれば、前記位置取得時刻と前記作業情報取得時刻とが、前記衛星測位システムを基準として同期していることを特徴とする。
請求項8にかかる作業情報抽出方法によれば、農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置の取得時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得工程と、前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報の取得時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得工程と、前記位置情報取得工程で取得した作業機位置と前記作業情報取得工程で取得した作業情報とを、前記位置取得時刻及び作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存工程と、指定された指定位置と前記実績情報保存工程で保存された実績情報とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での作業情報とを抽出する指定作業情報抽出工程と、を備えることを特徴とする。
請求項9にかかる作業情報抽出方法によれば、農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置を取得した時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得工程と、前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得した時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得工程と、前記位置情報取得工程で取得した作業機位置及び位置取得時刻と、前記作業情報取得工程で取得した作業情報及び作業情報取得時刻とを保存する実績情報保存工程と、指定された指定位置と前記実績情報保存工程で保存された作業機位置及び位置取得時刻とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での位置取得時刻を抽出し、前記抽出した位置取得時刻と前記実績情報保存工程で保存された作業情報及び作業情報取得時刻とに基づいて、前記抽出した位置取得時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出すると共に、抽出した作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出工程と、を備えることを特徴とする。
請求項10にかかる作業情報抽出方法によれば、前記農業機械が作業を行う作業場所の位置を示す作業場所マップを表示し、当該作業場所マップ上で示された圃場を前記指定位置として指定する圃場指定工程を備えていることを特徴とする。
請求項11にかかる作業情報抽出方法によれば、農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置を取得した時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得工程と、前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得した時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得工程と、前記位置情報取得工程で取得した作業機位置と前記作業情報取得工程で取得した作業情報とを、前記位置取得時刻及び作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存工程と、指定された指定時刻と前記実績情報保存工程で保存された実績情報とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻又は前記指定時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出し、抽出した位置取得時刻又は作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出工程と、を備えることを特徴とする。
請求項12にかかる作業情報抽出方法によれば、農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置を取得した時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得工程と、前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得した時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得工程と、前記位置情報取得工程で取得した作業機位置及び位置取得時刻と、前記作業情報取得工程で取得した作業情報及び作業情報取得時刻とを保存する実績情報保存工程と、指定された指定時刻と前記実績情報保存工程で保存された作業機位置、位置取得時刻、作業情報及び作業情報取得時刻とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻及び作業情報取得時刻を抽出すると共に、前記抽出した位置取得時刻での作業機位置及び作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出工程と、を備えることを特徴とする。
請求項1、請求項2、請求項8及び請求項9によれば、農業機械で作業したと思われる位置(例えば、圃場の位置)を指定するだけで、圃場等で農業機械が行った作業に関する作業情報を簡単に取得することができると共に、取得した作業情報を指定した位置に対応させて簡単に抽出することができる。そのため、例えば、農作業の終了後に、農作業を行った圃場を指定するだけで、指定した圃場での農作業の実績を作業情報によって簡単に確認することが可能となり、作業者の農作業管理の負担を大きく低減することができる。
請求項3及び請求項10によれば、複数の圃場で農業機械を用いて農作業を実施した後であっても、作業場所格納部の圃場マップ上で圃場を指定すれば、指定した圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。これによって、作業者は、どの圃場でどのような作業を実施したかについて、作業中に記憶する必要も記録する必要もなくなり、農作業管理の負担を大きく低減することができる。さらに、農作業の記録における誤りが減少するので、圃場毎の農作業計画の管理負担を軽減することができる。
請求項4、請求項5、請求項11、及び請求項12によれば、農業機械で作業したと思われる時刻を指定するだけで、指定した時刻に農業機械が行った作業情報を、農業機械の位置である作業機位置と共に簡単に抽出することができる。そのため、例えば、農作業の終了後に、農作業を行った時刻を指定するだけで、指定した時刻での農作業の実績を作業情報によって簡単に確認することが可能となり、作業者の農作業管理の負担を大きく低減することができる。
請求項6によれば、農作業を実施した位置である農業機械の移動の軌跡を、容易かつ正確に検出することができる。これによって、農作業を実施した圃場を非常に正確に管理することができる。
請求項7によれば、農作業を実施した時間を容易かつ正確に検出することができる。これによって、農作業を実施した圃場のみならず農作業時間まで非常に正確に管理することができる。
本発明の作業情報抽出システムの概略を示す図である。 本発明の第1実施形態による作業情報抽出システムの構成を示すブロック図である。 位置情報取得部によって取得された位置情報テーブルを示す図である。 トラクタの移動の軌跡を例示する図である。 作業情報取得部によって取得された作業情報テーブルを示す図である。 実績情報保存部によって作成された実績情報テーブルを示す図である。 第1実施形態による作業情報抽出システムの動作を表すフローチャートである。 実績情報テーブルから抽出作業情報テーブルを取得する過程を説明する図である。 第1実施形態による作業情報抽出システムの変形例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による作業情報抽出システムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態による作業情報抽出システムの動作を表すフローチャートである。 位置情報テーブル及び作業情報テーブルから抽出作業情報テーブルを取得する過程を説明する図である。 本発明の第3実施形態による作業情報抽出システムの構成を示すブロック図である。 第3実施形態による作業情報抽出システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態による作業情報抽出システムの構成を示すブロック図である。 第4実施形態による作業情報抽出システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の各実施形態によるトラクタの全体構成を示す概略図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の各実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図を参照しながら、本発明の第1実施形態による作業情報抽出システム1aについて説明する。
図1は、本実施形態による作業情報抽出システム1aの概略を示す図である。図1に示すように、作業情報抽出システム1aは、例えば全地球測位システム(GPS)などの衛星測位システム2を利用する。周知の通り衛星測位システム2は、人工衛星軌道上にある複数の測位衛星21で構成されるシステムであり、各測位衛星21が、地球上での緯度・経度に基づく座標位置を示す位置情報及び時刻情報を含む測位信号を地上に向けて送信している。
作業情報抽出システム1aは、衛星測位システム2からの測位信号を受信することで測位信号の受信位置(すなわち現在位置)を検出する携帯端末3と、圃場8などで実施した農作業の内容やその農作業の結果である圃場データ等を農作業情報(作業情報)として収集するトラクタやコンバインなどの農業機械(農作業機)と、を備えている。本実施形態では、農業機械の一例としてトラクタ4を例示する。なお、携帯端末3がトラクタ4内(特にトラクタ4の運転席内)にあれば、衛星測位システム2からの測位信号に基づいて検出された携帯端末3の現在位置を、トラクタ4の現在位置である作業機位置(作業機位置情報)として扱うことができる。
その上で作業情報抽出システム1aは、トラクタ4が収集した作業情報及び携帯端末3で検出した作業機位置(作業機位置情報)を、トラクタ4を所有する農家5や営農集団の農業管理センター6などに設置されたパーソナルコンピュータ(PC)などの情報処理端末7aに蓄積し、特定の圃場8の位置に対応する作業情報を抽出する。このような構成の作業情報抽出システム1aで抽出された特定の圃場8の作業情報は、該圃場8で実施された農作業の日報作成や農作業計画の立案等に用いられる。
図2を参照しながら、作業情報抽出システム1aについて詳細に説明する。図2は、作業情報抽出システム1aの構成を示すブロック図であり、上述の衛星測位システム2に加えて、作業情報抽出システム1aを構成する携帯端末3、トラクタ4、及び情報処理端末7aを示している。
携帯端末3は、例えばスマートフォンと呼ばれる高機能携帯電話やタブレットPC等の携帯型コンピュータであり、データの入出力インタフェイスとして例えば液晶のタッチパネルを採用している。携帯端末3は、衛星測位システム2からの信号を受信する受信機として働く位置情報取得部31を備えている。
図2に示す携帯端末3に備えられた位置情報取得部31は、例えば3〜4基といった複数の測位衛星21からの測位信号を受信して、地球上での携帯端末3の現在位置を示す緯度・経度や高度(標高)を取得すると共に、測位信号に含まれる時刻情報を用いて現在位置の取得時刻である位置取得時刻を取得するものである。上述したように、作業者が携帯端末3をトラクタ4内に持ち込めば、携帯端末3の現在位置を、トラクタ4の現在位置を示す作業機位置(作業機位置情報)として取得することができ、該作業機位置情報の取得時間を位置取得時間として取得することができる。
図3は、携帯端末3の位置情報取得部31によって取得された作業機位置及び位置取得時刻を示した位置情報テーブル300を示す図である。位置情報テーブル300では、緯度及び経度で表された作業機位置(作業機位置情報)に、該作業機位置が取得された時刻(位置取得時刻)が対応づけられおり、トラクタ4が各作業機位置に存在した時刻が示されている。
図3に示す位置情報テーブル300の最上段には、作業機位置の取得を開始した位置取得時刻として「Apr 2 13:00:10 2012」が示されており、該位置取得時刻における作業機位置が、緯度34.549821,経度135.477496であることが示されている。この位置取得時刻は、2012年4月(Apr)2日13時00分10秒を意味している。また、位置情報テーブル300の最下段には、作業機位置の取得を終了した位置取得時刻として「Apr 2 14:02:41 2012」が示されており、該位置取得時刻における作業機位置が、緯度34.549821,経度135.477496であることが示されており、作業機位置の取得開始位置に戻ってきたことがわかる。図3のように位置取得時刻が示された位置情報テーブル300によれば、1秒間隔で作業機位置が取得されたことがわかる。この作業機位置の取得は、1秒に限らず任意の間隔でよい。
位置情報取得部31は、図3に示すような、作業機位置に位置取得時刻が対応づけられた位置情報テーブル300を作成し保持する。携帯端末3は、位置情報取得部31が保持する位置情報テーブル300を、携帯電話回線及び近距離無線通信を介して外部に送信することができる。
次に、図2、図4及び図17を参照しながら、トラクタ4の構成について説明する。
図17は、トラクタ4の全体構成を示す概略図である。
図17に示すように、トラクタ4は、前後に車輪が取り付けられた走行車両(走行車体)90に、エンジン91、変速装置92等が搭載されて構成されている。エンジン91の後方には、独立搭載型のキャビン93が設けられており、キャビン93内に運転席94が設けられている。
また、走行車両90の後部には、3点リンク機構95が昇降可能に設けられると共に、エンジン91からの動力を伝達するPTO軸96が設けられている。3点リンク機構95には、肥料散布装置97、耕耘装置、農薬散布装置、播種散布装置、収穫装置などの作業装置が着脱自在となっている。本実施形態では、図17に示すように肥料散布装置97が3点リンク機構95に取りつけられている。肥料散布装置97はPTO軸96にも接続されるので、PTO軸96の回転駆動力によって肥料散布装置97を動作させて肥料の散布(施肥)を行う。
図2に示すように、上述の構成のトラクタ4は、トラクタ4全体を制御する制御装置(制御部)41を備えており、制御部41は、エンジンキーなどからの入力を受けるとエンジンを始動し、運転席94の周囲に設けられた操作レバーや操作スイッチなどの操作具からの入力を受けると、入力の大きさに従って走行(車速)、3点リンク機構95の昇降、PTO軸96の出力(回転数)などを制御することができる。
また、肥料散布装置97には肥料散布装置97の動作を制御するための操作パネルが設けられており、作業者がこの操作パネルのスイッチ類を操作することによって、肥料散布装置97の動作に関する設定を様々に変更することができる。3点リンク機構95に取り付けられている肥料散布装置97に対しては、操作パネルによって、例えば肥料の種類や散布量の設定を変更することができる。
肥料の散布量としては、単位面積(例えば10アール)当たりの肥料の散布量(例えばキログラム)を設定する。肥料散布装置97は、操作パネルによる制御下で、トラクタ4の車速に応じて肥料の散布量を調整しつつ、操作パネルでの設定値に従って肥料が散布されるように肥料散布を行う。
ここで、肥料散布装置97と操作パネルとの間では、制御用の信号が有線または無線で送受信される。また操作パネルは、肥料散布装置97の近傍に設置されてもよいし、キャビン内の運転席94近傍に設置されていてもよい。
図4に示すように、上述のように構成されたトラクタ4は、農家5の納屋を出て圃場に向かい、複数ある圃場8(8A〜8D)のうちの、例えば圃場8A及び8Bで施肥を行うとする。作業者がトラクタ4内に持ち込んだ携帯端末3は、農家5の納屋の出発から、圃場8A及び8Bでの施肥を終了し納屋に戻って来るまで作業機位置を取得し続ける。このとき取得した作業機位置と、該作業機位置に対応付けられた位置取得時刻は、図3に示す位置情報テーブル300として携帯端末3の位置情報取得部31に保持される。
図3の位置情報テーブル300では、位置取得時刻「Apr 2 13:00:10 2012」に農家5の納屋を出発して圃場8A及び8Bでの施肥を終了し、位置取得時刻「Apr 2 14:02:41 2012」に納屋に戻って来たとする。
図2に戻って、トラクタ4は、上述の制御装置(制御部)41に加えて、計時装置(計時部)42と、作業情報取得装置(作業情報取得部)43と、を有している。制御部41、計時部42、作業情報取得部43、及び肥料散布装置97の操作パネルは、車両通信ネットワーク(例えば、Controller Area Network、FlexRayなど)によって接続されていて、互いに信号(データ)の送受信を行う。また、制御部41は、近距離の無線通信(WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)など)機能を有しており、この近距離無線通信機能によって携帯端末3との間でデータを送受信する。
計時部42は、測位衛星21から送信された測位信号に含まれる時刻情報を、携帯端末3から制御部41を介して取得し、携帯端末3と同期した時刻を刻む時計である。つまり、計時部42の時刻は、衛星測位システム2を基準として携帯端末3の時刻と同期している。
作業情報取得部43は、トラクタ4などの農業機械が行った農作業に関する農作業情報(作業情報)を取得すると共に、作業情報を取得した時間である作業情報取得時間を計時部42から取得するものである。作業情報取得部43は、取得した作業情報及び作業情報取得時間を保存する。
例えば、作業装置として肥料散布装置97が用いられている場合、作業情報取得部43は、作業情報として肥料散布装置97によって散布した肥料散布量を当該肥料散布装置97などから取得する。詳しくは、肥料散布装置97を作動させると、肥料散布量は、車両通信ネットワーク上に出力される。この車両通信ネットワーク上に出力された肥料散布量を作業情報取得部43は取得する。
また、作業情報取得部43は、上述した肥料散布量の他に、該肥料散布量を取得したときの車速及びPTOの回転数なども制御部41などから取得する。
加えて、作業情報取得部43は、作業情報を取得した時刻を作業情報取得時間として計時部42から取得し、作業情報と作業情報取得時間を関連付けて保存する。
なお、肥料散布装置97は、トラクタ4の車速に応じて肥料散布量を変化させる手段が具備されており、車速が高ければ単位時間あたりに肥料散布装置97から吐出される肥料散布量は多くなり、車速が低ければ単位時間あたりの肥料散布量は少なくなる。そのため、作業情報取得部43は、車速の変化に応じた肥料散布量を取得することができる。
図5は、トラクタ4の作業情報取得部43によって取得され関連付けられた作業情報及び作業情報取得時刻を示した作業情報テーブル400を示す図である。作業情報テーブル400では、作業情報として示されるトラクタ4の車速(km/h)、PTO回転数(rpm)、及び肥料散布量(kg)に、作業情報を取得した時刻(作業情報取得時刻)が対応づけられている。
図5に示す作業情報テーブル400では、図3に示す位置取得時刻と同じ表記方法で作業情報取得時刻が示されている。図5に示す作業情報テーブル400の最上段には、作業情報取得時刻として、肥料散布装置97が動作を始めた時刻、つまり肥料散布量の検出が始まった時刻「Apr 2 13:20:00 2012」が示されており、作業情報として、車速1.50km/h、PTO回転数318rpm、及び肥料散布量0.08kgが対応付けられて示されている。肥料散布量の検出が始まると、作業情報取得部43は1秒毎に作業情報の検出を行い、検出した作業情報と作業情報取得時刻とを対応付けて作業情報テーブル400に格納する。作業情報取得部43は、肥料散布装置97の動作が終了して肥料散布量が検出できなくなると作業情報の検出を終了する。
図5に示す作業情報テーブル400において、作業情報の取得は、時刻「Apr 2 13:20:00 2012」に開始した後、時刻「Apr 2 13:32:59 2012」で一旦終了しているが、時刻「Apr 2 13:45:18 2012」に再び開始されている。再開された作業情報の取得は、時刻「Apr 2 13:53:26 2012」で終了している。
ここで、作業情報テーブル400は、時刻「Apr 2 13:20:00 2012」から時刻「Apr 2 13:32:59 2012」までの連続した約13分間の作業情報を一連の作業情報とし、続く時刻「Apr 2 13:45:18 2012」から時刻「Apr 2 13:53:26 2012」までの連続した約8分間の作業情報をもう一つの一連の作業情報として保持しているといえる。
作業情報取得部43は、上述の通り、作業情報に作業情報取得時間が対応づけられた作業情報テーブル400を作成し保持する。作業情報取得部43は、例えば制御部41が有する近距離無線通信機能によって、保持する作業情報テーブル400を携帯端末3に送信することができる。これによって、作業情報取得部43が保持する作業情報テーブル400は、携帯端末3を介してトラクタ4の外部に送信される。
続いて、図2を参照しながら、トラクタ4を所有する農家5や営農集団の農業管理センター6などに設置されたパーソナルコンピュータ(PC)などの情報処理端末7aについて説明する。
情報処理端末7aは、実績情報テーブル500を作成し保存する実績情報保存部71aと、指定された位置(指定位置)と実績情報保存部71aに保存された実績情報テーブル500とから作業情報を得る(抽出する)指定作業情報抽出部72aと、圃場など予め定められた作業場所のマップ(地図)を格納する作業場所格納部73と、を有する。
実績情報保存部71aは、例えば、図4に示す位置情報テーブル300と図5に示す作業情報テーブル400とを携帯端末3から取得し、取得した両テーブルに基づいて、図6に示す実績情報テーブル500を作成し保存するものである。
図6は、実績情報テーブル500を示す図である。実績情報テーブル500は、図3の位置情報テーブル300と作業情報テーブル400とを組み合わせて得られるテーブルである。
具体的には、実績情報保存部71aは、位置情報テーブル300の位置取得時刻と作業情報テーブル400の作業情報取得時刻を比較して、位置取得時刻と一致する作業情報取得時刻を検出する。その上で、実績情報保存部71aは、互いに一致する位置取得時刻と作業情報取得時刻を重ねあわせるように位置情報テーブル300と作業情報テーブル400とを組み合わせて実績情報テーブル500を得る。これによって、互いに一致する位置取得時刻と作業情報取得時刻において、作業位置と作業情報とが対応付けられる。
例えば、図6の実績情報テーブル500において、位置取得時刻又は作業情報取得時刻「Apr 2 13:20:00 2012」での作業機位置「緯度:34.560269,経度:135.467894」と、作業情報「車速:1.50,PTO回転数:318,肥料散布量:0.08」とが対応付けられている。
作業場所格納部73は、農業機械が作業を行う圃場など作業場所の位置を示す作業場所マップ(圃場マップ)を格納している。圃場マップとは、複数の圃場に関するデータ(圃場の緯度や経度のデータ)から構成されたもので、例えば図4に示すような地図であり、複数の圃場8A〜8Dが平面図として示されるものである。
また、作業場所格納部73は、圃場マップ上の圃場が選択(指定)されると、選択(指定)された圃場の位置を示す緯度及び経度の情報(緯度経度情報)を作業場所格納部73内のデータから読み出し、緯度経度情報を指定位置として後述する指定作業情報抽出部72aに出力する。圃場の選択(指定)は、例えば、情報処理端末7aの表示装置に圃場マップを表示しておき、情報処理端末7aの入力装置を用いて表示装置に表示された圃場マップの中から、圃場を選択することにより行う。
指定作業情報抽出部72aは、作業場所格納部73から出力された圃場位置の緯度経度情報(指定位置)を受信すると、実績情報保存部71aが保存する実績情報テーブル500を参照し、受信した圃場位置と一致する作業機位置(作業機位置情報)に対応付けられた作業情報を、実績情報テーブル500から抽出する。
具体的には、指定作業情報抽出部72aは、圃場マップ上での圃場8Aの指定によって作業場所格納部73から出力された圃場8Aの位置情報(緯度及び経度)を受信すると、実績情報テーブル500を参照する。その上で、指定作業情報抽出部72aは、指定された圃場8Aの位置情報(指定位置)に一致する作業機位置を実績情報テーブル500上で抽出し、抽出した作業機位置に対応付けられた作業情報を抽出(取得)する。さらに、指定作業情報抽出部72aは、抽出した作業情報を圃場8Aについての作業情報として保持する。この一連の動作によって、圃場マップ上で指定された圃場8Aの作業情報が得られる。
このように、本実施形態による作業情報抽出システム1aでは、携帯端末3に備えられた位置情報取得部31が、農業機械の位置を示す作業機位置情報を取得すると共に、作業機位置情報の取得時刻である位置取得時刻を取得し、位置情報テーブル300を作成する。一方、トラクタ4に備えられた作業情報取得部43は、トラクタ4が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、作業情報の取得時刻である作業情報取得時刻を取得し、作業情報テーブル400を作成する。その上で、農家5に備えられた情報処理端末7aの実績情報保存部71aは、携帯端末3の位置情報取得部31から作業機位置情報を示す位置情報テーブル300を取得し、トラクタ4の作業情報取得部43から作業情報を示す作業情報テーブル400を取得し、取得した位置情報テーブル300の作業機位置情報と作業情報テーブル400の作業情報とを位置取得時刻及び作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報テーブル500に保存する。情報処理端末7aの指定作業情報抽出部72aは、実績情報保存部71aが保存する実績情報テーブル500と指定位置とを基に、作業機位置情報に対応付けられた作業情報を抽出し取得する。
図2〜図8を参照しながら、本実施形態による作業情報抽出システム1aの動作について説明する。図7は、作業情報抽出システム1aの動作を表すフローチャートであり、図8は、実績情報テーブル500と実績情報テーブル500から抽出された圃場ごとの作業情報とを示す図である。
まず、作業者がトラクタ4に乗車する前又は乗車した直後において携帯端末3の電源が投入され、携帯端末3の入出力インタフェイスを介して入力された指示によって位置情報取得部31が起動する。起動した位置情報取得部31は、測位衛星21からの測位信号の受信を開始して、トラクタ4の位置を示す作業機位置情報を緯度及び経度の組み合わせによって1秒毎に取得し、作業機位置情報の取得と同時に作業機位置情報の取得時刻である位置取得時刻を取得する。以降、位置情報取得部31は、作業機位置情報及び位置取得時刻を継続的に取得して、取得した順に図3に示す位置情報テーブル300に保持する(ステップS10:位置情報取得工程)。
図4に示すように、携帯端末3を携帯した作業者が乗車したトラクタ4は、位置情報テーブル300における位置取得時刻「Apr 2 13:00:10 2012」に農家5を出発し、圃場8(8A)に向かう。トラクタ4が圃場8Aに到着すると、肥料散布装置97の操作パネルによって肥料散布量が設定され、トラクタ4は圃場8Aに乗り入れる。トラクタ4は、圃場8Aで肥料散布装置97の動作を開始するとともに、圃場8Aでの走行を開始することで施肥を開始する(ステップS11)。
このとき、トラクタ4の作業情報取得部43は、肥料散布装置97からトラクタ4の車両通信ネットワーク上に出力された肥料散布量を取得し、該肥料散布量を取得したときの車速及びPTOの回転数なども作業情報としてトラクタ4の制御部41から取得する。また、作業情報取得部43は、作業情報を取得した時刻を作業情報取得時刻として計時部42から取得する。以降、肥料散布装置97の動作が停止して施肥が終了するまで、作業情報取得部43は、作業情報及び作業情報取得時刻を継続的に取得して、取得した順に図5に示す作業情報テーブル400に保持する(ステップS12:作業情報取得工程)。
圃場8Aでの施肥を終えて肥料散布装置97の動作が停止すると、作業情報取得部43は、作業情報及び作業情報取得時刻の取得を停止し、トラクタ4は圃場8Aを出る。圃場8Aを出たトラクタ4は、図4に示す地点Pで停車して、肥料の補充など次の圃場8Bでの作業準備を行う。携帯端末3の位置情報取得部31は、トラクタ4が圃場8Aを出て地点Pで作業準備をしている間も、作業機位置情報及び位置取得時刻を継続的に取得する。
作業準備が整ったトラクタ4は、圃場8Bに乗り入れて肥料散布装置97を動作させ、施肥を開始する。肥料散布装置97の動作が始まると、作業情報取得部43は、ステップS12と同様の動作で、肥料散布装置97の動作が停止して施肥が終了するまで作業情報及び作業情報取得時刻を継続的に取得して、取得した順に図5に示す作業情報テーブル400に保持する。
トラクタ4が圃場8Bにおける農作業(施肥)を終了して農家5へ戻ると、携帯端末3の位置情報取得部31には、図3に示す位置情報テーブル300のように、農家5を出発した位置取得時刻「Apr 2 13:00:10 2012」から再び農家5に戻って来た位置取得時刻「Apr 2 14:02:41 2012」までの作業機位置情報が、移動の軌跡として保持されている。トラクタ4が農家5へ戻れば、携帯端末3の入出力インタフェイスを介して、位置情報取得部31に作業情報及び作業情報取得時刻の取得を停止させる指示を出してもよい。
また、トラクタ4が農家5へ戻ると、トラクタ4の作業情報取得部43には、図5に示す作業情報テーブル400のように、圃場8Aにおけるトラクタ4の作業情報と、圃場8Bにおけるトラクタ4の作業情報とが、作業履歴として保持されている(ステップS13)。
トラクタ4が農家5へ戻った後、携帯端末3は、トラクタ4の作業情報取得部43から図5の作業情報テーブル400を取得する。この後に携帯端末3は、位置情報取得部31に保持された図4の位置情報テーブル300と、トラクタ4の作業情報取得部43から取得した図5の作業情報テーブル400とを、Wi-Fiなどの無線通信接続又は有線接続によって、農家5に備えられた情報処理端末7aに出力する(ステップS14)。
情報処理端末7aの実績情報保存部71aは、携帯端末3から出力された位置情報テーブル300と作業情報テーブル400とを受信する。このとき、実績情報保存部71aは、受信した位置情報テーブル300と作業情報テーブル400とを、位置情報テーブル300の位置取得時刻及び作業情報テーブル400の作業情報取得時刻に基づいて関連付けて、図6に示す実績情報テーブル500として保存する(ステップS15:実績情報保存工程)。
この後に情報処理端末7aの作業場所格納部73は、格納している図3の圃場マップを、情報処理端末7aの表示装置に表示させる。施肥を実施した圃場8A及び圃場8Bが、表示された圃場マップ上でキーボードやマウスなどの入力装置を用いて指定される(ステップS16:圃場指定工程)。
作業場所格納部73は、圃場マップ上で圃場8A及び圃場8Bが指定されると、指定された圃場8A及び圃場8Bの緯度経度情報(指定位置)を、情報処理端末7aの指定作業情報抽出部72aに出力する(ステップS17:圃場指定工程)。
図8に示すように、指定作業情報抽出部72aは、実績情報保存部71aの実績情報テーブル500を参照し、圃場マップ上で指定された圃場8A及び圃場8Bの緯度経度情報(指定位置)に一致(相当)する作業機位置を、実績情報テーブル500から検出する。その上で、検出された作業機位置に対応付けられた作業情報を抽出し、圃場8Aの抽出作業情報テーブルR1と、圃場8Bの抽出作業情報テーブルR2とを取得する。
例えば、図8の実績情報テーブル500において、圃場8Aの緯度経度情報(指定位置)に相当する作業機位置が検出されると、検出された作業機位置に対応付けられた作業情報を抽出して、圃場8Aの緯度経度情報である作業機位置と当該作業機位置での作業情報を示す抽出作業情報テーブルR1を作成する。抽出作業情報テーブルR1によれば、例えば、作業機位置「緯度:34.560269,経度:135.467894」での作業情報は、「車速:1.50,PTO回転数:318,肥料散布量:0.08」であることがわかる。圃場8Bについても、同様の方法で抽出作業情報テーブルR2が作成される(ステップS18:指定作業情報抽出工程)。
以上の動作を経て得られた圃場8A及び圃場8Bの作業情報(抽出作業情報テーブルR1と、圃場8Bの抽出作業情報テーブルR2)を、例えば、情報処理端末7aの表示装置に表示したり、情報処理端末7aの印刷機能を用いて印刷機にて印刷したり、情報処理端末7aを介して携帯端末3に送信して携帯端末3に表示したりすることで、圃場8A及び圃場8Bで実施した農作業の日報作成や農作業計画の立案等に役立てることができる。
以上のように、本実施形態の作業情報抽出システム1aによれば、トラクタ4に保持された農作業の内容を、圃場毎に容易に抽出することができる。本実施形態では、作業場所格納部73の圃場マップ上で圃場8A〜8Dのそれぞれを指定すれば、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
つまり、農作業を実施した位置(圃場の位置)は携帯端末3で管理され、実施した農作業の内容はトラクタ4で管理される。従って、作業者は、どの圃場でどのような作業を実施したかについて、作業中に記憶する必要も記録する必要もなくなり、農作業管理の負担を大きく低減することができる。また、農作業の記録における誤りが減少するので、圃場毎の農作業計画の管理負担を軽減することができる。
なお、トラクタ4に設けられた制御部41、作業情報取得部43、及び計時部42、携帯端末3に設けられた位置情報取得部31、情報処理端末7aに設けられた実績情報保存部71a、指定作業情報抽出部72a、及び作業場所格納部73は、CPUなどの演算回路や半導体記憶媒体を含んで構成されたマイクロコントローラ(集積回路)と、この集積回路を動作させるプログラムによって実現されている。
ここで高機能携帯電話(スマートフォン)などの携帯端末3は、パーソナルコンピュータなどの情報処理端末7aとほぼ同等の演算処理を行うだけでなく、データの入出力及び表示が可能である。従って、情報処理端末7aの実績情報保存部71a、指定作業情報抽出部72a、及び作業場所格納部73を、携帯端末3に設けて、図9に示す携帯端末30として構成することもできる。
このように情報処理端末7aの構成を携帯端末30内に設けても、上述した動作と同様の動作を経て、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による作業情報抽出システム1bについて説明する。
第2実施形態による作業情報抽出システム1bは、第1実施形態と異なって、位置情報テーブル300と作業情報テーブル400を予め関連付けた(対応付けた)実績情報テーブル500を作成せずに、作業情報を抽出できるようにしたものである。上述した第1実施形態及び第2実施形態と異なる構成について説明する。
図10に示すように、作業情報抽出システム1bのブロック図は、第1実施形態における構成とほぼ同じであるが、図10に示した実績情報保存部71b及び指定作業情報抽出部72bの構成及び動作が、第1実施形態における実績情報保存部71a及び指定作業情報抽出部72aと異なる。
本実施形態による実績情報保存部71bは、位置情報取得部31から取得した図4に示す位置情報テーブル300と、作業情報取得部43から取得した図5に示す作業情報テーブル400とを、対応付けることなく別々に保存するものである。
指定作業情報抽出部72bは、実績情報保存部71bに保存された位置情報テーブル300の作業機位置情報と指定された指定位置とに基づいて、位置情報デーブル300から指定位置に対応(一致)する作業機位置を抽出する。また、指定作業情報抽出部72bは、位置情報テーブル300を参照して、抽出した作業機位置に対応する位置取得時刻を抽出する。そして、指定作業情報抽出部72bは、位置情報テーブル300から抽出した位置取得時刻と作業情報テーブル400の作業情報取得時刻とを照合して、位置取得時刻に対応(一致)する作業情報取得時刻を抽出する。さらに、指定作業情報抽出部72bは、抽出した作業情報取得時刻と対応する作業情報を作業情報テーブル400から抽出し、これより、指定された作業機位置情報に対応する作業情報を得るものである。即ち、指定作業情報抽出部72bは、作業情報テーブル400から抽出した作業情報と指定された指定位置に対応する作業機位置とを関連付ける。
具体的には、指定作業情報抽出部72bは、情報処理端末7aの入力装置によって圃場マップ上のいずれかの圃場が指定されると、作業場所格納部73から出力された緯度経度情報(指定位置)を受信する。圃場位置の緯度経度情報を受信した指定作業情報抽出部72bは、実績情報保存部71bに別々に保持された位置情報テーブル300と作業情報テーブル400を参照して、第1実施形態で説明した抽出作業情報テーブルR1や抽出作業情報テーブルR2など作業機位置と作業情報を対応付けたテーブルを作成する。
図11を参照しながら、上述の実績情報保存部71b及び指定作業情報抽出部72bを備える作業情報抽出システム1bの動作について説明する。図11は、本実施形態による作業情報抽出システム1bの動作を説明するフローチャートである。
図11のフローチャートに示すステップS10〜S14、S16、S17の各動作は、図7に示す第1実施形態のフローチャートにおける同一符号のステップの動作とほぼ同様である。従って、図11のフローチャートに示すステップS20及びS21の動作について、以下に説明する。
図11におけるステップS14に続いて、情報処理端末7bは、携帯端末3から出力された位置情報テーブル300と作業情報テーブル400とを受信する。このとき、情報処理端末7bの実績情報保存部71bは、受信した位置情報テーブル300と作業情報テーブル400を、互いに対応付けることなく別々に保存する(ステップS20:実績情報保存工程)。
続くステップS16にて圃場8A及び圃場8Bが指定されると、ステップS17にて作業場所格納部73は、指定された圃場8A及び圃場8Bの緯度経度情報(指定位置)を、情報処理端末7bの指定作業情報抽出部72bに出力する。
図12を参照しながら説明を続ける。指定作業情報抽出部72bは、ステップS17で出力された圃場8A及び圃場8Bの緯度経度情報(指定位置)を受信すると、実績情報保存部71bの位置情報テーブル300を参照する。指定作業情報抽出部72bは、図12に示すように、圃場8A及び圃場8Bの緯度経度情報(指定位置)に一致する作業機位置を、位置情報テーブル300から抽出し、抽出した作業機位置に対応付けられた位置取得時間を取得する。これにより、各圃場毎の位置取得時間を得ることができる。
各圃場毎の位置取得時間の取得に続いて、指定作業情報抽出部72bは、作業情報テーブル400を参照する。指定作業情報抽出部72bは、参照した作業情報テーブル400において、圃場毎に位置取得時刻と一致する作業情報取得時刻を抽出し、抽出した作業情報取得時刻に対応した一連の作業情報を抽出する。そして、指定作業情報抽出部72bは、このように抽出した一連の作業情報と各圃場の位置である作業機位置とを関連付けたテーブルを作成する。指定作業情報抽出部72bは、例えば、圃場8Aと一連の作業情報とが関連付けられた抽出作業情報テーブルR1を作成し、圃場8Bと一連の作業情報とが関連付けられた圃場8Bの抽出作業情報テーブルR2を作成する(ステップS21:指定作業情報抽出工程)。
本実施形態によっても、以上の動作を経て得られた圃場8A及び圃場8Bの作業情報を用いれば、圃場8A及び圃場8Bで実施した農作業の日報作成や農作業計画の立案等を行うことができる。
以上のように、本実施形態の作業情報抽出システム1bによっても、トラクタ4に保持された農作業の内容を、圃場毎に容易に抽出することができる。本実施形態においても、作業場所格納部73の圃場マップ上で圃場8A〜8Dのそれぞれを指定すれば、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
つまり、農作業を実施した位置(圃場の位置)は携帯端末3で管理され、実施した農作業の内容はトラクタ4で管理される。従って、作業者は、どの圃場でどのような作業を実施したかについて、作業中に記憶する必要も記録する必要もなくなり、農作業管理の負担を大きく低減することができる。また、農作業の記録における誤りが減少するので、圃場毎の農作業計画の管理負担を軽減することができる。
上述の実施形態と同様に、本実施形態においても、情報処理端末7bの実績情報保存部71b、指定作業情報抽出部72b、及び作業場所格納部73を、携帯端末3に設けて、図9に示す携帯端末30と同様の構成とすることもできる。
このように情報処理端末7bの構成を携帯端末30内に設けても、上述した動作と同様の動作を経て、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による作業情報抽出システム1cについて説明する。
第2実施形態による作業情報抽出システム1bでは、作業機位置などの位置を指定することによって作業情報を抽出するようにした第1実施形態及び第2実施形態とは異なり、時刻を指定することによって作業情報を抽出するようにしたものである。上述した第1実施形態及び第2実施形態と異なる構成について説明する。
図13に示すように、作業情報抽出システム1cのブロック図は、第1実施形態における構成とほぼ同じであるが、指定作業情報抽出部72cの構成及び動作が、第1実施形態における指定作業情報抽出部72aと異なる。
実績情報保存部71aは、図6に示す実績情報テーブル500を保持している。また、指定作業情報抽出部72cは、実績情報保存部71aに保存された実績情報テーブル500を参照して、指定された時刻(指定時刻)に対応する作業機位置情報及び作業情報を取得するものである。つまり、指定作業情報抽出部72cは、第1実施形態のように圃場の指定によらず、指定時刻によって、図8に示す抽出作業情報テーブルR1や抽出作業情報テーブルR2など作業機位置と作業情報を対応付けたテーブルを作成する。
詳しくは、指定作業情報抽出部72cは、情報処理端末7cのキーボードやマウスなどの入力装置を用いて指定時刻が指定されると、実績情報保存部71aが保存する図6実績情報テーブル500を参照し、指定された指定時刻に対応(一致)する位置取得時刻又は作業情報取得時刻を抽出し、抽出した位置取得時刻又は作業情報取得時刻に対応する作業情報を、実績情報テーブル500から抽出する。また、指定作業情報抽出部72cは、位置取得時刻(作業情報取得時刻)に対応する作業機位置を抽出する。そして、指定作業情報抽出部72cは、位置取得時刻又は作業情報取得時刻に基づいて抽出された作業情報と作業機位置とを関連付けて、抽出作業情報テーブルR1や抽出作業情報テーブルR2を作成する。
図8及び図14を参照しながら、本実施形態による作業情報抽出システム1cの動作について説明する。図14は、本実施形態による作業情報抽出システム1cの動作を説明するフローチャートである。
図14のフローチャートに示すステップS10〜S15の各動作は、図7に示す第1実施形態のフローチャートにおける同一符号のステップの動作とほぼ同様である。従って、図14のフローチャートに示すステップS30〜S32の動作について、以下に説明する。
図14におけるステップS15で、実績情報保存部71aは、図6に示す実績情報テーブル500を保存する。その後、情報処理端末7cのキーボードやマウスなどの入力装置を用いて、圃場8Aで農作業を実施した時刻と圃場8Bで農作業を実施した時刻とが指定される。指定作業情報抽出部72cは、これら指定された時刻(指定時刻)を、図6に示す実績情報テーブル500における作業情報取得時刻(又は位置取得時刻)として受信する(ステップS30)。
このとき作業情報取得時刻(又は位置取得時刻)としては、農作業の開始時刻から終了時刻までの作業時間全体を示すものであっても、作業時間全体のうちのある時刻をピンポイントで示すものであってもよい。また、一つの圃場での作業時間は短くても数十分程度にわたって実施されるので、作業情報取得時刻又は位置取得時刻の指定する最小単位は、1分単位であっても10分単位であってもよい。
例えば、圃場8Aで作業を実施した時刻として、作業情報取得時刻「Apr 2 13:20:XX 2012」(指定時刻)が指定され、圃場8Bで作業を実施した時刻として、作業情報取得時刻「Apr 2 13:45:XX 2012」(指定時刻)が指定されたとする。ここでは、秒単位での指定は行わず、作業情報取得時刻を分単位で指定したため、作業情報取得時刻の秒を示す桁を「XX」で表している。
指定作業情報抽出部72cは、ステップS30での作業情報取得時刻の指定を受けて、実績情報保存部71cが保存する図6の実績情報テーブル500を参照する。実績情報テーブル500において、作業情報取得時刻「Apr 2 13:20:XX 2012」、つまり13時20分台の作業情報取得時刻に対応付けられた作業情報を抽出する。この後、指定作業情報抽出部72cは、抽出された作業情報を含む一連の作業情報を、該一連の作業情報に対応付けられた作業機位置と共に実績情報テーブル500から抽出する。その上で指定作業情報抽出部72cは、抽出された一連の作業情報と作業機位置を用いて抽出作業情報テーブルR1を作成する。指定作業情報抽出部72cは、作業情報取得時刻「Apr 2 13:45:XX 2012」、つまり13時45分台の作業情報取得時刻に基づいて、同様の方法で抽出作業情報テーブルR2を作成する(ステップS31:指定作業情報抽出工程)。
指定作業情報抽出部72cは、抽出作業情報テーブルR1及び抽出作業情報テーブルR2の作業機位置の作成後、作業場所格納部73の圃場マップを参照し、抽出作業情報テーブルR1及び抽出作業情報テーブルR2の作業機位置に該当する圃場を特定する。抽出作業情報テーブルR1の作業機位置には圃場8Aが対応し、抽出作業情報テーブルR2の作業機位置には圃場8Bが対応するので、指定作業情報抽出部72cは、抽出作業情報テーブルR1の作業情報は圃場8Aのものであり、抽出作業情報テーブルR2の作業情報は圃場8Bのものであることを特定する(ステップS32)。
なお、この実施形態では、作業情報を抽出するに際して、圃場単位で作業した時刻を指定していたが、時刻の指定は、1日単位であっても、1週間単位であってもよい。例えば、1日単位で時刻を指定した場合、同一日付の作業情報取得時刻に対応する作業情報を抽出することで、圃場8Aで作業した作業情報と、圃場8Bで作業した作業情報との両方を一度に抽出することができる。
本実施形態によっても、以上の動作を経て得られた圃場8A及び圃場8Bの抽出作業情報テーブルR1,R2を用いれば、圃場8A及び圃場8Bで実施した農作業の日報作成や農作業計画の立案等を行うことができる。
以上のように、本実施形態の作業情報抽出システム1cによっても、トラクタ4に保持された農作業の内容を、圃場毎に容易に抽出することができる。本実施形態においては、圃場で農作業を実施した時刻を指定するだけで、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
つまり、農作業を実施した位置(圃場の位置)は携帯端末3で管理され、実施した農作業の内容はトラクタ4で管理される。従って、作業者は、どの圃場でどのような作業を実施したかについて、作業中に記憶する必要も記録する必要もなくなり、農作業管理の負担を大きく低減することができる。また、農作業の記録における誤りが減少するので、圃場毎の農作業計画の管理負担を軽減することができる。
なお、トラクタ4に設けられた制御部41、作業情報取得部43、及び計時部42、携帯端末3に設けられた位置情報取得部31、情報処理端末7cに設けられた実績情報保存部71a、指定作業情報抽出部72c、及び作業場所格納部73は、CPUなどの演算回路や半導体記憶媒体を含んで構成されたマイクロコントローラ(集積回路)と、この集積回路を動作させるプログラムによって実現されている。
上述の実施形態と同様に、本実施形態においても、情報処理端末7cの実績情報保存部71a、指定作業情報抽出部72c、及び作業場所格納部73を、携帯端末3に設けて、図9に示す携帯端末30と同様の構成とすることもできる。
このように情報処理端末7cの構成を携帯端末30内に設けても、上述した動作と同様の動作を経て、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による作業情報抽出システム1dについて説明する。
第4実施形態による作業情報抽出システム1dは、第2実施形態と同様に、位置情報テーブル300と作業情報テーブル400を予め関連付けた(対応付けた)実績情報テーブル500を作成せずに、作業情報を抽出することができるようにしたものである。しかし、本実施形態における指定作業情報抽出部72dの構成及び動作が、第2実施形態における指定作業情報抽出部72bの構成及び動作とは異なるので、以下に説明する。
図15に示すように本実施形態による作業情報抽出システム1dのブロック図は、第2実施形態による作業情報抽出システム1bの構成とほぼ同様であるが、本実施形態における指定作業情報抽出部72dの構成及び動作が、第2実施形態における指定作業情報抽出部72bの構成及び動作とは異なる。
実績情報保存部71bは、図4に示す位置情報テーブル300と、図5に示す作業情報テーブル400とを、対応付けることなく別々に保存している。
指定作業情報抽出部72dは、図3に示す位置情報テーブル300と図5に示す作業情報テーブル400と指定された時刻(指定時刻)とに基づいて、位置取得時刻に対応付けられた作業機位置を取得して圃場を特定し、指定された指定時刻に対応する作業情報取得時刻での一連の作業情報を取得するものである。
詳しくは、指定作業情報抽出部72dは、情報処理端末7dのキーボードやマウスなどの入力装置によって指定時刻が入力されると、位置情報テーブル300を参照し、指定時刻に対応(一致)する位置取得時刻を抽出する。また、指定作業情報抽出部72dは、作業情報テーブル400を参照し、指定時刻に対応(一致)する作業情報取得時刻を検出する。その上で指定作業情報抽出部72dは、抽出した位置取得時刻及び作業情報取得時刻と位置情報テーブル300及び作業情報テーブル400とを照らし合わせて、位置取得時刻及び作業情報取得時刻に対応する作業機位置と作業情報とを抽出し、その上で指定作業情報抽出部72dは、作業情報と作業機位置とを関連付けて、抽出作業情報テーブルR1や抽出作業情報テーブルR2を作成する。
図12及び図16を参照しながら、本実施形態による作業情報抽出システム1dの動作について説明する。図16は、本実施形態による作業情報抽出システム1dの動作を説明するフローチャートである。
図16のフローチャートに示すステップS10〜S14の各動作は、図7に示す第1実施形態のフローチャートにおける同一符号のステップの動作とほぼ同様である。また、図16に示すステップS20の動作は、図11に示す第2実施形態のフローチャートにおけるステップS20の動作とほぼ同様であり、図16に示すステップS30,S32の動作は、図14に示す第3実施形態のフローチャートにおけるステップS30,S32の動作とほぼ同様である。従って、図16のフローチャートに示すステップS40の動作について、以下に説明する。
まずステップS30で、例えば、圃場8Aで作業を実施した時刻として、作業情報取得時刻「Apr 2 13:20:XX 2012」(指定時刻)が指定され、圃場8Bで作業を実施した時刻として、作業情報取得時刻「Apr 2 13:45:XX 2012」(指定時刻)が指定されたとする。ここでは、秒単位での指定は行わず、作業情報取得時刻を分単位で指定したため、作業情報取得時刻の秒を示す桁は、「XX」で表している。
図12を参照して、指定作業情報抽出部72dは、ステップS30での作業情報取得時刻(指定時刻)の指定を受けて、実績情報保存部71bが保存する図5の作業情報テーブル400を参照する。指定作業情報抽出部72dは、作業情報テーブル400において、圃場8Aで作業を実施した時刻である作業情報取得時刻「Apr 2 13:20:XX 2012」、つまり13時20分台の作業情報取得時刻に対応付けられた作業情報を検出する。この後、指定作業情報抽出部72cは、13時20分台の作業情報に限らず、検出された13時20分台の作業情報を含む一連の作業情報を作業情報テーブル400から抽出する。その上で指定作業情報抽出部72cは、位置情報テーブル300を参照して、抽出された一連の作業情報に対応する作業情報取得時刻に一致する位置取得時刻を検出し、検出した位置取得時刻に対応する作業機位置を取得する。これによって、指定作業情報抽出部72cは、該一連の作業情報に対応する作業機位置を取得して抽出作業情報テーブルR1を作成する。また、指定作業情報抽出部72dは、圃場8Bで作業を実施した時刻である作業情報取得時刻「Apr 2 13:45:XX 2012」、つまり13時45分台の作業情報取得時刻に基づいて、同様の方法で抽出作業情報テーブルR2を作成する(ステップS40:指定作業情報抽出工程)。
指定作業情報抽出部72dは、抽出作業情報テーブルR1及び抽出作業情報テーブルR2の作業機位置の作成後、作業場所格納部73の圃場マップを参照し、上述の第3実施形態で説明した図14のステップS32と同様の動作で、抽出作業情報テーブルR1の作業情報が圃場8Aのものであり、抽出作業情報テーブルR2の作業情報が圃場8Bのものであることを特定する(ステップS32)。
本実施形態によっても、以上の動作を経て得られた圃場8A及び圃場8Bの抽出作業情報テーブルR1,R2を用いれば、圃場8A及び圃場8Bで実施した農作業の日報作成や農作業計画の立案等を行うことができる。
以上のように、本実施形態の作業情報抽出システム1dによっても、トラクタ4に保持された農作業の内容を、圃場毎に容易に抽出することができる。本実施形態においては、圃場で農作業を実施した時刻を指定するだけで、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
つまり、農作業を実施した位置(圃場の位置)は携帯端末3で管理され、実施した農作業の内容はトラクタ4で管理される。従って、作業者は、どの圃場でどのような作業を実施したかについて、作業中に記憶する必要も記録する必要もなくなり、農作業管理の負担を大きく低減することができる。また、農作業の記録における誤りが減少するので、圃場毎の農作業計画の管理負担を軽減することができる。
なお、トラクタ4に設けられた制御部41、作業情報取得部43、及び計時部42、携帯端末3に設けられた位置情報取得部31、情報処理端末7cに設けられた実績情報保存部71b、指定作業情報抽出部72d、及び作業場所格納部73は、CPUなどの演算回路や半導体記憶媒体を含んで構成されたマイクロコントローラ(集積回路)と、この集積回路を動作させるプログラムによって実現されている。
上述の実施形態と同様に、本実施形態においても、情報処理端末7dの実績情報保存部71b、指定作業情報抽出部72d、及び作業場所格納部73を、携帯端末3に設けて、図9に示す携帯端末30と同様の構成とすることもできる。
このように情報処理端末7dの構成を携帯端末30内に設けても、上述した動作と同様の動作を経て、各圃場に対応する作業情報を容易かつ簡便に抽出することができる。
上述の各実施形態による作業情報抽出システム1a〜1dは、大規模農業の実現や農作業の効率向上などを目的として組織された、例えば営農集団とよばれるような専門的に農業を営む団体に適している。営農集団とは、個々の農家が個別に管理していた複数の圃場(田圃や畑など)を一括して管理し農作物を生産する団体である。
このように営農集団は、複数の圃場を管理して必要な農作業を適切に実施しなくてはならないが、管理対象として、例えば数百枚にのぼる圃場を有する営農集団も少なくない。そこで、多くの圃場を管理する営農集団は、特に綿密な農作業計画を立てて、農作業を実施している。
しかし、個々の農家に限らず営農集団にとっても、農作物の生産においては、施肥作業や農薬散布作業など農作業工程の数が多いだけでなく、各農作業工程が実施されるべき適切な時期が決まっている。従って、農作業の各工程を、数百枚にのぼる圃場の各々について、単に実施されたか否かだけでなく実施された時期まで管理することは、非常に煩雑であると共に、管理者である営農集団に多くの負担を要求する作業である。
従って、上述の各実施形態による作業情報抽出システム1a〜1dは、農作業の各工程を、数百枚にのぼる圃場の各々について、単に実施されたか否かだけでなく実施された時期まで管理するための業務管理用コンピュータシステム、及びその業務管理用コンピュータシステムを用いる農業事業者等に特に適している。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。農業機械で取得する作業情報は、上述した散布量等に限定されない。農業機械では、当該農業機械に取り付けられる作業装置の種類に対応して作業情報を取得すればよく、例えば、作業装置が収穫装置である場合には収穫量などを作業情報とすることができる。
1a〜1d 作業情報抽出システム
2 衛星測位システム
3 携帯端末
4 トラクタ
5 農家
6 農業管理センター
7a〜7d 情報処理端末
8(8A〜8D) 圃場
21 測位衛星
30 携帯端末
31 位置情報取得部
41 制御部
42 計時部
43 作業情報取得部
71a〜71d 実績情報保存部
72a〜72d 指定作業情報抽出部
73 作業場所格納部
90 走行車両(走行車体)
91 エンジン
92 変速装置
93 キャビン
94 運転席
95 3点リンク機構
96 PTO軸
97 肥料散布装置
300 位置情報テーブル
400 作業情報テーブル
500 実績情報テーブル
R1,R2 抽出作業情報テーブル

Claims (12)

  1. 農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置の取得時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得部と、
    前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報の取得時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得部と、
    前記位置情報取得部が取得した作業機位置と前記作業情報取得部が取得した作業情報とを、前記位置取得時刻及び作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存部と、
    指定された指定位置と前記実績情報保存部に保存された実績情報とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での作業情報とを抽出する指定作業情報抽出部と、を備えることを特徴とする作業情報抽出システム。
  2. 農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置を取得した時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得部と、
    前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得した時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得部と、
    前記位置情報取得部が取得した作業機位置及び位置取得時刻と、前記作業情報取得部が取得した作業情報及び作業情報取得時刻とを保存する実績情報保存部と、
    指定された指定位置と前記実績情報保存部に保存された作業機位置及び位置取得時刻とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での位置取得時刻を抽出し、前記抽出した位置取得時刻と前記実績情報保存部に保存された作業情報及び作業情報取得時刻とに基づいて、前記抽出した位置取得時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出すると共に、抽出した作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出部と、を備えることを特徴とする作業情報抽出システム。
  3. 前記農業機械が作業を行う作業場所の位置を示す作業場所マップを格納する作業場所格納部を備え、
    前記作業場所格納部は、前記作業場所マップ上で指定された位置を、前記指定された指定位置として前記指定作業情報抽出部に出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業情報抽出システム。
  4. 農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置を取得した時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得部と、
    前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得した時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得部と、
    前記位置情報取得部が取得した作業機位置と前記作業情報取得部が取得した作業情報とを、前記位置取得時刻及び作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存部と、
    指定された指定時刻と前記実績情報保存部に保存された実績情報とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻又は前記指定時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出し、抽出した位置取得時刻又は作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出部と、を備えることを特徴とする作業情報抽出システム。
  5. 農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置を取得した時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得部と、
    前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得した時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得部と、
    前記位置情報取得部が取得した作業機位置及び位置取得時刻と、前記作業情報取得部が取得した作業情報及び作業情報取得時刻とを保存する実績情報保存部と、
    指定された指定時刻と前記実績情報保存部に保存された作業機位置、位置取得時刻、作業情報、及び作業情報取得時刻とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻及び作業情報取得時刻を抽出すると共に、前記抽出した位置取得時刻での作業機位置及び作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出部と、を備えることを特徴とする作業情報抽出システム。
  6. 前記作業機位置が、衛星測位システムを用いて得られる位置であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の作業情報抽出システム。
  7. 前記位置取得時刻と前記作業情報取得時刻とが、前記衛星測位システムを基準として同期していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の作業情報抽出システム。
  8. 農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置の取得時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得工程と、
    前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報の取得時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得工程と、
    前記位置情報取得工程で取得した作業機位置と前記作業情報取得工程で取得した作業情報とを、前記位置取得時刻及び作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存工程と、
    指定された指定位置と前記実績情報保存工程で保存された実績情報とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での作業情報とを抽出する指定作業情報抽出工程と、を備えることを特徴とする作業情報抽出方法。
  9. 農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置を取得した時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得工程と、
    前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得した時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得工程と、
    前記位置情報取得工程で取得した作業機位置及び位置取得時刻と、前記作業情報取得工程で取得した作業情報及び作業情報取得時刻とを保存する実績情報保存工程と、
    指定された指定位置と前記実績情報保存工程で保存された作業機位置及び位置取得時刻とに基づいて、前記指定位置に対応する作業機位置と該作業機位置での位置取得時刻を抽出し、前記抽出した位置取得時刻と前記実績情報保存工程で保存された作業情報及び作業情報取得時刻とに基づいて、前記抽出した位置取得時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出すると共に、抽出した作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出工程と、を備えることを特徴とする作業情報抽出方法。
  10. 前記農業機械が作業を行う作業場所の位置を示す作業場所マップを表示し、当該作業場所マップ上で示された圃場を前記指定位置として指定する圃場指定工程を備えていることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の作業情報抽出方法。
  11. 農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置を取得した時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得工程と、
    前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得した時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得工程と、
    前記位置情報取得工程で取得した作業機位置と前記作業情報取得工程で取得した作業情報とを、前記位置取得時刻及び作業情報取得時刻によって関連付けて実績情報として保存する実績情報保存工程と、
    指定された指定時刻と前記実績情報保存工程で保存された実績情報とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻又は前記指定時刻に対応する作業情報取得時刻を抽出し、抽出した位置取得時刻又は作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出工程と、を備えることを特徴とする作業情報抽出方法。
  12. 農業機械の位置を示す作業機位置を取得すると共に、前記作業機位置を取得した時刻である位置取得時刻を取得する位置情報取得工程と、
    前記農業機械が行った作業に関する作業情報を取得すると共に、前記作業情報を取得した時刻である作業情報取得時刻を取得する作業情報取得工程と、
    前記位置情報取得工程で取得した作業機位置及び位置取得時刻と、前記作業情報取得工程で取得した作業情報及び作業情報取得時刻とを保存する実績情報保存工程と、
    指定された指定時刻と前記実績情報保存工程で保存された作業機位置、位置取得時刻、作業情報及び作業情報取得時刻とに基づいて、前記指定時刻に対応する位置取得時刻及び作業情報取得時刻を抽出すると共に、前記抽出した位置取得時刻での作業機位置及び作業情報取得時刻での作業情報を抽出する指定作業情報抽出工程と、を備えることを特徴とする作業情報抽出方法。
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