JP2004139469A - ネットワーク型農業機械システム - Google Patents

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Ritsuko Kajioka
梶岡 律子
Shigeo Zanma
残間 茂雄
Taiji Mizukura
水倉 泰治
Wataru Nakagawa
中川 渉
Akiyoshi Hayashi
林 晃良
Toshihiro Koyama
小山 智弘
Kiyoteru Onishi
大西 清輝
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Abstract

【課題】異常状態が発生した場合、その状況を的確にサービス営業マンに伝えるネットワーク型農業機械システムを提供する。
【解決手段】センサ103a〜105aと、データ蓄積手段107と動作状態データをコンバイン100に機械識別情報を付加して送信する送信手段101と、位置情報取得手段102と、異常状態通報ボタン109をコンバイン100に設ける。コンバインの送信手段により、ネットワーク200を介してデータを受信する受信手段203と、データを機械識別情報によりデータベースに蓄積するデータ蓄積手段204を保守管理センター201に設ける。異常状態通報ボタンが押された場合に、蓄積している所定時間前までの動作状態データと共に異常状態通報データとして保守管理センターに送信する異常状態通報処理手段113をコンバインに備える。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、農業機械の運転状態データをネットワークを介して保守管理センターのデータベースに蓄積し、そのデータを様々に利用して、ネットワークを介して農業機械側にデータを送信することのできるネットワーク型農業機械システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、農業作業車の状態データを、ネットワークを介して送信してそのデータを様々に利用する作業用車両の管理システムが開発されている。
具体的には、例えば、特許文献1に示されるように、農業用、建築用の作業車両を一括して管理する作業車両の管理システムが開発されている。このような作業車両の管理システムにおいては、複数の作業車両によって効率よく作業を継続して行うため、作業車両で消費する資材を効率よく供給できるように、各作業車両の資材の量を入力し、その量に応じて作業継続時間を演算し表示できるようにすると共に、作業車両に供給する消費資材を保管する場所を一括して管理するようにシステム構成がなされる。
【0003】
このため、このような作業車両管理システムを利用することで、各作業車両に対して、各作業場へ補給チームを効率よく巡回させて、各作業車両が可及的に長時間にわたり作業を継続することができるようになる。また、各作業車両と、その作業車両の消費資材を保管する場所とを一括して管理するので、消費資材を効率よく供給でき、これにより、さらに、継続して長時間の作業が行えるようになる。
【0004】
また、長時間の作業を継続して行う場合において、必要とされる故障や異常が発生した場合に対する対策については、オペレータ(農業作業者)が車両上に備えられた保守サービスマニュアルを参照して対処することに替えて、例えば、特許文献2に示されるように、車両側にアクチュエータまたはセンサの異常状態を判定する判断手段と、アクチュエータまたはセンサの異常状態を検出したときにはホスト制御部に通信接続して修理方法のマニュアルデータを格納したデータベースを検索する検索手段と、検索結果を受信して表示する表示部を備えるようにしたシステムが知られている。
【特許文献1】
特開平11−243738号公報
【特許文献2】
特開2002−42196号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような農業用車両の管理システムを用いることにより、長時間の作業を行えるようになる。万一、作業中に異常が発生した場合には、運転席に設けられた液晶表示装置(LCDメータ)における警報表示およびエラーコード表示によって、オペレータが認識することができるが、その場合において、保守サービスマニュアル等を参照しても、オペレータ自身が異常状態に対して故障の修理を行うことなく、最終的には、その異常内容をサービス営業マンに伝えて、サービスマンにより修理を行ってもらうことになる。
【0006】
このような農業用機械による作業中において発生する異常状態は、1つの異常から複合的に異常が次々と発生するので、真の異常およびその原因がつかまえにくい。また、オペレータは農業機械の構造の知識を十分に持っておらず、発生した異常状態について、その異常状態の内容を、オペレータからサービス営業マンに伝言する際に、正確に情報が伝わらないという問題がある。
【0007】
また、このような長時間の農業用車両の運転作業は単調な作業となってしまう。例えば、農業用車両の作業機械であるコンバインで刈取作業を行う場合、オペレータ(農業作業者)は、一人でコンバインの運転席に座り、単調な操作を繰り返すことになる。一日中、刈取作業を続けていくことは、オペレータにとっては、一人で黙々と作業をする孤独感とストレスを感じることになり、長時間の作業を継続して続けられるようにするには、オペレータに対するメンタルケアが必要となる。
【0008】
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、農業機械の運転状態データをネットワークを介して受信しデータベースに蓄積し、そのデータを様々に利用することのできるネットワーク型農業機械システムにおいて、異常状態が発生した場合に、その状況を的確にサービス営業マンに伝えることのできる機能を備えたネットワーク型農業機械システムを提供することにある。さらには、オペレータが長時間の作業を継続して行えるような機能を備えたネットワーク型農業機械システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するため、本発明は下記の手段を講じた。
請求項1記載のネットワーク型農業機械システムは、農業機械の動作状態を検出するセンサ(103〜105)と、該センサにより検出した動作状態データを蓄積するデータ蓄積手段(107)と、該データ蓄積手段に蓄積された動作状態データを農業機械に固有の機械識別情報を付加して所定時間ごとに通信路を確立して送信する送信手段(101)と、農業機械の位置情報を取得する位置情報取得手段(102)と、農業作業者により操作されて農業機械の異常発生時を通報する異常状態通報ボタン(109)と、が農業機械(100)に設けられ、農業機械の前記送信手段により、ネットワーク(200)を介して送信された動作状態データを受信する受信手段(203)と、該受信手段より受信した動作状態データを前記機械識別情報により各農業機械毎に分類してデータベースに蓄積するデータ蓄積手段(204)と、が保守管理センター(201)に設けられ、更に、前記異常状態通報ボタンが押された場合に、前記送信制御手段を制御してデータ蓄積手段において蓄積している所定時間前までの動作状態データを前記位置情報および前記機械識別情報と共に異常状態通報データとして保守管理センターに送信する異常状態通報処理手段(113)が農業機械に備えられている。
【0010】
請求項2記載のネットワーク型農業機械システムは、請求項1に記載のネットワーク型農業機械システムにおいて、前記異常状態通報ボタンは、農業機械の運転席に設けられる運転状態表示装置の近傍に設けられることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載のネットワーク型農業機械システムは、請求項1又は請求項2に記載のネットワーク型農業機械システムにおいて、前記保守管理センターは、前記異常状態通報処理手段から異常状態通報データを受信した場合、位置情報に従って該当する修理サイトに動作状態データを転送する転送手段(203)を備えることを特徴とするネットワーク型農業機械システム。
【0012】
請求項4記載のネットワーク型農業機械システムは、請求項1乃至請求項3に記載のいずれかのネットワーク型農業機械システムにおいて 農業機械がコンバインであることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の態様】
以下、本発明をコンバインに適用した実施の態様について、図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の一実施例に係るネットワーク型農業機械システムのシステム構成を示すブロック図である。
【0014】
図1において、符号100は農業機械のコンバイン、符号101はインターネットプロトコルによる通信を行うインターネットシステムコントローラ、符号102は位置情報取得装置のGPS受信システム、符号103は農作業の機械要素を制御する第1コントローラ、104は農作業の機械要素を制御する第2コントローラ、符号105は農作業の機械要素を制御する第3コントローラ、符号106は運転席に設けられる表示ユニット、符号107は運転状態データを蓄積するデータ蓄積ユニット、符号108は運転状態データを指標データに変換する表示するメータユニット、符号109は緊急通報ボタンスイッチ、符号110は各要素の間の通信路を提供するシステムバス、符号111は音響装置の処理を行うサウンド処理ユニット、符号112は第4システムコントローラ、符号113は緊急事態においてデータ通信を行う異常通報処理部である。
【0015】
符号200はインターネットプロトコルによる通信網を提供する公衆通信網のネットワーク、符号201は保守管理センター、符号202はサービス営業マンが駐在する支社、符号203はシステムコントローラ、符号204は運転状態データを蓄積するデータベースユニット、符号205はシステムコントローラ、符号300はネットワークに接続される別の農業機械であるコンバインである。
【0016】
本発明にかかる実施例のネットワーク型農業機械システムにおいては、複数のコンバイン(100,300)と、保守管理センター201、サービス営業マンが駐在する支社202などが、インターネットプロトコルによるネットワーク200を介して相互に接続されてネットワークシステムを構成する。
このインターネットプロトコルによるネットワーク200は、必要に応じて、他のコンバイン、インターネット網に接続されている情報提供サイト(局地天気予報の情報提供サイト)など、他のシステム要素が接続されて、本発明の一実施例に係るネットワーク型農業機械システムが構成されるようなシステム構成としてもよい。
【0017】
このネットワーク型農業機械システムにおいて、基本的なシステム要素であるコンバイン100には、図1に示すように、インターネットシステムコントローラ101、位置情報取得装置のGPS受信システム102、コンバイン100の機械要素を制御する第1コントローラ103、第2コントローラ104、第3コントローラ105、運転席に設けられる表示ユニット106、運転状態データを蓄積するデータ蓄積ユニット107、運転状態データを指標データに変換する表示するメータユニット108、サウンド処理ユニット111、及び、第4(カラオケ)システムコントローラ112が設けられており、これらの要素がシステムバス110によって相互に結合されて、LANシステムを構成している。
【0018】
また、インターネットプロトコルによる通信を行うインターネットシステムコントローラ101には、緊急通報ボタンスイッチ109が接続されており、この緊急通報ボタンスイッチ109がオペレータにより操作されることで、インターネットシステムコントローラ101に設けられている異常通報処理部113が起動され、後述するように、緊急事態に対応して、異常発生時から所定時間前までのデータを収集して、それらのデータを位置情報および機械識別情報と共に異常状態通報データとして、インターネットプロトコルによる通信路を確立して保守管理センター201に送信するデータ通信を行う。
【0019】
コンバイン100の機械要素の各ユニットを制御する第1コントローラ103,第2コントローラ104,第3コントローラ105は、各場所のそれぞれのアクチュエータに制御信号を送出するシーケンサに接続されており、シーケンサから制御信号を送出して、それそれの作業ユニット(機械要素)を制御する。また、それぞれの作業ユニットには、動作確認のための各種のセンサ103a,104a,105aが設けられており、各センサ103a,104a,105aからの信号を受信して、正常に動作しているか否かの動作確認を行い、それに応じて制御信号を送出する。
【0020】
したがって、これらの第1コントローラ103,第2コントローラ104,第3コントローラ105においては各種センサ103a,104a,105aから検出される信号により、動作状態のデータが収集される。収集した動作状態データは、所定のタイミングでデータ蓄積ユニット107に送信される。そして、運転状態データがデータ蓄積ユニット107において蓄積される。
【0021】
運転状態データとしては、作業クラッチの入切動作データ、走行距離と作業クラッチの入切動作から作業時間・作業距離計算(面積)データ、タンクシグナルデータから刈取量計算データ、各回転数データ、脱穀(送塵弁・唐箕・CS)データ、各センサ(刈高さ・傾斜・オーガ・自扱データ)、各SWデータ(詰りSW、リミットSW、操作SW等)等がある。
データ蓄積ユニット107では、送信されてきた運転状態データが蓄積されるが、蓄積された運転状態データは、所定時間毎に蓄積した運転状態データをインターネットシステムコントローラ101に送出する。インターネットシステムコントローラ101では、データ蓄積ユニット107から送出されてきた運転状態データを、当該農業機械に固有の機械識別情報を付加して、インターネットプロトコルによる通信路を確立して保守管理センター201に送信する。
【0022】
保守管理センター201では、システムコントローラ203がコンバン100の側のインターネットシステムコントローラ101との間で、インターネットプロトコルによる通信路を確立しており、送信されてきた運転状態データ等のLANデ−タを受信する。受信したLANデータには、それぞれのコンバインに固有の機械識別情報が付加されており、データベースユニット204において、受信した運転状態データを機械識別情報により各コンバイン毎に分類して蓄積する。これらのデータ通信の制御は、保守管理センター201においては、システムコントローラ203が行う。また、データベースユニット204において、各コンバイン毎に分類して蓄積された動作状態データは、様々に加工されて利用される。
【0023】
また、コンバイン100には、その位置情報(経緯度情報)を取得するための位置情報取得装置であるGPS受信システム102が設けられて、システムバスに接続されており、必要に応じて、保守管理センター201に送出するデータ(運転状態データ、異常状態通報時の動作状態データ)にデータ送信時における位置情報を付加することができる。
【0024】
これにより、例えば、コンバイン100から所定時間毎に送られてくる運転状態データに付加された位置情報を利用することにより、コンバイン100の移動軌跡データを作成して利用することもできる。コンバインに固有の機械識別情報および位置情報を付加した運転状態データを送信することは、受信した動作状態データを解析することにより、それぞれのコンバイン100の状態を的確にかつ確実に把握できることになる。
【0025】
コンバイン100の異常状態の発生に対しては、農業作業者により操作されるコンバイン100の異常発生時を通報する異常状態通報ボタンスイッチ109が設けられている。異常状態の発生を確実に認識できるものは、実際にコンバイン100を操作して農作業を行っている農業作業者である。
農業作業者(オペレータ)が、機械の異常状態を感じて、異常状態通報ボタンスイッチ109を押すと、このスイッチ操作は、インターネットシステムコントローラ101に伝えられ、インターネットシステムコントローラ101に設けられた異常通報処理部113が起動される。異常通報処理部113は起動されると、インターネットシステムコントローラ101の中の通信処理部を制御して、インターネットプロトコルによる通信路を確立すると共に、データ蓄積ユニット107において蓄積されている所定時間前までの動作状態データを読み出すと共に、この動作状態データに位置情報および機械識別情報を付加して異常状態通報データとして保守管理センターに送信する。
【0026】
万一、データ蓄積ユニット107から運転状態データとして既に送信されて削除されて、運転状況データ(動作状態データ)が読み出せない場合には、第1コントローラ103,第2コントローラ104,第3コントローラ105に順にアクセスして、これらの第1コントローラ103,第2コントローラ104,第3コントローラ105に一時的に保持されている各種センサから検出されていた信号の各データを読み出して、動作状態データとして用いる。
【0027】
このネットワーク型農業機械システムにおいては、保守管理センター201のシステムコントローラ203が、コンバイン100から異常状態通報処理部113による異常状態通報データを受信した場合、異常状態通報データに含まれている位置情報に従って、サービス営業マンの駐在する最寄りの該当する修理サイト(サービス営業マンが駐在する支社202など)に、受信した動作状態データを転送する。これにより、異常状態の修理のための対応が直ちに開始される。
【0028】
異常状態の認知は、このネットワーク型農業機械システムにおいては、農業機械を操作する農業作業者が認知することを基本としているが、異常検出システムまたは診断システムを組み込むことにより、システムが自動的に検出するようにしてもよい。
異常状態が発生したことをコントローラで検出した場合、農業機械の動作状態を表示している表示ユニットに106に表示されるので、この表示状態を見ることで、異常状態を認知する。農業作業者は、表示ユニット106に異常状態が表示された場合に、異常状態通報ボタンスイッチ109を押すことになる。
【0029】
また、メータユニット108により表示される通常とは異なるメータ表示を、農業作業者が認知した場合において、異常状態通報ボタンスイッチ109を押すようにしてもよい。また、診断システムを設けて、自動的に異常を判定した場合において、自動的に異常状態通報ボタンスイッチ109を押した信号を送出するようにしてもよいが、確実なのは、オペレータによる異常状態通報ボタンスイッチ109の操作である。
【0030】
農業機械が正常に作動している場合においては、前述したように、農業作業者は、機械に対して同じ操作を繰り返すだけの操作となるので、一日中、単調な作業を繰り返すことになる。オペレータにとっては、一人で黙々と同じ操作を行って農作業をすることは、孤独感とストレスを感じることになり、長時間の作業を継続して続けることが苦痛となるので、このネットワーク型農業機械システムにおいては、農業機械のコンバイン100に、システム要素として、カラオケ機能を備え、農業作業者がカラオケを楽しめるようにしている。
【0031】
カラオケ機能を提供するため、ネットワーク型農業機械システムにおいて、保守管理センター201には、更に、第4システムコントローラ205が設けられる。第4システムコントローラ205は、農業機械の側からのカラオケ情報の送信要求に応じてカラオケ情報を送信する。
【0032】
カラオケ情報の送信データとしては、オペレータリクエストに対して、リクエスト曲が選定され、歌詞データ、音声データ、採点データ等が選択されて返送される。また、オペレータのリクエストに応じて、全国歌唱ランキング、利用曲トップランキング、新譜情報等も提供が可能とする。
また、コンバイン100の側には、これに対して、運転席に設けられるマイクロフォン及びスピーカを制御するためにサウンド処理ユニット111が設けられる。このマイクロフォン、スピーカ、サウンド処理ユニット111がカラオケ機能のための音響装置となる。
これらの音響装置は、表示ユニット106と共に用いられてカラオケシステムの制御処理が行われる。カラオケシステムの制御処理は、第4システムコントローラ112が主として行う。これらのシステム要素はシステムバス110により接続されて、システムに組み込まれる。
【0033】
なお、緊急事態に対応できるように、異常状態通報ボタン109は、コンバイン100の運転席に設けられる運転状態表示装置(表示ユニット106)の近傍に設けられる。また、カラオケ機能のための音響装置についても、当然ながら、オペレータが操作しやすいように運転席に設けられる。
【0034】
図2は、コンバイン100の運転席の概略を示す斜視図である。運転席には各種操作用のレバーやスイッチ類が設けられているが、本発明に関係して、異常状態通報ボタンスイッチおよびカラオケ機能のための音響装置、操作ユニットおよび表示ユニットが更に設けられる。異常状態通報ボタンスイッチは、運転席においてオペレータがいつでも操作でき、操作されたことが表示できるように、表示ランプを内蔵型しているボタンスイッチを用いる。図2においては、参照番号120としてその取り付け位置を示している。この取り付け位置は、コンバイン100の運転席に設けられる運転状態表示装置130の近傍に設けられる。カラオケ機能のための音響装置として左スピーカ141、右スピーカ142、およびマイクロフォン143が設けられている。操作ユニットおよび表示ユニットについては、運転状態表示装置130の液晶表示ユニットおよび操作スイッチ類が用いられる。
【0035】
図3は、異常状態通報ボタンスイッチが押された場合に起動される緊急通報処理の処理フローを示すフローチャートである。図を参照して説明する。異常状態通報ボタンスイッチが押された場合を割り込みにより検知すると、システムは、処理の制御を緊急通報処理に移して、緊急通報処理が開始される。緊急通報処理では、まず、コンバインの各機械要素を制御している各コントローラに停止信号を送出して、各コントローラの制御を停止させる(ステップS10)。
【0036】
次に、各コントローラが制御のためにそれぞれのアクチュエータに設けているセンサ103a,104a,105aから取得している状態データを収集し(ステップS11)。さらに、システム情報の日時情報、機械識別情報、そして、GPS受信システムの位置情報を取得する(ステップS12)。そして、次に、データ蓄積ユニット107をアクセスして、これまでに蓄積している動作状態データから、1時間前までのデータを読み出し(ステップS13)、読み出したデータを所定のフォーマットにして、異常状態通報データを作成する(ステップS14)。そして、インターネットプロトコルによる通信路を確立して保守管理センターにデータ送信を行う(ステップS15)。
【0037】
図4は、保守管理センターにおけるデータ受信処理を示すフローチャートである。保守管理センター201においては、それぞれのコンバイン100,300からデータを受信する(ステップS20)と、受信したデータが異常状態通報データであるか否かを判定する(ステップS21)。この判定は、それぞれのコンバイン100,300から所定時間毎に送信されてくる通常の運転状況データと、不定期の緊急時に送られてくる異常状態通報データとはフォーマットが異なるので、フォーマットの違いにより判定する。
【0038】
受信したデータが異常状態通報データではない場合には、受信したデータをデータベースユニットに蓄積して処理を終了する(ステップS24)。また、受信したデータが異常状態通報データである場合には、受信データに含まれている機械識別情報および位置情報により、これらをキーデータとして最寄りの修理サイトを検索し(ステップS22)、検索した修理サイトに動作状態データを送信する(ステップS23)。そして、受信したデータをデータベースユニットに蓄積して処理を終了する(ステップS24)。
【0039】
これにより、異常が発生したコンバイン100の修理に対応できるサービスマンが駐在している支社に、異常が発生した農業機械における異常発生時の動作状態データが送信されるので、その修理の対応が早急に手配される。このように、ネットワーク型農業機械システムにおいては、保守管理センター201のシステムコントローラ203が、異常状態通報データを受信した場合、異常状態通報データに含まれている位置情報に従って、サービス営業マンの駐在する最寄りの該当する修理サイト(サービス営業マンが駐在する支社202など)に、受信した動作状態データを転送するので、異常状態の修理のための対応が直ちに開始される。このため、従来のように、人の伝聞による状態の通報とは異なって、より的確なものとなり、迅速に対応できるようになる。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、上記構成により、異常が発生した場合に対しては、農業機械の異常発生を通報する異常状態通報ボタンが備えられており、オペレータにより異常状態通報ボタンが押された場合、異常状態通報処理手段が送信制御手段を制御して、データ蓄積手段において蓄積している異常発生時から所定時間前までの動作状態データを位置情報および機械識別情報と共に異常状態通報データとして保守管理センターに送信するので、異常状態の発生した状況を的確にサービス営業マンに伝えることができる。
【0041】
また、異常が発生した場合には、異常状態に対して速やかに対応できるようになる。サービス営業マンは、異常発生時から所定時間前までの動作状態データが、異常状態が発生した農業機械の機械識別情報およびその農業用車両の位置情報と共に、異常状態通報データとして送信されてくるので、農業機械の状況を的確に認識でき、従来のように伝言による不確実性を解消できる。
【0042】
さらに、このネットワーク型農業機械システムの実施例によれば、長時間作業に対する農業作業者のメンタルケアとして、いわゆるカラオケ機能が備えられることになり、運転状態など表示するシステムモニタ画面に歌詞等のカラオケ情報を表示できるようになる。そして、機械に備えられる音響装置を利用して、このようなカラオケ機能を利用することで、オペレータは単調作業を気分良く行うことができ、また、例えば、保守管理センターから提供されるカラオケ情報によって孤独感を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るネットワーク型農業機械システムのシステム構成を示すブロック図。
【図2】農業機械の運転席の概略を示す斜視図。
【図3】異常通報ボタンスイッチが押された場合に起動される緊急通報処理の処理フローを示すフローチャート。
【図4】保守管理センターにおけるデータ受信処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
100…農業機械(コンバイン)
101…送信手段(インターネットシステムコントローラ)
102…位置情報取得手段(GPS受信システム)
103…第1コントローラ     103a…センサ
104…第2コントローラ     104a…センサ
105…第3コントローラ     105a…センサ
106…表示ユニット       107…データ蓄積ユニット
108…メータユニット      109…緊急通報ボタンスイッチ
110…システムバス       111…サウンド処理ユニット
112…第4システムコントローラ 113…異常通報処理部
120…ボタンスイッチ      130…運転状態表示装置
141…左スピーカ        142…右スピーカ
143…マイクロフォン      200…ネットワーク
201…保守管理センター     202…支社・販売会社
203…送受・転送手段(システムコントローラ)
204…データ蓄積手段(データベースユニット)
205…第4コントローラ   300…コンバイン

Claims (4)

  1. 農業機械の動作状態を検出するセンサと、該センサにより検出した動作状態データを蓄積するデータ蓄積手段と、該データ蓄積手段に蓄積された動作状態データを農業機械に固有の機械識別情報を付加して所定時間ごとに通信路を確立して送信する送信手段と、農業機械の位置情報を取得する位置情報取得手段と、農業作業者により操作されて農業機械の異常発生時を通報する異常状態通報ボタンと、が農業機械に設けられ、
    農業機械の前記送信手段によりネットワークを介して送信された動作状態データを受信する受信手段と、該受信手段より受信した動作状態データを前記機械識別情報により各農業機械毎に分類してデータベースに蓄積するデータ蓄積手段と、が保守管理センターに設けられ、更に、
    前記異常状態通報ボタンが押された場合に、前記送信制御手段を制御してデータ蓄積手段において蓄積している所定時間前までの動作状態データを前記位置情報および前記機械識別情報と共に異常状態通報データとして保守管理センターに送信する異常状態通報処理手段が農業機械に備えられていることを特徴とするネットワーク型農業機械システム。
  2. 前記異常状態通報ボタンは、農業機械の運転席に設けられる運転状態表示装置の近傍に設けられることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク型農業機械システム。
  3. 前記保守管理センターは、前記異常状態通報処理手段から異常状態通報データを受信した場合、位置情報に従って該当する修理サイトに動作状態データを転送する転送手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネットワーク型農業機械システム。
  4. 農業機械がコンバインであることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のいずれかのネットワーク型農業機械システム。
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