JP2003099894A - 移動体情報管理装置 - Google Patents

移動体情報管理装置

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JP2003099894A
JP2003099894A JP2001288384A JP2001288384A JP2003099894A JP 2003099894 A JP2003099894 A JP 2003099894A JP 2001288384 A JP2001288384 A JP 2001288384A JP 2001288384 A JP2001288384 A JP 2001288384A JP 2003099894 A JP2003099894 A JP 2003099894A
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Masanari Togasaka
昌業 栂坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大掛かりな設備を設置したり管理を行なわず
に、移動体を移動ルートに沿って正しく移動させる。 【解決手段】 バス3a〜3nの移動ルートを特定する
上で必要な位置の入力は、最寄の電話回線2にパソコン
4a〜4nを接続すれば、どこからでも行なえる。管理
者側は少なくともWebサーバ1から提供される地図デ
ータ上で位置を入力できるパソコン4a〜4nがあれば
よい。しかも、複数のバス3a〜3nを保有する管理者
が、電話回線2を通じて共通のWebサーバ1にある地
図データを利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、移動体からの各種
情報の管理装置に関し、具体的にはバス,移動作業車,
ゴルフカート,現金輸送車などの移動体からの各種情報
を受け取る移動体情報管理装置に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】移動体の位置情報を管
理する装置としては、例えば特許第2894410号の
キャディカート管理装置が知られている。このキャディ
カート管理装置は、移動GPS受信機を搭載した移動可
能な複数のキャディカートすなわちゴルフカートと、固
定GPS受信機を備えた固定局を、電離層や大気層によ
る誤差要因や、セレクタブル・アベィラビィリティによ
る誤差がほぼ一様に分布する特定地域内のゴルフ場内に
設け、移動GPS受信機から測位データを伝送すると、
同時刻において固定局で算出した測位誤差により測位デ
ータを補正し、この補正した測位データに基づいて、各
ゴルフカートをヤード単位で完全に位置管理する、とい
うものである。 【0003】上記キャディカート管理装置の場合、移動
中の全てのゴルフカートを集中制御する制御手段と各ゴ
ルフカートとの間では、補正前および補正後の測位デー
タなどのやり取りが無線で行なわれているが、この無線
の占有帯域には限りがあるため、双方の間で無期限にデ
ータの伝送を行なうことはできない。 【0004】一方、ゴルフカートと同じ移動体でも、例
えばバスの場合には、主に高速道路を走行する長距離バ
スなどもあって、その移動範囲が飛躍的に広く、またタ
クシーなどに比べて公共性が高いことから、一つの会社
で保有する台数も多い。したがって、各車両とセンター
との間の通信手段としては、広範囲の高速通信が可能で
あり、しかもデータ容量に応じた課金が行なわれるパケ
ット通信を利用するのが望ましい。しかし、移動中の各
バスに搭載した各端末機が、一定時間毎に自分の位置を
測位データとしてセンターに送信すると、仮に数バイト
程度の情報量であってもパケット通信により課金が行な
われるとともに、1日に1台のバスからセンターに20
0〜300回ものデータを送り出さなければならず、バ
スの台数を多く抱える状況下でリアルタイムにデータの
送り出しを行なうと、通信コストが著しく上昇するとい
う問題を有していた。 【0005】こうした問題に対し、例えばGPS受信機
を備えたバスなどの移動体に、予定する移動ルートを前
もって記憶させておき、移動体の移動中にGPS受信機
から自身の位置を測位データとして刻々と計測すると共
に、自身の位置が移動ルートから大きく逸れた場合にの
み、そのときの測位データを異常情報としてセンターに
送り出す位置情報管理装置が、同一出願人により提案さ
れている。こうするとセンターは、移動体から何も情報
が送り出されていないときには、移動ルートに沿ってそ
の移動体が移動していると予測できる一方で、移動体か
ら異常情報が出されると、そこに含まれる測位データか
ら、既知の位置に設置された基地局からの位置情報をも
とに、移動体の正確な位置を知ることができる。したが
って、移動体は通常の移動ルートを外れたときにだけセ
ンターへの情報配信を行なえばよく、通信コストを著し
く削減できる。 【0006】しかし上記構成では、移動体であるバスや
ゴルフカートを管理する会社毎に、基地局を含むセンタ
ーを設置しなければならず、膨大な設備投資を必要とす
る。すなわち、センターでは移動体の移動ルートを特定
するプログラムや、全ての移動ルートおよびこの移動ル
ートを特定する際などに必要な地図データを随時更新し
て格納する必要があり、移動体を保有する管理者のコス
ト的な負担が大きいという問題を有していた。 【0007】本発明は、上記問題点を解決しようとする
もので、移動体を保有する管理者毎に、わざわざ大掛か
りな設備を設置したり管理を行なわなくても、移動体を
移動ルートに沿って正しく移動させることができる移動
体情報管理装置を提供することをその目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明における移動体情
報管理装置は、前記目的を達成するために、通信手段に
接続するサーバ装置と、このサーバ装置から配信された
移動ルートに沿って移動する移動体とを備え、前記サー
バ装置は、前記通信手段に接続する端末に地図データを
表示させる制御を行なうと共に、この地図データ上で前
記移動体が移動する位置の入力を促す地図データ表示制
御手段と、前記端末から前記通信手段を通じて送られる
各位置から、前記移動体の移動ルートを特定して記憶す
る移動ルート特定記憶手段とを備えて構成される。 【0009】この場合、端末を通信手段に接続すると、
サーバ装置の地図データ表示制御手段は、この端末に対
し地図データを表示させる制御を行なうと共に、地図デ
ータ上で移動体が移動する位置の入力を促す。ここで移
動ルートに沿った位置を端末から入力すると、その位置
が通信手段を通じてサーバ装置に送られ、移動ルート特
定記憶手段により移動体の移動ルートが特定および記憶
される。そして、記憶された移動ルートが移動体に配信
され、この移動ルートに沿って移動体が移動する。 【0010】移動体の移動ルートを特定する上で必要な
位置の入力は、最寄の通信手段に端末を接続すれば、ど
こからでも行なうことができる。管理者側は少なくとも
サーバ装置から提供される地図データ上で位置を入力で
きる端末があれば、この端末でわざわざ移動体の移動ル
ートを特定するプログラムを備えたり、全ての移動ルー
トや地図データを格納する必要もない。しかも、複数の
移動体を保有する管理者が、通信手段を通じて共通のサ
ーバ装置にある地図データを利用できるので、各管理者
毎に地図データを随時更新する必要がなく、地図データ
の管理がサーバ装置で一元的に行なえる。そのため、移
動体を保有する管理者毎に、わざわざ大掛かりな設備を
設置したり管理を行なわなくても、移動体を移動ルート
に沿って正しく移動させることができる。 【0011】 【発明の実施形態】以下、本発明における移動体情報管
理装置の一実施例について、添付図面を参照しながら説
明する。特に本実施例における移動体は、主に近距離の
都市部路線バス,例えば高速道路を利用した遠距離用の
高速・遠距離路線バス,定期観光バス,不定期観光バス
などを対象にしたバスである。 【0012】装置の概念的な構成を示す図1において、
1はインターネット上で地図情報などを提供する事業者
によって運用される管理装置としてのWebサーバで、
このWebサーバ1は通信手段としての電話回線2に適
宜接続される。また3a,3b,3c,…3nは、各管
理者が保有する複数台のバスで、このバス3a〜3nに
搭載された後述するバス搭載機器11が、前記電話回線2
に各々接続される。さらに、各管理者の例えばセンター
内に保有する端末装置としてのパーソナルコンピュータ
(以下、単にパソコンという)4a,4b,…4nも、
図示しないモデムなどを介して電話回線2に各々接続さ
れる。このパソコン4a〜4nは、主に管理者が自身の
保有するバス3a〜3nの移動ルートを、WWW(Worl
d Wide Web)上で展開されるインターネットのホームペ
ージを通じて入力するのに利用される。 【0013】図2は、移動体である各バス3a〜3nの
内部構成を示したものである。同図において、11はGP
S付き携帯情報端末に相当するバス搭載機器であり、こ
こには、バス搭載機器11の各部を制御する制御ボードな
どの制御部12の他に、電話回線2に接続するための通信
接続手段としての通信モデム13と、各部を操作する操作
手段としてのスイッチ14と、何らかの緊急事態が生じた
ときに、運転者(または車掌)が操作する緊急操作手段
としての緊急スイッチ15と、表示部としてのモニター16
が、各々制御部12に接続される。制御部12は、演算処理
手段としてのCPU17と、記憶手段としてのメモリ18
と、各部の検出手段としてのセンサ19と、制御部12に接
続する各部の負荷(図示せず)を通断電する通断電手段
としてのリレー20を内部に備えている。また、この制御
部12には、自身のバス3a〜3nの位置を検出する位置
検出手段としてのGPS(Global Positioning Syste
m:汎地球測位システム)受信機21を備えている。GP
S受信機21は、人工衛星22から発信される所定の周波数
の時刻信号波を受信するアンテナ23を備えており、内蔵
された時計回路と人工衛星22からの時刻信号波とを比較
して、ある時刻におけるバス3a〜3nの位置(経度,
緯度,高度)すなわち測位データをリアルタイムに検出
するようになっている。 【0014】制御部12はその他に、外部検出手段に相当
する各種のセンサ24から検出信号を取り込むI/O(入
出力)インターフェースボード25と、ハンディターミナ
ル26などの付属機器に接続するRS−232Cインター
フェースボード27と、前記通信モデム13を制御部12に接
続するモデム接続部28と、通信モデム13に直流電源電圧
を供給するDC/DCコンバータ29とを備えている。通
信モデム13は、電話回線2からアンテナ29を介して送ら
れる各種データをモデム接続部28から制御部12に送り出
すとともに、制御部12からモデム接続部28を通して送ら
れる各種情報をアンテナ29から電話回線2を介してWe
bサーバ1に送り出す機能を有する。さらに、この通信
モデム13には、音声入力手段としてのマイク30が接続さ
れており、例えば緊急時などにマイク30を通して音声で
最寄の営業所などに通報できるようになっている。 【0015】なお、本実施例ではバス搭載機器11を専用
機として各バス3a〜3nに搭載しているが、いわゆる
携帯電話などの汎用機器にGPS受信機21を接続したも
のでバス搭載機器11を構成してもよい。 【0016】次に、Webサーバ1の機能的な構成を図
3に基づき説明する。Webサーバ1は、前記電話回線
2に接続する通信・制御部35と、各バス3a〜3nを保
有する管理者の依頼アドレスや、各バス搭載機器11の端
末番号などをあらわして、バス3a〜3nおよびその管
理者を特定する車両データや、バス3a〜3nの全ての
移動ルートをあらわす路線データや、各バス3a〜3n
のそれまでの履歴をあらわした履歴データなどを格納す
るデータベース36を備えた業務アプリケーション実行手
段37と、Webサーバ1の事業者側で随時更新される位
置情報を含んだ地図データや、その地図データの中でバ
ス3a〜3nが移動可能なルートすなわち移動可能デー
タを格納するデータベース38を備えたマッピングアプリ
ケーション実行手段39と、通信・制御部35,業務アプリ
ケーション実行手段37およびマッピングアプリケーショ
ン実行手段39との間でデータの読出しおよび書込みを行
なうデータ読出し・書込み部40とを備えて構成される。 【0017】このなかで、通信・制御部35は、提携する
別のWebサーバ(図示せず)から、前記GPS受信機
21で受信した測位データを補正するための測位誤差デー
タを一定時間毎に取り込むGPS誤差補正部41を備えて
いる。ここで取り込まれる測位誤差データとは、予め測
量機などにより正確な経度,緯度,高度が測定された既
知の座標位置(真値)と、この座標位置に設置されたG
PS受信機からの測位データ(測定値)との差であり、
例えば特定のバス3aのGPS受信機21から測位データ
を含む異常情報が電話回線2を介してWebサーバ1に
送られると、このGPS受信機21からの測位データと同
じ時刻若しくは最も近傍の時刻における測位誤差に基づ
いて、GPS受信機21からの測位データを補正し、異常
情報を発したバス1の正確な位置を特定するように、G
PS誤差補正部41を構成している。また、業務アプリケ
ーション実行手段37とマッピングアプリケーション実行
手段39は互いに連携しており、入力手段42からの操作に
よって、各データベース36,38に格納された特定のデー
タの抽出および更新を行なったり、表示ディスプレイ43
による表示を行なったり、電話回線2を介して各バス3
a〜3nに予定する運行路線ルート(運行路線データ)
を配信することができるようになっている。 【0018】次に、各部のさらに詳細な機能構成を示す
図4のブロック図について説明する。先ずWebサーバ
1の内部構成から説明すると、51は、電話回線2に接続
するパソコン4a〜4nに対して、データベース38に記
憶される地図データをインターネットのホームページ上
で表示させる制御を行ない、移動体が移動する位置、す
なわちバス3a〜3nにあっては運行路線に沿った主な
位置(例えば停留所や交差点など)の入力を促す地図デ
ータ表示制御手段である。また52は、地図データの表示
制御時において、パソコン4a〜4nが入力した位置か
ら、データベース38に記憶される移動可能データを読み
出して、各位置を結ぶ最適な移動ルートすなわちバス3
a〜3nにあっては最適な路線データを検索して特定す
ると共に、各位置までの所要時間を算出してこれを路線
データの一部に含める路線データ特定手段である。そし
て、この路線データ特定手段52は、特定した各移動ルー
トすなわち路線データを、バス3a〜3nを保有する管
理者毎に振り分けて、全移動ルート記憶手段に相当する
全運行路線データ記憶手段53にそれぞれ記憶する。な
お、この全運行路線データ記憶手段53は、前記路線デー
タを格納するデータベース36の一部を構成する。 【0019】前記路線データには、どのバス3a〜3n
が何時運行されるのかを示す運行情報なども含まれてい
る。Webサーバ1は、全運行路線データ記憶手段75に
記憶される全ての運行路線データの中で、当日運行予定
のある路線データを運行情報を基に抽出し、これを運行
前の例えば早朝に、電話回線2を介して該当する各バス
3a〜3nに配信する運行路線データ配信手段54を備え
ている。電話回線2を介して配信された運行路線データ
は、バス3a〜3nのメモリ18、すなわち移動ルート記
憶手段に相当する運行路線データ記憶手段55に各々記憶
される。運行路線データは、何時どの場所にバス3a〜
3nがいるのかを示すものであり、例えば午前6:00に
A営業所を発車する予定で、そこから2分後にB停留場
を通過し、B停留場から1分後にC停留場に停車し、…
などの時間と位置が関連付けられたデータである。な
お、本実施例では電話回線2を通じて各バス3a〜3n
に運行路線データを誤りなく確実に配信させているが、
通信コストを極力下げたい場合は、運行路線データに変
更がない限り、データの送出しを行なわず、パソコン4
a〜4nを通じて運行情報の変更が行なわれたときにだ
け、該当するバス3a〜3nに対して変更した運行路線
データを送り出すように、運行路線データ配信手段54を
構成してもよい。 【0020】運行路線データ記憶手段55に記憶される運
行路線データは、バス3a〜3nのバス搭載機器11に備
えたモニター16に表示される。各バス3a〜3nに乗務
する運転手は、このモニター16の表示内容つまり運行路
線データに従って、バス3a〜3nを運行させる。各バ
ス3a〜3nには、GPS受信機21で得られた現在時刻
のバス1の位置を示す測位データと、同時刻における運
行路線データの位置とを比較し、測位データが運行路線
データの位置を中心とした許容エリアを外れていない場
合は、Webサーバ1に何も情報を送らず、測位データ
が運行路線データの位置を中心とした所定量の範囲の許
容エリアを外れているときにのみ、バス3a〜3nがエ
リア外にあることを含めて、その測位データを異常情報
としてWebサーバ1に自動的に送り出す異常情報送出
手段56を備えている。 【0021】Webサーバ1は、バス3a〜3nから何
も情報が送り出されていない場合には、全運行路線デー
タ記憶手段53に記憶される運行路線データに従ったバス
3a〜3nの位置を予測し、バス3a〜3nから異常情
報が送り出された場合には、この異常情報に含まれる測
位データを前記GPS誤差補正部41により補正して、こ
の補正データから正確なバス3a〜3nの位置を予測す
る移動体位置判断手段57を備えている。そして、ここで
判断された各バス3a〜3nの予想位置は、例えばその
バス3a〜3nを保有する管理者の各パソコン4a〜4
n毎に、インターネットのホームページを通じて表示す
ることができる。この表示制御は、Webサーバ1に備
えた予想位置表示制御手段58により行なわれる。必要な
らば、前記データベース38に格納された地図データを利
用して、地図上に各バス3a〜3nの予想位置を表示さ
せてもよい。こうして、バス3a〜3nから所定時間毎
にGPS受信機21で得られた測位データを送らなくて
も、バス3a〜3nが予定通り運行していないときにの
み、GPS受信機21からの測位データをWebサーバ1
に送り出せば、データに基づいて、Webサーバ1がバ
ス3a〜3nの位置をある程度正確に予測して、バス3
a〜3nを保有する管理者などにその旨をパソコン4a
〜4nを通じて知らせることができる。 【0022】また、バス1からの異常情報は手動でも送
り出すことができる。例えば、バス1の満員時には、例
えばスイッチ14を操作してその旨を操作入力すれば、異
常情報送出手段56はバス3a〜3nが満員であることの
異常情報を、Webサーバ1または管理者側のパソコン
4a〜4nに直接送り出す。バス3a〜3nを保有する
管理者は、インターネット上のホームページ若しくは直
接表示される異常情報に基づいて、同じ路線にバス3a
〜3nを増発するなどの必要な措置を講ずることができ
る。 【0023】また、事故や災害などに巻き込まれた場合
は、緊急スイッチ15を操作すると、各バス3a〜3nの
制御部12にある緊急情報送出手段60から、緊急情報が電
話回線3を介してWebサーバ1や管理者側のパソコン
4a〜4nに送り出される。これを受けて、Webサー
バ1や管理者側では何らかの緊急事態が発生したと判断
し、緊急情報を送出したバス3a〜3nに対し、測位
(位置)データの要求信号をWebサーバ1の位置デー
タ要求手段61より送出する。また、センサデータ要求手
段62も、バス3a〜3nの内部および周辺の状況を検出
するセンサ19,24からのセンサデータを取得するため
に、センサデータ要求信号を送出する。これにより、緊
急事態に陥ったバス3a〜3nからは、GPS受信機21
からの測位データと、センサ19,24からのセンサデータ
がWebサーバ1へ一定時間毎に自動的に送り出され、
それが緊急事態表示制御手段64により、インターネット
上のホームページで表示されるようになる。したがって
緊急事態に陥ったバス3a〜3nの管理者は、そのバス
3a〜3nの現在位置と、バス3a〜3nの内部および
周辺の状況をリアルタイムに把握することが可能にな
る。なお、こうした緊急事態の情報は、警備会社や警察
などでも同じに閲覧できるように構成してよい。 【0024】上記位置データ要求手段61およびセンサデ
ータ要求手段62は、別の目的で利用することもできる。
例えば、バス3a〜3nが全運行路線データ記憶手段53
に記憶される運行路線データ以外の場所を走行する場
合、パソコン4a〜4nからの入力に基づき、位置デー
タ要求手段61からの測位データ要求信号と、センサデー
タ要求手段62からのセンサデータ要求信号を、このバス
3a〜3nに送出する。これにより、移動中のバス3a
〜3nの正確な位置と状況を、インターネット上のホー
ムページを通じて管理者側で知ることができ、路線外を
走行するバス3a〜3nの自動監視が可能になる。 【0025】ところで、バス1が時間通りに運行できな
い最も多い理由は、交通渋滞による遅延である。そこで
Webサーバ1は、バス3a〜3nが運行する路線毎の
道路情報などを収集し、これを該当するバス3a〜3n
やパソコン4a〜4nに随時送り出す道路情報送出手段
65を備えている。走行中のバス3a〜3nおよびこれを
保有する管理者は、この道路情報を受け取って、例えば
別の道路に迂回するなどの対策を講ずることができる
し、管理者側ではバス3a〜3nが予定とおり運行して
いないとの異常情報が、交通渋滞に起因するものである
ことを道路情報送出手段65から判断することができる。 【0026】また、各バス3a〜3nに配信・記憶され
る運行路線データは、単にバス3a〜3nの時間と位置
に関する情報だけでなく、例えば急カーブやトンネルな
どの運行路線周辺の諸情報も含まれている。これによ
り、運行路線データ記憶手段55よりリアルタイムに運行
路線データを読み出して、バス3a〜3nが急カーブや
トンネルにさしかかるときには、前もって報知手段によ
り音声や表示などで乗客に注意を促すことが可能にな
る。 【0027】次に、上記構成について、図5および図6
のフローチャートを参照しながらその作用を説明する。
先ず、路線データを入力する手順について説明すると、
本装置を利用するに当たっては、予め各バス3a〜3n
の管理者に対応した依頼アドレスと、各バス3a〜3n
に搭載したバス搭載機器11の端末番号を、Webサーバ
1に登録する作業が行なわれる(図5のステップS1参
照)。この登録作業は、例えば電話回線2を通じて管理
者が保有するパソコン4a〜4nをWebサーバ1に接
続し、インターネットのホームページを通じてパソコン
4a〜4n上で表示される登録メニューから、管理者名
や各バス3a〜3nのバス搭載機器11の電話番号などを
入力する。これにより、Webサーバ1側では管理者名
に対応した固有の依頼アドレスと、各バス3a〜3nの
バス搭載機器11に対応した固有の端末番号を、車両デー
タとしてデータベース36に記憶すると共に、その依頼ア
ドレスと端末番号をパソコン4a〜4nに表示する。以
後、バス3a〜3nの管理者がパソコン4a〜4nによ
りWebサーバ1を呼出して、登録された依頼アドレス
を入力すれば、バス搭載機器11の変更,追加,削除など
を任意に行なうことができる。 【0028】ステップS2以降、個々の管理者は、電話
回線2を通じてWebサーバ1に自身の保有するバス3
a〜3nの運行予定を入力する。これは先ず、電話回線
2を通じて管理者が保有するパソコン4a〜4nをWe
bサーバ1に接続し、インターネットのホームページ上
で管理者名と依頼アドレスを入力する。この入力した登
録者名と依頼アドレスが、次のステップS3において、
データベース36に記憶された車両データの管理者名と依
頼アドレスに一致すれば、ステップS4以降の手順に移
行するが、双方の管理者名と依頼アドレスが一致しない
場合には、Webサーバ1は再入力を促す表示をパソコ
ン4a〜4nに行なわせる。これにより、登録者以外の
者が不正にアクセスすることを防止する。 【0029】パソコン4a〜4nから入力した管理者名
と依頼アドレスが、Webサーバ1に登録されている場
合は、次のステップS4において、Webサーバ1の地
図データ表示制御手段51が、パソコン4a〜4nからの
操作入力に従って所望の地図データをそのパソコン4a
〜4nに表示させると共に、運行路線に沿った主な位置
(例えば停留所や交差点など)の入力を促す。 【0030】図7は、パソコン4a〜4nに表示される
地図データの一例を示すものである。同図において、71
は駅、72は道路であり、位置の入力は道路72内に沿って
行なわれる。また必要に応じて、例えば広告の対象とな
る店舗73の位置なども、地図データ内に表示される。こ
こでは、位置74A〜74Dの4点が、パソコン4a〜4n
のマウス操作により順に入力された状態を示している。 【0031】Webサーバ1の路線データ特定手段52
は、各位置74A〜74Dが入力される毎に、地図データ上
で最適な路線データを検索して特定し、それを地図デー
タ上に表示する。具体的には、ステップS5で新たな位
置が地図データ上で入力されると、路線データ特定手段
52はデータベース38に記憶されるバス3a〜3nの移動
可能データを読み出し、バス3a〜3nが走行できる道
路72内に、その位置があるか否かを判断する(ステップ
S6)。もしバス3a〜3nが走行できない狭い道路72
や、道路72以外の例えば店舗73上に入力した位置の座標
がある場合は、そこにはバス3a〜3nを走行させるこ
とができないことをステップS7で表示し、その位置入
力をキャンセルして再入力を促す。これにより、地図デ
ータ内での正確な位置74A〜74Dの入力が行なえる。 【0032】一方、入力した位置が道路72内にあれば、
その位置(例えば符号74C)の入力を受付けて、直前に
入力を受付けた位置(例えば符号74B)との間を、バス
3a〜3nが走行できる道路72に沿った最短ルートで結
んで特定する。この最短ルートは、図7の符号75に示す
ように、パソコン4a〜4nに表示される地図データ上
に、それまで入力を受付けた位置の路線データとして重
畳されるので、管理者はその路線データを確認しながら
各位置74A〜74Dの入力作業を行なえる(ステップS
8)。なお、入力すべき位置が表示される地図データ内
に存在しない場合は、地図データの外側にある表示領域
変更ボタン76をクリックすれば、データベース38から別
の地図データを読み出して、これを表示させることがで
きる。 【0033】こうして、全ての位置74A〜74Dの入力が
終了したら、ステップS9において、パソコン4a〜4
nに表示される終了ボタン(図示せず)を入力操作(ク
リック)する。併せて必要ならば、管理者が保有するど
のバス3a〜3nが、この路線データに沿って何時運行
するのかを、対応する端末番号と時間の入力により、パ
ソコン4a〜4nからWebサーバ1に転送する。これ
により、路線データ特定手段52により特定された運行情
報を含む路線データが、バス3a〜3nを保有する管理
者の依頼アドレス毎に振り分けられて、Webサーバ1
の全運行路線データ記憶手段53に格納される。路線デー
タには、入力を受付けた各位置74A〜74Dの座標だけで
なく、算出された位置74A〜74D間の所要時間や距離な
ども含まれる。図8は、各位置74A〜74Dと所要時間と
の関係を示す路線データの一例である。特に所要時間
は、Webサーバ1に蓄積記憶された一日の交通量や信
号機の数の情報などを参照にして、時間帯毎に算出して
もよい。なお、路線データの変更や削除は、ここでは具
体的に説明しないが任意に可能である。 【0034】次に、図6のフローチャートに基づいて、
実際のバス3a〜3cの運行時における動作手順を説明
する。なお、ここではパソコン4aを所有する管理者の
バス3aが運行する際の動作を説明するが、他のバス3
b〜3nについても基本的には全く同じ動作である。 【0035】バス3aを運行するに際しては、前もって
運行予定の路線データ、すなわち運行路線データを、W
ebサーバ1からバス3aに配信する(ステップS2
1)。これは例えば、インターネットのホームページ上
でパソコン4aからWebサーバ1に配信時間を指定し
ておいてもよいし、パソコン4aからWebサーバ1に
配信を促す入力を行なったときにだけ、特定のバス3a
に対し運行路線データの配信を行なってもよい。配信さ
れた運行路線データは、バス3aの運行路線データ記憶
手段55に記憶される。 【0036】その後、この運行路線データ記憶手段55に
記憶された運行路線データは、バス3aのバス搭載機器
11に備えたモニター16に表示される。バス3aに乗務す
る運転手は、このモニター16の表示内容つまり運行路線
データに従って、バス3aの運行を開始する(ステップ
S22)。バス3aの運行中は、GPS受信機21により自
身の位置を測位データとしてリアルタイムに検出し、こ
の測位データが同時刻(同所要時間)における運行路線
データの位置からどの程度離脱しているのかを、異常情
報送出手段56で常時監視する(ステップS23)。このと
き、GPS受信機21で測定されるバス3aの位置が、同
時刻における運行路線データから所定量の範囲以上離脱
していない場合には、Webサーバ1側への通信コスト
を軽減するために、Webサーバ1に何も情報を送らな
い(ステップS24)。一方、GPS受信機21で測定され
るバス3aの位置が、同時刻における運行路線データか
ら所定量の範囲以上離脱している場合は、その時点での
測位データを異常情報としてWebサーバ1に自動的に
送り出す(ステップS25)。 【0037】Webサーバ1は、上記ステップS24のよ
うにバス3aから何も情報が送り出されていない場合に
は、全運行路線データ記憶手段53に記憶される運行路線
データに従ったバス3aの位置を予測するが、ステップ
S25のようにバス3aから異常情報が送り出された場合
には、この異常情報に含まれる測位データをGPS誤差
補正部41により補正し、この補正データから正確なバス
3aの位置を予測する。 【0038】またバス3a側でも、運行の時間管理を行
うために時間毎の測位データをメモリ18に記憶すると共
に、例えば渋滞などが発生して遅れが生じている場合に
は、必要に応じて現場の状況をあらわすルート情報をW
ebサーバ1へ随時送り出す。このとき、例えば位置74
Cまでの所要時間が渋滞で2分余計にかかった場合は、
その後の各位置の所要時間も2分ずつ遅れると予測され
るため、その旨をWebサーバに通知して、該当する路
線データの所要時間を修正すると共に、自身の運行路線
データの所要時間もそのように修正する。これにより、
一時的な遅れにより以後頻繁に異常情報がWebサーバ
1側に通知されることを防止できる(ステップS26)。 【0039】こうして、運行路線データに関する全ての
運行が終了したら、その旨をバス3aからWebサーバ
1に送信する。Webサーバ1側では、各運路線データ
毎の実際の運行状況を蓄積管理するすることができる。 【0040】以上のように本実施例によれば、通信手段
である電話回線2に接続するサーバ装置としてのWeb
サーバ1と、このWebサーバ1から配信された移動ル
ートに沿って移動する移動体としてのバス3a〜3nと
を備え、Webサーバ1は、電話回線2に接続する端末
としてのパソコン4a〜4nに地図データを表示させる
制御を行なうと共に、この地図データ上でバス3a〜3
nが移動する位置74A〜74Dの入力を促す地図データ表
示制御手段51と、パソコン4a〜4nから電話回線2を
通じて送られる各位置74A〜74Dから、バス3a〜3n
の移動ルートを特定して記憶する移動ルート特定記憶手
段(路線データ特定手段52および全運行路線データ記憶
手段53)とを備えて構成される。 【0041】この場合、パソコン4a〜4nを電話回線
2に接続すると、Webサーバ1の地図データ表示制御
手段51は、このパソコン4a〜4nに対し地図データを
表示させる制御を行なうと共に、地図データ上でバス3
a〜3nが移動する位置の入力を促す。ここで移動ルー
トに沿った位置74A〜74Dをパソコン4a〜4nから入
力すると、その位置が電話回線2を通じてWebサーバ
1に送られ、移動ルート特定記憶手段によりバス3a〜
3nの移動ルートが特定および記憶される。そして、記
憶された移動ルートがバス3a〜3nに配信され、この
移動ルートに沿ってバス3a〜3nが移動する。 【0042】バス3a〜3nの移動ルートを特定する上
で必要な位置74A〜74Dの入力は、最寄の電話回線2に
パソコン4a〜4nを接続すれば、どこからでも行なう
ことができる。管理者側は少なくともWebサーバ1か
ら提供される地図データ上で位置を入力できるパソコン
4a〜4nがあれば、このパソコン4a〜4nでわざわ
ざバス3a〜3nの移動ルートを特定するプログラムを
備えたり、全ての移動ルートや地図データを格納する必
要もない。しかも、複数のバス3a〜3nを保有する管
理者が、電話回線2を通じて共通のWebサーバ1にあ
る地図データを利用できるので、各管理者毎に地図デー
タを随時更新する必要がなく、地図データの管理がWe
bサーバ1で一元的に行なえる。そのため、バス3a〜
3nを保有する管理者毎に、わざわざ大掛かりな設備を
設置したり管理を行なわなくても、バス3a〜3nを移
動ルートに沿って正しく移動させることができる。 【0043】また本実施例における移動ルート特定記憶
手段は、パソコン4a〜4nから送られた位置が、移動
体であるバス3a〜3nの走行可能領域にあるか否かを
判断し、走行可能領域内になければ、その位置入力をキ
ャンセルして再入力を促すように構成している。こうす
ると、地図データ内でのバス3a〜3nの走行可能領域
にのみ、各位置の入力が行なえるようになり、移動ルー
トを正確に特定することが可能になる。 【0044】また移動ルート特定記憶手段は、パソコン
4a〜4nから送られた位置が走行可能領域内にあれ
ば、その位置の入力を受付けて、直前に入力を受付けた
位置との間を、バス3a〜3nが走行できる領域に沿っ
た最短ルートで結んで、移動ルートを特定するように構
成しているので、バス3a〜3nが走行できない領域に
移動ルートが特定されることがなく、より正確に移動ル
ートを特定することが可能になる。 【0045】また本実施例では、バス3a〜3nに自身
の位置を検知するGPS受信機21を搭載し、バス3a〜
3nは、GPS受信機21の検知結果が正常な範囲外にあ
るときにのみ、電話回線2を経由してWebサーバ1側
に異常情報を送り出す異常情報送出手段56を備えてい
る。 【0046】この場合、GPS受信機21からの検知結果
が正常な範囲内にある場合には、バス3a〜3nからW
ebサーバ1側に何も情報を送り出さない。Webサー
バ1は、バス3a〜3nのGPS受信機21における検知
結果が正常であると判断して、周辺の状況を予測する。
一方、GPS受信機21からの検知結果が正常な範囲を逸
脱している場合は、バス3a〜3nからWebサーバ1
側に異常情報が送出される。各バス3a〜3nの運行状
況を管理するWebサーバ1は、このバス3a〜3nか
らの異常情報に基づき、どのような異常が発生したのか
を正しく把握できる。 【0047】このように、本来の予測される検知結果と
異なる場合にのみ、バス3a〜3nからWebサーバ1
に異常情報としてのデータが送り出されるので、通信コ
ストの削減を図ることができる。また、バス3a〜3n
からWebサーバ1側に何も情報が送られなくても、W
ebサーバ1はそのバス3a〜3nの状況を予測できる
とともに、予測される検知結果の範囲を逸脱すると、バ
ス3a〜3nから異常情報が送られるので、各バス3a
〜3nの状況を正確に把握することができる。また、バ
ス3a〜3nから頻繁にデータを送信する必要がなく、
消費電力の低減を図ることができる。 【0048】また本実施例では、複数の移動体であるバ
ス3a〜3nと、このバス3a〜3nの各々と通信手段
である電話回線2によりデータのやり取りを行なって各
バス3a〜3nを集中制御するWebサーバ1とからな
り、各々のバス3a〜3nは、時間と場所を特定する予
定の移動ルートを運行路線データとして記憶する移動ル
ート記憶手段に相当する運行路線データ記憶手段55と、
この運行路線データ記憶手段55に記憶した運行路線デー
タどおりにバス3a〜3nが移動していない場合にの
み、Webサーバ1側に異常情報を送り出す異常情報送
出手段56とを備え、Webサーバ1は、全てのバス3a
〜3nの予定する移動ルートを全運行路線データとして
記憶する全移動ルート記憶手段に相当する全運行路線デ
ータ記憶手段53を備えている。 【0049】なお、ここでいう移動ルートとは、何時ど
の場所に移動体であるバス3a〜3nがいるのかを示す
時間と位置とを関連つけるデータであり、具体的にはバ
ス3a〜3nの停止地点とその停止時間や、バス3a〜
3nの通過地点とその通過時間などが記憶される。 【0050】運行路線データ記憶手段77に記憶した運行
路線データに従ってバス3a〜3nが移動する場合は、
バス3a〜3nからWebサーバ1側に何も情報を送り
出さない。Webサーバ1は、全運行路線データ記憶手
段53に記憶した路線データに従ってバス3a〜3nが移
動しているものと判断し、バス3a〜3nの位置と時間
を予測する。一方、バス3a〜3nが本来の運行路線デ
ータのルートから逸脱して、予定通り移動していない場
合は、このバス3a〜3nからWebサーバ1側に異常
情報が送出される。Webサーバ1は、このバス3a〜
3nからの異常情報に基づき、どのような異常が発生し
たのかを把握できる。 【0051】このように、本来の移動ルートである運行
路線データから逸れているときにのみ、このバス3a〜
3nからWebサーバ1に異常情報としてのデータが送
り出されるので、必要以外にWebサーバ1への通信を
行なわないことでデータ量を少なくし、通信コストの削
減を図ることができる。また、バス3a〜3nからWe
bサーバ1側に何も情報が送られなくても、Webサー
バ1側は各々のバス3a〜3nの位置と時間を予測でき
るとともに、予定する移動ルートから逸れるとバス3a
〜3nから異常情報が送られるので、各バス3a〜3n
の状況を正確に把握することができる。 【0052】また、本実施例では各バス3a〜3nの移
動ルートだけでなく、移動ルート周辺の諸情報も運行路
線データとして運行路線データ記憶手段56に予め記憶さ
せるのが好ましい。このようにすれば、運行路線データ
記憶手段56よりリアルタイムに運行路線データの諸情報
を読み出して、報知手段により音声や表示などで乗客に
注意を促すことができる。 【0053】さらに、単にバス3a〜3nの運行が本来
の移動ルートを逸れた時だけでなく、例えば乗員が満員
になった場合などの異常時にも、前記異常情報がWeb
サーバ1に送られるように構成するのが好ましい。この
場合、異常情報の送出は、例えばスイッチ14などの操作
手段を用いた手動操作によるものでもよい。 【0054】また本装置では、バス3a〜3nが緊急事
態に陥った際の対応も可能にしている。具体的には、各
バス3a〜3nには緊急操作手段としての緊急スイッチ
15が設けられ、この緊急スイッチ15を操作してWebサ
ーバ1に緊急情報を送出すると、Webサーバ1から該
当するバス3a〜3nに対し、測位(位置)データの要
求信号および/またはセンサデータの要求信号が送ら
れ、これを受信したバス3a〜3nからWebサーバ1
に対し、バス3a〜3nの現在位置を示す測位データ
と、バス3a〜3nの内部および周辺の状況を検出する
センサ19,24からのセンサデータが一定時間毎に自動的
に送り出されるようになっている。これによりWebサ
ーバ1は、緊急事態に陥ったバス3a〜3nの現在位置
と、バス3a〜3nの内部および周辺の状況をリアルタ
イムに把握することができる。 【0055】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、種々の変形実施が可能である。上記各実施
例においては、移動体としてバス1や現金輸送車90を例
に説明したが、それ以外の移動体、例えば現金輸送車
や、新聞配達用のバイクや、ゴルフ場内で移動するゴル
フカートや、各作業現場へ移動する生コンクリート車な
どの移動作業車にも適用できる。但し、移動ルートが不
確定な例えばタクシーなどの車両は、上記移動体情報管
理装置としての概念を適用しにくい。つまり、ここでの
移動体の情報管理装置は、決められた移動ルートに沿っ
て移動する移動体に着目してなされている。 【0056】また、通信手段としては、実施例にあるよ
うな電話回線以外のものを利用してもよい。さらに移動
ルートに関する位置入力を行なう端末を、移動体とは別
の場所ではなく移動体内に設けてもよい。さらに管理者
以外にも、図7に示すような地図データ上での移動ルー
トの表示機能だけを閲覧できるように開放することで、
例えば各地のバス3a〜3nの運行路線がどのようにな
っているのかを、必要に応じてインターネットのホーム
ページ上で自由に入手することが可能になる。 【0057】 【発明の効果】本発明における移動体情報管理装置は、
通信手段に接続するサーバ装置と、このサーバ装置から
配信された移動ルートに沿って移動する移動体とを備
え、前記サーバ装置は、前記通信手段に接続する端末に
地図データを表示させる制御を行なうと共に、この地図
データ上で前記移動体が移動する位置の入力を促す地図
データ表示制御手段と、前記端末から前記通信手段を通
じて送られる各位置から、前記移動体の移動ルートを特
定して記憶する移動ルート特定記憶手段とを備えて構成
され、移動体を保有する管理者毎に、わざわざ大掛かり
な設備を設置したり管理を行なわなくても、移動体を移
動ルートに沿って正しく移動させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す移動体情報管理装置の
全体構成をあらわした概略図である。 【図2】同上各バスに搭載される機器の構成をあらわし
たブロック図である。 【図3】同上Webサーバに搭載される機器の構成をあ
らわしたブロック図である。 【図4】同上各部の機能的な構成を示したブロック図で
ある。 【図5】同上路線データを入力する手順を示すフローチ
ャートである。 【図6】同上バスの運行時における動作手順を示すフロ
ーチャートである。 【図7】同上地図データの画面構成を説明するための図
である。 【図8】同上路線データに含まれる各位置と所要時間と
の関係を示す図である。 【符号の説明】 1 Webサーバ 2 電話回線(通信手段) 3a〜3n バス(移動体) 4a〜4n パーソナルコンピュータ(端末) 51 地図データ表示制御手段 52 路線データ特定手段(移動ルート特定記憶手段) 53 全運行路線データ記憶手段(移動ルート特定記憶手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09B 29/00 G09B 29/00 A Z H04Q 7/34 H04B 7/26 106A Fターム(参考) 2C032 HB22 HD03 5B075 KK07 KK13 KK33 KK37 ND06 ND20 ND22 ND23 PP03 PP13 PP30 PQ02 PQ13 PR03 UU14 UU16 5H180 AA06 AA07 AA16 BB05 BB15 CC12 EE02 EE08 FF05 FF07 FF12 FF13 FF22 FF25 FF27 FF35 FF38 5K067 AA41 BB36 EE02 EE10 EE16 FF23 HH23 JJ52 JJ56 KK13

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 通信手段に接続するサーバ装置と、この
    サーバ装置から配信された移動ルートに沿って移動する
    移動体とを備え、前記サーバ装置は、前記通信手段に接
    続する端末に地図データを表示させる制御を行なうと共
    に、この地図データ上で前記移動体が移動する位置の入
    力を促す地図データ表示制御手段と、前記端末から前記
    通信手段を通じて送られる各位置から、前記移動体の移
    動ルートを特定して記憶する移動ルート特定記憶手段と
    を備えたことを特徴とする移動体情報管理装置。
JP2001288384A 2001-09-21 2001-09-21 移動体情報管理装置 Pending JP2003099894A (ja)

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