JP2011164889A - バス路線評価支援システム、バス路線評価支援方法、バス路線評価支援プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】路線データをシステムに取込んで基礎情報を構築する路線データ管理手段40と、世代管理されている路線データを1つ選択し、路線評価プロジェクトを作成して任意の評価対象データを取り込むプロジェクト管理手段41と、地理情報システム上で路線データ、統計データ、及び地理データを重ね合わせて可視化し、路線ごとの評価対象データに影響する要因を統計データ、及び地理データをもとに集計・分析する現状分析支援手段42と、潜在需要の指標値をメッシュ単位で算出して可視化し、仮定の路線データを構築し、仮定の路線データに係る評価対象データに関する指標値を予測する路線再編支援手段43と、路線データ及び任意の評価対象データを蓄積するデータ蓄積手段44と、各手段を制御するCPU45と、を備えて構成されている。
【選択図】図9
Description
ここで、バス路線を評価する従来技術として特許文献1には、予め調査した利用者の動向に基づいて、人の集まる場所ごとに時間と発車台数を決めて運行エリアを運行する路線バスの運行方法および運行システムについて開示されている。また、特許文献2には、運行情報と路線情報とに基づいてバスの運行状況を把握し、自バス、先行バス又は後続バスのうち、少なくともいずれか一方のバスに対して運行変更の指示を行うバスの自動運行支援システムについて開示されている。
また、特許文献2に開示されている従来技術は、現在運行車両のバス車載情報を保有する運行情報データベースと、各運行路線の地図情報及び路線の混雑状況を保有する路線情報データベースとを用いて、バスの混雑度の平均化と運行間隔の適正化を図るものであり、必ずしも長期的な視野から見た路線の再編、ダイヤ改正に結びつくものではない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、路線再編・ダイヤ改正の意思決定を支援するシステマチックな路線評価手順(フレームワーク)を提供することにより、現状を踏まえた上での戦略的な路線再編・ダイヤ改正を実施し、バス利用者へのサービスの向上、バス事業者の収支改善の実現を支援するバス路線評価支援システムを提供することを目的とする。
本発明は外部システム等による業務と、本発明に係る商品評価/商品企画(バス路線評価支援システム)による業務が連携して行われる。即ち、外部システム等から路線データ(停留所情報、路線・系統情報、停留所並び情報)と、任意の評価対象データ(停留所や路線ごとの乗降者数や収支、停留所区間ごとの乗車密度など)を準備する。バス路線評価支援システムでは、準備した路線情報を路線データとしてシステムに取込み、基礎情報としての路線データを構築する。次に、世代管理されている路線データを1つ選択し、路線評価プロジェクトを作成する。作成した路線評価プロジェクトに任意の評価対象データを取込む。プロジェクト管理するのは、過去に実施した評価・分析結果を再現できるようにすることが目的である。そして、GIS上でバス路線情報、国勢調査データ(人口統計など)、公共施設分布、標高データを重ね合わせて可視化し、評価対象データに影響する要因を分析する。最後に、路線再編・ダイヤ改正後の評価対象データに関する指標値を算出して、外部システム等により路線再編・ダイヤ改正を実施する。これにより、バス利用者へのサービスの向上、バス事業者の収支改善の実現を支援することができる。
路線データ管理手段は、新規路線データ世代を作成する。もしくは、既存世代を親として新規路線データ世代を作成する。もしくは、不要となった路線データ世代を削除する。次に指定した路線データ世代に対し、停留所データを構築する。具体的には、中間ファイルからデータを取込むか、もしくは手動で登録する。指定した路線データ世代に対し、路線(系統)データを構築する。具体的には、中間ファイルからデータを取込むか、もしくは手動で登録する。また、路線(系統)データ構築の際には同時に停留所区間データを自動で構築する。これにより、路線世代ごとに複数の評価、分析のためのプロジェクトを作成し、個別に評価、分析することが可能となる。
プロジェクト管理手段は、路線データ世代を選択し、新規路線評価プロジェクトを作成する。もしくは、不要となった既存の路線評価プロジェクトを削除する。指定した路線評価プロジェクトに停留所に関する評価対象データを取込む。具体的には、中間ファイルから取込むか、もしくは手動で登録する。指定した路線評価プロジェクトに路線(系統)に関する評価対象データを取込む。具体的には、中間ファイルから取込むか、もしくは手動で登録する。指定した路線評価プロジェクトに停留所区間に関する評価対象データを取り込む。具体的には、中間ファイルから取込むか、もしくは手動で登録する。これにより、最新のデータに基づいた新規路線評価プロジェクトを作成することができる。
現状分析支援手段は、プロジェクト管理機能で作成した路線評価プロジェクトを開き、国勢調査データ、施設データ、傾斜角データ、停留所データ、路線(系統)データのGIS上での表示ON/OFF、シンボル設定を任意に調整する。また、道路ネットワークデータと停留所位置情報を用いて商圏分析し、停留所徒歩圏内エリアを表示する。また、評価対象データ(停留所に関するもの、路線(系統)に関するもの)と他データ(徒歩圏内エリアの人口、施設数、平均傾斜角、etc)の相関性を分析する。具体的には、縦軸に評価対象データ、横軸に他データとした散布図と近似直線、および帳票をExcel形式で出力する。これにより、現状の停留所が適正な位置に配置されているかを判断することができ、且つ施設数と停留所との関連性を確認することができる。
路線再編支援手段は、プロジェクト管理手段で作成した路線評価プロジェクトを開き、現状分析支援手段で明らかになった評価対象データと関連のある任意のデータ(周辺人口、周辺施設数、周辺平均傾斜など)を複数選択する。選択された各データを任意の複数段階でランク付けし、メッシュごとにその総和を求めて可視化する。そして、新規路線(停留所位置の並び情報)を登録し、登録した停留所の徒歩圏内エリアのデータ(周辺人口、周辺施設数)、および既存の評価対象データから、最小二乗法を用いて新規路線の評価対象データ値を予測する。そして、既存路線の停留所位置の並び情報を再編する。再編した停留所の徒歩圏内エリアのデータ(周辺人口、周辺施設数、周辺平均傾斜)、および既存の評価対象データから、最小二乗法を用いて再編路線の評価対象データ値を予測する。これにより、統計データ、周辺施設数、周辺平均傾斜をもとにエリアをランク付けして可視化することができる。また、相関性のある統計データ、地理データをもとに、路線の計画段階で運用データを予測することができる。
請求項1と同様の作用効果を奏する。
請求項7は、請求項6に記載のバス路線評価支援方法をコンピュータが制御可能にプログラミングしたことを特徴とする。
本発明のバス路線評価支援方法をコンピュータが制御可能なOSに従ってプログラミングすることにより、そのOSを備えたコンピュータであれば同じ処理方法により制御することができる。
請求項8は、請求項7に記載のバス路線評価支援プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする。
バス路線評価支援プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録媒体に記録することにより、この記録媒体を持ち運ぶことにより何処でもプログラムを稼動することができる。
また、路線データ管理手段により、路線世代ごとに複数の評価、分析のためのプロジェクトを作成し、個別に評価、分析することが可能となる。
また、プロジェクト管理手段により、最新のデータに基づいた新規路線評価プロジェクトを作成することができる。
また、現状分析支援手段により、現状の停留所が適正な位置に配置されているかを判断することができ、且つ周辺人口や周辺施設数および周辺傾斜角と停留所との関連性を確認することができる。
また、路線再編支援手段により、統計データ、周辺施設数、平均傾斜をもとにエリアをランク付けして可視化することができる。また、相関性のある統計データ、地理データをもとに、路線の計画段階で運用データを予測する事ができる。
本発明のバス路線評価支援システムは、バス路線・ダイヤの改善サイクルをサポートするものである。即ち、統計データ、地理データ、バス運用データによりバス路線を視覚的、定量的に把握し、ダイヤ担当者による効果的なダイヤ改正・路線再編をサポートする。基本コンセプトは、ダイヤ改正・路線再編の意思決定のための支援ツールを提供する。
本発明は外部システム等による業務と、本発明に係るバス路線評価支援システムによる業務が連携して行われる。即ち、外部システム等から路線データ(停留所情報、路線・系統情報、停留所並び情報)と、任意の評価対象データ(路線ごとの乗降者数や収支)を準備する。バス路線評価支援システムでは、準備した路線情報を路線データとしてシステムに取込んで基礎情報を構築する。次に、世代管理されている路線データを1つ選択し、路線評価プロジェクトを作成する。作成した路線評価プロジェクトに任意の評価対象データを取込む。プロジェクト管理するのは、過去に実施した評価・分析結果を再現できるようにすることが目的である。そして、GIS上でバス路線情報、国勢調査データ(人口統計など)、公共施設分布、標高データを重ね合わせて可視化し、評価対象データに影響する要因を分析する。最後に、路線再編・ダイヤ改正後の評価対象データに関する指標値を算出して、外部システム等により路線再編・ダイヤ改正を実施する。これにより、バス利用者へのサービスの向上、バス事業者の収支改善の実現を支援することができる。
即ち、路線データ管理手段40は、新規路線データ世代を作成する。もしくは、既存世代を親として新規路線データ世代を作成する。もしくは、不要となった既存の路線データ世代を削除する。次に指定した路線データ世代に対し、停留所データを構築する。具体的には、中間ファイルからデータを取込むか、もしくは手動で登録する。指定した路線データ世代に対し、路線(系統)データを構築する。具体的には、中間ファイルからデータを取込むか、もしくは手動で登録する。また、路線(系統)データ構築の際には同時に停留所区間データを自動で構築する。これにより、路線世代ごとに複数の評価、分析のためのプロジェクトを作成し、個別に評価、分析することが可能となる。
即ち、プロジェクト管理手段41は、路線データ世代を選択し、新規路線評価プロジェクトを作成し、既存の路線評価プロジェクトを削除する。指定した路線評価プロジェクトに停留所に関する評価対象データを取込む。具体的には、中間ファイルから取込むか、もしくは手動で登録する。指定した路線評価プロジェクトに路線(系統)に関する評価対象データを取込む。具体的には、中間ファイルから取込むか、もしくは手動で登録する。指定した路線評価プロジェクトに停留所区間に関する評価対象データを取込む。具体的には、中間ファイルから取込むか、もしくは手動で登録する。これにより、最新のデータに基づいた新規路線評価プロジェクトを作成することができる。
即ち、現状分析支援手段42は、プロジェクト管理機能で作成した路線評価プロジェクトを開き、国勢調査データ、施設データ、傾斜角データ、停留所データ、路線(系統)データのGIS上での表示ON/OFF、シンボル設定を任意に調整する。また、道路ネットワークデータと停留所位置情報を用いて商圏分析し、停留所徒歩圏内エリアを表示する。評価対象データ(停留所に関するもの、路線(系統)に関するもの)と他データ(徒歩圏内エリアの人口、施設数、平均傾斜、etc)の相関性を分析する。具体的には、縦軸に評価対象データ、横軸に他データとした散布図と近似直線、および帳票をExcel形式で出力する。これにより、現状の停留所が適正な位置に配置されているかを判断することができ、且つ施設数と停留所との関連性を確認することができる。
即ち、路線再編支援手段43は、プロジェクト管理手段41で作成した路線評価プロジェクトを開き、現状分析支援手段42で明らかになった評価対象データと関連のある任意のデータ(周辺人口、周辺施設数、周辺平均傾斜など)を複数選択する。選択された各データを任意の複数段階でランク付けし、メッシュごとにその総和を求めて可視化する。そして、新規路線(停留所位置の並び情報)を登録し、登録した停留所の徒歩圏内エリアのデータ(周辺人口、周辺施設数、周辺平均傾斜)、および既存の評価対象データから、最小二乗法を用いて新規路線の評価対象データ値を予測する。既存路線の停留所位置の並び情報を再編する。再編した停留所の徒歩圏内エリアのデータ(周辺人口、周辺施設数、周辺平均傾斜)、および既存の評価対象データから、最小二乗法を用いて再編路線の評価対象データ値を予測する。これにより、統計データ、周辺施設数、周辺平均傾斜をもとにエリアをランク付けして可視化することができる。また、相関性のある統計データ、地理データをもとに、路線の計画段階で運用データを予測する事ができる。
(S1):外部システムによる業務として、路線データ、評価対象データを準備する。これは、路線データ(停留所情報、路線・系統情報、停留所並び情報)を準備する。任意の評価対象データ(路線ごとの乗降者数や収支)を準備する。
(S2):バス路線評価支援システムによる業務として、路線データを管理する。これは、準備した路線情報を路線データとしてシステムに取込み、基礎情報としての路線データを構築して、路線データは世代管理する。
(S3):路線評価プロジェクトを管理する。これは、世代管理されている路線データを1つ選択し、路線評価プロジェクトを作成する。作成した路線評価プロジェクトに任意の評価対象データ(路線ごとの乗降者数や収支)を取込む。プロジェクト管理するのは、過去に実施した評価・分析結果を再現できるようにすることが目的である。
(S4):現状を評価・分析する。これは、GIS上でバス路線情報、国勢調査データ(人口統計など)、公共施設分布、標高データ(平均傾斜)を重ね合わせて可視化する。そして評価対象データ(路線ごとのバス利用者数や収支)に影響する要因を分析する。
(S5):路線再編を検討する。これは、路線再編・ダイヤ改正後の評価対象データに関する指標値を算出する。
(S6):外部システムによる業務として、路線再編・ダイヤ改正を実施する。
路線データ管理機能67は、路線データをシステムに取込み、基礎情報としての路線データを構築する。路線データは世代管理する。プロジェクト管理機能68は、世代管理されている路線データを1つ選択し、路線評価プロジェクト(路線データと評価対象データをセットとした作業単位)を作成する。作成した路線評価プロジェクトに任意の評価対象データ(路線ごとの乗降者数や収支)を取込む。現状分析支援機能69は、GIS上で路線データ、統計データ、地理データを重ね合わせて可視化する。評価対象データ(路線ごとのバス利用者数や収支)に影響する要因を統計データ、地理データをもとに集計・分析する。路線再編支援機能70は、潜在需要の指標値をメッシュ単位で算出し、可視化する。そして、仮定の路線データを構築し、その評価対象データに関する指標値を予測する。
(S10):新規路線データ世代を作成する。これは、新規路線データ世代を作成する。もしくは、既存世代を親として新規路線データ世代を作成する。
(S11):既存路線データ世代を削除する。これは、不要となった路線データ世代を削除する。
(S12):指定した世代に停留所データを構築する。これは、指定した路線データ世代に対し、停留所データを構築する。具体的には、中間ファイルからデータを取込む、もしくは手動で登録する。
(S13):指定した世代に路線(系統)データを構築する。これは、指定した路線データ世代に対し、路線(系統)データを構築する。具体的には、中間ファイルからデータを取込む、もしくは手動で登録する。また、路線(系統)データ構築の際には同時に停留所区間データを自動で構築する。
(S20):新規プロジェクトを作成する。これは、路線データ世代を選択し、新規路線評価プロジェクトを作成する。
(S21):既存プロジェクトを削除する。これは、既存の路線評価プロジェクトを削除する。
(S22):停留所に関する評価対象データを構築する。これは、指定した路線評価プロジェクトに停留所に関する評価対象データを取込む。具体的には、中間ファイルから取込む、もしくは手動で登録する。
(S23):路線(系統)に関する評価対象データを構築する。これは、指定した路線評価プロジェクトに路線(系統)に関する評価対象データを取込む。具体的には、中間ファイルから取込む、もしくは手動で登録する。
(S24):停留所区間に関する評価対象データを構築する。これは、指定した路線評価プロジェクトに停留所区間に関する評価対象データを取込む。具体的には、中間ファイルから取込む、もしくは手動で登録する。
(S30):プロジェクトを開く。これは、プロジェクト管理機能で作成した路線評価プロジェクトを開く。
(S31):各種データの表示を調整する。これは、国勢調査データ、施設データ、傾斜角データ、停留所データ、路線(系統)データのGIS上での表示ON/OFF、シンボル設定を任意に調整する。
(S32):停留所徒歩圏内エリアを表示する。これは、道路ネットワークデータと停留所位置情報を用いて商圏分析し、停留所徒歩圏内エリアを表示する。もしくは、停留所を中心とする円を描き、停留所徒歩圏内エリアとして表示する。
(S33):評価対象データと他データとの相関性を分析する。これは、評価対象データ(停留所に関するもの、路線(系統)に関するもの)と他データ(徒歩圏内エリアの人口、施設数、平均傾斜角、etc)の相関性を分析する。具体的には、縦軸に評価対象データ、横軸に他データとした散布図と近似直線、および帳票をExcel形式で出力する。
(S40):プロジェクトを開く。これは、プロジェクト管理機能で作成した路線評価プロジェクトを開く。
(S41):潜在需要の指標値をメッシュ単位で可視化する。これは、現状分析支援機能で明らかになった評価対象データと関連のある任意のデータ(周辺人口、周辺施設数など)を複数選択する。選択された各データを任意の複数段階でランク付けし、メッシュごとにその総和を求めて可視化する。
(S42):登録した新規路線の評価対象データ値を予測する。これは、新規路線(停留所位置の並び情報)を登録する。登録した停留所の徒歩圏内エリアのデータ(周辺人口、周辺施設数、周辺平均傾斜)、および既存の評価対象データから、最小二乗法を用いて新規路線の評価対象データ値を予測する。
(S43):再編した路線の評価対象データ値を予測する。これは、既存路線の停留所位置の並び情報を再編する。再編した停留所の徒歩圏内エリアのデータ(周辺人口、周辺施設数、周辺平均傾斜)、および既存の評価対象データから、最小二乗法を用いて再編路線の評価対象データ値を予測する。
Claims (8)
- 定量的にバス路線を評価し、該評価結果に基づいて路線再編、及び/又は、ダイヤ改正の意思決定を支援するバス路線評価支援システムであって、
停留所情報、路線・系統情報、停留所並び情報を含む路線データをシステムに取込んで基礎情報を構築する路線データ管理手段と、
世代管理されている路線データを1つ選択し、前記路線データ、路線ごとの乗降者数、及び収支を表す評価対象データをセットとした作業単位である路線評価プロジェクトを作成し、作成した前記路線評価プロジェクトに任意の前記評価対象データを取り込むプロジェクト管理手段と、
地理情報システム上で前記路線データ、統計データ、及び地理データを重ね合わせて可視化し、路線ごとの前記評価対象データに影響する要因を前記統計データ、及び前記地理データをもとに集計・分析する現状分析支援手段と、
潜在需要の指標値をメッシュ単位で算出して可視化することにより、仮定の路線データを構築し、該仮定の路線データに係る評価対象データに関する指標値を予測する路線再編支援手段と、
前記路線データ及び任意の前記評価対象データを蓄積するデータ蓄積手段と、
前記各手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするバス路線評価支援システム。 - 前記路線データ管理手段は、新規路線データ世代の作成、又は既存世代を親として新規路線データを作成する新規路線データ世代作成手段と、不要となった前記既存世代に係る路線データ世代を削除する既存路線データ世代削除手段と、指定した路線データ世代に対して前記停留所情報を構築する停留所情報構築手段と、指定した路線データ世代に対して前記路線データを構築する路線データ構築手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のバス路線評価支援システム。
- 前記プロジェクト管理手段は、前記路線データ世代を選択し、新規路線評価プロジェクトを作成する新規プロジェクト作成手段と、既存の路線評価プロジェクトを削除する既存プロジェクト削除手段と、指定した前記路線評価プロジェクトに停留所に関する評価対象データを取り込む停留所評価対象データ構築手段と、指定した前記路線評価プロジェクトに路線に関する評価対象データを取り込む路線評価対象データ構築手段と、指定した前記路線評価プロジェクトに停留所区間に関する評価対象データを取り込む停留所区間評価対象データ構築手段と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のバス路線評価支援システム。
- 前記現状分析支援手段は、前記プロジェクト管理手段により作成された前記路線評価プロジェクトを入力する路線評価プロジェクト入力手段と、国勢調査データ、施設データ、傾斜角データ、停留所データ、及び路線データの前記地理情報システム上での表示のON/OFF、及びシンボル設定を任意に調整するデータ表示調整手段と、道路ネットワークデータ及び停留所位置情報を用いて商圏分析して停留所徒歩圏内エリアを表示する停留所徒歩圏エリア表示手段と、前記評価対象データと他のデータとの相関性を分析する相関性分析手段と、を備えていることを特徴とする請求項1又は3に記載のバス路線評価支援システム。
- 前記路線再編支援手段は、前記プロジェクト管理手段により作成された前記路線評価プロジェクトを入力する路線評価プロジェクト入力手段と、前記現状分析支援手段により明らかになった評価対象データと関連のある任意のデータを複数選択し、選択された各データを任意の複数段階でランク付けして、メッシュごとに前記ランク値の総和を求めて可視化する指標値可視化手段と、新規路線を登録し、該登録した停留所の徒歩圏内エリアのデータ、及び既存の評価対象データから新規路線の評価対象データ値を予測する新規路線評価対象データ予測手段と、既存路線の停留所位置の並び情報を再編し、該再編した停留所の徒歩圏内エリアのデータ、及び既存の評価対象データから再編路線の評価対象データ値を予測する既存路線評価対象データ予測手段と、を備えていることを特徴とする請求項1、3又は4に記載のバス路線評価支援システム。
- 定量的にバス路線を評価し、該評価結果に基づいて路線再編、及び/又はダイヤ改正の意思決定を支援するバス路線評価支援方法であって、
路線データ管理手段が、停留所情報、路線・系統情報、停留所並び情報を含む路線データをシステムに取込んで基礎情報を構築するステップと、
プロジェクト管理手段が、世代管理されている路線データを1つ選択し、前記路線データ、路線ごとの乗降者数、及び収支を表す評価対象データをセットとした作業単位である路線評価プロジェクトを作成し、作成した前記路線評価プロジェクトに任意の前記評価対象データを取り込むステップと、
現状分析支援手段が、地理情報システム上で前記路線データ、統計データ、及び地理データを重ね合わせて可視化し、路線ごとの前記評価対象データに影響する要因を前記統計データ、及び前記地理データをもとに集計・分析するステップと、
路線再編支援手段が、潜在需要の指標値をメッシュ単位で算出して可視化することにより、仮定の路線データを構築し、該仮定の路線データに係る評価対象データに関する指標値を予測するステップと、
データ蓄積手段が、前記路線データ及び任意の前記評価対象データを蓄積するステップと、
前記各手段を制御するステップと、
を備えたことを特徴とするバス路線評価支援方法。 - 請求項6に記載のバス路線評価支援方法をコンピュータが制御可能にプログラミングしたことを特徴とするバス路線評価支援プログラム。
- 請求項7に記載のバス路線評価支援プログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする記録媒体。
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