JP2022021096A - 作業機械の管理システム、作業機械の管理方法、作業機械の管理プログラム - Google Patents

作業機械の管理システム、作業機械の管理方法、作業機械の管理プログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022021096000001
【課題】必要な記憶容量又はデータ通信量を抑制しつつ作業機械について有用な稼働情報を管理することができる、作業機械の管理システム、作業管理の管理方法、及び作業管理の管理プログラムを提供する。
【解決手段】作業機械の管理システム1において、作業機械10の稼働状況に関して予め設定されるサンプリング間隔で取得される複数の出力対象項目の情報を含む稼働情報を出力する出力処理部173と、出力処理部173により出力される稼働情報に含まれる出力対象項目の種別又はサンプリング間隔を予め設定された変更規則に従って変更する作業機械の変更処理部174又は管理サーバの変更処理部212と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、作業機械の稼働状況などを管理する作業機械の管理システム等に関する。
関連技術として、作業機械に設けられた各種のセンサ等によって検出される各種の項目の情報を含む稼働情報を作業機械に設けられた記憶部に記録し、当該稼働情報を作業機械から管理サーバーに送信する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第6178739号公報
ところで、作業機械の稼働状況を詳細に管理するためには、前記稼働情報として出力される情報の項目数を多くすること、又は、前記稼働情報のサンプリング間隔を短くすることが考えられる。しかしながら、この場合には、前記稼働情報を記録するための記憶部に必要な記憶容量が増大するという問題、又は、前記稼働情報を送信する際のデータ通信量が増大するという問題が生じる。一方、前記稼働情報に含まれる情報の項目数が少ない場合、又は、前記稼働情報のサンプリング間隔が長い場合には、作業機械の稼働状況を詳細に管理することができないという問題が生じる。
本発明の目的は、必要な記憶容量又はデータ通信量を抑制しつつ作業機械について有用な稼働情報を管理することができる、作業機械の管理システム、作業管理の管理方法、及び作業管理の管理プログラムを提供することにある。
本発明に係る作業機械の管理システムは、作業機械の稼働状況に関して予め設定されるサンプリング間隔で取得される複数の出力対象項目の情報を含む稼働情報を出力する出力処理部と、前記出力処理部により出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔を予め設定された変更規則に従って変更する変更処理部と、を備える。
本発明に係る作業機械の管理方法は、作業機械の稼働状況に関して予め設定されるサンプリング間隔で取得される複数の出力対象項目の情報を含む稼働情報を出力することと、出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を予め設定された変更規則に従って変更することと、を含む。
本発明に係る作業機械の管理プログラムは、作業機械の稼働状況に関して予め設定されるサンプリング間隔で取得される複数の出力対象項目の情報を含む稼働情報を出力することと、出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を予め設定された変更規則に従って変更することと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるための作業機械の管理プログラムである。
本発明に係る作業機械の管理システムは、予め設定された検出条件に基づいて作業機械におけるイベントの発生を検出する検出処理部と、前記検出処理部によって前記イベントの発生が検出された場合に当該イベントの発生を報知する出力処理部と、過去の前記イベントの発生時における前記作業機械の稼働状況、又は前記作業機械における前記イベントの発生態様に基づいて、当該イベントに対応する前記検出条件を変更する判定処理部と、を備える。
本発明に係る作業機械の管理方法は、予め設定された検出条件に基づいて作業機械におけるイベントの発生を検出することと、前記イベントの発生が検出された場合に当該イベントの発生を報知することと、過去の前記イベントの発生時における前記作業機械の稼働状況、又は前記作業機械における前記イベントの発生態様に基づいて、当該イベントに対応する前記検出条件を変更することと、を含む。
本発明に係る作業機械の管理プログラムは、予め設定された検出条件に基づいて作業機械におけるイベントの発生を検出することと、前記イベントの発生が検出された場合に当該イベントの発生を報知することと、過去の前記イベントの発生時における前記作業機械の稼働状況、又は前記作業機械における前記イベントの発生態様に基づいて、当該イベントに対応する前記検出条件を変更することと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるための作業機械の管理プログラムである。
本発明によれば、必要な記憶容量又はデータ通信量を抑制しつつ作業機械について有用な稼働情報を管理することができる、作業機械の管理システム、作業管理の管理方法、及び作業管理の管理プログラムを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る管理システムのシステム構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る作業機械の一例を示す外観図である。 図3は、本発明の実施形態に係る管理システムで用いられる出力対象情報の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行される情報出力処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態に係る管理システムで用いられる管理情報の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る管理システムで用いられる出力対象情報の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る管理システムで用いられる出力対象情報の一例を示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行される遠隔管理処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行される遠隔診断処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、本発明の実施形態に係る管理システムで用いられる出力対象情報の一例を示す図である。 図11は、本発明の実施形態に係る管理システムで実行されるイベント管理処理の一例を示すフローチャートである。
以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[管理システム1の概略構成]
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る作業機械の管理システム1は、一又は複数の作業機械10と、一又は複数の管理サーバー20と、一又は複数の情報表示装置30とを備える。
作業機械10、管理サーバー20、及び情報表示装置30は、電話回線網又はデータ通信網などの通信網N1を介して通信可能である。前記電話回線網は、公衆電話回線網又は携帯電話回線網などである。前記データ通信網は、パケット通信網又は無線LANなどである。
以下、本実施形態では、作業機械10がトラクタである場合を例に挙げて説明する。なお、他の実施形態として、作業機械10は、田植機、コンバイン、建設機械、及び除雪車などの作業車両、又は、薬剤散布作業用のドローンなどの飛行体であってもよい。
管理サーバー20は、作業機械10から離れた遠隔地に設けられており、当該作業機械10を遠隔で管理するために用いられる。具体的に、管理システム1では、管理サーバー20によって、作業機械10に関する位置情報及び稼働情報などが管理される。
前記位置情報は、予め設定されるサンプリング間隔で取得される作業機械10の位置を示す情報であって、当該位置情報は、例えば作業機械10の走行軌跡の再現に用いられる。前記稼働情報は、予め設定されるサンプリング間隔で取得される作業機械10の稼働状況を示す情報であって、当該稼働情報は、例えば作業機械10に設けられる各種のセンサの検出結果又は各種の電気部品の駆動状態などを示す情報である。また、作業機械10が穀物などを収穫するものである場合には、前記稼働情報に、作業機械10による収穫量などを示す収穫量情報が含まれてもよい。
情報表示装置30は、作業機械10の利用者、又は、作業機械10のメンテナンスを担当するサービスマン等によって用いられる端末である。具体的に、管理システム1では、作業機械10の利用者又はサービスマンが、管理サーバー20で管理される作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などを情報表示装置30で参照することが可能である。
ところで、作業機械10の稼働状況を詳細に管理するためには、前記稼働情報として出力される情報の項目数を多くすること、又は、前記稼働情報のサンプリング間隔を短くすることが考えられる。しかしながら、この場合には、前記稼働情報を記録するための記憶部に必要な記憶容量が増大するという問題、又は、前記稼働情報を送信する際のデータ通信量が増大するという問題が生じる。一方、前記稼働情報に含まれる情報の項目数が少ない場合、又は、前記稼働情報のサンプリング間隔が長い場合には、作業機械10の稼働状況を詳細に管理することができないという問題が生じる。これに対し、本実施形態に係る管理システム1では、必要な記憶容量又はデータ通信量を抑制しつつ作業機械10について有用な稼働情報を管理することができる。
[作業機械10の概略構成]
図1及び図2に示されるように、作業機械10は、制御部11、走行装置12、作業装置13、エンジン駆動切替部14、及び通信装置16などを備える。制御部11は、走行装置12、作業装置13、エンジン駆動切替部14、及び通信装置16と接続されている。
制御部11は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶部とを備えるコンピュータシステムである。制御部11は、前記プロセッサーで前記記憶部に記憶されている制御プログラムに従って各種の処理を実行することによって作業機械10の動作を制御する。
走行装置12は、作業機械10を走行させる駆動部である。図2に示されるように、走行装置12は、エンジン121、前輪122、後輪123、トランスミッション124、フロントアクスル125、リアアクスル126、ハンドル127などを備える。前輪122及び後輪123は、作業機械10の左右にそれぞれ設けられている。走行装置12は、前輪122及び後輪123を備えるホイールタイプに限らず、作業機械10の左右に設けられるクローラを備えるクローラタイプであってもよい。
エンジン121は、不図示の燃料タンクに補給される燃料を用いて駆動するディーゼルエンジン又はガソリンエンジンなどの駆動源である。走行装置12は、エンジン121と共に、又はエンジン121に代えて、電気モーターを駆動源として備えてもよい。エンジン121には、不図示の発電機が接続されており、当該発電機から作業機械10に設けられた制御部11等の電気部品及びバッテリー等に電力が供給される。なお、前記バッテリーは、作業機械10に設けられており、前記発電機から供給される電力によって充電される。そして、前記バッテリーは、エンジン121の停止中に制御部11及び通信装置16等の電気部品に電力を供給することが可能である。
エンジン121の駆動力は、トランスミッション124及びフロントアクスル125を介して前輪122に伝達され、トランスミッション124及びリアアクスル126を介して後輪123に伝達される。また、エンジン121の駆動力は、不図示のPTO軸を介して作業装置13にも伝達される。
ハンドル127は、ユーザーによって操作される操作部である。走行装置12では、ユーザーによるハンドル127の操作に応じて、不図示の油圧式パワーステアリング機構などによって前輪122の角度が変更され、作業機械10の進行方向が変更される。
走行装置12は、ハンドル127の他に、ユーザーによって操作される不図示のシフトレバー、アクセル、ブレーキ等を備える。走行装置12では、ユーザーによる前記シフトレバーの操作に応じて、トランスミッション124のギアが前進ギア又はバックギアなどに切り替えられ、作業機械10の走行態様が前進又は後進などに切り替えられる。また、制御部11は、ユーザーによる前記アクセルの操作に応じてエンジン121の回転数を制御する。一方、制御部11は、ユーザーによる前記ブレーキの操作に応じて、電磁ブレーキを用いて前輪122及び後輪123の回転を制動する。
また、走行装置12は、当該走行装置12の動作を制御する電子制御部128、エンジン121の回転数を検出する回転センサ129、及び作業機械10の傾き(水平状態)を検出するジャイロセンサ130などを備える。回転センサ129及びジャイロセンサ130による検出結果は、電子制御部128に入力される。
電子制御部128は、回転センサ129及びジャイロセンサ130による検出結果を通信装置16に出力する。なお、前記検出結果は、電子制御部128から制御部11に入力され、当該制御部11から通信装置16に出力されてもよい。さらに、前記検出結果は、回転センサ129及びジャイロセンサ130から通信装置16に出力されてもよい。
また、電子制御部128は、予め設定された検出条件と回転センサ129又はジャイロセンサ130による検出結果とに基づいて作業機械10の走行装置12における異常などのイベントの発生を検出する検出処理部として機能する。そして、電子制御部128は、走行装置12に異常が発生した場合に、通信装置16に走行装置12の異常を示すイベント情報を出力する。例えば、電子制御部128は、作業機械10の稼働中に回転センサ129により検出されるエンジン121の回転数が、予め設定された特定数以下である場合に、作業機械10のエンジン121の異常を示すイベント情報を出力する。また、電子制御部128は、ジャイロセンサ130により検出される作業機械10の傾きが、予め設定された特定角度以上である場合に、作業機械10の水平状態の異常を示すイベント情報を出力する。
なお、制御部11が回転センサ129又はジャイロセンサ130による検出結果に基づいて異常の有無を判定し、当該異常が発生した場合に、通信装置16に前記イベント情報を出力してもよい。また、通信装置16が回転センサ129又はジャイロセンサ130による検出結果に基づいて異常の有無を判定してもよい。
作業装置13は、例えば耕耘機、プラウ、施肥機、草刈機、又は播種機などであって、作業機械10に着脱可能である。これにより、作業機械10は、作業装置13各々を用いて各種の作業を行うことが可能である。
具体的に、図2に示される作業装置13は、エンジン121からの駆動力によって回転軸131を中心に回転して圃場を耕耘する複数の耕耘爪132を備える耕耘機である。また、作業装置13は、作業機械10において、不図示の昇降機構により昇降可能に支持されている。そして、制御部11は、ユーザーによる昇降操作に応じて前記昇降機構を制御して作業装置13を昇降させる。
また、作業装置13は、当該作業装置13の動作を制御する電子制御部133、当該作業装置13の駆動状態を検出する状態検知センサ134などを備える。状態検知センサ134による検出結果は、電子制御部133に入力される。例えば、状態検知センサ134は、作業装置13に籾の排出方向をモーター等の駆動部からの駆動力によって切り替える切替部が設けられている場合に、当該切替部の切替状態を検出するスイッチ又は光学式センサなどである。
電子制御部133は、状態検知センサ134による検出結果を通信装置16に出力する。なお、前記検出結果は、電子制御部133から制御部11に入力され、当該制御部11から通信装置16に出力されてもよい。さらに、前記検出結果は、状態検知センサ134から通信装置16に出力されてもよい。
また、電子制御部133は、予め設定された検出条件と状態検知センサ134による検出結果とに基づいて作業機械10の作業装置13における異常などのイベントの発生を検出する検出処理部として機能する。そして、電子制御部133は、作業装置13に異常が発生した場合に、通信装置16に作業装置13の異常を示すイベント情報を出力する。例えば、電子制御部133は、状態検知センサ134により検出される前記切替部の切替状態が、制御部11から電子制御部133に入力された制御指示の内容と異なる場合に、作業装置13の前記イベント情報を出力する。
なお、制御部11が状態検知センサ134による検出結果に基づいて異常の有無を判定し、当該異常が発生した場合に、通信装置16に前記イベント情報を出力してもよい。また、通信装置16が状態検知センサ134による検出結果に基づいて異常の有無を判定してもよい。
エンジン駆動切替部14は、走行装置12のエンジン121のオン(始動)及びオフ(停止)を切り替えるためのキースイッチ又はボタンスイッチなどである。制御部11は、エンジン駆動切替部14がオンに切り替えられた場合にエンジン121を始動させ、エンジン駆動切替部14がオフに切り替えられた場合にエンジン121を停止させる。また、制御部11は、エンジン駆動切替部14の状態を示すエンジン駆動切替情報を通信装置16に出力する。
通信装置16は、制御部161、記憶部162、位置検出部163、通信部164などを備える。通信装置16は、図2に示されるように、ユーザーが搭乗するキャビン17内に設けられる。なお、通信装置16の設置場所はキャビン17内に限らない。例えば、通信装置16の制御部161、記憶部162、通信部164、位置検出部163は、作業機械10において異なる位置に分散して配置されていてもよい。また、通信装置16として、例えば携帯電話端末、スマートフォン、又はタブレット端末などが代用されてもよい。
位置検出部163は、GNSS(Global Navigation Satellite System)等の衛星測位システムを用いて、通信装置16が搭載された作業機械10の位置情報を検出する。前記位置情報には、作業機械10の位置を示す緯度及び経度の情報が含まれる。なお、位置検出部163による作業機械10の位置情報の取得手法は特に限定されない。また、前記位置情報は、緯度及び経度に限らず、作業機械10の位置を特定可能な他の形式の情報であってもよい。例えば、他の実施形態として、前記位置情報は、作業機械10の作業開始位置又はエンジン始動位置などの特定の位置を基準位置として、当該基準位置に対する相対的な位置を示す情報であってもよい。
通信部164は、通信網N1を介して管理サーバー20との間で各種のデータの送受信が可能である。具体的に、通信部164は、作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などを管理サーバー20に送信する際に用いられる。
記憶部162は、制御部161に後述の情報出力処理(図4参照)を実行させるための情報出力プログラムと、作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などの各種の情報とを記憶する不揮発性メモリなどである。例えば、前記情報出力プログラムは、サーバー(不図示)から通信網N1を介して通信装置16にダウンロードされて記憶部162に記憶される。
また、記憶部162には、作業機械10で各種のセンサ等から取得可能な各種の取得対象項目の情報のうち、記憶部162に前記稼働情報として記録され、管理サーバー20に送信される出力対象情報の項目となる情報を示す出力対象情報D11が記録される。ここで、出力対象情報D11に登録可能な前記出力対象項目の数は、前記取得対象項目の総数よりも少ない予め定められた数である。
例えば、前記取得対象項目には、回転センサ129、ジャイロセンサ130、及び状態検知センサ134などによる検出結果が含まれる。その他、前記取得対象項目には、作業機械10の車速、エンジン負荷率、冷却水の水温、燃料残量、バッテリー電圧、燃料消費量、作業機械10の傾き(水平状態)、扱き胴回転数、排藁量、総走行距離、各種クラッチのON/OFF状態、各種スイッチのON/OFF状態、各種モーターの駆動状態、各種部品の位置制御状態、又はエンジン駆動切替部14の切替状態などの他の項目も含まれる。
ここに、図3は、出力対象情報D11の一例を示す図である。図3に示されるように、出力対象情報D11では、「接点」、「アナログ」、「積算」などの区分ごとに予め定められた数の前記出力対象項目が登録されている。具体的に、「接点」の区分には、作業機械10の稼働状況が、オン/オフ又は1/0などで示される「エンジン関係警報」及び「走行系異常警報」を含む5つの項目が含まれる。また、「接点」の区分には、前記取得対象項目として例示した前記各種クラッチのON/OFF状態、又は前記各種スイッチのON/OFF状態などが含まれてもよい。また、「アナログ」の区分には、作業機械10の稼働状況が数値で示される「エンジン回転数」、「車速」、「エンジン負荷率」などを含む7つの項目が含まれる。さらに、「積算」の区分には、作業機械10の稼働状況が積算して求められる数値で示される「アワーメータ」及び「総走行距離」の2つの項目が含まれる。なお、ここで説明する各分類の項目数は一例に過ぎず、各分類の項目数は定められていなくてもよい。
一方、例えばジャイロセンサ130による検出結果は、本来は「アナログ」の区分に含まれる項目であるが、図3に示される出力対象情報D11では、ジャイロセンサ130の項目が前記出力対象項目として登録されていない。そのため、出力対象情報D11に基づいて前記稼働情報が記憶部162に記録される場合には、ジャイロセンサ130の検出結果は前記稼働情報として記憶部162に記録されないことになる。
制御部161は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶メモリとを備えるコンピュータシステムである。そして、制御部161は、前記プロセッサーで前記記憶部に記憶されている制御プログラムに従って各種の処理を実行することによって通信装置16の動作を制御する。
具体的に、制御部161は、計時処理部171、取得処理部172、出力処理部173、及び変更処理部174などの各種の処理部を含む。なお、制御部161は、前記情報出力プログラムに従って各種の処理を実行することにより前記各種の処理部として機能する。また、他の実施形態として、前記各種の処理部の一部又は全部が電子回路で構成されていてもよい。
計時処理部171は、現在の時刻を計時するための計時処理を実行する。前記時刻には、年、月、日、時、分、秒が含まれる。通信装置16は、前記バッテリーに接続されており、計時処理部171は、作業機械10のエンジン121がOFF状態でも、前記バッテリーから供給される電力により前記計時処理を実行することが可能である。
取得処理部172は、作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報を取得する情報取得処理を実行する。具体的に、取得処理部172は、計時処理部171により計時される時刻に基づいて、予め設定された情報取得間隔で、作業機械10の前記位置情報を位置検出部163から取得し、作業機械10の電子制御部128及び電子制御部133等から入力される前記稼働情報を取得する。なお、前記情報取得間隔は、出力処理部173によって出力される前記位置情報及び前記稼働情報のサンプリング間隔よりも短い間隔である。
出力処理部173は、取得処理部172によって取得される前記位置情報及び前記稼働情報のうち、予め設定されるサンプリング間隔の前記位置情報及び前記稼働情報を記憶部162に出力して当該記憶部162に記録する。また、出力処理部173は、取得処理部172によって取得される前記稼働情報のうち予め設定される前記出力対象項目の情報を記憶部162に記録させる。即ち、取得処理部172によって取得される前記稼働情報のうち前記出力対象項目の情報を除く他の情報は記憶部162に記録されない。具体的に、出力処理部173は、前記稼働情報のうち、出力対象情報D11に登録されている前記出力対象項目の情報を記憶部162に記録する。
また、出力処理部173は、予め設定される送信タイミングで、記憶部162に記憶されている前記位置情報及び前記稼働情報を管理サーバー20に送信する。例えば、出力処理部173は、作業機械10のエンジン121が停止したタイミングを前記送信タイミングとして、前記位置情報及び前記稼働情報を管理サーバー20に送信する。なお、本実施形態では、出力処理部173が、前記出力対象項目の情報を前記稼働情報として記憶部162及び管理サーバー20に出力する場合を例に挙げて説明するが、出力処理部173は、前記出力対象項目の情報を前記稼働情報として記憶部162又は管理サーバー20のいずれか一方に出力するものであってもよい。
変更処理部174は、出力処理部173により出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔などを変更する。具体的に、変更処理部174は、管理サーバー20からの変更指示に従って前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔などを変更する。また、他の実施形態として、変更処理部174は、管理サーバー20からの変更指示を受けることなく、予め設定された後述の変更規則に従って前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔などを変更してもよい。
[管理サーバー20の概略構成]
管理サーバー20は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信部24などを備えるサーバーコンピュータである。なお、管理サーバー20は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。
通信部24は、管理サーバー20を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して一又は複数の作業機械10、情報表示装置30などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるタッチパネル、マウス、又はキーボードのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。記憶部22には、制御部21に後述の遠隔制御処理(図8参照)、遠隔診断処理(図9参照)、イベント管理処理(図11参照)などを実行させるための管理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記管理プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、管理サーバー20が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。なお、前記管理プログラムは、サーバー(不図示)から通信網N1を介して管理サーバー20にダウンロードされて記憶部22に記憶されてもよい。
また、記憶部22には、作業機械10の通信装置16で出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を変更する際に参照される予め設定された変更規則の情報が記憶されている。
また、前記変更規則には、予め設定された一又は複数のイベントが作業機械10で発生した場合に、出力処理部173から出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目を、その発生した一又は複数の前記イベントに対応付けられた一又は複数の前記出力対象項目の種別に変更することが含まれる。例えば、前記イベントの種別と前記出力対象項目との対応関係は予め設定されて記憶部22に記憶される。さらに、前記変更規則には、前記イベントが発生した場合に、出力処理部173から出力される前記稼働情報のサンプリング間隔を当該イベント情報に対応する前記サンプリングに変更することが含まれる。
前記変更規則には、予め設定された一又は複数の着目情報が指定された場合に、出力処理部173から出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目を、その指定された一又は複数の前記着目情報に対応付けられた一又は複数の前記出力対象項目に変更することが含まれる。例えば、前記着目情報と前記出力対象項目との対応関係は予め設定されて記憶部22に記憶される。さらに、前記変更規則には、前記着目情報が指定された場合に、出力処理部173から出力される前記稼働情報のサンプリング間隔を当該着目情報に対応する前記サンプリングに変更することが含まれる。
また、前記変更規則には、予め設定された診断モードが実行される場合に、出力処理部173から出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目を、予め設定された診断間隔で順次変更することが含まれる。また、前記変更規則には、前記診断モードが実行される場合に、出力処理部173から出力される前記稼働情報のサンプリング間隔を当該診断モードに対応する前記サンプリングに変更することが含まれる。
制御部21は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶メモリとを備えるコンピュータシステムである。そして、制御部21は、前記プロセッサーで前記記憶部に記憶されている制御プログラムに従って各種の処理を実行することによって管理サーバー20の動作を制御する。
具体的に、制御部21は、記録処理部211、変更処理部212、及び判定処理部213などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記管理プログラムに従って各種の処理を実行することにより前記各種の処理部として機能する。また、他の実施形態として、前記各種の処理部の一部又は全部が電子回路で構成されていてもよい。
記録処理部211は、作業機械10の通信装置16から送信される作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などを含む管理情報D21を、当該作業機械10を識別可能な識別情報と対応付けて記憶部22に蓄積して記録する。これにより、管理サーバー20、情報表示装置30などでは、記憶部22に記録された作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などを参照することが可能である。
変更処理部212は、作業機械10の通信装置16の出力処理部173により出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔を前記変更規則に従って変更する。具体的に、変更処理部212は、前記変更規則に基づいて、前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔を変更する必要があると判断した場合に、当該変更の内容を含む変更指示を通信装置16に送信する。
判定処理部213は、過去の前記イベントの発生時における作業機械10の稼働状況、又は作業機械10における前記イベントの発生態様に基づいて、当該イベントに対応する前記検出条件を変更する。具体的に、判定処理部213は、過去の前記イベントの発生時における作業機械10の稼働状況、又は作業機械10における前記イベントの発生態様が特定の条件を満たす場合に、当該作業機械10の通信装置16に前記検出条件を変更させるための変更指示を送信する。これにより、通信装置16では、制御部161が、前記変更指示に基づいて作業機械10における前記イベントの検出条件を変更する。
[情報表示装置30の概略構成]
図1に示されるように、情報表示装置30は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信部34などを備える。情報表示装置30は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。
通信部34は、情報表示装置30を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して管理サーバー20などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるタッチパネル、マウス、又はキーボードのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD、SSD又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、ブラウザプログラム及びメッセージ表示プログラムなどの制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)などの通信プロトコルに従って管理サーバー20などの外部装置との間で通信処理を制御部31に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、管理サーバー20との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。
制御部31は、一又は複数のプロセッサーと、不揮発性メモリ及びRAMなどの記憶メモリとを備えるコンピュータシステムである。そして、制御部31は、前記プロセッサーで前記記憶部に記憶されている制御プログラムに従って各種の処理を実行することによって情報表示装置30の動作を制御する。
具体的に、制御部31は、ブラウザ処理部311などの各種の処理部を含む。なお、制御部31は、前記ブラウザプログラム及び前記メッセージ表示プログラムに従って各種の処理を実行することにより前記各種の処理部として機能する。また、他の実施形態として、前記各種の処理部の一部又は全部が電子回路で構成されていてもよい。
ブラウザ処理部311は、管理サーバー20から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作を管理サーバー20に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。即ち、情報表示装置30は、制御部31によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、管理サーバー20の操作用端末として機能する。
具体的に、情報表示装置30では、管理サーバー20で提供されるサポートサービスのウェブサイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、ブラウザ処理部311によって操作表示部33に前記ウェブサイトが表示される。なお、前記ウェブサイトは、例えば作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報などが表示されるサイトである。
[通信装置16の情報出力処理]
以下、図4を参照しつつ、通信装置16の制御部161によって実行される情報出力処理の一例について説明する。例えば、前記情報出力処理は、エンジン駆動切替部14により作業機械10のエンジン121がオンにされた場合に制御部161によって開始される。また、前記情報出力処理は、作業機械10又は通信装置16に対する所定のユーザー操作に応じて開始されてもよい。
なお、本発明は、制御部161により前記情報出力処理の一部又は全部を実行する情報出力方法の発明、又は、当該情報出力方法の一部又は全部を制御部161に実行させるための前記情報出力プログラムの発明として捉えてもよい。また、前記情報出力処理は、一又は複数のプロセッサーによって実行されてもよい。例えば、前記情報出力処理は、制御部161及び制御部11によって協働して実行されてもよい。なお、前記情報出力処理は、制御部11によって実行されてもよい。
<ステップS1>
ステップS1において、制御部161の取得処理部172は、作業機械10の前記位置情報及び前記稼働情報を取得する情報取得処理を実行する。具体的に、取得処理部172は、位置検出部163から前記位置情報を取得し、制御部11、走行装置12、作業装置13などから前記取得対象項目各々の情報を前記稼働情報として取得する。また、取得処理部172は、計時処理部171から前記位置情報及び前記稼働情報を取得した時刻を示す時刻情報を取得し、当該時刻情報と前記位置情報及び前記稼働情報とを対応付けて制御部161のRAM等に一時記憶する。
また、取得処理部172は、位置検出部163から能動的に送信される前記位置情報を受信し、制御部11、走行装置12、作業装置13などから能動的に送信される前記稼働情報を受信することにより、前記位置情報及び前記稼働情報を取得してもよい。
<ステップS2>
ステップS2において、制御部161は、作業機械10のエンジン121がオフであるか否かを判定する。具体的に、制御部161は、エンジン駆動切替部14がオンである場合に作業機械10のエンジン121がオンであり、エンジン駆動切替部14がオフである場合に作業機械10のエンジン121がオフであると判定する。そして、作業機械10のエンジン121がオフであると判定されると(S2:Yes)、処理が後述のステップS201に移行し、作業機械10のエンジン121がオフでなければ(S2:No)、処理がステップS3に移行する。
<ステップS3>
ステップS3において、制御部161の出力処理部173は、前記ステップS1で取得される前記位置情報、前記稼働情報、及び前記時刻情報が対応付けられた管理情報D21を記憶部162に出力し、当該記憶部162に記録する。
但し、ステップS3において、出力処理部173は、出力対象情報D11に基づいて、前記ステップS1で取得される前記稼働情報のうち出力対象情報D11に登録されている前記出力対象項目の情報のみを抽出して前記稼働情報として出力する。即ち、前記稼働情報に含まれている前記取得対象項目の情報のうち前記出力対象項目に該当しない項目の情報は管理情報D21として記憶されない。
ここに、図5は、管理情報D21の一例を示す図である。図5に示されるように、管理情報D21には、予め設定されたサンプリング間隔で前記ステップS1において取得される前記位置情報及び前記稼働情報が含まれる。但し、図3に示される出力対象情報D11に基づいて出力される管理情報D21の前記稼働情報には、出力対象情報D11に登録されていない、例えばジャイロセンサ130の検出結果に対応する「ジャイロセンサ」の項目の情報が含まれない。
このように、管理情報D21として記録される前記取得対象項目の情報の数が制限されることにより、多数の前記取得対象項目の情報が管理情報D21として記録される場合に比べて、管理情報D21を記憶する記憶部162に必要な記憶容量が抑制される。なお、他の実施形態として、前記ステップS1において前記稼働情報が取得される際に、出力対象情報D11に基づいて前記出力対象項目の情報のみが取得されることも考えられる。
なお、出力対象情報D11は、当該情報出力処理が実行される際又は当該情報出力処理が終了する際に、予め定められた初期状態にリセットされてもよいが、管理サーバー20からのリセット信号の受信に応じてリセットされてもよい。
<ステップS4>
ステップS4において、制御部161は、作業機械10で予め設定されたイベントが発生したか否かを判断する。そして、前記イベントが発生したと判定された場合(S4:Yes)、処理はステップS5に移行し、前記イベントが発生していないと判定された場合(S4:No)、処理はステップS6に移行する。
前記イベントは、作業機械10で発生し得る異常又は不具合などであり、制御部161は、制御部11、走行装置12、作業装置13などから異常又は不具合に関するイベント情報を受信した場合に、前記イベントが発生したと判断する。また、制御部161は、前記ステップS1で取得される前記稼働情報に基づいて異常又は不具合などの前記イベントの発生の有無を判断してもよい。なお、前記イベントは、異常又は不具合に限らず、前記稼働情報に含まれる「アワーメータ」の情報に基づいて導出される作業機械10の積算稼働時間が所定時間に達すること、又は前記稼働情報に含まれる「総走行距離」の情報に基づいて導出される作業機械10の積算走行距離が所定距離に達すること等が含まれてもよい。
<ステップS5>
ステップS5において、制御部161の出力処理部173は、前記ステップS4で発生したと判断された前記イベントの内容及び当該イベントの発生日時などの情報を含むイベント報知情報を管理サーバー20に報知する報知処理を実行する。これにより、管理サーバー20では、作業機械10各々におけるイベントの発生を把握することができる(図8のステップS11)。
<ステップS6>
ステップS6において、制御部161の変更処理部174は、管理サーバー20から前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔の変更指示を受信したか否かを判断する。そして、前記変更指示を受信したと判断されると(S6:Yes)、処理がステップS7に移行し、前記変更指示を受信していないと判断されると(S6:No)、処理がステップS8に移行する。なお、他の実施形態として、制御部161が、管理サーバー20に代えて、ステップS6で前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔の変更の要否を判断してもよい。
<ステップS7>
ステップS7において、制御部161の変更処理部174は、管理サーバー20から受信する前記変更指示に基づいて、前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔などを変更する。例えば、管理サーバー20では、後述の遠隔制御処理(図8参照)において、前記イベントの発生又は前記着目情報の指定と前記変更規則とに基づいて、前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔を変更又は復旧させるための変更指示が通信装置16に送信される。これにより、通信装置16では、変更処理部174によって、前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔が変更又は変更前の状態に復旧される。
そして、出力対象情報D11に含まれる前記出力対象項目の種別が変更された場合、その後は、前記ステップS3において、変更後の出力対象情報D11に含まれる前記出力対象項目の情報が管理情報D21として記録されることになる。また、前記サンプリング間隔が変更された場合には、後述のステップS10における判断指標が変更されることになるため、その後は、前記ステップS1における前記稼働情報などの取得が、変更後の前記サンプリング間隔で実行されることになる。
より具体的に、変更処理部174は、出力対象情報D11に含まれる前記出力対象項目の種別の一部又は全部を変更する。例えば、図6及び図7は、前記出力対象項目の種別の変更の一例を示す図である。
図6に示される例では、変更処理部174により、出力対象情報D11に含まれる前記出力対象項目の一部である「バッテリー電圧」の項目が、「ジャイロセンサ」の項目に変更されている。一方、図7に示される例では、変更処理部174により、出力対象情報D11に含まれる前記出力対象項目に、「ジャイロセンサ」の項目が追加されている。なお、ジャイロセンサ130の項目は単なる一例であり、例えば状態検知センサ134による検出結果に基づいて作業装置13の前記切替部の異常が検出された場合に、当該切替部の切替状態を検出する状態検知センサ134の項目が前記出力対象項目に変更または追加されてもよい。
また、例えば図6又は図7に示される変更前後の出力対象情報D11を含む複数の出力対象情報D1が記憶部162に記憶されており、変更処理部174が、使用する出力対象情報D11を切り替えることによって前記出力対象項目の種別を変更してもよい。なお、前記ステップS6~S7では、前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔のいずれか一方のみの変更が可能であってもよい。さらに、変更処理部174が前記変更規則に従って、前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔のいずれか一方又は両方を変更してもよい。
<ステップS8>
ステップS8において、制御部161の出力処理部173は、前記ステップS7における前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔の変更後、予め設定された特定時間が経過したか否かを判断する。具体的に、前記イベントの発生又は前記着目情報の指定に起因して前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔が変更された場合、前記特定時間は、当該イベント又は当該着目情報ごとに対応付けられて予め設定された時間である。例えば、前記特定時間は30秒又は60秒などである。なお、出力処理部173は、管理サーバー20から受信する前記変更指示に従って前記特定時間を変更してもよい。そして、前記特定時間が経過したと判断されると(S8:Yes)、処理がステップS9に移行し、前記特定時間が経過していないと判断されると(S8:No)、処理がステップS10に移行する。
<ステップS9>
ステップS9において、制御部161の出力処理部173は、前記イベントの発生後から前記特定時間が経過するまでの間の前記出力対象項目の情報を少なくとも含む管理情報D21を管理サーバー20に送信する。また、前記ステップS9では、管理サーバー20における前記イベントの発生状況の管理に用いるために、前記特定時間分の前記出力対象項目の情報に加えて、前記イベントの発生前に記録されている所定時間分の管理情報D21の情報が送信されてもよい。なお、他の実施形態として、前記ステップS9で送信される管理情報D21には、前記位置情報が含まれていなくてもよい。
また、出力処理部173は、前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔が変更された後、当該変更が復旧されるまでの間は、前記特定時間が経過するごとに当該特定時間に記録された管理情報D21を管理サーバー20に繰り返し送信してもよい。なお、管理サーバー20は、制御部161から前記特定時間分の管理情報D21を受信した場合に受信確認信号を制御部161に送信する。そして、制御部161は、管理サーバー20から管理情報D21の受信確認信号を受信すると、当該特定時間分の管理情報D21を記憶部162から消去する。
<ステップS10>
ステップS10において、制御部161の出力処理部173は、予め設定される前記サンプリング間隔が経過したか否かを判定する。そして、前記サンプリング間隔が経過したと判定された場合(S10:Yes)、処理はステップS1に移行し、前記サンプリング間隔が経過していないと判定された場合(S10:No)、処理はステップS4に移行する。即ち、作業機械10では、エンジン121がオンとなった後、エンジン121がOFF状態となるまでの間、前記サンプリング間隔で前記ステップS1以降の前記情報出力処理が繰り返し実行され、前記出力対象項目の種別の情報が記憶部162に記録される。
例えば、前記サンプリング間隔が1秒である場合、出力処理部173は、計時処理部171で計時されている現在の時刻の秒の情報について、一の位が0~9のいずれかである場合に、前記サンプリング間隔が経過したと判定する。この場合、現在の時刻の秒の情報が、00秒、01秒、02秒、03秒、04秒、05秒・・・、59秒となる1秒ごとのタイミングで前記サンプリング間隔が経過したと判定されることになる。
<ステップS201>
その後、前記ステップS2において、エンジン121がオフになったと判断されると(S2:Yes)、続くステップS201において、制御部161の出力処理部173は、記憶部162に記録されている管理情報D21を管理サーバー20に送信し、前記情報出力処理を終了する。なお、管理サーバー20は、制御部161から管理情報D21を受信した場合に受信確認信号を制御部161に送信する。そして、制御部161は、管理サーバー20から管理情報D21の受信確認信号を受信すると、当該管理情報D21を記憶部162から消去する。
[管理サーバー20の遠隔制御処理]
続いて、図8を参照しつつ、管理サーバー20の制御部21によって実行される遠隔制御処理の一例について説明する。例えば、前記遠隔制御処理は、管理サーバー20における操作表示部23に対する特定の遠隔制御開始操作が行われた場合に制御部21によって開始される。なお、制御部21は、前記遠隔制御処理を作業機械10各々に対応して並行して実行する。
本発明は、制御部21により前記遠隔制御処理の一部又は全部を実行する管理方法の発明、又は、当該管理方法の一部又は全部を制御部21に実行させるための前記管理プログラムの発明として捉えてもよい。
<ステップS11>
ステップS11において、制御部21の変更処理部212は、作業機械10の通信装置16から前記イベントの発生が報知されたか否かを判断する。具体的に、変更処理部212は、作業機械10の通信装置16から前記イベント報知情報を受信した場合に、前記イベントの発生が報知されたと判断する。そして、前記イベントの発生が報知されたと判断された場合は(S11:Yes)、処理がステップS13に移行し、前記イベントの発生が報知されていなければ(S11:No)、処理がステップS12に移行する。
<ステップS12>
ステップS12において、制御部21の変更処理部212は、作業機械10の稼働状況に関する着目情報が指定されたか否かを判断する。前記着目情報は、作業機械10の稼働状況の検出に用いられるセンサの種別、又は、作業機械10で発生し得る前記イベントの種別などである。そして、前記着目情報が指定されたと判断された場合は(S12:Yes)、処理がステップS13に移行し、前記着目情報が指定されていないと判断されると(S12:No)、処理がステップS11に戻される。
例えば、制御部21は、管理サーバー20のユーザー操作に応じて、当該遠隔制御処理の処理対象となる作業機械10の一覧を操作表示部23に表示させ、当該操作表示部23に対する作業機械10の選択操作に応じて制御対象の作業機械10を選択する。その後、制御部21は、予め設定された複数のセンサの種別又は複数の前記イベントの種別などの着目情報の選択候補を操作表示部23に表示させ、当該操作表示部23に対する前記着目情報の選択操作に応じて当該着目情報の指定を受け付ける。
また、制御部21は、前記着目情報を自動的に指定してもよい。具体的に、制御部21は、作業機械10の通信装置16から送信される管理情報D21に含まれる前記稼働情報などに基づいて作業機械10についての前記着目情報を自動的に指定することが考えられる。例えば、制御部21は、作業機械10各々で発生した前記イベントと当該イベントの発生前後などに作業機械10から取得された前記稼働情報との関係性などに関する教師データを機械学習によって生成する。そして、制御部21は、前記教師データと作業機械10から受信する前記稼働情報とに基づいて、当該作業機械10で発生する可能性の高い前記イベントの種別を当該作業機械10についての前記着目情報として自動的に指定することが考えられる。
<ステップS13>
ステップS13において、制御部21の変更処理部212は、前記ステップS11で報知された前記イベントに対応する前記出力対象項目、又は、前記ステップS12で指定された前記着目情報に予め対応付けられた前記出力対象項目が、作業機械10に対応する出力対象情報D11に含まれているか否かを前記変更規則に判断する。例えば、前記イベントに対応する前記出力対象項目は、当該イベントの発生要因を解析するための項目として予め設定されたものであり、前記着目情報に対応する前記出力対象項目は、当該着目情報に関する事象の発生の兆候を把握するための項目として予め設定されたものである。
例えば、変更処理部212は、前記ステップS11で前記イベントが報知されたと判断した場合は、当該イベントの報知元である作業機械10から受信した直近の前記稼働情報に、当該イベントに対応する前記出力対象項目の情報が含まれているか否かを判断する。また、作業機械10に対応する出力対象情報D11が記憶部22に記憶されており、変更処理部212が、前記イベントの報知元の作業機械10に対応付けて記憶部22に記憶された出力対象情報D11に、当該イベントに対応する前記出力対象項目が登録されているか否かを判断してもよい。
同様に、変更処理部212は、前記ステップS12で前記着目情報が指定されたと判断した場合は、当該着目情報と共に指定された作業機械10から受信した直近の前記稼働情報に前記出力対象項目の情報が含まれているか否かを判断する。また、作業機械10に対応する出力対象情報D11が記憶部22に記憶されており、変更処理部212が、前記着目情報と共に指定された作業機械10に対応付けて記憶部22に記憶された出力対象情報D11に、当該着目情報に対応する前記出力対象項目が登録されているか否かを判断してもよい。
そして、前記イベント又は前記着目情報に対応する前記出力対象項目が出力対象情報D11に含まれていると判断されると(S13:Yes)、処理がステップS15に移行し、前記出力対象項目が出力対象情報D11に含まれていないと判断されると(S13:No)、処理がステップS14に移行する。
<ステップS14>
ステップS14において、制御部21の変更処理部212は、作業機械10の通信装置16の出力処理部173によって出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を変更するための処理を実行する。具体的に、変更処理部212は、前記変更規則に基づいて、前記出力対象項目の種別の変更内容を特定し、当該変更内容を示す変更指示を当該作業機械10の通信装置16に送信する。
具体的に、変更処理部212は、前記ステップS11で前記イベントが発生したと判断された場合は、当該イベントに対応する前記出力対象項目が作業機械10から出力される前記稼働情報に含まれるように、当該作業機械10で用いられる出力対象情報D11を変更させるための変更指示を前記イベントの報知元の作業機械10の通信装置16に送信する。これにより、通信装置16では、制御部161が、前記変更指示に基づいて出力対象情報D11を変更することにより(S6~S7)、出力処理部173によって出力される前記稼働情報に、前記イベントに対応する前記出力対象項目の情報が含まれることになる。
例えば、変更処理部212は、前記イベントとして作業機械10の水平状態の異常が発生した場合、図6に示されるように、出力対象情報D11に登録されている前記出力対象項目の種別のうち、「バッテリー電圧」の項目を、「ジャイロセンサ」の項目に変更するための変更指示を通信装置16に送信する。これにより、作業機械10では、変更処理部174によって、図6に示されるように、出力対象情報D11における「バッテリー電圧」の項目が「ジャイロセンサ」の項目に変更される。従って、作業機械10の通信装置16では、ジャイロセンサ130の検出結果を含む前記稼働情報が管理情報D21として記憶部162に記録され、管理サーバー20に送信されることになる。
また、変更処理部212は、前記ステップS12で前記着目情報が指定されたと判断された場合は、当該着目情報に対応する前記出力対象項目が作業機械10から出力される前記稼働情報に含まれるように、当該作業機械10で用いられる出力対象情報D11を変更させるための変更指示を当該着目情報と共に指定された作業機械10の通信装置16に送信する。これにより、通信装置16では、制御部161が、前記変更指示に基づいて出力対象情報D11を変更することにより(S6~S7)、出力処理部173によって出力される前記稼働情報に、前記着目情報に対応する前記出力対象項目の情報が含まれることになる。
<ステップS15>
ステップS15において、制御部21の変更処理部212は、作業機械10における前記稼働情報のサンプリング間隔の変更が必要であるか否かを前記変更規則に基づいて判断する。具体的に、記憶部22に、前記イベントの種別又は前記着目情報の種別ごとに対応する前記サンプリング間隔を示すサンプリング対応情報が記憶されている。また、記憶部に、前記出力対象項目の種別ごとに対応する前記サンプリング間隔を示すサンプリング対応情報が記憶されていてもよい。そして、制御部21は、前記サンプリング対応情報に基づいて前記サンプリング間隔の変更の要否を判断する。なお、前記イベント又は前記着目種別に対応する前記サンプリング間隔は、前記稼働情報のサンプリング間隔の初期設定値よりも短い間隔であり、複数の前記イベント又は前記着目種別に共通の間隔であってもよい。
例えば、変更処理部212は、前記ステップS11で前記イベントが発生したと判断された場合は、当該イベントの報知元である作業機械10から受信した直近の前記稼働情報のサンプリング間隔が、当該イベントに対応する前記サンプリング間隔と異なる場合に、前記サンプリング間隔の変更が必要であると判断する。また、作業機械10に対応するサンプリング間隔が記憶部22に記憶されており、変更処理部212が、前記イベントの報知元の作業機械10に対応付けて記憶部22に記憶された前記サンプリング間隔に基づいて、前記サンプリング間隔の変更が必要であるか否かを判断してもよい。
<ステップS16>
ステップS16において、制御部21の変更処理部212は、作業機械10の通信装置16の出力処理部173によって出力される前記稼働情報のサンプリング間隔を変更するための処理を実行する。具体的に、変更処理部212は、前記変更規則に基づいて、前記サンプリング間隔の変更内容を特定し、当該変更内容を示す変更指示を当該作業機械10の通信装置16に送信する。これにより、通信装置16では、制御部161が、前記変更指示に基づいて前記サンプリング間隔を変更することにより(S6~S7)、当該変更後の前記サンプリング間隔で取得される前記稼働情報が出力処理部173から出力されることになる。
なお、他の実施形態として、前記ステップS15が省略されて、作業機械10における前記稼働情報のサンプリング間隔の変更が必要であるか否かが判断されることなく、前記ステップS16において前記サンプリング間隔の変更指示が送信されてもよい。また、前記遠隔制御処理において、前記ステップS15~S16が省略されてもよい。
<ステップS17>
ステップS17において、制御部21の変更処理部212は、前記出力対象項目の種別及び前記サンプリング間隔の変更を復旧させるか否かを判断する。例えば、変更処理部212は、作業機械10から前記イベントの復旧が報知された場合に、前記出力対象項目の種別及び前記サンプリング間隔の変更を復旧させると判断する。また、変更処理部212は、操作表示部23に対するユーザー操作に応じて、前記出力対象項目の種別及び前記サンプリング間隔の変更を復旧させると判断してもよい。そして、前記出力対象項目の種別及び前記サンプリング間隔の変更を復旧させると判断されると(S17:Yes)、処理がステップS18に移行し、前記出力対象項目の種別及び前記サンプリング間隔の変更を復旧させると判断されるまでの間は(S17:No)、処理がステップS17で待機する。
<ステップS18>
ステップS18において、制御部21の変更処理部212は、前記出力対象項目の種別及び前記サンプリング間隔の変更を復旧させるための変更指示を作業機械10の通信装置16に送信する。なお、ステップS18における変更指示の送信先は、前記ステップS14及び前記ステップS16における変更指示の送信先と同じである。これにより、通信装置16では、制御部161が、前記変更指示に基づいて出力対象情報D11を変更前の状態に復旧させ、前記サンプリング間隔を変更前の状態に復旧させる。
以上説明したように、管理システム1では、通信装置16で前記情報出力処理が実行され、管理サーバー20で前記遠隔制御処理が実行されることにより、前記イベントが発生した場合に、当該イベントに対応する前記出力対象項目の情報を含む前記稼働情報が出力される。また、管理システム1では、通信装置16で前記情報出力処理が実行され、管理サーバー20で前記遠隔制御処理が実行されることにより、前記着目情報が指定された場合に、当該着目情報に対応する前記出力対象項目の情報を含む前記稼働情報が出力される。これにより、管理システム1では、前記イベントの発生要因を解析するために有用な前記稼働情報、又は、前記着目情報に関する事象の発生の兆候を把握するために有用な前記稼働情報を管理することが可能である。
[管理サーバー20の遠隔診断処理]
続いて、図9を参照しつつ、管理サーバー20の制御部21によって実行される遠隔診断処理の一例について説明する。なお、制御部21は、前記遠隔診断処理を作業機械10各々に対応して並行して実行する。
本発明は、制御部21により前記遠隔診断処理の一部又は全部を実行する遠隔診断方法の発明、又は、当該遠隔診断方法の一部又は全部を制御部21に実行させるための前記管理プログラムの発明として捉えてもよい。
<ステップS21>
ステップS21において、制御部21の変更処理部212は、作業機械10の通信装置16に診断処理を実行させるための診断モードを実行するか否かを判断する。具体的に、変更処理部212は、管理サーバー20の操作表示部23に対して、特定の作業機械10についての診断モードの開始操作が行われた場合に前記診断モードを実行すると判断する。また、変更処理部212は、作業機械10ごとについて、予め設定された間隔が経過した場合、又は予め設定された時期が到来した場合に、自動的に前記診断モードを実行すると判断してもよい。そして、前記診断モードを実行すると判断されると(S21:Yes)、処理がステップS22に移行し、前記診断モードを実行すると判断されるまでの間は(S21:No)、処理がステップS21で待機する。
<ステップS22>
ステップS22において、制御部21の変更処理部212は、作業機械10から出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を順次変更するための処理を実行する。具体的に、変更処理部212は、前記変更規則に基づいて、前記出力対象項目の種別の変更内容を特定し、当該変更内容を示す変更指示を、前記診断モードの処理対象となる作業機械10の通信装置16に送信する。
例えば、変更処理部212は、前記診断モードで作業機械10から取得するべき診断項目として予め設定された複数の前記取得対象項目のうち、一又は複数の取得対象項目を、前記ステップS22が実行されるごとに順に前記出力対象項目として選択する。そして、選択された一又は複数の前記出力対象項目の情報が作業機械10から出力される前記稼働情報に含まれるように、当該作業機械10で用いられる出力対象情報D11に含まれる一又は複数の前記出力対象項目を変更させるための変更指示を当該作業機械10の通信装置16に送信する。これにより、通信装置16では、制御部161が、前記変更指示に基づいて出力対象情報D11を変更することにより(S6~S7)、出力処理部173によって出力される前記稼働情報に、前記診断項目に対応する前記出力対象項目の情報が含まれることになる。
例えば、前記変更指示は、出力対象情報D11に含まれる一つの前記出力対象項目を前記診断項目各々に順に変更するための情報である。ここに、図10は、前記診断モードにおける出力対象情報D11の遷移例を示す図である。図10に示される例では、「バッテリー電圧」の項目が、前記ステップS22が実行されるごとに、「ジャイロセンサ」、「オーガシューター位置センサ」、「扱き胴回転数」の順に変更され、前記診断モードの終了時に元の「バッテリー電圧」に復旧される。
<ステップS23>
ステップS23において、制御部21の変更処理部212は、作業機械10における前記稼働情報のサンプリング間隔を、前記診断項目に対応して予め設定されたサンプリング間隔に変更させるための変更指示を作業機械10の通信装置16に送信する。これにより、通信装置16では、出力処理部173が、前記変更指示に基づいて前記サンプリング間隔を変更することにより、当該サンプリング間隔の前記稼働情報を出力することになる。なお、前記ステップS23において、変更処理部212は、前記サンプリング間隔の変更が不要である場合は、前記変更指示を送信しなくてもよい。また、前記遠隔診断処理では、前記ステップS23における前記サンプリング間隔の変更に関する処理が省略されてもよい。
<ステップS24>
ステップS24において、制御部21の変更処理部212は、管理情報D21を作業機械10の通信装置16から受信したか否かを判断する。なお、管理システム1では、前述したように、作業機械10の通信装置16は、前記稼働情報を含む管理情報D21を前記特定時間の経過ごとに管理サーバー20に送信する。そして、管理情報D21を受信したと判断すると(S24:Yes)、処理がステップS25に移行し、管理情報D21を受信するまでの間は(S24:No)、処理がステップS24で待機する。即ち、前記遠隔診断処理では、前記特定時間の間隔で前記ステップS22において前記出力対象項目の種別が順に変更されることになり、当該特定時間が本発明に係る診断間隔の一例である。また、変更処理部212は、前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔などの変更指示と共に、前記特定時間の変更指示を通信装置16に送信し、管理情報D21の送信間隔を変更させてもよい。
<ステップS25>
ステップS25において、制御部21の変更処理部212は、前記診断モードで取得するべき全ての前記診断項目の情報を取得するための処理が完了したか否かを判断する。具体的に、変更処理部212は、前記ステップS22において、全ての前記診断項目が前記出力対象項目として順に選択された場合に、全ての前記診断項目の情報を取得するための処理が完了したと判断する。そして、全ての前記診断項目の情報を取得するための処理が完了したと判断されると(S25:Yes)、処理がステップS26に移行し、全ての前記診断項目の情報を取得するための処理が完了していないと判断されると(S25:No)、処理がステップS22に移行する。
<ステップS26>
ステップS26において、制御部21の変更処理部212は、前記出力対象項目の種別及び前記サンプリング間隔を復旧させるための変更指示を作業機械10の通信装置16に送信し、前記診断モードの実行を終了して処理をステップS21に戻す。なお、ステップS26における前記変更指示の送信先は、前記ステップS22及び前記ステップS23における変更指示の送信先と同じである。これにより、通信装置16では、制御部161が、前記変更指示に基づいて出力対象情報D11を変更前の状態に復旧させ、前記サンプリング間隔を変更前の状態に復旧させる。
以上説明したように、管理システム1では、管理サーバー20で前記遠隔診断処理が実行されることにより、必要な記憶容量又はデータ通信量を抑制しつつ、作業機械10の定期診断などに必要な各種の前記取得対象項目の情報を順に取得することが可能である。
また、他の実施形態として、前記ステップS22において、変更処理部212は、前記診断モードではない通常モードである場合に出力対象情報D11に登録可能な前記出力対象項目よりも多い項目数の前記取得対象項目を出力対象情報D11に登録するための変更指示を通信装置16に送信することが考えられる。これにより、通信装置16から管理サーバー20に全ての前記診断項目の情報を含む前記稼働情報が一度に送信されることになる。
[管理サーバー20のイベント管理処理]
続いて、図11を参照しつつ、管理サーバー20の制御部21によって実行されるイベント管理処理の一例について説明する。なお、制御部21は、前記イベント管理処理を作業機械10各々に対応して並行して実行する。
<ステップS31>
ステップS31において、制御部21の判定処理部213は、作業機械10で前記イベントが発生したか否かを判断する。具体的に、判定処理部213は、作業機械10の通信装置16から前記イベント報知情報を受信した場合に当該作業機械10で前記イベントが発生したと判断する。そして、前記イベントが発生したと判断された場合は(S31:Yes)、処理がステップS32に移行し、前記イベントが発生したと判断されるまでの間は(S31:No)、処理がステップS31で待機する。なお、判定処理部213は、前記イベント報知情報及び前記イベントの発生時に送信される前記特定時間分の管理情報D21などを、作業機械10における前記イベントの発生履歴として、管理サーバー20の記憶部22に当該作業機械10の識別情報と対応付けて記憶される。
<ステップS32>
ステップS32において、制御部21の判定処理部213は、作業機械10における前記イベントの発生判定の適否を判定する。そして、前記イベントの発生判定が適切であると判定されると(S32:Yes)、処理がステップS33に移行し、前記イベントの発生判定が適切でないと判定されると(S32:No)、処理がステップS34に移行する。
具体的に、判定処理部213は、作業機械10における前記イベントの発生後、通信装置16から送信される前記特定時間分の管理情報D21を受信した場合に、当該稼働情報と当該イベントに対応する適否判定条件とに基づいて前記イベントの発生判定の適否を判定する。前記適否判定条件は、作業機械10ごと又は前記イベントごとに対応付けて記憶部22などに記憶される。また、前記適否判定条件は、管理サーバー20におけるユーザー操作によって任意に更新され、又は、判定処理部213によって後述のステップS35において自動的に更新される。
例えば、特定の作業機械10では、エンジン121のオンのタイミングで、例えば作業機械10の水平状態の異常などの特定のイベントが必ず発生する場合を考える。この場合に、前記特定の作業機械10に対応する前記適否判定条件として、前記特定のイベントがエンジン121のオンのタイミングで発生した場合には、当該特定の作業機械10の動作に問題がない又は誤検出である旨が設定されることが考えられる。なお、前記特定のイベントの発生時における作業機械10のエンジン121のオンオフなどの稼働状況は、前記特定時間分の前記出力対象項目の情報と共に送信される前記イベントの発生前の管理情報D21に基づいて判定可能である。そして、判定処理部213は、前記特定の作業機械10で前記特定のイベントが発生した場合に、前記特定の作業機械10の稼働状況がエンジン121のオンのタイミングである場合には、当該特定のイベントの発生について、当該作業機械10の動作に問題がない又は誤検出であり、前記イベントの発生判定が適切ではないと判断する。
また、特定の作業機械10では、特定のイベントが特定期間内に特定回数以上発生する場合を考える。この場合に、前記特定の作業機械10に対応する前記適否判定条件として、前記特定のイベントが前記特定期間内に前記特定回数以上発生する場合には、当該特定の作業機械の10の動作に問題がない又は誤検出である旨が設定されることが考えられる。そして、判定処理部213は、前記特定の作業機械10で前記特定のイベントが発生した場合に、前記イベント報知情報に含まれる前記特定のイベントの発生日時などに基づいて、当該特定のイベントが前記特定期間内に前記特定回数以上発生していると判断した場合には、当該特定のイベントの発生について、当該作業機械10の動作に問題がない又は誤検出であり、前記イベントの発生判定が適切ではないと判断する。
<ステップS33>
ステップS33において、制御部21の判定処理部213は、前記イベントの発生に対応するために予め設定された処置情報を、作業機械10の利用者又はサービスマンなどが所有する情報表示装置30に報知する。前記処置情報には、前記イベントが発生した作業機械10の識別情報、前記イベントの種別、前記イベントの発生時刻、及び前記イベントを復旧させるための処置内容などが含まれる。例えば、前記処置情報は、メール又はSNSなどを用いて利用者又はサービスマンを宛先として送信され、利用者又はサービスマンは、前記報知情報を情報表示装置30で表示させて前記イベントの発生に対応することができる。
また、判定処理部213は、前記特定時間内の管理情報D21に前記稼働情報として含まれる前記出力対象項目の情報に基づいて、前記イベントの発生要因などに関する情報を前記処置情報に含めて送信してもよい。例えば、判定処理部213は、前記イベントの発生を検出するために用いられる各種のセンサ等の検出結果が前記出力対象項目の情報として管理情報D21に含まれる場合に、当該センサ等の検出結果に変化がなければ、当該センサ等の異常又は故障の可能性が高い旨を前記処置情報に含めて送信してもよい。一方、判定処理部213は、前記センサ等の検出結果に変化がある場合には、当該センサ等の異常又は故障の可能性が低い旨を前記処置情報に含めて送信してもよい。
<ステップS34>
ステップS34において、制御部21の判定処理部213は、作業機械10における前記イベントの検出条件を変更するための変更指示を、当該作業機械10の通信装置16に送信する。これにより、通信装置16は、作業機械10において制御部11、走行装置12、作業装置13などにおける前記イベントの検出条件を前記変更指示に基づいて変更する。
具体的に、判定処理部213は、前記適否判定条件の内容に基づいて前記検出条件を変更するための前記変更指示を通信装置16に送信する。例えば、判定処理部213は、記憶部22に記憶されている作業機械10に対応する前記履歴情報に基づいて、特定のイベントが発生した場合に作業機械10が必ず特定の稼働状況である場合には、当該特定のイベントの発生を検出しないように前記検出条件を変更するための前記変更指示を通信装置16に送信する。これにより、作業機械10では、通信装置16から管理サーバー20に不要な前記イベント報知情報が送信されることが抑制される。
<ステップS35>
ステップS35において、制御部21の判定処理部213は、前記適否判定条件を必要に応じて変更するための機械学習処理を実行する。具体的に、判定処理部213は、前記イベント報知情報を受信した後、当該イベント報知情報に対応する前記イベントの発生について、作業機械10の動作に問題がない旨、又は誤検出である旨の入力操作が行われた場合に、当該イベントの内容と当該作業機械10の稼働状況との関係性を対応付けて記憶部22に記録する。その後、判定処理部213は、前記関係性に基づいて、同一の前記イベントの発生時に同一の稼働状況である場合に作業機械10の動作に問題がない旨、又は誤検出である旨の入力操作が所定回数行われているか否かを判定する。そして、判定処理部213は、前記入力操作が前記所定回数行われていると判断した場合に、当該イベントに対応する前記適否判定条件として、当該イベントの内容と作業機械10の稼働情報との組み合わせについて問題がない旨、又は誤検出である旨を設定する。
以上説明したように、管理システム1では、管理サーバー20で前記イベント管理処理が実行されることにより、作業機械10におけるイベントの発生の検出条件が適切でない場合には、当該検出条件が変更される。これにより、例えば作業機械10における前記イベントの不要な検出が抑制され、作業機械10の利用者又はサービスマンの手間を軽減することが可能である。
[発明の付記]
以下、本発明に係る上記実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、各付記と各実施形態との対応関係の理解に供するために便宜上符号などを付して説明することがあるが、当該付記に係る発明はその符号を付した具体的構成に限定されるものではない。また、以下で説明する各構成及び各処理機能を取捨選択して任意に組み合わせることも可能である。
[付記1]
作業機械の稼働状況に関して予め設定されるサンプリング間隔で取得される複数の出力対象項目の情報を含む稼働情報を出力する出力処理部と、
前記出力処理部により出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔を予め設定された変更規則に従って変更する変更処理部と、
を備える、作業機械の管理システム。
[付記2]
前記変更規則には、予め設定された一又は複数のイベントが前記作業機械で発生した場合に、前記出力処理部から出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を、一又は複数の前記イベントに対応付けられた一又は複数の前記出力対象項目の種別に変更することが含まれる、
付記1に記載の作業機械の管理システム。
[付記3]
前記変更規則には、前記イベントが前記作業機械で発生した場合に、前記稼働情報のサンプリング間隔を変更することが含まれる、
付記2に記載の作業機械の管理システム。
[付記4]
前記変更規則には、予め設定された一又は複数の着目情報が指定された場合に、前記出力処理部から出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を、一又は複数の前記着目情報に対応付けられた一又は複数の前記出力対象項目の種別に変更することが含まれる、
付記1~3のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
[付記5]
前記変更処理部は、前記稼働情報に基づいて前記着目情報を指定する、
付記4に記載の作業機械の管理システム。
[付記6]
前記変更規則には、予め設定された診断モードが実行される場合に、前記出力処理部から出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を予め設定された診断間隔で順次変更することが含まれる、
付記1~5のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
[付記7]
前記変更規則には、前記診断モードが実行される場合に、前記稼働情報のサンプリング間隔を変更することが含まれる、
付記6に記載の作業機械の管理システム。
[付記8]
前記出力処理部は、前記作業機械に搭載される記憶部に前記稼働情報を出力する、
付記1~7のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
[付記9]
前記出力処理部は、予め設定された管理サーバーに前記稼働情報を送信する、
付記1~8のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
[付記10]
前記変更処理部は、前記管理サーバーに設けられる、
付記9に記載の管理システム。
[付記11]
作業機械の稼働状況に関して予め設定されるサンプリング間隔で取得される複数の出力対象項目の情報を含む稼働情報を出力することと、
出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を予め設定された変更規則に従って変更することと、
を含む、作業機械の管理方法。
[付記12]
作業機械の稼働状況に関して予め設定されるサンプリング間隔で取得される複数の出力対象項目の情報を含む稼働情報を出力することと、
出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を予め設定された変更規則に従って変更することと、
を一又は複数のプロセッサーに実行させるための作業機械の管理プログラム。
[付記13]
予め設定された検出条件に基づいて作業機械におけるイベントの発生を検出する検出処理部と、
前記検出処理部によって前記イベントの発生が検出された場合に当該イベントの発生を報知する出力処理部と、
過去の前記イベントの発生時における前記作業機械の稼働状況、又は前記作業機械における前記イベントの発生態様に基づいて、当該イベントに対応する前記検出条件を変更する判定処理部と、
を備える、作業機械の管理システム。
[付記14]
予め設定された検出条件に基づいて作業機械におけるイベントの発生を検出することと、
前記イベントの発生が検出された場合に当該イベントの発生を報知することと、
過去の前記イベントの発生時における前記作業機械の稼働状況、又は前記作業機械における前記イベントの発生態様に基づいて、当該イベントに対応する前記検出条件を変更することと、
を含む、作業機械の管理方法。
[付記15]
予め設定された検出条件に基づいて作業機械におけるイベントの発生を検出することと、
前記イベントの発生が検出された場合に当該イベントの発生を報知することと、
過去の前記イベントの発生時における前記作業機械の稼働状況、又は前記作業機械における前記イベントの発生態様に基づいて、当該イベントに対応する前記検出条件を変更することと、
を一又は複数のプロセッサーに実行させるための作業機械の管理プログラム。
1 管理システム
10 作業機械
11 制御部
12 走行装置
13 作業装置
14 エンジン駆動切替部
16 通信装置
17 キャビン
171 計時処理部
172 取得処理部
173 出力処理部
174 変更処理部
20 管理サーバー
21 制御部
211 記録処理部
212 変更処理部
213 判定処理部
22 記憶部

Claims (15)

  1. 作業機械の稼働状況に関して予め設定されるサンプリング間隔で取得される複数の出力対象項目の情報を含む稼働情報を出力する出力処理部と、
    前記出力処理部により出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別又は前記サンプリング間隔を予め設定された変更規則に従って変更する変更処理部と、
    を備える、作業機械の管理システム。
  2. 前記変更規則には、予め設定された一又は複数のイベントが前記作業機械で発生した場合に、前記出力処理部から出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を、一又は複数の前記イベントに対応付けられた一又は複数の前記出力対象項目の種別に変更することが含まれる、
    請求項1に記載の作業機械の管理システム。
  3. 前記変更規則には、前記イベントが前記作業機械で発生した場合に、前記稼働情報のサンプリング間隔を変更することが含まれる、
    請求項2に記載の作業機械の管理システム。
  4. 前記変更規則には、予め設定された一又は複数の着目情報が指定された場合に、前記出力処理部から出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を、一又は複数の前記着目情報に対応付けられた一又は複数の前記出力対象項目の種別に変更することが含まれる、
    請求項1~3のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
  5. 前記変更処理部は、前記稼働情報に基づいて前記着目情報を指定する、
    請求項4に記載の作業機械の管理システム。
  6. 前記変更規則には、予め設定された診断モードが実行される場合に、前記出力処理部から出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を予め設定された診断間隔で順次変更することが含まれる、
    請求項1~5のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
  7. 前記変更規則には、前記診断モードが実行される場合に、前記稼働情報のサンプリング間隔を変更することが含まれる、
    請求項6に記載の作業機械の管理システム。
  8. 前記出力処理部は、前記作業機械に搭載される記憶部に前記稼働情報を出力する、
    請求項1~7のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
  9. 前記出力処理部は、予め設定された管理サーバーに前記稼働情報を送信する、
    請求項1~8のいずれかに記載の作業機械の管理システム。
  10. 前記変更処理部は、前記管理サーバーに設けられる、
    請求項9に記載の管理システム。
  11. 作業機械の稼働状況に関して予め設定されるサンプリング間隔で取得される複数の出力対象項目の情報を含む稼働情報を出力することと、
    出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を予め設定された変更規則に従って変更することと、
    を含む、作業機械の管理方法。
  12. 作業機械の稼働状況に関して予め設定されるサンプリング間隔で取得される複数の出力対象項目の情報を含む稼働情報を出力することと、
    出力される前記稼働情報に含まれる前記出力対象項目の種別を予め設定された変更規則に従って変更することと、
    を一又は複数のプロセッサーに実行させるための作業機械の管理プログラム。
  13. 予め設定された検出条件に基づいて作業機械におけるイベントの発生を検出する検出処理部と、
    前記検出処理部によって前記イベントの発生が検出された場合に当該イベントの発生を報知する出力処理部と、
    過去の前記イベントの発生時における前記作業機械の稼働状況、又は前記作業機械における前記イベントの発生態様に基づいて、当該イベントに対応する前記検出条件を変更する判定処理部と、
    を備える、作業機械の管理システム。
  14. 予め設定された検出条件に基づいて作業機械におけるイベントの発生を検出することと、
    前記イベントの発生が検出された場合に当該イベントの発生を報知することと、
    過去の前記イベントの発生時における前記作業機械の稼働状況、又は前記作業機械における前記イベントの発生態様に基づいて、当該イベントに対応する前記検出条件を変更することと、
    を含む、作業機械の管理方法。
  15. 予め設定された検出条件に基づいて作業機械におけるイベントの発生を検出することと、
    前記イベントの発生が検出された場合に当該イベントの発生を報知することと、
    過去の前記イベントの発生時における前記作業機械の稼働状況、又は前記作業機械における前記イベントの発生態様に基づいて、当該イベントに対応する前記検出条件を変更することと、
    を一又は複数のプロセッサーに実行させるための作業機械の管理プログラム。
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