JP2002185309A - データ保持回路および半導体装置並びに半導体装置の設計方法 - Google Patents

データ保持回路および半導体装置並びに半導体装置の設計方法

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JP2002185309A
JP2002185309A JP2000383591A JP2000383591A JP2002185309A JP 2002185309 A JP2002185309 A JP 2002185309A JP 2000383591 A JP2000383591 A JP 2000383591A JP 2000383591 A JP2000383591 A JP 2000383591A JP 2002185309 A JP2002185309 A JP 2002185309A
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flop
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徹也 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子が微細化されてもフリップフロップ回路
の耐α線強度が低下しない半導体集積回路技術を提供す
る。 【解決手段】 同一の信号を入力とする少なくとも3個
のフリップフロップ回路(FF1〜FF)と、これらの
フリップフロップ回路の出力のうち過半数以上を占める
論理値に応じて信号を出力する多数決論理回路(MJ
R)とによりデータ保持回路(100)を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置におけ
るα線対策技術に関し、特にフリップフロップ回路のα
線による誤動作を防止する技術に関するもので、耐α線
強度の高いフリップフロップ回路、半導体装置およびそ
の設計方法並びにその設計に用いるデータベースを提供
するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路特に論理集積回路におい
ては、データもしくは信号のレベルを一時的に保持する
回路としてフリップフロップ型のラッチ回路がよく使用
される。
【0003】ところで、半導体集積回路においては、半
導体素子の微細化に伴ないフリップフロップ回路内に蓄
積する電荷量が小さくなるため、α線により発生した電
荷による電位の反転を起こし易くなる。特にフリップフ
ロップ回路は、半導体集積回路内に数多く使用されると
ともに構成素子数も多いので最も小さな素子で構成され
ることが多い。また、一度反転すると、次に正常な値が
取り込まれるまで誤った値が出力され続けるため、影響
も大きい。そのため、一層α線による誤動作が起き易
い。そこで、従来かかるα線に対する対策として、フリ
ップフロップ回路の内部ノードに積極的に容量を付けた
り、わざと寄生容量を増加するなどの技術が提案されて
いる(特開平10−199996号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】半導体集積回路は半導
体素子(以下、単に素子ともいう)のサイズと動作周波
数がほぼ反比例の関係にあり、動作周波数の増加による
消費電力の増加を抑えるため、フリップフロップ回路は
半導体素子の微細化に比例して内部ノードの寄生容量も
減少するように設計されることが多い。一方、α線がフ
リップフロップ回路内を通過することにより発生する電
荷量は素子の微細化に伴い減少するが、その減少量は素
子の微細化による内部ノードの寄生容量の減少量よりも
小さい。
【0005】そのため、内部ノードに容量を付けるとい
うα線対策では、素子の微細化が進むにつれてフリップ
フロップ回路内に相対的に大きな容量が必要となり、動
作速度や消費電力、占有面積が犠牲になる。また、フリ
ップフロップ回路を構成する素子のサイズを変えたり、
あるいは使用する電源電圧の値を変えるたびに、フリッ
プフロップ回路の内部ノードに付けるべき容量の大きさ
を見積もりし直さなければならず、設計負担が大きくな
るという問題点があることが明らかとなった。
【0006】さらに、CMOS−LSIなどではスタン
バイ電流を減らすためにしきい値の高いMOSトランジ
スタを使用して論理回路を構成することがあるが、MO
Sトランジスタのしきい値を高くすると駆動力が低下し
てオン抵抗が大きくなり、α線により電位が変化したノ
ードの電位が元にもどりにくくなり、戻る前に次段の論
理ゲートが応答して誤動作を起こしやすくなるという不
具合がある。また、LSIは低電源電圧化が進んでいる
が、電源電圧が低下してMOSトランジスタの駆動力が
低下した場合や内部ノードの蓄積電荷量が減少した場合
も同様に誤動作を起こしやすくなる。
【0007】この発明の目的は、半導体素子が微細化さ
れてもフリップフロップ回路の耐α線強度を保証可能な
半導体集積回路技術を提供することにある。
【0008】この発明の他の目的は、半導体素子が微細
化されたり使用する電源電圧の値が変わってもフリップ
フロップ回路の耐α線強度を保証するために、半導体素
子のサイズや電源電圧の値に応じてフリップフロップ回
路の回路構成や内部ノードの容量の大きさを設計し直す
必要のない半導体集積回路技術を提供することにある。
【0009】この発明のさらに他の目的は、MOSトラ
ンジスタのしきい値が高くされたり使用する電源電圧の
値が低くなった場合にもフリップフロップ回路のα線に
よる誤動作を防止できるような半導体集積回路技術を提
供することにある。
【0010】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面
から明らかになるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0012】すなわち、同一の信号を入力とする少なく
とも3個のフリップフロップ回路と、これらのフリップ
フロップ回路の出力のうち過半数以上を占める論理値に
応じて信号を出力する多数決論理回路とによりデータ保
持回路を構成したものである。これにより、いずれかの
フリップフロップ回路をα線が通過してその出力が変化
したとしても、他のフリップフロップ回路の出力によっ
て正しい出力信号を維持することができ、回路の信頼性
が向上する。しかも、容量の電荷のみによりレベルを保
持するように構成されたフリップフロップ回路と異な
り、素子が微細化されてもα線による誤動作を確実に回
避することができる。
【0013】望ましくは、前記少なくとも3個のフリッ
プフロップ回路は、それぞれ互いに同期した異なるクロ
ック信号に基づいて入力信号を取り込むように構成す
る。これにより、クロック信号にノイズがのったり、ク
ロックアンプへのα線の入射で誤パルスが生じ、いずれ
かのフリップフロップ回路が誤ったデータを取り込んだ
としても正しい出力信号を維持することができ、回路の
信頼性がさらに向上する。
【0014】また、前記3個のフリップフロップ回路の
うち2個は、それぞれ互いに同期した異なる2つのクロ
ック信号に基づいて入力信号を取り込み、他の1個のフ
リップフロップ回路は前記2つのクロック信号を入力と
しこれらのクロック信号が正規に変化したことに応じて
出力が変化する論理回路の出力信号に基づいて入力信号
を取り込むように構成する。これにより、クロック信号
にのったノイズやクロックアンプへのα線の入射による
フリップフロップ回路の誤動作を防止できる上、クロッ
ク信号を供給する信号線の数を減らすことができる。ま
た、クロック信号へのノイズやα線の影響が無視できる
ようならば、前記フリップフロップ回路へのクロック信
号は共通としても良い。
【0015】さらに、前記フリップフロップ回路は、テ
スト用データのスキャンイン端子とスキャンアウト端子
をそれぞれ備えた診断機能付きフリップフロップ回路と
する。これにより、多数決論理回路や前記フリップフロ
ップ回路のそれぞれを診断することができる。
【0016】また、前記3個のフリップフロップ回路の
うち2個は、前記スキャンイン端子の前段に、共通のス
キャンインデータと他のフリップフロップ回路のスキャ
ンアウト端子からの出力とを切り替えて入力させる切替
え手段を設けるようにする。これにより、共通のスキャ
ンインデータを選択した場合には、スキャンインデータ
数が減り、フリップフロップ間の一般論理回路を効率良
く診断でき、他のフリップフロップ回路のスキャンアウ
ト端子を選択した場合には、スキャンインデータ数は増
えるが、多数決論理回路やフリップフロップ回路の診断
が可能になり、2つのモードのテストを切換えて行なう
ことで、全体として効率の良いテストが行なえる。
【0017】本願の他の発明は、同一の信号を入力と
し、それぞれ互いに同期した異なるクロック信号に基づ
いて入力信号を取り込むように構成された2つのフリッ
プフロップ回路と、これらのフリップフロップ回路の出
力信号が正規に変化したことに応じて出力が変化する論
理回路とによりデータ保持回路を構成したものである。
これにより、いずれかのフリップフロップ回路をα線が
通過してその出力を変化させたとしても、両方の出力が
変化しない限り後段の論理回路の出力が変化することが
ないので、正しい出力信号を維持することができ、回路
の信頼性が向上する。しかも、容量の電荷によりα線入
射時のレベルの反転を抑えるように構成されたフリップ
フロップ回路と異なり、素子が微細化されてもα線によ
る誤動作を確実に回避することができる。
【0018】ここで、前記論理回路としては、第1の入
力と第2の入力と1つの出力を有し、前記第1の入力と
第2の入力の論理値が等しいときには、前記出力の論理
値は入力と同一であって、前記第1の入力と第2の入力
の論理値が異なるときには、前記出力の論理値は直前の
出力の論理値と同一である回路、または第1の入力と第
2の入力と1つの出力を有し、前記第1の入力と第2の
入力の論理値が等しいときには前記出力の論理値は入力
の反転値であって、前記第1の入力と第2の入力の論理
値が異なるときには、前記出力の論理値は直前の出力の
論理値と同一である回路あるいは第1の入力と第2の入
力と1つの出力を有し、前記第1の入力と第2の入力の
論理値が等しいときには前記出力の論理値は直前の出力
の論理値と同一であって、前記第1の入力と第2の入力
の論理値が異なるときには、前記出力の論理値は前記第
1の入力の論理値と同一である回路とすることができ
る。
【0019】また、前記論理回路は、3つの入力と1つ
の出力を有し、2つ以上の入力に応じて出力が決定され
る多数決論理回路からなり、前記3つの入力は前記2つ
のフリップフロップ回路の出力と前記多数決論理回路の
出力であるようにした回路により構成することができ
る。これにより、スタティックな動作をする論理回路を
実現することができ、フリップフロップ回路が長時間動
作しなかった場合にも、正しいデータを保持することが
できる。
【0020】さらに、差動信号として供給される前記ク
ロック信号を受けてクロック信号の変化に応じて変化す
る信号を出力する第1の差動回路および第2の差動回路
を備え、前記2つのフリップフロップ回路は、前記差動
回路および第2の差動回路の出力に基づいて前記入力を
それぞれ取り込むように構成する。これにより、クロッ
ク信号に同相のノイズが乗ったとしてもフリップフロッ
プ回路が誤ってデータを取り込むのを防止することがで
きる。
【0021】また、前記第1および第2の差動回路は、
入力される前記差動クロック信号の論理値が互いに異な
るときには出力が前記いずれか一方のクロック信号の論
理値と同一であって、前記差動クロック信号の論理値が
同一のときには出力が直前の出力の論理値と同一である
ように構成する。これにより、差動クロック信号のいず
れか一方にノイズが乗った場合やクロックアンプにα線
が入射して誤パルスが生じた場合でもフリップフロップ
回路が誤ってデータを取り込むのを防止することができ
る。
【0022】さらに、前記フリップフロップ回路とし
て、テスト用データのスキャンイン端子とスキャンアウ
ト端子をそれぞれ備えた診断機能付きフリップフロップ
回路を用いるようにする。これにより、前記論理回路や
フリップフロップ回路のそれぞれを診断することができ
る。
【0023】本願の他の発明は、同一の信号を入力とし
それぞれ同一のクロック信号または互いに同期した異な
るクロック信号に基づいて入力信号を取り込む第1のフ
リップフロップ回路および第2のフリップフロップ回路
と、これらのフリップフロップ回路の出力信号が正規に
変化したことに応じて出力が変化する第1の論理回路お
よび第2の論理回路と、前記第1の論理回路の出力信号
を入力とする第3のフリップフロップ回路および第2の
論理回路の出力信号を入力とする第4のフリップフロッ
プ回路と、第3および第4のフリップフロップ回路の出
力信号が正規に変化したことに応じて出力が変化する第
3の論理回路とを有し、前記第1および第2のフリップ
フロップ回路は前記クロック信号の第1の状態でデータ
スルー状態となり、前記クロック信号の第2の状態でデ
ータホールド状態となるとともに、前記第3および第4
のフリップフロップ回路は前記クロック信号の第1の状
態でデータホールド状態となり、前記クロック信号の第
2の状態でデータスルー状態となるようにデータ保持回
路を構成したものである。これにより、クロック信号の
変化と同時にα線がフリップフロップ回路を通過するこ
とによって本来変化すべき出力が変化しなくなるという
誤動作を起こしても、正しいデータを保持することがで
きる。
【0024】本願のさらに他の発明は、MOSトランジ
スタにより前述のように構成されたデータ保持回路を有
する内部回路と該内部回路からの信号を受けて外部へ信
号を出力する出力回路とを備えた半導体装置において、
前記データ保持回路を構成するMOSトランジスタのゲ
ート幅は、少なくとも前記出力回路を構成するMOSト
ランジスタのゲート幅よりも小さくするようにしたもの
である。これにより、フリップフロップ回路を構成する
MOSトランジスタの素子サイズが小さい場合において
も、α線によりフリップフロップ回路が誤動作を起こす
のを確実に回避することができる。
【0025】また、データ保持回路を含む半導体集積回
路が形成された半導体チップの中央部分にもボンディン
グ用のバンプが形成されている半導体装置において、前
記バンプの近傍に設けられているデータ保持回路は同一
の信号を入力とする複数のフリップフロップを有しこれ
らのフリップフロップの出力のうち過半数以上が示す論
理値に応じて出力が変化する多重構成の回路で構成す
る。これにより、バンプを構成する材料自身からα線が
出るような場合にも、バンプ近傍のフリップフロップは
耐α線強度が高いためα線による誤動作を起こしにくい
回路が得られる。
【0026】さらに、本願の他の発明は、コンピュータ
を利用してフリップフロップ回路を含む半導体装置を設
計する半導体装置の設計方法において、所定時間当たり
の許容誤動作数を前記コンピュータに入力する工程と、
前記入力された所定時間当たりの許容誤動作数に基づい
て予め登録されている回路の中から使用する回路を選択
する工程とを含むようにしたものである。これにより、
所定時間当たりの許容誤動作数が小さい回路にはα線に
対する強度の高い回路を、また所定時間当たりの許容誤
動作数が大きい回路にはα線に対する強度は低いが素子
数の少ない回路を使用することができるため、回路の占
有面積の増大を抑えつつα線による誤動作を減らすこと
ができる。
【0027】望ましくは、前記回路を選択する工程は、
入力された所定時間当たりの許容誤動作数および要求速
度に基づいて予め登録されている回路の中から使用する
回路を選択するようにする。これにより、α線による誤
動作が少なくしかも所望の速度で動作可能な半導体装置
を実現することができる。
【0028】また、前記回路を選択する工程は、データ
保持回路を選択する際に、複数のフリップフロップ回路
と多数決論理回路とを用いた多重化データ保持回路、2
つのフリップフロップ回路と誤パルスを除去する論理回
路とを用いた2重化データ保持回路、内部のノードに積
極的に容量を付けた容量付きデータ保持回路またはイン
バータを並列に複数個接続して駆動力を高めた高倍力型
データ保持回路から選択された2つまたは3つの中か
ら、前記入力された所定時間当たりの許容誤動作数の程
度に応じて使用する回路を選択するようにする。これに
より、占有面積の増大を抑えつつα線による誤動作を減
らすことができる。
【0029】さらに、前記回路を選択する工程は、デー
タ保持回路を選択する際に、複数のフリップフロップ回
路と多数決論理回路とを用いた多重化データ保持回路、
2つのフリップフロップ回路と誤パルスを除去する論理
回路とを用いた2重化データ保持回路、内部のノードに
積極的に容量を付けた容量付きデータ保持回路またはイ
ンバータを並列に複数個接続して駆動力を高めた高倍力
型データ保持回路から選択された2つまたは3つの中か
ら、前記入力された所定時間当たりの許容誤動作数の程
度および使用するパッケージ構造、プロセス、配線材
料、バンプの配置を考慮して使用する回路を選択するよ
うにする。これにより、占有面積の増大を抑えつつα線
による誤動作を減らすことができるとともに、パッケー
ジ構造、プロセス、配線材料、バンプの配置いかんにか
かわらずα線による誤動作を確実に防止した信頼性の高
い半導体装置を実現することができる。
【0030】本願の他の発明は、コンピュータを利用し
て行なう半導体装置の設計方法に使用される同一機能の
複数の単位回路情報を登録したデータベースにおいて、
前記単位回路情報には所定時間当たりの許容誤動作数に
関する情報が含まれるようにした。これにより、回路に
要求される所定時間当たりの許容誤動作数に応じた最適
な回路を組み合せた半導体装置を実現することができ
る。
【0031】また、望ましくは、前記データベースに
は、前記許容誤動作数に関する情報を有する単位回路情
報と、許容誤動作数に関する情報を有しない単位回路情
報とが含まれるようにする。これにより、すべての単位
回路に関して許容誤動作数に関する情報を設ける必要が
なく、データベースの構築が容易となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。
【0033】図1は本発明を適用したα線保証フリップ
フロップ回路の第1の実施例を示す。この実施例のα線
保証フリップフロップ回路100は、各々同一の入力端
子Dからの信号が入力される3つのフリップフロップF
F1〜FF3と、これらのフリップフロップの出力信号
の多数決すなわち3つの信号のうち同一である2つ以上
のフリップフロップの出力と同一論理の信号を出力する
多数決論理回路MJRとにより構成されている。
【0034】また、3つのフリップフロップFF1〜F
F3にはそれぞれ異なるクロック信号CK1〜CK3が
供給され、これらのクロック信号CK1〜CK3に同期
してデータ端子Dに入力されている信号をそれぞれ取り
込んで保持するように構成されている。これにより、例
えばフリップフロップFF1〜FF3のいずれか一つを
α線が通過することによりそのラッチデータが反転した
としても、多数決論理回路MJRによりα線による信号
変化が無視され、フリップフロップ回路100の誤動作
を防止することができる。
【0035】なお、前記3つのクロック信号CK1〜C
K3は同一のタイミングであり、例えば元になるクロッ
ク信号を複数のクロックバッファなどで分配することで
形成される。このように各フリップフロップFF1〜F
F3をラッチ動作させるクロック信号を別の信号とする
ことにより、仮にいずれかのクロック信号にノイズが乗
ったとしてもそのノイズにより出力が変化するフリップ
フロップは1つだけであり、多数決論理回路MJRによ
りノイズによる信号変化がカットされ、フリップフロッ
プ回路100の誤動作を防止することができる。
【0036】ただし、必ずしも3つのクロック信号CK
1〜CK3を使用する必然性はなく、例えば設計した回
路の特性上、クロックを供給する信号線がα線やノイズ
に強いことが分かっているような場合には、3つのフリ
ップフロップFF1〜FF3に共通のクロック信号を供
給して動作させるように構成することも可能である。
【0037】図2は本発明に係るα線保証フリップフロ
ップ回路100の第2の実施例を示す。この実施例は、
図1のフリップフロップ回路100におけるクロック信
号を1つ減らしてCK1,CK2の2つにするととも
に、この2つのクロック信号CK1,CK2を入力とす
る誤パルス除去回路EPCを設け、この誤パルス除去回
路EPCの出力信号を第3のフリップフロップFF3の
クロックとしたものである。この実施例によれば、第1
の実施例に比べて半導体集積回路のチップ上に配設され
るクロック供給配線を減らすことができ、しかも第1の
実施例と同様に、クロック信号にノイズが乗ったとして
もそのノイズによりフリップフロップ回路100の出力
が変化するのを防止することができるという利点があ
る。
【0038】図3(A)は本発明に係るα線保証フリッ
プフロップ回路100の第3の実施例を示す。この実施
例は、図1のフリップフロップ回路100におけるフリ
ップフロップの数およびクロック信号を1つ減らしてそ
れぞれFF1,FF2とCK1,CK2の2つにすると
ともに、2つのフリップフロップFF1,FF2の後段
にそれらの出力信号を入力とする誤パルス除去回路EP
Cを設けたものである。この実施例によれば、第1の実
施例に比べて半導体集積回路のチップ上に配設されるク
ロック供給配線を減らすとともに、フリップフロップ回
路自身の規模すなわち構成素子数を減らすことができ
る。
【0039】しかも、この実施例の回路は、図3(B)
のタイミングt1のように、α線によって一方のフリッ
プフロップの出力(図ではQ2)が変化しても、誤パル
ス除去回路EPCにより回路の出力が変化するのを防止
することができるという利点がある。また、クロック信
号CK1またはCK2のいずれかにノイズが乗ってその
ノイズによりフリップフロップFF1,FF2のいずれ
かの出力が変化したとしても誤パルス除去回路EPCに
より回路の出力が変化するのを防止することができる。
【0040】図4は図3の実施例の変形例を示すもの
で、図3のフリップフロップ回路100におけるフリッ
プフロップFF1,FF2のクロック信号CK1,CK
2を差動信号CK,/CKとするとともに、フリップフ
ロップFF1,FF2の前段に差動クロック信号CK,
/CKをそれぞれ入力とする差動アンプAMP1,AM
P2を設けたものである。この回路では、α線によって
一方のフリップフロップの出力が変化しても、誤パルス
除去回路EPCにより回路の出力が変化するのを防止す
ることができる。
【0041】また、この実施例では、差動クロック信号
CK,/CKの入力に差動アンプAMP1,AMP2を
用いているので、差動クロック信号CK,/CKに乗っ
た同相のノイズをカットすることができ、これにより差
動クロック信号CK,/CKに同相のノイズが乗っても
それによりフリップフロップFF1,FF2が誤ってデ
ータをラッチするのを防止することができる。差動アン
プAMP1,AMP2の代わりに、図7(C)に示すよ
うな誤パルス除去回路を用いることもできる。
【0042】図5(A),(B),(C)は前記フリッ
プフロップFF1〜FF3の構成例、図6は前記多数決
論理回路MJRの構成例、図7(A),(B),(C)
は前記誤パルス除去回路EPCの構成例を示す。
【0043】図5(A)に示されているフリップフロッ
プFFは、入力取込み用のインバータINV1および伝
送ゲートTG1と、出力用のインバータINV2と、帰
還用のインバータINV3および伝送ゲートTG2と、
クロック用インバータINV4,INV5とから構成さ
れており、伝送ゲートTG1とTG2はクロック信号C
Kによって相補的にオン、オフ動作され、伝送ゲートT
G1がオンされると入力端子Dの信号を取り込み、TG
2がオンされるとTG1がオフされて出力インバータI
NV2と帰還インバータINV3とによってデータが保
持される。
【0044】図5(B)に示されているフリップフロッ
プFFは、図5(A)に示されているフリップフロップ
FFにおけるインバータINV1をなくしたもので、ク
ロック信号CKがハイレベルのときは伝送ゲートTG1
がオンされて入力信号INがそのまま出力され、クロッ
ク信号CKがロウレベルのときは伝送ゲートTG1がオ
フ、TG2がオンされてインバータINV2とINV3
により信号がラッチされ、その信号が出力される。
【0045】図5(C)に示されているフリップフロッ
プFFは、図5(A)に示されているフリップフロップ
の後段に図5(B)に示されているフリップフロップF
Fを接続することにより、マスタ・スレーブ構成のフリ
ップフロップとしたものである。
【0046】多数決論理回路MJRは、図6に示されて
いるように、電源電圧Vdd−Vss間に2個のpチャ
ネルMOSFET Qp1,Qp2とnチャネルMOS
FET Qn1,Qn2が直列に接続された前段回路
と、同じく電源電圧Vdd−Vss間に2個のpチャネ
ルMOSFET Qp3,Qp4とnチャネルMOSF
ET Qn3,Qn4が直列に接続され、さらにQp
3,Qn4と並列に接続されたMOSFET Qp5,
Qn5とからなる後段回路によって構成され、Qp2と
Qn1の接続ノードn1およびQp4とQn3の接続ノ
ードn2が出力端子OUTに接続されている。
【0047】そして、Qp1とQn2,Qp3,Qn4
のゲート端子に入力信号I1が印加され、Qp4とQn
3のゲート端子に入力信号I2が印加され、Qp2とQ
n1,Qp5,Qn5のゲート端子に入力信号I3が印
加されている。これによって、図6の多数決論理回路M
JRは、3つの入力信号I1〜I3のうち同一である2
つ以上の信号の論理を反転した信号を出力するように動
作する。なお、同一である2つ以上の信号と同一論理の
信号を出力させたい場合には、図6の多数決論理回路M
JRの出力端子にインバータを接続すれば良い。
【0048】誤パルス除去回路EPCは、図7(A),
(B)に示されているように、電源電圧Vdd−Vss
間に2個のpチャネルMOSFET Qp11,Qp1
2とnチャネルMOSFET Qn11,Qn12が直
列に接続された回路を用いることができる。図7(A)
の回路ではQp11とQn12のゲート端子に入力信号
I1が印加され、Qp12とQn11のゲート端子に入
力信号I2が印加されている。また、図7(B)の回路
ではQp11とQn11のゲート端子に入力信号I1が
印加され、Qp12とQn12のゲート端子に入力信号
I2が印加されている。
【0049】これにより、これらの回路は入力信号I1
とI2が一致しているときにそれらの信号の論理を反転
した信号を出力し、入力信号I1とI2が不一致のとき
に出力がハイインピーダンスになる。従って、入力信号
I1とI2として同相の信号が入力されるように構成さ
れている場合にいずれか一方にノイズが乗ったとしても
出力は変化せず、寄生容量に蓄積された電荷により直前
のレベルを出力するように動作する。
【0050】また、この誤パルス除去回路EPCを図4
の実施例における差動アンプAMP1,AMP2の代わ
りに、差動クロックCK1,/CK1から同相ノイズを
除去する回路として使用する場合には、図7(C)のよ
うに一方の入力(図ではI2)の側にインバータを設け
る。このようにすると、差動クロックCK1,/CK1
に乗った同相ノイズは、Qp11,Qn12のゲート端
子とQp12,Qn11のゲート端子に対して逆相の信
号として入力するため出力は変化しないこととなる。
【0051】具体的には、例えば図24(A)に示され
ているように他の回路ブロックB1の論理ゲートG1,
G2から信号線L1,L2を介して、誤パルス除去回路
EPCに差動信号C,B(CK,/CK)が入力されて
いる場合に、信号線L1,L2にその近傍の他の信号線
からクロストークノイズCNが入ったとしても、そのノ
イズは図24(B)の差動信号C,B(CK,/CK)
の波形のように同相のノイズであるため、誤パルス除去
回路EPCの出力Dにはノイズが表れないようにするこ
とができる。
【0052】なお、図24の誤パルス除去回路EPC
は、LSI間で信号を送受信するのに使用される差動ア
ンプからなる入力バッファの代替回路にも利用すること
ができる。その場合、図24における他の回路ブロック
B1は他のLSIデバイスと、また論理ゲートG1,G
2は出力バッファ回路とみなされ、信号線L1,L2は
プリント基板上に形成されたプリント配線により構成さ
れることとなる。
【0053】図8は本発明に係るα線保証フリップフロ
ップ回路100の第4の実施例を示す。この実施例は、
図1の実施例におけるフリップフロップFF1〜FF3
を、それぞれテスト用のスキャンパスを構成する図9に
示すようなスキャンイン・スキャンアウト機能付きのフ
リップフロップとするとともに、スキャンインデータの
入力端子SID1〜SID3とスキャン用クロック信号
の入力端子TMと、スキャンアウトデータの出力端子S
OD1〜SOD3を設けたものである。
【0054】この実施例によれば、テスト用のスキャン
パスを有するフリップフロップ回路100においても、
第1の実施例と同様に、多数決論理回路MJRによって
α線による誤動作を防止することができるという利点が
ある。また、この実施例では、各フリップフロップFF
1〜FF3に対応してスキャンインデータの入力端子S
ID1〜SID3とスキャンアウトデータの出力端子S
OD1〜SOD3を設けているので、各フリップフロッ
プに独立したテスト値を伝送できるので、各フリップフ
ロップそれぞれのテストや多数決論理回路MJRのテス
トが可能になる。
【0055】なお、図1の実施例に対してフリップフロ
ップの数を2としかつ多数決論理回路MJRを省略し誤
パルス除去回路EPCをフリップフロップの後段に設け
た図3の実施例と同様に、図8の実施例に対してフリッ
プフロップの数を2とし、かつ多数決論理回路MJRを
省略して誤パルス除去回路EPCをフリップフロップの
後段に設けた実施例も考えられる。誤パルス除去回路E
PCとしては、図7(A),(B)に示されている回路
の他、図12〜図15のような回路を用いても良い。図
12〜図15において、(A)は具体的な回路図、
(B)を(A)の回路を論理ゲートを用いて示した論理
構成図である。
【0056】図7(A),(B)の回路は、入力信号I
1とI2が不一致のときに出力がハイインピーダンスに
なって寄生容量に蓄積された電荷により直前のレベルを
出力するダイナミックに動作する回路であるのに対し、
図12〜図15の回路は入力信号I1とI2が不一致の
ときに出力がハイインピーダンスとならずスタティック
な動作ができるようにしたものである。図7(A),
(B)の回路は、素子数が少ないという利点があるが、
動作周波数が低い場合や動作頻度が低く長時間出力レベ
ルを保持しなければならない回路などには、図12〜図
15のスタティック回路を使用するのが有利である。
【0057】すなわち、図7(A),(B)の回路は、
入力に不一致が生じた場合に出力をハイインピーダンス
状態にすることで直前のデータを保持しているが、僅か
なオフ電流が存在すると、誤パルス除去回路の出力は徐
々に変化してしまうので、出力の変化時間に対しクロッ
ク周期が十分短ければ問題はないが、長いクロック周期
も想定される場合には誤動作の原因となる欠点を備えて
いる。
【0058】これに対し、図12〜図15の回路は、具
体的には、図12(B)を参照すると分かり易いよう
に、フィードバック経路を有しており2つの入力信号の
うち一方が変化しただけの場合には直前の出力信号を出
力するように構成されている。これによって、図7
(A),(B)の回路の有するダイナミック動作の欠点
をなくすことができる。なお、図12〜図15の回路
は、入力信号を反転した信号を出力する回路形式である
ので、入力と同相の信号を出力したい場合には図12〜
図15の回路の出力端子にインバータを1段接続してや
れば良い。また、2つの入力信号が差動信号でそれらか
ら同相のノイズを除去したい場合には、図12〜図15
の回路の一方の入力端子の前段にインバータを追加して
やれば良い。
【0059】図10は本発明に係るα線保証フリップフ
ロップ回路100の第5の実施例を示す。この実施例
は、図8のフリップフロップ回路100におけるフリッ
プフロップFF1〜FF3に対してスキャンインデータ
の入力端子SIDを共通にすることで入力端子を2つ減
らすとともに、フリップフロップFF1〜FF3のスキ
ャンアウトデータ出力端子をなくし、代わりに多数決論
理回路MJRの出力をスキャンアウトデータ出力端子S
ODに出力させるように構成することで、出力端子数を
2つ減らせるようにしたものである。この実施例のフリ
ップフロップにおいては、フリップフロップFF1〜F
F3や多数決論理回路MJRのテストは不完全になる
が、図8の実施例に対し、スキャンデータ数を1/3に
できるので、フリップフロップ回路100間の一般論理
のテストを短時間で行なうことができる。
【0060】図11は本発明に係るα線保証フリップフ
ロップ回路100の第6の実施例を示す。この実施例
は、図8のフリップフロップ回路100におけるフリッ
プフロップFF1〜FF3のうちFF2とFF3のスキ
ャンインデータの入力端子SIDの前に切替えスイッチ
SW1,SW2を設けてテスト用制御信号TM2で制御
することで、入力端子を1つ減らすとともに、スキャン
アウトデータの出力端子SODを1つとしてして出力端
子数を2つ減らせるようにしたものである。
【0061】この実施例のフリップフロップにおいて
は、スイッチSW1,SW2を図11に示されているよ
うにスキャンインデータ入力端子SID側に接続させる
ことにより、スキャンインデータをフリップフロップF
F1〜FF3に取り込ませて多数決論理回路MJRを経
て後段のテストしようとする論理回路に供給することが
できる。そして、この際に、フリップフロップFF1〜
FF3や多数決論理回路MJRのテストは不完全になる
が、図8の実施例に対し、スキャンデータ数を1/3に
できるので、フリップフロップ回路100間の一般論理
のテストを短時間で行なうことができる。
【0062】また、スイッチSW1,SW2を図11に
示されているのとは逆の側に切り替えることにより、フ
リップフロップFF1〜FF3を直列に接続させてシフ
トレジスタを構成して、スキャンインデータの入力端子
SIDよりテストデータを入力しスキャンアウトデータ
の出力端子SODより出力させることによりフリップフ
ロップFF1〜FF3が正常に動作するかどうかおよび
フリップフロップFF1〜FF3に別々のデータを入れ
て多数決論理回路MJRの出力を見ることで多数決論理
回路が正常に動作するかどうかテストすることができ
る。さらに、この実施例によれば、図8の実施例に比べ
て半導体集積回路のチップ上に配設されるスキャンパス
の信号線を減らすことができる。
【0063】なお、図1の実施例に対してフリップフロ
ップの数を2としかつ多数決論理回路MJRを省略し誤
パルス除去回路EPCをフリップフロップの後段に設け
た図3の実施例と同様に、図11の実施例に対してフリ
ップフロップの数を2としかつ多数決論理回路MJRを
省略し誤パルス除去回路EPCをフリップフロップの後
段に設けた実施例も考えられる。誤パルス除去回路EP
Cとしては、図7(A),(B)に示されている回路の
他、図12〜図15のような回路を用いても良い。
【0064】図16は本発明に係るα線保証フリップフ
ロップ回路100の第7の実施例を、また図17にはそ
の具体的な回路例を示す。この実施例は、図1の実施例
に対してフリップフロップの数を2としかつ多数決論理
回路MJRを省略し誤パルス除去回路EPCをフリップ
フロップの後段に設けた図3の実施例と同様に、図10
の実施例に対してフリップフロップの数を2としかつ多
数決論理回路MJRを省略し誤パルス除去回路EPCを
フリップフロップFF1,FF2の後段に設けたもので
ある。
【0065】図17の回路は、図5(C)のフリップフ
ロップや図7(A)の誤パルス除去回路EPCなどで構
成されており、フリップフロップFF1,FF2の前段
に、テスト制御信号TMに応じてデータ信号Dまたはス
キャンインデータSIDを取り込むセレクタ回路SEL
が設けられている。誤パルス除去回路EPCとしては、
図17に示されている回路の他、図7(B)や図12〜
図15のような回路を用いても良い。
【0066】図18は本発明に係るα線保証フリップフ
ロップ回路100の第8の実施例、図19はその具体的
な回路例を示す。この実施例は、図3(A)の実施例に
おけるフリップフロップFF1,FF2の代わりにフリ
ップフロップDFF1,DFF2とし、その後段に、こ
れらのフリップフロップDFF1,DFF2の出力Q
1,Q2を各々入力とする誤パルス除去回路EPC1,
EPC2をそれぞれ設けるとともに、誤パルス除去回路
EPC1,EPC2の後段にそれぞれ第2のフリップフ
ロップDFF3,DFF4を設け、このフリップフロッ
プDFF3,DFF4の出力Q3,Q4を誤パルス除去
回路EPCに入力するようにしたものである。そして、
フリップフロップDFF1,DFF2はクロックCK
1,CK2で動作され、FF3,FF4はFF1,FF
2と逆相で動作される。
【0067】なお、具体的な回路では、図19に示すよ
うに、フリップフロップDFF1,DFF2の前段に、
図17の実施例と同様、テスト制御信号TMに応じてデ
ータ信号DまたはスキャンインデータSIDを取り込む
セレクタ回路SELが設けられる。フリップフロップF
F1〜FF3はクロック入力CKの立上がりでデータを
ラッチするのに対し、フリップフロップDFF1〜DF
F4はクロック入力CKの値により、スルーまたはホー
ルド動作が切り替わる。
【0068】図18および図19の実施例に従うと、図
3(A)の回路に比べてより一層α線による誤動作が起
き難くなる。以下、その理由を図20のタイミングチャ
ートを用いて説明する。図20において、(a)は入力
信号であるクロックCK1,CK2とデータ信号Dの波
形を示す。また、図20(b),(c)は図3(A)の
回路においてフリップフロップFF2をα線が通過した
場合の誤パルス除去回路EPCの作用によるFFの出力
波形を示し、(d),(e)は図18の回路においてフ
リップフロップFF2をα線が通過した場合の誤パルス
除去回路EPC2の作用によるFFの出力波形を示す。
【0069】前述したように、誤パルス除去回路EPC
は2つの入力信号が同じように変化した場合にのみ出力
が変化する。そのため、図3の回路においては、例えば
図20(b)のt14のようなタイミングでフリップフ
ロップFF2をα線が通過した場合、次段の誤パルス除
去回路EPCの入力信号は一方が変化するのみであるた
め、出力は変化せず誤パルスは除去される。
【0070】次に、図3の回路において、例えば図20
(c)のt12のようなクロックCK2の変化タイミン
グでフリップフロップFF2をα線が通過した場合を考
えると、このときフリップフロップFF2の出力Q2は
α線の影響で反転しないことがあり得る。すると、次段
の誤パルス除去回路EPCの入力信号は一方が変化する
のみであるため、出力が変化せず本来ロウレベルに変化
すべきところが破線のようにハイレベルのままになって
しまい、誤パルス除去回路EPCは入力信号の変化を正
常に伝えずことができず、誤動作するおそれがある。
【0071】これに対し、図18の回路においては、前
段のフリップフロップDFF1,DFF2の直後に誤パ
ルス除去回路EPC1,EPC2が設けられているた
め、この追加した誤パルス除去回路EPC1,EPC2
に対する入力すなわちフリップフロップDFF1,DF
F2の出力Q11,Q12の正常時の変化が図20
(d)のようにクロックCK1,CK2の変化タイミン
グよりも少し早くなるように設計することができる。
【0072】そのため、例えば図20(c)のt12の
ようなクロックCK2の変化タイミングでフリップフロ
ップDFF2をα線が通過した場合を考えると、このと
きフリップフロップDFF2の出力Q2はすでに変化を
終了しているので、図3の回路で起こったような本来反
転すべきFF2の出力Q2が反転しないという現象は起
きないこととなる。従って、t12のようなタイミング
でフリップフロップFF2をα線が通過した場合には、
図20(d)に破線で示すようにFF2の出力Q2が反
転しても次段の誤パルス除去回路EPCにとっては入力
信号は一方が変化するのみであるため、出力は変化せず
誤パルスは除去される。
【0073】なお、誤パルス除去回路EPC1,EPC
2に対する入力の正常な変化のタイミングが少し早くな
るように設計することができるのは、クロックCK1,
CK2がロウレベルのときにデータスルー状態になるフ
リップフロップDFF1,DFF2の直後に誤パルス除
去回路EPC1,EPC2を配置したため、DFF1,
DFF2の出力Q11,Q12の変化からクロックCK
1,CK2の立ち上がりまでに、マージンを取る必要が
あるためである。逆に、このマージンを取らないとする
と誤パルス除去回路EPC1,EPC2の出力の変化が
クロックCK1,CK2の立ち上がりよりも遅くなって
後段のフリップフロップDFF3,DFF4が誤パルス
除去回路EPC1,EPC2の出力の変化を取り込めな
くなるおそれがある。このようなタイミングの調整は例
えばクロックCK1,CK2の周期の設定により行なえ
る。
【0074】ここで、前記のように図20(c)のt1
2のようなクロックCK2の変化タイミングでフリップ
フロップFF2をα線が通過した場合にはフリップフロ
ップFF2の出力Q12が反転しないという不具合は回
避できるが、それよりも少し早いタイミングでフリップ
フロップFF2をα線が通過した場合にはフリップフロ
ップFF2の出力Q12が反転しないことが起こるので
はないかという疑問が生じる。しかし、クロックCK2
の変化タイミングt12よりも若干速い図20(d)の
t11のようなタイミングでフリップフロップDFF2
をα線が通過した場合には、そのときフリップフロップ
DFF2はデータスルー状態にあるので、図20(d)
のように入力信号によってDFF2の出力Q12は短時
間で正常レベルに復帰するため、α線による出力Qへの
影響は若干の遅延だけで済む。
【0075】一方、後段のフリップフロップDFF3,
DFF4は、データスルー状態とホールド状態がDFF
1,DFF2と、クロックCK1,CK2の半周期だけ
ずれているため、図20(c)のt12のようなクロッ
クCK2の変化タイミングでフリップフロップDFF3
またはDFF4をα線が通過したとしても、DFF3,
DFF4はデータスルー状態であるので、入力信号によ
ってDFF3,DFF4の出力Q21,Q22は短時間
で正常レベルに復帰するため、α線による出力Qへの影
響はない。また、図20(a)のt13のようなクロッ
クCK1,CK2のロウレベルへの変化タイミングでフ
リップフロップDFF3またはDFF4をα線が通過し
たとしても、そのタイミングではDFF3,DFF4の
入力すなわち前段のフリップフロップFF1,FF2の
出力Q11,Q12は変化しないので、α線によりラッ
チ状態の反転が阻止されるということもない。
【0076】図21は図19の回路の変形例を示す。図
21の回路は、図19の回路における誤パルス除去回路
EPC1,EPC2を前段のフリップフロップDFF
1,DFF2に取り込んでラッチを構成するフィードバ
ックループのインバータINV2と兼用させるようにし
たものである。これにより、図19の回路に比べてフリ
ップフロップDFF1,DFF2内のインバータINV
2を省略することができ、部品点数が少なくより小型か
つ低電力になるとともに、誤パルス除去回路自体のAC
不良の検出も容易になるという利点がある。
【0077】図22は図19の回路の他の変形例を示
す。図22の回路は、図19の回路における前段のフリ
ップフロップDFF1,DFF2のラッチを構成するフ
ィードバックループのインバータINV2、INV3を
共に誤パルス除去回路EPC11,EPC12,EPC
21,EPC22で置き換えたものである。これによ
り、図19の回路はダイナミック回路であるが、図22
の回路はそのダイナミック動作の期間を短くすることで
見かけ上スタティックに動作するようにして、図19の
回路の欠点をなくしたものである。
【0078】ここで、ダイナミック回路の欠点とは、図
19の回路で使用されている誤パルス除去回路EPCは
図7に示されている回路のところで説明したように、図
7の回路では入力に不一致が生じた場合に出力をハイイ
ンピーダンス状態にすることで直前のデータを保持して
いるが、僅かなオフ電流が存在すると、誤パルス除去回
路の出力は徐々に変化してしまうので、出力の変化時間
に対しクロック周期が十分短ければ問題はないが、長い
クロック周期も想定される場合には誤動作の原因となる
というものである。
【0079】前記影響を簡単に抑えるには、誤パルス除
去回路の具体的な構成を、図12〜図15の回路のよう
に、入力に不一致が生じた場合でも出力がハイインピー
ダンス状態にならない構成にすることが有効である。し
かし、図12〜図15の回路は、図7の回路に対し部品
点数が多く、そのまま置き換えると、面積や電力が増大
してしまう。
【0080】図22の実施例では、ホールド状態(CK
=H)の場合、前段のフリップフロップDFF1,DF
F2は、等価的に図23の様に考えることが出来る。図
23において、ノードn1,n2がロウレベル、ノード
n3,n4がハイレベルでデータを保持しているとき
に、α線により、ノードn1がハイレベルに反転した場
合を考えると、ノードn3,n4は、誤パルス除去回路
EPC3,EPC4によりハイインピーダンス状態にな
り直前の値すなわちハイレベルを保持する。このとき誤
パルス除去回路EPC1の入力は共にハイレベルである
ので、ノードn1は直ちにロウレベルに復帰する。そし
て、ノードn1がロウレベルになれば、誤パルス除去回
路EPC3,EPC4の出力ノードは低インピーダンス
状態になり、もとの正常動作に復帰する。正常動作に復
帰するまでの時間は、フィードバックループの遅延時間
でほぼ決まり、クロック周期に関わらず前記のような僅
かなオフ電流による誤パルス除去回路EPC3,EPC
4の一時的な出力変化の影響をなくすことが出来る。
【0081】図25は、図8および図9に示すようなス
キャンイン端子とスキャンアウト端子を備えたフリップ
フロップを使用して論理LSIの内部論理回路の診断を
行なうテストスキャンパスおよびシフトレジスタを構成
した場合の、論理LSI内のランダムロジックや組合わ
せ論理などからなる一般論理部とフリップフロップとの
関係を示したものである。図25においては、図面の表
示の都合から、内部論理を2つの一般論理部LG1,L
G2で表わしている。また、理解を容易にするため、信
号は図面の左側から入力されて右側へ伝達されて出力さ
れるものとする。なお、IBFは通常動作時に入力され
る信号を取り込む入力バッファ回路、OBFは通常動作
時に内部回路より出力される信号を外部へ出力する出力
バッファ回路である。
【0082】図25では、一般論理部LG1の入力側に
2つのフリップフロップFF11,FF12が配置さ
れ、一般論理部LG2の出力側にも同様に2つのフリッ
プフロップFF31,FF32が配置されているととも
に、一般論理部LG1とLG2との間に3つのフリップ
フロップFF21,FF22,FF23が配置されてい
る。これらのフリップフロップFF11〜FF32は、
通常動作時にはデータ端子Dに入力されている信号をク
ロック信号CK1,CK2に同期して取り込んでデータ
出力端子Qから次段の一般論理部LG1,LG2または
外部出力端子に出力するように動作する。
【0083】診断機能を有するように構成された図25
のLSIにおいては、一般論理部LG1とLG2の前後
および中間に配置された前記フリップフロップFF11
〜FF32が直列形態に接続されてシフトレジスタを構
成可能にされている。すなわち、各フリップフロップF
F11〜FF32はそれぞれスキャンインデータ端子S
IDが前段のフリップフロップのスキャンアウトデータ
端子SODに接続され、スキャンアウトデータ端子SO
Dは次段のフリップフロップのスキャンインデータ端子
SIDと接続されて、シフトレジスタを構成している。
そして、スキャンインデータ端子SIDに入力された
信号は、クロック信号CK1またはCK2に同期して取
り込まれ、スキャンアウトデータ端子SODより出力さ
れる。
【0084】この実施例においては、前記クロック信号
CK1,CK2およびテスト制御信号TMを発生するク
ロック・テスト信号制御回路TMCと、診断時にシフト
レジスタにスキャンインされるテストデータを発生する
疑似乱数発生回路PRGと、シフトレジスタを転送され
てきたデータを回収して外部端子SDOUTより出力す
るテスト結果回収回路TSCとが設けられている。クロ
ック・テスト信号制御回路TMCは、外部のテスタなど
から供給される基準クロックφ0やテストモード信号M
ODEに基づいて前記クロック信号CK1,CK2およ
びテスト制御信号TMを発生するように構成される。
【0085】本発明に係るα線保証フリップフロップ回
路を前記のような論理集積回路に適用する場合、α線保
証フリップフロップ回路は一般論理部LG1,LG2な
どで使用されるチップ上で最も小さなサイズに属する素
子で構成される。これに対し、入力バッファ回路IBF
や出力バッファ回路OBFは、比較的大きなサイズの素
子(例えばMOSFETではゲート幅が4〜5倍以上の
素子)により構成される。
【0086】次に、半導体集積回路における前記α線保
証フリップフロップ回路とそれ以外のフリップフロップ
の使い分けの仕方について説明する。半導体集積回路は
用途によって許容される誤動作の程度が異なる。一般に
は、FIT数(109時間当たりの許容誤動作数)とし
て規定され、このFIT数には、システムとして求めら
れるFIT数とフリップフロップ回路やRAMなどの回
路に求められるFIT数とがある。
【0087】誤動作検出が行なえないシステムもしくは
回路や、論理の2重化やECC回路などによるエラー訂
正を行なえないシステムもしくは回路、あるいは並列計
算機など僅かなリトライ率もスピード上問題となるシス
テムではFIT数が「0」であることを要求される。そ
のため、このようなシステムもしくは回路では、本発明
に係るα線保証されたフリップフロップからなるデータ
保持回路を適用することが有効である。
【0088】一方、現在の半導体製造技術では、集積度
を下げたり、パッドを回路から遠ざけて設けたり、低不
純物の配線材料の使用、保護膜の厚みを厚くするなどパ
ッケージ上の工夫をすることでFIT数を低減すること
ができるので、かかる技術でFIT数が3桁程度許され
るシステムや回路に対応することが可能であり、本発明
を適用するまでもない。また、FIT数が1桁〜2桁程
度までは許されるシステムや回路で、エラー訂正回路を
設けたり、時間的に誤動作検出およびリトライ動作ある
いは論理の2重化が可能なシステムや回路では、パッケ
ージ上の工夫を併用することで本発明を適用しないフリ
ップフロップを使用することができる。逆に、チップの
中央部分にまでボンディング用のバンプが形成されるオ
ンチップバンプ構造のLSIであって低FIT数が要求
されるLSIにおいては、バンプの材料自身がα線発生
源となるので、本発明に係るα線保証されたフリップフ
ロップからなるデータ保持回路を適用することが有効で
ある。
【0089】しかし、FIT数が1桁〜2桁程度までは
許されるシステムや回路で、エラー訂正回路を設けるの
が困難なシステムや回路、あるいは誤動作検出およびリ
トライ動作あるいは論理の2重化が困難なシステムもし
くは回路に対しては、本発明に係るα線保証されたフリ
ップフロップからなるデータ保持回路を適用することが
有効である。また、本発明を適用する場合にも、要求さ
れるFIT数や使用する製造技術との関係で、フリップ
フロップ内のノードに積極的に容量を付けたり、インバ
ータを並列に複数個接続して駆動力を高める高倍力技術
を併用することも可能である。さらに、1つのチップ上
においても回路に要求されるFIT数に応じて前記技術
を組合せて適用することができる。
【0090】なお、SRAMなどではFIT数「0」の
要求に対してメモリセル内のノードの容量を大きくした
り、エラー訂正回路を設けることで対応している。ここ
で、本発明は広義にはSRAMなどにおけるエラー訂正
回路と見ることも可能であるが、本発明はあくまでも一
般論理に用いられるフリップフロップ回路を対象とする
ものであり、SRAMなどのエラー訂正回路とは異なり
ほとんど遅延なく出力が得られるという利点がある。従
って、1つのチップ上にRAMと論理回路が搭載される
LSIにおいては、RAMの部分にはエラー訂正回路に
よる対策技術が採用され、論理回路の部分には本発明に
よる技術が採用される。
【0091】図26には、本発明を適用して、従来のα
線対策技術と本発明のα線対策技術を併用したLSIの
一例が示されている。図において、110は従来の論理
の2重化の技術を適用した論理部であり、互いに同一の
論理動作を行なう第1論理回路111と第2論理回路1
12とが設けられている。また、これらの論理回路11
1と112の論理出力が一致しているか否か検出する不
一致検出回路113が設けられ、不一致が検出されると
検出信号が出力され、もう一度同一論理動作を行なうリ
トライ処理が行なわれたりする。
【0092】図26において、120は本発明のα線対
策技術を適用した論理部であり、この論理部120では
論理を構成するフリップフロップFFとして前記実施例
で説明したα線保証フリップフロップが用いられる。ま
た、前記不一致検出回路113から出力される検出信号
はシステムの信頼性上非常に重要な信号であるので、不
一致検出回路113から出力される検出信号を保持する
フリップフロップFF100に対しても前記実施例で説
明したα線保証フリップフロップを用いるのが望まし
い。
【0093】130はRAMを含むメモリ部であり、R
AM131の入力側にはECCコードを生成するECC
コード生成回路132が、RAM131の出力側にはE
CCコードが正しいかどうかチェックするECCコード
チェック回路133とECCコードが間違っていた場合
に訂正を行なうエラー訂正回路134が設けられてい
る。なお、上記RAM内に含まれるメモリセルを構成す
る素子のサイズは、フリップフロップ回路ヲ構成する素
子のサイズよりも小さくされるのが一般的である。
【0094】なお、本発明のα線対策技術を適用した論
理部120においては、論理を構成するすべてのフリッ
プフロップFFとして前記実施例で説明したα線保証フ
リップフロップを用いる必要はなく、回路ブロックなど
所定の回路単位ごとに要求されるFIT数に応じて使用
するフリップフロップを使い分けるようにしても良い。
次に、本発明に係るα線保証フリップフロップとそれ以
外のフリップフロップの使い分けを行なう具体的な設計
方法の一例を、図27のフローチャートを用いて説明す
る。
【0095】本発明を適用したLSIの設計では、先ず
HDL(Hardware Description Language)で記述され
た論理設計データやシステム(LSI)全体に要求され
るFIT数、要求される動作速度、使用する電源電圧、
消費電力等のLSIの仕様を入力する(ステップS
1)。なお、前記HDLによる論理記述において、例え
ば所定の機能回路ブロックやそれを構成するフリップフ
ロップや論理ゲートごとに、要求されるFIT数レベル
を指定もしくは記述するようにしても良い。そして、次
のステップS2で、EDベンダなどから提供されている
論理合成ツールを用いて前記論理記述をゲートレベルの
設計データに変換する。
【0096】次に、使用するプロセスやシステム全体に
要求されるFIT数、動作速度、各回路ブロックもしく
はフリップフロップや論理ゲートに要求されるFIT数
レベルなどを勘案して、それに基づいて予めデータベー
スとして用意されているセルライブラリの中から使用す
るセル種を選択し仮決定する(ステップS3)。このと
き、同一回路ブロックであってもフリップフロップごと
にFIT数のレベルを変えるようにしても良い。セルラ
イブラリには、予め図1や図2の実施例の多重化データ
保持回路、図3の実施例の2重化データ保持回路、内部
のノードに積極的に容量を付けた容量付きデータ保持回
路、インバータを並列に複数個接続して駆動力を高めた
高倍力型データ保持回路または上記何れの対策もしてい
ない最小サイズの素子のみからなるデータ保持回路を登
録しておいて、その中から選択するように構成できる。
【0097】例えば、PLL回路の分周カウンタを考え
ると、PLL回路の分周カウンタは、前段のものは多少
誤動作を起こしても出力周波数の精度に対する影響は少
ないので高FIT数でも高速のものが、また後段の分周
カウンタほど誤動作の周波数精度に与える影響が大きく
なるので低速でも低FIT数のものが要求される。従っ
て、PLL回路では後段の分周カウンタを構成するフリ
ップフロップとして、前記実施例のα線保証フリップフ
ロップを用いるように決定するのが望ましい。
【0098】なお、特に指定がない場合にはFIT数の
レベルは高FIT数、速度は低速レベルとして使用する
セル種を決定する。また、本発明の設計方法を適用する
にあたっては、予めセルライブラリに登録されているセ
ルの情報欄に、当該セルのFIT数に関する情報を入れ
ておくようにする。
【0099】その後、決定されたフリップフロップや論
理ゲートを用いたシステム全体としてのFIT数が要求
を満たしているか判定する(ステップS4)。そして、
要求を満たしていないときはステップS5へ移行して、
要求を満たしていない箇所のFIT数のレベルを、使用
するセル種の置き換えや論理の多重化により改善する。
【0100】それから、ステップS4へ戻ってシステム
全体としてのFIT数が要求を満たしているか判定し、
要求を満たすまで前記処理を繰り返す。そして、要求を
満たした場合には、フリップフロップや論理ゲートをチ
ップ上に配置するレイアウト処理S6へ移行する。しか
る後、システム全体としての速度が要求を満たしている
か判定する(ステップS7)。そして、要求を満たして
いないときはステップS8へ移行して、要求を満たして
いない箇所の速度のレベルを使用するセル種の置き換え
や配置の変更等により改善する。その後、ステップS6
へ戻ってシステム全体としての速度が要求を満たしてい
るか判定し、要求を満たすまで前記処理を繰り返す。そ
して、要求を満たしたところで設計を終了する。
【0101】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば前記
実施例においては、MOSトランジスタ特にCMOS回
路で構成されたフリップフロップ回路を例にとって説明
したが、nチャネルMOSトランジスタのみあるいはバ
イポーラ・トランジスタにより構成されたフリップフロ
ップ回路にも適用することができる。
【0102】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるα線保
証フリップフロップ回路について説明したが、本発明は
耐α線強度を高める場合のみならずノイズによるフリッ
プフロップ回路の誤動作を回避する場合にも利用するこ
とができる。
【0103】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0104】すなわち、本発明に従うと、素子が微細化
されてもフリップフロップ回路のα線による誤動作を防
止できるとともに、素子が微細化されたり使用電源電圧
が変わっても素子のサイズや容量の大きさを設計し直す
必要がない。さらに、MOSトランジスタのしきい値が
高くされたり使用電源電圧が低くなった場合にもフリッ
プフロップ回路の耐α線強度を保証できるため、MOS
トランジスタのしきい値を高くしてスタンバイ電流を減
らすことができるとともに、スタンバイ電流の減少によ
りリーク電流テストによる故障の検出が容易になり、ま
た動作周波数が低くても消費電流が少ない方が良いよう
な場合には電源電圧を下げることにより、低速版のLS
Iとして提供することができ、従来は不良品として廃棄
していたLSIを活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したα線保証フリップフロップ回
路の第1の実施例を示す回路構成図である。
【図2】本発明を適用したα線保証フリップフロップ回
路の第2の実施例を示す回路構成図である。
【図3】本発明を適用したα線保証フリップフロップ回
路の第3の実施例を示す回路構成図および波形図であ
る。
【図4】図3のフリップフロップ回路の変形例を示す回
路構成図である。
【図5】本発明を適用したα線保証フリップフロップ回
路を構成するフリップフロップの具体例を示す回路図で
ある。
【図6】本発明を適用したα線保証フリップフロップ回
路を構成する多数決論理回路の具体例を示す回路図であ
る。
【図7】本発明を適用したα線保証フリップフロップ回
路を構成する誤パルス除去回路の具体例を示す回路図で
ある。
【図8】本発明を適用したα線保証フリップフロップ回
路の第4の実施例を示す回路構成図である。
【図9】本発明を適用したα線保証フリップフロップ回
路を構成するスキャンテスト機能付きフリップフロップ
の具体例を示す回路図である。
【図10】本発明を適用したα線保証フリップフロップ
回路の第5の実施例を示す回路構成図である。
【図11】本発明を適用したα線保証フリップフロップ
回路の第6の実施例を示す回路構成図である。
【図12】本発明を適用したα線保証フリップフロップ
回路を構成する誤パルス除去回路の他の具体例を示す回
路図である。
【図13】本発明を適用したα線保証フリップフロップ
回路を構成する誤パルス除去回路のさらに他の具体例を
示す回路図である。
【図14】本発明を適用したα線保証フリップフロップ
回路を構成する誤パルス除去回路のさらに他の具体例を
示す回路図である。
【図15】本発明を適用したα線保証フリップフロップ
回路を構成する誤パルス除去回路のさらに他の具体例を
示す回路図である。
【図16】本発明を適用したα線保証フリップフロップ
回路の第7の実施例を示す回路構成図である。
【図17】図16のα線保証フリップフロップ回路の具
体的な回路例を示す回路図である。
【図18】本発明を適用したα線保証フリップフロップ
回路の第8の実施例を示す回路構成図である。
【図19】図18のα線保証フリップフロップ回路の具
体的な回路例を示す回路図である。
【図20】図19のα線保証フリップフロップ回路の信
号の動作波形を示す波形図である。
【図21】図19のα線保証フリップフロップ回路の変
形例を示す回路図である。
【図22】図19のα線保証フリップフロップ回路の他
の変形例を示す回路図である。
【図23】図22のα線保証フリップフロップ回路の要
部を取り出して示した回路図である。
【図24】図4の実施例における差動アンプAMP1,
AMP2の代わりに誤パルス除去回路EPCを用いたフ
リップフロップに対するクロック信号の供給システムの
構成例および信号の波形を示す波形図である。
【図25】スキャンテスト機能付きフリップフロップを
用いたLSIの診断回路の概略構成を示す回路構成図で
ある。
【図26】本発明に係る半導体装置の設計方法を適用し
て好適なLSIの一例を示すブロック図である。
【図27】本発明に係る半導体装置の設計方法の具体的
な手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
FF フリップフロップ回路 MJR 多数決論理回路 EPC 誤パルス除去回路 AMP 差動アンプ(誤パルス除去回路) SEL セレクタ 100 α線保証フリップフロップ回路 110 従来の論理の2重化の技術を適用した論理部 120 本発明のα線対策技術を適用した論理部 130 RAMを含むメモリ部

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の信号を入力とする少なくとも3個
    のフリップフロップ回路と、これらのフリップフロップ
    回路の出力のうち過半数以上を占める論理値に応じて信
    号を出力する多数決論理回路とを有することを特徴とす
    るデータ保持回路。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも3個のフリップフロップ
    回路は、それぞれ互いに同期した異なるクロック信号に
    基づいて入力信号を取り込むように構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ保持回路。
  3. 【請求項3】 前記3個のフリップフロップ回路のうち
    2個は、それぞれ互いに同期した異なる2つのクロック
    信号に基づいて入力信号を取り込み、他の1個のフリッ
    プフロップ回路は前記2つのクロック信号を入力としこ
    れらのクロック信号が正規に変化したことに応じて出力
    が変化する論理回路の出力信号に基づいて入力信号を取
    り込むように構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のデータ保持回路。
  4. 【請求項4】 前記フリップフロップ回路は、テスト用
    データのスキャンイン端子とスキャンアウト端子をそれ
    ぞれ備えた診断機能付きフリップフロップ回路であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のデータ
    保持回路。
  5. 【請求項5】 前記3個のフリップフロップ回路のうち
    2個は、前記スキャンイン端子の前段に、共通のスキャ
    ンインデータと他のフリップフロップ回路のスキャンア
    ウト端子からの出力とを切り替えて入力させる切替え手
    段を備えていることを特徴とする請求項4に記載のデー
    タ保持回路。
  6. 【請求項6】 同一の信号を入力とし、それぞれ同一の
    クロック信号または互いに同期した異なるクロック信号
    に基づいて入力信号を取り込むように構成された2つの
    フリップフロップ回路と、これらのフリップフロップ回
    路の出力信号が正規に変化したことに応じて出力が変化
    する論理回路とを有することを特徴とするデータ保持回
    路。
  7. 【請求項7】 前記論理回路は、第1の入力と第2の入
    力と1つの出力を有し、前記第1の入力と第2の入力の
    論理値が等しいときには、前記出力の論理値は入力と同
    一であって、前記第1の入力と第2の入力の論理値が異
    なるときには、前記出力の論理値は直前の出力の論理値
    と同一であることを特徴とする請求項6に記載のデータ
    保持回路。
  8. 【請求項8】 前記論理回路は、第1の入力と第2の入
    力と1つの出力を有し、前記第1の入力と第2の入力の
    論理値が等しいときには前記出力の論理値は入力の反転
    値であって、前記第1の入力と第2の入力の論理値が異
    なるときには、前記出力の論理値は直前の出力の論理値
    と同一であることを特徴とする請求項6に記載のデータ
    保持回路。
  9. 【請求項9】 前記論理回路は、第1の入力と第2の入
    力と1つの出力を有し、前記第1の入力と第2の入力の
    論理値が等しいときには前記出力の論理値は直前の出力
    の論理値と同一であって、前記第1の入力と第2の入力
    の論理値が異なるときには、前記出力の論理値は前記第
    1の入力の論理値と同一であることを特徴とする請求項
    6に記載のデータ保持回路。
  10. 【請求項10】 前記論理回路は、3つの入力と1つの
    出力を有し、2つ以上の入力に応じて出力が決定される
    多数決論理回路からなり、前記3つの入力は前記2つの
    フリップフロップ回路の出力と、前記多数決論理回路の
    出力であることを特徴とする請求項6に記載のデータ保
    持回路。
  11. 【請求項11】 差動信号として供給される前記クロッ
    ク信号を受けてクロック信号の変化に応じて変化する信
    号を出力する第1の差動回路および第2の差動回路を備
    え、前記2つのフリップフロップ回路は、前記差動回路
    および第2の差動回路の出力に基づいて前記入力をそれ
    ぞれ取り込むように構成されていることを特徴とする請
    求項6に記載のデータ保持回路。
  12. 【請求項12】 前記第1および第2の差動回路は、入
    力される前記差動クロック信号の論理値が互いに異なる
    ときには出力が前記いずれか一方のクロック信号の論理
    値と同一であって、前記差動クロック信号の論理値が同
    一のときには出力が直前の出力の論理値と同一であるこ
    とを特徴とする請求項11に記載のデータ保持回路。
  13. 【請求項13】 前記フリップフロップ回路は、テスト
    用データのスキャンイン端子とスキャンアウト端子をそ
    れぞれ備えた診断機能付きフリップフロップ回路である
    ことを特徴とする請求項6〜12のいずれかに記載のデ
    ータ保持回路。
  14. 【請求項14】 同一の信号を入力としそれぞれ同一の
    クロック信号または互いに同期した異なるクロック信号
    に基づいて入力信号を取り込む第1のフリップフロップ
    回路および第2のフリップフロップ回路と、これらのフ
    リップフロップ回路の出力信号が正規に変化したことに
    応じて出力が変化する第1の論理回路および第2の論理
    回路と、前記第1の論理回路の出力信号を入力とする第
    3のフリップフロップ回路および第2の論理回路の出力
    信号を入力とする第4のフリップフロップ回路と、第3
    および第4のフリップフロップ回路の出力信号が正規に
    変化したことに応じて出力が変化する第3の論理回路と
    を有し、前記第1および第2のフリップフロップ回路は
    前記クロック信号の第1の状態でデータスルー状態とな
    り、前記クロック信号の第2の状態でデータホールド状
    態となるとともに、前記第3および第4のフリップフロ
    ップ回路は前記クロック信号の第1の状態でデータホー
    ルド状態となり、前記クロック信号の第2の状態でデー
    タスルー状態となることを特徴とするデータ保持回路。
  15. 【請求項15】 MOSトランジスタにより構成された
    請求項1〜14に記載のデータ保持回路を有する内部回
    路と該内部回路からの信号を受けて外部へ信号を出力す
    る出力回路とを備えた半導体装置であって、前記データ
    保持回路を構成するMOSトランジスタのゲート幅は、
    少なくとも前記出力回路を構成するMOSトランジスタ
    のゲート幅よりも小さいことを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】 データ保持回路を含む半導体装置が形
    成された半導体チップの中央部分にもバンプが形成され
    ている半導体装置であって、前記バンプの近傍に設けら
    れているデータ保持回路は同一の信号を入力とする複数
    のフリップフロップを有しこれらのフリップフロップの
    出力のうち過半数以上が占める論理値に応じて出力が変
    化する多重構成を有することを特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】 コンピュータを利用してフリップフロ
    ップ回路を含む半導体装置を設計する半導体装置の設計
    方法であって、所定時間当たりの許容誤動作数を前記コ
    ンピュータに入力する工程と、前記入力された所定時間
    当たりの許容誤動作数に基づいて予め登録されている回
    路の中から使用する回路を選択する工程とを含むことを
    特徴とする半導体装置の設計方法。
  18. 【請求項18】 前記回路を選択する工程は、入力され
    た所定時間当たりの許容誤動作数および要求速度に基づ
    いて予め登録されている回路の中から使用する回路を選
    択することを特徴とする請求項17に記載の半導体装置
    の設計方法。
  19. 【請求項19】 前記回路を選択する工程は、データ保
    持回路を選択する際に、請求項1に記載の多重化データ
    保持回路、請求項6に記載の2重化データ保持回路、内
    部のノードに積極的に容量を付けた容量付きデータ保持
    回路、インバータを並列に複数個接続して駆動力を高め
    た高倍力型データ保持回路または比較的サイズの小さな
    素子からなるデータ保持回路から選択された2つのまた
    は3つの保持回路の中から、前記入力された所定時間当
    たりの許容誤動作数の程度に応じて使用する回路を選択
    することを特徴とする請求項17または18に記載の半
    導体装置の設計方法。
  20. 【請求項20】 前記半導体装置はさらにメモリセルを
    含む記憶装置を有し、上記メモリセルを構成する素子の
    サイズは、上記比較的サイズの小さな素子よりも小さく
    されることを特徴とする請求項19に記載の半導体装置
    の設計方法。
  21. 【請求項21】 前記回路を選択する工程は、データ保
    持回路を選択する際に、請求項1に記載の多重化データ
    保持回路、請求項6に記載の2重化データ保持回路、内
    部のノードに積極的に容量を付けた容量付きデータ保持
    回路、インバータを並列に複数個接続して駆動力を高め
    た高倍力型データ保持回路または比較的サイズの小さな
    素子からなるデータ保持回路から選択された2つのまた
    は3つの保持回路の中から、前記入力された所定時間当
    たりの許容誤動作数の程度および使用するパッケージ構
    造、プロセス、配線材料、バンプの配置を考慮して使用
    する回路を選択することを特徴とする請求項17または
    18に記載の半導体装置の設計方法。
  22. 【請求項22】 前記半導体装置はさらにメモリセルを
    含む記憶装置を有し、上記メモリセルを構成する素子の
    サイズは、上記比較的サイズの小さな素子よりも小さく
    されることを特徴とする請求項21に記載の半導体装置
    の設計方法。
  23. 【請求項23】 コンピュータを利用して行なう半導体
    装置の設計方法に使用される同一機能の複数の単位回路
    情報を登録したデータベースであって、前記単位回路情
    報には所定時間当たりの許容誤動作数に関する情報が含
    まれることを特徴とするデータベース。
  24. 【請求項24】 前記データベースには、前記許容誤動
    作数に関する情報を有する単位回路情報と、許容誤動作
    数に関する情報を有しない単位回路情報とが含まれるこ
    とを特徴とする請求項21に記載のデータベース。
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