JP2010206398A - ラッチ回路、フリップフロップ回路および半導体装置 - Google Patents

ラッチ回路、フリップフロップ回路および半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ラッチ回路およびフリップフロップ回路のソフトエラー耐性の向上。
【解決手段】複数の回路ユニットIV1-IV4を有し、複数の回路ユニットの出力が他の反転回路の入力にフィードバックされ、2以上の入力端子1,2を有するデータ保持回路11と、2以上のクロックCK01,XCK01;CK02,XCK02にそれぞれ同期して、データ保持回路の2以上の入力端子に入力信号を入力する2以上の入力回路TG1,TG2と、を備え、データ保持回路は、2以上の入力端子に同時に入力信号Dinが入力されかつ2以上のクロックが同時に変化した時のみ、2以上の入力端子に正帰還がかかる。
【選択図】図7

Description

本発明は、ラッチ回路、フリップフロップ回路およびそれらを有する半導体装置において、ソフトエラーの発生を低減する技術に関する。
LSI(Large Scale Integration)の半導体回路のパッケージや配線などに含まれる放射性同位元素が崩壊した時に発生するα線、宇宙線に由来する中性子線等によって、LSIの半導体回路内に電気的なノイズが発生し、半導体回路が誤動作することが知られている。そして、上記の誤動作は半導体回路等のハードウエアの故障によるハードエラーに対して、ソフトエラーと呼ばれている。従って、上記のソフトエラーは、動作再生可能な一過性の誤動作を引き起こすのに対し、ハードエラーは、回路の特定箇所に永久的な破壊を引き起こす点で、ソフトエラーとハードエラーは異なる。
しかし、ソフトエラーによる一過性の誤動作が、LSIの半導体回路を構成するラッチ回路に記憶された場合には、ソフトエラーによる誤動作は半導体回路における固定的なエラーとなり得る。
ここで、LSIの半導体回路の高集積化及び微細化が進み、LSIの半導体回路に含まれるラッチ回路の記憶ノードの電荷容量が小さくなると、電気的なノイズの発生を原因とするソフトエラーが固定的なエラーとなる確率は増大する。なぜなら、ラッチ回路の記憶ノードの論理状態は電気的なノイズによって反転しやすくなるため、誤動作状態となる頻度が増加するからである。
そこで、近年になって、ラッチ回路を含むロジックLSI回路のソフトエラー耐性を強化する提案がされている。例えば、同一のデータが入力される3個以上のラッチ回路を有し、3個以上のラッチ回路から出力される信号の多数決により出力を決定する方法が提案されている。この従来例では、3個以上のラッチ回路は、同相であるが独立したクロックにより入力データをラッチすることも提案されている。しかし、このエラー回避方法においては、3個以上のラッチ回路および多数決回路等のため、回路数及び回路面積が増大することになり、回路性能を低下させる原因となっていた。また、この従来例のラッチ回路は、単一のノードにエラーが発生するソフトエラーであれば正常な出力を維持できるが、このようなソフトエラーでも新たなデータが入力までの時間内に続けて発生した場合には正常な出力を維持できない。これは多数決により出力を決定するためである。
そこで、複数の回路ユニットを有し、複数の回路ユニットの出力が他の回路ユニットの入力にフィードバックするフィードバック経路を設けたデータ保持回路が知られている。なお、ここでは、回路ユニットとして反転回路(インバータ)を用いる例を説明するが、これに限られるものではない。
図1のデータ保持回路11は、4個の反転回路IV1〜IV4と、2つの入力端子1、2と、1個の出力端子3と、を備える。2つの入力端子1、2に入力される入力データDin1、Din2は同じデータであり、出力端子3から出力される出力データDoutは入力データを反転した信号である。言い換えれば、データ保持回路11は反転回路として動作する。なお、非反転出力が必要な場合には、出力にさらに反転回路を設ける。図1に示すように、3個の反転回路IV1〜IV3のそれぞれは、1個のPTrと1個のNTrを直列に接続したものである。1個の反転回路IV1は、2個のPチャンネルトランジスタ(Ptr)と2個のNチャンネルトランジスタ(NTr)を、高電位電源と低電位電源の間に直列に接続したものである。反転回路IV4は、2個のPtrの一方または2個のNTrの一方がソフトエラーにより変化しても、出力は変化しないので、反転回路IV1〜IV3に比べてソフトエラーによる出力への影響を受けにくい。
入力端子1は、IV1のPTrおよびIV2のNTrのゲートに接続され、かつIV3の出力に接続される。入力端子2は、IV1のNTrおよびIV2のPTrのゲートに接続され、かつIV4の出力(2番目のPTrと1番目のNTrの接続ノード)に接続される。IV1の出力は、IV3のNTrおよびIV4の1番目のPTrおよび2番目のNTrのゲートに接続される。IV2の出力は、IV3のPTrおよびIV4の2番目のPTrおよび1番目のNTrのゲートに接続される。ここでは、IV2の出力を出力端子3に接続して出力としている。このデータ保持回路11では、たとえ1個の反転回路でソフトエラーが発生しても、他の反転回路はソフトエラーの影響を受けず、他の反転回路が、ソフトエラーの発生した反転回路を元の正常な状態に復帰させる。
図2は、図1のデータ保持回路11を使用したラッチ回路を示す図である。図2に示すように、このラッチ回路は、組合せ回路10から出力されるデータDinをラッチする。データDinは、トランスファーゲートTGを通過した後、2つに分けてデータ保持回路11の2つの入力端子に入力する。クロック源からクロック分配回路(クロックツリー)を介して供給される原クロックCKを受けて、クロックCK0およびXCK0を発生するクロック発生回路が設けられている。クロック発生回路は、直列に接続した2個のクロック用反転回路(インバータ)IV11およびIV12を有し、IV11からXCK0画出力され、IV12からCK0が出力される。したがって、CK0とXCK0は逆相の相補信号である。クロックCK0およびXCK0がTGに印加される。データ保持回路11の出力は、反転回路IV13で反転されて出力Doutとして出力される。
図3は、図2のラッチ回路の動作を示すタイムチャートであり、(A)が正常時の動作を、(B)がクロック用反転回路IV11にソフトエラーが発生した場合の動作を示す図である。
図3の(A)に示すように、クロックCK0が“H”から“L”(XCK0は“H”)に変化すると、TGは遮断状態から導通状態に変化し、組合せ回路10が出力する入力データDinがデータ保持回路11の入力端子に入力される。CK0が“L”から“H”になると、TG1およびTG2は再び遮断状態になり、その時点のデータDinを保持する。すなわち、データ保持回路11は入力データDinをラッチする。CK0が“H”の間は、TG1およびTG2は遮断状態を維持するので、組合せ回路10の出力するデータDinが変化しても、データ保持回路11の保持するデータは変化しない。言い換えれば、CK0が“H”の間は、組合せ回路10の出力するデータDinは不定値でよく、CK0が“L”の時にラッチするデータDinが確定値であればよい。
前述のように、データ保持回路11は、内部の1個の反転回路でソフトエラーが発生しても、他の反転回路がソフトエラーの発生した反転回路を元の正常な状態に復帰させるので、出力Doutは正常なデータのままで変化しない。しかし、クロック用反転回路IV11にソフトエラーが発生すると、出力Doutが異常なデータに変化することが起こる。この問題を図3の(B)を参照して説明する。
図2に示すように、クロック用反転回路IV11にソフトエラーが発生した場合を考える。この場合、XCK0がソフトエラーにより一時的に“H”に変化し、それに応じてCK0が“L”に変化するノイズが発生する。そのため、TGは導通状態になり、組合せ回路10がその時に出力するデータDinをラッチする。上記のように、CK0が“H”の間、組合せ回路10が出力するデータDinは不定値であり、データ保持回路11にラッチされているデータと一致することは保証されない。例えば、図3の(B)では、CK0が“L”の時のDinは“H”であり、データ保持回路11は“H”のデータを保持している。クロック用反転回路IV11にソフトエラーが発生した時に、組合せ回路10が出力するデータDinが“L”の場合、データ保持回路11には“L”の誤データがラッチされて保持されることになる。
このように、図2のラッチ回路では、クロック用反転回路IV11にソフトエラーが発生すると、出力データDoutが変化する場合が起こり得る。
図4は、図2のラッチ回路を2個直列に接続したフリップフロップ回路を示す図である。図4に示すように、このフリップフロップ回路は、前段のデータ保持回路11Aと、後段のデータ保持回路11Bと、前段のデータ保持回路11Aの入力端子に接続される前段トランスファーゲートTGAと、後段のデータ保持回路11Bの入力端子に接続される後段トランスファーゲートTGBと、を有する。図2と同様に、クロック用反転回路(インバータ)IV11およびIV12が設けられる。前段のTGAと後段のTGBは、逆相で動作する。前段のTGAは、図2と同様に、組合せ回路10の出力する入力データDinを受けて、その出力を前段のデータ保持回路11Aの2つの入力端子に入力する。後段のTGBは、前段のデータ保持回路11Aの出力Doutを受け、その出力を後段のデータ保持回路11Bの2つの入力端子に入力する。
図5は、図4のフリップフロップ回路の動作を示すタイムチャートであり、(A)が正常時の動作を、(B)がクロック用反転回路IV11にソフトエラーが発生した場合の動作を示す図である。
図5の(A)に示すように、クロックCK0は、デューティが約50%の信号である。CK0が“L”の時に、前段のTGAは導通状態になり、組合せ回路10の出力するデータDinが前段のデータ保持回路11Aに設定される。この時、後段のTGBは遮断状態であり、後段のデータ保持回路11Bは前のデータを保持する。次に、CK0が“L”から“H”に変化すると、前段のTGAが遮断状態になり、前段のデータ保持回路11Aは、その時点のDinを保持する。同時に、後段のTGBは導通状態になり、後段のデータ保持回路11Bは前段のデータ保持回路11Aが出力するデータを保持し、出力データDoutとして出力する。
図4のフリップフロップ回路は、前段のデータ保持回路11Aが、CK0が“L”から“H”に変化した時点のDinをラッチし、CK0が“H”の間保持する。CK0が“H”から“L”に変化すると、前段のデータ保持回路11Aの保持するデータは後段のデータ保持回路11Bに転送される。CK0が “L”の間、前段のデータ保持回路11Aが保持するデータはDinに応じて変化するが、後段のデータ保持回路11Bに転送されることはない。後段のデータ保持回路11Bに転送されるデータは、CK0が“L”から“H”に変化した時点のDinである。このように、図4のフリップフロップ回路では、CK0が“L”から“H”に変化する前後で、組合せ回路10の出力が確定値であればよく、それ以外の時は組合せ回路10の出力するデータDinは不定値でよい。
前述のように、データ保持回路11Aおよび11Bは、内部の1個の反転回路でソフトエラーが発生しても、他の反転回路がソフトエラーの発生した反転回路を元の正常な状態に復帰させるので、出力Doutは正常なデータのままで変化しない。
しかし、クロック用反転回路IV11にソフトエラーが発生すると、図5の(B)に示すように、CK0がソフトエラーにより一時的に“L”に変化するノイズが発生し、それに応じてTGAが導通状態となる。このため、前段のデータ保持回路11Aは、組合せ回路10がその時に出力するデータDinをラッチし、後段のデータ保持回路11Bの保持するデータが変化する。上記のように、CK0が“L”から“H”に変化する時以外、組合せ回路10が出力するデータDinは不定値であり、前段のデータ保持回路11Aにラッチされているデータと一致することは保証されない。このように、図4のフリップフロップ回路では、クロック用反転回路IV11にソフトエラーが発生すると、出力データDoutが変化する場合が起こり得る。
特開2002−185309号公報 特開2000−216668号公報 特開2006−129477号公報 特開2007−312104号公報
実施形態では、ラッチ回路、フリップフロップ回路および半導体装置のソフトエラー耐性を向上する。
実施形態のラッチ回路は、複数の回路ユニットを有し、複数の回路ユニットの出力が他の回路ユニットの入力にフィードバックされ、2以上の入力端子を有するデータ保持回路と、2以上のクロックにそれぞれ同期して、データ保持回路の2以上の入力端子に入力信号を入力する2以上の入力回路と、を備え、データ保持回路は、2以上の入力端子に同時に入力信号が入力されかつ前記2以上のクロックが同時に変化した時のみ、前記2以上の入力端子に正帰還がかかる。
実施形態のラッチ回路では、2以上の入力回路が設けられる。2以上の入力回路は、2以上のクロックにそれぞれ同期して動作するため、たとえソフトエラーによりクロックにノイズが発生しても同時に導通状態になることはない。そのため、不定値の入力データがデータ保持回路に入力されることはなく、ラッチ回路の出力は変化しない。
実施形態のラッチ回路、フリップフロップ回路および半導体装置では、入力回路に印加されるクロックにソフトエラーによるノイズが発生しても、出力が誤って変化するのを防止でき、ソフトエラーに対する耐性が向上する。
図1は、データ保持回路の回路例を示す図である。 図2は、図1のデータ保持回路を使用したラッチ回路を示す図である。 図3は、図2のラッチ回路の動作と、ソフトエラーによりクロックにノイズが発生した時の動作を示すタイムチャートである。 図4は、図2のラッチ回路を使用したフリップフロップ回路を示す図である。 図5は、図4のフリップフロップ回路の動作と、ソフトエラーによりクロックにノイズが発生した時の動作を示すタイムチャートである。 図6は、実施形態のクロック供給回路(クロックツリー)を示す図である。 図7は、第1実施形態のラッチ回路を示す図である。 図8は、第1実施形態のラッチ回路の動作を説明するための図である。 図9は、第1実施形態のラッチ回路において、ソフトエラーによりクロックにノイズが発生した時の動作を示すタイムチャートである。 図10は、第2実施形態のフリップフロップ回路を示す図である。 図11は、第1実施形態のラッチ回路の変形例を示す図である。 図12は、第2実施形態のフリップフロップラッチ回路の変形例を示す図である。 図13は、第1実施形態のラッチ回路の変形例を示す図である。 図14は、第2実施形態のフリップフロップ回路の変形例を示す図である。
図6は、実施形態の半導体装置に用いられるクロック分配回路(クロックツリー)22を示す図である。クロック源21はクロックを発生する。クロック分配回路22は、クロック源21から出力されるクロックを半導体装置内に供給する回路で、図6に示すように多数の反転回路(インバータ)をツリー状に接続したものである。半導体装置内の各部に供給されるクロックの間でタイミングのずれ(スキュー)を生じないように、このようなツリー構造が使用される。ツリー構造の各段の各反転回路には、非常に多数の反転回路が接続される。このため、ツリー構造の各反転回路は、十分なファンアウト(駆動能力)を有するように設計される必要がある。駆動能力の大きなトランジスタでは、α線や中性子が衝突しても、それにより発生する電荷は、大きな駆動能力のトランジスタの状態を変化させるほど大きくないので、一般にα線や中性子によるソフトエラーは発生しない。したがって、一般的にツリー構造の各反転回路ではソフトエラーは発生しない。ここでは、ツリー構造の最終段の反転回路が供給するクロックを原クロックと称する。ツリー構造のクロック分配回路については広く知られているので、これ以上の説明は省略する。
図7は、第1実施形態のラッチ回路を示す図である。
図7に示すように、第1実施形態のラッチ回路は、図1に示したデータ保持回路11と、2個のトランスファーゲートTG1およびTG2と、を有する。組合せ回路から出力される入力データDinは2つに分けられ、分岐された一方はTG1を介してデータ保持回路11の2つの入力端子の一方に入力され、分岐された他方はTG2を介してデータ保持回路11の2つの入力端子の他方に入力される。
直列に接続された反転回路IV21およびIV22は、クロック分配回路22の最終段の反転回路から出力される原クロックCKから、TG1に印加するクロックCK01およびXCK01を生成する第1クロック生成回路を形成する。直列に接続された反転回路IV23およびIV24は、原クロックCKから、TG2に印加するクロックCK02およびXCK02を生成する第2クロック生成回路を形成する。クロックCK01とCK02は同相の信号であり、クロックXCK01XCK02は同相の信号である。また、クロックCK01とXCK01は逆相の信号であり、クロックCK02とXCK022は逆相の信号である。
図7のラッチ回路では、TG1とTG2は、CK01およびCK02が“L”の時に導通状態になり、CK01およびCK02が“H”の時に遮断状態になる。CK01およびCK02が“L”の時に入力データDinがデータ保持回路11に入力され、データ保持回路11の出力DoutはDinを反転した信号になる。そして、CK01およびCK02が“L”から“H”に変化すると、データ保持回路11はその時点の状態を保持する。
前述のように、データ保持回路11では、たとえ1個の反転回路でソフトエラーが発生しても、他の反転回路はソフトエラーの影響を受けず、他の反転回路が、ソフトエラーの発生した反転回路を元の正常な状態に復帰させる。
図8は、第1実施形態のラッチ回路において、クロック生成回路にソフトエラーが発生した場合を説明する図である。図8では、第1クロック生成回路の反転回路IV21でソフトエラーが発生した場合が示される。図8において、in01、in02、out01、out02は、それぞれ図示の部分の信号を示す。したがって、out01はDoutである。
図9は、図8のラッチ回路において、第1クロック生成回路の反転回路IV21でソフトエラーが発生した場合の信号の変化を示すタイムチャートであり、(A)がクロックを、(B)がデータ保持回路11内の各ノードの信号を示す。
図9の(A)に示すように、原クロックCKは、このソフトエラーの影響を受けない。また、第2クロック生成回路の反転回路IV23およびIV24は、このソフトエラーの影響を受けないので、CK02およびXCK02も変化しない。IV21で発生したソフトエラーにより、XCK01が “L”から“H”に変化するノイズが発生する。IV21の入力である原クロックCKは“H”のままなので、IV21の出力であるXCK01は直ぐに“L”に戻る。すなわち、このノイズは、スパイク状のノイズであり、XCK01を長時間“H”の状態にすることはない。ノイズは、多くの場合“H”まで変化せずに途中で“L”に戻る。XCK01がスパイク状に変化すると、それに応じてCK01にもスパイク状のノイズが発生する。
図9の(B)に示すように、入力データDinは、CK01およびCK02が“H”から“L”に変化し、再び“L”から“H”に変化する時、すなわちCK01およびCK02の負のパルスの前後で確定値であればよく、それ以外の時には不定値でよい。ここで、例として、CK01およびCK02の負のパルスの時に、Dinが“H”であるとする。この場合、in01およびin02は“H”に設定され、out01(Dout)およびout02は“L”になる。ソフトエラーが発生しなければ、CK01およびCK02の次の負のパルスまでこの状態が維持される。
CK01およびCK02の負のパルスの後、Dinが“L”の時に、IV21でのソフトエラーの発生により、XCK01およびCK01がスパイク状に変化する図9の(A)に示すようなノイズが発生したと仮定する。これによりTG1は導通状態になり、in01が“H”から“L”に変化する。この時、TG2は遮断状態を維持するので、in02は“H”の状態を維持する。
in01が“H”から“L”に変化することにより、IV1のPTrはオフ状態からオン状態になる。この時、in02は“H”であるからIV1のNTrもオン状態になる。そのため、IN1の出力であるout02は、“L”から“L”と“H”の中間電位に変化する。また、IV2のNTrはオン状態からオフ状態になる。この時、in02は“H”であるからIV2のPTrはオフ状態である。そのため、IN2の出力は、フローティングとなるが、それまでの“L”状態が維持される。
out02が “L”と“H”の中間電位に変化しても、IV3のPTrはオン状態を維持しているので、IV3の出力は“H”から変化しない。IV3の出力はIV1の入力、すなわちin01にフィードバックされるので、in01は再び“H”に戻る。同様に、out02が “L”と“H”の中間電位に変化すると、IV4の1番目のPTrはオン状態からオフ状態に変化するが、2番目のPTrはオン状態を維持し、2個のNTrはオフ状態を維持するので、出力は一時的にフローティングになる。そのため、IV4の出力であるin02が変化することはなく、“H”を維持する。このように、in01およびin02の両方が“H”の状態に戻る。そのため、IV1の出力であるout02も短時間のうちに“L”に戻る。この間、out01(Dout)は“L”のままであり、変化することはない。
以上のことは、データ保持回路11が“L”のin01およびin02を保持している場合も同様である。
また、IV23でソフトエラーが発生して、CK02およびXCK02にノイズが発生した場合も同様である。この場合、out01(Dout)に、図9の(B)のout02に示すようなスパイク状のノイズが発生するが、すぐに正常な状態に戻る。
図10は、第2実施形態のフリップフロップ回路を示す図である。
図10に示すように、第2実施形態のフリップフロップ回路は、図1に示したデータ保持回路11Aおよび2個のトランスファーゲートTG1A、TG2Aを備える前段と、データ保持回路11Bおよび2個のトランスファーゲートTG1B、TG2Bを備える後段とを直列に接続したものである。言い換えれば、第2実施形態のフリップフロップ回路は、第1実施形態のラッチ回路を2段直列に接続したものである。前段のデータ保持回路11Aのout02が、TG1Bを介して後段のデータ保持回路11Bのin01として入力される。前段のデータ保持回路11Aのout01が、TG2Bを介して後段のデータ保持回路11Bのin02として入力される。
さらに、第1実施形態と同様に、第1クロック生成回路および第2クロック生成回路が設けられる。TG1AおよびTG2Aには、図5に示すようなデューティが約50%のクロックが印加され、TG1BおよびTG2Bには、TG1AおよびTG2Aに印加されるクロックとは逆相のクロックが印加される。
通常時の動作は図5で説明した通りである。また、第1または第2クロック生成回路でソフトエラーが発生した場合の動作は、前段と後段のそれぞれにおいて第1実施形態と同じであるので、動作説明は省略する。
第1実施形態では、入力回路としてトランスファーゲートを用いたが、入力回路を別のゲートで実現することも可能である。
図11は、第1実施形態のラッチ回路の変形例を示す図であり、トランスファーゲートTG1およびTG2の代わりに、インバータゲートIG1およびIG2を用いたことが、第1実施形態と異なる。インバータゲートIG1およびIG2は、トランスファーゲートと同様に、クロックにより導通状態と遮断状態に変化するが、入力を反転して出力することがトランスファーゲートと異なる。他の部分の構成および動作は第1実施形態と同じなので説明は省略する。
図12は、第2実施形態のラッチ回路の変形例を示す図であり、トランスファーゲートTG1A、TG2A、TG1BおよびTG2Bの代わりに、インバータゲートIG1A、IG2A、IG1BおよびIG2Bを用いたことが、第2実施形態と異なる。他の部分の構成および動作は第2実施形態と同じなので説明は省略する。
第1および第2実施形態では、データ保持回路として図1に示した複数の反転回路を備える回路を用いたが、ソフトエラーが発生しても正常な状態に復帰可能なデータ保持回路であれば、どのような回路を用いることも可能である。
図13は、第1実施形態のラッチ回路の変形例を示す図であり、データ保持回路が第1実施形態とは異なる。
図13のデータ保持回路は、2個の反転回路を、一方の出力を他方の入力に、他方の出力を一方の入力にそれぞれ接続した広く知られた基本データ保持回路を使用する。この基本データ保持回路を2個使用する。そして、2個の基本データ保持回路の出力を反転回路(インバータ)12に入力し、この反転回路の出力を使用する。したがって、この場合の出力Doutは、Dinの非反転出力である。
具体的には、反転回路IV31とIV32で第1の基本データ保持回路を形成し、IV33とIV34で第2の基本データ保持回路を形成する。TG1からの入力は第1の基本データ保持回路に入力され、TG2からの入力は第2の基本データ保持回路に入力される。反転回路12は、直列に接続した2個のPチャンネルトランジスタPTrと2個のNチャンネルトランジスタNTrを備える。第1の基本データ保持回路の出力は、反転回路12の2番目のPTrと1番目のNTrのゲートに接続され、第2の基本データ保持回路の出力は、反転回路12の1番目のPTrと2番目のNTrのゲートに接続される。
図13のデータ保持回路は、4個の反転回路IV31〜IV34を形成するいずれかのトランジスタでソフトエラーが発生しても、出力Doutが変化することなしに正常な状態に復帰する。また、反転回路12のいずれかのトランジスタでソフトエラーが発生しても、出力Doutはフローティングになるだけで、すぐに正常な状態に復帰する。
図14は、図13のデータ保持回路を、フリップフロップ回路に適用した例を示す。ここでは、後段のデータ保持回路にのみ反転回路12が設けられる。
以上、実施形態においては、回路ユニットとして反転回路(インバータ)を用いる例を説明したが、これに限定されず、他の回路ユニットやそれらを反転回路と組み合わせて用いることも可能であるのはいうまでもない。
ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものであり、特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではなく、明細書のそのような例の構成は発明の利点および欠点を示すものではない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
以下、実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の回路ユニットを有し、前記複数の回路ユニットの出力が他の回路ユニットの入力にフィードバックされ、2以上の入力端子を有するデータ保持回路と、
2以上のクロックにそれぞれ同期して、前記データ保持回路の前記2以上の入力端子に入力信号を入力する2以上の入力回路と、を備え、
前記データ保持回路は、前記2以上の入力端子に同時に前記入力信号が入力されかつ前記2以上のクロックが同時に変化した時のみ、前記2以上の入力端子に正帰還がかかることを特徴とするラッチ回路。(1)(図7)
(付記2)
前記回路ユニットは、反転回路であることを特徴とする付記1に記載のラッチ回路。(図7)
(付記3)
前記入力回路は、相補のクロック信号に応じて開閉するトランスファーゲートであることを特徴とする付記1または2に記載のラッチ回路。(図7)
(付記4)
前記入力回路は、相補のクロック信号に応じて動作する反転回路であることを特徴とする付記1から3のいずれかに記載のラッチ回路。(図11)
(付記5)
付記1から4のいずれかに記載のラッチ回路を2段直列に接続し、前段の前記2以上の入力回路と後段の前記2以上の入力回路とに、逆相の前記2以上のクロックを供給することを特徴とするフリップフロップ回路。(2)(図10)
(付記6)
クロック分配回路と、
前記クロック分配回路から供給されるクロックを分離して2以上の分離クロックを生成するクロック分離回路と、
付記1から4のいずれかに記載のラッチ回路と、を備え、
前記2以上の入力回路に、前記2以上の分離クロックが供給されることを特徴とする半導体装置。(3)(図6、図7)
(付記7)
前記クロック分離回路は、所定以上の電気容量がある前記クロック分配回路のノードに設けられることを特徴とする付記6に記載の半導体装置。(4)(図6、図7)
(付記8)
クロック分配回路と、
前記クロック分配回路から供給されるクロックを分離して2以上の分離クロックを生成するクロック分離回路と、
請求項5に記載のフリップフロップ回路と、を備え、
前段および後段の前記2以上の入力回路に、前記2以上の分離クロックが供給されることを特徴とする半導体装置。(5)(図6、図10)
(付記9)
前記クロック分離回路は、所定以上の電気容量がある前記クロック分配回路のノードに設けられることを特徴とする付記8に記載の半導体装置。
1 第1入力端子
2 第2入力端子
3 出力端子
11 データ保持回路
22 クロック分配回路(クロックツリー)
IV1〜IV4、IV21〜IV24 反転回路(インバータ)
TG1、TG2、TG1A、TG2A、TG1B、TG2B トランスファーゲート

Claims (5)

  1. 複数の回路ユニットを有し、前記複数の回路ユニットの出力が他の回路ユニットの入力にフィードバックされ、2以上の入力端子を有するデータ保持回路と、
    2以上のクロックにそれぞれ同期して、前記データ保持回路の前記2以上の入力端子に入力信号を入力する2以上の入力回路と、を備え、
    前記データ保持回路は、前記2以上の入力端子に同時に前記入力信号が入力されかつ前記2以上のクロックが同時に変化した時のみ、前記2以上の入力端子に正帰還がかかることを特徴とするラッチ回路。
  2. 請求項1に記載のラッチ回路を2段直列に接続し、前段の前記2以上の入力回路と後段の前記2以上の入力回路とに、逆相の前記2以上のクロックを供給することを特徴とするフリップフロップ回路。
  3. クロック分配回路と、
    前記クロック分配回路から供給されるクロックを分離して2以上の分離クロックを生成するクロック分離回路と、
    請求項1に記載のラッチ回路と、を備え、
    前記2以上の入力回路に、前記2以上の分離クロックが供給されることを特徴とする半導体装置。
  4. 前記クロック分離回路は、所定以上の電気容量がある前記クロック分配回路のノードに設けられることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. クロック分配回路と、
    前記クロック分配回路から供給されるクロックを分離して2以上の分離クロックを生成するクロック分離回路と、
    請求項4に記載のフリップフロップ回路と、を備え、
    前段および後段の前記2以上の入力回路に、前記2以上の分離クロックが供給されることを特徴とする半導体装置。
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