JP7283697B2 - シングルイベントアップセット耐性のラッチ回路及びフリップフロップ回路 - Google Patents

シングルイベントアップセット耐性のラッチ回路及びフリップフロップ回路 Download PDF

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本発明は、ラッチ回路及びフリップフロップ回路に関し、より詳しくは、シングルイベントアップセット(SEU)耐性を有するラッチ回路及びフリップフロップ回路に関する。
データラッチ回路やフリップフロップ回路などの半導体メモリ素子において、それを構成するトランジスタに、放射線、イオン線等の高エネルギー粒子が入射すると、そのエネルギー粒子の電離作用、励起作用などによって、トランジスタ内に電子-正孔対を生じ、電荷が発生することがある。この発生電荷がトランジスタ内のPN接合部の電界によって異なる領域に流れ込むこと(電荷収集)によってオフのトランジスタが誤動作して一時的にオンとなり、正常状態では流れることのない電流がトランジスタ内で流れ、これによってラッチ回路やフリップフロップ回路のような半導体メモリ素子が記憶するデータが反転するような誤作動を起こすことがある。この現象は、シングルイベントアップセット(SEU)と呼ばれ、誤作動を引き起こすシングルイベント現象の1つである。
(従来のDICE回路)
そのようなSEUに対する耐性を有する従来の回路として、DICE(Dual Interlocked Storage Cell)回路というラッチ回路の一種が知られている。以下、従来のDICE回路について説明する。図20は、Upset Hardened Memory Design for Submicron CMOS Technology(非特許文献1)の2877ページのFig.4に記載されているDICE回路の回路図である(トランジスタ番号は付け替えた)。これは、フランスの研究機関TIMAの研究者により論文発表されたオリジナルなDICE回路である。その図には、直列に接続されたp型トランジスタとn型トランジスタからなるエレメントがループ状に4つ接続された回路が記載されている。それぞれのエレメントは、p型トランジスタのゲートが、前方の他のエレメントのp型トランジスタとn型トランジスタの間のノードに接続され、n型トランジスタのゲートが、後方の他のエレメントのp型トランジスタとn型トランジスタの間のノードに接続される。
図21は、米国特許第6696873号明細書(特許文献1)に記載されているDICE回路の回路図である。なお、トランジスタ番号は付け替えている。これも、直列に接続されたp型トランジスタとn型トランジスタからなるエレメントがループ状に4つ接続された回路を記載している。図22は、米国特許第6327176号明細書(特許文献2)に記載されているDICE回路の回路図である。なお、トランジスタ番号は付け替えている。これも、直列に接続されたp型トランジスタとn型トランジスタからなるエレメントがループ状に4つ接続された回路を記載している。図23は、米国特許出願公開第2004/0017237号明細書(特許文献3)及び米国特許第6696874号明細書に記載されているDICE回路の回路図である。なお、トランジスタ番号は付け替えている。これも、直列に接続されたp型トランジスタとn型トランジスタからなるエレメント(一部のエレメントにはクロック入力のためのトランジスタが付加されている)がループ状に4つ接続された回路を記載している。図21から図23に記載された回路は、オリジナルなDICE回路の論文発表後に、米国の半導体企業が米国に特許出願したものである。これらの回路は、オリジナルなDICE回路とはクロックの入力部が若干異なるだけの回路である。
図20から図23に記載されたDICE回路は、クロックの入力部などに違いがあるが、直列に接続されたp型トランジスタとn型トランジスタからなるエレメントがループ状に4つ接続されたメモリー部の回路を有している点で共通している。
図24は、等価なDICE回路を2種類の表現方法で表した回路図である。左側に記載された回路では、直列に接続されたp型トランジスタとn型トランジスタからなるエレメントがループ状に4つ接続されており、右側に記載された回路では、ドレインとゲートがお互いに接続されたp型トランジスタとn型トランジスタからなるエレメント(以下、「DICEエレメント」と呼ぶ)ループ状に4つ接続されている。これらは、どのような回路の単位を基本とするかで表現が異なっているだけであり、全体として、全く等価なDICE回路を表現している。本明細書では、図24の右側の表現方法のエレメントをDICEエレメントと呼び、それを使用して説明するが、左側の表現方法によって回路を表現したとしても、同じように説明することが可能である。図25は、DICE回路をDICEエレメントから構成される回路として表現したブロック図である。DICEエレメント回路は、DICEエレメント1からDICEエレメント4の4つのDICEエレメントがループ状に接続されて構成される。それぞれのDICEエレメント間はノードX1からノードX4のノードを通じて接続される。
従来のDICE回路の動作について説明する。図26は、DICE回路のデータ保持動作の説明図である。図26では、DICEエレメントでDICE回路を考えた場合の動作を表わしている。図26の左下の図に示されるように、DICEエレメントは、それに含まれるトランジスタがすべてOFFの時に、アイソレート状態となり、このときそのDICEエレメントの入出力は、p型トランジスタのゲート入力/n型トランジスタのドレイン出力でハイ(1)、n型トランジスタのゲート入力/p型トランジスタのドレイン出力でロー(0)である。また、図26の右下の図に示されるように、DICEエレメントは、それに含まれるトランジスタがすべてONの時に、ラッチ状態となり、このときそのDICEエレメントの入出力は、p型トランジスタのゲート入力/n型トランジスタのドレイン出力でロー(0)、n型トランジスタのゲート入力/p型トランジスタのドレイン出力でハイ(1)である。そして、ループ状に接続された4つのDICEエレメントが、交互に、DICEエレメント1のアイソレート状態-DICEエレメント2のラッチ状態-DICEエレメント3のアイソレート状態-DICEエレメント4のラッチ状態、又はDICEエレメント1のラッチ状態-DICEエレメント2のアイソレート状態-DICEエレメント3のラッチ状態-DICEエレメント4のアイソレート状態となって異なる状態のDICEエレメントが隣り合うことにより、DICE回路全体で1つの論理状態を安定的に保持することになる。図26の上側の表に、それを示す。
従来のDICE回路のSEU耐性の原理について説明する。図27は、従来のDICE回路のSEU耐性の原理の説明図である。従来のDICE回路では、ラッチ状態とアイソレート状態のDICEエレメントが交互に隣り合うことで、ノード間のロジックが矛盾なく連続し、データを安定的に保持することができる。ここで、アイソレート状態(オフ状態)のDICEエレメントには、2個のオフ状態のトランジスタが存在し、これらはエネルギー粒子入射等の外的要因により容易に反転してオン状態になり得る。しかし、アイソレート状態の同一DICEエレメント(例:DICEエレメント2)の、1個もしくは2個のオフ状態トランジスタが、オン状態に反転しても、両隣のラッチ状態(オン状態)のDICEエレメント(例:DICEエレメント1とDICEエレメント3)のノードにより、元の状態に戻される(補完される)。従って、DICE回路全体としては正常状態が保たれ、保持データの反転(SEU発生)は起こらない。
具体的な動作としてはDICEエレメント1からDICEエレメント4が、その順に、オン(ラッチ状態)-オフ(アイソレート状態)-オン(ラッチ状態)-オフ(アイソレート状態)であったとする。このとき、DICEエレメント2のp型トランジスタ及びn型トランジスタはオフであるが、その一方あるいは両方にエネルギー粒子が入射してオフからオンに反転したとする。この場合、DICEエレメント2は、一瞬、オフからオンに誤動作により切り替わるが、その両側のDICEエレメント1及びDICEエレメント3から正しいデータがDICEエレメント2に入力されているため、DICEエレメント2は、エネルギー粒子の射の影響がなくなると、すぐに正しい動作に戻り、オフの状態となる。このようにして、従来のDICE回路はSEUの発生を防止している。
米国特許第6696873号明細書 米国特許第6327176号明細書 米国特許出願公開第2004/0017237号明細書 米国特許第6696874号明細書
T. Calin, M. Nicolaidis, R. Velazco,Upset Hardened Memory Design for Submicron CMOS Technology、IEEE TRANSACTIONS ON NUCLEAR SCIENCE,IEEE,1996年12月,43巻,6号,2874~2878ページ
しかし従来のDICE回路では、特定の条件でエネルギー粒子の入射があった場合には、SEUが発生しうる。DICE回路の保持データが反転(SEU発生)するのは、異なるDICEエレメント(例:DICEエレメント2とDICEエレメント4)をまたがる計2個かそれ以上のオフ状態トランジスタが同時にオン状態に反転した場合である。オン状態のDICEエレメント(例:DICEエレメント3)に対し、その両側のオフ状態のDICEノード(例:DICEエレメント2、DICEエレメント4)のそれぞれ1個ずつのオフ状態トランジスタが、エネルギー粒子の射により反転したことが原因で、2箇所の誤ったデータがオン状態のDICEエレメント(例:DICEエレメント3)に与えられた場合には、データ補完の機能が働かず、DICE回路はSEUを発生する。
図28は、従来のDICE回路でSEUが発生する機構の説明図である。図では、DICEエレメント2とDICEエレメント4に同時にエネルギー粒子入射があった場合が示されている。このような状態は、異なるエネルギー粒子が同時にDICEエレメント2とDICEエレメント4に入射した場合に生じ得るが、1つのエネルギー粒子が基板中でDICEエレメント2とDICEエレメント4の領域を通過した場合にも生じ得る。従って、従来のDICE回路では、入射したエネルギー粒子の強さや方向によっては、2つのトランジスタのペア(クリティカルトランジスタペアと呼ぶ)が同時にオフからオンに反転することがあり、この場合、DICE回路の論理状態が反転し、SEUが発生する。このように、従来のDICE回路では、十分にSEUを防止できない場合がある。
図29は、従来のDICE回路のクリティカルトランジスタペアを示す図である。図29の左側の図に示すDICE回路は、p型トランジスタP1、n型トランジスタN1、p型トランジスタP2、n型トランジスタN2、p型トランジスタP3、n型トランジスタN3、p型トランジスタP4、n型トランジスタN4の8つのトランジスタを含んでいるところ、図29の右側の2つの表に示す、8種類のトランジスタの組み合わせ(交点に「SEU」と記載されているもの)がクリティカルトランジスタペアの組み合わせである。これらの内のいずれかのクリティカルトランジスタペアがエネルギー粒子の入射により同時にオンになると、DICE回路の論理状態が反転する。このように、従来のDICE回路は、SEUに対する脆弱性を潜在的に有している。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、DICE回路の多重化による冗長化により、よりSEU耐性の高いラッチ回路やフリップフロップ回路を提供するものである。
本発明のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路は、従来のDICEラッチ回路を構成する8つのトランジスタに対して、それぞれ、直列に二重化したものを並列に二重化するために、直列、並列、及び直列並列の3箇所の位置に冗長化するトランジスタを追加することによって、それぞれを4個のトランジスタに置き換えて構成されるようにするとともに、第1データ入力部及び第2データ入力部も二重に冗長化されることを特徴とする。
本発明のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路は、冗長化された、第1、第2、第3及び第4DICEエレメントが、それぞれ第1及び第2データ入力部を制御するクロックと逆相の制御により、正電源又は負電源との接続を制御されるように構成できる。
本発明のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路は、14種類の、同時反転がシングルイベントを生じさせ得るクリティカルトランジスタの組み合わせに対して、同じ組み合わせの中の3個のトランジスタの内、少なくとも2つのトランジスタは、当該回路レイアウト内において、縦方向又は横方向の直線上において所定のゲート間距離を置いてお互いに配置されるように構成できる。
本発明のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路は、冗長化された第1DICEエレメントと冗長化された第4DICEエレメントの回路を上下に配置し、冗長化された第3DICEエレメントと冗長化された第2DICEエレメントの回路を上下に配置し、冗長化された第1DICEエレメント、冗長化された第2DICEエレメント、冗長化された第3DICEエレメント、及び冗長化された第4DICEエレメント以外の回路を、上下に配置された冗長化された第1DICEエレメントと冗長化された第4DICEエレメントの回路と、上下に配置された冗長化された第3DICEエレメントと冗長化された第2DICEエレメントの回路との間に配置した回路レイアウトを有するように構成できる。
本発明のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路は、冗長化された第1データ入力部は2個のトランスミッションゲートから構成され、冗長化された第2データ入力部は2個のトランスミッションゲートから構成されるようにすることができる。
本発明のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路は、それのDICEエレメントを構成するトランジスタを、それぞれ、直列に三重化したものを並列に三重化するために、8箇所の位置に冗長化するトランジスタを追加することによって9個のトランジスタから構成されるようにするとともに、同じデータ源からの入力をそれぞれ3個のトランスミッションゲートを通じて受け付けるように構成できる。
本発明のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路は、それのDICEエレメントを構成するトランジスタを、それぞれ、直列にk重化したものを並列にk重化するために、k2-1箇所の位置に冗長化するトランジスタを追加することによってk2個のトランジスタから構成されるようにするとともに、同じデータ源からの入力をそれぞれk個のトランスミッションゲートを通じて受け付けるように構成できる。
本発明のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路は、それを前段のマスター部と後段のスレーブ部の2個使用し、マスター部のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路の出力をスレーブ部のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路の入力に接続し、マスター部のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路に入力されるクロックと逆相のクロックをスレーブ部のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路に入力することにより、シングルイベントアップセット耐性フリップフロップ回路を構成できる。
本発明は、DICEラッチ回路を構成する8つのトランジスタが、それぞれ、直列に二重化したものを並列に二重化するために、直列、並列、及び直列並列の3箇所の位置に冗長化するトランジスタを追加することによって4個のトランジスタから構成されるようにするとともに、第1データ入力部及び第2データ入力部も二重に冗長化されるようにしたため、従来のDICEラッチ回路より優れたSEU耐性を有するという効果を有する。
本発明は、冗長化された、第1、第2、第3及び第4DICEエレメントが、それぞれ第1及び第2データ入力部を制御するクロックと逆相の制御により、正電源又は負電源との接続を制御されるようにすると、クロックの制御によりデータ入力部からのデータを確実に保持できるという効果を有する。
本発明は、14種類の、同時反転がシングルイベントを生じさせ得るクリティカルトランジスタの組み合わせに対して、同じ組み合わせの中の3個のトランジスタの内、少なくとも2つのトランジスタは、当該回路レイアウト内において、縦方向又は横方向の直線上において所定のゲート間距離を置いてお互いに配置されるようにすると、3個のクリティカルトランジスタを頂点とする三角形の開口部を広くすることができ、入射粒子によって3個のクリティカルトランジスタが同時反転してSEUが発生する可能性が減少するという効果を有する。
本発明は、冗長化された第1DICEエレメントと冗長化された第4DICEエレメントの回路を上下に配置し、冗長化された第3DICEエレメントと冗長化された第2DICEエレメントの回路を上下に配置し、冗長化された第1DICEエレメント、冗長化された第2DICEエレメント、冗長化された第3DICEエレメント、及び冗長化された第4DICEエレメント以外の回路を、上下に配置された冗長化された第1DICEエレメントと冗長化された第4DICEエレメントの回路と、上下に配置された冗長化された第3DICEエレメントと冗長化された第2DICEエレメントの回路との間に配置した回路レイアウトを有するようにすると、3個のクリティカルトランジスタを頂点とする三角形の開口部をさらに広くすることができ、入射粒子によって3個のクリティカルトランジスタが同時反転してSEUが発生する可能性がさらに減少するという効果を有する。
本発明は、冗長化された第1データ入力部は2個のトランスミッションゲートから構成され、冗長化された第2データ入力部は2個のトランスミッションゲートから構成されるようにすると、データ入力においても冗長性を確保することによって、SEUが発生する可能性がさらに減少するという効果を有する。
本発明は、DICEエレメントを構成するトランジスタを、それぞれ、直列に三重化したものを並列に三重化するために、8箇所の位置に冗長化するトランジスタを追加することによって9個のトランジスタから構成されるようにするとともに、同じデータ源からの入力をそれぞれ3個のトランスミッションゲートを通じて受け付けるようにすると、クリティカルな組み合わせを形成するトランジスタ(反転するとSEUを発生させるトランジスタ)の数が多くなり、より優れたSEU耐性を得ることができるという効果を有する。
本発明は、DICEエレメントを構成するトランジスタを、それぞれ、直列にk重化したものを並列にk重化するために、k2-1箇所の位置に冗長化するトランジスタを追加することによってk2個のトランジスタから構成されるようにするとともに、同じデータ源からの入力をそれぞれk個のトランスミッションゲートを通じて受け付けるようにすると、クリティカルな組み合わせを形成するトランジスタ(反転するとSEUを発生させるトランジスタ)の数がさらに多くなり、さらに優れたSEU耐性を得ることができるという効果を有する。
本発明は、それ前段のマスター部と後段のスレーブ部の2個使用し、マスター部のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路の出力をスレーブ部のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路の入力に接続し、マスター部のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路に入力されるクロックと逆相のクロックをスレーブ部のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路に入力すると、従来のDICE回路より優れたSEU耐性を有するシングルイベントアップセット耐性フリップフロップ回路を構成できるという効果を有する。
図1は、DICEエレメント(DE)の直列及び並列の二重化による冗長化の原理を示す説明図である。 図2は、HyperDICEエレメントからなるHyperDICEメモリー部のブロック図である。 図3は、HyperDICEメモリー部(HDM)の回路図である。 図4は、HyperDICEメモリー部の動作の説明図である。 図5は、HyperDICEラッチ回路(HDL)の回路図である。 図6は、所定のタイミング差を有する2つのクロック信号を生成する回路の回路図である。 図7は、出力バッファ部(OBF)の回路図である。 図8はHyperDICEラッチ回路(HDL)の真理値表である。 図9Aは、HyperDICEラッチ回路(HDL)のSEU耐性の原理を示す説明図で、正常動作の場合を示す図である。 図9Bは、HyperDICEラッチ回路(HDL)のSEU耐性の原理を示す説明図で、SEUが発生しない場合を示す図である。 図9Cは、HyperDICEラッチ回路(HDL)のSEU耐性の原理を示す説明図で、SEUが発生しない場合を示す図である。 図10は、HyperDICEラッチ回路(HDL)のSEU耐性の原理を示す説明図であり、SEUが発生する場合の説明図である。 図11は、クリティカルトランジスタの説明図である。 図12は、クリティカルトランジスタのレイアウト配置図である。 図13は、HyperDICEラッチ回路(HDL)のSEU発生原因となるクリティカル3トランジスタの説明図である。 図14は、同時に反転してはいけない3つのクリティカルトランジスタの組み合わせを示す表である。 図15は、HyperDICEラッチ回路のレイアウト図である。 図16Aから16Cは、図15の上側に示したレイアウト図を拡大して3つに分けて示したものである。 図16Aから16Cは、図15の上側に示したレイアウト図を拡大して3つに分けて示したものである。 図16Aから16Cは、図15の上側に示したレイアウト図を拡大して3つに分けて示したものである。 図17Aは、三重化HyperDICEエレメント(3HDE1)の回路図である。 図17Bは、三重化HyperDICEラッチ回路(3HDL)のブロック図である。 図18Aは、k重化HyperDICEエレメント(kHDE1)(kは4以上の整数)の回路図である。 図18Bは、k重化HyperDICEラッチ回路(kHDL)のブロック図である。 図19は、HyperDICEフリップフロップ回路(HDFF)のブロック図である。 図20は、Upset Hardened Memory Design for Submicron CMOS Technology(非特許文献1)の2877ページのFig.4に記載されているDICE回路の回路図である。 図21は、米国特許第6696873号明細書(特許文献1)に記載されているDICE回路の回路図である。 図22は、米国特許第6327176号明細書(特許文献2)に記載されているDICE回路の回路図である。 図23は、米国特許出願公開第2004/0017237号明細書(特許文献3)及び米国特許第6696874号明細書に記載されているDICE回路の回路図である。 図24は、等価なDICE回路を2種類の表現方法で表した回路図である。 図25は、DICE回路をDICEエレメントから構成される回路として表現したブロック図である。 図26は、DICE回路のデータ保持動作の説明図である。 図27は、従来のDICE回路のSEU耐性の原理の説明図である。 図28は、従来のDICE回路でSEUが発生する機構の説明図である。 図29は、従来のDICE回路のクリティカルトランジスタペアを示す図である。
(信号類の符号)
これから説明するにあたり、本明細書中で使用する信号類の符号の説明を以下に示す:
CK(CKX) クロック信号;
CKB(CKBX) 反転クロック信号;
D 入力データ信号;
MO フリップフロップ回路の内部においてマスタからスレーブへと出力される中間出力信号;
Q 出力データ信号;
QB 反転出力データ信号;
DD 正電源からの電源電圧;及び
SS 負電源からの電源電圧(通常は0Vの接地電位)。
(HyperDICEエレメント)
本発明は、従来のDICE回路のSEUに対する脆弱性を解消するためになされたものであり、DICE回路に冗長性を持たせたものである。図1は、DICEエレメント(DE)の直列及び並列の二重化による冗長化の原理を示す説明図である。その図の左端には、従来のDICEエレメント(DE)が記載されている。それにおいては、ドレインとゲートがお互いに接続されたp型トランジスタP1とn型トランジスタN1からなり、p型トランジスタP1のゲートとn型トランジスタN1のドレインが接続されてノードX4を形成し、n型トランジスタN1のゲートとp型トランジスタP1のドレインが接続されてノードX1を形成している。図1の中央に示すように、この従来のDICEエレメント(DE)に対して、まず、p型トランジスタP1及びn型トランジスタN1を、それぞれ直列に同じ導電型のトランジスタを接続することによって、直列に二重化する。すなわち、p型トランジスタP1_2に対して直列に二重化p型トランジスタP1_1を挿入し、n型トランジスタN1_2に対して直列に二重化n型トランジスタN1_1を挿入する。これにより、従来のDICE回路(DE)において、p型トランジスタP1は、p型トランジスタP1_1とp型トランジスタP1_2で置き換えられ、n型トランジスタN1は、n型トランジスタN1_1とn型トランジスタN1_2で置き換えられることになり、直列二重化DICEエレメント(DE’)が得られる。
次に、直列二重化DICEエレメント(DE’)の直列に二重化されたトランジスタを並列に二重化する。すなわち、図1の右端に示すように、p型トランジスタP1_1/p型トランジスタP1_2に対して並列に二重化p型トランジスタP1_3/p型トランジスタP1_4を挿入し、n型トランジスタN1_1/n型トランジスタN1_2に対して並列に二重化n型トランジスタN1_3/n型トランジスタN1_4を挿入する。この際に、ゲート入力は並列同士でそれぞれ同じ段に相対するトランジスタのゲートと共通にする。p型トランジスタP1_1及びp型トランジスタP1_3のゲートとn型トランジスタN1_4のドレインが接続されてノードX4_1を形成し、p型トランジスタP1_2及びp型トランジスタP1_4のゲートとn型トランジスタN1_2のドレインが接続されてノードX4_2を形成し、n型トランジスタN1_2及びn型トランジスタN1_4のゲートとp型トランジスタP1_2のドレインが接続されてノードX1_1を形成し、n型トランジスタN1_1及びn型トランジスタN1_3のゲートとp型トランジスタP1_4のドレインが接続されてノードX1_2を形成する。これにより、従来のDICE回路において、p型トランジスタP1は、p型トランジスタP1_1とp型トランジスタP1_2及びp型トランジスタP1_3とp型トランジスタP1_4で置き換えられ、n型トランジスタN1は、n型トランジスタN1_1とn型トランジスタN1_2及びn型トランジスタN1_3とn型トランジスタN1_4で置き換えられ、ノードX1がノードX1_1及びX1_2で、ノードX4がノードX4_1及びX4_2で置き換えられることになる。
このようにして、従来のDICE回路の各トランジスタを直列に二重化したものを、さらに並列に二重化することによって冗長化された回路を、本明細書においてはHyperDICEエレメント(HDE)と呼ぶ。すなわち、HyperDICEエレメント(HDE)は、トランジスタを直列に二重化したものを並列に二重化するために、直列、並列、及び直列並列の3箇所の位置に冗長化するトランジスタを追加することによって、n型及びp型それぞれ4個のトランジスタで計8個のトランジスタからなる冗長化DICEエレメントである。なお、上述の説明では、先に直列に二重化したものを並列に二重化したが、先に並列に二重化したものを直列に二重化しても同じである。なお、図で、並列に二重化された2つのトランジスタのシンボルにおいて、ゲートを表わす部分を1つの導線のシンボルが通過しているが、これは、それらのゲートが当該導線に共通に接続されていること(すなわち、それらのゲートがお互いに並列接続されていること)を表わしている。
図2は、HyperDICEエレメントからなるHyperDICEメモリー部のブロック図である。HyperDICEメモリー部(HDM)は、4つのHyperDICEエレメント(HDE1,HDE2,HDE3,HDE4)をループ状に接続したものである。それぞれのHyperDICEエレメントは4つの接続点(ノード)を有しており、HyperDICEエレメント(HDE1)のノードX4_1,X4_2,X1_1,X1_2は、それぞれ、HyperDICEエレメント(HDE4)のノードX4_1,X4_2,及びHyperDICEエレメント(HDE2)のノードX1_1,X1_2と共有され、接続されている。同様に、HyperDICEエレメント(HDE2)のノードX1_1,X1_2,X2_1,X2_2は、それぞれ、HyperDICEエレメント(HDE1)のノードX1_1,X1_2,及びHyperDICEエレメント(HDE3)のノードX2_1,X2_2と共有され、接続されている。また同様に、HyperDICEエレメント(HDE3)のノードX2_1,X2_2,X3_1,X3_2は、それぞれ、HyperDICEエレメント(HDE2)のノードX2_1,X2_2,及びHyperDICEエレメント(HDE4)のノードX3_1,X3_2と共有され、接続されている。また同様に、HyperDICEエレメント(HDE4)のノードX3_1,X3_2,X4_1,X4_2は、それぞれ、HyperDICEエレメント(HDE3)のノードX3_1,X3_2,及びHyperDICEエレメント(HDE1)のノードX4_1,X4_2と共有され、接続されている。
図3は、HyperDICEメモリー部(HDM)のトランジスタレベルの回路図である。図2に示したHyperDICEエレメントHDE1からHDE4のシンボルに、図1の右側に示したHyperDICEエレメント(HDE)のトランジスタレベルの回路を適用したものである。これは、HyperDICEラッチ回路の基本的な回路部分であり、外部から入力されたデータを保持するメモリー部として機能する。
図4は、HyperDICEメモリー部の動作の説明図である。図4の左下には、HyperDICEエレメントHDE1において、入出力が、p型トランジスタのゲート入力/n型トランジスタのドレイン出力で1(ハイ)、n型トランジスタのゲート入力/p型トランジスタのドレイン出力で0(ロー)となるアイソレート状態の時の動作が示されており、図4の右下には、HyperDICEエレメントHDE1において、入出力が、p型トランジスタのゲート入力/n型トランジスタのドレイン出力で0(ロー)、n型トランジスタのゲート入力/p型トランジスタのドレイン出力で1(ハイ)となるラッチ状態の時の動作が示されている。図4の上側の表には、それぞれのHyperDICEエレメントHDE1からHDE4の論理状態が示されている。そして、ループ状に接続された4つのHyperDICEエレメントにおいて、交互に異なる状態のHyperDICEエレメントが隣り合うことにより、HyperDICEメモリー部全体で1つの論理状態を安定的に保持することになる。このようにして、HyperDICEラッチメモリー部は、2通りの論理状態を保持する。また、HyperDICEメモリー部に論理状態を入力するためには、HyperDICEエレメントHDE1及びHyperDICEエレメントHDE3に同じ論理状態の入力をするか、HyperDICEエレメントHDE2及びHyperDICEエレメントHDE4に同じ論理状態の入力をすることによって行うことができる。
(HyperDICEラッチ回路)
図5は、HyperDICEラッチ回路(HDL)の回路図である。図5には、図4に示したHyperDICEメモリー部(HDM)に対してデータ入力部などを付加することによって構成されたHyperDICEラッチ回路(HDL)が示されている。HyperDICEラッチ回路(HDL)は、HyperDICEメモリー部(HDM)に対して、以下の回路が追加されたものである:
HyperDICEエレメント(HDE1)の正電源VDD側に接続された、クロック信号CKB1によって制御された(クロック信号CKB1が0のときにオン、クロック信号CKB1が1のときにオフ)p型トランジスタ(P9_1);
HyperDICEエレメント(HDE2)の負電源VSS側に接続された、クロック信号CK1によって制御された(クロック信号CK1が1のときにオン、クロック信号CK1が0のときにオフ)n型トランジスタ(N9_1);
HyperDICEエレメント(HDE3)の正電源VDD側に接続された、クロック信号CKB3によって制御された(クロック信号CKB3が0のときにオン、クロック信号CKB3が1のときにオフ)p型トランジスタ(P9_2);
HyperDICEエレメント(HDE4)の負電源VSS側に接続された、クロック信号CK3によって制御された(クロック信号CK3が1のときにオン、クロック信号CK3が0のときにオフ)n型トランジスタ(N9_2);
HyperDICEエレメント(HDE1)とHyperDICEエレメント(HDE2)とで共有するノードX1_1及びノードX1_2のそれぞれに下流でそれぞれ接続され、クロック信号CKB1とその逆相クロック信号CK1の制御を受け(クロック信号CKB1が0のときにオフ、クロック信号CKB1が1のときにオン)、上流で共通接続された2つのトランスミッションゲート(TG1)(請求項の「第1データ入力部」に対応);
HyperDICEエレメント(HDE3)とHyperDICEエレメント(HDE4)とで共有されるノードX3_1及びノードX3_2のそれぞれに下流でそれぞれ接続され、クロック信号CKB3とその逆相クロック信号CK3の制御を受け(クロック信号CKB3が0のときにオフ、クロック信号CKB3が1のときにオン)、上流で共通接続された2つのトランスミッションゲート(TG2)(請求項の「第2データ入力部」に対応);及び
トランスミッションゲート(TG1)とトランスミッションゲート(TG2)のそれぞれの上流にそれぞれ下流が接続され、上流が共通接続された2つのインバータからなるD入力バッファ(DIB)。
図5のHyperDICEラッチ回路(HDL)では、ノードX3_1に、反転データ出力QBを得るデータ出力部を備えている。どのノードからでもデータ出力又は反転データ出力を得ることが可能である。
(HyperDICEラッチ回路の構成)
このHyperDICEラッチ回路(HDL)は、従来のDICE回路より優れたSEU耐性を有するシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路を構成する。以下、それぞれの回路要素名に序数を付して区別した用語を用いて、HyperDICEラッチ回路の構成を記載する。このHyperDICEラッチ回路(HDL)の基本的な回路は、ゲートとドレインが相互に接続されたp型トランジスタとn型トランジスタから構成され、p型トランジスタのゲートとn型トランジスタのドレインの間の第1ノードとp型トランジスタのドレインとn型トランジスタのゲートの間の第2ノードとを有するDual Interlocked Storage Cell(DICE)エレメントが4つ直列かつループ状に接続されて構成され、
ゲートとドレインが相互に接続された第1p型トランジスタ(P1_1)及び第1n型トランジスタ(N1_1)を含む第1DICEエレメントと、
ゲートとドレインが相互に接続された第2p型トランジスタ(P2_1)及び第2n型トランジスタ(N2_1)を含む第2DICEエレメントと、
ゲートとドレインが相互に接続された第3p型トランジスタ(P3_1)及び第3n型トランジスタ(N3_1)を含む第3DICEエレメントと、
ゲートとドレインが相互に接続された第4p型トランジスタ(P4_1)及び第4n型トランジスタ(N4_1)を含む第4DICEエレメントと、を含み、
前記第1DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのゲートとn型トランジスタのドレインの間のノードが第1DICEエレメント第1ノードを形成し、
前記第2DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのゲートとn型トランジスタのドレインの間のノードが第2DICEエレメント第1ノードを形成し、
前記第3DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのゲートとn型トランジスタのドレインの間のノードが第3DICEエレメント第1ノードを形成し、
前記第4DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのゲートとn型トランジスタのドレインの間のノードが第4DICEエレメント第1ノードを形成し、
前記第1DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのドレインとn型トランジスタのゲートの間のノードが第1DICEエレメント第2ノードを形成し、
前記第2DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのドレインとn型トランジスタのゲートの間のノードが第2DICEエレメント第2ノードを形成し、
前記第3DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのドレインとn型トランジスタのゲートの間のノードが第3DICEエレメント第2ノードを形成し、
前記第4DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのドレインとn型トランジスタのゲートの間のノードが第4DICEエレメント第2ノードを形成し、
前記第1DICEエレメント第1ノードは前記第4DICEエレメント第2ノードに接続され、
前記第2DICEエレメント第1ノードは前記第1DICEエレメント第2ノードに接続され、
前記第3DICEエレメント第1ノードは前記第2DICEエレメント第2ノードに接続され、
前記第4DICEエレメント第1ノードは前記第3DICEエレメント第2ノードに接続され、
前記第2DICEエレメント第1ノード及び前記第4DICEエレメント第1ノードは、クロックの制御により導通を制御された、第1データ入力部及び第2データ入力部にそれぞれ接続され、
前記第1DICEエレメント第2ノード、前記第2DICEエレメント第2ノード、前記第3DICEエレメント第2ノード、及び前記第4DICEエレメント第2ノードの少なくとも1つはデータ出力部に接続されているラッチ回路において、
前記第1p型トランジスタ(P1_1)、前記第1n型トランジスタ(N1_1)、前記第2p型トランジスタ(P2_1)、前記第2n型トランジスタ(N2_1)、前記第3p型トランジスタ(P3_1)、前記第3n型トランジスタ(N3_1)、前記第4p型トランジスタ(P4_1)、前記第4n型トランジスタ(N4_1)は、それぞれ、直列に二重化したものを並列に二重化するために、直列、並列、及び直列並列の3箇所の位置に冗長化するトランジスタを追加することによって4個のトランジスタから構成されるようにするとともに、二重に冗長化された前記第1データ入力部及び前記第2データ入力部を構成する。
HyperDICEラッチ回路(HDL)のDICEエレメントの電源に関しては、冗長化された、前記第1、第2、第3及び第4DICEエレメントは、それぞれ前記第1及び第2データ入力部を制御する前記クロックと逆相の制御により、正電源(V DD 又は負電源(V SS との接続を制御されるものである。
HyperDICEラッチ回路(HDL)のDICEエレメントを二重化するトランジスタの配置に関しては、二重化されるトランジスタと、並列に二重化するトランジスタは、ゲートが共通に接続され、
直列に二重化するトランジスタと、直列並列に二重化するトランジスタは、ゲートが共通に接続され、
二重化されるトランジスタと、直列に二重化するトランジスタは、直列に接続され、
並列に二重化するトランジスタと、直列並列に二重化するトランジスタは、直列に接続される。
HyperDICEラッチ回路(HDL)のDICEエレメントを二重化するトランジスタの具体的配置に関しては、前記直列、並列、及び直列並列の二重化は、
前記第1から第4DICEエレメントをそれぞれ構成する前記第1から第4p型トランジスタ(P1_1,P2_1,P3_1,P4_1)のそれぞれに対して、第1から第4直列二重化p型トランジスタ(P1_2,P2_2,P3_2,P4_2)をそれぞれ直列に負電源(V SS 側に接続し、冗長化された前記第1から第4DICEエレメントを構成するすべてのn型トランジスタ(N1_1,N2_1,N3_1,N4_1)のそれぞれに対して、直列二重化n型トランジスタ(N1_2,N2_2,N3_2,N4_2)をそれぞれ直列に正電源(V DD 側に接続し、
冗長化された前記第1から第4DICEエレメントをそれぞれ構成する前記第1から第4p型トランジスタ(P1_1,P2_1,P3_1,P4_1)のそれぞれに対して、それとゲート同士が接続された第1から第4並列二重化p型トランジスタ(P1_3,P2_3,P3_3,P4_3)と、冗長化された前記第1から第4DICEエレメントをそれぞれ構成する前記第1から第4直列二重化p型トランジスタ(P1_2,P2_2,P3_2,P4_2)のそれぞれに対して、それとゲート同士が接続された、第1から第4直列並列二重化p型トランジスタ(P1_4,P2_4,P3_4,P4_4)とを直列に接続したもの(P1_3-P1_4,P2_3-P2_4,P3_3-P3_4,P4_3-P4_4)のそれぞれを、正電源(V DD と前記第1から第4n型トランジスタ(N1_1,N2_1,N3_1,N4_1)のそれぞれのゲートとの間に接続し、
冗長化された前記第1から第4DICEエレメントをそれぞれ構成する前記第1から第4n型トランジスタ(N1_1,N2_1,N3_1,N4_1)のそれぞれに対して、それとゲート同士が接続された第1から第4並列二重化n型トランジスタ(N1_3,N2_3,N3_3,N4_3)と、冗長化された前記第1から第4DICEエレメントをそれぞれ構成する前記第1から第4直列二重化n型トランジスタ(N1_2,N2_2,N3_2,N4_2)のそれぞれに対して、それとゲート同士が接続された、第1から第4直列並列二重化n型トランジスタ(N1_4,N2_4,N3_4,N4_4)とを直列に接続したもの(N1_3-N1_4,N2_3-N2_4,N3_3-N3_4,N4_3-N4_4)のそれぞれを、負電源(V SS )側と、前記第1から第4p型トランジスタ(P1_1,P2_1,P3_1,P4_1)のそれぞれのゲートとの間に接続することによって実施される。
HyperDICEラッチ回路(HDL)のDICEエレメントを二重化するトランジスタの接続関係に関しては、前記直列に二重化するp型トランジスタと、前記直列並列に二重化するp型トランジスタの共通に接続されたゲートは、前記二重化されるn型トランジスタに直列接続された前記直列に二重化するn型トランジスタのドレイン側に接続され、二重化されることによって冗長化されたDICEエレメント第1ノードを形成し、
前記直列に二重化するn型トランジスタと、前記直列並列に二重化するn型トランジスタの共通に接続されたゲートは、前記二重化されるp型トランジスタに直列接続された前記直列に二重化するp型トランジスタのドレイン側に接続され、二重化されることによって冗長化されたDICEエレメント第2ノードを形成する。
HyperDICEラッチ回路(HDL)のDICEエレメントを二重化するトランジスタの具体的な接続関係に関しては、冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1p型トランジスタ(P1_1)のゲートと前記第1直列並列二重化n型トランジスタ(N1_4)のドレインの間のノードが冗長化された前記第1DICEエレメント第1ノード(X4_1)であり、
冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2p型トランジスタ(P2_1)のゲートと前記第2直列並列二重化n型トランジスタ(N2_4)のドレインの間のノードが冗長化された前記第2DICEエレメント第1ノード(X1_1)であり、冗長化された前記第2DICEエレメント第1ノード(X1_1)は、冗長化された前記第1データ入力部に接続され、
冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3p型トランジスタ(P3_1)のゲートと前記第3直列並列二重化n型トランジスタ(N3_4)のドレインの間のノードが冗長化された前記第3DICEエレメント第1ノード(X2_1)であり、
冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4p型トランジスタ(P4_1)のゲートと前記第4直列並列二重化n型トランジスタ(N4_4)のドレインの間のノードが冗長化された前記第4DICEエレメント第1ノード(X3_1)であり、冗長化された前記第4DICEエレメント第1ノード(X3_1)は、冗長化された前記第2データ入力部に接続され、
冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化p型トランジスタ(P1_2)のゲートと前記第1直列二重化n型トランジスタ(N1_2)のドレインの間のノードが冗長化された第1DICEエレメント二重化第1ノード(X4_2)を形成し、
冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列二重化p型トランジスタ(P2_2)のゲートと前記第2直列二重化n型トランジスタ(N2_2)のドレインの間のノードが冗長化された第2DICEエレメント二重化第1ノード(X1_2)を形成し、冗長化された前記第2DICEエレメント二重化第1ノード(X1_2)は、冗長化された前記第1データ入力部に接続され、
冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化p型トランジスタ(P3_2)のゲートと前記第3直列二重化n型トランジスタ(N3_2)のドレインの間のノードが冗長化された第3DICEエレメント二重化第1ノード(X2_2)を形成し、
冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列二重化p型トランジスタ(P4_2)のゲートと前記第4直列二重化n型トランジスタ(N4_2)のドレインの間のノードが冗長化された第4DICEエレメント二重化第1ノード(X3_2)を形成し、冗長化された前記第4DICEエレメント二重化第1ノード(X3_2)は、冗長化された前記第2データ入力部に接続され、
冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化p型トランジスタ(P1_2)のドレインと前記第1直列二重化n型トランジスタ(N1_2)のゲートの間のノードが冗長化された前記第1DICEエレメント第2ノード(X1_1)であり、
冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列二重化p型トランジスタ(P2_2)のドレインと前記第2直列二重化n型トランジスタ(N2_2)のゲートの間のノードが冗長化された前記第2DICEエレメント第2ノード(X2_1)であり、
冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化p型トランジスタ(P3_2)のドレインと前記第3直列二重化n型トランジスタ(N3_2)のゲートの間のノードが冗長化された前記第3DICEエレメント第2ノード(X3_1)であり、
冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列二重化p型トランジスタ(P4_2)のドレインと前記第4直列二重化n型トランジスタ(N4_2)のゲートの間のノードが冗長化された前記第4DICEエレメント第2ノード(X4_1)であり、
冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化p型トランジスタ(P1_4)のドレインと前記第1n型トランジスタ(N1_1)のゲートの間のノードが冗長化された前記第1DICEエレメント二重化第2ノード(X1_2)を形成し、
冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化p型トランジスタ(P2_4)のドレインと前記第2n型トランジスタ(N2_1)のゲートの間のノードが冗長化された前記第2DICEエレメント二重化第2ノード(X2_2)を形成し、
冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化p型トランジスタ(P3_4)のドレインと前記第3n型トランジスタ(N3_1)のゲートの間のノードが冗長化された前記第3DICEエレメント二重化第2ノード(X3_2)を形成し、
冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列並列二重化p型トランジスタ(P4_4)のドレインと前記第4n型トランジスタ(N4_1)のゲートの間のノードが冗長化された前記第4DICEエレメント二重化第2ノード(X4_2)を形成し、
冗長化された前記第1DICEエレメント第1ノード(X4_1)は冗長化された前記第4DICEエレメント第2ノード(X4_1)に接続され、
冗長化された前記第2DICEエレメント第1ノード(X1_1)は冗長化された前記第1DICEエレメント第2ノード(X1_1)に接続され、
冗長化された前記第3DICEエレメント第1ノード(X2_1)は冗長化された前記第2DICEエレメント第2ノード(X2_1)に接続され、
冗長化された前記第4DICEエレメント第1ノード(X3_1)は冗長化された前記第3DICEエレメント第2ノード(X3_1)に接続され、
冗長化された前記第1DICEエレメント二重化第1ノード(X4_2)は冗長化された前記第4DICEエレメント二重化第2ノード(X4_2)に接続され、
冗長化された前記第2DICEエレメント二重化第1ノード(X1_2)は冗長化された前記第1DICEエレメント二重化第2ノード(X1_2)に接続され、
冗長化された前記第3DICEエレメント二重化第1ノード(X2_2)は冗長化された前記第2DICEエレメント二重化第2ノード(X2_2)に接続され、
冗長化された前記第4DICEエレメント二重化第1ノード(X3_2)は冗長化された前記第3DICEエレメント二重化第2ノード(X3_2)に接続されている。
HyperDICEラッチ回路(HDL)のデータ入力部の具体的な接続関係に関しては、冗長化された前記第1データ入力部は2個のトランスミッションゲートから構成され、前記トランスミッションゲートのそれぞれの出力は、冗長化された前記第2DICEエレメント第1ノードと冗長化された前記第2DICEエレメント二重化第1ノードに接続され、
冗長化された前記第2データ入力部は2個のトランスミッションゲートから構成され、前記トランスミッションゲートのそれぞれの出力は、冗長化された前記第4DICEエレメント第1ノードと冗長化された前記第4DICEエレメント二重化第1ノードに接続される。
(クロック信号)
HyperDICEラッチ回路(HDL)に印加されるクロック信号について説明する。HyperDICEラッチ回路(HDL)には、CK1(及び逆相のCKB1)、CK3(及び逆相のCKB3)の二種類のクロック信号が印加されるが、これらは同じ信号であっても構わない。基本的には、クロック信号CK1及びCK3が0(ロー)の時にトランスミッションゲートTG1及びTG2がオン(導通状態)となり、それを介したデータ入力が可能となると共に、p型トランジスタP9_1及びP9_2及びn型トランジスタN9_1及びN9_2がオフとなってHyperDICEエレメントHDE1からHDE4に供給される電源をオフとして、HyperDICEラッチ回路(HDL)の論理状態がデータ入力に従って規定されるようにする。そして、クロック信号CK1及びCK3が1(ハイ)の時にトランスミッションゲートTG1及びTG2がオフ(非導通状態)となり、それを介したデータ入力が不可能となると共に、p型トランジスタP9_1及びP9_2及びn型トランジスタN9_1及びN9_2がオンとなってHyperDICEエレメントHDE1からHDE4に供給される電源をオンにして、HyperDICEラッチ回路(HDL)の論理状態が保持されるようにする。
なお、クロック信号(CK1)(及び逆相のCKB1)とクロック信号(CK3)(及び逆相のCKB3)には1クロックサイクル内で僅かなタイミング差を持たせると好適である。具体的には、ハイレベルのときにトランスミッションゲート(TG2)がオンになる極性である、クロック信号(CKB3)の立ち下がりは、ハイレベルのときにトランスミッションゲート(TG1)がオンになる極性である、クロック信号(CKB1)の立ち下がりと同じタイミングであり、
クロック信号(CKB3)の立ち上がりは、クロック(CKB1)の立ち上がりから所定の遅延時間を有するタイミングであるようにクロックのエッジが遅延させられる。
図6は、所定のタイミング差を有する2つのクロック信号を生成する回路の回路図である。そのようなタイミング差を有するクロック信号(CK1)とクロック信号(CK3)を生成するためには、図6の上側に示したクロックバッファ部(CKBF1)の回路において、クロック信号(CK1)及びクロック信号(CKB1)を生成すると共に、それらからSET対策用遅延回路である直列接続された2つのインバータを介してタイミングが遅延させられたクロック信号(CK2)及びクロック信号(CKB2)を生成する。次に、図6の下側に示したクロックバッファ部(CKBF2)内のセットアップ/ホールド対策回路に、クロック信号(CKB1)、クロック信号(CKB2)を入力し、クロック信号(CKB3)の立ち上がりがクロック信号(CKB1)の立ち上がりから所定の遅延時間を有するようなクロック信号(CKB3)及び、クロック信号(CK3)の立下りがクロック信号(CK1)の立下りから所定の遅延時間を有するようなクロック信号(CK3)を生成する。
このように、クロック信号(CK1)(及び逆相のCKB1)とクロック信号(CK3)(及び逆相のCKB3)にタイミング差を持たせると、クロック信号(CK1)(又は逆相のCKB1)が印加されるDICEエレメントHDE1及びHDE2からなるメモリー部の部分と、クロック信号(CK3)(又は逆相のCKB3)が印加されるDICEエレメントHDE3及びHDE4からなるメモリー部の部分との間で、遅延によりそれらのクロック信号が一致していない期間には、上流でシングルイベントトランジェント(SET)により誤った入力がなされたとしても、それによって両方のメモリー部の部分のデータが変化してしまうことを防止することができる。
図7は、出力バッファ部(OBF)の回路図である。出力バッファ部(OBF)は、データ出力部に現れる反転出力データQBを、インバータを介して出力データQとして出力する。図7では、2個ずつのp型及びn型トランジスタで構成されるインバータにより出力バッファ部(OBF)を構成しているが、出力バッファ部(OBF)は単一のp型及びn型トランジスタで構成されるインバータでもよい。インバータを構成するトランジスタの数は、ドライブ能力やトランジスタサイズによって決定されるべきものである。
図8はHyperDICEラッチ回路(HDL)の真理値表である。クロック信号CK(CK1及びCK3)が0のときはHyperDICEラッチ回路(HDL)は、データスルー状態であり、入力データ信号Dと同じ論理が出力データ信号Qとして出力される。クロック信号CK(CK1及びCK3)が1のときはHyperDICEラッチ回路(HDL)は、データラッチ状態であり、入力データ信号Dの論理にかかわらず、直前の論理を保持している出力データ信号Qが出力される。
(HyperDICEラッチ回路の動作)
次にHyperDICEラッチ回路(HDL)の動作について説明する。従来のDICEは、メモリー部のオフ状態トランジスタが、2個同時にオン状態に反転すると、DICE回路の保持データも反転する(SEUが発生)のに対し、HyperDICEラッチ回路では、メモリー部のオフ状態トランジスタが2個同時にオン状態に反転しても、HyperDICEラッチ回路の保持データは反転しない(SEUが発生しない)。HyperDICEラッチ回路では、特定の3個かそれ以上のオフ状態トランジスタが同時にオン状態に反転しないかぎり、保持データは反転しない。
図9Aは、HyperDICEラッチ回路(HDL)のSEU耐性の原理を示す説明図であり、SEUが発生しない場合における正常動作の説明図である。図9Aの上側の表には、HyperDICEエレメント(HDE1~HDE4)がデータを安定的に保持する場合の2種類のロジック状態(アイソレート状態及びラッチ状態)が示されている。正常状態のHyperDICEラッチ回路では、DICE回路と同様に、ラッチ状態とアイソレート状態のHyperDICEエレメント(HDE1~HDE4)が交互に隣り合うことで、ノード間のロジックが矛盾なく連続し、データを安定的に保持することができる。図9Aの下側には、HyperDICEエレメント(HDE1)がアイソレート状態とラッチ状態のときのトランジスタの状態が示されている。図9Bは、HyperDICEラッチ回路(HDL)のSEU耐性の原理を示す説明図であり、SEUが発生しない場合の説明図である。図9Bには、同一のHyperDICEエレメント(HDE2)に含まれる1個以上のトランジスタが反転した場合の動作が示されている。アイソレート状態(オフ状態)のDICEノードには、8個のオフ状態トランジスタが存在し、これらはエネルギー粒子の入射等の外的要因により容易に反転してオン状態になり得る。しかし、アイソレート状態の同一HyperDICEノード(例:HDE2)の、8個以下のオフ状態トランジスタが、オン状態に反転しても、両隣のラッチ状態(オン状態)のDICEノード(例:HDE1とHDE3)により、元の状態に戻される(補完される)。従って、HyperDICEラッチ回路全体としては正常状態が保たれ、保持データの反転(SEU発生)は起こらない。図9Cも、HyperDICEラッチ回路(HDL)のSEU耐性の原理を示す説明図であり、SEUが発生しない場合の説明図である。図9Cは、メモリー部の異なるHyperDICEエレメントにまたがるオフ状態トランジスタが、2個同時にオン状態に反転しても、HyperDICEラッチ回路の保持データは反転しない(SEUが発生しない)例を説明するものである。HyperDICEラッチ回路の保持データが反転(SEUが発生)するのは、異なるHyperDICEノード(例:HDE2とHDE4)をまたがる任意の計3個かそれ以上のオフ状態トランジスタが同時にオン状態に反転した場合である。図9Cに示すように、例えばHDE2(P2_2)及びHDE4(N4_4)をまたがる2個以下のトランジスタが反転したとしても、オン状態のHDE3に保持されているデータの反転は起こらず、HyperDICEラッチ回路(HDL)にSEUは発生しない。
図10は、HyperDICEラッチ回路(HDL)のSEU耐性の原理を示す説明図であり、SEUが発生する場合の説明図である。HyperDICEラッチ回路の保持データが反転(SEU発生)するのは、異なるHyperDICEエレメント(例:HDE2とHDE4)をまたがる任意の計3個かそれ以上のオフ状態トランジスタが同時にオン状態に反転した場合である。オン状態のHyperDICEエレメント(例:HDE3)に対し、その両側のオフ状態のHyperDICEエレメント(例:HDE2、HDE4)の計3個のオフ状態トランジスタが、エネルギー粒子の射により反転したことが原因で、3箇所誤ったデータがオン状態のHyperDICEエレメント(例:HDE3)に与えられた場合には、本来データ補完をするべきオン状態のHyperDICEエレメント(例:HDE3)が誤動作状態となり、データ補完の機能が働かず、HyperDICEラッチ回路はSEUを発生する。
図10の左下の図は、オフ状態のHyperDICEエレメント(HDE2)のトランジスタレベルの回路図である。HDE2を構成する全8個のトランジスタは全てオフ状態である。これらの中で、P2_2及びP2_4の2個のトランジスタの状態が、エネルギー粒子の入射の影響でオフ状態からオン状態に変化した場合、X2_1及びX2_2それぞれのノードは、これらはHDE2に隣接するオン状態であるHyperDICEエレメント(HDE3)への入力信号を伝えるものであるが、このHDE3への入力信号が本来のロジックである0状態から1状態に変化する。
図10の右下の図は、オフ状態のHyperDICEエレメント(HDE4)のトランジスタレベルの回路図である。HDE4を構成する全8個のトランジスタは全てオフ状態である。これらの中で、N4_4の1個のトランジスタの状態が、エネルギー粒子の入射の影響でオフ状態からオン状態に変化した場合、X3_1のノードは、これはHDE4に隣接するオン状態であるHyperDICEエレメント(HDE3)への入力信号を伝えるものであるが、このHDE3への入力信号が本来のロジックである1状態から0状態に変化する。上記図10の左下の図、及び右下の図の現象が同時に発生した場合、オン状態のHyperDICEエレメント(HDE3)への4個の入力信号の内、3個が本来のロジック状態と異なる状態に変化することになる。これにより、オン状態のHyperDICEエレメント(HDE3)の保持データが反転し、オン状態のエレメントによるデータの補完関係が崩れ、結果としてHyperDICEラッチ回路でSEUが発生することになる。なお、Bulkプロセスでは、サブストレート/ウェル構造により、全てのトランジスタがGND/VDDとショートする可能性があるため、図10の左下の図及び右下の図のように、直列2段積みトランジスタ構造で、どちらか一つのトランジスタがオンした場合でも、その出力にはGND/VDDが現れる。ここは、全てのトランジスタがアイソレートされているSOIプロセスとは異なる点である。
(クリティカルトランジスタ)
図11は、クリティカルトランジスタの説明図である。左側に記載した(a)従来のDICE回路においては、入射エネルギー粒子の軌跡上に2個のクリティカルトランジスタ(クリティカルトランジスタペア)が配置されていた場合、それらが同時に反転してSEUが発生するリスクがある。右側に記載したHyperDICE回路においては、3個のクリティカルトランジスタを頂点とする三角形の開口部が広いほど、同一入射粒子によって3個のクリティカルトランジスタが同時反転してSEUが発生するリスクは減っていく。SEU耐性をより高めるためには、クリティカルトランジスタの組み合わせに対して、同じ組み合わせの中の3個のトランジスタの内、少なくとも2つのトランジスタは、回路レイアウト内において、縦方向又は横方向の直線上において所定のゲート間距離を置いてお互いに配置し、3個のクリティカルトランジスタを頂点とする三角形の開口部を広くするようにすると好適である。
クリティカル3トランジスタについて説明する。図12は、クリティカルトランジスタのレイアウト配置図である。図は、トランジスタなどのレイアウトを示したものである。実線の長方形で符号を囲んだトランジスタは、HDE1とHDE3がアイソレート状態の時のすべてのクリティカルトランジスタ候補であり、破線の長方形で符号を囲んだトランジスタは、HDE2とHDE4がアイソレート状態の時のすべてのクリティカルトランジスタ候補である。SEUが発生するのは、HDE1とHDE3がアイソレート状態の時又はHDE2とHDE4がアイソレート状態の時のいずれかのクリティカルトランジスタ候補において、それぞれが異なるHyperDICEエレメントに含まれる3個のトランジスタが誤動作した場合である。そのような3個のトランジスタをクリティカル3トランジスタ(3個のクリティカルトランジスタの組み合わせ)と呼ぶ。図12では、n型トランジスタN2_4、n型トランジスタN4_2、n型トランジスタN4_4が破線で結ばれているが、それらの3個のトランジスタはHDE2とHDE4がアイソレート状態の時におけるクリティカルトランジスタ候補に含まれており、また、それぞれが異なるHyperDICEエレメントに含まれている。従って、その3個のトランジスタは、クリティカル3トランジスタである。
図13は、HyperDICEラッチ回路(HDL)のSEU発生原因となるクリティカル3トランジスタの説明図である。図13の下側に、3個のトランジスタの組み合わせを、実線の三角形で結んで表している。その3個のトランジスタの組み合わせは14種類存在するが、その3個のトランジスタが同時に誤作動してオフからオンに変化すると、HyperDICEラッチ回路(HDL)の保持するデータが反転し、SEUが発生する。その3個のトランジスタの組み合わせを、3個のクリティカルトランジスタの組み合わせと呼ぶ。
図14は、同時に反転してはいけない3個のクリティカルトランジスタの組み合わせを示す表である。そこには、HDE1とHDE3がアイソレート状態、HDE2とHDE4がアイソレート状態のそれぞれにおけるクリティカル3トランジスタが14種類示されている。
HyperDICEラッチ回路の具体的なクリティカル3トランジスタについて、それぞれの回路要素名に序数を付して区別した用語を用いて記載する。すなわち、同時反転がシングルイベントを生じさせ得るクリティカル3トランジスタ(3個のクリティカルトランジスタの組み合わせ)は、
(1)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化p型トランジスタ(P1_2)、冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化p型トランジスタ(P1_4)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化n型トランジスタ(N3_2)の組み合わせ;
(2)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化p型トランジスタ(P1_2)、冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化p型トランジスタ(P1_4)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化n型トランジスタ(N3_4)の組み合わせ;
(3)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化n型トランジスタ(N1_2)、冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化n型トランジスタ(N1_4)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化n型トランジスタ(N3_2)の組み合わせ;
(4)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化n型トランジスタ(N1_2)、冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化n型トランジスタ(N1_4)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化n型トランジスタ(N3_4)の組み合わせ;
(5)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化n型トランジスタ(N1_2)、冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化p型トランジスタ(P3_2)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化p型トランジスタ(P3_4)の組み合わせ;
(6)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化n型トランジスタ(N1_4)、冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化p型トランジスタ(P3_2)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化p型トランジスタ(P3_4)の組み合わせ;
(7)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化n型トランジスタ(N1_2)、冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化n型トランジスタ(N3_2)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化n型トランジスタ(N3_4)の組み合わせ;
(8)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化n型トランジスタ(N1_4)、冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化n型トランジスタ(N3_2)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化n型トランジスタ(N3_4)の組み合わせ;
(9)冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列二重化p型トランジスタ(P2_2)、冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化p型トランジスタ(P2_4)、及び冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列二重化n型トランジスタ(N4_2)の組み合わせ;
(10)冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列二重化p型トランジスタ(P2_2)、冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化p型トランジスタ(P2_4)、及び冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列並列二重化n型トランジスタ(N4_4)の組み合わせ;
(11)冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列二重化n型トランジスタ(N2_2)、冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化n型トランジスタ(N2_4)、及び冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列二重化n型トランジスタ(N4_2)の組み合わせ;
(12)冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列二重化n型トランジスタ(N2_2)、冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化n型トランジスタ(N2_4)、及び冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列並列二重化n型トランジスタ(N4_4)の組み合わせ;
(13)冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化n型トランジスタ(N2_4)、冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列二重化p型トランジスタ(P4_2)、及び冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列並列二重化p型トランジスタ(P4_4)の組み合わせ;及び
(14)冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化n型トランジスタ(N2_4)、冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列二重化n型トランジスタ(N4_2)、及び冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列並列二重化n型トランジスタ(N4_4)の組み合わせ、 からなる14種類の組み合わせである。
そして、同じ組み合わせの中の3個のトランジスタの内、少なくとも2つのトランジスタを、当該回路レイアウト内において、縦方向又は横方向の直線上において所定のゲート間距離を置いてお互いに配置すると好適である。例えば65nmプロセスにおいて、三角形の頂点のクリティカルトランジスタのゲート間距離を1.2μm以上とすると好適である。このように十分なゲート間距離を置くことによって、65nm以下の微細化された半導体CMOSプロセスで設計及び製造された本発明のメモリ素子において、シングルイベントアップセット及びシングルイベントトランジェントに対し、重イオンのLET(Linear Energy Transfer: 線エネルギー付与)で68MeV/(mg/cm2)以上の耐性を得られることが確認された。宇宙空間では40MeV/(mg/cm2)以上のLETを有する重イオンの存在は希なので、十分なSEU耐性が実現できることとなる。
図15は、HyperDICEラッチ回路のレイアウト図の例である。図15の上側には具体的なレイアウト例を、図15の下側には、上側の図に対応させた回路の説明が記載されている。また、図16Aから16Cは、図15の上側に示したレイアウト図を拡大して3つに分けて示したものである。レイアウトは、左右方向に、2つのHyperDICEエレメント、その他の回路(クロックバッファ、出力バッファなど)、2つのHyperDICEエレメントと大きく分かれており、また、上下方向にも2つに分かれている。このように、上下方向に2つのレイアウトを並べて配置した構造を、ダブルハイト構造と呼ぶ。具体的には、HyperDICEエレメント(HDE1)とHyperDICEエレメント(HDE4)が上下に配置され、HyperDICEエレメント(HDE2)とHyperDICEエレメント(HDE3)が上下に配置される。なお、2つのHyperDICEエレメントを上下に配置する際には、1つのHyperDICEエレメントを構成するトランジスタをできるだけ上下方向に離して配置すると好適である。そのためには、1つのHyperDICEエレメントを構成するトランジスタを上下の2つのレイアウトに分散して配置する。この場合、上下方向に並べられる2つのHyperDICEエレメントのそれぞれを構成するトランジスタは、上下の2つのレイアウトに分散して配置され、2つのHyperDICEエレメントの間には上下関係は生じないようになる。また、図15の上側の図の中の実線の三角形は、クリティカル3トランジスタの1種類における配置の例を示したものである。
また、HyperDICEエレメント以外の回路は、上下に配置されたHyperDICEエレメント(HDE1)及びHyperDICEエレメント(HDE4)、上下に配置されたHyperDICEエレメント(HDE2)及びHyperDICEエレメント(HDE3)の間に配置されており、これによって、クリティカルトランジスタを含むHyperDICEエレメントを左右方向に大きく離して配置することが可能となる。
具体的には、HyperDICEラッチ回路は、冗長化された前記第1DICEエレメントと冗長化された前記第4DICEエレメントの回路を上下に配置し、
冗長化された前記第3DICEエレメントと冗長化された前記第2DICEエレメントの回路を上下に配置し、
冗長化された前記第1DICEエレメント、冗長化された前記第2DICEエレメント、冗長化された前記第3DICEエレメント、及び冗長化された前記第4DICEエレメント以外の回路を、上下に配置された冗長化された前記第1DICEエレメントと冗長化された前記第4DICEエレメントの回路と、上下に配置された冗長化された前記第3DICEエレメントと冗長化された前記第2DICEエレメントの回路との間に配置した回路レイアウトを有する。
(三重化HyperDICEエレメント)
今まで、二重化による冗長化を行う技術について説明してきたが、同様にして、三重化や、四重化などのk重化(kは4以上の整数)を行うことも可能であり、SEU耐性をさらに向上させることもできる。
図17Aは、三重化HyperDICEエレメント(3HDE1)の回路図である。図17Aには、第1三重化HyperDICEエレメント(3HDE1)の回路が示されており、直列に三重化したp型トランジスタ(P1_1)、p型トランジスタ(P1_2)、及びp型トランジスタ(P1_3)に対して、p型トランジスタ(P1_1_1)、p型トランジスタ(P1_2_1)、及びp型トランジスタ(P1_3_1)を直列に三重化したものと、p型トランジスタ(P1_1_2)、p型トランジスタ(P1_2_2)、及びp型トランジスタ(P1_3_2)を直列に三重化したものとを、並列に接続している。また、直列に三重化したn型トランジスタ(N1_1)、n型トランジスタ(N1_2)、及びn型トランジスタ(N1_3)に対して、n型トランジスタ(N1_1_1)、n型トランジスタ(N1_2_1)、及びn型トランジスタ(N1_3_1)を直列に三重化したものと、n型トランジスタ(N1_1_2)、n型トランジスタ(N1_2_2)、及びn型トランジスタ(N1_3_2)を直列に三重化したものとを、並列に接続している。
図17Bには、三重化HyperDICEラッチ回路(3HDL)のブロック図が示されている。三重化HyperDICEメモリー部(3HDM)は、4つの三重化HyperDICEエレメント(3HDE1,3HDE2,3HDE3,3HDE4)をループ状に接続したものである。それぞれの三重化HyperDICEエレメントは6つの接続点(ノード)を有しており、三重化HyperDICEエレメント(3HDE1)のノードX4_1,X4_2,X4_3,X1_1,X1_2,X1_3は、それぞれ、三重化HyperDICEエレメント(3HDE4)のノードX4_1,X4_2,X4_3,及び三重化HyperDICEエレメント(3HDE2)のノードX1_1,X1_2,X1_3と共有され、接続されている。同様に、三重化HyperDICEエレメント(3HDE2)のノードX1_1,X1_2,X1_3,X2_1,X2_2,X2_3は、それぞれ、三重化HyperDICEエレメント(3HDE1)のノードX1_1,X1_2,X1_3,及び三重化HyperDICEエレメント(3HDE3)のノードX2_1,X2_2,X2_3と共有され、接続されている。また同様に、三重化HyperDICEエレメント(3HDE3)のノードX2_1,X2_2,X3_3,X3_1,X3_2,X3_3は、それぞれ、三重化HyperDICEエレメント(3HDE2)のノードX2_1,X2_2,X2_3,及び三重化HyperDICEエレメント(3HDE4)のノードX3_1,X3_2,X3_3と共有され、接続されている。また同様に、三重化HyperDICEエレメント(3HDE4)のノードX3_1,X3_2,X3_3,X4_1,X4_2,X4_3は、それぞれ、三重化HyperDICEエレメント(3HDE3)のノードX3_1,X3_2,X3_3,及び三重化HyperDICEエレメント(3HDE1)のノードX4_1,X4_2,X4_3と共有され、接続されている。
三重化HyperDICEラッチ回路(3HDL)においては、三重化の前に含まれていた、前記第1p型トランジスタ(P1_1)、前記第1n型トランジスタ(N1_1)、前記第2p型トランジスタ(P2_1)、前記第2n型トランジスタ(N2_1)、前記第3p型トランジスタ(P3_1)、前記第3n型トランジスタ(N3_1)、前記第4p型トランジスタ(P4_1)、前記第4n型トランジスタ(N4_1)は、それぞれ、直列に三重化したものを並列に三重化するために、8箇所の位置に冗長化するトランジスタを追加することによって9個のトランジスタから構成されるようにするとともに、同じデータ源からの入力をそれぞれ3個のトランスミッションゲートを通じて受け付けるように前記第1データ入力部及び前記第2データ入力部を構成する。
三重化HyperDICEエレメントや、それを含む三重化HyperDICEラッチ回路では、三重に冗長化することによって、クリティカルな組み合わせを形成するトランジスタ(同時反転するとSEUを発生させるトランジスタ)の数も多くなり、より優れたSEU耐性を得ることができる。
(k重化HyperDICEエレメント)
図18Aは、k重化HyperDICEエレメント(kHDE1)(kは4以上の整数)の回路図である。図18Aには、k=4とした場合の第1k重化HyperDICEエレメント(kHDE1)の回路が示されており、直列にk重化したp型トランジスタ(P1_1)、p型トランジスタ(P1_2)、・・・及びp型トランジスタ(P1_k)に対して、p型トランジスタ(P1_1_1)、p型トランジスタ(P1_2_1)、・・・及びp型トランジスタ(P1_k_1)を直列にk重化したものと、p型トランジスタ(P1_1_2)、p型トランジスタ(P1_2_2)、・・・及びp型トランジスタ(P1_k_2)を直列にk重化したものと、・・・p型トランジスタ(P1_1_k-1)、p型トランジスタ(P1_2_k-1)、・・・及びp型トランジスタ(P1_k_k-1)を直列にk重化したものと、を並列に接続している。直列にk重化したn型トランジスタ(N1_1)、n型トランジスタ(N1_2)、・・・及びn型トランジスタ(N1_k)に対して、n型トランジスタ(N1_1_1)、n型トランジスタ(N1_2_1)、・・・及びn型トランジスタ(N1_k_1)を直列にk重化したものと、n型トランジスタ(N1_1_2)、n型トランジスタ(N1_2_2)、・・・及びn型トランジスタ(N1_k_2)を直列にk重化したものと、・・・n型トランジスタ(N1_1_k-1)、n型トランジスタ(N1_2_k-1)、・・・及びn型トランジスタ(N1_k_k-1)を直列にk重化したものと、を並列に接続している。
図18Bは、k重化HyperDICEラッチ回路(kHDL)のブロック図である。図には、k=4の場合が示されている。k重化HyperDICEメモリー部(kHDM)を、4つのk重化HyperDICEエレメント(kHDE1,kHDE2,kHDE3,kHDE4)をループ状に接続することによって構成することができる。また、k重化HyperDICEメモリー部(kHDM)にクロック回路やデータ入力部を付加することによって、k重化HyperDICEラッチ回路(kHDL)を構成することができる。
k重化HyperDICEラッチ回路においては、k重化の前に含まれていた、前記第1p型トランジスタ(P1_1)、前記第1n型トランジスタ(N1_1)、前記第2p型トランジスタ(P2_1)、前記第2n型トランジスタ(N2_1)、前記第3p型トランジスタ(P3_1)、前記第3n型トランジスタ(N3_1)、前記第4p型トランジスタ(P4_1)、前記第4n型トランジスタ(N4_1)は、それぞれ、直列にk重化したものを並列にk重化するために、k2-1箇所の位置に冗長化するトランジスタを追加することによってk2個のトランジスタから構成されるようにするとともに、同じデータ源からの入力をそれぞれk個のトランスミッションゲートを通じて受け付けるように前記第1データ入力部及び前記第2データ入力部を構成する。
k重化HyperDICEエレメントや、それを含むk重化HyperDICEラッチ回路(kHDL)では、k重に冗長化することによって、クリティカルな組み合わせを形成するトランジスタ(同時反転するとSEUを発生させるトランジスタ)の数もさらに多くなり、さらに優れたSEU耐性を得ることができる。
(フリップフロップ回路)
HyperDICEラッチ回路(HDL)を2つ組み合わせることによって、HyperDICEフリップフロップ回路(HDFF)を構成することができる。図19は、HyperDICEフリップフロップ回路(HDFF)のブロック図である。前段に配置したマスター回路として機能させられる、クロック信号が与えられる前段HyperDICEラッチ回路(MHDL)からの中間出力(MO)を、後段に配置したスレーブ回路として機能させられる、逆相のクロック信号が与えられる後段HyperDICEラッチ回路(SHDL)に入力するように構成することによって、HyperDICEフリップフロップ回路(HDFF)を構成することができる。
HyperDICEフリップフロップ回路(HDFF)は、SEU耐性のHyperDICEラッチ回路を含むものであるため、同様のSEU耐性を有している。なお、三重化HyperDICEラッチ回路やk重化HyperDICEラッチ回路を使用して、それぞれ、三重化HyperDICEフリップフロップ回路(3HDFF)やk重化HyperDICEフリップフロップ回路(kHDFF)を構成することもできる。それらは、それぞれ、三重化HyperDICEラッチ回路やk重化HyperDICEラッチ回路と同様のSEU耐性を有している。
DE DICEエレメント
DE’ 直列二重化DICEエレメント
HDE HyperDICEエレメント
HDM HyperDICEメモリー部
HDL HyperDICEラッチ回路
HDFF HyperDICEフリップフロップ回路
3HDE 三重化HyperDICEエレメント
3HDM 三重化HyperDICEメモリー部
3HDL 三重化HyperDICEラッチ回路
kHDE k重化HyperDICEエレメント
kHDM k重化HyperDICEメモリー部
kHDL k重化HyperDICEラッチ回路

Claims (6)

  1. ゲートとドレインが相互に接続されたp型トランジスタとn型トランジスタから構成され、p型トランジスタのゲートとn型トランジスタのドレインの間の第1ノードとp型トランジスタのドレインとn型トランジスタのゲートの間の第2ノードとを有するDual Interlocked Storage Cell(DICE)エレメントが4つ直列かつループ状に接続されて構成されるシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路であって、
    ゲートとドレインが相互に接続された第1p型トランジスタ(P1_1)及び第1n型トランジスタ(N1_1)を含む第1DICEエレメントと、
    ゲートとドレインが相互に接続された第2p型トランジスタ(P2_1)及び第2n型トランジスタ(N2_1)を含む第2DICEエレメントと、
    ゲートとドレインが相互に接続された第3p型トランジスタ(P3_1)及び第3n型トランジスタ(N3_1)を含む第3DICEエレメントと、
    ゲートとドレインが相互に接続された第4p型トランジスタ(P4_1)及び第4n型トランジスタ(N4_1)を含む第4DICEエレメントと、を含み、
    前記第1DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのゲートとn型トランジスタのドレインの間のノードが第1DICEエレメント第1ノードを形成し、
    前記第2DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのゲートとn型トランジスタのドレインの間のノードが第2DICEエレメント第1ノードを形成し、
    前記第3DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのゲートとn型トランジスタのドレインの間のノードが第3DICEエレメント第1ノードを形成し、
    前記第4DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのゲートとn型トランジスタのドレインの間のノードが第4DICEエレメント第1ノードを形成し、
    前記第1DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのドレインとn型トランジスタのゲートの間のノードが第1DICEエレメント第2ノードを形成し、
    前記第2DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのドレインとn型トランジスタのゲートの間のノードが第2DICEエレメント第2ノードを形成し、
    前記第3DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのドレインとn型トランジスタのゲートの間のノードが第3DICEエレメント第2ノードを形成し、
    前記第4DICEエレメントに含まれるp型トランジスタのドレインとn型トランジスタのゲートの間のノードが第4DICEエレメント第2ノードを形成し、
    前記第1DICEエレメント第1ノードは前記第4DICEエレメント第2ノードに接続され、
    前記第2DICEエレメント第1ノードは前記第1DICEエレメント第2ノードに接続され、
    前記第3DICEエレメント第1ノードは前記第2DICEエレメント第2ノードに接続され、
    前記第4DICEエレメント第1ノードは前記第3DICEエレメント第2ノードに接続され、
    前記第2DICEエレメント第1ノード及び前記第4DICEエレメント第1ノードは、クロックの制御により導通を制御された、第1データ入力部及び第2データ入力部にそれぞれ接続され、
    前記第1DICEエレメント第2ノード、前記第2DICEエレメント第2ノード、前記第3DICEエレメント第2ノード、及び前記第4DICEエレメント第2ノードの少なくとも1つはデータ出力部に接続されているラッチ回路において、
    前記第1p型トランジスタ(P1_1)、前記第1n型トランジスタ(N1_1)、前記第2p型トランジスタ(P2_1)、前記第2n型トランジスタ(N2_1)、前記第3p型トランジスタ(P3_1)、前記第3n型トランジスタ(N3_1)、前記第4p型トランジスタ(P4_1)、前記第4n型トランジスタ(N4_1)は、それぞれ、直列に二重化したものを並列に二重化するために、直列、並列、及び直列並列の3箇所の位置に冗長化するトランジスタを追加することによって4個のトランジスタから構成されるようにするとともに、二重に冗長化された前記第1データ入力部及び前記第2データ入力部を構成し、
    冗長化された、前記第1、第2、第3及び第4DICEエレメントは、それぞれ前記第1及び第2データ入力部を制御する前記クロックと逆相の制御により、正電源又は負電源との接続を制御されるものであり、
    二重化されるトランジスタと、並列に二重化するトランジスタは、ゲートが共通に接続され、
    直列に二重化するトランジスタと、直列並列に二重化するトランジスタは、ゲートが共通に接続され、
    二重化されるトランジスタと、直列に二重化するトランジスタは、直列に接続され、
    並列に二重化するトランジスタと、直列並列に二重化するトランジスタは、直列に接続され、
    前記直列、並列、及び直列並列の二重化は、
    前記第1から第4DICEエレメントをそれぞれ構成する前記第1から第4p型トランジスタ(P1_1,P2_1,P3_1,P4_1)のそれぞれに対して、第1から第4直列二重化p型トランジスタ(P1_2,P2_2,P3_2,P4_2)をそれぞれ直列に負電源(V SS )側に接続し、冗長化された前記第1から第4DICEエレメントを構成するすべてのn型トランジスタ(N1_1,N2_1,N3_1,N4_1)のそれぞれに対して、直列二重化n型トランジスタ(N1_2,N2_2,N3_2,N4_2)をそれぞれ直列に正電源(V DD )側に接続し、
    冗長化された前記第1から第4DICEエレメントをそれぞれ構成する前記第1から第4p型トランジスタ(P1_1,P2_1,P3_1,P4_1)のそれぞれに対して、それとゲート同士が接続された第1から第4並列二重化p型トランジスタ(P1_3,P2_3,P3_3,P4_3)と、冗長化された前記第1から第4DICEエレメントをそれぞれ構成する前記第1から第4直列二重化p型トランジスタ(P1_2,P2_2,P3_2,P4_2)のそれぞれに対して、それとゲート同士が接続された、第1から第4直列並列二重化p型トランジスタ(P1_4,P2_4,P3_4,P4_4)とを直列に接続したもの(P1_3-P1_4,P2_3-P2_4,P3_3-P3_4,P4_3-P4_4)のそれぞれを、正電源(V DD )側と前記第1から第4n型トランジスタ(N1_1,N2_1,N3_1,N4_1)のそれぞれのゲートとの間に接続し、
    冗長化された前記第1から第4DICEエレメントをそれぞれ構成する前記第1から第4n型トランジスタ(N1_1,N2_1,N3_1,N4_1)のそれぞれに対して、それとゲート同士が接続された第1から第4並列二重化n型トランジスタ(N1_3,N2_3,N3_3,N4_3)と、冗長化された前記第1から第4DICEエレメントをそれぞれ構成する前記第1から第4直列二重化n型トランジスタ(N1_2,N2_2,N3_2,N4_2)のそれぞれに対して、それとゲート同士が接続された、第1から第4直列並列二重化n型トランジスタ(N1_4,N2_4,N3_4,N4_4)とを直列に接続したもの(N1_3-N1_4,N2_3-N2_4,N3_3-N3_4,N4_3-N4_4)のそれぞれを、負電源(V SS )側と、前記第1から第4p型トランジスタ(P1_1,P2_1,P3_1,P4_1)のそれぞれのゲートとの間に接続することによって実施され、
    前記直列に二重化するp型トランジスタと、前記直列並列に二重化するp型トランジスタの共通に接続されたゲートは、前記二重化されるn型トランジスタに直列接続された前記直列に二重化するn型トランジスタのドレイン側に接続され、二重化されることによって冗長化されたDICEエレメント第1ノードを形成し、
    前記直列に二重化するn型トランジスタと、前記直列並列に二重化するn型トランジスタの共通に接続されたゲートは、前記二重化されるp型トランジスタに直列接続された前記直列に二重化するp型トランジスタのドレイン側に接続され、二重化されることによって冗長化されたDICEエレメント第2ノードを形成し、
    冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1p型トランジスタ(P1_1)のゲートと前記第1直列並列二重化n型トランジスタ(N1_4)のドレインの間のノードが冗長化された前記第1DICEエレメント第1ノード(X4_1)であり、
    冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2p型トランジスタ(P2_1)のゲートと前記第2直列並列二重化n型トランジスタ(N2_4)のドレインの間のノードが冗長化された前記第2DICEエレメント第1ノード(X1_1)であり、冗長化された前記第2DICEエレメント第1ノード(X1_1)は、冗長化された前記第1データ入力部に接続され、
    冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3p型トランジスタ(P3_1)のゲートと前記第3直列並列二重化n型トランジスタ(N3_4)のドレインの間のノードが冗長化された前記第3DICEエレメント第1ノード(X2_1)であり、
    冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4p型トランジスタ(P4_1)のゲートと前記第4直列並列二重化n型トランジスタ(N4_4)のドレインの間のノードが冗長化された前記第4DICEエレメント第1ノード(X3_1)であり、冗長化された前記第4DICEエレメント第1ノード(X3_1)は、冗長化された前記第2データ入力部に接続され、
    冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化p型トランジスタ(P1_2)のゲートと前記第1直列二重化n型トランジスタ(N1_2)のドレインの間のノードが冗長化された第1DICEエレメント二重化第1ノード(X4_2)を形成し、
    冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列二重化p型トランジスタ(P2_2)のゲートと前記第2直列二重化n型トランジスタ(N2_2)のドレインの間のノードが冗長化された第2DICEエレメント二重化第1ノード(X1_2)を形成し、冗長化された前記第2DICEエレメント二重化第1ノード(X1_2)は、冗長化された前記第1データ入力部に接続され、
    冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化p型トランジスタ(P3_2)のゲートと前記第3直列二重化n型トランジスタ(N3_2)のドレインの間のノードが冗長化された第3DICEエレメント二重化第1ノード(X2_2)を形成し、
    冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列二重化p型トランジスタ(P4_2)のゲートと前記第4直列二重化n型トランジスタ(N4_2)のドレインの間のノードが冗長化された第4DICEエレメント二重化第1ノード(X3_2)を形成し、冗長化された前記第4DICEエレメント二重化第1ノード(X3_2)は、冗長化された前記第2データ入力部に接続され、
    冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化p型トランジスタ(P1_2)のドレインと前記第1直列二重化n型トランジスタ(N1_2)のゲートの間のノードが冗長化された前記第1DICEエレメント第2ノード(X1_1)であり、
    冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列二重化p型トランジスタ(P2_2)のドレインと前記第2直列二重化n型トランジスタ(N2_2)のゲートの間のノードが冗長化された前記第2DICEエレメント第2ノード(X2_1)であり、
    冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化p型トランジスタ(P3_2)のドレインと前記第3直列二重化n型トランジスタ(N3_2)のゲートの間のノードが冗長化された前記第3DICEエレメント第2ノード(X3_1)であり、
    冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列二重化p型トランジスタ(P4_2)のドレインと前記第4直列二重化n型トランジスタ(N4_2)のゲートの間のノードが冗長化された前記第4DICEエレメント第2ノード(X4_1)であり、
    冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化p型トランジスタ(P1_4)のドレインと前記第1n型トランジスタ(N1_1)のゲートの間のノードが冗長化された前記第1DICEエレメント二重化第2ノード(X1_2)を形成し、
    冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化p型トランジスタ(P2_4)のドレインと前記第2n型トランジスタ(N2_1)のゲートの間のノードが冗長化された前記第2DICEエレメント二重化第2ノード(X2_2)を形成し、
    冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化p型トランジスタ(P3_4)のドレインと前記第3n型トランジスタ(N3_1)のゲートの間のノードが冗長化された前記第3DICEエレメント二重化第2ノード(X3_2)を形成し、
    冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列並列二重化p型トランジスタ(P4_4)のドレインと前記第4n型トランジスタ(N4_1)のゲートの間のノードが冗長化された前記第4DICEエレメント二重化第2ノード(X4_2)を形成し、
    冗長化された前記第1DICEエレメント第1ノード(X4_1)は冗長化された前記第4DICEエレメント第2ノード(X4_1)に接続され、
    冗長化された前記第2DICEエレメント第1ノード(X1_1)は冗長化された前記第1DICEエレメント第2ノード(X1_1)に接続され、
    冗長化された前記第3DICEエレメント第1ノード(X2_1)は冗長化された前記第2DICEエレメント第2ノード(X2_1)に接続され、
    冗長化された前記第4DICEエレメント第1ノード(X3_1)は冗長化された前記第3DICEエレメント第2ノード(X3_1)に接続され、
    冗長化された前記第1DICEエレメント二重化第1ノード(X4_2)は冗長化された前記第4DICEエレメント二重化第2ノード(X4_2)に接続され、
    冗長化された前記第2DICEエレメント二重化第1ノード(X1_2)は冗長化された前記第1DICEエレメント二重化第2ノード(X1_2)に接続され、
    冗長化された前記第3DICEエレメント二重化第1ノード(X2_2)は冗長化された前記第2DICEエレメント二重化第2ノード(X2_2)に接続され、
    冗長化された前記第4DICEエレメント二重化第1ノード(X3_2)は冗長化された前記第3DICEエレメント二重化第2ノード(X3_2)に接続され、
    (1)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化p型トランジスタ(P1_2)、冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化p型トランジスタ(P1_4)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化n型トランジスタ(N3_2)の組み合わせ;
    (2)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化p型トランジスタ(P1_2)、冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化p型トランジスタ(P1_4)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化n型トランジスタ(N3_4)の組み合わせ;
    (3)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化n型トランジスタ(N1_2)、冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化n型トランジスタ(N1_4)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化n型トランジスタ(N3_2)の組み合わせ;
    (4)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化n型トランジスタ(N1_2)、冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化n型トランジスタ(N1_4)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化n型トランジスタ(N3_4)の組み合わせ;
    (5)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化n型トランジスタ(N1_2)、冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化p型トランジスタ(P3_2)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化p型トランジスタ(P3_4)の組み合わせ;
    (6)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化n型トランジスタ(N1_4)、冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化p型トランジスタ(P3_2)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化p型トランジスタ(P3_4)の組み合わせ;
    (7)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列二重化n型トランジスタ(N1_2)、冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化n型トランジスタ(N3_2)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化n型トランジスタ(N3_4)の組み合わせ;
    (8)冗長化された前記第1DICEエレメントに含まれる前記第1直列並列二重化n型トランジスタ(N1_4)、冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列二重化n型トランジスタ(N3_2)、及び冗長化された前記第3DICEエレメントに含まれる前記第3直列並列二重化n型トランジスタ(N3_4)の組み合わせ;
    (9)冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列二重化p型トランジスタ(P2_2)、冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化p型トランジスタ(P2_4)、及び冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列二重化n型トランジスタ(N4_2)の組み合わせ;
    (10)冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列二重化p型トランジスタ(P2_2)、冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化p型トランジスタ(P2_4)、及び冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列並列二重化n型トランジスタ(N4_4)の組み合わせ;
    (11)冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列二重化n型トランジスタ(N2_2)、冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化n型トランジスタ(N2_4)、及び冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列二重化n型トランジスタ(N4_2)の組み合わせ;
    (12)冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列二重化n型トランジスタ(N2_2)、冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化n型トランジスタ(N2_4)、及び冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列並列二重化n型トランジスタ(N4_4)の組み合わせ;
    (13)冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化n型トランジスタ(N2_4)、冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列二重化p型トランジスタ(P4_2)、及び冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列並列二重化p型トランジスタ(P4_4)の組み合わせ;及び
    (14)冗長化された前記第2DICEエレメントに含まれる前記第2直列並列二重化n型トランジスタ(N2_4)、冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列二重化n型トランジスタ(N4_2)、及び冗長化された前記第4DICEエレメントに含まれる前記第4直列並列二重化n型トランジスタ(N4_4)の組み合わせ、
    からなる14種類の、同時反転がシングルイベントを生じさせ得るクリティカルトランジスタの組み合わせに対して、同じ組み合わせの中の3個のトランジスタの内、少なくとも2つのトランジスタは、当該回路レイアウト内において、縦方向又は横方向の直線上において所定のゲート間距離を置いてお互いに配置されることを特徴とする、シングルイベントアップセット耐性ラッチ回路。
  2. 冗長化された前記第1DICEエレメントと冗長化された前記第4DICEエレメントの回路を上下に配置し、
    冗長化された前記第3DICEエレメントと冗長化された前記第2DICEエレメントの回路を上下に配置し、
    冗長化された前記第1DICEエレメント、冗長化された前記第2DICEエレメント、冗長化された前記第3DICEエレメント、及び冗長化された前記第4DICEエレメント以外の回路を、上下に配置された冗長化された前記第1DICEエレメントと冗長化された前記第4DICEエレメントの回路と、上下に配置された冗長化された前記第3DICEエレメントと冗長化された前記第2DICEエレメントの回路との間に配置した回路レイアウトを有する請求項1に記載のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路。
  3. 冗長化された前記第1データ入力部は2個のトランスミッションゲートから構成され、前記トランスミッションゲートのそれぞれの出力は、冗長化された前記第2DICEエレメント第1ノードと冗長化された前記第2DICEエレメント二重化第1ノードに接続され、
    冗長化された前記第2データ入力部は2個のトランスミッションゲートから構成され、前記トランスミッションゲートのそれぞれの出力は、冗長化された前記第4DICEエレメント第1ノードと冗長化された前記第4DICEエレメント二重化第1ノードに接続される、請求項に記載のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路。
  4. 前記第1p型トランジスタ(P1_1)、前記第1n型トランジスタ(N1_1)、前記第2p型トランジスタ(P2_1)、前記第2n型トランジスタ(N2_1)、前記第3p型トランジスタ(P3_1)、前記第3n型トランジスタ(N3_1)、前記第4p型トランジスタ(P4_1)、前記第4n型トランジスタ(N4_1)は、それぞれ、直列に三重化したものを並列に三重化するために、8箇所の位置に冗長化するトランジスタを追加することによって9個のトランジスタから構成されるようにするとともに、同じデータ源からの入力をそれぞれ3個のトランスミッションゲートを通じて受け付けるように前記第1データ入力部及び前記第2データ入力部を構成することを特徴とする、請求項1に記載のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路。
  5. 前記第1p型トランジスタ(P1_1)、前記第1n型トランジスタ(N1_1)、前記第2p型トランジスタ(P2_1)、前記第2n型トランジスタ(N2_1)、前記第3p型トランジスタ(P3_1)、前記第3n型トランジスタ(N3_1)、・・・、kを4以上の整数として、前記第kp型トランジスタ(Pk_1)、前記第kn型トランジスタ(Nk_1)は、それぞれ、直列にk重化したものを並列にk重化するために、k2-1箇所の位置に冗長化するトランジスタを追加することによってk2個のトランジスタから構成されるようにするとともに、同じデータ源からの入力をそれぞれk個のトランスミッションゲートを通じて受け付けるように前記第1データ入力部及び前記第2データ入力部を構成することを特徴とする、請求項1に記載のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路。
  6. 請求項1からのいずれかに記載のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路を前段のマスター部と後段のスレーブ部の2個含み、
    前記マスター部のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路の出力を前記スレーブ部のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路の入力に接続し、
    前記マスター部のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路に入力される前記クロックと逆相のクロックを前記スレーブ部のシングルイベントアップセット耐性ラッチ回路に入力する、ことを特徴とする、シングルイベントアップセット耐性フリップフロップ回路。
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