JP2002184777A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002184777A
JP2002184777A JP2000382210A JP2000382210A JP2002184777A JP 2002184777 A JP2002184777 A JP 2002184777A JP 2000382210 A JP2000382210 A JP 2000382210A JP 2000382210 A JP2000382210 A JP 2000382210A JP 2002184777 A JP2002184777 A JP 2002184777A
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corrosion
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Hidetoshi Koike
英敏 小池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒューズ溶断部からの腐食によるLSI動作不
良を防止する。 【解決手段】ヒューズと集積回路を接続する配線途中
に、シリサイド層またはタングステン層などの耐腐食性
の高い導電層を介在させることで、腐食の進行をここで
阻止し、LSI内部素子まで腐食が進行するのを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特にヒューズを備えた冗長構成の配線回路を有する
半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路、特にメモリを混載した
LSIにおいては、不良救済回路を内蔵した冗長構成
(リダンダンシー:Redundancy )を採用することが常
識となっている。
【0003】この冗長構成により、メモリに不良セルが
存在する場合は、この不良セルに替えてスペアセルを用
いることができる。通常は、不良セルの有無をテスター
によって確認し、その番地を記憶した後、メタル配線層
で形成されたヒューズをレーザーによって溶断(ブロ
ー:blow )し、不良セルに替えてスペアセルが選択さ
れるように配線経路を変更する。
【0004】このようなヒューズは、一般に最上層の配
線層の一層下の配線層に形成される。通常の半導体装置
の製造工程では、最上層の配線層まで形成した後、パッ
シベーション膜やボンディングパッドを形成し、さらに
基板表面保護のためポリイミド膜を形成する。ヒューズ
の溶断はこれら一連の膜形成が終了した後に行う。ヒュ
ーズ溶断後には、ウエハーのダイシング、チップ分離、
チップ実装等の一連のアセンブリ工程が続き、製品が完
成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近、半導体集積回
路、特に高性能なロジックLSIにおいては、配線層の
低抵抗化による配線遅延の改善およびエレクトロマイグ
レーション耐性向上のため、銅(Cu)配線の採用が主
流になってきている。Cu配線を採用する半導体装置に
おいて、上述するような冗長救済回路を形成する場合
は、Cu配線層でヒューズを構成することになる。
【0006】このCu配線は、通常ダマシン工程を用い
て形成されるが、最近では、特に上下の配線層を接続す
るビア部分も配線層と同時に埋め込み形成してしまうデ
ュアルダマシン工程が採用されている。
【0007】ヒューズは、接続配線によりLSI内部の
メモリ等の素子に接続されているが、上述のようなデュ
アルダマシン工程を用いたCu配線の場合は、配線部お
よびビア部も含めてCuで構成されるので、ヒューズか
ら半導体集積回路内部の素子に至る接続配線経路すべて
をCuで構成することになる可能性が高い。
【0008】ところで、ヒューズの溶断を行った後は、
溶断部のヒューズが大気に剥きだしの状態になる。Cu
配線材料は、酸化雰囲気に弱く、腐食しやすい材料であ
るため、剥きだしになったヒューズ溶断部は腐食される
おそれが高い。またヒューズ溶断後に続くアセンブリ工
程では、薬液への浸せき等の処理が必要であり、これら
の処理過程で、溶断部で発生した腐食がCu配線中を進
行し、場合によっては、接続先であるLSI内部の素子
にまで腐食部が達し、動作不良を引き起こすおそれがあ
る。
【0009】本発明は、上述する課題に鑑み、ヒューズ
溶断部から発生する腐食によるLSI動作不良を防止し
うる配線構造を備えた半導体装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
ヒューズとそのヒューズと集積回路内部素子とを接続す
る接続配線とを有し、その接続配線が、接続経路途中に
耐腐食性を有する導電層を介在させていることを特徴と
する。
【0011】上記本発明の特徴によれば、ヒューズ溶断
により、露出する溶断部から進行する腐食を、少なくと
も耐腐食性を有する導電層で阻止できる。よって、LS
I内部に腐食の影響が及ぶのを未然に防止できる。
【0012】特に、ヒューズおよび接続配線がCuを主
成分とする場合は、腐食の進行が早いので腐食阻止効果
が顕著に発揮できる。
【0013】なお、ここで、耐腐食性とは、少なくとも
レーザ溶断工程後に続くアセンブリ工程の条件および半
導体装置の通常の使用条件において、ほとんど腐食をし
ない程度の性質をいうものとする。また、接続経路途中
に介在させる上記導電層は、一箇所に限られず複数あっ
てもよい。
【0014】なお、上記導電層は、シリサイド層で形成
することが好ましい。このシリサイド層は、半導体基板
表面の拡散領域上層部に形成されたシリサイド層と同一
層であってもよいし、ゲート電極上層部に形成されたシ
リサイド層と同一層であってもよい。これらのシリサイ
ド層を利用できれば、新たな工程の付加を必要とせず
に、接続経路途中に耐腐食性を有する導電層を備えるこ
とができる。
【0015】また、上記耐腐食性を有する導電層は、配
線材として使用しうる金属層であってもよい。例えば、
この金属層としては、タングステン(W)、チタン(T
i)、もしくはモリブデン(Mo)を用いることができ
る。
【0016】また、シリサイド層と上記金属層の両層を
耐腐食性を有する導電層として、使用してもよい。この
場合は、極めて高い腐食進行阻止効果を発揮する。な
お、この場合において、金属層として、第1層間絶縁膜
に形成される導電プラグ層を用いてもよい。
【0017】第1層間絶縁膜に形成する導電プラグ層を
例えばタングステン層とする場合は、配線層から半導体
基板11表面層への配線組成物の拡散を防止できる効果
を併せて発揮することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。
【0019】(第1の実施の形態)第1の実施の形態
は、Cuを主成分とする、いわゆるCu配線でヒューズ
および主な配線を形成した半導体装置において、ヒュー
ズとLSI内部の素子をつなぐ接続配線の途中に耐腐食
性を有する導電層として、シリサイド層およびタングス
テン層を介在させた半導体装置の例を示す。
【0020】図1(a)〜図4(i)は、第1の実施の
形態に係る半導体装置のヒューズ形成部分を示す装置の
部分断面図である。これらの図面を参考にしながら、4
層構造の多層配線構造を例にとり、その製造工程を追い
ながら、第1の実施の形態の半導体装置について説明す
る。
【0021】まず、図1(a)に示すように、Si半導
体基板11に埋め込み型素子分離領域(STI:Shallo
w Trench Isolation)12を形成し、半導体基板上の
活性領域等を画定する。図示しない活性領域には、メモ
リや必要なMOSトランジスタ等が形成されるが、これ
とあわせて、同図中の素子分離領域12以外のシリコン
基板11の表面層にも、n型もしくはp型不純物イオン
を注入し、アニール処理を施し活性化させた拡散領域1
3を形成する。なお、図示する拡散領域13には、トラ
ンジスタ等の素子形成はされず、電気的に浮遊状態にあ
るものとする。
【0022】さらに、拡散領域13の表面にTiなどの
シリサイド化に適した金属を形成し、例えば900℃程
度の高温で熱処理を行いシリサイド化し、拡散領域13
の上層にTiSi等のシリサイド層14を形成する。な
お、このシリサイド層14は、MOSトランジスタのサ
リサイド工程で形成する活性領域上層に形成されるシリ
サイド層と同一層を用いれば、特別な工程負担なく形成
できる。
【0023】図1(b)に示すように、半導体基板表面
上に、CVD法を用いて、例えばBPSG(Boron Pho
sphor Silicate Glass)のような絶縁膜で厚み約70
0nm程度の第1層間絶縁膜15を形成する。この後、
CMP(Chemical mechanical polishing)法を用い
て基板表面を平坦化し、コンタクトホールを開口し、こ
のコンタクトホールをタングステン(W)で埋め込み、
導電プラグ16を形成する。続いて、基板表面上にSi
膜等の絶縁膜17を形成し、ここにシングルダマシ
ン工程を用いて、厚み約250nm程度の第1Cu配線
18を形成する。即ち、フォトリソグラフィ工程を用い
て、絶縁膜17に第1配線溝を形成した後、Cu膜を基
板表面に堆積し、第1配線溝を埋め、CMP法を用いて
基板表面を平坦化して、第1Cu配線18を得る。基板
表面上には、Cu配線層の酸化および拡散防止のため、
薄いシリコン窒化膜(Si膜)19を堆積する。
【0024】ここまでの工程で、ヒューズに接続が予定
されている部分の第1Cu配線18をタングステンで形
成した導電プラグ16を介して拡散領域13上層のシリ
サイド層14に接続し、さらに別の導電プラグ16を介
して、シリサイド層14からLSI内部素子に接続され
た部分の第1Cu配線18に接続される配線構造が形成
される。こうして、途中にタングステン層とシリサイド
層を介在する接続配線構造が得られる。
【0025】次に、図1(c)に示すように、CVD法
等を用いて、SiO膜等の絶縁膜により第2層間絶縁
膜20を形成する。続けて、いわゆるデュアルダマシン
工程を用いてCuビア21と膜厚約300nmの第2C
u配線22を形成する。即ち、フォトリソグラフィ法を
用いて第3層間絶縁膜20にCuビア21のためのコン
タクトホールを開口し、続けて第2配線溝を形成する。
その後、Cu配線材料を半導体基板表面に堆積させ、コ
ンタクトホールおよび第2配線溝を同時に埋める。この
後、CMP法を用いて基板表面を平坦化することにより
Cuビア21と第2Cu配線22を形成する。続けて、
基板表面上にCu酸化とCu拡散防止のため、薄いシリ
コン窒化膜23を堆積する。
【0026】次に、図1(d)に示すように、CVD法
等を用いて、SiO膜等の絶縁膜により第3層間絶縁
膜24を形成する。続けて、デュアルダマシン工程を用
いてCuビア25と膜厚約300nm〜600nmの第
3Cu配線26を形成する。また、同じ第3Cu配線を
用いてストライプ状のヒューズ26Aも形成する。さら
に基板表面にCu酸化および拡散防止のため、薄いシリ
コン窒化膜27を堆積する。
【0027】このヒューズ26Aは、Cuビア25、第
2Cu配線22、Cuビア21、第1Cu配線18、さ
らに導電プラグ16を介して拡散領域13上のシリサイ
ド層14に接続される。ヒューズ26Aは、必ずタング
ステン層とシリサイド層14とを介してLSI内部の素
子に接続される配線回路が形成される。
【0028】続けて、図2(e)に示すように、CVD
法等を用いて、SiO膜等の絶縁膜により第4層間絶
縁膜28を形成し、デュアルダマシン工程を用いてCu
ビア29と第4Cu配線30を形成し、さらにCu酸化
および拡散防止のため、薄いシリコン窒化膜31を堆積
する。なお、最上層の配線層である第4Cu配線30
は、電源線に使用するため、例えば厚み約1μm程度の
厚い配線とする。
【0029】図2(f)に示すように、基板表面上にP
SG膜等の絶縁膜でパッシベーション膜32を形成す
る。このパッシベーション膜32に、フォトリソグラフ
ィ工程を用いて、底部に第4Cu配線30が露出するボ
ンディングパッド用の開口を開け、さらにこの開口部を
含む基板表面にAl膜を形成し、フォトリソグラフィ工
程によるパターニングを経て、ボンディングパッド33
を形成する。
【0030】図3(g)に示すように、ヒューズの窓開
け部分以外の基板表面をレジスト34で覆い、このレジ
スト34をマスクとして、RIE法等を用いてパッシベ
ーション膜32、シリコン窒化膜31、第4層間絶縁膜
28をエッチングし、底部にヒューズ26Aが透視でき
るヒューズ用窓35を形成する。なお、この段階でヒュ
ーズ26Aは、第4層間絶縁膜28の残部で被覆された
状態である。
【0031】図3(h)に示すように、ボンディングパ
ッド33部分およびヒューズ用窓部分を除く基板表面上
に、表面保護層としてポリイミド膜36を形成する。こ
こまでの工程で、配線部にヒューズを持つ冗長回路構成
を備えた半導体集積回路ができる。
【0032】この後、テスターを用いた評価により不良
セルの有無をチェックし、不良セルが存在する場合は、
スペアセルによる置き換えを行うため、所定箇所のヒュ
ーズの溶断が必要になる。
【0033】図4(i)を参照して、ヒューズの溶断工
程について説明する。1本のヒューズは、例えば幅0.
5μm〜1μm、長さ10μmのストライプパターン配
線である。レーザ溶断工程では、例えばこのヒューズが
完全に電気的に断線するように、レーザ窓を介して、レ
ーザビームをヒューズに照射する。レーザによる急峻な
加熱効果によりヒューズは蒸散し、このときレーザ窓も
同時に吹き飛び、ヒューズ溶断部37が大気中に露出す
る。
【0034】この後、基板のダイシング、チップ分離、
チップ実装等のアセンブリ工程を行う。この間の半導体
装置の環境によっては、図4(i)に示すように、ヒュ
ーズの溶断部より徐々にCu配線の腐食が進行し、Cu
腐食部分38が第1Cu配線18に及ぶ。しかし、ヒュ
ーズからLSI内部への接続配線は、必ずタングステン
による導電プラグ16およびシリサイド層14を経由す
る配線構造を有しているので、Cu配線の腐食の進行
は、タングステン層もしくはシリサイド層で止められ、
それより内部へCu腐食は進行しない。よって、Cu腐
食によるLSI動作不良を防止できる。
【0035】以上、第1の実施の形態について説明した
が、拡散領域上に形成されるシリサイド層はTiSiに
限らず、種々のメタルシリサイドでの置換が可能であ
る。例えば、CoSi、NiSi、WSi、MoSi、
PdSi、PtSi、TaSi等の例を挙げることがで
きる。なお、これらのシリサイドにおいて組成比は特に
問わない。
【0036】(第2の実施の形態)第2の実施の形態
も、第1の実施の形態同様に、Cu配線でヒューズおよ
び配線層を形成した半導体装置において、ヒューズとL
SI内部素子をつなぐ接続配線の途中に耐腐食性を有す
る導電層として、シリサイド層およびタングステン層を
介在させた半導体装置の例を示す。第1の実施の形態と
の相違点は、シリサイド層として、ゲート電極層上に形
成したシリサイド層と同一層を利用している点である。
【0037】図5(a)〜図7(g)は、第2の実施の
形態に係る半導体装置のヒューズ形成部分を示す装置の
部分断面図である。これらの図面を参考にしながら、4
層構造の多層配線構造を例にとり、その製造工程を追い
ながら、第2の実施の形態の半導体装置について説明す
る。
【0038】まず、図5(a)に示すように、シリコン
基板11に埋め込み型素子分離領域12を形成し、半導
体基板上の活性領域等を画定する。図示しない活性領域
には、メモリや必要なMOSトランジスタ等が形成され
るが、同図中の素子分離領域12以外のSi半導体基板
11の表面層にも、活性領域内に形成するゲート層と同
一層であるポリシリコン層50を形成する。ポリシリコ
ン層50の表面にTiなどのシリサイド化しやすい金属
を形成し、例えば900℃程度の高温で熱処理を行いシ
リサイド化し、ポリシリコン層50の上層にTiSi等
のシリサイド層51を形成する。このシリサイド層の形
成は、図示しない活性領域のMOSトランジスタのポリ
サイドゲート形成工程と共通に行えばよく、特別な工程
負担はない。
【0039】次に、図5(b)に示すように、半導体基
板表面上に、CVD法を用いて、例えばBPSG膜のよ
うな絶縁膜で厚み約700nm程度の第1層間絶縁膜1
5を形成する。この後、CMP法を用いて基板表面を平
坦化し、コンタクトホールを開口し、このコンタクトホ
ールをタングステンで埋め込み、導電プラグ16を形成
する。続いて、基板表面上にSiO膜等の絶縁膜17
を形成し、ここにシングルダマシン工程を用いて、厚み
約250nm程度の第1Cu配線18を形成する。基板
表面には、Cu配線層の酸化および拡散防止のため、薄
いシリコン窒化膜(Si膜)19を堆積する。
【0040】ここまでの工程で、ヒューズに接続が予定
されている部分の第1Cu配線18をタングステンで形
成した導電プラグ16を介してポリシリコン層50上層
のシリサイド層51に接続し、再び別の導電プラグ16
を介して、シリサイド層51とLSI内部素子に接続さ
れた部分の第1Cu配線18とを接続する配線構造が得
られる。
【0041】この後の工程は、第1の実施の形態と同様
な手順で行えばよい。即ち、図5(c)、図5(d)に
示すように、第1の実施の形態の場合と同様な手順によ
り、デュアルダマシン工程を用いて、第2層間絶縁膜2
0、Cuビア21、第2Cu配線22、シリコン窒化膜
23、第3層間絶縁膜24、Cuビア25、第3Cu配
線26及びヒューズ26Aを形成する。
【0042】さらに、図6(e)に示すように、第4層
間絶縁膜28、Cuビア29と第4Cu配線30を形成
し、さらにCu酸化および拡散防止のため、薄いシリコ
ン窒化膜31を堆積する。さらに、基板表面上にパッシ
ベーション膜32を形成し、フォトリソグラフィ工程を
用いて、底部に第4Cu配線30が露出するボンディン
グパッド用の開口を開け、この開口部を含む基板表面に
Al膜を堆積し、フォトリソグラフィ工程によるパター
ニングを経て、ボンディングパッド33を形成する。
【0043】図6(f)に示すように、ヒューズ用窓3
5を形成し、ボンディングパッド33部分およびヒュー
ズ用窓部分を除い基板表面上に表面保護層としてポリイ
ミド膜36を形成する。ここまでの工程で、配線部にヒ
ューズを持つ冗長回路構成を備えた半導体集積回路がで
きあがる。
【0044】この後、第1の実施の形態の場合と同様
に、図7(g)に示すように、テスターを用いた評価に
より不良セルの有無をチェックし、不良セルが存在する
場合は、スペアセルによる置き換えを行うため、所定箇
所のヒューズの溶断を行う。
【0045】この後、ダイシング、チップ分離、チップ
実装等のアセンブリ工程が続き、この間の半導体装置の
環境によって、ヒューズ溶断部37より徐々にCu配線
の腐食が進行する。しかし、第2の実施の形態に係る半
導体装置においては、ヒューズに接続されたCu配線
は、必ずタングステンによる導電プラグ16およびポリ
シリコン層50上のシリサイド層51を介してLSI内
部の素子に接続される配線構造を有しているので、Cu
配線の腐食の進行は、タングステン層もしくはシリサイ
ド層で止められ、それより内部へCu腐食は進行しな
い。よって、Cu腐食によるLSI動作の不良は発生し
ない。
【0046】このように、第1、第2の実施の形態で
は、タングステン層とシリサイド層の2つの耐腐食性を
有する導電層をヒューズからLSI内部への接続配線経
路に介在させているので、確実に腐食の進行を阻止する
ことができる。
【0047】なお、第1の実施の形態では、第1層間絶
縁膜に形成する導電プラグ層をタングステン層としてい
るが、活性領域に形成されるトランジスタ素子等にもこ
のングステンの導電プラグ層を使用する場合には、半導
体基板11表面層への配線組成物の拡散を防止できる効
果を併せて発揮することができる。
【0048】(第3の実施の形態)第3の実施の形態
は、Cu配線でヒューズおよび配線層を形成した半導体
装置において、ヒューズとLSI内部の素子をつなぐ接
続配線の途中に耐腐食性を有する導電層としてタングス
テン(W)配線層を介在させた半導体装置の例を示す。
【0049】図8は、第3の実施の形態に係る半導体装
置の部分断面図である。レーザ溶断後の様子を示す。同
図に示すように、第3の実施の形態に係る半導体装置
は、基本的な構造は第1、第2の実施の形態に係る装置
と共通するが、第1配線層60をタングステンで形成し
ていることに特徴がある。タングステン配線層は、例え
ばCu配線層の形成と同様にダマシン法を用いて作製で
きる。第1配線層は、シリサイド層等を介さずに直接L
SI内部の素子に接続されている。
【0050】このように、第1配線層60を耐腐食性が
高い配線材料で形成する場合は、腐食の進行をこの第1
配線層60で止めることができる。よって、その先のL
SI内部の素子にまで配線腐食の影響が及ばない。
【0051】なお、このように、耐腐食性の高い導電材
料であれば、第1配線層のタングステンに替えて、Ti
やMoといった配線材料を用いることもできる。また、
Cu配線の腐食の進行を抑制するためには、これらの耐
腐食性配線は、少なくともヒューズとLSI内部素子を
接続する配線回路上のどこかに介在されていればよい。
第1配線層のみならず、第2、第3配線層やビア等の導
電プラグ、あるいはそれ以外の箇所に少なくとも部分的
に介在させていればよい。
【0052】(第4の実施の形態)第4の実施の形態
は、第1の実施の形態の変形である。第1の実施の形態
では、Cu配線でヒューズおよび配線層を形成した半導
体装置において、ヒューズとLSI内部素子をつなぐ接
続配線の途中に耐腐食性を有する導電層として、シリサ
イド層およびタングステン層を介在させたが、シリサイ
ド層のみで腐食の進行を阻止することもできる。
【0053】図9は、第4の実施の形態に係る、レーザ
溶断後の半導体装置の部分断面図を示すものである。同
図に示すように、本実施の形態では、第1Cu配線層1
8とシリサイド層14とをCuの導電プラグ70で接続
している。それ以外の半導体装置の構造は第1の実施の
形態に係る半導体装置の構造と共通する。
【0054】このように、導電プラグをタングステンに
しなくても、シリサイド層14の耐腐食性が極めて高い
ため、シリサイド層14のみの介在により、Cu配線層
の腐食の進行はここで十分に阻止され、LSI内部の素
子には及ばない。
【0055】以上、第1〜第4の実施の形態に沿って、
本発明の半導体装置について説明したが、本発明は、こ
れら実施の形態の記載に限定されるものではなく、種々
の変形や改良が可能であることは当業者には自明であ
る。
【0056】例えば、上述の例ではCuを主成分とする
配線に適用しているが、ヒューズの溶断によって同様な
腐食の問題が生じうる配線であれば同様に適用すること
ができる。
【0057】
【発明の効果】以上に説明するように、本発明の半導体
装置は、ヒューズとLSI内部の素子の間に、耐腐食性
の導電層を介在することにより、ヒューズ溶断部より進
行する腐食をくい止め、腐食によるLSIの動作不良を
防止できる。よって、信頼性の高い半導体装置を提供で
きる。
【0058】また、耐腐食性の導電層として、拡散層上
のシリサイド層やゲート電極層上のシリサイド層と同一
層を使用する場合には、製造工程の新たな負担なく本発
明に係る配線構造を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程
を示す各工程での装置の部分断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程
を示す各工程での装置の部分断面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程
を示す各工程での装置の部分断面図である。
【図4】第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程
を示す各工程での装置の部分断面図である。
【図5】第2の実施の形態に係る半導体装置の製造工程
を示す各工程での装置の部分断面図である。
【図6】第2の実施の形態に係る半導体装置の製造工程
を示す各工程での装置の部分断面図である。
【図7】第2の実施の形態に係る半導体装置の製造工程
を示す各工程での装置の部分断面図である。
【図8】第3の実施の形態に係る半導体装置の構造を示
す装置の部分断面図である。
【図9】第4の実施の形態に係る半導体装置の構造を示
す装置の部分断面図である。
【符号の説明】
11 半導体基板 12 素子分離領域 13 拡散層 14 シリサイド層 15 第1層間絶縁膜 16 導電プラグ 17 絶縁膜 18 第1Cu配線 19 、23、27 シリコン窒化膜 20 第2層間絶縁膜 21、25、29 Cuビア 22 第2Cu配線 24 第3層間絶縁膜 26 第3Cu配線 26A ヒューズ 28 第4層間絶縁膜 30 第4Cu配線 31 シリコン窒化膜 32 パッシベーション膜 33 ボンディングパッド 34 レジスト 35 ヒューズ用窓 36 ポリイミド膜 37 レーザ溶断部 38 Cu腐食部分 50 ポリシリコン膜 51 シリサイド層 60 第1配線層 70 導電プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH08 HH11 JJ11 JJ18 JJ19 JJ20 KK01 KK04 KK11 KK18 KK19 KK20 KK25 KK27 KK28 KK29 KK30 MM02 MM07 NN06 NN07 QQ09 QQ37 QQ70 QQ73 RR04 RR12 RR15 VV11 XX18 5F038 AV15 CD18 CD19 DF05 DT15 DT18 EZ13 EZ14 EZ15 EZ17 EZ19 EZ20 5F064 EE23 EE25 EE27 EE32 EE35 FF02 FF27 FF34 FF42 GG03 GG05 GG07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒューズと、 前記ヒューズと集積回路内部素子とを接続する接続配線
    とを有し、 前記接続配線が、接続経路途中に耐腐食性を有する導電
    層を介在させていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記耐腐食性を有する導電層が、シリサ
    イド層であることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 前記シリサイド層が、半導体基板表面の
    拡散領域上層部に形成されたシリサイド層と同一層で形
    成されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 前記シリサイド層が、ゲート電極上層部
    に形成されたシリサイド層と同一層で形成されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記シリサイド層は、TiSi、CoS
    i、NiSi、WSi、MoSi、PdSi、PtS
    i、TaSiの群から選択されるいずれかを主成分とし
    て有するものである請求項2〜4のいずれかに記載の半
    導体装置。
  6. 【請求項6】 前記耐腐食性を有する導電層が、配線材
    として使用しうる金属層であることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記金属層は、W、Ti、もしくはMo
    を主成分として有することを特徴とする請求項6に記載
    の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記耐腐食性を有する導電層として、配
    線材として使用しうる金属層とシリサイド層とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記金属層は、第1層間絶縁膜に形成さ
    れる導電プラグであることを特徴とする請求項6〜8の
    いずれかに記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記ヒューズ、および前記接続配線の
    少なくとも一部がCuを主成分とする配線であることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
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