JP2010093637A - 遅延回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】遅延時間がより正確で、回路面積が低減される遅延回路を提供する。
【解決手段】遅延回路は、抵抗素子3と容量素子4と接続配線6とを具備する。接続配線6は、基板10上方の第1ポリシリコン層13aと、抵抗素子3と容量素子4とを接続し第1ポリシリコン層13a上の第1シリサイド層14aとを備える。容量素子4は、半導体基板10の表面領域の拡散層12bと、拡散層12b上のゲート絶縁層15bと、ゲート絶縁層15b上の第2ポリシリコン層13bと、第2ポリシリコン層13b上の第2シリサイド層14bとを備える。抵抗素子3は、半導体基板10の上方の第3ポリシリコン層13cを備える。第1、第2、第3ポリシリコン層13a、13b、13cは一体に設けられる。第1、第2シリサイド層14a、14bは一体に設けられる。
【選択図】図4A

Description

本発明は、遅延回路に関し、特に半導体集積回路に用いる遅延回路に関する。
半導体集積回路(半導体メモリを含む)には、信号の伝播のタイミングを調整するため、信号を所望の時間だけ遅延させる遅延回路が使用されている。遅延回路は、一般にインバータ、抵抗素子、容量素子などで構成される。近年の半導体集積回路における動作速度の向上により、遅延時間の調整には、極めて高い精度が求められる。そのため、遅延回路は、遅延時間がより正確になるように、より高精度に製造する必要がある。また、半導体集積回路の微細化により、遅延回路の回路面積の低減や、メタル制限への影響の抑制が求められる。
関連する技術として、特開2002−94002号公報に半導体装置が開示されている。この半導体装置は、信号線と、前記信号線に接続される容量素子および抵抗素子とを具備する。この半導体装置は、前記抵抗素子の一部あるいは全部が前記容量素子の一部を構成していることを特徴とする。前記容量素子および前記抵抗素子は、遅延回路として機能する。前記容量素子は、MISキャパシタンスであっても良い。前記抵抗素子は、MISトランジスタのゲートとして使用される配線層により形成されていても良い。前記抵抗素子は、ポリシリコン層からなっていても良い。前記容量素子の容量値および前記抵抗素子の抵抗値は、物理的または電気的に可変となっていても良い。この半導体装置により遅延素子のレイアウト面積を縮小することが可能であると本文献に記載されている。
特開2002−94002号公報
しかし、特開2002−94002号公報の技術には、以下の問題点があることが発明者の研究で明らかになった。図1は、特開2002−94002号公報の半導体装置の構成を模式的に示す概略断面図である。この技術では、半導体基板110上のウェル111に拡散層112が設けられ、その上にゲート絶縁膜115を介してゲート配線層(ポリシリコン層)113が設けられている。すなわち、ゲート配線層113とゲート絶縁膜115と拡散層112とで構成される容量素子(C)と、ゲート配線層115で構成される抵抗素子(R)とが、遅延回路101を連続的に構成している。図2は、図1の等価回路を示す回路図である。本図に示されるように、この遅延回路101では、C1はR1との間、…、CnはRn(nは自然数)との間でそれぞれ充放電を行うと見ることができる。しかし、C0については、インバータINV1内のインピーダンス成分との間で充放電を行うことになる。すなわち、インバータINV1内のトランジスタが充放電に関わることになる。ところが、トランジスタは、構造の単純な通常の容量素子や抵抗素子に比較して、電圧、温度、製造誤差などの影響でインピーダンス成分にばらつきが生じやすい。そのため、この遅延回路101は、遅延時間をより正確にすることが困難であり、精度的に問題があると考えられる。
また、精度向上のために、抵抗素子は寸法精度の出しやすい直線形状であることが好ましい。しかし、特開2002−94002号公報の抵抗素子(ゲート配線層)は蛇行形状である。したがって、寸法精度をより高くすることが困難であると考えられる。更に、近年、ゲート配線層は、ポリシリコン層の一層だけでなく、ポリシリコン層とシリサイド層の積層が用いられている。そのため、そのようなゲート配線層を特開2002−94002号公報の抵抗素子に適用すると、抵抗値が低過ぎてしまうと考えられる。また、遅延接点にメタル配線カップリングノイズが乗ると誤差になるため、遅延回路内にメタル配線が用いられる場合、その上層にメタル配線を用いることが出来ないというメタル配線制限の問題もある。更に、遅延回路内にメタル配線が用いられる場合、発生したノイズがメタル配線により伝播し易くなるという問題もある。
遅延時間がより正確である遅延回路が望まれる。回路面積が低減され、メタル制限への影響が抑制された遅延回路が求められる。ノイズの伝播し難い遅延回路が望まれる。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の遅延回路は、抵抗素子(3)と、容量素子(4)と、接続配線(6)とを具備する。接続配線(6)は、抵抗素子(3)と容量素子(4)とを接続する第1シリサイド層(14a)を備える。
本発明では、抵抗素子(3)と容量素子(4)とを接続する配線として、第1シリサイド層(14a)を用い、メタル配線を用いていない。すなわち、抵抗素子(3)、容量素子(4)及び接続配線(6)は、いずれもメタル配線を有していないので、それらの区間において遅延接点にメタル配線カップリングノイズが乗るという事態が発生しない。従って、ノイズの伝播を抑制することが可能となる。加えて、それらの上層にメタル配線を用いることが出来、メタル配線制限を緩和することができる。また、第1シリサイド層(14a)は、抵抗素子(3)や容量素子(4)を構成する膜に積層して形成することができる。従って、メタル配線を用いる場合のようなコンタクト用の領域を形成する必要が無く、抵抗素子(3)や容量素子(4)の面積を縮小させることが出来る。すなわち、回路面積を低減することが出来る。更に、抵抗素子(3)と容量素子(4)とは接続配線(6)で接続されているので、両者は個別に設けられている。したがって、抵抗素子(3)を入力に近い側に、容量素子(4)を出力に近い側に配置することで、インバータ内のトランジスタが充放電に関わることはほとんどないと考えられる。従って、遅延時間をより正確にすることが可能となる。すなわち、高精度な遅延回路を得ることが出来る。
本発明により、遅延時間がより正確である遅延回路を得ることが出来る。回路面積が低減され、メタル制限への影響が抑制された遅延回路を得ることが出来る。ノイズの伝播し難い遅延回路を得ることが出来る。
以下、本発明の実施の形態に係る遅延回路に関して、添付図面を参照して説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る遅延回路の構成を示す回路図である。遅延回路1は、インバータ2、抵抗素子3、容量素子4、インバータ5を具備する。
インバータ2は、信号の供給元である配線21に入力側を接続され、信号の出力先である配線23に出力側を接続されている。配線21、23は、メタル配線に例示される。抵抗素子3は、一端を配線23に、他端を配線6に接続されている。抵抗素子3は、ポリシリコン層に例示される。配線6は、シリサイド層(+ポリシリコン層)に例示される。容量素子4は、一端を配線6、8に接続され、他端を半導体基板10(後述)に埋設され接地されている。容量素子4は、MOS(MIS)キャパシタに例示される。抵抗素子3と並列に設けられている。インバータ5は、信号の供給元である配線8に入力側を接続され、信号の出力先である配線22に出力側を接続されている。配線8は、シリサイド層(+ポリシリコン層)に例示される。配線22は、メタル配線に例示される。
本発明では、抵抗素子3と容量素子4とを個別に設け、入力側から抵抗素子3、容量素子4という順番に接続されている。そのため、抵抗素子3と容量素子4との間で充放電が行われ、インバータ内のトランジスタが充放電に関わることはないと考えられる。従って、電圧、温度、製造誤差などの影響でインピーダンス成分にばらつきが生じるということが無く、遅延時間をより正確に設計どおりにすることが可能となる。すなわち、高精度な遅延回路を得ることが出来る。
図4A及び図4Bは、本発明の実施の形態に係る遅延回路の構成の一例を示す概略図である。ただし、図4Aは上面図、図4Bは図4AにおけるAA’断面図である。
インバータ2は、PMOSトランジスタP−Tr1及びNMOSトランジスタN−Tr1で構成されている。PMOSトランジスタP−Tr1は、ソース側拡散層18aを電源電圧VDDの供給元であるメタル配線26に、ドレイン側拡散層18bを出力側のメタル配線23に、ゲートを信号の供給元である配線21にそれぞれ接続されている。拡散層18a、18bは、半導体基板10(のウェル11)の表面領域に設けられている。ゲートは、半導体基板10上にゲート絶縁層15hを介して設けられたポリシリコン層13h及びシリサイド層14hの積層構造を有する。NMOSトランジスタN−Tr1は、ソース側拡散層19aを接地電圧GNDの供給元であるメタル配線27に、ドレイン側拡散層19bを出力側のメタル配線23に、ゲートを信号の供給元である配線21にそれぞれ接続されている。拡散層19a、19bは、半導体基板10の表面領域に設けられている。ゲートは、半導体基板10上にゲート絶縁層15hを介して設けられたポリシリコン層13h及びシリサイド層14hの積層構造を有する。なお、本発明においてインバータ2のレイアウト構成はこの例に限定されるものではない。
メタル配線23は、配線7の一端に接続されている。配線7は、半導体基板10の上方に設けられたポリシリコン層13d(図示されず)と、ポリシリコン層13d上に設けられたシリサイド層14dとで構成されている。シリサイド層14dは、タングステンシリサイド層に例示される。配線7は、他端を抵抗素子3に接続されている。信号は主に低抵抗なシリサイド層14dを流れると考えられる。
抵抗素子3は、半導体基板10の上方に設けられたポリシリコン層13cで構成されている。一端を配線7に、他端を配線6にそれぞれ接続されている。ポリシリコン層13cと配線7のポリシリコン層13dとは同一層に連続的(一体的)に形成されている。ポリシリコン層13cのサイズ(膜厚×幅×長さ)は、例えば、抵抗素子3に求められる抵抗値に基づいて決定される。ただし、ポリシリコン層13cの抵抗率は、例えば、他の素子との関係で設定される。
この図の例では、抵抗素子3は、矩形形状の2つのポリシリコン層13cが互いに平行に配置され、内部配線9により直列接続されている。それにより、抵抗素子3全体としては蛇行形状を有するが、抵抗素子としての機能を有するポリシリコン層13cが蛇行形状となることを避けている。このように、ポリシリコン層13cを直線形状とすることで、寸法精度をより高くすることができる。ただし、内部配線9は、半導体基板10の上方に設けられたポリシリコン層13fと、ポリシリコン層13f上に設けられたシリサイド層14fとで構成されている。ポリシリコン層13fとポリシリコン層13cは同一層に連続的(一体的)に形成されている。また、シリサイド層14fと配線7のシリサイド層14dとは同一層に形成されている。
同様にして、矩形形状の複数(3つ以上)のポリシリコン層13cが互いに平行に配置され、内部配線9により直列接続されるようにしても良い。そのようにすることで、遅延回路1における遅延時間を長くする調整を行うことができる。また、矩形形状のポリシリコン層13cは、1つであっても良い。その場合、内部配線9を延長して配線6と一体とすれば良い。そのようにすることで、遅延回路1における遅延時間を短くする調整を行うことができる。
配線6は、半導体基板10の上方に設けられたポリシリコン層13aと、ポリシリコン層13a上に設けられたシリサイド層14aとで構成されている。配線6は、一端を抵抗素子3に、他端を容量素子4にそれぞれ接続されている。シリサイド層14aは、タングステンシリサイド層に例示される。信号は主に低抵抗なシリサイド層14aを流れると考えられる。ポリシリコン層13aと抵抗素子3のポリシリコン層13cとは同一層に連続的(一体的)に形成されている。また、シリサイド層14aと配線7のシリサイド層14dとは同一層に形成されている。
容量素子4は、MOSキャパシタ構造を有し、半導体基板10(のウェル11)の表面領域に設けられた拡散層12b、拡散層12b上に設けられたゲート絶縁層15b、ゲート絶縁層15b上に設けられたポリシリコン層13b、及びポリシリコン層13b上に設けられたシリサイド層14bで構成されている。シリサイド層14bは、配線6及び配線8に接続されている。拡散層12b(ソース/ドレイン)は、接地されている。ゲート絶縁層15bとゲート絶縁層15hとは同一層に形成されている。ポリシリコン層13bとポリシリコン層13aとは同一層に連続的(一体的)に形成されている。シリサイド層14bと配線6のシリサイド層14aとは同一層に連続的(一体的)に形成されている。
配線8は、半導体基板10の上方に設けられたポリシリコン層13eと、ポリシリコン層13e上に設けられたシリサイド層14eで構成されている。配線8は、一端を容量素子4に、他端をインバータ5にそれぞれ接続されている。シリサイド層14eは、タングステンシリサイド層に例示される。信号は主に低抵抗なシリサイド層14eを流れると考えられる。ポリシリコン層13eとポリシリコン層13bとは同一層に連続的(一体的)に形成されている。シリサイド層14eと配線6のシリサイド層14bとは同一層に連続的(一体的)に形成されている。
インバータ5は、PMOSトランジスタP−Tr2及びNMOSトランジスタN−Tr2で構成されている。PMOSトランジスタP−Tr2は、ソース側拡散層18aを電源電圧VDDの供給元であるメタル配線26に、ドレイン側拡散層18bを出力側のメタル配線22に、ゲートを信号の供給元である配線8にそれぞれ接続されている。拡散層18a、18bは、半導体基板10(のウェル11)の表面領域に設けられている。ゲートは、半導体基板10上にゲート絶縁層15gを介して設けられたポリシリコン層13g及びシリサイド層14gの積層構造を有する。NMOSトランジスタN−Tr2は、ソース側拡散層19aを接地電圧GNDの供給元であるメタル配線27に、ドレイン側拡散層19bを出力側のメタル配線22に、ゲートを信号の供給元である配線8にそれぞれ接続されている。拡散層19a、19bは、半導体基板10の表面領域に設けられている。ゲートは、半導体基板10上にゲート絶縁膜層15gを介して設けられたポリシリコン層13g及びシリサイド層14gの積層構造を有する。なお、本発明においてインバータ5のレイアウト構成はこの例に限定されるものではない。
本実施の形態に係る遅延回路は、例えば以下のように製造される。
まず、フォトリソグラフィ及びイオン注入の技術により、所定の領域に拡散層12bを形成する。次に、半導体基板10上に一つのゲート絶縁層15を成膜する。ここでゲート絶縁層15は、シリコン酸化膜に例示される。続いて、一つのポリシリコン層13を成膜する。その後、フォトリソグラフィ及びエッチングの技術により、ポリシリコン層13及びゲート絶縁層15を所定の形状にエッチングする。それにより、ゲート絶縁層15b、15g、15hが形成され、ポリシリコン層13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13hが形成される。その後、フォトリソグラフィ及びイオン注入の技術により、所定の領域に拡散層18a、18b、19a、19bを形成する。次に、半導体基板10上の全面に金属膜を成膜する。このとき、少なくともポリシリコン層13c上にシリサイド層が形成されないように(シリサイドブロック)、少なくともポリシリコン層13c上にマスクをして金属膜を成膜する。金属膜はタングステン膜に例示される。その後、熱処理により金属膜と各ポリシリコン層とを反応させてシリサイド層14a、14b、14d、14e、14f、14g、14hを形成する。その後、不要な金属膜を除去する。
本発明では、抵抗素子3と容量素子4とを接続する配線6として、シリサイド層を用い、メタル配線を用いていない。すなわち、抵抗素子3、容量素子4及び配線6は、いずれもメタル配線を有していない。そのため、それらの区間において遅延接点にメタル配線カップリングノイズが乗るという事態が発生しない。従って、ノイズの伝播を抑制することが可能となる。加えて、それらの上層にメタル配線を用いることが出来、メタル配線制限を緩和することができる。図4の例では、抵抗素子3(接続配線9を含む)、配線6、配線7の大部分、及び容量素子4の領域にメタル配線が用いられていない。従って、これらの上層においてメタル配線制限を無くすことができ、これら上層でのメタル配線を自由に行うことができる。
上記のようにメタル配線を有しないようにするには、抵抗素子3のポリシリコン層13cと、配線6、7のポリシリコン層13a、13dと、容量素子4のポリシリコン層13bとが一体に連続的に形成されること、及び、抵抗素子3のポリシリコン層13c上にシリサイドブロックでシリサイド層が形成されないようにしつつ、配線6、7のシリサイド層14a、14dと、容量素子4のシリサイド層14bとが一体的に連続的に形成されること、で構成することができる。
また、本発明では、ゲート絶縁層15b、15g、15h、ポリシリコン層13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13h、拡散層12b、18a、18b、19a、19b、シリサイド層14a、14b、14d、14e、14f、14g、14hをそれぞれ同一の工程で形成している。従って、抵抗素子3及び容量素子4のための行程をほとんど追加することなく、遅延回路を製造することができる。
また、本発明では、シリサイド層14aは、抵抗素子3や容量素子4を構成するポリシリコン層と一体的・連続的なポリシリコン層13a上に積層して形成することができる。従って、メタル配線を用いる場合のようなコンタクト用の領域を形成する必要が無く、抵抗素子3や容量素子4の面積を縮小させることが出来る。すなわち、メタル配線がインバータ2及びインバータ5だけになるので、コンタクト用の領域を低減でき、回路面積を低減することが出来る。
更に、抵抗素子3と容量素子4とは個別に設けられているので、抵抗素子3を入力に近い側に、容量素子4を出力に近い側に配置することで、インバータ2内のトランジスタが充放電に関わることはない。その結果、電圧、温度、製造誤差などの影響でインピーダンス成分にばらつきが生じることを防止できる。更に、抵抗素子3を矩形形状にし、直線形状としているので寸法精度をより高くすることができる。従って、遅延時間をより正確にすることが可能となる。すなわち、高精度な遅延回路を得ることが出来る。
本実施の形態において、図4Aで示される抵抗素子3の抵抗値は、ポリシリコン層13cの形状で設定される。ここで、遅延回路1の基本的な形状はそのままで、所望の遅延時間に応じて、遅延回路1の遅延時間を変更することが出来る。その一例を示すのが図5である。図5は、本発明の実施の形態に係る遅延回路の構成の他の例を示す上面図である。図に示されるように、内部配線9が、シリサイド層14fに加えて、シリサイド層14f2を有している。そして、図4Aと比較して、ポリシリコン層13cがシリサイド層14f、14f2に覆われる面積が大きくなっている。これにより、抵抗素子3の抵抗値は小さくなる。その結果、遅延回路1の遅延時間を短くすることができる。なお、図中、シリサイド層14f2は、2つとも同じ大きさをしているが、互いに異なっていても良い。
次に、本発明の実施の形態に係る半導体装置について説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る半導体装置を示す概略図である。半導体装置50は、半導体大規模集積回路(LSI)や、システムLSI、半導体メモリなどに例示される。ここでは、遅延回路以外の図示を省略している。半導体装置50は、信号の伝播のタイミングを調整するため、信号を所望の時間だけ遅延させる複数の遅延回路1を備えている。遅延回路1は、図3〜図5において説明されたものを使用することができる。遅延回路として、遅延回路1を単独に用いても良い。あるいは、図示されているように、所望の遅延時間に応じて、複数の遅延回路1−1〜1−m(mは自然数)を直列的に接続して用いることも可能である。一つの遅延回路1は面積が縮小化され、遅延時間もより精密になっているので、これら複数の遅延回路1−1〜1−mを用いる場合にも、全体として面積が縮小化され、遅延時間もより精密にすることが出来る。
本発明では、設計時に、所定の単位時間分の遅延時間を発生させる、所定形状の遅延回路1を複数個予め設けるようにすることができる。それにより、所望の遅延時間に応じて、複数個の遅延回路1から必要な分の遅延回路1を選択し、それらを直列接続するようにすることができる。それにより、半導体装置における遅延回路の設計が容易となる。また、製造後においても、所定形状の遅延回路1を複数個予め設け、、ヒューズやプログラム素子により事後的に選択可能にすることで、所望の遅延時間に応じて、必要な分だけ遅延回路1を直列接続するようにすることもできる。それにより、事後的に遅延回路を調整し、より精密な遅延時間を得ることが出来る。
また、複数の遅延回路1を同じように並べることで、複数の遅延回路1の抵抗素子3、容量素子4及び接続配線6の上層をメタル制限の無い領域とすることができる。それにより、複数の遅延回路1を配置して、ある程度の面積が占有されても、それらの上層におけるメタル配線の自由度の低下を抑制することが可能となる。
本発明は上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。
図1は、特開2002−94002号公報の半導体装置の構成を模式的に示す概略断面図である。 図2は、図1の等価回路を示す回路図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る遅延回路の構成を示す回路図である。 図4Aは、本発明の実施の形態に係る遅延回路の構成の一例を示す上面図である。 図4Bは、本発明の実施の形態に係る遅延回路の構成の一例を示す断面図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る遅延回路の構成の他の例を示す上面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る半導体装置を示す概略図である。
符号の説明
1、1−1〜1−m 遅延回路
2、5 インバータ
3 抵抗素子
4 容量素子
6、7、8 配線
9 内部配線
10 半導体基板
11 ウェル
12、12b、18a、18b、19a、19b 拡散層
13、13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13h ポリシリコン層
14、14a、14b、14d、14e、14f、14g、14h シリサイド層
15、15b、15g、15h ゲート絶縁層
21、22、23、27、28 メタル配線
110 半導体基板
111 ウェル
112 拡散層
113 ゲート配線層
115 ゲート絶縁膜

Claims (10)

  1. 抵抗素子と、
    容量素子と、
    前記抵抗素子と前記容量素子とを接続する第1シリサイド層を備える接続配線と
    を具備する
    遅延回路。
  2. 請求項1に記載の遅延回路において、
    前記接続配線は、
    半導体基板の上方に設けられた第1ポリシリコン層を更に備え、
    前記第1シリサイド層は、前記第1ポリシリコン層上に設けられ、
    前記容量素子は、
    前記半導体基板の表面領域に設けられた拡散層と、
    前記拡散層上に設けられたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層上に設けられた第2ポリシリコン層と、
    前記第2ポリシリコン層上に設けられた第2シリサイド層とを備え、
    前記抵抗素子は、
    前記半導体基板の上方に設けられた第3ポリシリコン層を備え、
    前記第1ポリシリコン層と前記第2ポリシリコン層と前記第3ポリシリコン層とは一体に設けられ、
    前記第1シリサイド層と前記第2シリサイド層とは一体に設けられる
    遅延回路。
  3. 請求項2に記載の遅延回路において、
    前記抵抗素子、前記容量素子、及び前記接続配線は、上層メタル制限を有さない領域である
    遅延回路。
  4. 請求項2又は3に記載の遅延回路において、
    入力側に設けられた第1インバータ回路と、
    前記第1インバータ回路と前記抵抗素子とを接続する第1配線と、
    出力側に設けられた第2インバータ回路と、
    前記第2インバータ回路と前記容量素子とを接続する第2配線と
    を更に具備し、
    前記第1配線は、前記抵抗素子に接続する第4シリサイド層を備え、
    前記第2配線は、前記容量素子に接続する第5シリサイド層を備える
    遅延回路。
  5. 請求項4に記載の遅延回路において、
    前記第1配線は、
    前記第3ポリシリコン層と一体に設けられた第4ポリシリコン層を更に備え、
    前記第4シリサイド層は、前記第4ポリシリコン層上に設けられ、
    前記第2配線は、
    前記第2ポリシリコン層と一体に設けられた第5ポリシリコン層を更に備え、
    前記第5シリサイド層は、前記第5ポリシリコン層上に、前記第2シリサイド層と一体に設けられ、
    前記第4シリサイド層は、前記第5シリサイド層と同じ層に設けられている
    遅延回路。
  6. 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の遅延回路において、
    前記抵抗素子は、
    前記第3ポリシリコン層の一部を覆うように設けられた第7シリサイド層を備え、
    前記第7シリサイド層は、前記第1シリサイド層と同じ層に設けられ、前記第3ポリシリコン層を覆う面積で前記抵抗素子の抵抗値が設定される
    遅延回路。
  7. 請求項2乃至6のいずれか一項に記載の遅延回路において、
    前記抵抗素子は、矩形形状である
    遅延回路。
  8. 請求項7に記載の遅延回路において、
    前記抵抗素子は、
    複数の矩形部と、
    前記複数の矩形部の各々を互いに直列に接続する第6シリサイド層を含む内部配線と
    を備え、
    前記第6シリサイド層は、前記第1シリサイド層と同じ層に設けられている
    遅延回路。
  9. 信号を供給する第1信号線と、
    前記第1信号線に入力側を接続され、前記信号を遅延させる請求項1乃至8のいずれか一項に記載の遅延回路と、
    前記遅延回路の出力側に接続され、遅延された前記信号を送信する第2信号線と
    を具備する
    半導体装置。
  10. 請求項9に記載の半導体装置において、
    前記遅延回路は、
    一個あたりの遅延時間が固定であり、
    前記信号が所望の遅延時間だけ遅延するように、前記所望の遅延時間に対応する数の前記遅延回路が直列接続されている
    半導体装置。
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