JP2002182580A - 素子の選択転写方法、画像表示装置の製造方法及び液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

素子の選択転写方法、画像表示装置の製造方法及び液晶表示装置の製造方法

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JP2002182580A
JP2002182580A JP2000382759A JP2000382759A JP2002182580A JP 2002182580 A JP2002182580 A JP 2002182580A JP 2000382759 A JP2000382759 A JP 2000382759A JP 2000382759 A JP2000382759 A JP 2000382759A JP 2002182580 A JP2002182580 A JP 2002182580A
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喜行 柳澤
Toyoji Ohata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微細加工された素子を転写する際に、転写後も
位置合わせ精度が損なわれることもなく、転写の歩留ま
りも低下しないような素子の選択転写方法及び表示装置
の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】第一基板41上に複数の発光ダイオード4
2や液晶表示のための薄膜トランジスタの如き素子を形
成した後、塑性変形によって素子を保持可能な素子保持
層(熱可塑性樹脂層44)によって、複数の素子の内の
一部の素子を選択的に第一基板から剥離して第二基板4
3に各素子を選択的に転写する。選択転写に際して素子
が保持される位置が軟化した素子保持層の塑性変形によ
って正確に保持されるため、歩留まりを向上させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体発光素子など
の素子を基板上などに選択的に転写する素子の選択転写
方法、画像表示装置の製造方法並びに液晶表示装置の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発光素子をマトリクス状に配列し
て画像表示装置に組み上げる場合には、液晶表示装置
(LCD:Liquid Crystal Display)やプラズマディス
プレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)のよう
に基板上に素子を形成するか、或いは発光ダイオードデ
ィスプレイ(LEDディスプレイ)のように単体のLE
Dパッケージを配列することが行われている。従来のL
CD、PDPの如き画像表示装置においては、素子や画
素のピッチとその製造プロセスに関し、素子分離ができ
ないために製造プロセスの当初から各素子はその画像表
示装置の画素ピッチだけ間隔を空けて形成することが通
常行われている。また、例えば特開平11−26733
号公報に記載される液晶表示装置においては、液晶制御
素子としての薄膜デバイスの製造時に使用した基板と製
品の実装時に使用する基板とを異ならせ、実装時に使用
する基板に対して薄膜デバイスを転写することが行われ
ている。
【0003】一方LEDディスプレイの場合にはLED
チップをダイシング後に取り出し、個別にワイヤーボン
ドもしくはフリップチップによるバンプ接続により外部
電極に接続し、パッケージ化されることが行われてい
る。この場合、パッケージ化の前もしくは後に画像表示
装置としての画素ピッチに配列されるが、この画素ピッ
チは素子形成時の素子のピッチとは無関係とされる。
【0004】発光素子であるLED(発光ダイオード)
は高価である為、1枚のウエハから数多くのLEDチッ
プを製造することによりLEDを用いた画像表示装置を
低コストにできる。すなわち、LEDチップの大きさを
従来約300μm角のものを数十μm角のLEDチップ
にして、それを接続して画像表示装置を製造すれば画像
表示装置の価格を下げることができる。
【0005】そこで各素子を集積度高く形成し、各素子
を広い領域に転写などによって離間させながら移動さ
せ、画像表示装置などの比較的大きな表示装置を構成す
る技術が有り、例えば特開昭56−17385号公報に
記載される発光ダイオードを用いたディスプレイ装置の
製造方法や、米国特許No.5438241に記載される
薄膜転写法や、特開平11-142878号に記載され
る表示用トランジスタアレイパネルの形成方法などの技
術が知られている。
【0006】特開昭56−17385号公報に記載され
る発光ダイオードを用いたディスプレイ装置の製造方法
では、ダイシング前のLEDウエーハが第1の粘着シー
トに貼り付けられ、同シート上でダイシングが行われ、
ダイシングされたLEDペレットが第2の粘着シートへ
一括転写される。ダイシングされたLEDペレットの
中、配線基板へ転写したいLEDペレットのみに選択的
に導電ペーストをスクリーン印刷法により塗布する。第
2粘着シートごとLEDペレットを基板の電極の位置に
合わせて貼り合わせ、選択的に固着させて剥離する。
R,G,Bの発光波長の異なるLEDペレットが順次選
択転写する。
【0007】米国特許No. 5438241では基板上に
密に形成した素子が粗に配置し直される転写方法が開示
されており、接着剤付きの伸縮性基板に素子を転写した
後、各素子の間隔と位置をモニターしながら伸縮性基板
がX方向とY方向に伸張される。そして伸張された基板
上の各素子が所要のディスプレイパネル上に転写され
る。また、特開平11-142878号に記載される技
術では、第1の基板上の液晶表示部を構成する薄膜トラ
ンジスタが第2の基板上に全体転写され、次にその第2
の基板から選択的に画素ピッチに対応する第3の基板に
転写する技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが前述のような
技術では、次のような問題が生ずる。先ず、LEDペレ
ットに対して選択的に導電ペーストをスクリーン印刷法
により塗布する特開昭56−17385号公報に記載さ
れる技術では、LEDペレットの如き比較的大きな素子
に対しては有効であるが、現在の100μm以下程度で
15μmから25μm程度の素子サイズの微小な発光デ
バイス等に対してはスクリーン印刷の位置ずれが大き
く、適用自体非常に困難である。
【0009】また、米国特許No. 5438241に記載
の基板上に密に形成したデバイスを粗に配置し直す転写
方法では、伸縮性基板の伸長時の不動点(支点)がデバイ
スチップの接着面のどの位置になるかによって、デバイ
ス位置が最小でチップサイズ(≧20μm)だけずれると
いう本質的な問題を抱えている。そのために、デバイス
チップ毎の精密位置制御が不可欠になる。したがって、
少なくとも1μm程度の位置合わせ精度が必要な高精細
TFTアレイパネルの形成には、TFTデバイスチップ
毎の位置計測と制御を含む位置合わせに多大な時間を要
する。さらに、熱膨張係数の大きな樹脂フィルムへの転
写の場合には、位置決め前後の温度/応力変動によって
位置合わせ精度が損なわれ易い。以上の理由から、量産
技術として採用することには極めて大きな問題がある。
【0010】また、特開平11-142878号に記載
される技術では、転写対象の薄膜トランジスタ素子の部
分に選択的に紫外線が選択的に照射され、薄膜トランジ
スタ素子と転写元基板の間に形成されたUV剥離樹脂の
接着力を低下させることが行われている。ところが、紫
外線の照射によってUV剥離樹脂の接着力が低下するに
は時間がかかり、プロセス上のスループットの低下を招
き、また、十分は接着力の低下が得られないときでは、
転写の歩留まりも低下してしまうことになる。
【0011】そこで、本発明は微細加工された素子を転
写する際に、転写後も位置合わせ精度が損なわれること
もなく、転写の歩留まりも低下しないような素子の選択
転写方法、画像表示装置の製造方法、及び液晶表示装置
の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の素子の選択転写
方法は、第一基板上の複数の素子から一部の素子を選択
的に第二基板上に転写する素子の選択転写方法におい
て、前記第一基板上に複数の素子を形成する工程と、塑
性変形によって素子を保持可能な素子保持層を前記第二
基板の表面に形成する工程と、前記複数の素子の内の一
部の素子を選択的に前記第一基板から剥離する工程と、
前記素子保持層に前記剥離された素子を選択的に保持さ
せることで前記第二基板に前記素子を選択的に転写する
工程とを有することを特徴とする。
【0013】上記方法によれば、素子保持層は保持する
素子が極めて微細な構造を有している場合であっても、
素子保持層の塑性変形に密着から確実に素子を保持する
ことができ、従って素子が確実に転写される。また、例
えば熱可塑性樹脂層などによって素子保持層を構成し、
レーザーなどの照射によって素子近傍に局所的にエネル
ギーを与えて処理することで、比較的に短時間での処理
が可能となり、歩留まりの低下も防止できる。
【0014】また、本発明の他の素子の転写転写方法に
おいては、第一基板上にそれぞれ尖頭部を有する複数の
素子を形成する工程と、該素子の尖頭部を保持可能な素
子保持層を第二基板の表面に形成する工程と、前記複数
の素子の内の一部の素子を選択的に前記第一基板から剥
離する工程と、前記素子保持層に前記剥離された素子を
それぞれ尖頭部側から選択的に保持させることで前記第
二基板に前記素子を選択的に転写する工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0015】この選択転写方法によれば、素子保持層は
素子の尖頭部を保持することになり、素子の尖頭部自体
は素子保持層に食い込んで密着するため、確実な素子の
転写が可能となる。また、素子の尖頭部を利用すること
で、単に平坦な素子を接着させる場合に比べて尖頭部側
面の広い面積が素子保持層は密着することになり、確実
な転写が実現され歩留まりも向上する。
【0016】また、本発明の画像表示装置の製造方法に
おいては、第一基板上の複数の発光素子から一部の発光
素子を選択的に第二基板上に転写して画像表示装置を製
造する製造方法において、前記第一基板上に複数の発光
素子を形成する工程と、塑性変形によって発光素子を保
持可能な素子保持層を前記第二基板の表面に形成する工
程と、前記複数の発光素子の内の一部の発光素子を選択
的に前記第一基板から剥離する工程と、前記素子保持層
に前記剥離された発光素子を選択的に保持させることで
前記第二基板に前記発光素子を選択的に転写する工程と
を繰り返し、マトリクス状に配列される各画素を発光波
長の異なる発光素子を隣接させて構成することを特徴と
する。
【0017】さらに、本発明の液晶表示装置の製造方法
においては、第一基板上の複数の薄膜トランジスタ素子
から一部の薄膜トランジスタ素子を選択的に第二基板上
に転写して液晶表示装置を製造する液晶表示装置の製造
方法において、前記第一基板上に複数の薄膜トランジス
タ素子を形成する工程と、塑性変形によって薄膜トラン
ジスタ素子を保持可能な素子保持層を前記第二基板の表
面に形成する工程と、前記複数の薄膜トランジスタ素子
の内の一部の薄膜トランジスタ素子を選択的に前記第一
基板から剥離する工程と、前記素子保持層に前記剥離さ
れた薄膜トランジスタ素子を選択的に保持させることで
前記第二基板に前記薄膜トランジスタ素子を選択的に転
写する工程とを繰り返し、マトリクス状に配列される各
画素を制御する薄膜トランジスタ素子を各画素ごとに形
成することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。先ず、初めに
本発明の素子の選択転写方法を適用した場合に低コスト
化などの利点を生ずる、素子間を離間して配置する拡大
転写方法に説明する。
【0019】[選択転写の例]図1は選択転写による拡
大転写の一例を示す図である。この図1に示す選択転写
においては、マトリクス状に配列された素子の一部を間
引いて転写する間引き転写が行われる。間引き転写は転
写元の基板と転写先の基板(部材)を対峙させて選択的
に素子を転写することで行われるが、転写先の基板(部
材)を大きなサイズとすることで、転写元の基板上に有
る素子の全部を転写先の基板(部材)に移動させること
が可能である。
【0020】図1は第一転写工程での拡大率3の場合の
例を示しており、第一基板10を単位とすると第二基板
11は3の二乗の9倍の面積を有する。このため転写元
の基板である第一基板10上に有る素子12の全部を転
写するために、全部で9回の転写が行われる。第一基板
10上にマトリクス状に配される素子12を3x3のマ
トリクス単位毎に分けて、その中の1つの素子12が第
二基板11に順次転写されて最終的に全体の素子12が
転写される。
【0021】図1の(a)は第一基板10上の素子12
の中3x3のマトリクス単位毎で第1番目の素子12が
第二基板11に転写されるところを模式的に示してお
り、図1の(b)は3x3のマトリクス単位毎で第2番
目の素子12が第二基板11に転写されるところを模式
的に示している。第2番目の転写では、第一基板10の
第二基板11に対するアライメント位置が図中垂直方向
にずれており、同様の間引き転写を繰り返すことで、素
子12を離間させて配置することができる。また図1の
(c)は3x3のマトリクス単位毎で第8番目の素子1
2が第二基板11に転写されるところを模式的に示して
おり、図1の(d)は3x3のマトリクス単位毎で第9
番目の素子12が第二基板11に転写されるところを模
式的に示している。この3x3のマトリクス単位毎で第
9番目の素子12が転写された時点で、第一基板10に
は素子12がなくなり、第二基板11にはマトリクス状
に複数の素子12が離間された形式で保持されることに
なる。
【0022】[発光素子]図2に本実施形態で使用され
る素子の一例としての発光素子の構造を示す。図2の
(a)が素子断面図であり、図2の(b)が平面図であ
る。この発光素子はGaN系の発光ダイオードであり、
たとえばサファイヤ基板上に結晶成長される素子であ
る。このようなGaN系の発光ダイオードでは、基板を
透過するレーザー照射によってレーザーアブレーション
が生じ、GaNの窒素が気化する現象にともなってサフ
ァイヤ基板とGaN系の成長層の間の界面で膜剥がれが
生じ、素子分離を容易なものにできる特徴を有してい
る。
【0023】まず、その構造については、GaN系半導
体層からなる下地成長層31上に選択成長された六角錐
形状のGaN層32が形成されている。なお、下地成長
層31上には図示しない絶縁膜が存在し、六角錐形状の
GaN層32はその絶縁膜を開口した部分にMOCVD
法などによって形成される。このGaN層32は、成長
時に使用されるサファイヤ基板の主面をC面とした場合
にS面(1−101面)で覆われたピラミッド型の成長
層であり、シリコンをドープさせた領域である。このG
aN層32の傾斜したS面の部分はダブルへテロ構造の
クラッドとして機能する。GaN層32の傾斜したS面
を覆うように活性層であるInGaN層33が形成され
ており、その外側にマグネシュームドープのGaN層3
4が形成される。このマグネシュームドープのGaN層
34もクラッドとして機能する。
【0024】このような発光ダイオードには、p電極3
5とn電極36が形成されている。p電極35はマグネ
シュームドープのGaN層34上に形成されるNi/P
t/AuまたはNi(Pd)/Pt/Auなどの金属材
料を蒸着して形成される。n電極36は前述の図示しな
い絶縁膜を開口した部分でTi/Al/Pt/Auなど
の金属材料を蒸着して形成される。なお、下地成長層3
1の裏面側からn電極取り出しを行う場合は、n電極3
6の形成は下地成長層31の表面側には不要となる。
【0025】このような構造のGaN系の発光ダイオー
ドは、青色発光も可能な素子であって、特にレーザーア
ブレーションよって比較的簡単にサファイヤ基板から剥
離することができ、レーザービームを選択的に照射する
ことで選択的な剥離が実現される。なお、GaN系の発
光ダイオードとしては、平板上や帯状に活性層が形成さ
れる構造であっても良く、上端部にC面が形成された角
錐構造のものであっても良い。また、他の窒化物系発光
素子や化合物半導体素子などであっても良い。
【0026】[発光素子の選択転写方法、その1]次
に、図3の(a)乃至(d)を参照しながら、発光素子の
選択転写方法について説明する。発光素子としては図2
に示したようなGaN系の発光ダイオードを用いてい
る。
【0027】先ず、図3の(a)に示すように、第一基板
41の主面上には複数の発光ダイオード42がマトリク
ス状に形成されている。発光ダイオード42の大きさは
数μm乃至約100μm、好ましくは約10μm乃至3
0μm程度とすることができる。発光ダイオード42は
図2に示したようにピラミッド型の結晶成長層から構成
される略六角錐形状の尖頭部42aを有している。発光
ダイオード42は窒化物系半導体層であるGaN系の材
料からなる。第一基板41の構成材料としてはサファイ
ヤ基板などのように発光ダイオード42に照射されるレ
ーザ光の波長の透過率の高い材料が用いられる。発光ダ
イオード42にはp電極などまでは形成されているが最
終的な配線は未だなされておらず、素子間分離の溝が形
成されていて、個々の発光ダイオード42は分離できる
状態にある。この溝の形成は例えば反応性イオンエッチ
ングで行う。このような第一基板41を第二基板43に
ほとんど当接する程度の距離を空けて対峙させて選択的
な転写を行う。
【0028】転写に際して、図3の(a)に示すように、
第二基板43の第一基板41に対峙する面には接着剤層
である熱可塑性樹脂層44が予め形成されている。ここ
で第二基板43の例としては、ガラス基板、石英ガラス
基板、プラスチック基板などを用いることができ、第二
基板43上の熱可塑性樹脂層44の例としては、例えば
ポリスルホン(Polysulfone)、アラミド、ポリカーボネ
ート、熱可塑性ポリイミドなどが挙げられ、接着性を高
めるために、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミドな
どを用いたり若しくは配合したりしても良く、さらには
粘着性を付与するためにロジン、変性ロジン、粘着性ポ
リマー、テルペン、変性テルペン、炭化水素類、および
塩素化炭化水素などを調合するようにしても良い。ま
た、熱可塑性樹脂層44の膜厚は、尖頭部42aの高さ
程度に設定される。熱可塑性樹脂層44は未硬化であっ
ても良く逆に硬化していても良いが、発光ダイオード4
2の尖頭部42aが接した際に、その尖頭部42aを塑
性変形によって保持する程度の硬さを有していることが
好ましい。
【0029】続いて、選択的なエネルギービームの照射
を行って、レーザーアブレーションを起こさせて発光ダ
イオード42を第一基板41から剥離する。このときの
エネルギービームとしては、エキシマレーザーやYAG
レーザーなどのレーザー光45が使用される。レーザー
光45はそのコヒーレントな特性から、十分に照射径を
絞ったサイズにすることができ、所要の走査によって必
要な発光ダイオード42の裏面に選択的に照射させるこ
とができる。選択対象位置の発光ダイオード42をレー
ザー光45にて第一基板41の裏面から照射して発光ダ
イオード42を第一基板41からレーザーアブレーショ
ンを利用して剥離する。なお選択対象位置とは、図1の
ように順次移行していくものであり、所要回数に繰り返
しによって全面に展開される。GaN系の発光ダイオー
ド42はサファイヤとの界面でレーザーアブレーション
を生じさせ金属のGaと窒素に分解することから、比較
的簡単に剥離できる。なお、この際のレーザー光45の
照射径は選択にかかる発光ダイオード42の裏面を完全
に照射する程度の径である。
【0030】このレーザーアブレーションを利用した剥
離によって、選択照射にかかる発光ダイオード42はG
aN層と第一基板41の界面で分離し、図3の(b)に
示すように反対側の熱可塑性樹脂層44の表面に発光ダ
イオード42の尖頭部42aすなわちp電極部分を突き
刺すようにして転写される。選択的なレーザー照射がな
されなかった発光ダイオード42は、そのまま第一基板
41上に残り、以降の選択転写時に転写される。なお、
図3の(b)では2ピッチ分だけ離間した発光ダイオー
ド42だけが選択的に転写されているが、必ずしも間引
きされる間隔は2ピッチ分でなくとも良い。このような
選択的な転写によっては発光ダイオード42第一基板4
1上に配列されている時よりも離間して第二基板43上
に配列される。
【0031】次に、選択的な発光ダイオード42の第一
基板41から第二基板43への転写を行ったところで、
図3の(c)に示すように、熱可塑性樹脂層44を更に
塑性変形させて各発光ダイオード42を十分に圧着す
る。この圧着は、第二基板43の熱可塑性樹脂層44の
側から、加圧板46を加圧することで行われる。この時
同時に、熱可塑性樹脂層44を軟化させて尖頭部42a
を有する発光ダイオード42との接触面積を拡大させる
ため、熱可塑性樹脂層44を加熱する。この加熱温度は
熱可塑性樹脂層44の軟化温度程度となるに設定され
る。熱可塑性樹脂層44の加熱は、加圧板46にパルス
ヒート制御装置などの加熱手段を配設することで行って
も良く、第二基板43を透過するような赤外線照射など
によって行っても良い。加圧板46の表面には離型部材
47が形成され、軟化した熱可塑性樹脂層44と加圧板
46が接着するような問題を未然に防止する。この離型
部材47は平坦なテフロンコート層であり、加圧板46
はモリブデンやチタンなどの材料によって構成すること
ができる。
【0032】加圧板46を第二基板43から離すと、図
3の(d)に示すように、テフロンコートされた離型部
材47の表面で各発光ダイオードが熱可塑性樹脂層44
と共に分離される。加圧及び加熱された熱可塑性樹脂層
44と発光ダイオード42は、平坦な離型部材47の面
を反映してほぼ平坦な面を構成する。前述のように、熱
可塑性樹脂層44の膜厚は尖頭部42aの高さ程度であ
るため、加圧板46の側には溶融した熱可塑性樹脂層4
4が回り込むことはなく、発光ダイオード42の平坦な
裏面42bが現れる。当該転写工程に続く配線工程で
は、発光ダイオード42の現れた平坦な裏面42bに対
して配線を形成することもでき、裏面42bは加圧及び
加熱された熱可塑性樹脂層44の表面と同一面であるこ
とから、その配線層の形成やパターニングは容易なもの
となる。加圧板46は、熱可塑性樹脂層44が冷却して
硬化してから離される。
【0033】上述の素子の選択転写方法においては、最
密状態で形成された発光ダイオード42が第二基板43
上に間引きによって離間して転写されることになる。こ
の時、熱可塑性樹脂層44がその塑性変形によって発光
ダイオード42の尖頭部42aに圧接して、確実に保持
される。また、レーザーなどの照射によって素子近傍に
局所的にエネルギーを与えて比較的に短時間での加熱処
理が施され、低コスト化を図ることができると共に保持
される位置も正確なため歩留まりの低下も防止できる。
また、発光ダイオード42の第二基板43への転写に
は、GaN系材料がサファイヤとの界面で金属のGaと
窒素に分解することを利用して、比較的簡単に剥離でき
る。
【0034】上述の素子の転写方法においては、素子と
して発光ダイオードの例について説明したが、本発明の
素子の転写方法に使用される素子として、他の発光素
子、液晶制御素子、光電変換素子、圧電素子、薄膜トラ
ンジスタ素子、薄膜ダイオード素子、抵抗素子、スイッ
チング素子、微小磁気素子、微小光学素子から選ばれた
素子若しくはその部分であっても良い。
【0035】[発光素子の選択転写方法、その2]図3
の選択転写方法では、加圧板46が使用され熱可塑性樹
脂層44の加熱と加圧が行われたが、本例は加圧板を使
用せずに第二基板の裏面からレーザーを照射する例であ
る。
【0036】先ず、図4の(a)に示すように、第一基板
51の主面上には複数の発光ダイオード52がマトリク
ス状に形成されている。発光ダイオード52の大きさは
数μm乃至約100μm、好ましくは約10μm乃至3
0μm程度とすることができる。発光ダイオード52は
図2に示したようにピラミッド型の結晶成長層から構成
される略六角錐形状の尖頭部52aを有している。発光
ダイオード52は窒化物系半導体層であるGaN系の材
料からなる。第一基板51の構成材料としてはサファイ
ヤ基板などのように発光ダイオード52に照射されるレ
ーザ光の波長の透過率の高い材料が用いられる。発光ダ
イオード52にはp電極などまでは形成されているが最
終的な配線は未だなされておらず、素子間分離の溝が形
成されていて、個々の発光ダイオード52は分離できる
状態にある。この溝の形成は例えば反応性イオンエッチ
ングで行う。このような第一基板51を第二基板53に
ほとんど当接する程度の距離を空けて対峙させて選択的
な転写を行う。
【0037】転写に際して、図4の(a)に示すように、
第二基板53の第一基板51に対峙する面には接着剤層
である熱可塑性樹脂層54が予め形成されている。ここ
で第二基板53の例としては、ガラス基板、石英ガラス
基板、プラスチック基板などの光透過性基板を用いるこ
とができ、第二基板53上の熱可塑性樹脂層54の例と
しては、例えばポリスルホン(Polysulfone)、アラミ
ド、ポリカーボネート、熱可塑性ポリイミドなどが挙げ
られ、接着性を高めるために、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミドなどを用いたり若しくは配合したりして
も良く、さらには粘着性を付与するためにロジン、変性
ロジン、粘着性ポリマー、テルペン、変性テルペン、炭
化水素類、および塩素化炭化水素などを調合するように
しても良い。また、熱可塑性樹脂層54の膜厚は、尖頭
部52aの高さ程度に設定される。熱可塑性樹脂層54
は第二基板53に形成されている状態においては全面的
に硬化した状態である。ところが、転写に際して、図4
の(a)に示すように、レーザー光55が選択転写にかか
る素子に対応した熱可塑性樹脂層54の領域を軟化させ
るために照射される。すなわち光透過性の第二基板53
をレーザー光55が透過するように制御され、熱可塑性
樹脂層54はそのレーザー光55の照射された領域が選
択的に軟化する。このレーザー光55は例えば赤外波長
にかかるレーザー光であり、レーザー光55の照射部分
が局所的に加熱される。
【0038】このようにレーザー光55によって熱可塑
性樹脂層54を選択的に照射したところで、図4の
(b)に示すように、軟化した熱可塑性樹脂層54の領
域に対応した領域に選択的なエネルギービームの照射を
行って、レーザーアブレーションを起こさせて発光ダイ
オード52を第一基板51から剥離する。エネルギービ
ームとしては、エキシマレーザーやYAGレーザーなど
のレーザー光57が使用される。レーザー光57はその
コヒーレントな特性から、十分に照射径を絞ったサイズ
にすることができ、所要の走査によって必要な発光ダイ
オード57の裏面に選択的に照射させることができる。
選択対象位置の発光ダイオード52をレーザー光57に
て第一基板51の裏面から照射して発光ダイオード52
を第一基板51からレーザーアブレーションを利用して
剥離する。なお選択対象位置とは、図1のように順次移
行していくものであり、所要回数に繰り返しによって全
面に展開される。GaN系の発光ダイオード52はサフ
ァイヤとの界面でレーザーアブレーションを生じさせ金
属のGaと窒素に容易に分解することから、比較的簡単
に発光ダイオード52を剥離できる。なお、この際のレ
ーザー光57の照射径は選択にかかる発光ダイオード5
2の裏面を完全に照射する程度の径である。
【0039】第一基板51から剥離した発光ダイオード
52は、熱可塑性樹脂層54が既に軟化しているため
に、その熱可塑性樹脂層54に先ず尖頭部52aが接触
し、次いで熱可塑性樹脂層54が軟化しているままに尖
頭部52aの全斜面が該熱可塑性樹脂層54に接着す
る。最終的には、図4の(c)に示すように、発光ダイ
オード52の尖頭部52aの頂点部分が第二基板53に
当接するかその少し手前ぐらいのところまで行くよう
に、発光ダイオード52は熱可塑性樹脂層54に保持さ
れる。レーザー光55の照射を止めることで、照射され
て軟化していた熱可塑性樹脂層54は硬化し、その結
果、発光ダイオード52は第二基板53に所定の位置で
固着される。
【0040】上述の素子の選択転写方法においては、最
密状態で形成された発光ダイオード52が第二基板53
上に間引きによって離間して転写されることになる。こ
の時、熱可塑性樹脂層54がその塑性変形によって発光
ダイオード52の尖頭部52aに圧接して、確実に保持
される。また、レーザーなどの照射によって素子近傍に
局所的にエネルギーを与えて比較的に短時間での加熱処
理が施され、低コスト化を図ることができると共に、発
光ダイオード52の保持される位置も正確なため歩留ま
りの低下も防止できる。また、GaN系材料で形成され
る発光ダイオード52の第二基板53への転写には、G
aN系材料がサファイヤとの界面で金属のGaと窒素に
分解するレーザーアブレーションを利用して、比較的簡
単に剥離できる。
【0041】[発光素子の選択転写方法、その3]本例
は図4に示した発光素子の選択転写方法の変形例であ
り、図5に示すように、第二基板と透過して照射される
レーザー光のスポットが小さくされ、発光ダイオードの
n電極側を熱可塑性樹脂の外側に保持できる例である。
【0042】先ず、図5の(a)に示すように、第一基板
61の主面上には複数の発光ダイオード62がマトリク
ス状に形成されている。前述の発光素子の選択転写方法
と同様に、発光ダイオード62の大きさは数μm乃至約
100μm、好ましくは約10μm乃至30μm程度と
することができる。発光ダイオード62は図2に示した
ようにピラミッド型の結晶成長層から構成される略六角
錐形状の尖頭部62aを有している。発光ダイオード6
2は窒化物系半導体層であるGaN系の材料からなる。
第一基板61の構成材料としてはサファイヤ基板などの
ように発光ダイオード62に照射されるレーザ光の波長
の透過率の高い材料が用いられる。発光ダイオード62
にはp電極などまでは形成されているが最終的な配線は
未だなされておらず、素子間分離の溝が形成されてい
て、個々の発光ダイオード62は分離できる状態にあ
る。この溝の形成は例えば反応性イオンエッチングで行
う。このような第一基板61を第二基板63にほとんど
当接する程度の距離を空けて対峙させて選択的な転写を
行う。
【0043】転写に際して、図5の(a)に示すように、
第二基板63の第一基板61に対峙する面には接着剤層
である熱可塑性樹脂層64が予め形成されている。ここ
で第二基板63の例としては、ガラス基板、石英ガラス
基板、プラスチック基板などの光透過性基板を用いるこ
とができ、第二基板63上の熱可塑性樹脂層64の例と
しては、例えばポリスルホン(Polysulfone)、アラミ
ド、ポリカーボネート、熱可塑性ポリイミドなどが挙げ
られ、接着性を高めるために、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミドなどを用いたり若しくは配合したりして
も良く、さらには粘着性を付与するためにロジン、変性
ロジン、粘着性ポリマー、テルペン、変性テルペン、炭
化水素類、および塩素化炭化水素などを調合するように
しても良い。熱可塑性樹脂層64は第二基板63に形成
されている状態においては全面的に硬化した状態である
が、転写に際して、図5の(a)に示すように、レーザー
光65が選択転写にかかる素子に対応した熱可塑性樹脂
層64の領域を軟化させるために照射される。すなわち
光透過性の第二基板63をレーザー光65が透過するよ
うに制御され、熱可塑性樹脂層64はそのレーザー光6
5の照射された領域が選択的に軟化する。このレーザー
光65は例えば赤外波長にかかるレーザー光であり、レ
ーザー光65の照射部分が局所的に加熱される。特に、
本例においては、このレーザー光65の照射されるスポ
ット径が、発光ダイオード62の略六角錐形状の尖頭部
62aの基端部よりも小さいサイズとされる。このため
熱可塑性樹脂層64の軟化した領域64yは尖頭部62
aの基端部よりも小さい径となり、その周囲は硬化した
ままに維持される。
【0044】このようにレーザー光65によって熱可塑
性樹脂層64を選択的に且つそのビーム径も小さく照射
したところで、図5の(b)に示すように、軟化した熱
可塑性樹脂層64の領域64yに対応した領域に選択的
なエネルギービームの照射を行って、レーザーアブレー
ションを起こさせて発光ダイオード62を第一基板61
から剥離する。このレーザーアブレーションは前述の図
3や図4に示した工程と同様である。すなわちGaN系
の発光ダイオード62はサファイヤとの界面でレーザー
アブレーションを生じさせ金属のGaと窒素に容易に分
解することから、比較的簡単に発光ダイオード62を剥
離できる。なお、この際のレーザー光67の照射径は選
択にかかる発光ダイオード62の裏面を完全に照射する
程度の径である。
【0045】第一基板61から剥離した発光ダイオード
62は、熱可塑性樹脂層64が既に軟化しているため
に、その熱可塑性樹脂層64に先ず尖頭部62aが接触
し、次いで熱可塑性樹脂層64が軟化しているままに尖
頭部62aの斜面が該熱可塑性樹脂層64に接着してい
く。ここで本例においては、熱可塑性樹脂層64の軟化
した領域64yは尖頭部62aの基端部よりも小さい径
であることから、尖頭部62aの斜面の途中が熱可塑性
樹脂層64の小径の領域64yの周囲の硬化した部分で
止まり、従って図5の(c)に示すように、発光ダイオ
ード62の下地成長層の部分は熱可塑性樹脂層64の外
に置かれて、発光ダイオード62は熱可塑性樹脂層64
に保持されることになる。このように発光ダイオード6
2の裏面62bが熱可塑性樹脂層64に埋没せずに確実
に保持されるため、後の工程におけるn電極への配線は
技術的に容易な工程となる。
【0046】上述の素子の選択転写方法においては、最
密状態で形成された発光ダイオード62が第二基板63
上に間引きによって離間して転写されることになる。こ
の時、熱可塑性樹脂層64がその塑性変形によって発光
ダイオード62の尖頭部62aに圧接して、確実に保持
される。また、レーザーなどの照射によって素子近傍に
局所的にエネルギーを与えて比較的に短時間での加熱処
理が施され、低コスト化を図ることができると共に、発
光ダイオード62の保持される位置も正確なため歩留ま
りの低下も防止できる。また、GaN系材料で形成され
る発光ダイオード62の第二基板63への転写には、G
aN系材料がサファイヤとの界面で金属のGaと窒素に
分解するレーザーアブレーションを利用して、比較的簡
単に剥離できる。さらに、レーザー光65の照射径を小
さくすることで、発光ダイオード62の裏面62bが熱
可塑性樹脂層64に埋没せずに確実に保持されるため、
配線等を容易に進めることができる。
【0047】[画像表示装置の製造方法]上述のような素
子の選択転写を繰り返すことで、画像表示装置の画面全
体に亘って素子を精密に配置させることが可能となる。
すなわち、上述のような素子の選択転写を繰り返すこと
で、マトリクス状に配列される各画素を発光波長の異な
る発光素子を隣接させた構成にすることができ、高解像
度でしかも拡大選択転写を利用してコストの削減が可能
な画像表示装置を製造できる。
【0048】図6は最終的な画像表示装置に近い構造を
示す工程図となっていて、配線層の形成を行ったところ
の装置断面である。RGBの3色の発光ダイオード7
9、81、82は前述の第二基板43、53,63から
さらにもう一段離間して転写されており、第三基板80
上に配列されて絶縁層74を塗布した後、配線を施した
ところを示している。赤色発光ダイオード81は六角錐
のGaN層を有しない構造とされ、他の青色発光ダイオ
ード79、緑色発光ダイオード82とその形状が異なっ
ている。絶縁層74に開口部85、86、87、88、
89、90を形成し、発光ダイオード79、81、82
のアノード、カソードの電極パッドと第三基板80の配
線用の電極層77を接続する配線83、84、91を形
成した構造となっている。
【0049】このときに形成する開口部すなわちビアホ
ールは発光ダイオード79、81、82の電極パッド7
6、75の面積を大きくしているのでビアホール形状は
大きく、ビアホールの位置精度も各発光ダイオードに直
接形成するビアホールに比べて粗い精度で形成できる。
このときのビアホールは約60μm角の電極パッド7
6、75に対し、約φ20μmのものを形成できる。電
極層77の下部には黒クロム層78が形成されシャドウ
マスクとしても機能する。また、ビアホールの深さは配
線基板と接続するもの、アノード電極と接続するもの、
カソード電極と接続するものの3種類の深さがあるので
レーザのパルス数で制御し、最適な深さを開口する。そ
の後、保護層を配線上に形成し、画像表示装置のパネル
は完成する。この後、パネル端部の配線からドライバー
ICを接続して駆動パネルを製作して画像表示装置が完
成する。
【0050】[薄膜トランジスタ素子の選択転写方法、
その1]次に、図7の(a)乃至(d)を参照しながら、
薄膜トランジスタ素子の選択転写方法について説明す
る。薄膜トランジスタ素子は選択転写によって基板上に
配列させることで液晶表示装置として用いることが可能
である。
【0051】先ず、図7の(a)に示すように、第一基板
101の主面上には複数の薄膜トランジスタ素子102
がマトリクス状に形成されている。薄膜トランジスタ素
子102はSOI構造を有し、多結晶シリコン若しくは
再結晶化されたシリコンからなる薄膜シリコン層にチャ
ネル領域が形成される電界効果型トランジスタである。
第一基板101の構成材料としてはガラス基板などのよ
うに薄膜トランジスタ素子102に照射されるレーザ光
の波長の透過率の高い材料が用いられる。薄膜トランジ
スタ素子102には最終的な配線は未だなされておら
ず、素子間分離の溝が形成されていて、個々の薄膜トラ
ンジスタ素子102は分離できる状態にある。この溝の
形成は例えば反応性イオンエッチングで行う。このよう
な第一基板101を第二基板103にほとんど当接する
程度の距離を空けて対峙させて選択的な転写を行う。な
お、各薄膜トランジスタ素子102の第一基板101の
主面側には、レーザー照射によってアブレーションを生
ずる非晶質シリコン膜や窒化膜などの剥離膜が形成され
る。
【0052】転写に際して、図7の(a)に示すように、
第二基板103の第一基板101に対峙する面には接着
剤層である熱可塑性樹脂層104が予め形成されてい
る。ここで第二基板103の例としては、ガラス基板、
石英ガラス基板、プラスチック基板などを用いることが
でき、第二基板103上の熱可塑性樹脂層104の例と
しては、例えばポリスルホン(Polysulfone)、アラミ
ド、ポリカーボネート、熱可塑性ポリイミドなどが挙げ
られ、接着性を高めるために、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミドなどを用いたり若しくは配合したりして
も良く、さらには粘着性を付与するためにロジン、変性
ロジン、粘着性ポリマー、テルペン、変性テルペン、炭
化水素類、および塩素化炭化水素などを調合するように
しても良い。また、熱可塑性樹脂層104は未硬化であ
っても良く逆に硬化していても良いが、薄膜トランジス
タ素子102の表面部が接した際に、その表面部を塑性
変形によって保持する程度の硬さを有していることが好
ましい。
【0053】続いて、選択的なエネルギービームの照射
を行って、前述の剥離膜にレーザーアブレーションを起
こさせて薄膜トランジスタ素子102を第一基板101
から剥離する。このときのエネルギービームとしては、
エキシマレーザーやYAGレーザーなどのレーザー光1
05が使用される。レーザー光105はそのコヒーレン
トな特性から、十分に照射径を絞ったサイズにすること
ができ、所要の走査によって必要な薄膜トランジスタ素
子102の裏面に選択的に照射させることができる。選
択対象位置の薄膜トランジスタ素子102をレーザー光
105にて第一基板101の裏面から照射して薄膜トラ
ンジスタ素子102を第一基板101からレーザーアブ
レーションを利用して剥離する。なお選択対象位置と
は、図1のように順次移行していくものであり、所要回
数に繰り返しによって全面に展開される。本例では、薄
膜トランジスタ素子102は第1基板101との界面の
剥離膜によってレーザーアブレーションが発生し、比較
的簡単に剥離できる。なお、この際のレーザー光105
の照射径は選択にかかる薄膜トランジスタ素子102の
裏面を完全に照射する程度の径である。
【0054】このレーザーアブレーションを利用した剥
離によって、選択照射にかかる薄膜トランジスタ素子1
02はその裏面と第一基板101の界面で分離し、図7
の(b)に示すように反対側の熱可塑性樹脂層104の
表面に薄膜トランジスタ素子102の表面部が一部埋没
するようにして転写される。選択的なレーザー照射がな
されなかった薄膜トランジスタ素子102は、そのまま
第一基板101上に残り、以降の選択転写時に転写され
る。なお、図7の(b)では2ピッチ分だけ離間した薄
膜トランジスタ素子102だけが選択的に転写されてい
るが、必ずしも間引きされる間隔は2ピッチ分でなくと
も良い。このような選択的な転写によっては薄膜トラン
ジスタ素子102第一基板101上に配列されている時
よりも離間して第二基板103上に配列される。
【0055】次に、選択的な薄膜トランジスタ素子10
2の第一基板101から第二基板103への転写を行っ
たところで、図7の(c)に示すように、熱可塑性樹脂
層104を更に塑性変形させて各薄膜トランジスタ素子
102を十分に圧着する。この圧着は、第二基板103
の熱可塑性樹脂層104の側から、加圧板106を加圧
することで行われる。この時同時に、熱可塑性樹脂層1
04を軟化させて薄膜トランジスタ素子102との接触
面積を拡大させるため、熱可塑性樹脂層104を加熱す
る。この加熱温度は熱可塑性樹脂層104の軟化温度程
度となるに設定される。熱可塑性樹脂層104の加熱
は、加圧板106にパルスヒート制御装置などの加熱手
段を配設することで行っても良く、第二基板103を透
過するような赤外線照射などによって行っても良い。加
圧板106の表面には離型部材107が形成され、軟化
した熱可塑性樹脂層104と加圧板106が接着するよ
うな問題を未然に防止する。この離型部材107は平坦
なテフロンコート層であり、加圧板106はモリブデン
やチタンなどの材料によって構成することができる。
【0056】加圧板106を第二基板103から離す
と、図7の(d)に示すように、テフロンコートされた
離型部材107の表面で各薄膜トランジスタ素子が熱可
塑性樹脂層104と共に分離される。加圧及び加熱され
た熱可塑性樹脂層104と薄膜トランジスタ素子102
は、平坦な離型部材107の面を反映してほぼ平坦な面
を構成する。前述のように、熱可塑性樹脂層104の膜
厚は素子の高さ程度であるため、加圧板106の側には
溶融した熱可塑性樹脂層104が回り込むことはなく、
薄膜トランジスタ素子102の平坦な裏面102bが現
れる。当該転写工程に続く配線工程では、薄膜トランジ
スタ素子102の現れた平坦な裏面102bに対して配
線を形成することもでき、裏面102bは加圧及び加熱
された熱可塑性樹脂層104の表面と同一面であること
から、その配線層の形成やパターニングは容易なものと
なる。加圧板106は、熱可塑性樹脂層104が冷却し
て硬化してから離される。
【0057】上述の素子の選択転写方法においては、最
密状態で形成された薄膜トランジスタ素子102が第二
基板103上に間引きによって離間して転写されること
になる。この時、熱可塑性樹脂層104がその塑性変形
によって薄膜トランジスタ素子102の表面部に圧接し
て、確実に保持される。また、レーザーなどの照射によ
って素子近傍に局所的にエネルギーを与えて比較的に短
時間での加熱処理が施され、低コスト化を図ることがで
きると共に保持される位置も正確なため歩留まりの低下
も防止できる。また、薄膜トランジスタ素子102の第
二基板103への転写には、レーザーアブレーションを
利用して、比較的簡単に剥離できる。
【0058】上述の素子の転写方法においては、素子と
して薄膜トランジスタ素子の例について説明したが、本
発明の素子の転写方法に使用される素子として、他の液
晶制御用素子、発光素子、光電変換素子、圧電素子、薄
膜トランジスタ素子、薄膜ダイオード素子、抵抗素子、
スイッチング素子、微小磁気素子、微小光学素子から選
ばれた素子若しくはその部分であっても良い。
【0059】[薄膜トランジスタ素子の選択転写方法、
その2]図7の選択転写方法では、加圧板106が使用
され熱可塑性樹脂層104の加熱と加圧が行われたが、
本例は加圧板を使用せずに第二基板の裏面からレーザー
を照射する例である。
【0060】先ず、図8の(a)に示すように、第一基板
111の主面上には複数の薄膜トランジスタ素子112
がマトリクス状に形成されている。薄膜トランジスタ素
子112はSOI構造を有し、多結晶シリコン若しくは
再結晶化されたシリコンからなる薄膜シリコン層にチャ
ネル領域が形成される電界効果型トランジスタである。
第一基板111の構成材料としてはガラス基板などのよ
うに薄膜トランジスタ素子112に照射されるレーザ光
の波長の透過率の高い材料が用いられる。薄膜トランジ
スタ素子112には最終的な配線は未だなされておら
ず、素子間分離の溝が形成されていて、個々の薄膜トラ
ンジスタ素子112は分離できる状態にある。この溝の
形成は例えば反応性イオンエッチングで行う。このよう
な第一基板111を第二基板113にほとんど当接する
程度の距離を空けて対峙させて選択的な転写を行う。な
お、各薄膜トランジスタ素子112の第一基板111の
主面側には、レーザー照射によってアブレーションを生
ずる非晶質シリコン膜や窒化膜などの剥離膜が形成され
る。
【0061】転写に際して、図8の(a)に示すように、
第二基板113の第一基板111に対峙する面には接着
剤層である熱可塑性樹脂層114が予め形成されてい
る。ここで第二基板113の例としては、前述に第二基
板103と同様の材料により構成できる。熱可塑性樹脂
層114は第二基板113に形成されている状態におい
ては全面的に硬化した状態である。ところが、転写に際
して、図8の(a)に示すように、レーザー光115が選
択転写にかかる素子に対応した熱可塑性樹脂層114の
領域を軟化させるために照射される。すなわち光透過性
の第二基板113をレーザー光115が透過するように
制御され、熱可塑性樹脂層114はそのレーザー光11
5の照射された領域が選択的に軟化する。このレーザー
光115は例えば赤外波長にかかるレーザー光であり、
レーザー光115の照射部分が局所的に加熱される。
【0062】このようにレーザー光115によって熱可
塑性樹脂層114を選択的に照射したところで、図8の
(b)に示すように、軟化した熱可塑性樹脂層114の
領域に対応した領域に選択的なエネルギービームの照射
を行って、レーザーアブレーションを起こさせて薄膜ト
ランジスタ素子112を第一基板111から剥離する。
エネルギービームとしては、エキシマレーザーやYAG
レーザーなどのレーザー光117が使用される。レーザ
ー光117はそのコヒーレントな特性から、十分に照射
径を絞ったサイズにすることができ、所要の走査によっ
て必要な薄膜トランジスタ素子117の裏面に選択的に
照射させることができる。選択対象位置の薄膜トランジ
スタ素子112をレーザー光117にて第一基板111
の裏面から照射して薄膜トランジスタ素子112を第一
基板111からレーザーアブレーションを利用して剥離
する。なお選択対象位置とは、図1のように順次移行し
ていくものであり、所要回数に繰り返しによって全面に
展開される。薄膜トランジスタ素子112は界面でレー
ザーアブレーションを生じ、比較的簡単に薄膜トランジ
スタ素子112を剥離できる。なお、この際のレーザー
光117の照射径は選択にかかる薄膜トランジスタ素子
112の裏面を完全に照射する程度の径である。
【0063】第一基板111から剥離した薄膜トランジ
スタ素子112は、熱可塑性樹脂層114が既に軟化し
ているために、その熱可塑性樹脂層114に先ず表面部
が接触し、次いで熱可塑性樹脂層114が軟化している
ままに側面部が該熱可塑性樹脂層114に接着する。最
終的には、図8の(c)に示すように、薄膜トランジス
タ素子112が第二基板113に当接するかその少し手
前ぐらいのところまで行くように、薄膜トランジスタ素
子112は熱可塑性樹脂層114に保持される。レーザ
ー光115の照射を止めることで、照射されて軟化して
いた熱可塑性樹脂層114は硬化し、その結果、薄膜ト
ランジスタ素子112は第二基板113に所定の位置で
固着される。
【0064】上述の素子の選択転写方法においては、最
密状態で形成された薄膜トランジスタ素子112が第二
基板113上に間引きによって離間して転写されること
になる。この時、熱可塑性樹脂層114がその塑性変形
によって薄膜トランジスタ素子112の表面に圧接し
て、確実に保持される。また、レーザーなどの照射によ
って素子近傍に局所的にエネルギーを与えて比較的に短
時間での加熱処理が施され、低コスト化を図ることがで
きると共に、薄膜トランジスタ素子112の保持される
位置も正確なため歩留まりの低下も防止できる。また、
薄膜トランジスタ素子112の第二基板113への転写
には、レーザーアブレーションを利用して比較的簡単に
剥離できる。
【0065】[薄膜トランジスタ素子の選択転写方法、
その3]本例は図8に示した薄膜トランジスタ素子の選
択転写方法の変形例であり、図9に示すように、第二基
板と透過して照射されるレーザー光のスポットが小さく
され、樹脂層の弾性によって薄膜トランジスタ素子が把
持される例である。
【0066】先ず、図9の(a)に示すように、第一基板
121の主面上には複数の薄膜トランジスタ素子122
がマトリクス状に形成されている。薄膜トランジスタ素
子122はSOI構造を有し、多結晶シリコン若しくは
再結晶化されたシリコンからなる薄膜シリコン層にチャ
ネル領域が形成される電界効果型トランジスタである。
第一基板121の構成材料としてはガラス基板などのよ
うに薄膜トランジスタ素子122に照射されるレーザ光
の波長の透過率の高い材料が用いられる。薄膜トランジ
スタ素子122には最終的な配線は未だなされておら
ず、素子間分離の溝が形成されていて、個々の薄膜トラ
ンジスタ素子122は分離できる状態にある。この溝の
形成は例えば反応性イオンエッチングで行う。このよう
な第一基板121を第二基板123にほとんど当接する
程度の距離を空けて対峙させて選択的な転写を行う。な
お、各薄膜トランジスタ素子122の第一基板121の
主面側には、レーザー照射によってアブレーションを生
ずる非晶質シリコン膜や窒化膜などの剥離膜が形成され
る。
【0067】転写に際して、図9の(a)に示すように、
第二基板123の第一基板121に対峙する面には接着
剤層である熱可塑性樹脂層124が予め形成されてい
る。ここで第二基板123の例としては、ガラス基板、
石英ガラス基板、プラスチック基板などの光透過性基板
を用いることができ、第二基板123上の熱可塑性樹脂
層124の例としては、例えばポリスルホン(Polysulfo
ne)、アラミド、ポリカーボネート、熱可塑性ポリイミ
ドなどが挙げられ、接着性を高めるために、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリアミドなどを用いたり若しくは配
合したりしても良く、さらには粘着性を付与するために
ロジン、変性ロジン、粘着性ポリマー、テルペン、変性
テルペン、炭化水素類、および塩素化炭化水素などを調
合するようにしても良い。熱可塑性樹脂層124は第二
基板123に形成されている状態においては全面的に硬
化した状態であるが、転写に際して、図9の(a)に示す
ように、レーザー光125が選択転写にかかる素子に対
応した熱可塑性樹脂層124の領域を軟化させるために
照射される。すなわち光透過性の第二基板123をレー
ザー光125が透過するように制御され、熱可塑性樹脂
層124はそのレーザー光125の照射された領域が選
択的に軟化する。このレーザー光125は例えば赤外波
長にかかるレーザー光であり、レーザー光125の照射
部分が局所的に加熱される。特に、本例においては、こ
のレーザー光125の照射されるスポット径が、薄膜ト
ランジスタ素子122の素子サイズよりも小さいサイズ
とされる。このため熱可塑性樹脂層124の軟化した領
域124yは薄膜トランジスタ素子122の素子サイズ
よりも小さい径となり、その周囲は硬化したままに維持
される。
【0068】このようにレーザー光125によって熱可
塑性樹脂層124を選択的に且つそのビーム径も小さく
照射したところで、図9の(b)に示すように、軟化し
た熱可塑性樹脂層124の領域124yに対応した領域
に選択的なエネルギービームの照射を行って、レーザー
アブレーションを起こさせて薄膜トランジスタ素子12
2を第一基板121から剥離する。このレーザーアブレ
ーションは前述の図7や図8に示した工程と同様であ
る。すなわち薄膜トランジスタ素子122は第一基板1
21との界面でレーザーアブレーションを生じさせ比較
的簡単に薄膜トランジスタ素子122を剥離できる。な
お、この際のレーザー光127の照射径は選択にかかる
薄膜トランジスタ素子122の裏面を完全に照射する程
度の径である。
【0069】第一基板121から剥離した薄膜トランジ
スタ素子122は、熱可塑性樹脂層124が既に軟化し
ているために、その熱可塑性樹脂層124に先ず表面部
が接触し、次いで熱可塑性樹脂層124が軟化している
ままに該熱可塑性樹脂層124に接着していく。ここで
本例においては、熱可塑性樹脂層124の軟化した領域
124yは薄膜トランジスタ素子122の素子サイズよ
りも小さい径であることから、薄膜トランジスタ素子1
22の側面が熱可塑性樹脂層124の小径の領域124
yの周囲の硬化した部分で止まり、従って図9の(c)
に示すように、薄膜トランジスタ素子122の絶縁領域
部分は熱可塑性樹脂層124の外に置かれて、薄膜トラ
ンジスタ素子122自体は熱可塑性樹脂層124に保持
されることになる。このように薄膜トランジスタ素子1
22の裏面122bが熱可塑性樹脂層124に埋没せず
に確実に保持されるため、後の工程における配線は技術
的に容易な工程となる。
【0070】上述の薄膜トランジスタ素子の選択転写方
法においては、最密状態で形成された薄膜トランジスタ
素子122が第二基板123上に間引きによって離間し
て転写されることになる。この時、熱可塑性樹脂層12
4がその塑性変形によって薄膜トランジスタ素子122
の表面部に圧接して、確実に保持される。また、レーザ
ーなどの照射によって素子近傍に局所的にエネルギーを
与えて比較的に短時間での加熱処理が施され、低コスト
化を図ることができると共に、薄膜トランジスタ素子1
22の保持される位置も正確なため歩留まりの低下も防
止できる。また、薄膜トランジスタ素子122の第二基
板123への転写には、レーザーアブレーションを利用
して比較的簡単に剥離できる。さらに、レーザー光12
5の照射径を小さくすることで、薄膜トランジスタ素子
122の裏面122bが熱可塑性樹脂層124に埋没せ
ずに確実に保持されるため、配線等を容易に進めること
ができる。
【0071】[液晶表示装置の製造方法の例]上述のよ
うな素子の選択転写を繰り返すことで、液晶表示装置の
画面全体に亘って素子を精密に配置させることが可能と
なる。すなわち、上述のような薄膜トランジスタ素子の
選択転写を繰り返すことで、マトリクス状に配列される
各画素を各画素ごとに薄膜トランジスタ素子が配された
構成にすることができ、高解像度でしかも拡大選択転写
を利用してコストの削減が可能な液晶表示装置を製造で
きる。
【0072】図10は最終的な液晶表示装置に近い構造
を示す工程図となっていて、配線層の形成を行ったとこ
ろの装置断面である。各薄膜トランジスタ素子132を
画素ピッチに合わせて第二基板138上に転写した後、
図10に示すように、層間絶縁膜140が各薄膜トラン
ジスタ素子132上に形成され、その層間絶縁膜140
に所要の窓部や配線部を形成した後、透明なITOなど
によって構成される画素電極141が各画素ごとに形成
され、その上に配向膜142が形成される。これと平行
して、透明対向基板146上にITO膜などによる共通
電極145が形成され、その上に配向膜144が形成さ
れる。最後に、所要の空隙を持って第二基板138上と
透明対向基板146上を対向させ、第二基板138上と
透明対向基板146の間に液晶143を注入して液晶表
示装置を完成する。これにより、当初高密度に製造され
た薄膜トランジスタ素子が最終的な基板上では離間して
配置される拡大選択転写を利用し、大幅なコストの削減
が可能な液晶表示装置を製造できる。なお、本実施例に
おいては、液晶表示装置において転写される素子を薄膜
トランジスタ素子としているが、転写される素子や素子
の部分は駆動用のトランジスタ素子や、電極の一部、画
素電極などの他の素子や素子の部分であっても良い。
【0073】
【発明の効果】上述の本発明の素子の選択転写方法及び
画像表示装置の製造方法によれば、最密状態で形成され
た素子が第二基板上に離間して転写されることになり、
最終製品としての画像表示装置の製造コストを下げるこ
とが可能となり、熱可塑性樹脂層がその塑性変形によっ
て発光ダイオードの尖頭部等に圧接して、素子を確実に
保持することができる。従って、選択転写に際して素子
が保持される位置が正確に保持されるため、歩留まりを
向上させることができる。
【0074】また、レーザーなどの照射によって素子近
傍に局所的にエネルギーを与えて比較的に短時間での加
熱処理が施され、低コスト化を図ることができる。ま
た、GaN系材料で形成される発光ダイオードの第二基
板への転写には、GaN系材料がサファイヤとの界面で
金属のGaと窒素に分解するレーザーアブレーションを
利用して、比較的簡単な剥離が実現され、更なる画像表
示装置の製造コスト削減に寄与できる。更にレーザービ
ームの照射径を調整することで、n電極側を熱可塑性樹
脂層に埋没させないように制御することもできる。
【0075】上述の本発明の素子の選択転写方法及び画
像表示装置の製造方法によれば、最密状態で形成された
素子として、液晶表示装置に用いられる薄膜トランジス
タ素子が第二基板上に離間して転写されることになり、
最終製品としての画像表示装置の製造コストを下げるこ
とが可能となる。また、選択転写に際して薄膜トランジ
スタ素子が保持される位置が正確に保持されるため、歩
留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の間引き転写による素子の選択転写方法
を示す模式図である。
【図2】本発明の実施形態の素子の選択転写方法に用い
られる発光素子の例を示す図であって、(a)断面図と
(b)平面図である。
【図3】本発明の実施形態の発光素子の選択転写方法
(その1)を示す工程断面図であって、(a)はレーザー
光の照射工程、(b)は熱可塑性樹脂層による発光ダイ
オードの保持工程、(c)は加圧板による加圧加熱工
程、(d)は加圧板の分離工程をそれぞれ示す。
【図4】本発明の実施形態の発光素子の選択転写方法
(その2)を示す工程断面図であって、(a)は熱可塑性
樹脂層の軟化工程、(b)はレーザー光の照射による発
光ダイオードの剥離工程、(c)は熱可塑性樹脂層によ
る発光ダイオードの保持工程をそれぞれ示す。
【図5】本発明の実施形態の発光素子の選択転写方法
(その3)を示す工程断面図であって、(a)は径小のレ
ーザー光による熱可塑性樹脂層の軟化工程、(b)はレ
ーザー光の照射による発光ダイオードの剥離工程、
(c)は熱可塑性樹脂層による発光ダイオードの保持工
程をそれぞれ示す。
【図6】本発明の実施形態の画像表示装置の製造方法に
おける配線形成工程を示す工程断面図である。
【図7】本発明の実施形態の薄膜トランジスタ素子の選
択転写方法(その1)を示す工程断面図であって、(a)
はレーザー光の照射工程、(b)は熱可塑性樹脂層によ
る薄膜トランジスタ素子の保持工程、(c)は加圧板に
よる加圧加熱工程、(d)は加圧板の分離工程をそれぞ
れ示す。
【図8】本発明の実施形態の薄膜トランジスタ素子の選
択転写方法(その2)を示す工程断面図であって、(a)
は熱可塑性樹脂層の軟化工程、(b)はレーザー光の照
射による薄膜トランジスタ素子の剥離工程、(c)は熱
可塑性樹脂層による薄膜トランジスタ素子の保持工程を
それぞれ示す。
【図9】本発明の実施形態の薄膜トランジスタ素子の選
択転写方法(その3)を示す工程断面図であって、(a)
は径小のレーザー光による熱可塑性樹脂層の軟化工程、
(b)はレーザー光の照射による薄膜トランジスタ素子
の剥離工程、(c)は熱可塑性樹脂層による薄膜トラン
ジスタ素子の保持工程をそれぞれ示す。
【図10】本発明の実施形態の液晶表示装置の製造方法
における組み立て工程を示す工程断面図である。
【符号の説明】
10、41、51、61、101、111,121 第
一基板 11、43、53、63 103、113、123 第
二基板 12 素子 42、52、62、79、81、82 発光ダイオード 102、112、122 薄膜トランジスタ素子 44、54、64、104,114,124 熱可塑性
樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 33/00 (72)発明者 大畑 豊治 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 土居 正人 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H092 JA24 KA05 MA01 MA18 NA27 NA29 PA01 PA13 5F041 AA41 CA40 DA14 DA20 FF11 5F110 AA30 BB01 DD01 DD02 DD03 DD12 GG02 GG13 NN62 NN65 NN72 QQ16 QQ30 5G435 AA17 BB04 BB05 BB12 EE33 KK05

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一基板上の複数の素子から一部の素子
    を選択的に第二基板上に転写する素子の選択転写方法に
    おいて、前記第一基板上に複数の素子を形成する工程
    と、塑性変形によって素子を保持可能な素子保持層を前
    記第二基板の表面に形成する工程と、前記複数の素子の
    内の一部の素子を選択的に前記第一基板から剥離する工
    程と、前記素子保持層に前記剥離された素子を選択的に
    保持させることで前記第二基板に前記素子を選択的に転
    写する工程とを有することを特徴とする素子の選択転写
    方法。
  2. 【請求項2】 前記素子保持層は熱可塑性樹脂層により
    形成されることを特徴とする請求項1記載の素子の選択
    転写方法。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂層はエネルギービーム
    の照射によって加熱されることを特徴とする請求項2記
    載の素子の選択転写方法。
  4. 【請求項4】 前記エネルギービームはレーザービーム
    であることを特徴とする請求項3記載の素子の選択転写
    方法。
  5. 【請求項5】 前記エネルギービームの照射範囲は転写
    される素子の径よりも小さい範囲であることを特徴とす
    る請求項3記載の素子の選択転写方法。
  6. 【請求項6】 前記第二基板は光透過性の基板であり、
    前記熱可塑性樹脂層は前記第二基板を透過したエネルギ
    ービームの照射によって加熱されることを特徴とする請
    求項3記載の素子の選択転写方法。
  7. 【請求項7】 前記素子保持層に前記素子を選択的に保
    持させた後、前記素子の裏面側から加圧板によって各素
    子を前記第二基板に対して押圧することを特徴とする請
    求項1記載の素子の選択転写方法。
  8. 【請求項8】 前記加圧板の表面には離型部材が形成さ
    れていることを特徴とする請求項7記載の素子の選択転
    写方法。
  9. 【請求項9】 前記素子は発光素子、液晶制御素子、光
    電変換素子、圧電素子、薄膜トランジスタ素子、薄膜ダ
    イオード素子、抵抗素子、スイッチング素子、微小磁気
    素子、微小光学素子から選ばれた素子若しくはその部分
    であることを特徴とする請求項1記載の素子の選択転写
    方法。
  10. 【請求項10】前記素子は尖頭部を有する半導体発光素
    子であり、前記尖頭部から前記素子保持層に圧着される
    ことを特徴とする請求項1記載の素子の選択転写方法。
  11. 【請求項11】前記素子は尖頭部を有する半導体発光素
    子であり、前記半導体発光素子の前記尖頭部が形成され
    た側の裏面は略平坦面とされることを特徴とする請求項
    1記載の素子の選択転写方法。
  12. 【請求項12】前記素子は窒化物半導体系素子であり、
    前記第一基板は光透過性の基板であり、前記素子の前記
    第一基板からの剥離は前記第一基板を透過したエネルギ
    ービームの照射によるアブレーションを利用することを
    特徴とする請求項1記載の素子の選択転写方法。
  13. 【請求項13】 第一基板上にそれぞれ尖頭部を有する
    複数の素子を形成する工程と、該素子の尖頭部を保持可
    能な素子保持層を第二基板の表面に形成する工程と、前
    記複数の素子の内の一部の素子を選択的に前記第一基板
    から剥離する工程と、前記素子保持層に前記剥離された
    素子をそれぞれ尖頭部側から選択的に保持させることで
    前記第二基板に前記素子を選択的に転写する工程とを有
    することを特徴とする素子の選択転写方法。
  14. 【請求項14】 前記素子保持層は熱可塑性樹脂層によ
    り形成されることを特徴とする請求項13記載の素子の
    選択転写方法。
  15. 【請求項15】 前記熱可塑性樹脂層はエネルギービー
    ムの照射によって加熱されることを特徴とする請求項1
    4記載の素子の選択転写方法。
  16. 【請求項16】 前記エネルギービームはレーザービー
    ムであることを特徴とする請求項15記載の素子の選択
    転写方法。
  17. 【請求項17】 前記エネルギービームの照射範囲は転
    写される素子の径よりも小さい範囲であることを特徴と
    する請求項15記載の素子の選択転写方法。
  18. 【請求項18】 前記第二基板は光透過性の基板であ
    り、前記熱可塑性樹脂層は前記第二基板を透過したエネ
    ルギービームの照射によって加熱されることを特徴とす
    る請求項15記載の素子の選択転写方法。
  19. 【請求項19】 前記素子保持層に前記素子を選択的に
    保持させた後、前記素子の裏面側から加圧板によって各
    素子を前記第二基板に対して押圧することを特徴とする
    請求項1記載の素子の選択転写方法。
  20. 【請求項20】 前記加圧板の表面には離型部材が形成
    されていることを特徴とする請求項19記載の素子の選
    択転写方法。
  21. 【請求項21】 前記素子は半導体発光素子であること
    を特徴とする請求項13記載の素子の選択転写方法。
  22. 【請求項22】 前記素子は半導体発光素子であり、前
    記半導体発光素子の前記尖頭部が形成された側の裏面は
    略平坦面とされることを特徴とする請求項13記載の素
    子の選択転写方法。
  23. 【請求項23】 前記素子は窒化物半導体系素子であ
    り、前記第一基板は光透過性の基板であり、前記素子の
    前記第一基板からの剥離は前記第一基板を透過したエネ
    ルギービームの照射によるアブレーションを利用するこ
    とを特徴とする請求項13記載の素子の選択転写方法。
  24. 【請求項24】 第一基板上の複数の発光素子から一部
    の発光素子を選択的に第二基板上に転写して画像表示装
    置を製造する画像表示装置の製造方法において、前記第
    一基板上に複数の発光素子を形成する工程と、塑性変形
    によって発光素子を保持可能な素子保持層を前記第二基
    板の表面に形成する工程と、前記複数の発光素子の内の
    一部の発光素子を選択的に前記第一基板から剥離する工
    程と、前記素子保持層に前記剥離された発光素子を選択
    的に保持させることで前記第二基板に前記発光素子を選
    択的に転写する工程とを繰り返し、マトリクス状に配列
    される各画素を発光波長の異なる発光素子を隣接させて
    構成することを特徴とする画像表示装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 第一基板上の複数の薄膜トランジスタ
    素子から一部の薄膜トランジスタ素子を選択的に第二基
    板上に転写して液晶表示装置を製造する液晶表示装置の
    製造方法において、前記第一基板上に複数の薄膜トラン
    ジスタ素子を形成する工程と、塑性変形によって薄膜ト
    ランジスタ素子を保持可能な素子保持層を前記第二基板
    の表面に形成する工程と、前記複数の薄膜トランジスタ
    素子の内の一部の薄膜トランジスタ素子を選択的に前記
    第一基板から剥離する工程と、前記素子保持層に前記剥
    離された薄膜トランジスタ素子を選択的に保持させるこ
    とで前記第二基板に前記薄膜トランジスタ素子を選択的
    に転写する工程とを繰り返し、マトリクス状に配列され
    る各画素を制御する薄膜トランジスタ素子を各画素ごと
    に形成することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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