JP2011146597A - 発光素子および表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写技術を用いた場合であっても、光取り出し効率の低下を抑制することの可能な発光素子およびそれを備えた表示装置を提供する。
【解決手段】電極22に接するn型コンタクト層27において、少なくとも電極21との対向領域に開口27Aが設けられている。n型コンタクト層27よりも外側(光射出側)には、開口27Aと連通する複数の開口28Aを有する樹脂ブロック層28が設けられている。各開口28Aの深さ、すなわち、樹脂ブロック層28の厚さは、n型コンタクト層27の厚さ(例えば、数十nm)よりも厚くなっている。
【選択図】図4

Description

本発明は、光射出面に電極を有しない発光素子およびそれを画素ごとに備えた表示装置に関する。
近年、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)は、液晶表示装置のバックライトや、LED表示装置の表示パネル、照明器具など、様々な機器に用いられるようになってきている。それに伴い、LEDの低コスト化が強く求められるようになってきている。LEDのコストを下げるためには、例えば、生産性の向上や、安価な材料の選択などが必要となる。
例えば、生産性を向上させるために、チップサイズを小さくして、1枚のウェハから数多くのLEDを取ることが一般的に行われている。近年では、チップサイズが例えば20μmと極めて小さくなってきており、LEDチップ単体でのハンドリングが難しくなってきている。そのため、マウンタを用いて個々のLEDチップを回路基板に実装することが現実的ではなくなってきている。
そこで、従来から、マウンタによる実装の代わりに、例えば、以下に説明する拡大転写が行われている(特許文献1参照)。まず、表面に接着層の設けられた支持ウェハを用意する。次に、その支持ウェハの接着層側の面を、基板上に複数のLEDがマトリクス状に形成されたウェハのうちLED側の面に接触させたのち、レーザリフトオフによって、ウェハからLEDを所定の間隔ごとに剥離し、支持ウェハに転写する。これにより、LEDの配列ピッチが疎になる。次に、疎に配置されたLEDの配列ピッチと等しいピッチで接続電極が形成された回路基板(ガラス基板)を用意し、支持ウェハに付着したLEDを回路基板に転写する。このようにして、回路基板上にLEDが実装された実装基板を作製することができる。
特開2002-182580号公報 特開2003-168762号公報 特開2002-118124号公報
ところで、LEDは、低コスト化だけでなく、低消費電力化および高出力化も強く求められるようになってきている。LEDの消費電力を下げたり、LEDの出力を高くしたりするためには、内部量子効率や、光取り出し効率を上げる工夫を行うことが必要となる。例えば、結晶成長に用いた基板を除去したり、LEDの光射出面に電極を設けないようにしたりすることが一般に行われている(特許文献1,2参照)。
しかし、上述した転写技術を用いた場合には、LEDをガラス基板に固定するために用いた接着層がLEDの光射出面全体に密着し、LEDから発せられた光をガラス基板の裏面(光射出面)から取り出す効率(光取り出し効率)が低下してしまうという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、転写技術を用いた場合であっても、光取り出し効率の低下を抑制することの可能な発光素子およびそれを備えた表示装置を提供することにある。
本発明の発光素子は、第1導電型コンタクト層、第1導電型クラッド層、活性層、第2導電型クラッド層、第2導電型コンタクト層および樹脂ブロック層をこの順に含む半導体層を備えている。この発光素子は、さらに、第1導電型コンタクト層に接する第1電極と、第2導電型コンタクト層に接する第2電極とを備えている。ここで、第2導電型コンタクト層は、少なくとも第1電極との対向領域に第1開口を有している。また、樹脂ブロック層は、第1開口と連通する複数の第2開口を有しており、第1開口は、空隙を有している。
本発明の発光素子では、第2電極に接する第2導電型コンタクト層において、少なくとも第1電極との対向領域に第1開口が設けられており、さらに、第2導電型コンタクト層よりも外側には、第1開口と連通する複数の第2開口を有する樹脂ブロック層が設けられている。これにより、本発明の発光素子を、例えば、樹脂層を介して支持基板に固定したときに、樹脂ブロック層が、樹脂層が第1開口内に入り込み、第1開口内の空隙を全て埋め尽くすのを妨げることができる。
本発明の表示装置は、支持基板上に樹脂層を介して固定された複数の発光素子を有する表示パネルと、各発光素子を駆動する駆動部とを備えている。この表示装置に搭載された発光素子は、支持基板から遠い順に、第1導電型コンタクト層、第1導電型クラッド層、活性層、第2導電型クラッド層、第2導電型コンタクト層、および樹脂層に接する樹脂ブロック層を含む半導体層を有している。この発光素子は、さらに、第1導電型コンタクト層に接する第1電極と、第2導電型コンタクト層に接する第2電極とを備えている。ここで、第2導電型コンタクト層は、少なくとも第1電極との対向領域に第1開口を有している。また、樹脂ブロック層は、第1開口と連通する複数の第2開口を有しており、第1開口は、空隙を有している。
本発明の表示装置では、第2電極に接する第2導電型コンタクト層において、少なくとも第1電極との対向領域に第1開口が設けられており、さらに、第2導電型コンタクト層よりも外側には、第1開口と連通する複数の第2開口を有する樹脂ブロック層が設けられている。これにより、例えば、発光素子を、樹脂層を介して支持基板に固定することにより本発明の表示装置を製造したときに、樹脂ブロック層が、樹脂層が第1開口内に入り込み、第1開口内の空隙を全て埋め尽くすのを妨げ、その結果として、本発明の表示装置において第1開口に空隙が残っている。
本発明の発光素子によれば、発光素子を、樹脂層を介して支持基板に固定したときに、第2電極に接する第2導電型コンタクト層の第1開口内に空隙が形成されるようにした。これにより、発光素子の光射出面全体が樹脂層に密着することがないので、光取り出し効率の低下を抑制することができる。
本発明の表示装置によれば、発光素子の光射出面全体が樹脂層に密着しないようにした。これにより、光取り出し効率の低下を抑制することができる。
本発明の一実施の形態に係る表示装置の斜視図である。 図1の画像表示領域の上面図である。 図1の発光素子の上面図および下面図である。 図3の発光素子のA−A矢視方向の断面図である。 図3のメサ部の結晶面を表す上面図である。 図1の表示装置内における発光素子の断面図である。 図4の発光素子の製造方法の一例について説明するための断面図である。 図7に続く工程の一例について説明するための断面図である。 図8に続く工程の一例について説明するための断面図である。 図9に続く工程の一例について説明するための断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.表示装置および発光素子の構成
2.発光素子の製造方法
3.表示装置の効果
<表示装置および発光素子の構成>
図1は、本発明の一実施の形態に係る表示装置1の概略構成の一例を斜視的に表したものである。本実施の形態の表示装置1は、いわゆるLEDディスプレイと呼ばれるものであり、表示画素としてLEDが用いられたものである。この表示装置1は、例えば、図1に示したように、表示パネル10(支持基板)および駆動IC20(駆動部)を備えている。
[表示パネル10]
表示パネル10は、一の面内に、画像表示領域10Aと、画像表示領域10Aを取り囲む環状のフレーム領域10Bとを有している。画像表示領域10Aには、例えば、図2に示したように、複数のデータ配線11が垂直方向(図中の上下方向)に延在して形成されており、所定のピッチで並列配置されている。画像表示領域10Aには、さらに、例えば、複数のスキャン配線12がデータ配線11と交差する方向、具体的には、水平方向(図中の左右方向)に延在して形成されており、所定のピッチで並列配置されている。
データ配線11とスキャン配線12は、画像表示領域10Aにおいて、表示パネル10の法線方向から見て互いに交差(図2では直交)している。スキャン配線12は、例えば、最表層に形成されており、データ配線11は、スキャン配線12を含む最表層とは異なる層(最表層よりも下の層)内に形成されている。データ配線11とスキャン配線12との交差部分が表示画素13となっており、複数の表示画素13が画像表示領域10A内において格子状に配置されている。
[発光素子14]
表示画素13には、例えば、1または複数の発光素子14が実装されている。なお、図2には、3つの発光素子14で一つの表示画素13が構成されており、一つの表示画素13からRGB3原色の光を出力することができるようになっている場合が例示されている。発光素子14は、例えばLEDである。
この発光素子14は、例えば、図3(A)に示したように、当該発光素子14に電流を注入するための一対の電極21,22が当該発光素子14の上面14Aに設けられている。上面14Aに設けられた2つの電極21,22のうち一方の電極21が、例えばボンディングワイヤを介して、データ配線11に電気的に接続されている。また、上面14Aに設けられた2つの電極21,22のうち他方の電極22が、例えばボンディングワイヤを介して、スキャン配線12に電気的に接続されている。
発光素子14は、さらに、例えば、図4に示したように、電極21側から順に、p型コンタクト層23、p型クラッド層24、活性層25、n型クラッド層26、n型コンタクト層27および樹脂ブロック層28をこの順に含んで構成された半導体層29を有している。
ここで、p型コンタクト層23は例えばp型GaAsからなり、p型クラッド層24は例えばp型AlGaInPからなる。活性層25は、例えば、GaInPからなる井戸層とAlGaInPからなる障壁層とを交互に積層してなる量子井戸構造を有している。なお、活性層25は、必要に応じて、量子井戸構造を挟み込む一対のガイド層を含んでいてもよい。なお、ガイド層は、例えばAlGaInPからなる。n型クラッド層26は例えばn型AlGaInPからなり、n型コンタクト層27は例えばn型GaAsからなる。樹脂ブロック層28は、GaAsとの関係で選択ウエットエッチングの可能な材料、例えばn型AlGaInPからなる。p型クラッド層24およびn型クラッド層26は、活性層25の屈折率よりも低い屈折率を有し、かつ活性層25のバンドギャップよりも大きなバンドギャップを有している。つまり、半導体層29は、ダブルヘテロ構造となっており、電流注入によって、活性層25から活性層25のバンドギャップに相当する波長の光を発する発光ダイオード(LED)として機能する。
電極21は、例えば、パラジウム(Pd),白金(Pt)および金(Au)をp型コンタクト層23上にこの順に積層したものからなる。一方、電極22は、例えば、金(Au)とゲルマニウム(Ge)との合金,ニッケル(Ni)および金(Au)をこの順に積層したものからなる。
n型クラッド層26の上部(活性層25側の一部)、活性層25およびp型クラッド層24は、積層方向に延在する柱状のメサ部30(凸部)となっている。メサ部30は、例えば、図5に示したように、切頭八角錐の形状となっている。すなわち、メサ部30は、頂面と底面とを有し、頂面と底面とが平行で、かつ頂面が底面よりも小さい、八角柱である。メサ部30の頂面は、(001)面である。メサ部30の底面は、(00−1)面である。メサ部30の8つの側面のうち、メサ部30の長手方向に延在する一対の側面は、(111)面および(−1−11)面である。メサ部30の8つの側面のうち、メサ部30の短手方向に延在する一対の側面は、(1−11)面および(−111)面である。メサ部30の8つの側面のうち、残りの4つの側面は、(1−22)面、(2−12)面、(−122)面、(1−22)面である。
メサ部30の裾野には、n型クラッド層26が露出している。下部クラッド層11のうちメサ部14の裾野に露出している部分に、開口26Aが形成されている。開口26Aの底面には、n型コンタクト層27の上面が露出している。n型コンタクト層27のうち開口26Aの底面に露出している面には、電極22が接しており、n型コンタクト層27と電極22とが互いに電気的に接続されている。一方、p型コンタクト層23の上面には、電極21が接しており、p型コンタクト層23と電極21とが互いに電気的に接続されている。
n型コンタクト層27には、例えば、図4に示したように、開口27A(第1開口)が設けられている。この開口27Aは、少なくとも電極21との対向領域に設けられている。開口27Aは、空隙となっており、n型クラッド層26の下面26B(n型コンタクト層27側の面)が光射出面を構成している。
樹脂ブロック層28にも、例えば、図3(B)および図4に示したように、複数の開口28A(第2開口)が設けられている。各開口28Aは、開口27Aと連通しており、空隙となっている。各開口28Aは、例えば、(110)面に垂直な方向(第1方向)に延在しており、長方形状となっている。また、樹脂ブロック層28のうち互いに隣り合う開口28A同士の間が、例えば、図3(B)および図4に示したように、(110)面に垂直な方向に延在する棒状の梁部28Bとなっている。各梁部28Bは、例えば、図4に示したように、(111)面、(−1−11)面によって形成された傾斜面28C,28Dを側面に有している。
各開口28Aの深さ、すなわち、樹脂ブロック層28の厚さは、n型コンタクト層27の厚さ(例えば、数十nm)よりも厚くなっている。また、各開口28Aの幅(一番狭くなっている部分の幅)は、例えば、各梁部28Bの幅(一番広くなっている部分の幅)と同等の大きさか、またはそれよりも狭くなっている。
図6は、発光素子14が表示パネル10の画像表示領域10Aに実装されているときの、発光素子14を含む部分の断面構成の一例を表したものである。発光素子14は、例えば、図6に示したように、支持基板40上に、樹脂層41を介して固定されている。半導体層29のうち、支持基板40に最も近い層である樹脂ブロック層28は樹脂層41に接しており、樹脂層41が樹脂ブロック層28に設けられた各開口28A内に充填されている。しかし、樹脂層41は、n型コンタクト層27に設けられた開口27A内には、わずかしか入り込んでおらず、開口27Aは、空隙を有している。つまり、n型クラッド層26のうち開口27A内に露出している面は、屈折率が1である空気に接しており、樹脂層41には接していない。
発光素子14の電極21は、画像表示領域10A内に設けられたバンプ42を介して、画像表示領域10Aの上面に露出した引出電極43に電気的に接続されている。一方、発光素子14の電極22は、画像表示領域10A内に設けられたバンプ44を介して、画像表示領域10Aの上面に露出した引出電極45に電気的に接続されている。発光素子14と、バンプ42,44と、引出電極43,45の一部は、樹脂層46,47によって覆われている。
ここで、バンプ42,44および引出電極43,45は、例えば、Au、Al、Cr、Ti、AgまたはCuを主成分とする金属からなる。樹脂層46は、例えば、エポキシ接着剤からなり、樹脂層47は、例えば、CRCポリイミド系材料からなる。
<発光素子14の製造方法>
次に、本実施の形態の発光素子14の製造方法の一例について説明する。図7から図10は、発光素子14の製造過程における素子の断面構成の一例を工程順に表したものである。
まず、半導体層29を結晶成長させるための成長基板である基板31を用意したのち、この基板31上に、例えば、樹脂ブロック層28、n型コンタクト層27、n型クラッド層26、活性層25、p型クラッド層24およびp型コンタクト層23をこの順に形成する(図7(A))。次に、p型コンタクト層23上に、所定の形状のマスク(図示せず)を形成したのち、例えば、リン酸混合液(リン酸6:過酸化水素水2:水100)を用いて、p型コンタクト層23を選択的に除去する。その後、先のマスクを除去する。
次に、p型コンタクト層23を含むp型クラッド層24の表面上に、長手方向が[110]方向に対して垂直になるように長方形の短冊形マスク(図示せず)を形成したのち、例えば、塩酸を−15℃まで冷やしたエッチング溶液を用いて、p型クラッド層24、活性層25、n型クラッド層26、n型コンタクト層27の一部を選択的に除去する。これにより、メサ部30が形成される(図7(B))。なお、このエッチングを複数回に分けて、行うことも可能である。
このとき、(111)面および(−1−11)面をエッチングする速度が(1−10)面および(−110)面をエッチングする速度に対して約百分の一程度となる。そのため、上記のエッチング処理において、[110]方向に対して垂直な方向に延在するマスクの長辺側では、(111)面および(−1−11)面が露出し、エッチング速度が抑制される。したがって、上記のエッチング処理が終了したときには、メサ部30の長手方向に延在する一対の側面は、(111)面および(−1−11)面となる。これに対して、上記のエッチング処理において、[110]方向に対して平行な方向に延在するマスクの短辺側では、(111)面および(−1−11)面がエッチング面として露出することが無い。そのため、(110)面に対するエッチングの反応が進行していき、エッチング速度が減速されずに、マスクの短辺領域までエッチングされて、(1−10)面および(−110)面(垂直面)が形成される。この際、マスクの角においてサイドエッチングが生じ、(1−22)面、(2−12)面、(−122)面、(1−22)面も形成される。このようにして、例えば、図5に記載の結晶面を有するメサ部30が形成される。
次に、先のマスクを除去したのち、n型クラッド層26のうちメサ部30の裾野の一部に開口26Aを形成し、開口26Aの底面にn型コンタクト層27を露出させる(図7(B))。続いて、例えば蒸着などにより、p型コンタクト層23の上面に電極21を形成するとともに、開口26Aの底面に露出したn型コンタクト層27の表面に電極22を形成する(図8(A))。これにより、ウェハ100が形成される。
次に、例えばレーザアブレーションによる剥離が可能なCRCポリイミド系材料などを支持基板32上に薄く塗布し、硬化させることにより、支持基板32上に剥離層33を有するウェハ200を作成する。続いて、エポキシ系の接着剤34を介して、ウェハ100のメサ部30を含む表面に、ウェハ200を、剥離層33側をメサ部30に向けて貼り合わせる(図8(B))。このとき、接着剤34に気泡が入らないように、低真空中で、ウェハ100とウェハ200とを互いに接着させ、さらに、加重を掛けた状態で、接着剤34を熱硬化させる。
次に、互いに貼り合わせたウェハ100およびウェハ200において、基板31を除去する。具体的には、所定の厚さになるまで基板31をラッピングしたのち、例えば、アンモニア過酸化水素水を含む溶液で、基板31の残りを完全に除去し、樹脂ブロック層28を露出させる。続いて、露出した樹脂ブロック層28の表面に、ストライプ状の複数の開口35Aを有するレジストマスク35を作成する(図9(A))。各開口35Aは、のちに梁部28Bを形成することとなる部分に対応して配置されており、[110]方向に対して垂直な方向に延在している。
次に、例えば、塩酸を−15℃まで冷やしたエッチング溶液を用いて、樹脂ブロック層28を選択的に除去する。これにより、樹脂ブロック層28に開口28Aおよび梁部28Bが形成されるとともに、開口28Aの底面にn型コンタクト層27が露出する。
このとき、メサ部30を形成するときと同様、(111)面および(−1−11)面をエッチングする速度が(1−10)面および(−110)面をエッチングする速度に対して約百分の一程度となる。そのため、上記のエッチング処理において、[110]方向に対して垂直な方向に延在する開口35Aの長辺側では、(111)面および(−1−11)面が露出し、エッチング速度が抑制される。したがって、上記のエッチング処理が終了したときには、梁部28Bの長手方向に延在する一対の側面28C,28Dは、(111)面および(−1−11)面となる。これに対して、上記のエッチング処理において、開口35Aの短辺側では、(111)面および(−1−11)面がエッチング面として露出することが無い。そのため、(110)面に対するエッチングの反応が進行していき、エッチング速度が減速されずに、開口35Aの短辺領域までエッチングされて、(1−10)面および(−110)面(垂直面)が形成される。このようにして、(111)面および(−1−11)面を側面28C,28Dに有する梁部28Bが形成される。
次に、開口28Aの底面に露出したn型コンタクト層27の表面を、リン酸溶液に所定の時間、浸漬させて、n型コンタクト層27のうち開口28Aの底面に対応する部分だけでなく、n型コンタクト層27のうち梁部28Bに対応する部分についても、選択的に除去する。これにより、n型コンタクト層27のうち少なくとも電極21との対向領域に、各開口28と連通する開口27Aが形成される(図10(A))。このとき、開口27Aおよび各開口28Aは、ともに、空隙となっており、梁部28Bが中空に位置している。このようにして、ウェハ200上に複数の発光素子14が形成される。
次に、レジストマスク35を除去したのち、例えばRIE(Reactive Ion Etching)により、樹脂ブロック層28、n型コンタクト層27および接着層34を選択的に除去し、剥離層33を露出させる(図10(B))。これにより、ウェハ200上に形成されている各発光素子14が互いに分離され、チップ状となる。このようにして、本実施の形態の発光素子14が形成される。
なお、その後、ウェハ200上の各発光素子14を、支持基板40上に塗布された樹脂層41に接着させたのち、剥離層34に対してレーザを照射し、剥離層34をアブレーションすることにより、各発光素子14を支持基板40上に転写することができる。このようにすることで、各発光素子14を表示画素13上に実装することができる。
<表示装置1の効果>
本実施の形態では、電極22に接するn型コンタクト層27において、少なくとも電極21との対向領域に開口27Aが設けられており、さらに、n型コンタクト層27よりも外側(光射出側)には、開口27Aと連通する複数の開口28Aを有する樹脂ブロック層28が設けられている。ここで、各開口28Aの深さ、すなわち、樹脂ブロック層28の厚さが、n型コンタクト層27の厚さ(例えば、数十nm)よりも厚くなっている。これにより、例えば、製造過程において、発光素子14を、樹脂層41を介して支持基板40に固定することにより表示装置1を製造したときに、樹脂ブロック層28が、樹脂層41が開口27A内に入り込み、開口27A内の空隙を全て埋め尽くすのを効果的に妨げることができる。その結果として、表示装置1において開口27A内に空隙が残っている。従って、本実施の形態では、発光素子14の光射出面(n型コンタクト層27の下面26B)全体が樹脂層41に密着することがないので、光取り出し効率の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態では、n型コンタクト層27の厚さが、例えば、数十nm程度と、極めて薄く、n型コンタクト層27に形成された開口27Aに存在する空気の体積が極めて小さい。これにより、例えば、表示装置1の製造過程において、各発光素子14を支持基板40上に転写したのち、何らかの熱が開口27A内の空気に加わった場合に、空気の膨張により発光素子14が基板40から剥離する虞をなくすることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。
例えば、上記実施の形態では、垂直方向に延在する配線(データ配線11)と、その配線を駆動する駆動IC(駆動IC20A)とに対して本発明を適用した場合について説明したが、水平方向に延在する配線(スキャン配線12)と、その配線を駆動する駆動IC(駆動IC20B)とに対して本発明を適用することももちろん可能である。
また、上記実施の形態では、本発明をLEDディスプレイに適用した場合について具体的に説明していたが、他のディスプレイにも適用することはもちろん可能である。また、上記実施の形態では、本発明を単純マトリクス駆動タイプのディスプレイに適用した場合について具体的に説明していたが、アクティブマトリクス駆動タイプのディスプレイにももちろん適用することが可能である。
1…表示装置、10…表示パネル、10A…画像表示領域、10B…フレーム領域、11…データ配線、12…スキャン配線、13…表示画素、14…発光素子、14A…上面、14B,26B…下面、21,22…電極、23…p型コンタクト層、24…p型クラッド層、25…活性層、26…n型クラッド層、26A,27A,28A…開口、27…n型コンタクト層、28…樹脂ブロック層、28B…梁部、28C,28D…傾斜面、29…半導体層、30…メサ部、31…基板、32,40…支持基板、33…剥離層、34…接着層、41,46,47…樹脂層、42,44…バンプ、43,45…引出電極、100,200…ウェハ。

Claims (6)

  1. 第1導電型コンタクト層、第1導電型クラッド層、活性層、第2導電型クラッド層、第2導電型コンタクト層および樹脂ブロック層をこの順に含む半導体層と、
    前記第1導電型コンタクト層に接する第1電極と、
    前記第2導電型コンタクト層に接する第2電極と
    を備え、
    前記第2導電型コンタクト層は、少なくとも前記第1電極との対向領域に第1開口を有し、
    前記樹脂ブロック層は、前記第1開口と連通する複数の第2開口を有し、
    前記第1開口は、空隙を有する
    発光素子。
  2. 各第2開口は、第1方向に延在しており、
    前記樹脂ブロック層のうち互いに隣り合う第2開口同士の間が前記第1方向に延在する棒状の梁部となっている
    請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記梁部は、(110)面に垂直な方向に延在しており、かつ(111)面によって形成された傾斜面を側面に有する
    請求項2に記載の発光素子。
  4. 前記樹脂ブロック層の厚さは、前記第2導電型コンタクト層の厚さよりも厚くなっている
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の発光素子。
  5. 前記第2導電型コンタクト層は、前記第2導電型クラッド層側の表面に、前記第2導電型クラッド層に接していない露出面を有しており、
    前記第2電極は、前記露出面に接している
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の発光素子。
  6. 支持基板上に樹脂層を介して固定された複数の発光素子を有する表示パネルと、
    各発光素子を駆動する駆動部と
    を備え、
    前記発光素子は、
    前記支持基板から遠い順に、第1導電型コンタクト層、第1導電型クラッド層、活性層、第2導電型クラッド層、第2導電型コンタクト層、および前記樹脂層に接する樹脂ブロック層をこの順に含む半導体層と、
    前記第1導電型コンタクト層に接する第1電極と、
    前記第2導電型コンタクト層に接する第2電極と
    を備え、
    前記第2導電型コンタクト層は、少なくとも前記第1電極との対向領域に第1開口を有し、
    前記樹脂ブロック層は、前記第1開口と連通する複数の第2開口を有し、
    前記第1開口は、空隙を有する
    表示装置。
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