JP2002175905A - 避雷器 - Google Patents

避雷器

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JP2002175905A
JP2002175905A JP2000372209A JP2000372209A JP2002175905A JP 2002175905 A JP2002175905 A JP 2002175905A JP 2000372209 A JP2000372209 A JP 2000372209A JP 2000372209 A JP2000372209 A JP 2000372209A JP 2002175905 A JP2002175905 A JP 2002175905A
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Japan
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zinc oxide
conical
insulating rod
lower electrode
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JP2000372209A
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Inventor
Isao Kako
勲 加來
Hiroyuki Koga
広幸 古賀
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化亜鉛素子を積層し、外周部にシリコンゴ
ム、ポリマー等の絶縁材料の外被を被せた避雷器の外形
寸法を小さくし、製作コストを安くする。 【解決手段】 酸化亜鉛素子11aの両端部に配置され
た上部電極部12および下部電極部16に設けられたそ
れぞれの絶縁ロッド20の固着部は、端部側に広がりを
持つ円錐状の穴を形成し、上部電極部12と下部電極部
16の間を押圧して押圧ばねを圧縮し、上部電極部12
および下部電極部16の円錐状の穴に端部が位置するよ
うに絶縁ロッド20を挿入し、それぞれの絶縁ロッド2
0の端部と上部および下部電極部の円錐状の穴の円錐面
との間に、外周が円錐状に形成され軸方向に切り込みが
設けられた円錐楔を嵌め込み、絶縁ロッドの端部を上部
および下部電極部の円錐状の穴の円錐面に固着した構成
とし、外周部にシリコンゴムまたはポリマー等の絶縁材
料により形成された外被22を被せた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電力系統に接続さ
れ、回路に発生する開閉サージ、雷サージ等の異常電圧
から電気機器を保護する複数の酸化亜鉛素子を積層し、
外周部にシリコンゴムまたはポリマー等の絶縁材料によ
り形成された外被を被せた避雷器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の酸化亜鉛素子を積層し、外周部に
シリコンゴムまたはポリマー等の絶縁材料により形成さ
れた外被を被せた避雷器としては、例えば特開平6−3
10307号公報に開示されたものがある。その構成を
図8に示す。図8(a)は全体構成図、図8(b)は酸
化亜鉛素子モジュールの構成図、図8(c)は上部電極
部の平面図である。図において、1は複数の酸化亜鉛素
子1aが積層された酸化亜鉛素子ブロック、2は周囲に
フランジ2aを備え、フランジ2a部には複数のボルト
穴が設けられた上部電極、3は周囲にフランジ3aを備
え、フランジ3a部には複数のボルト穴が設けられた下
部電極、4は酸化亜鉛素子ブロック1の両端部に配置さ
れた、上部電極2と下部電極3の間を締め付ける絶縁ロ
ッド、5は絶縁ロッド4の両端部のナット、8は1〜5
で構成された酸化亜鉛素子モジュールである。9は酸化
亜鉛素子モジュール8の外周を覆うシリコンゴムまたは
他のポリマー等の絶縁材料によりひだを有する形状に形
成された外被である。
【0003】このように構成したことにより、積層され
た酸化亜鉛素子ブロック1が絶縁ロッド4により強固に
締め付けられて機械的強度が確保され、外被9を耐候
性、耐トラッキング性に優れた絶縁材料にて形成するこ
とにより、耐候性に優れた小形軽量の屋外用避雷器が得
られるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た避雷器では、積層された酸化亜鉛素子ブロック1を押
圧する絶縁ロッド4は両端部にねじ加工を施したガラス
繊維等の補強材が縦方向に配列された絶縁材料で構成さ
れたものであり、絶縁ロッド4の両端ねじ部の縦方向の
剪断強度が弱く、必要な強度を得るには太さを太くする
必要があり、避雷器の外形寸法が大きくなり、製作コス
トが高くなる問題点があった。
【0005】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたものであり、積層された酸化亜鉛素子ブロックを
押圧する絶縁ロッドをあまり太くしないでも適正な押圧
力が与えられるように構成し、外形寸法が小さくできる
避雷器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る避雷器は、複数の酸化亜鉛素子が積層された酸化亜鉛
素子ブロックの下部に配置された下部電極部と、上部に
配置された上部電極部と、酸化亜鉛素子ブロックに押圧
力を与える押圧ばねと、酸化亜鉛素子ブロックに押圧力
が与えられた状態で上部電極部と下部電極部のそれぞれ
の絶縁ロッドの固着部の間を結合する複数の絶縁ロッド
とからなる酸化亜鉛素子モジュールの上部電極部および
下部電極部に設けられた絶縁ロッドの固着部は、端部側
に広がる円錐状の穴を形成し、上部電極部と下部電極部
の間を押圧して押圧ばねを圧縮状態とし、上部電極部お
よび下部電極部の円錐状の穴に端部が位置するように絶
縁ロッドを挿入し、それぞれの絶縁ロッドの端部と上部
電極部および下部電極部の円錐状の穴の円錐面との間
に、外周が円錐状に形成され軸方向に切り込みが設けら
れた円錐楔を嵌め込み、絶縁ロッドの端部を上部電極部
および下部電極部の円錐状の穴の円錐面に固着したもの
である。
【0007】この発明の請求項2に係る避雷器は、請求
項2の構成の酸化亜鉛素子モジュールの絶縁ロッドの端
部に嵌め込む円錐楔の内面に接着剤を塗布して嵌め込ん
だものである。
【0008】この発明の請求項3に係る避雷器は、請求
項1または請求項2の構成の酸化亜鉛素子モジュールの
絶縁ロッドの端部に嵌め込む円錐楔の上端位置の周囲に
溝加工を施し、円錐楔の装着後に絶縁ロッドの溝に止め
輪を装着したものである。
【0009】この発明の請求項4に係る避雷器は、複数
の酸化亜鉛素子が積層された酸化亜鉛素子ブロックの下
部に配置された下部電極部と、上部に配置された上部電
極部と、酸化亜鉛素子ブロックに押圧力を与える押圧ば
ねと、酸化亜鉛素子ブロックに押圧力が与えられた状態
で上部電極部と下部電極部のそれぞれの絶縁ロッドの固
着部の間を結合する複数の絶縁ロッドとからなる酸化亜
鉛素子モジュールの上部電極部および下部電極部のそれ
ぞれの絶縁ロッドの固着部は、端部側に広がる円錐状の
穴を設け、円錐状の穴の小径側の直径より小さい巾で外
周方向にU字状に切り込んだ切り込み部を設け、絶縁ロ
ッドは断面が矩形状で両端部の2方向の側面が端部に向
かって広がる円錐面に形成し、上部電極部と下部電極部
の間を押圧して押圧ばねを圧縮状態とし、絶縁ロッド両
端の平面側を縦方向にして上記上部電極部および下部電
極部の切り込み部に挿入し、90度回転させて絶縁ロッ
ドの端部を上部電極部および下部電極部の円錐状の穴の
円錐面に固着したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.実施の形態1の避
雷器の構成を図1に示す。図2は図1の酸化亜鉛素子モ
ジュール部分の構成を示すものであり、図2(a)が構
成図、図2(b)が絶縁ロッド端部に円錐楔を装着する
装着説明図、図2(c)は平面図である。図において、
11は複数の酸化亜鉛素子11aが積層された酸化亜鉛
素子ブロック、12は上部電極部であり、円柱状の軸部
の一端側に接触部を形成した上部電極13と、外周部に
絶縁ロッドの固着部の複数の円錐状に加工された穴が設
けられた上部押圧板14と、酸化亜鉛素子に押圧力を与
える押圧ばね15とで構成されている。16は下部電極
部であり、円柱状の軸部の一端側に接触部を形成した下
部電極17と、外周部に絶縁ロッドの固着部の複数の円
錐状に加工された穴が設けられた下部押圧板18とで構
成されている。
【0011】19は酸化亜鉛素子11aと上部電極14
の接触部の間に挿入され、積層高さを所定高さに調整す
るスペーサ、20は端部が上部押圧板14と下部押圧板
18の円錐状の穴に挿通され、その間を連結する棒状に
形成された絶縁ロッド、21は図2(b)に示すように
外周部は円錐状とした円筒状に形成し、軸方向に切り込
みを入れた形状に形成され、上部電極部12の上部押圧
板14および下部電極部16の下部押圧板18の絶縁ロ
ッドの固着部の円錐状の穴に挿通された絶縁ロッド20
の端部に嵌め込む円錐楔、10は11〜21で構成され
た酸化亜鉛素子モジュールである。22は酸化亜鉛素子
モジュールの外周部を覆う耐候性を備えた絶縁材料によ
りひだを有する形状に形成された外被である。
【0012】酸化亜鉛素子モジュール10の組立は、ま
ず下部電極部16の上部に所定個数の酸化亜鉛素子ブロ
ック11aを積層し、その上部に積層高さが所定の高さ
になるようにスペーサ19を所定枚数配置し、その上部
に上部電極部12を配置し、上部電極13の軸部に所定
枚数の押圧ばね15を配置し、その上部に上部押圧板1
4を配置し、上部電極部12と下部電極部16との間に
押圧力を加えて押圧ばね15を圧縮し、絶縁ロッド20
の端部が上部押圧板14および下部押圧板18の円錐状
の穴の位置になるように挿入し、図2(b)に示すよう
に絶縁ロッド20の端部から円錐楔21を嵌め込み、上
部電極部12と下部電極部16の間の押圧力を開放する
ことにより、絶縁ロッド20の端部が円錐楔21によっ
て上部電極部12と下部電極部16の円錐状の穴の円錐
面に固着され、酸化亜鉛素子11aに押圧力を与えた状
態で組み立てられる。
【0013】絶縁ロッド20の端部は、図3に示すよう
に、絶縁ロッド20には引張力Fが加わると、円錐楔2
1の外周の円錐面の角度をθとすると引張力Fをsin
θで除した値の分力Pが絶縁ロッド20の円錐状の穴の
内面に加わり、θの値を相応に小さくすることにより、
分力Pは大きな値となり、絶縁ロッド20の端部と円錐
楔21の接合面の押圧力としてはたらいて、接合面の摩
擦力で絶縁ロッド20の端部と円錐楔21が一体化さ
れ、絶縁ロッド20には均一な荷重分布となり、絶縁ロ
ッド20の断面積をあまり大きくしなくても大きな引張
力を固着することができる構成となる。
【0014】このように構成したことにより、従来の構
成のように絶縁ロッドの端部において軸方向に剪断力が
はたらくことがなくなり、引張力Fは絶縁ロッドの全断
面で受けることになるので、ガラス繊維などの補強材を
縦方向に配列した材料で構成した絶縁ロッドを使用して
も断面積に対応した引張強度が得られる構成となる。し
たがって、必要な引張強さの絶縁ロッド20の直径を小
さくすることができ、避雷器の外径寸法を小さくするこ
とができる。
【0015】上記説明は絶縁ロッド20が4個の場合に
ついて説明したが、最低3個あれば周囲に等間隔に配置
して酸化亜鉛素子ブロック11に安定した押圧力を与え
ることができる。また、上部電極部および下部電極部
は、電極と押圧板を分離した場合について説明したが、
上部電極部12の上部電極13と上部押圧板14、およ
び下部電極部16の下部電極17と下部押圧板18を一
体で形成し、押圧ばね15は上部電極13と酸化亜鉛素
子11aの間に配置した構成としても上記と同様の効果
を奏することはいうまでもない。
【0016】実施の形態2.実施の形態1では、絶縁ロ
ッド20の固着部は、上部押圧板14と下部押圧板18
の円錐状の穴に絶縁ロッド20の端部を挿入して円錐楔
21を嵌め込んだ構成としたが、酸化亜鉛素子モジュー
ル10の組立時に円錐楔21と絶縁ロッド20の仕上が
り状態によっては接合面に滑りが生じて絶縁ロッド20
の引張力Fが係止できない場合も想定される。実施の形
態2は、このような接合面に滑りが生じないように配慮
したものである。
【0017】図2の構成の酸化亜鉛素子モジュール10
の組立時に、上部電極部12と下部電極部16の間に押
圧力を与えて押圧ばね15を圧縮し、円錐楔21の内面
に接着剤を塗布して絶縁ロッド20の端部に嵌め込み、
押圧力の開放は接着剤の硬化後に開放して組み立てる方
法とした。
【0018】このように組み立てると接着剤により絶縁
ロッド20の端部と円錐楔21が一体化されて上部電極
部12と下部電極部16の円錐状の穴の円錐面に安定し
て固着される。
【0019】実施の形態3.実施の形態2においては、
絶縁ロッド20の端部と円錐楔21の接合面に接着剤を
塗布すると、押圧力の開放が硬化時間経過後となるの
で、組立時間がながくなる問題点がある。実施の形態3
は、絶縁ロッドと円錐楔の接合面に接着剤を塗布しても
すぐに押圧力が開放できるように配慮したものである。
実施の形態3の絶縁ロッドの端部の構成を図4に示す。
図において、23は絶縁ロッドであり、嵌め込まれる円
錐楔21の端部側となる位置に溝が設けられている。2
4は絶縁ロッド23の円錐楔21が嵌め込まれた上端側
の溝に装着された止め輪である。
【0020】絶縁ロッド23の端部の固着部をこのよう
に構成すると、酸化亜鉛素子モジュール10の組立時
に、上部電極部12と下部電極部16の間に押圧力を加
え、絶縁ロッド23の端部に円錐楔21に接着剤を塗布
して嵌め込んだ後に止め輪24を装着し、接着剤の硬化
時間を待たずに押圧力を開放しても、円錐楔21が滑る
ことがないので、酸化亜鉛素子モジュール10の組立時
間が短くなる。
【0021】実施の形態4.実施の形態4の避雷器の断
面図を図5、図5の酸化亜鉛素子モジュール部分の構成
を図6、絶縁ロッドの固着部の嵌め込み方法を図7に示
す。図6(a)は酸化亜鉛素子モジュールの構成図、図
6(b)は平面図、図7(a)は絶縁ロッドの嵌め込み
方法の説明図、図7(b)が絶縁ロッドの端部の部分図
である。
【0022】図において、酸化亜鉛素子ブロック11、
上部電極13、押圧ばね15、下部電極17、スペーサ
19、外被22は実施の形態1の図1と同一部分であ
る。32は上部電極部であり、上部電極13と、外周部
に絶縁ロッドの固着部の複数の円錐状に加工された穴が
設けられ、円錐状の小径側の巾で外周部に向けて切り込
みを入れた形状に形成された上部押圧板34と、酸化亜
鉛素子に押圧力を与える押圧ばね15とで構成されてい
る。36は下部電極部であり、下部電極17と、上部押
圧板34と同様に外周部に絶縁ロッドの固着部の複数の
円錐状に加工された穴が設けられ、円錐状の穴の小径側
の巾で外周部に向けてU字状に切り込み部を設けた形状
に形成された下部押圧板38とで構成されている。40
は絶縁ロッドであり、所定の厚さの絶縁板を巾切りし、
端部が図7(b)に示すように矩形の短辺側が端部に向
かって広がる円錐状に加工されている。30は11、1
3、15、17、19、32、34、36、38、40
で構成された酸化亜鉛素子モジュールである。
【0023】酸化亜鉛素子モジュール30は、実施の形
態1と同様に、下部電極部36の上部に所定個数の酸化
亜鉛素子11aを積層し、その上部に積層高さが所定の
高さになるように所定枚数のスペーサ19を配置し、そ
の上部に上部電極部32を配置し、上部電極部32と下
部電極部36との間に押圧力を加えて押圧ばね15を圧
縮し、図7(a)に示す通りに上部押圧板34および下
部押圧板38のU字状の切り込み部に絶縁ロッド40端
部の平面側を前後にして差し入れ、90度回転して押圧
力を開放することにより組み立てられる。
【0024】絶縁ロッド40の端部は、両端の円錐面が
上部押圧板34または下部押圧板38の円錐面に接合
し、実施の形態1の図3の場合と同様に、絶縁ロッド4
0の引張力Fが加わると、円錐面の角度をθとすると引
張力Fをsinθで除した値の分力Pが絶縁ロッド40
の中心方向の押圧力としてはたらき、絶縁ロッド40に
は均一な荷重分布となって上部押圧板34、下部押圧板
38の円錐面に固着できる。
【0025】このように構成したことにより、絶縁ロッ
ド40はガラス繊維などの補強材を縦方向に多く配列し
た材料を使用しても断面積に対応した引張強度となり、
絶縁ロッド40の断面積を小さくすることができるの
で、避雷器の外径寸法を小さくすることができる。
【0026】この構成においても、絶縁ロッドは最低3
個あれば周囲等間隔に配置して酸化亜鉛素子に安定した
押圧力を与えることができるものであり、また、上部お
よび下部の電極と押圧板は分離した構成で説明したが、
上部電極と上部押圧板を一体で形成し、押圧ばねは上部
電極と酸化亜鉛素子の間に配置し、下部電極と下部押圧
板を一体に形成しても上記と同様の効果を奏することは
いうまでもない。
【0027】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る避雷器は、酸
化亜鉛素子モジュールの上部電極部および下部電極部に
設けられた絶縁ロッドの固着部は、端部側に広がる円錐
状の穴を形成し、上部電極部と下部電極部の間を押圧し
て押圧ばねを圧縮状態とし、上部電極部および下部電極
部の円錐状の穴に端部が位置するように絶縁ロッドを挿
入し、それぞれの絶縁ロッドの端部と上部電極部および
下部電極部の円錐状の穴の円錐面との間に、外周が円錐
状に形成され軸方向に切り込みが設けられた円錐楔を嵌
め込み、絶縁ロッドの端部を上部電極部および下部電極
部の円錐状の穴の円錐面に固着したので、絶縁ロッドの
端部では、軸方向に剪断力がはたらくことがなくなり、
絶縁ロッドに加わる引張力は均一な荷重分布となり、ガ
ラス繊維などの補強材を縦方向に配列した材料の絶縁ロ
ッドを使用しても断面積に対応した引張強度が得られる
構成となり、絶縁ロッドの直径を小さくすることがで
き、避雷器の外径寸法を小さくすることができる。
【0028】この発明の請求項2に係る避雷器は、請求
項1の構成の酸化亜鉛素子モジュールの絶縁ロッドの係
止部の円錐楔の内面に接着剤を塗布して嵌め込んだ構成
としたので、絶縁ロッドの端部と円錐楔が一体化されて
上部押圧板および下部押圧板の円錐穴に安定して固着さ
れる。
【0029】この発明の請求項3に係る避雷器は、請求
項1または請求項2の構成の酸化亜鉛素子モジュールの
絶縁ロッドの端部の円錐楔の嵌め込み位置の上端の周囲
に溝加工を施し、円錐楔の嵌め込み後に絶縁ロッドの溝
に止め輪を装着したので、接着剤硬化時間を待たずに押
圧力を開放しても、円錐楔が滑ることがなく、酸化亜鉛
素子モジュールの組立時間が短くなる。
【0030】この発明の請求項4に係る避雷器は、上部
電極部および下部電極部のそれぞれの絶縁ロッドの固着
部は、端部側に広がる円錐状の穴を設け、円錐状の穴の
小径側の直径より小さい巾で外周方向にU字状に切り込
み部を設け、絶縁ロッドは断面が矩形状で両端部の2方
向の側面が端部に向かって広がる円錐面に形成し、上部
電極部と下部電極部の間を押圧して押圧ばねを圧縮状態
とし、絶縁ロッド両端の平面側を縦方向にして上記上部
電極部および下部電極部の絶縁ロッドの固着部の切り込
み部に挿入し、90度回転させて絶縁ロッドの端部を上
部電極部および下部電極部の円錐状の穴の円錐面に固着
したので、請求項1と同様に、絶縁ロッドの端部では、
軸方向に剪断力がはたらくことがなくなり、絶縁ロッド
に加わる引張力は均一な荷重分布となり、ガラス繊維な
どの補強材を縦方向に多く配列した材料の絶縁ロッドを
使用しても断面積に対応した引張強度が得られる構成と
なり、必要な引張強さの絶縁ロッドの直径が小さくな
り、避雷器の外径寸法を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の全体構成図である。
【図2】 実施の形態1の酸化亜鉛素子モジュールの構
成図である。
【図3】 実施の形態1の絶縁ロッドの端部の絶縁ロッ
ドの固着部の荷重方向の説明図である。
【図4】 実施の形態3の絶縁ロッドの端部の部分構成
図である。
【図5】 実施の形態4の構成図である。
【図6】 実施の形態4の酸化亜鉛素子モジュールの構
成図である。
【図7】 実施の形態4の絶縁ロッドの固着部の組立方
法の説明図である。
【図8】 従来の避雷器の構成図である。
【符号の説明】
10 酸化亜鉛素子モジュール、11 酸化亜鉛素子ブ
ロック、12 上部電極部、13 上部電極、14 上
部押圧板、15 押圧ばね、16 下部電極部、17
下部電極、18 下部押圧板、19 スペーサ、20
絶縁ロッド、21 円錐楔、22 外被、25 止め
輪、23 絶縁ロッド、24 止め輪、30 酸化亜鉛
素子モジュール、32 上部電極部、34 上部押圧
板、38 下部押圧板、40 絶縁ロッド。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の酸化亜鉛素子が積層された酸化亜
    鉛素子ブロックと、該酸化亜鉛素子ブロックの下部に配
    置され、外周部に絶縁ロッドの固着部を備えた下部電極
    部と、酸化亜鉛素子ブロックの上部に配置され、外周部
    に絶縁ロッドの固着部を備えた上部電極部と、上記酸化
    亜鉛素子ブロックに押圧力を与える押圧ばねと、上記酸
    化亜鉛素子ブロックに押圧力が与えられた状態で上記上
    部電極部と下部電極部のそれぞれの係止部の間を結合す
    る複数の絶縁ロッドとからなる酸化亜鉛素子モジュール
    の外周部に、耐候性を備えた絶縁材料によりひだを有す
    る形状に形成された外被が被せられた避雷器において、
    上記上部電極部および下部電極部のそれぞれの絶縁ロッ
    ドの固着部は、端部側に広がる円錐状の穴を形成し、上
    記上部電極部と下部電極部の間を押圧して押圧ばねを圧
    縮状態とし、上部電極部および下部電極部の円錐状の穴
    に端部が位置するように絶縁ロッドを挿入し、それぞれ
    の絶縁ロッドの端部と上部電極部および下部電極部の円
    錐状の穴の円錐面との間に、外周が円錐状に形成され軸
    方向に切り込みが設けられた円錐楔を嵌め込み、絶縁ロ
    ッドの端部を上部電極部および下部電極部の円錐状の穴
    の円錐面に固着したことを特徴とする避雷器。
  2. 【請求項2】 絶縁ロッドの端部に嵌め込む円錐楔の内
    面に接着剤が塗布されて嵌め込まれていることを特徴と
    する請求項1記載の避雷器。
  3. 【請求項3】 絶縁ロッドの端部の円錐楔の嵌め込み位
    置の上端位置の周囲に溝加工を施し、円錐楔の嵌め込み
    後に絶縁ロッドの溝に止め輪が装着されていることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の避雷器。
  4. 【請求項4】 複数の酸化亜鉛素子が積層された酸化亜
    鉛素子ブロックと、該酸化亜鉛素子ブロックの下部に配
    置され、外周部に絶縁ロッドの固着部を備えた下部電極
    部と、酸化亜鉛素子ブロックの上部に配置され、外周部
    に絶縁ロッドの固着部を備えた上部電極部と、上記酸化
    亜鉛素子ブロックに押圧力を与える押圧ばねと、上記酸
    化亜鉛素子ブロックに押圧力が与えられた状態で上記上
    部電極部と下部電極部のそれぞれの絶縁ロッドの固着部
    の間を結合する複数の絶縁ロッドとからなる酸化亜鉛素
    子モジュールの外周部に、耐候性を備えた絶縁材料によ
    りひだを有する形状に形成された外被が被せられた避雷
    器において、上部電極部および下部電極部のそれぞれの
    絶縁ロッドの固着部は、端部側に広がる円錐状の穴が設
    けられ、円錐状の穴の小径側の直径より小さい巾で外周
    方向にU字状に切り込み部が設けられ、絶縁ロッドは断
    面が矩形状で両端部の2方向の側面が端部に向かって広
    がる円錐面に形成されており、上部電極部および下部電
    極部の間を押圧して押圧ばねを圧縮状態とし、上記絶縁
    ロッドの両端部の平面側を縦方向にして上記上部電極部
    および下部電極部のU字状の切り込み部に挿入し、90
    度回転させて絶縁ロッドの端部を上部電極部および下部
    電極部の円錐状の穴の円錐面に固着したことを特徴とす
    る避雷器。
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