JP2013115251A - 避雷器 - Google Patents

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弘樹 齋藤
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    • H01C7/126Means for protecting against excessive pressure or for disconnecting in case of failure

Abstract

【課題】機械強度の大きい避雷器を提供することを目的とする。
【解決手段】酸化亜鉛素子6の周囲に配置した複数本の絶縁ロッド3には機械加工部を設けず、絶縁ロッド3の両端部に締付金具2を加締めて取り付ける。締付金具2は、電極1と取付板4とで挟まれるようにして配置され、電極1と取付板4とがボルト5により絶縁ロッド3の軸方向に締め付けられている。これにより、締付金具2はボルト5の軸力により電極1に強固に固定される。
【選択図】図1

Description

この発明は、発電所又は変電所等に設置され、電力系統に発生した異常電圧から電気機器を保護するために用いられる避雷器に関し、特に、酸化亜鉛素子を含む内部要素を直接シリコーンゴム等の高分子樹脂でモールドするタイプのポリマー形避雷器に関するものである。
酸化亜鉛素子を含む内部要素を直接シリコーンゴム等でモールドするタイプのポリマー形避雷器は、積層した酸化亜鉛素子の周りに配置したFRP(Fiber Reinforced Plastics:ガラス繊維強化プラスティック)等の絶縁支持物で機械的強度をもたせるため、絶縁支持物の電極との固定方法が非常に重要となる。
特許文献1に記載のポリマー形避雷器では、一対の支持金具の間に酸化亜鉛素子が積層され、一対の支持金具同士が複数本の絶縁ロッド(絶縁支持物)を介して結合されている。また、電極はボルトを介して支持金具に結合されている。絶縁ロッドと支持金具との結合部分では、絶縁ロッドの端部に支持金具の一部を嵌め合わすための溝部が設けられている。
また、特許文献2に記載のポリマー形避雷器では、絶縁ロッド(絶縁支持物)をボルトで電極に固定するために、絶縁ロッドの端部にはボルトを通すきり穴加工部が設けられている。
特開2003−332108号公報 特開2010−027671号公報
しかしながら、特許文献1に記載のポリマー形避雷器では、絶縁ロッドの端部に溝部が設けられているので、避雷器に荷重が加わった際には、この溝部に荷重が集中する。そのため、避雷器に過大な荷重が加わった場合には、絶縁ロッドは溝部(機械加工部)を起点として破壊に至る可能性がある。
また、特許文献2に記載のポリマー形避雷器においても同様に、絶縁ロッドにきり穴加工部を設けるため、避雷器に荷重が加わった際には、このきり穴加工部(機械加工部)に荷重が集中する。この場合、例えば絶縁ロッドにFRPロッドを使用した場合、FRPロッドにきり穴加工部を設けることでFRPのガラス繊維を破断することになる。このためガラス繊維方向に発生する荷重に対してFRPの強度が著しく低下する。
このように、特許文献1,2に記載のポリマー形避雷器では、避雷器に過大な荷重が加わった場合、絶縁ロッド(絶縁支持物)は機械加工部が起点となり破壊に至る可能性がある。そのため、このような従来のポリマー形避雷器の構造において、機械強度の大きい避雷器を提供するためには、絶縁ロッドの径を大きくするか、あるいは、絶縁ロッドの配置本数を多くする必要があり、避雷器の大型化、コスト高につながる。
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、大型化することなく機械強度の大きい避雷器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る避雷器は、積層された電圧非直線抵抗素子、及びこの電圧非直線抵抗素子の一端に配置され当該電圧非直線抵抗素子をその積層方向に付勢する押圧ばねから成る直列体と、この直列体の周囲に前記積層方向に沿って配置され、外径が一定で、それぞれ両端部に有底で概略円筒状の金具が嵌め合わされ加締められて固定された複数本の絶縁ロッドと、この直列体の前記積層方向の両端に配置されて前記直列体を挟み、前記各絶縁ロッドの両端部がそれぞれ挿通されかつ前記金具の前記直列体側の一端部が嵌入されるよう階段状に形成された複数の挿通孔を有する一対の取付板と、この一対の取付板の前記積層方向の両外側に配置され、この一対の取付板と対向しかつ離隔して配置されるとともに、前記金具の他端部が嵌入される複数の嵌合穴を有する一対の電極と、前記各挿通孔に前記各絶縁ロッドの前記各端部が挿通されかつ前記金具の前記一端部が嵌入された前記各取付板と、当該取付板に対向し前記嵌入穴に当該金具の前記他端部が嵌入された前記電極とを前記積層方向に締結し、当該金具を当該電極と当該取付板との間に挟んだ状態で前記積層方向に締め付けるボルトと、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、大型化することなく機械強度の大きい避雷器を提供することができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る避雷器の構成を示す縦断面図である。 図2は、図1のA−A矢視横断面図である。 図3は、実施の形態2に係る避雷器の構成を示す縦断面図である。 図4は、図3のA−A矢視横断面図である。 図5は、実施の形態3に係る避雷器の構成を示す縦断面図である。 図6は、図5のA−A矢視横断面図である。
以下に、本発明に係る避雷器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る避雷器の構成を示す縦断面図、図2は、図1のA−A矢視横断面図である。図1及び図2に示すように、本避雷器の中心部には、電圧非直線抵抗素子としての例えば酸化亜鉛素子6が複数積層され、これらは酸化亜鉛素子ブロックを形成している。酸化亜鉛素子6の断面形状は例えば円形である。酸化亜鉛素子6の積層方向(以下、単に「積層方向」という。)の一端には押圧ばね7が縮められた状態で配置され、酸化亜鉛素子6を積層方向に付勢している。そのため、酸化亜鉛素子6同士が密着される。また、酸化亜鉛素子6は押圧ばね7のばね荷重にて固定され、輸送時等の衝撃による酸化亜鉛素子6の位置ずれが抑制される。積層された酸化亜鉛素子6と押圧ばね7とにより直列体20が構成される。
この直列体20の積層方向の両端には、それぞれ取付板4が配置されている。すなわち、一対の取付板4が直列体20を積層方向に挟むようにして配置されている。取付板4は、例えば円板状の金属板から成る。取付板4には、絶縁ロッド3が挿通される挿通孔30が設けられている。挿通孔30は、取付板4の周方向に例えば等間隔で絶縁ロッド3の個数(図示例では例えば6個)に応じて設けられている。挿通孔30は、絶縁ロッド3の外径と概略同一の内径の直列体20側に設けられた第1内径部と、第1内径部に連通し電極1側に設けられ第1内径部の内径よりも大きい内径の第2内径部とからなり、階段状の形状である。後述するように、第2内径部は締付金具2の嵌合用として設けられたものであり、第2内径部には締付金具2の直列体20側の一端部が嵌入される。
一対の取付板4の積層方向の両側(酸化亜鉛素子6に対して一対の取付板4の両外側)には、一対の電極1が配置されている。電極1は取付板4と同様に例えば円板状である。一対の電極1の一方と一対の取付板4の一方とが積層方向に対向し離隔して配置され、一対の電極1の他方と一対の取付板4の他方とが積層方向に対向し離隔して配置されている。電極1には、取付板4と対向する側の表面に、挿通孔30の位置に対応するように、複数の嵌合穴31が形成されている。後述するように、嵌合穴31には締付金具2の他端部が嵌入される。嵌合穴31の内径は深さ方向に概略一定である。電極1の板厚よりも小さい嵌合穴31の深さは、電極1の板厚よりも小さい。
直列体20の周囲には積層方向に沿って延伸する複数本の絶縁ロッド3が配置されている。絶縁ロッド3は棒状であり、その半径(外径)は延伸方向に例えば一定である。絶縁ロッド3は、例えばFRP(Fiber Reinforced Plastics:ガラス繊維強化プラスティック)から形成される。絶縁ロッド3には、特許文献1,2に記載のものとは対照的に、きり穴加工部又は溝部等の機械加工部が形成されておらず、その外周面は概略一様である。絶縁ロッド3は、直列体20の周囲に例えば等間隔で複数本配置される。図示例では、絶縁ロッド3は例えば6本配置されている。絶縁ロッド3は、一対の電極1同士を連結し、避雷器の機械的強度を向上させるものである。
絶縁ロッド3の両端部は、それぞれ一対の取付板4の挿通孔30を挿通している。また、絶縁ロッド3の両端部には、それぞれ有底で概略円筒状の締付金具2が嵌め合わされ加締められて固定されている。すなわち、有底筒状又はキャップ状の締付金具2を絶縁ロッド3の両端部にそれぞれ嵌め合わせた後、各締付金具2を絶縁ロッド3の径方向に加圧し締め付けることで、一対の締付金具2が絶縁ロッド3の両端部に取り付けられている。このように、締付金具2を加締めて塑性変形させると、絶縁ロッド3の端部も圧縮され、締付金具2が絶縁ロッド3の端部に摩擦で固定される。
絶縁ロッド3の各端部に固定された締付金具2は、その一端部が取付板4の挿通孔30に嵌入されるとともにその他端部が電極1の嵌合穴31に嵌入され、取付板4と電極1とにより積層方向に挟まれている。また、挿通孔30に嵌入された締付金具2の一端部の端面は第1内径部と第2内径部との境界である段差部(第2内径部の底面部)と接触している。また、締付金具2の一端部の側面も取付板4に接触している。他方、嵌合穴31に嵌入された締付金具2の他端部の端面は嵌合穴31の底面部と接触している。また、締付金具2の他端部の側面も電極1に接触している。なお、嵌合穴31と挿通孔30は互いに対向する位置に位置合せされて配置されている。また、嵌合穴31の内径と挿通孔30の第2内径部の内径は概略同径である。
また、電極1とこれに対向する取付板4とが、締結部材である例えばボルト5により締結されている。具体的には、ボルト5は例えば直列体20側から取付板4に挿入され、取付板4を貫通し、その先端部が電極1にねじ込まれている。ボルト5の軸方向は、積層方向に平行である。ボルト5は、電極1及び取付板4の周方向に複数本配置されている。図示例では、例えば6本のボルト5が周方向に絶縁ロッド3と交互に配置されている。電極1と取付板4とをボルト5により積層方向に締付けることにより、締付金具2が積層方向に圧縮され締付けられる。
外被8は、直列体20と絶縁ロッド3を直接かつ一体的に被覆する。外被8はポリマー等の絶縁性の樹脂材料からなり、例えばシリコーンゴムから成る。外被8には、その外周面に積層方向に沿って複数のひだが突設されている。なお、避雷器に短絡電流が流れると、その内部に高温高圧のアークガスが発生し、このアークガスの圧力によって外被8に開口が形成され、アークガスはこの開口から放出される。
上記のように、本実施の形態では、締付金具2を積層方向に挟む電極1と取付板4とをボルト5で締結するようにしているので、締付金具2はこのボルト5の軸力により積層方向に圧縮されて電極1と取付板4との間に強固に固定される。これにより、締付金具2が固定された絶縁ロッド3の両端も強固に固定される。この際、絶縁ロッド3は、ボルト5の軸力の影響を受けず、押圧ばね7による引張荷重のみが負荷される。
このようにして、複数本の絶縁ロッド3はそれぞれ、締付金具2、取付板4、及びボルト5を介して電極1に取り付けられている。
以上説明したように、本実施の形態では、絶縁ロッド3に取り付けた締付金具2を電極1と取付板4とで挟み、電極1と取付板4とを締結するボルト5の軸力で締付金具2を軸方向(積層方向)に圧縮することで、締付金具2が固定された絶縁ロッド3の両端部を固定するようにしている。
このように、本実施の形態では、避雷器に過大な荷重が加わった際に破壊の起点となり得る荷重集中部(機械加工部)を設けないため、絶縁ロッド3の径を大きくし又は絶縁ロッド3の配置本数を多くすることなく、機械強度の大きな避雷器を構成することができる。
なお、特許文献1に記載のポリマー形避雷器では、避雷器に過大な荷重が加わった場合、絶縁ロッドはその溝部(機械加工部)が起点となり破壊に至る可能性がある。同様に、特許文献2に記載のポリマー形避雷器では、避雷器に過大な荷重が加わった場合、絶縁ロッドはそのきり穴加工部(機械加工部)が起点となり破壊に至る可能性がある。これらの
従来のポリマー形避雷器の構造において、機械強度の大きい避雷器を得るためには、絶縁ロッドの径を大きくするか、又は絶縁ロッドの配置本数を多くする必要があるが、この場合は避雷器の大型化、コスト高につながる。
これに対し、本実施の形態では、機械強度が大きく、小型で、かつ低コストの避雷器を実現することができる。
また、絶縁ロッド3の両端部に取付けた締付金具2は、取付板4と電極1をボルト5で締結することで固定されるため、組立が簡易である。
なお、本実施の形態では、締付金具2は、有底筒状であるとしたが、底がない筒状であってもよく、取付板4と電極1とで締付金具2を積層方向に挟み込む構造であればよい。
実施の形態2.
図3は、本実施の形態に係る避雷器の構成を示す縦断面図、図4は、図3のA−A矢視横断面図である。図3及び図4では、図1及び図2に示した避雷器と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略し、以下では主に相違点のみについて説明する。
取付板4には、絶縁ロッド3が挿通される挿通孔32が設けられている。挿通孔32は、取付板4の周方向に例えば等間隔で絶縁ロッド3の個数(図示例では例えば6個)に応じて設けられている。挿通孔32は、その内径が電極1側から直列体20側に向かうにつれて一様に小さくなり、最も直列体20側の内径は概略絶縁ロッド3の外径に概略等しい。
電極1には、取付板4と対向する側の表面に、挿通孔32の位置に対応するように、複数の嵌合穴33が形成されている。嵌合穴33は深さ方向に内径が概略一定であり、その内径は挿通孔32の最も電極1側の内径に概略等しい。嵌合穴33の深さは、電極1の板厚よりも小さい。
絶縁ロッド3の両端部は、それぞれ一対の取付板4の挿通孔32を挿通している。また、絶縁ロッド3の各端部には、概略半円錐台形状の一対の金具10a,10bが全体として概略円錐台形状を構成しかつ当該円錐台形状の小径側(先端側)が直列体20側に配置される態様で当該各端部を周方向に取り囲んで配置されている。
金具10a,10bは互いに同じ形状であり、概略円錐台形状を軸方向に二等分した形状である。具体的には、金具10a,10bは、電極1側に配置された概略半円筒状の半円筒部と、この半円筒部につながり直列体20側に配置されてその外径が電極1側から直列体20側に向かうにつれて一様に小さくなる半円錐台部とから構成されている。なお、金具10a,10bの内径は軸方向に一定である。
そして、一対の金具10a,10bの直列体20側の端部は、挿通孔32に挿通された絶縁ロッド3の端部の外周面と挿通孔32の内周面との間に嵌入される。すなわち、絶縁ロッド3の外径はその軸方向(積層方向)に一定であることから、絶縁ロッド3の端部が挿通孔32に挿通された状態では当該端部の外周面と挿通孔32の内周面との間に間隙が生ずるが、この間隙を埋めるようにして金具10a,10bの小径側(先端側)の端部が嵌め込まれている。つまり、取付板4内に配置されるのは、金具10a,10bの半円錐台部である。取付板4内では、金具10a,10bの外周面が挿通孔32の内周面と接触し、金具10a,10bの内周面が絶縁ロッド3の端部の外周面と接触している。さらに、金具10a,10bの小径側(先端側)の端部は取付板4の直列体20側の表面に達している。
また、一対の金具10a,10bの電極1側の端部は、嵌合穴33に挿入された絶縁ロッド3の端部の外周面と嵌合穴33の内周面との間に嵌入されている。すなわち、絶縁ロッド3の端部が嵌合穴33に挿入された状態では当該端部の外周面と嵌合穴33の内周面との間に間隙が生ずるが、この間隙を埋めるようにして金具10a,10bの太径側(基端側)の端部が嵌め込まれている。つまり、電極1内に配置されるのは、金具10a,10bの半円筒部(の一部)である。電極1内では、金具10a,10bの外周面が嵌合穴33の内周面と接触し、金具10a,10bの内周面が絶縁ロッド3の端部の外周面と接触し、金具10a,10bの電極1側の端面が嵌合穴33の底面部と接触している。
また、実施の形態1と同様に、電極1とこれに対向する取付板4とが、締結部材である例えばボルト5により締結されている。電極1と取付板4とをボルト5により積層方向に締付けることにより、金具10a,10bが積層方向に圧縮され締付けられる。
上記のように、本実施の形態では、絶縁ロッド3の端部を取り囲むように概略半円錐台形状の一対の金具10a,10bを配置し、これらの金具10a,10bを積層方向に挟む電極1と取付板4をボルト5で締結するようにしたので、金具10a,10bはボルト5の軸力により積層方向及び径方向の両方向に圧縮される。ここで、金具10a,10bの半円錐台部は積層方向に対して傾斜しているので、金具10a,10bは、積層方向に平行なボルト5の軸力により、絶縁ロッド3の中心に向かう径方向の圧力を受けて圧縮される。したがって、絶縁ロッド3の各端部は、ボルト5の軸力により径方向中心に向かって圧縮された金具10a,10bに固定される。また、金具10a,10bは、ボルト5の軸力により積層方向(軸方向)に圧縮されるので、強固に固定される。この際、絶縁ロッド3は、ボルト5の軸力の影響を受けず、押圧ばね7による引張荷重のみが負荷される。
このようにして、複数本の絶縁ロッド3はそれぞれ、金具10a,10b、取付板4、及びボルト5を介して電極1に取り付けられている。
本実施の形態は、実施の形態1と同様に、避雷器に過大な荷重が加わった際に破壊の起点となり得る荷重集中部(機械加工部)を設けないため、絶縁ロッド3の径を大きくし又は絶縁ロッドの配置本数を多くすることなく、機械強度の大きな避雷器を構成することができる。
また、本実施の形態では、金具10a,10bをそれぞれ概略半円錐台形状とすることにより、金具10a,10bを絶縁ロッド3の端部に加締めることなく固定することができ、加締作業を省略することができる。
また、本実施の形態では、金具10a,10bの小径側(先端側)の端部は取付板4の直列体20側の表面に達している。これにより、ボルト5の軸力による径方向の圧力がより効果的に金具10a,10bに作用し、金具10a,10bは絶縁ロッド3の端部により強固に固定される。ただし、金具10a,10bの小径側(先端側)の端部が取付板4の直列体20側の表面にまで達していなくても、取付板4内における円錐台部の積層方向の長さがある程度確保できれば、金具10a,10bを絶縁ロッド3の端部に強固に固定することができる。
また、本実施の形態では、それぞれ概略半円錐台形状の一対の金具10a,10bを絶縁ロッド3の周囲に配置する構成としたが、全体として概略円錐台形状を構成する3個以上の金具を絶縁ロッド3の周囲に配置する構成も可能である。例えば、金具10a,10bをそれぞれ軸方向に等分して4個の金具で絶縁ロッド3の端部を取り囲むようにしてもよい。本実施の形態のその他の構成、動作、及び効果は実施の形態1と同様である。
実施の形態3.
図5は、本実施の形態に係る避雷器の構成を示す縦断面図、図6は、図5のA−A矢視横断面図である。図5及び図6では、図1及び図2に示した避雷器と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略し、以下では主に相違点のみについて説明する。
本実施の形態では、実施の形態1と異なり取付板4は設けられておらず、酸化亜鉛要素6と押圧ばね7とからなる直列体20の積層方向の両端には、それぞれ一対の電極11が配置されている。一対の電極11は直列体20を挟んでいる。電極11は例えば円板状である。電極1には、直列体20と対向する側の表面に、絶縁ロッド3の位置に対応するように、複数の嵌合穴9(電極溝)が形成されている。嵌合穴9は断面円形状で深さ方向に内径が概略一定である。嵌合穴9の深さは、電極11の板厚よりも小さい。嵌合穴9は、例えば電極11の周方向に等間隔で複数個設けられる。嵌合穴9は絶縁ロッド3の端部の挿入に用いられる。
電極11には、嵌合穴9の軸方向と直交しかつ嵌合穴9の軸を径方向に横切るようにして、電極11の外周面(側面)から嵌合穴9を貫通するボルト取付穴35が設けられている。ボルト取付穴35は、電極11の外周面側に設けられた切穴部と電極11の中心側に設けられたねじ穴部とから成る。この切穴部はボルト15の頭部が通るような大きさとなっている。
絶縁ロッド3の両端部には、それぞれ有底で概略円筒状の締付金具12が嵌め合わされ加締められて固定されている。すなわち、有底筒状又はキャップ状の締付金具12を絶縁ロッド3の両端部にそれぞれ嵌め合わせた後、各締付金具12を絶縁ロッド3の径方向に加圧し締め付けることで、一対の締付金具12が絶縁ロッド3の両端部に取り付けられている。このように、締付金具12を加締めて塑性変形させると、絶縁ロッド3の端部も圧縮され、締付金具12が絶縁ロッド3の端部に摩擦で固定される。
また、締付金具12の底部には、径方向に締付金具12を貫通する貫通穴36(切穴加工部)が設けられている。つまり、貫通穴36は、絶縁ロッド3には貫通せず、絶縁ロッド3の軸方向の端面よりも外側の締付金具12の底部に設けられている。
絶縁ロッド3の各端部に固定された締付金具12は、嵌合穴9に嵌入され、電極11のボルト取付穴35と締付金具12の貫通穴36とが位置を合わせされた状態で配置される。そして、ボルト15が、電極11の外周面からボルト取付穴35の切穴部、締付金具12の貫通穴36を挿通し、ボルト取付穴35のねじ穴部にねじ込まれている。締付金具12をボルト15の頭部と電極11とで挟むようにしてボルト15を締め付けることで、締付金具12が電極11に固定される。
本実施の形態では、締付金具12はボルト15の軸力により径方向に圧縮されるので、電極11と強固に固定される。また、絶縁ロッド3の端部には締付金具12が加締めて固定されている。この際、絶縁ロッド3は、ボルト5の軸力の影響を受けず、押圧ばね7による引張荷重のみが負荷される。このようにして、複数本の絶縁ロッド3はそれぞれ、締付金具12、及びボルト15を介して電極1に取り付けられている。
以上説明したように、本実施の形態では、避雷器に過大な荷重が加わった際に破壊の起点となり得る荷重集中部(機械加工部)を設けないため、絶縁ロッド3の径を大きくし又は絶縁ロッドの配置本数を多くすることなく、機械強度の大きな避雷器を構成することができる。本実施の形態のその他の構成、動作、及び効果は実施の形態1と同様である。
本発明は、小型で機械強度の大きいポリマー形避雷器として有用である。
1,11 電極
2,12 締付金具
3 絶縁ロッド
4 取付板
5,15 ボルト
6 酸化亜鉛素子
7 押圧ばね
8 外被
10a,10b 金具
20 直列体
30,32 挿通孔
9,31,33 嵌合穴
35 ボルト取付穴
36 貫通穴

Claims (5)

  1. 積層された電圧非直線抵抗素子、及びこの電圧非直線抵抗素子の一端に配置され当該電圧非直線抵抗素子をその積層方向に付勢する押圧ばねから成る直列体と、
    この直列体の周囲に前記積層方向に沿って配置され、外径が一定で、それぞれ両端部に有底で概略円筒状の金具が嵌め合わされ加締められて固定された複数本の絶縁ロッドと、
    この直列体の前記積層方向の両端に配置されて前記直列体を挟み、前記各絶縁ロッドの両端部がそれぞれ挿通されかつ前記金具の前記直列体側の一端部が嵌入されるよう階段状に形成された複数の挿通孔を有する一対の取付板と、
    この一対の取付板の前記積層方向の両外側に配置され、この一対の取付板と対向しかつ離隔して配置されるとともに、前記金具の他端部が嵌入される複数の嵌合穴を有する一対の電極と、
    前記各挿通孔に前記各絶縁ロッドの前記各端部が挿通されかつ前記金具の前記一端部が嵌入された前記各取付板と、当該取付板に対向し前記嵌入穴に当該金具の前記他端部が嵌入された前記電極とを前記積層方向に締結し、当該金具を当該電極と当該取付板との間に挟んだ状態で前記積層方向に締め付けるボルトと、
    を備えることを特徴とする避雷器。
  2. 積層された電圧非直線抵抗素子、及びこの電圧非直線抵抗素子の一端に配置され当該電圧非直線抵抗素子をその積層方向に付勢する押圧ばねから成る直列体と、
    この直列体の周囲に前記積層方向に沿って配置され、外径が一定で、それぞれ両端部に概略半円錐台形状の一対の金具が全体として概略円錐台形状を構成しかつ当該円錐台形状の小径側が前記直列体側に配置される態様で当該両端部を取り囲んで配置された複数本の絶縁ロッドと、
    この直列体の前記積層方向の両端に配置されて前記直列体を挟み、前記各絶縁ロッドの両端部がそれぞれ挿通されかつ前記一対の金具の前記直列体側の一端部が嵌入されるよう内径が前記直列体側に向かって一様に小さくなる複数の挿通孔を有する一対の取付板と、
    この一対の取付板の前記積層方向の両外側に配置され、この一対の取付板と対向しかつ離隔して配置されるとともに、前記金具の他端部が嵌入される複数の嵌合穴を有する一対の電極と、
    前記各挿通孔に前記各絶縁ロッドの前記各端部が挿通されかつ前記一対の金具の前記一端部が嵌入された前記各取付板と、当該取付板に対向し前記嵌入穴に当該一対の金具の前記他端部が嵌入された前記電極とを前記積層方向に締結し、当該金具を当該電極と当該取付板との間に挟んだ状態で前記積層方向に締め付けるボルトと、
    を備えることを特徴とする避雷器。
  3. 前記一対の金具の前記小径側の端部は前記取付板の前記直列体側の表面に達していることを特徴とする請求項2に記載の避雷器。
  4. 積層された電圧非直線抵抗素子、及びこの電圧非直線抵抗素子の一端に配置され当該電圧非直線抵抗素子をその積層方向に付勢する押圧ばねから成る直列体と、
    この直列体の周囲に前記積層方向に沿って配置され、外径が一定で、それぞれ両端部に有底で概略円筒状の金具が嵌め合わされ加締められて固定された複数本の絶縁ロッドと、
    この直列体の前記積層方向の両端に配置されて前記直列体を挟み、前記各絶縁ロッドの両端部の前記金具が嵌入される複数の嵌合穴を有する一対の電極と、
    前記各電極の側面から前記各嵌合穴に嵌入された前記各金具の底部をその径方向に貫通して当該電極にねじ込まれ、前記径方向に当該金具を当該電極に締め付けて固定するボルトと、
    を備えることを特徴とする避雷器。
  5. 前記各絶縁ロッドには、きり穴加工部又は溝部である機械加工部が形成されていないことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の避雷器。
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