JP3894182B2 - 組電池 - Google Patents

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Description

本発明は、組電池の製造方法、および組み電池製造用部品に関する。
近年、環境意識の高まりを受けて、自動車の動力源を、化石燃料を利用するエンジンから電気エネルギーを利用するモータに移行しようとする動きがある。このため、モータの電力源となる電池の技術も急速に発展しつつある。
自動車には、小型軽量で、大きな電力を頻繁に充放電可能な、耐震動性、放熱性に優れた電池の搭載が望まれる。大きな電力を供給することができる放熱性に優れた組電池としては、下記特許文献1に示すようなものがある。
特許文献1に開示されている組電池は、直列、並列または直並列に電気的に接続された複数の単電池を、当該単電池の厚み方向に所定の間隔で配置し、単電池間に両側の単電池を押圧する押圧部材を配置して、外装部材によって複数の単電池を固定したものである。このような構造とすることによって単電池の放熱特性を良好にして組電池としてのサイクル特性、レート特性を向上させている。
特開2000−195480号公報(段落番号「0014」〜段落番号「0029」および図1、図2、図4の記載を参照)
このような組電池は、複数の単電池を直列に接続して組み立てるため、製造工程中で、単電池が直列に接続されてゆくに連れて直列に接続された単電池の端子電圧が大きくなるため、取り扱いに注意が必要で作業性が悪い。
そこで、本発明の目的は、組電池の製造過程において、高電圧が出力されないようにした組電池の製造方法、および組電池製造用部品を提供することである。
本発明は、複数個の単電池が積層されて各単電池が電気的に直列に接続される組電池の製造方法であって、前記複数個の単電池の積層されて直列に接続される電極間に、絶縁状態を保つ仮絶縁手段を有する仮絶縁手段付き導通手段を介挿しつつ、前記複数個の前記単電池を仮止めする段階と、前記仮絶縁手段を除去する段階と、前記電極間に圧縮力を加えて、前記電極と前記導通手段が接触するように締結する段階と、を有することを特徴とする組電池の製造方法である。
また本発明は、複数個の単電池が積層されて各単電池が電気的に直列に接続される組電池の製造方法であって、前記複数個の単電池の積層されて直列に接続される電極間に、導電性部材からなる導通手段より前記電極方向に突出した絶縁部材からなる仮絶縁手段の付いた仮絶縁手段付き導通手段を介挿しつつ、前記複数個の前記単電池を仮止めする段階と、前記電極間に圧縮力を加えて、前記仮絶縁手段の少なくとも前記突出した部分を除去し前記電極と前記導通手段が接触するように締結する段階と、を有することを特徴とする組電池の製造方法である。
さらに本発明は、複数個の単電池の積層されて直列に接続される電極間に配置される組電池製造用部品であって、前記導電性部材よりなる導通手段と、前記導通手段の少なくとも1表面に設けられ、前記導通手段による前記電極間の電気的導通を絶縁する仮絶縁手段と、を有することを特徴とする組電池製造用部品である。
本発明の製造方法によれば、単電池が直列に接続される電極間に仮絶縁手段付き導通手段を介挿して複数個の単電池を仮止めし、その後仮絶縁手段を除去することとしたので、単電池を積層して組み立てている間は、高電圧が発生することなく、安全に作業を行うことができる。
また、本発明の製造方法によれば、単電池が直列に接続される電極間に仮絶縁手段付き導通手段を介挿して複数個の単電池を仮止めし、その後電極間を圧縮することで、少なくとも仮絶縁手段の導通手段よりも突出した部分を除去することとしたので、単電池を積層して組み立てている間は、高電圧が発生することなく、安全に作業を行うことができる。
本発明の組電池製造用部品によれば、電極間に配置される導通手段に仮絶縁手段を設けたので、この部品を組電池の製造過程で直列に接続される単電池の電極間に用いることで、単電池を積層して組み立てている間は、高電圧が発生することなく、安全に作業を行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、以下の説明においては、本発明の製造方法によって好適に製造される組電池をまず説明し、続いて、この組電池を製造する本発明の製造方法、およびこの製造方法において用いた本発明による組電池製造用部品について説明する。
図1は、組電池を示す斜視図である。
本発明の組電池は、積層された複数個の単電池1と、該単電池1と共に積層されるヒートシンク2と、単電池1間および単電池1とヒートシンク2との間に配置される高摩擦シート3と、積層された複数個の単電池1を積層方向の両面から加圧して一体的に保持する保持手段4とを有する。高摩擦シート3については、図3および図4を参照のこと。
単電池1は、積層方向に直列に接続されている。単電池1から伸びる2つの電極タブのうち一方のタブは、他の単電池1のタブと嵌合して、電気的および機械的に接続される。また、他方のタブは、タブ間に配置された導通ワッシャおよび絶縁ワッシャを交互に配置することにより、短絡しないように接続されている。詳細は後述する。
以下、各構成について詳細に説明する。
<単電池>
図2は2種類の単電池を示す斜視図、図3は図1に示す組電池のA−A断面図、図4は図1に示す組電池のB−B断面図である。
本実施の形態では、単電池1は図2に示す2種類がある。単電池1aと、単電池1bである。
単電池1a、1bは、共に、扁平型に形成された電池であり、正極板、負極板およびセパレータを順に積層した積層型の発電要素(不図示)を内部に複数含む。組電池においては、単電池1a、1bは、内包する発電要素の積層方向と同じ方向に積層される。内部の発電要素は、たとえばゲルポリマー電解質を用いたリチウムイオン二次電池である。
単電池1は、たとえば、三層構造のラミネートフィルムが外装に用いられている。ラミネートフィルムは、ポリアミド樹脂などの樹脂フィルムの間にアルミ箔を挟んで三層に形成されている。2枚のラミネートフィルムのうち1枚がプレス加工により扁平型に形成され、シート状のままのもう1枚と縁で熱融着により貼り合わされる。
プレス加工の際には、ラミネートフィルムは型内へ材料流入する。しかし、材料流入があっても、ラミネートフィルムの最外層は樹脂フィルムで表面摩擦係数が小さいので、ラミネートフィルムが型との摩擦により破損することはない。
貼り合わされたラミネートフィルム内には、発電要素が密閉され、電極である正極タブおよび負極タブが引き出されている。単電池1a、1bは、それぞれ、積層方向に対して直交する方向に伸びる2つの電極タブとして、正極タブ10、16と負極タブ12、14を有する。
単電池1aは、正極タブ10および負極タブ12の一方、たとえば、正極タブ10に2つの穴部11が設けられている。そして、負極タブ12には、穴部13が1つ設けられている。
単電池1bは、単電池1aの正極タブ10の穴部11と嵌合可能な凸部15が負極タブ14に2つ設けられている。そして、正極タブ16には、単電池1bの負極タブ12と同様の穴部17が1つ設けられている。
単電池1a、1bの積層時には、単電池1aの穴部11と、単電池1bの凸部15とが嵌合される。単電池1aの正極タブ10と、単電池1bの負極タブ14が嵌合すると、図3に示すように、正極タブ10から、負極タブ14の凸部15が突き出される。これにより、単電池1a、1bは、相互に位置決めされつつ、電気的に直列接続される。
一方、単電池1aの負極タブ12および単電池1bの正極タブ16は、他のタブ12、16との間に導通ワッシャ50または絶縁ワッシャ51を挟んで、位置決めピン52(図10参照)が挿通されることにより位置決めされ、固定される。
導通ワッシャ50は、組電池製造用部品の一部であり、仮絶縁手段付き導通手段の一部であって、銅やアルミニウムなどの導電性金属から形成され、その上下に接触する正極タブ16、負極タブ12間を電気的に接続する。絶縁ワッシャ51は、セラミックなどの絶縁性金属から形成され、その上下に接触する負極タブ12、正極タブ16間を絶縁する。導通ワッシャ50および絶縁ワッシャ51は、単電池1の負極タブ12、正極タブ16が直接接触しないように、スペーサの役割も果たす。
この組電池では、単電池1bの正極タブ16と、そのすぐ上に積層されている単電池1aの負極タブ12との間には、絶縁ワッシャ51が配置されている。単電池1bの上に単電池1aが積層されている階層では、図3に示すように、単電池1bの負極タブ14と、単電池1aの正極タブ10とが、嵌合により機械的および電気的に接続されているからである。正極タブ16とその上の負極タブ12とを接続してしまうと、短絡してしまう。
一方、単電池1aの負極タブ12と、そのすぐ上に積層されている単電池1bの正極タブ16との間には、導通ワッシャ50が配置されている。この導通ワッシャ50は、後に詳細に説明するが本発明を適用した組電池製造用部品を用いたものである。
以上のように、単電池1a、1bが正極タブ10、負極タブ14で機械的および電気的に接続されている階層では、反対の負極タブ12、正極タブ16が絶縁ワッシャ51により絶縁され、逆に、正極タブ10、負極タブ14が接続されていない階層では、負極タブ12、正極タブ16間が導通ワッシャ50で導通されるように、導通ワッシャ50と絶縁ワッシャ51を、交互に配置していくことで、単電池1aと単電池1bとが積層方向に直列に接続されている。
位置決めピン52は、金属棒の表面を樹脂でコーティングまたは被覆して、絶縁処理が施されている。位置決めピン52は、上下からナット53が締め付けられる。これにより、単電池1の負極タブ12、正極タブ16は、導通ワッシャ50および絶縁ワッシャ51にしっかり挟み込まれる。したがって、負極タブ12、正極タブ16間の導通または絶縁が確実となる。
なお、ナット53によって、組電池としての電力出力用のターミナル端子(不図示)を締結してもよい。
<ヒートシンク>
図5は、2種類のヒートシンクを示す斜視図である。
ヒートシンク2には、図5に示すように、組電池の積層の最外層に配置される外層ヒートシンク2aと、単電池1と共に途中に積層される内層ヒートシンク2bとの2種類がある。
ヒートシンク2a、2bは、いずれも空気等の冷媒が通り抜け可能な複数の通風孔20が形成されている。これらの通風孔20は、2枚の板材の表面にそれぞれ複数の溝を形成し、溝同士が合うように2枚の板材を貼り合わせて形成される。非常に薄い外層ヒートシンク2a、内層ヒートシンク2bに通風孔をくりぬき加工するのは困難であるからである。
外層ヒートシンク2aは、積層される単電池1の正極タブ10および16負極タブ12および14を露出するための切り欠き21が形成されている。該切り欠き21を挟んで、四隅に孔22が形成されている。孔22は、外層ヒートシンク2a間に配置され、単電池1に必要な面圧を加えるための加圧ユニット40(図6参照)を取り付けるために設けられている。
内層ヒートシンク2bには、外層ヒートシンク2aのような孔22はない。内層ヒートシンク2bは、組電池に積層されるときには、単電池1と共に加圧ユニット40による面圧により保持されている。内層ヒートシンク2bは、たとえば、図3、図4に示すように、単電池1が4枚積層されたら、その上に1枚積層されるといった具合に、単電池1間に配置される。これにより、積層の中央の単電池1の発熱も放散できる。
<高摩擦シート>
高摩擦シート3は、図3および図4に太線で示すように、単電池1間または単電池1とヒートシンク2との間に配置される。高摩擦シート3は、シリコンゴムをシート状に形成したものである。シリコンゴムは、たとえば、単電池1同士を直接積層した場合の摩擦抵抗より高い摩擦抵抗を発現する。したがって、単電池1間または単電池1とヒートシンク2との間に介在させることにより、これらの横ズレを防止する。
一方で、高摩擦シート3は、横ズレに対しては高い摩擦力を発現するが、単電池1の積層方向に対しては、ほとんど摩擦力を発現しない。したがって、高摩擦シート3は、単電池1およびヒートシンク2に対しては非接着性を有している。換言すると、高摩擦シート3は、単電池1同士、または単電池1とヒートシンク2とを恒久的に接合するものではなく、所望のときに、それらを積層方向に分離し得る性質を有する。
保持手段4は、最外層に積層される外層ヒートシンク2a(保持プレート)と、外層ヒートシンク2a間に配置される加圧ユニット40と、加圧ユニット40を外層ヒートシンク2aに取り付けるナット41とを含む。
外層ヒートシンク2aは、上述の通り、組電池の最外層に積層され、単電池1を冷却する冷却手段として機能する。その一方で、外層ヒートシンク2aは、中間に積層される単電池1および内層ヒートシンク2bに積層方向の面圧を付与しつつ保持する保持手段の一部としても機能する。保持手段の一部として、外層ヒートシンク2aは、加圧ユニット40により相互に接近される方向の力が加えられる。
加圧ユニット40は、外層ヒートシンク2aに設けられた孔22に挿通されて、ナット41により締結されている。加圧ユニット40の具体的構成は、図6および図7に示される。
図6は加圧ユニットを示す図、図7は図1のC−C断面図である。特に、図6(A)は加圧ユニットの全体構成を示す図、図6(B)はバネ保持部の構成を示す図であり、図7(A)は加圧ユニットの初期状態を示す図、図7(B)は加圧ユニット40を外層ヒートシンク2a間に取り付けた様子を示す図である。
加圧ユニット40は、引張りコイルバネ42(弾性体)と、引張りコイルバネ42の両端を保持するバネ保持部43とからなる。
引張りコイルバネ42は、引き延ばされた状態で外層ヒートシンク2a間に取り付けられることによって、収縮しようと作用し、外層ヒートシンク2aを相互に接近させる方向の弾性力を発現する。
バネ保持部43は、本体部44と、引張りコイルバネ42のピッチP1よりも大きなピッチP2でねじ山が形成された螺合部45と、螺合部45から引張りコイルバネ42の中心に向かって伸びる突合せ部46と、本体部44から伸びて外層ヒートシンク2aに挿通される挿通部47とを含む。
本体部44は、引張りコイルバネ42が外れないように、これに当接する。また、本体部44は、加圧ユニット40を組電池に取り付けたときに、外層ヒートシンク2aと当接して、引張りコイルバネ42の伸びを定める役割も果たす。
螺合部45は、図示の通り、引張りコイルバネ42の端部にねじ込まれて、引張りコイルバネ42の内側と螺合し、これを固定する。螺合部45は、図6(B)に示すように、表面にピッチP2のねじ山が形成されている。螺合部45のピッチP2は、引張りコイルバネ42のピッチP1より大きい。したがって、螺合部45を図6(B)中矢印の方向にねじ込むことができる。螺合部45をねじ込むことによって、突合せ部46が、引張りコイルバネ42の中央に向かって進行する。
引張りコイルバネ42の両端から螺合部45をねじ込んでいくと、図6に示すように、両側から進行してきた突合せ部46が突き当たる。この状態で、引張りコイルバネ42は自然長より伸ばされ、加圧ユニット40の初期状態として、初期張力が与えられている。
挿通部47は、先端にナット41に締結可能なねじ山が形成されている。挿通部47の頭には、後述する回り止め用のスリット48が設けられている。スリット48に、マイナスドライバーを挿す等して、バネ保持部43を容易に回り止めできる。
以上のような、加圧ユニット40を、外層ヒートシンク2a間に配置すると、図7(A)に示すようになる。
ここで、挿通部47は、外層ヒートシンク2aの孔22に挿通されている。この状態で、一方のバネ保持部43を回り止めしながら、他方のバネ保持部43の挿通部47をナット41で締結する。すると、バネ保持部43がナット41側に引き寄せられる。これを両方のバネ保持部43で行うと、図7(B)に示すように、バネ保持部43が引張りコイルバネ42を保持した状態で相対的に引き離され、引張りコイルバネ42が外層ヒートシンク2a間に引き伸ばされた状態で保持される。
このように、外層ヒートシンク2a間の幅に合わせて、引張りコイルバネ42を引き伸ばすので、ナット41の締め付けトルクに関わらず、引張りコイルバネ42による収縮する方向の弾性力が得られる。該弾性力が外層ヒートシンク2aによる単電池1への加圧力となる。
<組み立て手順>
次に、本発明の組電池の製造方法を説明する。
図8は、組電池の製造方法の手順を示すフローチャートであり、図9および図10は組電池の組み立て手順を示す図である。
まず、図9に示すように、最初に、外層ヒートシンク2a上に高摩擦シート3を配置する(S1)。
次に、図9に示すように、外層ヒートシンク2a上に載せた高摩擦シート3上に、単電池1bを載置して(S2)、正極タブ16に位置決めピン52を挿通し、正極タブ16の外側に絶縁フィルム付き導通ワッシャ100を介してナット53により仮止めして位置決めピン52取り付ける(S3)。ここで取り付けた位置決めピン52は、その両端にナットをねじ込むためのネジ山が切られており、締結ボルトとして工程の最後において電極タブ間を圧縮する作用を果たす。
続いて、位置決めピン52に絶縁ワッシャ51を通し(S4)、単電池1bの上から単電池1aを載置して積層する(S5)。そして、単電池1bの負極タブ14の凸部15を、単電池1aの正極タブ10の穴部11に嵌合させる(S6)。これにより、単電池1a、1bを一組とする。
さらに、図10に示すように、単電池1a上に高摩擦シート3を載置して(S7)、単電池1aの負極タブ12上に、絶縁フィルム付き導通ワッシャ100を位置決めピン52に通して載置する(S8)。
以降、ステップS3を除いてステップS2〜S8を繰り返すことで、2枚一組となる単電池を所定数積層する(S9)。
そして、所定数単電池を積層したなら、単電池1a上の高摩擦シート3の上に内層ヒートシンク2bを載置する(S10)。
続いて、内層ヒートシンク2b上にも高摩擦シート3を載置する(S11)。以降再び、以降ステップS3を除いてステップS2〜8(また内層ヒートシンクを多層設ける場合にはS2〜11)を繰り返すことで、2枚一組となる単電池を所定数積層する(S12)。
このようにして、何組かの単電池1a、1bと内層ヒートシンク2bの積層を繰り返した後、最後の単電池上に高摩擦シート3の上に、上部の外層ヒートシンク2aを載置する(S13)。
そして、位置決めピン52の上部をナットにより仮止めする(S14)。ここで仮止めとは、積層して組み立てた複数の単電池1aの負極タブ12および単電池1bの正極タブ16が位置決めピン52から抜けないようにナットをねじ込んでおく程度でよい。
図11は、絶縁ワッシャおよび絶縁フィルム付き導通ワッシャが配置された部分を模式的に示す図面である。なお、この図においては、ヒートシンクは省略してある。
絶縁ワッシャ51および絶縁フィルム付き導通ワッシャ100が配置された部分は、すべての単電池1a、1bなどを組み付けた状態で、図示するように、すべての負極タブ12および正極タブ16が完全に絶縁された状態となっている。すなわち、負極タブ14および正極タブ10側で接続されている2枚一組の単電池における負極タブ12と正極タブ16の間は絶縁ワッシャによって絶縁され、他の一組との単電池同士の負極タブ12と正極タブ16の間は絶縁フィルム101付き導通ワッシャ100によって絶縁されることになる。
図12は、絶縁フィルム付き導通ワッシャの例を示す図面である。
絶縁フィルム付き導通ワッシャは、仮絶縁手段付き導通手段であり、ここでは、3つの例を示す。
図12AおよびBは、最も単純な形状で、銅やアルミニウム製の導通ワッシャ50上に、この導通ワッシャと同じ環状の絶縁フィルム101を載せたものである。ここで、絶縁フィルム101としては、ポリエチレンフィルムやビニールフィルムなどの絶縁性を有する樹脂フィルム、また、紙であってもよい。なお、図12Aは断面図、図12Bは平面図である。
次に、図12CおよびDは、絶縁フィルム101として、図12AおよびBに示した環状の絶縁フィルムに、導通ワッシャ50よりも環の径方向から突出した引き抜き用のつまみ部102を追加したものである。このようなつまみ部102を絶縁フィルム101に設けることで、後述するように、後からこの絶縁フィルム101を取り除く際に、このつまみ部102を引っ張ることで容易に取り除くことができるようになる。なお、図12Cは断面図、図12Dは平面図である。
次に、図12EおよびFは、絶縁フィルム101として、図12CおよびDに示したつまみ部102を付けた環状の絶縁フィルムに、さらに、つまみ部102と対向する位置に切れ目103を設けたものである。この切れ目103を設けることで、引き抜きの際に、この切れ目103部分から絶縁フィルム101が切れて、引き抜きをさらに容易にすることができる。この切れ目103を設ける場合には、切れ目部分から導通してしまわないように、導通ワッシャ50の露出量が多くならないように注意する必要がある。この切れ目に代えて、ミシン目を設けても同様の作用を得ることができる。なお、図12Eは断面図、図12Fは平面図である。
以上のようなつまみ部、切れ目やミシン目などは相互に様々に組み合わせてもよい。たとえば、つまみ部を持たずに切れ目やミシン目などを設けてもよいし、また、切れ目と共にミシン目を入れてもよい。さらに、切れ目やミシン目の設置箇所は複数あってもよい。
単電池およびヒートシンクを積層して、電極タブを仮止めした後は、続いて、外層ヒートシンク2a間に、加圧ユニット40を配置し、加圧ユニット40の引張りコイルバネ42が外層ヒートシンク2a間で伸びるまで、ナット41で締結する(S15)。
そして、絶縁フィルム101を導通ワッシャ50上からすべて取り除く(S16)。この段階では、位置決めピン52は仮止めされているだけであるので、絶縁フィルム101は容易に抜き取ることができる。そして最後に、位置決めピン52の両側のナット53を所定のトルクにより締め付けて、電極タブ間に圧縮力を加えて締結する(S17)。これにより、導通ワッシャ50は、それを挟んでいる電極タブ12および16を完全に接触して、すべての単電池が直列に接続されて、図1に示す組電池が組み上がる。
このように本実施の形態によれば、複数の単電池を直列に接続するための導通ワッシャ部分に絶縁フィルムを載置した状態で組み電池を組み上げて行くこととしたので、単電池に直接触れる機会の多い、組み上げ中は直列接続される単電池の数が増加しても電圧が単電池2個分の電圧(ここでは単電池1個の電圧を約4Vとすれば2個分で8V程度である)より高くなることがなく、安全に作業を行うことができるようになる。
(他の実施の形態)
以上本発明を適用した一実施の形態を説明したが、さらに、本発明の他の実施の形態として、組電池製造部品である仮絶縁手段付き導通ワッシャの他の例について説明する。
図13は、仮絶縁手段付き導通ワッシャの他の一例を示す図面であり、図13Aは平面図、図13Bは図13AにおけるB−B線に沿う断面で位置決めピン締め付け前の状態を示す断面図、図13Cは図13AにおけるB−B線に沿う断面で位置決めピン締め付け後の状態を示す断面図である。
この仮絶縁手段付き導通ワッシャ120は、導通ワッシャ50の外径Oより、その内径Iが同等かわずかに小さく、かつ、導通ワッシャ50の電極タブ間の方向の厚さh1よりその厚さh2が薄い絶縁性リング121を仮絶縁手段として有する。
この絶縁性リング121は、位置決めピンが締め付けられる前の状態では、図13Bに示すように、絶縁性リング121が導通ワッシャ50より突出しているため、負極タブ12および正極タブ16間を絶縁状態にする。一方、位置決めピンが締め付けられた後は、図13Cに示すように、絶縁性リング121が締め付けによる圧縮力によって導通ワッシャ側へ引っ込むため、負極タブ12および正極タブ16間が導通状態となる。
なお、絶縁性リングの内径Iは、位置決めピンが締め付けられる前の状態では容易に抜け落ちることなく、かつ、位置決めピント締め付け力によってスライドする程度の摩擦力を有するような大きさとする。また、絶縁性リング121の厚さh2は、導通ワッシャ50よりも薄く、位置決めピンが締め付けられたときに、導通ワッシャ50から絶縁性リングが突出することのない厚さであればよい。また、絶縁性ワッシャの素材としては、絶縁性のあるプラスチックやセラミックスなどを用いることができる。
図14は、さらに他の仮絶縁手段付き導通ワッシャの例を示す図面であり、図14Aは平面図、図14Bは図14AにおけるB−B線に沿う断面で位置決めピン締め付け前の状態を示す一部断面図、図14Cは図14AにおけるB−B線に沿う断面で位置決めピン締め付け後の状態を示す断面図である。
この仮絶縁手段付き導通ワッシャ130は、図示するように、環の外側肩部分にテーパ132が設けられた環状の導通ワッシャ131と、このテーパ132と接触して支持されるようにテーパ部133を持ち、導通ワッシャ131の外形よりその内径が小さく、導通ワッシャ131から突出した環状の絶縁性リング135とからなる。ここで、絶縁性リングは、たとえばセラミックスや硬質プラスチックなど比較的もろい素材のものが好ましい。
この絶縁性リング135は、位置決めピンが締め付けられる前の状態では、図14Bに示すように、絶縁性リング132が導通ワッシャ131より突出しているため、負極タブ12および正極タブ16間を絶縁状態にし、一方、位置決めピンが締め付けられた後は、図14Cに示すように、締め付けによる圧縮力によって絶縁性リング135はテーパ132および133によって外側に開くように力がかかり破壊される。したがって、位置決めピンの締め付けにより自動的に絶縁性リング135が導通ワッシャ131からはずれて、負極タブ12および正極タブ16間が導通状態となる。なお、絶縁性リング135は、破壊される代わりに、位置決めピンが締め付けられたときに、テーパに沿って拡径し、締め付けによる力によって導通ワッシャ131方向に下がり、絶縁性が除去されるようなものであってもよい。
図15は、さらに他の仮絶縁手段付き導通ワッシャの例を示す図面であり、図15Aは平面図、図15Bは図15AにおけるB−B線に沿う断面で位置決めピン締め付け前の状態を示す断面図、図15Cは図15AにおけるB−B線に沿う断面で位置決めピン締め付け後の状態を示す断面図である。
この仮絶縁手段付き導通ワッシャ140は、導通ワッシャ141に環状の凹溝142を設け、この凹溝142に弾性材かならなる絶縁性リング145を配置したものである。絶縁性リング145は、その厚さが、定常状態で凹溝142の深さより高く、その体積は凹溝142の容積より小さく形成してある。
この弾性材からなる絶縁性リング145は、位置決めピンが締め付けられる前の状態では、図15Bに示すように、絶縁性リング145が導通ワッシャ141より突出しているため、負極タブ12および正極タブ16間を絶縁状態にし、一方、位置決めピンが締め付けられた後は、図15Cに示すように、絶縁性リング141が締め付けによる圧縮力により潰れて導通ワッシャ141によって負極タブ12および正極タブ16間が導通状態となる。
このように、他の実施の形態では、いずれも位置決めピンの締め付けにより自動的に負極タブ12および正極タブ16間が導通状態となるので、上述した組電池の組み立て手順のうち、絶縁フィルムの除去工程(上記S16)は不要となる。
次に、製造手順における他の形態について説明する。
上述した実施の形態ではすべての導通ワッシャに対して絶縁フィルム付きのものを用いたが、他の実施の形態としては、この絶縁フィルム付き導通ワッシャを、直列に接続された複数の単電池に対して一つ設けるようにしたものである。
図16は、絶縁ワッシャおよび絶縁フィルム付き導通ワッシャが配置された部分を模式的に示す図面である。
この他の実施の形態では、図示するように、単電池が8個に対して1つの絶縁フィルム付き導通ワッシャ100を用いた例を示す。このように複数の単電池に対して、1つの絶縁フィルム付き導通ワッシャ100としたのは、たとえば、単電池一つの電圧が4Vの場合、直列に接続した数が10個未満であれば、その出力電圧は40V未満となり、作業上の安全性が保たれるため、たとえば図示するように、単電池8個に対して絶縁フィルム付き導通ワッシャ100を1個の割合で介挿することで安全性が保たれる。
なお、上記実施の形態では、単電池は2個一組ごとに導通ワッシャを用いているため、必ず偶数ごとに1個の絶縁フィルム付き導通ワッシャ100を入れることになる。
このように直列に接続した単電池の電圧が、40V未満となるように絶縁フィルム付き導通ワッシャ100を入れることで、作業の安全性が保たれ、かつ、絶縁フィルムの数が減るため、絶縁フィルム付き導通ワッシャ100を用いたことによる絶縁フィルム除去工程の工数を減らすことができる。
さらに他の実施形態について説明する。
図17および図18は他の実施形態における仮絶縁手段付き導通手段である仮絶縁手段付き導通ワッシャを示す図面である。
この実施の形態では、導通ワッシャ300の上に弾性シート301を重ねて仮絶縁手段付き導通ワッシャ302としてものである。
ここで、導通ワッシャ300は、弾性シート301を載せる側に導電性の突起部305を有している。
一方、弾性シート301は仮絶縁手段であり、絶縁性で、かつ弾性力を有するものである。たとえば、合成ゴムやシリコンゴムなどのゴム系の部材が好ましい。
この仮絶縁手段付き導通ワッシャ302は、位置決めピン52を締め付ける前の状態では、図17に示すように、突起部305が弾性シート絶縁状態となっている。一方、位置決めピン52を上下からナット53が締め付けられた状態では、図18に示すように、弾性シート301が圧縮されて、導通ワッシャ300に設けられた突起部305が絶縁シートを突き破り、正極タブ16と接触するようになる。
したがって、組電池の組み立て中は、積層された電池を絶縁して、すべての単電池が直列に接続されることはなく、最終的に位置決めピン52を上下からナット53で締め付けた時点ですべての単電池が直列に接続されるようになる。
なお、この実施の形態では、弾性シート300の弾性力を適宜選択することで、位置決めピン52を上下からナット53で締め付けた後、再度、この締め付けが開放されれば、再び弾性シートが元の状態に戻り突起部を覆い隠すようになるので、この部分が絶縁されて、積層された複数の電池の接続を遮断することができる。
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
本実施の形態による組電池では、その製造中において仮絶縁手段付き導通ワッシャ100、120、130、140、または302を用いたので、製造中における単電池の接続による高電圧の発生をなくし、組電池の組み立て作業を安全に行うことができる。また、仮絶縁手段付き導通ワッシャ100は、その仮絶縁手段を容易に除去することができるので、組み立て作業の工数増加も極少なくてすむ。また仮絶縁手段付き導通ワッシャ120、130、140、302は自動的に絶縁状態が解除されるので、組み立て作業の工数増加がない。
また、他の実施の形態のように、単電池の直列接続数が40V未満となる程度であれば、直列に接続された単電池の数を多くして、絶縁フィルム付き導通ワッシャを用いることで、絶縁フィルムの除去工程を少なくすることができる。
さらに、本実施の形態による組電池は、単電池1間および、単電池1とヒートシンク2との間に、高摩擦シート3が配置されるので、積層されている各単電池1およびヒートシンク2に振動が加わった場合でも電池がずれない。したがって、自動車などに搭載しても、その振動によって、各単電池1およびヒートシンク2のズレや、脱落を防止できる。
また、振動による単電池のズレや脱落がないので、直列または並列に接続された単電池1の電池の電極タブの破損を防止できる。
さらに、高摩擦シート3の配置により単電池1がズレないので、ズレ防止のために保持手段4により単電池1を積層の上下から加圧する加圧力を高める必要がない。したがって、強い加圧力に耐えるために単電池1の外装を強くしなくても良いので、単電池1を軽量化できる。結果として、組電池全体を軽量化できる。
また、高摩擦シート3を用いたので、単電池1を積層する際に、単電池1と高摩擦シート3とを交互に積層すればよく、容易に組電池を作成できる。
また、高摩擦シート3は、単電池1に対して非接着性を有するので、単電池1の一つが故障したときでも、任意の単電池1を取り出して交換できる。
また、単電池1の負極タブ12、正極タブ16に位置決めピンを挿通するための穴部13、17が設けられているので、位置決めピン52の挿通により容易に単電池1同士を位置決めできる。
また、負極タブ14に設けられた凸部15と他の正極タブ10に設けられた穴部11とが嵌合するので、容易に単電池1同士の位置決めができる。また、嵌合により容易に電気的接続が行えるので、積層時に単電池1の重ねる向きを間違えることがなく、組み立てが容易となる。
また、保持手段4が加圧手段および冷却手段として機能するので、単電池1に適切な面圧を加えつつ、該単電池1が発生する熱を放散できる。
また、外層ヒートシンク2a間に取り付けられた加圧ユニット40により外層ヒートシンク2a間が近接されて単電池1を加圧できるので、組電池内部に加圧手段を組み込むことができ、組電池を小型化できる。
また、発電要素の積層方向と同じ方向に単電池が積層されているので、安定的に電流が得られる。
また、単電池1が偏平型電池であるので、組電池の厚さを薄くできる。
なお、上記実施の形態では、ズレ防止手段として高摩擦シート3を用いていたが、これに限定されない。ズレ防止手段は、たとえば単電池1またはヒートシンク2に塗布された粘着性液体から構成されてもよい。ここで、粘着性液体とは、たとえば、ウレタン系接着剤、ラバー液などである。ズレ防止手段として、粘着性液体を採用すれば、単電池1を積層する際に、単電池1の外装表面に粘着性液体を塗布すればよく、容易に組電池を作成できる。
また、ズレ防止手段は、単電池1の外装表面の面粗度を粗くすることにより構成されてもよい。単電池1の外相表面の面粗度を高くする方法としては、サンドブラスト法、レーザーピーニング法などを用いることができる。もちろんサンドペーパーなどによる研磨によっても作成可能である。ズレ防止手段として、単電池1の外装表面の面粗度を粗くすることを採用すれば、順次単電池1を積層しただけで、それらのズレを防止できる。
また、上記実施の形態では、単電池1aの正極タブ10に穴部11を、単電池1bの負極タブ14に凸部15を、それぞれ、形成していたが、これに限定されない。穴部および凸部を設ける電極タブを正負逆転してもよい。また、凸部15に嵌合する穴部11に代えて、凹部を電極タブに形成してもよい。
また、上記実施の形態では、単電池1の一方の側に伸びる電極タブを凸部15および穴部11の嵌合により接続し、他方の側を絶縁ワッシャ51および導通ワッシャ50により接続していたが、これに限定されない。両側を嵌合により接続し、または絶縁/導通ワッシャにより接続してもよい。または、これらによらず、電極タブを超音波溶接により接合してもよい。
また、上記実施の形態では、高摩擦シート3をシリコンゴムだけで形成していたが、これに限定されない。たとえば、PET(ポリエチレンテレフタラート)からなる基材上にシリコンゴムを配置したものでもよい。このように、基材を設けることによって、高摩擦シート3の剛性が向上し、ヒートシンク2および単電池1表面上に配置する際の作業性が向上する。
基材を採用する場合、基材に接着剤を塗布し、単電池1またはヒートシンク2上に接着してもよい。この場合、高摩擦シート3は、基材側では単電池1またはヒートシンク2と接着するが、シリコンゴム側では接着しない。これにより、所望のときに、積層上下の単電池1同士、または単電池1とヒートシンク2とを分離できる。
以上、本発明を適用した実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。たとえば、上述した本実施の形態では、縦に積層した組電池を1つだけ例示したが、これに限定されず、複数の単電池を積層してできた組電池を、さらに複数個横に並べ、それらを接続することによって、より出力の高い電池モジュールとすることができる。この場合、一の組電池と他の組電池の両者に取り付けられるバスバーにより、電気的に接続する。バスバーは、たとえば、ナット53と導通ワッシャ50との間(図9参照)で、位置決めピン52に取り付けられ固定される。
また、本実施の形態は、片側の電極タブは凹凸が嵌合する形態としたが、これに代えて、両側共に、導通ワッシャ50と絶縁ワッシャ51を用いて積層した単電池を直列に接続するようにしてもよい。その場合、直列に接続される単電池の数が、その出力電圧が40V以上とならないように、導電ワッシャ部分に本発明による仮絶縁手段付き導通ワッシャを用いることで、組み立て中は安全に作業を行うことができる。
組電池を示す斜視図である。 2種類の単電池を示す斜視図である。 図1に示す組電池のA−A断面図である。 図1に示す組電池のB−B断面図である。 2種類のヒートシンクを示す斜視図である。 加圧ユニットを示す図であり、図6(A)は加圧ユニットの全体構成を示す図、図6(B)はバネ保持部の構成を示す図である。 図1のC−C断面図であり、図7(A)は加圧ユニットの初期状態を示す図、図7(B)は加圧ユニット40を外層ヒートシンク2a間に取り付けた様子を示す図である。 組電池の組み立て手順を示すフローチャート図である。 組電池の組み立て手順を示す図である。 組電池の組み立て手順を示す図である。 絶縁ワッシャおよび絶縁フィルム付き導通ワッシャが配置された部分を模式的に示す図面である。 絶縁フィルム付き導通ワッシャの例を示す図面である。 仮絶縁手段付き導通ワッシャの他の一例を示す図面である。 仮絶縁手段付き導通ワッシャの他の一例を示す図面である。 仮絶縁手段付き導通ワッシャの他の一例を示す図面である。 他の実施の形態における絶縁ワッシャおよび絶縁フィルム付き導通ワッシャが配置された部分を模式的に示す図面である。 他の実施形態における仮絶縁手段付き導通手段である仮絶縁手段付き導通ワッシャを示す図面である。 他の実施形態における仮絶縁手段付き導通手段である仮絶縁手段付き導通ワッシャを示す図面である。
符号の説明
1、1a、1b…単電池、
2、2a、2b…ヒートシンク、
3…高摩擦シート、
4…保持手段、
10、16…正極タブ、
11…穴部、
12、14…負極タブ、
13…穴部
5…凸部
7…穴部、
20…通風孔、
22…孔、
40…加圧ユニット、
41…ナット、
42…引張りコイルバネ、
43…バネ保持部、
44…本体部、
45…螺合部、
46…突合せ部、
47…挿通部、
48…スリット、
50、131、300…導通ワッシャ、
51…絶縁ワッシャ、
52…位置決めピン、
53…ナット、
100、120、130、140…絶縁フィルム付き導通ワッシャ、
101…絶縁フィルム、
102…つまみ部、
103…切れ目、
121、135…絶縁性リング、
132、133…テーパ、
142…凹溝、
301…弾性シート。

Claims (16)

  1. 複数個の単電池が積層されて各単電池が電気的に直列に接続される組電池の製造方法であって、
    前記複数個の単電池の積層されて直列に接続される電極間に、絶縁状態を保つ仮絶縁手段を有する仮絶縁手段付き導通手段を介挿しつつ、前記複数個の前記単電池を仮止めする段階と、
    前記仮絶縁手段を除去する段階と、
    前記電極間に圧縮力を加えて、前記電極と前記導通手段が接触するように締結する段階と、
    を有することを特徴とする組電池の製造方法。
  2. 複数個の単電池が積層されて各単電池が電気的に直列に接続される組電池の製造方法であって、
    前記複数個の単電池の積層されて直列に接続される電極間に、導電性部材からなる導通手段より前記電極方向に突出した絶縁部材からなる仮絶縁手段の付いた仮絶縁手段付き導通手段を介挿しつつ、前記複数個の前記単電池を仮止めする段階と、
    前記電極間に圧縮力を加えて、前記仮絶縁手段の少なくとも前記突出した部分を除去し前記電極と前記導通手段が接触するように締結する段階と、
    を有することを特徴とする組電池の製造方法。
  3. 前記仮絶縁手段付き導通手段は、前記単電池の直列接続による電圧が所定電圧未満となる接続数ごとに少なくとも一つ設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の組電池の製造方法。
  4. 前記電極は、締結ボルト挿入用の穴部を有し、
    前記圧縮力は、前記締結ボルトの両端からナットによって締め付けることにより加えられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の組電池の製造方法。
  5. 前記仮絶縁手段付き導通手段の前記仮絶縁手段は、
    前記導通手段の少なくとも1表面に、取り除き可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の組電池の製造方法。
  6. 前記仮絶縁手段付き導通手段の前記仮絶縁手段は、環形状であり、内径が前記導通手段の外形より小さく、かつ、厚さが前記導通手段の前記電極間の方向の厚さより薄く、前記導通手段の外側に、前記電極間の方向に前記導通手段から突出するように配設されていることを特徴とする請求項2記載の組電池の製造方法。
  7. 前記導通手段は、外形の一部にテーパ部を有し、
    前記仮絶縁手段は、環形状であり、内径が前記導通手段の外形より小さく、かつ、前記導通手段の前記テーパ部と接するテーパ部を持ち、当該テーパ部に支えられて、前記導通手段から前記電極の方向に突出するように配設されていることを特徴とする請求項2記載の組電池の製造方法。
  8. 前記導通手段は、溝部を有し、
    前記仮絶縁手段は、前記溝部に配設され、前記溝部の深さより厚く、前記溝部の容積より体積が小さいことを特徴とする請求項2記載の組電池の製造方法。
  9. 複数個の単電池の積層されて直列に接続される電極間に配置される組電池製造用部品であって、
    前記導電性部材よりなる導通手段と、
    前記導通手段の少なくとも1表面に設けられ、前記導通手段による前記電極間の電気的導通を絶縁する仮絶縁手段と、
    を有することを特徴とする組電池製造用部品。
  10. 前記仮絶縁手段は、前記導通手段上に載置された絶縁フィルムであることを特徴とする請求項記載の組電池製造用部品。
  11. 前記絶縁フィルムは、一部に前記導通手段よりも突出したつまみ部を有することを特徴とする請求項10に記載の組電池製造用部品。
  12. 前記絶縁フィルムは、一部に切れ目を有することを特徴とする請求項10または11記載の組電池製造用部品。
  13. 前記絶縁フィルムは、一部にミシン目を有することを特徴とする請求項10〜12のいずれか一つに記載の組電池製造用部品。
  14. 前記仮絶縁手段は、環形状であり、内径が前記導通手段の外形より小さく、かつ、厚さが前記導通手段の前記電極間の方向の厚さより薄く、前記導通手段の外側に、前記電極間の方向に前記導通手段から突出するように配設されていることを特徴とする請求項記載の組電池製造用部品。
  15. 前記導通手段は、外形の一部にテーパ部を有し、
    前記仮絶縁手段は、環形状であり、内径が前記導通手段の外形より小さく、かつ、前記導通手段の前記テーパ部と接するテーパ部を持ち、当該テーパ部に支えられて、前記導通手段から前記電極の方向に突出するように配設されていることを特徴とする請求項記載の組電池製造用部品。
  16. 前記導通手段は、溝部を有し、
    前記仮絶縁手段は、前記溝部に配設され、前記溝部の深さより厚く、前記溝部の容積より体積が小さいことを特徴とする請求項記載の組電池製造用部品。
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