JP3963165B2 - 組電池 - Google Patents

組電池 Download PDF

Info

Publication number
JP3963165B2
JP3963165B2 JP2003351717A JP2003351717A JP3963165B2 JP 3963165 B2 JP3963165 B2 JP 3963165B2 JP 2003351717 A JP2003351717 A JP 2003351717A JP 2003351717 A JP2003351717 A JP 2003351717A JP 3963165 B2 JP3963165 B2 JP 3963165B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
assembled battery
battery
laminated
flat unit
flat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003351717A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005116429A (ja
Inventor
悦夫 大上
泰仁 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2003351717A priority Critical patent/JP3963165B2/ja
Publication of JP2005116429A publication Critical patent/JP2005116429A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3963165B2 publication Critical patent/JP3963165B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

本発明は、高エネルギー密度かつ小型軽量で大きなエネルギーを供給する電力源として最適な組電池に関する。
近年、環境意識の高まりを受けて、自動車の動力源を、化石燃料を利用するエンジンから電気エネルギーを利用するモータに移行しようとする動きがある。このため、モータの電力源となる電池の技術も急速に発展しつつある。
自動車には、小型軽量で、大きな電力を頻繁に充放電可能な、耐震動性、放熱性に優れた電池の搭載が望まれる。大きな電力を供給することができる放熱性に優れた組電池としては、下記特許文献1に示すようなものがある。
特許文献1に開示されている組電池は、直列、並列または直並列に電気的に接続された複数の単電池を、当該単電池の厚み方向に所定の間隔で積層し、単電池間に両側の単電池を押圧する押圧部材を配置して、外装部材によって複数の単電池を固定したものである。このような構造とすることによって単電池の放熱特性を良好にして組電池としてのサイクル特性、レート特性を向上させている。
特開2000−195480号公報(段落番号「0014」〜段落番号「0029」および図1、図2、図4の記載を参照)
特許文献1の組電池は、単電池として扁平形電池を用いているため、扁平形電池以外の電池を用いて構成した従来の組電池に比較してエネルギー密度が高く、同一の電力容量の電池であれば小型化が可能である。このため、扁平形電池で構成された組電池は、小型、高エネルギー密度という点では自動車搭載用電池として適している。
しかしながら、特許文献1の組電池は、単電池間に押圧部材が隙間を空けて配置されている。このような組電池は、単電池と押圧部材との接触面積が小さいので、組電池を車両に搭載した場合、組電池には少なからず電池の積層方向に対して直交する方向の振動(以下、単に横揺れと記載する)も加わるので、単電池の一部がずれたり、脱落したりするといった蓋然性が高いという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、横揺れによる単電池のずれや脱落を防止できる組電池の提供を目的とする。
本発明の組電池は、正極板、負極板およびセパレータを積層した積層型の発電要素が内部に密閉され、電極タブが外部に伸びている複数個の扁平型単電池を積層してなる組電池において、積層された前記扁平型単電池の積層方向に直交する方向へのズレを防止するズレ防止手段を、前記扁平型単電池間に有し、前記電極タブは、前記積層方向に対して直交する方向に伸び、前記扁平型電池を位置決めする位置決めピンを挿通するための穴部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、単電池間にズレ防止手段が配置されるので、積層されている各単電池に振動が加わった場合でも電池がずれない。したがって、自動車などに搭載しても、その振動によって、各単電池のズレや、脱落を防止できる。
また、振動による単電池のズレや脱落がないので、直列または並列に接続された単電池の電極タブの破損を防止できる。さらに、単電池の電極タブに位置決めピンを挿通するための穴部が形成されているので、位置決めピンの挿通により容易に単電池同士を位置決めできる。
以下、図面を参照して、本発明の組電池について説明する。
図1は組電池を示す斜視図である。
最初に本発明の組電池の概略構成を説明し、各部の詳細については後述する。
本発明の組電池は、積層された複数個のラミネート電池1(単電池)と、該ラミネート電池1と共に積層されるヒートシンク2(冷却手段)と、ラミネート電池1間およびラミネート電池1とヒートシンク2との間に配置される高摩擦シート3(ズレ防止手段)と、積層された複数個のラミネート電池1を積層方向の両面から加圧して一体的に保持する保持手段4とを有する。高摩擦シート3については、図3および図4を参照のこと。
ラミネート電池1は、積層方向に電気的に直列に接続されている。ラミネート電池1から伸びる2つの電極タブのうち一方のタブは、他のラミネート電池1のタブと嵌合して、電気的および機械的に接続される。また、他方のタブは、タブ間に配置された導通ワッシャおよび絶縁ワッシャを交互に配置することにより、短絡しないように接続されている。詳細は後述する。
以下、各構成について詳細に説明する。
<ラミネート電池>
図2は2種類のラミネート電池を示す斜視図、図3は図1に示す組電池のA−A断面図、図4は図1に示す組電池のB−B断面図である。
ラミネート電池1は、例えばリチウムイオン二次電池などの二次電池である。本実施形態では、ラミネート電池1は、図2に示す2種類がある。ラミネート電池1aと、ラミネート電池1bである。
ラミネート電池1a、1bは、共に、扁平型に形成された電池であり、正極板、負極板およびセパレータを順に積層した積層型の発電要素(不図示)を内部に複数備えている。組電池においては、ラミネート電池1a、1bは、内包する発電要素の積層方向と同じ方向に積層される。
ラミネート電池1は、たとえば、三層構造のラミネートフィルムが外装に用いられている。ラミネートフィルムは、ポリアミド樹脂などの樹脂フィルムの間にアルミ箔を挟んで三層に形成されている。2枚のラミネートフィルムのうち1枚がプレス加工により上記発電要素を収容する凹部が形成されて、扁平型に形成され、シート状のままのもう1枚と縁で熱融着により貼り合わされる。
プレス加工の際には、ラミネートフィルムは型内へ材料流入する。しかし、材料流入があっても、ラミネートフィルムの最外層は樹脂フィルムで表面摩擦係数が小さいので、ラミネートフィルムが型との摩擦により破損することはない。
貼り合わされたラミネートフィルム内には、発電要素が密閉され、正極板に接続された正極タブおよび負極板に接続された負極タブが外部に引き出されている。ラミネート電池1a、1bは、それぞれ、積層方向に対して直交する方向に伸びる2つの電極タブとして、正極タブ10、16と負極タブ12、14を有する。
ラミネート電池1aは、正極タブ10および負極タブ12の一方、例えば、正極タブ10に2つの穴部11が設けられている。そして、負極タブ12には、穴部13が1つ設け
られている。
ラミネート電池1bは、ラミネート電池1aの正極タブ10の穴部11と嵌合可能な凸部15が負極タブ14に2つ設けられている。そして、正極タブ16には、ラミネート電池1bの負極タブ12と同様の穴部17が1つ設けられている。
ラミネート電池1a、1bの積層時には、ラミネート電池1aの穴部11と、ラミネート電池1bの凸部15とが嵌合される。ラミネート電池1aの正極タブ10と、ラミネート電池1bの負極タブ14が嵌合すると、図3に示すように、正極タブ10から、負極タブ14の凸部15が突き出される。これにより、ラミネート電池1a、1bは、相互に位置決めされつつ、電気的に直列接続され、さらに後に組電池として構成されたときにズレ防止の効果を有する。
一方、ラミネート電池1aの負極タブ12およびラミネート電池1bの正極タブ16は、他のラミネート電池のタブ12、16との間に導通ワッシャ50または絶縁ワッシャ51を挟んで、位置決めピン52(図10参照)が挿通されることにより位置決めされ、固定される。
導通ワッシャ50は、銅などの導電性金属から形成され、その上下に接触する電極タブ16、12間を電気的に接続する。絶縁ワッシャ51は、セラミックなどの絶縁性金属から形成され、その上下に接触する電極タブ12、16間を絶縁する。導通ワッシャ50および絶縁ワッシャ51は、ラミネート電池1の電極タブ12、16が直接接触しないように、スペーサの役割も果たす。
本実施形態では、ラミネート電池1bの正極タブ16と、そのすぐ上に積層されているラミネート電池1aの負極タブ12との間には、絶縁ワッシャ51が配置されている。ラミネート電池1bの上にラミネート電池1aが積層されている階層では、図3に示すように、ラミネート電池1bの負極タブ14と、ラミネート電池1aの正極タブ10とが、嵌合により機械的および電気的に接続されているからである。正極タブ16とその上の負極タブ12とを接続してしまうと、短絡してしまう。
一方、ラミネート電池1aの負極タブ12と、そのすぐ上に積層されているラミネート電池1bの正極タブ16との間には、導通ワッシャ50が配置されている。
以上のように、ラミネート電池1a、1bが電極タブ10、14で機械的および電気的に接続されている階層では、反対の電極タブ12、16が絶縁ワッシャ51により絶縁され、逆に、電極タブ10、14が接続されていない階層では、電極タブ12、16間が導通ワッシャ50で導通されるように、導通ワッシャ50と絶縁ワッシャ51を、交互に配置していくことで、ラミネート電池1aとラミネート電池1bとが積層方向に直列に接続されている。
位置決めピン52は、金属棒の表面を樹脂でコーティングまたは被覆して、絶縁処理が施されている。位置決めピン52は、上下からナット53が締め付けられる。これにより、ラミネート電池1の電極タブ12、16は、導通ワッシャ50および絶縁ワッシャ51にしっかり挟み込まれる。したがって、電極タブ12、16間の導通または絶縁が確実となる。
<ヒートシンク>
図5は、2種類のヒートシンクを示す斜視図である。
ヒートシンク2には、図5に示すように、組電池の積層の最外層に配置される外層ヒートシンク2aと、ラミネート電池1と共に途中に積層される内層ヒートシンク2bとの2種類がある。
いずれのヒートシンク2a、2bも、空気等の冷媒が通り抜け可能な複数の通風孔20が形成されている。これらの通風孔20は、2枚の板材の表面にそれぞれ複数の溝を形成し、溝同士が合うように2枚の板材を貼り合わせて形成される。非常に薄いヒートシンク2a、2bに通風孔をくりぬき加工するのは困難であるからである。なお、本実施形態においては、ヒートシンク2a、2bを上述のように貼り合わせよって作成したが、押し出し成形によって作成すれば、貼り合わせの必要がなく、安価に作成できる。
外層ヒートシンク2aは、積層されるラミネート電池1の電極タブ10、12、14、16を露出するための切り欠き21が形成されている。該切り欠き21を挟んで、四隅に孔22が形成されている。孔22は、外層ヒートシンク2a間に配置され、ラミネート電池1に必要な面圧を加えるための加圧ユニット40(図6参照)を取り付けるために設けられている。
内層ヒートシンク2bには、外層ヒートシンク2aのような孔22はない。内層ヒートシンク2bは、組電池に積層されるときには、ラミネート電池1と共に加圧ユニット40による面圧により保持されている。内層ヒートシンク2bは、例えば、図3、図4に示すように、ラミネート電池1が4枚積層されたら、その上に1枚積層されるといった具合に、ラミネート電池1間に配置される。これにより、積層の中央のラミネート電池1の発熱も放散できる。
<高摩擦シート>
高摩擦シート3は、図3および図4に太線で示すように、ラミネート電池1間またはラミネート電池1とヒートシンク2との間に配置される。高摩擦シート3は、たとえばシリコン材をシート状に形成したソリッド材のシートである。このようなソリッド材のシートは、たとえば、ラミネート電池1同士を直接積層した場合の摩擦抵抗より高い摩擦抵抗を発現する。したがって、ラミネート電池1間またはラミネート電池1とヒートシンク2との間に介在させることにより、これらの横ズレを防止する。
なお、高摩擦シート3をスポンジ材のシートとすることも考えられるが、スポンジ材のシートは表面の平滑度が低く、摩擦抵抗が低いため、ソリッド材のシートとしている。また、スポンジ材のシートは、振動が加わった際の剪断変形が大きく、破損に至る可能性があるため、この点においても高摩擦シート3にはソリッド材のシートが適切である。さらに、高摩擦シート3の材質は、摩擦抵抗を極力大きくするために、シリコン材であることが好ましい。また、高摩擦シート3は、ラミネート電池1の横ズレを防止するために、表面が高い摩擦力を発現するものであればよく、たとえば、電池の積層方向にはほとんど弾性変形しない、薄膜状のものであってもよい。
一方で、高摩擦シート3は、横ズレに対しては高い摩擦力を発現するが、ラミネート電池1の積層方向に対しては、ほとんど粘着力を発現しない。したがって、高摩擦シート3は、ラミネート電池1およびヒートシンク2に対しては非接着性を有している。換言すると、高摩擦シート3は、ラミネート電池1同士、またはラミネート電池1とヒートシンク2とを恒久的に接合するものではなく、所望のときに、それらを積層方向に分離し得る性質を有する。
<保持手段>
保持手段4は、最外層に積層される外層ヒートシンク2a(保持プレート)と、外層ヒ
ートシンク2a間に配置される加圧ユニット40と、加圧ユニット40を外層ヒートシンク2aに取り付けるナット41とを含む。
外層ヒートシンク2aは、上述の通り、組電池の最外層に積層され、ラミネート電池1を冷却する冷却手段として機能する。その一方で、外層ヒートシンク2aは、中間に積層されるラミネート電池1および内層ヒートシンク2bに積層方向の面圧を付与しつつ保持する保持手段の一部としても機能する。保持手段の一部として、外層ヒートシンク2aは、加圧ユニット40により相互に接近される方向の力が加えられる。
加圧ユニット40は、外層ヒートシンク2aに設けられた孔22に挿通されて、ナット41により締結されている。加圧ユニット40の具体的構成は、図6および図7に示される。
図6は加圧ユニットを示す図、図7は図1のC−C断面図である。特に、図6(A)は加圧ユニットの全体構成を示す図、図6(B)はバネ保持部の構成を示す図であり、図7(A)は加圧ユニットの初期状態を示す図、図7(B)は加圧ユニット2を外層ヒートシンク2a間に取り付けた様子を示す図である。
加圧ユニット40は、引張りコイルバネ42(弾性体)と、引張りコイルバネ42の両端を保持するバネ保持部43とからなる。
引張りコイルバネ42は、引き延ばされた状態で外層ヒートシンク2a間に取り付けられることによって、収縮しようと作用し、外層ヒートシンク2aを相互に接近させる方向の弾性力を発現する。
バネ保持部43は、本体部44と、引張りコイルバネ42のピッチP1よりも大きなピッチP2でねじ山が形成された螺合部45と、螺合部45から引張りコイルバネ42の中心に向かって伸びる突合せ部46と、本体部44から伸びて外層ヒートシンク2aに挿通される挿通部47とを含む。
本体部44は、引張りコイルバネ42が外れないように、これに当接する。また、本体部44は、加圧ユニット40を組電池に取り付けたときに、外層ヒートシンク2aと当接して、引張りコイルバネ42の伸びを定める役割も果たす。
螺合部45は、図示の通り、引張りコイルバネ42の端部にねじ込まれて、引張りコイルバネ42の内側と螺合し、これを固定する。螺合部45は、図6(B)に示すように、表面にピッチP2のねじ山が形成されている。螺合部45のピッチP2は、引張りコイルバネ42のピッチP1より大きい。したがって、螺合部45を図6(B)中矢印の方向にねじ込むことができる。螺合部45をねじ込むことによって、突合せ部46が、引張りコイルバネ42の中央に向かって進行する。
引張りコイルバネ42の両端から螺合部45をねじ込んでいくと、図6に示すように、両側から進行してきた突合せ部46が突き当たる。この状態で、引張りコイルバネ42は自然長より伸ばされ、加圧ユニット40の初期状態として、初期張力が与えられている。
挿通部47は、先端にナット41に締結可能なねじ山が形成されている。挿通部47の頭には、後述する回り止め用のスリット48が設けられている。スリット48に、マイナスドライバーを挿す等して、バネ保持部43を容易に回り止めできる。
以上のような、加圧ユニット40を、外層ヒートシンク2a間に配置すると、図7(A
)に示すようになる。
ここで、挿通部47は、外層ヒートシンク2aの孔22に挿通されている。この状態で、一方のバネ保持部43を回り止めしながら、他方のバネ保持部43の挿通部47をナット41で締結する。すると、バネ保持部43がナット41側に引き寄せられる。これを両方のバネ保持部43で行うと、図7(B)に示すように、バネ保持部43が引張りコイルバネ42を保持した状態で相対的に引き離され、引張りコイルバネ42が外層ヒートシンク2a間に引き伸ばされた状態で保持される。
このように、外層ヒートシンク2a間の幅に合わせて、引張りコイルバネ42を引き伸ばすので、ナット41の締め付けトルクに関わらず、引張りコイルバネ42による収縮する方向の弾性力が得られる。該弾性力が外層ヒートシンク2aによるラミネート電池1への加圧力となる。
<組み立て手順>
次に、本発明の組電池の組み立て手順を説明する。
図8〜図10は組電池の組み立て手順を示す図である。
図8に示すように、最初に、外層ヒートシンク2a上に高摩擦シート3を配置する。次に、図9に示すように、外層ヒートシンク2a上に、ラミネート電池1b、1aの順に積層する。この際、各ラミネート電池1a、1b上には高摩擦シート3を配置する。また、積層の際には、ラミネート電池1bの負極タブ14の凸部15を、ラミネート電池1aの正極タブ10の穴部11に嵌合させる。これにより、ラミネート電池1a、1bを一組とする。なお、ラミネート電池1a、1bの嵌合しないほうの電極タブ12、16は、その間に絶縁ワッシャ51が挟まれて、位置決めピン52が挿通される。
上記手順で、ラミネート電池1a、1bを2枚一組として複数組積層し、さらに、図9に示すように、その上に、ヒートシンク2bを積層する。ヒートシンク2b上にも、高摩擦シート3を配置する。何組かのラミネート電池1a、1bとヒートシンク2bの積層を繰り返した後、最後に図10に示すように、外層ヒートシンク2aを積層する。外層ヒートシンク2a間に、加圧ユニット40を配置し、加圧ユニット40の引張りコイルバネ42が外層ヒートシンク2a間で伸びるまで、ナット41で締結する。以上の手順で、図1に示す組電池が組み上がる。
なお、本実施形態では、縦に積層した組電池を1つだけ例示したが、これに限定されない。複数のラミネート電池1を積層して出来た組電池を、複数個横に並べ、それらを接続することによって、より出力の高い電池モジュールとすることができる。この場合、一の組電池と他の組電池の両者に取り付けられるバスバーにより、電気的に接続する。バスバーは、例えば、ナット53と導通ワッシャ50との間(図9参照)で、位置決めピン52に取り付けられ固定される。
本発明の組電池は、以下の効果を奏する。
本発明の組電池では、ラミネート電池1間および、ラミネート電池1とヒートシンク2との間に、高摩擦シート3が配置されるので、積層されている各ラミネート電池1およびヒートシンク2に振動が加わった場合でも電池がずれない。したがって、自動車などに搭載しても、その振動によって、各ラミネート電池1およびヒートシンク2のズレや、脱落を防止できる。
また、振動による単電池のズレや脱落がないので、直列または並列に接続されたラミネート電池1の電池の電極タブの破損を防止できる。
さらに、高摩擦シート3の配置によりラミネート電池1がズレないので、ズレ防止のために保持手段4によりラミネート電池1を積層の上下から加圧する加圧力を高める必要がない。したがって、強い加圧力に耐えるためにラミネート電池1の外装を強くしなくても良いので、ラミネート電池1を軽量化できる。結果として、組電池全体を軽量化できる。
また、ズレ防止手段として高摩擦シート3を用いたので、ラミネート電池1を積層する際に、ラミネート電池1と高摩擦シート3とを交互に積層すればよく、容易に組電池を作成出来る。
また、高摩擦シート3は、ラミネート電池1に対して非接着性を有するので、ラミネート電池1の一つが故障したときでも、任意のラミネート電池1を取り出して交換できる。
また、ラミネート電池1の電極タブ12、16に位置決めピンを挿通するための穴部13、17が設けられているので、位置決めピン52の挿通により容易にラミネート電池1同士を位置決めできる。
また、電極タブ14に設けられた凸部15と他の電極タブ10に設けられた穴部11とが嵌合するので、容易にラミネート電池1同士の位置決めができる。また、嵌合により容易に電気的接続が行えるので、積層時にラミネート電池1の重ねる向きを間違えることがなく、組み立てが容易となる。
また、保持手段4が加圧手段および冷却手段として機能するので、ラミネート電池1に適切な面圧を加えつつ、該ラミネート電池1が発生する熱を放散できる。加圧手段として、面圧を加えるので、ラミネート電池1に頻繁に充放電が繰り返えされてもラミネート電池1内部で発生するガスによって容量低下、寿命の低下を起こさない。
また、外層ヒートシンク2a間に取り付けられた加圧ユニット40により外層ヒートシンク2a間が近接されてラミネート電池1を加圧できるので、組電池内部に加圧手段を組み込むことができ、組電池を小型化できる。
また、発電要素の積層方向と同じ方向に単電池が積層されているので、安定的に電流が得られる。
また、ラミネート電池1が偏平型電池であるので、組電池の厚さを薄くできる。
なお、上記実施形態では、ズレ防止手段として高摩擦シート3を用いていたが、これに限定されない。
ズレ防止手段は、ラミネート電池1またはヒートシンク2に塗布された粘着性液体から構成されてもよい。ここで、粘着性液体とは、たとえば、アクリル系粘着材である。ズレ防止手段として、粘着性液体を採用すれば、ラミネート電池1を積層する際に、ラミネート電池1の外装表面に粘着性液体を塗布すればよく、容易に組電池を作成できる。
また、ズレ防止手段は、ラミネート電池1の外装表面の面粗度を粗くすることにより構成されてもよい。ラミネート電池1の外相表面の面粗度を高くする方法としては、サンドブラスト方、レーザーピーニング法などを用いることができる。もちろんサンドペーパーなどによる研磨によっても作成可能である。ズレ防止手段として、ラミネート電池1の外
装表面の面粗度を粗くすることを採用すれば、順次ラミネート電池1を積層しただけで、それらのズレを防止できる。また、ラミネート電池表面に凹凸形状を設けることによって、電池のズレを防止してもよい。
また、上記実施形態では、ラミネート電池1aの正極タブ10に穴部11を、ラミネート電池1bの負極タブ14に凸部15を、それぞれ、形成していたが、これに限定されない。穴部および凸部を設ける電極タブを正負逆転してもよい。また、凸部15に嵌合する穴部11に代えて、凹部を電極タブに形成してもよい。さらに、ラミネート電池1aの正極タブ10とラミネート電池1bの負極タブ14を溶接して、ラミネート電池1aと1bとを相互に位置決めしつつ、電気的に接続してもよい。
また、上記実施形態では、ラミネート電池1の一方の側に伸びる電極タブを凸部15および穴部11の嵌合により接続し、他方の側を絶縁ワッシャ51および導通ワッシャ50により接続していたが、これに限定されない。両側を嵌合により接続し、または絶縁/導通ワッシャにより接続してもよい。または、これらによらず、電極タブを超音波溶接により接合してもよい。
また、上記実施形態では、高摩擦シート3をシリコン材だけで形成していたが、これに限定されない。たとえば、PET(ポリエチレンテレフタラート)からなる基材上にシリコン材を配置したものでもよい。このように、基材を設けることによって、高摩擦シート3の剛性が向上し、ヒートシンク2およびラミネート電池1表面上に配置する際の作業性が向上する。
基材を採用する場合、基材に接着剤を塗布し、ラミネート電池1またはヒートシンク2上に接着してもよい。この場合、高摩擦シート3は、基材側ではラミネート電池1またはヒートシンク2と接着するが、シリコン材側では接着しない。これにより、所望のときに、積層上下のラミネート電池1同士、またはラミネート電池1とヒートシンク2とを分離できる。
また、上記実施形態では、ラミネート電池1について、ズレ防止手段を提供する場合について説明したが、これに限定されない。ラミネート電池以外でも、複数を積層して使用する電池であれば、振動時のズレ防止のためにズレ防止手段を適用できる。
組電池を示す斜視図である。 2種類のラミネート電池を示す斜視図である。 図1に示す組電池のA−A断面図である。 図1に示す組電池のB−B断面図である。 2種類のヒートシンクを示す斜視図である。 加圧ユニットを示す図であり、図6(A)は加圧ユニットの全体構成を示す図、図6(B)はバネ保持部の構成を示す図である。 図1のC−C断面図であり、図7(A)は加圧ユニットの初期状態を示す図、図7(B)は加圧ユニット2を外層ヒートシンク2a間に取り付けた様子を示す図である。 組電池の組み立て手順を示す図である。 組電池の組み立て手順を示す図である。 組電池の組み立て手順を示す図である。
符号の説明
1、1a、1b…ラミネート電池、
2、2a、2b…ヒートシンク、
3…高摩擦シート、
4…保持手段、
10、16…正極タブ、
11…穴部、
12、14…負極タブ、
13…穴部、
15…凸部、
17…穴部、
20…通風孔、
22…孔、
40…加圧ユニット、
41…ナット、
42…引張りコイルバネ、
43…バネ保持部、
44…本体部、
45…螺合部、
46…突合せ部、
47…挿通部、
48…スリット、
50…導通ワッシャ、
51…絶縁ワッシャ、
52…位置決めピン、
53…ナット。

Claims (11)

  1. 正極板、負極板およびセパレータを積層した積層型の発電要素が内部に密閉され、電極タブが外部に伸びている複数個の扁平型単電池を積層してなる組電池において、
    積層された前記扁平型単電池の積層方向に直交する方向へのズレを防止するズレ防止手段を、前記扁平型単電池間に有し、
    前記電極タブは、前記積層方向に対して直交する方向に伸び、前記扁平型電池を位置決めする位置決めピンを挿通するための穴部が形成されていることを特徴とする組電池。
  2. 前記扁平型単電池は、前記積層方向に対して直交する方向に伸びる2つの電極タブを有し、
    前記2つの電極タブの少なくとも一方には、積層方向で隣接する他の扁平型単電池の電極タブと嵌合して該他の扁平型単電池に対して位置決めするための凸部または凹部あるいは穴部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の組電池。
  3. 前記ズレ防止手段は、前記扁平型単電池相互間の摩擦抵抗よりも高い摩擦抵抗を発現するシート状部材である高摩擦シートから構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の組電池。
  4. 前記高摩擦シートは、接触する前記扁平型単電池の少なくとも一方に対して接着性を有していることを特徴とする請求項3に記載の組電池。
  5. 前記ズレ防止手段は、前記扁平型単電池の外装表面に塗布された粘着性液体から構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の組電池。
  6. 前記ズレ防止手段は、前記扁平型単電池の外装表面の面粗度を粗くすることにより構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の組電池。
  7. 前記扁平型単電池と共に、該扁平型単電池から生じる熱を放散する冷却手段が積層され、該冷却手段と前記扁平型単電池との間にも前記ズレ防止手段が配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の組電池。
  8. 前記積層された複数個の扁平型単電池を積層方向両側から加圧して一体的に保持する保持手段を有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の組電池。
  9. 前記保持手段は、積層された全ての扁平型単電池に積層方向の面圧を付与する加圧手段としての機能と、前記扁平型単電池から生じる熱を放散する冷却手段としての機能とを備えていることを特徴とする請求項8に記載の組電池。
  10. 前記保持手段は、
    前記扁平型単電池の積層方向の両側に配置される少なくとも一対の保持プレートと、
    前記一対の保持プレート間に取り付けられ、該一対の保持プレートを相互に接近させる弾性体と、
    を有することを特徴とする請求項8または9に記載の組電池。
  11. 前記扁平型単電池は、前記発電要素における積層方向と同じ方向に積層されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の組電池。
JP2003351717A 2003-10-10 2003-10-10 組電池 Expired - Fee Related JP3963165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351717A JP3963165B2 (ja) 2003-10-10 2003-10-10 組電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351717A JP3963165B2 (ja) 2003-10-10 2003-10-10 組電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005116429A JP2005116429A (ja) 2005-04-28
JP3963165B2 true JP3963165B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=34542876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003351717A Expired - Fee Related JP3963165B2 (ja) 2003-10-10 2003-10-10 組電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3963165B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101156959B1 (ko) 2006-08-28 2012-06-21 주식회사 엘지화학 공정 효율성을 개선한 전극조립체의 제조방법
JP5082568B2 (ja) 2007-04-26 2012-11-28 トヨタ自動車株式会社 蓄電装置
JP5374979B2 (ja) * 2008-09-10 2013-12-25 株式会社村田製作所 電池と組電池
KR101259757B1 (ko) * 2009-12-04 2013-05-07 주식회사 엘지화학 우수한 냉각 효율성과 콤팩트한 구조의 전지모듈 및 중대형 전지팩
KR101122811B1 (ko) 2010-06-17 2012-03-21 삼성에스디아이 주식회사 이차전지의 전극탭 연결구조 및 이를 이용한 이차전지
JP5560177B2 (ja) * 2010-12-08 2014-07-23 株式会社オートネットワーク技術研究所 電池モジュール及びプレート組立体
US8852781B2 (en) * 2012-05-19 2014-10-07 Lg Chem, Ltd. Battery cell assembly and method for manufacturing a cooling fin for the battery cell assembly
US20160043366A1 (en) * 2013-04-19 2016-02-11 Nec Energy Devices, Ltd. Battery production method and battery module
KR101805232B1 (ko) 2013-10-30 2017-12-05 주식회사 엘지화학 리벳에 의한 결합구조를 갖는 배터리 셀
JP6718771B2 (ja) * 2016-08-18 2020-07-08 旭化成株式会社 耐衝撃蓄電モジュール
KR102160275B1 (ko) 2017-07-31 2020-09-25 주식회사 엘지화학 셀 카트리지 및 이를 포함하는 배터리 모듈
JP7093840B2 (ja) * 2018-08-31 2022-06-30 シャープ株式会社 金属空気電池モジュール
KR102472909B1 (ko) * 2020-10-12 2022-12-01 삼성에스디아이 주식회사 배터리 팩

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005116429A (ja) 2005-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3894182B2 (ja) 組電池
JP3972884B2 (ja) 組電池
KR100681298B1 (ko) 배터리용 프레임 및 배터리
US7291422B2 (en) Battery and related method
JP4379467B2 (ja) 電池モジュール
KR100932227B1 (ko) 이차전지 및 이를 포함하는 전지모듈
JP4274014B2 (ja) 導電部材および組電池
JP3963165B2 (ja) 組電池
JP6943699B2 (ja) 積層型電池および電池モジュール
WO2013179811A1 (ja) 継手構造、接合方法、二次電池、および、二次電池の製造方法
JP4461940B2 (ja) 組電池
JP5098318B2 (ja) 電池モジュール
JP4239780B2 (ja) 組電池とその製造方法
JP3731595B2 (ja) 組電池
WO2012131798A1 (ja) 電池パックおよび電動自転車
JP3894183B2 (ja) 組電池
JP4543653B2 (ja) 組電池
KR101051485B1 (ko) 신규한 구조의 박형 전지 및 그것으로 구성된 전지모듈
JP4513451B2 (ja) 組電池
JP4374977B2 (ja) 組電池
WO2019054115A1 (ja) 積層型電池および電池モジュール
JP2005116437A (ja) 組電池
JP2005123007A (ja) 組電池
JP4186781B2 (ja) 組電池
JP2005353375A (ja) 組電池の製造方法およびその方法の実施に使用する締結具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070501

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees