JP2005347159A - 接触抵抗低減装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電極相互間における接触不良を容易に除去する。
【解決手段】 複数の電池の電極タブ相互間を機械的な接続手段で接続した組電池の接触抵抗を低減させるための接触抵抗低減装置600であり、電極タブ225A上に存在する絶縁膜226を破壊するための電圧を出力する電源500と、電源を電極タブと接続手段に接続する電極タブ接触端子と、電極タブ接触端子を介して電源の電圧を電極タブに印加する電圧印加手段510とを有する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、たとえば電池の電極相互間における接触抵抗を容易に低減させることができる接触抵抗低減装置およびその方法に関する。
近年、環境意識の高まりを受けて、自動車の動力源を、化石燃料を利用するエンジンから電気エネルギーを利用するモータに移行しようとする動きがある。このため、モータの電力源となる電池の技術も急速に発展しつつある。
自動車には、小型軽量で、大きな電力を頻繁に充放電可能な、耐震動性、放熱性に優れた電池の搭載が望まれる。これらの要望を受けて、近年では下記特許文献1に示すような、扁平型電池を多数直列に接続してなる組電池が開発されている。
組電池を形成する場合、多数の扁平型電池を直列に接続しなければならないために、それらの電極タブ同士は導通ワッシャおよびボルトナットなどの機械的手段を用いて接続している。
特開2004−31136号公報
ところが、扁平型電池は+側の電極タブがアルミニウムで−側の電極タブが銅で形成されているため、+側の電極タブの表面は−側の電極タブの表面に比較して特に酸化しやすく扁平型電池を製造してから組電池を組み上げるまでの間に電極タブの表面に薄い酸化皮膜が形成されてしまう。したがって、このままの状態で組電池を組み上げてしまうと機械的接続を行った部分の接触抵抗が大きくなりすぎて組電池としての性能が低下する。このため、従来、組電池を組み上げる直前に電極タブの表面を研磨し、研磨後に即座に組電池を組み上げるようにしている。したがって、組電池を組み上げる前に電極タブ表面の酸化皮膜を取り除く研磨工程という非常に面倒な作業を行わなければならず、その作業には大きな工数がかかっている。
なお、一般的にはほとんど問題とはならない接触抵抗が組電池の場合に問題となってしまうのは、組電池が96枚の扁平型電池を直列に接続したものであるからである。つまり、すべての電極タブを機械的手段により接続したとすると、組電池全体としての接触抵抗は1箇所の接合部分の接触抵抗の96倍の接触抵抗を有していることになり、この接触抵抗は組電池の効率を考慮すると無視できない値となるからである。
本発明は、以上のような従来の技術の問題点に鑑みて成されたものであり、電極相互間における接触抵抗を容易に低減できる接触抵抗低減装置およびその方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る接触抵抗低減装置は、複数の電池の電極タブ相互間を機械的な接続手段で接続した組電池の接触抵抗を低減させるための接触抵抗低減装置であって、前記電極タブ上に存在する絶縁膜を破壊するための電圧を出力する電源と、前記電源を前記電極タブと前記接続手段に接続する電極タブ接触端子と、前記電極タブ接触端子を介して前記電源の電圧を前記電極タブに印加する電圧印加手段と、を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明に係る接触抵抗低減方法は、複数の電池の電極タブ相互間を機械的な接続手段で接続した組電池の接触抵抗を低減させるための接触抵抗低減方法であって、前記電極タブ上に存在する絶縁膜を破壊するための電圧を出力する電源を電極タブ接触端子によって前記電極タブと前記接続手段に接続する段階と、前記電極タブ接触端子を介して前記電源の電圧を前記電極タブと前記接続手段に印加する段階と、前記電極タブ接触端子を前記電極タブと前記接続手段から取り外す段階と、を含むことを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、組電池を組み上げた後でも電極タブの表面に存在する絶縁膜を容易に破壊することができ、従来から行われていた電極タブの研磨作業を行う必要がなくなり、組電池を効率的に組み立てることができる。
以下、本発明に係る接触抵抗低減装置およびその方法を[実施の形態1]から[実施の形態4]に分けて詳細に説明する。実施の形態1では、本発明の理解を容易にするために、まず、すべての実施の形態に共通な組電池の構造から説明する。なお、この組電池は、それを構成する扁平型電池の一方の電極タブは超音波接合によって、他方の電極タブは導通ワッシャ、絶縁ワッシャおよびボルトナットを用いた機械的接合によって接合されている。
[実施の形態1]
実施の形態1で説明する組電池は、フレームに4個の扁平型電池をその幅方向に配列し、このフレームを24枚積層して電池ユニットを構成し、この電池ユニットを積層方向両面からヒートシンクで加圧して一体的に保持してなるものである。組電池ユニットは96個の扁平型電池を有しているが、すべての扁平型電池はフレームやヒートシンクに設けられた接続手段によって直列に接続されている。具体的には、それぞれが積層方向に24個の扁平型電池を直列に接続した4個の扁平型電池積層体を接続手段によって直列に接続している。
図1は本発明にかかる組電池の外観を示す斜視図、図2は図1に示した組電池の主要な構成要素の積層状態を示す図1A−A方向の模式的な部分断面図、図3は図2の一部拡大断面図、図4は図1に示した組電池を構成する扁平型電池相互間の接続状態を模式的に示す図である。
図1に示すとおり、組電池100は、板形状のフレームがその厚み方向に複数個積層されてなる電池ユニット200を、ヒートシンク300、350でその積層方向の両面から挟んで加圧し一体的に保持したものである。
図示されていないフレームは4個の扁平状の扁平型電池を並列に配置するため4箇所の保持部を有している。組電池100はフレームが24枚積層され、積層方向6枚おきに中間ヒートシンク325が介挿される。したがって、組電池100は4個並列に配置された扁平型電池がそれぞれ24個ずつ積層されており、合計96個の扁平型電池を有している。
ヒートシンク300および350は両ヒートシンクを連結する6個の加圧ユニットをナット310A〜310Fで取り付けることによって固定する。加圧ユニットは引っ張りコイルばねの両端にナット310A〜310Fで固定されるシャフトを取り付けたものであり、これをヒートシンク300および350間に取り付けることによって電池ユニット200を構成するすべての扁平型電池に対して積層方向に適切な面圧を与えている。
組電池100の積層構造は図2および図3に示すとおりである。フレーム210(絶縁ワッシャ埋め込みフレーム)の一端部には絶縁ワッシャ212が埋め込まれ、フレーム210の周囲には扁平型電池214の周縁部216を支持する周縁支持部218が形成されている。フレーム210において周縁支持部218によって囲まれているフレーム210の中央部分は開口され、積層方向に隣接する要素(ヒートシンク350および扁平型電池224)と扁平型電池214の外装面とが直接接触するようになっている。フレーム210の他端部には扁平型電池214の電極タブ215Bを、積層方向に隣接する扁平型電池224の電極タブ225Bと超音波接合するための開口部217Aが設けられている。扁平型電池214の電極タブ215Aは絶縁ワッシャ212と接触している。なお、絶縁ワッシャ212の厚みは、フレーム210の厚みよりも厚く扁平型電池214の厚みよりも薄くしてある。つまり、絶縁ワッシャ212の厚みはフレーム210と扁平型電池214の厚みの間となるようにしている。組電池100を構成するすべての絶縁ワッシャ埋め込みフレームはこのような厚み関係の絶縁ワッシャを使用している。
フレーム220(導通ワッシャ埋め込みフレーム)の一端部には導通ワッシャ222が埋め込まれ、フレーム220の周囲にはフレーム210と同様の周縁支持部228が形成され、また、周縁支持部228によって囲まれているフレーム220の中央部分は開口されている。フレーム220の他端部にはフレーム210と同様の開口部217Bが設けられている。扁平型電池224の一方の電極タブ225Aは導通ワッシャ222と接触している。なお、導通ワッシャ222の厚みは、フレーム220の厚みよりも厚く扁平型電池224の厚みよりも薄くしてある。つまり、導通ワッシャ222の厚みはフレーム220と扁平型電池224の厚みの間となるようにしている。このような厚み関係とすれば、扁平型電池224に所望の面圧を与えつつ電極タブ225Aと導通ワッシャ222とを接触させることができるからである。組電池100を構成するすべての導通ワッシャ埋め込みフレームはこのような厚み関係の導通ワッシャを使用している。
フレーム210に位置決め支持されている扁平型電池214の電極タブ215Bとフレーム220に位置決め支持されている扁平型電池224の電極タブ225Bは、それぞれのフレームに設けられている開口部217A、217Bの両側から図示しない冶具で加圧され超音波接合が施されている。
フレーム230(絶縁ワッシャ埋め込みフレーム)の一端部には絶縁ワッシャ232が埋め込まれ、フレーム230の周囲にはフレーム210と同様の周縁支持部238が形成され、また、周縁支持部238によって囲まれているフレーム230の中央部分は開口されている。フレーム230の他端部にはフレーム210と同様の開口部217Cが設けられている。扁平型電池234の一方の電極タブ235Aは絶縁ワッシャ232と接触している。フレーム220とフレーム230を積層すると、開口部217Cの存在によって、扁平型電池234の電極タブ235Bが接合済みの下側の電極タブ215B、225Bと接触してしまうので、電極タブ225Bの上側には絶縁テープ250Aが貼り付けてある。
フレーム265(導通ワッシャ埋め込みフレーム)の一端部には導通ワッシャ266が埋め込まれ、このフレーム265の上に積層される中間ヒートシンク325の載置部273が形成されている。また、フレーム265の周囲にはフレーム210と同様の周縁支持部278が形成され、また、周縁支持部278によって囲まれているフレーム265の中央部分は開口されている。フレーム265の他端部にはフレーム210と同様の開口部277Dが設けられている。扁平型電池274の一方の電極タブ275Aは導通ワッシャ266と接触している。なお、導通ワッシャ266の厚みは、絶縁ワッシャまたは導通ワッシャの厚み(絶縁ワッシャの厚み=導通ワッシャの厚み)に中間ヒートシンク325の厚みを加えた厚みに等しくしている。
以上のようにして、下側の層から(絶縁ワッシャ埋め込みフレーム)−(導通ワッシャ埋め込みフレーム)−(絶縁ワッシャ埋め込みフレーム)−(導通ワッシャ埋め込みフレーム)−(絶縁ワッシャ埋め込みフレーム)−(導通ワッシャ埋め込みフレーム)という順番でフレームが6枚積層される。
フレーム270の載置部273には中間ヒートシンク325が載せられる。中間ヒートシンク325と導通ワッシャ266とはフレーム265によって絶縁されている。
中間ヒートシンク325の上側にはさらに(6枚のフレーム)−(中間ヒートシンク)−(6枚のフレーム)−(中間ヒートシンク)−(6枚のフレーム)−ヒートシンク300がこの順番で積層される。ヒートシンク300の直下のフレーム240は、フレーム220と同様の構成となっている。つまり、フレーム240には導通ワッシャ242が埋め込まれ、フレーム210と同様の周縁支持部248が形成され、また、周縁支持部248によって囲まれているフレーム240の中央部分は開口されている。フレーム240の他端部にはフレーム210と同様の開口部217Eが設けられている。扁平型電池244の一方の電極タブ245Aは導通ワッシャ242と接触している。図示はしていないが、扁平型電池244の電極タブ245Bはその下側に位置する扁平型電池の電極タブと超音波接合されている。電極タブ245Bの上側にはヒートシンク300との絶縁を図るため絶縁テープ250Bが貼り付けられている。
積層されたすべてのフレームは通しボルト270とボルト271とによって固定される。ナット271と導通ワッシャ242との間には絶縁ワッシャ278、ワッシャ279が介在しているが、絶縁ワッシャ278はバスバー262の絶縁用として、ワッシャ279は絶縁ワッシャ278がセラミック製のためその破損防止用としてそれぞれ用いられる。
ヒートシンク350には積層されている扁平型電池をその扁平型電池の配列方向に隣接する扁平型電池と電気的に接続するためのバスバー260が設けられている。バスバー260は絶縁ワッシャ261によってヒートシンク350と絶縁されている。バスバー260にはその周囲を絶縁処理した通しボルト270が機械的に接続されている。組電池100に存在しているバスバー260、262、264と通しボルト270とは電気的に連結されている。通しボルト270はヒートシンク350の底面から立設され、通しボルト270は積層されている扁平型電池同士をバスバー260、262、264によって直列に接続する。
ヒートシンク300と350が電池ユニット200を介在させた状態でボルトおよびナット310A〜310Fによって固定され、6本の通しボルトが6個の連結端子で締め付けられると、組電池100を構成する扁平型電池は図4に示すように直列に接続される。
組電池100は、24個の扁平型電池が積層された4列の扁平型電池積層体を有しているが、図4に示すように、各扁平型電池積層体400、410、420、430は、扁平型電池がその積層方向にすべて直列に接続されている。すなわち、扁平型電池積層体400の左側の扁平型電池同士の接続(図中の×印部分)は超音波接合によって行われ、扁平型電池同士の絶縁(図中の四角印部分)は絶縁テープ(図2の250A、250B)によって行われている。一方、扁平型電池積層体400の右側の扁平型電池同士の接続(図中の○印部分)は導通ワッシャ(図2の222、266など)によって行われ、扁平型電池同士の絶縁(図示三角印部分)は絶縁ワッシャによって行われている。したがって、組電池100が組み上がると、扁平型電池積層体400を構成するすべての扁平型電池が直列に接続される。他の扁平型電池積層体410、420、430も同一の構造によりすべての扁平型電池が直列に接続される。
各扁平型電池積層体400、410、420、430は、さらにヒートシンク(図2の300、350)に取り付けられたバスバー260、262、264によって直列に接続される。したがって、組電池100を構成するすべての扁平型電池は直列に接続される。このような接続方法を採用すると、電力端子450A、450Bの接続部を一方向(ヒートシンク300の上側)のみにすることができるので、組電池設置後の電力配線が行いやすくなり生産性が向上する。
組電池100を構成する扁平型電池214は、図5に示すような矩形状の扁平形積層二次電池であり、少なくとも正極板と負極板を順に積層した積層型の発電要素を含んでおり、例えば、特開2003−059486号公報に開示されているような構造を持つものである。扁平型電池214はその外装材としてラミネートフィルムが用いられ、内蔵されている発電要素は扁平型電池214の周縁部が熱融着接合されることで封止される。扁平型電池214の長手方向両側面からは電極タブ215A、215Bが引き出されている。電極タブ215Aは+の電極タブでありアルミニウム箔で構成されている。一方、電極タブ215Bは−の電極タブであり銅箔で構成されている。両電極タブ215A、215Bには通しボルト(図2の270)を挿入するための挿入孔272A、272Bが開口されている。なお、熱融着接合されている扁平型電池214の周縁部216はフレームに形成されている保持部で位置決め保持される。扁平型電池の積層方向は、この発電要素を構成する正極板と負極板の積層方向と同一の方向である。
本実施の形態では図5のように対抗する2辺に別々の極性の電極タブが取り付けられているタイプの扁平型電池を用いて組電池100を構成しているが、特開2003−059486号公報に開示されているように、1辺のみに別々の極性の電極タブが取り付けられているタイプの扁平型電池を用いて組電池100を構成しても良い。
上記の組電池100において図2に示した電極タブの接続部分のみを概念的に抽出した図を図6に示す。扁平型電池234の電極タブ235Aが−側の電極タブであり、扁平型電池224の電極タブ225Aが+側の電極タブであり、扁平型電池214の電極タブ215Aが−側の電極タブであるとすると、電極タブ235Aと電極タブ225Aとは導通ワッシャ222を介して電気的に導通状態となっている。一方、扁平型電池214の電極タブ215Aと扁平型電池224の電極タブ225Aとは絶縁ワッシャ212によって電気的に絶縁されている。組電池100を組み上げる時には、扁平型電池224の電極タブ225Aが大気の酸素により酸化されていたり、その表面に油分が付着していたりするので、図に示すように電極タブ225Aと導通ワッシャ222との間には薄い絶縁膜226が存在する。絶縁膜226の存在は電極タブ226と導通ワッシャ222との間の接触抵抗を増大させる。
本実施の形態では、図7に示すように、電極タブ235Aと電極タブ225A(アルミニウム製)との間に接触抵抗低減装置600を接続し、交流電源500から500V〜2000V程度の交流電圧を電極タブ235Aと電極タブ225Aとの間に印加し、図8に示すようにスイッチ510を一定時間閉じ、電極タブ235Aと電極タブ225Aとの間に大きな電流520を流して絶縁膜226を破壊し接触抵抗を低減させる。電極タブ235Aと電極タブ225Aとの間に大きな電流が流れると、図9に示すように、導通ワッシャ222と電極タブ225Aとの間に存在する絶縁膜226がそれ自身の抵抗により発熱し炭化して空気中に飛散する。このため、電極タブ235Aと電極タブ225Aとの間の抵抗成分がなくなって電気的に完全に導通状態となりその間の接触抵抗はほぼ0となる。なお、以上の例ではアルミニウム製の電極タブ(+側)の接触抵抗を低減させる場合について述べたが、銅製の電極タブ(−側)の接触抵抗を低減させる場合についても本発明の適用は可能である。
図10は本発明に係る接触抵抗低減装置の概略構成図である。
図に示すように、接触抵抗低減装置600は、500V〜2000V程度の交流電圧を出力することができる交流電源500、図2、図3に示した導通ワッシャを介して相互に接触する11組(図4の○印の部分)の電極タブを接続する11組の電極タブ接触端子群540、対を成す電極タブ接触端子ごとに設けられた電圧印加手段として機能する11個のスイッチ510および通電開始から一定時間経過後にスイッチ510をオフさせるためのタイマー530を備えている。
接触抵抗低減装置600を使用する場合には、図7に示すような手順で作業が行われる。
まず、組電池100の導通ワッシャの両端(上下端)に位置する2枚の電極タブを1組として電極タブ接触端子群540を構成する1組の電極タブ接触端子を接続する。組電池100は24枚の扁平型電池が積層された積層体4列からなるので、各列11組の電極タブ接触端子が接続されることになる(S1)。
次に、作業者がスイッチ510をONする(S2)。スイッチ510がONされると同時にタイマー530がカウントを開始し、交流電源500から500V〜2000V程度の交流電圧がすべての電極タブに印加される。交流電源が電極タブに印加されると上記のようにして電極タブと導通ワッシャとの間の接触抵抗が低減する(S3)。タイマー530のカウントが一定時間を経過するとタイマー530からスイッチのOFF信号が出力され、スイッチ510がOFFされる(S4)。そして、すべての電極タブ接触端子を電極タブから取り外す(S5)。
なお、電流520の大きさおよびその印加時間は実験によって最適値を求める。また、図示してはいないが、交流電源500には、電流の大きさを調整する機能を有している。
このように、本実施の形態によれば、組電池100が組み上がった後に導通ワッシャが介在される電極タブ間に交流電源500を接続し、電極タブ間に電流を流しさえすれば、絶縁膜226が容易に破壊できるため、従来のように電極タブの研磨作業をする必要がなくなり、組電池を効率的に組み上げることが可能となる。
[実施の形態2]
本実施の形態は、実施の形態1が一定時間経過後に電極タブへの通電を終了するのに対して、接触抵抗値が一定の値を下回ったときに電極タブへの通電を終了するものである。
このため、本実施の形態における接触抵抗低減装置600には、図12に示すように電圧印加手段として機能する抵抗測定器550が設けられている。つまり図10に示したタイマー530に代えて抵抗測定器550を設けている。抵抗測定器550は、電極タブ235Aと電極タブ225Aとの間の接触抵抗を測定し、その接触抵抗が一定値以上であれば、スイッチ510をONし、その接触抵抗が一定値を下回るとスイッチ510をOFFする。したがって、組電池が組み上がったときに接触抵抗が一定値以下になっている電極タブ間には交流電源500からの電圧は印加されない。
[実施の形態3]
本実施の形態は、実施の形態1が一定時間経過後に電極タブへの通電を終了するのに対して、コンデンサに充電した電荷を電極タブに供給するものである。
このため、本実施の形態における接触抵抗低減装置600には、図13に示すように、電圧印加手段として機能する充電用のコンデンサ560と充電用のスイッチ515が設けられている。つまり図10の構成に加えて、充電用のコンデンサ560と充電用のスイッチ515を設けている。なお、タイマー530はスイッチ510とスイッチ515のON、OFF時間を制御している。接触抵抗低減装置600は、電極タブ接触端子群540が電極タブに接続される前に、スイッチ515をONして交流電源500からコンデンサ560を充電しておく。充電が終了したらスイッチ515はOFFする。そして、電極タブ接触端子群540を電極タブに接続し、スイッチ510を閉じて電極タブ間に大きな電流を流す。
なお、コンデンサ560は容量の大きなものを1個だけ備えても良いし、組となる電極タブ接触端子ごとに設けても良い。また、コンデンサ560の容量は実験によって最適化する。
[実施の形態4]
本実施の形態は、実施の形態1〜3に示したように、電極タブ間に大きな電流を流したとき、電極タブの温度が必要以上に上がることのないように、通電前に冷却用治具である冷却用の押さえ治具で電極タブを押さえるようにしたものである。
図14に示すように、絶縁膜226を破壊するための電流は電極タブ235A、導電ワッシャ222および電極タブ225Aを流れる。このとき、電極タブ235Aと導電ワッシャ222との間、導電ワッシャ222と電極タブ225Aとの間に存在する接触抵抗によってジュール熱が発生する。この熱は上記のように絶縁膜226を破壊するだけでなく電極タブ235A、225A自体の温度も上昇させる。電極タブ235A、225Aは扁平型電池の本体側から引き出されているが、この熱があまり高いと本体側に悪影響を与えてしまう。本実施の形態ではこの悪影響を防止するために、電極タブ235A、225Aに電流を流す前に冷却用の押さえ治具710、720、730を図のように各電極タブ235A、225Aに接触させている。各電極タブ235A、225Aで生じた熱は本体側に伝わる前に冷却用の押さえ治具710、720、730で放散されるので、本体側に悪影響を与えることがなくなる。
以上、本発明に係る接触抵抗低減装置およびその方法によれば、組電池を組み上げた後でも電極タブの表面に存在する絶縁膜を容易に破壊することができ、従来から行われていた電極タブの研磨作業を行う必要がなくなる。また、電極タブの温度上昇を抑えつつ絶縁膜を破壊することができる。
本発明の接触抵抗低減装置およびその方法は、組電池の製造効率を向上させることができるので、電池の製造分野で大いに利用することができる。
組電池の外観を示す斜視図である。 図1に示した組電池の主要な構成要素の積層状態を示す図1A−A方向の模式的な部分断面図である。 図2の一部拡大断面図である。 図1に示した組電池を構成する扁平型電池相互間の接続状態を模式的に示す図である。 組電池を構成する扁平型電池の外観図である。 電極タブの接続部分のみを概念的に抽出した図である。 本発明に係る絶縁抵抗低減装置の動作説明に供する図である。 本発明に係る絶縁抵抗低減装置の動作説明に供する図である。 本発明に係る絶縁抵抗低減装置の動作説明に供する図である。 実施の形態1に係る絶縁抵抗低減装置の具体的な構成図である。 実施の形態1に係る絶縁抵抗低減方法の手順を示す図である。 実施の形態2に係る絶縁抵抗低減装置の動作説明に供する図である。 実施の形態3に係る絶縁抵抗低減装置の動作説明に供する図である。 実施の形態4に係る絶縁抵抗低減装置の動作説明に供する図である。
符号の説明
100 組電池、
200 電池ユニット、
210、220、230 フレーム、
212、232 絶縁ワッシャ、
214、224、234、244、274 扁平型電池、
215A、215B、225A、225B、235A、235B、245A、245B、275A、 電極タブ、
216 周縁部、
217A、217B、217C、217D、217E 開口部、
218、228、238、248 周縁支持部、
222、242 導通ワッシャ、
250A、250B 絶縁テープ、
260、262、264 バスバー、
270 通しボルト、
272A、272B 挿入孔、
300、350 ヒートシンク、
310A〜310F ナット、
325 中間ヒートシンク、
450A、450B 電力端子、
500 交流電源、
510、515 スイッチ、
530 タイマー、
540 電極タブ接触端子群、
550 抵抗測定器、
560 コンデンサ、
600 接触抵抗低減装置、
710、720、730 冷却用の押さえ治具。

Claims (6)

  1. 複数の電池の電極タブ相互間を機械的な接続手段で接続した組電池の接触抵抗を低減させるための接触抵抗低減装置であって、
    前記電極タブ上に存在する絶縁膜を破壊するための電圧を出力する電源と、
    前記電源を前記電極タブと前記接続手段に接続する電極タブ接触端子と、
    前記電極タブ接触端子を介して前記電源の電圧を前記電極タブに印加する電圧印加手段と、
    を有することを特徴とする接触抵抗低減装置。
  2. 前記電圧印加手段はタイマーを備え、前記タイマーで設定されている時間だけ前記電源の電圧を前記電極タブと前記接続手段に印加することを特徴とする請求項1に記載の接触抵抗低減装置。
  3. 前記電圧印加手段は前記電極タブの接触抵抗を測定する抵抗測定器を備え、前記抵抗測定器で測定される接触抵抗値が一定の値を下回るまで前記電源の電圧を前記電極タブと前記接続手段に印加することを特徴とする請求項1に記載の接触抵抗低減装置。
  4. 前記電圧印加手段は前記電源によって充電されるコンデンサを備え、前記コンデンサに蓄積されている電荷を前記電極タブと前記接続手段に印加することを特徴とする請求項1に記載の接触抵抗低減装置。
  5. さらに、前記電極タブの放熱を助ける冷却用治具を備えていることを特徴とする請求項1に記載の接触抵抗低減装置。
  6. 複数の電池の電極タブ相互間を機械的な接続手段で接続した組電池の接触抵抗を低減させるための接触抵抗低減方法であって、
    前記電極タブ上に存在する絶縁膜を破壊するための電圧を出力する電源を電極タブ接触端子によって前記電極タブと前記接続手段に接続する段階と、
    前記電極タブ接触端子を介して前記電源の電圧を前記電極タブと前記接続手段に印加する段階と、
    前記電極タブ接触端子を前記電極タブと前記接続手段から取り外す段階と、
    を含むことを特徴とする接触抵抗低減方法。
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JP2015049191A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 富士通テレコムネットワークス株式会社 充放電試験装置
EP3920314A4 (en) * 2019-10-18 2022-06-22 LG Energy Solution, Ltd. BATTERY PACK AND DEVICE WITH IT

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